やはり一色いろはは比企谷八幡を攻略している2
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のシリーズものです、原作10.5巻の続きのイメージでいろはの八幡攻略を書いていきます。
キャラ視点ではなく、イベント毎の客観的な会話で物語を進めていきます。シリーズ2作目は小町の合格発表です。
バレンタインの次のイベントは小町の合格発表ということでいろはと小町の出会いを書きました。
暖かい目で見守ってください。
いろは好きの方に気に入っていただけると幸いです。
前回:バレンタイン
いろは「先輩、ねー先輩ったら、聞いてますかー?」
八幡「なんだ一色か」
いろは「なんだじゃないです、さっきからずっと呼んでたのにーどうしたんですかー意識飛んじゃってましたー?」
八幡「ああ、そうだな、うん・・・」
いろは「ねぇ結衣先輩!先輩どうしちゃったんですか?」
結衣「あははー実はこの前小町ちゃんがうちの高校の試験受けたんだけど受かるかどうか心配でしょうがないんだよー」
いろは「あっそうなんですねー」
雪乃「受けた小町さん本人は何も心配していないようなのだけど」
結衣「ヒッキー心配性だから」
いろは「明後日合格発表ですもんね」
結衣「そんな早く発表されるんだっけ?」
雪乃「そうね大体試験の一週間後くらいかしら」
いろは「試験当日は先生たちだけでしたけど、合格発表以降は生徒会も手伝いが入っててーそれで今日お手伝いをお願いしに来たんですけどー」
八幡「何っ小町の合格発表の手伝い?なにそれ、俺がやらずに誰がやる」
結衣「いきなりやる気になってるし」
いろは「先輩手伝ってくれるんですね、じゃあ早速段取りを説明します」
雪乃「私は受けるといっていないのだけれど、まあ仕方ないわね」
いろは「助かりまーす、数百人分処理するので生徒会だけだとちょっと大変なんです」
八幡「わかった、で、何をすればいいんだ?」
いろは「まずは合格者への説明資料をまとめて封筒詰めとかですね、あとは説明会の準備とか資料の配布とか案内とか」
雪乃「なるほど、大体わかったわ、それなら生徒会と私たちでなんとかなりそうね」
いろは「はい、頼りにしてます」
雪乃「奉仕部を頼りすぎな気もするけど・・・」
いろは「いやーでもこういうイベント事は生徒会だけでは無理ですってー」
雪乃「それもそうね、まあいいわ」
いろは「じゃあ作業は明日からなのでお願いしますねー」
八幡「ああ、ただ悪いが合格発表当日の朝は小町と一緒に発表見に行くから手伝えないぞ」
いろは「いいですよ、お昼からで、合格してるといいですね妹さん」
八幡「ああ、まったくだ、まあ今回落ちてても後期選抜があるといえばあるが・・・プレッシャーに弱いからな」
***合格発表当日
八幡「さー着いたぞ」
小町「うー緊張するよお兄ちゃん」
八幡「小町なら大丈夫だお兄ちゃんに任せておけ」
小町「うん」
・・・「センパーイ」
八幡「発表はあっちの方だ急ぐぞ」
・・・「センパーイ」
小町「お兄ちゃん、あの人、お兄ちゃんのこと呼んでるんじゃないの?」
八幡「そんなことはない、大丈夫だ、ほおっておけ、早くいくぞ」
小町「でも、真っ直ぐこっちに向かってくるよ、お兄ちゃんの知り合いにしてはえらく可愛い人だけど」
いろは「せんぱーい、ちょっと待ってくださいよー」
八幡「なんだ一色、今はお前の相手をしている暇はない、今日の手伝いは昼からだろう」
いろは「そうなんですけどー」
八幡「小町お前受験番号何番だ?」
小町「214番だよお兄ちゃん」
八幡「214かじゃあもうちょっと向こうか、小町ついてこい」
小町「うん」
いろは「ちょっとー」
八幡「えっと200番台はと、あそこか・・・212、214!おっ、やったぞ小町!214番あった!合格だ!」
小町「えへへーこれで1年間お兄ちゃんと一緒だね、今の小町的にポイント高ーい」
八幡「もう一度よく確認して、214番、うん、ちゃんとある、やったな小町、おめでとう」
小町「ありがとうお兄ちゃん、お兄ちゃんのおかげだよ、頑張った小町にごほうびちょうだい?」
八幡「ああ、小町、よくやった」ナデナデ
いろは「高校生になろうとするのになでなでって?」
八幡「あれっ一色いたのか?」
いろは「ちょっとそれひどくないですかー、私、ずっと先輩のこと呼んでたのにー」
八幡「すまん、急いでたもんでな」
小町「お兄ちゃん、紹介して!」
八幡「ああ、一色、こいつが俺の妹で天使の小町だ、小町、こいつが生徒会長で小悪魔の一色だ」
いろは「なんですかその紹介」
小町「あっ、えーと、比企谷小町といいます、いつも兄がお世話になってます、ふつつかな兄ですがよろしくお願いします」
八幡「小町、お前自分をよろしくいってないぞ、挨拶としておかしいから」
小町「てへ、小町もよろしくです」
いろは「あっ生徒会長の一色いろはです、お兄さんにはいろいろお世話になってます、合格おめでとう、こちらこそよろしくね、小町ちゃん」
小町「はい、よろしくお願いします、いろはさん、連絡先交換してもいいですかーいろいろと捗るので」
いろは「うんいいよー、何かわからないことあったら聞いてねー」
小町「はい、いろはさんもお兄ちゃんで困ったことあったらいつでも小町に連絡くださいね」パチッ
いろは「なんか、先輩とはえらい違いですねー、すごくしっかりしててーそれに可愛いしー」
八幡「小町は天使だからな、当然だ」
いろは「先輩、そのシスコンぶりちょーキモいです」
小町「いろはさんもお兄ちゃんにはもったいないくらい可愛いですねー小町いろはさんみたいなお姉さんほしいです、お義姉ちゃんって呼んでもいいですかー?」
いろは「えっ小町ちゃん?そんなかわいく言われても確かに将来的にそうなるかもしれないけど、それはそれでありだけど、まだちょっと早すぎるので無理です、ごめんなさい」
小町「まあそうですね、先走りましたごめんなさい、テヘペロ、ところで何か兄に用事があったんじゃないですか?」
いろは「そうそう、ねー先輩、お昼からという話でしたがすみませんけど今から入ってもらえませんかねー欠員出ちゃって」
八幡「俺は今から小町と合格祝いしないとイテッ」
小町「もう本当にごみいちゃんだなー小町のことはいいからいろはさん手伝ってあげて」
八幡「いやしかしだな」
小町「合格の手続きとかでしょ?だったら小町のためでもあるし、お祝いは帰ってからでいいから、いろはさんどうぞ持っていって下さい」
いろは「ありがとうね小町ちゃん、じゃあ先輩行きますよグイッ」
八幡「おい、一色、ちょっと、じゃあ小町気をつけてかえるんだぞ、知らない人について行くんじゃないぞ」
小町「うん、お兄ちゃん頑張ってねー、いろはさんも兄をよろしくー」
いろは「じゃあね、小町ちゃん、またねー」
小町「小町も確約書持ってまた来ますねー」
***
いろは「先輩っ早くー」
八幡「そんなに急がなくてもたいして変わらんだろう」
いろは「もう人が来はじめているんですよー」
平塚先生「やあ比企谷、すまんなー休みなのに」
八幡「先生も駆り出されたんですか」
平塚先生「前もいったがこういうのは若手が駆り出されるもんなんだ、とはいっても今日は主に生徒会と君たち奉仕部にお願いしているから監督する立場ではあるが」
いろは「先輩はここで合格確約書を持ってきた人の対応をお願いします」
八幡「何すればいい?」
いろは「記載内容を確認してリストにチェック、で、案内書を渡して説明会の案内をしてください」
八幡「了解だ、会長」
いろは「お願いしますね」
・・・「すみません確約書持ってきたんですけど・・・」
八幡「ああ、こっちでいいよ、じゃ確約書だしてください」
***
いろは「先輩、人隙だしたのでお昼休憩入ってください」
八幡「お前は?」
いろは「私は副会長戻って来たら休憩入ります」
八幡「がんばってるんだなお前」
いろは「なんですかー突然、 はっもしかして疲れているところに優しい言葉をかけて口説こうとしてますか?ちょっとキュンとしましたけどみんなの手前今は無理です、ごめんなさい」
八幡「・・・フー、いや、感心するわ、あの一色がちゃんと会長してるんだから」
いろは「どういう意味ですかーそれ」
八幡「誉めてるんだから素直に受け取っとけ」
いろは「はい、ゼンブセンパイノオカゲナンデスケドネー」
八幡「んっ?」
いろは「いえ、なんでもないです、じゃあありがたく誉められときます、休憩スペースに飲み物とお弁当おいてありますんでそれ食べてください、”せんぱいの”って書いときましたから」
八幡「お前俺の名字知らないの?”せんぱいの”って誰かに食べられたらどうすんだよ」
いろは「副会長にいってありますから大丈夫ですよ」
八幡「わかった、じゃあ休憩入らせてもらうな」
いろは「はい、どうぞ」
***
八幡「おうお疲れさん」
副会長「やあ、君も休憩か?君の弁当はこっちのやつだ、特製だよ」
八幡「毒でもはいってるのか?」
副会長「毒の代わりにもっとすごいものが入ってるさ」
八幡「なんだよそれ、怖いな」
副会長「僕はもう戻るからゆっくり休憩してやってくれ、じゃあ」
八幡「?ああ、なんかへんな言い回しだな、飲み物はっと・・・MAXコーヒーか、一色のやつわかってるじゃないか、まだ温かいな」
八幡「パカッ、クンクン臭いも特におかしなところはなさそうだな、いただきます、パクッ、この卵焼き、甘くてふかふかでうまいな」
いろは「先輩、もう食べてます?」
八幡「ああ、ありがとな、MAXコーヒー」
いろは「いいえー、お弁当の方はどうですか?」
八幡「副会長がへんなことをいっていたが、まあ、うまいな、こんな豪華な弁当食べさせてもらってなんか悪いな」
いろは「どれがおいしいですかー」
八幡「こっちの鯖とか、そぼろもご飯に合う味付けだし、あと、卵焼きな、ちょうどよい甘さ加減とふんわりしていてテレビでやってる有名な卵焼きってこういうのかなと思わせるくらいうまい」
いろは「よかったです、よろこんでもらえて」
八幡「これだけ学校でいつも使っている弁当屋とは違うよな?どこの仕出し屋だ?」
いろは「私の手作りなんです」
八幡「ん?本当か?お前すごいなこんなうまいもん作れるのかーまさに料理人一色いろはだなー」
いろは「ゴソゴソ、せっせんぱい、今のとこもう一回いってくださいポチ」
八幡「料理人?」
いろは「もう一声!」
八幡「一色?」
いろは「もう一つ!」
八幡「いろは?」
いろは「フーありがとうございましたー」
八幡「なんだよ、それ、なんかいたずらで使うの、俺の声で虫除けとかいったら泣いちゃうよ俺」
いろは「違いますよ、先輩が私の名前をいうの貴重ですから記念にとっておくんです」
八幡「・・・で、なんで俺の弁当だけ違うのん?俺だけ仲間はずれなのん?」
いろは「あっえっと、その、あのですね、先輩元々昼からじゃなかったですかーそれで弁当屋さんには注文してなくて急遽つくったんです」
八幡「ふーん、でも急遽つくったにしては豪華でうまかったなー、なんか得した気分だ、ごちそうさま」
いろは「あっお粗末様でしたー」
八幡「じゃあそろそろ戻るわ、ゆっくり休んでくれ」
いろは「はい、夕方までよろしくお願いします」
***
八幡「こちら説明会の資料になります、日付間違えずに来てください、次の方ー」
小町「お兄ちゃーん」
八幡「おう、小町、来たか、確約書ちゃんと書いて持ってきたか?」
小町「うん、これ、お願いしまーす」
八幡「はい、確かに、内容OK、214番比企谷小町○っと、じゃあこれな、説明会の資料とか、また家で説明するから」
小町「お兄ちゃん、いつ頃終わるの?」
八幡「あと20分くらいで締め切ってそれから片付けだからあと1時間弱じゃねーの」
小町「了解であります、待ってるから一緒に帰ろ?」
八幡「いいけど、あんまりへんなとこ行くなよ」
小町「うん、ちょっと雪乃さんとか結衣さんに挨拶してくるー、あっ結衣さーん」
八幡「人も途切れがちだし、片付けれるところから片付けとくか」
いろは「先輩、受け付け一つに集約しますので、もう片付け始めてください」
八幡「了解!もう始めてる」
***
いろは「もう時間になりましたし、校内にはもういなさそうなのでこれで締め切ります、副会長たちは机と書類の残りを片付けてください。」
八幡「俺たちはどうすればいい?」
いろは「すいませんけどゴミとかだけ片付けお願いできますか?それであがってもらっていいですから」
八幡「お前はまだなんかあるのか」
いろは「最終のまとめをして報告ですかねー」
雪乃「まとめの数字はできてるの?」
いろは「はい、確約書の回収枚数と資料配布数も合いましたし特に問題ないと思います」
雪乃「大丈夫そうね、それにしても一色さんしっかりしてきたわね」
八幡「そうだな、4月から2年生だし、小町の面倒も見てやってくれるか」
いろは「はい」
小町「4月から学校来るのたのしみだなー、いろはさん、生徒会室とか遊びにいってもいいですかー」
いろは「うん、会議とかでなければいいよー、でも私奉仕部にいることの方が多いかも」
八幡「自覚あるのかよ、そうだよお前うちに来すぎ」
小町「奉仕部にも顔出しますので、いろはさん、雪乃さん、結衣さん、4月からよろしくお願いしまーす」
八幡「じゃあ俺と小町はゴミ捨てて帰るけど、一色、弁当箱は休み明けでいいか?洗って返すから」
いろは「あっはい、いえ、そんないいですよ洗わなくてもー」
八幡「いや、最低限の礼儀だ、うまいもの食わせてもらったしな」
結衣「あれっヒッキーいつもの弁当屋さんのじゃなかったの?」
八幡「元々今日昼からだったから注文してなくて一色が作ってきてくれてたんだ、すげーうまかったなー」
結衣「そうなんだー」
雪乃「・・・ヤルワネ」
小町「ホウホウナルホドーイロハサンイッポリードッテカンジデスネー」
八幡「なにぶつぶついってるんだ小町?帰るぞ、じゃあお先に」
小町「了解であります、じゃあ皆さんさようならー」
みんな「じゃーねー」
***
小町「ねぇねぇお兄ちゃん、いろはさんってお兄ちゃんから見てどんな人?」
八幡「そうだな、面倒くさがりで、人に頼ってばかりなんだけど、その実がんばりやさんなんだよなーあいつ」
小町「ほうほう」
八幡「自分に素直っていうの?自分のやりたいことには努力を惜しまないみたいな」
小町「なるほどー」
八幡「まあ手を抜くところは思いっきり抜くけどな」
小町「それはお兄ちゃんも一緒じゃん」
八幡「そういわれるとそうだな」
小町「小町、いろはさんとならうまくやっていける気がするよ」
八幡「ああ、仲良くしてもらえ、帰ったら合格祝いしような」
小町「うん、お兄ちゃん、ありがとうね」
つづく
次回:フリペのお礼
がんばれ!
面白いけどキャラのこれじゃない感半端ないな
キャラがあんまり生きてないからそこだけ何とかなると最高
応援シテマス~
小町が違いすぎるかな
でも話としては短くまとまってるし割と好きよ
人隙だした→人空きだした
合格確約書→入学確約書