やはり一色いろはは比企谷八幡を攻略している8
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のシリーズものです、原作10.5巻の続きのイメージでいろはの八幡攻略を書いていきます。
キャラ視点ではなく、イベント毎の客観的な会話で物語を進めていきます。シリーズ8作目は「いろは比企谷家に行く」です。
いろはがはじめて比企谷家に行く話です。
暖かい目で見守ってください。
いろは好きの方に気に入っていただけると幸いです。
前回:ホワイトデー
いろは「こんにちはー」
結衣「あっいろはちゃん、やっはろー」
雪乃「こんにちは一色さん」
八幡「お前生徒会もうほとんどすることないんだったらサッカー部行ったらどうだ」
いろは「3月のことはもう終わってますけど、入学式の準備とかいろいろあるんですよー」
八幡「だったら、生徒会室でやればいいだろ、わざわざこっちこなくても」
いろは「ですからいろいろやってますってー、今日だって入学式の式辞とかやってたんですからー」
結衣「そっかーもう今週末終業式だし、入学式の準備してるんだ」
いろは「そうなんですよー」
雪乃「式辞もう終わったの?」
いろは「はい、ばっちりです」
結衣「へーすごいねいろはちゃん」
いろは「今回は新入生相手なんで去年のままにしましたーテヘ」
八幡「そんなのやったうちにはいるのか?」
いろは「それでですねー、今日は先輩にちょっとご相談したいことがありましてー」
雪乃「奉仕部にではなくて?」
いろは「はい、入学式の時に学校の紹介とかやろうと思ってるんですけど、新入生が早く学校に馴染めるようにいろいろ先生とか、校内の紹介とかどうかなーと思っててー」
八幡「また取材とかいって経費使うとかか?俺は手伝わないぞ」
いろは「いえいえ、ちがいますよー、先輩の妹さんに意見をお聞きしたいんです」
八幡「小町に?」
いろは「はい、私新入生の知り合いいないですし、先輩の妹さんならいろいろ相談できるかなーって思いまして」
結衣「そうだね小町ちゃんならいろいろな意見だしてくれそうだよね」
雪乃「確かにそうね、小町さんならそこの使えない男よりよっぽど頼りになるわ」
八幡「まっ小町なら適任かもな、で、どうすればいい? 呼ぼうか?」
いろは「いえ、わざわざ制服に着替えて出てくるのも大変だと思うので、今日これから先輩の家にお邪魔してもいいですか?」
八幡「なんでわざわざ家までくるんだよ、近くのサイゼでいいんでない?」
いろは「最近の中学生はどんな生活してるかとかどんな雑誌読んでるかとかも見せてもらいたいですしー、」
八幡「お前と一年しか違わないだろう・・・まっとりあえず小町に連絡してみるわ」
いろは「すみませんお願いします」
プルルルル ガチャ
小町(はいはーい、どしたのお兄ちゃん)
八幡「なあ小町、生徒会長がお前に話を聞きたいとか言ってるんだが、時間とれるか?」
小町(生徒会長っていろはさん?別にいいけど、何の話?)
八幡「なんか新入生向けに説明会をするのにいろいろ知りたそうなこととか聞きたいんだと」
小町(うんわかった、でも小町今家だよ、学校行こうか?)
八幡「一色は家まで行くといってるんだが」
小町(ピキーン ほうほうそういうことなら、家で待ってるからお兄ちゃん連れてきたげて)
八幡「いいのか?」
小町(いいのいいの、小町助かっちゃうから)
八幡「助かる?まあ今からこっち出てくるのも面倒だしな」
小町(あ?あー、まーお兄ちゃんだしね、)
八幡「?じゃあ今から帰るからな」
小町(了解であります、じゃあ待ってるからね)
ガチャ
八幡「一色、今からいいらしいんだがいけるか?」
いろは「はい、じゃあ準備してきます」
八幡「俺は自転車だから駅で待ち合わせな?電車の方が早いんだから先いくぞ」
いろは「了解でーす、では、結衣先輩、雪ノ下先輩さよならです」
八幡「じゃあ俺も行くわ、」
雪乃「ええ・・・」
結衣「うん、じゃあねいろはちゃん・・・ヒッキーも」
***
いろは「あっ先輩、早かったですね、お待たせしましたか?」
八幡「いやそんなには待ってないから大丈夫だ、ちょっと歩くけどいいか?んっ」
いろは「なんですかその手・・・あっ・・・はい、カバンお願いします・・・やっぱり先輩あざといですねー」
八幡「何いってんだ俺はあざとくないぞ、俺のお兄ちゃんスキルがあざといんだ」
いろは「まあそういうことにしておいてあげます、ところで先輩の家、結衣先輩とか行ったことあるんですかー?」
八幡「ん?ああ、由比ヶ浜が前にな・・・」
いろは「・・・へぇー、そーなんですねー、」
八幡「由比ヶ浜が家族で旅行いくときに犬を預かったんだよ、小町が」
いろは「なるほどー、じゃあ別に先輩に会いにいったわけではないんですねー」
八幡「まあそうだな、それって何がいいたいの?」
いろは「そういえば動物好きっていってましたもんね、先輩も、小町ちゃんも」
八幡「そんなこといったっけ?ああ、この前のあれか、」
いろは「そうです、豹が一番好きといってたあれです」
八幡「あの3つの中ではな、別に動物の中で豹が一番というわけではないからな」
いろは「あの3つの中で一番なら問題ありません」
八幡「そういうもんか?まあ豹は家では飼えないからな、家では猫を飼ってるんだが、あっお前猫大丈夫か?アレルギーとか」
いろは「はい特に問題ないです」
八幡「ときどきいるんだよなー猫アレルギーとかで猫に近づけないやつ」
いろは「そんな人もいるんですねーどうでもいいですけど、えっでも結衣先輩の犬預かったんですよね?猫大丈夫だったんですか?」
八幡「ああ由比ヶ浜の犬は人懐っこくてな、猫にも吠えたりしなかったわ」
いろは「ふーん、雪ノ下先輩も先輩の家に?」
八幡「いやあいつは来たことないな、あいつは猫大好きだからな、家のカマクラ・・・あっ猫の名前な、そのカマクラを学校に連れていったときにカマクラ相手にニャーニャーいってたわ、あんだけあからさまな猫好きなのに隠そうとしているのがよくわからんが」
いろは「先輩はどうして猫を飼ってるんですか?」
八幡「昔は犬を飼ってたんだけどな、死んじまってな・・・あっ俺んちここな」
いろは「普通に一軒家ですねー」
八幡「普通で悪かったな、葉山んちと比べられても話にならんぞ」
いろは「いえ、私の家マンションなので2階建てとかちょっといいなーって」
八幡「おーい小町、生徒会長つれてきたぞ」
小町「はーい、いろはさんこんにちはです」
いろは「こんにちはー、小町ちゃん、ごめんねー突然お邪魔しちゃって」
小町「いえいえ、全然大丈夫ですよ、むしろ捗りすぎて小町嬉しいです」
八幡「何が捗るんだよ」
小町「いろいろだよお兄ちゃん、いろはさんどうぞ上がってください」
いろは「お邪魔しまーす」
八幡「じゃあ小町あとはまかせたぞ」
小町 「なにいってんのごみいちゃん」
いろは「なにいってんですか先輩」
八幡「ハモるなよお前ら」
小町「お兄ちゃんのお客様なんだからお兄ちゃんもちゃんと相手しないと」
八幡「いや、一色はお前に話を聞きに・・・」
いろは「先輩も一緒にきいてくださいよ、そうしないと今後やりにくいじゃないですか?」
八幡「やっぱ手伝わせる気かよ」
小町「じゃあリビングでお話しましょうか」
・・・
小町「いろはさん紅茶でいいですか?」
いろは「うん、ありがとう」
小町「それでどんなこと聞きたいんでした?」
いろは「入学式の時に学校とか先生とかの紹介をしようと思うんだけど、どんなことが知りたいかやっぱり新入生に聞いた方がいいかなと思って」
小町「なるほどーそうですねー、みんな入試の前からどんな学校かはいろいろ調べていると思うんで、ホームページとかにのっていないような内容になりますよね」
いろは「例えば?」
小町「例えば、お昼どうしてるとか、頼りになる先生とか、ホームページとかに行事は載ってますけどその中であった面白い話とか」
いろは「なるほどー」
八幡「去年は体育祭でコスプレ騎馬戦やったりとかしたしな、」
いろは「クリスマスイベントもやりましたね」
八幡「あれは学校のイベントかどうかは微妙だな」
いろは「でも紹介しておけば、イベントやるときに手伝ってくれる生徒も増えるかもしれないですね」
小町「あとは、中学と何が違うかーとか、生徒目線で何か高校らしく感じたこととかみたいなのもいいかもしれません」
いろは「ふんふん、先輩は高校はいったときどんな感じでしたー」
八幡「俺は入学式の朝に事故ってな、入学式からしばらく入院してたんだ」
いろは「だからぼっちなんですねー」
八幡「いやぼっちなのはそれだけじゃないとおもうけどな、まっ高校で感じたのはやっぱり中学のときよりは自主性っつうの?先生があんまり細かいことまで面倒見なくなってる感じがしたな、放任なのかも知れんけど、あっ平塚先生は別な」
いろは「そうですね、そんな感じはあるかもー」
小町「部活とかの紹介するにしても全国大会とか出てるやつだけでなく、こんな部活もあるのかっていうようなのを取り上げたりとか、奉仕部とかってきっと他の高校にはないですよねー」
八幡「奉仕部が正式な部活なのか俺は信じられんが、3人しかいないし、部員募集してないしな」
小町「そうなの?」
八幡「俺たちがやってないんだから誰もやらないだろう」
いろは「まあ奉仕部はちょっと特殊ですからね、ほとんど平塚先生の部活?みたいな」
小町「そういった興味がでそうな内容をいくつかピックアップしていったらどうでしょう」
いろは「うん、わかった、一回候補をいろいろあげてみるから、また意見聞かせてね」
小町「はい、よろこんで、小町はいつでもOKです」
いろは「あとは、最近の中学で流行っていることとか、小町ちゃんが読んでる雑誌とか教えてほしいんだけど」
小町「はい、じゃあ小町の部屋いきましょうか」
いろは「うん」
小町「お兄ちゃんはこなくていいからね」
八幡「好きでついていくわけないだろ、じゃあ俺部屋にいるから」
・・・
小町(これ、こういうのがいま流行ってるんですよ)
いろは(へぇーこれすごいね)
小町(ほらっこれなんかも・・・)
いろは(うそー)
八幡「女2人でも姦しいじゃねえか」
・・・
いろは「小町ちゃん今日はありがとね」
小町「いえいえどういたしまして、小町いろはさんといろいろ話せてよかったです」
八幡「おう、気をつけて帰れよイテッ、なんだよ小町」
小町「ほんとごみいちゃんだな、もう暗くなってるからいろはさんを駅まで送ってあげて」
いろは「先輩、できた妹さんですね」
八幡「・・・じゃあちょっと送ってくるわ」
小町「お兄ちゃん遅くなっても大丈夫だから、ご飯食べてきてもいいからねー」
・・・
いろは「先輩、今日はありがとうございました。それにしても小町ちゃんってしっかりしてますよねー」
八幡「親が共働きでいつも遅いからな、大概家のことは小町がやってるし」
いろは「先輩はやらないんですか?」
八幡「俺がやる前に小町がやっちまうんだよ、主夫志望の俺としては遺憾だが」
いろは「私兄弟いないんで、なんか妹っていいなーって感じがしました、小町ちゃんみたいな妹ほしいです、話合いますしー、一緒に料理したりしたら楽しそう」
八幡「やらないぞ、小町は俺のだからな」
いろは「ジーまっ先輩ならそうきますよねー」
八幡「なんのことだ?」
いろは「いいんです、まだまだってわかってますからー、」
・・・
八幡「駅、着いたぞ」
いろは「ご飯食べてかないんですか?」
八幡「いや、小町はああはいってたが、きっとつくって待ってるからな」
いろは「やっぱり兄妹っていいですね、それじゃカバンありがとうございました・・・先輩、また先輩の家遊びにいっていいですか?」
八幡「何しに来るんだよ、家に来たって何もないぞ」
いろは「先輩と小町ちゃんがいるじゃないですか、小町ちゃんと組めば先輩に負けないと思うんですよねー」
八幡「なんの勝負すんだよ」
いろは「先輩の家ゲームとかあるじゃないですか?ウノとかトランプとかでもいいですけどー、2人ではなかなか遊べないことも3人いれば結構いろいろ遊べるとおもいますけどー」
八幡「確かにいつも小町と二人だからな・・・、まっ小町がよければな」
いろは「じゃあ先輩、送ってくれてありがとうございました、それではまた学校で、」
八幡「じゃあな、気を付けて帰れよ」
・・・
八幡「ただいま」
小町「あっおかえりー早かったねー」
八幡「帰りは自転車のってきたからな、」
小町「そういうことじゃなくて、ご飯食べてこなかったの?という意味だよお兄ちゃん」
八幡「ああ、小町がご飯作ってくれてるとおもったからな」
小町「うん小町もああはいったけど、お兄ちゃんきっと食べてこないだろうなーって思ってた、ご飯準備できてるよー」
八幡「待っててくれたのか、悪い」
小町「はいはい座って座って、はい、いただきます」
八幡「おう、いただきます」
小町「ねえお兄ちゃん、高校の生徒会っていろいろやるみたいだね、中学とは大分違うみたい」
八幡「そうだな、去年はあんまりしらないが、一色が会長になってからはいろいろやってるな、フリーペーパーとかも作ったしな」
小町「ふーん、やっぱりいろはさんってすごいんだね」
八幡「ああ、会長なりたての頃は副会長とかも上級生だし、慣れないこともあって全然だったんだけどな、今は立派に生徒会長してる」
小町「次もいろはさん生徒会やるのかな、やるんだったら小町いろはさんと一緒にやってみたい」
八幡「どうだろうな、楽しんでやってるみたいだからまたやるかもな、ま、立候補したらほぼ決まりだから、やる気だけの問題だけど」
小町「じゃあ小町やってみようかな、今度いろはさんと相談しよ」
八幡「まだ気が早すぎるだろ、10月とかだぞ選挙」
いろは「そっかー、でもいろはさん小町と話しが合うし、可愛いし、いろはさんみたいなお姉ちゃんほしいなー」
八幡「一色と同じこといってんなー、あいつもお前みたいな妹ほしいっていってたぞ」
小町「なるほどなるほど、やっぱりいろはさんとは話が合うんだね」
八幡「それにまた遊びに来てもいいかっていってたぞ、お前と遊びたいんだと」
小町「3人で、でしょ」
八幡「・・・そうだ、なんでわかるんだ」
小町「ふふーん、小町いろはさんと心繋がっちゃったかも」
八幡「いつの間にそんなココロコネクトな関係に?」
小町「同じ穴のムジナってやつだよ」
八幡「それちょっと違くない?類は友を呼ぶっていいたいのか?
小町「おおそれそれ類友ってやつ」
八幡「なんだよそれ」
小町「あーあ、早く学校始まらないかな、今から小町楽しみ」
八幡「お前ならどこでも楽しめそうな気がするわ」
***
結衣「ヒッキー昨日どうだった?」
八幡「ん?ああ、二人で楽しそうにやってたぞ」
結衣「誰と誰が!?」
八幡「小町と一色に決まってる、他に何があるんだ?」
結衣「そっか、そうだよね、あはは」
雪乃「それで目的は達成できたのかしら」
八幡「大丈夫じゃねえの、どんな内容にするかはある程度まとめてたみたいだったしな、俺としては最近あまり手がかからなくなってきてホッとしてる」
雪乃「もともとは能力あるみたいだものね」
八幡「・・・今日はこないみたいだな、ちゃんとやってんのかな」
雪乃「そうね、入学式の準備まだあるのかしらね、これどうしようかしら」
結衣「二人ともいろはちゃんに来てほしいみたいだよ」
八幡「そんなことはないっ、おっ俺は副会長のやつがいろいろコキ使われて大変だなあと思ってるだけだ」
雪乃「そうよ、由比ヶ浜さん、私はこの出してしまった砂糖をどうしようかと思っているだけよ」
結衣「ふふーん、二人とも素直じゃないんだから」
八幡「別に俺は待ってないからな、へんなこというなよ」
雪乃「砂糖も片付けるわ」
八幡「・・・そういえば小町がな、生徒会やりたいといいだしてな、まだ気が早いとはいったんだが、」
雪乃「さすがに早すぎるわね、でも立候補するなら上級生に顔を覚えてもらうのもいいかもしれないわ」
結衣「小町ちゃんなら誰とでも仲良くなれるよ」
八幡「そうだな、あいつは世渡り上手だからな」
雪乃「そうね、そろそろ帰りましょうか」
結衣「そうだね、いろはちゃんも今日は来なさそうだしね」
八幡&雪乃「・・・」
つづく
次回:春休み
GOODです♪