やはり一色いろはは比企谷八幡を攻略している4
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のシリーズものです、原作10.5巻の続きのイメージでいろはの八幡攻略を書いていきます。
キャラ視点ではなく、イベント毎の客観的な会話で物語を進めていきます。シリーズ4作目はプラネタリウムです。
10.5巻のデートに続く2回目のデートです。
千葉県民でないので事実とちがうところは目をつぶって、暖かい目で見守ってください。
いろは好きの方に気に入っていただけると幸いです。
前回:フリペのお礼
いろは「あっせんぱーい」
八幡「・・・」
いろは「先輩ってば、なんで無視するんですかー」
八幡「一色か、なんか用か?俺もう帰るところなんだけど」
いろは「先輩、明日もお願いしたいんですけどー」
八幡「明日?明日は土曜だぞ、何の話だ?」
いろは「お仕事ですよ、この前の続きです」
八幡「またかよ、もう予算使いきったんじゃないのかよ」
いろは「この前はたまたま取材も兼ねてただけですよー、依頼忘れちゃったんですか?
前回は10点だったんですから、いい点とれるようにちゃんと考えてきてくださいね」
八幡「明日はちょっとアレだから・・・それに誘いにほいほいついていくと減点じゃなかったか?」
いろは「今回は2回目だからいいんです」
八幡「どんな理屈だよ」
いろは「それに明日はちょっと違うところにしましょうね、この前みたいにニアミスは避けたいので」
八幡「まあそうだな、葉山のこと考えると誰かに見られたくないと言うのはわかる、が、そんなこといったって俺の行動範囲は限られてるぞ」
いろは「みんながいかなさそうなところならどこでもいいですから」
八幡「そんなこといってまた俺を試そうとしてない?」
いろは「じゃあ明日駅前で10時に」
八幡「決定かよ」
いろは「では先輩また明日、よろしくです」
八幡「ったく」
***
八幡「・・・10時10分か、今日も遅刻かよあいつ、もしかしてわざと遅れてきてるのか?」
いろは「先輩っお待たせしました」
八幡「ボクモイマキタトコダヨ、ゼンゼンマッテナイヨ」
いろは「なんですか、それ」
八幡「この前そう言えっていってたよね」
いろは「ハー全然だめですよ、そんな言い方じゃキモいです、減点です」
八幡「ぐっ悪かったな、何で俺の方が待たされたのに怒られないといかんのだ」
いろは「もっと明るく爽やかに言わないと」
八幡「俺に葉山を求められても困るんだけど」
いろは「で、今日はどこへ連れていってくれるんですか?」
八幡「そうだな、科学館ってのはどうだ?」
いろは「科学館?小学生がいくようなとこじゃないんですか?」
八幡「プラネタリウムが結構いいらしんだが、他の展示もいろいろ遊べるらしいぞ」
いろは「なるほどー、まあみんなが行かなそうだしいいですけどー」
八幡「じゃあ決まりだな。ちょっと歩くがいいか?」
いろは「はい、いきましょう、先輩ちゃんと考えてきてくれたんですね」
八幡「今日で合格点とってもう終わりにしたいからな」
いろは「そんなこといって大丈夫ですかー、あと今日は負けませんから」
八幡「負けないって、また勝負するのかよ」
いろは「この前の雪辱戦です」
八幡「何で勝負するんだよ」
いろは「科学館で何かありますよねー、きっと、それで勝負です、今日は奢ってもらいます」
八幡「俺が勝ったら奢ってくれるの?」
いろは「さあ、早くいきましょう」
八幡「なあ、ちょっと、おい」
***
八幡「プラネタリウムまで時間あるから先に何か見て回るか」
いろは「そうですね、どこいきましょう」
八幡「下から順に見ていくか」
いろは「じゃあ何かゲームっぽいのあったらそこで勝負ですね」
八幡「で、俺が勝ったら・・・」
いろは「エレベータこっちですよ」
八幡「・・・」
いろは「へーいろいろありますねー、あっあそこにゲームっぽいのありますよ」
八幡「じゃああれで勝負といくか」
いろは「望むところです、負けませんからね」
八幡「まずはこれだな、スピーカーから出てくる音を聞き分けるのか、じゃあまず俺からな」
キカキカキカキカ
八幡「はぁっ?、何いってるか全然わからん」
いろは「全然ダメじゃないですか、これはもう勝ったも同然ですね、じゃあ次私です」
キカキカキカキカ
いろは「ふふふ、全問正解です。じゃあお昼奢ってもらいますよ」
八幡「何言ってるんだ、隣のやつもやるだろう普通」
いろは「仕方ないですねー、相手してあげます」
八幡「なんでそんな上から目線なの?」
いろは「じゃあ今度は私からいきますね、えっと今度は動体視力?」
八幡「素早く変わるものをどれくらい見分けつくかということだな」
いろは「まあやってみます。えっ、あれっ、全然違う」
八幡「全滅じゃないか、ここは貰いだな・・・よしっ勝った、伊達に小町とゲーム対戦してないからな」
いろは「くっ、じゃあ、あとあれで最後にしませんか?1勝1敗ですのであれで決着つけましょう!」
八幡「あれは心拍数テストか、勝敗どんな条件にするんだ?」
いろは「お互い邪魔をして心拍数が高かった方が負けということでどうですか?」
八幡「ふーん、まっいいけど」
いろは「じゃあ先に私いきますね」
八幡「おいっ、邪魔ってどうすんだよ」
いろは「自分で考えてください」
八幡「どうしやいんだよ、うーん・・・わっ」
いろは「なっなんですか、急に」
八幡「おっやったちょっと上がったぞ」
いろは「うっ、しまった」
八幡「そういえば葉山がこの前三浦と・・・」
いろは「平常心平常心」
八幡「なにっちょっと下がっただと」
ピー
いろは「はい、もう時間です。じゃあ次、先輩ですよ」
八幡「大してあげられなかったが、まあいい、ボッチのATフィールドなめんなよ」
いろは「はい、スタート」
八幡「えっもう、おっ、おう」
いろは「・・・」
八幡「どうした、何もしてこないのか?このままだと俺の勝ちだな」
いろは「・・・先輩、わたし・・・」
八幡「?」
いろは「わたし・・・好きでもない人とデートなんかしませんよ」
八幡「えっ・・・」
いろは「・・・わたし・・・先輩のこと・・・」グイ
八幡「!」ドキッ
いろは ニヤ「フッやった、やりました、ほら見てください、私の勝ちです」
八幡「なっ、お前相変わらずずるくない?」ドキドキ
いろは「勝てばいいんですー、お昼ご馳走さまでーす」
八幡「まあ、負けは負けか、わかった、プラネタリウム見てからでいいかちょっと遅くなっちまうが」
いろは「はい、食べてから見たら先輩寝ちゃうといけないんで」
八幡「まあそうかもな、じゃあプラネタリウムいくか」
***
いろは「先輩、ここにしましょう」
八幡「もっと後ろの方がよくないか?」
いろは「いいんですここで、さっ早く座ってください」
八幡「まあお前がいいというなら、で、お前何してるの?」
いろは「ヨイショット、ここペアシートみたいなんですよねー」
八幡「肘掛けしまってどうするんだよ」
いろは「えっもしかして先輩肘掛けにのせている私の手にさりげなく手を重ねて口説こうとしてましたか、
ロマンチックだと思いますけど、ごめんなさいまだ無理です」
八幡「・・・好きにしてくれ」
いろは「こうするとなんか普通にソファーに座ってるみたいじゃないですかー」
八幡「まあそうかもな」
いろは「先輩なんでそっちに寄ってるんですか、もうちょっとこっち来ないと隣の人に迷惑ですよ」
八幡「ああ、ってお前の方はこっちより過ぎだろ」
いろは「普通こんなもんですよ、二人で座るときなんて」
八幡「そうかもな、小町とならもっとくっついてるしな」
いろは「それはそれでキモいです」
学芸員「皆様寒い中ようこそ本プラネタリウムへ・・・」
学芸員「・・・このように南十字星は・・・」
八幡「へえー」
いろは「クスッ」
八幡「・・・」
学芸員「・・・これで終了となります、皆様気を付けてお帰りください」
八幡「一色、さっき、何笑ってたんだ?」
いろは「先輩結構真面目に聞いてるなと思って」
八幡「俺は雑学には自信があるが、結構俺の知らないことも出てくるからな、聞いてて退屈はしなかったな」
いろは「そうですねーカップル向けの話もしてくれましたしー、季節によって話も変わるでしょうから何度来てもよさそうですね」
八幡「今度小町とこよう」
いろは「どうしてそうなるんですか!」
八幡「じゃあそろそろ飯にするか、近くのとこ適当でいいよな」
いろは「はい、もうお昼大分過ぎてますし、この際贅沢はいいません、奢ってもらうんですし」
八幡「覚えていたか・・・」
***
いろは「先輩ごちそうさまでした」
八幡「もうすっかり夕方だな」
いろは「科学館、結構いろいろ遊べましたねー、プラネタリウムもガイドの人、いいお話でしたしー」
八幡「まあそうだな、喜んでもらえてよかったよ、俺はお前の評価さえ高ければ満足だ、さあ今日の採点をしてもらおうか」
いろは「そうですねー、ご飯については館内で食べれないならもうちょっと時間とか考えてもらわないとですし、いろいろとマイナスはありますけど、」
いろは「楽しかったですし、ご飯もごちそうになったのでおまけして60点あげます」
八幡「60点だと微妙だなーそれって合格点?」
いろは「80点以上で合格です、まだまだです、あと何回かやらないと合格できませんねー」
八幡「やれやれ、まだ続くのかよ」
いろは「・・・もういやになっちゃいました?」
八幡「いやというわけではないけどな、まあ楽しかったし」
いろは「よかったです、先輩も楽しんでもらえて、また次もがんばってくださいね」
八幡「へいへい、ところで葉山とはどうすんだよ、俺が合格するまでって訳にはいかないだろう」
いろは「そうですね、考えときます」
八幡「そうか、じゃあ気をつけて帰れよ」
いろは「はい、先輩また学校で」
***
小町「おかえりーお兄ちゃん、早かったね、夜ご飯食べてきてないのー?」
八幡「いや、まだだ」
小町「今日のデートどうだった?」
八幡「んっ誰がデートっていった?」
小町「お兄ちゃんが小町に何も言わないで休みなのに朝から外出てくってありえないから」
八幡「仕事だ仕事、一色に頼まれ事されてな、なんか葉山と遊びにいくところ探してほしいんだと」
小町「お相手はいろはさんか、てっきり結衣さんかと、なるほど、いろはさんなかなか策士だなー」
八幡「ああ、葉山がいかなさそうなところを俺ならわかるだろうということになってな」
小町「そういう意味じゃないんだけど、まっいっか、そういうことなら小町も応援しちゃおう」
八幡「おう、どこかいいところあったら教えてやってくれ」
小町「まあお兄ちゃんにはわからないかー・・・お兄ちゃんはいろはさんのことどう思ってるの?」
八幡「んっこの前も同じようなこと聞かなかったか?」
小町「この前はいろはさんがどんな人かを聞いたんだよ」
八幡「どう違うんだ?」
小町「今日はお兄ちゃんがいろはさんをどう思っているかを聞いたの、コミュ力低すぎだよお兄ちゃん」
八幡「あいつを生徒会長におしたのは俺だからな、それについて責任はあると思っている」
小町「そういうことじゃなくて、どういう関係とか?」
八幡「ただの後輩だろ、いろいろ面倒を押し付けてくる」
小町「ただの後輩にお兄ちゃんがそこまですることあり得ないよ」
八幡「まあ、そうかもな、俺に近づいてくる後輩がそもそもいないからな」
小町「いろはさんのこと・・・いやじゃないの?」
八幡「あいつに頼まれ事されるといやとはいえないんだよなーなんだろうなほんと、あざといだけなんだけどな」
小町「まだ自覚はなしと」
八幡「なんのこと?」
小町「ううん、今度いろはさん家につれてきてね、小町いろはさんならやってくれると信じてる」
八幡「あいつ呼んでどうするんだよ、お前が用あるならお前が呼べばいいだろう、大体何をやってくれるっていうんだ?」
小町「なんでもなーい、小町はお兄ちゃんが幸せになるのが一番だよ、今の小町的にポイント高ーい」
八幡「へいへい、じゃあそろそろ飯食うか」
小町「うん、」
つづく
次回:小町の誕生日
ちょっと一つ一つが短すぎる
すばらしい