やはり一色いろはは比企谷八幡を攻略している9
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のシリーズものです、原作10.5巻の続きのイメージでいろはの八幡攻略を書いていきます。
キャラ視点ではなく、イベント毎の客観的な会話で物語を進めていきます。シリーズ9作目は「春休み」です。
春休みの出来事です。
暖かい目で見守ってください。
いろは好きの方に気に入っていただけると幸いです。
前回:いろは比企谷家に行く
いろは「せんぱーい、待ってました、ちょっといいですか」
八幡「なんだ一色こんなところで、」
いろは「先輩もう帰りますよねー」
八幡「ああ、今日は終業式で部活もないしな」
いろは「この前はありがとうございました」
八幡「なんのこと?」
いろは「先輩の家いったときのことですよ、お陰で新入生への学校紹介ばっちりできました」
八幡「礼なら小町にいえよ、ここ2、3日奉仕部来ないとおもったらちゃんとやってたんだな」
いろは「はい、あと会場設営が入学式前日にあるくらいです」
八幡「そうか、順調そうでなによりだ」
いろは「小町ちゃんにはまたお礼しにいきますが、先輩、明日も10時でいいですか?」
八幡「ん?明日なんかあったか?」
いろは「仕事ですよ、仕事!私、明日は映画見たいです」
八幡「映画見たいなら一人でいってくればいいだろ」
いろは「何いってるんですか、これは半分先輩のためなんですよ、先輩初めてのデートのとき、映画別々に見ようとしてましたよねー、そんなのホントあり得ないですからー」
八幡「お互い見たいものが違うし、時間的にも同じくらいだったからいいと思ったんだよ、」
いろは「相手の見たい映画を一緒に観て、そして相手を知るのも大事じゃないですかー」
八幡「そういうもんか?」
いろは「そういうもんです、この前先輩が見ようとしていた変な映画、ああいうのってみたことないんですけどおもしろいんですか?」
八幡「俺は派手なアクションものよりはいつもああいった推理ものとかサスペンスとかだな、決してヘンな映画じゃないんだからね、」
いろは「先輩いいかたがキモいです・・・で、そういうのも参考にしたいんで一緒に観にいきましょうよ」
八幡「しばらく続ける話だったしな、わかった、映画だけな」
いろは「じゃあいつものところで10時、お願いしますねー」
八幡「おう、じゃあな」
いろは「はい、また明日、さよならでーす」
***
いろは「先輩、おはようございます」
八幡「今日は時間ぴったりじゃないか、いつもこうだといいんだが」
いろは「どうしてそういうこといいますかねーいつも遅れてるみたいじゃないですかー」
八幡「いつも遅れてるよね?」
いろは「女の子は準備とかいろいろかかるので遅れるのが当たり前なんですー、そんなことより先輩何かいうことありませんか?」
八幡「?・・・何を?」
いろは「そろそろ女の子の服装誉めたりとか覚えてもらわないと」
八幡「俺に誉められてもしょうがないだろう」
いろは「何言ってんですか?先輩のためですよ、お世辞のひとつも言わないと女の子に捨てられちゃいますよ」
八幡「お世辞って、おっ俺は思ってもいないことは言わん」
いろは「じゃあ、思っていることでいいんで、いってください」
八幡「・・・」
いろは「どうですか?」
八幡「まぁ、いいんじゃないの」
いろは「はっきりしないのは嫌われますよ」
八幡「うん、ま、可愛いです」
いろは「ま、最初はそんなもんですかねー」
八幡「何の羞恥プレイだよ」
いろは「じゃあいきましょうか」
八幡「ああ」
・・・
いろは「先輩どれ見ましょう?」
八幡「こいつか、あれだな」
いろは「じゃあこっちでいいですか?」
八幡「すみません、高校生2枚、席は通路側前後2つで」
いろは「いえ、真ん中のちょっと後ろの方並びでお願いします」
八幡「おい、真ん中だと出入りしにくいだろう」
いろは「映画見るのにそんな出入りしませんよ、ここでいいんです」
店員「クスッじゃあ、真ん中のこちらの席でお取りします」
八幡「・・・」
いろは「あっ先輩、時間まであそこのお店見てきませんか?」
八幡「何か買うのか?」
いろは「記念に何か買いたいじゃないですかー」
八幡「何の記念?、変な映画見た記念?」
いろは「はじめて映画を見た記念ですよ」
八幡「お前映画見るのはじめてなのか?」
いろは「そんなことあるわけないじゃないですか、」
八幡「じゃあ何がはじめてなんだ?」
いろは「先輩と来たのがです」
八幡「そんなの記念にするなよ」
いろは「思い出って大切じゃないですかー」
八幡「そういうもんか?俺には嫌な思い出しかないがな」
いろは「そういうもんです、先輩も何か買いましょうよ、お揃いのとかどうですか?」
八幡「なんでおまえと揃いのものを買わないかんの?」
いろは「ですから記念にですよー、先輩本とかよく読んでますから栞とかブックカバーとかどうですか?」
八幡「ブックカバーも栞も本屋でつけてもらったものそのままつかっているからな」
いろは「じゃあ、スマホにストラップとかは?」
八幡「そんなもの邪魔なだけだろう、そうだな・・・あるとするとキーホルダーとかな」
いろは「これなんてどうですか?」
八幡「シンプルなつくり・・・かつ、そんなに目立たない色使い、悪くないな」
いろは「じゃあこれにしましょう、先輩青にするなら私ピンクにしときます」
八幡「えっおまえもこれ買うの?」
いろは「ですからお揃いのものっていいましたよー」
八幡「おまえにはあっちのやつの方が似合、、」
いろは「えっ?」
八幡「え、いや、なんでもない、」
いろは「こっちのやつですかー?似合いますかねー、うーん先輩がそういうならこっちも買います」
八幡「2つも買うのかよ」
いろは「こっちは先輩と映画一緒に見た記念、こっちのは先輩に似合うっていってもらった記念です」
八幡「お前記念記念で買ってたらいくら金あっても足らないぞ・・・まあ、おまえの気がすむならいいけどな、お前の金だし」
いろは「でも後で後悔したくないですから」
八幡「そうか、買わずに後悔する方がってことか、なるほどな、一色らしいな」
・・・
いろは「先輩、当然映画見るときはポップコーン食べますよね?」
八幡「いつも塩とキャラメルのコンビを頼んでる、お前も食うか?」
いろは「はい、食べます」
八幡「じゃあ買いに行くか」
店員「いらっしゃいませ」
八幡「えーと、コンビのポップコーンレギュラーサイズ2つとドリンク2つ」
いろは「ちょっと先輩、ポップコーンは大きいのひとつですよ」
八幡「なんでだよ、おまえ食うっていったんじゃないの?」
いろは「食べるに決まってるじゃないですか、ひとつを2人で食べるんですよー」
八幡「そんなカップルみたいなこと葉山とやれよ」
いろは「だからこれは先輩のためですってー」
八幡「なんだよそれ」
いろは「いいですから、ポップコーンは一番大きいのひとつですー」
八幡「じゃあそれと、ドリンク2つで・・・」
店員「お待ちどうさま」
八幡「そろそろ時間だな、」
いろは「はい、いきましょう、どんな映画ですかねー楽しみです」
八幡「あんまり期待しすぎるなよ、」
いろは「えーっと席は、あっあそこの男の人の手前みたいですね」
八幡「じゃ俺奥行くわ」
いろは「・・・」
八幡「ん?どした?」
いろは「いえ、なんでもないです、早く座りましょう」
八幡「ああ、」
いろは「先輩、映画は小町ちゃんと来たりしないんですか?」
八幡「 小町こういう映画みないからな 基本は一人だ、時々動物の映画とかやるだろ、そのときくらいかな、小町と来るのは」
いろは「そうなんですね」
八幡「はじまるぞ」
・・・
いろは「途中なんか話わかんなくなっちゃいましたけどあの犯人の人とその恋人の人かわいそうでしたね」
八幡「そうだな、自分がやらなければなんて思い込みしなけりゃな、お互いがお互いのことを思ってやったことが結果として最悪になっちまったんだな」
いろは「なんか先輩みたいです」
八幡「俺はあんな他人のために自分を犠牲になんてことはしない」
いろは「そんなことないですよ、先輩は誰にでも優しいですし、私だっていろいろ助けてもらってますし」
八幡「・・・」
いろは「でも、できればその優しさはみんなにではなく自分一人に向けてもらった方が女の子は嬉しいですよ」
八幡「俺は別に誰かのためではなく、自分の・・・」
いろは「わかってますからー」
八幡「・・・」
いろは「先輩、お腹すきましたよね、どこかよっていきませんか?」
八幡「お前が気に入るようなお店はもうしらないぞ」
いろは「今日は適当なカフェでいいですよ」
八幡「じゃああそこにするか」
・・・
いろは「そういえば先輩は結局進路どうするんですかー?」
八幡「前に言わなかったか普通に私立文系だな、特にやりたいこともないしな」
いろは「いやいやその先の話ですよー就職とかの」
八幡「就職か、まだ特には考えてないな」
いろは「先生とかどうですかー、向いていると思いますけどー、頼りになりますし、性格と目がちょっとアレですけどねー」
八幡「お前以前年収一千万に目がくらんで編集者勧めてたろう、」
いろは「!!!じゃあ、編集者ねらってるんですか?マジですか?」
八幡「ちょっとなんでそんな前のめりに?まだ先のことはわからん、先生とかなんて、俺達みたいなの相手にするんだぞ、そんなのやだよ」
いろは「でもでも、生徒にからかわれながら授業する先輩とかきっと楽しいと思いますよー」
八幡「誰が楽しいんだよ、お前か?、しかし、平塚先生にも同じようなこと言われたんだよな」
いろは「先生だったら長く続けられそうですし、残業もなさそうだし、安泰じゃないですかー」
八幡「確かに、社蓄と比較すると迷うな、平塚先生みてると社蓄に近いものがあるが・・・」
いろは「そうですよー先生おすすめですよー」
八幡「なんでお前がそんなこといいだすんだよ」
いろは「先輩まともにサラリーマンできなさそうだし、将来のお嫁さんのためにちゃんと就職するにはーと思いまして」
八幡「サラリーマンも勤まらないやつが結婚できると思うか?」
いろは「先輩をちゃんと見ててくれる人がいますよきっと、それで結婚できますってー、公務員とかでもいいかもですねー先輩みたいな理屈っぽい人いっぱいいそう」
八幡「お前はどうすんだよ」
いろは「私は前も言ったじゃないですかー適当に数年腰かけたら寿退社します、だから結婚する人にはちゃんと就職してもらわないと」
八幡「大学はどうすんだ?」
いろは「せっかく生徒会長とかしてるんですから、推薦でいけるとこがいいですねー」
八幡「お前ほんと生徒会長うまくやってるよな」
いろは「先輩が教えてくれたんじゃないですかー立場を利用しろって」
八幡「相変わらずすごいなお前は、感心するわ」
いろは「何もかも先輩に教えてもらったんですけどねー、先輩に相談してなんともならなかったのは葉山先輩のことだけです」
八幡「あいつは卒業するまで変わらんだろう、追いかけるなら同じ大学目指したほうがいいんじゃないか?どこいくか知らんけど」
いろは「葉山先輩は国公立のいいとこ行くと思うのでちょっと無理かなーと思ってます、それにもう・・・それより、先輩のいくとこくらいなら推薦で行けるんじゃないかって」
八幡「俺も一応文系教科は成績いいんだけどね」
いろは「一緒の大学いけるといいですね」
八幡「何、お前大学でも俺をこき使おうとしてるわけ?」
いろは「ちがいますよ、いつ私がこき使ったんですかー」
八幡「よくいうよ」
いろは「でも、やっぱり先輩のやりたいことが一番だと思いますから、ぜひ受験頑張っていいとこの大学いってくださいね」
八幡「おお、ありがとな、お前も推薦でいけるようがんばれよ」
いろは「何ですかそれ、狙いすぎで気持ち悪いです」
八幡「お前がいったんだろう」
いろは「テヘ」
八幡「なあ一色、葉山の方はどうなってるんだ?」
いろは「えっなんでしたっけ?」
八幡「だから、いろいろ試してるのかって」
いろは「あっあー、あれですか、まだまだ準備不足って感じです」
八幡「お前やる気あるの?」
いろは「いえ・・・いや、だっだから今日だって葉山先輩が見そうにない映画にいったんじゃないですかー」
八幡「葉山の対極ということで俺の好みっていうのはわからんでもないが、あんまり意味ないんじゃないか?」
いろは「そんなことないです、参考になってますよ、」
八幡「でもなぁ、いつまでもってわけにもいかんだろう、そのうち誰か知っている人に見られたりして噂・・・とかにでもなったら困るんじゃないか?」
いろは「そうですねー、まぁでもそうなったらそうなったときです、かまわないですよ」
八幡「俺が構うんだけど」
いろは「先輩は・・・嫌なんですか?」
八幡「俺は別に他人にどう言われようと構わないが、そうなったらお前が葉山にアタックしづらいだろう」
いろは「そんなことは気にしなくていいです」
八幡「そんなことって・・・」
いろは「とにかく、先輩にはもうしばらく付き合ってほしいです」
八幡「まあ、お前がそういうならな、」
いろは「はい、これからもよろしくお願いしますね、先輩っ」
八幡「しようがないな」
いろは「ところで先輩明日からの春休み、どうするんですか?」
八幡「平日は予備校だな、春期講座取ってるんだよ」
いろは「そうですよね受験生ですもんね、じゃあ休日は暇なんですね」
八幡「いや忙しいぞ、小町の買い物に付き合ったりとか、主に荷物持ちだが」
いろは「いいですねー3人でお買い物も」
八幡「3人?小町と俺の2人なんだけど」
いろは「じゃあ買い物行くとき連絡してください、私待ってますから」
八幡「どうして小町との2人だけの時間を邪魔するんだ」
いろは「シスコンとは思ってましたけど・・・先輩キモいです、小町ちゃんにもメールしておきますから」
八幡「だったらお前ら2人で行けばいいじゃないか、」
いろは「荷物持ちがいるじゃないですかー」
八幡「ぐっ」
いろは「小町ちゃんにこの前のお礼もしたいし、」
八幡「うーん、仕方ないか」
いろは「じゃあ連絡まってます」
八幡「ああ、じゃあまたな」
***
八幡「ただいま」
小町「おかえりーお兄ちゃん、いろはさんが一緒に買い物行こうって」
八幡「ああ、知ってる、いつ行くか決めて連絡してやってくれ」
小町「えっなんで知ってるの?、もしかして今日もいろはさんとデートだった?」
八幡「だからデートじゃないって、ただ映画見に行っただけだ」
小町「デートじゃなかったらなんなのさ」
八幡「うーん、なんだろうな、もうよくわかんなくなってきた」
小町「ふーん、なるほどーサスガイロハサン」
八幡「平日は俺予備校あるからな」
小町「うんわかった、来週の土曜にしようか、連絡しとくー」
八幡「了解」
***
小町「お兄ちゃん、そろそろいこう」
八幡「おおっそうだな、でもちょっと早くないか?一色の奴いつも遅れてくるんだぜ」
小町「そんなの当たり前でしょ、女の子が遅れてくるのは、わかってても10分前にはついてないと」
八幡「小町にまでそんなことを言われるとは思わなかった・・・」
小町「じゃあいこう」
八幡「はいよ、で、今日は何を買いに行くんだ」
小町「特に決めてないよ、いろいろお店回って気に入ったのがあったら買うの」
八幡「そんな適当な」
小町「買い物が目的なんだって、何を買うかは問題じゃないの、女の子の買い物なんてそんなもんだよ」
八幡「必要のないもの買いに行くのか、理解できん」
小町「お兄ちゃんだって本屋さんにいって面白そうな本さがしてくるでしょう、それと一緒だよ」
八幡「なるほど、そういわれるとそうかもな」
小町「はいはい、行くよお兄ちゃん」
・・・
八幡「やっぱりちょっと早かったんじゃ」
小町「別にいいの、待ってる時もいろいろ想像して楽しむもんだよ」
八幡「何を想像すんだよ」
小町「待ってる人をだよ」
八幡「?」
小町「今日はどんな格好でくるかとか、いまどこらへんにいるかとか、」
八幡「それじゃまるで彼女待ってる彼氏みたいじゃない?」
小町「まだそうじゃないかもしれないけど、そういうの考えるのお兄ちゃん得意でしょ」
八幡「そりゃま、いろいろ考えたりはするけどな」
小町「間違っても買い物が終ったあとのことばっかり考えないこと!、お兄ちゃんいつもそうだから気を付けてよね」
八幡「小町、今日は厳しいな」
小町「そりゃそうだよ、小町は今日を楽しみにしてたんだから、お兄ちゃんの言動で台無しにしたくないからね」
八幡「うっ気を付けます」
小町「あっあれいろはさんじゃない?やっぱり私服も可愛いねー」
八幡「ああ・・・」
・・・
いろは「先輩、小町ちゃん、おはようございます、すみませんお待たせしまして」
小町「いいんですよいろはさん、私たちもいま来たところですから」ドスッ
八幡「おう、おはよう・・・今日もなんか可愛いな・・・」
いろは「せっ先輩?今なんて?」
八幡「 はっ、いっ今のなし、今のは口から勝手に出ただけだから」
小町「上出来だよお兄ちゃん」グッ
八幡「ごっ誤解するなよ、さっきのはお世辞だお世辞、しゃ、社交辞令ってやつだからな」
小町「噛みまくってるよお兄ちゃん、でもいろはさん嬉しそう」
いろは「ちょっと小町ちゃんってば・・・」
八幡「・・・」
いろは「先輩も何黙ってるんですか・・・」
小町「はいはいお兄ちゃん恥ずかしいのはわかるけど、はじめてのデートじゃないんだから、じゃあいろはさんどこからいきましょう」
いろは「えっとそうだね、小町ちゃんが特にないなら私がいつもいってるとこでもいい?」
小町「はい、お兄ちゃんが財布買ってきたところとかですね、いろはさんセンスよさそうですから小町楽しみです」
いろは「じゃあこっちだよ」
小町「はーい、お兄ちゃん行くよ」
八幡「おう・・・」
・・・
いろは「小町ちゃんこの前いろいろ意見くれてありがとうね」
小町「いえいえどういたしまして、いろはさんのお役に立てて小町も嬉しいです」
いろは「うん、お陰でいい学校紹介できそうだよ」
小町「なによりです、ところでいろはさん、次も生徒会長やるんですか?」
いろは「えっちょっと考えてなかったけど、まだ先のことだし、」
八幡「だからまだ早いっていったろ」
小町「私、いろはさんさえよければ是非いろはさんと生徒会やってみたいなーと思ってるんですけど」
いろは「そうだね、まだまだ先だけど、私も小町ちゃんと一緒にやってみたいかな」
小町「はい、また、選挙とか近づいてきたらいろいろ教えてください」
いろは「うん、そうだね、あっまずはそこのお店から見てこうか」
・・・
小町「いろはさん、いろはさん、これみてください、カワイー」
いろは「ほんと可愛いね、小町ちゃんに似合うんじゃない」
小町「鏡、鏡、どうですかー」
いろは「うんすごくいいよー」
小町「あっちもよさそー」
八幡「・・・」
いろは「小町ちゃん、これなんかどう?」
小町「いいですねーいろはさんの可愛さを引き立てますよ」
いろは「どうかなー、先輩、これどうですか?」
八幡「・・・」
いろは「先輩?」
八幡「ああ・・・っと、なんだ一色」
いろは「聞いてなかったんですかー?」
八幡「ああ、すまん」
小町「お兄ちゃん、いろはさんのこれ似合ってるかって」
八幡「あ?うん、どれだ?」
いろは「これですこれ、どうですかこれ、似合ってます?」
八幡「悪くはないと思うが・・・」
いろは「うーん、そうか!先輩、こっちのこれとどっちがいいですか?」
八幡「そうだな、どちらかというと左の奴の方が似合うと思うぞ」
いろは「こっちですね、じゃあこれとこっちの奴とはどうですか?」
八幡「右手に持ってる方がいいな」
いろは「なるほど、先輩はこういうのが好みってことですね」
八幡「いや俺の好みというか、似合う方を聞いてたんでないの?」
いろは「先輩の主観で選んでるんですから先輩の好みですよね?」
八幡「まあそうかもしれんな」
いろは「うー、結構いい値段ですねーちょっと今は手がでないです」
八幡「記念記念とかいって無駄遣いするからだ、無理して買う必要ないだろう」
いろは「そうですね、買うのはまた今度にします、」
小町「じゃあ、次いきましょうか」
・・・
八幡「ふー結構回ったな、ちょっと疲れた」
小町「でも小町大満足だよ、いろはさんいろいろお店教えてくれてありがとうございました、やっぱりいろはさんいい店知ってますねー」
いろは「そう?よかった喜んでくれて、また今度来ようね?」
小町「はい、いつでも呼んでください、小町もお兄ちゃんと同じで休みの日は特に用事ないですから、それに家にもいつでも遊びにきてくださいね」
いろは「うん、ありがと小町ちゃん」
八幡「お前たち、まだまだ元気そうだなー」
小町「女の子は買い物してるときは疲れないもんなんだよ」
いろは「家に帰るとどっと疲れちゃうけどねー」
小町「そうですよねー」
八幡「結局今日はあんま買わなかったな」
小町「こんなもんですよねー」
いろは「そうだね、いろいろ見て回るだけで楽しいしね」
八幡「荷物少なくて俺は助かるけどな、じゃあそろそろ帰るか」
小町「えーせっかく3人なんだから一緒にご飯食べないのー?」
八幡「どうする一色?」
いろは「一緒に食べたいのはやまやまなんですけど、今日はもう帰ります、ごめんね小町ちゃん」
小町「あっいえ、小町こそすいません、じゃあ駅まで一緒に」
八幡「そうだな、行くか」
・・・
いろは「じゃあ私モノレールなんで、先輩、小町ちゃん、またね」
八幡「おう、じゃあな」
小町「さようならいろはさん、気を付けてくださいね」
・・・
小町「いやー今日は楽しかったなーいろいろいいものも見れたし」
八幡「お前たちやっぱ仲良いな」
小町「でしょー、お兄ちゃんも意外と進んでて小町感心しちゃうよ」
八幡「何が進んでるって」
小町「いやいやなんでもない、おっといろはさんからメール来てる、ふーんなるほどそうでしたか」
八幡「なんだって?」
小町「一緒にご飯いけなくてごめんねって」
八幡「まあ、確かにあいつらしくない感じだったが」
小町「女の子にはいろいろな事情があるのですよ」
八幡「えっなにそっちの話?」
小町「ちょっとお兄ちゃん何考えてるの?」
八幡「何、違うの?」
小町「もー、そんなんじゃないったら」
八幡「よくわからんが、まあ、問題ないならいいけどな」
小町「えっと、気にしないでください、今度是非家にきてくださいね、送信っと」
八幡「あいつ呼んじゃうのか?」
小町「お兄ちゃん嫌なの?」
八幡「いや、ではないけどな、お前と遊びにくるなら仕方ないしな」
小町「そうそう、仕方ない仕方ない、よしよし、」
八幡「?」
小町「これからもいろはさんと頑張っちゃうから」
八幡「生徒会のことか?早すぎるだろ」
小町「その他もろもろだよ、お兄ちゃん、楽しみにしててね」
八幡「そのいいかたちょっと怖いんだけど」
小町「へへー」
つづく
次回:いろは誕生日
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