2015-09-23 14:59:06 更新

概要

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のシリーズものです、原作10.5巻の続きのイメージでいろはの八幡攻略を書いていきます。
キャラ視点ではなく、イベント毎の客観的な会話で物語を進めていきます。シリーズ10作目は「いろは誕生日」です。


前書き

始業式からいろはの誕生日までの数日間です。
かい目で見守ってください。
いろは好きの方に気に入っていただけると幸いです。


前回:春休み 


いろは誕生日


ブルブルブル

ブルブルブル


八幡「ん?何の音だ?・・・おーい小町携帯鳴ってるぞ」


小町「何いってるの、それお兄ちゃんのだよ」


八幡「誰だこんな時間に?”いろは”・・・寝たふりしよう、嫌な予感しかしない」


小町「ほんと何いってるんだろうね、まだ8時だよ、バレるに決まってるじゃん、それにお兄ちゃん出なかったらきっと小町にかかってくるよ、ほら早く出たげて」


ブルブルブル


八幡「じゃあ最初から小町にかければいいだろう」


小町「お兄ちゃんに用があるからに決まってるでしょ、馬鹿なこといってないで早く!ほら!」


ブルブルブル


八幡「仕方ない、ポチッ、あーもしもし?」


いろは(あっ先輩、こんばんはです、先輩明日大丈夫ですよね、忘れてないですよね)


八幡「なんだよ、藪から棒に、明日始業式だろ、他になんかあったか?」


いろは(前いったじゃないですか入学式の前日に会場設営があるって)


八幡「ああ、そんなこといってた気がするな、そうかもう明後日入学式か」


いろは(で、明日始業式の後、設営するんですけど、手伝っていただけますよね)


八幡「おい、ちょっと待て、なんで俺が設営の手伝いする話になってるの?」


いろは(えっ手伝ってくれないんですか、椅子を並べるのとかは平塚先生が生徒たちにやらせるんですけど、掲示とか来賓席の準備とかリハーサルとかいろいろあるんですよ)


八幡「葉山にお願いすればいいだろ、こういう機会を利用しろよお前は」


いろは(明日はサッカー部も部活紹介の準備するみたいで、もう先輩しか頼る人いないんです)


小町「いろはさんどうしたの?」


八幡「明日始業式の後、入学式の準備手伝ってくれって」


小町「小町も手伝おうか?」


八幡「小町も手伝うっていってるが」


いろは(入学式の準備を新入生にやってもらうわけいかないじゃないですか)


八幡「そりゃそうだな、小町、お前は新入生だから手伝わせるわけにいかないってさ」


小町「そんな気を使わなくてもいいのに」


八幡「学校としてはまずいんじゃないか、さすがに、」


小町「そうだね、じゃあお兄ちゃん手伝ってあげて」


八幡「小町のお願いなら仕方ないな、わかったHR終わったら、体育館いけばいいのか?」


いろは(はい、よろしくです、私いなかったら副会長に聞いてください、じゃあお休みなさい)


八幡「じゃあな、お休み・・・ガチャ」


小町「いろはさん新学期早々大変だね」


八幡「まあ生徒会長だからな、」


小町「でもチャンスをうまく生かしてるよね」


八幡「?なんのことだ?」


小町「んーんなんでもない」


***


結衣「ヒッキー、春休みどうだった?」


八幡「ん、別にふつうだろ、予備校と、あと小町と買い物くらいだ」


結衣「今日は部活ないし、か、帰りどうする?」


八幡「いや、明日の入学式の準備に駆り出されてな」


結衣「なんでヒッキーがやるの?」


八幡「小町に頼まれたんだよ」


結衣「あ、あたしも手伝おうか?」


八幡「奉仕部に来た依頼じゃないからな」


結衣「ふーん、そっかわかった」


・・・


八幡「よう」


副会長「ああ、来てくれたか、助かるよ」


八幡「一色は?」


副会長「今先生と段取りの確認してる、俺たちは細かいところの準備することになってるんでこっち手伝ってくれるか?」


八幡「おう、で、なにすりゃいいんだ?」


副会長「来賓席のところに名札置いたり、案内の張り紙したりだな、貼り付け位置とかはその紙に書いてあるから、それ頼む、俺は生徒会室にまだ荷物があるからとってくる」


八幡「わかった、荷物一人で大丈夫か?」


副会長「そうだな、先に二人で荷物運んでしまおうか、じゃ一緒に来てくれ、二人なら1回で済むかもしれない」


八幡「了解だ」


・・・


書記「あっ副会長、あのね、あっ・・・」


副会長「彼が手伝いに来てくれたんで荷物運びに来たんだ、準備できてる?」


書記「はい、ど、どうぞ、これとあとこっちの箱です、」


副会長「あ、ありがとう、じゃあこっちの箱頼む」


八幡「ああ、」


・・・


副会長「なあ、君はその・・・会長とうまくいってるのか?」


八幡「?なんのことだ」


副会長「いやだから・・・なんというか・・・君たち付き合ってるんだろう?」


八幡「お前何か勘違いしてないか?俺と一色はそんな関係じゃない」


副会長「えっそうなのか?会長いつも先輩が先輩がっていうからてっきり君のことだと思ってたんだが」


八幡「あいつ生徒会室で何をいってるんだ?」


副会長「バレンタインのチョコを美味しいっていってくれただの、お返しにコップもらっただの、クッキー勝負で勝っただの、デートどこいっただの、そんな話ばかりだからさ」


八幡「葉山のことじゃねえの?」


副会長「葉山くんのことは葉山先輩と呼ぶから」


八幡「それもそうか、確かにおいしいとはいったし、コップも・・・」


副会長「やっぱり君のことじゃ?」


八幡「そんなわけないだろ」


副会長「そうなのか、」


八幡「なんでそんなこと気にするんだ?」


副会長「いや、もし付き合ってるんだったら聞きたいことがあってさ、違うならいいんだ」


八幡「そうか、役に立てそうにないな、」


副会長「こっちこそすまない、変なこといって・・・忘れてくれ」


・・・


八幡「荷物ここでいいか?」


副会長「ああ、ありがとう」


八幡「じゃあ、これ張ってくればいいんだな、結構枚数あるな」


副会長「ああ、道案内も兼ねてるからな、校門から体育館まであるんだ、じゃあ頼んだよ」


いろは「あっ先輩、お手伝いありがとうございます、私今からリハーサルなので済みませんがお願いします」


八幡「おう、わかった、」


副会長「・・・」


八幡「一色頑張ってるみたいだな」


副会長「ああ、いろいろ仕事持ってくるのは困ったもんだけどね、まあやる気があるのはいいことだよ」


八幡「相変わらずか、大変だな」


副会長「そうだね、もう慣れたけどね」


八幡「ん、じゃあ張ってくるわ」


いろは(あーあーマイクテストマイクテスト、後ろの方どうですか?、OKですかー?)


・・・


八幡「ふー結構かかったな、張ってきたぞ、あと何があるんだ?」


副会長「こっちは粗方終わったからもうないな、会長の方どうかな?」


八幡「じゃああっちいってくるわ、あっちもなかったら帰っていいか?」


副会長「それは会長に聞いてくれ、勝手に帰らせて怒られたくないからな」


八幡「わかった、じゃあな」


・・・


八幡「おーい、一色、もう副会長のとこ手伝うことないみたいなんだが」


いろは「あ、こっちももうすぐ終わるのでちょっと待っててください」


八幡「・・・」


いろは「あと、あそこちょっとずらしておいてください、それと・・・」


八幡「帰っちゃおうかな・・・」


いろは「あっ先輩、ちょっと待っててっていったじゃないですか」


八幡「まだ何かあるのか?」


いろは「もう終わりますから、(じゃああとこれお願いしますねー私先帰りますんで)先輩待ってくださいよー」


八幡「終わったんじゃなのか?あいつらまだ何かやってるけど」


いろは「私のやることは終わりました、後はちょっと整理するだけなのでみんなに任せます」


八幡「会長は最後まで残って確認すべきじゃないの?」


いろは「ちゃんと指示してありますから、大丈夫ですよー」


八幡「あいつらも大変だな」


いろは「じゃあ帰りましょうか?」


八幡「帰っていいのか、じゃあな」


いろは「ちょっと先輩、途中まで一緒に帰りましょうよーなんのために待ってたんですか」


八幡「お前が待っててっていったんだろ、俺自転車だし、」


いろは「駅までとはいわないですから」


八幡「どのみち遠回りなんだけど・・・」


いろは「いいじゃないですかー、」


八幡「まったく毎度毎度こきつかいやがって、」


いろは「今日は小町ちゃんのためでもあるんですからー」


八幡「まあそうだな、小町の頼みだしな」


・・・


いろは「小町ちゃんも明日で高校生ですねー、そういえば小町ちゃん3月生まれでしたっけ、じゃあ私とほとんど2才違いかー」


八幡「そういえばそうだな、お前4月生まれだしな、確かに4月と3月じゃあ学年差以上の差になるな」


いろは「そうなんですよねー、ちょっと年の差を感じちゃうかも、でも、話合うし、好みも同じ感じなので親近感はあるんですよねー」


八幡「小町も同じようなこといってたわ」


いろは「そっか、私誕生日来たら先輩と同い年なんですね」


八幡「そういうことになるな、そういうとなんか年下って感じがしないな・・・もう来週か」


いろは「なんか不思議ですよね」


八幡「ああ、確かに」


いろは「それじゃこの辺でいいです、先輩今日はどうもありがとうございました」


八幡「ああ、お疲れさん、じゃあな」


***


八幡「ただいまー」


小町「おかえりお兄ちゃん、どうだった?」


八幡「疲れた」


小町「そんなこと聞いてないよ、いろはさんとなんかお話したかなーと思って」


八幡「ああ、小町と気が合うっていってたぞ」


小町「それからそれから?」


八幡「あと、誕生日の話になって・・・なあ、小町、来週一色の誕生日なんだが」


小町「えっ来週?お兄ちゃんどうしてそんな大事なことだまってるの、もうプレゼント買った?」


八幡「いや、買ってない、というかどうしたもんかと思ってな」


小町「どういうこと?」


八幡「プレゼント渡すかどうか」


小町「そんなの渡すに決まってるじゃん」


八幡「なんでだよ、理由がないだろう」


小町「チョコもらったでしょー、デートもいったでしょー他に何の理由がいるの?」


八幡「チョコはお返ししたし、あれはデートではないしな」


小町「面倒くさいなーもう、うーん、こればっかりは小町を理由にできないからなー」


八幡「だろ、理由がないんだよ」


小町「お兄ちゃんはいろはさんに何かしてあげたいという気持ちはないの?」


八幡「いや、頼まれたら手伝うくらいはするが、」


小町「そういうことじゃないよ、頼まれたからとかお返ししなきゃじゃなくて、お兄ちゃんがいろはさんをどう思っているかだよ」


八幡「俺がどう思っているか、か」


小町「いろはさんと一緒にいて楽しくないの?」


八幡「まあ、なんだかんだ言って退屈はしないな、あいつを見ていてすごいと思うこともあるし、」


小町「いろはさんが困っていたら助けたいと思わない?」


八幡「助けないことはないな」


小町「いろはさんが喜んだら、お兄ちゃん嬉しくない?」


八幡「嬉しくないことはない」


小町「お兄ちゃんの回りにいる人でよく話をしているのは誰?」


八幡「由比ヶ浜、雪ノ下、そして一色・・・か、当然戸塚が一番だけどな」


小町「お兄ちゃんの中でいろはさんはもうどうでもいい人じゃないんだよ、そんな人の誕生日何かしてあげたいと思うでしょう」


八幡「そうだな、確かに雪ノ下や由比ヶ浜と同じくらいの存在になっているということかもしれないな」


小町「納得した?」


八幡「おう、ありがとな小町、いつもすまないな」


小町「ううん、いいんだよお兄ちゃん、わかってくれれば、それにいろはさんから見てもお兄ちゃんは大切な人だと思うよ、プレゼントしたらきっと喜んでくれるよ」


八幡「どうだろうな、まあ確かに、扱いやすいとか思っているのかもしれんが、それはいいとして、その、何にするかということなんだが、」


小町「何か考えてあるの?」


八幡「この前一色があの店で見ていたやつにしようかと・・・どう思う?」


小町「うん、いろはさん気に入ってたみたいだし、お兄ちゃんが選んだものだしね、いいと思うよ、売れてなければいいけど」


八幡「明日いってくるわ」


小町「うん、買えるといいね」


八幡「おお」


***


八幡「あのーこの前の土曜ここにかかってたやつなんですけど、売れちゃいました?」


店員「えーと確か取り置きしてますよ、ちょっと待っててください、えーと、一色いろはさんでとってあるんですけど、あなたこの前一緒に来てた男の子?」


八幡「ええ、そうです」


店員「彼女へのプレゼントですか?」


八幡「いや彼女ではないですけど、一色の誕生日プレゼントにと思って」


店員「そうなの、じゃあ買わないわけにいかないよね、一応名前教えておいてくれる?ここに書いておいて」


八幡「はい、」


店員「誕生日いつなんだっけ?」


八幡「16日です」


店員「じゃあもしそれまでに一色さんが来たらどうしてもっていうお客さんが来て買っていったっていっておくわ」


八幡「すみません」


店員「可愛くラッピングしないとね、何かメッセージ書く?」


八幡「いえ、大丈夫です」


店員「ちょっと待っててね」


八幡「はい、お願いします」


・・・


店員「はいお待たせしました、頑張ってね」


八幡「どうも」


***


小町「お兄ちゃんどう?買えた?」


八幡「ああ一応な、なんか一色が取り置き頼んでたみたいでな、一色へのプレゼントだってったら店の人が気を利かせてくれて」


小町「よかったねー、ラッピングもかわいいし、きっと喜んでくれるよ」


八幡「ああ、店の人いい人でよかったわ、俺のこと疑わなかったしな、とりあえず疲れた」


小町「来週が楽しみだね、そうそう、私もなにか用意しておかないと」


***


いろは「ちょっと雪ノ下先輩、聞いてくださいよー」


雪乃「どうしたの一色さん」


いろは「実はこの前アクセサリショップでいいなと思うのがあって、手持ちがなかったので取り置き頼んでたんですけど」


結衣「それで?」


いろは「昨日買いにいったら他の人に売っちゃったって言われたんです」


結衣「えーそれひどいね」


雪乃「それは客商売としてやってはならないことをしているわね、なにか制裁を・・・」


八幡「ちょ、ちょっと待てお前ら、店の人も悪気があったわけじゃないだろうし、人間誰でも間違うものであってだな」


雪乃「どうしてあなたがかばうのよ」


結衣「そうだよヒッキー、ちょっとそのお店ひどすぎだよ」


いろは「そうですよ先輩、だってあれこの前先輩に選んでもらったやつなんですよ」


結衣「えっヒッキーが選んだって?」


八幡「あーもう、売れてしまったものは仕方ないだろう」


いろは「あれデザイナーさんがつくってる1点ものだし、2度と手に入らないんですよー」


八幡「また同じようなのが出てくるかもしれないじゃないか、まさかお前店でも騒いだんじゃないだろうな」


いろは「ショックでしたからね、文句言いましたよ、ちょっとだけですけど、お店の人はずっと謝ってばかりで」


雪乃「謝って済むなら警察はいらないわね」


八幡「・・・悪いことしたな」


いろは「?」


八幡「まあお前の気持ちはわかるが、買った人も事情があるかもしれないだろ」


いろは「それは確かにそうかもしれないですけどー、私の事情はどうなるんですか」


結衣「そうだよヒッキー、いろはちゃん可哀想だよ」


八幡「いや、悪いことがあればいいこともあるさ、きっとな」


いろは「何カッコつけてるんですか、ちょっとキモいです」


ガラッ


小町「こんにちはー雪乃さん、結衣さん、あっいろはさんも」


雪乃「あら小町さんこんにちは、」


小町「大きな声が聞こえてましたけど、何かあったんですか?」


いろは「小町ちゃん聞いてよー実はかくかくしかじかで・・・」


小町「あーなるほどー、それは・・・ひどいですねー、この前のお店ですね、はい、わかりました、小町がなんとかしましょう」


結衣「なんとかできるの?」


小町「この件は小町に任せておいてください、今週中になんとかします」


いろは「小町ちゃん、気持ちはうれしいけど、無理しなくていいからね」


小町「大丈夫です、心配しないでください、きっといろはさんを喜ばせて見せます」


八幡「・・・」


小町「それよりも今日はですねー・・・」


***


八幡「ありがとな小町、今日は助かった」


小町「まーみんなが怒るの無理ないしねー、かといってお兄ちゃんが買ったなんて言えないし」


八幡「お店の人にも悪いことしたな」


小町「今度謝りにいってきたら?」


八幡「そうだな、一色に渡して誤解とけたら謝りいってくるわ」


小町「それがいいよ、いろはさんこのままだとあのお店いかなくなっちゃうもん」


八幡「そうだな」


***


八幡「うっす、一色いるか?・・・誰もいない・・・ん? 『すぐ戻ります』か、ちょっとだけ待ってみるか」


・・・


いろは「先輩?」


八幡「おう、一色、どこいってたんだ?待ってたぞ」


いろは「えっそんなに待ってました?」


八幡「いや、さっき来たとこだが、どうしたんだお前?」


いろは「ふーっ、はい、あっいえなんでもないです」


八幡「?まぁいいか、ほれっこれ」


いろは「これって・・・プレゼント?」


八幡「お前この前誕生日アピってたからな、何?なんか変だった?」


いろは「いえ、ちょっと思ってたより高・・・カタカタしていて・・・開けていいですか?」


八幡「ああ、お前に渡した以上お前のだから好きにしていい」


いろは「じゃああけます・・・パカッ・・・あっ、先輩これって」


八幡「この前あの店でお前が取り置きしたやつだ、実はお店の人に頼んで売ってもらったの俺だったんだ」


いろは「ちょっと先輩なんでそういうこと黙ってるんですか、私お店の人にひどいこといっちゃったじゃないですかー」


八幡「仕方ないだろう、いうわけにいかないし」


いろは「もう、ほんとに・・・どうしよう・・・」


八幡「悪かったな、じゃあ俺行くわ」


いろは「先輩が謝ることはないですけど・・・はい、先輩さよなら・・・あっこれありがとうございました」


・・・


八幡「うっす」


結衣「ヒッキーおそーい、ちょっと前にいろはちゃんが来てヒッキーが来たら生徒会室まで来てほしいって言ってた」


八幡「ああ、途中であったから大丈夫だ」


結衣「何か慌ててた感じだったけど、なんだったの?」


八幡「いや、そんな慌てる用事じゃなかったけどな」


結衣「ふーん」


雪乃「紅茶淹れるわね」


八幡「いや、すまんが今日は用事があるんで帰らせてもらうな」


雪乃「そう・・・いいわ、今日も特に何もなさそうだし」


結衣「小町ちゃんの用事?」


八幡「いや、ちょっと千葉の方にな」


結衣「じゃあまたね」


八幡「じゃあな」


・・・


店員「いらっしゃいませーあら?あなたこの間の・・・」


いろは「あのーこの前はひどいこといってどうもすみませんでした」


店員「あらじゃあ今日もらえたんですね?おめでとうございます、 こちらこそごめんなさいね、取り置き頼まれてたのに・・・自分で買うより彼からもらった方が嬉しいかなと思って・・・ 勝手に売ってしまって」


いろは「いえ、とんでもないです、その方が嬉しかったのでありがとうございます、彼氏ではないですけど・・・」


店員「彼も彼女じゃないとはいってたけど・・・じゃあ余計なお節介だったかしら?」


いろは「いえ、まだ彼氏じゃないだけで・・・」


店員「そう、じゃあ、これから頑張らないとね」


いろは「はい、ありがとうございました」


八幡「一色・・・」


いろは「先輩?、ちょっといつからそこいたんですか、ストーカーですか何やってるんですか気持ち悪い・・・もしかして・・・聞いてました?」


八幡「いや、今きたとこだけどお前も謝りに?」


いろは「はい、申し訳ないなと思って・・・先輩もですか?」


八幡「ああ、迷惑かけたしな、売ってもらった手前、お前にちゃんと渡したということ伝えないとと思って」


店員「どうぞ気にしないでください、こちらが勝手に売ったのは事実なんですから」


八幡「ほんとにすみませんでした、こいつがいろいろ文句いったみたいで」


店員「いいんですよ、うまくいったみたいで私もうれしいです、お二人が仲良くしていただければ私はそれでいいので、わざわざ来ていただいてこちらこそ申し訳なかったですね」


八幡「いえそんな、じゃあ失礼します」


いろは「あっ私も行きます、ありがとうございました、」


・・・


八幡「お前も来てたとはな、かえって悪かったな、やっぱり買わない方がよかったか」


いろは「そっそんなことないですよー、先輩からもらえて嬉しかったです、ほんとありがとうございました」


八幡「そういえばちゃんといってなかったな、誕生日おめでとな」


いろは「・・・はっ、ちょっといきなりいわないでください、ずるいです、先輩」


八幡「何がずるいんだよ・・・」


いろは「いろいろです、買ったの黙ってて私に恥をかかせたり、突然おめでとうといったり」


八幡「それは悪かったな、じゃあ用事もすんだし、俺帰るわ」


いろは「えっちょっと、せっかくこっち来てるんですからどこか寄っていきましょうよー」


八幡「どこへだよ」


いろは「先輩ずるかったので、ケーキごちそうしてください」


八幡「なんでだよ」


いろは「誕生日といったらケーキじゃないですか」


八幡「それはそうかもしれんが、いや俺が聞いたのはそういうことではなくてだな・・・家でケーキ食うんじゃないの?」


いろは「家は家です、」


八幡「それはそれっていいたいの?」


いろは「私ケーキ食べたいです」


八幡「そう断言されてもな」


いろは「いいじゃないですか1年に1回のことなんですから」


八幡「まあ確かにお前には悪いことしたと思うけどな」


いろは「じゃあいきましょう」グイッ


八幡「俺はいくとはいってない・・・」


いろは「先輩、早く早く」グイッグイッ


八幡「わかった、わかった、だから袖引っ張るな、恥ずかしい」


いろは「前行ったカフェいきましょう、あそこまだケーキいろいろありましたから」


八幡「まあいいか、今日はお前の誕生日だしな」


いろは「ありがとうございますっ、先輩っ」


***


小町「お兄ちゃん、どうだった?いろはさん喜んでくれた?」


八幡「ああ、最初渡したときはなんかお店の人に罪悪感を感じたみたいで反応が微妙だったが最後はケーキまで奢らされてな、あれで喜ばなかったらあと何すればいいの?って感じだな」


小町「お兄ちゃんも嬉しかったでしょ」


八幡「そうだな小町のいってた通りだ、あいつを見ていて嬉しいというか楽しいというか悪くない感じだった」


小町「よかったね、小町も嬉しいよ」


***


結衣「ねぇヒッキー、小町ちゃん部活か何かするの?」


八幡「今いろいろ見て回ってるみたいだ」


雪乃「小町さんならどこでも楽しくできるんじゃないかしら」


八幡「まあな、俺たちに付き合う必要はないとはいってある」


結衣「小町ちゃんも結構奉仕部の活動に参加してたけどね」


八幡「そうだな、でも俺たちは三年だから、この奉仕部も今年かぎりだろう、小町だけ入ってもな」


雪乃「そうね、、、」


ガラッ


いろは「結衣先輩、雪ノ下先輩、どーもです」


雪乃「こんにちは一色さん、紅茶飲む?」


いろは「はい、いただきます、あっ先輩昨日はどうもでした」


八幡「おう」


結衣「なんかあったの?」


八幡「いや別にたいしたことじゃない、一色こんなところで油売ってていいのか? 新学期始まって生徒会の方忙しいんじゃないの」


結衣「まあまあヒッキーいいじゃん、いろはちゃん、何だか嬉しそうだね」


いろは「あっわかっちゃいますー?さすが結衣先輩、そうなんです、実は昨日私の誕生日だったんですけどとってもいいことがあったんです」


結衣「あっそうだったんだ、ごめん何も用意してなかった」


いろは「いいんです結衣先輩、プレゼント、欲しかったものが貰えましたのでそれだけで」


雪乃「はい紅茶、一色さん本当に嬉しそうね」


いろは「ありがとうございますー、そうなんですよ、この前取り置きしていたアクセサリ買えなかったって話したじゃないですかー」


結衣「ああ、あれ小町ちゃんがなんとかするっていってた」


いろは「そうそれです、それをプレゼントにもらえたのでー」


結衣「へーよかったねいろはちゃん、じゃあ小町ちゃんからのプレゼント?」


いろは「もらったのは違うんですけど、お店の人が気を利かせてプレゼントくれる人に売ってくれてて」


雪乃「そんな偶然あるのね」


いろは「えーまー偶然ではないんですけど、そのプレゼントもらえて、おまけにケーキまでごちそうしてもらいました」


結衣「本当によかったね」


いろは「はい、なんか今までで一番な誕生日だったです」


八幡「お前日本語おかしいよ・・・」


雪乃「で、どうして比企谷君も嬉しそうなのかしら?」


八幡「えっいや俺は別に」


いろは「じゃあ今日はこれで帰ります、ごちそうさまでした」


八幡「茶飲んだだけかよ、何しに来たんだ?」


いろは「この喜びをみんなに伝えたかったんですー」


結衣「そうだよ、ヒッキー嬉しいことはみんなに聞いてほしいんだよ」


雪乃「そういうものかしら、私にはわからないわ」


八幡「・・・そうだな、聞いた人も嬉しくなるかも知れないしな」


結衣「なんか今日のヒッキー変だよ」


雪乃「壊れたかしら」


いろは「じゃあ失礼しまーす」


つづく


次回:お祭りデート 


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1: SS好きの名無しさん 2015-09-13 17:06:47 ID: TSqH3TWE

とても面白かったです
続きも楽しみにしてます


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1: SS好きの名無しさん 2015-09-13 22:50:23 ID: WV6hPek3

さすがや

2: SS好きの名無しさん 2015-09-18 00:54:27 ID: 9MqhDVE-

何も言うことはない

3: SS好きの名無しさん 2015-09-20 12:55:07 ID: oRc1pV6Y

続き期待してます
頑張ってー


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