2016-01-01 02:35:15 更新

概要

このSSは
【艦これ×メタルギア】ありえないかもしれない一つの物語
の続編です。先にそちらをご覧頂くことを、強くお勧めします。


前書き

艦隊これくしょん〜艦これ〜 と メタルギアソリッドのクロスオーバーです。
一応R-15(原作:PW基準)
PWからTPPをクロスオーバーでIFストーリー

地の文がふくまれます

キャラ崩壊があるかもしれません

※重要 この作品は、『艦隊これくしょんー艦これー』と『メタルギアソリッドシリーズ』の二次創作です。実際の団体や組織には一切関係ありません。

作者は携帯投稿が主流です。

以上が許せる方のみ、伝説の英雄が夢見た、天国の外側をご覧ください。



MSF所属(順不同)

戦艦

金剛、比叡、榛名、霧島、長門、陸奥、
伊勢、日向、ビスマルク

計9隻

正規空母

加賀、瑞鶴、赤城、翔鶴、蒼龍、隼鷹

計6隻

重巡洋艦

愛宕、鈴谷、熊野、高雄、青葉

計5隻


軽巡洋艦

大井、北上、夕張、大淀、長良、五十鈴、那珂

計7隻

駆逐艦

吹雪、睦月、如月、夕立、時雨、島風

陽炎、不知火、望月

計9隻

給糧艦

間宮

計1隻

工作艦

明石

計1隻


離脱又は行方不明

加賀、瑞鶴

計38隻

実質所属 計36隻


イメイゴ事件からすぐの出来事






ヒューイ「スネーク、提案があるんだけど……」


スネーク「どうした?」


ヒューイ「その……二足歩行兵器の開発を許可して貰えないかな?」


スネーク「博士、あんたまたあんな悲劇を起こす気か?」


ヒューイ「安心してくれ。艦娘は乗せないし、あくまで防衛用だ。勿論、君が望むなら戦闘用にしてもいいけど?」


スネーク「……カズは何か言ったか?」


ヒューイ「ミラーにも話したら、大喜びだったよ。後はボスの許可が出ればいいって」


スネーク「わかった。許可する。だが、艦娘は乗せない。これだけは守れ」


ヒューイ「了解。じゃあ、楽しみにしててよ、ボス」


〜〜〜


ミラー「ボス、あの事件の後、海自の方から『大佐』と『中将』の身柄引き渡して欲しいと」


スネーク「そうか。で?」


ミラー「俺としては、あの男。陸自の元帥の身柄はこちらで押さえるという条件で引き渡そうと考えている。どうだ?」


スネーク「元帥の方は催促がないのか?」


ミラー「あぁ。だが、海自が陸自に介入する様な事はしないだろうからな。必然的に、当分は俺たちの下に置く必要があるだろうな」


スネーク「わかった。大佐と中将は引き渡せ。だが、もう一つ条件を付ける」


ミラー「なんだ?」


スネーク「奴らの下にいる艦娘の身柄も、俺たちが引き取ると伝えろ」


ミラー「……わかった。掛け合おう」




翌日



横須賀鎮守府内 客室




海自元帥「ビッグボス。この度は私どもの部下が多大なご迷惑をおかけしました事をお詫びに……」


ミラー「そんな話はいい。さっさと済ませるぞ」


海自元帥「わかりました。それでは、かねてよりお話ししたあの2人の身柄を我々に」


ミラー「あぁ。だが、俺たちも彼らに聞きたい事は山程ある。そこで、奴らの身柄を渡す交換条件として、二つ程要求をのんでもらいたい」


海自元帥「要求……とは?」


ミラー「一つ。陸自元帥の身柄は俺たちの下に置くこと。二つ。彼らの指揮下にある艦娘を、俺たちの指揮下に置くことだ」


海自元帥「……陸自の身柄は構いません。我々には関与できる余地はありませんから」


海自元帥「艦娘の方は……」


スネーク「ちなみに、艦娘の件は俺が望んだ事なんだがな……」


海自元帥「それを言われてしまっては、我々に文句は言えませんね。あなたの望みならわかりました。約束しましょう」


海自元帥「では、彼らの所有する艦娘。並びに資源、資材、艤装、妖精に到る全てを横須賀に送る様にしましょう」


ミラー「なら、商談成立。って事でいいな?」


海自元帥「はい」


ミラー「それと、一つ質問があるんだが?」


海自元帥「なんでしょう」


ミラー「今回の事件。お前たちは、政府はどんなカバーストーリーを敷くつもりだ?」


海自元帥「……深海棲艦の攻撃により鎮守府は炎上。火の手が武器庫に回り、爆発。そして大将が中将、大佐両名に応援を求めるも手に負えず、3人は討ち死に。民間に被害は少ないものの、漁に出るには海自の下でなら認める。これで呉の損傷と、あの兵器は隠せるかと……」


ミラー「核の存在は?」


海自元帥「それは我々でなく、陸自の方ですよ。我々は何も知りません」


ミラー「随分なご都合主義だな」


海自元帥「それはお互い様ですよ。では、私どもはこれで」


スネーク「大した見送りも出来ずに申し訳ない」


海自元帥「いえいえ、お構いなく。それでは失礼致します」


〜〜〜



ミラー「ボス、俺たちの下に来る艦娘だが、一つ言っておく」


スネーク「なんだ?」


ミラー「海自から送られた資料には、あいつらの下にいた艦娘は合わせて50は居たらしい。だが、艦娘を自動化して、イメイゴに搭乗させる。結果的には大和だったが、奴らは自分達の艦娘を使ってそれの実験台にしたそうだ」


ミラー「実験台にした艦娘の殆どは命を落とした。俺たちに送られてくるのは、実験台の生き残り、元から乗せられる予定ではなかった艦娘という事だ」


スネーク「大丈夫だ。覚悟は決めてる。彼女達に上官殺しと言われようが、仲間を殺したなど言われようと、俺たちにとっては今更だ」


ミラー「……そうだな」


スネーク「あぁ。地獄へ堕ちるのは変わらないが、早まるか遅まるかの違いだ」


ミラー「……まぁ、スネーク。あまり辛気臭い話は止めよう。一応、イメイゴの件は片はついた。色々あって直ぐには出来なかったから、今日にでも祝杯を挙げよう」


スネーク「……そうだな。今何時だ?」


ミラー「11時だな……」


スネーク「よし、2時からやるぞ!」


ミラー「2時⁉︎ボス……なんて横暴な」


スネーク「まぁ、たまにはいいだろう」


ミラー「わかった。準備させよう」



オマエタチ、シュクハイヲアゲルゾ!


ヤッター!!


ナンジカラデスカ?


ニジカラダ


ハヤッ!?













アフターストーリー その1





祝杯:序







赤城「ボス、祝杯を挙げると聞きました‼︎」キラキラ


加賀「流石に気分が高揚します」キラキラ


スネーク「2時からな」


赤城「それまで待てません!!」


スネーク「ちなみに、間宮は祝杯に向けて準備中だ」


加賀「頭にきました」


赤城「なら、資材貰っていきますね!」


スネーク「はぁ……わかった。準備させる」


赤城「えっ⁉︎ボスが作るんですか?」


スネーク「いや、比叡だ」


赤城「大変申し訳ありませんでした」(土下座)


加賀「そ……それだけはご勘弁を」(土下座)


スネーク「なに、奴なら喜んで作ってくれるさ。おっ、丁度いい。比叡、いいか?」


比叡「はい!お呼びですか?」


スネーク「赤城と加賀の2人が、腹が減って死にそうなんだと。お前の料理で元気付けてやれ」


比叡「でも……私厨房に入れないんじゃあ……」


加賀「(それなら無事で済むかも)」


赤城「(上々ね)」


スネーク「それなら俺が許可を出す。さぁ、お前の腕を振るってやれ」


赤城「貴方、なんの権限があって……あっ……」


ミラー「赤城、今お前なんて言った?」(迫真)


加賀「(ミラー副司令、いつの間に)」


赤城「いや……あの、その……」


ミラー「ここの長はボスだぞ?」


赤城「あぁっ!そうだった!いつもミラー副司令が艦隊の運用してるから!!」


スネーク「自分で暴露するとは……」


比叡「(馬鹿じゃないの?)」(EVA風)


ミラー「(お前もな)」(雷電風)


スネーク「……比叡」


比叡「はい!」


スネーク「お前が前に作ってくれたウツボの丸揚げあったろ?」


比叡「あれ?焼いたような気が?」


スネーク「……まぁ、どっちでもいいんだが、赤城に『だけ』作ってやれ」


赤城「えぇっ⁉︎」Σ(゚д゚lll)


ウツボ『( ゚д゚)』(勘弁してくれよぉ〜)


比叡「でも、肝心のウツボがーー」


スネーク「俺が釣ってくるさ」


比叡「わかりました!じゃあ他の料理作って待機してま〜す!」


ウツボ『( ;´Д`)』(無視するなよぉ〜)


赤城「や……止めてください!!」


ミラー「完璧に地雷踏んだな」ボソッ


スネーク「カズ、お前も食え」


ミラー「えぇっ⁉︎」!(◎Д◎;)


スネーク「比叡、一人前追加」


比叡「わかりました!」


ミラー「おいおいおい、ボス!そりゃあないぜ!!」


スネーク「じゃあハラキリでもやるか?」


加賀「(なんでそんなん知ってんの)」


ミラー「どちらも断る!!」


スネーク「冗談だ。比叡、赤城が2人前食ってくれるそうだ」


赤城「はぁ?」( ゚д゚)


スネーク「じゃあ、頼むぞ」


比叡「わかりました!」


赤城「……やめろ……ば……馬鹿な真似はよせ」


スネーク「往生際が悪いぞ」


赤城「離せ!!止めろ!!!」


スネーク「さぁ、もう観念しろ」


赤城「や……やめろ……ヤダァァァァァァァァァァァ!!!!」(雷電)


加賀「あんな抵抗する赤城さん、初めて見たわ。物凄く嫌がってたわね」


ミラー「なぁ、加賀よぉ」


ミラー「他人事じゃあないんだぞぉ」


加賀「……止めてください」


ミラー「お前も一緒に行くんだぞぉ」


加賀「どこかで聞いたことあるような……」





スネーク「間宮、聞こえるか?」


間宮『はい、お呼びですか?』


ミラー「(あんた、いつの間に間宮と周波数交換を……)」


スネーク「比叡が厨房に入るが、使わせてやってくれ」


間宮『な……何故ですか?』


スネーク「赤城と加賀の2人が午後まで待てないそうだ。俺からの気持ちで、比叡に馳走させるつもりだ」


間宮『……わかりました』(青ざめ)


スネーク「すまないな、邪魔をして」


間宮『はい……大丈夫です……』





ーー結果、ボスは本当にウツボを釣ったらしい。赤城はそれまでも多くの比叡料理(劇薬)を口にしたらしく、かなりやつれていたな。ウツボは丸揚げにしたらしく、比叡曰く

「油にドボーンで良いんですよぉ〜」

とかなり軽かったな。ウツボの顔もかなり困惑して、激しく抵抗していたが、最終的には吹っ切れたらしく

「油にドボーンしてきます」

と言わんばかりだった。ウツボが気の毒だ。丸揚げするだけなのに……。驚いたのは重油で揚げたことだな。あれは不味いだろーー


P.S.加賀はぴんぴんしていた。後、赤城の断末魔が凄かった。



カズヒラ・ミラー 記述





祝杯:序 完














祝杯:準備




現在時刻 13:35






ミラー「よし、いいぞ。そのテーブルは向こうな」


明石「副司令。これはどちらに?」


ミラー「それは舞台上だな」


明石「ここですか?」


ミラー「もうちょい右」


明石「ここですか?」


ミラー「そこだ!」


明石「はい!了解です!」


スネーク「どうだ、順調か?」


ミラー「おぉ、ボス。もちろんだ」


明石「ボス!お疲れ様です!!」


スネーク「……随分なセッティングだな」


ミラー「まぁな。奴らも少しは休ませてやらんと。ここは娯楽が少ないからな。少しでもマシになるように、こんなものを用意してみた」


スネーク「?」


ミラー「その名も『チキチキ横須賀一の歌うまは誰だ!』だ」


スネーク「なにをする気だ?」


ミラー「俺たちの部隊、艦娘の中で1番歌が上手いのを決める祭りだ」


ミラー「因みに、俺たち以外はこの事があるのを知らない。ちょっとしたドッキリだな」


スネーク「……まぁ、面白そうじゃないか?」


ミラー「そうだろう、そうだろう。なんたって、俺発案の企画なんだからな」


明石「ミラー副司令、誰か忘れてるんじゃないですか?」(⌒ω⌒#)


ミラー「・……と明石の2人の発案だ」


スネーク「それは全員参加か?」


ミラー「俺は参加するが、別に強制じゃない」


ミラー「本気か⁉︎」


ミラー「言わせないでくれよ、わかってるじゃないか」


スネーク「……そうだな」





祝杯:準備 完













祝杯:本番







現在時刻 14:18





ミラー「横須賀鎮守府の諸君。予定より少し遅れてすまなかった」


ミラー「早速始めたいところだが、今回は少し趣向を変えてみた。皆、それぞれ自分が得意とするものが少なからずあるはずだ。今回はそれを披露してもらう余興を用意した」


ミラー「その名も『チキチキ横須賀一の歌うまは誰だ!』」


全員「おぉ!!」


ミラー「ありがとう。やる事は簡単だ。殺し合いや銃を使って勝負を決めるわけじゃない。あくまで平和的なもので勝負をしようという企画だ」


ミラー「今回、俺が発案した企画だ」


ミラー「横須賀一歌が上手いのは誰だ?」


ミラー「これを皆に余興としてやってもらう。ただし、これは強制じゃない。自身がある者だけエントリーして、この酒宴を盛り上げてくれ」


ミラー「そう!今回は、思い切り楽しめ!!」


全員「わかりました!」


ミラー「では、ボスから一言貰おう。ボス!!」


MSF兵「待ってました!ボス!!」


拍手喝采の嵐



スネーク「さっき、カズからあった通りだ。今日ばかりは戦いを忘れて、思い切り楽しんでくれ。以上」



ミラー「さぁ、それでは『チキチキ横須賀一歌うまは誰だ!』早速だが初めて行こう!」


ミラー「司会進行は俺、カズヒラ・ミラーだ!宜しく。さぁ、歌に自信ある奴はどんどんこい!」


那珂「歌と言ったら那珂ちゃんしかいないでしょ〜!!」キラーン☆


ミラー「もちろん俺もやるぞ!」



MSF兵達「( ゚д゚)」



スネーク「……じゃあ、俺もやる」


全員「おぉ!」


ミラー「さぁ、他には居ないのか?」


加賀「なら私も」


翔鶴「では」


瑞鶴「私たちもやるわ!!」


ミラー「おぉ!かなりの大御所が集まったな。後は居ないか?」



ミラー「……よし!では参加を締め切るぞ」


ミラー「順番はどうする?」


那珂「じゃあ、那珂ちゃんがトリを務めまーす!!」


ミラー「じゃあ、俺が初めにやろう」


スネーク「いいのか?」


ミラー「後はボス達で決めてくれ」


スネーク「わかった」




ミラー「待たせたな!ではこれより、このメンバーで始めるぞ!トップバッターは俺だ!!」


ミラー「ミュージック・スタート」ギター装備




曲:港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ





ーーちょっと前なら覚えちゃいるが、一年前だとチトわからねぇなーー



ーーあんた、あの子の何なのさ?ーー




港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ〜〜♪





MSF兵達「あれ?めっちゃ歌上手いやん・・・」


MSF兵A「前はちょっと音外れてたけど」(最低限のフォロー)


MSF兵B「この歌は得意なのかな?」





ーーあんた、あの子に惚れてるねーー





港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ〜〜♪




ヒュー ヒュー


カッコイイ!!



ミラー「ふぅ、みんな、ありがとう!!」



拍手喝采の嵐




ミラー「さぁ、2番手は誰だ?」




スネーク「ミュージック・スタート」







曲:昭和ブルース



♪♪生まれた 時が 悪いのか


それとも 俺が 悪いのか




MSF兵A「ボスはボスでかっこいいな」


MSF兵B「あぁ、渋いよなぁ〜」


MSF兵C「これが、日本の『エンカ』ってやつなんだろうな」


ミラー「ボス、あんた凄すぎるぞ・・・」



♪♪誰も 探しに 行かない 物を


俺は 求めて 一人 行(ゆ)く♪♪






MSF兵達「流石です!!ボス!!!」


ミラー「もうボスが1番でいいんじゃないか?」(自暴自棄)


那珂「ちょっと!那珂ちゃん抜きでステージが終われるわけないでしょ!!」


全員「何か問題が?」


那珂「大有りだよぉ〜」


ミラー「よし、次は誰だ?」


翔鶴 瑞鶴「はい!」


ミラー「よし、では歌ってもらおう!」





曲:二羽鶴




♪♪強くなる 向かい風受けて 翼広げ空に願ってた


約束の意味覚えてる ずっと守るわあなたの未来を



MSF兵A「これはこれで」


MSF兵B「いい歌だよなぁ」


MSF兵C「ボスのとは又違った『エンカ』の形みたいだよなぁ」


MSF兵A「わかるか?」


MSF兵C「もちろんだ」



♪♪忘れない いつ何時までも 二羽の鶴を♪♪





ミラー「ブラボー!!!」


MSF兵「いいぞ!!!」


ヒュー ヒュー







ミラー「さて、前半戦は終了だ。」


ミラー「酒宴を挟んで、後半戦を始めるぞ!」


加賀 那珂「えっ⁉︎」( ゚д゚)




〜〜〜




ミラー「しかし、美味い酒に、美味い料理。まったくコロンビアでは思いもよらなかったな」


スネーク「何が?」


ミラー「俺たちが日本まで来て、こうやって活動できていることさ」


スネーク「そうだな」


ミラー「俺はあんたに感謝してるんだ。俺の夢が叶えられたことに。だが、MSFという組織は、まだまだ発展途上だ。ボス、これからも頼むぞ」


スネーク「あぁ、こちらこそ」


ミラー「よし!じゃあ辛気臭い話は終わりだ。思い切り飲むぞ、食うぞ!」



〜〜〜



叢雲「またまた随分と……」


赤城「皆さん元気ですねぇ〜」


大井「まぁ、かく言う私たちも」


北上「なんやかんや楽しいしねぇ〜」


翔鶴「ただ、一つ気になることが……」


瑞鶴「酒やら沢山あるけど」


長門「どこからこれだけの費用が出ているのだろうか……」


大淀「全てここの運営費からですが?」


鈴谷「えっ⁉︎ここそんな裕福なの?」


大淀「生活に困らない位はありますよ」


熊野「物凄く以外ですわ。てっきりーー」


大淀「もちろん、武器や兵器も購入していますよ。それこそ、私たちが使用する資材も。けれどそれに全て回してる訳ではーー」


日向「というかさ」


加賀「せっかくのお酒の席なのだから」


日向「そんな話ばかりしないで」


陸奥「もう少し楽しんだらいいじゃない」


時雨「せっかく手に入れた一時の平和だしね」


夕立「もう少し明るい話がしたいっぽい!」


スネーク「おぉ、お前たち!飲んでるか?」


艦娘達「ボス!」(`・ω・´)ゞ


スネーク「こんな時くらい、余り畏まらなくて良いさ。すまないな、下品な連中ばかりで」


スネーク「ところで、どうた?なかなか美味い酒だろ?」


睦月「睦月たち駆逐艦に言われても困るのです……お酒は飲めないんだにゃあ」


スネーク「そうなのか……。せっかくだし今日くらい良いじゃないか?少しなら飲んでも平気だろ」


如月「駄目ですよ、ボス。如月達を酔わせて何する気なの〜?」


スネーク「いや、別にそんなつもりは無いが?」


明石「まさか……ボス、貴方!!」


スネーク「ちょっと待て、ふざけるな」


吹雪「怪しい……」


スネーク「何故だ!」


ビスマルク「貴方がシラフだから」


スネーク「なんだって?」


ビスマルク「貴方が酔っ払ってないから」


スネーク「あぁ、それにはちゃんと理由がある」


艦娘達「理由?」


スネーク「あぁ、そろそろだな」


艦娘達「?」


ミラー「みんな!本当の俺を見てくれ!!」(ケツ出し)


アッハハハハwwww


チョ、フクシレイwwww


ヤリスギデスヨwwwww


艦娘達「ブフォッ」(吹き出し)


スネーク「はぁ・・・。おいお前」


MSF兵「お呼びでしょうか、ボス」


スネーク「何があった?」


MSF兵「はい、実は・・・」




〜〜〜



ミラー「本当に美味い酒だな」


ジョナサン「あぁ。ソ連にもこれほどの美酒は無いな」


ミラー「そういえば、東側には98度もあるウォッカがあるらしいな」


ジョナサン「あぁ、それが?」


ミラー「美味いのか?」


ジョナサン「まぁ、俺は飲んだことがないがな」


ミラー「というか、それを酒と呼べるのか?」


ジョナサン「じゃあなんて言うんだ?」


ミラー「硫酸だ。アメリカじゃあそんなものは出回らない」


ジョナサン「それはあれか?東の人間は異常だとでも言いたいのか?」


ミラー「いや、どれだけ酒に強いのか。とな」


ジョナサン「やるか?」


ミラー「望むところだ」


MSF兵「副司令、まだ後半戦が残っていますが……」


ミラー「構わん!飲むぞ!!!!」



〜数分後〜




ミラー「いや〜、酔った酔った」(酩酊)


ジョナサン「だから止めとけとあれほど……」(ほろ酔い)


ミラー「たまには俺だってはしゃぎたいさ〜」


ミラー「いつもいつも規律ばかりが俺じゃないからなぁ〜」


ジョナサン「だから酔ってハジけようってか?」


ミラー「そうだなぁ〜」



ミラー「みんな!本当の俺を見てくれ!!」




〜〜〜





MSF兵「という経緯であります」


スネーク「はぁ……。全く。おいカズ!ズボンくらい履け!」


ミラー「ボスぅ〜、飲んでるかぁ〜」(悪酔い)


スネーク「ほら、横になってろ」


〜〜〜


ビスマルク「本当、ボスがシラフで助かったわね」


艦娘達「ありがとうございます、ボス」


スネーク「はぁ……」




ボスゥ、オレノサケガノメナイノカァ〜


ウルサイ


ワァ、オハナバタケダァ キレイダナァ…グフェ


ハクナ!!!!




ーーその後、全員が二日酔いになりました。なんでもあの後、ミラー副司令が無理やりボスにお酒を飲ませたそうで、ボスも寝込んでます。ジョナサンは調子乗ってイッキ飲みで医務室へ。 意識を失っていますが、命に別状は無いようです。艦娘達も久々のパーティで熱が入ったらしく、駆逐艦の娘たち以外も二日酔いに。かく言う青葉も気分が悪いので医務室へ向かいます。ーー


P.S. 歌合戦は延期になりました。加賀さんはともかく、那珂さんの方のショックが大きく、みんなとは別の理由で寝込んでます。「那珂ちゃんはいらない子なの?」と、うわ言のように言葉を発し、普段の彼女からは感じられない闇(病み)が感じられました。


日刊 ヨコスカ速報 記者 筆者:青葉








祝杯:本番 完





※最重要通知あり。後書きに記載します






祝杯:悪夢





翌日





ミラー「……スネーク、前の話の通り、今日から大将どもの下にいた艦娘が着任するんだが……」(二日酔い)


スネーク「あぁ……」(二日酔い)


ミラー「……本当に済まなかった」


スネーク「……あぁ」


ミラー「当分の間、酒は要らないな?」


一同「……異議なし……」


〜〜〜


蒼龍「本日付でこちらの横須賀鎮守府に配属になりました。航空母艦、蒼龍です」


島風「駆逐艦、島風です!」


望月「睦月型駆逐艦、望月でーす」


陽炎「陽炎型駆逐艦、ネームシップの陽炎よ」


不知火「陽炎型駆逐艦2番艦、不知火です」


スネーク「・・・あぁ、よろしく」


ミラー「・・・ようこそ、横須賀鎮守府へ。歓迎するぞ」


蒼龍「なんで皆さんそんな暗いんですか?」


ミラー「それは……」


スネーク「かくかくしかじか……」


蒼龍「まるまるうまうま と言うわけですね。何となくわかりました」


スネーク「……もう一人いると聞いたが?」





隼鷹「商船改装空母、隼鷹でーすっ!ひゃっはー!」


スネーク「待て、少し……少し静かにしてくれ……」


ミラー「すまん、少し頭に響く……」


隼鷹「あんたら何やったのさ」


蒼龍「それは、かくかくしかじか」


隼鷹「はぁ〜?それくらいで二日酔いだぁ?」


隼鷹「なんだよー呑もうと思っのにさ〜」


スネーク「ま……まて……。馬鹿な真似はよせ……」


ミラー「(ん?)」


赤城「(何か既視感が)」


加賀「(デジャブ?)」


隼鷹「良いじゃん少しくらいさぁ。また呑んだってぇ」


スネーク「や……止めろ……」


隼鷹「なんだよー、往生際が悪いなぁ」


スネーク「ヤダァァァァァァァァァァァッ!!!!!」


一同「あんたが一番頭に響くわ!!」



ーーま……まさかの2日連続で呑み続けるとは思いませんでした。先程から何度か胃の中のものが戻りそうなのですがどうしーー



青葉の手帳より





祝杯:悪夢 完 (短い⁉︎)









小ネタ ○○と段ボール






祝杯:悪夢 から数日後






MSF兵A「なぁ、最近来たあの島風って艦娘と一緒にいるあのちっこいの」


MSF兵B「あぁ、それがどうしたんだ?」


MSF兵A「あれ、どうなってるんだろうな?」


MSF兵B「どう……って、何が?」


MSF兵A「どうやって動いてるのかとかさ」


MSF兵B「まぁ、確かに気になるが……」


スネーク「お前たち、異常はないか?」


2人「おかえりなさい、ボス!」


MSF兵A「はい、異常はありません」


スネーク「そうか。ところで、なんの話をしていたんだ?」


MSF兵B「その……たいした話ではありませんが」


MSF兵A「あの島風って艦娘と一緒にいるあのちっこい奴について、何なんだろうって……」


スネーク「あぁ……俺も少し気になるな……」


2人「えっ⁉︎」


スネーク「聞きに行ってみるか」


MSF兵A「えっと……じゃあ、俺も連れてってください」


MSF兵B「じゃあ、俺もお願いします」



〜〜〜



横須賀鎮守府内 艦娘寮



スネーク「島風、いるか?」(ノック)


島風「おぅっ!!」


スネーク「あぁ、すまん。驚かせたな」


島風「なんですかーボス⁉︎」


スネーク「いや、少し聞いてみたいことがあってな」


島風「……『ケンペータイ』ごっこですか?」


スネーク「……なんでそうなるんだ?というか、なんでそんなん知ってんだ」


スネーク「話が逸れた……。いや実は、君と一緒にいるその小さい奴」


島風「連装砲ちゃんのこと?」


スネーク「そうだ。それはその……どういうアレなんだ?」


島風「?」


スネーク「だからその……そのちっこいのはーー」


島風「連装砲ちゃん」


スネーク「?」


島風「ちゃんと名前で呼んでください」


スネーク「……その連装砲ちゃんは、何なんだ?」


島風「……私の……友達?」


スネーク「うん……そういうあれじゃなくて……その連装砲ちゃんはどういう仕組みで動いてるんだ?」


島風「……さぁ?」


スネーク「さぁ?」


島風「知らない」


スネーク「どうして知らないんだ!」


島風「どうして知らなきゃいけないんですか?」


スネーク「君の友達なんだろう?」


島風「そうですよ」


スネーク「なのになんで知らないんだ」


島風「可愛かったらどうでもいいじゃないですかぁ!」


MSF兵A「……ボス……」


MSF兵B「こんなん、言ってますけど……」



スネーク「可愛かったら、駄目なのか?」


2人「……もう好きにしてください……」


連装砲ちゃん「(・◟◞◟ ◞・)/」チョンチョン


スネーク「?」


連装砲ちゃん「\(≧◟◞◟ ◞≦)/」


一同「(かっ……可愛い!……)」


スネーク「……」


スネーク「……ほい」つ 段ボール


連装砲ちゃん「(・◟◞◟ ◞・)?」


連装砲ちゃん「(○◟◞◟ ◞○)!」


連装砲ちゃん「V(^◟◞◟ ◞^)V」


スネーク「おっ、登った!」


連装砲ちゃん「(/◟◞◟ ◞<)/」


連装砲ちゃん「\(>◟◞◟ ◞\)」


連装砲ちゃん「( ̄◟◞◟ ◞ ̄)v ドヤッ! 」


一同「かっ……可愛すぎる!!」


スネーク「そうだ!少し待っていてくれ」



〜〜〜



スネーク「待たせたな。今度はこれだ」 つ 段ボール戦車


連装砲ちゃん「☆*:.。. o(≧◟◞◟ ◞≦)o .。.:*☆」


島風「連装砲ちゃん、嬉しそう」


連装砲ちゃん「(^◟◞◟ ◞`)ノ」(ナカーマ)



〜被る〜



連装砲ちゃん「。・°°・(>_<)・°°・。」


島風「すぐ出てきちゃった……」


連装砲ちゃん「(´・◟◞◟ ◞・`)ショボーン」


島風「真っ暗で少し怖かったのかな?」


連装砲ちゃん「σ(^◟◞◟ ◞^;)」






スネーク「少し思ったんだが……」



スネーク 兵士達「なんだこのほのぼのとした空間」



小ネタ ○○と段ボール か--



スネーク「いや、終われないって」






スネーク「だから終われなーー」



完!!


















ミラー「スネーク…。少し話があるんだが……」


スネーク「なんだ、改まって」


ミラー「実は……拘留中の陸自元帥が脱獄した」


スネーク「なんだって⁉︎」


ミラー「昨日、一昨日の騒ぎの中で逃げたらしい」


スネーク「どうやって」


ミラー「鉄格子が切られていた。糸鋸でも使ったんだろう」


スネーク「はぁ……」


ミラー「だが、奴に付けた発信器は健在だ。おおよその位置はつかめている。新ミッションを用意した!」


スネーク「……まぁ、面倒だし良いんじゃないか?探さなくても」


陸自元帥「ふざけんな!!」


一同「あっ………」


スネーク「いたぞ!」


ミラー「捕まえろ!ボス!!」










陸自元帥「……」(´・ω・`)


スネーク「馬鹿だろこいつ」


ミラー「さっさと逃げれば良い物を……」


スネーク「ここから逃げてどうするつもりだ?」


陸自元帥「ちょっとした、散歩だよ……」


ミラー「ま……まぁ、とにかくミッション完了だ。ご苦労だった」


スネーク「はぁ……」












数日後





ミラー「スネーク。拘留中の陸自元帥が、また姿を消した」


スネーク「また?見張りは何をやってるんだ!」


ミラー「済まない。俺が急用で彼らを呼び出してしまったんだ。その隙に逃げられた」


スネーク「……場所は?」


ミラー「佐世保だ」


スネーク「佐世保鎮守府か?」


ミラー「あぁ……。だが」


スネーク「倒壊したまま放置されてたんじゃなかったのか?」


ミラー「そうだ。噂じゃ深海棲艦が占領したなんて言われてるが、明確な資料がない。危険だが、頼めるか?」


スネーク「野放しにはできん」


ミラー「そうだよな!新ミッションを用意した。陸自元帥を探してきてくれ!」


スネーク「………」(お前がやれ!!)











〜佐世保鎮守府 近辺〜










スネーク「はぁ……」


ミラー「スネーク、今回のターゲットは陸自元帥の身柄だ。生きたまま回収してくれ」


スネーク「………」


スネーク「カズ、何か情報が欲しいんだが……」


ミラー「あんたが前に来た時。深海棲艦からの砲撃を受けて以来、ずっと放置されている状態にある。建物の殆どが倒壊しているが、未だに形を残したままの建物もあるはずだ。だが、それもいつ崩れるか分からない。注意してくれ。」


ミラー「あと、噂程度の話だが、建物を深海棲艦が占領しているなんて話もある。警戒を怠るなよ」


スネーク「了解」






〜〜〜





〜佐世保鎮守府〜





ミラー「佐世保鎮守府に着いたな。ボス、頼むぞ」


スネーク「カズ、辛うじて残ってる建物の周辺に、人影は見えない。本当に放置されてるようだな」


ミラー「深海棲艦は?」


スネーク「見当たらない」


ミラー「そうか、やはりデマだったか……。なら奴は、建物の中に潜伏しているかもしれんな」


スネーク「わかった。建物を探そう」


ミラー「だが、油断するなよ」


スネーク「もちろんだ」




〜〜〜




スネーク「カズ、建物内に浸入した。僅かだがコンテナが積まれている」


ミラー「その中に居そうだな。探し出してくれ」



スネーク「これか?」open コンテナC




金属の歯車




スネーク「メ……メタル……ギア⁉︎」


ミラー「違うようだな。他はどうだ?」




スネーク「これは?」open コンテナB



山積みのグラビア本



スネーク「ほほぉ……」


ミラー「スネーク……。そんなのは良いから、早く探し出してくれ」


スネーク「おいカズ、こんなのはどうだ?」


ミラー「っ……これは!!」




パツキンのパリジェンヌが表紙の雑誌





ミラー「スネーク、持って帰って来てくれ!!」


スネーク「了解」




スネーク「これか?」open コンテナA




妙高中破グラのクソコラポスター(絵はご想像にお任せ)




スネーク「クッソw」


ミラー「ちょっw」


スネーク「?なんだこのボタン」ポチッ


ポスター<『どうしましょう』


スネーク「w」ポチッ


ポスター<『これ以上…私にどうしろと言うのですか…』


ミラー「こっちが聞きたいw」


スネーク「ww」ポチッ


ポスター<『もうやめてください!』


スネーク「語りかけてくるなw」


ミラー「インパクトのあるポスターだな……」


スネーク「はやいとこ探そw」ブフォ


ミラー「ボス、あんたが出しちゃいけない音が出てるぞ」




スネーク「これだな」open コンテナJ




陸自元帥「!」



陸自元帥「クソッ、見つかった!!」







〜〜〜







MISSION INFO UPDATED





MISSION COMPLETED









スネーク「カズ、元帥居た……」


陸自元帥「いやはや、私としたことが……」


ミラー「了解だ。ボス、ご苦労だった」





ヒューイ「スネーク、聞こえる?」


スネーク「ヒューイか、どうした?」


ヒューイ「以前話した二足歩行兵器。完成したよ」


スネーク「もう⁉︎随分と早いな!」


ヒューイ「なぁに、ここのスタッフみんなのおかげさ。みんな優秀な科学者だね」


スネーク「そうか。ありがとう、博士」


ヒューイ「どういたしまして。スネーク」


スネーク「ところで、名前は決まったのか?」


ヒューイ「一応ね。君が話していた、グラーニンの言葉を借りて『メタルギア』。更にそこに、『両生類』に近い意味を持った『水陸両生』の意味である『アンフィビアス』。そう『メタルギア・アンフィビアス』だ!!」


スネーク「なんか、言いにくそうだな……」


ヒューイ「じゃあ、自分で好きなように略したらいいじゃないか」


スネーク「ところで、何で『両生類』なんだ?」


ヒューイ「これは、イメイゴのように陸上と海上を移動する物じゃないんだ」


スネーク「ならーー」


ヒューイ「陸上、海上と、海中を移動できるようにした物なんだ」


スネーク「海中?」


ヒューイ「そう。蛙を例えにすると、両生類は幼体の時は水中で。成長につれて陸で生活するようになる」


ヒューイ「海中を移動する際には物凄い速さで潜行する。その際、偵察に必要なソナーなどの機器を使用できる代わりに、武器の類は使用できない」


スネーク「何故?」


ヒューイ「索敵機能と運動機能を最大限の出力で使用することは出来ないって意味ね。出力を分割して使うのも手だけど、それは陸上で戦うならの話だ。地球の面積の7割は海だからね」


ヒューイ「そんな広いところで極狭い範囲しか索敵できないなんて馬鹿らしいじゃないか。日本は海に囲まれた島国だし、深海棲艦の脅威もある。だったら運動の出力と索敵の出力を最大限活かせるようにしようってわけ」


ヒューイ「潜行していれば、海上を移動するよりかは敵に見つかりにくいだろ?武器は使えなくなる代わりに、超高性能なソナーや測量機器を使えるから」


ヒューイ「戦闘を行う際には、浮上して海上で、又は陸上で戦う事になる。武装は、機銃とロックオン式のミサイルそして、レーダードームと『レールガン』を取り付けた」


スネーク「レールガン?」


ヒューイ「電磁誘導(ローレンツ力)で物体の加速力をあげてそれを撃ち出すんだよ。『フレミング左手の法則』さ。学校で習わなかったかい?」


スネーク「いや?」


ヒューイ「そう……。で、そのレールガンを使えば大型の弾丸、それこそ艦娘が使う艤装の砲弾なんかを脅威的な速度で打ち出せるよ」


スネーク「また危なっかしいものを……」


ヒューイ「とにかく、理解できたかい?」


スネーク「つまり、『水中移動が可能な水陸両用戦車』って事だな?」


ヒューイ「そういう事」


スネーク「そして水中では武器は使えないが、その分高性能な測量機器が使用可能。戦う場合は地上、海上で猛威を振るう……か。敵に回したくないな」


ヒューイ「どう?気に入ってもらえた?」


スネーク「あぁ。少し寒気を覚える程な」


ヒューイ「僕自身、恐ろしいと思ったね」


ヒューイ「あぁ、そうそう。対深海棲艦用の武器はまだ搭載していない。彼女達に決めてもらおうと思ってる」


スネーク「……そうだな。それがいい」


ヒューイ「……でも、ジャンク品とかでも構わないよ。戦いで破損したとか、開発で余ったものでもいい。ただ、ジャンク品では余り良いものは期待できないけどね」


スネーク「……あぁ。その時になったら考えよう」












その日の夜






横須賀鎮守府内 大食堂




ミラー「ボス……。話しておきたい事が」


スネーク「………また元帥が?」


ミラー「いや、違う。実は、あんたに黙ってたんだが………」














































ミラー「瀬戸内海に沈んでいるイメイゴの機体から、超重力砲と核弾頭一式をサルベージした」





スネーク「カズ、お前勝手にーー」


ミラー「核弾頭を野放しには出来ない。産業廃棄物みたいに不法投棄できれる物じゃないんだ」


スネーク「それは尤もだが………どうやって?」


ミラー「海自と陸自、並びに日本政府がどうケツ拭くか悩んでるうちに俺の方で先手を打った」


スネーク「どうするつもりだ?」


ミラー「ヒューイが作った二足歩行兵器。メタルギア・アンフィビアスに載せる」


スネーク「お前ーー」


ミラー「だが、これは俺やボスだけでは決められない。ここのスタッフや艦娘にも決めてもらう」


スネーク「………………そうだな」


ミラー「ボス……」


スネーク「カズ、皆に知らせておけ」


ミラー「あ…あぁ」



ミラー「皆、食事中に申し訳ない。明日、10:00から緊急招集をかける。場所は俺たちが使っている大型兵器のドックだ。各自、遅れないように。また、この場にいない者にも声をかけておくこと。いいな!」




一同「わかりました!!」




ミラー「よろしい。では済まなかった。食事を続けてくれ」



















10:00



横須賀鎮守府 大型兵器格納庫





ナニゴトダ?


ナゼオレタチヲ


ナニカヤラカシタノカ?




ミラー「皆、静粛に!」



ミラー「俺たちは日本に来て、様々な出来事に遭遇した。その事で、俺たちの名は広く知れ渡った。これは、俺たちにとって最大のメリットであり、同時に最大のデメリットでもある」


ミラー「いいか!俺たちは、名が知れ渡ったことで何者かの襲撃を受けるかもしれない。その時のために、俺たちには大きな抑止力が必要だ!」


ミラー「そこで俺たちは、自衛用の為にこの兵器を掲げて生きていくことになる!!」







ミラー「この『メタルギア・アンフィビアス』に!!」





叢雲「随分長ったらしいわね」


ヒューイ「やっぱり?どうにかして略そうとしたんだけどね……」


夕張「『アンフィビアス』か……。『アビス』とかどうかしら?」


スネーク「アビス?」


夕張「ガン○ムにあったからどうかなって……」


ミラー「ロボットにおいて大手のガ○ダムから取るのは危ない気もするが……」


ヒューイ「採用!!」


夕張「えっ⁉︎いいの!」


ヒューイ「うん。かっこいいじゃん」


ミラー「……だそうだ」


スネーク「決定!」


ミラー「じゃあ……ボスが良いなら……決定!!」


一同「異議なし!」


ヒューイ「じゃあ、機体名は『メタルギア・アンフィビアス』。コードネームを『アビス』にしよう!」


ミラー「……でだ。このアビスを、俺たちの抑止力とする。ここまでは良い。これからの話は、中で進めよう。今は、お前たちにこのアビスのお披露目と言うわけだ。では皆、大食堂に向かってくれ」





〜〜〜




ミラー「すまない。皆に移動してもらったのは他でもない。深刻な話だからだ」


ミラー「ボスと一部の兵士には話したんだが……皆、イメイゴは覚えているだろう。あの兵器に搭載されていた超重力砲並びに核弾頭を、俺の独断で回収した」


ミラー「そこで、俺はこんな案を思いついた」
























ミラー「アビスに核弾頭を搭載する」



一同「⁉︎」



ミラー「だが、これはあくまで俺個人の意見だ。皆の意見で、これを解決したいと思っている」


スネーク「いいか、この問題は1人じゃない。皆で責任を取るんだ。誰か1人をを責めたりするな。リンチは許さない。いいか!」


一同「わかりました!ボス!!」


ミラー「核を持つと言うことは、犯罪者として歴史に名を残すことになる。だが、俺たちが大きな組織や国家と対立するには、核による抑止力が必要だ。ここは『戦士達の楽園』であり『天国の外側』。そして『俺たちの国』だ。俺たちは、核を持つ事によって初めて国家と対等になれる」


ヒューイ「確かに、僕らの様な存在は、国家にとって邪魔そのものだ。対等になるには、核を持つ。だがみんな、核の恐ろしさは知っているはずだ!」


ヒューイ「僕も、あれのせいで生まれつき歩けない身体になった。ボスだって、そうだ。放射能で身体を脅かされた。君たち艦娘だって、核の力に命を脅かされた娘だっている。君たちの国は、世界で唯一核を撃たれた国だ。核の恐ろしさは、君たちが一番よく知っているだろう?」


ヒューイ「核兵器は、人類が絶対に使ってはいけないものなんだよ!」


長門「ボス、悪いが私も核の保有は反対だ。私が怖い訳じゃない。犯罪者になりたくないからじゃない」










長門「あの悲劇だけは、繰り返してはいけない。それは、博士と同じだ」


















一同「……………………………」
























ヒューイ「スネーク、もう一ついいかな?」


スネーク「あぁ、どうした」



ヒューイ「確かに、僕は核の保有は反対だ。でもね…………」



































ヒューイ「君だったら、馬鹿な使い方はしない。そう思えるんだ」



スネーク「博士……」


ヒューイ「だから、核を持ったとしても僕は君を恨んだりしない」


スネーク「本当に……良いのか?」


ジョナサン「ボス、俺も同意見だ。あんたの意思に従う。それがどんな結果でも、俺はあんたを恨まない」


長門「私も、あなたの意思に従おう。あなたなら、信頼できる」



ミラー「他の意見はないのか?『一人』の意思じゃない。『俺たち』の意思で決めるんだ」









一同「ボスの言葉に従います!!」








ミラー「ボス。みんな、あんたの言葉を待っている。あんたが決めてくれ」




























スネーク「ならここに、俺たちは宣言する」
































スネーク「俺たちは…………」






















































スネーク「抑止力の為に、第7の核保有国として歴史に汚名を残す!!」




スネーク「これでもう、俺たちは戻れない……。良いんだな、お前たち」


一同「はい、ボス!」







ミラー「では、解散!!」



















数週間後




ーーMSFは、核を持った『第7の核保有国』となった。だからどうしたと言わんばかりに、皆はかつてと変わらない生活を送っていた。主な活動は、艦隊運用と傭兵派遣であるが、中でもやはり艦隊運用が中心になっていた。ーー




ーー日本に恩を売って損はない。というミラーの発言のもとの活動だ。ミラー曰く、深海棲艦の討伐は国家に属する形ではあるが、核を保有した事を極秘裏に片付けられる。また日本という核を持たない国の下にいる事で、少しではあるものの世界の核に対する目を欺けるだろう。という彼なりの考えの下らしい。ーー



ーーそんな中、MSF内である騒動が起こったーー











赤城「ボス…!ミラー副司令…!」


スネーク「ノックぐらいしろ……って赤城!!」


ミラー「赤城⁉︎ボロボロじゃないか!」


赤城「ボス……申し訳ありません……」


スネーク「大丈夫か。少し横になれ。」


赤城「ごめんなさい……ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」


スネーク「落ち着け赤城。落ち着け、大丈夫だ。大丈夫」


赤城「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんな……さい」


ミラー「落ち着いたか?」


スネーク「あぁ。眠った」


ミラー「一体何が……」


スネーク「カズ、赤城は作戦に参加しなかったか?演習でも遠征でもいい」


ミラー「えー…………っと、」


ミラー「あった!一週間と少し前に、海自のほうから応援要請があった。陸自元帥とは別口だ。空母を3隻貸して欲しいと依頼があったもんだから、赤城と加賀と瑞鶴を向かわせた」


スネーク「場所は?」


ミラー「行き先は舞鶴鎮守府だ」


スネーク「何かあったな」


ミラー「あの姿だ。隠し通す事はしないだろう。一応、依頼元に連絡を取ってみる。ボス、彼女のもとに」


スネーク「あぁ」









〜〜〜






ーーいたぞ‼︎ーー



ーーあの男の艦娘だ‼︎ーー



ーー捕まえろ‼︎ーー





ーー多分、狙いは私たちよーー



ーー赤城さん、貴女だけでもーー



ーーごめんなさい………ーー







〜〜〜












ミラー「ボス、舞鶴に連絡を取った」


スネーク「返答は?」


ミラー「後詰めとして応援要請をしたが、先の艦隊が任務を達成。その後の掃討作戦に参加して貰らい、修復を済ませて帰らせたと言っている」


スネーク「他の2人に関しては?」


ミラー「申し訳ないといっている。見送りしていればこんな事にはならなかったと。舞鶴の方でも、2人の捜索は行うとも言っていた」


スネーク「そうか……」
























赤城「ボス…………」


スネーク「赤城、大丈夫か?」


赤城「ここは………?」


ミラー「医務室だ。寝ている間に、修復は済ませた」


赤城「……そうだ…!ボス!あなたに伝える事が!!」


スネーク「落ち着け、な?」


赤城「…………はい」


スネーク「いいか、落ち着け。ゆっくり呼吸をするんだ」


赤城「……………………はい。ありがとうございます……」


スネーク「赤城、話せるか?」


赤城「………はい。大丈夫です」





赤城「舞鶴に到着してから、そこの提督にお会いしました。すると、先に向かっていた艦隊が無事に作戦を終了できたと。けれど、その後の掃討作戦に参加して欲しいと言うことで残っていたんです」


赤城「そして掃討作戦を完了したあとは、そこで一通りの修理を受けたので私たちは帰投しようとしました。舞鶴の提督は見送りの艦隊を随伴させると仰いましたが、お手を煩わせるわけにはいかないとお礼だけして帰投しました」


赤城「そして帰投中に深海棲艦と遭遇したので戦闘を行なおうとしましたが、数の劣勢に立たされたので仕方なく後退しました」


スネーク「あぁ。妥当な判断だ。それで?」


赤城「その後も何度か深海棲艦と遭遇し、倒しながら愛媛の方まで辿り着きました。そこで………」


スネーク「大丈夫か?」


赤城「……はい。そこで出会ったのは、見慣れない船団でした。周辺海域が危険であることを伝えようと近づいたその時、その船団から私たちに対して砲撃を……」


赤城「……民間の船ではないことがわかりました。その砲撃は、対深海棲艦用のものでした」


ミラー「……まさか!」





















赤城「イメイゴに使われた武装でした」










ミラー「イメイゴの設計図が出回ったか、それとも……」


スネーク「イメイゴ本体、または武装がサルベージされたか……」


赤城「そして、砲撃の嵐の中で………」



赤城「ボス……すみません。少し、休ませてください」



スネーク「あぁ。ゆっくり休んでくれ」



赤城「それと……これを」 つカセットテープ


スネーク「これは?」


赤城「船団とのやり取りを撮った音声です。鎮守府、または海自の本営にこのような出来事があった場合、それを証明するために音声や映像を残すように訓練されていましたので……」


スネーク「あぁ、ありがとう」













題名:盗聴テープの新規SSを投稿。内容をそちらに執筆していきます。



















ミラー「………スネーク……」


スネーク「どうした?」


ミラー「少し前に、加賀並びに瑞鶴の捜索隊を出した……」


スネーク「それで!どうだ!!」


ミラー「……かんばしくない」


スネーク「…………そうか………」


ミラー「もう少し近海を捜索するように命を出した……」


スネーク「翔鶴にはどう伝えた?」


ミラー「彼女にはまだ話せていない。………いや、俺が彼女に伝えるのが怖いんだろうな。俺自身、こんな感傷に浸るなんて思わなかったが……」


ジョナサン「ボス、いるか?」


スネーク「あぁ、どうした?」


ジョナサン「赤城が残したテープだが、聴かせてもらった。そこで少し気になることがあってな」


スネーク「気になること?」


ジョナサン「あぁ。テープに残った音声の声紋解析をさせて貰った」


ミラー「お前どうやって……」


ジョナサン「研究開発班のスタッフと一緒に俺がやった」



スネーク「」 アナライザー(TPP判定)



ジョナサン


戦闘:A+


研究開発:S+


食料:B++


支援:S


諜報:A++


医療:S++



ジョナサン「どうした?」


スネーク「…いや……」(優秀過ぎんだろ)


ジョナサン「?」


ミラー「それで、どうだったんだ?」


ジョナサン「赤城の声と騒音で聞こえなかったが、加賀と瑞鶴。それと最低でも5人の男の声が聞こえた」


スネーク「どんな声だ?」


ジョナサン「解析したものを渡しておく。後で聴いてくれ」



つ 赤城の録音 解析テープ


ーー盗聴テープに追加しますーー












スネーク「サイファーか……」


ジョナサン「何か心当たりが?」


スネーク「……いや……」


ミラー「ともかく、俺の方でもサイファーについて調べてみよう。ボス、これからどうする?」


スネーク「カズはそのままサイファーについて、加賀と瑞鶴の安否を調べてくれ。俺は翔鶴の所に行こう」


ミラー「なら翔鶴を呼び寄せる。あんたが出向かなくてもーー」


スネーク「いや、直接話をしたい」


ジョナサン「ボス、俺も連れて行ってくれないか?」


スネーク「……構わないが?」


ジョナサン「じゃあ、行こう」










翔鶴「ボス……」


スネーク「翔鶴!」


ジョナサン「あんた、何で執務室に?」


翔鶴「あの……その……」


ジョナサン「……」


翔鶴「瑞鶴についての、お話があったので……」


スネーク「……そうか。まぁ、入ってくれ。こっちも話がある」








スネーク「……で、話というのは?」


翔鶴「あの……お先にどうぞ」


スネーク「……じつは、舞鶴の方からの援護要請を受けて、赤城、加賀、瑞鶴の3人を向かわせた」


翔鶴「……!」



スネーク「そこで、帰投中に謎の勢力により部隊は襲撃を受け……」


翔鶴「それで!どうなったのですか!!」


ジョナサン「……」


スネーク「………赤城を逃がす為に加賀と瑞鶴は殿を買った。その後の2人の行方は未だ掴めていない……」


翔鶴「…そ……そんな……」


スネーク「今も捜索隊を出しているが、かんばしくない」


翔鶴「」フラァ


スネーク「危ない!」キャッチ


ジョナサン「……」


ミラー「ボス、彼女は?」


スネーク「気を失っただけだな……」


ミラー「そうか…。横にさせてよう」


スネーク「ショックが大きすぎたな……」


ジョナサン「……長門!」


長門「ん?呼んだか?」


ジョナサン「翔鶴を部屋に連れて行ってくれないか?」


長門「あ…あぁ、構わないが……」


スネーク「……頼む」


長門「わかった。ところで捜索隊は?」


スネーク「まだ見つけられてない」


長門「そうか…。とにかく、連れて行くぞ」














ジョナサン「ボス……。少しいいか?ミラーも頼む」


ミラー「?」


スネーク「構わないが……」













横須賀鎮守府内 MSF兵寮










ジョナサン「ボス、ミラー。あんた達にこれを渡しておきたい」


ミラー「何だ?」


ジョナサン「疑いたくないんだが、やはり鎮守府内に『招かれざる存在』が居るかもしれない」


スネーク「おい、どういうーー」


ジョナサン「まずは、さっき渡した物に付いてるイヤホンを装着してくれ」


スネーク「……着けたぞ」


ミラー「……こっちもだ」


ジョナサン「よし。実は俺、工作兵としても活動していた。それは、その時に使っていた物を用意なんだが……」


ジョナサン「これを見てくれ」 つ 小さな四角い箱


ミラー「それは?」


ジョナサン「さっき渡したやつにスイッチがあるはずだ。オンにしてくれ」


スネーク「」オン


ミラー「」オン









キイィィィィィィィィィン









スネーク「……盗聴器か」


ジョナサン「そうだ。これは使えないように細工した物だから安心してくれ。これを着けてもう一度執務室へ」




横須賀鎮守府内 執務室




スネーク「」


ミラー「」


ジョナサン「」




キイィィィィィィィィィィィィィィィィィン










横須賀鎮守府内 MSF兵寮 ジョナサンの部屋




キイィィィィィィィィィン



一同「!!!!」








横須賀鎮守府 軍港







スネーク「執務室ならまだしも……」


ミラー「お前の部屋にもやられるとはな……」


ジョナサン「さっき2人に見せた奴は今も俺が持ってる。かなり頭が回る奴ってことだな……」


ミラー「ではやはり…………」































スネーク「俺たちの仲間にスパイがいるのか……」



ジョナサン「加賀、瑞鶴の発言にあった『狙いは自分達』か……」


ミラー「俺が前から懸念していた、俺たちの情報を敵に回している連中……」


スネーク「早い所手を打つ必要があるな……」


スネーク「しかし、よく気がついたな。盗聴器」


ジョナサン「翔鶴の行動が気になってな」


ミラー「何故?」


ジョナサン「ミラー。あんたなら気がついたんじゃないのか?」


スネーク「彼女が何故執務室前に居たのか。か?」


ミラー「それもそうだがーー」


スネーク「わかってるさ。彼女の倒れ方だな」


ジョナサン「あぁ。あれは気を失った奴の倒れ方じゃない。故意でやるやり方だ。受け身を取りかけていたからな」


スネーク「流石、医術の心得があるだけのことはあるな」


ジョナサン「そう褒めるなよ」


ミラー「(……優秀だなこいつ!)」


スネーク「中に入ってきた理由は言わずもがなだな」


ミラー「わかってたのか?」


ジョナサン「目が泳いでいた。あれはでは話は耳に入っていない」


スネーク「そうだ、恐らく仕掛けた盗聴器の存在と位置をチェックしていたんだろう」


ジョナサン「艦娘が『盗聴器を仕掛ける』なんてことを常日頃からやっているわけもあるまい。不安になったんだろうな」


ミラー「(優秀過ぎだろこいつ!!)」






ジョナサン「で?どうするんだ」


ミラー「……あぁ、そうだな……」


スネーク「少し、泳がせてみるか。皆には話すな。いらぬ混乱を招きかねない」


ミラー「それがいい」


ジョナサン「それに、彼女がスパイとも限らない」


ミラー「何かで脅したか」


スネーク「何かで釣られたか」


ジョナサン「どちらにせよ、マークしておく。ボスは加賀と瑞鶴の捜索を」


ミラー「もし彼女達が見つかれば、サイファーについての手がかりにもなる。なんとしても探し出すぞ」



スネーク「……そうだな」(誰が長かわからねぇな、これ……)」













数日後



ミラー「ボス!」


スネーク「なんだ?」


ミラー「陸自元帥が脱走した!」


スネーク「カズ、お前わざとやってんじゃないだろうな?悪びれる様子もないと見た」


ミラー「とにかく、奴を野放しにする訳にはいかない!」


スネーク「…」(人の話聞けよぉ〜…)


ミラー「新ミッションを用意した!陸自元帥の捜索をしてくれ!」


スネーク「……わかった」(無視するなよぉ〜)














大湊警備府






スネーク「で、大湊か」


ミラー《大湊はもともと陸自が所有していた物だったようだ。そこを改装して海自が艦隊運用を開始したらしい》


(この物語の中での設定です)


ミラー《大湊警備府の近海は防備の面に優れていて、なおかつ複雑な海流であるために、天然の良港として利用されていたそうだ》


ミラー《鎮守府としての機能を兼ね備え、鎮守府と同格の扱いではいるものの、軍縮条約下にあった為に鎮守府と名乗るまでの改装はできなかったそうだ》


ミラー《そして大戦終結後は武装解除が行われ、運用は停止するものの、自衛隊が大湊地方隊の拠点として再び運用を開始した》


スネーク「そういう話はあの時にして欲しかったんだがな」


(※前作の大湊潜入のこと)


ミラー《あの時はまだ日本に来て日が浅かった。それに、諜報班の練度不足もあってそこまで掴めなかったんだ》


スネーク「そうか。まぁ、ここに元帥は居るんだな?」


ミラー《それは間違いない。今回の任務は、脱走した陸自元帥の捕縛だ》


スネーク「了解。任務を開始する」







数分後









スネーク「こちらスネーク。施設内部に潜入した」


ミラー《そうか。敵は?》


スネーク「もちろん眠ってもらったさ」


ミラー《見事な手際だな。流石はボス。捜索を続けてくれ》


スネーク「………っ!これは……」


ミラー《どうした!何があった!!》



スネーク「大量の段ボールが!!」







大湊警備府内 物置部屋




ミラー《…スネーク……………》(呆れ)



スネーク「兵士を用意しろ」


ミラー《えっ?》


スネーク「10人でいい。回収用のヘリも」


ミラー《ボス!》


スネーク「俺が使わせてもらう」



※段ボールの話です



ミラー《俺たちの任務は、陸自元帥の回収だぞ!》


ミラー《今回の任務は……》


ミラー《なのにこの小汚い段ボールは……》


ミラー《あの男が……。陸自元帥こそが俺たちの、本当の目的なんだ!!》


スネーク「カズ」


スネーク「そう、こいつは段ボールだ。ターゲットじゃない」


スネーク「だからこそ、俺たちはこいつを回収してもミッションクリアにはならない」


スネーク「だが、横須賀には来てもらう。俺が使うためだ」





〜〜〜





ヒューイ「ん?少し寒気が……」


明石「最近冷え込んできたからじゃない?」


夕張「ここ最近は気温が安定しない日もあったしねぇ」


ヒューイ「うーん。まぁ、大丈夫だと思うけどね……」






〜〜〜





ミラー《ボス!まだそれは使っちゃダメだ!》


スネーク「なに言ってんだ?」


ミラー《……まぁ、段ボールは後でな。今は元帥の身柄の確保を優先してくれ》


スネーク「わかった」












大湊警備府内 執務室





ミラー《執務室に着いたな》


スネーク「あぁ」


ミラー《その辺りに居そうだ。よく探してくれ》



スネーク「特に変わった様子はないが……………ん?」




執務室に置かれた不自然な段ボール





スネーク「……」段ボールopen



陸自元帥「……」段ボール内


スネーク「」麻酔銃発砲


陸自元帥「かはっ!」


陸自元帥「」zzZ


スネーク「………」ヘリ要請


ミラー《了解》


スネーク「」元帥担ぎ


パイロット《こちらモルフォ。間も無くランディングゾーンに到着します》


スネーク「……」建物外へ


パイロット《こちらモルフォ。ランディングゾーンに到着》


スネーク「………」ヘリ搭乗


パイロット《離脱します》






スネーク「…………」


ミラー《ボス、何か言ってくれ……》


スネーク「……見つけた」


陸自元帥「フハッ。見つかったかぁ……」


ミラー《了解。今度こそ厳重に見張らせる》

















ヒューイ《ボス、少しいいかな?》


スネーク「どうした?」


ヒューイ《彼女たちから許可が下りたよ》


スネーク「なんの話だ?」


ヒューイ《アビスの武装に艦娘の艤装を利用することさ》


スネーク「あぁ、そのことか。誰が持ちかけた」


ヒューイ《明石が聞いてきたんだよ。『アビスは対深海棲艦用にはしないのか?』って》


スネーク「それで?」


ヒューイ《ボスも僕も、一応は考えてはいるけど、君たちから許可を取ってから考えるって。そしたら明石がみんなに聞いてきて………》


スネーク「彼女たちは賛同した……」


ヒューイ《そう言うこと。じゃ、僕は開発に取り掛かるから》


スネーク「……あぁ、頼むぞ」











モルフォ帰投













横須賀鎮守府内 執務室




スネーク「………と言うわけだが」


ミラー「俺は賛成だ。完璧な抑止力になる」


ジョナサン「俺も賛成だ。俺たち自身を守るためには致し方ない」(耳トントン)


スネーク ミラー「」コクッ



装着









キイィィィィィィィィィィィィィィィィィン




一同「……………」




スネーク「まったく、感謝しないとなぁカズ!」


ミラー「そうだなぁ!」


ジョナサン「これで、俺たちの価値も上がるってもんだ!」


ミラー「ボス、少し呑むか!」


スネーク「飲むわけないだろ!」








移動







横須賀鎮守府内 軍港




スネーク「おいカズ、撤去したんじゃないのか?」


ミラー「確かにやったさ。だが、鍵をかければ疑われると思ってな」


スネーク「因みに前に取り付けられてた盗聴器はどんなやつだったんだ?」


ジョナサン「ごく一般的な盗聴器だ。プラグ内蔵型のな。ミラーには、それとなく外してもらったはずなんだが……」


スネーク「カズ、どうやったんだ?」


ミラー「それは……普通にだよ」


スネーク「言え」(威圧)


ミラー「……『あぁ!酒をこぼしちまったぁ!!これじゃあ使い物にならねぇなぁ!どうしよっかなぁ〜。おっ!丁度いい所に予備があったわぁ!HAHAHA!!』」



ジョナサン「下手くそかお前!スネーク、なんか言ってやってくれ」


スネーク「まったくだ。執務中に酒飲む馬鹿が何処にいる!」


ジョナサン「そこかよっ!」


ミラー「ここのこいつだ!」ドーン


スネーク「やかましい!」


大井「やかましいのはお前らだぁ!」


スネーク「貴様!どこから聞いていた!」


大井「えぇっ?えっーと……、副司令の『HAHAHA』からだけど……」


ジョナサン「始末するしかないな」


大井「はぁ?」


スネーク「俺たちの話を聞かれたからには消えてもらうしかない」


大井「ちょっ……何言って」


スネーク「なら俺の命令を聞いて貰おうか」


大井「は……はぁ……」(困惑)


ミラー「カーーット!オッケーだボス」


大井「は?えぇっ??」


スネーク「すまないな。今横須賀鎮守府のPV撮っていてな」


大井「あぁ……なるほど……」


スネーク「いや、すまなかった。お詫びに間宮の所の羊羹を馳走しよう」


大井「はぁ……じゃあご馳走になりますね……」












移動







ジョナサン「スネーク、彼女には盗聴器の類はない。特に怪しい動きもないし、話しても大丈夫だろう。あんたに任せる」(小声)


スネーク「わかった」(小声)


ミラー「俺もボスに任せる」(小声)


大井「で、詳しく話を聞かせてもらえますか?」


スネーク「あぁ。まず始めに話すのは、PVの話はでっち上げだ」


大井「もちろんわかってますよ。あんなカンペ突き出しておいて……」


ミラー「これだろ?よく乗ってくれたな」


カンペ【とにかく口裏合わせて】


大井「私にそこまでやらせたんですから、話してくれますよね?」


スネーク「……実は、まだ憶測の域何だがな……」





スネーク「俺たちの中にスパイがいる可能性がある」


大井「スパイ……ですか?」


ジョナサン「確証はない。だが、かなり確率は高いと踏んでいる」


大井「一体誰が……!」


スネーク「まだ誰かは掴めていない。だが、敵方に情報が流れてるのは確かだ」


大井「……もしかしたら…………」


ミラー「何か心当たりが?」


大井「……少し前から、何人かの艦娘が集まったりしていたような……」


ジョナサン「それについて何か知っていることは?」


大井「多分だけど、『恋バナ』とか『ガールズトーク』みたいな事をやってるんじゃないかしら?」


スネーク「また随分とナウい言葉を使われるとな……」


ミラー「ボス、あんたも大概だがな」


ジョナサン「で、場所とかは?」


大井「さぁ?何時も疎らな時間帯や日にちでやってるみたいだし、私は知りませんねぇ」


スネーク「そうか。済まないな」


大井「別に。北上さんは遠征に連れて行かれたし、暇ですからねぇ」


ミラー「それは何だ?俺に対する当てつけか?」


大井「いいえ〜、別に〜」


スネーク「大井。この事は内密に頼むぞ」


大井「もちろんわかってますよ。一応私の方でも調べてみますね」












〜〜〜










横須賀鎮守府内 艦娘寮




赤城 加賀の部屋 面会謝絶




赤城「加賀さん……」








ーー加賀《ボスに、よろしくお願いします》ーー




赤城「『ボスに』よろしくお願いします……」


















赤城「何をでしょうか……?」




赤城 ーー《加賀さんは、『ボスに』と言った。『ボスのことを』でなく………》ーー


赤城 ーー《『この出来事を』という意味にも取れますが……。録音しているのは知っているはず。加賀さんから持ちかけてきたのだから》ーー



ーー加賀《赤城さん。通常作戦規定にのっとり、録音機器の用意をお願いします》ーー



赤城 ーー《何か引っかかるような……。ならないような……》ーー





赤城「………加賀さん。ごめんなさい」





ーー加賀の机の引き出しを開けるーー





赤城「これは……。日記でしょうか……?」




○月○○日



日がな一日、


今日も暇です。


段々と寒く感じます。暖房の用意を


しないといけませんね。


のんびり過ごせる日も悪くありません。


そんなどうでも良い事を書ける


この瞬間を大切にしたいものです。






赤城「…………」





赤城「このページだけですね。書かれているのは……」


赤城「後、この日記から少し柑橘系の匂いがするんですよねぇ……」


赤城 ーー《何か細工でもあるのでしょうか……。》ーー


赤城 ーー《ボスの所に行ってみましょう。三人寄れば文殊の知恵です》ーー






〜〜〜






横須賀鎮守府内 執務室



盗聴器撤去済み





ミラー「そうか……。わかった」


スネーク「で、どうだった?」


ミラー「加賀、瑞鶴の両名に関するものは得られなかった。周辺をあたらせてみたが、結果は同じだ」


ミラー「一応彼女たちだけでなく、三笠に兵士を何人か乗せて向かわせたが、かんばしくない。念のために、再度捜索させる。可能なら、海底に何かあるかもしれないから、サルベージさせる」


ジョナサン「捜索は打ち切るつもりはないんだな」


スネーク「当たり前だ」




赤城「ボス……失礼します」(ノック)


スネーク「赤城!もう大丈夫なのか?」


赤城「はい……。ご心配をおかけしました」


スネーク「そうか。俺たちの方も、全力で捜索に当たってる………」


ジョナサン「……」(耳トントン)


スネーク ミラー「」コクッ



キィィィィィィン



スネーク「赤城………」


赤城「はい?」


ミラー「」人差し指を唇に当てる


カンペ【服や持ち物を調べろ】



赤城「」コクッ





ガサゴソガサゴソ



ミラー「茶を持ってくる。待っていてくれ」


赤城「いや、そんなお構いなく……」





盗聴器





赤城「………っ!!」



カンペ【演技して】



赤城「」コクッ



ミラー「お待ちどう。……っと、うわっ!!」ツルッ


赤城「熱い!!!」ガシャーン


ミラー「あぁ、すまん!!大丈夫か⁉︎」



ジョナサン「」OK (ジェスチャー)




ミラー「服にまで仕掛け始めるか」


ジョナサン「そうとう俺たちの事を知りたいらしいな」


スネーク「全くだな。所で……」


赤城「実は、加賀さんの机からこんな物が……」つ 日記


スネーク「日記か……」


スネーク「柑橘系の匂い……。加賀は香水か何かは?」


赤城「私が知る限りでは、使っていないはずです」


スネーク「そうか……。もしかしたら」


赤城「何か?」


スネーク「少し離れてくれ」 ライター


赤城「ボス!何を!!」


ミラー「ボス!」


ジョナサン「スネーク!何をする気だ!」



ライターの火で日記を炙る



一同「あっ!文字が出てきた!!」


スネーク「『あぶり出し』か。上手く考えたもんだ」


赤城「あぶり出し?」


スネーク「乾燥すると無色になる液体で文字や絵を書くんだ。それを炙ることで成分に酸化化学反応を起こして、見えなかった文字や絵を浮かび上げるものだ」


スネーク「普通は塩化コバルトの水溶液を用いるが、蜜柑の果汁を使って同じ事ができる。柑橘系の匂いがしたのはその為だな」


赤城「へぇ〜。凄いですね!」


ミラー「」(ホントに分かってんのか?)


スネーク「『機密情報データの在り処』。中には何が書かれて……」





○月○○日



日がな一日、


今日も暇です。


段々と寒く感じます。暖房の用意を


しないといけませんね。


のんびり過ごせる日も悪くありません。


そんなどうでも良い事を書ける


この瞬間を大切にしたいものです。







スネーク「特に変わった文章でもないが……」


赤城「普通の日記みたいですよね……」


ミラー「あっ!縦読み!!」


スネーク「なんだって?」


ミラー「文を平仮名にして縦に読んでみてくれ!」




スネーク「ひ、き、だ、し、の、そ、こ『引き出しの底』か!!」



青葉「何やらスクープの匂いがしますよ!ここだ!!」バンッ!


一同「っ!!!」


青葉「スクープの予感がしたので、青葉、来ちゃいました!」


スネーク「青葉。少しこっちに来い」



青葉「はい、何ですかぁ?」





スネーク「」



キイィィィィィィィィィィィィィィィィィン



スネーク「赤城。青葉のボディチェックを頼む」(小声)


赤城「えっ……。あ、はい」(小声)


赤城「青葉さん。少し失礼しますね」


青葉「えっ?ちょっと赤城さん⁉︎」


赤城「じっとしてくださいね」


青葉「ちょ……ちょっと何をする気ですか⁉︎」









盗聴器







ミラー「盗聴器⁉︎」



スネーク「さ、説明してもらおうか?」



青葉「うぅ〜………。はい……」



青葉「何かスクープになる物がないかと思って……。盗聴器を仕掛けてましたぁ……」


スネーク「はぁ……。まったく」


ジョナサン「なんだよぉ〜〜。心配して損した……」


ミラー「じゃあ、お前が此処に盗聴器を?」


青葉「はい……。すいませんでした……」


スネーク「じゃあ、赤城に付けたのもお前か?」

























青葉「赤城さん?青葉は執務室にしか付けていませんよ?」










一同「えっ?」





青葉「あれ?皆さんどうしたんですかぁ?」



ジョナサン「俺の部屋は?」


青葉「何で青葉がスクープなさそうなところにわざわざ付けなきゃいけないんですか?」














スネーク「他に真犯人がいるって事か……」




青葉「青葉、まさかの大スクープ発見!!」


スネーク「青葉、少し待ってくれ」


青葉「?」



スネーク「青葉は信用できそうか?」(小声)


ミラー「素行に難ありだがな」(小声)


ジョナサン「だが、彼女の性格とジャーナリストとしての精神は敵に回ると何かと厄介だ」(小声)


ミラー「まぁ、あんたが決めてくれ」(小声)






スネーク「青葉。少し、俺たちに協力して欲しい」


青葉「? 何ですかぁ?」


スネーク「実は、俺たちの中にスパイがいるかもしれない」


青葉「えっ?」


スネーク「憶測の話だがな。だから、君にも協力して欲しい」


青葉「…………わかりました。じゃあ、青葉は具体的に何をすれば……」


スネーク「今の所は大丈夫だ。いつか君の力が必要になる時がくる。その時に、助けてくれ」


青葉「はい!」


スネーク「それと、今回の件は周りに言いふらすなよ」


青葉「わかってますよぉ!安心してください!!」













横須賀鎮守府内 艦娘寮



赤城 加賀の部屋






赤城「引き出しの底…………あっ!ありました!!」


スネーク「テープか……しかも2つ」



※内容を盗聴テープに追加します









一同「最後ので台無しだよ!!」









スネーク「もう一つの方は………」














ミラー「ボス………」


ジョナサン「スネーク……」


スネーク「彼女達の意思だ。無駄にはしない。何としても、サイファーをあぶり出すぞ」


一同「了解!!」


赤城「ボス、私にも手伝わせてください!加賀さんの思い。私が……」


スネーク「…あぁ。頼むぞ」


赤城「お任せ下さい!」



ジョナサン「ボス。まずは2人の言葉にあった『サイファーのスパイ』に、早めに手を打っておくべきだ」


ミラー「俺も同意見だ」


スネーク「翔鶴か?」


ミラー「あぁ。だがーー」


スネーク「証拠無しで裁判はできない」


ミラー「そうだ。だからーー」


ジョナサン「まずは青葉を使うか。彼女の性格と、日頃の行ない。加えてあの程度の記事しか書けないなら疑う奴はいないだろう」


スネーク「言い過ぎだろ……」


ミラー「」(俺にも喋らせろよ)


ミラー「とっ……とにかく、青葉を使って翔鶴の証拠を掴ませる。それに加えて他のスパイもあぶり出す。それで良いな」


赤城「わ……私は何をすれば?」


スネーク「なら、翔鶴と相部屋にさせる。奴を見張ってくれないか?」


赤城「わかりました!」
















翌日




ミラー「スネーク……」


スネーク「何だ」


ミラー「実は、その……」


スネーク「……『拘留中の陸自元帥がまた居なくなった!』くそっ!あの脱走フェチめ!!」


ミラー「おかしい。明らかに手引きした奴がいる」


スネーク「間違いなくサイファーのスパイだな。で、場所は?」


ミラー「えっ?」


スネーク「場所」


ミラー「あぁ……。その……。すまん!発信機を見破られて、壊されてしまった。場所の特定は出来ない」


ミラー「ボス………。その……。さ、さ、探せる?」


スネーク「探すしかないないだろう」


ミラー「そうだ!そうだとも!!場所がわからないんじゃ、追加のミッションは用意できない!!」


スネーク「」(何様のつもりだ!!)






















ジョナサン「ボス、翔鶴に少しだが話をしてみた」


スネーク「お前、勝手にーー」


ジョナサン「それは申し訳なかった。だが、彼女はサイファーのスパイじゃない」


スネーク「どういうことだ?」


ジョナサン「彼女は盗聴器を執務室につけたことは認めた。だが、仕方なくやった、と」


スネーク「仕方なく?」


ジョナサン「彼女の部屋の前に、手紙が置かれていたらしい。『お前の妹の命はお前自身が握っている』と。怖くなって手紙は破棄したが、翌日瑞鶴が消えたと耳にした彼女は従わざるを得なかった」


スネーク「そうか……」


ジョナサン「そして瑞鶴の行方不明の時に送られた手紙に、『執務室に盗聴器を仕掛けろ。その後手紙全てを処分しろ』と書かれていたらしい」


スネーク「なるほど。しかし、彼女はよくお前に話したな」


ジョナサン「ボス。あんたは彼女達の拠り所になってやれ。汚れ役は俺たちが請け負う」


スネーク「?」


ジョナサン「気にしないでくれ。とにかく、翔鶴はマークから外す。俺は少し、『長門』を疑っている」


スネーク「確かに奴は始め、敵対心が剥き出しだったが流石に……」


ジョナサン「俺もそう思う。ミラーから話は聞いたが、本人がそうして欲しいと……」


スネーク「そうか。頼めるか?」


ジョナサン「任せてくれ」














横須賀鎮守府内 訓練場






陸自元帥「ビッグボス!!!」




スネーク「お前は………!」



バンッ



スネーク「くそっ!」(緊急回避)



バンバンッ



スネーク「くっ………」(物陰)



陸自元帥「ここで死ね!!」ピンッ



スネーク「(グレネード⁉︎仕方ない!!」



バンッ




陸自元帥「くはっ!!」バタン




陸自元帥「私の役目は終わった……」


スネーク「何!?」


陸自元帥「だが、貴様も道づれだ!!」E.スペツナズ・ナイフ


スネーク「……っ!」


陸自元帥「我が理想の為に!!」発射



シュッ



スネーク「(まずい!)」(鉄筋の陰)




カンッ!!!




陸自元帥「なっ!!………かはっ!」













スネーク「……カズ、陸自元帥を発見。止む終えず始末した」


ミラー《脱走者の最期……か》


スネーク「どうも引っかかる。仲間がいるのかもしれん」


ミラー《やはり、MSFの誰かが……ん?》


スネーク「どうした?」


ミラー《アビスが動いてる……》


スネーク「何だって⁉︎」


ミラー《中に誰か乗っているのが見える!》


ミラー《スネーク!直ぐに格納庫まで来てくれ!!》











ーー地の文入ります。ご注意をーー



























横須賀鎮守府 アビス格納庫







格納庫に着くと、確かにアビスは動いている。本来は司令部からの指示がない限り動くことはないのだ。ただ、初めて呼吸を行うアビスは、まるで主人の帰りを待つ犬のようであった。






スネーク「……っ!」



???「遅かったですね。ビッグボス……」


スネーク「お前は!!」












スネークは愕然とした。













何故なら………





































大淀「はい。艦隊旗艦、大淀ですよ」




俺は彼女を知っている。そう、自ら指揮する艦隊の運営補助として活動している軽巡洋艦、大淀だ









スネーク「おい、何をしている。危ないから降りろ」


大淀「はぁ……。身が危ないのは一体どちらの方でしょうか……」





口調は何時ものように穏やかではあるものの、醸し出す雰囲気は友に向ける物ではなく、明らかに敵意を向けている物だと感じ取れる。








ミラー《様子がおかしい……。いつもと違うぞ》


大淀「いいえ。私はいつも通り……」


大淀「そう……。これが本当の私です……」




そう言い放つ彼女は、明らかに味方同士ではない。仇敵に向ける言葉のように、ニタニタと笑いを貼り付けながらのような言葉は、相手に威圧感を与える為だろうか。







ミラー《まさか……。お前!》


スネーク「おい!馬鹿な真似はやめて、今直ぐ降りろ!!」


大淀「うるさい!!私に命令するな!!」



そう言いながら彼女はアビスのエネルギーをフル稼働させる。機関が、搭載された武装が息を吹き返す。それと同時にアビスは高らかな声を上げる。百獣の王とも、海洋生物とも取れる、他者を寄せ付けない重い鳴き声を。





スネーク「おい!アビスをどうするつもりだ!!」


大淀「返して頂きます。私達の指導者であるサイファーに」


大淀「この兵器は、サイファーの創造物なのです。ならば、返して頂くのは当然のこと」


大淀「私は、サイファーによって造られた艦娘です。私の提督は貴方ではなく、偉大な指導者であるサイファー。私は彼らの計画の為に、この世に生を受けた……」


スネーク「陸自元帥の脱走は時間稼ぎか?」


大淀「ええ。おかげでここまで来れました。これでようやく、本来の『ピースメーカー計画』完遂されます……」


スネーク「本来の計画……だと⁉︎」


大淀「私の計画は、サイファーによる戦争の管理の実現。その鍵となるビッグボスを始末すること……」


スネーク「戦争の管理⁉︎」


大淀「ええ。厳密に言えば戦いの制御ではなく、兵士をはじめとする武器や兵器、ひいては艦娘の制御です。戦争の因子であるそれらを制御する事で戦争自体を管理する。それがサイファーの意思ですよ」


大淀「まずサイファーが目をつけたのは『艦娘の管理』です。深海棲艦に唯一対抗できる存在である私達艦娘の管理ができれば人類種にとっての脅威は少なくなる。これは日本の各地で実証済みです」


大淀「次に、『兵士の管理』。これは既に貴方が実証済みですね。兵士を管理できれば、戦争自体がなくなる可能性がある。でもこれだけではまた愚か者が出てくると考えたサイファーは、更に答えを導き出しました」


大淀「それが『武器の管理』。つまり『銃を管理』すると言うことです」


スネーク「銃を……管理する……?」


大淀「銃の管理が実現すれば、世界中から銃声がなくなる。祖国のエゴや民族対立による戦争がなくなる。そうする事で、サイファーは世界を一つの意思によって統制する。これこそが、世界平和に繋がるのです」


大淀「貴方達には計画が完遂するまでの抑止力になって頂きます。そうすれば、この兵器も、MSFも、今まで通りに貴方の管轄下に置かせます」


スネーク「それが提案か?」


大淀「ええ。私のみならず、サイファーの意思ですよ」


スネーク「銃を管理できると、本気でそう思ってるのか!」


大淀「はぁ……。では交渉決裂ですね。残念でした。貴方には折角最後のチャンスを与えたのに、それを棒に振った。今の話は私を通じて、サイファーにありのままを伝えます」


大淀「そしてこれから、合衆国東海岸に核攻撃を仕掛けます!」


スネーク「馬鹿な!狙いはなんだ!!」


大淀「交渉決裂の答えですよ!ただのテロリスト、流浪の愚連隊、反政府組織、秩序のない危険因子。そういった連中が核を持つ恐ろしさを世界中に知らしめる!!」




アビスのコックピット内に注水が開始される。機体に生じる衝撃を人体に及ぼさない様にする緩衝材として、コックピット内を水が満たす。




大淀「貴方達は英雄じゃない。核を見境いなく撃つ『過激な武装カルト集団』として世界に、歴史に汚名を残し、ここで消える!!」


大淀「その事実から世論が、国際社会が、貴方達の様な存在を作らせない、受け入れない抑止力となる!!」




彼女は力強い口調に合わせ、アビスの出力をフル稼働させる




大淀「さぁ、止めてみろ!ビッグボス!!」




スネーク「くそっ!カズ、民間人を巻き込まないようにサイレンを鳴らせ!!バックアップも頼むぞ!!」


ミラー《了解!!》





《深海棲艦からの攻撃が予想されます。付近の住民は、内陸部に避難してください》



横須賀の軍港内にある様々な所から、高らかな女性のアナウンスとサイレンが響き渡る。



赤城《ボス!私達も!!》


艦娘達《ボス!!》



スネーク「お前達は来るな!カズ、武器をよこせ!!」


ミラー《了解!》


スネーク「ヒューイ!!」


ヒューイ《聞こえてるよ、ボス!》


スネーク「アビスに対抗する為の知識が欲しい!」


ヒューイ《基本の設計は、君が破壊した『イメイゴ』と変わらない。だから、イメイゴと同じ様な戦い方で大丈夫だと思うよ!》


ヒューイ《武装については、接近戦では機体の下部に取り付けた機銃。遠距離では、レールガンに注意してくれ!》


スネーク「それだけ聞ければいい。充分だ!」


ヒューイ《ボス!……頑張って》


スネーク「あぁ。勿論だ」



横須賀鎮守府内 出撃ドック(アニメのアレ)




明石「嘘………。大淀が………、どうして……」


夕張「明石……。部屋まで送ってくよ……。此処に居ない方が……」


明石「何で………。何でよ………。あんまりじゃない、こんなの………」


夕張「明石……」


叢雲「無理ないわよ……」


北上「あたしだって、まだ信じられないよ……」



明石「夕張……。1人で大丈夫だから……。少し、部屋に戻らせて……」


夕張「う……、うん………。分かった」






〜〜〜









束の間の事だった。MSFの全兵力を結集した攻撃は、アビスを沈黙させた。機関が悲鳴を上げ、息も絶え絶えになりながら動かそうとする。しかし、スネークの攻撃により機関部の中枢とも呼べる関節を破損させられ、MSFの砲撃によりコックピット周辺をやられ、コックピット内部にも少なからず損傷を与えられた。








大淀「……っ!アビスの制御が……効かない………!」


大淀「……ビッグボス!良く聞きなさい!!」


大淀「貴方達のような組織が必要とされる間は、真の世界平和なんて絶対にあり得ない……!」


大淀「好きなように利用されて、捨てられる。終いには、社会悪として歴史の闇に葬られる!」


大淀「それが、貴方達が選んだ……、たった一つの道!………っ!!」





次の瞬間、スネークの目の前には大きな光とともに爆発が起きる。そしてアビスのパーツが海の藻屑と化していく中、大淀の身体も爆発と共に機体外へと投げ出される。そこにミラーも合流し、スネーク達が見た彼女の姿は、それが最後だった。






ミラー「くっ…………」


スネーク「大淀………」








〜〜〜








ミラーは、後処理をする為に執務室に戻った。大破したメタルギアの修理や、この出来事のカバーストーリーを敷く為に。スネークは、彼女の追悼の意を込めてか、そこから離れようとしなかった。そして、数時間後、彼が葉巻の火をゆらゆらと燃やしていると、作業を終えたミラーがスネークに歩み寄る。








ミラー「『サイファー』の意味は『空』の意味の暗号……。そしてもう一つが……」


スネーク「………『零(ゼロ)』」


ミラー「暗号(cipher)を駆使した電子情報(シギント)。その中枢にいるのが零(ゼロ)ってことか……」


スネーク「カズ?」


ミラー「スネーク。あんたに謝らないといけない事がある。落ち着いて聞いてくれるか?」


スネーク「……あぁ」


ミラー「実は、今回の出来事について、俺は全てを知っていた……」


スネーク「何⁉︎」


ミラー「俺たちを日本に寄越したあの男は陸自の元帥と名乗ったが、実際はサイファーの一員だ。それだけじゃない。加賀、瑞鶴、大淀。この3人も、サイファーから送られた工作員だった」


ミラー「日本からGHQ撤退後、サイファーが日本に対して独自に行った諜報活動だったんだ。目的は、『艦娘』だ。あの技術は、サイファーにとっても世界にとっても脅威だ。だからサイファーは、その打開策を取ろうとした」


ミラー「作戦は、日本に伝説の男である『ビッグボス』を呼び、艦娘の指揮をさせる。その過程を見ていく実験だったんだ。結果は予想をはるかに超えたーー」


スネーク「そこまで知っていて、その上で俺を利用したのか!!」


ミラー「待ってくれ!」


ミラー「そのことは謝る。だが、彼らのおかげでMSFはここまで大きくなった。多くの人員、大量の兵器、核弾頭、そして艦娘。俺たちの価値は大きくなった」


ミラー「やがてこの冷戦は終わる。そうなれば、敵味方もわからない混沌とした時代が来るだろう。その時に、俺たちは必要な価値を必要な人間に売る。俺たちを欲しがる依頼人は、世界中にいる!」


ミラー「そう。つまり戦争は新しいビジネスになるんだ!!」


スネーク「それがそもそものお前の狙いなのか?」


ミラー「そうだ!俺たちは、その先魁(さきがけ)となる!!」









スネーク「カズ…。そう……上手くはいかない」





ミラー「どういう事だ?」


スネーク「俺たちは今回の件で、日本という『国家』に関与してしまった。国境なき軍隊、国を持たない俺たちが国に関与したんだ。そうなればーー」


ミラー「俺たちを快く思わない国や組織が、俺たちを排除する……」


スネーク「それだけじゃない。俺たちは、歴史の歯車の一つとして、歴史を動かしてしまった。歴史の表舞台に出てしまった。その歯車は歴史という基盤に食い込まずに、ただ軋むしかない」


ミラー「それじゃあ、俺たちは……」


スネーク「追われる事になる」


ミラー「何に?」




スネーク「俺たちの存在を快く思わない存在。歴史のモラルとなる存在……」






スネーク「つまり俺たちは…………」



































スネーク「時代という怪物と戦う事になる!!」




スネーク「『時代』が俺たちを排除するか?それとも、俺たちに『時代』が強調するか?それは、何も得られない孤独な戦いになる」



スネーク「俺たちが21世紀まで生きられるか?否か?」


スネーク「ビジネスを問うのはそれからだ」


ミラー「……分かった。あんたとその結末を見届けよう」



スネーク「カズ」


ミラー「…………」


スネーク「俺たちは世界中から追われる」


ミラー「………」コクッ


スネーク「さあ、みんなを集めろ!!」






MISSION【天国の外側】 END



























数時間後





MSF兵 A「なぁ、聞いたか?」


MSF兵 B「あぁ。ボスが俺たちに話があると」


MSF兵 A「『メタルギア』に関しての話か?」


MSF兵 B「さぁな。だが、サイファーって連中も、えげつない事をやってくれるもんだな」


MSF兵 A「そうだな。また、仲間が1人減ったなぁ…………」


MSF兵 B「これからも、上手くやっていけそうだと思ったんだがな…………」















明石「…………………」


夕張「明石……。落ち込むなって言っても仕方ないんだけどさ…」


明石「ごめん。何だか、今でも信じられなくて……」


夕張「それはみんな一緒だよ?」


明石「うん。分かってるんだけど、夢であってほしいって思う自分もいるんだ……」


夕張「うん」


明石「私に話して欲しかったって」


夕張「うん」


明石「話してくれたら、こんな事にはならなかったのに。って思うんだ」


夕張「うん」


明石「さっきから、何か身体に穴が空いたみたいでさ」


夕張「……うん」


明石「そこを風が通り抜けてすっごく痛むの……。『嘘でしたー☆』とか言ってさ、ひょっこり戻ってくるんじゃないかな……」


夕張「うん………」


明石「お願いだよぉ………」ポロポロ


明石「戻って来てよ……」ポロポロ






ミラー「(他者を思い、悲しむ、か。兵器にこんな真似は出来ない。ボス、『彼女達』は、あんたが『造った』んだ)」






ミラー「っ!、気をつけ!!」



一同「」ザッ



ミラー「敬礼!!」



一同「ボス!!」ビシッ



スネーク「皆、楽にしてくれ。今から、お前達に幾つか話がある。まず大淀に関してだが、生存の見込みを考慮して、捜索を行なっていく」


スネーク「メタルギアは、ヒューイと研究開発班に修理をさせている。直に終わるだろう」




スネーク「そして、今後の俺たちの在り方について、お前達に話しておく」












スネーク「いいか!俺たちは国を棄てる」


スネーク「互いの祖国を棄て、この惑星と一体になる」


スネーク「そこには、国も思想も、イデオロギーもない」


スネーク「俺たちは必要とされる土地へ赴き、俺たちの為に戦う」


スネーク「政府や誰かの道具としてでなく自分の為に。俺たちは必要とされるからこそ戦う」


スネーク「そして、力を持てぬ者達の『抑止力』となる」


スネーク「俺たちは、『国境なき軍隊』だ」


スネーク「『時代』こそが、俺たちの目的を決める」


スネーク「そして、俺たちは金で買われることになる」


スネーク「そうなれば、様々な革命や犯罪行為、テロに手を貸すことになるだろう」


スネーク「そうだ!俺たちは、地獄に堕ちる!!」


スネーク「だが、俺たちにここ以上の居場所が在るか?」


スネーク「ここは俺たちにとって、唯一無二の家だ!!」


スネーク「『天国』でもあり、『地獄』でもある」










スネーク「まさに、俺たちの『天国の外側(アウターヘブン)』だ!!」























ーーTo Be Continuedーー













以下、盗聴テープに追加します。


・大淀が遺したテープ


後書き

小ネタも書いていくかも知れません。その場合は本編とは関係なく作りますので、純粋にスネーク達とのほのぼのとした会話が繰り広げられると思います。


今だから話せる制作裏話の紹介

1:実は大淀さんとの戦いでBGM使えないか探していたら、声の妖精さんが「翼をください」を歌っていて使おうかと思ったんですけど、エ○ァンゲリ○ンと被るので、戦闘シーン全カットしちゃったんですよねぇ。

2:非常に今更ですが、艦娘と初めて会った時の話や出来事は、PW本編を模倣した物。ちゃんとした意味がある物になってます。

初期艦2人:私は艦これを始めたばかりですが、初期艦が叢雲だったのと、大井はサービス開始当初、事前登録特典?として配属されたので初期艦に迎えました。皆さんはお気づきになられたと思います。

初期艦との射撃訓練:PW本編チュートリアルが主にと、平和と和平のブルースから。ブルースからは、射撃タイムだけですが拝借しました。

長門:平和と和平のブルースより、カズヒラ・ミラーとの出会い。
アームレスリング、銃の分解組立競争はカットしました。前者は長門。後者はスネークが勝ちそうですし。


伊勢・日向達:PWにて、サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)の司令官と接触。


FSLNメンバー達=伊勢、日向達

コリブリ(クリサリス)=大佐
追ってきましたよね。


ヒューイ:そのまま。

ピューパ=中将(マッスルスーツ着用)
結局噛ませ犬だった。

加賀・瑞鶴:言わずもがな、チコの名シーン。

「よく狙え、お前は一人の人間を殺すんだ」。チェ・ゲバラの名言の一つをもじりました。

別に間違えたわけではなく、スネークには元々殺す気はなく、艦娘を人として接しているので人間。1人のという意味は、互いを補う事で初めてお前達は1人になれるというスネークの親心とも取れる言葉にしました。


青葉との出会い:PW本編のセシールとの出会い。

ワレアオバ=セシールが発したフランス語

呉から逃げ出す=ストレンジラブの研究所からの逃走。

記者=バードウォッチング

安直ですね。


ところどころ書いていたパーティ

MSFでは月に一度、誕生日パーティをしている。

これからも何かあれば追加していきます。


ともかく、これにてPW編は完結致しました。長かったなぁ………。

今後はGZの方を主に書いていきますが、PW編の補完をする為にこちらを更新する場合があります。ここはどうなった?など質問があれば、後付けという形になりますが書いていきたいと思います。

作者は後書きの方でコメントの返答を行います。余りコメント欄に返答しませんが、全て読ませていただいております。飛び跳ねながら喜んで読んでいます。

PW編に関する意見、感想等のコメントはここにお願いします。GZ編にはなるべく持ち込まないで頂ければ幸いです。

お付き合い下さり、ありがとうございました。

惨劇の生存者を決めるアンケートですが、赤城、長門、金剛が多かったので3人は決定とします。自分の中では10人出すつもりでしたが、5人は決まっていたので残りを決めて貰おうとアンケートを取らせて頂きました。

その5人は、叢雲、大井、明石、間宮、翔鶴です。

初期艦選んでくれるかと思ったら誰も選ばなかったので、そこまで沈めたいかと半ば驚いていました。まぁ、沈めたら沈めたで面白くなりそうだなと思いましたが。

ともかく、アンケートは締め切ります。後は私の方で意見を参考に決めさせていただきますので。恨みっこなしでお願いします。


この物語にはストレンジラブ、アマンダ、チコ、セシール、コールドマンは出しません。

メタルギア・アンフィビアスの外見は、ZEKEとRAYを足して割ったようなものです。

私のSS内のヒューイは

2.TPPの反対。いい奴。考えを改めたよ。君の役に立ちたいんだ

となります。

あと、ここの艦娘は全員、改、改二ではありません。それの理由は、TPPの方で書きます。

ここまでの長文にお付き合い下さり、ありがとうございます。


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このSSへのコメント

36件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-11-14 21:52:15 ID: zfH8rEmU

いいやつverのヒューイがみたいので2で

2: SS好きの名無しさん 2015-11-14 22:46:33 ID: o0TWUcKs

ボートを用意しろ

3: SS好きの名無しさん 2015-11-14 22:58:46 ID: NsW92-_W

2でお願いします

4: SS好きの名無しさん 2015-11-14 23:11:17 ID: 6t1UoyNX

綺麗な方がいいので2

5: SS好きの名無しさん 2015-11-14 23:18:22 ID: KxsQbji8

あえてここは3だろう

6: SS好きの名無しさん 2015-11-14 23:43:34 ID: OuVd13SG

ボートを用意しろ、一人のりでいい

7: SS好きの名無しさん 2015-11-15 01:08:48 ID: 6ZDCJW0V

2で()

8: SS好きの名無しさん 2015-11-15 01:23:48 ID: pEtjQSho

徹底的に3で。(ゲス顔)

9: SS好きの名無しさん 2015-11-15 01:26:01 ID: OJnoPMO-

2だ!

10: SS好きの名無しさん 2015-11-15 01:27:59 ID: LpQ9-VjW

2で

11: SS好きの名無しさん 2015-11-15 04:08:52 ID: jgXcDL-j

あえて2

12: SS好きの名無しさん 2015-11-15 06:30:05 ID: QfFFczyF

本編じゃスッキリしなかったから3で

13: SS好きの名無しさん 2015-11-15 17:16:33 ID: EYieGPaC

2で

14: SS好きの名無しさん 2015-11-15 19:23:59 ID: U5esM3sq

アビス

15: SS好きの名無しさん 2015-11-15 19:43:50 ID: k7tkbeOS

オタコンとソリッドのような関係の二人が見たいから2で

16: SS好きの名無しさん 2015-11-15 19:57:41 ID: ZOVqohsR

ボートなんて生温い!魚雷にくくりつけて発射しよう

17: SS好きの名無しさん 2015-11-15 21:31:14 ID: xRpY0VRr

MGS2の心の声ネタがあるねw

アビスでいいと思う。ガンダムとかぶるけど。

2でおなしゃーす

18: SS好きの名無しさん 2015-11-16 10:34:11 ID: Ln519hoW

2で
I love DD.

19: SS好きの名無しさん 2015-11-16 16:14:35 ID: NIN4rmGK

2で御願いします、流石にあの結末は哀れ過ぎる

20: オラオラ 2015-11-17 08:21:16 ID: 8UsoI6El

TPPはMGS2に話合わせるためか博士が何故かクズになってたからな
良い奴のヒューイが見たいから2

21: SS好きの名無しさん 2015-11-17 08:45:26 ID: ckxnXgGY

2で
ストレンジラブが居ないならそこまでAIに固執する理由もないし

22: SS好きの名無しさん 2015-11-18 19:48:35 ID: a_ZuJ-Co

nice boardと言いたいとこだが2で

23: SS好きの名無しさん 2015-11-20 20:51:53 ID: jJ2uIGDh

オセロット出さなかったら、マジで怒るぞ

24: SS好きの名無しさん 2015-11-22 12:30:13 ID: 4iM7Wpg9

ストレンジラブと艦娘達との絡みが見たい

25: SS好きの名無しさん 2015-11-23 00:30:38 ID: Ifl0uoWI

出ないのかー、ちょっと残念笑
ストレンジラブの前でタジタジになる艦娘想像したら面白いかなと思ったんで

26: SS好きの名無しさん 2015-11-23 07:48:01 ID: hszaN95c

tppだと9年後の話になるのか。はたしてその時のビッグボスがファントムか否か……

27: SS好きの名無しさん 2015-11-23 19:47:11 ID: EDgiNmBv

もう阿鼻叫喚の地獄絵図にして艦娘全員沈めちゃえば
良いんじゃないかな。
中途半端に残すよりも華々しく散らせて、TPPでは新しく仲間にした艦娘を引き連れての新章という事に…
・・・大体はこれが小島監督のシナリオなのよね

28: SS好きの名無しさん 2015-11-23 20:49:38 ID: DGyfeycu

まず誰が居たっけ?

29: SS好きの名無しさん 2015-11-23 20:54:56 ID: DGyfeycu

金剛 長門 明石 赤城 長良

30: U.N.Owen 2015-11-23 21:28:01 ID: cfF467TA

>>27
酷い目に遭っている艦娘を書きたい自分がいたもので……。(人間の屑)

>>28
前書きに記載しています。伝え忘れました。申し訳ありません。

>>29
ご意見ありがとうございます!

31: SS好きの名無しさん 2015-11-23 22:03:41 ID: ilc9hEF8

長門 赤城 翔鶴 夕張 時雨

32: SS好きの名無しさん 2015-11-23 22:20:19 ID: SYgCGVEc

敵になるって、それ惨劇の生存者というより、モスキートじゃね?あの研究班のプラットフォーム占拠した奴

33: SS好きの名無しさん 2015-11-23 22:46:20 ID: hszaN95c

tppにもあったけど、沈められたマザーベースから辛うじて生き残った艦娘の一部がビックボスがマザーベースを沈ませるのを仕向けたと思い込んでDDと対立するというのはどうだろう

34: SS好きの名無しさん 2015-11-23 23:14:47 ID: dXHxjeu2

陸奥、日向、ビスマルク、愛宕、高雄

35: SS好きの名無しさん 2015-11-24 23:02:20 ID: ToTOHlTm

不知火、金剛、ビスマルク、日向、間宮
ボスと絡みが少ない子達にスポットライトを

36: SS好きの名無しさん 2015-11-25 19:27:47 ID: 3Eqv6B79


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