2016-01-08 09:14:05 更新

概要

※東方私立幻想学園高等学校の続編です

※色々とカオスな事になります(キャラ崩壊注意)

※オリジナル主人公、キャラが登場します

※年明けを迎えるまで後少しですね

※水奈月セイヤのイメージイラストを投稿しました

http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=50649900




〜新学期スタート!2学期は楽しい事が盛り沢山!!〜




セイヤ「…」zzz


「ねぇセイヤ起きてぇ〜…早く着替えて朝ご飯食べないと遅刻しちゃうよぉ〜…?」ユサユサ…


セイヤ「ん〜…もう少し寝かせろ下さい…」モゾモゾ…


「起きないとキスしちゃうよ?良いの?」


セイヤ「んん〜…?何か言ったか〜…?」モゾっ…


「そっか〜❤︎じゃあおはようのキス、したげるねっ❤︎」スッ…


顔ガシッ☆


セイヤ「んぁ…?」パチっ…


フラン「おはよ〜セイヤ〜❤︎」にこー☆


セイヤ「お、おはよう…フラン…」に、にこ…


チュッ❤︎


セイヤ「んむっ!?」ビクッ!


フラン「んちゅっ❤︎ちゅるるるっ❤︎ちゅっちゅぱっ❤︎」チュゥゥゥっ❤︎


バッ!!


セイヤ「ふ、フランっ!///お前なぁっ!///朝っぱらから何s「お姉様達に気付かれちゃうから、ちょっとだけ静かにしててね❤︎」んんーっ!?」ジタバタッ!


フラン『朝からセイヤとネチっこいキス❤︎寝起きだから、唾液がちょっと酸っぱいね❤︎でもセイヤの唾液だし❤︎美味しいから別にいいやっ❤︎』じゅるるっ❤︎


セイヤ『死ぬ死ぬ死ぬ死ぬッ!!///いきなり何だッ!?///これ夢かッ!?///こんなHappening❤︎Dream☆じゃなくって、もっと普通の夢を見させてくれ神様ぁぁぁぁっ!!///』ジタバタッ!



☆☆☆5分後★★★



フラン「セイヤ、ご馳走様❤︎また飲ませてね❤︎セイヤの唾液❤︎」人差し指を口元に当てる…


セイヤ「///」ぽけぇ〜…


フラン「ねぇ聞いてるの?無視しないでよぉ…」ギュゥッ❤︎


セイヤ「ちゃ、ちゃんと聞いてる…///だから取り敢えず離れてくれ…///」


フラン「ヤダっ❤︎もう少しこのままで居させて…///セイヤの温もり…///もっと感じてたいな…///駄目…?///」


セイヤ「……分かった…俺も嫌じゃないからな…」なでなで…


フラン「あぅぅ…///んにゃ❤︎ふにゅっ❤︎ふにゃ〜❤︎」擦りっ❤︎擦りっ❤︎


セイヤ「ほら、終わりだ…甘えるのはまた後でな?早く制服に着替えなくちゃならないし…」なでなで…


フラン「う、うん…///あ、そういえばさ…///私の制服姿見るの久し振りでしょ?///感想言ってよ感想っ❤︎」頰に頬を擦り擦りっ❤︎


セイヤ「いや…///まぁ…///可愛いよ…///フランは何着ても似合うからな…///」や、やめろ恥ずかしい…///


フラン「えへへ〜❤︎セイヤに可愛いって言って貰っちゃった❤︎私も早くセイヤの制服姿見たいなっ❤︎」擦り擦り擦り擦りっ❤︎


セイヤ「それじゃあ離れろ…先ず布団から出ないと話にならないからな…」


フラン「じゃあ最後にフランから…///セイヤを愛してるって証、あ・げ・る❤︎…ちゅっ❤︎」チュッ❤︎


セイヤ「んっ…///『新学期の朝っぱらから…俺は何をやってんだか…』」


ガチャッ…


霊夢「ちょっとセイヤ…好い加減起きなさい…って、フランが起こしてたのね。まぁいいわ、早く着替えてリビングに来なさい。朝食出来てるわよ?」


セイヤ「あ、あぁ…///着替えたら直ぐ行くわ…///」


霊夢「?…あんた顔赤いわよ?フラン、何か知ってる?それともこの馬鹿が風邪引いたの?」新学期早々…


フラン「私は何も知らな〜い♪普通にセイヤ起こしただけだもんっ♪ねぇ〜?セイヤぁ〜❤︎」ニコ〜❤︎


セイヤ「あ、あぁ…///俺は大丈夫だから…///霊夢もフランも、先にリビングで待っててくれ…///」ぽけぇ〜…


霊夢「?…分かったわ。早く着替えてさっさと来るのよ?」


セイヤ「了解…///」手を軽く挙げる…


フラン「ねぇセイヤ…///」スッ…


セイヤ「な、何だよ…///」ドキッ…


フラン「これから毎日、お姉様と起こしに来るからさ…///私とお姉様とおはようのキス…///沢山しようね…?///」今度はお姉様と一緒にだよ❤︎


セイヤ「す、する訳無いだろ…///早くお前もリビング行け…///」右手ヒラヒラ…


フラン「むぅ〜…まぁいっか❤︎2学期の初日に、セイヤとネチっこいキスできたしっ❤︎最後はセイヤも舌絡めてくれたしっ❤︎」ルンルン♪


ガチャッ……バタン…


セイヤ「はぁ〜……取り敢えず着替えるか…」ストッ…


朝からお見苦しい所をお見せして、本当に申し訳御座いません。水奈月セイヤです。今日から新学期、2学期のスタートです。学校に行くのは面倒臭いですが、一昨日から俺の家に泊まっている誰かを助け隊メンバーにより、こうして早朝から起こされる始末…サボるのなんて以ての外ですはい…


セイヤ『今日から2学期…か。時が流れるのは早いもんだな…』Yシャツのボタンを留める…


忌狂『セイヤノ制服姿、結構格好良イジャン♪元ノ私ガ早ク見タガルノモ納得ダネッ♪』


セイヤ「そういや…忌狂は俺の制服姿、見た事無かったっけな…」ネクタイキュッ…


忌狂『ソウダネ〜…セイヤニ受ケ容レテ貰ッタノハ、夏休ミニ入ッテカラダモンネ〜…』


セイヤ「まぁ、今後とも宜しく頼むな…忌狂…」制服に袖を通す…


忌狂『ウンッ♪』


スッスッ…ピシッ!


セイヤ「……駄目だ。ネクタイ緩めよ…」ぐいっ…


忌狂『着崩スノ早ッ…』


スタスタスタスタ…ガチャッ…


魔理沙「おっ!セイヤ、おはようだぜっ♪」カチャカチャ…


セイヤ「あぁ、おはよう魔理沙…」バタン…


咲夜「おはようございます、セイヤ…あっ、またネクタイを緩めて…だらしが無いので止めて下さい…」スッ…


セイヤ「あっ…///おい…///『さ、咲夜が近い…///然も相変わらず、滅茶苦茶良い匂いするし…///』」


キュッ…


咲夜「はい、これで大丈夫です。もう緩めないで下さいね?セイヤ」ニコ


セイヤ「はいはい…///」頭ポリポリ…


アリス「あ、セイヤ起きたんだ。おはよう…相変わらず凄い頭だね…」カチャカチャ…


セイヤ「おはよう…そろそろ髪も切り時かもな…夏休み中に切りに行けば良かった…」面倒臭いから行かなかったんだが…


早苗「それなら私がカットしましょう!中学生の時にも何度かカットした事ありますしっ!」


セイヤ「お前のカット成功率は47%だろうが…99%の成功率を誇るまで修行して来い…」


早苗「さにゃ〜…」しょぼ〜ん…


レミリア「フラン…お姉ちゃんは今、物凄く怒っているわ…何故だか分かるかしら…?」


フラン「セイヤと朝からキスしたからです…」※正座中


レミリア「そうね…私に黙ってという所が抜けているけれど、この際それはどうでも良いわ…」


フラン「で、でもお姉様…これからは朝、セイヤを起こしに行けば起こしに来てくれた御礼として、私達姉妹限定で毎日朝からセイヤとチュッチュ❤︎出来るんだよ?」※正座中


レミリア「そ、それは本当なのっ!?」ガタッ!


フラン「う、うん…///セイヤが認めてくれたんだ…///これから毎日、沢山チュッチュ❤︎して欲しいって言ってたし…///」ほぅ…


レミリア「う〜…///こ、これから毎日セイヤと朝から…///沢山チュッチュ❤︎する事が出来るなんて…///ふ、フラン…///今回の貴女の過失、不問にしてあげるわ…///感謝しなさい…///」


フラン「わ〜い♪ありがとうお姉様ぁ〜❤︎」ギュゥッ!


セイヤ『何話してんだ?あの姉妹は…』


咲夜「はぁ…///はぁ…///じゅるりっ…///」⚫︎REC


セイヤ『新学期を迎えても相変わらずだな、咲夜は…』はぁ…


霊夢「ほらセイヤ!喋ってる暇があるなら朝食の準備手伝いなさいよっ!此処はあんたの家でしょ!?」カチャカチャ…


セイヤ「へいへい畏まりました…手伝わせて頂きますよ…」スタスタ



☆☆☆朝食の準備が完了した様です★★★



魔理沙「それじゃあ皆さんっ!手を合わせて〜っ♪」パンッ!


セイヤ・霊夢・咲夜・レミリア・アリス・フラン・早苗「「「「「「「…」」」」」」」パンッ!


魔理沙「いっただっきまーすっ!」


霊夢・咲夜・レミリア・アリス・フラン・早苗「「「「「「「いただきま〜すっ♪」」」」」」」


セイヤ「いただきます…」ペコ…


パクっ…


セイヤ「ん…美味いな…この肉味噌炒め作ったの誰だ?」モグモグ…


フラン「私とお姉様だよーっ❤︎美味しいでしょ〜❤︎」


レミリア「私達姉妹の愛が沢山詰まっているから、味わって食べてちょうだい…///セイヤ…///」ニコ


セイヤ「あ、あぁ…///『よくそんな恥ずかしい台詞を淡々と言えるな…聞いてるこっちが恥ずかしくなってくる…』」顔は赤いがな…


アリス「今日は新学期だし、セイヤの好きな物沢山作ったからね♪ちゃんと残さず食べてよ?」モグモグ…


セイヤ「た、確かに並べられた料理をよく見たら…俺の好物ばっかりだな…」モグっ…


早苗「昨日の夕方にスーパーの特番に行った時、セイヤさんの好物を作る為に色々買って来たんですよ!」気付かれない様に買い物するのに苦労しました!


咲夜「そ、それと…///私達からコレをセイヤに…///」スッ…


弁当箱「…」ドドンッ☆


セイヤ「べ、弁当箱…?」パクっ…


霊夢「私達に感謝しなさいよ〜?朝早く起きて、あんたの為にお弁当まで作ったんだから…」すモグモグ…


魔理沙「今日は今並べられてるやつが殆どだが、これからは毎日私達が弁当作って来てやるからな!」ニカっ


セイヤ「は…?ま、毎日…?」ポロっ…


アリス「セイヤ…お箸落としたよ…」パクンっ…


レミリア「2学期からは毎日、貴方にお弁当を作ってあげようって皆で話し合ったのよ…セイヤも男だし、購買のパンだけじゃ物足りないでしょう?」ズズズ…


フラン「1年生の時にはお姉様達が偶にお弁当作ってくれてたんでしょ?私もセイヤに手作りの愛妻弁当食べて貰いたいもんっ❤︎」


セイヤ「お、お前達が…これから毎日…」


咲夜「いつもセイヤにはお世話になりっ放しですしね……そ、それに…///セイヤには…///私達が作ったお弁当を食べて貰いたいんです…///」モジっ…


霊夢「ま、まぁ…///私も料理の一つや二つ、出来る様にならなきゃなって思ってた所だし…///丁度良い機会だわ…///」


魔理沙「まぁた霊夢は強がってぇ…わざわざ書店で、料理の本大量に買ってた奴の台詞じゃないぜ〜?それ」ニヤニヤ…


霊夢「なぁっ!?///ま、魔理沙ぁっ!///それは言わないって約束だったじゃないっ!///」


早苗「それに、魔理沙さんも霊夢さんの事言えませんよねぇ?咲夜さんとアリスさんに、料理の作り方を教わっている事、私知ってるんですよ?」サニヤァ〜…


魔理沙「ぅ…///そ、それはアレだぜっ!///え、え〜と///……と、兎に角アレなんだぜぇっ!///」ワタワタっ!


セイヤ「ははっ…はははははははっ!」ポロポロ…


フラン「せ、セイヤどうしたの…?どうして泣いてるの…?」あわあわ…


セイヤ「お、お前達が面白くってな…はは…新学期の朝っぱらから、笑わせてくれる奴等だな…」グシグシ…


霊夢『あんたは強がり過ぎよ…泣く程嬉しい癖に…馬鹿…』ふっ…


セイヤ「ありがとな……よく味わって食べる事にするよ…」ニコ


霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス・フラン・早苗「「「「「「「///」」」」」」」コクン…



〜幻想町(通学路)〜



スタスタスタスタ


レミリア「はぁ…2学期と言っても、やっぱりまだまだ暑いわね、日差しも強いし…日焼け止めを塗って置いて良かったわ…」スタスタ


霊夢「あんたは良い日焼け止めクリームとか沢山持ってるから羨ましいわ…私なんて万年金欠だから、良い日焼け止めクリームなんて買えないわよ…」スタスタ


レミリア「ふふんっ♪意中の人、基愛する人が居るのに、お肌が荒れたりなんかしたら女失格だもの♪私は四季問わず、美容に手を抜くなどという事は一切しないわっ♪」スタスタ


霊夢「お金持ちは良いわねぇ〜…」スタスタ


早苗「フランちゃんもやっぱり良い化粧品を使ってるんですか?」スタスタ


フラン「ん〜…私はお化粧品とかの事、よく分かんないからなぁ…全部お姉様とお揃いだよ?」スタスタ


早苗「という事は、良い化粧品を使ってるんですね…」はぁ…


アリス「そういえばセイヤ…」スタスタ


セイヤ「ん?」スタスタ


アリス「去年からずっと疑問に思ってたんだけどさ……どうしてセイヤの肌って白くて綺麗なの?」スタスタ


セイヤ「はぁ?白くて綺麗なのはお前達だろ…」スタスタ


咲夜「いえ…私も実はずっと気になっていたんですよ…良く肌を日に晒しているのにも関わらず、日焼けもしませんし…何よりずっと綺麗なままですし…」スタスタ


レミリア「セイヤも何か化粧品を使っているのかしら?化粧品を付けている所を見た事がないけれど…」スタスタ


セイヤ「化粧品なんて持ってないし、付けた事もない…あるのは香水位だな…」スタスタ


魔理沙「セイヤは昔から日焼けしないからなぁ…体と理性が頑丈な様に、きっと肌も頑丈なんだぜ…」スタスタ


セイヤ「何故俺の頑丈カテゴリーに理性を含める…」スタスタ


フラン「セイヤの理性は絶対頑丈だよっ!今日の朝だって、5分間ずぅ〜っと私とネチっこいキスしたのにさっ!全然私の事襲ってくれないんだもんっ!」ぷんぷんっ!


霊夢・魔理沙・咲夜・アリス・早苗「「「「「は…?」」」」」ピタ…


レミリア『フランの馬鹿っ!』ピタ…


フラン「あっ…///え、え〜っとね…///そういう夢を見たんだよ…///今日の朝…///」俯き…


魔理沙「な、なぁんだ夢かぁ…」はは…


咲夜「セイヤは夢の中でも理性が頑丈なんですね…」はは…


霊夢「ていうか朝から凄い夢見てるのね…フランって…」スタスタ


早苗『私もそんな夢の様な夢を見たいです…』さにゃ〜…


セイヤ『俺は今朝の出来事全てを忘れる事にしたのであった…』スタスタ



〜幻想学園(校門)〜



「はーいっ!皆おはよーっ!」


セイヤ「勇儀先生、おはよう御座います…」スタスタ


勇儀「おっ!セイヤ君おはようっ!むむっ、夏休みが明けても周りに女の子侍らせてるんだねぇ…男子生徒達に疎まれる訳だ…」はは…


フラン「違うよ勇儀っ!侍らせてるんじゃなくてっ!私達が好きでセイヤと一緒に居るんだよっ!」頰プクー☆


霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス・早苗「「「「「「///」」」」」」コクコク…


勇儀「ご、ごめんなさい…」ペコ…


フラン「しょうがないから許してあげるよっ♪」ふふんっ!


セイヤ「わぁ〜♪蝉が綺麗な音楽を奏でてるぞぉ〜♪」


「蝉の音楽に耳を傾けていないで、他の皆さんの気持ちに耳を傾けたらどうですか?セイヤ」スタスタ


「妖夢の言う通りだわ〜♪」スタスタ


「新学期になっても、貴方のそういう所は変わらないのね…勿論悪い意味でよ?」スタスタ


セイヤ「妖夢、幽々子先輩にパチュリー先輩…」


妖夢「おはようございます!セイヤ!『セイヤの制服姿…///久し振りですみょん…///』」ニコ


幽々子「2学期も宜しくね?『やっぱり制服姿も格好良いわ〜…///』」ニコ


パチュリー「2学期は色々と学校の行事が重なるから、頼りにしてるわよ?セイヤ『むきゅ〜…レミィ達は2日間セイヤの家にお泊まりするって言っていたし…1番にセイヤの制服姿が見られるのよね…レミィ達が羨ましいわ…』」


セイヤ「おはようございます…それとパチュリー先輩、頼りにされても、自分は余り力にはなれませんよ?」


パチュリー「だから貴方は謙遜し過ぎよ…去年の文化祭は凄く助かったわ、今年も宜しく頼むわね?」ニコ


セイヤ「っ…はい、精一杯頑張ります」ニコ


パチュリー「む、むきゅ〜…///」プシュ〜☆


「あっ!セイヤさんおはようございまーすっ♪」テッテッテッテッ!


「お、おはよう…///」


セイヤ「こいしちゃんにさとり、おはよう…」


こいし『セイヤさんの制服姿…///久し振りだよぉ…///』ドキドキ…


さとり『せ、セイヤに告白してから…///色々と世界が変わってみえるわ…///』ドキドキ…


セイヤ「どうしたんだ2人共、顔赤くして…風邪か?」


霊夢「あんたも朝から顔赤くしてたじゃない…『セイヤの制服姿見て照れてるのね…さとりもこいしちゃんも…』」


フラン「こいしーっ!」ダキッ!


こいし「うわぁ!?ど、どうしたのフランちゃん…いきなり抱き着いてきて…」


フラン「こいしは夏休みの宿題全部やった?」


こいし「う、うん…それはまぁ…やるのが普通だし…」


フラン「チルノとルーミアはちゃんとやったのかなぁ〜…」


こいし「チルノちゃんは兎も角…ルーミアちゃんはキチンと終わらせてると思うよ?」


さとり「まさかフランは終わらせてないの?レミリアが居るのに…」


フラン「私も昨日終わらせたよ〜♪美術の課題だけ終わらなかったんだぁ…」


魔理沙「レミリアもフランも絵がへったくそだもんなw!」あはははw!


早苗「スカーレット画伯w!絵画館に展示したら良いんじゃないですかw?」


レミリア「ひ、人の描いた絵を馬鹿にしてぇ……ふ、ふんっ!別に貴女達に褒めて貰わなくても結構よ!セイヤだけは、私達姉妹の描いた絵を褒めてくれるもの!」プイッ…


セイヤ『いや…一度足りとも褒めた事なんて無いんだが…』


勇儀「ほらほら〜…お喋りは教室に入ってからか、始業式が終わった後にしなさ〜い…」手をパンパン…



〜幻想学園(2年2組教室前)〜



妖夢「それでは、また後程」手をフリフリ…


さとり「お昼は一緒に食べましょうね?」フリフリ…


魔理沙「おうっ!…あ、フランとこいしちゃんにお昼屋上で食べるって言い忘れてたぜ…」あちゃ〜…


咲夜「妹様もこいしちゃんもきっと分かっていると思いますよ?」


魔理沙「それもそうだな〜…フランやこいしちゃんが他の奴等と食べる訳無いし…」ガラガラッ…


スタスタスタスタ…ガラガラトン…


美鈴「あっ!皆さんおはようございます!」


諏訪子「おはよ〜♪」


早苗「おはようございます!諏訪子様に美鈴さん!あ、それと諏訪子様…2日間も神社に帰らずにすみませんでした…」


諏訪子「別に良いよ。私と神奈子もこころの家に泊まりに行ってたし」


早苗「あっ、そうだったんですか…」


諏訪子「和菓子作りをこころに教わったんだよねぇ♪夏休み最後に良い経験できたよ♪」


咲夜「美鈴もすみません。私とお嬢様が紅魔館に帰らなかったばかりに、貴方と小悪魔達に迷惑を掛けてしまったみたいで…」


美鈴「いえいえお気になさらず♪あ〜…でもブラドさんは悄気てましたね…レミリアとフランが遂に親離れしてしまったぁ…とか何とか呟いてました」


アリス「ブラドさんって中々そういう事言わなさそうだけどね…やっぱり人って見た目じゃないんだな〜…」


レミリア「私はもうとっくの昔に自立しているわ…///セイヤのお嫁さんになる為に…///」チラ…


セイヤ『早く昼飯にならないかなぁ…』頬杖つきながらボケェ〜…


レミリア「う〜❤︎う〜❤︎」セイヤ好きぃ❤︎


ガラガラッ…


「はいは〜い…皆新学期早々元気一杯みたいね。先生安心だわ〜…」ガラガラットンッ…


セイヤ『お、紫さんが来た…』


紫「それじゃあこれから始業式があるから、皆体育館に集合しなさい。始業式の最中に五月蝿くした奴は廊下に立って貰うから覚悟しておきなさ〜い…良いわね〜?」


全員「は〜い…」



☆★☆始業式終了につき★☆★



魔理沙「んーーっ!や〜っと始業式が終わったぜぇ〜…」スタスタ


霊夢「相変わらずお偉いさん方の話が長い事長い事…」スタスタ


セイヤ「もう少し手短に済ませて欲しいよな…皆さん元気ですねっ!それじゃあ新学期も頑張って下さい!…みたいな感じで」スタスタ


アリス「あははは!確かにそれなら直ぐ終わるもんね!」スタスタ


諏訪子「この後は教室に戻って何やるんだろうねぇ…」スタスタ


咲夜「今後の予定を話して、夏休みの宿題を回収して自習ですかね…」スタスタ


レミリア「早苗…分かっているわね…?きっと、今日は席替えがある筈よ…その席替え、何としても阻止するわよ…良いわね…?」スタスタ


早苗「分かっていますとも…折角セイヤさんと隣の席なのに、それを席替えだなんて言語道断です…」スタスタ


美鈴「あの…阻止するって一体どうやって阻止するんですか?」スタスタ


早苗「そんなの簡単ですよっ!クラス内の人全員に言って聞かせれば、万事解決ですっ!」スタスタ


美鈴『あ〜…これは多分失敗しますね…』



〜幻想学園(2年2組教室)〜



紫「は〜い…それじゃあこれから、新学期恒例の席替えをするわよ〜…『はぁ…昨日飲み過ぎたわ…頭痛が酷い…後で保健室行って永琳から二日酔いの薬貰わないと…』」


レミリア「先生っ!席替えの必要は無いと思うわっ!」ガタッ!


早苗「レミリアさんの言う通りだと思いまーすっ!」ガタッ!


紫「頭に響くから大声出すんじゃないわよッ!!……痛たたたた…」頭抑える…


レミリア・早苗「「…」」ガクガクブルブル…


咲夜『お嬢様に早苗…よく頑張りましたね…』グスン…


霊夢『二日酔いで機嫌の悪い紫相手に、良くぞ言ったわ…あんた達のセイヤへの想い…確かに伝わったわ…』グスン…


魔理沙『だが席替えはして貰わなくちゃな…』グスン…


アリス『私達もセイヤと席が隣になって欲しいって想いは変わらないもんね…』グスン…


諏訪子『早苗ェ…レミリアェ…』グスン…


美鈴『これから寒くなってきますし、窓際は嫌ですねぇ…暑いのと寒いのが苦手な人は、窓際だときっと良い事無いですよね…』


レミリア「セイヤ…喩え席が離れていても…私達は2人はずっと一緒よ…だって私と貴方は、運命の紅い糸で、キツく結ばれているんだもの…」ポロポロ…


早苗「セイヤさん…遠くの席からでも私は、セイヤさんの事だけを見詰めて授業を受けますから…安心して下さい…」ポロポロ…


セイヤ「席替え位でお前達2人は大袈裟だな…」おい泣くなよ…



†席替え完了†



レミリア「う〜…」※廊下側


男子生徒a「れ、レミリア…///これから宜しく…///」


レミリア「気安く私の名前を呼ぶなッ!今度馴れ馴れしく私の名前を呼んだら、その穢れた舌を引っこ抜くわよッ!?」


男子生徒a「ご、ごめんなさいスカーレットさん…」ビクッ…


レミリア「もう2度と私に話し掛けるな…害虫…」プイっ…


早苗「はぁ…」※同じく廊下側


男子生徒b「ま、まぁそんなに落ち込むなって!寧ろ根暗から離れられて良かったんじゃねw?」


早苗「…」ギロッ!!


男子生徒b「っ…え…?ど、どうしたんだよ早苗ちゃん…」ビクッ…


早苗「セイヤさんを愚弄しないで下さい…いくらクラスメイトでも許しませんよ…?今度セイヤさんを愚弄したら、2度と歩けない様に呪いを掛けますから…そのつもりでいて下さい…」


男子生徒b「は、はい…」ガクガクブルブル…


霊夢『荒れに荒れてるわね…レミリアと早苗…』※窓際の1番前


男子生徒c「れ、霊夢ちゃん…///宜しくな?///」


霊夢「あーはいはい宜しく宜しくー…」ヒラヒラ…


咲夜『流石に2度もセイヤと近くの席になる訳ないですよね……で、ですがこの席は…///お嬢様が居た席ですし、少しだけラッキーです…///』※レミリアが元居た席


男子生徒d「咲夜ちゃーんっ!これからしくよろっ!」


咲夜「あ、その声とても耳障りなので、少しだけ黙ってて頂けませんか?『さて、お嬢様を励ます為に私秘蔵のセイヤ写真を見繕わなければ…』」


男子生徒d「っ!!!??」ガーーーーーーーンッ☆


美鈴「いやぁ♪窓際じゃなくて助かりましたっ♪まぁ何処でも良かったんですけどね♪」※廊下側の1番後ろ


男子生徒e「美鈴さん、これから宜しくな…///」


美鈴「はい!宜しくお願いします!」ニコ


男子生徒e『これから楽しい2学期になりそうだなぁ…///』


魔理沙「う〜ん…なぁ霊夢、私達2人って何だか席近い事多いよな?」※霊夢の右斜め下の席


霊夢「確かにそうね…どうせならあんたの隣の席がセイヤなら良かったのに…」


魔理沙「確かにそうだなっ!そしたら幼馴染3人で毎日楽しい学園生活間違い無しだぜ!」


霊夢「ま、3学期に期待しましょう?」


魔理沙「紫に賄賂握らせて席順自由に決めるってのどうだ?」


霊夢「あっ!それ良いわね♪」


男子生徒f『どうして根暗ばっか…』グスン…


アリス「せ、セイヤ…///これから2学期、宜しくね…?///」※セイヤの右隣


諏訪子「わ、私も宜しく…///」※セイヤの前


男子生徒g「す、諏訪子ちゃんにアリスちゃん…///お、俺とも宜しくしてくれないか?///」


アリス「ご、ごめんね…今ちょっとセイヤと話してるから…割って入って来ないで…」


諏訪子「空気読めない男はモテないよ?」


男子生徒g「」白目


セイヤ「…」※主人公ポジション


諏訪子「ちょっとセイヤぁ…聞いてる?」


セイヤ「ん?あ、あぁ…聞いてる聞いてる。これから宜しくな?アリス、諏訪子…」ニコ


アリス・諏訪子「「う、うん…///」」カァ…


紫「それじゃあ席順も決まった事だし、続けて係も決めちゃいましょうか…黒板に係書いていくからやりたい係の所に自分の名前書きなさ〜い…」因みに早い者勝ちよ〜…


スタスタスタスタ…


レミリア「せ、セイヤ…///2学期も私と一緒に、学級委員やりましょう?///構わないわよね?///」モジモジ…


咲夜「お、お嬢様…勿論私を学級委員にして下さるんですよね…?」アワワ…


レミリア「勿論よ♪咲夜は私の右腕、セイヤは私の左手薬指となって、常に行動を共にして貰うわ♪」


セイヤ「何故に左手薬指…」


レミリア「貴方が私の左手薬指に噛み付いて歯型を残せば…///結婚指輪の様に見えるでしょう?///ほら、早く私の左手薬指に噛み付いて、痕を残しなさい…///命令よ…///」スッ…


咲夜「あの…お嬢様…私じゃ駄目ですか?」


レミリア「駄目に決まっているでしょう?」何を言っているのよ咲夜…


咲夜「で、ですよね…」しょぼ〜ん…


セイヤ「まぁ歯型云々は兎も角としてだ…俺で良ければ学k「なー根暗っ!お前は学級委員の補佐なんてやりたくねぇよなっ!?」あ?」


男子生徒d「いっつも面倒臭ぇ面倒臭ぇとか言ってたもんな?俺が代わりに学級委員の補佐やってやんよ!」


レミリア「チッ……目障りだから失せなさい。私は貴方なんかと一緒に、クラスの係をやるなんて御免だわ…」


咲夜「私もお嬢様と同意見です。責任感も無い人が、軽々しく立候補などしないで下さい…」


男子生徒d「責任感が無いのは根暗の方じゃんw!此奴が何か役に立った事があったのかよw!」


レミリア「表面上でしか物事を捉えられないだなんて、憐れで醜くて、それでいて小さい男ね。貴方の様な人間を見ていると、吐き気が止まらないわ…」


咲夜「セイヤの事を何も知らない癖に、知った様な口を利かないで欲しいものですね…正直虫唾が走ります…」


セイヤ「この際だ…俺も言いたい事を言わせて貰うぞ?…おい男共、よく聞け…俺が気に入らねぇってんなら、真正面から正々堂々向かって来い…相手ならいつでもしてやるよ。ま、あんた達みたいな雑魚に…俺は負けないがな…」


男子生徒複数「ッ」


男子生徒h『うわっ…根暗の奴、先生の居る前で堂々と挑発してるよ…』


男子生徒i『夏休み明けてから根暗奴…何て言うか…滅茶苦茶強そうになってんな…』雰囲気だけだが…


女子生徒a「夏休み明けても根暗はヤンキーのままだね…」ヒソヒソ…


女子生徒b「きっと霊夢ちゃん達が近くに居るから調子乗ってるのよ…」ヒソヒソ…


女子生徒c「ちょっと女の子にモテるからって調子乗るとか最悪だよね〜…」ヒソヒソ…


紫「はいはいはーい…係決め如きに喧嘩腰にならなーい…」手をパンパン…



☆★☆休み時間★☆★



霊夢「セイヤ…あんたの方から喧嘩売るなんて珍しいわね…どういう風の吹き回しよ…」


セイヤ「別に…前々から鬱陶しかったからな…丁度良い機会だったから、言いたい事全部言っただけだ…」


魔理沙「新学期早々暴力沙汰だけは勘弁してくれよ〜?」


セイヤ「それは彼奴ら次第だ…俺は売られた喧嘩は買う主義だ。ま、先に喧嘩売ったのは俺の方だがな…」


レミリア「ふふふふ…///やっぱりセイヤの膝の上は、私だけの特別席よね…///」セイヤの両腕を抱き締める…


早苗「レミリアさん早く降りて下さいよっ!休み時間終わっちゃうじゃないですかっ!」


レミリア「黙りなさい早苗っ!貴女の様な女に、セイヤの膝の上は似合わないわっ!」ギュゥッ❤︎


早苗「さにゃ〜…!!」イライラ…


セイヤ『この2人は毎回毎回言い争ってばっかりだな…』


アリス「ま、まぁレミリアと早苗の事は放って置いて…今日は5時限目で終わりだけど、放課後はどうするの?やっぱり部活?」


咲夜「あの…アリスは演劇部にキチンと顔を出しているんですか…?」最近聞きませんけど…


アリス「あ〜…所属はしてるよ?それに、人形の修繕とか、色々頼まれてるし…まだギリギリ演劇部かな?」あはは…


美鈴「殆ど誰かを助け隊の部活に行ってますからね…」


諏訪子「まぁこの学園の部活動は結構適当な所があるみたいだし…別に気にする必要も無いんじゃない?」


アリス「うんうんだよね〜♪私もそう思ってた所なんだよ♪」あははは♪


魔理沙『アリス…お前はそれで良いのか…?』


霊夢『本当に…私達が必死になって演劇の練習した意味は何だったのよ…』はぁ…


セイヤ「ていうか、アリスもさっき聞いてたが…放課後は普通に部活するのか?魔理沙…」


魔理沙「一応そのつもりだぜ!ご意見ボックスの中身ももう1度確認したいしな!」


咲夜「まぁ…意見が入っていたとしても、またセイヤをどうこうという意見ばかりだと思いますけどね…」


レミリア「私の男の悪口を書くだなんて、本当に許せないわ…もしも犯人が分かるのならば、顔面をズタズタに引き裂いてやると言うのに…」


早苗「いつセイヤさんがレミリアさんの男になったんですか!妄言を吐くのも良い加減にして下さい!このノミリア・アースレッド!」


美鈴「ぶふぅっwww」


諏訪子「あっはっはっはっはw!早苗上手いw!座布団1枚っw!」


魔理沙「あははははははwww」ゲラゲラw


霊夢「さ、早苗wあ、あんたw偶に物凄く面白い事言うわよねw」ぷるぷる…


咲夜「『だ、駄目よ十六夜咲夜…此処で笑ってしまっては…お、お嬢様が…な、なな、泣き出してしまうわ…』ぷふっw」クスッ…


早苗「あ、どうもありがとうございます…」てへっ…


レミリア「だ、誰がノミリア・アースレッドですって…?さ、早苗…今度という今度は、もう許さないわよ…」ウルっ…


セイヤ「ほら、悪口禁止だ…俺が根暗だとか、昼行灯だとか、木偶の坊だとか言われてるの知ってるだろ?口は災いの元、言葉は鋭い刃物だ…」なでなで…


レミリア「せ、セイヤ…///『私の為に皆を怒ってくれるのね…///』」キュンっ❤︎


早苗「ぅ…た、確かに今のは私が悪かったです…ごめんなさい…レミリアさん…」ペコ…


レミリア「べ、別に頭を下げなくても良いわよ…」


魔理沙「あっという間に事態が収束したぜ…」


アリス「流石幻想学園1……違った、幻想町1の誑し男だね…」


咲夜「2学期になっても、セイヤのこういう所に今後も振り回されそうですね…」ふふ…


レミリア「ほ、ほらセイヤ…///早く私の左手薬指に歯型をつけなさい…///」左手薬指グイグイっ…


セイヤ「や、やへほ…」


早苗「セイヤさんが嫌がってるじゃないですかっ!さっさと膝の上から降りやがれですっ!」ていうか早く代わって下さいよっ!


霊夢『はぁ〜…やっぱりこの馬鹿の周りは騒がしいわねぇ〜……ま、楽しいし、退屈しないから別に良いけどっ♪』



〜幻想学園(1年1組教室)〜



キーンコーンカーンコーン…



フラン『はぁ…やっとお昼だよぉ〜…もうお腹ペコペコ…』ガタッ…


こいし「フランちゃん!チルノちゃんとルーミアちゃん誘って、一緒に屋上行こ!」テッテッテッ…


フラン「うんっ♪『セイヤとお昼っ❤︎セイヤとお昼っ❤︎』」スタスタ


1年男子a「なぁなぁフランちゃんにこいしちゃん!久し振りに会ったんだしさ、俺達と中庭で昼飯食べねぇ?」


フラン「『うわっ…超ウザい…』やだ…私とこいしはこれからセイヤ達と、一緒に屋上でお昼食べるんだもん…ね?こいし」


こいし「う、うん…わ、悪いけど…私達急いでるから…」イソイソ…


1年男子b「まぁまぁそんな事言わずにさ♪あんな根暗な先輩なんかとお昼食べたって詰まんないだろ?」


フラン「黙れ…セイヤの事、何も知らない癖に…」スタスタ


こいし「セイヤさんの悪口言う人…私嫌い…」スタスタ


1年男子c「あっ…ちょ、ちょっと待てよ!」


ガラガラ…


「お、フランにこいしちゃん…今から屋上行く所か?」


フラン・こいし「「セイヤ(さんっ❤︎)っ❤︎」」パァっ☆


セイヤ「よっ…チルノとルーミアに、昼飯屋上で食べようって言うの忘れててな…まぁ、フランとこいしちゃんが居れば、わざわざ俺が来る必要も無かっただろうけど…」


フラン「そんな事無いよっ❤︎セイヤも一緒に行こっ❤︎」右腕ギュッ❤︎


こいし「また男子達がしつこくて困ってたんです…///セイヤさんが来てくれて助かりました…///」左腕ギュッ❤︎


セイヤ「相変わらずフランとこいしちゃんは人気者だな…」


フラン「私はセイヤが居てくれるだけでいいもん…///セイヤも、私と一緒に居たいよね…?///」ギュゥッ❤︎


セイヤ「あぁ…」ニコ


こいし「せ、セイヤさん…私とも…一緒に居たいですよね…?」ウルっ…


セイヤ「勿論…フランとこいしちゃんと、仲良く屋上で昼飯食べたいからな…」ニコ


フラン・こいし「「えへへ…///」」ギュゥゥゥッ❤︎


セイヤ『地味に腕が痛い…』


1年男子d「お、おい根暗!フランちゃんとこいしちゃんには俺達が先に声掛けたんだぞ!」


セイヤ「と、申しておりますが…」


フラン「私知らな〜い♪それに、朝から一緒にお昼食べようって言ってたじゃん❤︎」


セイヤ「それもそうか…と、いう訳で…俺が先約だ。諦めるんだな…」スタスタ


1年男子a「な、なら俺達が先約ならてめぇも文句言わねぇんだな!?」


フラン「私はお前達みたいな奴等とお昼食べたくない…折角のお昼ご飯不味くなるし……それに、お昼はずぅ〜っとセイヤと一緒に食べるんだもん❤︎ね?セイヤ❤︎」


セイヤ「それと1年坊主共…口の利き方気を付けろよな…今度舐めた口利いたら、全身の関節真逆にするぞ…」


こいし「あの…セイヤさんも結構ボキャ貧ですよね…」


セイヤ「いや…だって俺に出来るのはそれ位だし…」


こいし「か、関節を真逆にするのは手足だけにして下さいね…?『普通の人は関節真逆になんて出来ないよぉ……多分…』」


フラン「ほらほらっ❤︎早く行こっ❤︎」グイっ!


セイヤ「お、おい引っ張るなって…」スタスタ


こいし「ちょっとフランちゃん!勝手にセイヤさん連れて行かないでよっ!」テッテッテッ…


ガラガラトン…


1年男子a「チッ…結局あの根暗野郎に取られちまったな…」


1年男子b「先輩達と協力してシメるか?」


1年男子c「だけど喧嘩滅茶苦茶強いらしいぜ?1年の頃、先輩同級生纏めて半殺しにしたとか…然も女にも容赦しなかったって話だぜ?」


1年男子d「マジかよ…確かに、フランちゃんのお父さんに弟子入りしてるって聞いた事あるな…」


1年男子a「中学の時から隣町で噂になってたらしいしな…マジで目障りだっつの、あのクソ野郎…」



〜幻想学園(屋上)〜



ガチャッ…ギィィィ〜…



チルノ「セイヤ先輩ジュースゴチになりまーす♪」スタスタ


ルーミア「器が大きい男はやっぱり違うのかー♪」スタスタ


セイヤ「あははは…良いんですよ…『はぁ…財布の中身がスッカラカンになってしまった…』」スタスタ


フラン「御礼にあ〜んしてあげるから元気出してっ❤︎セイヤっ❤︎」スタスタ


こいし「ず、ズルいよフランちゃん!私もセイヤさんにあ〜んってしたいっ!」スタスタ


セイヤ「君達のあ〜んはジュース代よりもお高いと思う…」スタスタ


霊夢「ほんとあんたは来るの遅いわね〜…皆待ってたのよ?」


セイヤ「悪いな…飲み物買いに自販機まで行ってたら遅くなった…」スト…


チルノ「さっすがモテる男は器が違うねーっ!ね?ルーミア!」プシュッ☆


ルーミア「喉が渇いたって言っただけなのに…なら飲み物奢ってやろうか?…なんて格好良過ぎるのかーっ!」プシュッ☆


セイヤ「財布の中身はスッカラカンになったけどな…」はは…


鈴仙「飲み物買っただけでスッカラカンになるなんて…一体幾ら入ってたの?大体の予想付くけどさ…」


セイヤ「500円♨︎」


鈴仙「うん思った通りだね♨︎」


輝夜「お祭りで使い過ぎちゃったのかしら?」


セイヤ「それもあるが…この馬鹿達が夏休みの宿題の追い込みで泊まってたからな…大半が食費に消えた…」


妖夢「私も宿題を終わらせていなければ、セイヤの家にお泊まり出来たのでしょうか…」はぁ…


パチュリー「普通宿題は終わらせて置くものよ。レミィもフランもこれからは気を付けなさい…」


レミリア「悪いわねパチェ…今後の長期休みの時に出る宿題は、終わらせない様にすると決めたのよ…」


フラン「そっちの方が得だもんね♪最悪宿題終わらなくても別に良いやぁ〜♪」セイヤとイチャイチャしてた方が有意義だもん❤︎


神奈子「セイヤは良く夏休みの宿題終わらせたわね…1人で宿題終わらせたの?」


セイヤ「霖之助さんに宿題見て貰った所もあるけどな…」


全員「っ!?」


こころ「せ、セイヤ大丈夫…?霖之助さんに何もされなかった…?」(狐)


セイヤ「あ、あぁ…当たり前だろ…」何言ってんだこころ…


魔理沙『後で霖之助に問い質してやるぜ…』


幽々子「ねぇ皆〜…私お腹空いたわ〜…」ぐぅ〜…


セイヤ「あ、すみません幽々子先輩。どうでも良い話を長々と…」ペコ…


幽々子「気にしてないから大丈夫よ〜♪『やっぱり普段のセイヤ君は凄く礼儀正しい良い子よね〜❤︎』」ニコ


天子「それじゃあ皆で♪いただきま〜す♪」


全員(セイヤ以外)「いただきます!」


セイヤ「いただきます…『さて、お弁当の中身は何かな…』」パラっ…パカッ…


てゐ「うわっ…セイヤのお弁当すっごい豪華だねぇ…3段重ねのお弁当箱じゃん…まさか自分で作ったの?」パクっ…


セイヤ「いや、今日は俺以外の部活メンバーが作ってくれたんだ…」


フラン「セイヤの為に作った愛妻弁当だよ❤︎」


セイヤ「愛妻弁当って…そんな大袈裟なモンじゃないだろ……ていうか結婚してねぇし…」嬉しいが…


早苗「そう言うのなら、1番下のご飯の所を見て下さい…///」


咲夜「愛妻弁当と呼ぶに相応しいデコレーションを施してありますよ…///」


セイヤ「1番下ぁ…?」パカッ…


妹紅「おぉっ!?///」ドキッ…


さとり「こ、これは…///何と大胆な…///」ドキドキ…


四季映姫「白御飯の上に…///セイヤLOVE❤︎とデコレーションされていますね…///」ドキドキ…


レミリア「そんな文字では、私の貴方への愛は伝え切れないのだけれど…///今はそれで我慢してちょうだい…///セイヤ…///」モジモジ…


セイヤ「いや十分過ぎる位伝わりました…」そっ閉じ…


霊夢「何でそっ閉じすんのよ!おかずと一緒に食べなさいよ!」パクンッ!


セイヤ「こんなもん人前で食える訳ないだろっ!///恥ずかしいわっ!///」


フラン「酷いよセイヤ…朝早く起きて、セイヤの為に一生懸命作ったのに…」グスっ…


セイヤ「うぐッ…」


衣玖「ま、まぁセイヤ君…///私達は気にしませんから…///思う存分お弁当を食べて下さい…///『私も今度セイヤ君にお弁当作って来てあげましょうかね…///』」パクっ…


文「取り敢えず1枚良いですか?」カメラスチャッ☆


セイヤ「文、一応聞いて置くが…その撮った写真をどうするつもりだ?」


文「明日の幻想学園新聞の大見出し記事にするつもりですけど何か?」


セイヤ「何か?…じゃねぇよ!絶対撮るなよ!?これ振りでも何でも無いからな!?勘違いしちゃ駄目だからな!?」


空「其処まで否定すると逆に振りみたいだよ?」モグモグ…


燐「うんうん…撮って下さいって言ってるみたい…」モグっ…


文「ではセイヤさんのご要望にお応えして♪」スチャッ☆


セイヤ「やめろ馬鹿ッ!!撮るなッ!!」


神奈子「ねぇこころ、その玉子焼きと私の唐揚げ交換しない?」


こころ「勿論♪」唐揚げっ♪(火男)



暫くして…



幽香「むむっ…やっぱり咲夜ちゃんの料理は美味しいわね…」モグモグ…


咲夜「ふふ、ありがとうございます」ニコ


天子「昨日と一昨日はセイヤの家にお泊まりしてたんでしょ?良いな〜…」モグモグ…


早苗「宿題を終わらせるのは大変でしたけど、やっぱり凄く楽しかったです♪」パクっ!


四季映姫「夏休み最後の日を、セイヤと一緒に過ごせるなんて…羨ましいです…」シュン…


小町「映姫様…何も其処まで落ち込まなくても…」パクン…


美鈴「そういえば霊夢、誰かを助け隊のメンバーって、結構セイヤの家に泊まりに行く事が多いですよね?」モグモグ…


霊夢「ん〜…言われてみれば確かに…」モグモグ…


魔理沙「部活終わりとかセイヤの家に集まって、そのまま泊まるっていうケースが多いからなぁ…当然といえば当然だぜ!」


パチュリー『それって当然の事なの…?』むきゅむきゅ…


鈴仙「下着とか制服はどうしたの?ブラドさんに届けて貰ったとか?」


レミリア「制服は確かに届けて貰ったけれど、下着や衣類はセイヤ家のリビングに置いてある、洋服箪笥の中に一式入っているわよ?」


セイヤ「ぶーーーーッ!!?」


チルノ「うわっ!?汚いなぁセイヤっ!いきなり吹き出さないでよっ!」


セイヤ「わ、悪いチルノ…」ゲホッゴホッ…


ルーミア「ま、まさか…セイヤは知らなかったのかー?」モグモグ…


セイヤ「あ、あぁ…リビングに置いてある洋服箪笥は、暫く使ってなかったからな…」ゴクゴク…


フラン「せ、セイヤなら特別に…///私の下着…///オカズに使っても…///その…///良いよ…?///」モジモジ…


セイヤ「ぶーーーーッ!!!?///」


フラン「む、寧ろ…///オカズに使ってくれると…///嬉しいな…///」モジモジ…


全員(チルノ以外)「///」ドキドキ…


セイヤ「しょ、食事中に何言ってんだお前は…///そういう発言控えろって何回言わせるつもりだ…///」口元拭き拭き…


チルノ「ねぇルーミア…下着って食べられるの?」モグモグ…


ルーミア「あ、ある意味食べられるのか〜…///」パク…


チルノ「へぇ〜…今度下着おかずにしてご飯食べてみよっと…」モグモグ…


ルーミア『⑨過ぎるのかー…』モグモグ…


セイヤ「ゲホッ!ゲホッ!の、飲み物変な所に入った…」ゴホッ!


天子「まぁ突然あんな事言われたらビックリするよね…」モグ…


衣玖「天子も結構突飛な事言いますけどね…」パクっ…


アリス「ちょっとセイヤ、そういえばまだお弁当の感想言ってないよね?」


セイヤ「ん?あ、あぁ…当然の如く美味しいよ。俺の好きな物ばっかりだしな、野菜もシャキシャキしてて歯応え良いし…」パクっ…


妖夢「確かに、セイヤが好きな物ばかりですね……あ、セイヤ…ご飯粒付いてますよ?」


セイヤ「マジで?何処に付いてるんだ?」


フラン「私がお口で取ってあげる〜❤︎そのままジッとしててねっ❤︎」スッ…


セイヤ「妖夢早く言うんだッ!間に合わなくなっても知らんぞぉッ!!」


妖夢「え、えっと…顎の下に付いてます…『そんなに必死にならなくても…』」


ヒョイっ…


セイヤ「セーフ…」パク…


フラン「む〜…妖夢、何で言っちゃうの〜?折角デザート食べられると思ったのにぃ〜…」ムッス〜…


妖夢「そんな事を言われても困っちゃいますよ…それに、口で取るのは止めた方が良いですよ?」みょんパクパクみょん…


フラン「え〜…何で何で〜?」


妖夢「他の皆さんが発狂するからに決まってるじゃないですか…」パクパクみょんみょん…


フラン「じゃあ堂々と真正面からセイヤのデザート食べれば良いんだねっ❤︎」スッ…


妖夢「えぇっ!?誰もそんな事言ってませんよ!!」


フラン「セイヤっ❤︎デザートちょ〜だいっ❤︎」頰にチュッ❤︎


全員(レミリア以外)「っ!!!?」


レミリア『フランったら大胆ね…///私も今度、セイヤからお昼のデザート、貰っちゃおうかしら…///』それも濃厚な…///


セイヤ「」ポロっ…


早苗「さにゃーーっ!!フランちゃん!非常識過ぎますよっ!レミリアさんっ!貴女は妹にどんな教育してるんですかっ!?」


レミリア「世間一般の倫理や道徳、常識に捉われる事無く、自分が正しいと思った事を実行しなさいと、常に言い聞かせているわ…」キリッ☆


空「あっ、何か良い事言ってる……って言うとでも思ったッ!!?」


こいし「フランちゃんズル過ぎるよーっ!ていうかどうして其処まで積極的になれるのーっ!?秘訣教えてよ秘訣ーっ!!」ユサユサっ!


フラン「私がセイヤに抱く、愛してるって想いは…誰にも止められないのさっ❤︎」ガクガクっ!


こいし「何でフランちゃん達姉妹はそんなに堂々としてられるのーっ!?」ユサユサっ!


レミリア・フラン「「幾度と無く言おうっ!愛しているからだとっ!!」」シャキーン☆


天子「セイヤ、お箸落としちゃったね❤︎仕方ないから、私が代わりに食べさせてあげるよっ❤︎はい、あ〜んっ❤︎」手皿しながら…


セイヤ「あ〜ん…」(白目)


鈴仙「あーっ!ちょっと天子っ!何勝手にセイヤにあ〜んしてるのっ!?」


天子「早い者勝ち早い者勝ち〜♪どう?美味しい?」


セイヤ「うん、美味しい…」(白目)


輝夜「つ、次は私が食べさせてあげるわ…///」


パチュリー「次は私の番よ…///少しは先輩を敬って、順番を譲りなさい…///」


小町「何だかセイヤ…魂抜けて無いか?」パク…


霊夢「抜けてるというより、抜け掛けてるわね…口から魂抜け掛けるなんて…」モグっ…


魔理沙「未だに慣れないんだな…ああいう事されるの…」パク…




〜幻想学園放課後TIME☆(廊下)〜




魔理沙「さぁ!待ちに待った部活のお時間だぜ〜っ♪」スタスタ


咲夜「結構久し振りな気がしますね…部室に行くのは…」スタスタ


アリス「クーラー効いてる超極上空間なのにね…中々無いよね?私達みたいに恵まれてる部室ってさ」スタスタ


霊夢「冷暖房完備で、お茶とお菓子が出てきて、尚且つゲームまである…ほんとに恵まれた部室よね…」スタスタ


レミリア「セイヤと咲夜が紅茶を淹れてくれるし、良い事尽くめよね♪」スタスタ


早苗「今日はご意見ボックスの中身確認ですよね?魔理沙さん」スタスタ


魔理沙「真面な意見が入ってるか疑問だけどな〜…」スタスタ


セイヤ「お、フランが部室前で待ってるぞ?団長様…」スタスタ


魔理沙「本当だぜ…悪いフランっ!遅れちゃったぜ〜!」タッタッタッ…


フラン「大丈夫大丈夫♪待ったのほんのちょっとだけだから♪」ニコ


魔理沙「そりゃ良かったぜ…それじゃあ鍵開けるか…」カチャカチャ…カチ…


スタスタスタスタスタスタ…バタン…


霊夢「やっぱまだ暑いわね〜…冷房つけましょ…」ピッピッ…


エアコン「…」ソヨソヨ〜…


早苗「あぁ〜…生き返りますぅ〜…」


咲夜「正にオアシスですねぇ〜…」


魔理沙「それじゃあ早速ご意見ボックスの中身確認しようぜっ!」ドンッ!


セイヤ「俺はパス…どうせ碌な事書かれてないだろうからな…」ヒラヒラ…


レミリア「セイヤは私達が確認しているその間、何をするつもりなの?」


セイヤ「この前霖之助さんに将棋でボコボコにされたから詰め将棋やるつもりだ…」ドン…バラバラッ…


フラン「ねぇねぇセイヤっ❤︎ボックスの中身確認し終わったらさ!私と将棋やろ〜❤︎」


セイヤ「あぁ…ま、気長に待ってるよ…」パチッ…パチッ…


魔理沙「ではではご意見ボックスオープンっ♪」パカッ…バサバサバサバサっ…


霊夢「変わらず量だけはあるわね…」


アリス「取り敢えずどんどん開いていこっか…」ペラ…


レミリア「あら、先生からの依頼だわ…何々、もう直ぐ球技大会や文化祭があるので、中庭の掃き掃除や校庭のならしをお願いします……ですって?」


早苗「こっちも似た様な依頼ですねぇ…球技大会の為に、色々準備を手伝って欲しいとか…」


魔理沙「この部活…先生の手助けする為に作ったんじゃないんだけどなぁ〜…」


霊夢「まぁ先生からの信頼も厚いって事は良い事なんじゃないの?良く分からないけど…」


咲夜「おや、生徒からの依頼もあるみたいですよ?」


魔理沙「何っ!?咲夜っ!見せてくれ見せてくれだぜっ!」


咲夜「これです…」スッ…


強くなりたいです


魔理沙「………これだけか?」


早苗「名前もキチンと書かれていますね…1年1組橘麗音…れいおん?…何て読むんですかね…コレ…」


フラン「それレオンって読むみたいだよ?」またセイヤの悪口書いてある…


レミリア「?…どうしてフランが読み方を知っているのかしら?」


フラン「一応同じクラスだしね〜…男子の割には身長ちっこくて、女の子達から可愛いって言われてるみたいだよ?」セイヤの悪口書く奴は全員死ねばいいのに…


咲夜「所謂可愛い系男子というやつですかね…それとも男の娘?」


魔理沙「なぁフラン、その麗音はどの部活に所属してるか分かるか?」


フラン「ん〜…確かサッカー部だった様な…」


魔理沙「それじゃあサッカー部に行ってみるかっ!咲夜、一緒に行こうぜ!」


咲夜「はい、構いませんよ。それじゃあちょっと行ってきますね?」


レミリア「サッカー部は汚物の塊ばかりが居るから気を付けるのよ?」


咲夜「ふふ、大丈夫ですよお嬢様。ピンチの時は、セイヤが助けに来てくれますから…そうですよね?セイヤ」


セイヤ「あぁ…ま、十分気を付けてな?魔理沙、咲夜…何なら一緒に行ってやろうか?」パチッ…


魔理沙「何も其処まで心配しなくても大丈夫だぜ!まぁ心配してくれるのは凄く嬉しいけどなっ!」


咲夜「では魔理沙、行きましょう」スタスタ


魔理沙「任務開始だぜっ!」スタスタ


スタスタスタスタガチャッ…バタン…



☆☆☆約15分後★★★



ガチャッ…


咲夜「さ、どうぞ入って下さい。緊張しなくても大丈夫ですよ?」


魔理沙「ようこそ!我が誰かを助け隊の部室へ!」


麗音「ど、どうも…」


アリス『うわ…小さくて可愛い子だな〜…この子本当に男の子なの?女の子の間違いじゃない?』


麗音「い、1年1組の橘麗音です。宜しくお願いします…」ペコ…


魔理沙「それじゃあ霊夢、いつもの位置に移動してくれだぜ…」スタスタガタっ…スッ…


霊夢「はいはい…」魔理沙の左後ろに立つ…


早苗『あ〜…またそのネタですか〜…』良く飽きませんねぇ…


魔理沙「それで麗音君…強くなりたいとは、一体どういう意味かな?」


麗音「は、はい…僕はこの通り、男子の中では身長は小さくて…良く女の子達から可愛いって言われるんです…」


霊夢「それは良い事なんじゃないの?キモいとか不細工とか言われるよりかはマシだと思うけど…」


麗音「確かにそうですけど…僕の好きな女の子は、優しくて格好良くて…強い男の人が好きなんだって言ってました…でも、その女の子は好きな人が居て…それでも僕は、どうしても諦められないんです…」俯き…


咲夜『唯強くなりたいと言うよりは…意中の女の子に振り向いて貰いたい訳ですね……どうやら恋の悩みみたいですよ?団長さん…』チラ…


魔理沙「『色恋沙汰は不得意分野だぜぇ…』ご、ゴホンっ!よ、よし麗音君…君の悩みは大体分かった…なら先ずは、その意中の女の子の特徴を教えてくれないかな?」


麗音「えぇっ!?///そ、それって…///悩みの解決に必要な事なんですか…?///」


魔理沙「勿論だぜ…麗音君の根本的な悩みは恋、ならばその恋の悩み…私達誰かを助け隊が協力して、必ず成就させてやるぜっ!」


麗音「ほ、本当ですかっ!?」ガタッ!


魔理沙「大船に乗ったつもりで任せとけだぜっ!!」胸ドンッ!


霊夢「ちょ、ちょっと魔理沙…あんた大丈夫なの…?自分の恋も真面に成就させられない癖に、そんな大見栄切っちゃって…」ヒソヒソ…


魔理沙「だ、大丈夫大丈夫…此処には美少女が7人も居るんだぜ…?知恵を振り絞れば余裕余裕…」ヒソヒソ…


麗音「そ、それじゃあ…///え、えっと…///同い年で、クラスは同じです…///」


魔理沙「うんうん…」同い年で同じクラスか…


麗音「明るくて元気で…///活発な女の子で…///」


魔理沙「うんうん…」まるで私みたいだなっ!


麗音「綺麗な金髪で…///真紅の、ルビーの様な瞳をしていて…///」


魔理沙「うんうん……ん?」


麗音「笑顔が…///とても可愛い女の子です…///」


魔理沙『は?え?んん?そ、それって…』汗ダラダラ…


霊夢『もしかして…』汗ダラダラ…


咲夜『もしかしなくとも…』汗ダラダラ…


麗音「///」チラ…


フラン「ねぇねぇセイヤ〜❤︎早く私と将棋しようよ〜❤︎」後ろからギュッ❤︎


セイヤ「後少しで詰みだから待ってろ……はぁ、霖之助さんにはまだまだ勝てなさそうだな…」


アリス『フランちゃんの事だね…間違いなく…』汗ダラダラ…


早苗『これ無理ですよ…絶対成就しませんよ…天地がひっくり返っても成就しませんよ…』汗ダラダラ…


レミリア『フランもやっぱりモテるのね…まぁ、フランがあの子に振り向く可能性はー100%だけれど…』


魔理沙「麗音諦めろ…お前の恋はもう終わりを告げているぜ…」


麗音「酷いっ!?」ガーーーンッ!


霊夢「同じクラスなら分からない訳無いわよね?フランはもう彼処で1人、詰め将棋をやってる馬鹿にゾッコンなのよ…」指差し…


フラン「それじゃあセイヤ!罰ゲームは、負けた方は勝った方の言う事を何でも聞くっていうのでどう?」パチッ…


セイヤ「別に構わないが…何を命令するつもりなんだ?お前は…」大体の察しは付くが…


フラン「今日…///セイヤの家に泊めて欲しいな…///勿論2人きりだよ?///」パチッ…


セイヤ「そんな事だろうと思った…」パチッ…


フラン「それと、一緒にお風呂入って〜❤︎セイヤのお膝の上でテレビ観て〜❤︎寝る前には布団の中で、たっくさん子作りエッチしよっ❤︎」パチッ!


セイヤ「うん…取り敢えず黙って将棋指そうか…」パチッ…


麗音「うぅ…」グスっ…


レミリア「まぁ、相手が悪かったと思って、大人しく身を引きなさい。貴方では、フランを振り向かせる事は不可能よ…」


咲夜「お、お嬢様…何も其処までキツく言わなくても…」ヒソヒソ…


レミリア「現実を受け入れられなければ、前には進めないものよ、咲夜。変に慰めるよりも、現実を突き付けてあげる事が、私は良心だと思っているわ…」コク…カチャン…


咲夜「ぅ…た、確かにそうかも知れませんが…『お嬢様が絶賛、カリスマモード発動中ですね…』」


麗音「で、でも僕は諦めませんっ!ぜ、絶対にフランちゃんを振り向かせてみせますっ!!」


フラン「?…私が何?」パチッ…


スタスタスタスタピタッ!


麗音「ふ、フランちゃんっ!!///」


フラン「何?」パチッ…


セイヤ『こういう時に将棋指すなよ…空気読めよフラン…』


麗音「は、初めて見た時からずっと好きでしたっ!///ぼ、僕と付き合って下さいっ!!///」手を出す…


フラン「えっ…ヤダよ気持ち悪い…」ねぇセイヤぁ…早く指してよ…セイヤの番だよ?


セイヤ・霊夢・魔理沙・咲夜・アリス・早苗『『『『『『バッサリだぁぁぁぁぁぁっ!!』』』』』』


レミリア『だから大人しく身を引きなさいと言ったのよ…』コク…カチャン…


フラン「私はセイヤ以外の男子には興味無いの…告白されるのとか迷惑だからやめて…」


セイヤ「お、おいフラン…何も其処まで言わなくても…」


フラン「むっ…じゃあセイヤは、私が他の男の子と付き合っても良いの?」


セイヤ「うぐっ…そ、それは…」


フラン「私はセイヤ一筋なの…///セイヤだけが、私を見詰めてくれてれば…///それで満足なんだよ…?///」ジッ…


セイヤ「や、やめろ恥ずかしい…///『一々可愛い奴だな…///ったく…///』」目逸らし…


麗音「…………さい」ボソ…


セイヤ「ん?何か言ったか?」


麗音「僕とタイマン張って下さいっ!水奈月先輩っ!!」


霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス・早苗「「「「「「え…?」」」」」」


麗音「僕が水奈月先輩に勝ったら!2度とフランちゃんに近付かないで下さいっ!!」


フラン「は、はぁ?何言ってるの?流石の私も怒るよ?大体私はあなt「分かった…買ってやるよ…その喧嘩…」…え?せ、セイヤ?」


ガタッ…


セイヤ「あんたが俺に勝った場合は、俺は2度と、フランには近付かない、喋り掛けない…条件はこれで良いな?」


麗音「はい。それじゃあ…校舎裏まで付いて来て下さい…」スタスタ


魔理沙「お、おいセイヤっ!本当に喧嘩するのかっ!?」


セイヤ「喧嘩を売られたら買う…それが俺の道理だ…お前達は口出すな…」スタスタ


レミリア「……どうやらやる気みたいね…」


アリス「で、でも相手は1年生だよ?それに、セイヤとの体格差が…」


早苗「取り敢えず…大事にならない様に私達も付いて行きましょうか…」ガタッ…


霊夢「あの馬鹿っ…喧嘩を買う相手は選びなさいよ…」スタスタ



〜幻想学園(校舎裏)〜



セイヤ「霊夢…上着預かっててくれ…」ポイッ!



霊夢「うわっとと…ちょ、ちょっとあんた…本当に喧嘩する気?」



セイヤ「諄いなぁ…売られた喧嘩は買うのが男だ…そのまま流す程、俺はお人好しじゃねぇんだよ…」コキッ…コキッ…


麗音「水奈月先輩…1つ良いですか?」


セイヤ「……何だよ」


麗音「水奈月先輩は、フランちゃんに告白されたんですよね?」


セイヤ「されたが…それがどうした?」


麗音「どうして…どうしてフランちゃんと付き合わないんですか?告白されたのにも関わらず…」


セイヤ「あんたには関係無いだろ?俺がどうしようが、俺の勝手だ。他人が人の領分に踏み込んだ会話、してんじゃねぇぞ?1年坊主…」


麗音「フランちゃんの気持ちを踏み躙る様な真似をしている貴方には言われたくありません…」


セイヤ「はぁ〜…お前は口喧嘩しに、俺を此処に呼んだのか?それとも、本当の喧嘩をしに、俺を呼んだのか?どっちなんだよ…」頭ポリポリ…


麗音「貴方みたいは人が居なければ…僕がフランちゃんと付き合っt「能書き垂れてねぇでとっとと掛かって来いよ、1年坊主…」…ッ!!」ダッ!!


ヒュッ!


セイヤ「…」サッ…


麗音「っ…はぁっ!!」足蹴りシュッッ!


バッッ!!グルンっ…ストッ…


セイヤ「そんな蠅が止まりそうなパンチとキックで喧嘩挑むとか…あんた馬鹿だな…」ふあぁ〜…


麗音「糞ッ!!」ダッ!!



魔理沙「セイヤの奴…完全に遊んでるぜ…」


咲夜「手を出す気は無いみたいですね…」


早苗「ポケットに両手突っ込んだまま喧嘩してますしね…」


アリス「余裕綽々って感じだね…」


レミリア「当たり前でしょう?あんな1年に梃子摺る様な、生半可な鍛え方はしていないわよ。セイヤは…」ふんっ…


霊夢『レミリアもほんとセイヤ馬鹿ねぇ…』はぁ…


フラン「セイヤ…」



麗音「はぁっ…!はぁっ…!」ゼェハァ…


セイヤ「何だよ…もうスタミナ切れか?あんたサッカー部だろ?そんなんじゃレギュラー取れないぞ?」靴トントンっ…


麗音「余計なお世話ですッ!!」ビシュッッ!!


麗音「あ、あれ…?居ない…」


「後ろだ後ろ…」肩トントン…


麗音「ッ!?」ブンッッ!


シュッッッッッッッ…!!


セイヤ「っと…分かっただろ?あんたは、俺には勝てない…鍛えてから出直す事だな…」


麗音「う、うわぁぁぁぁッ!!」バッッ!


セイヤ「…」


バキィッッ!!


ズザァァァーーッ…!


霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス・早苗「「「「「「っ!?」」」」」」ギョッ!


フラン「せ、セイヤっ!」



セイヤ「痛ッてぇ…マジなパンチを顔面でモロに受けるのなんて久し振りだな…」サスサス…


麗音「はぁ…はぁ…」ゼェ…ゼェ…


スクッ…


セイヤ「ナイスパンチ…あんた、1年の癖に良い拳持ってるな…」ズボンパンパンっ…


麗音「ど、どうして…避けなかったんですか…?」ゼェ…ハァ…


セイヤ「ん?あぁ…良い目してたからな…あんた…」


麗音「良い…目…?そ、それって…どういう意味ですか…?」


セイヤ「何かを必死に追い求める様な目、そんな目をしてたからな…あんた。まぁ、何かをって言うよりかは、フランを求めるって言った方のが確実か?…それに」


麗音「そ、それに…?」


セイヤ「あんたが初めてだったんだ。真正面から正々堂々、タイマン張れって喧嘩売って来た奴はな…他の奴等は、数やら族やら連れて来て…周りに迷惑掛ける馬鹿野郎共ばっかりでな…」はは…


麗音「水奈月…先輩…」


セイヤ「あんたのフランへの想いが本物なら…あんたはもっと強くなれる筈だ…俺も、彼奴らを護りたいっていう想いで、此処まで強くなれたんだ…」


麗音「護りたいっていう…想い…」


セイヤ「ヘタレで、弱虫で、泣き虫で、臆病者だった俺がだぞ?……ま、人は想い次第で…何処までも強くなれるんだなって、強く実感したわ…」


「麗音…」


麗音「フランちゃん…」


フラン「ごめんね…麗音が其処まで、私の事好きになってくれてたなんて…知らなかった…」


麗音「う、ううん…僕もごめん…いきなりあんな事言って…」


フラン「………いよ」ボソ…


麗音「え?」


フラン「友達になら、なっても良いよ?」


麗音「友…達…?」ポカン…


フラン「先に言っとくけど、私はセイヤ以外の男の子の事、好きにならないからね?友達以上になりたいなら…他の女の子見付けてよ?」


麗音「い、嫌だっ!僕はフランちゃんが好きだから!ぜ、絶対振り向かせてみせる!」


フラン「ふ〜ん…あっそ……はい、取り敢えず握手…」スッ…


麗音「う、うんっ!!」ギュッ…


麗音『フランちゃんの手…///柔らかくて暖かいなぁ…///』



セイヤ「あ〜疲れた…ていうか、口の中少し切れたな…」スタスタ


レミリア「ちょっと良いの?セイヤ。フランが他の男子と手を握っているのよ?」


セイヤ「いや…別に普通だろ…」何言ってんねん…


魔理沙「このままじゃフランがあの麗音って奴に取られちゃうかも知れないぜぇ〜?」ニヤニヤ…


アリス「女心は秋の空ってよく言うしねぇ〜…あんまり関係なあなあにしてると本当に取られちゃうかもよ〜?」ニヤニヤ…


魔理沙「ボヤボヤしてると持ってくぜぇ〜w」


早苗「ちょwwソニックwww」


フラン「セイヤ〜っ❤︎」ダキッ❤︎


セイヤ「っと…もう終わったのか?」


フラン「うんっ❤︎ほらっ!早く部室戻って将棋の続きやろっ❤︎」ギュゥッ❤︎


魔理沙『う〜ん…やっぱり無いなぁ〜…』


早苗『ライバルが減ると思ったのに…残念です…』


麗音「ぐぬぬぬっ…み、水奈月先輩っ!!」


セイヤ「ん?」クル…


麗音「ま、負けませんからねっ!」ビシッ!


セイヤ「あんたがフランにどうアプローチしようが、俺は興味無いね……だけど」グイッ…


フラン「ひゃっ///」グンッ…


ギュッ…


セイヤ「フランは、誰にも渡さねぇよ…勿論あんたにも、渡すつもりは無いぞ?麗音…」ギュゥッ…


フラン「ふにゃっ!?///」ボフンッ☆


霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス・早苗「「「「「「っ!!!??」」」」」」


セイヤ「それだけだ…じゃあな…」クル…スタスタスタスタ


霊夢「ちょっとセイヤっ!あんた今のどういう意味よっ!?」スタスタ


セイヤ「いや…別に他意は無いぞ?」スタスタ


咲夜「他意が無いのならば唯の、俺のフランに手を出すな宣言じゃ無いですかっ!妹様だけにでは無く、私にも言って下さいよ!!」スタスタ


アリス「私にも言って!俺のアリスに手を出すなって言ってよお願いだから!」スタスタ


レミリア「フラン、良かったわね?これで将来は3人仲良く、セイヤと暮らせるわよ?」スタスタ


フラン「私は女の子が欲しいっ❤︎」スタスタ


レミリア「私は男の子が欲しいわっ❤︎」スタスタ


早苗「勝手に未来予想語ってんじゃねぇですよっ!!」スタスタ


魔理沙『まぁたこんな感じかぁ〜…ま、段々セイヤが素直に物事言う様になったのは…良い事だよな〜………私にも言って欲しいぜ…』グスン…


セイヤ「どうしたんだ魔理沙?砂煙でも目に入ったか?」涙目だが…


魔理沙「なぁセイヤ…私って、セイヤからしてどんな立ち位置なんだ…?」トボトボ…


セイヤ「?…掛け替えの無い、世界で1人の…大切な女性だよ…」ニコ


魔理沙「なぁっ!?///」ボフンッ☆


フラン「あーーっ!早速セイヤが浮気してるーーっ!!」


霊夢「この節操無しっ!!」ペシンっ!


セイヤ「痛っ…」



ワーワーギャーギャー…



麗音『水奈月先輩って……格好良いなぁ〜…///』それに初めて名前呼ばれた…




新学期早々面倒事に巻き込まれ…ていうか、フランが人気者なのだと、改めて実感させられた。まぁ、どんな奴にも、フランを渡すつもりは無いけどな…今後もこういう事に振り回させるのは勘弁願いたいが、願った所で、俺の願いは叶った試しが無いんだよなぁ…こういう事に関しては………そして、この出来事の約一週間後、俺達誰かを助け隊メンバーと、その他1名は…異様な事件に巻き込まれる事になる…




〜I will never give you away to anyone〜




【完】




〜人の心を操る妖怪、心操鬼の魔の手!誰かを助け隊メンバー+αVS水奈月セイヤ!!〜




ガチャッ……パタン…



セイヤ「すぅ…すぅ…」zzz


ヒョコっ…


「フラン…準備は良いかしら…?今日こそ成功させるわよ…?」


「うん…もう1週間近くも、セイヤとベロチューしてないもんね…お姉様…」


「それじゃあ今日こそっ❤︎」バッッ!


「セイヤの唇美味しく頂きまぁ〜すっ❤︎」バッッ!


ボフッ!!


「悪いな…レミリア、フラン…それは残像だ…」


レミリア「う〜…!」ぷるぷる…


フラン「寝たフリなんてずっこいよセイヤっ!女の子の純情弄んでっ!」


セイヤ「黙らっしゃいっ!!…最近、1週間近くも毎朝毎朝襲い掛かってきやがって!命狙われるよりもタチ悪いわっ!」


どうも皆さん、おはようございます。水奈月セイヤです。この前の、約1週間前からこのお馬鹿な姉妹は、毎朝毎朝襲い掛かって来る様になってしまいました。正直辛いです…朝は出来るだけ長く寝ていたい派の俺にとっては、地獄でしかありません…まだ頭の回転が鈍く、今にも寝落ちしてしまいそうです…


セイヤ「好い加減諦めろ…お前達の気持ちは痛い程分かったから…頼むから限界ギリギリまで寝させてくれよ…」はぁ…


レミリア「ふふ…ふふふふ…ふふふふふふ…」クスクスっ…


セイヤ『レミリアの奴どうしたんだ?突然笑い出したりして…まさかっ!遂に頭のネジが吹っ飛んだのか!?』


フラン「セイヤ引っ掛かったぁ〜♪もう逃げられないよぉ〜❤︎」


セイヤ「はぁ?寝言は寝てから言うもんだぞ?俺は先にリビング行ってるからな…」制服に着替えるのは後でいいや…


ジャラッ!


セイヤ「んん?」ジャラジャラッ…


レミリア「あははははっ!引っ掛かったわねセイヤっ!この私達が、1週間何の対策も無しに、貴方を捕らえる事が出来ると思っていたのかしら?」ふふふ…


セイヤ「いや…それ誇らしげな表情しながら言う台詞じゃないだろ…」ジャラジャラッ…


フラン「スカーレット財閥の特別製、対象の両手両足を拘束する鎖…その名も…捕らえるんDESUだよっ♪」


セイヤ「お前達スカーレット財閥は一体何を主軸としてこんな商品作ってるんだよ…」ジャラッ…


レミリア「ふふふふ……さぁセイヤ❤︎私とフランと、仲良く朝のキスをしましょう❤︎」ジリジリ…


セイヤ「俺がこの程度の鎖を砕けないとでも?舐めるなッ!!」ググググググググッッ!!


ギギギギギッッ!!


セイヤ「はぁっ!はぁっ!…あ、あれ…?……も、もう1度…ふぬぬぬぬぬッ!!」ググググググググッッ!!


ジャラァッ…


フラン「無理無理っ♪それはセイヤを拘束する為の特別製だよ?宇宙からやってきた謎の金属で加工した、それはもうすっごい金属で出来てるんだからっ♪」


セイヤ「俺を捕らえる為にそんな凄い金属加工して、こんな鎖作るなよッ!!」もっと別な物に加工しろっ!


レミリア「ふふ…///これで分かったでしょう?///観念しなさい…///貴方はもう…///私とフランからは、決して逃げられないわ…///」ジリジリ…


フラン「セイヤと朝からネチっこいキスっ❤︎今日はセイヤに私の唾液、ゴックンして貰おっと❤︎」ジリジリ…


セイヤ「あ、あの…レミリア様フラン様…調子こいて申し訳御座いませんでした…どうか慈悲を…」地面にペタンっ…


レミリア「慈悲ならあげるわよ…」ピタ…


セイヤ「ほ、本当かっ!?流石は女神、スカーレット姉妹様だっ!話が分かるなっ!」ほっ…


フラン「うんうん❤︎…慈悲は、私とお姉様の祝福キッスだよ〜っ❤︎」バッッ!!


レミリア「うーーっ❤︎」バッッ!!


セイヤ「ちょぉぉぉぉぉっ!!?」ビクゥッ!



〜セイヤの家(台所orキッチン)〜



咲夜「夜の花のように静か凛として慎ましくあれ、そんな強き者になって君を見守ってゆこう〜♪」お玉クルクル…


カチャっ……ズズっ…


咲夜「ふふっ♪今日も美味しく出来ましたねっ♪…お嬢様〜、妹様〜、朝食が出来上がりましたので、食器を並べるのを手伝って頂けませんか〜?」カタッ…


スタスタスタスタ…


咲夜「お嬢様?妹様?」ヒョコっ…


ガラ〜〜〜ン…


咲夜「居ませんね…セイヤを起こしているのでしょうか……まさかっ!」タッタッタッタッタッタッ!


ドアの向こう「んんっ!?んむむ〜っ!!?」


ドアの向こう「ぷはっ…///ちょ、ちょっとフラン…///もっとしっかり押さえつけなさいよ…///」


ドアの向こう「だってセイヤ力強いんだも〜ん…ほらセイヤっ❤︎また私の唾液、ゴックンしてっ❤︎」


ドアの向こう「んむんんーーっ!?」


咲夜「こ、これはまさかっ…///」ぷるぷる…


バンッ!!


咲夜「お、お嬢様に妹様っ!///朝からセイヤに一体何をしているのですかっ!?///」


レミリア「さ、咲夜っ!?」ビクゥッ!


フラン「ちゅぱっ❤︎…はぁ〜いセイヤっ❤︎ちゃんとゴックンしてねっ❤︎」チュッ❤︎


セイヤ「///」ビクンビクンッ…


咲夜「な、何という惨状…///ま、まさかお嬢様に妹様…///今朝もセイヤを襲ったのですか…?///」


レミリア「えぇそうよっ❤︎お父様に頼んで、特注で作って貰った鎖のお陰で、今朝はセイヤと濃厚なキスを沢山する事が出来たわっ❤︎」うー☆


咲夜「せ、セイヤっ!///流石にこれは目に余りますっ!///お嬢様と妹様が強引にキスをしたとは言え、もっと強く抵抗する事も、セイヤなら可能ですよねっ!?///」


セイヤ「抵抗ならしてる…///この2人が異常に強いだけだ…///」ぽた…ぽたっ…


咲夜「涎を垂らしながら言われても信用出来ませんよっ!!」プイっ…


セイヤ「こ、これは俺の涎じゃないっ!フランの唾液だ咲夜っ!」


フラン「ちゃんとゴックンしてって言ったでしょっ!?罰としてセイヤには、また私の唾液を飲んで貰うよっ!今度はちゃんとゴックンしてよねっ❤︎」ブチュッ❤︎


セイヤ「んもむんむーーーっ!!『咲夜さん助けてぇぇぇっ!!』」ジャラジャラッ!!


咲夜「い、好い加減にして下さぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!///」



★★★5分後★★★



咲夜「お嬢様に妹様…従者の私から見ても、最近のお嬢様と妹様の行動はとても目に余ります…これからは行動を自重して下さいね…?」ニコォォ…


レミリア・フラン「「うぅ…」」※正座中


セイヤ『何故俺まで…』※正座中


咲夜「はぁ…朝からお説教する方の身にもなって下さい…さ、お嬢様に妹様、食器を並べるのを手伝って頂けますか?」ニコニコ


レミリア「わ、わかったわ…『怒った咲夜は本当に怖いわ……で、でも…///朝から良い思いをしちゃったものね…///凄く幸せな気分だわ…///』」スクッ…


フラン「はぁ〜い…『1週間ぶりにセイヤとネチっこいキスしちゃったぁ〜❤︎私は毎日したいのになぁ〜…セイヤは全然その気になってくれないし、キスするの嫌がるし…ちょっと胸が苦しいかも…』」スクッ…


スタスタスタスタ…ガチャッ………バタン…


咲夜『お嬢様も妹様も反省はしていないみたいですね…』はぁ…


セイヤ「なぁ咲夜…俺はまだ解放して貰えないのか?」※正座中


咲夜「セイヤ…貴方は本当に反省しているのですか?」


セイヤ「い、いや…俺が反省する所あるか?」※正座中


咲夜「はぁ〜…セイヤ、貴方がお嬢様と妹様の気持ちを汲んで、優しく接しているのは分かります。ですが、それを見せられる私や妖夢の気持ちを、貴方は真剣に考えた事がありますか?」


セイヤ「す、すみません…『まだ天子とさとりが告白した事は知らないんだな…』」※正座中


咲夜「私は謝罪を求めている訳では御座いません。大体貴方は、気持ちもハッキリと言わない癖に、女の子の心をドキッとさせる様な発言ばかり言って…」くどくど…


セイヤ『咲夜さんが絶賛説教モード中だ…』執事見習いの時を思い出す…


咲夜「セイヤっ!!ちゃんと聞いているのですかっ!?」


セイヤ「は、はいっ!キチンと頭に叩き込んでおりますっ!咲夜さんっ!!」ピシッ!


咲夜「もう…///私がどれだけ、貴方の事を慕っているのか…///本当に分かっているのですかね…///」ボソッ…


セイヤ「?…何か言ったか?」※正座中


咲夜「な、何でもありませんっ!///早く着替えてリビングに来て下さいっ!!///」ふんっ!


スクッ…


セイヤ「……なぁ、咲夜…」


咲夜「何ですか?早く着替えて朝食を食べないと、寛ぐ時間が無くなってしまいますよ?」クル…


セイヤ「今日の事は…一応俺にも責任がある…」スタスタ…


咲夜「きゅ、急にどうしたんですか?///」ドキッ…


セイヤ「罪滅ぼしのつもりは無いんだが…咲夜の言う事、何でも1つだけ…聞いてやるよ…」ピタ…


咲夜「えっ///ほ、本当に…///何でも聞いてくれるんですか…?///」ドキドキ…


セイヤ「あぁ…」


咲夜「そ、それならば…///わ、私にも…///私とも…///唾液交換…///して下さい…///」上目遣い…


ピトッ…


咲夜「私も…///お嬢様や妹様の様に、貴方の想いを…///セイヤの想いを…///強く、感じたいです…///」ギュゥッ…


セイヤ「……咲夜」スッ…


咲夜「あっ…///」ドキッ❤︎


チュッ…


咲夜「んっ…///は、あっ…///せ、しぇいやっ…///んんっ…///ちゅっ…///」ギュゥッ!


セイヤ『まだ、ぎこちない…のか…?俺もキスの回数多い方じゃ無いが…反応滅茶苦茶可愛いな…咲夜の奴…』ちゅるっ…チュっ…レロっ…


咲夜「ジュルっ…///ちゅっ…///んむっ…///『セイヤの唾液…///少しだけ…///酸っぱいです…///でも、不思議と嫌ではありませんね…///逆に…///もっと…///もっと飲みたくなってしまいます…///』」ギュゥッ❤︎


ちゅぱぁ❤︎ガクンっ…


セイヤ「っ!?お、おい咲夜っ!大丈夫か!?」ダキッ…


咲夜「は、はい…///少し…///頭がくらっとしてしまって…///迷惑を掛けてしまって、すみません…///」トロ〜ン❤︎


セイヤ「い、いや…///咲夜が大丈夫なら、俺はそれで良い…///『トロ顔の咲夜…///超可愛い…///』」ドキドキ…



☆◉◉◉3分後◉◉◉★



咲夜「で、では私は…///朝食の準備を済ませて来ますので…///セイヤは着替えてからリビングに来て下さい…///『結局あれからずっと、セイヤとキスをしてしまいました…///』」乱れた制服を正す…


セイヤ「あ、あぁ…///俺も直ぐ行くから、悪いが待っててくれ…///」咲夜さんエロいですよ…///


咲夜「は、はい…///ではまた、後程…///『ゲームの中でしか味わえないと思っていたシチュエーションを…///現実で体感できるなんて…///それも、私の大好きなセイヤが相手…///』」スタスタスタスタ…


ガチャッ……パタン…


セイヤ「………本当に俺、朝から何やってんだ…」スクッ…



〜セイヤ君の家(リビング)〜



咲夜「ど、どうでしょうか…///」ジッ…


セイヤ「うん…本当に美味しいな…咲夜の手料理は…」パクっ…


レミリア「悔しいけれど…咲夜に追い付くまでは、まだまだ時間が掛かりそうだわ…」モグっ…


フラン「あむっ…」モグ…


咲夜「い、妹様…?どうかなされましたか…?も、もしかして…お口に合いませんでしたか…?」


フラン「えっ?う、ううん全然っ!すっごく美味しいよっ♪咲夜の手料理っ♪」ニコ


咲夜「そ、そうですか…」ホッ…


フラン「あむ…」モグ…


セイヤ「なぁフラン…どうかしたのか…?」ヒソ…


フラン「別に…」プイっ…


セイヤ「『何か不機嫌だな…俺、何かしたか?』不機嫌になるなよ…折角咲夜の手料理食べてるんだぞ…?」ヒソヒソ…


フラン「だってセイヤ…私とキスするの…嫌がるんだもん…」パク…


セイヤ「い、いや…別に嫌な訳じゃないって…」ヒソヒソ…


フラン「私はセイヤの事…こんなにも好きなのにさ…もっと構ってくれたって良いじゃん…」ズズズ…


セイヤ『あれ以上どう構えと?』


フラン「麗音に…フランは誰にも渡さないって言ってくれた時…凄く嬉しかったのに…それなのにセイヤは、私とキスするの嫌がるし…セイヤは私の事…本当はどう思ってるの…?」お箸置く…


セイヤ「フラン…」


フラン「ねぇセイヤ…胸が苦しいよぉ…」ウルっ…


セイヤ「1度しか言わない…だから、良く聞いてくれ…フラン…」スッ…


セイヤ「……………………………………」耳元で囁く…


フラン「え…///」


セイヤ「もう…///言わないからな…///」パクッ…


フラン「ね、ねぇセイヤ…///今の言葉…///嘘じゃないよね…?///」ドッキンドッキン❤︎


セイヤ「俺はこういう真剣な場面で…嘘を吐くような真似はしない…」ズズズー…


フラン「っ……セイヤ大好きっ❤︎愛してるよっ❤︎」ダキィッ❤︎


セイヤ「んぶふっ!?」ガタタッ!


レミリア「ちょっとフランっ!食事中に危ないじゃないっ!ご飯くらい落ち着いて食べなさいっ!」それにセイヤに抱き着いたりしてっ!


フラン「セイヤ…///セイヤも私の事…///好きだよね…?///大好きだよね…?///愛してくれるんだよね…?///」擦りっ❤︎擦りっ❤︎


セイヤ「…あぁ」撫でっ❤︎


フラン「ふにゃ〜❤︎」擦り擦りっ❤︎


レミリア「わ、私もセイヤに沢山甘えたいわ…///」左腕ギュゥッ❤︎


咲夜「さぁセイヤ〜❤︎この肉団子をどうぞご賞味下さいっ❤︎私が腕に縒りを掛けて作った肉団子ですよ〜❤︎ソースも1から作ったんですっ❤︎はい、あ〜ん❤︎」ニコニコ


セイヤ「や、やめろ咲夜っ…!肉団子を頰に押し当てるなっ…!熱いっ!熱い熱いっ!」ていうかソースでベタつくわっ!


咲夜「私のセイヤへの想いは、もっと熱々ですよっ❤︎」グイグイっ…


セイヤ「わ、分かった!食べる食べるからっ!だから押し当てるのはやめてくれっ!」熱ぃっ!


フラン「お姉様…///私達、幸せ者だね…///」ギュゥッ❤︎


レミリア「えぇ…///こんな日々が、永遠に続くと良いわね…///」


咲夜「どうですかセイヤ…///美味しいですか…?///」ニコっ❤︎


セイヤ「あ、あぁ…///滅茶苦茶美味しい…///『心が満たされるな…こんな気持ちになるの、本当に久し振りな気がする……偶になら、良いよな…』」モグモグ…



暫くして…



セイヤ「そういえば…今日の授業で体育ってあったか?」シャコシャコ…


レミリア「確か4時限目が体育よ。ちゃんと体操服は準備したのかしら?セイヤ」シャコシャコ…


セイヤ「いや、今からする所だ…」スタスタ


咲夜『忘れていたみたいですね…』シャコシャコ…


TV「臨時ニュースを申し上げます。先程、幻想町4丁目にある路地裏で、女性が通り魔に襲われたとの情報が入りました」


フラン「うわっ…また通り魔のニュース…これで3件目だよ…」シャコシャコ…


咲夜「物騒ですね…4日前から出没して、これで3件目…それに、逮捕された人達は意味の分からない供述をしているとか…」シャコシャコ…


レミリア「容疑者は全員確保されているけれど…その意味の分からない供述を述べているという点が、どうにも腑に落ちないわよね…」シャコシャコ…


「容疑者は全員、相手を襲った時の記憶が無い…それも、容疑者は一様に同じ言葉を言うらしいな……糸に吊るされ、操られるかの様な、変な感覚がした…と」スタスタ


咲夜・レミリア・フラン「「「セイヤ…」」」シャコシャコ…


セイヤ「不可解な点が多い通り魔事件だが…俺達が身の安全を最優先にして行動すれば、被害は無いだろ…」シャコシャコ…


フラン「それに、もしも通り魔が出没しても、セイヤが私達を護ってくれるもんねっ❤︎」ニコ


セイヤ「あぁ、通り魔が現れても…俺が、必ずお前達を護ってやる…だから、安心してくれ…」ニコ


咲夜・レミリア・フラン『『『格好良い…///』』』ポロっ…


セイヤ「おい…歯ブラシ落としたぞ…?」シャコシャコ…




〜幻想町(通学路)〜




レミリア「ふふふ…///セイヤと腕を組んで登校できるだなんて…///夢みたいだわ…///」スタスタ


セイヤ「腕を組むと言うより…手首組んで歩いてるけどな…」スタスタ


フラン「恋人同士みたいで嬉しいなぁ…///ねぇセイヤ…///これから毎日、腕組んで登校しよっ❤︎ねっ!良いでしょっ❤︎」ギュゥッ❤︎


セイヤ「世間一般の常識に基づき、却下させて頂きます」スタスタ


咲夜「腕を組んで登校している男女は沢山居ますよ?そして妹様、そろそろ交代のお時間です」スタスタ


フラン「やだっ!まだセイヤと腕組んでたいっ!」スタスタ


咲夜「時間はキッチリ守りましょうね♪」ニコォォ…


フラン「やだやだやだーっ!」首ブンブンっ!


セイヤ「俺の腕掴みながら駄々を捏ねるな…地味に腕が痛い…」スタスタ


レミリア「そういえば…最近霊夢も早苗も、私用があるとかで一緒に登校していないわよね…」スタスタ


セイヤ「学校に来ても眠そうにしてるしな…心配で声は掛けているんだが、教えてくれないんだよな…」スタスタ


レミリア「他にも妖夢や幽々子先輩、諏訪子や神奈子も寝不足みたいよ?」スタスタ


セイヤ「そうみたいだな…今日は強く問い質してみるか…『嫌な予感がする…霊夢達が寝不足で学校に来る様になったのは丁度4日前…通り魔事件が起きた日でもある……何か関係があるのか…?』」スタスタ


咲夜「妹様ぁ…お願いですから代わって下さいよぉ…」スタスタ


フラン「やだっ!絶っっ対やだっ!!セイヤは渡さないよっ!セイヤは私のモノだもんっ!!」ギュゥッ❤︎


セイヤ「フラン…そう言ってくれるのは滅茶苦茶嬉しいよ?でもね?通学路の大通りで、そんな台詞大声で叫んでたら、他の歩いてる人達に奇異な目で見られちゃうよ?」スタスタ


レミリア「他の歩いている人達…///私達の事をジッと見ているわね…///」スタスタ


セイヤ「何故嬉しそうにそんな台詞を言う…」言葉と表情、合ってない気がするんだが…


レミリア「セイヤとラブラブしている所を、他の人達に見せ付けていると考えればいいのよ…///」スタスタ



〜幻想学園(校門)〜



ざわざわ…ざわざわ…



セイヤ「なぁ…咲夜にフラン、もう校門まで来たんだ…そろそろ離れないか?他の奴等滅茶苦茶こっち見てるぞ?」スタスタ


フラン「そっちの方が好都合だよっ❤︎セイヤとこうしてれば、これから私達が男子に声掛けられる事無くなるもんっ❤︎」ギュッ❤︎


咲夜「妹様の仰る通りです…今後の学園生活を円滑にする為に、必要な事なんですよ…///セイヤ…///」スタスタ


セイヤ「まぁ…咲夜とフランが良いなら、俺は別に構わないけどな…『既に殆どの生徒から嫌われてるしな…俺…』」スタスタ


レミリア『どうして私が譲らなければならないのよ…』トボトボ…


「あら、レミィに咲夜にフラン…おはよう…」スタスタ


「朝から良いご身分ですね…セイヤ…」スタスタ


「ま、またフランちゃんが抜け駆けしてるっ!それに今日は咲夜先輩までっ!!」テッテッテッテッ!


セイヤ「パチュリー先輩にさとり…それにこいしちゃん…」


こいし「フランちゃんおはようっ!そしてセイヤさんから離れてっ!!」グイグイッ!


フラン「やだよっ!下駄箱着くまでセイヤにギュッてするんだもんっ!邪魔しないでよこいしっ!」ギュゥッ!!


パチュリー「咲夜も中々大胆になったわね…取り敢えず私と場所、代わりなさい」ニコ


咲夜「御言葉ですがパチュリー様…私は自らの力でこの場所を勝ち取りました。ですからパチュリー様も、御自分の力でこの場所を勝ち取って下さい」ニコ


パチュリー「むきゅ〜…」ぷるぷる…


さとり「ちょ、ちょっとレミリア…///どういうつもりですか…///朝からセイヤと濃厚なキスを…///し、しかも…///唾液交換までして…///」それもフランと一緒に…///


レミリア「ひ、人の心を勝手に盗み見ないでちょうだい…///で、でも…///朝から美味しいモノを、セイヤに飲ませて貰っちゃったわ…///」モジモジ…


さとり「う、羨ましい……お、教えてレミリア…///い、一体どんな味がするの…?///セイヤの唾液は…///」コソっ…


レミリア「甘酸っぱくて、癖になる味がしたわ…///そ、それに…///舌を絡めると…///部屋中にイヤらしい音が響いて…///私…///抑えが効かなくなる所だったわ…///」モジモジ…


さとり「セイヤに夜這いを掛けたり…襲ったりしたら許さないわよ?」ジトっ…


レミリア「なら、全力で阻止してみなさいっ♪私はもう既に、セイヤの子を身籠る準備は済ませてあるのだから❤︎」うー❤︎


セイヤ「なぁ…早く下駄箱行かないか…?」



〜幻想学園(下駄箱)〜



ガチャ…トンッ…バタン…


セイヤ「はぁ…今日も授業か…面倒臭ぇ…」上履きトントン…


レミリア「仕方がないじゃない…学生の本分は勉強よ…でも、私は貴方との恋を最優先に考えて行動するから安心しなさいっ❤︎セイヤっ❤︎」バタン…


セイヤ「そいつはどうも…」スタスタ


レミリア「う〜…『もっと反応してくれても良いじゃない…』」スタスタ


フラン「それじゃあセイヤっ❤︎お昼には迎えに来てねっ❤︎」


セイヤ「あぁ、教室で大人しく待ってろよ?」


フラン「うんっ❤︎…あ、セイヤ…///頭にゴミ付いてるよ…///」


セイヤ「ん?何処だ?」頭触る…


フラン「全然違う所触ってるよ…///わ、私が取ってあげるから…///ちょっと腰落として…///」


セイヤ「あ、あぁ…」スッ…


さとり「ッ!?せ、セイヤ駄目っ!今すぐ姿勢を元に戻してっ!!」


セイヤ「は?」


フラン「隙ありだよっ❤︎」顔グイっ!


セイヤ「んむっ!?」


咲夜・レミリア・こいし・パチュリー「「「「っ!!?」」」」ガーーーーンッ☆


男子生徒複数「っ!!?」ガーーーーーーーーーーンッ!!


フラン「ちゅぱっ❤︎…えへへっ…///これで午前中の授業…///セイヤに会えなくても頑張れる…///」ニコっ❤︎


セイヤ「な、なな…///ふ、フラン…///お、お前なぁ…///」ぷるぷる…


フラン「セイヤ、大好きだよっ❤︎それじゃあまたお昼にねっ❤︎」タッタッタッタッタッタッ…


こいし「フランちゃん待てぇぇぇっ!!天誅天誅天誅っ!!映姫先輩にギルティして貰うよぉっ!!」タッタッタッタッタッタッ!


「私の心を掴めるのはセイヤだけだよ〜っ❤︎」タッタッタッタッタッタッ…


「心じゃなくて、物理的な意味で捕まえるのっ!!」タッタッタッタッタッタッ!


セイヤ「っ…///た、たく…///あの馬鹿…///」頰ポリポリ…


クル…


セイヤ「よ、よし…気を取り直して教室行くか…」スタスタ


咲夜『妹様…何という積極性と愛らしさ…あ、あれでは完全に、甘えん坊な恋人ポジションです…』ぷるぷる…


レミリア『だ、大丈夫よ…レミリア・スカーレット…まだまだセイヤの心は私のモノだわ…で、でも…これからはもっと強くアピールする必要があるみたいね…』ぷるぷる…


さとり『あの姉妹は本当に…こいしと今夜、緊急対策会議を開く必要があるみたいね…』ぷるぷる…


パチュリー『レミィもフランも積極的過ぎよ…段々積極性が強くなっているわ…私もうかうかしている訳にはいかないわね…』むきゅむきゅ〜…


セイヤ『野郎共が滅茶苦茶睨んでくるな…俺と喧嘩がしたいなら、喧嘩がしたいってハッキリ言えば良いだろうが…』スタスタ



〜幻想学園(2年2組教室)〜



ガラガラ…


魔理沙「おっ!セイヤおはようだぜっ!」


セイヤ「おっす…日直ご苦労様…」スタスタ


魔理沙「朝から面倒な仕事してる所為で気が滅入っているぜぇ…」はぁ…


セイヤ「日直とはそういうもんだろ…俺も日直だけはやりたくないな…」


アリス「セイヤは日直だけじゃなくて、授業もやりたくないって言うでしょ…」スタスタ


セイヤ「おうアリス、おはよう」


アリス「おはよ…そ、それとこれ…///お弁当…///」つ包みに入ったお弁当箱


セイヤ「あ、あぁ…///悪いな…///わざわざ作って貰って…///」


アリス「そんな事言わないでよ…///私達が好きで作って来てるんだから…///お弁当の中身、楽しみにしててよ…///セイヤの好きな物…///沢山入れたからさ…///」モジモジ…


セイヤ「あぁ…楽しみにして置くよ…」ニコ


アリス「うん…///『毎日セイヤにお弁当作る事になって良かった…///此処最近ずっと朝から笑ってくれるし…///』」モジモジ…


セイヤ「ていうか…霊夢も早苗も諏訪子も…まだ来てないんだな…」キョロキョロ…


美鈴「もう直ぐでホームルームが始まるのに……まさか遅刻ですかね…」


セイヤ「おぉ美鈴、おはよう」


美鈴「おはようございますセイヤっ♪」ニコ


咲夜「最近、霊夢も早苗も諏訪子も…それに妖夢や幽々子先輩や神奈子までもが寝不足みたいですからね…一体どうしたんでしょうか…」


レミリア「もう4日連続だものね…セイヤ、霊夢達が何故寝不足なのか…その原因を今日こそ突き止めなさい…命令よ…」


セイヤ「レミリアお嬢様の命ずるままに…」


レミリア「ふふっ…宜しいっ♪」ニコ



キーンコーンカーンコーン…



ガラガラッ!


霊夢「せ、セーフっ!遅刻するかと思ったわっ!!」タッタッタッ!


早苗「あ、朝から疲れましたぁ…」フラフラ…


諏訪子「外が暑い所為で汗ビッショリ…うぇ〜…シャツが肌に張り付いて気持ち悪い…」フラフラ…


魔理沙「お、おぉ…霊夢に早苗に諏訪子…おはようだぜ…」


霊夢「おはよう…ふあぁ〜…」


セイヤ「……今日も寝不足か?霊夢…」


霊夢「えっ…ま、まぁね…あんたと違って暇じゃないのよ、私は…お賽銭箱の管理で毎日忙しいんだからっ!」


セイヤ「………そうかよ」スタスタ


早苗「セイヤさん…少し不機嫌ですね、諏訪子様…」ヒソヒソ…


諏訪子「朝からテンション低いのはいつもの事だと思うけど…まぁ、お昼になったら自然と機嫌直るでしょ…」ヒソヒソ…


ガラガラ……ガラガラトン…


紫「はぁ〜い皆席に着きなさ〜い…ホームルーム始めるわよ〜…」スタスタ



〜幻想学園(校庭)〜



赤組男子a「お、おいっ!根暗が抜けたぞっ!死んでも止めろっ!!」バッ!


赤組男子b「てめぇが止めねぇ所為だろうがッ!!」ザザァァッ!!


バッッッ!!


セイヤ『霊夢も早苗も諏訪子も…妖夢も幽々子先輩も神奈子も…何か俺達に隠し事をしてるのは間違いない…』タタタタタタタタタタタタッ!


白組男子a「根暗っ!そのままゴール前まで持ち込めっ!!」タタタタタタタタッ!


セイヤ「あぁ…『俺には1人で背負い込むなとか偉そうな事言いやがって…胸糞悪いな…』」タタタタタタタタタタタタッ!


赤組男子c「行かせるかよっ!!」ダッ!


セイヤ「邪魔だ…『否が応でも聞き出してやる…』」バッ!ババッ!シュッッ!!


赤組男子c「なっ!?く、糞っ!!」クルッ!ダッ!!



魔理沙「シュートシュートっ!もう1点決めちまえだぜっ!!」


レミリア「セイヤーっ❤︎セイヤーっ❤︎」うー☆うー☆


咲夜「せ、セイヤっ!///頑張って下さいっ!///」



赤組男子e「咲夜ちゃん達から声援貰いやがってッ!マジムカつく野郎だなてめぇはッ!!」ザッ!!


セイヤ「そんな大股で立ち塞いだら、股抜きしてくれって言ってるのと同じだぞ?」ドッ…!ダッッ!!


赤組男子e「あぁっ!?しまった!!」クルッ!ダッ!


白組男子b「おい根暗っ!パスパスっ!」タタタタタタタタッ!


セイヤ「…」タタタタタタタタタタタタッ!


白組男子b『相変わらずチームプレーって言葉を知らねぇ奴だな…』タタタタタタタタッ!



アリス「セイヤっ!そのままシュートだよっ!」


さとり「ドリブル上手いわね…というより、サッカーが上手いわね…」惚れ惚れするわ…///


美鈴「サッカー部より上手いと言われる意味がよく分かりますよねぇ…フェイントの掛け方も凄いですし…」セイヤが額に汗を流す姿は、いつ見ても飽きませんね…///



赤組男子d「もう決めさせねぇぞ根暗ぁっ!!」パァンッ!


セイヤ「…」バッッッ!!グルンッ!


セイヤ「ッ!!」バシュッッッッ!!


赤組男子d「うおぉぉッ!!」バッッ!


バシュルルルルッ!!


トーントントン…


体育教師「ゴールっ!白組1点、3対0!」ピーっ!



魔理沙「さっすがセイヤだぜっ!」グッ!


咲夜「ナイスシュートですっ!」


レミリア「セイヤーっ❤︎こっち向いてちょうだーいっ❤︎」うー☆うー☆



セイヤ「…」軽く手を挙げる…



レミリア「うーーーっ❤︎早苗見なさいっ!セイヤが私の言葉に応えてくれているわっ!これが私と貴女との差よ♪」チラ…


早苗「…」


レミリア「さ、早苗?どうしたのよ…」ツンツン…


早苗「くーくー…」zzz


レミリア「……何よ。私のセイヤの名前を、いつもいつも喧しい位叫んでいる癖に…」


アリス「それはレミリアも同じだよ…そしてセイヤはレミリアのモノじゃないからね?」早苗の代わりにツッコんで置くよ…


魔理沙「お〜い霊夢〜…また寝不足で居眠りか〜…?」ユサユサ…


霊夢「ん〜…私達のチームの順番が来るまで寝かせといてぇ…」zzz


咲夜「妖夢も諏訪子も起きて下さい…セイヤがサッカーをしている所を観なくていいんですか?」ユサユサ…


さとり「勿体無いから見て置いた方が良いわよ?後で損したと思う事になるわよ?」ユサユサ…


妖夢「ね、眠いですぅ…セイヤの腕の中で眠りたいですみょ〜ん…」zzz


レミリア「ちょっと妖夢っ!セイヤの腕の中で眠っていいのは、このレミリア・スカーレットだけよっ!」うーーっ!


アリス「まぁ〜たレミリアはそんな事言って…どうせ真面にセイヤの腕の中で眠った事無いんでしょ?」


レミリア「ふふふふ…アリス、私はセイヤのご主人様なのよ?執事服姿のセイヤとなら、一緒の布団で寝るなんて事、日常茶飯事なのよ!それもただ一緒の布団で寝て夜を過ごす訳じゃないわよ?濃厚で濃密で、布団の中でイチャイチャラブラブしながら夜を過ごすのよっ♪」ふふんっ♪


早苗「聞き捨てなりませんねレミリアさんっ!その妄想脳味噌、全部引き摺り出してやりますっ!!」さにゃーっ!


レミリア「起きたわね障害…私とセイヤの理想郷に、足を踏み入れないでちょうだい…」


早苗「もう一眠りする前に、地獄を見せてやりますよ…」


美鈴「お嬢様も早苗も少しは落ち着きましょうよ…」


諏訪子「私はちょっと無理ぃ…写真か動画撮って置いてぇ…」zzz


さとり「写真や動画のセイヤと、生セイヤとでは全くの別物でしょ?諏訪子がそれを分からない訳無いわよね?」


諏訪子「分かるけど…分かるけど眠気が…」zzz


魔理沙『霊夢達…最近ずっとこんな感じだぜ…霊夢も早苗も、私用があるとかで部活も休んでるし…何より、最近毎日寝不足みたいだぜ…』頭ポンポン…


霊夢「すぅ…くぅ〜…んんっ…」zzz


咲夜「早苗は変わらず元気ですね。妹様が登校時にセイヤへキスをした事を話すべきでしょうか…」


早苗「『ね、眠いですぅ…意識が朦朧と…で、でも此処で引いたら…レミリアさんにセイヤさんを譲る様な真似をしているみたいで物凄く癪です…』そ、そろそろ限界なんじゃありませんか…?レミリアさん…」ゼェ…ハァ…


レミリア「何を言っているのよ、私はまだまだ余裕よ。喩え体力が尽きたとしても、セイヤを愛しているという想いを、私は力に変えるわ❤︎『張り合いが無いわ…一体、貴女はどうしたというのよ…早苗…』」



体育教師「『そろそろ時間か…』試合終了っ!」ピッピッピーーーーッ!


白組男子d「おっしゃ勝ったーっ!約束通り購買でパン奢れよなっ!」肩バンッ!


赤組男子a「くっそ…霊夢ちゃん達から声援貰えねぇし、試合には負けるしで散々だ…」トボトボ…


赤組男子b「結局根暗ばっかし応援してたしな…」トボトボ…


体育教師「おい水奈月っ!ちょっとだけ時間良いか?」タッタッタッタッ!スタスタ…


セイヤ「構いませんが…何か?」


体育教師「やっぱりお前、サッカー部に入る気は無いか?新1年生も沢山入部したし、水奈月には、1.2年生の良い刺激材料になって貰いたいんだが…」


セイヤ「お断りします。自分はそんな無駄な事に、時間を割くつもりはありませんので…では…」スタスタ


体育教師「あ、おい水奈月っ!……はぁ〜…また勧誘失敗か…」頭ポリポリ…


赤組男子e「ケッ…なぁにが無駄な事にだよっ…どうせ霊夢ちゃん達とイチャつく為だろうがっ…」


赤組男子f「そんなとこだろうよ…本当ムカつく野郎だな…部活頑張ってる俺達に対する当て付けかよ…」


白組男子a「でもよ…霊夢ちゃん達が理由も無く根暗と一緒に居るとは思えないんだよなぁ…」


白組男子b「あー…俺もそれは常々思ってた…」


赤組男子e「あ?それどういう意味だよ…」


白組男子a「いやだからさ…あの美少女揃いの霊夢ちゃん達がだぞ?理由も無く根暗と一緒に居るとは考えられねぇんだよなぁ…」


白組男子b「まぁ側から見てて霊夢ちゃん達が根暗にホの字なのは嫌でも分かる…分からないのは根暗に惚れた理由なんだよなぁ…」


赤組男子f「何だよ…お前らは根暗の肩を持つってぇのか?」


白組男子a「まぁ端的に言うとそうだな…きっと影で何かしらの努力してんだろ、あいつ…」


白組男子b「つー訳でっ!俺ら2人は根暗を昼飯にでも誘いに行くわっ!」スタスタ


赤組男子e「あっ!お、おいっ!」



セイヤ「…」スタスタ


「おーい根暗ーっ!」スタスタ


セイヤ「……何だ?」ピタ…クル


白組男子a「今日一緒に昼飯食わねぇ?」


セイヤ「……何かの罰ゲームか?悪いが、俺はちょっと用事がある。罰ゲーム発案者に言って適当に誤魔化す事だな…んじゃ…」スタスタ


白組男子b「いやいやいやいやっ!根暗にも程があるだろっ!罰ゲームとかそんなんじゃねぇからっ!」肩ガシッ!


セイヤ「だったら何だよ…ていうかお前ら誰?」


白組男子a・b「「俺達同じクラスだろうがっ!ていうか体力テスト一緒に周っただろ!?」」


セイヤ「別に、あんた達がどのクラスで何処の誰であろうと、俺は興味無いな…」


白組男子a「『こ、この野郎っ…!』ま、まぁまぁ…これから仲良くしてこうぜ?な?」


セイヤ「いや…俺お前達の名前知らないんだが…」


白組男子b「まさかの名前すら憶えて貰ってないっ!?」


辰巳「そ、それなら自己紹介からさせて貰うわ…俺は鎌手辰巳だ…」


セイヤ「あの某少年誌で喧嘩が滅茶苦茶強い不良のか?」


辰巳「いや違うっ!!」


裕「お、俺は辰巳の幼馴染の又野悠だ…ていうか何故俺達は自己紹介してるんだよ…」


セイヤ「悠って…あの某人気シリーズゲームで、大声でペル◯ナァっ!…とか叫ぶ主人公の事か?」


裕「いや違うぅっ!!」


辰巳「前から思ってたんだが…根暗って偶に、訳の分からん事言う時あるよな…」


裕「根暗とかいう渾名が相応しくないと思う時がある感は否めないよな…」


セイヤ「せめてユーモラスだと言って欲しいもんだ…」


辰巳「ま、何にせよこれから宜しく頼むぜっ!セイヤ!」


セイヤ「宜しくと言われてもな…俺は特に何も出来ないぞ?」


裕「友達は損得で動いたりしねぇっての!取り敢えず今日は親睦を深める為に一緒に昼飯食おうぜ?」


セイヤ「今日は彼奴らと昼飯食う約束してるんだ…悪いがまた今度な…」


辰巳「そっかぁ…なら仕方ねぇなぁ…」


セイヤ「まぁでも…気持ちは凄く嬉しいよ…ありがとな…辰巳、裕…」ニコ


裕「お、おう…『根k…セイヤって、こんな風に笑えたんだな…』」大声で笑ってるのは見た事あるが…


セイヤ「んじゃ、俺は用事あるから…またな…」スタスタ


スタスタスタスタ


辰巳「何だか俺達…1年の頃から彼奴の事、誤解してたみたいだな…」


裕「普通に喋れば普通に返してくれるんだな…若干棘があった様な気もするが…」


辰巳「ていうか俺達っ!セイヤと仲良くしてれば霊夢ちゃん達ともお近づきになれるんじゃねぇの!?」今思ったけど!


裕「っ!?そ、そうかっ!何かテンション上がって来たぁぁぁぁぁっ!!」うおーっ!


辰巳「まぁ俺達に脈はきっと無いんだろうけどな!」あはははははっ!


裕「きっとそうだなっ!」あはははははっ!



セイヤ「よっ…」スタスタ


レミリア「うーっ❤︎」ダキッ❤︎


セイヤ「何の脈絡も無しにいきなり抱き着いてくるな…」なでなで…


レミリア「う〜❤︎う〜❤︎『セイヤの匂い…///やっぱり凄く安心するわ…///ずっと嗅いでいたい…///』」スンスンっ❤︎擦り擦りっ❤︎


魔理沙「どうしたんだセイヤ?まさか寂しくて私達に会いに来たのか〜?」ニヤァ…


セイヤ「いや違う」キッパリ…


さとり『そんなキッパリ言わなくても…』


セイヤ「霊夢、体育の授業が終わった後、2人きりで話したい事があるんだが…良いか?」


霊夢「っ!!?」ガバッ!!


アリス「あ、霊夢が起きた…」


レミリア「ちょ、ちょっとセイヤっ!貴方はまた浮気をする気なのっ!?貴方は私を見詰めていればそれで良いのよっ!私に何回同じ事を言わせれば気がすむのかしらっ!?」うーうー☆スンスンっ❤︎擦り擦りっ❤︎


セイヤ「いや…レミリアにも言っただろ…?最近霊夢達の様子がおかしいから、今日は徹底的に問い詰めるって…」耳元でボソっ…


レミリア「そ、そうだったわね…///ごめんなさい…///『セイヤの声が…///私の耳の中に直接流れ込んでくるわ…///幸せ…///』」スンスンっ❤︎擦り擦りっ❤︎


セイヤ「それと、汗掻いたから匂い嗅ぐの止めてくれ…ていうか臭いだろ…?」


レミリア「そ、そんな事無いわ…///セイヤの匂いは、凄く安心できる匂いよ…///臭いだなんて、微塵も思わないわ…///」スンスンっ❤︎


セイヤ「そ、そうか…///」なでなで…


レミリア「う〜…///」スンスンっ❤︎擦り擦りっ❤︎


霊夢「そ、それで?///あ、あんたは私とどんな話をしたいのよ…///『2人きりで話を…///って事は告白…?///ま、まだ心の準備が…///』」ドキドキ…


セイヤ「今此処では言えない事だ…頼む、この後時間作ってくれないか?霊夢」なでなで…


霊夢「……取り敢えずレミリア撫でながら言われると腹立つんだけど…」ムスっ…


セイヤ「あ、何かすんません…」パッ…


レミリア「う〜…『いつまで経っても女心が分からない男ね……でも、そんな貴方も愛しているわっ❤︎』」



キーンコーンカーンコーン…



セイヤ「それじゃあ霊夢…校舎裏に行こうぜ。久し振りに…キレちまったよ…」指クイっ…


霊夢「あんたがちょっとキレた所で…私には勝てないわよ…」


美鈴「何故これから喧嘩する様な会話の仕方してるんですかっ!?」


セイヤ・霊夢「「いや何となく…」」


さとり「こういう思考の仕方が似ているのって…幼馴染関係あるのかしら…」


咲夜「いや…多分関係無いと思いますよ?さとり…」


レミリア「ちょっとセイヤと悪ノリしたからと言って、調子に乗らない事ね霊夢っ!セイヤのお嫁さんは私なのよっ!セイヤは私だけのモノなのよっ!!」うーーーーっ!


アリス「う〜ん…レミリア、そろそろ本気で喧しいから、少しの間だけ黙ってよっか…」


早苗「アリスさんに完全同意です…」zzz


妖夢「私も同意見ですみょん…」zzz


諏訪子「私も同じ意見だねぇ…」zzz


レミリア「セイヤ…私の味方はやっぱり、貴方だけよ…」ギュゥッ…


セイヤ「あははは…」(愛想笑い)


霊夢「マジでキレちまったわ…早く校舎裏に行くわよ…」指クイっ…


魔理沙『Oh…霊夢がマジ切れしてるぜ…』



〜幻想学園(校舎裏)〜



霊夢「で?話って一体何なのよ」


セイヤ「あのすみません霊夢さん…何故に俺はボコボコに殴られたのでしょうか…」ボコボコチ〜ン☆※正座中


霊夢「あんたが私達の事無視してレミリアとイチャコラしてたからでしょうがっ!!」


セイヤ「俺はそんなつもり無かったんだが…」※正座中


霊夢「はぁ〜…もういいわよ。それで?早く話しなさいよ…今日も屋上にお昼食べに行くんでしょ?」階段に座る…


セイヤ「あぁ、そうだな………なぁ霊夢、お前最近ずっと寝不足みたいだが…どうしてだ?」スクッ…スタスタ


霊夢「えっ…」ドキッ…


セイヤ「霊夢だけじゃないがな…早苗に妖夢に諏訪子、幽々子先輩に神奈子…俺達に何か隠し事してないか?霊夢」霊夢の隣に座る…


霊夢「べ、別に何も隠し事なんてしてないわよ…ちょっと最近面白いオンラインゲームにハマってて、それでちょっと寝不足になってるだけよ…」


セイヤ「オンラインゲーム?スマホ以外真面に扱えない機械音痴の霊夢がか?」


霊夢「うぐっ…わ、私も進歩してるって事よ…あっ!後あんたのお弁当のおかず作りの練習とかもしてるのよ?」アタフタっ…


セイヤ「『取って付けた感が半端無いんだが…反応的に…』そうかそうか…お前達は俺達に、平気な顔して隠し事できるんだな…」


霊夢「っ……か、隠し事なんてしてないって言ってるでしょ…?」


セイヤ「俺には偉そうに、1人で背負い込むなとか、困ってたら助けてあげるとか聞こえが良い事言ってた癖にな…お前がそんな薄情な幼馴染だとは思わなかったよ…霊夢…」


霊夢「っ!!だ、だから隠し事なんてしてないって言ってるでしょ!?あんたは私の言う事、信じてくれないってーの!?」スクッ!


セイヤ「あぁ…信じられないな…」


霊夢「っ…このっ!どうせあんたは、咲夜とかレミリアとかフランが泣いたら、信じるから泣くなとか言う癖にっ!どうせ心から私の事、心配してくれたりなんかしてないんでしょ!?」


セイヤ「……おい霊夢…お前今何つった…?」スクッ…


霊夢「え…」ビクっ…


セイヤ「私の事を心配してないだと…?ふざけんなよお前…最近ずっと寝不足で、普段居眠りなんかしないお前達が、授業中に居眠りしてたから、ずっと心配してたってのに…それを心配してないだと?」


霊夢『こ、怖い…セイヤが本気で怒ったのは何度も見てるけど…実際こんな風に面と向かって怒られた事無かったから…め、滅茶苦茶怖い…』ガクブル…


セイヤ「はぁ……なぁ霊夢…もしも彼奴らの内の誰かが…何かを抱え込んだとして、お前はそれをあっそうですか、1人で頑張って下さいねって見捨てるのか?」


霊夢「そ、そんな事しないわよ…」俯き…


セイヤ「だろ?」


霊夢「で、でも私は…あんたにこれ以上何かを背負わせる様な真似、したくないのよ…」


セイヤ「?…俺に?『やっぱり…何か面倒事の様だな…』」


霊夢「私達は今まで、ずっとあんたに助けられて来たわ…傷だらけになっても、辛い思いをしても、血反吐吐いても…挫ける事なんて無くて、相手に真正面から向かって行った…私達は、そんなあんたに助けられ続けて、2年生になったわ…」


霊夢「2年生になっても結局、あんたのその直向きな想いは変わらなくて…それに、2年生になってからは…死にそうになったり、私達の前から消えようとしたりで…私は、それが堪らなく怖かった…今まであんたに甘えてきたのが、間違いだったんじゃないかって…あんたに甘えてきた所為で、あんたに負担を背負わせてたんじゃないかって…」


セイヤ「弱い癖に勝手に背負って、その弱さが祟って、俺が勝手に押し潰されただけだ…死にそうになったのも、結局は俺の力の無さが原因だからな…」


霊夢「あんたに力が無くたって…私達は、離れたりなんかしないわよ…」


セイヤ「霊夢にそう言って貰えるのは、素直に嬉しいよ…」


霊夢「ふ、ふんっ!///」プイっ…


セイヤ「ん〜…まぁ、でも…結局成り行きだろ。今まで俺がしてきた事は、きっと誰だってそうしていたであろう事柄ばっかりだったからな…」


霊夢「私達を護る為の力が欲しいって理由で、弟子入りまでする奴なんか中々居ないわよ…馬鹿…」


セイヤ「俺は本気でお前達を護りたいって想ったんだ…ただ、あの時の俺には…お前達を護れるだけの力も、強い心も持ってなかった…だから俺は、ブラドさんに弟子入りしたんだ…」頭ポンっ…


霊夢「セイヤ…」


セイヤ「霊夢は…俺が抱え込んだ荷物も、一緒になって背負ってくれるか?」なでなで…


霊夢「っ!?///そ、それ…///どういう意味…?///」ドキドキ…


セイヤ「???…言葉通りの意味だが…」なでなで…


霊夢「せ、背負ってあげるわよ…///どんなに重い荷物だろうと、何千トン、何百万トンだろうと…///あんたの荷物なら喜んで、一緒になって背負ってやるわよ…///」俯き…


セイヤ「そうか……俺も同じ気持ちだ。どんなに重い荷物だろうが、俺が一緒になって背負ってやる…どんなに辛くて苦しくても、お前達と一緒なら…霊夢が一緒なら…俺は、どんな荷物だろうと背負って…歩き続けてやる…」なでなで…


霊夢「この女誑し…///そういう事言って、今まで女の子誑かしてきた事に気付きなさいよ…///」ボソ…


セイヤ「何か言ったか?」なでなで…


霊夢「何も言ってないっ!///………分かったわよ、話すわ…だけど約束して、魔理沙達には絶対に話さないって…」


セイヤ「……分かった…」スッ…



暫くして…



セイヤ「やっぱりな…そういう事か…」


霊夢「あんたも霊感あるから多少感じてたかもって思ってたけど…気づいてたの?」


セイヤ「いや全然…」アッサリ…


霊感「はぁっ!?じゃあ今の、やっぱりな、そういう事かってどういう意味よっ!!」


セイヤ「霊夢に早苗に諏訪子、それに妖夢に幽々子先輩に神奈子が寝不足で登校してきたのが、丁度通り魔が出没し始めた4日前だ…だから何と無くな…」


霊夢「あぁ、そういう事ね…『相変わらずこの馬鹿は変な所で勘がいいわね…』」女の子の気持ちに対して勘良くなりなさいよ…


セイヤ「まぁまさか…今回の通り魔事件が【妖怪】の力によって引き起こされてたとはな…まぁこれも俺の予想通りだが…」通り魔事件だけにな…


霊夢「だからどうしてそこまで予想出来んのよ…あんた前世は予言者か何かだったの?」それとあんまり上手い事言えてないわよ?


セイヤ「面子見れば大抵予想立てられるだろ…霊夢は言わずと知れた博麗の巫女、妖夢も幽々子先輩も霊能力がある。早苗に諏訪子に神奈子も神社に住んでて、中学の時からやたらと変な力使ったりしてたからな…奇跡がどうとか、蛙がどうとか、蛇がどうとか…な…」そりゃ悪かったな…


霊夢「今回は私達だけで解決したかったのよ…今回の妖怪は、今までの妖怪とは全くの別物…相手の心を操って、尚且つ記憶まで操作できる妖怪なんて…私は今まで聞いた事が無かったわ…だから…」


セイヤ「それ以上は言わなくても大体分かる、それと、俺には要らん心配だ…それにな、霊夢。お前に其処まで言わせる妖怪が相手なのに…そんな妖怪をお前達だけに任せられるか…怪我とかしたらどうするつもりだったんだ?」


霊夢「そ、それはそうだけど…仕方ないじゃない…まだ霊能力が開花したばっかのあんたに、そんな妖怪を一緒に退治して貰おうだなんて…そっちの方が心配よ…」


セイヤ「だから要らん心配だっての…俺の体がどうなろうが、俺は別に何とも思わん…刺されたり殴られたり蹴られたり斬られたりなんてのは、もう半分慣れたからな…」痛いのに変わりは無いが…


霊夢「だから嫌だったのよ…あんたに話すのは…いっつも1人で突っ走って、無茶して怪我ばっかりするんだから…あんたは…」ウルっ…


セイヤ「俺は…お前達の傷付く姿を見たくないから、強くなろうって決めて、今まで修行してきたんだ…少しは信じてくれよ、博麗の巫女様…」頭ポンポンっ!


霊夢「信じてるわよ…だからこそ心配してるんじゃない…」ムスっ…


セイヤ「ま、取り敢えずだ…早苗達にも伝えとけ、今度からは俺も妖怪退治に協力する。だから無茶だけはするな…今の霊夢が出払った所で、その妖怪に返り討ちに遭うのがオチだからな…」スクッ…


霊夢「わ、私は妖怪なんかに負けないわよ!」スクッ!


セイヤ「体調が万全なら未だしも…今の寝不足霊夢さんじゃ、きっと浮遊霊にすら負けると思うぞ…俺は…」


霊夢「博麗の巫女舐めんじゃないわよっ!」ウガーっ!


セイヤ「兎に角だっ!今日は寄り道しないで、とっとと家に帰って飯食って寝ろっ!早苗達にもキチンと伝えとけっ!妖怪の捜索と退治は明日からだっ!分かったかっ!?」


霊夢「うっ…わ、分かったわよ…『やっぱり怖い…』」


セイヤ「よし、ならさっさと着替えて、屋上で昼飯食いに行くぞ…」スタスタ


霊夢「……セイヤっ!」


ピタ…


セイヤ「ん?何だ?」クル…


霊夢「黙っててごめん…でも、あんたにこれ以上辛い思いをして欲しく無かったって事は…忘れないで…」


セイヤ「忘れるかよ…なら霊夢、最後に1つだけ言って置くぞ?」


霊夢「?…何よ…」


セイヤ「俺はその何億倍も、お前達に辛い思いをして欲しく無い…だからお前達は…俺が護る…」


霊夢「う、うん…///『こいつの真剣な表情…///やっぱり滅茶苦茶格好良いわね…///』」ドッキンドッキン…


セイヤ「俺はもう…死ぬつもりも、況してや消えるつもりも無い…だから、安心して俺に頼ってくれ…霊夢…」ニコ


霊夢「わ、分かったから…///は、早く着替えてお昼ご飯食べに行きましょ…///『真剣な表情からの笑顔…///頭がどうにかなりそうだわ…///』」スタスタ


セイヤ「あぁ…」スタスタ



〜幻想学園(1年1組教室)〜



フラン「セイヤとお昼〜…セイヤとお昼〜…『セイヤ遅いなぁ…どうしたんだろ…』」お腹空いたぁ…


麗音「ね、ねぇフランちゃん…///もう一緒にお昼食べようよ…///ね?///」


フラン「絶対やだっ…セイヤが来るまで私はお弁当食べない…」プイっ…


麗音「うぅ…」しょぼん…


フラン「でも今日は朝から良い事一杯あったなぁ〜♪毎日がこうなら良いのに…」


麗音「何か良い事でもあったの?『笑顔のフランちゃん…///凄く可愛いなぁ…///』」


フラン「今日は朝からセイヤとネチっこいキス沢山したんだぁ〜❤︎それに、耳元で甘く囁いてくれたしぃ〜❤︎下駄箱で別れる前にキスしたしぃ〜❤︎もう幸せだよぉ〜❤︎」胸がきゅってするぅ〜❤︎


麗音「え…?ね、ネチっこいキスって…?」


フラン「麗音はまだネチっこいキスした事ないの?大人のキスだよっ❤︎ベロチューだよベロチューっ❤︎」


麗音「べ、べべっ、ベロチューっ!?だ、誰としたのっ!?」


フラン「セイヤとに決まってるじゃん…他の男子とキスなんて、考えただけでも吐き気催すよ…」うぇぇ…気持ち悪い…


麗音『そ、そんなっ…』ガーーーーーーーーンッ!!


こいし『麗音君知らなかったんだ…ご愁傷様…』


ガラガラッ!


セイヤ「わ、悪いっ!フランにこいしちゃん!」ゼェ…ハァ…


フラン「あっ!セイヤぁっ❤︎」ガタッ!テッテッテッテッ!


ダキッ❤︎


セイヤ「わ、悪いっ…遅れたっ…急いで着替えてきたんだが…」なでなで…


フラン「全然良いよっ❤︎来てくれるって信じてたもんっ❤︎」ギュゥッ❤︎


こいし「セイヤさぁんっ❤︎」ダキッ❤︎


セイヤ「こいしちゃんもごめんな?お腹空いただろ?遅れたお詫びとして飲み物奢ってやるから、チルノとルーミア迎えに行くか…」Wなでなで…


フラン「うんっ❤︎『セイヤの匂いが濃い…///そういえば4時限目は体育って言ってたっけ…///きっとお姉様もセイヤの匂い堪能してたんだろうなぁ…///』」セイヤの匂い嗅いでると…///色んな所がきゅってしちゃう…///


こいし「はいっ❤︎『セイヤの匂い凄いよぉ…///甘くて頭がクラクラしちゃう…///ずっと嗅いでたいなぁ…///抱き締めて欲しいなぁ…///』」裸のセイヤさんに抱き締めて貰いたい…///


セイヤ「よしっ!お昼休み無くなるから行くぞ2人共っ!」


「待って下さい水奈月先輩っ!」


セイヤ「何だ麗音か…悪いが急いでるんだ…要件があるなら早くしてくれ…」


麗音「あ、朝からフランちゃんとネチっこいキスをしたって本当ですかっ!?」


セイヤ「っ!?お、おいフランっ!まさか麗音に言ったのかっ!?」


フラン「うんっ❤︎あっ、でも唾液交換した事は言ってないよっ!」だから褒めてぇ〜❤︎


麗音「だ、唾液交換…」ガーーーーーーーーンッ!!


セイヤ「いや今言っちゃったよ!?今まで言わなかった努力が全部無駄になっちゃったよフランちゃん!?」


こいし「ふ、フランちゃんどういう事っ!?セイヤさんと唾液交換したって本当なのっ!?」


フラン「うん…///セイヤって凄いんだよ…?///最初はちょっと嫌がるんだけど…///段々激しく舌を絡めてきて…///すっごく気持ちぃの…///」ギュゥッ❤︎


セイヤ「言わなくて良いからそういう事っ!!」


こいし「せ、セイヤさんっ!///フランちゃんだけじゃ無くて、私とも唾液交換して下さいっ!!///」


セイヤ「こ、こいしちゃん!?///」


こいし「わ、私も…///セイヤさんと唾液交換…///したいです…///」上目遣いしながら制服ギュッ❤︎


セイヤ『あー…これは真夏が見せる夢だな…こんな天使なこいしちゃんが、俺みたいなブ男と唾液交換したいだなんて言う筈無いもんな…』これは夢これは夢これは夢…


麗音「み、水奈月先輩っ!タイマン張って下さいっ!!」ダッ!!


セイヤ「現在頭の中整理中だっ!少し黙ってろっ!!」デコピィィィンッ!!


麗音「うごォアッ!?」ドシーーーンッ!!


フラン「かっこ悪…『今度セイヤに喧嘩売ったらLINEブロックしよっと…』」


こいし「セイヤさぁ〜ん…」ウルウル…


セイヤ「こいしちゃん…///」なでなで…


こいし「私にもキスして下さいよぉ…唾液交換して下さいよぉ…」ウルウル…


セイヤ「それじゃあ今から愛の逃避行しようか…///」こいしの手をギュッ…


こいし「ふぇっ…///は、はいっ❤︎『セイヤさんと愛の逃避行…///遠い異国の地で、セイヤさんとセイヤさんと私の子供と…///幸せな家庭を…///』」スタスタ


フラン「あっ!ちょ、ちょっと待ってよぉ〜…置いてかないでぇ〜…」テッテッテッテッ…



麗音「うぅぅ…フランちぁ〜ん…」グスンっ…



〜幻想学園(屋上)〜



フラン「お昼美味し〜♪セイヤと一緒に食べると5億倍位美味しいよっ❤︎」パクっ…


レミリア「ふふ…そうね、フランの言う通りだわ…」モグ…


霊夢「セイヤは私達と一緒に食べると、どれ位美味しく感じのよ」モグ…


セイヤ「ん?俺はお前達と弁当食べると、10億倍位美味しいと思うからな…」モグ…


こいし「わ、私も同じ気持ちですよ…///セイヤさん…///」パクンっ…


セイヤ「ありがとな、こいしちゃん…だがまさか…」


その他全員「うぅ…」グスンっ…


セイヤ「全員昼飯食い終わってたとはな…まぁ仕方ないと言えば仕方ないか…」ゴクゴク…


レミリア「わ、私はお腹が空いても待っていたのよ?///もっと褒めてちょうだい…///」モジモジ…


セイヤ「え、偉い偉い…」なでなで…


早苗「今日は霊夢さんと2人で食べるものかと勘違いしていたら…普通に遅れて来ましたね…」


咲夜「せ、セイヤ…霊夢と話をして、そのまま一緒にお昼を食べる訳では無かったんですか…?」


セイヤ「いや…お前達と約束してたのに、2人で食べる訳ないだろ…ていうか着替えて無かったしな…俺と霊夢は…」パク…


妖夢「お、怒っていますか?」ウルウル…


セイヤ「いやいや…全然怒って無いって…元はと言えば、遅れた俺と霊夢が悪いんだからな…」モグ…


霊夢「まぁ来ないと思われても仕方ないわよねぇ…逆にレミリアとフランとこいしちゃんは良く待ってたわね…」


レミリア「当たり前じゃない…///旦那が帰って来るまで食べるのを待つのが、正しい妻の在り方よ…///そうよね?フラン」パクっ♪


フラン「うんっ♪セイヤと一緒にお昼食べる為に、学校来てる様なもんだしっ❤︎」パクっ♪


こいし「わ、私も…///学校で授業を受ける事なんかよりも、セイヤさんの部屋でイチャイチャしながら一緒に居たいです…///」ギュッ❤︎


セイヤ「ねぇこいしちゃん…最近のこいしちゃん…滅茶苦茶くっ付いてくるね…」なでっ…


こいし「私にベタベタされるの…セイヤさんは嫌ですか…?」ウルっ…


セイヤ「そんな事ある訳ない…こいしちゃんが傍で寄り添ってくれてると、心から安心出来るからな…」左腕でギュッ…


こいし「セイヤしゃんっ❤︎」キュンっ❤︎


霊夢「ロリっ娘に囲まれて良かったわねぇ〜…文、この馬鹿はロリコンだって校内中に触れ回りなさい…」モグ…


文「最早弁解の余地無しですからね…取り敢えず今この状況の写真を撮って、明日の校内新聞に載せましょう…」パシャ☆パシャ☆


セイヤ「やめいっ!!それに俺はロリコンでは無いと何度も言っているだろうがっ!!」


こころ「その通り…!セイヤは胸がちょっと膨らんでいて…!腰もキュッと括れていて…!肌も白い女の子が好き…!断じてペッタン娘になど興味は無い…!!」(般若)


セイヤ「いや違うぞこころ…俺は、こころの様な控えめで大人しい、そして激可愛い女の子が好きなんだ…」キリッ…


こころ「ほ、本当…!?///」(大飛出)


セイヤ「お前達の前で、嘘なんか吐くかよ…況してやこころの前では余計にな…」ニコ


こころ「///」ススススっ…ギュッ❤︎


セイヤ「Oh…」この展開は予想外だZE☆


こころ「今度の休み…///私の部屋に来て欲しい…///お願い…///」耳元でボソっ…


セイヤ「ん?遊びの誘いか?」


こころ「そう…///でもちょっとだけ違う…///心の準備だけして置いて欲しい…///私も…///心の準備をして置く…///」耳元でボソっ…


セイヤ「あ、あぁ…じゃあ菓子折りでも持ってお邪魔させて貰うわ…『耳元でボソっとされるとむず痒い…///ていうか、こころ滅茶苦茶良い匂いするな…///』」


こころ「待ってる…///」ニコ(福の神)


フラン「ちょっとこころっ!セイヤと対面座位するなんてズッコイよっ!私もセイヤと対面座位したいーっ!」


セイヤ「お願いだから良い加減言い方直して…」


アリス『今日は私がお弁当作ったのに…全然感想言ってくれない…』グスンっ…


セイヤ「あ、それとアリス…」


アリス「え?な、何?」


セイヤ「弁当、凄く美味しいよ。やっぱりアリスが作るハンバーグは絶品だな。また、作ってくれるか?」


アリス「えっ…///う、うん…///『心配して損しちゃった…///』」俯き…


こいし『私もセイヤさんにお弁当、作ってあげたいなぁ〜…』モグ…


こころ『セイヤにお弁当食べて貰いたい…けど…今更言っても…皆に迷惑かも…』(姥)


セイヤ「『何だかこころが悲しそうな表情andお面だな…』こころ…どうかしたのか?」なでっ…


こころ「だ、大丈夫…///問題無い…///『セイヤの撫で撫で…///気持ち良い///………後で、皆に聞いてみよう…』」(福の神)


鈴仙「皆良いなぁ…セイヤにあんな風に可愛がって貰ってさぁ…」ムスっ…


輝夜「多分もっと積極的にならないと、セイヤには響かないのかしらね…」ムスっ…


パチュリー「十分積極的になっているつもりなのに…鈍感な男ってこんなに駄目なのね…」ムキュっ…


空「その癖不用意な発言してドキドキさせて…何様って感じだよね…」ムスっ…


てゐ「モテる自覚、少しでも持っててくれればなぁ…多少は違うのに…」ムスっ…


早苗「レミリアさんっ!さっきからセイヤさんにくっ付き過ぎですよっ!今直ぐ代わって下さいっ!!」さにゃーっ!!


レミリア「食事中にうるさいわね居眠り女っ!貴女は黙って、指を咥えて見てなさいっ!!」うーっ!!


セイヤ「頼むから飯位静かに食わせてくれ…」パク…


フラン「早く冬にならないかなぁ〜…///そうすればセイヤと密着して、暖めて貰えるのになぁ〜…///」背後からギュゥ〜っ❤︎


こいし「私もセイヤさんに暖めて貰いたいなぁ〜…///」右腕ギュゥ〜っ❤︎


セイヤ「滅多な事言うもんじゃ無いぞ…フランにこいしちゃん…」モグ…


フラン「え…?セイヤは私と暖め合いたくないの…?」ギュッ…


セイヤ「そうじゃないだろ…冬になんかなったら、その分先輩達と居られる時間が減るって事になるんだぞ?」なでっ…


フラン「あぅ……そうだね…ごめんね…パチュリー、幽々子、衣玖、幽香…」しょぼん…


こいし「ごめんなさい…」しょぼん…


幽々子「気にしてないわ〜♪フランちゃんとこいしちゃんの気持ちは良く分かるもの〜♪」ニコ


衣玖「冬になれば合法的に暖め合えますからね♪女の子ならば当然の事ですっ♪」ニコ


幽香「そうねっ♪セイヤ君、今年の冬は私とSMで熱く燃え上らない?」パチィンッ☆


セイヤ「丁重にお断り申し上げます…」御馳走様でした…


パチュリー「結局の所、セイヤはSなの?それともMなの?それとも、もしかしてロリコンなの?」


セイヤ「おっとおかしいぞぉ〜…SかMかの質問に、ロリコンは関係無いんじゃないかなぁ〜…」


燐「セイヤはドSだと思うなぁ…あたいは…」


セイヤ「え?それはどうしてだ?燐」説明してちょ…


燐「いや〜…だってセイヤって放置プレイ大好きじゃん…女の子誑かすだけ誑かして、放ったらかしにする辺りなんか特にさ…」


セイヤ「確かに俺はドSだが…」


諏訪子「まさかのドSなのを肯定したよっ!?」


神奈子「これはセイヤが野獣化した時が楽しみね…///どんな激しいプレイをするのかさ…///」


小町「ドSな上にロリコンか…将来警察の厄介になる前に、今からキチンと矯正して置いた方が良さそうだな…」


四季映姫「い、良いじゃないですか小町…///私は今、生まれて初めて自分のこの体型を好きになれましたよ…///」自分の胸を触る…


レミリア「せ、セイヤ…///私…///今日は甘くて、とても濃厚なデザートが欲しいのだけれど…///駄目かしら…///」制服の袖をクイっ…


セイヤ「い、一応念の為聞いて置きますが…具体的には一体何を御所望なのですか…?レミリアお嬢様…」


レミリア「せ、セイヤと…///舌を絡ませ合いながら、そのまま…///セイヤの唾液を飲みたいわ…///」モジモジ…


セイヤ「却下させて頂きます…というよりも、それは食べ物では御座いませんよ…レミリアお嬢様…」フイっ…


さとり『セイヤが動揺し過ぎて敬語になってるわ……ってそんな事よりっ!またレミリアはセイヤの唾液を飲むつもりっ!?羨ましいわっ!!』


魔理沙「だ、だだ、唾液っ!?///れ、レミリアっ!///不謹慎な発言は控えろだぜっ!!///」ワナワナっ…


レミリア「欲しい物を欲しいと言って何が悪いのよ…///で、でも…///私が本当に欲しいのは…///せ、セイヤの心と体だけよ…///」ギュゥッ❤︎


早苗「セイヤさんが穢れるから早く離れて下さいよっ!!」グイッ!!


妖夢「わ、私だってセイヤの心と体が欲しいですっ!!」バッ!


咲夜「わ、私も…///セイヤの心と体は…///ほ、欲しいですね…///はい…///」髪の毛弄り弄り…


フラン「ねぇねぇセイヤっ❤︎古明地姉妹なんかよりもさっ❤︎私達スカーレット姉妹と、毎日イイコトしよっ❤︎沢山エッチな事、させてあげるよっ❤︎でも私とお姉様の事も、ちゃんと気持ち良くしてよねっ❤︎」背後からギュゥッ❤︎


こいし「ち、違いますよね…?セイヤさん…私とお姉ちゃんとセイヤさんの3人で…///仲良く暮らすんですよね…?///せ、セイヤさんになら…///私…///どんなに乱暴な事されても…///良いですよ…///」右腕ギュゥッ❤︎


こころ「違う…///セイヤは私とお婆ちゃんと…仲良く暮らす…///そして…///私がセイヤの子供を産む…これは決定事項…///決して変わる事の無い未来…///」前からギュゥッ❤︎


セイヤ「あははは…全員離れて下さいませんか?そろそろ限界なので…」


魔理沙「良かったなぁセイヤ…沢山女の子に囲まれてぇ…」


アリス「まぁいつも通りと言えばそんなんだけどさぁ…ちょっと…いや結構イラっとくるよね…」


霊夢「そのまま地獄に落ちれば?きっと閻魔様も喜ぶと思うわよ?」ズズズー…


セイヤ「冗談でも笑えませんねぇ…」ははは…


全員(霊夢と魔理沙とアリス以外)『凄く良い匂いが(します…///・する…///)するわ…///』スンスンっ…



〜放課後(幻想学園・2年2組教室)〜



辰巳「おーいセイヤっ!一緒に帰ろうぜっ!」ガタッ!


裕「俺ら帰宅部だからよ!これから一緒にゲーセン行こうぜゲーセンっ!!」ガタッ!


セイヤ「悪いな、辰巳に裕…俺、これからバイトがあるんだ…」鞄を持つ…


辰巳「はぁ?お前バイトなんかしてるのかよ…」


セイヤ「偶にな…リサイクルショップのバイトと、香霖堂の整理整頓…後は「セイヤは私とフランの専属執事なのよ♪そうよね?セイヤっ❤︎」いきなり人の会話に割って入ってくるなよ、レミリア…」


レミリア「何よ…もう今日は会えないから、もう1度、貴方に挨拶をしようと思って待っていたのに…」シュンっ…


セイヤ「そ、そうか…悪かったな…」なでなでっ…


レミリア「ふふっ❤︎良いわっ❤︎特別に許してあげる、感謝しなさいっ❤︎」ニコっ❤︎


セイヤ「レミリアお嬢様の寛大なる心遣いに、私、感謝を禁じ得ません…」なでなで…


レミリア「これからセイヤはバイトなのでしょう?なら私が、疲れが溜まらないよう魔法を掛けてあげるわっ❤︎」ネクタイグイッ!!


チュッ❤︎


セイヤ「んんっ!?」


辰巳・裕「「っ!!?」」


ちゅぱっ❤︎


レミリア「お昼にデザート、食べ損ねてしまったから❤︎確かに食べさせて貰ったわっ❤︎ふふ、それじゃあセイヤ❤︎また明日の朝、一緒に登校しましょうねっ❤︎」タッタッタッタッタッ…


ガラガラ……ガラガラトンッ…


辰巳「お、おいセイヤ…///大丈夫か…?///」羨ましい…


裕「レミリアちゃんって…///いつの間にか彼処まで大胆になったんだな…///」羨ましい…


セイヤ「あの姉妹は何回言っても治そうとしないんだよ…///ていうかレミリアの奴、霊夢達と部室行かないで教室残ってるから、ずっと疑問に思ってたんだが…///まさかこんな事する為にわざわざ教室残ってたのか…///何が挨拶する為にだよ…///ったく…///」片手で頭抱える…


辰巳「お前は本当に幸せ者だなぁ…今日の下駄箱での出来事、学校中に広まってるしよ…レミリアちゃんの妹と別れ際にキスしたんだってな」


セイヤ「それも不可効力だ…それじゃな…俺はバイト行くわ…」スタスタ


裕「おうっ!じゃあなぁ〜♪」


セイヤ「…」右手を軽く挙げる…


スタスタスタスタ…ガラガラ……ガラガラトン…


辰巳・裕「「超羨ましい…」」はぁ…



〜幻想学園(誰かを助け隊部室)〜



ガチャッ……バタン…



咲夜「おや、お嬢様。遅かったですね…教室で何をされていたのですか?」


レミリア「えっ?///えぇと…///セイヤがバイトに行ってしまう前に…///どうしてももう1度挨拶がしたくて…///『正直に言ったら怒られるわよね…絶対…』」ガタガタッ…ストっ…


早苗「えぇっ!?セイヤさんまだ教室に居たんですかっ!?」


レミリア「パチェ達生徒会メンバーから頼まれた、球技大会と文化祭に必要な備品の申請用紙を見直していたのよ。その他にも、生徒会から頼まれた仕事が多いみたいだし……早苗、貴女はセイヤの事を何も分かっていないのね…」シラ〜…


早苗「そんなぁ〜…言ってくれれば手伝ったのにぃ〜…」さにゃ〜…


アリス「手伝うって言っても、どうせ『俺がやるから、お前達は先に部室行ってていいぞ?』とか何とか言うに決まってるよ…」


咲夜「パチュリー様達から頼まれる様な仕事です。私達では多分、1日掛かっても無理ですよ…」どうぞ、お嬢様…紅茶です…


レミリア「あの書類の量を見るだけで、色々嫌になってくるわ…」ありがとう、咲夜…


魔理沙「今日は久し振りに霊夢と早苗が居るのになぁ〜…セイヤはバイトかぁ〜…タイミング激悪いぜぇ〜…」はぁ…


霊夢「それに生徒会の仕事まで手伝ってるみたいだし…面倒臭がりなのか、仕事熱心なのかハッキリしない奴ねぇ〜…」ズズズー…


フラン「セイヤは私達が関わると一生懸命になってくれるんだよっ❤︎それ以外には、興味無いな…とか面倒臭そうに言うしっ❤︎」


早苗「フランちゃん違いますよ…セイヤさんはもっとこう…滅茶苦茶面倒臭そうに言います!…興味無いな…」キリッ…


魔理沙「あははははw!ちょっとキリッとしてる所が似てるぜぇっw!!」ゲラゲラw


霊夢「早苗は無駄にセイヤの物真似が上手いわね…声もわざわざ低くするし……まぁそれはフランもだけど…」ズズズー…


咲夜「しかし、今日の活動はどうしましょうか…ご意見ボックスの中は当然の如く空っぽですし…」


フラン「やる事無いなら私はアリスとセイヤ写真の交換したーいっ!」


魔理沙「じゃあ今日も各々ダラダラ過ごして、下校時間になったら解散って事にするかぁ…」グデーン…


フラン「やった〜っ♪ねぇねぇアリスっ!写真交換しよ〜っ♪」


アリス「勿論良いよ♪聞いて笑って見て驚いてね?」


フラン「うんっ♪」


早苗「それではレミリアさん。久々のチェス将棋3本勝負…どうですか?」


レミリア「構わないわよ?罰ゲームは敗者は勝者の言う事を何でも聞く…これで良いわよね?」


早苗「勿論ですとも…今日こそは引き分けになんてさせませんからね?」ドンッ…


レミリア「私も最初からそのつもりよ…2度とデカイ口叩けない様、コテンパンにしてあげるわ…」ドンッ…


咲夜「では霊夢か魔理沙、私とオセロでも如何ですか?」


魔理沙「なら私が相手してやるぜっ!白黒はっきり着けてやるっ!オセロだけになっ!」


霊夢「そんな使い古された台詞言うんじゃないわよ…それじゃあ私は少し寝るわ…まだ寝足りないし…」うつ伏せになる…


魔理沙「それじゃあ終わったら声掛けるからな?それじゃあ咲夜、いざ尋常に勝負だぜっ!」


咲夜「ふふ、負けませんよ」トンッ…


パチッ…


早苗「むむむ…レミリアさん、やはり中々に強いですねぇ…」パチッ…


レミリア「貴女も中々やるわね…まぁセイヤ程じゃないけれど…」パチッ…


アリス「ねぇフランちゃん、これなんてどう?中々に良い角度で撮れたと思うんだけど…」スマホ見せる…


フラン「あっほんとだっ!ならこれと交換しようよっ♪」スマホ見せる…


アリス「良いよ♪…それにしてもフランちゃんの写真フォルダの中って、セイヤの寝顔写真が沢山あるね…」じゃあLINEで送るね?


フラン「起こす前に沢山写真撮るからっ♪私の写真フォルダはセイヤの写真で一杯だよっ❤︎」うんっ♪


咲夜「此処ですっ!」スッ…


魔理沙「なぁっ!?み、見落としていたぜぇっ!!」ガーーーンッ☆


咲夜「ふふふふ…これで形勢逆転ですね。魔理沙…」スッ…スッ…スッ…スッ…


魔理沙「ぐぬぬぬっ…ま、まだまだ勝負はこれからだぜっ!」


霊夢「…」zzz



♨︎完全下校時刻になりました♨︎



魔理沙「おーい霊夢ー…そろそろ起きないと門閉まっちゃうぜー…?」ユサユサ…


霊夢「ん〜…後5分だけ…」むにゃむにゃ…


魔理沙「そう言って結局完全下校時刻になってるんだぜ?寝るなら家の布団で寝ろ〜…」ユサユサ…


霊夢「んんぅ〜…」ムクッ…


咲夜「漸く起きましたね…さ、早く帰りましょう。残っているのは私達位らしいですからね…」鞄持つ…


霊夢「眠い眠い眠い眠い〜…」ガシッ…


魔理沙「制服引っ張るなぁー!シャキッとしろシャキッとーっ!」ユサユサ!


アリス「今思うとさ、寝起きが良い人って少ないよね…セイヤも寝起き悪いしさ…」


フラン「寝起きのセイヤは最高だよっ❤︎寝惚けて体の色々な所弄ってくれるもんっ❤︎」きゃーっ❤︎


アリス「私まだそんな経験ないから羨ましいなぁ…因みにフランちゃん、どんな所弄られたの?」


フラン「えぇっ!?///……え、え〜と…///胸とか…///太股とか…///」モジモジ…


早苗「ぐぬぬっ…私は約1年間セイヤさんと同棲していましたが、そんなハプニングエロ1回もありませんでしたっ!!」羨ましいですっ!そして悔しいですっ!!


フラン「セイヤの触り方…///激しくて、ネチっこくて…///それに、セイヤに触られると…///何だか体に電気が走ったみたいな感覚がして…///凄く気持ちぃんだもん…///」モジモジっ…


レミリア「思えばあの時からよね…フランがエッチな子になってしまったのは…」遠い目…


咲夜「そうですね…///妹様をエッチな子にする、その役目は是非とも私が引き受けたかったですね…///」エロい目…


アリス「私もセイヤに体触って貰いたいなぁ…///どれ位気持ち良いんだろ…///」


フラン「私もまたセイヤに弄られたいなぁ〜❤︎気持ちぃからっ❤︎」モジモジっ…


魔理沙「変な話してないでさっさと帰るぞぉ〜…ほら、霊夢もしっかりしろ〜…」スタスタ


霊夢「はぁ…布団が恋しい…」スタスタ


ガラガラ………ガラガラ…カチャカチャカチッ…


魔理沙「よしっ!それじゃあ帰ろうぜっ!」


「あ、皆さんも丁度今帰りですか?」スタスタ


フラン「あっ!妖夢だーっ♪」ダキッ!


妖夢「うわわっ!ふ、フランちゃん…ビックリするのでいきなり抱き着くのはやめて下さいよぉ…」なでなで…


フラン「えへへっ♪ごめんねっ♪…むむっ?何だか妖夢良い匂いするぅ〜♪」スンスンっ…


妖夢「部活が終わった後にシャワーを浴びたので…その所為でこんな時間まで校内に居る羽目に…幽々子様に晩御飯を作るのが遅れてしまいます…」あはは…


咲夜「それは大変ですね…早く帰らないと幽々子先輩が餓死してしまいますよ…」ゴクリっ…


早苗「今頃白玉楼で、妖夢ぅ〜…お腹空いたわぁ〜…早く帰って来てぇ〜…とか言ってますよ絶対…」


霊夢「だから早苗は何で無駄に物真似上手いのよ…」ほんと無駄にクオリティが高い…


レミリア「取り敢えず早く帰りましょう?と、その前に…」スマホ取り出す…


咲夜「スマホを取り出してどうしたのですか?お嬢様…」


レミリア「セイヤに帰宅すると連絡するのよっ❤︎きっと心配しているでしょうし…何より、妻が家に帰宅する際、旦那に連絡を入れるのは当然の事でしょう?///」スッスッ…


咲夜「そ、そうですね…お嬢様の仰る通りです…『いつもセイヤがバイトの時、私達が部活から帰る際いつもスマホを弄っていると思ったら…セイヤに帰宅するという連絡を入れていたんですね…お嬢様…』」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!!!



霊夢・早苗・妖夢「「「っ!!?」」」ゾクゥッ!!


魔理沙「何だ何だ?地震か?」


フラン「結構大きい地震だね…」


霊夢「地震なんかじゃないわッ!皆ッ!早く校内から逃げるわよッ!!」ダッッ!!


咲夜「ちょ、ちょっと霊夢っ!?廊下を走ってはいけませんよっ!?」


霊夢「今は校則気にしてる場合じゃないのよッ!!いいから言う通りにしてッ!!事情は後で説明するからッ!!」ダダダダダダダダダダッ!


アリス「な、何だかイマイチ状況が分からないけど…取り敢えず霊夢の言う事信じようかなっ!!」ダッ!!


ズォォォォォォォォォォッ…!!


妖夢「『背後から妖気の霧が…このままでは全員呑み込まれてしまいます…』霊夢ッ!止むを得ませんッ!窓硝子を割って校内から出ましょうッ!!」ダダダダダダダダダダッ!!


霊夢「可能ならとっくにやってるわよッ!窓硝子も妖気の結界が張ってある所為で、壊せそうにないわッ!兎に角あの霧から逃げる方のが先決よッ!!」ダダダダダダダダダダッ!!


早苗「だ、駄目ですッ!もう直ぐ其処まで来てますッ!!」ダダダダダダダダダダッ!!


霊夢「『くっ…仕方ないわね…』レミリアッ!LINEの画面開きっぱなしでしょッ!?今直ぐセイヤに助けてってLINE入れてッ!!」ダダダダダダダダダダッ!!


レミリア「わ、分かったわッ!」スッスッ!


フラン「やだやだぁっ!なんか気持ち悪いよぉっ!!」ダダダダダダダダダダッ!!


魔理沙「これはマズイ展開だぜ…」ダダダダダダダダダダッ!!


レミリア『セイヤっ…!!』スマホを握り締める…



ズォォォォォォォォォォオオオオオオオオッッ!!!!



〜幻想町(リサイクルショップ)〜



カランカランっ♪



セイヤ「ふぅ…やはり、慣れない事をすると疲れますね…」


おじいさん「悪いねセイヤ君…いつもいつも急に呼び出したりして…」


セイヤ「いえ、お気になさらず…」


おじいさん「ん?LINEが来ているみたいだよ?…もしかしてコレかい?」小指立てる…


セイヤ「ち、違いますよ…『どうやらレミリア達は帰るみたいだな…』」スタスタ


スッ…


おじいさん「毎回言うけど、レジにスマートフォンを置いておくと盗まれるよ?」


セイヤ「……店長、悪いんですけど…バイト抜けても大丈夫ですか…?」


おじいさん「え?ど、どうしたんだい?いきなり…」顔が怖いよ…


セイヤ「急用です…途中で帰る事を許して下さいますか…?」


おじいさん「お、おう…別に構わないけど…」急に呼び出したのは私だし…


セイヤ「すみません…自分はこれで失礼します…」ダッ!!


おじいさん「ど、どうしたんだろうねぇ…」



〜リサイクルショップ(更衣室)〜



セイヤ「紫さん聞こえますかッ!?」脱ぎ脱ぎッ!


紫『そんな大声を出さなくても聞こえてるわよ〜…どうしたのよいきなり…』


セイヤ「今校内に残っている先生と生徒はどれ位居ますかッ!?」Yシャツを着るッ!


紫『え〜と…多分殆どの先生は帰った筈よ?生徒達も部活が終わったら帰るだろうし…数える程度しか居ないと思うわ…それがどうかしたの?』


セイヤ「詳しい事を話してる余裕はありませんッ!取り敢えず紫さんも今から学校に向かって下さいッ!それと、幽々子先輩と諏訪子と神奈子を大至急学校に呼び出して下さいッ!お願いしますねッ!?」ダッッッ!!


紫『えっ!?ちょっ!待っtブツッ!!


セイヤ『レミリア何だよ助けてってッ!!兎に角急いで学校に向かうしかねぇッ!!忌狂ッ!!』ダダダダダッッッ!!


忌狂『ハァ〜イ…何ィ〜…』ムニャムニャ…


セイヤ「この近くで何かデカくてヤバそうな力を感じないかッ!?」裏口から出るかッ!!


忌狂『ムムムッ……感ジルヨッ!セイヤ達ガ通ッテル学校ニ物凄ク強イ力ヲ感ジルッ!!』


セイヤ「『糞ッ…という事は、彼奴ら全員が何らかの厄介事に巻き込まれたって事か…強い力…まさか…霊夢達が追ってた妖怪か…?だとするとマジで厄介だな…』忌狂ッ!学校までを最短距離で抜けるッ!狂気の力を総て足に集中させるからコントロール手伝ってくれッ!!」ズズズズズズッッッッ!!


忌狂『合点合点ッ!!少シ強メニイクヨッ!!歯ァ食イ縛ッテテッ!!』ズオッッッッ!!


セイヤ「頼むッ!!っ……待っテろよ…直グ、助けニ行クカラナッ!!」ギュオンッッッッッッッ!!!!



〜?幻想学園?(廊下)〜



「魔理沙っ!魔理沙しっかりしなさいっ!!」ユサユサっ!


魔理沙「んんっ……霊…夢?此処は一体何処だ…」ムクッ…


霊夢「学校……と言いたい所だけど、私達が通ってる学校とは別ね…」


妖夢「フランちゃんに咲夜っ!起きて下さいっ!」ユサユサっ!


魔理沙「咲夜とレミリア、それにアリスとフランもまだ目を覚まさないのか?」グシグシ…


霊夢「まぁね…気を失って当然よ…私達はさっき…次元の狭間に閉じ込められたんだからね…」


魔理沙「じ、次元の狭間ぁっ!?」ビクゥッ!


霊夢「そう言っても差し支えないって事…さっきの妖気の霧、アレに呑み込まれた時に、私達はさっき居た場所とは全く異なる別の場所、つまり異空間に飛ばされ、閉じ込められたのよ…」


魔理沙「ど、どうすんだよ霊夢ぅ…霊夢なら何とか出来るのかぁ…?」ウルウル…


霊夢「出来ない事は無いけど…この異空間から抜け出す方法はたった1つ…それは…この異空間を創り上げた元凶を消す事よ…」


魔理沙「そ、そんな…」ガクガク…


早苗「レミリアさん起きて下さいっ!!」ユサユサっ!


レミリア「う〜…」ガクガクっ…


アリス「早苗違う違う…こういう時のレミリアを起こす時は、セイヤの名前出さなくちゃ、そうすれば多分1発で起きるよ……レミリア〜?セイヤが全裸でレミリアの事誘ってるよ〜?」耳元でボソッ…


レミリア「うーーーーーっ❤︎」ガバッ!!


早苗「うわぁ〜…」(憐れみの目)


レミリア「セイヤはっ❤︎私のセイヤは何処なのよっ❤︎遂に貴方を受け入れて、1つになる時が来たのねっ❤︎」キョロキョロ…


咲夜「お嬢様…どうやら今は、ふざけている場合では無いみたいですよ?」


レミリア「えっ…ど、どういう事よ、咲夜…」私のセイヤは…?


咲夜「どうやら此処は、私達が元居た世界とは異なる世界の様です…」キョロキョロ…


霊夢「本当にマズイわね…セイヤに助けを求めたのは良いけど…どうやってこの異空間に辿り着くのよ…」片手で頭抱える…


フラン「ね、ねぇ皆…私達…どうやって帰るの…?」ふるふる…


魔理沙「どうやら元凶を消す以外、方法が無いみたいだぜ…」


妖夢「セイヤが辿り着く可能性は限りなく0に近い…という事は、私達で何とかするしか無いという訳ですね…」


「ほう…その何とか、とは…この我を消す事が出来ると思っているという事だな?」コツ…コツ…


アリス「ひっ…」ビクッ…


霊夢『な、何よ…こいつ…妖怪…?いや、違うわ……此奴は…鬼…』


「そう怯える事は無い…我の名は心操鬼…嘗てこの地を支配していた、貴様らでいう所の【鬼】という存在だ…」コツ…コツ…


レミリア「何を言い出すのかと思えば…嘗てこの地を支配していた?眠りから目覚めたばかりで、まだ寝惚けているのかしら?」


心操鬼「口を慎め小娘…その首、叩き落とされたいか…」コツ…


レミリア「寝起きが悪いのは、なにも人間に限った事では無いという訳ね……霊夢、逃げなさい…此処は私が引き受けるわ…」ボソ…


霊夢「っ!?れ、レミリアっ!あんた何馬鹿な事言ってんのよっ!!」


レミリア「馬鹿とは失礼しちゃうわね…私は本気よ…私が貴女達の傍に居ても、足手纏いになるだけだわ…悔しいけれど、それが事実よ…」


妖夢「だ、駄目ですレミリアっ…此処は逃げましょうっ…」


レミリア「逃げた後の事を、貴女達はちゃんと考えてあるのかしら…?」


咲夜「お、お嬢様…な、何故っ…」


レミリア「何故…?愚問ね…私達は今まで、セイヤに頼り過ぎていたのよ…それにね、咲夜…1度で良いから私は、セイヤの立場になって、物事を見詰めてみたかったのよ…」


咲夜「セイヤの立場で…物事を見詰める…?」


霊夢「あんたの言いたい事は分かるわっ!でも、それを見過ごす事なんて出来ないっ!あの馬鹿と同じ立場になってって言うなら尚更ねっ!」


心操鬼「無駄話は嫌いだ…貴様ら小娘も、今まで我が喰って来た魂と同じく、贄となって貰おう…」


レミリア「早く行きなさいっ!この状況を打開出来るのは、霊能力を使える霊夢、貴女と早苗と妖夢だけなのよっ!?」


早苗「れ、レミリアさん…」


レミリア「行きなさい早苗…癪だけれど、貴女は私が持っていない力を持っているわ…だから、お願い…」ニコ


早苗「い、嫌ですっ!!私も残りますっ!!口には出しませんけど…レミリアさんの事は大嫌いですけど…でも…レミリアさんは…私の大切な友人の1人ですッ!!…だから…」ウルウル…


レミリア「あら、奇遇ね…私も貴女と全く同じ気持ちよ……でも、だからこそ…貴女は此処で立ち止まってはいけないのよ…」


咲夜「……お嬢様が残るのならば…私も残りますよ…」


フラン「私も私も〜♪あんなコスプレ野郎、私達3人でやっつけちゃおうよっ♪お姉様っ♪」ギュッ!


レミリア「咲夜…フラン…」


咲夜「私はあの時から、お嬢様と共に在り続けると、固く心に誓いました…ですからどうか最後まで、私を貴女の傍に居させて下さい…レミリアお嬢様…」ニコ


フラン「私はお姉様の妹だもんっ♪どんな時でも一緒に居るのが、本当の姉妹でしょ?そうだよね?お姉様っ♪」ニコ


心操鬼「ははははははっ!!こんなに愉快な気分になったのは久方ぶりだっ!気に入ったぞ小娘共、貴様らは全員…この我の伴侶として、生涯を終えるその時まで、我に尽くして貰うとしよう…」コツ…コツ…


レミリア「お生憎様…既に私には、心から愛する男が居るのよ…身も心も、その男に捧げると決めているわ…だから貴方のその言葉は、耳障りでしかないわ…」


咲夜「お嬢様の仰る通りです…無駄話は嫌いなのでしょう?早く掛かって来て下さい…」シャキンッ…


フラン「あ、でも気持ち悪いからあんまり近寄らないでね?何だか貴方臭そうだし…それに外見が生理的に無理…」おぇっ…


レミリア「早く行きなさいっ!セイヤはきっと、私達を助けに来てくれるわっ!私達がセイヤを信じないで、誰がセイヤを信じるのよっ!!」


魔理沙「レミリア…」


心操鬼「その男、セイヤと言ったな…貴様らが惚れた男の肉体、是非とも手に入れたいものだ…」コツ…コツ…


咲夜「早くッ!!私達では5分も持ちませんッ!!」


霊夢・魔理沙・アリス・早苗・妖夢「っ」ダッッ!!


タッタッタッタッタッタッタッタッタッ!!


フラン「また後でねぇ〜♪」手をフリフリっ…


心操鬼「ふはははははっ!!本当に面白いな貴様ら人間はっ!!雑魚が幾ら集まろうと、所詮は雑魚…矮小な存在の貴様ら人間が、この我に歯向かうとは…実に滑稽だな…」


レミリア「セイヤはいつも…こんな気持ちだったのかしらね…足の震えが止まらないわ…」ガクガク…


咲夜「そうですね…ですが、良い経験です…また1つ、セイヤの事を知る事が出来ました…」ガクガク…


フラン「よーっし!この不細工な顔面変形させて、セイヤみたいなイケメン顔にしてあげるから覚悟してねっ!」ビシィッ!


心操鬼「貴様ら小娘を操り、同士討ちをさせるというのも一興だな……さぁ来るがいい小娘共、貴様らの勇姿、この我自らが見届けてやろう…」コツ…コツ…



〜幻想学園(校門)〜



ザザァッッ!!



セイヤ「忌狂ッ!何処カラ力ヲ感ジルッ!?」タッタッタッタッタッタッ!


忌狂『待ッテセイヤッ!力ハ感ジルケド…ドウヤラ次元ガ違ウミタイ!』


セイヤ「ハァッ!?次元ガ違ウッテ…ナラドウスリャイインダッ!?」


忌狂『次元ニ隙間ヲ発生サセテ…ソノ隙間カラ入ルシカ方法ハ…』


セイヤ「ソノ次元ニ隙間ヲ発生サセル方法ヲ教エロッ!今直グダッ!!」


忌狂『……狂気ノ力ヲ80%マデ高メタ状態デ、空間ヲ突キ破ル…ソレシカ方法ハナイヨ…』


セイヤ「80%ダナッ!?ッッ!!?」ズズズズズズッッッッッッッッ!!!!


忌狂『ッ!?ダ、駄目ダヨセイヤッ!!ソンナ事シタラッ!!セイヤノ心ガッ!!』


セイヤ「ルセェッ!!少シ黙ッテロッ!!グオァァァァァァァァッ!!!??」グチャグチャグチャグチャッッ!!


ググググッ…!!


セイヤ「ウオァァァァァァッッ!!!!」グチャグチャッッ!!…ガシッ!!…ビシッ!!


忌狂『空間ニ切レ目ガッ…セ、セイヤ頑張ッテッ!後少シダヨッ!!』


ビシビシッ!!ピシッ!


バリィィィンッッッ!!!!


セイヤ「ハァ…ハぁ…く、糞っ…」ゼェ…ゼェ…


オオオオオオオオオオオオオオオオ…



セイヤ「気持ちの悪い空間だな…この先に彼奴らが居るのか…」


忌狂『下手ヲシタラ…2度ト現実ノ世界ニ戻ッテ来ラレナクナルヨ…?ソレデモ行クノ…?』


セイヤ「決まってるだろ……それにな、忌狂…俺は彼奴らの居ない世界で生きて行くつもりは無い…どうせ死ぬなら、彼奴らと同じ世界で死にたいんだ…」


忌狂『セイヤ……ウンッ!セイヤナラソウ言ウト思ッテタッ!ホラ、早クシナイト次元ノ隙間ガ閉ジチャウカヨッ!!』


セイヤ「あぁ…!」バッッ!!



ブゥゥゥゥゥゥゥゥンッ……バシュッ…!!



〜?幻想学園?(廊下)〜



スタッ…


セイヤ「忌狂…此処で間違いないか?」スクッ…


忌狂『間違イナイ…ト言イタイ所ダケド…外デ感ジタ力ヲ、コノ空間内デハ感ジナイ…』


セイヤ「力を隠してるって訳か…」


忌狂『違ウ…何処カニ隠レテルミタイ…デモドウシテ…』


セイヤ「場所が分からないなら仕方ない…地道に探すしかなさそうだな…彼奴らが此処に居るのは間違いないんだ…」スタスタ


「せ、セイヤっ!?良かったっ!助けに来てくれたんですねっ!?」タッタッタッタッタッタッ!


セイヤ「さ、咲夜っ!?」


咲夜「セイヤなら…助けに来てくれると信じていました…」ウルウル…


セイヤ「咲夜…本当に無事で良かった…他の奴等はどうしたんだ?」


咲夜「お嬢様と妹様と一緒に居たのですが…逸れてしまいました…」


セイヤ「そうか……でも、咲夜が無事だって分かったんだ…今はそれで良い…」ギュッ…


咲夜「セイヤ…」


セイヤ「よし、それじゃあレミリアとフラン、それに他の奴等も探しに行くかっ!」


咲夜「……セイヤ…」


忌狂『ッッ!!!?セ、セイヤッ!!其奴ハセイヤノ知ッテル咲夜ジャナイッ!!』


セイヤ「っ!?」バッ!


咲夜「死んで下さい…」シャキンッ!


ザクッ!!


セイヤ「ッッッ!!??」ドサァッ!


ブシュッッ!…ドクドクっ…


セイヤ「グあぁぁッ!?く、くッそ痛ぇッ!!」ボタボタボタボタっ…


咲夜「貴方を殺して…あのお方に褒めて頂く…私はその為に…生きている…」シャキンッ!×6


セイヤ「さ、咲夜…お前…ごふッ!」ビチャビチャっ…


咲夜「死んで下さい…貴方は私の、あの方の、敵…」ヒュッッ!!


セイヤ「っ…魂迷魄断刀(翳梁)!!」ヒィィィィィンッ…!!ジャキンッ!!


ギギギギギギィィンッ!!


セイヤ「咲夜っ!俺だっ!!水奈月セイヤだっ!!憶えてるだろっ!?」


咲夜「さぁ、貴方の様な男性など、私は存じ上げません…私が知る男性は、あのお方のみ…心操鬼様のみです…」シャキンッ!×6


忌狂『セイヤッ!此処ハ一旦態勢ヲ整エタ方ガ良イヨッ!一先ズ逃ゲヨウッ!!』


セイヤ「糞ッ…糞ッ糞ッ!!!」ヒュッッッッッッッッ…!!!!


咲夜「消えたっ!?…申し訳御座いません、心操鬼様…標的を取り逃がしてしまいました…」


『構わん…残りはあの博麗の巫女と名乗る小娘と、あの取るに足らない下郎のみだからな…お前は早急に他の者と合流し、奴等を討て…念を押して置くが、殺すなよ?』


咲夜「はい…心操鬼様の、仰せの通りに…」ヒュッッッッッッ…!!!!



〜?幻想学園?(保健室)〜



セイヤ「ぐッ…がッはッ…」グチョッ…グチャッ…


忌狂『セ、セイヤ…大丈夫…?』


セイヤ「大した怪我じゃねぇよ…刺される直前に…後ろに少し下がったからな…」包帯グルグル…


忌狂『咲夜…完全ニ操ラレテタ…完全ニ心ヲ操レル妖怪ナンテ、聞イタ事無イヨ…』


セイヤ「霊夢と似た台詞言うな…ッ!!く、くッそ…咲夜の奴ッ…少しは加減してくれッての…」ゲホッゲホッ…


ドォォォンッッ!!


セイヤ「ッ!?さ、咲夜かッ!?」


「あっ♪敵発見っ!ねぇねぇお姉様、殺しちゃ駄目なんだっけ?」スタスタ


「駄目だって何回言えば分かるの?フラン。殺したりなんかしたら、ご褒美を貰えなくなってしまうわよ?」スタスタ


セイヤ「レミリア…フラン…」


レミリア「畜生の分際で、私の名前を気安く呼ぶな…殺すわよ…」フォンフォンフォン…コンッ!


フラン「まぁ半殺しにはするんだけどねっ♪それじゃあお姉様、取り敢えず四肢捥いでさっ、抵抗出来ない様にしちゃおっか♪」チャキッ!


セイヤ「レミリアッ!フランッ!俺の事が分からないのかッ!?」


レミリア「貴方の様な下劣な人間なんて、私は知らないわ…耳障りだから、声を荒げないでちょうだい…」


忌狂『問イ掛ケテモ無駄ダヨセイヤッ!早ク逃ゲテッ!!』


セイヤ「ッ」ダッッ!!


フラン「逃がさないよぉ〜♪」ヒュッッッ!!


セイヤ「なッ!?」


フラン「えいっ♪」ドゴォッッ!!!


セイヤ「ぐぉあッ!!?」


ドガァァァアアアアンッッ!!!


パラパラ…


レミリア「相変わらずやる事が派手ね、フラン…壊れたらどうするつもりなのよ…」スタスタ


フラン「どうせ四肢捥いじゃうんだもん関係無いじゃん♪」スタスタ


セイヤ「ゲホッゲホッ!!れ、レミリア…フラン…」手を伸ばす…


サクッ!!


セイヤ「ぐぁぁぁぁぁぁッ!!!?」


レミリア「だから、私の名前を気安く呼ぶな…同じ事を何回も言わせないで欲しいわ…今のは挨拶よ…次は、手の平を刺すだけでは済まさないわ……フラン…」


フラン「はぁ〜いっ♪」チャキッ…


忌狂『セイヤッ!死ニタクナイナラ早ク逃ゲテヨッ!打チヒシガレテル場合ジャナイデショ!?』


セイヤ『どうして…俺の声が届かない……俺は…彼奴らにとって…その程度の存在だったって事なのか…?』


「ほらシャキッとしなさい馬鹿セイヤっ!!食らいなさい、レミリアっ!フランっ!博麗結界っ!!」ヒュッッ!ヒュッッ!


レミリア・フラン「っ!?」バチィッ!!


セイヤ「霊…夢…?」


霊夢「ほらっ!早く逃げるわよっ!さっさとその串刺しにされた手、何とかしなさいっ!!軽い霊力結界だから、長くは保たないわっ!」


セイヤ「あ、あぁ…グッ!!がァっ!!」ズボッ…!!カランカラン…


霊夢「こっちよ!付いて来てっ!!」ダッッ!


セイヤ「…」ダッッ!!



タッタッタッタッタッタッ!!



〜?幻想学園?(家庭科室)〜



ビリビリィィッ…グルグルっ…


セイヤ「ぐゥ…!」


霊夢「痛いでしょうけど我慢しなさい…あんた、男でしょ…」キュッ…


セイヤ「……霊夢…魔理沙にアリス、それと早苗は…」グッグッ…


霊夢「残念だけど…咲夜にレミリア、フランに拘束されて…敵の配下に成り下がったわ…それに、妖夢も一緒よ…」


セイヤ「妖夢………はは、じゃあ…残るは俺と霊夢の2人だけか…」


霊夢「他にも先生や生徒が何人か居たわ…でも、其奴らは気絶させてあるから大丈夫よ…」


セイヤ「何が大丈夫だ…咲夜にも…レミリアにもフランにも…俺の声は届かなかった…俺はこれから…どうすればいい…」


霊夢「腑抜けてんじゃないわよ情け無い…あんたそれでも男なの?あんたは今まで何回も、こんな逆境切り抜けてきたじゃない…」


セイヤ「っ…今回は話が別だッ!俺は彼奴らを傷付ける事なんか出来無いッ!彼奴らを傷付ける位なら、俺は死んだ方がマシだッ!!」ガタッ!


霊夢「っ…ならどうするってぇのよッ!このままじゃ、魔理沙達はあの妖怪擬きに一生こき使われる事になるのよッ!?あんたはそれでも良いってぇのッ!?」ガタッ!


セイヤ「そんな事言って無いだろッ!彼奴らは俺が命を懸けて救うッ!!」


胸倉ガシッ!


霊夢「命を懸けてってねぇっ!!あんた、何回そんな無茶して、私達を苦しめるつもりなのよッ!!あんたが居なくちゃ、私達だって生きてる意味が無いのよッ!!」


セイヤ「っ……霊夢…」


霊夢「あんたには…私達には無い…何か特別な能力があるわ…人を惹きつけるって所もそうだけど…あんたの意思の強さが…私達を…いつも救ってくれた…だから私は…あんたに賭けるわ…水奈月セイヤ…」パッ…


セイヤ「どういう意味だよ…霊夢…」


霊夢「こういう事よ……博麗結界(瞬き)」スッ…


キィィィン…!!


セイヤ「なッ!?お、おい霊夢ッ!!どういうつもりだッ!?」バンバンッ!


霊夢「言ったでしょ?あんたには私達には無い、特別な能力があるって…この危機的状況を打開できるのは…あんたしか居ないのよ…セイヤ…」


ドォォォンッ!!


魔理沙「あーあー…やっと見付けたぜぇ…」スタスタ


アリス「往生際悪いね…好い加減観念して心操鬼様に尽くす覚悟したら?」スタスタ


セイヤ「魔理沙…アリス…」


霊夢「悪いけど…私は妖怪擬きに屈するつもりなんかさらさら無いわ…ま、あんた達も本心からそんな言葉言ってるって訳じゃ無いみたいだけど…」お札構える…


早苗「霊夢さんも力を貰えば分かる筈ですよ…残るは霊夢さんただ1人…そして…」チラ…


妖夢「その結界の中に閉じ込められている男性を心操鬼様に捧げ、依代とする…そうすれば心操鬼様は晴れて、人間界に具現化する事が出来る様になるんです…」


霊夢「見た目がセイヤでも…あんな奴がセイヤの中に入った時点で好きになれないわね…」


セイヤ「何訳の分からねぇ事言ってんだッ!!出せッ!!出せよ霊夢ッ!!!!」ドンッッ!!


霊夢「セイヤ…もしも私が操られても…その私が発する言葉は全て偽りの言葉よ…」


セイヤ「遺言みてぇな事言ってんじゃねぇッ!!俺も戦うッ!!あんたと一緒に、彼奴らを取り戻すッ!!」


霊夢「今のあんたじゃ無理よ…しっかり頭冷やしなさい…馬鹿セイヤ…」ニコ


セイヤ「霊夢ッ!!」


霊夢「また会いましょ…セイヤ…」スッ…



シュインッッッッ…!!!!



霊夢「さ、次はあんた達の番よ…全員纏めて相手してあげるから…掛かって来なさい…」


咲夜「面白い事を言いますね、霊夢…ならば、私も加わって宜しいですか?」スタスタ


霊夢「咲夜…」


レミリア「貴女にも教えてあげるわ…霊夢。心を操られる快感をね…」スタスタ


霊夢「レミリア…」


フラン「出来れば壊さない様にって言われてるんだけど…まぁ生きてればそれで良いよね?」スタスタ


霊夢「フラン…」


魔理沙「さぁ霊夢…どうする?降参するなら今の内だぜ?」


霊夢「ふんっ!降参なんか死んでも御免被るわっ!あんた達も最っっ低ねっ!好きになった男放ったらかしにして、妖怪擬き如きに心を操られるんだからっ!!」


妖夢「話はそれで終わりですか?ならば、死んで下さい…」チャキッ…!


レミリア「私達のご主人様にそんな口を利いた事、後悔させてあげるわ…」フォンフォンフォン!


アリス「死んだとしても安心して良いよっ♪その時は私が霊夢を人形にして可愛がってあげるからっ♪」ズラァーー…


霊夢「はっ!上等じゃないっ!手加減しないから、そっちも十分覚悟する事ねッ!!!!『ごめんねセイヤ…最後まで一緒に居たかったけど…今の私には…囮になる事しか出来ないわ…それに、レミリアの言う通り…あんたの気持ち、少しだけ理解出来たわ…だから、私もあんたと同じ生き方をするッ!!』」ダッッ!!!



〜?幻想学園?(2年2組教室)〜



セイヤ「…」


忌狂『………ネェセイヤ…イツマデソウシテルツモリナノ?』


セイヤ「…」


忌狂『何モシナインジャ事態ハ良イ方ニモ悪イ方ニモ転バナイヨ?イツモノ格好良イセイヤハ何処行ッチャッタノ?…ネェ…私ノ話聞イテル?』


セイヤ「……フランの声で…俺に話し掛けるな…」


忌狂『今更ナ事言ワレテモ困ルンダケド…ソレトモ、霊夢ノ犠牲ヲ無駄ニスルツモリ?ソレナラ、私ハ2度トセイヤニ力、貸サナイヨ?』


セイヤ「霊夢は犠牲になってねぇ…好い加減な事言うな…」


忌狂『犠牲ダヨ…自己犠牲ノ精神…分カル?セイヤト同ジダヨ…セイヤモ霊夢モ、所謂偽善者ダヨ偽善者…』


セイヤ「っ…黙って聞いてりゃ良い気になりやがってッ!!この場でお前を跡形も無く消し去る事だって出来るんだぞッ!?」


忌狂『好キニスレバ?デモコレカラ先、ドウヤッテ皆ヲ護リ抜クツモリナノカナ?』


セイヤ「っ……そ、それは…」


忌狂『人間ニ出来ル事ナンテ、ゴク僅カナ事ナンダヨ…ソレヲ分カッテルカラ、セイヤハ私ノ力ヲ求メタ…ソウデショ?』


セイヤ「…」


忌狂『デモ…アノ時…元ノ私ヲ命懸ケデ救オウトシタセイヤ…本当ニ、凄ク格好良カッタ…ソレニネ?私ノ事、真ノ意味デ理解シヨウトシテクレタノ…セイヤガ初メテダッタンダッ❤︎』


セイヤ「忌狂…」


忌狂『ダカラ諦メナイデヨ…コンナ所デウジウジシテタラ、元ノ私ニモ、他ノ女ノ子達ニモ愛想尽カサレチャウヨ♪』ニコニコ


セイヤ「……誰が諦めるかよ…それに、彼奴らに愛想尽かされたら…それこそ自殺もんだっての………忌狂…」スクッ…


忌狂『…何?』


セイヤ「ありがとな…少しだけ…ほんの少しだけだが…元気出たわ…だから…ありがとな?忌狂…」ニコ


忌狂『フ、フンッ…///此処デセイヤニ死ナレチャッタラ、私モ死ンジャウモン…///私、マダコンナ所デ死ニタク無イシ〜…///ダカラ仕方ナクダシ〜…///』プイッ…


セイヤ「さて、決意も新たにした事だが…これからどうするかな…」


忌狂『……一応策ハアルヨ…』


セイヤ「本当か?忌狂…」


忌狂『ドウセセイヤ…私ノ力ヲ使ウツモリハ無インデショ?』


セイヤ「当たり前だ…それは大前提だっての…」


忌狂『ナラ方法ハコレシカナイネェ…ドウスル?私ノ策ニ乗ル?デモソノ代ワリ…死ヌ程痛イ思イヲスル事ニナルケド…』


セイヤ「死ぬ程痛い思い?上等だ…どんなに辛い思いをしようが、死ぬ程痛い思いをしようが、彼奴らを救い出せる可能性が0.1%でもあるならば…何度でもその痛み…耐え抜いてやるよ…」


忌狂『ヨーシッ!ソレナラ秘策ヲ伝授シテアゲヨウッ!耳貸シテ…』


セイヤ「心の中で会話してるのに耳を貸すも何も無いだろ…」


忌狂『モーッ!コウイウノハ気分ガ大事ナノッ!ソンナンジャ彼女出来ナイヨッ!?』ムクプンッ☆


セイヤ「そりゃ悪かったな…で?その秘策とは?」


忌狂『エ〜トネ〜……ゴニョゴニョゴニョゴニョ…』


セイヤ「っ……了解した。早速やってみるぞ…忌狂…」


忌狂『合点承知ノ助ッ!!』ビシッ!



〜?幻想学園?(家庭科室)〜



霊夢「うっ…ぐぅッ…」ググググッ…


魔理沙「ほんとにしぶとい奴だなぁ…正直鬱陶しいぜ…」


咲夜「何故心操鬼様は、こんな女を欲しがるのでしょうか…」


レミリア「仕方が無いでしょう?心操鬼様がそう望んでいるのだから…私達は黙ってそれに従うだけの事よ…」


霊夢「ほんとっ…あんた達には呆れるわっ…元に戻ってもっ…セイヤに近付くんじゃないわよっ…?この馬鹿間抜けっ…」スクッ…


アリス「今…馬鹿間抜けって言った…?」イラッ…


霊夢「言ったわよ…?何ならもっと言ってあげるわよ……この馬鹿間抜け共ッ!妖怪擬き如きに心を操られて恥ずかしく無いのッ!?好き?愛おしい?愛してる?…もうあんた達には、あの馬鹿を好きになる資格もッ!愛おしいと想う資格もッ!愛する資格もありゃしないのよッ!もう1度言うわ、2度とセイヤに近付くんじゃないわよッ!?この馬鹿間抜け共ッ!!」


早苗「ウザいですねぇ…もう面倒ですし殺しちゃいましょっか…」


フラン「霊夢を殺した後はあのお間抜けな男殺しに行こっと♪」


「あー…そのお間抜けな男って…もしかして俺の事すかね…?」スタスタ


霊夢「せ、セイヤ…?」


セイヤ「おう霊夢、さっき振りだな。お前のお陰で目が覚めたわ…手間掛けさせて悪かったな…」ピタ…


霊夢「『いつもの…意思が瞳に表れた…いつものセイヤ…』お、遅いわよ…馬鹿っ…」ウルっ…


セイヤ「つー訳だ…霊夢を殺したいんなら、先ず俺から先に殺す事だな…」


妖夢「私達がそんな言葉を聞くとでも?…咲夜…」


咲夜「分かっていますよ、妖夢…では霊夢、死んで下さい…」ヒュッッ!!×6


霊夢「っ!!?」


ザクザクザクザクザクザクゥッ!!


セイヤ「…」ブシュッッ…ポタポタポタポタ…


霊夢「せ、セイヤ…あんた…」


セイヤ「悪いな霊夢…今度はお前が結界の内側から、見守る番だ…」スッ…


セイヤ「狂霊符・【魔監獄】」ズズズッッ!!


ガキガキガキガキガキィィンッ!!


霊夢「なっ!?ちょ、ちょっとセイヤっ!!何やってんのよっ!!」


セイヤ「今から俺がする事を霊夢が見たら、きっと止めるだろうからな…悪いが其処で大人しくしててくれ…」ズズズズズズズズズッッ!!!


霊夢「『狂気の力を…完全にコントロールしてるの…?』あ、あんたまさかっ!また無茶な事するつもりなのっ!?そんな事、私は絶対に許さないわよっ!?」バンバンッ!!


セイヤ「黙って見てろ…絶対に…彼奴らの目、覚まさせてやるから…」ニコ


霊夢『あんたがそういう表情する時は…決まって自分を犠牲にするのよ…もう嫌っ…あんたが傷付く所を…私は見たくない…なのにあんたは…』ウルウル…


セイヤ「そんな悲しい表情、しないでくれ…霊夢。安心しろ…俺は大丈夫だから…な?」結界に手を当てる…


霊夢「セイヤっ…セイヤっ!!」手を重なる…


セイヤ「ははっ…大丈夫だって…俺を信じろ…霊夢…」


ザクザクザクザクザクザクザクザクゥッ!!


霊夢「セイヤッ!!!!」ドンドンッッ!!


セイヤ「ぐッ…あぁッ…ッてぇなぁ…」ボタボタ…


魔理沙「私達を無視して勝手に何話してるんだぜ…」シャキンッ…


セイヤ「おー…怖っ……でも、今なら…お前達の心の声…よぉ〜く聞こえるな…」ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…


咲夜「心の声?世迷言を…貴方の様な人間を見ていると、吐き気を催しますね…非常に不愉快です…『セイヤっ!お願いですっ!!私達の事を見捨てて…霊夢と2人で逃げて下さいっ!!』」


セイヤ「悪いな咲夜…それは聞けない…お前達の誰か1人でも欠けたら…俺は…生きていけないんだ…」ポタ…ポタ…


レミリア「私達には関係無いわ…貴方が何処で死のうが生きようが、私達は興味無いもの…『セイヤ駄目っ…お願いっ…もう無茶な事はしないでっ……私は…貴方を傷付けたくない…だから…』」


セイヤ「気にするなレミリア…お前達が付ける傷なら…大歓迎だっての…あ、因みにこの発言は決して俺はMですよ的な発言じゃないからね?」ポタ…ポタ…


アリス「へぇ、まだふざける余裕があるんだ…ならまだまだ楽しめそうだね…『お願いっ!もう止めてっ!私はもう…皆を傷付けたくないっ!!セイヤも霊夢も…お願いだから…早く逃げてっ…』」


セイヤ「今…解放してやるからな?アリス…もう少しだけ我慢してくれ…」ポタ…ポタ…


フラン「ねぇ〜…まだ話続けるの〜?私早く心操鬼様からご褒美貰いたいんだけど〜…『もうヤダよぉっ!霊夢もセイヤも傷付けたくないのにっ…どうして私達がこんな事しなくちゃいけないのっ…セイヤの事大好きなのに…愛してるのに…どうして傷付けなきゃならないの…』」


セイヤ「ありがとなフラン…俺もフランの事、好きだし…愛してるよ…だから、もう少しの辛抱だ…今は黙って操られてろ…」ポタ…ポタ…


早苗「あーーっ!!もうっ!!ほんっっとにウザったいですっ!!『や、止めて下さいッ!せ、セイヤさん避けてッ!!』」ヒュッッッ!


ザクゥッ!!


セイヤ「っ…早苗の悪口は心に響くなぁ…レミリアは毎回この罵声を浴びせられて、よく平気でいられるな…」ブシュッ…ポタポタ…


早苗「チッ…『セイヤさん…どうして…』」


ズボッ……カランカランッ…


セイヤ「ほら、もっと来いよ…両手両足吹き飛ばす位の覚悟が無いと…俺は殺せないぞ?」両手広げる…


レミリア「っ…なら…望み通りにしてあげるわッ!!『止めてッ!!お願いッ!!セイヤの腕を吹き飛ばすなんて事、私はしたくないッ!!』」ダッッ!!


フラン「私左腕吹き飛ばす〜♪『ヤダヤダヤダヤダァァァァァァッ!!お願い止まってッ!!ヤダよッ!そんな事したくないよォッ!!』」ダッッ!!


ズバァァァッッ…!!×2


ドチャッ…×2


ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ…!!


霊夢「あ、ああ…い、いや…嫌ァァァァァァっ!!セイヤァッ!!」ドンドンドンドンドンッッ!!


セイヤ「ッぁぐッ…あぁッッ…はぁッ!!はぁッ!!」ボダボダボダボダボダボダ…


レミリア「ふん…『いつも私を抱き締めてくれていたセイヤの腕を…吹き飛ばした……私…自身の手で……嫌ぁ……嫌っ…嘘よ…嘘よね…?』」


フラン「わぁ〜♪綺麗な血だねっ♪『そんな…もう…セイヤに抱き締めて貰えないの…?やだよそんなの…セイヤに抱き締めて貰えないなら…それなら…死んだ方が…マシだよ…』」


ドスドスドスドスッッ!!!!


魔理沙「腕を吹き飛ばされても死なないなんてなぁ…それに、精神が崩壊する様子も無いし…面倒臭い奴だぜ…『やめろぉぉおッ!!セイヤッ!!何で逃げないんだよッ!!私達に殺されたいのかッ!?私達はそんな事したくないぜッ!!』」


セイヤ「悪いな…魔理沙……でも…死ぬ…つもりは…無い…ぞ…?ごぼァッ!」ビチャビチャッ!


咲夜「中々死にませんね…貴方は蜚蠊か何かですか?『止めて下さいッ!!私はセイヤを殺したくないッ!!たった1人の、世界でたった1人の愛する男性を…私は殺したくないッ!!』」


セイヤ「ははっ…世界で…たった1人の…愛する…男性…ねぇ…咲夜に…そう言って貰えるなんて…幸せ者だな…俺は…」ボダボダボダボダ…


アリス「誰もそんな事言ってないよね?いいからさっさと死んでよ…『何…この感覚…人を刺す感覚…?セイヤの匂いが…いつもの…安心する匂いが…血の匂いに変わって…』」


セイヤ「安心する匂い…ね…アリスの匂い…の方が…安心…する…ぞ…?」ニコ


早苗「さっさと死んで、あの邪魔な結界を解いて下さいよ…ほら、早く死ねっ!!『セイヤさんっ!お願いですっ!死なないで下さいっ!!…もう嫌ですよぉ…セイヤさんが居なくなるのは…だから…死なないで下さいよぉ…』」


セイヤ「俺は…死なないって…言ってるだろ…馬鹿……ったく…頭撫でてやりたいのに…撫でてやれないなんて…な…」ボダボダボダボダ…


『さぁ妖夢、トドメを刺せ…あの醜い頭部を吹き飛ばしてやれ…もうその男に用は無い…殺してしまえ…貴様自身の手でな…』


妖夢「はい…分かりました、心操鬼様『嫌ですッ!!そんな事したくないッ!!』」チャキッ!


セイヤ「おっ…遂に…この醜い頭部とも…おさらばか…ははっ…」


妖夢「…死ねッ!!『嫌だァァァァァァッ!!!!!!』」ヒュッッッッッ!!!!


バチュッッッ!!!!


……ゴロッ…


ブシュッッ…ピュッ…ピューーッ…


ズボッッ……ドサッ…


霊夢「セイ…ヤ…?」


『ふははははははっ!!愉快っ!実に愉快だっ!!愛する者を自らの手で殺めさせるこの快感っ!何度やっても飽きぬなぁ……ん?』


スタスタスタスタ…


レミリア「…」セイヤの頭部を拾う…


『何をしているレミリア…その醜い頭部を今直ぐ捨てろ…命令だ…』


レミリア「…」ギュゥッ…


『貴様…この我の命令が聞けぬと言うのか…』


レミリア「……うぅ…ひっく…セイヤっ…セイヤぁっ…」ボロボロ…


『この我の心操術が解かれた?…おいっ!魔理沙っ!咲夜っ!アリスっ!フランっ!早苗っ!妖夢っ!』


魔理沙「セイヤ…セイヤっ…!」ギュゥッ…


咲夜「ひっく…グスッ…」ギュゥッ…


早苗「セイヤさんっ…セイヤさんっ…」ギュゥッ…


フラン「セイヤ…大丈夫だよね…?うん…分かってるよ…セイヤは強いもん……ね…?」セイヤの腕を抱き締める…


妖夢「フランちゃん…」ギュゥッ…


フラン「セイヤは世界で1番強いもんね…だから大丈夫だもん……うぅっ…えぐっ…う、うわぁぁぁぁぁぁぁんっ!!セイヤぁぁぁぁぁぁっ!!」ギュゥッ!!


『糞ッ!!何故だッ!!何故我の心操術が解かれたッ!!』


霊夢「あんたには…一生掛かっても理解出来ないわよ…人の心を…人の想いを知らないあんたには…一生掛かっても…ね…」スクッ…


『くっ……予定変更だ…貴様らは此処で殺処分する事にしよう…』


ズズズズズズズズズ…


心操鬼「用済みだ小娘共…この我の為に尽力出来た事、誇りに思うが良い…」シャキンッ!!


咲夜「……ない」


心操鬼「何?小娘…貴様今何と言った…」


咲夜「許さないッ!!私は貴方を…絶対に許さないッ!!!!」シャキンッ!!


霊夢「や、止めなさい咲夜ッ!!ぐぅッ!『魔理沙達にやられた所がッ…』」ガクンっ…


心操鬼「来るがいい小娘…その自己犠牲の精神で動く偽善の塊の様に、首を吹き飛ばして無残な姿に変えてやろう…」チャキッ…!!


咲夜「セイヤの事を…セイヤの生き方を…馬鹿にするなァァァァァァッ!!!!」ダッッッ!!


心操鬼「…熟熟呆れるな…人間の愚かさには…」ビシュッッッッッッッ!!


咲夜「ッ!!?」


霊夢「咲夜ッ!!!『セイヤっ…!!お願いっ…!!助けてっ…!!』」


「御意…」バッッッッ!!


ギィィィィィンッッ!!


心操鬼「何ッ!?な、何故貴様が…貴様はさっき…確かに首を吹き飛ばされて…」ググググッッ!!


「あぁ…まぁ確かに…俺はさっき首を吹き飛ばされた…だがな…其奴は俺の分身だ…」ギギギギギギッッ!!


咲夜「セ…イヤ……セイヤっ…」ウルっ…


セイヤ「悪い…待たせたみたいだな…」ニコ


心操鬼「くッ…我を炙り出す為に…自らの分身を作り上げたと言うのか…」


セイヤ「まぁそんな所だ……ま、取り敢えず…」グッッッッ!!!


心操鬼「なぁッ!?」グラぁっ…


セイヤ「感動の再会したいから、あんたは邪魔だ…消えろ…」ズズズズズズズズズズズズッッッッッ!!!!!


ヒュッッッ…!!


セイヤ「狂符・【狂天動地】」ゴチュッッッッッッッッッッ!!!!


ミシッ!!ボギボギッ…!!


心操鬼「ごッ!?がァッッ!!?」ゲボォっ!!


セイヤ「吹き飛べ…鬼野郎…」グンッッッ!!



ドゴォォォォオオオオオオオオォォォォンッッ!!!!!



ドォォォォォォオオオオオオオンッッッッ!!



セイヤ「おぉ〜…校外まで吹っ飛んだな…彼奴が張った結界諸共吹っ飛んだみたいで良かった良かった…」うんうん…


アリス「セイヤ…ど、どうして…」


セイヤ「ん?さっき言っただろ?其処で転がってる死体は、俺の分身だ…分身というより、半身と言った方が正しいがな…この場合…」


早苗「は、半身…?」


セイヤ「妖夢なら分かるだろ?俺と道場で試合した時、妖夢が使ってたからな…まぁ、感覚を完全に共有してるから、痛みは感じるが…」


魔理沙「痛みは感じるって…そ、それって…」


セイヤ「よくもまぁ両腕と首吹き飛ばしてくれたなお前ら…オマケに体にまで刀突き刺しやがって…激痛に耐え切れなくて気絶するかと思ったわ…」


レミリア「セイヤ…良かった…良かったぁ…」ボロボロ…


セイヤ「泣くなよレミリア…それとその頭部…今直ぐ捨てろ…気持ち悪くて吐きそうだ…」おぇっ…


フラン「セイヤ…体…大丈夫なの…?」ボロボロ…


セイヤ「んー…まぁ完全に大丈夫って訳じゃねぇよ…両腕と頭吹き飛ばされた痛みが残ってるからな…後体中突き刺されたし…」


霊夢「な、なら…どうして平然とした顔で…私達と会話してんのよ…あんた…」


セイヤ「気合いだ気合い…この位の痛みで弱音吐く訳にもいかないからな…」


妖夢「本当に…死んでしまったのかと思いました…」


セイヤ「あの鬼野郎に暴露る訳にはいかなかったからな…痛覚をそのままにしたのもその為だ…お前達を正気に戻す為とは言え、悪い事したな……さてと」スタスタ


アリス「ど、何処行くの…?セイヤ…」


セイヤ「あの糞鬼野郎と決着着けるんだよ…お前達の心操って好き放題した罪…あいつの死を持って償って貰わなくちゃな…」スタスタ


レミリア「ま、待って…セイヤ…もう少し…もう少しだけ…私達の傍に居て…」手を伸ばす…


ピタ…クル…


セイヤ「決着が着いたら…何時間でも、傍に居てやる…だから、もう少しだけ辛抱しててくれ…な?」ニコ


フラン「『いつも私達に向けてくれる…いつもの…セイヤの笑顔だ…』……うん…行ってらっしゃい…セイヤ…」ニコ…


セイヤ「あぁ…行ってきます…」ダッッッ!!


タタタタタタタタタタタタタタッッッ!!


バッッッッ!!…ヒューーーーーーーッ!!


スタッ…!


セイヤ「さぁ…決着、着けようか…心を操り弄ぶ、卑しい小鬼さんよ…」スクッ…


心操鬼「驚いたな…まさか我の肉体を此処までの損傷させるとは…」スタスタ…


セイヤ「この程度で驚いている様じゃ、これから先…もっと驚く事になるぞ…」ヒィィィィィンッ…!!ジャキンッ!!


心操鬼「図に乗るなよ、人間。我が本気を出せば、貴様の様な人間の脆い肉体など、簡単に消し飛ばせるんだ…」スタスタ


セイヤ「なら、本気を出せば良いだろ…俺の肉体、消し飛ばしてみせろ…」スッ…


心操鬼「口だけは達者だな…どれ、貴様の力…我に見せてみろ…」シャキンッ!!


セイヤ「あんたに言われなくても…そうするさッ!!」ダッッッ!!


タッタッタッタッタッタッタッタッタッ!!


セイヤ「はァッ!!」ブゥゥンッ!!


ガギィィンッ!!


グルンッ!


セイヤ「でりゃぁッ!!」バギィィンッッ!!


クルンっ…ストッ!


心操鬼「ふはははっ!拍子抜けだ小僧、やはり貴様も所詮は人間だという事だな…」


ビヒュッッッ!!


ギギギギギギギギギギギギィィンッ!!


セイヤ「吹き飛べッ!!」バギィィッ!!


心操鬼「ぬぅッ!!?」ヒューーーーーーーッ!


セイヤ「っ」グググググッッ!


バッッッッ!!


心操鬼「馬鹿がッ!貴様は空中では身動きが取れぬだろうッ!!」ビヒュッッッッ!!


「何処を見てる…」ガァンッッ!!


ドォォォォォォオオオオオオオン!!


心操鬼「ぐッ…『あ、あの小僧…いつの間に我の背後に…』」


「こっちだ…」ズバァァァッ!!


心操鬼「なっ…んだとッ…」ブシュッッ!!


セイヤ「あんたは遅過ぎる…その程度の実力じゃ、俺の事は捉えられないぞ…」ギギギギギギィィ…!!


ジャキンッッ!!×2


セイヤ「魂迷魄断刀(影法師)…」ヒュッッッッッッッ!!!!


ズバズバッッッ!!


心操鬼「ぐぉあッ!!?『ば、馬鹿なっ…この我がっ…人間如きにっ…』」ブシュブシュッッ!!


セイヤ「狂気解放率…80%…」ズズズズズズズズズズズズッッッッッッッッ!!!!


心操鬼「ッ!!!??」ゾクッ…


セイヤ「秘剣・百花繚乱…」



…ヒーーーーーーーーーーーーーーーン…



心操鬼「な、何をしtブシュブシュブシュブシュッッッッ!!ギャァァッ!!?」


セイヤ「一気に決めるぞ…」ズバズバッッ!!グルンッ!ザシュッ!!ズバズバズバズバァァァッ!!


心操鬼『は、速いッ!!斬撃が見えんッ!!何という技量だッ!!』ブシュブシュッッ!!


セイヤ「狂気解放率…90%…」ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッッッッッッッッッ!!!!!


忌狂『ダ、駄目ッ!セイヤッ!!モウコレ以上ハセイヤノ心ト体ガ持タナイヨッ!!』


心操鬼「図に乗るなと…言っているだろうッ!!」ズバァァァッッ!!


ガチっ!!ググググググググッ!!


セイヤ「これでッ…逃げられないなッ…」プシュっ…ブシュッ…!


心操鬼「『こ、こいつッ…最初からこれが狙いでッ…』は、離せ小僧ッ!!」ドゴォッッ!!


セイヤ「ごァッ!!?…ゲホッゲホッ!…諦めろッ…あんたはッ…俺がッ…塵1つ残らずッ…消し飛ばすッ…」ギロッッッ!!


心操鬼「き、貴様ァッ!!人間風情がこの我に楯突いて、生きて帰れると思うなよォッ!!」


セイヤ「ならッ…俺を殺してみろッ…あんただけは許さないッ…俺の、世界で一番大切な人達を弄びッ…同士討ちさせようとしたあんたをッ…俺はッ…絶対に許さないッッ!!」バギィィンッッ!!


心操鬼「なッ…にィッ…!?」グラァッ!


セイヤ「漆黒に染められ…煌めく月……その月に魅入られながら…消えて行け…」ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッッッッッッッッッッ!!!!!!!


グチャ…グチョヌチョッ!グチュッ!グチヌチッッ!!!


セイヤ「狂気ッ…解放…率ッ……ひゃ…ひゃくッ……100%ォアァァッッ!!」ブチィィィッ!!ジャギンッッッッッッッ!!!!



霊夢「な、何よ…アレ…」


妖夢「妖刀、魂迷魄断刀が…きょ、狂気の力に…覆われて…」


咲夜「なんて…なんて禍々しい刀身なんでしょうか…」



セイヤ「はぁッ!!はぁッ!!ぐぅッ…おぇぇッ!!」ビチャビチャっ!


忌狂『モ、モウ止メテヨセイヤッ!!本当ニ壊レチャウヨッ!?ソレデモ良イノッ!?』


セイヤ「喩え心がぶっ壊れようとッ…喩え体がぶっ壊れようとッ…それでもッ…俺はッ…この想いがある限りッ…彼奴らを護りたいって想いがある限りッ…俺はッ…水奈月セイヤは絶対にッ…壊れねぇッ!」ゲホッ!ゴホッ!


ダッッッ!!!!


ギャリギャリギャリギャリギャリギャリッ!!


心操鬼『あの巨大な剣を引き摺りながらッ…この小僧ッ…一体何者なんだッ…』ジャキンッッ!!


セイヤ「うおァァァァァァッ!!!」ブオオオオンッッッ!!!


バギイイイイイッッッ!!!!


心操鬼「ぐぐゥッッ!!!」グッッ!!


セイヤ「……あんたのッ…負けだッ…」ニヤ…


心操鬼「何…?」


ドシュッッッ!!!


心操鬼「ごぼぁッ!?」ゲボァっ!…ビチャビチャ…


セイヤb「これでッ…決めるッ!!」ガァンッッ!!


心操鬼「ぐあッ!?『こ、小僧がッ…ふ、2人ッ…だとッ!?…いや違うッ!!』」


セイヤc「さぁ…一緒に踊り狂おうか…」ブオオオオンッッッ!!!


バチュッッッ!!


セイヤd「さっき言った筈だ…漆黒の月に魅入られながら消えて行け、と…俺は…永遠に黒く染まり続ける月…その意味を…あんたの体に、刻み込んでやるッ!!」ブオオオオンッッッ!!!


バチュッッッ!!


セイヤ「……漆忌狂月ノ符…」ヒュッッッッ!!!!!


ズバッッ!!ドシュドシュッッ!!ズバズバズバズバズバズバァァァッッ!!!×4


心操鬼「がぁッ…お、の…れぇっ…」ヒューーーーーーーッ…


セイヤ・b・c・d「「「「魔月…煌狂ッ!!」」」」ドスウゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!



ドゴォォォォオオオオオオオオオンッッッ!!!



モクモクモクモク…



アリス「た、倒した…の…?」


早苗「い、いえっ!まだ微かに妖気が残っていますっ!!」



心操鬼「ふ…ふははっ…惜しかったな…小僧っ…最後の最後で…天は我に味方した様だっ…」


セイヤ「…」ブシュッ…ポタッ…ポタッ…ポタッ…ポタッ…


心操鬼「この我相手に…良くぞ此処までやったと…褒めてやろうっ…だ、だがっ…所詮はっ…人間だっ…それ程の傷を受けてっ…無事ではっ…済まぬであろう…」


セイヤ「……あんたは1つ…思い違いをしている…」


心操鬼「思い違い…だとっ…」


セイヤ「実は俺も…鬼を飼ってるんだ…鬼と言うよりっ…悪魔…みたいだが…なっ……あんたと違って…従順で、良い子でっ…俺の愛する女性に…良く似た…血を吸うっ…見た目が…幼女のっ…小さいっ…悪魔を…なっ…」ポタッ…ポタッ…ポタッ…ポタッ…


心操鬼「あ、悪…魔…」


セイヤ「っと、悪いな…糞鬼野郎…溜まったら出す…これは、男の性だ…溜まりに溜まった狂気…全部、放出させて貰うぞ…」ゲボァっ…ビチャビチャっ…


心操鬼「ッ!!?や、止めろぉッ!!」


セイヤ「狂気ッ…放出ッ…!!」グッッッッ!!!!


……ギュルンッ……



ドオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッッ!!!!!!



レミリア「な、何っ!?ば、爆発っ!?」


フラン「せ、セイヤはっ!?セイヤは大丈夫なのっ!?」


霊夢「あ、あの妖怪擬き…まさか…自爆したの…?セイヤを道連れに…」


魔理沙「なっ…せ、セイヤっ!!」タッタッタッタッタッタッ!


咲夜「私達も行きましょうっ!!」ダッ!


早苗「セイヤさんっ!!」ダッ!



セイヤ「ぐあぁッ!?ぐぅぅゥッ!?あぁァッ!!?ぬグゥッ!!う、ウッ!」


タッタッタッタッタッタッ!


アリス「セイヤっ!大丈夫っ!?どこか苦しいのっ!?」スッ…


セイヤ「あアァァぁァァっ!?ぐあぁぁッ!!?苦ッじいッ!!む、胸ッぐぁッ!!」


レミリア「胸っ!?胸が苦しいのっ!?ど、どうすれば良いのかしら…」オロオロ…


セイヤ「うッ!!?おぇぇッ!!」ビチャビチャビチャビチャっ!!


魔理沙「ッ!?…な、何だよ…コレ…」ゾクッ…


早苗「黒い液体…せ、セイヤさんっ!!私の声が聞こえますかっ!?」ユサユサっ!!


セイヤ「だ、誰ッがぁッ…お、俺ノッ…俺ッ…はっ…誰ッ…だァッ!?」


霊夢「あんたの名前は水奈月セイヤっ!!私達の大切な人よっ!!しっかりしなさい馬鹿っ!!」


セイヤ「わがラなイぃッ…さビじぃッ!ぐるシイィィいッ!?…オェぁッ」ビチャビチャっ!


フラン「セイヤっ…お願いっ…いつものセイヤに戻ってっ…」ポロポロ…


『元ノ私ッ!聞コエルッ!?モシモ聞コエテルナラ、セイヤニソレ以上ソノ黒イ液体ヲ吐キ出サセナイデッ!』


フラン「えっ…だ、誰…?」ポロポロ…


『私ガ誰トカソンナノ今ドウデモイイ事デショッ!?イイカラ言う通リニシテッ!コノママジャ取リ返シノ付カナイ事ニナルッ!ダカラ早くッ!!』


フラン「わ、分かったっ!ねぇ皆っ!セイヤの口塞いでっ!あの黒い液体を吐き出させないようにしてっ!」


霊夢「ふ、フランっ!それどういう意味っ!?」暴れないでよ馬鹿っ!


フラン「分かんない…分かんないけどっ…でもっ…その黒い液体を吐き出させ続けたら…いつものセイヤじゃなくなっちゃう気がするの…だからっ…」


咲夜「……分かりましたっ!妖夢っ!私と貴女とでセイヤの口を塞ぎましょうっ!」


妖夢「は、はいっ!ごめんなさいセイヤっ!」バッ!


霊夢「私と魔理沙はセイヤの両腕を抑えるわっ!レミリアと早苗はセイヤの両足を抑えてっ!!」


レミリア「わ、分かったわっ!」ギュゥッ!


早苗「セイヤさんっ!早く正気に戻って下さいっ!」


フラン「セイヤっ…」ダキッ…


セイヤ「んグッ!?んんンッ!!?」ゴキュッ…!


咲夜「よ、妖夢ッ!もっと力を入れて下さいッ!!」ググググッ!


妖夢「い、今はこれがッ!精一杯ですッ!!」ググググッ!



〜5分後〜



セイヤ「すぅ…すぅ…」


霊夢「よ、漸く落ち着いたみたいね…きっと子供の夜泣きよりも酷いわよ…アレ…」はぁ…はぁ…


魔理沙「そんなのに例えないで欲しいぜぇ…」はぁ…はぁ…



ピシッ…ピシピシッ!



パリィィィィィィィィィィンッ!!



早苗「あっ…校内を覆っていた結界が…」


アリス「げ、現実の世界に帰って来れたの?」


妖夢「どうやらその様です…」ふぅ…


「妖夢ぅ〜!」タッタッタッタッタッ!


妖夢「みょん?幽々子さm「妖夢ぅーーっ!!」みょーーーんっ!?」ズザァァァ…!


幽々子「妖夢ぅ…無事で良かったわぁ…」ギュゥッ!


妖夢「ゆ、幽々子様苦しいですぅ…」


「さ、早苗っ!大丈夫っ!?」タッタッタッタッタッ!


「怪我とかしてないっ!?」タッタッタッタッタッ!


早苗「諏訪子様っ!?神奈子様っ!?ど、どうして此処にっ!?」


ダキッ!×2


諏訪子「紫先生から連絡があってっ!詳しく聞いたら、セイヤが電話で私達を呼んでくれってっ!無事で…良かった…早苗ぇ…」ギュゥッ!


早苗「私は無事ですけど…セイヤさんが…」


神奈子「せ、セイヤは大丈夫なんですかっ!?紫先生っ!!」


紫「どうやら気を失ってるだけみたい…命に別状は無いわ……だけど…」スッ…


神奈子「だ、だけど…?」


紫「……何でも無いわ。安静にしてれば直ぐに良くなる筈よ…『またこんな、傷だらけのボロボロになって…あんたは無茶な事しかしないの…?』」スクッ…


幽々子「妖夢ぅ…妖夢ぅ…」ポロポロ…


妖夢「ゆ、幽々子様…く、苦しいですよぉ…」


諏訪子「そ、そういえば…私達が追っていた妖怪に出くわしたんだよねぇ?その妖怪は?」


霊夢「……セイヤが倒したわ…文字通り…跡形も無く…消し飛ばしたみたい…」


諏訪子「……そっかぁ…結局…セイヤに頼る形になっちゃったんだねぇ…」


霊夢「頼る形になんてもんじゃないわよ…セイヤが居なかったら…私達は殺されてたか、一生こき使われるかのどっちかだったわ…」


レミリア「私達は本当に…セイヤに助けられてばかりね……その癖、私達は1回も…セイヤを助けた事が無いだなんて…」なでっ…


セイヤ「んっ……くぅ…すぅ…」


咲夜「今回のセイヤが負った傷の殆どは、私が付けた傷ですからね……心がっ…痛いですっ…セイヤにっ…どうやって顔向けしたらいいかっ…分かりっ…ませんっ…」ポロポロ…


肩ポンっ…


紫「セイヤがどうやって咲夜ちゃん達を護ったのかは、私は分からないわ…でも、セイヤは咲夜ちゃん達を護る為に戦った…そうでしょ?…傷付く事を覚悟して、咲夜ちゃん達を護ったのよ…だから、気にする必要なんて無いわ…」


咲夜「ですがっ…私達はっ…1度セイヤの事をっ…分身とはいえっ…セイヤの事をっ…」ポロポロ…


紫「何か事情があるのは分かったわ…取り敢えずずっと此処に居る訳にもいかないでしょ?話はセイヤを家に送り届けてから聞くわ…」


グイッ!…グッ…


紫「っ…重くなったわねぇ…筋肉付いてきたのかしら…でも見た目はまだまだモヤシだし…」よいしょっ…


セイヤ「くぅー…かぁー…」


紫「ほら、皆…帰るわよ…」スタスタ


魔理沙「なぁ霊夢…私達って…セイヤを苦しめてるんじゃないか…」トボトボ…


霊夢「い、いきなり何言い出すのよ魔理沙…」スタスタ


魔理沙「だってそうだろ…?何かあった時にはセイヤに頼って…その癖私達はセイヤに何1つしてやれてない…一緒に歩いてる筈なのに…どうしてもセイヤが何10歩も先を歩いてる…」トボトボ…


霊夢「そ、それはっ……でも…」スタ…


咲夜「私達は…本当に、セイヤのお荷物なんですね…いつもセイヤに負んぶに抱っこで…恩返しなんて…本当に些細な、たかが知れている事ばかり…」トボトボ…


レミリア「セイヤとはずっと一緒に居たいけれど…その想いが…セイヤを苦しめているのかしらね…」トボトボ…


ピタ…


霊夢「何弱気な事言ってんのっ!?この馬鹿が今まで何の為に努力してきたと思ってんのよ!!私達に笑って貰いたいからだって言ったこの馬鹿の台詞、あんた達は忘れた訳っ!?それともまだあの妖怪擬きの術が残ってんのっ!?」


早苗「そ、そうじゃありませんよ…ただ…」


霊夢「はぁ〜…普段素直になれない私が言うのも何だけど…あんた達は考え過ぎよ……そりゃあ私だって、負い目が無いなんて言えば嘘になるけど…その負い目よりも、私はセイヤと一緒に居たいって想いが強いのよ…あんた達もそうでしょ?」


フラン「うん…どんな事をしてでも…セイヤと一緒に居たい…」


霊夢「そ、なら話は簡単じゃない…セイヤがまた、今日みたいなを無茶をして、こうやって気絶するまで頑張った時には、私達が頑張ったわねって心から言って…セイヤの傍に居てやれば良いのよ…セイヤだって男なんだし、美少女7人に囲まれたら全部忘れるわよっ♪」


アリス「霊夢…」


霊夢「ほらっ!さっさと帰ってセイヤの家で夜ご飯食べてっ!そのまま泊まり会するわよっ!」アリスの肩ポンっ♪


アリス「そ、そうだねっ!それならさ、こういう案はどう?」


咲夜「どんな案ですか?私にも聞かせて下さいっ!アリスっ!」


レミリア「ちょ、ちょっと!私にも聞かせなさいっ!」うーっ!


魔理沙「団長様を抜きにして勝手に話を進めるなだぜぇっ!」



ワイワイっ☆ガヤガヤっ☆



紫「本当に…あんたは幸せ者ね……聞いてるの?幻想学園のハーレム王様?」よいしょっ…


セイヤ「くぅ…かぁ〜…」



〜とあるマンション(セイヤ君の部屋)〜



セイヤ「んんっ…」パチっ…


「漸く起きたわね、馬鹿セイヤ…」


ムクッ…


セイヤ「んぁ…?霊夢か…?ここ何処だよ…」ムニャムニャ…


霊夢「あんたの部屋よ…あの妖怪擬きを退治した後、あんたが気絶しちゃったから、その後紫達と一緒にこうして部屋まで運んで来たのよ…」


セイヤ「あー…そうか…迷惑掛けて悪かったな…」ふあぁ〜…眠ぃ…


魔理沙「気にするなよっ!逆に私達の方がセイヤに迷惑掛けたからな…」


セイヤ「別に迷惑とか思ってないから気にするな…それより、どうしてお前達が俺の部屋に居るんだよ…」グシグシ…


咲夜「と、当然じゃないですか…散々迷惑を掛けたのに、そのままセイヤを放ったらかしにして帰るなんて事、私達には出来ません…」


セイヤ「そうか…ならもう帰って良いぞ…親も心配してるだろ…俺はもう大丈夫だから、早く帰って飯食って寝ろ…」


レミリア「今日の夜は、セイヤの家に泊まる事にしたわ…怪我もしているし、身の回りの事は、私達がしてあげるから…安心して良いわよ?」


セイヤ「はぁ?良いって別に…怪我も大した事無いし…」


アリス「お腹に刺し傷、手の平に刺し傷、その他にも体中に傷があるのに大丈夫な訳無いよね?」


セイヤ「うぐッ…き、傷は塞がってるだろ?狂気の力を舐めるなよ…」


フラン「強がっても駄目っ!もう決めちゃったもん!お父様にもお母様にも連絡したしっ!心配無用だよっ♪」ニコ


セイヤ「はぁ〜…お前達は本当根回し早いな、その行動力、恐れ入るよ…」両手挙げる…


早苗「本当は私達と一緒に居たいんですよね〜?でも素直になれないのがセイヤさんですからっ♪」ニヤニヤ


セイヤ「さ、さぁな…///お前達で勝手に解釈しろ…///俺は何も言わん…///」目逸らし…


咲夜『セイヤが照れてますね…///照れ顔可愛いです…///』ドキドキ…


セイヤ「そ、それよりもだ…妖夢はどうしたんだ?他にも幽々子先輩とか諏訪子とか神奈子も呼んだんだが…」


魔理沙「妖夢は幽々子先輩の夕飯作る為に帰ったぜ!『今度の休日にセイヤを貸し切るって約束で身を引いて貰ったとは言えないぜ…』」


早苗「諏訪子様と神奈子様は観たい番組があるから帰りましたっ!全く薄情な2人ですねっ!『ごめんなさい諏訪子様、神奈子様…』」


セイヤ「そ、そうか……んじゃ取り敢えず、俺は風呂入ってくるわ…」ストッ…


レミリア・フラン「「お、お風呂…///」」ドキンっ❤︎


セイヤ「ん?風呂がどうかしたのか?」


レミリア「な、何でも無いわ…///」


フラン「う、うんうん…///何でも無いよ…///行ってらっしゃい…///」


セイヤ「?…行ってきます?」スタスタ


スタスタスタガチャッ……バタン…


早苗「……レミリアさんにフランちゃん、ちゃんとスク水着用ですからね?」


レミリア「わ、分かっているわよ…///それ位の恥じらいは持っているわ…///」


魔理沙「間違ってもセイヤと間違いを起こすなよ?セイヤが襲って来ても拒む事、OK?」


フラン「お、オーケーオーケー…///」コクコクっ…


霊夢「それじゃあ私と魔理沙は夕飯の支度、咲夜はセイヤがお風呂から上がったらで、早苗は夕ご飯を食べた後、アリスは待機…良いわね?」


魔理沙・咲夜・レミリア・アリス・フラン・早苗「「「「「「了解っ!」」」」」」ビシッ!



〜セイヤの家(お風呂場)〜



カシュっ…カシュっ…


セイヤ『痛ッ……傷口に沁みるな…やっぱ絆創膏やら包帯じゃ無理があるか…』ワシャワシャっ…


セイヤ『全身切り傷だらけだしな…まぁ当然と言えば当然だが…少し、無茶し過ぎたか…』ワシャワシャっ…


ワシャワシャワシャワシャっ…


セイヤ『え〜と…シャワーの蛇口はっと…』スカッ…スカッ…


カラララッ………カラララピシャ…


セイヤ「お、おい誰だっ!?勝手に風呂場に入ってくるな!今俺が風呂入ってる途中だぞ!?」


レミリア「知ってて入って来ているのよ…///貴方の体は、私達スカーレット姉妹が隅々まで洗ってあげるわ❤︎」ペタペタ…


フラン「背中流したげる〜❤︎お姉様っ♪ボディーソープ取って〜♪」ペタペタ…


セイヤ「れ、レミリアにフランっ!?で、でで、出てけ馬鹿っ!俺今頭洗ってて状況把握出来ないんだよっ!」目がぁ〜…目がぁ〜…


レミリア「今は好都合よ…///前は任せなさい…///しっかり洗ってあげるから…///」セイヤの膝の上に乗る…


セイヤ「っ!!!?///」


フラン「お姉様っ♪セイヤの頭流してあげたら?きっとビックリしちゃうよ♪」


レミリア「そうね♪セイヤ、ちゃんと目を瞑っていなさい…泡が目に入ってしまうから。ほら、洗い流してあげるから頭出しなさい…」キュッキュッ…シャァーーー…


セイヤ「あ、頭洗い流したら出てけよな…///」スッ…


シャァァァーーー…


レミリア「♪」ワシャワシャっ…


キュッキュッ……ポタ…ポタ…


レミリア「目、開けても良いわよ…///」


セイヤ「ったく…ほら、早く出tぶほぉあっ!!!?///」鼻血ブシュッッ☆


レミリア「あ、余り見ないでちょうだい…///私、スタイル良くないから…///」両手で体を隠す…


セイヤ「な、なな…///な、何でお前…///裸なんだよ…///」ボタボタ…


フラン「お姉様だけじゃないよ❤︎私も裸なんだ❤︎…えいっ❤︎」フニュ❤︎


セイヤ「や、止めろ馬鹿ッ!裸で抱き着いてくるなッ!『か、微かだが柔らかいモノが…///』」


セイヤ「『って!変な事考えてる場合じゃないっ!取り敢えず大声出して霊夢達に気付いて貰えば…』れ、霊むっ!?///」


レミリア「んっ❤︎んちゅ❤︎レロっ❤︎チュルっ❤︎」ギュゥッ❤︎


フラン「お姉様良いなぁ〜……そうだっ❤︎このボディーソープを体に沢山塗ってぇ〜❤︎」カシュカシュカシュカシュっ!


ぬりぬりぬりぬりっ❤︎


フラン「セイヤに抱き着くっ❤︎」ギュゥッ❤︎


セイヤ「ッ!!!!??///」


フラン「んあっ❤︎んんぅっ❤︎気持ちぃよぉ❤︎」ヌルっ❤︎ヌルっ❤︎ヌルっ❤︎ヌルっ❤︎


セイヤ『何やってんだこの馬鹿ッ!!ていうかレミリアッ!色々とヤバいから離してくれぇぇぇッ!』


フラン「んっ❤︎あんっ❤︎こ、これっ❤︎しゅごいっ❤︎セイヤの温もりっ❤︎直に感じられるぅっ❤︎ひうっ❤︎ら、らめっ❤︎癖になりゅぅ❤︎」ヌルっ❤︎ヌルっ❤︎ヌルっ❤︎ヌルっ❤︎


レミリア『ふ、フラン…///凄く気持ち良さそうだわ…///わ、私も…///セイヤと向かい合いながら…///』ちゅぱぁ❤︎ツーーーー…


セイヤ「はぁっ…///はぁっ…///『や、ヤバい…意識が朦朧として…』」


レミリア「フラン、私にもボディーソープ、貸して貰えないかしら?///」


フラン「んっ❤︎い、良いよっ❤︎はいっ❤︎」つボディーソープ


レミリア「わ、私の体にも…///ボディーソープを塗って…///」カシュカシュカシュカシュっ!ぬりぬりっ❤︎


ピトッ❤︎


セイヤ「ッ」ビクッ…!


レミリア「はぁ〜❤︎ひゃっ❤︎んんんっ❤︎『す、凄いわっ…///これっ…///気持ち良いっ…///』」ヌルっ❤︎ヌルっ❤︎


セイヤ『じ、自制心保つのでっ…///せ、精一杯だっ…///』


レミリア「しぇいやっ❤︎き、きしゅ❤︎してぇっ❤︎」トロ〜ン❤︎


セイヤ「こ、こんな状況でっ…んな事出来る訳っ…無いだろっ…は、早く離れろっ…マジでっ…大声出すぞっ…!」


レミリア「べ、別にっ❤︎か、構わない、わよっ❤︎で、でもっ❤︎さ、咲夜、達にっ❤︎ば、バレ、たらっ❤︎お、大事にっ❤︎な、なるわっ、よっ❤︎んあぁっ❤︎」ビクンっ❤︎


フラン「ふあぁ〜❤︎気持ちぃよぉ〜❤︎セイヤぁ〜❤︎」ヌルっ❤︎ヌルっ❤︎


セイヤ「ふ、フラン頼むっ…離れてくれっ…」


フラン「やだっ❤︎せ、セイヤが悪いんだよっ❤︎告白したのにっ❤︎こんなにもっ、んんっ❤︎セイヤの事好きなのにっ❤︎ぜ、全然っ、ひうっ❤︎エッチな事っ❤︎してくれないんだもんっ❤︎」ヌルっ❤︎ヌルっ❤︎


レミリア「も、もうっ❤︎らめっ❤︎セイヤぁっ❤︎」ギュゥッ❤︎


フラン「わ、私もっ❤︎もうっ❤︎きちゃうよぉっ❤︎」ギュゥッ❤︎


セイヤ『スカーレットサンドイッチ…って!変な命名してる場合じゃねぇっての!マジで洒落にならんっ!』


レミリア・フラン「「〜〜〜っ❤︎」」ガリッ!


セイヤ「痛ッてッ!!つ、爪立てるな馬鹿ッ!」


レミリア・フラン「「はぁっ…///はぁっ…///」」ポォ〜❤︎


セイヤ「お、おい…レミリア、フラン…大丈夫か…?まさか逆上せたのか…?」レミリアに触る…


レミリア「ひゃうっ…///」ビクンっ❤︎


セイヤ「っ///『な、何か知らんが滅茶苦茶可愛い声出したぞ…///』」


レミリア「せ、セイヤ…///」ピクっ❤︎ピクンっ❤︎


セイヤ「な、何だよ…///」ていうか前隠せ…///


チュッ❤︎


セイヤ「んっ…///」ビクっ…


レミリア「ちゅるっ❤︎ヂュルルっ❤︎あむっ❤︎レロレロっ❤︎」


ちゅぱぁ❤︎ツーーーー…


レミリア「だ、大丈夫よ…///少し…///逆上せただけだから…///」にこ…


セイヤ「れ、レミリアさ〜ん…///貴方は一々キスしないと、大丈夫って言えないんですか〜…?///」ぷるぷる…


フラン「ねぇセイヤぁ…///早くシャワーで体洗い流してさ…///3人仲良く湯船に入ろぉ…?///」ギュゥッ❤︎


セイヤ「は、裸なのに抱き着くなっ…///俺はもう出るっ…///こんな空間の中、男の俺が長時間耐えられる訳無いだろっ…///」


レミリア「セイヤ…///耐えなくても良いのよ…?///今、このお風呂場で…///私とフランの事…///滅茶苦茶にしても…///」ギュゥッ❤︎


セイヤ「なっ///」ドキッ…


フラン「セイヤの事…///大好きだから…///愛してるから…///ずっとずっと…///ずぅ〜っと、傍に居たいから///……だから…///良いよ…?///セイヤの欲望全部…///私とお姉様が…///受け止めてあげる…///」ギュゥッ❤︎


セイヤ「れ、レミリア…///フラン…///」ドキドキ…


レミリア「ほら、早く湯船に浸かりましょう…?///3人仲良く…///湯船で、温まりましょう…?///」右腕を持つ…


フラン「何しても嫌がらないから…///私の体…///好きにして良いんだよ…?///だから…///ね…?///」左腕に抱き着く…


セイヤ「………本当に、何しても…嫌がらないんだな…?」


レミリア「っ///……え、えぇ…///私達姉妹は、貴方だけのモノよ…///セイヤ…///」ドキドキ…


フラン「うん…///私、セイヤのする事全部…///好きになる自信あるもん…///」ドキドキ…


セイヤ「ならその前にキチンと体洗え…この後霊夢達も入るんだぞ?」


レミリア「そ、それなら…///洗いっこしましょう…?///セイヤ…///」ギュっ❤︎


フラン「お姉様に賛成…///今度は私達の体洗ってよ…///ね…?///良いでしょ…?///」ギュっ❤︎


セイヤ「む、無理に決まってるだろ…///」


フラン「セイヤに洗って欲しいなぁ…///私の体、沢山撫で回して良いんだよ…?///」擦りっ❤︎


レミリア「私達の体を洗ってくれないと言うのなら…///これ以上無い位不機嫌になるわよ…?///それでも良いのかしら…?///」擦りっ❤︎


セイヤ「は、裸で抱き着いて擦り擦りしてくるなっ…///わ、分かったから…///体洗ってやるから離れろ…///」


レミリア「ふふ、それじゃあお願いね?///……で、でも…///その…///や、優しく…///洗って欲しいわ…///」モジっ❤︎


フラン「私は激しく洗ってぇ…///エッチな所…///沢山触って良いよ…///」モジっ❤︎


セイヤ「と、取り敢えず俺は普通に洗うつもりだ…///動くなよな…///『本当に頭がどうにかなりそうだ…』」カシュっ…カシュっ…



〜約40分後(脱衣所)〜



セイヤ『あれだけの事をして&されて、良くぞ保った俺の理性っ…自分で自分を褒めてやりたい所だぜっ…』ズボン履く…


レミリア「そ、その…///セイヤ…///洗いっこ…///気持ち良かったわね…///」モジモジっ…


フラン「湯船に浸かった後も…///裸で密着しながら…///ずっとネチっこいキスしてくれたし…///その…///嬉しかったよ…///」モジモジっ…


セイヤ「お、思い出させるな…///マジで頭どうにかなる…///」


レミリア「でも…どうして手を出してくれないのよ…やっぱり…私達は女の子として…魅力に欠けるのかしら…?」ウルっ…


セイヤ「そんな訳無いだろ…レミリアもフランも、女の子として滅茶苦茶魅力的だ…だけど、俺はまだ答えを出してないだろ?答えを出してない状態で、お前達2人に手を出したら、俺は完全に屑に成り下がっちまうだろうが………まぁ既に最底辺の屑なんですけどね…俺…」


フラン「そっか……その気持ちは嬉しいけど…///でも…///セイヤとエッチ…///したかったなぁ…///」


セイヤ「そ、そういう事言わないでくれ…俺も男だ、正直そういう事に興味はある……だから、俺が答えを出した時には…///その…///頼むわ…///」頰ポリポリ…


レミリア「貴方が答えを出してくれるその日を…///心待ちにしているわ…///」モジモジっ…


フラン「私もぉ〜っ❤︎早くセイヤと沢山エッチな事したいなぁ〜っ❤︎」モジモジっ…


セイヤ「そ、そうかよ…///先にリビング行ってるからな…///」スタスタスタガラガラ…ガラガラトンっ…


レミリア・フラン「「本当に…///気持ち良かったぁ…///」」モジっ…



〜セイヤの家(リビング)〜



咲夜「随分と遅かったですね…お嬢様と妹様に、手を出していませんよね?セイヤ…」ジーーー…


セイヤ「NONONONOっ!そぉんな事していぃませぇんよぉっ!!」ワタワタっ!


咲夜「………まぁ良いでしょう。さ、次は私の番ですよ…」グイッ!


セイヤ「お、おいっ!どこ連れてくつもりだっ!」スタスタ!


咲夜「私がセイヤの髪を梳かしてあげます。キチンとドライヤーをかけた後に梳かしますので、心配は無用ですよ…」スタスタ


セイヤ「い、良いってそんな事しなくてっ!髪を梳かす事位自分でやれるっ!」スタスタ!


咲夜「口答えは無しですっ!私とも1時間、きっちり一緒に居て貰いますからねっ!?」ガチャッ!


スタスタ!バタンっ!


アリス「咲夜…若干ご機嫌斜めだね…」ズズズー…


早苗「無理もありませんよ…約1時間、あの3人でお風呂に入っていた訳ですから…」ズズズー…


アリス「レミリアもフランちゃんもくじ運良いよね…まさか1番の当たり引いちゃうなんてさ…」コト…


早苗「1番の当たりはアリスさんですよ…何寝惚けた事言ってるんですか…」コト…


アリス「あ、うん…そうだね…ごめんなさい…『早苗もご機嫌斜めだよ…』」



〜セイヤ君の部屋〜



カチッ…ブォォォォォォ…!


咲夜「ジッとしていて下さいね?」スッスッ…


セイヤ「これ確実に立場逆だよな?何故に男の俺が、女の子にドライヤーで髪弄って貰ってるんだ?」


咲夜「それならば、私がお風呂から上がったら、セイヤが髪を梳かして下さい」スッスッ…


セイヤ「そ、それはちょっと恥ずかしいな…まぁ今の状況も、とても他人には見せられない状況だが…」


咲夜「ふふ、そうですか。それにしても、セイヤの髪は本当にサラサラしていますね…髪の匂いもとても良い匂いですし…」スンスンっ…


セイヤ「匂いを嗅ぐな…ていうか、それなら咲夜達も同じ匂いする事になるぞ?シャンプー同じだからな…」


咲夜「セイヤとお揃いの匂いですか…それは良いですね…」スッスッ…


セイヤ「つか何回も泊まりに来てるだろ…それも、2年生になってから急にな…」


咲夜「本当は1年生の頃から、セイヤの家に泊まりに行きたいと思っていたのですが…セイヤに迷惑かと思って、言い出せなかったんですよ…」スッスッ…


セイヤ「そうだったのか…全く気付かなかったな…」


咲夜「『もしもセイヤがそういう気持ちを察せていたとしたら、もっと早くに私達の気持ちに気付いている筈ですからね…』ですが、これからは泊まりに来たい時には泊まらせて下さるんですよね?」スッスッ…


セイヤ「お前達が構わないなら、俺も別に構わないが…だけど1人で来るなよ?流石に其処までの精神力を、俺は持ち合わせてないからな…」


咲夜「そうですか…ならば今度は私が1人で泊まりに来ますね?」ニコニコ


セイヤ「貴女私のつい先程の発言キチンと聞いていましたか?」


咲夜「さぁ?何と仰っていたのか聞き逃してしまいました。もう1度お願いします」ニコニコ


セイヤ「だから…1人で泊まりに来るn「はい、終わりましたよっ♪」人の話はちゃんと聞けってのっ!!」


咲夜「さ、セイヤ。次は此処に頭を乗せて、横になって下さい」膝ポンポンっ…


セイヤ「え?何?膝枕?」


咲夜「その通りです。膝枕しながら、耳掃除をして差し上げますよっ♪」ニコっ❤︎


セイヤ「い、いやいや…流石にそれはマジで恥ずかしいから、勘弁してくれ…」


咲夜「遠慮しなくても大丈夫ですよっ♪ほらっ、早く膝の上に頭乗せて下さいっ!」グイッ!


セイヤ「おわっ!?」グラっ!


ポスっ☆


セイヤ「……おぉ…咲夜の太腿…滅茶苦茶気持ち良いな…」


咲夜「お、お気に召した様で良かったです…///『セイヤに褒められてしまいました…///嬉しい…///』」なでなでっ…


セイヤ「頭を撫でるな……それじゃあ咲夜、悪いが頼む…」ゴロンっ…


咲夜「お任せ下さいっ♪」つ耳掻き


ホジっ…ホジっ…


セイヤ「お〜…耳掃除まで上手いんだな…咲夜は…」


咲夜「ふふ…///セイヤに褒められると、やはり嬉しい気持ちになりますね…///」それに、少し照れ臭いです…///


セイヤ「そういえば咲夜…少し聞きたい事があるんだが…良いか?」


咲夜「は、はい…構いませんよ…」ホジっ…ホジっ…


セイヤ「お前達はどうして、レミリアとフランが風呂場に進入する事を許したんだ?」


咲夜「え?そ、その事ですか…」ホジっ…ホジっ…


セイヤ「よくよく考えてみれば、お前達が知らない筈ないからな…1時間がどうのこうの言ってたので確信したんだが…」


咲夜「流石にバレてしまいますよね…どうでしたか?お嬢様と妹様と、3人でお風呂に入った感想は…」ホジっ…ホジっ…


セイヤ「本気で俺を殺しに来たのかと思ったな…正直、人外相手とか妖怪相手の方がマシだって思える位だ…」


咲夜「ふふ、人外相手や妖怪相手よりも、お嬢様と妹様のスク水姿の方が、セイヤは恐ろしいんですね…」ホジっ…ホジっ…


セイヤ「は?スク水?」


咲夜「……え…?何ですかその反応……あ、あの…セイヤ…?お嬢様と妹様は…スク水を着た状態で…お風呂に入ったんですよね…?」ホジっ…


セイヤ「い、いや…当然の如く裸で押し掛けてきたが…何だ…?お前達の間ではスク水着用でお風呂入れって感じだったのか…?」


咲夜「…」ズギュッ!!


セイヤ「アーーーーーーーーーッ♂」ブシュゥゥゥっ☆


咲夜「そ、そんな…///お、お嬢様と…///いい、妹様と…///裸でお風呂に入ったんですか…?///」ワナワナっ…


セイヤ「痛ててててッ!これ絶対鼓膜破けたッ!血が滅茶苦茶噴き出したぁッ!!」ズボっ!


咲夜「せ、せせせ、セイヤ…///ち、因みに…///ど、どど、どんな事をしたんですか…?///」ワナワナっ…


セイヤ「痛たたたっ……ん?え、え〜と…言わなきゃ駄目か?」ポタっ…ポタっ…


咲夜「もしも私に話してくれなければ…霊夢達に言い付けます…勿論この場に居ない方達にも…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!


セイヤ「『ヤベぇ…咲夜さんがジ◯ジョってる…ていうかD◯Oってる…』え、え〜とだな…抱き締め合いながら、体洗い合って…湯船に浸かった状態で、体密着させながらキスをして…って、俺は馬鹿正直に何言ってんだ…」


咲夜『う、羨ましいです…お嬢様と妹様が羨ましいのは勿論の事、まさかお嬢様と妹様と濃厚な入浴プレイをしただなんて…スカーレットメモリアルを持って来ていれば…』くっ…


セイヤ『何だか知らんが悔しそうだな…咲夜の奴……っと、ヤバいヤバい…また血が出てきた…』耳からピュ〜っ☆


咲夜「こ、こうなれば私も、うかうかしている訳にはいきませんねっ…さぁセイヤっ!耳掃除の続きしますよっ!」膝ポンポンっ…


セイヤ「いや…あの…俺、耳から血が…」ピュ〜っ☆


咲夜「早くして下さいっ!」クワっ!


セイヤ「あ、はい…お願いします…『咲夜さん…マジ怖いっす…』」ポスっ☆


咲夜「まったくっ…セイヤは流され易い性格ですよねっ……ですが…そういう状況でセイヤが、どうしてお嬢様と妹様を拒絶しなかったのか…分かる気がします…」ホジっ…ホジっ…


セイヤ「……そう思う理由、聞いても良いか?咲夜…」


咲夜「答え合わせと言う訳ですね?良いですよ…と言っても、簡単な事なんですけどね…」ホジっ…ホジっ…


セイヤ「早く答えろっての…一々意味深な言葉混ぜんでいいから…」全く…


咲夜「酷い言い様ですね……セイヤが起きた時、私達の顔を見ましたよね?…多分、その事を気にしているんじゃ無いかと思っていたんですが…どうですか?」ホジっ…ホジっ…


セイヤ「…正解だ」


咲夜「ふふっ…でしたら私にご褒美、基景品を進呈して下さい♪」ホジっ…ホジっ…


セイヤ「小遣い貯まったらな……ていうか、お前達はどんだけ泣いてたんだよ…目が腫れる程泣きやがって…敢えて触れなかったが、滅茶苦茶心配してたんだぞ?」


咲夜「そういう気遣いが出来る所は、流石セイヤと言った所ですね…ですが、泣くのは当然ですよ…妖夢もきっと、今頃1人で泣いているかも知れませんね…」ホジっ…ホジっ…


セイヤ「一応反省はしてる…俺はお前達に…間接的にではあるが、人殺しをさせた…本当に…悪かった…」


咲夜「私達は人殺しをしたから悲しんでいた訳じゃありません…セイヤを…セイヤを殺してしまったから…私達は…」ホジっ…


セイヤ「咲夜…」


咲夜「お嬢様も妹様も…セイヤが起きる少し前まで、ずっと泣いていました…隣の部屋の人達に怒られる位、大きな声で泣いていましたからね…」ホジっ…


セイヤ「隣の部屋の人達にも、キチンと謝らないとな…」


咲夜「今でも…感覚が残っているんです…セイヤを刺した…セイヤを傷付けた時の感覚が…感触が…」


セイヤ「もう気にするな…今、俺はこうして生きてるんだ…そんな無駄な感覚と感触なんて、忘れちまえ…」ムクッ…


咲夜「ですがっ…私はっ…」ウルっ…


セイヤ「……ったく…咲夜、ちょっと瞼閉じろ…」


咲夜「え…?」


セイヤ「何も聞くな…ただ黙って…俺の言う事だけ聞いてろ…」スッ…


咲夜「セイヤ///………はい…///」瞼を閉じる…


チュッ…


セイヤ「………どうせなら…こういう甘い感覚とか、感触覚えてた方が得だろ?もうその事は忘れろ…もしまた思い出したなら、俺が何度でも…忘れさせてやるよ…咲夜…」


咲夜「っ///……は、はぃ…///『うぅ…///そんな事を言われたら…///いくら我慢強い私でも…///』」カァっ…



〜30分後〜



咲夜「セイヤ…///もう少し強く抱き締めて下さい…///段々と抱き締める力が弱くなっていますよ…?///」セイヤの両腕ギュッ❤︎


セイヤ「なぁ咲夜…そろそろ1時間経つ事だし、リビング戻らないか?」ギュゥッ…


咲夜「私はまだ、セイヤとこうしていたいです…///駄目…///ですか…?///」


セイヤ「いや…俺は別に嫌じゃないから構わんが…何だか恥ずかしいな…こうやって後ろから抱き締めるのって…」


咲夜「こうしてセイヤの部屋で後ろから抱き締めて貰うのが、1年生の頃からの私の夢だったんですよ…///」ふふっ…


セイヤ「1年生の頃から変わった夢をお持ちだったんですね…」なでなでっ…


咲夜「あぅ…///そ、そんなっ…///まさか…///撫で撫でまでしてくれるなんて…///」モジモジ…


セイヤ「嫌なら止めるが…」なでっ…なでっ…


咲夜「だだだ大丈夫ですっ…///是非とも続けて下さいっ…///思う存分撫で撫でして下さいっ…///」ギュゥッ❤︎


セイヤ「それじゃあ、遠慮なく…『咲夜も可愛いな…』」なでなでっ…


ガチャッ…


霊夢「セイヤに咲夜〜、夕ご飯出来たわよ〜…って、何してんのよあんた達は…」ジトー…


セイヤ「いや…咲夜にこうしてくれと頼まれてだな…」なでなでっ…


咲夜「ふぅ〜…///セイヤに抱き締めて貰うと、心から落ち着く事が出来ますね…///」セイヤは撫で撫でも上手ですし…///


霊夢「……まぁ良いわ。ほら、早くリビング来なさい…」


咲夜「もうお終いですか…残念でなりません…」しょぼん…


セイヤ「咲夜が頭撫でて貰いたいって言うなら、また今度撫でてやるよ…」


咲夜「ふふ、そうですかっ♪それなら、約束ですよ?セイヤっ♪」


セイヤ「はは、御意に御座います…」



〜セイヤ君の家(リビング)〜



霊夢「はいセイヤっ!これあんたの分ねっ!」お盆渡す…


セイヤ「あ、あぁ……へ?何?俺だけリビングで飯食うなと?」受け取る…


魔理沙「違う違う!セイヤの部屋で、私と霊夢が食べさせてやるぜっ!」


セイヤ「い、良いってんな事しなくてっ!飯位1人で食えるってのっ!」


霊夢「口答えしないっ!ほらっ!さっさと来なさいっ!」グイッ!


セイヤ「俺はTV観ながら飯食べたいんだよっ!頼むから勘弁してくれっ!!ていうか引っ張るな!折角の夕飯が落ちるだろっ!」ズルズル…


魔理沙「ならキビキビ歩けだぜっ!」ググググッ!


セイヤ「VS嵐…」グスンっ…


ズルズルズルズルガチャッ…ズルズルズルズルバタンっ…


フラン「あ〜あ〜…セイヤと一緒ご飯食べたかったなぁ〜…」しょぼ〜ん…


レミリア「そうね…セイヤにあ〜んってしてあげたかったわ…」しょぼ〜ん…


咲夜「裸でセイヤとお風呂場でヌルヌルヌチョヌチョな事をしていたのに、何を仰いますか…お嬢様、妹様…」ボソっ…


レミリア・フラン「「っ?!!??!」」ドキッ!!


咲夜「後でお説教ですからね?お嬢様…妹様…」ニコォォォ…


レミリア『せ、セイヤ…お願い…助けてちょうだい…』ガクガクブルブルっ!


フラン『咲夜怖いよぉ〜…すっごく怖いよぉ〜…』ガクガクブルブルっ!


早苗「私、お腹ペコペコですよぉ…沢山御菜があって助かりますぅ…」ぐぅぅ〜…


アリス「私もぉ…もう餓死するかと思う位にはお腹が空いてるよ…」ぐぅぅ〜…



〜セイヤの部屋〜



カタッ…カチャン…


セイヤ「勝手に人の押入れからテーブルまで出してきやがって…」ストっ…


霊夢「仕方ないじゃない…それとも何?あんたは勉強机の上でご飯が食べたいの?」


セイヤ「いや…普通にリビングでご飯食べたいですね…はい…」


魔理沙「観念して私達2人と夕飯を食べる事だぜっ!」


セイヤ「ていうか霊夢、魔理沙…俺の箸はどこにあるんだ?」見当たらないんだが…


霊夢「そ、それは…///その…///きょ、今日は私達が食べさせてあげるって…///さっき言ったでしょ?///」


セイヤ「え?あれマジだったのか?」


魔理沙「マジもマジな大真面目だぜ…///ほら…///あ、あ〜んっ…///」スッ…


セイヤ「そんな赤面しながらやるなら、やらなくても良いんだぞ?『おぉ…魔理沙の赤面顔…可愛いな…』」


魔理沙「し、四の五の言わずにさっさと食えだぜーーーっ!///」ズボッ!


セイヤ「うむぐぅっ!?」ムグッ!


モグッ…モグモグモグモグッ…ゴクンっ…


セイヤ「……んん?滅茶苦茶美味いな…これ、霊夢と魔理沙の2人だけで作ったのか?」


霊夢「ま、まぁねっ!日頃の練習の成果って奴よ、美味しいでしょ?」


セイヤ「普通に美味い…前まで料理のりょの字も知らなかった奴が作ったとは思えない美味さだ…」


魔理沙「何だか若干ディスられてる感があるぜ…まぁセイヤが美味いって言うならそれで良いかぁ〜♪」


霊夢「それじゃあジャンジャン食べなさいっ!」はい、あ〜んっ❤︎


魔理沙「お代わりも沢山あるからなっ!遠慮しないでお腹一杯食べるがいいぜっ!」ほらセイヤ、こっちもあ〜んだぜっ❤︎


セイヤ「あ、あぁ…ありがとな…『自分のペースで食べさせてくれとは…言えないよなぁ…』」パクっ…



※30分後※



セイヤ「あ〜…御馳走様でした……もう食えない…」お腹サスサス…


霊夢「まさかあれだけの料理を全部食べるなんてね…」


魔理沙「いい食いっぷりだったぜっ!」


セイヤ「正直マジでお腹一杯だ…当分何も入りそうにないな…」サスサス…


霊夢「あんただったら何かしらデザート作ってくれるだろうけど…私と魔理沙は料理作るだけで精一杯だったわ…」


セイヤ「いやいや…デザートの代わりに、その分料理を沢山食ったから…」サスサス…


魔理沙「そ、その…///セイヤ…///何が1番美味しかったのか…///教えて欲しいぜ…///」モジモジっ…


セイヤ「肉じゃが…」(即答)


霊夢・魔理沙「「あ、やっぱり?」」


セイヤ「いや〜…やっぱりアレだね…肉じゃが作れる女の子って最高だよね…霊夢も魔理沙も、肉じゃが作れる様になったみたいだし?これからの俺の食生活は毎日肉じゃが三昧だね」


霊夢「流石に毎日肉じゃがは体に毒でしょ…」美味しいのは認めるけど…


魔理沙「セイヤは誰の肉じゃがが1番好きなんだ?」


セイヤ「え?いや…そういえば考えた事無かったな…咲夜とアリスのが美味しいのは言わずもがなだし…レミリアとフランの作る肉じゃがは何故が俺好みの味付けだし…かと言って霊夢と魔理沙の作る肉じゃがも滅茶苦茶美味い訳で…」


霊夢「早苗のは?ていうかあんた、早苗が作った肉じゃが食べた事あるの?」


セイヤ「まぁ…な。中学の始めの頃は酷かったが…丁度俺と別れる前位には美味しく作れる様になってたな…」


魔理沙「そういえば早苗と諏訪子と神奈子と同棲してたんだっけな…」羨ましいぜ…


セイヤ「だから同棲という言葉には語弊がだな…」


霊夢「で、そんな事よりもセイヤ…誰の肉じゃがが1番美味しいのよ」


セイヤ「選べませんっ!」


魔理沙「はぁ〜…やっぱりなぁ〜…」


セイヤ「そんなどれが美味しいか選ぶなんて酷な役目、俺には荷が重過ぎる…『唯でさえ告白されてる事考えて胃に穴があきそうだってのに…』」


霊夢「どれが美味しいか言うだけよ?こんなに簡単な事、他に無いじゃない…」


セイヤ「こんなに簡単な事は他に無い?…その答えは否、断じて否だっ!」


魔理沙「ほほう、ならそれよりも簡単な事…是非とも教えて欲しいもんだぜ…」


セイヤ「良いだろう、ならば教えてやる……ある所に、3歳になったばかりの女の子と、父親と母親が居ったそうな…」


霊夢「………んん?」


セイヤ「その女の子の両親は最近、家で大喧嘩をする様になったそうです…それはもう毎日毎日近所の人達に聞こえる位の大喧嘩だったそうな…しかもその夫婦喧嘩は、日を追うごとに喧嘩が酷くなっていきました…月日は流れ、その女の子の両親は…離婚する事になりました…」


魔理沙「は…?えっ…?んん…?」


セイヤ「父親は言いました…俺と一緒に来てくれるよな?…母親が言いました…○○はお母さんと一緒がいいのよね?……さぁっ!霊夢に魔理沙っ!父親と母親、どっちについて行くか決めるがいいっ!!」


霊夢・魔理沙「「いや重いわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」


セイヤ「うるさっ…お、おい近所迷惑だから大声出すなよっ…」


霊夢「重い上に何処ら辺が簡単なのよっ!何3歳になったばっかの女の子にとんでも無い選択与えてんのよっ!」


セイヤ「いや簡単だろ?」


魔理沙「もっと軽い感じの奴あるだろっ!?何もそんな…離婚前の夫婦のやり取りを選択肢にしなくても…」


セイヤ「これから終わりを告げる夫婦の…最後の共同作業…それは、自らの子供に最大の選択を迫る事であった…」(遠い目)


霊夢「何ちょっと壮大な感じにしてんのよっ!?…まぁ確かに壮大な事だけども…」その女の子と夫婦にとっては…


セイヤ「さぁ…お前達2人の決断…聞かせて貰おうじゃないか…」


霊夢「うっ……わ、私は母親で…」


魔理沙「霊夢が母親なら…私は父親で良いぜ…」


セイヤ「ぶっぶ〜!ハっズレ〜!何方も不正解ですぅ〜っ!」ざまぁっw


霊夢・魔理沙「「っ」」イラっ☆


セイヤ「正解は……やめてっ!パパっ!ママっ!あたちの為に争わないでっ!(裏声)…が正解でしたぁ〜っ♪」


霊夢・魔理沙「「キモい上にそれは選択って言わない(ぜっ!!)っ!!」」バギィッ!!×2


セイヤ「意義ありぃぃぃぃぃっ!?」ズザァァァッ!!ゴォンッ!!


霊夢「はぁ…何だか考えるのが馬鹿らしくなって来たわね…」ボソ…


魔理沙「全くだぜっ…人が心配してるってのに…」ボソ…


セイヤ「……心配なんかしなくても…俺は俺のままだし…離れたりなんかしねぇよ…」


霊夢「っ…聞こえてたの?」


ムクッ…


セイヤ「いや…お前達の顔見てれば、嫌でも分かるさ…霊夢も悪かったな、あの時閉じ込めたりして…」


霊夢「必要な事だったって事は分かってるわ…でも、もう2度と…あんな馬鹿な真似、するんじゃないわよ…」


セイヤ「努力はするさ…」


魔理沙「私はもう…セイヤを失う所を…見たくないぜ…それはきっと…他の奴等も同じだと思う…」


セイヤ「あぁ…一応、お前達の気持ちは分かってるつもりだよ…魔理沙…」


霊夢「ホントかしらね…分かってるならあんな無茶な事はしないと思うけど?」


セイヤ「無茶や無謀と言われるのは承知の上だ…その無茶で無謀な事をして、初めて護れるモノがあるんだって…俺は思ってる…」


魔理沙「セイヤ…」


セイヤ「俺の命よりも、人生よりも大切な人達…それがお前達だ…喩えそれが偽善と罵られようと構わない…俺はもう…迷わないって決めたから…な?」ニコ


霊夢「っ///……ふ、ふんっ…///この馬鹿セイヤっ…///」プイっ…


魔理沙「この女誑しのロリコン男子高校生っ…///」プイっ…


セイヤ「俺はロリコンじゃねぇって何度も言ってんだろうがぁぁぁぁっ!!」



ガチャッ…



早苗「セイヤさん、大声なんて出してどうしたんですか?」


セイヤ「あっ…いや、別に何でもない…ちょっと取り乱しただけだ…」


早苗「それではセイヤさんっ!ベッドに横になって下さいっ!」


セイヤ「…はい?」


早苗「だからベッドに横になって下さいっ!久し振りに私がセイヤさんの全身をマッサージしてあげますよっ♪」手をわきわきっ☆


セイヤ「ま、マッサージしてくれるのは嬉しいが…今されたらWhat you ateしたもの全部Spitしちまうよ…」


早苗「何故無駄に発音良く英語で喋るんですか…」


セイヤ「と、兎に角だっ…食休みを要求する、マッサージはその後してくれ…」


早苗「駄目ですっ!時間は限られてるんですからっ!ほらっ!早くベッドに横になってっ!」グイッ!


霊夢「それじゃあ私達は食べたもの洗うとしますか〜…」カチャカチャっ…


魔理沙「洗い物が多くて大変だぜぇ〜…」カチャカチャっ…


セイヤ「ちょっ!?見て見ぬ振りするなっ!霊夢っ!魔理沙っ!」


霊夢「女の子にマッサージして貰える機会なんてそうそう無いんだから、キチンと堪能しときなさい」スタスタ


魔理沙「それじゃあごゆっくりだぜ〜♪」スタスタ


早苗「さぁセイヤさぁ〜ん…覚悟して下さいねぇ〜…」わきわきわきわきっ☆


セイヤ「えっ!?あっ…ちょ、ちょっと待って…」ズリズリ…


早苗「さにゃーーーーーーっ♪」ガバッ!!


セイヤ「アーーーーーーーーーッ♂……あっ…///」



◎◎◎10分後◉◉◉



セイヤ「あぁぁ〜…ンギモヂィィ〜…」


早苗「そうでしょうそうでしょうっ♪…でもその変な声は止めて下さい…」揉み揉みっ…


セイヤ「いやぁ〜…だってぇ〜…これはっ…声っ…出ちゃうだろぉ〜…」


早苗「マッサージされると変な声を出すのは、中学生の時と変わりませんねぇ〜…セイヤさん…」グッグッ!


セイヤ「早苗はっ…中学の時と比べてっ…マッサージっ…う、上手くっ…なったなっ…おぉうっ…痛てててっ!」


早苗「体全体が凝ってますねぇ…お風呂から出た後、キチンとストレッチしないからこうなるんですよ…」グッ!!グッ!!


セイヤ「わ、分かってはいるがっ…め、面倒っ…臭くてなっ…」あ〜そこそこっ…


早苗「そういう所を面倒臭がっちゃ駄目ですよ…」ココですか?


セイヤ「これからは風呂上がりのストレッチを心掛ける様にします……痛ててててっ!早苗痛い痛いっ!ギブギブギブギブぅっ!」ボフボフっ!


早苗「セイヤさんは…ついさっきまで…これよりも痛い思いをしていましたよね…?」ピタっ…


セイヤ「……はぁ、早苗もかよ…気にするなって言ってるんだがなぁ…まぁ今回の事は、全面的に俺の所為だから何も言えないが…」


早苗「セイヤさん…傷の方は…その…大丈夫ですか…?」グッグッ…


セイヤ「あぁ…もう大丈夫だ…だから心配するな…早苗…」


早苗「セイヤさんは…本当に強いですよね…中学生の時から、どんな出来事にも挫けない…どんな相手にも屈する事なんて無くて…真正面からぶつかっていって…」揉み揉みっ…


セイヤ「元は虐められるのを怖がってた臆病者だけどな…」


早苗「その過程があったからこそ…セイヤさんは強くなれたんですよね…?」揉みっ…揉みっ…


セイヤ「少しっ…違うかなっ…」


早苗「え?」


セイヤ「俺が強くなれた過程には…早苗…お前が居たんだ…」


早苗「えぇっ!?///そそ、それって!///ど、どど、どういう事ですかっ!?///」ドキドキ…


セイヤ「あの時の出来事以来、俺は総てがどうでも良く思えたんだ…周りの奴等が全員敵に見えて、何も信じられなくなってた…」


早苗「今思い出しても、初めて会った時のセイヤさんは…凄く怖かったです…」グッグッ…


セイヤ「よく言うよ…俺が怒鳴り散らしても、物怖じ1つしないで説教垂れてただろうが…」


早苗「内心では滅茶苦茶ビビってました…」グッグッ…


セイヤ「初耳だな…諏訪子と神奈子には言ってあったのか?」


早苗「いえ…説教してやりましたよって自信満々に言ってありますから…」グッ…グッ…


セイヤ「あの時の早苗の説教のお陰で、多分俺は…元の真面な人の道って奴に戻れたんだと思ってる…だから、早苗には感謝してるんだ…」


早苗「せ、セイヤさんにそんな事言われた事無かったので…///ちょっと照れ臭いですね…///」えへへ…///


セイヤ「そうだったか?中学生の時には早苗達に助けられっぱなしだったから結構口にしてると思ってたが…」


早苗「あの頃のセイヤさんは無口に次ぐ無口でしたからね…久し振りに会った時には性格が変わっていて驚きましたよ…」グッグッ…!


セイヤ「霊夢と魔理沙にも似た様な事言われたな…中学時代に一体何があったのよ、とか言われたわ…」


早苗「私は小学生の頃のセイヤさんを生で見てみたかったですねぇ…写真で見る限り、凄く可愛かったですし…きっと今の様に捻くれた性格じゃなかったんでしょうねぇ…」残念です…


セイヤ「何気に傷つく事言いますね早苗ェさん…」



〜約3時間後(リビング)〜



咲夜「どうでしたか?早苗のマッサージは」どうぞセイヤ、コーヒーです


セイヤ「いやぁ…疲れと凝りが一気に取れたって感じだな…」悪いな、咲夜…


フラン「じゃあセイヤっ❤︎私にもマッサージしてぇ〜❤︎」擦り擦りっ❤︎


セイヤ「マッサージをする機会があったらな…」コクっ…カチャン…


咲夜「マッサージをするのに機会も何も無いと思うのですが…」


レミリア「そんな事よりもセイヤ、もう直ぐ寝るのにコーヒーなんて飲んでしまって大丈夫なのかしら?」


セイヤ「疲れが取れたと言っても眠いのに変わりは無いからな…今にも寝落ちしそうだよ…」ふあぁ〜…


アリス「そ、それなら早めに寝た方が良いと思うよ…?///うんうん…///」


フラン「むっ…ねぇセイヤっ❤︎一緒にモンストやろっ❤︎」ギュゥッ❤︎


セイヤ「いや…引っ張る気力すら無いでござる…」


霊夢「フラン諦めなさい。あんたのターンは終了してるのよ…」肩ポンっ…


魔理沙「今度はアリスのドロースタンバイメインだぜ…」肩ポンっ…


セイヤ「『この2人は何を言ってるんだか…』それじゃあこのコーヒー飲み終わったら寝るかな…」


レミリア「フラン…我慢しなさい…今日はあのお風呂での出来事を思い出しながら眠りましょう?ね?」なでなで…


フラン「うん…」グスっ…


早苗「セイヤさん…お風呂での出来事って…何かあったんですか…?」ニコニコ


セイヤ「お、おろ?何が何だかさっぱりでござる…早苗殿が何を言っているのか、拙者には理解出来ないでござるよ…」おろろろろ…


早苗「怪しいですねぇ〜…何か私達に隠し事していませんかぁ〜…?」ジ〜…


セイヤ「拙者は何も隠し事などしていないでござるよっ!」おろおろおろろろっ!


ゴクゴクゴクゴクっ!コトッ!


セイヤ「こ、コーヒーご馳走様でござる咲夜殿っ!で、では拙者は歯を磨いて就寝するでござるっ!」そそくさっ!


早苗「あっ!……逃げられちゃいましたね…」


霊夢「まぁこの後その元凶2人と一緒に寝る訳だし…」チラ…


魔理沙「ゆっくりじっくり…体に聞くとしようぜ…なぁ〜?レミリア、フラン…」チラ…


レミリア「わ、私の体はセイヤだけのモノよっ!許可無く私の肌に触れたら怒るわよ!?」


フラン「そーだそーだーっ!私とお姉様の体はセイヤだけのモノだもんっ!」


霊夢「いつまで強がっていられるか楽しみね…早苗、あんたのマッサージでこの2人の口を割りなさいっ!」


早苗「合点でやんすっ!」バッッ!!


レミリア・フラン「「わ、私達は負けない(よっ!!)わっ!!」」



◇◆◇セイヤの部屋◆◇◆



セイヤ「何だかレミリアとフランが放心してたが…あの2人なら多分口を割る事は無いだろ…ていうか口を割られたらマジでヤバい…」


コンコンっ…


セイヤ「『っ!?なん…だと…まさか、レミリアとフランが陥落したのか…?あの早苗式マッサージに…』の、ノックしてもしも〜し…」


「その台詞…多分言うとしたら私の方だと思うんだけど…」


セイヤ「あ、アリスか…どうしたんだ…?もう寝る時間だぞ…?」


「う、うん…///そ、そそ、そうだね…///と、取り敢えず…///その…///中に入れて貰っても良い…?///」


セイヤ「鍵なら掛けてないから普通に入ってきて大丈夫だぞ?」


ガチャッ…


アリス「///」モジモジっ…


セイヤ「『おぉ…可愛い寝巻きだな…ていうか薄いな…』ど、どうしたんだアリス、何かあったのか…?」


アリス「え、え〜とね…///う〜んと…///」モジモジっ…


セイヤ「『そういえば…アリスだけは俺に何もしなかったな……まさかこれから、今日は一緒に寝てあげるねっ♪(心の中の裏声)とか言ったりなんかして…』いやいや…ないないないない…」


アリス「?…何が無いの?」


セイヤ「あぁいや…こっちの話だから気にするな…それで?結局アリスは何を言いに俺の部屋に来たんだ?」


アリス「そのっ…///今夜、セイヤの専用抱き枕として一夜を共にする事になった…///アリス・マーガトロイドです…///不束者ですが…///宜しくお願いします…///」


セイヤ「…………はい?」


アリス「え、えーっとっ…///だからっ…///今夜は一緒に寝ようって事っ…///」カァっ…


セイヤ「……何だ夢か…それじゃあ俺はこれから2度寝するんで…」モゾモゾっ…


アリス「ちょ、ちょっと待ってよっ!私も一緒に寝るよっ!」毛布グイッ!


セイヤ「大丈夫ですぅぅっ!1人で寝れますぅぅっ!セイヤ君もう子供じゃないんですぅぅっ!!」ググググッ!


アリス「子供じゃないなら一緒に寝ても問題無いでしょっ!?ほらっ!大人しく一緒に寝ようってっ!」ググググッ!


セイヤ「子供じゃないなら尚更駄目だってのっ!良いから大人しく毛布から手を離しなさいっ!」ググググッ!


アリス「レミリアとフランちゃんとは一緒に寝てるんでしょっ!?そんな不公平、私は認めないよっ!?」ググググッ!


セイヤ「認めなくていいからっ!ていうかレミリアとフランは関係ないだろっ!マジでやめろっ!毛布が破けちゃうだろっ!?」ググググッ!


アリス「…」パッ…


ゴンッッ!!


セイヤ「うごあッ!?…痛ててて…頭思い切り打った…」ズキンズキンっ…


アリス「……もういい…霊夢達と一緒に寝ればいいんでしょ…」ウルっ…


セイヤ「あ、アリス…?」


アリス「私だってセイヤの事が心配でっ…居ても立っても居られないのにっ…人の気も知らないでっ…」ポロっ…ポロっ…


セイヤ「な、泣くなよっ!わ、分かったっ!今日は一緒に寝てくれっ!俺も今夜は1人で寝るのは寂しいなって思ってたんだっ!強がってただけで、本当はアリスが一緒に寝ようって言ってくれて嬉しかったんだよっ!」ワタワタっ…


アリス「本当に…?嘘とか吐いてないよね…?」ポロポロ…


セイヤ「『泣いてるアリス…可愛ぇ…』あ、あぁ…///ほら…///入っていいぞ…///」スッ…


アリス「…うん」グシグシ…


スタスタスタスタ…ギシッギシッ…


ポフっ…


セイヤ「枕…俺ので良かったら使っていいぞ…俺は適当な所に頭置いて寝るから…」ゴロンっ…


アリス「良いよ…セイヤの腕貸して…フランちゃんから聞いて、セイヤの腕枕…ずっと試してみたかったんだ…」左腕グイっ…


セイヤ「お、おいっ…///」ドキッ…


アリス「……うん…やっぱり安心する…もうこうする事も出来ないって思ったのが嘘みたいだね…」ギュゥッ…


セイヤ「アリス……やめろ…好きでも無い男にこういう事するな…将来後悔する事になるぞ…」


アリス「セイヤって本当に鈍感なんだね…普通、女の子が好きでも無い男の子にこんな事すると思う?」


セイヤ「ど、どういう意味だよ…」


アリス「セイヤはもう何度も告白されてるんでしょ?それなら、少しくらい察してよ…」ジッ…


セイヤ「さ、察するって…何を察するんだ…?『か、顔が近い…///本当に人形みたいに可愛いな…///アリスは…///』」


アリス「やっぱりセイヤには…言葉で伝えるか、行動で示すかしないと気付かないんだね…」スッ…


セイヤ「ちょ、ちょっと待てアリs「瞼、閉じてて…」んむっ…///」


アリス「あむっ…///れろッ…///ちゅッ…///」ギュゥッ!!


セイヤ『待て待て待てッ!!一体これどういう状況だッ!?ていうかアリスッ!腕に力入り過ぎだッ!!』


アリス「ぷはっ///……き、キスって…///思ってたよりもっ…///苦しいんだねっ…///知らなかったっ…///」ドッキンっ❤︎ドッキンっ❤︎


セイヤ「お、おいっ…///アリスっ…///お、お前っ…///何してんだっ…///よっ…///」ゼェ…ゼェ…


アリス「何って…///キスだけど…///女の子に一々こんな事言わせないでよぉ…///恥ずかしいぃ…///」モゾモゾっ…


セイヤ「可愛い///……じゃなくてっ!どうしていきなりキスなんかしたんだっ!」


アリス「そ、そんなの…///決まってるでしょ…///セイヤの事が…///好きだからだよ…///」ギュゥッ❤︎


セイヤ『なぁぁぁぁにぃぃぃぃぃっ!!!?』


アリス「セイヤも抱き締め返してよ…///何だか、私ばっかりセイヤに甘えててちょっと不公平じゃない…?///」ムニュっ❤︎


セイヤ「『アリスの柔っこい物体がぁぁぁぁっ!!///』ま、待ってくれアリスっ…今頭の中混乱してるんだっ…///お前のメ○パニを超えた呪文、メダパ○ーマを掛けられた所為で絶賛頭の中大混乱中なんだよっ…///」


アリス「なら…///もっとセイヤの頭の中…///大混乱させてあげようかな…///」スッ…


セイヤ「アリスさん積極的過ぎんんんッ!?」


アリス『好きな人とキスするのって…///こんなに幸せな気分になれるものなんだ…///もっと早くにセイヤに告白して置けば良かったかな…///』チュっ…///チュルっ…///はむっ…///


セイヤ『頭の中おかしくなっちゃうぅぅぅぅぅぅっ!!』



◎◉◎約5分後◉◎◉



アリス「落ち着いた?」ギュゥッ❤︎


セイヤ「んー…微妙な所だ…落ち着いた自分と、まだ動揺している自分が居る…つまり半々だ…」


アリス「最初から半々だって言えば良いのに…セイヤって本当に回りくどい言い方するよね……で?」


セイヤ「で?とは?」


アリス「告白の返事だよっ!へ・ん・じっ!!」おでこツンっ!


セイヤ「あー…えー……ん〜…」


アリス「ハッキリしてよっ!先に言って置くけど保留とか言ったら怒るからねっ!?」


セイヤ「大変恐縮なのですが…保留でお願いします…」


アリス「っ!?さ、最っ低!女の子の告白保留にするとか信じられないっ!」顔ペチペチっ!


セイヤ「それは重々承知しておりますっ!ですが何卒、何卒私の意見を聞いて頂きたいっ!」


アリス「もしかしてそれ、咲夜にもレミリアにもフランちゃんにも妖夢にも言ったの!?」


セイヤ「………はぃ」


アリス「はぃ…じゃないよっ!それで良くその4人とキスしたりイチャイチャしたり出来るねっ!あれなの!?もしかしてセイヤはハーレム王にでもなりたいのっ!?」


セイヤ「そんな下劣な王になど、私はならん…」キリッ…


アリス「下劣なのはセイヤの女の子の扱いだよっ!…はぁ〜…咲夜達の気持ちが漸く分かった…」


セイヤ「すいません…」


アリス「すいませんで済みませんっ!!」


セイヤ「こ、これでも一応、真剣に考えてるんだが…」


アリス「女の子の告白を真剣に考えるのは当たり前でしょっ!?それが出来無かったらセイヤは死後、阿鼻地獄、基無間地獄放り込まれる事になるよっ!?」


セイヤ「それは嫌だな…正に地獄だ…」


アリス「もう…セイヤが女の子からモテるのは知ってるけどさ…もうちょっとだけ節度を持って行動してよ…このままじゃ永遠にライバルが増え続ける事になるし…」


セイヤ「もしも俺がモテモテだったら、それはちょっとしたスペクタクルですよっ♪」


アリス「喧しいよっ!!」ペチっ!


セイヤ「いちゃいっ!?」


アリス「もう私寝るからっ!///ほらっ!///早く抱き締め返してっ!///」ギュゥッ❤︎


セイヤ「こ、こうか…?///」ギュ…


アリス「んっ…///も、もっと強くっ…///」ピクっ…


セイヤ「こ、これ位か…?///『抱き締められた時のアリスの反応と表情…///可愛いな…///』」ギュッ…


アリス「んぁ…///も、もっとっ…///強くっ…///抱き締めてっ…///」ピクンっ…


セイヤ「こ、これでどうだ…?///『声がエロい…///何で女の子って…///こう…///抱き締めると…///甘い声出すんだ…?////』」ギュゥッ…


アリス「んんっ…///う、うんっ…///ずっとそのまま…///私が寝るまで…///そのままっ…///抱き締めててねっ…///」ニコっ…


セイヤ「あ、あぁ…///『ヤバいヤバいヤバいっ…///頭の中がOver Heatしそうだっ…///』」


アリス『あわわわわっ…///セイヤに抱き締められてるっ…///ずっと夢見てた事が実現すると…///その…何だか凄い胸が満たさせるよぉっ…///』ドッキンっ❤︎ドッキンっ❤︎


セイヤ「……アリス」


アリス「な、何?///『うわわわっ…///セイヤの顔近い近いっ…///今になって緊張してきたっ…///』」


チュッ…


アリス「………はぇ?///」ポカーン…


セイヤ「ありがとな…俺の事、好きになってくれて…おやすみ、アリス…」ギュゥッ…


アリス「お、おや…///すみ…///」ドッキンっ❤︎ドッキンっ❤︎


セイヤ『ようこそ、クズの俺様………言ってる場合じゃねぇよ…』グスンっ…




俺は、身体中ボロボロになりながらだが、妖怪退治、基鬼退治に成功した。彼奴らに怪我が無かったのは良かったのだが…結局俺は、彼奴らに余計な傷跡を残す事になってしまったみたいだ…自分が死んでも、彼奴らが傷付かなければ良いと、俺はずっとそう思っていた…だけどやはり、その考えは間違っていたらしい…少なくとも今の俺には、俺が死んだら…悲しんでくれる人達が居る、泣いてくれる人達が居る…俺はまだ、彼奴らがそんな事を思っている訳が無いと、心の何処かで軽視していたのかも知れない…何かを成し遂げる為には犠牲がつきもの、その犠牲は…俺が担う、この考えは変わらない…ま、そんな事よりも先ずは…優先して考えるべき事柄があるんだけど…な…




〜I want to be manipulated by you〜




【完】



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2015-12-24 08:51:37

このSSへのコメント

33件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-12-24 20:56:33 ID: X-1Cq8hA

二学期の始まりダーーーーーーーーーーーー

2: SS好きの名無しさん 2015-12-25 08:26:55 ID: kube7SP5

男子生徒eしか得してない

3: SS好きの名無しさん 2015-12-25 20:25:10 ID: GzTmdGw8

好きだよ

4: SS好きの名無しさん 2015-12-26 13:19:16 ID: rJZCkais

なんと言うか、また大乱闘が起きそうだな。(・_・;
学園名物セイヤ無双ってか。

5: SS好きの名無しさん 2015-12-26 13:23:29 ID: rJZCkais

3は誰に対して言っているの?
後、チルノはこのくらいがいい。純粋なままで居て欲しい。

6: SS好きの名無しさん 2015-12-26 18:21:29 ID: bJVKpwXD

家に帰ったらセイヤは皆の下着をオカズに夜を過ごすんだよね?

7: 残響 2015-12-27 02:54:43 ID: LqreD0pT

セイヤ「過ごさねぇよっ!!」

フラン「過ごしちゃいなYO☆」ビシィ!

セイヤ「お前は少し黙ってろYO☆」ペシッ…

フラン「ヤダYO☆」右腕ギュッ❤︎

セイヤ「何言っても無駄みたいだYO…」はぁ〜…

8: SS好きの名無しさん 2015-12-28 09:18:37 ID: Wc6XVCWx

セイヤは売られた喧嘩を買いまくるのはやめといた方が良いよ。
いづれ歯止めが利かなくなるよ。

9: SS好きの名無しさん 2015-12-28 19:07:21 ID: GVm7zI8O

唾液交換っ‼︎
うらやましすぎるぞー!

10: SS好きの名無しさん 2015-12-29 00:17:51 ID: LEGzA3IT

なんかヤバい予感がする。
セイヤの予感が当たりそうな気がする。

11: SS好きの名無しさん 2015-12-30 10:02:59 ID: oa7_e5PZ

あれだよね、もうセイヤの目には霊夢達しかないんだな。
正直な話だが、実際だったら殺人未遂とかで捕まるよな。(・_・;いづれ日本すら敵に回しそう。

12: SS好きの名無しさん 2015-12-30 12:45:21 ID: ZP_QhswP

異変か?

13: SS好きの名無しさん 2015-12-31 02:12:50 ID: C2hIZKI8

セイヤと仲良くしようとしてくれている人の名前が分からないので、教えてください

14: 残響 2015-12-31 02:20:05 ID: -R-uyDy9

辰巳「たつみっ!」シャキーン☆

裕「ゆうっ!」シャキーン☆

辰巳・裕「「2人揃って、たつみゆうっ!」」ジャキーンッ☆

セイヤ「わー…すごいすごーい…」ペラ…

15: SS好きの名無しさん 2015-12-31 05:37:00 ID: C2hIZKI8

来年も面白いssを書いてください

16: 残響 2015-12-31 06:42:13 ID: HBQpLZLo

畏まりました。来年も何卒、幻想学園高等学校を宜しくお願いしますorz

17: SS好きの名無しさん 2015-12-31 07:24:00 ID: ybM8i5ay

幻想郷の物語の続きが気になります。

18: SS好きの名無しさん 2015-12-31 11:28:05 ID: m4dHLY1L

今度の相手は妖怪か。
セイヤも大変だな。

19: SS好きの名無しさん 2015-12-31 18:55:17 ID: rC4qs07B

麗音くん、俺はお前の姿勢、かっこいいと思うぞ。

.

主さん、来年もよろしくお願いします。

20: SS好きの名無しさん 2016-01-01 00:00:01 ID: jHNGlsOb

明けましておめでとうございます

21: SS好きの名無しさん 2016-01-01 04:07:11 ID: 0GzRxQiv

明けましてです。初めてみたssが残暑さんの東方学園なので楽しく読んでます。

22: SS好きの名無しさん 2016-01-01 13:41:56 ID: A2_fYgII

今年も頑張って投稿していってね

23: 残響 2016-01-01 15:27:02 ID: d0oQ5YGt

読者の皆様方。明けましておめでとうございます。今年も頑張って投稿していきたいと思いますので、宜しくお願い致します。

24: SS好きの名無しさん 2016-01-01 21:41:34 ID: Q70oTUQG

セイヤなんか筋肉まみれのBL世界に飛んでいけ‼︎

25: SS好きの名無しさん 2016-01-03 11:14:45 ID: UWqGsT0w

ヤバい予感的中してしまった‼
セイヤ急げ!!皆を助けろ

26: SS好きの名無しさん 2016-01-03 16:50:28 ID: AjWj0aDp

また皆に心配かけるようなことをしそうだな

27: SS好きの名無しさん 2016-01-04 18:38:01 ID: 2DQirQo9

オリキャラ少し出るかなぁ?

28: SS好きの名無しさん 2016-01-05 04:55:42 ID: creI8Z-h

セイヤの奴無茶苦茶な事しやがって‼

29: SS好きの名無しさん 2016-01-05 21:38:27 ID: GJlm4w2o

スク水着用という約束はなんだったんだ。

30: SS好きの名無しさん 2016-01-05 21:41:34 ID: _RMuyt4F

心操鬼ってきいて何故か頭のなかにぬーべーがでてきたんですが・・・

31: SS好きの名無しさん 2016-01-07 00:20:07 ID: xLR5YQcA

そろそろ終盤かなぁ?次の物語で、
オリキャラとセイヤの戦闘があるかな?
まあその事は後回しで、頑張ってください。今年もこのシリーズを見て、笑っていたいです。

32: SS好きの名無しさん 2016-01-08 00:02:45 ID: 5eZoq_Na

医師に相談しよう

33: SS好きの名無しさん 2016-01-18 18:43:36 ID: D0wGnQ19

思ったよりカオスだw


このSSへのオススメ

4件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2015-12-26 03:54:09 ID: 18GpXRN7

自分はいつもこの作品から勇気を貰っています。これからも頑張って下さい

2: SS好きの名無しさん 2015-12-26 13:20:52 ID: rJZCkais

M,Sです。いつも見ています。
夏終わってから、更にセイヤが狂暴になっている気がする。(・_・;

3: SS好きの名無しさん 2015-12-27 20:10:27 ID: FsuXd3yP

さぁ夏がおわった、楽しい学園生活がかえってきた。

4: SS好きの名無しさん 2016-01-18 18:45:49 ID: D0wGnQ19

皆でエンダァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!しようぜ!


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