瑞鶴「私はちょろくなんかないわっ!」
提督「いや、ちょろいよ」
提督「どうした瑞鶴、そんなに怒って」
瑞鶴「だって加賀さんが私のことちょろいって言うの!!」
加賀「私はちょろいなんて言ってないわ、扱いやすいと言っただけよ。」
瑞鶴「同じことよ!」
提督「まぁ瑞鶴、そんなに怒るなって。瑞鶴は素直で純粋で可愛いって意味だぞ?」
瑞鶴「えっ......そ、そうかなっ」ニヘラ
提督(これはちょろい)
加賀(ちょろいわ)
瑞鶴「も、もうっ、加賀さんも変なこと言わないでよねっ」
加賀「あら、ごめんなさいね。」
瑞鶴「提督も、あんまり女の子にそんなこと言っちゃダメなんだからっ」
提督「おう、気をつける」
瑞鶴「じゃあ、私帰るね~♪」
ドア「」バタン
加賀「はぁ...所詮は五航戦ね」
提督「あいつあんなにちょろかったっけか」
瑞鶴「あけおめ!提督さんっ!」
提督「あけましておめでとう」
瑞鶴「お正月だけど、提督さんは普段と変わんないね」
提督「まぁ、正月だからって深海棲艦は休んでくれないからな」
瑞鶴「ふーん...だからって、元旦から軍服って...」
提督「それを言うなら瑞鶴だっていつもの服じゃないか。曙とか大淀みたいに着物を着ないのか?」
瑞鶴「い、いいじゃない私が何を着てもっ!」
提督「あ、さては、瑞鶴って着物の着付けができないとか......?」ニヤリ
瑞鶴「そ、そんなことはないわよっ!!み、見てなさい、きっちり着こなして見せるんだからっ!!」
提督「普段の道着とはわけが違うぞ?別にできなくても恥ずかしいことじゃ...」
瑞鶴「うるさいっ!」ダッダッダッ
提督「............」
提督「」ガチャッ
提督「もしもし......」
~~~~~~
瑞鶴「私だって普段から道着を着てるし、着付けくらいできるわよ...」キュッ
瑞鶴「......あれ、帯ってどうやって結ぶんだろう」
瑞鶴「......」ゴソゴソ
帯「」ユルユル
瑞鶴「うーん...」
鳳翔「...瑞鶴さん、どうかしました?」
瑞鶴「あ、鳳翔さん!」
瑞鶴(どうしよう、鳳翔さんに手伝ってもらおうかな...)
鳳翔「帯を結ぶの、手伝いましょうか?」
瑞鶴「あ...ありがとうございます!」
鳳翔「さすがに1人では難しいですよ」スッ
瑞鶴「やっぱりそうですか...」
鳳翔「ふふっ、急に着物なんてどうしたんですか?」グイッ
瑞鶴「え、えっと...提督さんに、着付けができないんじゃないかって言われちゃって......」グラッ
鳳翔「そうでしたか」ニコリ
鳳翔「そう言えば、この着物は?」
瑞鶴「うーん、いつの間にかタンスに入っていたんです...... 翔鶴姉ぇが買っておいてくれたのかな?」
鳳翔「なるほど、そうですか...瑞鶴さんにぴったりの可愛らしいお色ですし、きっと誰かか瑞鶴さんのために買ってくれたのですね」
瑞鶴「そうですね、私も気に入りました!これからたまには着ようかな...」ブツブツ
鳳翔(...ここまでするなら、ご自分で言えばよかったのに。提督も素直じゃないですね)ニコリ
この後ちゃんと着物を着れた瑞鶴は、提督と初詣に行きましたとさ。
7日
翔鶴「ねえ瑞鶴、あなたもチョコレートを作るのかしら?」
瑞鶴「えっ、つ、作らないわよっ!誰があんな提督なんかに...」
翔鶴「あらっ、私は提督に、なんて言ってないけど?」ニコリ
瑞鶴「」カァッ
瑞鶴「もうっ!翔鶴姉ぇ!!」
翔鶴(やっぱりかわいいわね瑞鶴は)
翔鶴「これから街に材料を買いに行くから、瑞鶴が作るなら一緒に買ってこようと思っただけよ」フフッ
瑞鶴「.........翔鶴姉ぇは...提督さんに...作るの......?」
翔鶴「ええ作るわ、いつもお世話になってますし。あと、空母の皆さんにも作るつもりよ」
瑞鶴「うーん.........じゃあ私も、翔鶴姉ぇと同じくらい!」
翔鶴「わかったわ、じゃあ、行ってくるわね」ニコリ
翔鶴(ふふっ、提督に作るのかしら...?)
10日
提督「なんだか最近、鎮守府が甘い香りがするな」
瑞鶴「そうね、みんなチョコレート作ってるし」
提督「瑞鶴も作るのか?」
瑞鶴「誰g...つ、作るわよ、空母のみんなに」
提督「...湯煎に失敗して、焦がしたりするなよ??」
瑞鶴「しないわよ!それくらい私でもできるわよ!」
提督「そうか、それは助かる...満潮とか曙とかが、失敗作を俺に押し付けるとか言ってきてな......」
瑞鶴「えっ、あの子たちが?」
瑞鶴(それってホントに失敗作かな......もしかしてあの子たちなりの...)
提督「叢雲はなんかピリピリしてるし(あと光がピンク色だし)霞はため息しかつかないし鈴谷には茶化されるし......」
提督「なかなか難儀な時期だよ...」
瑞鶴「そ、そう...まぁ、いっぱいもらえそうでよかったじゃない」フイッ
提督「ついに、俺も初めてチョコをもらえると思うと感慨深くなる......」
瑞鶴「えぇっ!?提督さん、もらったことないの!?」
提督「ないぞ?まぁ、軍は男社会だから当然といえば当然だが...」
提督「それより、その反応は、瑞鶴的には俺は少しはもらったことがあるように見えるのかな?」ニヤリ
瑞鶴「~~~~ッ!」
瑞鶴「もう知らないっ!!!」バタン
提督「まったく、可愛げがあるんだかないんだか......」
13日
瑞鶴(翔鶴姉ぇが材料を買ってきてくれてるし、ちゃんと練習もしたし、バッチリよ!)
瑞鶴(まずは湯煎でチョコを溶かして......)カチャカチャ
提督『焦がしたりするなよ?』
瑞鶴(もうっ!焦がすわけないじゃない!)フンス
瑞鶴(一航戦二航戦の先輩たちに雲龍型の子たち、あと軽空母の人たちっと.........)
瑞鶴(あれ、なんでハート型の箱が1つだけあるんだろ?)
瑞鶴(翔鶴姉のが混ざっちゃったのかな?いや、でも、翔鶴姉は昨日にもう作っちゃってるし......)
瑞鶴(空母はみんな相部屋だから、箱が違ったりするとなんかアレだし......)
提督『俺も初めてもらえると思うと...』
瑞鶴「............」
瑞鶴(な、なんで私提督さんのことなんかっ!)
瑞鶴(......でも、私が一番早く渡せば、提督さんの最初になれるのかな)
瑞鶴「.....................」
スッ
13日...真夜中ごろ
瑞鶴(この時間まで執務室に明かりがついてる...)
瑞鶴(今日の秘書艦はもう帰ってるはずだし、今なら1人よね...)チラッ
ハート型の箱
瑞鶴(これしかなかったから!仕方なくなんだから!)
コンコン、ガチャ
瑞鶴「提督さん?」
提督「うん?瑞鶴、どうした?」カキカキ
瑞鶴「提督さんこそ、こんな時間まで仕事?」
提督「まぁな...うぬぼれかもしれんが、明日はあまり仕事ができそうにないからな」カキカキ
瑞鶴「ふーん......」
提督「...で、瑞鶴はこんな夜中にどうしたんだ?」
瑞鶴「えっ!?......えーっと............」
瑞鶴「.........」フゥ
瑞鶴「提督さん、これ」スッ
提督「これは......俺に?」
瑞鶴「そ、そうよっ」
瑞鶴「提督さんがもらったことないっていうからあげるわ!あ、箱はたまたまこれしかなかっただけだから!それと味は保証しないから!じゃあねっ!」ダッ
提督「あっ、瑞鶴!!!」
瑞鶴「」ビクッ
瑞鶴「な、なに?」
提督「ありがとう」ニコリ
瑞鶴「............うんっ」
瑞鶴のチョコレートは、少し不格好ながらとっても甘くて美味しかったとさ
内容が無いよう(激寒)
うぅ、ごめんなさいっ!笑
まぁ、日時系のアニメのように、“あぁー、瑞鶴かわいいなぁー”とぼやっと思っていただければいいです!笑
これからもヤマもオチもありませんので!!!!
作者はなぜこのSSを書こうと決めたんや?
瑞鶴のちょろい一面ってかわいいなーと思って、じゃあそのちょろい面を全面に押し出したssを書きたいな、と思ったからです
かわいい
あまりにもかわいい
ありがとうございます!
やっぱり瑞鶴はかわいいですよね...
日常系のssは区切りが難しいので12月までで終わりにしますが、それまでどうか、お付き合い下さい!
かわいいー!!
コメントありがとうございます!!
少々更新が遅くなってしまっていますが、近々3月編を更新して、少なくともリアルの月までは追いつくよう頑張りますので、よろしくお願いします!!
もっと書いてええんやで?(激遅)