八神マキノ「その方が合理的だからよ」
マキノと大人な恋愛したいですね...
八神マキノ「その方が合理的だからよ」
ー事務所にてー
モバP(以後P)「なあマキノ、なんで俺一人で行くはずだった旅行が、いつの間にかマキノのとの二人旅になってるんだ?」
マキノ「その方が合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「ツアー旅行にしろパック旅行にしろ、一人旅よりも二人旅の方が1人あたりの費用は少なくなるのよ」
P「そうなのか、それなら仕方ないな」
マキノ「そうよ」
P「かと言って、同じ部屋に泊まる必要はあるのか?」
マキノ「その方が合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「そうよ、当然ながら一部屋分の費用の発生を抑えられるし、部屋が分かれていると意思疎通に不都合が生じて思わぬアクシデントが起きる可能性が高まるわ」
P「そうなのか、それなら仕方ないな」
マキノ「そうよ」
P「...でも、俺と一緒に行く必要はないんじゃないか?他のアイドルと二人旅とかじゃダメなのか?」
マキノ「その方が合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「そうよ、最近気温が下がってきてるわよね?」
P「そうだな」
マキノ「私自身、プロデューサーといる時が一番心拍数が高くなるから、貴方と出掛けることはこの時期の体温維持にとってベストな選択なのよ」
P「そうなのか、それなら仕方ないな」
マキノ「そうよ」
P「...ちなみに、俺の心拍数が一番高くなる人も当然知っているんだろう?」
マキノ「......だから誘ったのよ」
ー旅先にてー
P「なぁマキノ、名所で毎回ツーショット写真を撮る必要はないんじゃないか?」
マキノ「その方が合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「そうよ、ピンの写真を2回撮るよりも記憶領域の節約になるし、時間の短縮にもなるわ」
P「そうなのか、それなら仕方ないな」
マキノ「そうよ」
P「でも、こんなに近づいて撮る必要はないんじゃないか?」
マキノ「その方が合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「そうよ、記憶を司る脳の器官の海馬は嗅覚を司る器官のすぐ隣に位置しているから、私の匂いを嗅ぐたびに海馬も活性化されて、この旅の記憶を呼び覚ましやすくなるのよ」
P「そうなのか、それなら仕方ないな」
マキノ「そうよ」
P「......でも、それならさっきみたいに抱きつかなくてもいいんじゃないか?」
マキノ「それも合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「さっき行ったところは貴方が一番楽しみにしていた所よね」
P「そうだな」
マキノ「強烈な感情と共に海馬に記録された記憶は、より忘れにくくなるのよ」
P「そうなのか」
マキノ「そうよ」
P「...そもそも、大切なマキノとの思い出を忘れる訳ないんだがな」
マキノ「......非論理的ね。度し難いわ」
P「なぁマキノ、どうして手を繋いでいるんだ?」
マキノ「その方が合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「そうよ、風が強くなってきたじゃない?」
P「そうだな」
マキノ「風速が1m/s強くなる事に体感温度は1℃下がるのに、貴方が防寒のために付けている毛糸の手袋では風を通してしまって体温低下を抑えられないから、互いの体温で体温低下を防いでいるのよ」
P「そうなのか、それなら仕方ないな」
マキノ「そうよ」
P「............」グイッ
マキノ「!」
P「こうして寄り添えば、心拍数も上がってより効果的だな」
マキノ「そ、そうね、より合理的ね......」
ー部屋付きの露天風呂にてー
P「なぁマキノ、どうして一緒に風呂に入ってるんだ?」
マキノ「その方が合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「そうよ、露天風呂のように湯船と気温の温度差が大きい場合、必然的に突然死のリスクが高くなるから、二人で入ることでそのリスクを分散するのよ」
P「そうなのか、それなら仕方ないな」
マキノ「そうよ」
P「...でも、二人で身体を洗い合う必要はなかったんじゃないか?」
マキノ「それも合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「そうよ、きれいに洗っているつもりでも自分で洗うとどうしても洗い残りができてしまうのよ」
P「そうなのか、それなら仕方ないな」
マキノ「そうよ」
P「俺もマキノの綺麗な身体が見れて幸せだったよ」
マキノ「......それは論理とは関係ないわ」
P「なぁマキノ、どうして俺はマッサージされてるんだ?」
マキノ「その方が合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「そうよ、疲労回復やリラックスには交感神経を抑えて副交感神経を活性化させる必要があって、筋肉をほぐすことには副交感神経に切り替わることを助ける効果があるのよ」
P「そうなのか、それなら仕方ないな」
マキノ「そうよ」
P「...それなら俺もマキノをマッサージした方がいいんじゃないか?」
マキノ「......そうね、お願いするわ」
P「なぁマキノ、どうして抱き合って眠るんだ?」
マキノ「その方が合理的だからよ」
P「そうなのか?」
マキノ「そうよ、抱きしめることでストレスを感じた時に分泌されるコルチゾールの血中濃度を下げることができt...」
P「なぁマキノ、抱きしめたいから抱きしめる、じゃあダメなのか?」
マキノ「...............」
マキノ「...抱きしめたいという行為の根源は?」
P「マキノが好きだから」
マキノ「...そうね、その“貴方が私を好き”と言う感情を証明できれば、その命題は真理値を持つ(議論の余地がある)わね」
P「証明...か」
マキノ「そうよ...」
チュッ...
マキノ「...シンプルな証明ね」
P「...証明は簡潔明白なほど、美しくて好ましいだろ?」
マキノ「...全く、最後に貴方に負けるとはね」
P「最後?これから、の間違いだろ?」スッ
マキノ「えっ?」
P「マキノにも証明してもらわないと、だろ?」
マキノ「...仕方が無いわね。でも、私の証明は時間がかかるわよ?」
P「まだまだ、夜は長いから問題ない」ニヤッ
マキノ「.....全く、度し難いバカね」
このあと滅茶苦茶諜報活動(意味深)した
マキノさんはこのままチョロらずにいって欲しい.....!
このSSへのコメント