2016-04-22 08:14:28 更新

概要

瑞鶴と一緒の高校生活...かぁ


鎮守府学園高校〜瑞鶴編〜



瑞鶴「あ、おはよー」


提督「おはよう瑞鶴」


瑞鶴「今日寒くない!?私今日も半袖で来ちゃったー」


提督「天気予報見とけよー、今日から一気に秋模様だぞ?」


瑞鶴「朝はそんな時間ないの!」


提督「...早く起きればいいんじゃ?」


瑞鶴「」イラッ


瑞鶴「...そんなに早起きが得意なら、寝癖ぐらい直してきなさいよっ」ペシッ


提督「いたっ」


〜〜〜〜〜〜


鈴谷「おっはよー、今日もお2人は仲良しさんだねぇ〜」


瑞鶴「ち、違うわよっ!」


提督「たまたま途中で会っただけだって」


鈴谷「ふぅーん......私はてっきり朝帰りかと...」


瑞鶴「そんなわけないじゃない!!!」


鈴谷「どうどう、怒らない怒らないっ」


瑞鶴「もうっ、鈴谷が変な事言うからじゃない」


鈴谷「だってな 仲良さそーに入ってくるんだもん、ちょっかいも出したくなるって!」


瑞鶴「そーかしら...」


提督「瑞鶴がガンガン話をしてくるから、うなずいてるだけな気もするけど?」


瑞鶴「なによそれっ、まるで私だけが話してるみたいじゃない!」


提督「え、違うの?」


鈴谷「はいはい、夫婦漫才はお腹いっぱいですよーって、みんなも言ってるよー」


ガヤガヤザワザワ......


瑞鶴「っ〜〜///」


提督「あーあー......」



キーンコーンカーンコーン



提督「瑞鶴ー、数学の宿題見せてー」


瑞鶴「またー?最近だらけすぎじゃない?」


提督「...ちょっとやることがあって睡眠削ってるんだよ」


瑞鶴「いや、宿題はやりなさいよ」


提督「それはそうなんだけど......」


瑞鶴「......もう...仕方ないわね」スッ


提督「!ありがとう!...瑞鶴大明神だな」


瑞鶴「やめてよその呼び方...なんかやたら神々しいじゃい...」


瑞鶴「あ、お礼はまたなんか帰りにおごってくれたらいいからっ」


提督「ぐぬぬ.........」



〜〜放課後〜〜


瑞鶴「ほら、早く帰ろっ」


提督「元気だな...瑞鶴は......」


瑞鶴「なに買ってもらおうかなーっ」


提督「あんまり高いものはやめてくれよ...最近カツカツなんだよ...」


瑞鶴「あれ、そうなの?前は“お金使うあてがないー”とか言ってたのに」


提督「え、あー、まぁな...」


瑞鶴「ふぅーん......」


提督「ほら、どこ寄ってくんだ?」


瑞鶴「あ、ここここ!」


提督「またコンビニスイーツかか」


瑞鶴「自分で買う程じゃないけど、食べたくなるじゃない?」


提督「はいはい」



〜〜〜〜


提督「悩むのもいつものことだな」


瑞鶴「仕方ないじゃない、どれも美味しそうなんだもの!」


提督「それで、モンブランにするの?それともロールケーキ?」


瑞鶴「うーん......」


提督「......両方買って、半分こするか?」


瑞鶴「いいね! ナイスアイディア!!」


提督「じゃあ、買ってくるぞー」


瑞鶴「ありがとうございますーー」



〜〜〜〜


瑞鶴「んんー!やっぱりモンブラン美味しいーっ!」


提督「上の栗はあげるよ」


瑞鶴「ホント!?サーンキュっ!!」


提督「まぁ、一応宿題見せてもらったお礼だしな」


瑞鶴「なら遠慮なくっ! ホント、提督さんは積極性があればすぐ彼女出来ると思うんだけどねー」パクッ


提督「積極性ねぇ......別に、今はそこまで強く彼女欲しい、とか思ってないし...」


瑞鶴「......なんかムカつく」


提督「なんでだよ...」


瑞鶴「なんかちょっと、上から目線...?」


提督「えぇ...」



〜〜〜〜


提督「じゃあ、また明日だな」


瑞鶴「もうこんなに暗くなってるね」


提督「秋の日はなんとやらってやつだな」


瑞鶴「はいはい、じゃあまた明日ー!」


提督「じゃあなー」


提督「......あと1週間か」ボソッ



〜〜翌日〜〜


鈴谷「ちぃーす、瑞鶴」


瑞鶴「あー、鈴谷、おはよー」


鈴谷「あれ、今日は提督と一緒じゃないの??」ニヤニヤ


瑞鶴「い、いつも一緒な訳じゃないし!!」


鈴谷「あー、そうだったねー、“ほとんど”一緒だったね!」


瑞鶴「もうっ!!」


鈴谷「まぁまぁ、怒らないの」ニヤ


瑞鶴「......で、朝から何の用よ」


鈴谷「あ、えっとね...提督ってさー、今誰とも付き合ってない......よね?」


瑞鶴「えっ.........う、うん...そのはず...」


鈴谷「瑞鶴とは付き合ってる訳じゃないんだよね.........?」


瑞鶴「も、もちろんよ!!」


鈴谷「ふぅーーん......」


瑞鶴「......なによ」


鈴谷「ホントに付き合ってないのね...?」


瑞鶴「そうよ!!」


鈴谷「......ならいいけど」


瑞鶴「...何か言いたそうね」


鈴谷「......ううん、それが分かればいいやー、じゃねーっ」


瑞鶴「......なんなのよ」



〜〜放課後〜〜


瑞鶴「......いない」


瑞鶴「......もう帰ったのかな」


瑞鶴「......教室も見てみよう」スッ


熊野「瑞鶴さん?」


瑞鶴「うわっ!びっくりした...熊野かぁ......」


熊野「熊野かぁとは失礼ですわ!なにかお困りのようでしたから声をかけましたのに...」


瑞鶴「ごめんごめん、まさかすぐ後ろにいるなんて思わなかったからさ...」


熊野「そういうことにしておいて差し上げますわ......それで、誰かをお探しで?」


瑞鶴「あぁ、そうだった、熊野は提督見かけなかった?」


熊野「提督でしたら、先ほど鈴谷と一緒に帰っていくのを見ましたわ」


瑞鶴「鈴谷と!?」


熊野「はい、楽しそうにお話ししてましたわ」


瑞鶴「......」


瑞鶴(鈴谷と...2人で.........)


熊野「どうかなさいましたか、瑞鶴さん?」


瑞鶴「う、ううん、何でもないっ。じゃあ私ももう帰るね!」ダッ


熊野「あら、ではごきげんよう」


熊野「...返事もなさらず走って行ってしまわれましたわ」


〜〜〜〜〜〜


瑞鶴(ふーん......)


瑞鶴(鈴谷と2人かぁ......)


瑞鶴「まぁいっか、私もかーえろっと!」


瑞鶴(きっと何か用事があったりしたのよ)



鈴谷『誰とも付き合ってないよね...?』



瑞鶴(......たまたま...だよね?)



〜〜〜〜〜〜〜


キーンコーンカーンコーン


瑞鶴(お昼かぁ......)


瑞鶴(そうだ、昨日の帰りのこと、提督さんに聞いてみよっと)スッ


瑞鶴「提督s...」


鈴谷「提督ー、お昼一緒に食べよー!」


提督「いいよー」


瑞鶴「......」コソッ


瑞鶴(なに隠れてるのよ私っ!別に3人で食べてもいいじゃない!)



提督「......?」ジャネ?


鈴谷「.........!!」ウケルー!



瑞鶴(提督さん...楽しそうに笑ってる......)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜


キーンコーンカーンコーン...


瑞鶴(もう提督さんがいない......)


瑞鶴(まさか......?)


瑞鶴「熊野ー、鈴谷見たー?」


熊野「鈴谷でしたら、先ほど提督と一緒に帰りましたわよ」


瑞鶴「...っ!」


瑞鶴「そ、そっか、ありがとー」ダッダッダッ


熊野「いえ、どういたしまして!」


熊野「......今日は怒って行ってしまいましたわ」


熊野「わたくし、何か気に障るようなこと言いましたかしら?」


熊野「...いえ、むしろ...もしかして......?」


〜〜〜〜〜



瑞鶴「なんか気に入らないっ!」


瑞鶴(別に誰と帰っても、ご飯を食べてもいいんだけどさ!!)


瑞鶴(私がどうこう言える立場でもないし......)


瑞鶴「別に......付き合ってる訳じゃない...し......」




〜すれ違ったまま1週間〜



瑞鶴「.........」


提督「あ、瑞鶴おはよー」


瑞鶴「っ!」


瑞鶴「お、おはよう......」


提督「?」


提督「...寝不足?なんか元気ないけど...?」


瑞鶴「何でもないわよ...」


提督「ふーん.........あ、翔鶴さんに怒られたとか?」


瑞鶴「......何でもない」


提督「うーん......さては、恋の悩みとか??」


瑞鶴「...何でもないって言ってるじゃない!!!」


提督「!」


瑞鶴「あっ...」


提督「ご、ごめん......」


提督「じ、じゃあ俺、先に行くよ...」タッ


瑞鶴「...............」


瑞鶴「.........はぁ」


瑞鶴(.....嫌な女だな...私)


〜〜〜〜〜


ー昼ー


提督「あの...瑞k...」


瑞鶴「......」フイッ


瑞鶴「......」タッタッタッ


提督「.........」


〜〜〜〜〜


ー放課後ー


熊野「瑞鶴さんに嫌われた、と?」


提督「心当たりがないけど、なんだか嫌われちゃったみたいで......」


熊野「はぁ......」


提督「そんな深いため息つかないでよ」


熊野「......あなたと言う人は、本当に鈍感でいらっしゃいますのね」


提督「えっ?」


熊野「はぁ......ため息ばかりついていても仕方ありませんので、わたくしが教えて差し上げますわ」カキカキ


提督「...何書いてるの?」


熊野「提督、こちらをお読みになれます?」スッ


提督「...おんなごごろ?」


熊野「あら、てっきりわたくしは存在を知らないのかと思ってましたわ」


提督「失礼な、俺だってこれくらい知ってるわい」


熊野「......知っていて、それですのね?」


提督「...えっ?」


熊野「......話は変わりますが、最近鈴谷と仲がよろしいようですね?」


提督「え......ま、まぁ、鈴谷がよく話しかけてきてくれるってゆーか...」


熊野「それで、鼻の下を伸ばしてホイホイとついていってらっしゃいますのね?」


提督「いや、別に鼻の下は伸ばしてないけど」


熊野「伸びてますわよ?」


提督「えっ......」


熊野「...まぁ、それは今は置いておいて差し上げますわ」


提督「は、はぁ......」


熊野「......で、鈴谷のことですけれども」


提督「うん...」


熊野「鈴谷に対して......いえ、単刀直入に申しましょう、鈴谷のことがお好きですか?」


提督「えっ......」


熊野「もちろん、1人の女性、1人の異性として、好意を持っていらっしゃるのかと聞いていますわ」


提督「.........」


熊野「...............」


提督「........................うーん」


熊野「はぁ、もう少し答えやすくして差し上げますわ」


熊野「鈴谷と瑞鶴さん、どちらかを選ばなければいけない状況になりましたら、どちらを選ぶのかと聞いているのですわ」


提督「!」


提督「鈴谷と...瑞鶴.........」


熊野「正解がある問題ではありませんから、あなたの心によーく問いかけてみるといいですわ」


提督「.........わかった、ありがとう」


熊野「お礼を言われる筋合いはありませんわ、わたくしが好きでやったことですし」


提督「でも、ありがとう、熊野。見えてきた気がする」スッ


熊野「どちらへ?」


提督「...俺の大切な人のところへ行ってくる」タッタッタッ


熊野「............ふふっ」


熊野「......面白い殿方ですわ」



〜〜〜〜〜


タッタッタッ


提督(瑞鶴...)


提督(多分、傷つけちゃったよな......)


提督(......謝らないと!)


提督(......にしても瑞鶴いないな)


提督(...こっちか...?)


??「あ、提督ー、探してたよー」


提督「!」


提督「鈴谷...」



〜〜〜〜〜


ートイレ、手洗い場ー


瑞鶴(......ホント、ダメだ私)


瑞鶴(......うん、クヨクヨしてるのも私らしくないかっ)


瑞鶴(提督には後で謝りにいこっと!)


瑞鶴(教室にもーどろっt...)



鈴谷『提督ー、探してたよー』


提督『鈴谷...』



瑞鶴「!」コソッ


瑞鶴(なんでまた隠れたのよ私!)



鈴谷『提督、ちょっと話があるんだけどさ...』


提督『...どうかしたの?』


鈴谷『あの...さっ』



瑞鶴(なによ鈴谷...珍しくもじもじして......これじゃまるで.........!)



鈴谷『えと...確認なんだけどさ、今、付き合ってる人とかって...いないんだよね......?』


提督『う、うん...』



瑞鶴(............もう見たくない)スッ


タッタッタッ


提督(?)


提督(一瞬しか見えなかったけど...あの後ろ姿は......瑞鶴...?)



〜〜〜〜〜


ー河原ー


瑞鶴(...鈴谷...告白...したよね)


瑞鶴(.........提督、OKするよね...)


瑞鶴(...あんなに楽しそうにしてたし)


瑞鶴(...鈴谷だし)


瑞鶴(............。)


瑞鶴(もう、一緒に学校いったり、帰りにコンビニ寄ったり...)


瑞鶴(楽しく話したりも...できないのかな......)


瑞鶴(............嫌だ)


瑞鶴「......そんなの嫌だよ」


瑞鶴「......提督ぅ」



??「呼んだか?」


瑞鶴「!!」


瑞鶴(なんでいるの!)



瑞鶴「」ダッ


提督「待って!!!」


瑞鶴「」ピタッ


瑞鶴「なによ、鈴谷と付き合ったって言う報告ならもういいわよ!」


瑞鶴(もう私に構わないで。放っておいて。)


提督「......やっぱり見てたのは瑞鶴だったか」


瑞鶴「......悪い?」


提督「...まず最初に言っておくぞ、鈴谷とは付き合わない」


瑞鶴「えっ......?」


提督「だから...ちょっと......俺と話をしてくれないか?」


瑞鶴「.........」


提督「...ありがと」


瑞鶴「......で、話って」


提督「......これを渡そうと思って」スッ


瑞鶴「...なに?これ」カサカサ


瑞鶴「これ...鶴の......!」


瑞鶴(綺麗な銀色の鶴のアクセサリー...私にはもったいないくらいの)


提督「瑞鶴、今日誕生日だろ?」


瑞鶴「...覚えててくれたんだ」


提督「うん......」



<どうしよう、嬉しい。>



提督「だから...頑張って作った」


瑞鶴「提督さんが作ったの!?」


瑞鶴(誕生日を覚えてくれていたのも、)


提督「うん......何度も失敗して、小遣いが飛んでいったけどな」


瑞鶴「そんなっ」



<私のために頑張って作ってくれたのも、>



提督「俺気づいたんだ、大事なことに」


瑞鶴「大事なこと?」



<どうしようもなく嬉しいのに、>



提督「俺は...瑞鶴のことが好きだ」


瑞鶴「......!!」



<さらにそんなに嬉しいことを言ってくれる。>



提督「瑞鶴...これからも......ずっと一緒にいてくれるかい?」


瑞鶴「.........もちろん............!」



<そんな貴方が、私は大好きです。>







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2016-04-21 22:20:22

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ようさんから
2016-04-21 10:47:21

このSSへのコメント

4件コメントされています

1: 覇竜 2016-04-21 22:20:46 ID: FywXJwJm

面白かった

2: 日本丸 2016-04-22 08:11:53 ID: IvZcKfAd

ありがとうございます!
そう言ってもらえるととても励みになります!!

3: SS好きの名無しさん 2016-05-05 20:38:02 ID: GUy0oKjA

ええやん
けどガチガチの王道テンプレすぎてな
もう少し捻りを入れて欲しいなと

4: 日本丸 2016-05-06 09:49:37 ID: zm-6cUvh

ありがとうございます!
確かに我ながら捻りがないですよね...
でもこれから、鈴谷編、熊野編と続く予定なので、3つ合わせて完成と言うことで許してください!笑


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