2016-05-05 01:15:33 更新

概要

第3話「四面楚歌」


前書き

遅れてほんとにすみません…











花陽「んん〜〜むむむむ」



花陽「そんなにパパが恋しいのかなぁ〜?」




挑発しつつ、花陽は真姫に不気味な笑顔を見せつける。



真姫「…そうね」



真姫「今は会いたくてしょうがないわ」



真姫は、抱き抱えた穂乃果をゆっくりと下ろし、戦闘態勢をとる。



真姫「少しだけ相手をしてあげる」


真姫「加減はできないから覚悟しなさい」




花陽「くっひひひ」


花陽「あははっはっぱははははははぱはははははははははははははははははは」



花陽は羽赫を展開し始めた。


しかし、真姫は展開する一瞬の隙を突き、赫子で花陽の足を狙う。


花陽「ありゃ」



花陽「とれとれれとれ」



花陽の両膝から下が綺麗に断たれた。


しかし、花陽は全く同様しない。



花陽「ぐるぐるるるぐ」


花陽「くっつくつつつくく」


切り離された足が、意思を持っているかのように花陽の元へ戻ってきた。



真姫「便利ね、それ」




花陽「くく」


花陽「いってえええええなあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」




花陽「こんにゃろ」



今度は剣のように赫子を変形させ、真姫へと急接近。しかし真姫はこれを自らの赫子で受け止める。


鍔迫り合いの音が大きく響いた。



真姫「ー!!」


真姫は大きく赫子を振るい、一度距離をとった。


そして、穂乃果のいるところまで退がる。



真姫「借りるわよ」



穂乃果「え、あっ!?」



真姫は穂乃果のクインケ”ILA”を手に取り、もう一度花陽の元へ向かう。





真姫「ふっっ!!」



花陽「んにぃ」



クインケと赫子がぶつかり合い、火花が飛ぶ。


しかし、動きの速さは圧倒的に真姫の方が上だった。


赫子とクインケの絶妙なコンビネーションが、花陽を圧倒していたのだ。



花陽「い い」



花陽「いだぁ」



花陽の傷が、ありえないスピードで回復していく。

それと同時に花陽の様子が徐々におかしくなっていた。





花陽「あ ああ ああ あ あ」




花陽「もう いい もう いいってゔぁ」



花陽「こないで こないで ころさないで」



花陽は突然、苦しそうにもがき始めた。

頭を抱え、先ほどの狂気は全く感じなくなっていた。



花陽「いだいいだいいだいよぉぉぉお」


花陽「ひーっ ひーっ」





真姫「…少しだけ痛いけど」


真姫「我慢してね」



真姫は再び赫子を構え、花陽に向け攻撃する。









「まったく、世話がやけるにゃ」




猫の尻尾のようなものが、花陽を掴み、持ち上げた。


真姫は攻撃を中断し、もう一度距離をとる。




「まだまだ制御しきれてないにゃ」


「…うん、また少し間を空けないと」


「今から戻るにゃ」



花陽を掴みあげた乱入者は、電話を切ると真姫を見つめ始めた。



「…久しぶりだね、真姫ちゃん」



真姫「…猫のマスクをつけてれば、正体がわからないとでも思った?」



乱入者は静かに、猫を彷彿とさせるマスクを取り外す。


あの顔、声。


忘れるはずもない。ともに支え合い、笑い合った友を。




凛「えへへ…やっぱりバレちゃうか」



真姫「…あなたの、いや…あなた”たち”の目的はなんなのよ」




真姫が凛に問いかけていると、遠くからたくさんの車がやってきた。



石川「高坂!橘!大丈夫か!?」



海未「穂乃果!」


にこ「穂乃果ーっ!!」





凛は再びマスクをつけ、尻尾のような赫子で捕まえた花陽を抱き抱えるとその場を去って行く。


真姫「凛!!」



凛「ごめんね真姫ちゃん。…まだ、話すときじゃないから」





石川「奴は…キャットか?」



にこ「猫のマスクだからそうでしょ…ていうか、あれは…」




真姫は捜査官に囲まれたことを悟ると、その場を急いで離れた。


海未「…真姫」



海未「!…穂乃果!大丈夫ですか!?」



海未とにこは即座に穂乃果の元へ向かう。



穂乃果「穂乃果は大丈夫…それより橘くんが…!!」




倒れている橘からは、生気を感じられなかった。


石川「医療班、橘を搬送しろ!」



ゾロゾロと人が出てくると、手際よく橘をタンカに乗せて運び始めた。




にこ「…何があったのよ、穂乃果」



にこ「グールを憎むあなたが…自分よりも先にグールの心配するなんて」


海未「何があったのですか…?」



穂乃果「…」



穂乃果「…何も。」








後書き

うぷ主「最近、YouTubeで虫の動画観るのハマってる」
にこ「きも」
絵里「気持ち悪いわ」
うぷ主「俺に優しくしてくれる人間はいないのかっっ…!!」
希「(面倒くさい人やなぁ)」


このSSへの評価

1件評価されています


SS好きの名無しさんから
2016-05-10 01:32:22

このSSへの応援

1件応援されています


SS好きの名無しさんから
2016-05-10 01:32:26

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください