ご注文は魔法少女ですか?第27話
第27話「嫉妬の悪魔現る」
前回のあらすじ
界王様「前回、自分は人間ではないと、暗く落ち込んでいたモカ。そんなモカを優しく励ましたココアの力によって、モカは元気を取り戻す。だが、そんな平和も束の間、ココア達の前に以前戦った、強欲の悪魔マンモンが現れた! だが、ココアの最後の聖獣、レオンの力でマンモンを撃破するのであった」
魔界・・・
クルセス「やれやれ、マンモンがやられてしまったか」
アクロス「クルセス、どうするのだ、次の手は打ってあるのか?」
クルセス「ああ、その点は問題ない、次の手は打ってる。それに今回のマンモンの死は役に立った」
アクロス「どう言う意味だ?」
クルセス「新たに与えた力、魔獣それのデータが取りたかったんだ。だから、今回マンモンに魔獣を与えてデータを取ったんだ」
アクロス「なるほどな、では次の奴も同じという訳か」
クルセス「ああ、まだ取りたいデータが有るからね、次の悪魔、嫉妬のレビアタンにも頑張ってもらうさ」
クルセス「レビアタン!」
レビアタン「ハッ、ここに!」シュン
クルセス「話は聞いてただろう、今、人間界は日が落ち、夜になる頃だろう。その時間帯を狙い、魔法少女達を討て!」
レビアタン「分かりました」ヒュン!
クルセス「さて、どうなるか、楽しみだ、フフフフ」
人間界・・・
ココア「フゥ〜、無事マンモンは倒せた」
チノ「お疲れ様です、ココアさん」
ココア「うん、ありがとうチノちゃん」
リゼ「ココア、お前遂に聖獣全部、目覚めたなこれで、幹部やダークを倒せる!」
?「そいつはどうかな」ヒュン
ココア「ドラゴン!」
リゼ「どう言う事なんだ、ドラゴン」
ドラゴン「簡単な話だ、お前達が普段戦っている魔界の奴らは、人間界に来る時に、自分の本来の力の半分まで抑えないと、いけねーんだ」
チノ「なんで、そんな事を?」
ドラゴン「奴らは、日の光に弱い、もし仮に力を抑えないまま、人間界に来れば奴らは、日の光に耐えれずに消える。」
ココア「でも、力を抑えなくても、普通は日の光で消えるんじゃないの?」
ドラゴン「普通ならな、でも違うんだ。奴らはある程度力を抑える事で、人間に近い所まで行くんだ。それによって、耐えられるんだ」
リゼ「なるほどな、じゃあ仮に太陽が沈んだ夜の時はどうなるんだ?」
ドラゴン「もし、夜に来たら、本来の力は抑える必要は無くなる」
ココア「え、それってつまり」
チノ「夜の時間帯、常にフルパワーという事ですね」
ドラゴン「ああ、そういう事だ。まぁ最近は太陽のある時間に奴らは攻めに来てるからな、夜の時間に来る事はないと思うぞ」
チノ「そうだと良いんですけど」
ココア「大丈夫だよチノちゃん、敵が来たら気配は感じるんだから」
リゼ「それに、奴らが来ても、私達は負けはしないさ」
チノ「そうですね。それじゃあ、家の中に入って、休みましょう」バタン!
レビアタン「あれが魔法少女、なるほど、マンモンや他の奴らを倒してきただけはあるな、これは面白くなって来た」ヒュン
リゼ「どうした、チノ?」
チノ「いえ、今誰かが、外から見てた気がして」
ガチャン
リゼ「誰もいないぞ、気のせいじゃないか?」バタン
ココア「よし、じゃあ夕食にしよう」
チノ「そうですね」
シャロ「ああ、ちょうど良かった、三人共話してたから、先に夕食済ませてたわよ」
ココア「うん、分かったよ」
リゼ「じゃあ、私達もとっとと済ませるか」
数十分後・・・
「ごちそう様でした!」
ココア「あれ、チノちゃん何処行くの?」
チノ「少し、外の空気を吸ってきます」バタン
ヒュ〜ン
チノ「今日は何時もより、良い空気ですね。それに夜空も綺麗に見えてる」
シュン!
シャーク「珍しいじゃねーか、お前が一人で外で空見上げてるなんて」
チノ「シャーク、なんですか?」
シャーク「何、お前が浮かない顔してたからよ。何か悩んでんのか?」
チノ「今日、ココアさんがマンモンとの戦いで最後の聖獣が目覚めたじゃないですか?それを見た時、ほんのちょっとですが、ココアさんが遠くへ行くような感じがしたんです」
チノ「これって、気のせいですよね?」
シャーク「うーん、俺からは何とも言えねーが、恐らくそれは気のせいじゃねーと俺は思う。あくまでそれの思っている事だ」
チノ「そんな」
シャーク「だが、あのココアが遠くへ行って、居なくなるとは、俺も思っちゃいねー。だがな、俺が今まで見て来た、炎の魔法少女何らかの形で、自分を犠牲にしちまう事がある。だから、チノお前は、そうならない為にちゃんとココアの近くに居てやれば良いさ」
チノ「はい、出来る限り努力してみます」
シャーク「それにしても、本当今日の夜空は綺麗だな。見ろよ流れ星がこっちに来るぞ」
チノ「本当ですね、こっちに落ちてくるなんて、珍しい事もありますね」
ピキィン!
チノ「敵の気配⁉︎」
シャーク「どうやらあれは流れ星じゃ無さそうだ」
ガチャン!
ココア「チノちゃん、大丈夫‼︎」
チノ「ココアさん、それに皆さんも!」
レビアタン「どうやら、勢揃いのご様子だね〜」
リゼ「お前は何者だ!」
レビアタン「私か、私は嫉妬のレビアタン、お前達が倒した、マンモンと同じ悪魔さ」
リゼ「なるほどな、仲間の敵討ちか」
レビアタン「別に敵討ちとか、そんなのじゃないの、私は単純にクルセス様の命令でお前達を殺しに来ただけなのよ」
シャロ「だったら、尚のこと放って置けないわ!」シュン
レビアタン「ウフ、まずは貴女ね」
シャロ「サンダースピア!」ヒュン!
レビアタン「遅いわよ」シュン
シャロ「しまった、背後を‼︎」
レビアタン「お終いよ、ケァーーー‼︎」
シャロ「キャーーーー‼︎」ズドン
リゼ「シャロ!」
チヤ「シャロちゃん!」
レビアタン「あらあら、もう終わりもっと私を楽しませなさいよ」
チヤ「なら私が!」
チノ「待ってください皆さん!」
リゼ「チノ」
チヤ「チノちゃん」
ココア「・・・チノちゃん」
チノ「私が行きます!」
レビアタン「あら、次は小さな子ね、まぁ簡単にひねり潰してあげるわ」ヒュン
チノ「濁流波!」ドーーン‼︎
レビアタン「キャッ!」
チノ「まだまだ、行きます!」
チノ「槍水‼︎」ヒュン、ヒュン、ヒュン!
レビアタン「クゥ、少しはやる様ね、でも、エンビールブレイク‼︎」ズドン!
リゼ「チノの技が飲み込まれて行く!」
チヤ「チノちゃん逃げて!」
ドカーーン‼︎
レビアタン「アハハハ、これで思い知ったでしょう私の力を‼︎」
チノ「何ですか、それだけですか?」シュ〜
レビアタン「何!防がれてる!」
チノ「アクアタートル、私の第二の聖獣です」
ココア「チノちゃん、良かった」
レビアタン「己‼︎」
チノ「次は私の番です‼︎」
チノ「逆水流波!」ズドン!
レビアタン「キャーーーー‼︎」ドーーン
リゼ「やったな、チノ‼︎」
チヤ「チノちゃん、凄いわよ!」
チノ「・・・まだです!」
ドカーーン
レビアタン「クゥ、まだよ、まだ終わらない!」
リゼ「なんてしつこい奴だ!」
レビアタン「何故、この私が力で押されてるの、何故!」
チノ「それは、貴方に愛や思いやりが無いからです」
レビアタン「愛、思いやりですって?ハァッ、そんな物いらないのよ。この世に必要なのは、力で充分よ。信じられるのも自分一人で充分なのよ!」
レビアタン「私は、この力を得るまで、散々人に裏切られて来た、信じた人も皆んな!周りの奴らは私より、優れている人達で溢れていたわ。私はそんな人達が羨ましくてたまらなかった」
レビアタン「でも、私はそんな奴らより、能力も力も全てが下で、馬鹿にされた。だから、力を求めた、優れてる奴らよりも更に上に行きたかった!そして、遂にこの力を手に入れたの、何もかも優れてるこの力を‼︎」
チノ「それで貴女は、力を得て、何をしたんですか?」
レビアタン「私を馬鹿にして来た奴らや私より優れてる奴を殺したわ。じわじわとね、貴女達にも聞かせたかったわあの美しく、悲しく、叫ぶあの悲鳴を‼︎アッハハハ!」
チノ「貴女は最低です」
レビアタン「何ですって?」
チノ「貴女は、人として、いえ生き物として、最低の人です‼︎」
レビアタン「ふん、貴女に何とも言われよーとも、私は何も感じないわよ!」
チノ「私が今此処で貴女を倒します!」パァーーン!
レビアタン「ふふ、面白いわなら、やってみなさいよ‼︎」パァーーン!
チノ「来なさい、大海原を支配する、海の王者、アクアホエール!」
レビアタン「おいでなさい、全てを飲み込む、嫉妬の大蛇、ヨルムンガンド!」
チノ「鯨水泡‼︎」(けいすいほう)ズドーン‼︎
レビアタン「蛇王波‼︎」ドーーン
チノ・レビアタン「ハァーーー‼︎」ドカーーン
レビアタン「くっ、この私が、貴様なんかに、愛などに負けるなど、一生の恥、いつか必ず復讐する‼︎」シュ〜ン
チノ「ハァ、ハァ、ハァ、倒せた」バタン‼︎
リゼ「チノ!」
ココア「チノちゃん!」
チノ「やりましたよ、レビアタンを倒しました」
リゼ「ああ、よくやったぞ、チノ」
ココア「うん、チノちゃん頑張ったね!でも、今日はもうゆっくり休もうね」
チノ「はい、そうしますね、ココアさん」
完
次回予告
悟空「オッスオラ悟空!今日は凄かったな〜、オラ観ててワクワクしたぞ!」
ココア「私も観てて、ワクワクしたけど、チノちゃんが戦ってたから、ハラハラもしちゃった!」
悟空「あれ、今日は珍しいじゃねーか、どうしたんだ?」
ココア「いつも、悟空さんばかりだから、たまにはね、そんな事より、次回はリゼちゃん、シャロちゃんの前に二人の悪魔が現れる!」
次回「怠惰と暴食の悪魔」
ぜったい見てくださいね!(^ω^)
このSSへのコメント