2016-10-12 23:10:28 更新

概要

時雨と雪風。史実ではあんまり接点のなかった二人が提督からのお使いを頼まれてお出かけする。そんなのんびりしたお話です。


前書き

主要登場人物紹介

時雨   天然系小悪魔   ヤンデレとか色々属性がありますが、まぁ、今回は目を瞑ってやって下さい。

雪風   初孫?枠      全体的に甘やかされる的なおじいちゃんが初孫に物凄く甘い的な?鎮守府の笑顔。

提督   空気。おっさん。

その他




或る日の朝


執務室前廊下


提督「おーい、時雨。すまないが雪風とおつかい頼まれちゃくれないか?」


時雨「いいよ、提督に頼まれたら断れないよね。夜戦はどうだい?」クス


提督「他の娘の教育に悪い冗談はよしなさい。」


時雨「僕は夜戦が何か一言も言ってないんだけど?」


提督「・・・・、君はいつもそうやって人をからかうね。」


時雨「提督の事が好きだからさ。」


提督「おじさんをからかうもんじゃありません。」


提督「ほい、車使っていいからちょっと町の清掃局まで不燃ごみを捨てに行って来てくれ。」


時雨「いつもの業者に頼まなくていいのかい?」


提督「回収予定外の日にでたゴミだからな。かといってそのままにしておくわけにもと思ってね。」


提督「それで、町まで行くついでにこの封筒内のメモ紙の買い物も頼まれてくれないか?」


時雨「いいよ、じゃぁ雪風と行って来るね。」


提督「ん。頼んだ。」






雪風、時津風の部屋


時雨「雪風、いるかい?」


雪風「あっ!時雨さんです!こんにちは!」


時雨「時雨で呼んでもらっていいよ。時津風は?」


雪風「遠征任務に出ているので雪風はお留守番です!」


時雨「そっか、提督にお使いを頼まれてね。二人で行って来てくれって。」


雪風「了解しました!直ぐに準備しますのでお待ち下さい!」


時雨「ふふ。ゆっくりで大丈夫だよ。」


バタバタ。


雪風「時雨さん!雪風、いつでも出撃できます!」ビシッ!


時雨「(ふふ、律儀な娘だなぁ。)じゃぁ、行こうか?」





工廠


明石「あっ!時雨さん、提督のお使いですか?」


時雨「うん。不燃ごみを清掃局までとお願いされてね。持っていく物はどこだい?」


雪風「司令からのお使いはゴミ捨てですか?」



※しれぇで書くと書きにくいため司令でさせていただいております。御容赦下さい。



時雨「うん、そうなんだ。業者が来るまで置いておくのはどうかって話なんだけど。」


明石「では、これをお願いしますね!」


時雨「こんなに少ない物を捨てるのにわざわざ清掃局まで行かせるのかい?」


明石「(時雨さんと雪風ちゃんは幸運艦との誉れが高いですけど出撃を共にするという以外あんまり接点ないでしょ?)」


時雨「(そういわれればそうかもしれないね。お互いに姉妹も多いしね。)」


明石「(先日の大規模作戦時に提督が二人を一緒に出撃させたときになんとなく気になったそうで。)」


時雨「(それで今日のお使いかい?)」


明石「(えぇ、ついでで慰労も兼ねているそうですよ。お買い物頼まれたでしょ?)」


時雨「(あぁ、そういえば・・・。)」


明石「(提督のことですからお金を結構余分目に入れていると思いますのでゆっくりしてくるといいですよ。)」


時雨「(ふふ。提督には後でお礼を言わないといけないようだね。)」


明石「では、宜しくお願いしますね!」


雪風「はい!お任せ下さい!」ビシッ!




駐車場


時雨「えーっと、鍵に付いてるタグ番号と車のナンバーが同じはずなんだけど・・。」


雪風「この車じゃないでしょうか?」




エルフ(2t冷蔵車)「いつでも準備万端よ!」




時雨「・・・、トラックかぁ。ちょっと予想外だったな。」


雪風「すっごくおっきいです!」


時雨「雪風はトラックなんかに乗るのは初めてかい?」


雪風「はい!とっても興奮します!」


トントントントン。


ヒョヒョヒョヒョヒョ。


時雨「雪風、乗り心地はどうだい?」


雪風「少しお尻の辺りが固いです。でも、雪風は大丈夫です!」


時雨「トラックの座席は固めに作られているからね。


    それにサスペンションも普通車と比べたら固いし・・・。(そして、まさかマニ割りサウンドとはね。)」


雪風「ところで時雨さんは免許をいつお取りになられていたのですか?」


時雨「提督に戦後のことも考えて取っておきなさいって言われてね。提督が教官をしてくれて免許をとったんだ。」


時雨「卒検の時に間違えて提督のシフトレバーを全力でトップギアに入れた所為で危うく落第する所だったよ。」


雪風「よく分かりませんが時雨さんがすごいことはよく分かりました!」


時雨「それにしてもトラックって乗っていると演歌が聞きたくなるのは何でだろうね。」


雪風「そういえば以前に加賀さんが戦後はデコトラとかいうトラックで演歌を流しながら日本縦断をしたいと言っていました。」


時雨「ふふ。彼女だとニッカボッカに捻り鉢巻なんかの出で立ちも意外と似合いそうだね。」


雪風「はい!」



トントントントントン。


ブロロロロロロォン。



道端で


時雨「あのお婆さん道端に座り込んでどうしたのかな?」


雪風「疲れているのでしょうか?」


キイッ。


プシッー。


バタン。


時雨「お婆さん、どうされました?」


お婆さん「あぁ、お嬢ちゃん達、お気遣いありがとうねぇ。」


お婆さん「ちょっと、おじいさんが入院している病院までいこうとしていたんだけどちょっと歩き疲れてしまってね休んでいたんだよ。」


雪風「・・・・。」


時雨「(そんな顔して此方を見なくても大丈夫だよ。)よかったら送りますよ。」


お婆さん「いいのかい?」


時雨「えぇ。トラックなんでちょっと座席が狭くなりますが。それで宜しければ。そちらのキャリアカートの荷物は後ろの荷室に載せますね。」


お婆さん「すまないねぇ。」




ブロロロロロロロ。


トントントントン。




お婆さん「あぁ、病院だ。ありがとう。後は歩けるよ。」


お婆さん「そうだ、じいさんの見舞いに持ってきたものだけどこれを貰ってやってくれないかい?」


時雨「林檎ですか?」


お婆さん「孫の連れ添いが青森で林檎農園をやっていてね。蜜がたっぷり詰まったいいものだよ。」


雪風「こんなに沢山!」


お婆さん「二人で食べきれない量をいつも貰うからじいさんと同じ部屋の連中に配って回っていてね。


      お嬢ちゃん達も良かったら貰ってくれないかい?」


時雨「ありがとうございます。」


雪風「ありがとうございます!」





峠のアイス屋



ヒャクマンゴクノホコリヨ カガミサキー


時雨「結局、演歌かけちゃったね。」


雪風「はい!加賀さんの歌はいつ聞いても素敵です!」


時雨「ふふ、そうだね。」


雪風「清掃局って遠いのですね。」


時雨「雪風はあんまり遠出したことないのかい?」


雪風「私は小さいから保護者と一緒じゃないと鎮守府の外を出歩いてはいけないって司令が。」


時雨(あぁー、なんとなく分かるなぁ・・・。陽炎とか不知火とかを一緒につけておかないとだよねぇ。)


雪風「ですからこれだけ遠くに出たことは無いので物凄く楽しいです!」


時雨「ふふ。そうか。(なんだか楽しそうにしている雪風を見ているとこっちも楽しくなってくるな。)」


時雨「一旦休憩しようか。」


雪風「休憩ですか?」


時雨「うん、提督が長時間の運転は集中力が落ちて危険だから定期的に休憩するようにって。」


時雨「僕は提督とならお城のホテルでいつでも休憩したいって言ってるんだけどね。」


雪風「休憩は大事ですね!」


時雨「丁度いいところにアイスのキッチンカーが止まっているしあそこで休憩しようか?」


雪風「でも・・・。」


時雨「提督からお金を余分に貰っているからお金のことなら気にしなくて大丈夫だよ。」


時雨「こんにちは。幟のあがっている『 林檎スムージー 』2つ戴けますか?」


店主「あぁ、すみませんが先ほど弓道着の女性2人が来て食べつくして行って材料の林檎がなくなってしまったんです。」


店主「林檎があれば他は揃っているんですがね。買いに行こうにも市場はもう終わっていますし。


   それで店じまいをする所だったんですよ。申し訳ありません。」


雪風「林檎ならあります!」


時雨「そうだね。先程貰ったのがあったね。」


時雨「店主さん、良かったらこれを使っていただけませんか?」


店主「・・・、立派な林檎ですが宜しいのですか?」


時雨「えぇ、僕達も貰った物ですから。」


店主「ありがたい。少々お待ちくださいね!」


30分後


時雨「美味しいね。」


雪風「はい!物凄く美味しいです!」


時雨(夕立達にも食べさせてあげたいなぁ・・・。)


雪風(天津風ちゃんや時津風に話したら食べたがりそうです。)


時雨 雪風「「あの、持ち帰りは出来ますか?」」


店主「できますよ!何人分用意しましょうか?」


時雨「えぇっと。(僕達白露型が9人姉妹で、雪風の姉妹が17人だから)26人分?」


店主「随分大人数だね。ふふ、ちょっとまっててね。」


店主「はい。これをもって帰るといいよ。お代は要らないよ。」


店主「それからこいつも貰っちゃくれないかな?」


時雨「いえ!そんな戴くなんて。ちゃんとお支払いはします。」


店主「あれだけ質のいい林檎を沢山もらったんだ。これだけあげてもこっちにはまだ利がある。


    こっちだけ得しちゃあ悪いからね。今日の仕入れた果物の余りで申し訳ないがこのイチゴを1ケース貰って貰えないかな?」


雪風「ありがとうございます!」







時雨「なんだか随分得した気分だね。」


雪風「はい!姉妹みんなの喜ぶ顔が目に浮かぶようです!」


時雨「トラックが冷蔵車だからお使い済ませるのに時間が掛かるのも気にしなくて良いし。」


時雨「提督がその辺りまで予想していたのかな?」


雪風「司令はそこまで頭はよくありません!」


時雨「ふふ、それもそうかな。ステータスはうん、他の方に全振りしてる感じだもんね。」


時雨「僕としてはもう少し、女心の理解力にステータスを割り振って欲しいんだけどね。」


雪風「?」


時雨「ふふ、雪風にはまだちょっと早かったかな。」





洋菓子店の前にて



店長「やれやれ。後はこいつらを店内に運びいれれば終了かな。」


時雨「狭い道をトラックが塞いじゃっているね。」


雪風「別の道を行きましょうか?」


時雨「知っているのかい?」


雪風「知りません!」


時雨「だよね。ふふ。時間はゆっくりあるんだ。動くまで待とうか?」


店長「あー、すいませんコイツを下ろしたらすぐ車どけますんで!」


時雨「大丈夫ですよ。ゆっくりで。」


店長「あっ、いや、直ぐ退けますんで!」


店長「あぁ!」


ズルリ。


時雨「大丈夫ですか!?荷物を持ったまま走るから・・・。」


雪風「お怪我はないでしょうか!?」


店長「あたたた・・・。」


時雨「重い荷物を運んでいるのでしたら手伝いますよ。」


店長「あぁ、ありがたいがお嬢さん達みたいな細腕じゃ・・・。」


雪風「ちょいや!」


店長「えっ。」


時雨「はい!」


店長「うひゃぁ。」


雪風「はい!」


店長「うわぁー。(棒読)」




30分後




店長「すっかりお世話になってしまって。」


時雨「いえいえ。僕達に掛かれば何てことありませんから。」


店長「噂に聞いちゃいたけどお嬢ちゃん達みたいな可愛い娘が艦娘ってやつとはねぇ。」


店長「おじさん驚きだよ。」


時雨「では僕達はこれで。」


店長「ちょおっと待った!」


雪風「?」


店長「可愛いお嬢さん方に手伝ってもらっておいて手ぶらで帰すわけには行かない!これをもって帰ってくれ!」


時雨「これは?」


店長「実はねうちが新しく導入したスポンジケーキメーカーで試し焼きを色々してて。


    まぁ、美味しく焼きあがったんだが店の改装OPは明後日なんだよ。だからお客に出すわけには行かないんだ。」


店長「お嬢さん方の所は女の子ばかり沢山いるんだろ?だったらこういうのに後はデコレーションをして・・・・、な?」


時雨「でもこんなに貰っていいのかな?」


店長「捨てるより誰かに食べて貰った方が食材もいいってもんよ。」


店長「トラックの荷室に勝手に載せとくよ!あぁ、そうそう、昼御飯がまだならコイツもあげよう。」


雪風「カツサンドですか!?美味しそうです!」


店長「あぁ、美味いぞ!あっ、それから袋を開けてて悪いがこのキャンディもあげよう。」


店長「ドライブ中の眠気覚ましに食べるといい。」



ブロロロロ。


ドンドンドンドン。



時雨「色々貰っちゃったね。雪風の運のおかげかな?」


雪風「違います!きっと時雨さんと一緒だからです!」


時雨「そっそうかな・・・?・・・、うん、そうだね。」


雪風「時雨さん!このカツサンド美味しいです!」


時雨「そうだね。っと、そろそろ清掃局だよ。」




清掃局


受付「はぁー、はらへったぁ・・・。嫁と喧嘩するんじゃ無かったよ。」


受付「流石に土産で貰ったマカダミアナッツじゃ腹は膨れないしなぁ・・・。」


受付「トホホ・・・。」


時雨「すみません。不燃ごみを捨てにきたのですが。」


受付「あっ、えーと不燃ごみはあっちの3番ねー。」


時雨「えっと、その○×鎮守府から来たのですが。」


受付「あぁー。軍事関連のか。ちょっとまってね。特殊ごみは職員の付き添いが義務付けられていてね。」


雪風「時雨さん!もう一つ戴いていいですか!?」


時雨「うん。まだあるから好きなだけお食べ?」


受付「あー、お嬢さん達美味しそうな物食べてるねぇ・・・。」


時雨「良かったら食べますか?」


受付「良いのかい?いやー、良かったー。嫁と喧嘩してね?お弁当作ってもらえなくて昼御飯抜きの状態だったんよー。」


時雨「大変ですね。」


時雨「どうぞ。」


受付「あー、これ美味しいねー。君、いいお嫁さんなれるよー。」


時雨「すみません、その貰いもの・・・。」


受付「・・・・、ほんっとうに申し訳ない!」


受付「あっ、そのあ!うんこれ、良かったらこれ貰って!?」


時雨「これは?」


受付「カツサンドのお礼も兼ねてだけどうちの職場の者がねハワイに行っていてそのお土産で貰ったの。


    これじゃお腹膨らまないからさ、お嬢ちゃん達にあげるよ!」


時雨「ありがとうございます。」


受付「それで、廃棄する不燃ごみっていうのはこのダンボールのものかい?」


時雨「はい。それになります。」


受付「・・・・ペンギンのぬいぐるみ・・・。」


受付「あの、これを貰う事は出来ますか?」


時雨「貰ってどうするの?」


受付「嫁がこういった可愛い物が好きで。仲直りのきっかけに出来ればなぁと。」


雪風「たぶん大丈夫です!」


時雨「そうだね。たぶん、大丈夫だよ。」


受付「本当?!あっ、ちょっと待ってて!」


受付「そのこんな物しかないけどお礼に貰って貰えないかな?」


時雨「これは?」


受付「ここの近くの海沿いに大型ショッピングセンターがあるんだけど秋の大感謝祭を今開催中でね。


   そのガラポン抽選会の抽選券。本当にこんなので申し訳ないんだけど・・・。」


時雨「ううん。とっても素敵な物をありがとう。」


雪風「はい!とっても素敵だと思います!」


時雨「じゃぁ、僕達はこれで。奥様と仲直りできるといいですね。」


雪風「さようなら!」



ヒョヒョヒョ。




巨大すぎると迷子に為ります



ヒャクマンゴクノ  デデデン  イノリヨカガミサキー


時雨「着いたね。」


雪風「おっ、大きいです!」


時雨「せっかくだし、先にガラポンに行ってみようか?」


雪風「あのぅ。」


時雨「?」


雪風「手を握っていただいてもいいですか?」


時雨「どうしたの?」


雪風「雪風はこういう所に来るのは初めてなので迷子になってしまいそうで。」


時雨(そっか、艦の時は姉妹皆が居なくなっても最後まで生き残ったんだよね。ふふ、一人になるのが怖いのかな。)


時雨(そうだよね。いつも姉妹の時津風や天津風と一緒だもんね。


    ・・・、僕の妹達は皆自立出来てるもんなぁ。少なくとも雪風みたいに幼い子は居ないしね。)


時雨「いいよ。はぐれないようにしっかりと手をつなごうか!」


雪風「はい!」






時雨「結構な人が並んでいるね。」


店員「ガラポンの参加ですか?こちらの列にどうぞ。あっ、それから此方ガラポンの案内になってます。」


雪風「特等は海外旅行ですか。」


時雨「一等は国内有名温泉旅館のペア宿泊券。」


時雨「僕らにはあんまり必要ないかな。」


雪風「!」


時雨「どうしたんだい?」


雪風「三等は豪華秋の食材セット20万円分とお買い物券5万円分です!」


時雨「本当だ!僕達の狙うものが決まったね!」


雪風「でも、いいのでしょうか?」


時雨(あっ、そっか。僕らの幸運パワーを使うとガラポンの抽選なんて有ってない様なものだしな・・・。でも・・・。)


時雨「鎮守府の皆の喜ぶ顔が見たいし、雪風、狙うよ!」


雪風「はい!雪風にお任せ下さい!」




カラカラカラ。


コロン。



店員「三等、豪華秋の食材詰め合わせセット&商品券5万円分。ご当選おめでとうございまーす!!」





ワーワー    スゴイ   ナンテコウウン!





時雨「・・・、なんだか申し訳ないからこの商品券も全部使い切ってから帰ろうか。」


雪風「了解です!あの、雪風、色々お菓子を買って帰りたいです!」


時雨「じゃぁ、一緒に回ろうか?僕も色々料理の材料なんかも買って帰りたいし。それに提督に頼まれた物も買って帰らないとだしね。」


雪風「はい!」


時雨(雪風の手は幼児特有のプニプニした感触なんだなぁ・・・。)


時雨(陽炎が雪風に抱きついたりして構って上げているのはこの感触が気持ちいいからなのかな?)


時雨(不知火とか黒潮なんかもそうなんだろうか?)


雪風「時雨さん!雪風、これが欲しいです!」


時雨「ふふ。好きなだけ持って来ていいよ。」




駐車場


時雨「結構色々買えたね。流石に5万円分ともなると結構な量になるね。」


雪風「はい!鎮守府の皆さんで食べても暫くは安泰です!」


時雨「・・・、でもまた抽選券貰っちゃったね。」


雪風「どうしましょう?」


時雨「そうだね。僕らには必要ないものだし・・・。」




妹「ほっぽ、もう一回ガラポンしたい!」


姉「先程の一回分しかなかったの。ごめんね。」


妹「うぅーーーーーぅ。」




時雨(何となく見覚えが有る様な。・・・、気のせいか。)


時雨「ガラポンやりたいのかい?」


妹「やりたい!」


雪風「雪風達はもう参加しないのでこの抽選券を差し上げます!」


姉「・・・、いいのかしら?」


妹「ガラポン行ってくる!」


姉「あっ、ちょっと待ちなさい!あーぁ・・・。」


姉「すみません。わざわざ。その抽選券を戴いた礼にこれを・・・。」


時雨「綺麗な石だね。」


姉「住んでいる所の近くで拾った石なのだが余りにも綺麗なので身につけていたの。」


時雨「そんな大事な物もらえないよ!」


姉「いいの、妹も喜んでいるし。貰って欲しいの。とっ、急がないと妹とはぐれてしまうわ。じゃぁ。」


雪風「また、来月!」


時雨「やっぱりそうなのかなぁ。」


雪風「綺麗な石ですね!」


時雨「うん、そうだね。抽選を当てたのは雪風だから、これは雪風にあげるね。


   それじゃ、帰ろうか。荷物が一杯になっちゃったね。」


雪風「でも、幸せも同じくらいに一杯です!」


時雨(そうだね。うん。雪風と一緒だったからかな。)


時雨「うん。一杯だ。」





帰還



時雨「提督に帰還報告の前にトラックに載せてる荷物、特に食べ物は間宮さんの所にもって行こうか。」


雪風「はい、雪風、頑張ってお手伝いします!」


夕立「あっ!時雨!」


時雨「あっ、夕立!今帰って来たのかい?」


江風「ひゃぁー、時雨の姉貴。すげぇ荷物だな。なんだい?パーティでもやるってぇのかい?」


時雨「うーん、そうだね。ふふ。うん、パーティ。パーティにしよう。二人とも荷物を下ろすの手伝ってくれる?」


夕立「わーーーーい!素敵なパーティにしましょ!」


江風「たー、姉貴も人使い荒いねぇ。」


時雨「雪風は持てる分だけでいいよ。無理しちゃ駄目だよ?」


雪風「雪風、了解しました!」





間宮「随分色々買い込まれたんですね。」


時雨「うーーーん。話すと長くなるんだけど全部予定外だったかなぁ・・・。」


間宮「?」


時雨「とりあえず、今晩は鎮守府の皆で楽しみましょう。」


間宮「そうですね。これだけの食材、腕がなります。」


時雨「雪風、申し訳ないけれど青葉を探して鎮守府の皆に今日はパーティをするって旨告知するように伝言頼まれてくれないかな。」


雪風「青葉さんでしたら先程から騒ぎを聞きつけてその辺りに居ますよ?」


時雨「はは・・・。流石青葉だね・・・。じゃぁ、僕は提督に帰還報告に行ってくるから雪風は皆とパーティの準備してもらっていてもいいかな?」


雪風「はい!雪風は皆さんとパーティ会場設営任務に移ります!」


夕立「♪ごっはん~  ♪ごっはん~ 」


江風「だー、米俵かよー。うぉ、スポンジケーキ何ホールあるんだ!?」






執務室


時雨「提督、無事帰還したよ。」


提督「ふふ。無事に帰って来てもらわんと困るよ。」


時雨「だね。」


提督「どうだった。楽しめたか?」


時雨「うん、明石から予め提督の意図を聞いていたからね。」


提督「・・・、ったく。あのおしゃべりさんめ。」


時雨「それから預かったお金、殆ど使わなかったよ。」


提督「 ? どういうことだ?」


時雨「実はね・・・・。かくかくしかじかで。」


提督「これこれうまうまと。ふふふ。まるでわらしべ長者だな。」


提督「まぁ、とはいえあれだ。一回出した金だ。再度返して貰っても困るから時雨にこれはあげよう。」


時雨「いいのかい?」


提督「時雨も姉妹が多いだろ?妹達に見栄を張るときにでも使うといいさ。」


時雨「うん。ありがとう。そういうことなら貰ってあげるね。」


提督「ありがとうごぜーますだ。」


時雨「じゃぁ、僕からのプレゼント、貰ってくれるかな?」


提督「?」


時雨「僕のお給料から買ってきたものだかよ。さぁ、早く開けて。」


提督「んんー・・・。フレグランス?」


時雨「うん。提督に使ってもらおうと思ってね。」


時雨「提督は海水浴の時に肌が弱いっていっていたからオーデコロンの中でも一番香の弱い奴にしておいたよ。」


時雨「提督は何時も身奇麗にしているからね。」


提督「おっ、おう。よく知っているな。」


時雨「僕達女性だらけの職場で僕達に不快感を与えないよう日に何度かシャワーを浴び、シャツを替えていることも知っているよ。」


提督「うっうむ。」


時雨「ふふ。秘書艦をしている時に洗濯物の量が妙に多かったのが気になったから調べただけだよ。」


時雨「最近ちょっとお腹が出てきたことを気にしていたり、加齢臭も気にし始めたことも知っている。」


時雨「でも、提督はとても魅力的なのは皆知っている。」


時雨「だから、僕はその魅力をほんの少しだけ上げるお手伝いをしたいんだ。」


時雨「正しい使い方を教えてあげるからちょっとそのまま立っていて貰えるかな。」


提督「あっ、あぁ・・。」


時雨「オーデコロンなんかの香水を肌につけるときは腰がいいんだよ。」


提督「あっ、あぁ、なるほど。だが・・・、その前からわざわざ腰に手を回すような形で・・・。そのまるで抱きつくような体勢は・・・。」


時雨「ふふ。提督、まさか僕に欲情しているのかい?」


時雨「憲兵を呼んだほうがいいかな?」


提督「だっ、断じてその様なことは無い!///」




プシュッ




時雨「さっ、このワンプッシュで大丈夫。使いすぎると臭いが迷惑になるからワンプッシュで収めておいてね?


    後、出かける30分前くらいに使うようにしておかないと香が強いままになっちゃうから気をつけるんだよ?」


提督「あっ、あぁ。分かったから身体を密着させないでくれ・・・。」


時雨「提督は僕の事、嫌いかい?」


提督「・・・・、好きだから困っているんだ・・・。」





ドサッ。





時雨「奪っちゃったー。ふふ。」


提督「///。」


時雨「じゃぁ、提督、パーティの時間までまだじっくり有るから香をなじませてね。後、申し訳ないけど部屋の換気はしておいてね。


   弱めの香と言ってもファーストノートはどうしても少し強めに香るからね。ふふ。」





提督(年下の娘に振り回されるとはなぁ・・・。私もまだまだか・・・。)




食事処 間宮前 廊下


江風「あー!時雨の姉貴!もー遅っせーよ!人手足んねーよ。」


夕立「あれ?時雨、体調悪いっぽい?顔、真っ赤だよ。」


時雨「なんでもないさ!さぁ!料理にデザートどんどん作るよ!」


赤城「食べるのは任せてください。」


加賀「一航戦の誇りにかけて、敵(料理)を鎧袖一触にしてみせます。」


赤城「高級食材での料理楽しみですね。」


加賀「流石に気分が高揚します。」


雪風「あっ!時津風!手伝って下さい!」


時津風「えー。時津風も食べるだけのほうがいいなぁ。」


天津風「こら、雪風が頑張ってるんだから私達も手伝わないと。」


不知火「では、私も。」


磯風「ふむ。ならばこの磯風も手伝おうではないか。」


陽炎「浦風!浜風!磯風を料理が終わるまで食堂に近づけさせないで!」


浦風「了解したでぇ。」


浜風「任務。賜りました。」


磯風「なぜだぁ!?」


谷風「自分の料理の腕前を考えて欲しいねぇ。」


村雨「五月雨は座っていて!」


白露「時雨―!空母の二人止めてー!」


ワイワイ ギャァギャァ


こうして陽炎型と白露型が総勢で料理とデザートを完成させた。


ただ、特にパーティを行なう理由も無かったのだが、提案者の時雨により前回の大規模作戦終了慰労会ととってつけたような理由がつけられた。


そして、その晩は鎮守府の全員が参加したパーティが行なわれたのだった。


提督「雪風、今日は楽しかったか?」


雪風「はい!時雨さんと一日楽しかったです。」


提督「そっか、よかった。」


雪風「司令!これお土産です!」


提督「んー、綺麗な石だな。ありがとう。」


雪風「えへへへ。」


金剛「ン~。提督からいい香がシマース。」


金剛「提督~。なんだかセクシィー、デース」


提督「おっ、そっそうか?」


金剛「・・・、どうして顔を赤らめているデスー?」


提督「(先程のことを思い出したとは言えんな。)酒に酔っただけさ。」


金剛「分かったネー!じゃぁ、どんどん飲むネー!」


金剛「そして、酔いつぶれてた提督をー・・、このプランはパーフェクット!」


提督「本音が駄々漏れだぞ。」


金剛「Oh・・・。」


こうして時雨と雪風のお使いは日本昔話のわらしべ長者宜しく鎮守府の皆に幸せをもたらしたのだった。









後日談


提督「明石、例の石、何か分かった?」


明石「流石雪風さんですね。唯の石に見せかけてルビーの原石交じりの鉱石でしたよ。」


提督「うへぇ。」


明石「産地は恐らくスリランカ辺りですかね。しかもピジョンブラッドが混じってました。普通はミャンマー産なんですけれど。」


提督「すごいのそれ?」


明石「そうですね。例えるなら深海棲艦の姫級が12人で連合艦隊組んできた!みたいな感じですね。」


提督「激ヤバやん。」


明石「どうします?普通に売ってもかなりな金額になりますけど。」


提督「そうだなー、雪風から貰った物だから売ったお金は皆にアンケートとって上位の物から金の許す限り購入していくか・・・。」


明石「よっ!太っ腹!」



雪風が貰った石は宝石の原石だったようである。



艦!


後書き

自分で書いときながら絶賛口から製糖作業中。

最後はほのぼので終わらせるよていだったんですが・・・・?どうしてこうなった。

他のコメディを書いてるときにぼちぼちやっていたのが纏まったので掲載。

続きは無いです。ごめんなさい。

作者他作品は殆どコメディです。こんなのんびり系では有りません。地雷踏み抜き注意。

では、ここまでお読みいただき真にありがとうございました!


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2件コメントされています

1: ドゥジョン 2016-12-10 19:43:30 ID: RTB_mdDh

オーデコロンのところめっちゃ興奮したw

2: T蔵 2016-12-12 21:48:30 ID: 1bXxzCus

ドウジュン様

コメントありがとうございます。

時雨って割と小悪魔に見せかけた純情派なのではないでしょうか?

と、いう雰囲気を書いてみたかっただけです。

他に書いているのはコメディが殆どですので宜しければ読んでやって下さい。


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