2018-03-15 23:51:59 更新

概要

現在修正中
この作品は【単独行動隊提督 12】の続きです
前のページではあれ以上書き込むことが出来なかったので新しく作りました
申し訳ありませんm(_ _)m
今後とも単独行動隊提督をよろしくお願いします
なお、この作品は合同作品が存在します
合同作品名【反乱軍提督】
こちらの作品もよろしくお願いしますm(_ _)m


前書き

提督

【過去大きなミスを犯したと言って自ら単独行動隊に入った変わり者】
【目付きが悪いせいで他の者から距離を開けられる事の多い】
【首にはいつもネックレスをしてるところが特徴※】
【※上部に関連する追記 そのネックレスの形も特徴的で1と6…?の形した数字が飾られている】
【単独行動隊66番 コードネーム:a maverick 通訳:はぐれ者 現在は単独行動隊を辞めて南我原鎮守府の提督をやっている】
【過去 川内が沈んで息絶えた川内の亡骸を見つけた際に夜雷が鳴っていて、それ以来夜雷が鳴っている時に外へ出ると思い出して怖がる】
【過去 大湊警備府提督だったが伊19と川内が轟沈して提督をやめ、単独行動隊に入ったが再び提督に戻って南我原鎮守府提督になった※】
【※上部に関連する追記 伊19だけではなく、川内も沈ませてしまって罪を償おうと単独行動隊に入った…】
【上官と会う前は北提督と一緒で人間同士の戦争が起きてた場所で育った】
【元大湊警備府提督だった頃、あだ名は特攻隊提督と呼ばれていた】
【人体実験をして腕と足は常人を超えた力を持っていて、腕から日ノ丸と言う艦載機を発艦させることが出来る 搭載数は片手に5機 両手で10機】
【日ノ丸艦載機=戦、攻、爆を取り揃えた万能艦載機 ボーキサイトや弾薬を多く使うのが欠点だが援護射撃や単独行動をしてる提督にとっては優秀過ぎる艦載機である】


瑞鳳

【仕事熱心の働き者で面倒見のよい艦娘(軽母)】
【配属が決まっていなかったが今回の提督の所に着任する事が決まった】
【過去 元横須賀鎮守府の秘書であり元提督の事や横須賀鎮守府の事を聞いたり、話したり、思い出したりすると性格が急変する】
【過去何かをしてこの世界を危険な目に晒した張本人でもあるらしい※】
【※上部に関連する追記 過去にした事をなんとかしようと1人で悩み続けていたが提督に助けを求めて手伝ってもらっている】


金剛

【いつもハイテンションで元気な艦娘(戦艦)】
【配属は東我原鎮守府に決まっていたが移動が決まって今回の提督の元に着任した】
【ほとんどティータイムの時しか出てない気がする…】




【元気が良くて悪戯好きな艦娘(駆逐艦)】
【元々は東我原の艦娘だったが上官と東提督が演習で賭けした際に南我原に移動が決まった】
【提督に酸素魚雷をぶつけて遊ぶのが趣味…?】





【礼儀正しく少しおっちょこちょいな艦娘(駆逐艦)】
【元々は東我原の艦娘だったが上官と東提督が演習で賭けした際に南我原に移動が決まった】
【提督の仲間思いや艦娘思いに心を打たれて好意を抱いている】


吹雪

【元南提督の艦娘(駆逐艦)】
【単独行動隊管理者の指揮者をやっていたが現在は南我原に着任している】
【瑞鶴と一緒で提督loveな所はあるが瑞鶴と違って人前など二人になれない場所では大胆に抱きついてきたりはしない…だが、二人っきりになった時は物凄く大胆になる】
【南提督の過去と瑞鳳の過去は青葉と同じくらい知ってる】
【元大湊鎮守府に着任していた頃は元秘書艦代理だった※】
【※上部に関連する追記 元大湊鎮守府に着任していた時は医務も担当していた】
【提督と同じ睨みつけが使える(限度・制御が効かず、提督程ではないが広範囲で吹雪と目が合った者は敵味方関係なく気絶させる(1度使ったら丸一日目が開かなくなる))】


時雨

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが現在は南我原鎮守府に着任している(駆逐艦)】
【よくヤンデレキャラとして使われるがこの作品では通常なので予めご了承下さい】
【おとなしい性格で物静かなところが目立つ】
【よく提督が寝ている時に密かに唇を重ねることが多いとか…?】
【自分の意思でキレることができて戦闘力を上げることがてきるが制御が効かないためあまり使えない】


夕立

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが、現在は南我原鎮守府に着任している(駆逐艦)】
【語尾に(ぽい)や(かも)とつけるなんとも可愛らしい艦娘(作者は瑞鳳が一番です!)】
【元気な性格で提督に甘えてくる時は飛びついて甘えてくる…正直、瑞鶴と変わらない(瑞鶴みたいに人前気にせずイチャイチャしようとは言わない)】


扶桑

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが今は南我原鎮守府の艦娘(戦艦)】
【不幸艦と言われている艦娘だが現在南我原提督にお前達は不幸艦じゃないと言われ自分が不幸艦だと思うのをやめた】
【元大湊警備府にいた時は戦艦のなかでもトップクラスの性能を持つ航空戦艦】


山城

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが今は南我原鎮守府の艦娘】
【扶桑と同じく不幸艦と呼ばれていたが現在南我原提督にお前は不幸艦じゃないと言われ自分か不幸艦だと思うことをやめた】
【元大湊警備府のにいた時は戦艦のなかでも二番目に強いと言われていた航空戦艦】


東提督

【東我原鎮守府の女提督】
【艦娘思いの強い一面もあり、かなり人気のある提督】
【過去 南提督に金剛を取られた事で取り返す為、南に演習を挑んだが敗退(七体一 東が七)
その上雷と電も取られた】
【南方海域で第一艦隊がやられそうになった時に南提督に助けてもらって南提督に惚れた】
【過去 辛い事があったらしいが誰にも話していない】
【南提督が自ら深海棲艦と戦うのに憧れて東提督も自身で戦う事を決意し、明石が作っていた南提督が使っている重攻撃型装甲を見つけて装備する(武器はいろいろと取り付けられている)】
B:Dって事は教えておくわ
W:キュッとしてるわ!
H:…(小さくて悪かったわね?)


加賀

【ご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原のクール艦娘(正規空母) 】
【東我原の艦娘だが元同僚の金剛、雷、電が南我原に居るので時々遊びに来る…が、最近は時々ではなくほぼ毎日来ている気がするが…】


赤城

【加賀と同じくご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原の艦娘(正規空母)】
【加賀と同じく南我原に遊びに来るが飯目的で来る ちょっと限度を考えて欲しい(南)】


青葉

【南提督の元艦娘だった現在東我原の艦娘(重巡)】
【提督の過去を一番多く知っている一人…だが、南提督の過去を話そうとはしない 上官に口止めされているのもあるが悲しすぎると言うこともあって口を開かない※】
【※上部に関連する追記 瑞鳳の情報も知っているみたいだが元提督より酷いと言って話そうとはしない】


明石

【工作関係を得意とする東我原鎮守府の艦娘】
【南提督の換装【重速度形装甲】を治した本人でもある】
【南提督の換装が珍しかったらしく同じのを作ろうとしているマニアック】


提督(北)

【北我原鎮守府の提督】
【南提督とは馴染みで昔南提督の鎮守府に良く遊びに来ていた元気っ娘】
【過去 人間同士の戦争が起こっていた村で生まれ、本当の兄貴が殺され上官に助けられた】
B:聞いたら殺す!(Aカップ)殺す!!
W:体重は気にしてるから痩せてるわ!
H:でかいのかしら?


神通

【元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡)】
【いつもおとなしい感じが目立つ】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】
【川内が沈んだことは知らない…?】


那加

【元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡)】
【私はアイドルと言うところが一番目立つ元気っ子】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】
【川内が沈んだことは知らない…?】


瑞鶴

【南提督(元提督)loveの元南提督の艦娘 現在は北我原鎮守府に着任している(正規空母)】
【南提督を見かけた瞬間どこでも構わず抱きついていく】
【過去 初代提督(呉鎮守府提督)に五航戦は要らないと言われ鎮守府から追い出され捨てられた…だが南提督に助けられ、面倒を見てくれた事がきっかけで好きになった※】
【※上部に関連する追記 初代提督は南提督がなんとかしてくれた為、復讐することなどは考えていない】
【青葉程ではないが皆より多少多く知っている】


翔鶴

【瑞鶴の姉で南提督の元艦娘 現在は北我原鎮守府に着任している(正規空母)】
【おとなしい性格でいつも瑞鶴の面倒を見ている】
【過去 合同作戦を失敗した事があるが南提督が解決してくれたことがきっかけで惚れた】
【青葉程ではないと思っていたが青葉←吹雪←翔鶴の順番で元提督のことを知っている】
【提督と同じく睨みつけが使える(限度・半径五m以内にいる敵味方関係なく目を合わせた人を気絶する程度しかできない上一日一回しか使えない)】


提督(西)

【西我原鎮守府の提督】
【無口でいつも静かに本を読んでる事が多い】
【性別 女】
【最近は出番が一切ない】


不知火

【南提督の元艦娘 今は西提督の艦娘(駆逐艦)】
【いつもクールでなかなか表情を崩さないところが特徴】
【南提督に睨みつけを教えた本人でもある】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】


提督(東北)

【東北我原鎮守府のショタ提督】
【見た目は小さいがかなり頭の良い指揮官(東より頭が良い)】
【提督の中でも評価がかなり高いが見た目が小さい為馬鹿にされることが少々…】


妙高

【南提督の元艦娘 現在は東北我原鎮守府の艦娘(重巡)】
【過去に演習で元提督の秘書艦を沈めようとした事で鎮守府から追い出された】
【元提督の事は酷く恨んでいるらしく、南提督を殺そうと考えている…?】


長門

【現在は東北我原鎮守府に種族する艦娘だが、過去瑞鳳と一緒だった元横須賀鎮守府の艦娘】
【過去 瑞鳳のせいで元提督が島流しされた事を今でも忘れておらず、復讐心を今でも持っている】
【元横須賀鎮守府の時では戦艦のエースと言われていた】
【今現在裏切り説があがっているが本当かは不明…】



武蔵

【大和型戦艦で二番目に強い最強の艦娘(戦艦)】
【いつも上官の補助をしている】
【出番は少なめなのであまり書くことがない為、この前の作品と同様また(また)しても出番があるか不明】
武蔵「…もう何言っても無駄だな?」


night

【単独行動隊の一人】
【艦娘に手を出して軽犯罪を受けて捕まった変態…だが、紳士である(手を出したと言っても性的な意味)】
【犯罪ランクはA】
【南提督とは仲が良く、共に戦闘を行動した事もある】
【身体能力は南提督程ではないがなかなか高い※】
【※上部に関連する追記 南提督の睨みつけは効かない+駆逐艦程度の攻撃はほぼ当たらない】
【武器は対敵艦隊型三十cm大砲とサーベル】
【南提督の過去は南提督が【誰にも知られて欲しくない事】を知っている(それ以外は良く知らない)】
【嫁である叢雲が一週間に一度会いに来てくれる 最高だぜぇぇぇっっっ!!!!!!(night)】
【過去三番目に最高提督と呼ばれていた提督…だが、その時は現在南我原提督とは面識がなかった】
【腕だけだが人体改造して南提督と一緒でサーベルで戦うほどの力を持っている】


ENDLESS Hell

【単独行動隊の一人】
【犯罪ランクはE】
【過去横須賀鎮守府の憲兵をやっていたが瑞鳳を殺そうとした(フリ)事によってランクEの終身刑を言い渡された大犯罪者】
【顔や体中には痣や腫れ、殴られ跡が目立ち元の原形がない】
【武器などは一切不明】



提督 「…さよなら…川内…」ポタッポタッ…


提督 「お前のことは…絶対忘れない!沈めちまったことも…お前が勇敢に戦ったことも…絶対に忘れない!」ポタッポタッ…


提督 「俺はこれ以上仲間を失いたくない…俺の指揮だとまた誰かを沈めちまうかもしれない…だから」


提督 「【俺は単独行動隊に入ることを許してくれ…】」ポタッポタッ…


提督 「単独行動隊に入ればみんなを捨てることになる…もちろん、俺は1人になる」 ザザァ-!!…


提督 「みんな俺から離れれば、俺は指揮を出す必要がなくなる…そうなれば、みんなは沈まずに済むはず…」ポタッポタッ…


提督 「…ごめん、本当に…ごめん!!」 ザザァ-!!…


ピシャンッ!!ゴロゴロ…


ザザァ-!!…













提督 「…」


瑞鳳 「…そんな事が会ったんですか?この孤島で…」


提督 「あぁ…この孤島は俺にとって一生忘れることの出来ない場所 だから月一だが川内に線香をあげに来てたんだ」


提督 「お前もこの孤島は思い出の場所なんだろ?昔元提督と見た朝日は今でも忘れられないんだろ?」


瑞鳳 「…っえ?なんで、その事を知ってるんですか?わたし話したことありましたか?」


提督 「いや?話されてない さっきも言ったがお前の気を感じてここに来たと言ったよな?その気を感じた時にお前が俺の心の中で教えてくれたんだ」


提督 「バカみたいなことを言ってるがこれは本気で言ってるからな?お前が残してくれた気がかなり強い気だったからここまで来れたし 知ることも出来た」


提督 「お前が俺に助けを求めていたことも含めてな?」


瑞鳳 「…すごく胡散臭い話しですね?普通に聞いただけでは提督がバカ言ってるようにしか聞こえません」


瑞鳳 「…ですが、私が話したことないことを知ってる上に、私がここに居ることまでわかっていたとなると信じざる得ませんね?」


瑞鳳 「…だからなんですか?私が助けを求めていたからなんですか!私は2度も提督が伸ばしてくれた手を踏みにじったんですよ!?」


瑞鳳 「2度も振り払ったのになぜ提督はまだ私を助けようとするんですか!2度も振り払われたらもう助けようとは思わないはずです!なのになんでですか!?」


瑞鳳 「私にはわかりません!提督が私に惚れているならわかりますが提督は伊19の事を今でも好きでいるんですよね!?それならなぜ私を助けようとするんですか!」


提督 「…簡単なことだ?お前を見捨てたくないからだ」


瑞鳳 「たったそれだけですか!それだけなら別に私を助けようとしなくてもいいじゃないですか!」


瑞鳳 「見捨てたくないだけの思いで2度も振り払われてなお、提督は私を助けようとしてます!なんでそんなに助けようとするんですか!」


提督 「決めたからな?川内達が沈んだ時にな…」


瑞鳳 「…っえ?」


提督 「もう誰も失いたくない もう誰も沈めたくない…伊19達が沈んでからもう誰1人として失いたくないと自分の中で強く誓った 同じ過ちを犯さないように繰り返さないとな?」


提督 「今目の前で自ら自爆兵となって死のうとしてる艦娘がいるのにそいつを見捨てることなんて俺には絶対できない!」


瑞鳳 「っ!」


提督 「お前は元提督と共に自爆して死のうとしてるんだろ?俺は今何が起きてるか知らないがこれ以上みんなに被害が及ばないように死のうとしてるんだろ?」


瑞鳳 「…それも、私の気を感じた時に聞いたんですか?」


提督 「あぁ 今何が起きてるかまでは聞いてないがお前がなにをしようとしてるのかは聞いた?」


瑞鳳 「…だったらなんですか?私が元提督と死のうとしてるからなんですか 提督には関係ないですよね?」


瑞鳳 「私は最後の救いの手を払ったんですからもう提督は手を伸ばさないはずです…いえ、伸ばすことは出来ないはずです」


瑞鳳 「自分で最後だと言ってましたよね?その最後の手を私は払ったんですからもう私のことを気にする必要はないはずです もう…放っておいてください?私のことなんか…」


提督 「…瑞鳳…」


提督 「…確かに最後だと俺は言ったな?救いの手と言うのは1度目は遠慮されて断られることが多いから2度目に素直な気持ちで助けを求めてもらうために俺はそう言った…」


提督 「だけどな?瑞鳳 こういうことわざ知ってるか?」


提督 「【三度目の正直ってことわざ?】」


瑞鳳 「っ!」


提督 「二度あることは三度あるとも言うが俺はそれおかしいと思うんだ?」


提督 「確かに一度あることは二度あるはよくある 同じ過ちを二回繰り返すことは誰にでもある…俺も何回もそんな体験をしてきたからこれは納得できる」


提督 「だけど、二度あったことが三度来たことあるか?正直俺はあまりない だから二度あることは三度あるということわざはおかしいと思うんだ?」


瑞鳳 「…それはただの屁理屈じゃありませんか?提督がそう思ってるだけで他の方は思ってないと思いますが?」


提督 「それを言うな それを言われたら何も言い返せないだろ?」


瑞鳳 「…」


提督 「確かに俺の屁理屈かもしれない 昔からあることわざにケチつけるようなことをして屁理屈だと言われてもおかしくない?…でも、今はそんなことどうでもいい 屁理屈と言われようがなんと言われようが関係ない!」


提督 「お前を助けようとしてることには違いはない!お前だって助けを求めていたんだからこれ以上我慢することはない!だから瑞鳳」


提督 「【三度目の正直で、俺の手を取ってくれ!】」スッ 瑞鳳に手を伸ばす


瑞鳳 「…」


提督 「お前を死なせたくない お前を見捨てたくない!お前が自爆兵となって元提督のもとに突っ込んで死ぬなら俺が代わりにやってやる!」


提督 「お前が死ぬ必要なんてあるのか?お前がやる必要はあるのか?お前の元提督を殺す必要はあるのか!」


提督 「お前は1人で元提督を助けようとしてたなら殺す必要なんてないはずだ!お前だって死ぬ必要はない!」


提督 「お前を助けると同時にお前の元提督も助けてやる!誰がどんなことを言おうと必ず助けてやる!」


提督 「この命を懸けてお前らを助けてやる!だから瑞鳳 俺の手を取ってくれ!」


瑞鳳 「…提督…」


瑞鳳 「…私は…」


提督 「…」手を差し伸べたまま、瑞鳳が取ってくれるのを待っている


瑞鳳 「…本当に、よろしいんですか?物凄く迷惑をかけてしまいますよ?」


提督 「平気だよ?どんなに迷惑がかかろうがお前を助けられるならいくらでもかけていいよ!」


瑞鳳 「…本当に、死ぬかもしれないんですよ?今現在起きてることはかなり大規模で提督だけではなく、他の方にも被害が行ってしまうかも知れませんよ?」


提督 「他の奴にいかないよう俺が守ればいいだけの話しだ?周りの被害は安心しろ!」


瑞鳳 「…提督 あなたは優しすぎですよ?そんなに甘いと…受け入れたくなってしまうじゃありませんか…」ツツー… 瞳から涙がこぼれ落ちてくる


提督 「別に甘くしてはないよ 困ってる奴がいたら見捨てることが出来ないだけだ?特にお前みたいな奴は余計に放っておけない 必ず助けたいと思っちまうんだ?」


提督 「だから遠慮しないで俺の手を取ってくれ 手を取ってくれれば必ずお前を助けてやる!もちろんお前の元提督も生かして助けてやる!」


瑞鳳 「…提督!」ツツー…ポタンッ


瑞鳳 「わたしは…本当にその手を取って、いいんでしょうか?」ポタッポタッ…


提督 「あぁ!遠慮することはない 気軽に受け取ってくれ?」


瑞鳳 「…本当に、どんな理由でも元提督を…助けてくれるんですか?」ポタッポタッ…


提督 「まだ生きてるなら必ず助けてやる!どんな理由でも助けることを誓おう!」


瑞鳳 「…提督…」ポタッポタッ…


スゥ… 瑞鳳は提督が差し伸べている手に自分の手を伸ばす


…ギュッ 瑞鳳は差し伸ばされた手を受け取る


提督 「…瑞鳳!」


瑞鳳 「…ありがとう、ございます…提督 本当に…ありがとうございます!」ポタッポタッ…


瑞鳳 「こんな罪人な私を…助けようとしてくれて、本当にありがとうございます!」ポタッポタッ…


提督 「助けようとじゃないよ?必ず助けるんだよ!」


瑞鳳 「…ご迷惑をおかけしますが、どうか元提督のを…私と一緒に助けて下さい!」ポタッポタッ…


提督 「もちろん!だが、その前にお前の元提督は今どうしてるんだ?島流しされた後のことは聞いてないからわからないんだが?」


瑞鳳 「それは…」



ソノハナシヲスルヒツヨウハナイ


提督&瑞鳳 「「っ!?」」 ザッザッザッ…


? 「…久しぶりだな?偽瑞鳳 またお前と会うことになるなんて思ってもなかったよ?」


ヲ級 「…」?の隣に付いてる


瑞鳳 「…あっあぁ!?」


提督 「…誰だ?お前 こんな時間に、しかも深海棲艦を連れて居るみたいだが?」


瑞鳳 「【…元、提督…】」


提督 「…っえ?」


? 「これは失礼 名前がまだだったな?」


提督(反乱) 「俺は深海棲艦を仕切る提督…言わば、反乱提督だ!」


提督(反乱) 「【過去二番目に最高提督と呼ばれていた元横須賀鎮守府の提督だ】」


提督 「っな!?お前が元横須賀鎮守府の提督!?」


提督(反乱) 「あぁ まさかここであんたと出会えるなんて思ってもなかったよ?しかも偽瑞鳳も一緒に居るなんてな?」


提督 「…偽瑞鳳?」


瑞鳳 「元提督!私は偽物なんかじゃありません!本物です!」


提督(反乱) 「嘘言ってんじゃねぇ!お前が本物なわけないだろ!」


提督(反乱) 「【あの時、俺は瑞鳳が殺されるのを目の前で見たんだぞ!あの糞憲兵どもに瑞鳳が殺されるのをな!!】」


提督 「…っえ?瑞鳳が殺された?」


瑞鳳 「違います!あの時は…その…」


提督(反乱) 「偽物のくせに俺を口説こうとしてんじゃねぇ!偽善者が!!」


瑞鳳 「…元提督…」


提督 「…なぁお前、今ここにいる瑞鳳が偽物ってどういうことだ?それになんでお前は深海棲艦を仕切ってる?たしか島流しされたはずじゃないのか?」


提督(反乱) 「そんなこと上官とかから聞いてるだろ?お前もすっとぼけたこと言ってんじゃねぇよ!」


提督 「生憎だが、俺はお前のことなんて過去に問題事を起こして島流しされたぐらいしか聞かされてないんだよ?それ以外の事はなに一つ聞かされてない」


提督(反乱) 「そんなわけないはずだ!俺のことは全提督の奴らに聞かされてるはずだ!俺を始末しろと命令されてるはずだ!!」


提督 「そんな命令聞かされた覚えもない 逆に聞かされてれば、今お前が目の前にいるんだからすぐ始末してるはずだが?」


提督(反乱) 「話を聞いただけでそいつの顔は知らなかったからすぐ行動に移さなかっただけじゃないのか?」


提督 「俺ならどんな奴かを確かめる為にお前が写った写真を見せてもらうわ?顔もわかんねぇのに始末しろと言われてもどうしろって言うんだ?」


提督(反乱) 「…たっ確かに、言われてみればそうだな?顔がわからないで始末しろと言われても無理だな?」


ヲ級 「提督 今はそんなことどうでもいいだろ?そんなことを考えてる暇があるならこいつをどう捕まえるか考えろ こんなチャンス滅多にないぞ?」


提督(反乱) 「…そうだな?今はそっちを考えた方がいいな?」


提督 「俺を捕まえる?生憎だが、俺を捕まえたところでなんの情報も得られないぞ?」


提督 「俺は提督に戻ったばかりだからここ最近なにが起きていたかも知らないし聞かされてもない…それに」


提督 「俺を捕まえることなんてできねぇからな!」ニヤッ


提督(反乱) 「別に情報収集の為に捕まえるわけじゃないがそんなのやってみないとわからないだろ?やってみないことにはなにも始まらない」


提督 「…情報収集の為じゃない?それじゃなんで俺を捕まえようとする?情報収集の為じゃなければ捕まえる必要なんてないだろ?」


提督(反乱) 「邪魔なんだよ お前がいるだけで俺達は思うように動けないんだ お前を先にどうにかしないと厄介なんだ」


提督(反乱) 「俺は一度お前のことを見てる 南方海域であの女提督と艦娘を捕まえようとした時にお前が来て、俺の深海棲艦を一瞬にして倒した…そんな奴を野ざらしになんかしてたらこっちの作戦にも支障が出るからな?」(単独行動隊提督 2の中間から若干下あたりの文、もしくは反乱軍提督の中間から少し上辺りの文を参照下さい)


提督 「…あの時、東達を襲わせたのはお前の仕業か?」


提督(反乱) 「そうだ 少しでも情報収集するためにあいつらを生け捕りにしようとした…だが、お前のせいで失敗したがな?」


提督 「…」


瑞鳳 「…元提督 少しでもいいので私の話を…」


提督(反乱) 「だまれ!お前の話なんか聞きたくもねぇ!」


提督(反乱) 「お前は俺の知ってる瑞鳳じゃない!新しく建造された瑞鳳だ!上官とかに記憶を入れられて俺を説得するよう命じられてるんだろ!?違うかよ!」


瑞鳳 「違います!それだけは断じて違います!!私は新しく作られた瑞鳳ではありません!私は元々あなたのもとに着任されていた瑞鳳です!」


提督(反乱) 「そんなわけねぇだろ!俺は瑞鳳が殺されたところを目の前で見たんだぞ!?お前が本物なわけがない!!」


瑞鳳 「あの時は殺されたふりをしていたんです!本当は死んでなかったんです!」


提督(反乱) 「だまれ!いい加減にしないと殺すぞ!!」スッ 手を上げてヲ級に合図をする


ヲ級 「」スチャッ 46cm三連装砲を構える


瑞鳳 「っ!?」ビクッ


提督(反乱) 「基本的俺は艦娘を沈めるようなことはしたくない…だが、お前だけはそういうわけにはいかない!」


提督(反乱) 「姿形だけが一緒ならまだ許せた 俺と出会ったら倒そうとしてくるなら捕まえるだけで済ませた…だが、お前は俺と出会っても説得しようとしかしねぇ!」


提督(反乱) 「あいつと同じ姿形で説得してくんじゃねぇよ!すげぇイラつくんだよ!!」ギロッ


瑞鳳 「…元提督…」


提督 「…なぁお前 さっきから話を聞いてれば馬鹿みたいな事言ってるなぁ?まったく…お前はガキか」


提督(反乱) 「あぁ?」ギロッ


提督 「なぜそこまでしてここにいる瑞鳳の話を信じようとしない 上官が新しく作った瑞鳳にお前を説得するよう記憶を流し込んだ?まったく、ふざけた話しだ」


提督 「自分の元秘書艦を信用出来ないなんて、過去二番目に最高指揮官と呼ばれていた名が泣けるぜ そんな奴が過去二番目の最高指揮官なんて馬鹿らしくて笑いも出ねぇよ」


提督(反乱) 「お前には関係ないだろ 俺が過去二番目に最高指揮官と呼ばれていたからって元秘書に化けた奴の話を信用しなくても?」


瑞鳳 「…元提督…」


提督 「…はぁ?瑞鳳 今から言うことを正直に答えてくれ」


瑞鳳 「…はい なんでしょうか?」


提督 「こんな奴でも助けたいのか?お前の話しは全部信用してくれないみたいだが…それでも助けたいと思うか?」


瑞鳳 「…」


提督(反乱) 「俺を助ける?何を言ってるんだ なにから俺を助けるんだ?」


提督 「てめぇは黙ってろ テメェには聞いてねぇんだよ?」ギロッ!!


提督(反乱) 「…」


提督 「それでどうなんだ?瑞鳳 今でもこいつを助けたいと思ってるのか?正直に答えてくれ」


瑞鳳 「…提督 当たり前なことを言わせないでください」


瑞鳳 「【助けたいに決まってるじゃないですか!私はこの時をずっと待ち望んでいたんです どんなに信用してもらえなくとも元提督を助け出したいんです!】」


提督 「…そうか わかった」


提督 「なら必ずお前の元提督を助けてやる この命に変えてもな!」


ヲ級 「」ドゥンッ!! 46cm三連装砲を瑞鳳に向けて発砲する


瑞鳳 「っ!?」


提督 「」ガキィンッ!!…バシャンッ 46cm三連装砲の砲弾を跳ね返して海の方へ飛ばす


ヲ級 「っち!当たらなかったか 不意をついて殺ろうと思ったが失敗したな」


提督(反乱) 「ヲ級!?俺はまだ撃てなんて指示してないぞ!」


ヲ級 「自己判断で撃った いつまでもこんなバカな話を聞いてても意味がないだろ?」


提督(反乱) 「確かにそうだが俺の指示なしで撃つのはやめろ!なにかあった時どうするんだ!」


ヲ級 「相手は2人だ 2人ならどうにでもなる」


提督 「どうにでもなる?一度お前は俺に負けてるのによくそんなこと言えるな 俺に勝てるとでも思ってるのか?」


ヲ級 「今回は46cm三連装砲を装備してるから本気を出せる この前の時と一緒だとは思わない方がいいぞ!」ギロッ!!


提督 「…おもしれぇ?その勝負 受けて立つぜ!」スチャッ サーベルを構えて戦闘態勢に入る


提督 「売られた喧嘩は必ず買う それがどんな奴だろうが関係ねぇ!相手になってやるぜ!!」


ヲ級 「絶対お前だけは殺す!」スチャッ 装備してる46cm三連装砲を構える


ヲ級 「お前は私達の作戦を達成させるために殺さないといけない存在 お前は必ず殺させてもらう!」


提督 「いいぜ?殺せるなら殺してみろよ!俺もお前を殺す気でやってやるぜ!!」


ヲ級 「その言葉そのまま返してやる!」


瑞鳳 「…提督…」


提督(反乱) 「…」


提督&ヲ級 「「…」」


ダッ!! 提督とヲ級が同時に走り…


? 「撃てー!」


艦載機 「」ババババババッッッ!!!!!!


ヲ級 「っ!?」ガガガガガガッッッ!!!!!! 即座に46cm三連装砲を盾にして艦載機の砲撃を防ぐ


提督 「っ! お前は!?」


ヲ級(味方) 「間に合ってよかった!」ザッザッザッ!!…


提督 「ヲ級!?お前なんでここに!」


大和 「放てぇ!!」ドゥンッ!! 海上から46cm三連装砲をヲ級に向けて放つ


電 「当たれなのです!」ババババッッ!!!! 同じく海上からヲ級に向けて12.7cm連装砲を発砲させる


ヲ級 「っなめるなぁ!!」バシュシュシュシュシュンッッッ!!!!!! 艦載機を大量に発艦させる


全艦載機 「「」」ババババババッッッ!!!!!! 発艦と同時に一斉射撃する


キキキキキキィンッッッ!!!!!!


バァァンッッ!!!! 大和が放った46cm三連装砲の砲弾がヲ級の艦載機が放った弾が当たり爆発して電が放った12.7cm連装砲の弾も共に爆発する


大和 「防がれましたか でも間に合ったので良かったです!」ザッザッザッ


電 「司令官さん 瑞鳳さん大丈夫なのですか?助けに来たのです!」


提督 「大和 電 やっと着いたのか」


大和 「はい 着いたら元横須賀鎮守府提督と対面していたので驚きましたよ?まさかこのような所に反乱軍がいるとは思いませんでした」


電 「ほんとなのです 司令官さんも瑞鳳さんも無事で良かったのです!」


瑞鳳 「…みなさん…」


ヲ級 「キサマぁ!なんでお前がここにいる裏切り者がァ!!」


提督(反乱) 「裏切り者!?」


ヲ級(味方) 「裏切ったとは失礼だな 私はここにいる提督に生かしてもらった恩を返すためにお前達から離れたんだ 言葉に気をつけてほしい」


ヲ級 「深海棲艦が艦娘側の提督に付いて何言ってる!敵である奴に味方することは完全な裏切り行為だ!!」


ヲ級(味方) 「わたしは私のしたいことをしたまでだ 今攻撃したことを除けばお前達に迷惑をかけた覚えはない」


ヲ級 「このクソ野郎が!!!!」ギリッ!!


提督(反乱) 「ヲ級 あのヲ級は俺達の基地で見たことないが元々は仲間だったのか?」


ヲ級 「あぁ 私も話でしか聞いてないがあのヲ級はどこかの提督に生かしてもらって私達を裏切ったんだ!」


ヲ級 「敵である提督と戦闘して命を奪わず、戦い終わりにはバケツをかけてもらい治してもらったと聞いた その恩を返すために寝返ったと私には伝わってる」


ヲ級(味方) 「まさにその通りだ 私はこの人(南提督)と一度戦闘をして大破した 本来なら私はトドメを刺されて再び深海に沈むはずだった…だが、この人は私を殺さず生かしてくれた」


ヲ級(味方) 「敵である私を生かしてくれた…しかも、また戦闘をしてもおかしくないのに私を治してくれた この人じゃなかったら私は今頃死んでいた」


ヲ級(味方) 「だから私はこの人に恩を返すことを決めた 別に恩なんか作ってないし気にするなと言われたがそれだと私の気が収まらない」


ヲ級(味方) 「勝手ながら私はなにか出来ないかと思い、敵である私はこの人に協力することを決めた だからこの人を殺ろうとするなら私は許さない!」


ヲ級(味方) 「それが元仲間だったとしてもだ!!」


提督 「…お前…」


大和 「それを言ったら私も同じですね?」


大和 「私も1度 南提督に助けてもらっていますからその恩を返さなければいけません?こちら側のヲ級と一緒で殺られそうになっていた私を助けてくれたのですから!」


電 「それを言ったら電の元司令官さんもやられそうになっていた所を助けてくれたのです!その恩を代わりに私が返すのです!」


提督 「…お前ら…」


ヲ級 「恩を返す?なにバカなことを言ってんだ」


ヲ級「私を倒せると思ったら大間違いだ!46cm三連装砲を装備した私は全深海棲艦の中で最強と呼ばれている お前達5人ぐらいなんかに負けるわけがない!」


提督 「それはわからないぜ もしかしたら負けるかもしれないぜ」


ヲ級 「やってみろ 本気で全員殺してやるよ!」


提督&瑞鳳 「「…」」


大和&電&ヲ級(味方) 「「…」」 お互い睨み合って一瞬の隙を見せない


ヲ級 「…」


提督(反乱) 「…ヲ級 一旦警戒態勢を解け 勝手な行動し過ぎだ」


ヲ級 「はぁ!?今の状況で警戒を解けだと!?正気か!」


提督(反乱) 「正気だよ さすがにこの状況で戦闘を起こしたら確実にこっちが負ける いくらお前が最強と言っても無理だ」


ヲ級 「そんなのやってみないとわからないだろ!それに今やらなければ私達がやられるだけだ!」


提督(反乱) 「たしかにそうだが今ここに居る艦娘側の提督は南我原提督だ もしかしたら話を聞いてくれるかもしれないから戦闘するのはもう少し待ってくれ」


ヲ級 「…わかった 提督に任せる」スッ… 構えを解く


大和 「…降参ですか?元横須賀鎮守府提督 今ここで戦いあっても勝てないと思ったんですか」


提督(反乱) 「あぁ さすがのヲ級でも五人相手はキツいからな 無理な戦闘をして無残に死なせたくないからな」


提督(反乱) 「だが降参はしてない 俺もそこまで馬鹿じゃないんでね そんな簡単に降参するわけにはいかない」


大和 「…まぁ このまま捕まっても処刑されるだけですからね?今死んでも死ななくても同じ結果ですからね」


提督(反乱) 「正にその通りだな?だからここは一つ、物は試しにな」


提督(反乱) 「南我原提督 お前と少し話がしたい こっちのヲ級は警戒態勢を解いたからそっちの艦娘も警戒態勢を解いてくれないか?」


提督 「…」


電 「何を言ってるですか!私たちを裏切って深海棲艦側に着いた人の言うことなんか聞くわけないのです!」


大和 「バカを言うのも大概にしてほしいものね それに警戒態勢を解いたのはそっちが勝手にしただけで私たちがする必要はないかと思いますが?」


提督(反乱) 「お前達に聞いてない 俺は南我原提督に言ってるんだ」


大和 「南提督が聞くわけがありません いい加減バカを言うのも…」


提督 「全員警戒態勢を解け 銃口を下げろ」


大和&電&ヲ級(味方) 「「…っえ?」」


瑞鳳 「…提督?」


大和 「本気ですか?南提督 相手は過去に同僚を怪我させて島流しされた上に深海棲艦側に着いた大犯罪者なんですよ?」


提督 「それは知ってるよ あいつが大犯罪者のことなんて」


電 「それじゃなぜ警戒態勢を解いて銃口を下げなくてはいけないんですか!下げたらすぐに打つことが出来ないのです!」


提督 「それは相手だって同じだ 相手のヲ級も銃口を下げてるし、艦載機だって飛ばしてるだけで銃口を向けてない だから今は平気だろ?」


ヲ級(味方) 「…確かにそうかもしれないが…」


提督 「とにかく今は下げてくれ なにかあれば俺がすぐお前らを守ってやるから今は俺の言うことを聞いてくれ」


ヲ級(味方) 「…」


電 「…」


大和 「…わかりました 南提督がそういうのであれば銃口を下げます」ガシャッ… 構えていた46cm三連装砲を下にさげる


電 「危険ですが命令なら仕方ありません 私もお下げします」スッ… 構えていた12.7cm連装砲を下にさげる


ヲ級(味方) 「全艦載機 攻撃態勢から守備体制に入れ」


全艦載機(味方) 「「」」ブゥーン… 攻撃態勢から防御体制に入る


提督 「警戒態勢を解かせたぞ それで、俺と話がしたいと言ってたが何を話したいんだ?」


提督(反乱) 「…その前に聞いていいか?」


提督 「なんだよ?」


提督(反乱) 「本気で解いてくれるとは思わなかったんだが…俺がなにか企んでるとは思わなかったのか?」


提督 「なかったと言えば嘘になる…だが、お前はヲ級に負けが見えてると言ってたよな?そんな状況で警戒を解かせるのは明らかにおかしいからな」


提督 「すぐ攻撃態勢にさせたとしても遅れが出るからいい指揮とは言えない だから俺も警戒態勢を解いた それで、なにを聞きたいんだ?」


提督(反乱) 「…情けを見せるのはあまりしたくないんだが、今の状況でそんなことも言ってられない」


提督(反乱) 「単刀直入で言う 俺達は白旗をあげるから戦闘を避けたい わがままを言うならこのまま撤退させてほしい」


大和&ヲ級 「「はあぁっ!!!?」」


提督 「…本当に単刀直入で言ってきたな?拍子抜けしたよ…」


提督(反乱) 「負けが見えてる戦いで戦闘は起こしたくないからな だが、それはお前も一緒じゃないか?」


提督(反乱) 「いくらこっちの戦闘要因はヲ級一人と言っても、俺の基地の中ではトップに立つもの」


提督(反乱) 「そのトップに立つものと戦闘すれば少なからずお前達の誰かは怪我をする…最悪、死ぬかもしれない」


提督 「っ!」ピクッ


大和 「南提督惑わされてはいけません あの提督は自分が負けるのが見えてるからあぁ言ってるんです」


電 「怪我はするかもしれないですけど この人数ならやられることはないのです!騙されちゃいけないのです!」


ヲ級(味方) 「ずいぶんと腑抜けたことを言うな?もっとマシな冗談を言うことだな」


提督(反乱) 「…」


ヲ級 「…」


瑞鳳 「…」


提督 「…いいだろう 戦わない代わりにお前らを逃がそう」


大和&電&ヲ級(味方) 「「っえ!?」」


提督(反乱) 「お前ならわかってくれると思ってたよ?南提督 やっぱりお前は俺の思った通り艦娘思いなやつだな」


提督 「それはどうも?利用されたとわかってるが褒め言葉として受け取っておこう」


大和 「本気ですか!?南提督 今この裏切り者を捕まえるチャンスなんですよ!」


電 「そうなのです!今ここで元横須賀鎮守府司令官を捕まえれば被害が激減するのです!」


提督 「別に今捕まえる必要はない それに今ここで戦闘を起こされたら川内の墓がバラバラになるから殺りあいたくない」


大和 「…川内のお墓?」


電 「それって、この前司令官さんがお線香をあげてたお墓のことですか?」


提督 「そうだ そこに柱が刺さってる場所には川内が埋まってんだ そんな所で戦闘なんかしたくねぇ」


提督 「(それに今捕まえたら瑞鳳の元提督を助けることが出来ない…まさか島流しされて深海棲艦と手を組んでるとは思わなかったな?今捕まえたら処刑は免れない)」


提督 「(助けるのはもう少し時間が必要だな)」


提督(反乱) 「それじゃ、お言葉に甘えて撤退させてもらうよ 行くぞヲ級」


ヲ級 「…わかった」


ザッザッザッ…


提督(反乱) 「それじゃ南提督 今回は撤退させてもらうが次会った時は殺し合いだから覚えておけよ」


提督 「上等だ 次は俺も容赦しないから首を洗って待ってるんだな」


提督(反乱) 「…」


ザァー… 提督(反乱)達は海上を走って撤退していく


提督 「…」 ザァー…


瑞鳳 「…元提督…」


大和 「…」


電 「…」


ヲ級 「…全艦載機 戻れ」


全艦載機 「「」」ブゥーン… ヲ級の元に降りてくる


提督 「…行ったな?それじゃ、俺達も帰るか」


大和 「その前に聞きたいことがあります 南提督」


提督 「なんだ?」


大和 「…なぜあの裏切り者を逃がしたんですか?捕まえるチャンスだったと言うのに」


提督 「聞いてなかったか 後ろに川内の墓があるからやりあいたくなかったんだ」


電 「でも、あの司令官は悪い人なのです!深海棲艦を使って私たちを殺そうとしてくるのです!」


提督 「だとしてもここで戦闘をしたら墓が壊れる可能性があるだろ そんなこと絶対したくない」


ヲ級(味方) 「…私は別に何も言う気はない お前がそれでいいなら私はそれに納得するだけだ」


提督 「納得してもらえてなによりだ」


瑞鳳 「…元提督…」


提督 「…とりあえず鎮守府に戻ろう ここに居てもなんの意味もない」


提督 「瑞鳳 お前も戻ってきてくれるよな?」


瑞鳳 「…はい ご心配かけて申し訳ありません皆さん」


電 「構わないのです 瑞鳳さんが無事で本当に良かったのです!」


大和 「そうね 瑞鳳が無事なら構いませんよ」


瑞鳳 「ありがとうございます 皆さん」


提督 「ヲ級お前はどうする 一旦俺の鎮守府に来るか?」


ヲ級(味方) 「いや、私はお前達とは関係ないから自分の住処に帰るよ なにか手伝うことがあればその時は言ってくれれば手伝うよ」


提督 「そうか お前もあいつらに狙われてるんだから気をつけろよ なにかあれば俺のところに来い 必ず助けてやるからな!」


ヲ級(味方) 「あぁ その時はお願いするよ それじゃ」ザッザッザッ…


提督 「…それじゃ、俺達も帰るぞ?」


全員 「「はい!」」













お昼近くー南我原鎮守府 出入口付近



ガチャッ


提督 「ふぅ…やっと帰ってこれた」タッタッタッ…


電 「疲れたのです…今すぐにでも寝たいのです」


大和 「私も眠たいです…」


瑞鳳 「…すみません ご迷惑をかけて…」


大和 「あっいえ!別に攻めてる訳ではありませんよ?気にしないでください」


吹雪 「提督 無事でしたか!」タッタッタッ!!…


提督 「おう!吹雪 今帰ったぞ」


翔鶴 「元提督大変です!瑞鳳が!?」タッタッタッ!!


提督 「大丈夫だ 連れ帰ってきたよ」


瑞鳳 「ただ今帰りました 心配させて申し訳ありません」


翔鶴 「瑞鳳!」ガバッ!!


瑞鳳 「うわっぷ!?」翔鶴に抱きつかれる


翔鶴 「よかった…ちゃんと生きてるわね?本当に良かった!」ポロポロ…


瑞鳳 「…すみません 心配をおかけして」


吹雪 「書き置きを見た時は驚きましたよ いつまで経っても起きてこなかったので瑞鳳の部屋を確認したら遺書が置いてあったんですから」


提督 「…遺書?」


瑞鳳 「私がここを出る時に残した手紙です 私がいなくなったら皆さん探しに来るかと思ったので書き置きを置いておいたんです」


翔鶴 「内容を見た時は驚きました 元瑞鳳の提督と共に爆死すると書いてあったのですぐ元提督や上官に電話したんですよ?」


提督 「…すまん まったく気がつかなかった」


吹雪 「それで上官に連絡したら元提督にその事を伝えたから私たちは鎮守府で待機してろと言われたのでずっと待っていたんです」


瑞鳳 「…なんで上官は私が出ていったこと知ってるんでしょうか?私教えてないはずですが…」


大和 「それは私が伝えました 電から瑞鳳が真夜中に糞野郎のところに行ったと聞いたのですぐ電話したんです」


瑞鳳 「…糞野郎?」


電 「上官さんの事なのです 大和さんは昔…」


大和 「電 その事は話さないでください あまり思い出したくないので?」


電 「…わかりました」


大和 「糞野郎と言うのは上官のことです なぜそう呼ぶのかは少し理由があるんですが聞かないでもらえると助かります」


瑞鳳 「…わかりました 聞かないでおきます」


大和 「ありがとうございます」


提督 「吹雪 今みんなは起きてるのか?」


吹雪 「はい みんな起きて各自部屋にいるかと思います 上官から待機命令を出されていたので皆さんじっとしてるはずです」


提督 「全員食堂に呼んでくれ みんなに話しがある」


吹雪 「わかりました」


提督 「電 大和 悪いが寝るのはもう少し待ってくれないか?みんなに大事な話があるんだ」


大和 「わかりました」


電 「わかったのです」


提督 「翔鶴 北は俺の部屋にいるのか?」


翔鶴 「はい 提督は瑞鶴と一緒に居るかと思います」


提督 「あいつらにも協力してもらいたいから呼んできてくれないか?たぶん嫌がられると思うが…」


翔鶴 「…元提督が何をお考えになっているのかは大体予測が付きます おそらく、元提督が言うのなら2人も納得してくれるかと思います」


提督 「そうか?それならいいんだが…」


ピンポーン


提督 「っん?誰か来たのか 一体誰だ」タッタッタッ…


ガチャッ


提督(東) 「っよ!南 遊びに来たわよ!」


青葉 「どうも!元提督 青葉遊びに来ちゃいました!」


加賀 「もうすぐお昼です 南提督の手料理が食べたいです」(º﹃º♡)


赤城 「同じく食べたいです!」(о'¬'о)ジュルリ


提督(西) 「…」(。ˇ艸ˇ)


不知火 「遊びに来ましたと言ってます 元司令官」


神通 「私は元提督に会いに来ました …厳密に言えば元提督にも会いに来ましたが…」///


那珂 「元提督おっひさー!」


提督 「…これはまたずいぶんと大勢来たな?でも、良いタイミングで来てくれたな」


提督(東) 「…っえ?」


青葉 「良いタイミング…ですか?」


提督 「とりあえず中に入ってくれ お前達なら協力してくれるかもしれない」


不知火 「協力?一体なんの協力ですか」


提督 「それを話すからとりあえず上がってくれ 嫌ならいやで構わないから聞いてくれるだけでも構わない」


神通 「…はぁ…?」


提督 「吹雪 東達を食堂に案内してお茶を用意してくれ」


吹雪 「わかりました」


提督 「翔鶴 悪いがみんなを食堂に集めてきてくれないか?」


翔鶴 「わかりました」


提督 「瑞鳳 電 大和 お前達は一旦汗を流してこい さっきまで中部海域まで行ってたから潮風や汗をかいてるはずだ 手短に済ませてこい」


電 「わかったのです」


大和 「了解しました」


瑞鳳 「…あの、提督 ちょっと聞いてもいいですか?」


提督 「なんだ?」


瑞鳳 「…先ほど、皆さんに協力してもらうって言ってましたが…まさか」スッ 自分に指を差して向ける


提督 「…ダメか?ダメなら言わないが」


瑞鳳 「…いえ、いつかは皆さんに真実を話さなければいけなかったので話して構いません…ですが」


瑞鳳 「私を助けてくれると提督は言ってくれたので、みなさんが拒否したとしても提督は…」ギュッ 拳を作って胸に当てて心配する


提督 「安心しろ 俺はお前を見捨てるような真似はしない 俺だけでも必ず助けてやるからそんな心配はするな」


瑞鳳 「っ! …はい!」


提督(東) 「…」


提督(西) 「…」








食堂(汗流しスキップ)



全員(瑞鳳&提督除く) 「「…」」全員席について待機してる


提督 「…よし みんな集まったな?」


提督 「みんな 今日は遊びに来てくれたところ本当に済まない 遊ぶ前にみんなにお願いしたいことがあるんだ」


提督 「もちろんこれは強制じゃない 嫌ならイヤで断ってくれてもいい それだけは覚えといてくれ」


全員 「「…」」


提督 「まず、知ってる奴もいるがうちの鎮守府に居る瑞鳳は元横須賀鎮守府所属 元秘書官をやっていた艦娘だ」


瑞鳳 「…」


加賀 「…元横須賀鎮守府の秘書官?それってあの過去最悪の騒ぎを起こした主犯格と言われている艦娘でしたよね?」ヒソヒソ


赤城 「えっえぇ 元横須賀鎮守府の秘書官は瑞鳳と聞いていましたが…まさかここに居る瑞鳳が元横須賀鎮守府の秘書官だとは思いませんでした」ヒソヒソ


提督 「…今この時点で不愉快だと思ったやつはこの場から出てってくれ 別に責めたりはしないからそこは安心してくれ」


全員 「「…」」


提督 「…誰もいないようだな?それじゃ 話を続ける」


提督 「みんなは元横須賀鎮守府の秘書官 瑞鳳がなにをしたのかを知ってるようだが俺はずっと単独行動隊管理所で世話になってたから瑞鳳が何をしたのかわからない」


提督 「だからみんなには改めて聞かせるようなことになっちまうが聞いてほしい 俺は瑞鳳の過去を知りたいからと言う願望でみんなを巻き込んじまって本当に申し訳ない なにを協力すればいいのかを話す前に聞いてほしい」


提督 「…瑞鳳 話してくれるか?」


瑞鳳 「…はい わかりました」


全員 「「…」」


瑞鳳 「…皆さん 改めてご紹介致します」


瑞鳳 「私は元横須賀鎮守府所属 元秘書官の瑞鳳と申します」


瑞鳳 「私はここへ来る前は横須賀鎮守府で秘書をしていました もちろん皆さんも知ってる…現在で言うなら反乱提督の元に着任していました」


瑞鳳 「3年間横須賀鎮守府で元提督と一緒に活動して来て凄く楽しかったです 元提督は他の方より私のことを優先して見てくれたり、甘えさせてくれたり、私のわがままを聞いてくれたりして本当に楽しかったです」


瑞鳳 「着任してから2年経ったぐらいに私は元提督とケッコンカッコカリしました 私みたいな小柄で搭載数だってそれほど高くないのに元提督は私を選んでくれました」


瑞鳳 「あの時は本当にうれしかったです 私以外に長門さんや筑摩さん 球磨さんや千歳さんだって居たのに私を選んでくれた…もう、死んでもいいと思うくらい嬉しかったです」


瑞鳳 「…ですが、それで楽しくやっていければ私は幸せでした」


提督「…っえ?」


瑞鳳 「…」


翔鶴 「…瑞鳳?」


瑞鳳 「…ここから話すことは元横須賀鎮守府に着任していた方でもごく一部しか知らないことです おそらくこの話を聞けば皆さんは馬鹿らしくて協力してくれる気も失せるかと思われます」


瑞鳳 「…よく聞いててください」


提督 「…」


全員 「「…」」


瑞鳳 「【…私はケッコンカッコカリしてから半年経ったぐらいに、元提督から差別扱いされるようになりました】」


提督 「…っえ?差別?」


吹雪 「差別扱いされたとは一体どういうことですか?半年経ったら元横須賀鎮守府提督にあきられて別の艦娘を見るようになってしまったんですか?」


瑞鳳 「いえ その逆です」


翔鶴 「逆…?」


瑞鳳 「【半年経ったぐらいに私は出撃に参加しなくなりました 私以外の方達が出撃して私だけはずっと元提督の側で執務の手伝いをしていました】」


瑞鳳 「艦娘なのに戦闘をさせないでずっと提督と一緒に執務をするなんておかしいです いくら嫁艦である私を沈めさせたくないからと言っても出撃させないのは差別しています」


瑞鳳 「それだけならまだ良かったです 元提督が私に差別扱いをしてる事が皆さんにバレて 長門さんやお姉ちゃん達が元提督に講義し始めたんです」


不知火 「それは私も同感です まだ戦闘に慣れてない者を出さないならまだわかりますけど、戦闘経験も豊富でただ単に戦わせたくない為だけに出撃させないのはおかしいです」


神通 「私も同感です 艦娘は戦うために作られた存在なんですから沈めさせたくないだけに戦わせたくないのはおかしいです」


提督 「…それで、長門達が講義した後どうなったんだ?」


瑞鳳 「私も元提督に出撃をさせてくれるよう頼んだんです 長門さん達が言う前にも私自身も出撃しないと自分の身のためにならないと思っていたのでずっとお願いしていたんですが…」


那珂 「…許可をもらえなかったの?」


瑞鳳 「…はい…」


時雨 「…それは災難だったね 瑞鳳はなにも悪くないのに悪者扱いされて…」


瑞鳳 「いえ、悪いのは全部私です」


時雨 「…っえ?」


瑞鳳 「…私が、あんなバカなことをしなければ元提督は島流しされることはなかったのに!私のせいで元提督は…」


扶桑 「…一体何をしたんですか?私が聞いた話だと元横須賀鎮守府が舞鶴鎮守府提督と元横須賀鎮守府憲兵を殺そうとして島流しされたと聞いたんですが…」


瑞鳳 「その原因を作ったのは私なんです」


瑞鳳 「【私を…殺してもらうために協力してもらったんです】」


提督 「…っえ?」


夕立 「瑞鳳を殺すために…?」


吹雪 「どういう事ですか?瑞鳳を殺すためと言ってましたが生きてるじゃないですか」


瑞鳳 「…フリです」


不知火 「フリ…?」


瑞鳳 「元提督は私を出撃させてくれないので無理にでもその気にさせようと私は考えたんです」


瑞鳳 「【…私が、元舞鶴鎮守府提督と元横須賀鎮守府憲兵に殺されたと勘違いさせれば考えを変えてくれるかと思ったんです】」


吹雪 「…っは?」


翔鶴 「殺されたと勘違いさせて考えを変えさせるって…なんでそういう考えになったの?意味がわからないわ」


瑞鳳 「今考えてみれば私もなぜそのような事を思ったのわかりません…ですが、その時の私はそれぐらい出撃したいと言う気持ちを現すために取ってしまった行動なんです」


瑞鳳 「元提督に出撃してもらえるよう頼んだ結果が今に至ります…皆さんも知っての通り、元提督が元舞鶴鎮守府提督と元横須賀鎮守府憲兵を殺そうとして島流しされてしまったんです」


瑞鳳 「島流しだけならまだよかったです 島流しされた後、元提督は深海棲艦と共に行動して他の鎮守府の艦娘を捕獲してこちら側の戦力を下げていることまでしています」


提督 「…っえ?」


瑞鳳 「…提督 今から話すことは提督の考えも変わるかと思います 変えて欲しくないですが真実を知ってもらわなければ意味がないので…よく聞いててください」


瑞鳳 「【…元提督は、いろんな鎮守府に着任してる艦娘を捕まえて監禁してこちら側の戦力を下げているんです】」


提督 「…瑞鳳 それ…マジで言ってんのか?」


瑞鳳 「…はい」


提督 「あいつが…そんなことしてるのか?」


瑞鳳 「…はい」


提督 「…そうなのか?吹雪 翔鶴」


翔鶴 「…はい 瑞鳳の言う通りです」


吹雪 「今ここに居る方達の鎮守府はまだ被害を受けていませんが多数の鎮守府で被害が出ています」


提督 「…東達は知ってたのか?元横須賀鎮守府提督がそんなことしてたの」


提督(東) 「…えぇ ただ、そこにいる瑞鳳がまさか元横須賀鎮守府の秘書だとは思わなかったわ」


提督(北) 「私も思わなかった まさか元横須賀鎮守府の秘書 瑞鳳がここに着任してたなんて…」


提督(北) 「…」コクッ 首を縦に頷く


不知火 「司令官も思っていなかったみたいです」


提督 「…」


瑞鳳 「…提督 無理してまで助けてくれとは言いません 今からでも助けるのをやめても構いません…」


提督 「…そうした場合、お前は元提督と一緒に死ぬのか?」


瑞鳳 「…」


提督 「…瑞鳳 元横須賀鎮守府提督はお前を除いて艦娘思いが強かったか?」


瑞鳳 「…それは、私が言って信用してくれるんですか?私は元提督を助けようとしてるのにここで艦娘思いが強かったと言って信用してくれるんですか?」


提督 「…」


提督(東) 「…凄く強かったわ 元横須賀鎮守府提督は艦娘思いだったわ」


提督 「…っえ?」


青葉 「提督…」


提督(東) 「…元横須賀鎮守府提督は【別名 改造屋】と言われて 艦娘の換装を自らの手で改造して強化させていたわ」


提督 (東) 「艦娘を失わせたくないと言う強い意思を決めて ありとあらゆる改装強化方法を調べて艦娘のサポートを専念していたわ」


提督 「…あいつ改造屋って言われていたのか?てことは、あの時戦闘をしたヲ級の艦載数が異常だったのはあいつが改装したから多かったのか…やっかいな奴だな」


提督(東) 「【…そして、私が初めて好きになった人でもあるわ…】」


全員(一部除く) 「「…っえ?」」


青葉 「…」


提督(東) 「わたしは元横須賀鎮守府提督の事をよく知ってるわ 瑞鳳程じゃないけど…あの人のことを他の人達よりは知ってるわ」


提督(東) 「だって…私はあの人みたいになりたいと思って目標にしていた方でもあるんだから…よく知ってるわ」


提督(北) 「…そうなの?東 あの裏切り者のこと好きだったの?」


提督(東) 「…うん 裏切ってからは嫌いまでとは言わないけど見損なったとは思ってるわ 目標にしてた人が裏切って深海棲艦側に着いたから…」


提督(東) 「だからあなたの事もよく知ってるわ?瑞鳳 元横須賀鎮守府提督が瑞鳳に熱愛だったことも…」


瑞鳳 「…」


提督 「…そうか それは悲しい思いをしたな?思い出させて悪かったな」


提督(東) 「別にいいわ 気にしないで」


提督 「…あいつは艦娘思いか なら捕獲した艦娘は殺してないな?」ボソッ


瑞鳳 「…っえ?」


提督 「瑞鳳 俺は一度決めたことをやり通す性格でな?例外は除いてやり通さないと気が済まないんだ」


提督 「俺はお前を助けると言った…そして、お前の元提督も助けると言った それに必ずを付けて助けてやるとも言ったよな?今さら訂正なんかしない」


提督 「これでもしお前の元提督が艦娘思いではなく、殺し回ってると聞いたら考え直したかもしれないが東がそうではないと証明してくれた」


提督 「だから俺は誰がどんなこと言おうと必ず助けてやる!だから安心しろ」


瑞鳳 「…提督…」


提督 「みんな 今から話すことは断ってもいいからよく聞いてくれ これはかなり重要なことだから無理してまでお願いはしないからその時はここから出てってくれ 別に責めることはしない」


全員 「「…」」


提督 「…俺は、その提督を助けたいと思う」


提督 「深海棲艦から手を引かせてこちら側に再び就かせたい…そして、今ここにいる瑞鳳が元横須賀鎮守府提督の嫁艦だと証明したい」


提督 「あいつは瑞鳳が舞鶴鎮守府提督と元横須賀鎮守府憲兵に殺されたと思ってるならその誤解を解けば良い話し 本当は生きてるとわかればあいつは深海棲艦側に着く必要はないはずだ」


提督 「だから俺は元横須賀鎮守府提督を助けたい!誰がどんなことを言おうとも俺は絶対に助け出したい!」


提督 「だから…みんなに協力してもらいたい」


提督 「俺1人じゃさすがにキツイ みんなで力を合わせて元横須賀鎮守府提督を助けたい…元大湊警備府提督の俺の権限を使ってでも協力してほしい」


提督(東) 「…っえ?元大湊警備府提督?」


加賀 「…たしか、元大湊警備府提督って過去最高指揮官と言われていた方じゃ…」


青葉 「そうです 元提督は元大湊警備府提督…別名、特攻隊提督と呼ばれていた最高指揮官です」


赤城 「えぇっ!?そうだったんですか!?南提督ってあの最高指揮官と呼ばれていた大湊警備府提督だったんですか!?」


雷 「私も初めて聞いた時は驚いたわ?でもなんで辞めたの?噂だと艦娘を沈めて自ら単独行動隊に入ったって…あっ」ハッ


提督 「…そうだ 俺が元大湊警備府をやめた原因は伊19を沈めちまったから…誰も沈めないと決めていたのに、誰も失わせないよう自分の中で決めていたのに!」ギリッ!!


提督 「…沈めちまったから、その罪償いをするために…単独行動隊に自ら入ったんだ」


電 「…」


提督 「だから俺はもう誰も失いたくない 誰も見捨てたくない!今ここで瑞鳳の元提督を救わなければ瑞鳳は元横須賀鎮守府提督と共に自爆する覚悟でいる!」


提督 「今ここで救わなければ瑞鳳は死ぬ!俺はそんなことを絶対させたくない!もう誰1人として失わせたくない!」


提督 「他人の艦娘だろうがなんだろうが関係ない!誰の艦娘であろうとも俺は救いたい!だから…」スッ


提督 「たのむ 嫌じゃなければ協力してくれ」土下座をして頼み込む


全員 「「っ!!!!!?」」


瑞鳳 「提督!?」


吹雪 「(…てっ提督が)」


青葉 「(頭を下げた!?)」


不知火 「(しかも土下座…こんなこと、今までで見たことがありません!)」


瑞鶴 「(提督が頭を下げるところを何回か見たことあるけど、土下座までは見たことない!)」


翔鶴 「(提督はどんな時であろうとも土下座だけはしなかったのに…)」


扶桑 「(…よほど、助けたいんですね?元横須賀鎮守府提督を…)」


山城 「(もう艦娘を失うようなことはしたくない…だから提督は、土下座までしてお願いしてるんですね…)」


神通 「(提督の気持ち…痛いほど伝わってきますね もう誰も失いたくないって凄く伝わります…)」


那加 「(提督は一度、嫁艦の伊19さんを失ってる…だからよけいに助けたいんだね)」


時雨 「(…やっぱり提督は艦娘思いだね どんな時でも全力で、艦娘や女性のことになると本気で気にしてくれる…)」


夕立 「(提督は優しいっぽい)」


提督(東) 「みっ南!?なにも土下座までしなくても…」


提督(北) 「そうだよお兄ちゃん!さすがに土下座までしなくても普通に頭を下げるだけでもよかったんじゃ…」


提督 「いいや!今回のことに関しては頭を下げるだけじゃだめだ!」


提督 「俺は本気で瑞鳳と元横須賀鎮守府提督を助けたいんだ!元横須賀鎮守府提督は今反乱軍として動いてるのにそいつを助けようなんて言って はいわかりましたなんて誰も言わないだろ!」


提督(東) 「そっそれはそうだけど…」


提督 「だからお願いだ!もし本当に嫌じゃなければ…協力してくれ たのむ…」


提督(西) 「…南…」


提督(北) 「…」


提督(東) 「…」カタッ タッタッタッ… 椅子から立ち上がって土下座する南の前に立つ


加賀 「…提督?」


提督(東) 「…南 顔を上げて?」


提督 「…なぜだ?俺は本気でお願いしてるんだ もしいやならそのまま出てって…」


提督(東) 「いいから 顔を上げて?」


提督 「…」スゥ… 東提督の言う通りに顔を上げる


提督(東) 「…南…」


提督(東) 「【ごめんなさい!】」スゥ 南提督に頭を下げる


提督 「…っえ?」


瑞鳳 「…東提督?」


提督(東) 「ごめん南…本当は知ってたの あなたが元横須賀鎮守府提督を救おうとしてること」


提督 「っえ?」 カタッ タッタッタッ…


提督(北) 「ごめんなさいお兄ちゃん 私も知ってたの」スゥ 同じく南提督に頭を下げる


提督(西) 「…」スゥ そのまた同じく南提督に頭を下げる


不知火 「司令官も知ってたと言ってます」


提督 「…一体どういうことだ?なぜ知ってたんだ?」


提督(東) 「実は…今日私たちが来たのは偶然なんかじゃないの」


提督(北) 「さっきお兄ちゃん達が瑞鳳を迎えに行ってる時に上官から電話があったの」


提督 「あのバカから?」


提督(西) 「…そう 元横須賀提督を助けるから…南提督の手伝いをして欲しいと言われたの」


提督(東) 「元横須賀提督が裏切った理由はこっちのせいで裏切ったから元横須賀提督は悪くない…南は元横須賀提督を助けようとしてるから一緒に手助けをしてほしいってお願いされたの」


提督(北) 「最初聞いた時は驚いたよ 元横須賀鎮守府提督と言えば一年前私たちを裏切った人を助けるなんて言い出したからついにお父さんもボケたかと思ったよ」


提督 「…おまえ さすがにそれはひどいだろ?さすがに親父もあの歳でボケたりはしないだろ」


提督(北) 「そんなのわかんないよ?歳をとっていけばボケは進行していくよ」


提督 「…まだ仕事もして話しもしてるのにボケたりしないだろ」


提督(北) 「…それもそうだね?言われてみればたしかに」


提督(東) 「南 私もあの人を助けたい!今はもう好きという気持ちはないけど目標にしてた人を助けれるなら助けたい!」


提督(東) 「だから私からもお願い!元横須賀提督を助けるのを手伝って欲しいの!」


提督 「…東…」


提督(北) 「私も手伝うよ!お兄ちゃん 元横須賀提督はなにも悪くないのに悪者扱いされるのはおかしいもん!協力させて!」


提督(西) 「…あの人はあなたの次に良き指揮官だった人…その人を敵にしておくのは良くない」


提督(西) 「また、味方に戻せるなら…戻したい 私も協力する」


青葉 「私も強力しますよ!元提督」


加賀 「提督がそう言うなら私も手伝わなくてはいけませんね」


赤城 「そうですね?」


瑞鶴 「これは久々に腕の見せどころね!翔鶴姉」


翔鶴 「そうね?」


那珂 「那珂ちゃんも手伝うよ!元提督」


神通 「私も強力させてもらいます!元提督」


不知火 「私も全力でやらせてもらいます 元司令官」


大和 「私も強力させてもらいます!あの方を戻せるなら総本部主力艦の力をお貸しします!」


金剛 「絶対助けるネ!瑞鳳のためにも全力でやるネー!」


雷 「私たちもやるわよ!電」


電 「はいなのです!」


扶桑 「航空戦艦の実力を見せるときね?山城」


山城 「はい!」


吹雪 「提督 私も全力で協力させてもらいます!」


時雨 「僕達も手伝うよ!夕立」


夕立 「ぽい!」


瑞鳳 「…皆さん…」


提督 「…良かったな?瑞鳳 誰も否定しなくて」


瑞鳳 「…なんで…私なんかのために…」ツー…


吹雪 「そんなの簡単です」


吹雪 「だれもあなたを見捨てようとしてないからです!」


翔鶴 「今まで1人で反省し続けたのだからもう反省する必要はないわ」


青葉 「そういうことです!」


瑞鳳 「…うっ…うぅっ…」ポタッポタッ…


瑞鳳 「ありがとう…ございます!こんな、重罪人の…私なんかのために…!」ポタッポタッ…


提督 「なに言ってんだ?それを言ったら俺の方が重罪人だよ 過去に何回捕まってることやら…」


不知火 「それは元司令官が悪いと思います 限度を考えないでやるから捕まるんです」


提督 「…解せぬ」


瑞鶴 「あはは…」


提督(東) 「話しはまとまったわね!」


提督 「そうだな それじゃ話しをまとめる!」


提督 「今からこの4つの鎮守府を合同作戦を実行するために1つの鎮守府にする!」


提督 「名前はありきたりだが俺達の鎮守府は方角を表しているから東西南北と名付ける」


提督(東) 「ほんとにありきたりね?」


青葉 「提督 今は黙ってください」


提督 「合同作戦内容は元横須賀鎮守府提督を深海棲艦から手を引かせてこちら側に連れ戻しすこと それを第1に考えるとする!」


提督 「なにかしらの情報が入り次第必ず東西南北に知らせること 深海棲艦が奇襲を仕掛けてきた時も必ず連絡を入れること!変な意地は張らないように!」


提督 「担当振り分けはしない 全員で全てのことを調べること!いいな!」


全員 「「はい!」」


提督 「無理はしないでくれ 休める時にちゃんと休んでいつでも集まれるようにしておいてくれ!」


全員 「「はい!」」


提督 「全員で必ず元横須賀鎮守府提督を救い出すぞ!!」


全員 「「はい!!」」


瑞鳳 「(…みなさん ありがとうございます!)」グッ













夜 本部ー上官室



上官 「…」カリカリ… 仕事中


プルルルル…プルルルル…


上官 「っん 電話か 一体誰からじゃ?」スッ


着信:a meverick


上官 「…あ奴からか 待っていたぞ」ピッ


上官 「もしもし」


提督 『もしもし 俺だ』


上官 「待っていたよ お主が連絡を入れてくれるのをな」


上官 「瑞鳳は呼び戻せたか?過去なにがあったかを聞いたか」


提督 『…あぁ ようやく話してくれたよ 過去に自分の元提督を島流しにして今は深海棲艦側に付いて艦娘を拉致ってるとな?』


上官 「…そうか それで、お主の答えは?」


提督 『必ず助ける 瑞鳳と約束したからな?仲間を見捨てるようなことはしたくないし なにより艦娘を失うことはもうしたくねぇ 必ず瑞鳳の元提督を助ける!』


上官 「…そのセリフ、待っていたよ?あ奴もお主に心を開いてくれて良かったわい」


上官 「それで東たちにも協力するよう言ったがあ奴らも協力すると言ってたか?」


提督 『言ってくれたよ 裏切り者を助けるのはどうかしてると言ってたが最終的には協力してくれると言ってくれた』


上官 「…そうか なら良かった」


提督 『…上官 なんでこんなにも大事なことをすぐに話さなかったんだ?艦娘が拉致られている事は上官も知ってたんだろ?』


上官 「…」


提督 『上官の考えもわからなくはない 瑞鳳は誰にも協力して貰わず1人でなんとかしようとしてたから俺がいきなり協力すると言っても信用してもらえない事はわかってる』


提督 『でも、艦娘が拉致られているのにそれを話さなかったのはなぜだ 俺はあまり使いたくないから言いたくないが、艦娘は俺達の戦力なんだろ』


提督 『それだけでも話してくれればいくらかは止められたかもしれない…なのになぜ話さなかった?』


上官 「…それだけ話したらお主は元横須賀鎮守府提督を助けていたか?」


提督 『それは…』


提督 『…いや、それだけだと俺は殺してるな 元横須賀鎮守府提督の首を跳ねて…』


上官 「だから話さなかったんだ それにお主も言ったが瑞鳳は責任を自分1人で抱え込む性格じゃ 誰かが協力すると言ってもあ奴にとっておせっかい…それが知らない者となるとよけいにな」


提督 『…』


上官 「…a meverick わしからも頼む」


上官 「瑞鳳と元横須賀鎮守府提督を…助けてやってくれ」


上官 「あ奴もお主と同じ艦娘思いの奴なんじゃ いくら艦娘を拉致監禁してるとは言え、あの者が艦娘を拷問して殺害してるとは考えにくい」


上官 「おそらくだがあ奴は艦娘を殺さずに牢屋などに入れてちゃんとした食生活をさせているはずじゃ こちらの戦力を下げるためにな」


上官 「わしもこれ以上艦娘を連れていかれるのも困るが なにより拉致監禁されている艦娘がいくらちゃんとした食生活を送ってるとはいえ自由を奪われていると思うと心が苦しいんじゃ …昔、わしが犯した罪もあるからよけいにな」


提督 『…大破した艦娘を連続で進軍させた事か』


上官 「…そうじゃ わしはあ奴らを裏切ってしまった…お主と同じで艦娘に無理させないで徐々に海域を制覇していくのがわしのやり方だった…」


上官 「だが、過去の元帥はわしのやり方ではいくら経っても海域を制覇することは出来ないと言って無理を押し付けてきた」


提督 『大規模な作戦 南方海域の敵をたったお前だけで一掃する作戦だろ?』


上官 「…」


提督 『過去の元帥も無茶なことを言ってきたもんだ 普通に考えて、なんで連合艦隊にしなかったのかが不思議でしょうがないよ』


提督 『…それで、大和と武蔵以外は沈んだんだろ』


上官 「…あぁ…わしの大事な嫁艦も…沈んだ…」ツツー…


提督 「【…曙、だったか?あんたの嫁艦…】」


上官 「あぁ…最後までわしを信じてくれていたのに…結果的には…」ポタッポタッ…


提督 『…』


上官 「…話が脱線したな 話しを戻そう」


上官 「おそらくだが、あ奴の目的は全指揮官を殺す事だと思う あ奴は瑞鳳が同僚に殺されたと思っているから艦娘は殺さないで捕虜し、全指揮官を連帯責任で殺して恨みを晴らそうとしてるんだとおもう」


上官 「まだ受けていないがあ奴が総攻撃を仕掛けてきたらわし達は終わりだ あ奴が過去二番目に最高指揮官と呼ばれていた理由は相手の動きをほぼ読み切ってしまう程の知識を持っているんじゃ」


上官 「わし達が考えた作戦もあ奴にとっては1+1をしてるかのように見破られてしまう…そんな作戦がバレた状況で艦娘を出しても あ奴を助け出すことはまず不可能」


上官 「かと言ってこのまま時を過ぎさせていくわけにもいかない いつかはあ奴も総攻撃を仕掛けてくるからその間に助け出さなくてはならない」


上官 「正直わし達はお手上げじゃ 元帥も助けようと考えているんだがまったく良い案が思いつかなくてな」


上官 「…だから頼む a meverick 過去最高指揮官と呼ばれていたお主にしかもう頼れないんじゃ!」


上官 「あ奴を…救い出してくれ!」


提督 『…何度も言わせるな 親父』


提督 『俺は瑞鳳と約束した 必ずその提督を救い出して瑞鳳の罪を償わせる』


提督 『瑞鳳は俺に頼ってくれた 今まで1人でどうにかしようとしてた奴がまだ一緒の鎮守府で過ごす事になってさほど日が経っていないというのに俺を信用してくれた』


提督 『しかもその提督も艦娘思いなら話しが通じるはずだと思うから案外楽にいけるかもしれない』


上官 「…そうでもないんじゃよ a meverick あ奴を説得するのはかなり難しいんじゃよ」


提督 『…っえ?』


上官 「確かにあ奴は艦娘思いが強いやつじゃ…だが、瑞鳳の一件以来あ奴は変わってしまったんじゃ」


上官 「今まで信用していた元舞鶴鎮守府提督と元横須賀鎮守府憲兵に裏切られてからあ奴はわしらを信用しなくなってしまったんじゃ」


上官 「あ奴を島流しする前に捕虜してた時 本当は瑞鳳は生きてると何度も言ったんじゃが…」


提督 『まったく信用しなかったのか』


上官 「…あぁ それどころか、わし達の話しを聞こうともしなくなってしまったから話しにならなくてな?」


上官 「わしと元帥は反対したんじゃが…他の皆は単独行動隊に入れたら何しでかすか分からないから島流しにしろと言う多数派が出てきてしまってな?それで…」


提督 『島流しにした結果がこうなったと?』


上官 「…あぁ…」


提督 『…はぁ…単独行動隊で騒ぎを起こされるとめんどうだから島流しにさせた結果がこれじゃ 元の子もねぇじゃねぇか』


上官 「ほんとじゃよ…」


提督 『…説得は難しいか…となると、別の方法を考えないといけないな?』


上官 「なにか良い方法はあるのか?」


提督 『いいとは言えないが、あいつは瑞鳳が殺されたと思ってるから俺たちの敵になったんだろ?なら方法は一つ』


提督 『【瑞鳳が本当は生きてるとわからせればいいだけだ】』


上官 「…a meverick さっきも言ったがあ奴に説得は…」


提督 『無理だな 俺たちにはな』


上官 「…っえ?」


提督 『誰も俺たちが説得するなんて言ってないだろ 俺たちが説得するんじゃなく』


提督 『【瑞鳳に説得してもらうんだよ】』


上官 「…お主、本気で言ってるのか?」


上官 「あ奴は瑞鳳が殺されたと思ってるんじゃぞ?本当は生きてる瑞鳳は新しく作られた瑞鳳と認識しているんだぞ」


上官 「偽物と認識されてる瑞鳳に説得してもらうなんて無理にもほどがある あ奴が信じるわけがない」


提督 『だからだよ 死んでると思ってるから本当は生きてるとわからせれば良いんだよ』


上官 「…無理だと思うが…」


提督 『そんなのやって見ないとわからないだろ もしダメだった時は俺がなんとかする』


提督 『同じ艦娘思いの奴ならなんとかなるかもしれない それに賭けるしかない』


上官 「…もし、ダメだった場合はどうするんだ?」


提督 『…その時は…』


提督 『…』


上官 「…最悪のことも考えておかねばな?」


提督 『…そうだな 約束したとはいえ、絶対助けれるとは限らないからな』


提督 『もし元横須賀鎮守府提督を救えなかったら…俺は瑞鳳になんて言えばいいだろうか?謝っても許してくれるわけないよな』


提督 『大口を叩いておいて失敗なんてしたら…過去最高指揮官と呼ばれてた事が恥らしいよ』


上官 「…その時はその時じゃよ できる限り助けられるよう考えよう」


提督 『…そうだな』













朝ー提督の部屋(他部の提督や艦娘は帰宅)



提督 「すぅ…すぅ…」


コンコンッ テイトク マダネテルノカイ?


提督 「すぅ…すぅ…」


…ネテルミタイダネ ハイルヨ?


ガチャッ


時雨 「…これはまた豪快に寝てるね まぁいつもの事だけど」


提督 「すぅ…すぅ…」 タッタッタッ…


時雨 「…気持ちよさそうに寝てるね?提督はいつまで経っても昔と変わらないな」


時雨 「まっ変わらない方が僕的には嬉しいけど?」


提督 「んー…すぅ…すぅ…」


時雨 「提督 起きて?もう朝だよ」


提督 「すぅ…すぅ…」


時雨 「もうすぐで朝ごはんができるから早く起きて 早く起きないと…」


時雨 「…きっキス、しちゃうよ?」///


提督 「すぅ…すぅ…」


時雨 「…警告、したからね?」///スゥ… 提督に顔を近づける


提督 「すぅ…すぅ…」


時雨 「…提督…」///ドキッドキッ…


バタンッ!!


時雨 「っ!?」ドキッ!!


雷 「あさよ!司令官 早く起きないとまた酸素魚雷をぶつけるわ…よ?」


提督 「すぅ…すぅ…」


時雨 「…」///顔を近づけたまま雷に見られる


雷 「…邪魔して悪かったわ それじゃ」キィィ…


ガシッ!!


時雨 「…ちょっと待ってくれるかな?」グググッ 雷がドアを閉めようとした瞬間に手で抑える


雷 「ひぃっ!?」ガシッ 時雨に肩を掴まれる


時雨 「違うからね?僕はなにもしようとしてないからね?勘違いしないでね?」グググッ


雷 「いだだだだっ!!しっ時雨さん!つかむ力が強すぎ!!」ギュゥゥッ!!


時雨 「なら勘違いしないでね?僕はなんにもやましいことなんて考えてないからね?」ギュゥゥッ!!


雷 「わたし何も言ってないわよ!別に時雨が司令官にキスしようとしてたなんて思ってもないわ!!あと肩が折れる!!!!」ミシミシッ!!!!


時雨 「なんで僕がそんなことをしようとしてたと思ったんだい?僕はなにも言ってないよ?」ギュゥゥッ!!


雷 「いだだだだだっ!!!!!!時雨さんまじで折れちゃうから掴むならもっと緩めて!!」ミシミシミシミシッッ!!!!


提督 「うるせぇなぁ?人の部屋で騒いで」


時雨 「っ!!!?」ドキッ!! ギュゥゥッ!!驚くと同時に握る力を一気に強める


雷 「いだあァァァッッ!!!!!!」


時雨 「あっ!?ごっごめん!つい力が!?」


雷 「うぅ…痛いよぉ…さっきから痛いって言ってるのに…」ポタッポタッ…


提督 「…おい 時雨」


時雨 「っ!!!!!?」ゾクッ!!


提督 「お前もお前で子供だけど、お前の方が見た目お姉さんだよな?おい」


提督 「子供泣かすたァどういうことだ?」


提督 「あァっ!!!!!!」ギロッ!!


時雨 「ひぃっ!!!?」ビクッ!!!!


提督 「…雷 ちょっとこっちに来てみろ?」


雷 「うぅ…ひっく!痛いよぉ…」ポタッポタッ… タッタッタッ…


提督 「大丈夫だ 折れたような音はしてないからただ強く握り締められて痛めただけだ 今見てやるから肩見るぞ?」スルッ 雷の肩部分をはだけさせる


雷 「うぅ…痛いよぉ…」ポタッポタッ…


提督 「…」


時雨 「…どう?司令官 雷の肩は…」


提督 「…強く握り締めすぎだな?ただ痛めただけだからシップ貼っておけば明日には良くなるよ」


時雨 「それじゃ今シップ持ってくるよ!待ってて」タッタッタッ!!…


提督 「医療用具なら吹雪に聞いた方が知ってるからわからなかったら吹雪に聞けよ?」


時雨 「わかった!」タッタッタッ!!…


提督 「…」


雷 「痛いよぉ…絶対骨折れてるよ…」ポタッポタッ…


提督 「…なぁ雷 確かに時雨は強く握りしめてたみたいだけどよ…そこまで泣くような力じゃないと思うんだが?」


提督 「確かに時雨は俺の元艦隊の中でもかなり強かったけど…言い方悪いが所詮は駆逐艦だからそこまで力ないと思うんだが」


雷 「…」


提督 「…さっきのは泣き真似か?正直に答えろ」


雷 「…えっと、ごめんなさい…少し大袈裟にやり過ぎたわ 本当は泣くほど痛くはなかったわ」


提督 「…お前なぁ?」ハァ…


提督 「まぁ時雨も時雨で悪いから今回はおあいこということにしておいてやるよ?だけど、次はこんなことするなよ」


雷 「はーい ごめんなさい司令官」


提督 「まったく…」ポスッ


雷 「〜♪」///ワシャワシャ…


タッタッタッ!!…


時雨 「提督!シップ持ってきたよ!」ハァ…ハァ…


提督 「おう 待ってきてくれてありがとな」スッ


提督 「雷 湿布貼るから服抑えててくれ」


雷 「はーい!」


ペタッ


提督 「これでよしっと」


提督 「今日はあまり動かさないようにしろよ?明日には引いてると思うからそれまで我慢しろ」


雷 「はーい!」


時雨 「…雷 ごめんね?強く抑えすぎて…」


雷 「大丈夫よ?司令官に治療してもらったからもう痛くないわ!だから気にしないで」


時雨 「それならいいんだけど…」


提督 「てか、なんで時雨は雷の肩を掴んでたんだ?俺はそれが気になるんだが…」


時雨 「っえ!?そっそれは…」///タラー


提督 「…お前、まさかまた寝込みを襲おうとしてたのか?」


雷 「…っえ また?」


時雨 「…さすがに朝だったからそこまではしようとはしなかったよ きっキスはしようとしたけど…」///


提督 「それで、キスしようとした時に雷に見られたと」


時雨 「…うん…」///


提督 「…頼むから寝込みを襲うのはやめてくれ?なにかあった時に責任がとれないからせめて起こしてからしてくれ」


雷 「起こせばしてあげるの!?」


提督 「寝込みを襲われるよりかはましだ?次からはそうしてくれよ」


時雨 「はーい…」///


提督 「さて、早く着替えて朝食食いに行くか?今日の朝食はなんだ」


雷 「今日は肉団子と八宝菜にとん汁と玉子焼きよ!」


提督 「おっ肉団子か 肉団子は案外好きだから早く食べたいな」


提督 「それじゃ着替えるから2人とも部屋から出てくれないか?」


雷 「はーい!」


時雨 「それじゃ提督 僕たちは先に行ってるから二度寝しちゃだめだよ」


提督 「わかってるよ 二度寝はしないから安心しろ」


時雨 「それならいいけど」タッタッタッ…


時雨 「失礼するよ」


雷 「失礼するわ!」


パタンッ…


提督 「…」


提督 「…はぁ まったく?時雨は昔から変わらないな 人が寝てる時に襲おうとするところ…万が一中に出しちまった時どうすんだよ」


提督 「それで子供が出来たらさらにまずいぞ…まぁいつも避〇具付けてからシてるみたいだからまだ安心だけど…」


提督 「…さっさと着替えて行くか」スクッ













食堂



ガヤガヤ…


金剛 「フォオォォォッッ!!!!今日のご飯も美味しいデース!!」モグモグ


雷 「この肉団子かなり美味しいわね おかわりある?」


瑞鳳 「ありますよ 今持ってきます!」タッタッタッ…


電 「お姉ちゃん そんなに食べると太るのです」


雷 「だいじょうぶよ 食べたら運動すればいいだけよ!」


電 「そういう問題じゃない気がするのです…」


吹雪 「…」モグモグ… 黙々とご飯を食べてる


夕立 「ぽむっ!もぐもぐ…うまーいっぽい!」


時雨 「夕立 もう少し静かに食べな?うるさいよ」


扶桑 「あら?いいじゃない ご飯は静かに食べてるより少しぐらいざわついてた方が楽しいわよ?」


山城 「そうですよ!少しくらい騒がしくても私は気にしませんよ」


時雨 「それならいいんだけど…」


提督 「みんなおはよー」タッタッタッ…


全員 「「おはようございます!」」


吹雪 「っ! 提督おはようございます!私の隣空いてますよ!」


提督 「っん そうか?ならそこに座るか」


夕立 「あっ!ずるいっぽい 夕立の隣に来て欲しいっぽい!」


時雨 「そうだよ!吹雪だけずるい!」


吹雪 「早い者勝ちです!」(`・ v ・´)vブイッ


提督 「早い者勝ちって…俺はものか」カタッ


瑞鳳 「はい!提督 今日の朝ごはんです!」カタッ


提督 「おっすまない ありがとう」


瑞鳳 「はい雷 おかわりです」カタッ


雷 「わーい!」(^∇^)


吹雪 「提督 今日の執務はどうしますか?」


提督 「吹雪と瑞鳳以外はいつも通り自由でいいぞ 2人は執務室に来て元横須賀鎮守府提督を連れ戻す作戦を考えるのを手伝ってくれ」モグモグ


吹雪 「わかりました」


瑞鳳 「了解です!」


扶桑 「提督 考えるんでしたらみんなで考えた方がいいんじゃないでしょうか?」


山城 「そうですよ!みんなで考えた方が効率がいいはずです!」


提督 「うーん…それでもいいんだが、さすがに全員で考えると良い悪いが出てきてまとまらないと思うんだ」


金剛 「…たしかにそれはありえるネ みんなが納得する作戦を考えるのはなかなか難しいデス」


提督 「だろ?だから代表で元秘書を務めたことのある吹雪と元横須賀鎮守府秘書をしてた瑞鳳を選んだんだ 文句はないだろ?」


時雨 「たしかに文句はないね 僕もそれでいいと思う」


夕立 「夕立もそう思うっぽい!」


雷 「はーい!わたしはんたーい!」


雷 「他のみんなをのけ者扱いにするのはどうかと思うわ!考えるならみんなで考えた方が絶対いいわ!」


提督 「別にのけ者扱いしたわけじゃないんだが…なんならお前も一緒に考えるか?」


雷 「電が考えたいって言ってるわ!」


電 「ふぇっ!?」


提督 「…なんも言ってなかったよな?今お前が言ったんだよな」


雷 「ちがうわ!電が一緒に考えたいって言ってたのよ!」


電 「言ってないのです言ってないのです!?そんなこと一言も言ってないのです!」


電 「そんな難しいことを一緒に考えるなんて電にはむりなのです!」


提督 「…まぁかなり難しいな?かなりの知識がないとちょっとキツイな」


雷 「ばか!なに弱気になってんのよ!」ヒソヒソ


雷 「あんた本当は司令官のこと好きなんでしょ?そうなんでしょ!」


電 「ふぇっ!!!?」///ボッ!!


吹雪 「」ピクッ


提督 「?」


電 「そっそそそんなこと…ないのです!」\(((//〇□〇//)))/


雷 「嘘つきなさい!本当は好きなんでしょ?だったらここぞという時に役に立ってアタックしなさい!」ヒソヒソ


電 「ふえぇぇっ!!!?」///


提督 「…? 電?」


電 「ふぁいっ!?はっはい!なんでしょうか!?」///ドキッ!!


提督 「どうしたんだ?なんか雷に言われた瞬間顔を赤らめて」


電 「いっいえなんでもないのです!気にしないで欲しいのです!」///


提督 「???」


吹雪 「…電」


電 「っ!!!?」ビクッ!!


吹雪 「…あなたも私たちと一緒に考えてもらえませんか?」


電 「…っえ?」


提督 「電にも手伝ってもらうのか?」


吹雪 「はい さすがに作戦を考えろとは言いませんが電なら作戦の良い悪いが見分けつけるんじゃないかと思いまして」


電 「むっむりなのです!電はそこまで頭よくないのです!一緒に考えたら足でまといになるのです!」


吹雪 「大丈夫ですよ 気づいたことだけを話してくれればいいので協力してもらえないでしょうか?」


電 「えっえと…その…わたしなんかでいいんですか?そんな大事なことを一緒に考える方が…」


吹雪 「電だからこそいいんです たしか電は深海棲艦でも命だけは助けてあげたいと思っているんですよね」


電 「…そうですが、なにかいけないのですか?」


吹雪 「いえ、その逆です すごく良いことです!」


吹雪 「提督も同じ考えなのでできる限り両方の被害を少なくしたいので協力してほしいんです 同じ考えの方同士なら良い案が出しやすいですからね!」


吹雪 「あっちなみに私や提督の元第一艦隊のみなさんも一緒の考えですよ 深海棲艦だって生きていますからね 作られればいくらでも量産はできますがその方の命は一つだけですからね!」


電 「…それなら、電ではなく元々司令官のもとに着任してた方が今ここにいるんですからその方たちに協力してもらえばいいのでは?」


吹雪 「慣れた者が話すより慣れてない者の話を聞くのも一つの考え方です 慣れた者が話さないことを話すかもしれないので慣れてない者の話しを聞いてみたいんです」


吹雪 「扶桑さんや山城さん、時雨に夕立は何度も作戦を考えたことがあるのでかなり慣れています それに比べて電は慣れていないみたいなので協力してほしいんです」


吹雪 「難しく考えることはありません 私たちが考えた作戦内容を聞いて、なにか問題がないかを教えてもらえればいいので手伝ってもらえないでしょうか?」


電 「…わかりました 電でよければ協力するのです!」


吹雪 「ありがとうございます 頼りにしています!」


電 「まかせるのです!」


雷 「よかったじゃない電!これで思いっきり司令官に良いところを見せれるわよ!」ヒソヒソ


電 「だっだからそんなんじゃないのです!別に電は司令官さんのことは…」///


提督 「? 俺がなんだ?電」


電 「ふぇっ!?あっえと、その…」///


電 「なっなんでもないのデース!!」ガタッ タッタッタッ!!…


金剛 「ちょっ!?その語尾は私の特権デース!」


時雨 「突っ込むところそこ!?」


夕立 「ぽーい?」


扶桑 「あらあら?ふふっ!」クスッ


山城 「提督も大変ですね いろいろと!」


提督 「っえ?…なにがだ?」


瑞鳳 「(えぇー!?今ので気づかないんですか!?鈍感すぎでしょ!)」


瑞鳳 「(今の完全に提督に好意を持ってるのを見せてたのになんで気づかないんですか!?おかしいでしょ!)」


吹雪 「それが提督です!瑞鳳さん」( •̀∀•́ )b


瑞鳳 「人の心読まないでください!てかなんでわかったんですか!」


吹雪 「顔に出過ぎですよ」


提督 「? 何が俺なんだ?吹雪」


吹雪 「なんでもありません 提督が鈍感だなと思っただけです」


提督 「っは?」


吹雪 「(提督はこういう時だけは鈍感なんですよね?いつもは鋭いのに…)」


吹雪 「(それにしても、提督のことを好きになる方は本当に増えてきますね?まぁ提督は誰に対しても優しくするので好意を持たれてもおかしくないんですが)」


吹雪 「(電も仲間を思う気持ちが強いところと深海棲艦にも優しくするところが魅力的で提督のことを好きになってしまったんでしょう)」


吹雪 「(まったく…ライバルがまた1人増えましたね?提督も少しは事情してほしいです これ以上増やしてハーレムにさせる気ですか?私は許しませんからね!)」ギロッ


提督 「っ!」ゾクッ


扶桑 「(あらあら?吹雪ったら妬いちゃって!)」クスッ


夕立 「提督さん 電も考えるなら夕立も一緒に考えるっポーイ!」ガバッ


提督 「うぉっと!夕立 食べてる時は抱きつくなって何度も言ってるだろ」


提督 「それとそんなに人数が多すぎても賛成反対が出てくるから4人だけでいいよ 夕立は自由にしてていいぞ?」


夕立 「ぽーいっ!?夕立はいらないっぽい!?」Σ(゚д゚lll)


提督 「別にいらないってわけじゃないが、ただこれ以上人数が増えると返って作戦が立てにくいから夕立は平気だって言ったんだ」


提督 「夕立がいやだから手伝わなくていいと言ったわけじゃないから変な受け止め方しないでくれ ただ人数が多すぎても立てにくいから自由にしていいぞって言ったんだ」


夕立 「…ほんとっぽい?」


提督 「あぁ!だから変な心配はしなくて平気だぞ?もし嫌いだったら今お前に抱きつかれてるのをすぐ振り払ってお前から離れてるはずだろ」


夕立 「…過去に何回もされた記憶があるっぽい…」


提督 「それは仕事中にお前が俺を見かける度に抱きついてくるのが悪い ほとんど瑞鶴と変わらないぞ?」


夕立 「夕立をあんな淫乱空母と一緒にしないでほしいっぽい!夕立は人前でイチャイチャしようとか言わないよ!」


提督 「抱きついて来る時点で変わらないと思うが…」


時雨 「たしかに」


夕立 「大丈夫だ、問題ない」(`・ω・´)キリッ


提督 「なんでエ〇シャダイ風に言うんだよ…」


夕立 「なんとなくっぽい!」


提督 「…」


扶桑 「それじゃ私達は演習でもしてようかしら?」


山城 「そうですね みなさんも一緒にどうですか?」


金剛 「やるデース!最近出撃とかしてないから身体が鈍ってきたところデース!」


雷 「私もやるわ 久々に腕がなるわ!」


時雨 「僕もやろうかな 腕を鈍らせたくないからね?」


夕立 「提督さんの手伝いができないなら夕立もやるっぽい!もっと強くなって提督さんに追いついてみせるよ!」


提督 「人間と艦娘を一緒にするな お前達と比べたら俺の方が弱いに決まってるだろ?」


全員 「「いや、提督(さん)の方が強い(です)」」


提督 「一致団結して言うな てかなんで俺の方が強いんだよ?俺は人間だから力とかはお前達の方が強いだろ」


吹雪 「いや、全然提督の方が強いです」


扶桑 「圧倒的です」


時雨 「戦艦より力強い人間なんていないよ」


山城 「本当に人間ですか?」


雷 「人間を超えてバケモノね!」


夕立 「怪物っぽい!」


提督 「雷、夕立 お前らあとで工房に来い 解体してやるからな」


雷 「ウソね 司令官は解体なんてしないはずよ!」


夕立 「しないっぽい!」


提督 「わからないぞ?俺だってやる時はやるぞ?」


雷 「絶対しないわ!」


夕立 「絶対しないっぽい!」


提督 「…」


吹雪 「信頼されてますね?提督 提督が艦娘を解体しないことはもうみなさん知ってますからね!」


提督 「…まぁ、確かにそうだけどよ?」


提督 「(やっぱりすぐバレるか…まぁ、当たり前か みんな俺の性格とか知ってるからな?すぐバレるのは当然だな)」


提督 「(てか、電のやつはどこいったんだ?なんでもないって言いながらどっかに行ったが…俺なにかしたか?)」


提督 「(…あとで聞いてみるか)」








一方電は…



雷&電の部屋



電 「はぁ…はぁ…おっ思わず逃げてきてしまったのです」ハァ…ハァ…


電 「司令官さんにさっきの話し、聞かれていたでしょうか?もし聞かれていたら…」


電 「ーっ!!!!!!」///カァァッ!!


電 「はっ恥ずかしすぎるのです!!もし聞かれていたとしたらもう司令官さんと目を合わせられないのです!!!!」///ジタバタジタバタッ!!!!


電 「(司令官さんは口と目は悪いですがすごくやさしくて、だれも失いたくないからと言って自ら戦いに行ったりしてすごくかっこいいのです!)」


電 「(それに電と一緒で深海棲艦にも優しくして…普通なら深海棲艦を撲滅するのが当たり前なのに、司令官さんは本当に優しいのです)」


電 「…司令官さん…」///


コンコンッ


イナズマ イマスカ?


電 「はわぁっ!?はっはい!いるのです!!」ドキツ!!


フブキデスケドナカニハイッテイイデショウカ?


電 「どっどうぞなのです!」


ガチャッ


吹雪 「失礼します」


電 「どっどうしたのですか?電になにか用ですか?」ハワワワ


吹雪 「はい ちょっと提督に対してのことなんですが」


電 「しっ司令官に対してなのですか!?」ドキッ!!


吹雪 「別に取って食べたりしないので正直に答えてください」


吹雪 「…電は提督のこと、好きですか?」


電 「は、はわわわっ!!!!!?そっそそそんなことないのです!?」///


電 「電は司令官さんのこと好きでも嫌いでもないのです!ほんとなのです!!」///


吹雪 「…本当ですか 嘘をついてませんか?」


電 「ああぁうぅぅぅっっ!!!!!?」///ハワワワ


電 「あうあうあうあうー!!!!!!」///


吹雪 「…なぜ羽〇の真似をするんですか?」(羽入=ひぐらしのなく〇にに出てくるキャラクターです)


電 「だ、だったらなんなのですか!司令官さんは皆さんのものではないんですか?」///


電 「もし電が司令官さんのことが好きだったらどうする気なのですか!」///


吹雪 「…そうですね?もし好きだった場合には…」


電 「〜~~っ!!!!!!」ビクビクッ!!


電 「(まずいのですまずいのです!!本気で殺されるのです!!)」ガクガクブルブルッ!!!!!!


電 「(しかもよりによって吹雪さんにバレてしまったのです!!本気で殺されるのです!!)」ガクガクブルブルッ!!!!!!


吹雪 「…」


電 「〜~~っ!!!!!!」ブルブル…


吹雪 「…電」


電 「はわぁっ!?」ビクッ!!


吹雪 「そんなに怯えなくとも、別になにもしないので安心してください」


電 「…っえ?」


吹雪 「提督を好きになる方なんて多数居ます 今さら増えたところでなんとも思いませんよ」


電 「…ほっほんとですか?」


吹雪 「はい 本当です」


電 「…っよ」


電 「よかったのです…本気で殺されるかと思ったのです…」ハァァ…


吹雪 「そんなことしたら私は提督に殺されますよ…あぁ 考えただけでゾッとします!」ゾクッ


吹雪 「提督がキレたらシャレになりませんよ まして艦娘や女性のことに関することでキレたら…」


電 「…そんなに恐ろしいんですか?普通に怒った時でも怖いのに…」


吹雪 「普通の怒りと比べ物になりません 一度本気でキレた時がありましたがもう地獄絵図でしたよ」


吹雪 「伊19さんが深海棲艦に沈められる一歩手前までやられた時に提督がブチ切れて本気の睨みつけを出した後…」


吹雪 「【深海棲艦を大量惨殺しました】」


電 「っえ!?司令官さんが!?」


吹雪 「はい あの時の提督は本当に恐ろしかったです 今でも忘れられません」


吹雪 「嫁艦である伊19さんがやられそうになったからかもしれませんがあの時の提督はまさに鬼神 深海棲艦を滅ぼすことしか考えてなかったかと思います」


電 「鬼神…」ゾクッ


吹雪 「電は提督が今使ってるサーベルを知ってますよね?」


電 「はい カッターみたいに折り目が入ってるやつですよね?」(例えで言うなら進撃の巨人に出てくる刃と一緒です)


吹雪 「あのサーベルの他にもう一つサーベルがあったんです 今は使ってませんが」


電 「もう一つですか?」


吹雪 「【対深海棲艦用に特化したサーベル…別名 TSサーベルと言うものがあったんです】」


電 「TSサーベル…?」


吹雪 「対(T)深(S)海棲艦を略しただけです そのサーベルは力加減を考えても加減できないほど切れ味が良く、深海棲艦や艦娘に対してなら1振りで上半身と下半身が分かれます」


電 「えぇっ!?そんなに切れ味がすごいんですか!?」


吹雪 「それだけじゃありません 提督が今使ってるサーベルは使えばつかうほど、当たり前ですが切れ味が悪くなります…ですが」


吹雪 「TSサーベルはどんなに使っても切れ味が悪くならず、永遠と使えるんです」


電 「…そんなすごいサーベルがあったんですか?なぜ今は使ってないのですか?」


吹雪 「提督が自ら使うことを禁じたからです」


吹雪 「本来、そのサーベルは本当にまずいと思った時のみ使うはずたったんですが提督はキレてそのサーベルを使ってしまったんです」


吹雪 「提督は昔から深海棲艦に対しても優しくしていたので殺すような真似はしたくなかったんですが…その一件以来、また同じ過ちを犯すんじゃないかと思い、2度と自分の手に届く場所には置かなくなったんです」


吹雪 「もちろん出撃の時も持っていきません どんな事があろうとも、そのサーベルだけは使いたくないらしく、絶対に持っていこうとしません」


電 「…そういうことでしたか 司令官さんは本当に優しい方ですね?自分の身が危険な時でもそのサーベルを使わないなんて…」


吹雪 「今でも後悔してますからね あの時、大人数の深海棲艦を殺してしまったことを今でも忘れずに反省しているんです」


電 「…」


吹雪 「それと、この話しは提督やほかの皆さんには言わないでくださいね?提督は今でも気にしてるので…」


電 「わかっているのです このことは誰にも話さないので心配しないでください」


吹雪 「それならいいんですが…」


コンコンッ


イナズマイルカ?オレダケド


電 「はわぁっ!?しっ司令官さん!?はっはい!いるのです!」


ナカニハイッテヘイキカ?


電 「っえ!?いっいまですか!?」


吹雪 「いいですよ 中に入って」


電 「吹雪さん!?」


ッン?フブキモイルノカ ソレジャハイルゾ?


電 「ま、待ってほしいのです!電は入っていいなんて…」


ガチャッ


提督 「邪魔するぞ?」


電 「はわわわわっ!?しっ司令官さん!!」///


吹雪 「どうしたんですか?もう作戦会議を始めますか?」


提督 「いや、まだ瑞鳳が食べ終わってないからもう少しで始める ちょっと電に用があってきたんだ」


電 「ふぇっ!?いっ電にですか!?」


提督 「あぁ さっき急に走ってどっかに行ったけど…俺なにかしたか?まったく見に覚えないんだが」


電 「いっいえ!なにもしてないのです!司令官さんはなにもしてないのです!」


提督 「それじゃなんでさっき急に走ってどっかいったんだ?」


電 「えっえぇと、それは…」///ハワワワ


提督 「(…あれ?この反応って…もしかして…)」ピクッ


吹雪 「(やっと気づいたみたいですね?まったく 気づくのが遅いんですから)」


電 「〜〜〜っ!!!!!!」///


提督 「…あー?その、なんだ?やっぱりなんでもない 俺の気のせいだったな」


提督 「急に部屋に入って悪かったな 邪魔するよ」


電 「っえ?あっあの!司令官さ…」


提督 「吹雪 電に手を出すなよ?手出したら…わかってるな!」ギロッ!!


吹雪 「わかっています てか、そんなことするわけないじゃないですか?ヤンデレじゃないんですから…」


提督 「お前のことだからわからん ヤンデレじゃなくても浮気とか言って殺りそう」


吹雪 「殺りませんよ!人をなんだと思ってるんですか!?」


提督 「俺のこと好きすぎて邪魔者を排除しようとする艦娘」


吹雪 「ヤンデレじゃないですかそれ!私はそんなことしませんからね!!」


提督 「そうか?怪しいなぁ?」(・∀・)ニヤニヤ


吹雪 「なにが怪しいんですか!?わたしが仲間を殺すような真似をするわけないじゃないですか!」


提督 「いや、殺す真似はしないとは思うが脅しを入れたりはするかもしれないぞ?これ以上俺に近づいたら殺すってな?」(・∀・)ニヤニヤ


吹雪 「…わたしがそんなこと、するように見えますか?」


提督 「うん しそう」


吹雪 「」ズーン… うずくまって部屋の端っこに座り込む


提督 「っあ!ふっ吹雪 冗談だよ!嘘だからマジに受け止めるなよ?」アセッ


吹雪 「…はは?わたし、そう見えますか…そうですよね?提督のこと好きなことには違いありませんからそう思われてもおかしくないですよね…」ズズーン…


提督 「(…ちょっとからかいすぎたな マジで吹雪落ち込んじまったよ)」


提督 「(吹雪がそんなこと思うわけないのは知ってるのについからかいたくなって…)」


吹雪 「…提督 今までお世話になりました 今から工房に行って解体されにいきます」スクッ


提督 「ちょっ!?冗談だって吹雪 嘘だからまじでそれはやめろ!」ガシッ 吹雪の手を掴んで行かせないようにする


吹雪 「…ほんとうですか?」


提督 「本当だよ だから一旦落ち着こうっな?」


吹雪 「…なら、本気で私を止めたいのなら抱きしめて止めてくれませんか?」


提督 「それで解体しに行こうとするのをやめてくれるならおやすい御用!」ギュッ 吹雪を提督の胸の中に抱きしめる


電 「っ!! はわわわわっ!!!?」///カァァ


吹雪 「…もっと強く抱きしめてください」


提督 「っん これくらいか?」ギュッ


吹雪 「…」


提督 「…まだもの足りないか?」


吹雪 「…」///


電 「はわわわわっ!!!!!?」///


吹雪 「…あの、電?そんなマジマジと見ないでもらえますか?すごく恥ずかしいんですが…」///


電 「そっそんなこと言われましても、目の前で抱きついているので目に入ってしまうのです!」///


吹雪 「確かにそうですが…こう見えても、私は瑞鶴さんとは違って人前では恥ずかしくて抱きついてもらったりはしないんですよ?それでマジマジと見られると…」///


提督 「それ今更言うか!?確かに吹雪が恥ずかしがりなのは知ってるがそれを今言うか!?」


吹雪 「だって…恥ずかしいんですよ?人前で、まして元々同じ鎮守府ではない方に見られてるんですから…」///


提督 「ならなんで抱きしめろと頼んだんだ…」


吹雪 「あはは…最近抱きしめてもらってないなぁと思いまして?久々にしてもらいたくなりまして…」///


提督 「抱きしめるぐらいならいつでもしてやるよ?そんな我慢することないのに」


吹雪 「いやー 提督と二人っきりになれることがなかなかないので…さすがに人前では抱きしめて欲しいとは言えませんから…」


提督 「…たしかにそうだな?言われてみればなかなか二人になれることってないな」


吹雪 「まして、他の皆さんも提督に好意を持ってる方がいるのでなおさらなれないんですよ …まぁ、それは仕方ありませんけど」


提督 「そればっかりは仕方ないな?伊19からはみんなの相手もしてあげてくれって言われてるからな」


吹雪 「ほんとですよ それで私の番が回ってくるのが遅くて、いつも1人で自慰をして我慢してたんですよ?」


電 「じっ自慰!?」///


提督 「吹雪 電がいるのにそういうこと言うのやめろ 電が恥ずかしがるだろ」


吹雪 「あっ…すっすみません つい言葉が…」///


提督 「まったく…てか、まだ抱きついてるのか?そろそろ手が痺れてきたんだが」


吹雪 「はい 私は大丈夫です 次は電を抱きしめてあげてくれませんか?」


電 「…っえ?」


提督 「電も?なんで電もなんだ?」


吹雪 「提督 それを私の口で言わせる気ですか?」


提督 「…」


電 「はわわわわっ!!!!!?いっ電も司令官さんに抱きしめられるのですか!!!?」///


吹雪 「イヤじゃなければですが…どうしますか?」


電 「あうあうぅぅ〜っ!!!!!?はっ恥ずかしいのです!!!!」///


提督 「ならやめとくか?別に無理にやる必要はないが…」


電 「そっそれはダメなのです!もししてくれなかったら工房に行って解体されに行ってくるのです!」


提督 「お前までそういうこと言うのやめろ!マジでシャレにならん!」


電 「それなら電にもだっ抱きしめてほしいのです!」///


提督 「…わかったよ 俺で良ければ抱きしめてやるよ?だから解体されに行ってくるとか言うのやめろ」ハァ…


電 「ほっほんとなのですか!?」///


提督 「あぁ 俺でよければな?」タッタッタッ…


提督 「それじゃ、抱きしめるぞ?」


電 「はっはい!どんと来いなのです!」///ドキッドキッ!!


提督 「…」スッ…


ギュッ


電 「〜〜〜っ!!!!!!」///提督に抱きしめられる


提督 「…どうだ?苦しくないか?」


電 「はっはい!大丈夫なのです!」///


提督 「そうか?ならいいんだが」


吹雪 「提督 そのまま頭を撫でてあげてください」ヒソヒソ


提督 「…こうか?」ナデナデ


電 「はわわわわっ!!!!!!こっ子供扱いしないでほしいのです!」///


提督 「あっわるい 別にそういう意味でやったわけじゃ…」スッ


吹雪 「提督 照れてるだけなので無視して撫で続けてください」ヒソヒソ


提督 「っえ?でも…」


吹雪 「撫で続けてください」ヒソヒソ


提督 「…わかった」ナデナデ


電 「あぁうぅぅ~…はっ恥ずかしいのです〜!頭なでなでしないてください〜!」///


提督 「いやか?嫌ならやめるが…」


電 「…」///


電 「…やっやめないでください もっとして欲しいのです…」///カァァ…


提督 「…」ウズッ


吹雪 「」ピクッ


提督 「(…やばい 今の電の照れ方めっちゃかわいい 吹雪とはまた違う反応を見せてきてめっちゃかわいい)」


提督 「(もっと撫でてあげたくなるなぁ?もみくしゃに!)」デレデレ


吹雪 「…」スッ…


ギュゥゥッ!!


提督 「いででっ!!!!」背中をつままれる


電 「っ!? 司令官さん!?」


提督 「あぁいや、なんでもない 気にしないでくれ?」


提督 「(吹雪…妬くなら電も抱きつけなんて言うなよ お前が抱きつけって言ったんだろ?)」チラッ


吹雪 「(誰もデレデレしていいとは言ってません 顔がにやけていましたよ?)」提督と目線を合わせながら話している


提督 「(仕方ないだろ?俺だって男なんだからそういう顔しちまうよ まして今の反応を見たらよけいにな)」


吹雪 「(男とか関係ありません もしデレ顔を出すなら私が見てないところで出してください 非常に不愉快です)」


提督 「(えぇ…そんなこと言われてもなぁ?)」


電 「…しっ司令官さん もう大丈夫なのです 満足したのです」///


提督 「っん そうか?もう満足したか?」


電 「はっはい 司令官さんの温もりを感じられて…すごく落ち着いたのです」///


電 「本当はもっと温もりを感じていたいのですがいつまでもこの状態ではなにもできないのでもう終わりにします」///


提督 「俺は別に構わないぞ?まだ抱きしめててほしいならもう少しぐらいならいいぞ」


電 「そうしてもらいたいのは山々なんですがこの後、作戦会議があるのでこれ以上時間をかけてしまっては遅れてしまうのです」


提督 「まだ時間あるだろ?瑞鳳には食べ終わったら呼んでくれって言ってあるから来るまでは時間あるぞ?」


電 「…そうなのですか?」


提督 「あぁ!だから時間が来るまでなら抱き続けててもいいぞ?」


電 「…そっそれじゃ、もう少しだけこのままで…」///


コンコンッ


ズイホウデス イナズマ テイトクイマスカ?


電 「…」


提督 「…あらら?タイミング悪い時に来ちまったな」


電 「なのです…」(´・ω・`)ショボーン


…アレ?イナズマイナインデスカ?コエガキコエタヨウナキガシタンデスガ


電 「いるのです 司令官さんもいるので中に入っていいですよ」スッ 提督から離れる


アッイマシタカ ソレデハシツレイシマス


ガチャッ


瑞鳳 「…あれ?吹雪もいたんですか?」


吹雪 「…えぇ 電に話があったので来てました」ムス


瑞鳳 「…? どうしたんですか?なにか機嫌が悪いみたいですが…?」


吹雪 「いえ、なんでもありません 気にしないでください」


瑞鳳 「?」


吹雪 「(わたしもあんなふうに抱きつかれたかった…頭撫でてもらいたかったです…)」ハァ…


提督 「…それより瑞鳳 俺になにか用があってきたんじゃないのか?」


瑞鳳 「はい 朝食を食べ終わったのでそろそろ作戦会議を始めようかと思い来ました」


提督 「そうか それじゃそろそろ始めるとするか 2人も平気か?」


電 「大丈夫なのです!いつでも平気なのです!」


吹雪 「…大丈夫です…」ハァ…


提督 「…」


瑞鳳 「それではさっそく提督室に行って作戦会議を始めましょう!早くいい作戦を考えて元提督を助け出したいです!」


提督 「そうだな 早く助け出さないとな!それじゃ2人とも行くぞ」


電 「はいなのです!」


吹雪 「はい…」ハァ…


提督 「…」


タッタッタッ…













数時間後…



お昼ー提督室



提督 「…んで、あいつらが攻めてきたら俺と吹雪で背後をとって捕獲する どうだ?なにが異論はあるか?」


吹雪 「わたしはいいかと思います 他の皆さんはどうですか?」


電 「うーん…それだと危ない気がしますが…?」


瑞鳳 「電に同感です 私も危険な気がします もし背後を取ることを予測された時に2人では対象が難しいかと思います」


瑞鳳 「あの方は相手がどのような動きをしてくるかをすぐに察知することができるので、その裏をかくような作戦にしないとばれる可能性が高いです」


提督 「…二人は反対か?なら別の作成にした方がいいな 無理にこの作戦にすることもないし他を考えよう」


吹雪 「これで今考えた作戦は全部ボツになりましたね また新しく考えないといけませんね?」


提督 「だな まっまだ時間はあると思うからもっといい作戦を考えるとしよう」



コンコンッ


テイトク シグレダケドイマヘイキカイ?


提督 「いいぞ 中に入って」


ガチャッ


時雨 「じゃまするよ」


提督 「どうした 夕立がなんか悪ふざけでもしてるのか?」


時雨 「ううん違うよ お昼ご飯ができたから呼びに来たんだよ」


提督 「もうそんな時間か?時間が経つのは早いな」


吹雪 「それじゃ今日はこの辺でお開きにしますか?」


提督 「そうだな 根に詰めすぎてもいい作戦は思いつかないからな?3人とも 午後からは自由にしてくれ」


電&吹雪 「「わかりました」」


瑞鳳 「いいえ わたしは考えます!あの方を早く助けたいので休んでる暇なんか…」


提督 「無理は禁物だ 一気に考えるより時間をかけて考えた方が良い作戦は思いつきやすい 根に詰めすぎても悪い作戦しか思いつかないぞ?」


瑞鳳 「たしかにそうかもしれませんが…」


提督 「それにまだ時間もかかることだし、無理に今考えなくともいいと思うが?」


提督 「お前の気持ちもわからなくはない 一分一秒でも早くお前の元提督を助けたいという気持ちはすごくわかる …だが、今助けたところで処刑は免れない それはわかってるよな?」


瑞鳳 「…」


提督 「助けるにしても、まずはみんなを説得するのが先だ お前の元提督を助けるための作戦も早めに考えといて損はないが初日から1日ぶっ通して考えても疲れるだけだ 無理に急ぐ必要はない」


提督 「そんなに急がなくとも必ず助けてやるから安心しろ 心配することはない 大船に乗ったつもりで任せろ!」


瑞鳳 「…提督…」


瑞鳳 「…わかりました 提督の言う通り、もう少し時間をかけていい作戦を考えます」


提督 「それでいい それじゃ、昼食食いに行くか?」


全員 「「はい!」」













食堂(昼食スキップ)



全員 「「ごちそうさま(でした)」」


提督 「ふぅ 時雨の手料理久々に食べたな?腕が上がってて美味かったぞ!」


時雨 「そんなことないよ 提督や瑞鳳の料理と比べたら全然だよ」


提督 「そんなことない お前の手料理はなかなかのものだぞ?なぁみんな」


扶桑 「えぇ!時雨の手料理はかなり美味しいわよ!」


山城 「なかなか美味しいです!もっと食べたいです!」


雷 「わたしは普通かな?司令官の作った料理と比べたら断然司令官の方が美味しいわ!」


雷 「瑞鳳と比べたらどっこいどっこいだけど」


瑞鳳 「雷 あなたは本当に口が減りませんね?」(#^ω^)ピキピキ


雷 「いやぁ!それほどでも!」(∩∀`*)キャッ


瑞鳳 「褒めてません」


電 「お姉ちゃん…」ハァ…


金剛 「提督 この後はどうするネ?」


提督 「特になし 自由にしてていいぞ」カチャカチャ… 皿をかき集めている


夕立 「それじゃ午後からは夕立と遊んでほしいっぽい!午後から暇っぽいかも!」


提督 「悪いが俺はこの後からやることがあるから他のやつと遊んでくれ」カタッ タッタッタッ…


夕立 「ガビーン!!」( ´゚Д゚)ガビーン


瑞鳳 「この後なにをするんですか?」


提督 「いろいろとやることがあるんだよ?おまえ達には関係ないからいちいち聞くな」ジャー…カチャカチャ…


瑞鳳 「…?」


吹雪 「…おそらく、瑞鳳の元提督を助けるための作戦内容を1人で考えるのかと思います 提督はいつもそうなんですよ?午前中は私たちと一緒に考えて午後からは1人で考えるんです」ヒソヒソ


瑞鳳 「っえ そうなんですか?ならわたしも一緒に…」


吹雪 「それはダメです、と言うか無理です 提督は1人で考えようとするので他の方が一緒に手伝うと言っても断固否定します」


吹雪 「なので午後からは休むなり皆さんと遊ぶなりしてリラックスしてください 先ほども提督が言ってましたが根に詰めすぎないようしてください」


瑞鳳 「…わかりました」


提督 「よし!洗い物終わりっと?」キュッ


提督 「それじゃ俺は作業部屋に居るからなにかあったら呼んでくれ」タッタッタッ…


吹雪 「わかりました」 タッタッタッ…


夕立 「あ〜あぁ?提督さんに振られたっぽーい…」


時雨 「仕方ないよ?提督もやることがあるんだから」


夕立 「提督さんと遊びたかった〜…もしくは久々にワシャワシャされたかったっぽいー!」


瑞鳳 「…ワシャワシャ?」


夕立 「そうだよ!提督さんに頭をワシャワシャしてもらうとすごく気持ちいいんだよ!」


夕立 「とくに揉みくしゃにされるのがすごく気持ちいいの!提督さんの手は優しくて暖かいからもっと甘えたくなるの!」ヾ(〃^∇^)ノ


金剛 「oh!それは本当ですか!」


夕立 「うん!みんなもやってもらえばわかるかも!」


雷 「でも、その後別の場所も揉みくしゃにされそうね?」(・∀・)ニヤニヤ


電 「別の場所…?別の場所ってどこなのですか?」


雷 「胸とかお尻とか女の〇部とか唇よ!」(・∀・)ニヤニヤ


全員 「「」」ブーッ!!


電 「ふえぇっ!!!!!?そっそそそんなところまでですか!!!?」(//〇□〇//)ボンッ!!


雷 「えぇ!司令官だって男よ?ヘタしたら司令官の魚雷が女の〇部に…」


吹雪 「いい加減にしなさい!!」ゴンッ!!


雷 「いったあァァァッッ!!!!!!」頭部を拳で殴られる


吹雪 「みんながいる前でなにを言ってるんですか!恥を知りなさい!!」


瑞鳳&時雨&金剛&山城&電 「「…」」///カァァ…


扶桑 「あらあら?うふふ!」


夕立 「雷も興味あるっぽい?なら提督さんに言えば見せてもらえるかもしれないっぽい!」


吹雪 「あなたも何言ってるんですか!!」ゴンッ!!


夕立 「ぼぉぉぉいっ!!!!!!」頭部を拳で殴られる


雷 「いたたたた…もう!なにするのよ吹雪!吹雪だってよく言ってるじゃない!」


吹雪 「人前では言ってませんよ!提督と二人っきりならまだしも、他の方がいる時は恥ずかしくて言えませんよ!」


夕立 「ぼぉぉぉい…頭が割れるかと思ったっぼぉぉぉい…」ォォォ…


吹雪 「人前でそんなことを言うのが悪いです!反省しなさい!」


雷 「吹雪のド淫乱女!ビッチ!露出狂!」


吹雪 「誰がビッチですか!!わたしはヤり〇んじゃありません!!」


時雨 「ふっ吹雪!その言葉とまずいとおもうよ!?」///


雷 「嘘つきなさい!どうせ毎夜わたし達が寝静まったら司令官とヤリまくってるんでしょ!知ってるんだからね!」


吹雪 「してませんよ!こっち来てから提督と一回もしてませんからね!」


吹雪 「本当なら毎夜して欲しいですよ!提督のおっきい魚雷をわたしの〇部に突っ込んで 抱きしめられながら奥をコツコツ当てられて中に出して欲しいですよ!」


全員 「「」」ブゥゥッ!!!!!!


雷 「…吹雪 わたしが言った言葉よりひどいわ」


吹雪 「…っあ!?」///カァァ!!


時雨 「…あっ相変わらずだね?吹雪のそういうとこ いつも提督にしてもらいたいってぼやいてたもんね」///


金剛 「いっいつも!?」///


山城 「たったしかに言ってましたね いつも性行為をしてほしいって…」///


吹雪 「うっうぅぅ…」///カァァ…


扶桑 「あらあら?照れてる吹雪かわいいわね!」ウフフ


夕立 「夕立も提督さんとしたいかも〜!夕立はバックが好きっぽい!」


瑞鳳 「誰もそんなこと聞いてませんからね!?いきなりなにを言ってるんですか!」///


夕立 「っえ?SE〇した時の好きな体制の話だよ?」


瑞鳳 「SE〇って言葉を出さないでください!SE〇って言葉は恥ずかしい言葉なんですからSE〇なんて言わないでください!」///


吹雪 「あなたが一番言ってますよ瑞鳳!」///


瑞鳳 「…っあ!?」///カァァ!!


金剛&山城&電&時雨 「「…」」///カァァ…


雷 「すごい連呼してたわね さすがの私でもどん引きだわ…」


瑞鳳 「あなただけには言われたくありません!」


扶桑 「…ふぁぁっんん…」ムニャムニャ…


山城 「お姉さま あくびなんかして眠いんですか?」


扶桑 「ちょっと眠たいわね お腹いっぱいになったから眠気が来たのかしら?」


山城 「午前中は演習してましたからね その疲れが出たのかもしれませんね」


吹雪 「それなら部屋で休んだらどうですか?今日はみんな休みにすると言ってたので休めますよ」


扶桑 「そうね この後少し休むとするわ」


金剛 「それじゃ私たちはまた演出でもしますか?今度はブッキーと瑞鳳も入れてデース!」


瑞鳳 「わたしは構いませんよ?」


吹雪 「わたしも構いません 但し、やるからには全力でやらせてもらいますよ?」


金剛 「当たり前ネ!わたしもやるからには全力でやらせてもらうネー!」


瑞鳳 「それじゃわたしも全力でやらせてもらいます 元横須賀鎮守府のエースと言われていた私を倒せればいいですね!」ニヤッ


扶桑 「あら?それを言ったら私だって元大湊警備府の戦艦エースよ?」


山城 「わたしは準エースです!」


吹雪 「わたしは駆逐艦エースです」


時雨 「僕たちは別になんでもないね」


夕立 「ぽーい…エースになりたくてもなれないっぽい 吹雪は化け物かも!」


吹雪 「化け物って…それを言ったら2人がキレてコンビ組んだら提督以上に強くなるじゃないですか?」


金剛&瑞鳳&雷&電 「「っえ!!!?」」


時雨 「さすがにそれは言い過ぎだよ…まぁたしかに提督も僕たちがキレてコンビ組んだら手に負えないとは言ってたけど」


夕立 「あの時は提督さんに迷惑をかけたっぽい 楽しみにしてたおやつを食べられちゃったばかりに…」


瑞鳳 「怒る理由ショボイですよ!?」


時雨 「僕は別に怒る気なかったんだけど…」


夕立 「時雨は夕立のために自らキレて手伝ってくれたからね あの時は巻き込んじゃってごめんかも」


雷 「自ら…?」


時雨 「うん 僕はイライラしてたりしなくても自分の意思でキレることができるんだ 主に戦闘時にしか使わないけどね」


時雨 「もちろん使えば僕自身だって制御はできないから何をするか分からないからあまり使えないのが欠点だけどね」


雷 「制御できないって…欠点ありすぎじゃない?それって敵味方関係なく攻撃するってことよね?」


時雨 「たぶんそうだと思う 提督や深海棲艦にしか使ったことないから僕自身もわかってないんだ それにいつ止まるかわからないし…」


吹雪 「おねがいですからむやみやたらにキレないでくださいね?いくら時雨だけがキレて暴れたとしても私でも抑えられるかどうか…」


雷 「元駆逐艦エースが止められないってどんだけよ?だとしたらエースは時雨じゃないの?強い方が普通エースになれるんだと思うけど」


時雨 「いや、吹雪は本当に強いよ 僕がキレたとしてもすぐ止められるよ?」


時雨 「ただ傷つけないで止められるかと言われたら止められないかもって意味で吹雪は言ったんだよ そうだよね?」


吹雪 「はい 傷つけるような真似はしたくありませんからね?本気出せばすぐ止められますがそんなことしたらどれだけ怪我をするかわからないので…」


雷 「…なるほど そういうことね?」


電 「てかお姉ちゃん さっきから言葉が失礼なのです もっと気をつけて言わないと相手を怒らせてしまうのです」


雷 「電 こういう言葉知ってる?正直者は最後は勝つ!」


電 「それを言うなら正直者は馬鹿を見るなのです!お姉ちゃんの場合はバカを通り越して大バカなのです!」


雷 「いやぁ!照れるわね!」(●≧∀)キャッ


電 「褒めてないのです!」


吹雪 「電 雷にどれだけ言っても無駄かと思いますよ?そういう性格の人は放っておくのが一番です」


雷 「ちょっ!?それはやめて欲しいわ!何かしら反応してくれないとつまらないじゃない!」


吹雪 「だったらもう少し言葉を考えて話した方がいいですよ?そのうち誰にも相手してもらえなくなりますよ」


雷 「っ!」ピクッ


雷 「…わかったわ もう少し言葉を考えるわ」


吹雪 「…?」


吹雪 「(あれ?やけに素直に納得しましたね それに少し落ち込んだような表情を見せて…?)」


雷 「わるいけどわたしは部屋に戻るわ 午後の演習はみんなでやってて」カタッ


時雨 「やらないのかい?さっきまだやりたいないって言ってたのに」


雷 「気が変わったわ それじゃ」タッタッタッ…


扶桑 「…? どうかしたんでしょうか?急に部屋に戻って?」


山城 「なんかくらい表情してましたよね?吹雪さんが言い過ぎたんでしょうか?」


吹雪 「わたし!?わたしそんなに強く言ってましたか!?」


電 「ちがうのです 吹雪さんのせいではないのです」


金剛 「たぶん前のことを思い出したんだと思うデース」


吹雪 「…前のこと?」


電 「はい お姉ちゃんがまだ東我原鎮守府に所属していた時に元司令官さんからも同じことを言われていたのです」


電 「そんな性格だとみんなに嫌われて誰もいなくなると言われて、ものすごく悲しそうな顔をして分かったと言っていたのです」


金剛 「あの時の表情は今でも頭の中で焼きついてるネ 言われてから3日間ぐらい落ち込んでいたデース」


吹雪 「3日間もですか!?そんなに性格を気にしていたんですか…悪いことをしましたね」


電 「吹雪さんは悪くないのです お姉ちゃんが性格を直さないのが悪いのですから気にしなくても平気なのです」


吹雪 「ですが…」


金剛 「大丈夫ネブッキー!雷のことだからすぐに機嫌治るネ!」


吹雪 「だといいんですが…」













提督室



提督 「うーん…これじゃダメだめだな これじゃあの提督を説得できないな?没だな」クシャクシャ…ポイッ


提督 「もっと安全にあの提督を捕まえて説得しないとな あとこっち側の提督も説得しないといけないからそれも考えないとな」


提督 「うーん…どうすっかなぁ?」ウ-ン…


提督 「…っん?」チラッ



雷 「…」窓から外を見ると海辺の近くの地面に体育座りしている



提督 「…雷?あいつなにやってんだあんな所で」


提督 「なにかあったのか?ちょっと様子見てくるか」ガタッ


タッタッタッ…













海辺の近く



ザザァ…ザザァ…


雷 「…」 ザザァ…ザザァ…


雷 「…私の性格ってそんなに悪いかしら?みんなから悪いって言われたけど…」


雷 「前の司令官にも言われたし、吹雪にも言われた…軽い冗談で言ってるつもりなのに…」


雷 「みんなと仲良くなるためにちょっとしたイタズラや冗談を言ってるのに…みんなはそれを迷惑がってる それじゃどうすればいいの?どうやってみんなと仲良くすればいいの?」


雷 「…はぁ…」 ザザァ…ザザァ…



提督 「おーい なーにやってんだ?雷」タッタッタッ…


雷 「…司令官」


提督 「お前がこんなところで一人ぽつんといるなんて珍しいな?どうした なにかあったのか?」


雷 「…」


提督 「…なにか言われたのか?例えば…」


提督 「性格のこととか!」


雷 「っ!」ピクッ


提督 「…図星か?」


雷 「…なんでわかったの?誰かから聞いたの?」


提督 「いや、なんとなくそんな気がしただけだ?お前の性格からしたらその事じゃないかなと思ってな」


雷 「…どうせ私の性格は悪いわよ 元司令官にも言われて、吹雪にも言われて…」


提督 「…やっぱり吹雪か あいつはそういうことをスパッと言う奴だからな?気にしてることをズバッと言われるとグサってくるよな?」ヨット


雷 「…司令官も何か言われたことあるの?」


提督 「そりゃあるよ!もうグサッとさせないぐらい言われてるよ!」


雷 「そんなに!?よく今でもやっていけたわね わたしなら無理よ」


提督 「そんなことをいちいち気にしてたら身が持たねぇだろ?提督業なんてなにを言われるのかなんてわかったもんじゃねぇ だから気にしないようにすればいいんだよ」


提督 「…それに、もう過去に気にしても気にしきれないほどのことがあったからな?そんじゅそこらの奴らが俺の気にすることを言ってきたとしても、その事と比べたら比にならないしな」


雷 「…それって伊19のこと?」


提督 「いや、さらにその前だ」


雷 「…その前?」


提督 「お前は俺が提督になる前のことってなにか聞いてるか?」


雷 「っえ?…ううん なにも聞いてないわ」


提督 「…そうか なら特別に教えてやるよ この事は誰も知らないんだからな?」


雷 「…っえ?誰も知らない?」


提督 「…俺は元々、人間同士が争う戦地で生まれたんだ」


提督 「ここから何百キロと離れた場所で俺は育ったんだ …今はもう荒れ果ててなにもないけどな?」


雷 「…荒れ果ててる?どういうこと?」


提督 「…全滅したんだ 俺以外みんな…殺されちまったんだ…」


雷 「っえ!?」


提督 「もう片方の争っていた敵も全滅したが俺の味方も気づいた時にはもう血まみれになって倒れてた…首を跳ねられてる者もいれば上半身と下半身が分かれて死んでる奴もいた 俺も返り血で血まみれだったけどな?」


提督 「もちろん俺の家族も殺された 親父やお袋、姉貴や妹がいたけどみんな殺されちまった…」


提督 「もちろん伊19の時も落ち込んだ 悲しかった 死のうかとも思った…けど、伊19の時より仲間や家族が全員殺された方のことが落ち込んだ…」


提督 「だから吹雪に言われたことは気にするな 俺のことと比べたらお前の方が断然マシだからな!」


雷 「…司令官…」


提督 「まっ俺のことは俺のことだけどな?お前が気にしてる事とは違うから俺の気にしてる事と比べなくてもいい 少しでも気を紛らわせてやろうと思って話しただけだ」


提督 「それじゃ 俺は仕事部屋に戻るよ?まだやることがあるからな」スクッ


提督 「いくら経っても吹雪に言われたことを気にするようなら俺の元に来い その時は慰めてやるからよ?それじゃあな!」


タッタッタッ…


雷 「…」


雷 「…まだ気にするようなら慰めてくれるっか 本当に司令官は優しいんだから?」フフッ


雷 「自分だって過去に2度も悲しいことがあったというのに他の人を慰めようとしてくれるなんて本当に優しすぎるわ!」


雷 「…うん!もう落ち込むのやめよう いつまでも落ち込んでてもいいことないわ!」


雷 「私は私らしくしてればいいのよ!誰がなんと言おうと関係ないわ!」


雷 「よし!そうと決まれば早く戻って私も演習に参加しなくちゃ!午前中もやったけどやりたらなかったから今度は満足するまでやるわ!」


雷 「全員やっつけてあげるわ!」タッタッタッ!!…



吹雪 「…心配して様子を見てきましたが、その必要はなかったみたいですね?」物陰に隠れて雷の様子を伺っていた


時雨 「そうだね 僕たちが慰める前に提督がやってくれたね?」


吹雪 「正直、私が慰めに行ったところで慰めることができるか心配だったので代わりに慰めてくれて本当に助かりました」


時雨 「次から気をつけないとね?提督も言ってたけど吹雪はスパッと言うところがあるからそれを治さないと」


吹雪 「…善処します」


時雨 「それじゃ 早く演習の準備するよ?みんな待たせてるんだから」


吹雪 「はい」













提督室



提督 「うーん…これじゃだめだな?もっと安全にあの提督を助けないと…」クシャクシャ…ポイッ


提督 「他の提督を説得する方法もこれじゃだめだな これも没だな…」クシャクシャ…ポイッ


提督 「…だめだ 全部没になった…まいったな?また1から考えなおしか…」ハァァ…


提督 「(難しいな…元横須賀鎮守府提督を説得するのも難しいけど他の提督たちを説得するのも難しいな)」


提督 「(元横須賀鎮守府提督は瑞鳳が殺されたと思ってるから反乱軍に着いてる だから本当は生きてたことを証明させればあいつを反乱軍から脱退するはず)」


提督 「(だけどどうやって説得するかだよな 瑞鳳が元横須賀鎮守府提督を説得しようとしたがまったく話を聞こうとしてなかったからな…)」


提督 「(かと言って俺が説得したところであいつは信じるわけがない…マジでどうするか)」ウーン…


プルルルルル…プルルルルル…


提督 「っん?電話か 一体誰だ?」スッ


着信:馬鹿


提督 「上官か 一体なんのようだ?」ピッ


提督 「もしもし?」


上官 『おっす!a meverick 元気にしとるか?』


提督 「元気だよ それで何のようだ?今元横須賀鎮守府提督をどうやって助けるかを考えてるから忙しいんだが」


上官 『ちょっとお主の元艦娘のことで話があるんじゃ 主に天龍と龍田のことじゃ』


提督 「こっちに着任させるのか?」


上官 『そうしようかと思ってるんだが平気か?』


提督 「構わねぇよ ただ今着任してる所の提督がなんて言うかわからねぇぞ?金剛の時みたいにまたざわ事になるのはめんどうなんだが」


上官 『その時はお主が何とかしてくれ』


提督 「めんどうごとは俺任せかい…まぁ別にいいけどよ?」


提督 「てか、天龍と龍田をこっちに着任させるなら鳳翔も着任させてくれないか?そうすれば一軍隊が揃うんだが(あと3人で一軍隊全員登場させれるからな)」


上官 『…』


提督 「…上官?」


上官 『…すまん 鳳翔だけはムリじゃ…わしがどう言おうと鳳翔だけは送れん』


提督 「なんでだよ?上官が言えば1発だろ 後でブーブー言われるけど」


上官 『…それでも無理なんじゃ 鳳翔だけはあきらめてくれ』


提督 「…なにがあったんだ?まさか死んだのか!!」


上官 『いや、死んでないないと思う 死んではないと思うが…その……』


提督 「はっきり言え!鳳翔の身に何があった!正直に答えろ!!」キィィンッ!!


上官 『…』


提督 「…まじでなにがあった?死んでないなら鳳翔は今どうしてるんだ 頼むから話してくれ親父」


上官 『…捕まったんじゃ』


提督 「だれにだ?」


上官 『…反乱軍にじゃ』


提督 「っ!」


上官 『ラバウル基地に着任させていたんだが出撃して任務を終えた後に消息が絶っているんじゃ しかも他に出撃した艦娘5人もだ』


上官 『いくら任務後で疲れが溜まっているとはいえ、いきなり6人も轟沈することはなかなかない だから可能性的には元横須賀鎮守府提督もとい反乱軍に捕まった可能性が高いんじゃ』


上官 『なに一つ情報がないから断定としては言えんがな ただ可能性が高いだけであって絶対ではない』


提督 「…そうか 鳳翔…捕まったのか」


上官 『捕まったかはわからんがただ可能性は高いというだけだ …だが、もし捕まっているなら生きてる可能性は高いと思う』


上官 『元横須賀鎮守府提督は艦娘思いが強い奴なんじゃ 今でも艦娘思いを抱いてるなら牢屋とかに入れてちゃんとした食生活を送らせていると思うんじゃ』


提督 「その話は瑞鳳や東から聞いた 艦娘思いでいろんな装備を改造して別名改造屋と言われてたんだろ?誰も失わせないためにな」


上官 『…』


提督 「…わかった 鳳翔のことは一旦置いておこう 天龍と龍田の2人をこっちに着任させるよう頼む」


上官 『わかった 時間かかって2日〜3日、早くて明日には着かせるようにする 頼むぞ?』


提督 「あぁ、わかってるよ それじゃあな」


ブツッ


提督 「…」スッ…


提督 「…鳳翔 捕まったのかよ…」


提督 「(鳳翔は真っ正面の戦闘はあまり得意としないけど援護や捜索に関しては正規空母と並ぶほどの実力を持ってる)」


提督 「(しかも頭の回転も凄まじく回る奴だったから指揮官としての才能もあった 数少ない搭載数で艦載機を分けて味方の援護をする)」


提督 「(…だから、頭の回転が良かったから反乱軍に捕まった 他の艦娘を助けるために…)」


提督 「(自分より弱い艦娘を守るように心がけていたから傷を負った艦娘を沈ませないために降参して捕まることを決意したに違いない そうでなければ、鳳翔が自ら捕まるようなことはしない…くそ!俺が大湊警備府を辞めてなければ鳳翔は捕まることはなかったのに!)」ギリッ!!


提督 「…早く助け出さないとな 鳳翔も元横須賀鎮守府提督も!」













夜ー提督室



提督 「…」カリカリ…


提督 「うーん…これならいけるかな?いや、でも万が一の時に考えたらちょっとな…」ウーン…


提督 「…とりあえず保留にしとくか」ペラッ


提督 「…てか、今何時だ?」チラッ


時計 『今7時だZE!いつまで考えてるんだバカヤロー!』


提督「7時か…そう言えば、さっき瑞鳳が夕飯できたって言ってたのに後で食べるって言っちまったから食べてないな」


提督 「まだあるかな?なかったら自分でなにか作って食べるか」カタッ タッタッタッ…














食堂



吹雪 「〜♪」グツグツ… ひじきを煮込んでる


時雨 「吹雪 味付けはこんなもんでいいのかい?」グツグツ… 吹雪とは別にひじきを煮込んでる


吹雪 「ちょっと味見させてもらいますね?」スッ


時雨 「うん」 パクッ


吹雪 「…」モグモグ…


時雨 「…どうかな?うまく出来てるかな?」


吹雪 「…うん!良い感じですね これなら提督も満足してくれるかと思います!」


時雨 「それならよかった!後は提督が来たら食べてもらうだけだね」


吹雪 「そうですね 提督は朝からずっと元横須賀鎮守府提督を救出するための作戦を考えていますからね?少しでも疲れを取れてもらうために甘めのひじきを食べてもらわないといけませんからね!」


時雨 「提督は甘いひじき大好きだからね?僕はあまり好きじゃないけど…」


吹雪 「…正直、私もあまり好きではありません なぜ提督はこんなにもひじきが好きなんでしょう?」


時雨 「さぁ?僕にもわからないよ なにがそんなに美味しいんだろう?提督が作るひじきはすごく美味しいけど」


吹雪 「それは同意です なんで私たちが作ったひじきの味と違うんでしょうか?同じ作りのはずなんですが…」


吹雪&時雨 「「うーん…」」



提督 「…なんかすごくいい匂いがするな?」タッタッタッ…


時雨 「あっ提督 もう作戦を考えるの終わったのかい?」


提督 「あぁ あまり良い作戦は思いつかなかったが今日はもう〆にするよ 今日はこれ以上考えてもいい作戦内容が思いつかなそうだからな」


提督 「それより吹雪と2人でなにやってたんだ?なんかすごくいい匂いがするんだが…この匂いはひじきか?」


吹雪 「当たりです!今時雨と一緒にひじきを煮込んでいたんです 提督のご飯のおかずにと思い作りました!」


時雨 「迷惑だったかい?」


提督 「そんなことないよ 腹減って飯を食べに来たからちょうど良かったよ!」


時雨 「それならよかった!もしいらないなんて言われたらどうしようかと思ったよ」


提督 「そんなこと言うわけないだろ お前たちが一生懸命作ってくれたものを食べないわけがないだろ?」


吹雪 「私は過去に何度もあるんですが…」


提督 「それはお前が悪い 媚薬入りの料理なんか作られたら誰でも食べたがるわけないだろ」


吹雪 「わたしは食べます!提督の手料理に媚薬が入っていたら絶対に食べます!」


提督 「俺は絶対そんなことしねぇからな 媚薬を使う真似は絶対にしねぇからな?」


吹雪 「またまた〜 そんなこと言って〜?私知ってるんですよ?提督が媚薬を持っていたこと?」


時雨 「っえ!?提督持ってたのかい!?」


提督 「あれは自分に使って抗体を作らせるために持ってたんだ 自分以外の奴には使ってない」


時雨 「…媚薬の抗体って付けられるの?媚薬にもいろいろ種類があるから付かないんじゃないかな?」


提督 「成分は一緒だからある程度はつくだろ 現に媚薬濃度80%ぐらいまでならなんとか理性が効くようになったからな」


時雨 「80%!?ほとんど原液に近い濃度じゃないか!そんなに耐えれるのかい!?」


提督 「だいたいな?吹雪と瑞鶴が飯を作ってくれた時によく媚薬が盛られてたことがあったからそのくらいは耐性を付けとかないと理性を失いかけないからな」


吹雪 「余計なことを…なんで耐性を付けるんですか!耐性なんて付けなくてもわたしに襲いかかってきてくれればお相手するのに!」


提督「俺は強姦は嫌いでね?するなら和姦でしたいものだ」


時雨 「たしかにそれは僕も同意だね 薬なんか使わないで普通にしたいものだね」


提督 「そうだろ?そんな事しなくても相手するのになんで薬を使おうとするんだか」


吹雪 「だって…言ってもなかなかしてくれないじゃないですか 今日は別の方とするって言って先延ばしして…」


提督 「返す言葉もない」


時雨 「あはは…そればかりはどうしようもできないね?提督としたいって人はいっぱいいたから…」


吹雪 「だから昼間空いてる時間にしてもらおうと媚薬にまで手を出してるんです 本来なら私だって媚薬なんて盛りたくありません」


提督 「昼間はみんな起きてるし仕事もあるからあまりしたくないんだよ かと言って、夜の相手を2人にすると体力が持たないしなぁ?」ウーン


時雨 「提督なら2人だけじゃなく10人くらい相手できそうだけど…」


吹雪 「私もそう思います」


提督 「いや無理だから!10人相手するってどんだけ体力あるんだよオレ!?10人も相手したら腹上死するから!」


吹雪&時雨 「「(絶対しないと思う…)」」


提督 「…まぁその話はいいとして?早く飯を食うとしよう」


時雨 「あっ今よそるから座って待ってて?すぐに準備するから」カチャカチャ


提督 「そうか?ならお願いしようかな」


ピンポーン


提督 「っん?こんな時間に来客か いったい誰だろう?」


提督 「吹雪、時雨 ちょっと見てくるから飯の支度頼む」カタッ タッタッタッ…


吹雪 「わかりました」


時雨 「…こんな時間に一体誰だろうね?」


吹雪 「さぁ…?」













南我原鎮守府ー出入口前



ピンポーン


提督 「はーい 今出るから待ってくれ」タッタッタッ…


提督 「(しかし、こんな夜に来るなんて一体誰だ?誰からも連絡がないからわからねぇな)」タッタッタッ…


ガチャッ


提督 「はーい どちら様で…」


提督(東) 「っよ!南 こんな時間に突然来てごめんね?」


青葉 「ほんとですよ?こんな時間に他の鎮守府に来るなんて迷惑にもほどがありますよ」


比叡 「こっこんばんは!南提督!」///


明石 「どうもー!遊びに来ましたー!」


若葉 「眠いぞ!…だが、二十四時間、寝なくても大丈夫!」


提督 「東 それに青葉たちも?こんな時間にどうしたんだ」


提督(東) 「ちょっと南にお願いがあって来たんだけど…今空いてる?」


提督 「お願い?」


青葉 「はい 私は反対したんですが提督がどうしてもやりたいと言って聞かないんですよ」


提督 「なにをだ?」


明石 「この前 私が南提督の換装を真似して作ったのを覚えていますか?」


提督 「あぁ覚えてるよ?エンジン部分を作るのが難しいって言ってたもんな?それがどうした」


若葉 「司令官もその換装を着て自らで戦いたいそうだ」


提督 「…っは?」


提督(東) 「私も南みたいに自ら戦いたいの 艦娘にばかり戦闘をさせて私は安全なところで見てるなんてそんなのおかしいと思うの!」


東我原艦娘一同 「「(いや、提督(司令官)もよく誰かの背中に乗って一緒についてきてるから安全とは言えないけど…)」」


提督(東) 「だから私も戦えるようになりたいの!だから南 私に深海棲艦と戦うための訓練をお願いしたい!」


提督 「…本気で言ってるのか?」


提督(東) 「本気よ!嘘でこんなこと言わないわ!」


提督 「…死ぬかもしれないんだぞ?」


提督(東) 「死ぬ覚悟でやらなければなにもできないわ!」


提督 「…そうか なら東」


提督 「【今すぐその換装を捨てろ】」


提督(東) 「…っえ?」


提督 「それからその意思を捨てろ お前なんかじゃ無理だ!」


提督(東) 「ちょ、ちょっと待ってよ!なんでそんなこと言うのよ!私は本気でお願いしてるのよ!」


提督 「だからだよ 本気でそんなことを思ってるからやらせないようにしてるんだよ」


提督(東) 「…っえ?どういうこと?」


提督 「まずお前と俺の違いから教えてやるよ お前は女で俺は男だ?力の差が全然違う」


提督(東) 「そんなのわからないわ!女だって力が強い人だっているのよ!」


提督 「ほぉ?なら俺に殴ってみろ 顔面に思いっきりな!」


提督(東) 「…わかったわ」スッ…


比叡 「ちょっ提督!?本気でやるんですか!?まして顔面に当てたらよけいに痛いですよ!」


提督(東) 「南がやれって言うんだからやるだけよ 行くよ!!」ブンッ!!


…ゴスゥッ!!


提督 「…なんだ?お前の力はそんなものか?」頬に拳を入れられるが微動だにしない


提督(東) 「…うっ嘘でしょ?」


提督(東) 「(びっ微動だにしないなんて…まして顔面を殴られて平然と立ってられるなんてありえないわ!?)」


提督 「これでわかっただろ?悪いがお前の力じゃ駆逐艦は愚か、補給艦すら倒せない だから今すぐその換装を捨てろ」


提督(東) 「ーっ!!!!」ギリッ!!


比叡 「みっ南提督!?さすがにそれは言いすぎかと…」オロオロ


青葉 「…提督 私も元提督に同意です 今すぐ艦娘を捨てることを勧めます」


明石 「ちょっ青葉まで!?」


提督(東) 「なんでよ!なんでそんな事しないといけないのよ!私は本気で言ってるのよ!?」


提督(東) 「あなただって私と同じ人間でしょ!同じ人間同士なんだから南ぐらいの力だって鍛えればすぐ付くわよ!」


提督 「無理だ …と言うか東、お前は」


提督 「【俺が普通の人間に見えるのか?】」


提督(東) 「…っえ?」


提督 「普通の人間がサーベルで深海棲艦を倒せるわけないだろ?艦娘ならいざ知らず」


若葉 「…どういうことだ?現に南司令官はサーベルで深海棲艦を倒しているんじゃないのか?それに東北我原鎮守府エースの長門さんともサーベルで戦っていたのを見てたから覚えているぞ」


提督 「俺は普通の人間じゃないからサーベルを使って戦えるんだ それに対して東はごく普通の生活を送って普通の女だ?俺みたいに力をつけようとしても絶対につけられない」


提督(東) 「…それじゃ、南はなんだって言うのよ?普通の人間じゃなければバケモノだって言うの?」


提督 「ばっバケモノって…まぁそれに近いけど違うな?周りからはバケモノって言われてたけど…」ハァ…


提督(東) 「っあ…ごめん 気にしてた?」


提督 「いや、別に気にしてはないよ もう慣れたし」


比叡 「…慣れたくありませんね」


提督 「…うん まぁ慣れたくはなかったけど…」


提督 「…まぁその話はいいとして?俺が普通の人間じゃないことを証明しないとお前は納得いかないよな?」


提督(東) 「…そうね 普通の人間とは違うならその証拠を見せてもらわないと納得いかないわね」


提督 「なら見せてやるよ」スッ… 腕を海の方角へ伸ばす


提督 「【…日ノ丸 発艦!】」


バシュンッ!!


日ノ丸妖精 「了解!」ブゥーン…


提督(東) 「…っえ?」


比叡 「っえ!?今艦載機どこから出ましたか…って、えぇぇっ!!!?」


提督 「…俺の腕からだよ」腕の上腕部分から射出機カタパルトが飛び出している


若葉 「っな!?なんだその腕は!射出機カタパルトがなんで腕から!?」


提督(東) 「…みっ南…まさか、あなた…」


提督 「【…そうだ 俺は人体実験者だ 過去に俺の腕は改造されてるんだ】」


提督 「もちろん腕だけじゃない 足も強固してある 蹴られたり殴られたりしても折れることはない」


明石 「…南提督ってロボットだったんですか?」


提督 「いや、ロボットじゃない 改造したのは一部だけだ」


明石 「一部?」


提督 「俺が改造したのは腕と足だけでその他は生身だ だから身体とかを殴られたり、銃弾を打ち込まれたりすると普通に痛い」


提督 「…ちなみに言っておくが東 お前の拳…なかなか痛かったぞ?さっき痛くないみたいな素振りを見せてたけどめっちゃ痛かったよ…」


提督(東) 「やっぱり!?今の話を聞いて顔は改造してないって言ってたから痛かったんじゃないかと思ってたけどやっぱり痛かったよね!?」


青葉 「あーあぁ?提督が元提督に手を挙げてしまいましたね 元提督痛そうに?」(・∀・)ニヤニヤ


提督(東) 「だ、だって!南がやってみろって言うから!」


比叡 「提督 言い訳するなんて最低です」

( *¬ω¬)ジロリ


提督(東) 「えぇっ!?私のせいなの!?南がやってみろって言うからやったのに私のせいなの!?」


青葉 「先に手を出した方が負けというじゃありませんか?」

(・∀・)ニヤニヤ


提督(東) 「たったしかにそうだけど…」


提督 「青葉 そこまでにしといてやれ?俺がまいたタネだ 俺が挑発したんだから東が先に手を出したところで悪いのは俺になる だからこれ以上からかうな」


青葉 「あっはーい わかりました」


比叡 「私はからかってませんよ 本気で言ってますからね?」ジロッ


提督(東) 「…」


提督 「まぁそんなに怒ってやんなよ?殴るよう言ったのは俺なんだから東は悪くねぇよ」


比叡 「そういう問題じゃありません!手を上げた時点でアウトだというのに、まして過去最高提督と呼ばれていた方に手を上げるなんて言語道断です!」


提督 「別に最高提督と呼ばれていたから手を上げちゃいけないってことはないと思うが…まぁたしかに手を上げることはアウトだけど」


提督 「でも、さっきも言った通り俺が殴るように言ったんだから東は悪くねぇから追い詰めるな?」


比叡 「でっですが…」


提督 「比叡は優しいな?そんなに俺のことを思って言ってくれてるなんて」


比叡 「っえ!?べっべつに、私はそんなこと思っては…」///ボソボソ


提督 「そうなのか?でも、俺はそう思っちまったから礼は言わせてもらうな」スッ


ポンッ


提督 「ありがとな!」ニコッ 比叡の頭を撫でてお礼を言う


比叡 「っ!!!!!!!?」///ズキュゥゥゥンッッ!!!!!!


フラァ…


若葉 「ひっ比叡さん!?」ガシッ 倒れる比叡を支える


明石 「あぶなっ!?」ガシッ


比叡 「」///プシュー…


青葉 「…完全に気を失ってますね?しかもめちゃくちゃ嬉しそうな顔して…」


提督(東) 「…」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!…


提督(東)「(いいな比叡ちゃん…私もやってほしい!私も南に頭を撫でられながら笑顔見たい!!)」ギロッ!!


提督 「…」ゾクッ


青葉 「(おやおやぁ?提督も妬いてますねぇ やはり人気者は違いますね!)」(・∀・)ニヤニヤ


提督 「…それで、俺が普通の人間じゃないことはわかったよな?っと!」ガシッ 飛んでいる日ノ丸を掴んで着陸(物理的に)させる


提督(東) 「…たしかにあなたが普通の人間じゃないことはわかったわ」


提督 「なら自分自身で戦うことをやめて…」


提督(東) 「それはやめないわ!」


提督 「…っえ?」


提督(東) 「たしかにあなたとは違うとわかったわ だけど、それでやめる理由にはならないわ!」


提督(東) 「力がなくて接近戦はできなくても遠距離から護衛することは出来るはず!そうよね!」


提督 「…はぁ?結局、なに言っても無駄のようだな 東の性格からしてなんとなく予想はしてたけど」


提督(東) 「無駄ね 私は一度決めたことを諦める気なんてないからね!」


提督 「…そうか わかった」


提督 「なら許可しよう 換装を着てここに来たのは俺に戦い方を教わりたいからきたんだろ?徹底的に教えてやるよ!」


提督(東) 「ありがとう南!」


青葉 「本気ですか元提督!?提督は元提督と違って人体改造してないんですよ!」


明石 「…まさか、提督を人体改造する気ですか!?」


提督 「そんなわけないだろ 人体改造なんてするもんじゃないし、まして東は女だ?女の体で人体改造なんて絶対にさせたくねぇ」


若葉 「それじゃどうするんだ?司令官は南司令官と違って力がないからサーベルで深海棲艦と戦うことは出来ないぞ」


提督 「なにがなんでもサーベルで倒そうとする考えもどうかと思うが…だけど、そこをちゃんと考えてるようだな そうだよな?明石」


明石 「はい!良くぞ気づいてくれました!」


明石 「ちゃんとそこの点を考え、提督の換装は南提督の換装と違って遠距離から砲撃できる武器と盾を装着しています!」


明石 「図にするとこうです!」






東提督の換装



攻撃重視の換装

南提督の換装とは違って武器がかなり多くつまれている

右腕に12.7cm連装砲(装弾数5発)と左腕に軽量型鉄板盾(長さは縦1mの横0.5m)

背中にミサイル(直径4cmの小型ミサイル)

背中にロケラン(直径15cmの小型ミサイル)

両足に12.7cm連装砲の弾の小型弾薬庫を2つずつ付けている(一つの小型弾薬庫に付き3発で計12発)

両足にブースターを付けている

腰にはサーベルを二刀付けている


攻撃(火力) 40 物理武器(サーベル) 0に近い

防御(装甲) 20

速度(速力) やや低速






明石 「です!」


提督 「細かい説明ご苦労 わかりやすくて助かった」


明石 「いえいえ!どういたしまして!」


提督 「それで明石の説明通り、東の装備は俺の装備とは違って遠距離系の武器を装備してるから力はいらないし 近くまで近寄る必要もないから援護としてはいけるだろう?」


提督 「もちろんそれなりに訓練はしないといけないけどな いくら1番軽量型の12.7cm連装砲でも砲撃すれば反動で着弾点がズレたりするからな?」


提督(東) 「それはわかってるわ!だから南に教わろうと思って今日は来たのよ!」


提督 「教えるのは構わないが俺はスパルタだぞ?それでもいいのか?」


提督(東) 「上等よ!それでなくちゃやりがいがないわ!」


提督 「良い心構えだ!気に入った!」


提督 「それじゃ早速教えて、やりたいのは山々なんだが…」ググゥ~…


青葉 「あっ…」


提督(東) 「…まだご飯食べてなかったの?」


提督 「あぁ さっきまで元横須賀鎮守府を助けるための作戦を考えてたからまだ食ってなくてな?」


提督 「教えるのは飯の後でもいいか?」


提督(東) 「わかったわ!それじゃその間、青葉たちに聞きながら練習してるわ!」


青葉 「元提督 外灯点けてもらってもよろしいですか?さすがに暗闇の中で練習はできないので」


提督 「わかった それじゃまた後でな?」タッタッタッ…


パタンッ


提督(東) 「…やったー!南に許可もらえたわ!絶対無理かと思ってたわ!」


若葉 「よかったな司令官 許可もらえて?」


青葉 「しかし、元提督が許可するとは思いませんでしたね?女性が戦場に出る…まして、提督は艦娘と違うのでよけいに断るかと思っていたんですが…」


提督(東) 「きっと私の熱意が伝わったのよ!」


青葉 「うーん…」


青葉 「(熱意で提督が許可するとは思えませんが…)」


明石 「…それにしても、先ほどの艦載機…日ノ丸でしたっけ?聞いたことない艦載機ですがどういった艦載機なんですか?」


青葉 「日ノ丸は戦、功、爆を取り揃えた万能艦載機です ボーキサイトなどを多く使うのが欠点ですがどんな時でも活躍できる最強艦載機です!」


明石 「戦、功、爆を搭載した艦載機ですか!?そんな凄い艦載機があるなんて…私も帰ったらすぐに作ってみましょう!」


青葉 「いや、たぶん作成出来たとしても装備して使用するのは不可能かと思います 主に艦娘に装備して発艦できるかどうか…」


明石 「飛ばしたことないんですか?」


青葉 「いえ、翔鶴さんや瑞鶴さん、扶桑さんや山城さんが何度も発艦させようとしたんですが全くと言っていいほど飛ばなくて…」


若葉 「正規空母の人たちでも発艦できないのか?」


青葉 「はい 元提督が腕に付けてる射出機カタパルトでしか発艦できないんですよ?なぜかはわかっていませんが…」


提督(東) 「…不思議なこともあるのね?正規空母でも飛ばせない艦載機なんて?」


明石 「それじゃ作っても無駄ですか…残念です」


青葉 「あっちなみに元提督の搭載数は10ですよ?片手で5機発艦できます!」


提督(東) 「10!?意外に搭載数あるのね?艦載機も飛ばせるなんてもう万能じゃない」


青葉 「そうですね?元提督1人だけでも制空権は取れますし、火力はサーベルで深海棲艦を一網打尽できますし」


青葉 「潜水艦だって艦載機に対潜水艦爆弾を積んでいるので数の暴力で攻め込まれたりしなければ負けることはないと思いますよ?」


若葉 「バケモノだな…艦娘より強い人間なんて、もはや艦娘いらないじゃないか」


明石 「たしかに…」


青葉 「いやいや、たしかに元提督は私たちより強いですが流石に1人で全部の深海棲艦と戦うのは無理がありますからね?」


青葉 「それに人体改造してる方は元提督意外に1人しか居ないので人数が圧倒的に足りていないのでよけいに無理ですよ」


提督(東) 「南以外にももう1人いるの?」


青葉 「【はい 元ブイン基地提督で現在犯罪ランクAの単独行動隊 nightと言う方が人体改造をしているんです】」


提督(東) 「っえ!?あの過去3番目に最高指揮官と呼ばれてた人が!?」


青葉 「とは言っても、その方は腕だけですがね?しかも元提督みたいに艦載機を飛ばすことはできません ただ腕の力を燃料を使って上げただけです」


提督(東) 「…まさかあの人も改造してるとは思わなかったわね?」


青葉 「嫁である叢雲を守るために腕を改造したみたいですよ?元提督と同じで艦娘思いが強い方ですからね!」


若葉 「…でも、たしか艦娘に手を出して捕まったと聞いたが…」


明石 「性的な意味で手を出したんです 嫁である叢雲さんと間違えて、別の鎮守府の叢雲さんに抱きついて捕まったんです」


若葉 「…あぁ、なるほど 理解した」


青葉 「(…それにしても、本当になぜ元提督は許可をしたんですかね?元提督なら絶対にだめと言うはずなのに…)」


青葉 「(一体、なにを考えて許可したんでしょうか?)」













食堂



タッタッタッ…


吹雪 「あっ提督おかえりなさい ご飯の準備はできていますよ」


時雨 「いったい誰が来てたんだい?」


提督 「東たちだよ 東が自ら深海棲艦と戦いたいと言って俺に教わりに来たんだ」タッタッタッ…カタッ


吹雪 「っえ?東提督がですか?」


時雨 「普通の人間じゃ無理だよ 提督みたいに人体改造してれば話しは別だけど…もちろん断ったんだよね?」


提督 「いや、許可した いただきます」


吹雪&時雨 「「っえ!?」」


提督 「俺の換装を真似て作ったらしいが装備は遠距離からでも攻撃できる武器を多くつけてるから後衛から艦娘と一緒に戦えばなんとかなるだろうと思って許可した…おっ!このひじき美味いな 吹雪が作ったやつか?」モグモグ


吹雪 「そうです!…でも提督 東提督は普通の人間ですよ?しかも人体改造もしてないので、いくら後衛から援護すると言ってもかなり危険ですよ?」


提督 「そこも考えてある この後、東たちと演習するんだがその時に話そうと思ってな?…おっ!このひじきも美味い 時雨が作ったやつか?」モグモク


時雨 「そうだよ 味はどうだい?提督の口に合うように作ったんだけど…?」


提督 「なかなか美味いよ!甘さ加減もちょうど良いし、柔らかさもなかなか良いぐらいだから美味しいよ!」


時雨 「それなら良かった!」


吹雪 「…その考えとは一体?」


提督 「俺と一緒に出撃する時のみ、後衛から援護することを許可させようと思ってな」


提督 「俺の場合は先陣切って突っ込むから敵の的になるだろ?そうすれば前衛の被害が少なくなるから後衛の被害もさらに少なくなる」


提督 「そうすれば東の被害は最小限に抑えられるだろ?それならいいかなと思ってな」


吹雪 「…提督自ら囮になるということですか?」


提督 「囮になるんじゃない 俺を標的にさせるだけだ?勘違いするな」


吹雪 「…」


提督 「…吹雪、時雨 悪いんだがこの後演習に参加してくれ 俺は今以上に強くならないといけない」


提督 「時雨はキレて俺に向かってきてくれ いいな?」


時雨 「っ!」


吹雪 「…本当にいいんですか?時雨がキレるとどうなるかわかっていますよね?」


提督 「知ってるに決まってるだろ?俺が夕立のおやつ食っちまった時に時雨もキレて12.7cm連装砲をぶっぱなしてきたんだからよく覚えてるよ」


時雨 「あはは…あの時はごめんね?夕立が提督を懲らしめるの一緒に手伝ってって言われたからつい本気出しちゃって…」


提督 「夕立から聞いたよ お前たちが暴れ回った後に時雨は悪くないから罰を与えないでくれってな?」


提督 「理由を聞いて時雨に罰を与える気もなかったし、そもそも夕立を怒らせた原因は俺だからな?」


提督 「なんか甘いものないかと思って食堂に行ったらお菓子が置いてあったから、それを夕立のおやつだとは知らずに食べた俺が悪い だから2人に罰は与えなかったよ?」


時雨 「それならよかった あのとき提督からなにも罰を受けてないから忘れてるのかなって思ってたよ?そういう事だったんだね」


吹雪 「でもその夜、夕立と一緒にベッドinしてましたよね 通路にまでアンアン声が響いてましたよ」


時雨 「っえ!?そうだったのかい!?」///


提督 「…聞いてたのか?たしかにその夜、夕立としてたけど…」


吹雪 「聞いてたというか、その夜してもらおうと思って提督の部屋に向かったら通路にまで声が漏れていたんです 私は仕方なく、諦めて部屋に戻りましたが…」


提督 「…わるい その時相手できなくて…」


吹雪 「別に構いませんよ その次の日には相手してもらえたんですから気にしてません」


提督 「そうか?それならいいんだが…」


時雨 「…吹雪 よく僕の前で平然と言えるね?恥ずかしくないのかい…?」///


吹雪 「…」


吹雪 「あっ!?」///カァァッ!!


提督 「おい 今更かよ」


吹雪 「あぅぅ…つっつい言葉が出てしまいました…時雨がいることをすっかり忘れてました」///


時雨 「次はちゃんと気をつけてね?僕もあまりそういう話は得意じゃないから…」///カァァ…


吹雪 「はい…」///


提督 「…まぁ、その話は一旦置いておいて?」


提督 「こんな時間で悪いがこの後、東たちと演習するからお前達も参加してくれ 明日の活動はなしにするから?」


吹雪 「今までに活動と言える活動はなかったんですが…多少例外は除きますが」


時雨 「たしかに…」


提督 「…まぁ、それも置いといて?」


吹雪 「置いちゃいますか」


提督 「それはともかく!この後演習するから2人も参加してくれよ?疲れてなければでいいんだが」


吹雪 「そこまで疲れているわけではないので参加します 時雨はどうしますか?」


時雨 「僕も参加するよ 提督がもっと強くならないといけないなら僕も強くならないといけないからね!」


提督 「ありがとな?2人とも ごちそうさま」カタッ


提督 「それじゃ、2人は先に準備して演習場に行っててくれ 俺は皿洗ってから行く」カタッ


吹雪 「わかりました それでは先に行ってます」


時雨 「また後でね?提督」


タッタッタッ…


提督 「…さて、早く皿洗っていかないと?」













南我原鎮守府付近ー演習場



青葉 「ほらほら!そんなんじゃ私に当たりませんよ提督!」ザーッ!!…


提督(東) 「っく!」バシュンッ!!バシュンッ!! 12.7cm連装砲を放つ


青葉 「ひゃっほー!」ザーッ!!… バシャンバシャン… 12.7cm連装砲の弾は青葉に当たらず海に落ちていく


提督(東) 「はぁ…はぁ…っく!」ギリッ!!


提督(東) 「(全然当たらないわ!さっきから狙って撃ってるのに反動が強過ぎて着弾点がズレる!)」


提督(東) 「(それに数発撃っただけで手が悲鳴をあげてる…手首なんて反動が響いて痛いし、このままだと1発も当たらないで弾を使い切っちゃうわ!)」


提督(東) 「(…絶対、1発でも当てないと!!)」スチャッ 12.7cm連装砲を青葉に向けて構える



吹雪 「…やっぱり当たりませんね?狙いの定め方はいいんですが反動でぶれていますね」海上に浮いて青葉たちの戦闘を観察している


時雨 「そうだね まぁいきなり素人、まして人間が12.7cm連装砲を扱うのは難しいからね?艦娘でも練習しないと当てることが出来ないもんね」


明石 「ふむ もう少し反動を抑えるように作り直した方が良さそうですね?でもそうなると火力が低くなってしまうんですよね」


若葉 「それでもいいんじゃないか?前衛に出るわけじゃないんだ 後衛から援護するぐらいだから火力下げて命中を上げたほうがいいと思うぞ」


吹雪 「それは私も同感です 火力を重視にするのではなく命中を重視した方がいいかと思います」


時雨 「最初はその方がいいかもしれないね?いきなり火力の高い武器を持たせても扱えないんじゃ意味がないからね 慣れるまでは火力を下げてでも作り替えた方がいいね」


明石 「わかりました!それじゃ次は10cmぐらいの連装砲を作って試してみますか…」ブツブツ…


提督 「どうだ?東はうまくやれてるか?」ザー… 重攻撃型装甲を着て演習場にやってくる


吹雪 「提督 いえ、狙いはちゃんと定まっているんですが反動でぶれてまったくと言っていいほど当たっていません」


提督 「まっそうだろうな?いきなり素人が使い方を知ってるわけがないからな 最初は仕方ない」



青葉 「ひゃっはー!」ザーッ!!…


提督(東) 「ーっく!!」バシュンッ!!バシュンッ!!バシュンッ!!…


ズキィッ!!


提督(東) 「いつっ!!」手首に痛みが走る



提督 「っ!」ピクッ


吹雪 「? どうしましたか?提督 今なにかに反応しましたが?」


提督 「…吹雪 袋に氷水入れて持ってきてくれ」ザー…


吹雪 「っ! わかりました」ザー…


若葉 「? 一体なにがわかったんだ?氷水なんてどうするんだ?」


時雨 「…やっぱり痛めてたんだね 途中から変だなとは思ってたけど案の定だね」


明石 「っえ?痛めてたって…なにがですか?」


時雨 「見てればわかるよ?」



青葉 「いえぇーいっ!!」ザーッ!!…


提督(東) 「このっ!!」バシュンッ!!バシュンッ!!バシュンッ!!…


青葉 「提督 そんなんじゃ私に当てることはできませんよ?もっとよく狙ってください!」


提督(東) 「わかってるわよ!言われなくても!」バシュンッ!!バシュンッ!!バシュンッ!!…


提督(東) 「(とは言ったものの…撃つたびに手首に響いて痛くて狙いが定まらない これじゃ当てられない!)」ズキズキッ!!…


提督(東) 「(かと言ってやめるわけにはいかないわ!艦娘のみんなは普通に扱ってるんだから私も扱えないと深海棲艦なんかに対抗できない!)」


提督(東) 「(1発でもいいから当てないと!せめて1発でも!!)」ギリッ!!


青葉 「…っ!」ザーッ 海上を走るのをやめて立ち止まる


提督(東) 「…っえ?止まった…なんで?」


提督(東) 「(なんで止まったのかしら?わからないけど今がチャンスね!)」スチャッ


提督 「まて東 それ以上撃つな」ザー… 青葉に止まれの合図をして止めさせている


提督(東) 「…なんでよ?今わたしは青葉と練習してるのよ?なんで止めるの?」


提督 「…手、見せてみろ」


提督(東) 「っえ?…なっなんで?」ギクッ


提督 「いいから見せてみろ さっき『いつっ!』って言ってただろ?」


提督(東) 「い、言ってないわよ そんなこと一言も…」


提督 「…」スゥ…


ガシッ


提督(東) 「いたっ!!」ズキィッ!! 手首を掴まれて痛みが身体中に走る


提督 「…まだ軽いほうだな?すぐに治療すれば2日〜3日で治るだろ」


提督 「今日はもうやめておけ これ以上やればさらに手を痛めて1週間以上練習できなくなるぞ?」


提督(東) 「…いやよ 早く狙いを定められるようにしないといけないのに休んでる暇なんかないわ!」


提督 「痛めてる状態で練習しても上手くならない 別にそんなすぐ上手くならなくてもいいじゃないか 時間かけて上手くなればいいだろ」


提督(東) 「時間だって無限にあるわけじゃないでしょ!いつ元横須賀鎮守府提督が襲撃してくるかわからないんだから早く上手くなって助けないと!」


提督 「それで痛めて使えなくなったら元の子もないだろ 痛めてる時に襲撃なんかされたら対応できるのか」


提督(東) 「そっそれは…」


提督 「たしかにお前の言い分もわからなくはない いつ元横須賀鎮守府提督が攻めてくるかわからないから早く上手くなった方が良いのはわかる」


提督 「だけどそれで手を痛めてまで練習していいことにはならない 痛めた状態じゃ狙いは定まらないし、逆に悪くするだけだ」


提督 「まだ撃ち慣れてないんだから無理はするな やり始めは誰でもこうなるんだ?徐々に慣れていけばいい」スッ 懐から湿布と包帯を取り出す


提督(東) 「南…」


提督(東) 「…ごめんなさい 無理しようとして…」


提督 「別に謝ることはない ただ次から痛くなった時はすぐやめるよう頼むな?」ピー…ペタッ 湿布を東提督の手首に貼る


提督(東) 「うん わかったわ」 グルグル…


提督 「…っと?これぐらいで平気かな」キュッ 包帯を結んで解けないようする


吹雪 「提督ー!」ザー…


提督 「おっ?ちょうどいいタイミングで来たな」 ザー…


吹雪 「お待たせしました 氷水と一応固定具も持ってきました」


提督 「こっ固定具はさすがにオーバーじゃないか?腕を折ったわけじゃないんだから…」


吹雪 「念のために持ってきたものなので気にしないでください それで症状はどのような感じですか?」


提督 「軽い捻挫と言ったことろかな?骨のところを軽く痛めてるだけだから2日〜3日ぐらいで治ると思う」


吹雪 「そうですか それならよかったです」


青葉 「提督 一旦足がつく場所に移動して休憩しましょう ここだと安定して休憩できません」ザー…


提督(東) 「そうね そうするわ」


時雨 「提督 次は僕達で演習始めるかい?」ザー…


提督 「そうだな 東たちは観戦場で俺たちの演習を見てもらうからそろそろ始めるか」


吹雪 「それでは私も観戦場で見てますので」


吹雪 「【本気でまずいと思ったら加勢するので気をつけてやってくださいね?】」


提督(東) 「…っえ?」


提督 「わかってるよ その時は青葉も頼むな?」


青葉 「わかっています 吹雪さんと一緒になんとかします」


時雨 「おねがいね?」


提督(東) 「…どういうこと?本気でやばくなったらって」


吹雪 「見ていればわかりますよ それでは行きますよ?」ザー…


青葉 「明石さんたちも観戦席に移動してください!そこにいると巻き添い喰らいます!」


明石 「わかりました!」ザー…


若葉 「今行くぞ!」ザー…



提督 「…それじゃ、始めるとするか?」


時雨 「うん それにしても久しぶりだね?提督と演習するの」


提督 「そうだな?俺が大湊警備府やめて以来、ずっとやってなかったもんな?ほんとに久しぶりだな」


時雨 「腕が鈍ってなければいいけど…」


提督 「平気だろ?今日の朝からずっと演習してたんだから戻ってるだろ?」


時雨 「切れてない時とは加減が違うからどうかな?」


提督 「ま、やって見ればわかるだろ?鈍ってたらまた直せばいいだけだからな!」


時雨 「…それもそうだね?」



吹雪 「青葉さん 万が一の時に備えてすぐに出れるよう準備しておいてください」


青葉 「わかっています 吹雪さんも準備してくださいね?」


吹雪 「わかっています」


提督(東) 「…ねぇ、そんなに時雨との演習は危ないの?2人とも準備してるけど…」


吹雪 「普通にする分には問題はありません ですが、時雨が切れた場合には話は別です」


青葉 「危ないんですよ 元提督でさえ手をつけられないほどですからね?いくら怪我させないようしてるとはいえ、暴れたら私たちも本気でいかないとやられます」


明石 「っえ!?青葉も本気出さないと止められないんですか!?」


青葉 「はい 重巡の私でも負けます 大破で済めばいいですが…」


若葉 「…マジか」



時雨 「それじゃ提督 そろそろ始めるね?」


提督 「あぁ 全力でかかってこい!」


時雨 「…」スゥ… 目を閉じる



…ポツッ


提督(東) 「…っえ?雨?雲一つないのに?」


吹雪 「東提督傘をさしてください 濡れますので?」スッ どこからともなく傘を差し出す


提督(東) 「あっありがとう」スッ…バサッ


青葉 「お二人もさしてください」スッ どこからともなく2人に傘を差し出す


若葉 「助かる」バサッ


明石 「それにしても不思議ですね?雲一つなく、月明かりだけでも明るいのに雨が降るなんて?」バサッ


吹雪 「時雨がキレますからね」


提督(東) 「…っえ?それってどういうこと?」


青葉 「時雨がキレる時は必ず雨が降るんですよ どんなに晴れていてもです」


吹雪 「本人もなぜ雨降るかを理解してないみたいですけどね?っと そろそろ始まるので見ておいた方がいいですよ 参考になるかと言われたら難しいですが」


3人 「「…」」



ポツッポツッ…


サー… 弱いが月明かりが照らしてる中雨が降る


時雨 「…雨、また降ってきたね?雲一つないのに…」


時雨 「…でも、僕にとっては万々歳 だって僕は雨が好きだから?」


時雨 「雨は僕の味方 雨は敵の視界を妨げてくれる もちろん僕の視界も妨げられる」


時雨 「…でも、僕にとっては視界を妨げられたぐらいじゃ、敵は逃げられない」


時雨 「どこまでも追いかけ続けて、最後にはトドメを刺す…だから」スゥ…


時雨(切) 「【…殺してあげるよ 提督!!】」ニタァ 目をかっぴらがして(大きく開いて)不気味な笑顔を見せる



東我原一同 「「っ!!!?」」ゾクゥッ!!!!


提督 「やってみな?俺を殺せるなら容赦しなくていいからな!」スー…スチャッ サーベルを構える


時雨(切) 「あっはははは!!!!グッチャグチャにして殺してあげるよ!!」ザーッ!!


ガキィンッ!!!!


提督 「…」ギリッ…ギリッ… サーベルで時雨の12.7cm連装砲を鈍器にして振ってきた攻撃を防ぐ


時雨(切) 「あっはははは!死ねぇっ死ねぇ!みんな死んじまえぇっ!!」ガンガンガンガンッッ!!!!!! 12.7cm連装砲を振りまくってサーベルなぶつけまくる



提督(東) 「…なに、あの時雨…?」


若葉 「こっ怖いぞ…目がマジだぞ」


明石 「しかも連装砲を鈍器にして…普通は砲撃するためにあるものを…」


吹雪 「あれが時雨のキレです 敵味方関係なく、近くにいる者なら誰でも襲いかかるのが欠点ですが」


青葉 「身体能力は通常時と比べて約2倍になり 相手が戦艦級の敵だった場合でも対抗することができます」


提督(東) 「戦艦でも!?駆逐艦なのに相手が戦艦級でも対抗できるなんてやばいでしょ!!」


吹雪 「私も一応対抗できますけどね?何度も沈めた事ありますし」


若葉 「マジか!すごいな」


明石 「…てか、前々から思ってたんですが…元大湊警備府に着任してた艦娘の方々ってほとんど常識を超えてませんか?南提督も南提督ですが…」


吹雪 「…まぁ、否定はしません 元大湊警備府に着任してた方々は提督のために頑張っていましたからね」


青葉 「たしかに頑張っていましたね 少しでも元提督の負担を減らそうとみなさん一日ぶっ通しで演習したこともありましたからね?」


提督(東) 「一日ぶっ通し!?」


吹雪 「はい ちなみにその発案者は私です」


提督(東) 「あなた鬼ね!私でもさすがに一日ぶっ通しで演習なんてさせたことないわよ!」


吹雪 「強制はしてません みなさんご自身の同意の上でやったので勘違いしないでください」


青葉 「まぁその後、元提督にやりすぎだと言われ怒られましたよね?次の日みなさん半日寝てましたし…」


提督(東) 「あたりまえよ…一日ぶっ通しで演習なんてしたら疲れでそのくらい寝ちゃうわよ」


吹雪 「でも提督は褒めてくれましたよ?俺のために頑張ってくれてありがとうと笑顔で言われた時はもうキュン死しそうでしたよ!」(≧∇≦)


若葉 「キュン死って…そこまでよかったのか?南司令官はかなり目つきが悪いのにいいとは思えないが…」


吹雪 「人は見た目によらないと言うじゃありませんか?たしかに目つきは悪いですが提督はかなり優しいんです!」


吹雪 「もう頭をなでなでしてもらった時は最っ高なんですよ!身も心もとろけてしまうほど…」(∩˘ω˘∩ )♡


青葉 「吹雪さん話が外れています 演習の話から褒められた時の話になってます」


吹雪 「おっと?失礼しました 話が脱線しました」


提督(東) 「…そんなに良いものなの?南のなでなでって?」(; ・д・´)ゴクリ


吹雪 「えぇ?もう心臓が飛び出してくるぐらいに!」(ˆωˆ )フフフ…


青葉 「提督!吹雪さん!」


提督(東) 「あっごめんごめん?ちゃんと見るから怒らないで?」


青葉 「まったく…」



時雨(切) 「あーっははははは!!!!はーっははははは!!!!」ダダダダダッッ!!!!!! 12.7cm連装砲を乱射させて発砲させる


提督 「剣技 弾返し!」キキキキキキィンッッ!!!!!!


時雨(切) 「跳ね返しても無駄だよ!」スチャッ 12.7mm単装機銃を構える


提督 「っ!」


時雨(切) 「死ねぇっ!!!!」ババババババッッ!!!!!! 提督が跳ね返したばかりの12.7cm連装砲の弾に目がけて発砲する


提督 「ーっち!」スッ…ザブンッ!! 小型酸素ボンベを装着して海に潜る


バババババァァァンッッ!!!!!! 跳ね返された12.7cm連装砲の弾に時雨の放った12.7mm単装機銃が当たって爆発する


時雨(切) 「…死ね!」バシュシュシュシュンッ!!!! 61cm三連装魚雷を潜った提督に向かって放つ


ザァァッ!!!!…


…剣技 水中魚雷返し!


提督 「ほあちゃあぁぁっ!!!!」ザバァァンッ!!ガキキキキキィンッッ!!!! 水中から飛び出して一片に魚雷を跳ね返す


時雨(切) 「…」スッ…ポイッ 酸素魚雷を跳ね返された酸素魚雷に投げつける


バババババァァァンッッ!!!!!!… 魚雷同士がぶつかり合い爆発する


提督 「」ザッパァンッ!! 勢いよく爆風の中に突っ込んで時雨の元に突き進んでいく


時雨(切) 「やっぱり来たね!予測してたよ!!」ダァンッ!! 12.7cm連装砲を近づいてくる提督に放つ


提督 「俺も予測してたよ!」キィンッ!! 時雨の放った12.7cm連装砲の弾を時雨に跳ね返す


時雨(切) 「っな!?」


バァンッ!!!!


時雨(切) 「くぅっ!!!!」損傷


提督 「ふんっ!」ヒュンッ!! サーベルを時雨の換装に切りつける


時雨(切) 「っち!」ガキィンッ!! 換装を盾にして攻撃を防ぐ


時雨(切) 「うぉらあぁっ!!!!」ブンッ!! 提督の腹部に蹴りを入れる


提督 「ふんっ!」ドスゥッ!! 腕で腹部を守り後方に下がる


時雨(切) 「はぁ…はぁ…」



提督(東) 「…ねぇ青葉 ちょっと聞いてもいい?」


青葉 「なんとなく想像ついてますがなんですか?」


提督(東) 「…これ、どこを参考にすればいいのかしら?私あんな動きできる気しないんだけど…」


青葉 「…全部です」


提督(東) 「いやいやいやいや絶対無理よ!?あんな動きできる気しないわよ!!」


青葉 「逆にできたら化け物ですよ さすがに提督と同じ動きをしろとは言いませんよ?」


青葉 「ただ提督がどういう戦い方をして、どういう時にどう動いてるかを見ていればいいだけです」


青葉 「まずはサーベルを振るタイミング、時雨さんが砲撃するタイミング、避けるタイミングを見て参考にするんです」


青葉 「提督の場合は元提督とは違って力がないので、時雨が砲撃するタイミングを参考にした方がいいかと思います まず最初はそこからです」


提督(東) 「わ、わかったわ それじゃ最初は時雨を見てればいいのね?」


青葉 「はい その方が効率がいいです」


明石 「…2人とも、駆逐艦と人間が見せる動きじゃありませんね?」


若葉 「…化け物だ…」


吹雪 「青葉さん 時雨の様子がおかしいです」


青葉 「っ!」



時雨 「はぁ…はぁ…」


提督 「…どうした?いつもより早く息が上がってるが…やっぱり疲れが溜まってたか?」


時雨 「…べつに?疲れなんて溜まってないよ ただ最初の方で一気に体力使っちゃったから…」ハァ…ハァ…


提督 「…なら今日はもうやめておくか?疲れが出てるならこれ以上無理にやる必要はないぞ」


時雨 「大丈夫だよ まだいけるよ?」ハァ…ハァ…


提督 「無理はするな 今やってるのは演習なんだから無理する必要はない」


提督 「無理に動いて身体を壊したら元の子もない だから今日はこれまでにするぞ?」


時雨 「…ううん まだいけるよ?」ハァ…ハァ…


時雨 「もっともーっといけるから安心して?まだまだこれからだよ提督」ハァ…


提督 「…時雨?(なんだ?時雨の様子がおかしいな)」ピクッ


提督 「(切れは収まってるみたいだがなんかおかしいな いつもならわかったって言うのに…?)」


時雨 「…ふふっ?ふふふふふっ!」


時雨 「ははははははははっっ!!!!!!」


提督 「っ!? 時雨!?」


時雨 「ねぇ司令官!僕は君が欲しくて欲しくてたまらないよ!!」


時雨 「君を手に入れるためならどんな手段を使ってでも君を手に入れたい!邪魔な女を殺してでも奪いたい!!」


時雨 「この世で1番君を手に入れたいんだ!だから伊19のことなんか忘れて僕の元に来てよ!!」


提督 「(…まずいな あまりの疲れで発症したのか?さすがにこれはやばい!)」


提督 「吹雪!青葉!援護に来てくれ!」



吹雪&青葉 「「了解っ!」」ザー!!… 観戦席から海に飛び込み走っていく



時雨 「あっはははははは!!そうかそうか…司令官は僕の元には来ないのか?だいたい予想はしてたよ」


時雨(ヤン) 「…だったら殺して僕のものにするまでだよ!!」パチンッ


バシャバシャバシャバシャ… 装備を外して海の上に落とす


提督 「…っえ?なんで装備外した…っ!!!?」ギョッ


時雨(ヤン) 「…ねぇ、司令官?この武器…身に覚えあるよね?」ペロッ どこからともなく黒い色をしたサーベルを取り出して舌で舐める


提督 「ーっおま!なんでその武器を持ってる!?それは俺の部屋に置いてあってはずだ!!」


時雨(ヤン) 「なんでかなぁ?このサーベル…凄く切れ味いいんだよねぇ?」ニタァ


提督 「吹雪!!青葉!!逃げろぉっ!!!!」


吹雪&青葉 「「…っえ?」」ザー…


時雨(ヤン) 「あははははははっ!!!!!!全員切り刻んであげるよ!!!!」ザー!!… 吹雪たちの方に突き進んでいく


提督 「(ヤバいっ!!!!)」ザー!!…



青葉 「…っ!!!? ふっ吹雪さん!!時雨が持ってる武器って!?」


吹雪 「ティっTSサーベル!!なんで時雨が持って!?」


時雨(ヤン) 「殺してやる殺してやる殺してやるっ!!あっはははははは!!!!!!」ザー!!…


吹雪 「青葉さん!私が足止めするので東提督たちを避難させてください!」


青葉 「わっわかりました!」ザー!!…


時雨(ヤン) 「死ねぇ吹雪っ!!!!」ヒュンッ!! TSサーベルを吹雪の首に目掛けて振るう


吹雪 「」シュンッ 瞬時に時雨の攻撃範囲を計算して紙一重で避ける


時雨(ヤン) 「ミンチミンチミンチミンチッ!!!!!!明日の司令官の朝ごはんにしてあげるよ!!!!」ヒュンヒュンヒュンヒュンッッ!!!!!!


吹雪 「それは嫌ですね?女体盛りの皿になるならまだしも、おかずになるのはごめんですね」シュシュシュシュンッ すべて紙一重で避ける


時雨(ヤン) 「なら姿造りにしてあげるよ!姿造りなら皿になるもんね!!」ヒュンヒュンヒュンヒュンッッ!!!!!!


吹雪 「私が生きてないので却下です それに人のために女体盛りはしたくありません」シュシュシュシュンッ


時雨(ヤン) 「なら明日の朝ごはんになれ!あっはははははは!!!!!!」ヒュンヒュンヒュンヒュンッッ!!!!!!



提督(東) 「…えっと、これって…さっき青葉たちが言ってた危ないって状況かしら?」


若葉 「あっ危ないってレベルじゃないと思うが…」


明石 「あのサーベル…なにかすごい脅威を感じますね?南提督が使ってるサーベルとは違う感じがします」


青葉 「皆さん逃げてください!ここにいると巻き込まれますよ!」ザー…タタッ 水上から観戦席に上陸する


提督(東) 「青葉 今の時雨ってさっき危ないって言ってた状態なの?」


青葉 「はい 今の時雨はヤンデレ化してます!」


青葉 「ヤンデレ化した時雨はキレてる時とは違って身体能力などが約3倍近くになり、敵味方関係なく攻撃する一番危ない状態です!」


青葉 「しかもTSサーベルまで持っているのでなお危ないです!巻き込まれたらシャレになりません!」


明石 「そのTSサーベルと言うのはあの黒いサーベルの事ですか?一体どんな材質で出来てるんですか?」


青葉 「後で話しますので今は逃げてください!急いでください!」


若葉 「わ、わかった!」


タッタッタッ!!…



時雨(ヤン) 「はぁ…はぁ…」


吹雪 「…どうしたんですか?あなたの実力はそんなものですか?(やはり疲れが溜まってましたか もう疲れを見せてますね)」


吹雪 「そんなんでは私を殺すことなんてできませんよ 殺すどころか、傷一つ付けることすらできませんよ(これならすぐに抑えることができますね 好都合です)」


時雨(ヤン) 「はぁ…はぁ…くぅっ!」


提督 「吹雪 大丈夫か?時雨の攻撃全部避けてたが」ザー…


吹雪 「大丈夫です それより時雨はかなり疲れが溜まってるみたいなのですぐに取り押さえることができそうです TSサーベルを使ってるので防御は無意味ですからスキをつけばいけそうです」


提督 「了解 それじゃ早めに取り押さえるとするか?」


吹雪 「はい!」


時雨(ヤン) 「…ふふっ!」


時雨(ヤン) 「あっはははははは!!!!!!」


提督&吹雪 「「っ!」」


時雨(ヤン) 「…僕を取り押さえる?無駄だよ そんなことできっこないよ」


時雨(ヤン) 「僕を取り押さえることなんて出来ない…絶対に」


時雨(ヤン改) 「っね!!」ギンッ!! 目を赤くさせて通常から改に変換する



吹雪 「っな!?改に変換させた!?」


提督 「あのバカ!緊急時以外の時は使わないよう言っておいたのに!この状況で使いやがったのかよ!」


吹雪 「やばいですよ提督!改になったという事はさらに身体能力が上がったということですよ!」


提督 「…止めるのが厄介だな?だが、長い時間は使えないはずだ 長期戦で取り押さえるぞ!」


吹雪 「はい!」


時雨(ヤン改) 「あっはははははは!!!!!!さぁ血祭りの時間だよ!!全員殺してあげるよ!」


時雨(ヤン改) 「バラバラにして提督の朝ごはんにしてあげるよ!!提督も殺したら僕のご飯にしてあげるよ!!」


時雨(ヤン改) 「さぁ 行くよ!!」スチャッ


ザァーッ!!


夕立 「…やりすぎだよ 時雨」瞬時に時雨の背後を取る


時雨(ヤン改) 「っ!?」


夕立 「」シュンッ


ドスゥッ!!!!


時雨(ヤン改) 「があぁっ!!!!!!」首筋に手刀をもろ受ける


夕立改 「改!」ギンッ!! 目をさらに赤くさせて通常から改に変換する


夕立改 「眠れっぽい!!」ガスンッ!! 首筋に蹴りを入れる


時雨(ヤン改) 「っ!!!!!!」


フラァ…


夕立改 「っと!」ポスッ 倒れる時雨を受け止める


時雨 「…」チーン


夕立改 「…怪我は被弾程度で良かったっぽい」


提督 「夕立 助かったよ?時雨を止めてくれて」ザー…


吹雪 「ほんとに助かりました ありがとうございます」


夕立 「どういたしましてっぽい!改解除っぽい」ヒュン… 目の色が元通りになり、改から通常に戻る


時雨 「…うっうぅ…」スゥ…


提督 「時雨 目を覚ましたか?」


吹雪 「早いですね 気絶してからまだ数秒しか経ってませんよ?」


時雨 「…あれ?僕…いったいなにを?てか首筋がすごく痛い…」ズキズキ…


提督 「大丈夫か?時雨 夕立がお前を止めてくれたんだが、今は落ち着いてるか?」


時雨 「うん…なんとか?てか首筋がすごく痛いんだけど…」ズキズキ…


夕立 「ごめんっぽい 夕立が時雨の首筋を殴って蹴ったせいだと思うっぽい」


時雨 「…うん 絶対それだね」


吹雪 「でも仕方ないと思ってくださいよ?あなたを止めるためにはこうまでもしないと止まらないんですから」


提督 「てか夕立 なんでお前ここにいるんだ?俺たちが演習してるなんて言ってないよな」


夕立 「時雨がキレた時の掛け声が聞こえたから来たんだよ 時雨がキレるなんてなにかあったのかなと思って急いで駆けつけてきたっぽい!」


提督 「なるほど そういうことか」


吹雪 「時雨 なんであなたがTSサーベルを持ってるんですか?その武器は提督の部屋に置いてあったはず」


時雨 「…えっと、それは…」タラー…


提督 「正直に言え時雨 なんでそれを持ってる?そのサーベルは誰も使わないよう言っておいたよな」


時雨 「…おっ怒らないかい?」


提督 「理由による」


時雨 「…久々の演習だから、腕が鈍ってると提督に迷惑をかけるかなって思って使ったんだ」


時雨 「腕が鈍ってると本気が出せないし 提督は本気で演習する気だったから僕も衰えた分をTSサーベルを使って取り戻そうとしたんだ…」


提督 「…はぁ なんとなく予想してたよ?お前のことだからそんなことじゃないかと思ってたよ」


提督 「昔からそうだもんな?駆逐艦なのに46cm三連装砲を使おうとして俺と演習しようとしてた時もあったもんな」


時雨 「あはは…あの時も提督と久々の演習だったから鈍ってると悪いと思って使ったんだ?」


時雨 「でも、数秒で装備手放して海に沈んじゃったけど…」


提督 「使えない装備を無理に使おうとするからだ 駆逐艦が戦艦の装備を付けられるわけがないんだから当たり前だろ?」


時雨 「なにも反論できないよ…」


提督 「…まぁいい 次からはそんな無茶しないでくれよ?腕が鈍ってても良いから、頼むからTSサーベルを使うのだけはやめてくれ 洒落にならん」


時雨 「うん 次からは気をつけるよ」


吹雪 「…結局、東提督に砲撃などのやり方を教えると言ってましたがなんの参考にもなりませんでしたね?参考にできるところがありませんでしたよ」


提督 「あっ…そういえば忘れてた」


時雨 「完全に本気でやってたね…あれじゃ参考にならないね」


吹雪 「教えてもらうために東提督はわざわざここまで来たのに本気でやってたら参考にならないじゃないですか?とくに二人は異常なんですからわかりやすく見せないと伝わりませんよ」


提督 「い、異常って…」


時雨 「それは吹雪が言えることかい?吹雪だって切れた僕を普通に倒せちゃうんだから人の事言えないんじゃないかい?」


吹雪 「…否定できませんね たしかに止めることはできますけど…」


提督 「納得するのかよ…」


吹雪 「事実ですからね でも、提督ほどではありませんがね?」


提督 「なんで俺だけは違うんだよ…」ハァ…


時雨 「…」フラァ…


夕立 「…っ! 時雨!?」ガバッ 倒れる時雨を受け止める


時雨 「…あっごめん ちょっとめまいが…」


吹雪 「今日1日演習をしてたから疲れが溜まってるのかも知れませんね 今日はもう休んだ方が良いですね」


提督 「そうだな?夕立 悪いが時雨を部屋まで連れてってあげてくれ」


夕立 「了解っぽい!」


提督 「時雨 今日はありがとな?疲れてたのに無理して付き合ってもらって」


時雨 「別にかまわないよ 提督が強くなるためだもん 僕も頑張らないと提督のためにならないからね」


提督 「俺のために無理はしなくていいからな?無理な時はちゃんと無理って言ってくれ 無理して倒れられても困るからな」


時雨 「…うん 気をつけるよ」


夕立 「それじゃ提督 夕立たちは先に休ませてもらうっぽい!」


提督 「あぁ ゆっくり休んでくれよ?」


夕立 「わかってるっぽい!行くよ時雨」


時雨 「うん」


ザー…


提督 「…やっぱり、演習させるんじゃなかったな?昼間も演習してたのにまた演習させちまって…疲れ溜まってるよな」


吹雪 「大丈夫ですよ 時雨は前にも一日通しで演習したことがあるのでだいたいどのくらい疲れるのか予想してたと思いますよ」


提督 「予想してたとしても疲れは溜まるだろ?まして、今回の場合はキレてヤンだからよけいに疲れが溜まったはずだ」


提督 「だめだな?ちゃんと艦娘のことを考えないで無理させちまって…これじゃ昔と一緒じゃないか」


提督 「伊19の時だって無理して出撃させてなければ沈むことはなかったのに…あの時、俺も一緒に出撃してれば…」


吹雪 「提督 過ぎた過去をぶり返すのはやめてもらえませんか?かなりイラつきます」


吹雪 「忘れろとは言いませんがいちいちそういうことで思い出して落ち込んでたらキリがありません そんなことでは指揮に影響がでます」


提督 「…すまん」


吹雪 「提督はあいかわらず暗いですね?一見そういうことを気にするような方には見えないのになんでそんなに暗いんですか?」


提督 「…さぁな?なんでだろうな 人の性格というのは人それぞれだからな 誰がなんと言おうが俺の性格は変わらん」


提督 「まっそんな話はいいとして、俺たちも鎮守府に戻って身体を休めるぞ?」


吹雪 「…わかりました」


ザー…













工房



明石 「…」✧(✪д✪)✧ 提督の重防御型装甲などを見て目を輝かせている


若葉 「…あっ明石さん いつまで見てるんだ?時雨から避難してからずっと見てるが…」


明石 「ずっと見ていたいです!というか作りたいです!」✧(✪▽✪)✧


明石 「これが南提督が言ってた換装ですよね!?この防御重視の換装なんてもういろいろ付いてて目のやり場に困ります!!」✧(✪▽✪)✧


提督(東) 「目がマジね…」


青葉 「案の定ですがね」


提督(東) 「ねぇ青葉 私の換装ってここに置いといてもいいの?あなたがここに置くように言ったけど」


青葉 「はい 元提督は基本的に換装や装備品などはみんな工房に置くようにしてましたからね ここに置いておけば大丈夫です」


提督(東) 「わかったわ それじゃ私の換装もここに置かしてもらおっと?」カチャカチャ…ガシャンッ 換装を外して床に置く


明石 「提督 次は主砲を小さくした方がいいと言われたので一時的に換装の装備を変えますね?」


提督(東) 「おねがいするわ 12.7cm連装砲でも反動が強いからまずは慣れるまで小さい主砲を使った方がいいわね?」


明石 「理解が早くて助かります 提督はこういう事に関しては頑固というか意地っ張りなので納得してくれてよかったです」


提督(東) 「それどういう意味よ?私そんな自分勝手だったかしら?」


若葉 「自分勝手とは違う 誰かを助けるために関して、司令官は誰からの指図も受けずに自分の意思だけでやろうとするから明石さんはそう言ったんだ」


青葉 「たしかに提督はそういう所ありますね 周りが無理だと言っても提督は絶対にやろうとしますね」


提督(東) 「それは当たり前でしょ?誰かが助けを求めていたら助けるのが普通でしょ」


青葉 「元横須賀鎮守府秘書艦の瑞鳳もですか?」


提督(東) 「…」ピクッ


青葉 「仮に聞きますが、なにも事情を知らないで元提督が協力を求めて来ない状態で、瑞鳳が助けを求めていたら提督は助けていましたか?」


青葉 「正直、私が考える限りだと提督は絶対に助けていないと思います 逆に自らの手で瑞鳳を殺していたかと思います」


提督(東) 「…」


明石 「ちょっ!?あっ青葉さんそれは言い過ぎですよ!さすがに提督だってそこまでしないですよ!」


若葉 「…いや、私も青葉と同じ考えだな おそらくなにも知らない状態で瑞鳳が助けを求めてきたら司令官は殺してると思う」


明石 「ちょっ!?若葉まで!?」


提督(東) 「…否定はしないわ 正直に言うと、なにも事情を知らないで助けを求めてきたら上半身と下半身を離れさせていたわ」


提督(東) 「私の憧れの人だった…好きな人でもあった元横須賀鎮守府提督を反乱軍にした張本人だから絶対に助けずに殺していたわ」


明石 「っえ!?」


青葉 「でも、今は違いますよね」


提督(東) 「えぇ 今はそんなこと考えていないわ!」


提督(東) 「南たちの話を聞いてわかったわ 瑞鳳は元横須賀鎮守府提督が追い出されて、反乱軍になってしまったことをずっと後悔して一人でなんとかしようと考えてきたのだからその思いを踏みにじるわけにはいかないわ!」


提督(東) 「これで反省とかしてないなら話は別だったけど、追い出されてから約1年間 瑞鳳はずっと自分で自分を苦しめてきたのだから助けるに決まってるわ!」


提督(東) 「誰がなんと言おうと私は必ず助ける!それが元帥の命令で助けるなと言われてもよ!」


若葉 「…司令官らしい答えだな 周りの意義を聞かないところ」


青葉 「そうですね 本当に提督は元提督に似てますね!」


明石 「てっ提督 あまりここで叫んでは…」


提督(東) 「…あっ…」 タッタッタッ…



提督 「…ずいぶんとでっかい声で叫んでたな

そんなに大きいと瑞鳳に聞こえちまうぞ?」タッタッタッ…


提督(東) 「みっ南!聞いてたの!?」


提督 「いや聞いてたのって…あんなでかい声で話してれば聞こえるよ」


提督(東) 「あっ…たしかに」


青葉 「元提督 時雨は止められましたでしょうか?TSサーベルを使ってましたけど」


提督 「夕立が止めてくれたよ 時雨の叫び声に気づいて一瞬の隙をついて気絶させてくれたよ」


青葉 「…さすが夕立ですね 時雨と同じぐらい強いですからね?」


明石 「南提督 ちょっとお伺いしたいことが?」


提督 「なんだ?」


明石 「先ほど、時雨さんが持っていたTSサーベルと言うものはどういうサーベルなんですか?見た感じだとすごく切れ味が良さそうな感じがしたんですが」


提督 「ほぉ?見ただけで切れ味が良さそうとわかるなんて結構良い目してるな」


提督 「まさにその通り 正式名称は対深海棲艦サーベルと言ってな TSサーベルはどんなやつが持っても、振って相手を切りつければ力加減なんて関係なしに必ず通る代物だ」


明石 「っえ!?力加減関係なしに必ず!?」


提督(東) 「そんなの存在するの!?普通力を加えないと切れないわよね!?」


提督 「普通ならな しかもTSサーベルはどんなに使っても刃こぼれどころか、折れることも錆びることもない」


若葉 「まじか!それはすごいな!」


提督(東) 「(…っん?ちょっと待って そのサーベルがあれば、力がなくても誰でも深海棲艦と対抗できるのよね?)」


提督(東) 「(それならもし私が接近戦で戦うことになったら、そのサーベルを使えば私でも対抗できるんじゃ…?)」


提督 「さてと、早く換装置いて風呂入ろっと」タッタッタッ…ガシャンッ 重攻撃型装甲を脱いで置く


提督(東) 「…ねぇ南 ちょっと聞きたいこととお願いがあるのだけど」


提督 「なんだ?」


提督(東) 「…その、TSサーベルって武器は誰でも深海棲艦と対抗できるのよね?」


提督 「扱い方によるけど剣術を習っている奴ならいけると思うぞ?ど素人も使えなくはないからいけると思う」


提督(東) 「…そう、それなら平気ね」


提督 「? なにが平気なんだ…っ! お前、まさか!」ハッ


提督(東) 「察したかしら?それならお願いがあるわ」


提督(東) 「そのサーベル 私に譲って欲しいの!」


提督(東) 「そのサーベルなら私でも扱えるわよね!力がなくても深海棲艦に対抗できるならそのサーベル欲しいわ!」


提督(東) 「もちろんタダでもらうことはしないわ いくらかかってもいいから譲ってちょうだい!」


提督 「だめだっ!あのサーベルだけは絶対に譲れない!あれは女が持っていい武器じゃない!」


提督 「あの武器はどんな奴でも一刀両断するサーベルだ!そんな切れ味のヤバいやつを誰かに譲ることなんてできない!」


提督(東) 「でも私には力がないからそのサーベルが必要なの!接近戦で深海棲艦と戦うことになったらTSサーベルじゃないと対抗できない!」


提督(東) 「だからお願い南!TSサーベルを譲って!!」


提督 「だめだっ!あのサーベルだけは絶対に誰にも譲れない!」


提督 「お前は深海棲艦どころか人を殺したこともないだろ!そんな奴が誰かを殺した時に降りかかる罪悪感に押しつぶされて精神崩壊することだってあるんだぞ!!」


提督(東) 「…っえ?それって…どういうこと?」


提督(東) 「今の言い草だと…南、人を殺したことあるの…?」


提督 「っ!!」ドキッ


明石 「…っえ?」


若葉 「たったしかに今の言い草だと殺したことがあると言ってるようなものだが…そうなのか?南司令官」


提督 「…そっそれは…」タラー…


青葉 「…失言でしたね元提督 余計なことを話しましたね」


提督 「…っえ?」


青葉 「提督 元提督が生まれた故郷の話しは聞いたことありませんよね?」


提督(東) 「っえ?えぇ 聞いたことないわね なにかあったの?」


青葉 「元提督 話してもよろしいでしょうか?逆に今ここで話さなければ誤解を招くかと思います」


提督 「…ちょっと待て 青葉お前…俺の故郷のこと知ってるのか?知ってるやつは上官と伊19しかいないはずだが…」


青葉 「情報交換して入手しました 誰かとは言わなくともおわかりかと思いますが」


提督 「なんの情報と交換したんだ?」


青葉 「…川内さんのことです」


提督 「っ!」


青葉 「嘘の報告書には伊19さんだけが沈んだと書いて、川内さんが沈んだことは書き入れていなかったみたいですね 上官から聞きました」


青葉 「それ以前に私や翔鶴さん、吹雪さんはなんとなくわかっていたんですがね 話してもらっていなくとも あの時、捜索から帰ってきた元提督の顔は絶望に落ちた表情をしてましたから…」


青葉 「…正直、私は自分が情けないと思いました 元提督が落ち込んでいたのに慰めることができませんでしたから…」


青葉 「あのとき元提督を慰めることができていれば、単独行動隊なんかに入らずに済んだと言うのに…」


提督 「…あいにくだが俺はあの時、誰がなんと言おうと単独行動隊に入ることはもう決めていたからな?慰められても手遅れだったからな」


提督 「それに過ぎたことを一々思い出して悔やむな まして、俺のことなんて気にしなくていい」


青葉 「元提督はそう思うかもしれませんが私や吹雪、翔鶴さんはみんな後悔してるんですよ 気にしなくてもいいと言われても…」


提督 「青葉…」


提督(東) 「…えっと、もしかして…私たち、ちょっとお邪魔かな?邪魔ならここから離れるけど…」


青葉 「あぁいえいえ!邪魔じゃありませんよ?逆に元提督の故郷のことを話さないといけないのでここにいて下さい!」


提督(東) 「そう?それならいいんだけど」


提督 「…若葉、明石 悪いがお前たちは聞かないでもらえるか?この事は本当に知られたくないんだ」


提督 「話すのなら東だけにしたい すまないが頼む」


明石 「…っえ?」


若葉 「…相当な過去持ちなのか?」


提督 「…あぁ」


若葉 「…わかった 気になるが、そういうことなら仕方ない 聞かないでおこう」


提督 「すまないな そうしてくれるとありがたい」


提督 「東 俺の部屋に行くぞ ここだと他の奴にも聞かれる恐れがある」タッタッタッ…


提督(東) 「わかったわ それじゃ3人とも、ちょっと南に話聞いてくるからおとなしくしててね?」タッタッタッ…


青葉 「わかりました」 タッタッタッ…


明石 「…青葉さん 南提督の故郷のことってそんなにひどいものなんですか?聞かれたくないと言ってましたが」


青葉 「…かなりひどいです 正直、伊19さんと川内さんが沈んだことの方が断然にマシです」


若葉 「そんなにか!?そんなひどいことが昔にあったのか それは聞かれたくないのもわかるな」


明石 「一言でいいので教えてください青葉さん!間宮券一枚あげるので!」


青葉 「…間宮券は要りませんが、触れてはいけないワードだけは知っておいて損はないですね」


青葉 「…元提督に家族のことだけは絶対に聞かないでください それだけはお願いします」


明石 「…家族のことですか?」


若葉 「…まさか」スッ… 右手の親指を立てて、首元に持ってきて左から右へ動かす(死の意味を表している)


青葉 「…」コクンッ


若葉 「…そういう事だったか それなら聞かない方がいいな」


明石 「っえ?どういうことですか?なにがそういうことなんですか?」


若葉 「南司令官の親元は…」スッ… 先ほどと同じジェスチャーで明石に伝える


明石 「…? クビ?仕事をクビにされたんですか?」


若葉 「いや、そっちじゃなくてだな…」


青葉 「(…たしかに意味は一緒ですが、なぜそっちの意味だと思ったんでしょうか 元提督の親元が仕事をクビにされたぐらいで話してはいけないというのはおかしいですよね)」


若葉 「つまり、こういうことだ」スッ 両手を合わせて拝む


明石 「…お祈り?」(´・ω・`)?


若葉 「だから違う!なんで別の意味の方で受け止めるんだ!たしかにお祈りの時もこうするが!」


青葉 「(…さすが明石さん 機械間類のこと以外はおろそかですね…)」 ツマリシンダトイウコトダ!コトバデイウトシツレイダカライワナカッタノニナンデワカラナインダ!


青葉 「(まっ分かっていましたがね?)」 アァ!ソウイウコトデシタカ!リカイシマシタ













提督の部屋



ガチャッ


提督 「適当に座ってくれ 今紅茶を入れるよ」


提督(東) 「わかったわ」


提督 「…」カチャッ コポポポ…


提督(東) 「…」スッ… 提督の部屋に置かれてるソファに腰をかける


提督 「…なぁ東 お前は本当に聞きたいのか?俺の故郷のこと」カチャカチャ…


提督 「正直、面白いことでもないし楽しくもないぞ?あまり話す気になれないんだが…」タッタッタッ…カタッ テーブルの上に紅茶の入ったティーカップを置く


提督(東) 「…さっき話してくれるって言ったよね?今さら話さないなんて言わないでもらえるかしら」


提督 「…そうだよな 話さないといけないよな?」スッ… 東とは反対側に置かれてるソファに腰をかける


提督(東) 「…そんなにひどい事なの?南の故郷の話って?」


提督 「…まぁな 伊19たちが沈んだ時よりひどかったからな 大事な友人や知人、家族が全員殺されたから…」


提督(東) 「…殺された?」


提督 「…俺は元々、北と一緒で戦争が起きてる村で生まれてな 小さい時からありとあらゆる戦闘術を教えられては戦地をかけた」


提督 「この腕や足もその時に改造したものなんだ 普通の人間の力じゃ限界があるから中に燃料式の機械を入れて力を極限まで上げることを命じられたんだ」


提督 「艦載機は後につけたものだけどな どうせ改造してるなら艦載機を発艦させるカタパルト付けるぐらい平気だろうと思って妖精に頼んで付けたんだ」


提督(東) 「…その改造した手で人を殺してきたの?」


提督 「…あぁ 俺の愛用武器【対人粉砕機】を使って何百と超える数を殺してきた 確実に一撃でな」


提督(東) 「…対人粉砕機?」


提督 「【別名 BIG hand crusher(大きな手の粉砕)】わかりやすく言うとロボットアニメで出てくるロボットの手を付けたようなものだ そう思った方がわかりやすい」


提督 「その武器は俺の改造された手と連動して俺の改造された手以上に力を出すことが出来て、ただ人を殺すためだけに作られた殺戮兵器だ」


提督 「…ちなみに今俺の髪の毛は黒だが、本当は白だったんだぞ?しかも地毛でな」


提督(東) 「っえ!?そうだったの!?」


提督 「あぁ 返り血で白じゃなくなっちまったけどな…」


提督(東) 「あっ…」ハッ


提督 「さすがに髪の色が血の色だとまずいから黒に染めたけどな 黒の方がまた血がついたり、染めた色が剥げてきたりしても目立たないからな」


提督 「それで戦争を終わりにするために一気に敵を倒そうと無茶な作戦を立てたバカがいてな?その作戦が実行されたんだ」


提督 「そんな無茶な作戦に仲間は次々と殺されていき、気がついた時にはもう俺一人しか生きてる奴がいなかったんだ 敵も全滅してたよ」


提督 「家族を失って…友人や知人、いろんな人がみんな殺された…正直、絶望でしかなかったよ」


提督 「大事な人たちがみんな死んで、俺だけが生き残っていても意味ないし つまらないから自害しようかとも思った時に上官に会ったんだ」


提督(東) 「上官に?」


提督 「あぁ 上官は時々、各地に存在する村に顔を出してあいさつしに行くんだ」


提督 「本人はただ挨拶しに行くだけだと言ってたが実際はなに考えてるかはわからん 別になにか企んでるのかはな?」


提督 「…大体俺の故郷のことはこれで全部だな これで満足したか?」


提督(東) 「…うん ごめんね?辛いことを思い出させちゃって…」


提督 「別に気にしてない 元はと言えば俺が口を滑らせたのが悪いんだからお前が謝る必要はない」


提督 「それに話してなければ、変な噂を立てられてたかもしれないからな?誤解を招くことだけは避けたい」


提督(東) 「…」


提督 「…それと、TSサーベルのことなんだが」


提督(東) 「っ!」


提督 「あのサーベルはマジでよく切れるんだ 力加減なんて関係なしに相手を一刀両断しちまうから俺もだが、他のやつにも使わせたくないんだ」


提督 「それに東は人は愚か、深海棲艦も自分の手で殺したことないだろ?だからなおさら手を汚して欲しくないんだ」


提督 「1度でも人や深海棲艦を殺すとその事が永遠に脳裏に浮かんでトラウマになっちまう奴もいる 東にそんな思いをさせたくないんだ!」


提督 「…それでも、あのサーベルを譲って欲しいか?自分の身を守るために持つぶんには構わないが絶対に殺さないという保証はないだろ?」


提督(東) 「そっそれは…」


提督 「…それでも欲しいならお前に譲ってやる 危険だが、お前なら悪用しないと信用できる どうする?」


提督(東) 「…」 カチッカチッカチッカチッ… 静寂に包まれた部屋の中は時計の針の音で鳴り響く


提督 「…」 カチッカチッカチッカチッ…


カチッ


時計 『22時だze!良い子はもう寝る時間だze!』


提督 「…もう22時か 時間というものは経つのが早いな?」


提督 「まっすぐに答えを出す必要はない ゆっくり考えて、答えが出た時には教えてくれ」


提督(東) 「…うん そうするわ」



コンコンッ


アオバデス!ナカニハイッテヨロシイデショウカ


提督 「いいぞ 中に入って」


シツレイシマス!


ガチャッ


青葉 「どうもー!恐縮です 一言お願いします!」


提督 「お前は来ていきなりなにを言ってるんだ それで、なにか用か?」


青葉 「はい!艦娘用ドックにお湯を貯めたのでお風呂の準備ができたことをお知らせにまいりました!」


提督 「風呂?そんなのシャワー浴びれば…」


青葉 「…」チラッ 目線を東提督の方へ向ける


提督 「っ! …そうだな?たまには広い風呂もいいかもしれないな?(なるほど そういうことか)」


提督 「東 先入ってこいよ?潮風や体動かしたりして汗とかかいたろ?」


提督(東) 「っえ?いいの?」


提督 「別にいいよ それと今日はもう遅いから泊まっていけ 部屋は空き部屋でも金剛と一緒でもいいからそこで寝てくれ」


提督(東) 「わかったわ ありがとね?南」


提督 「どういたしまして!」


青葉 「それでは元提督 提督の着替えを一式もらっていきますね?」


提督 「あぁいいぞ いつもの場所にしまってあるから適当に持ってってくれ」


青葉 「ついでなんで私も私服になってもいいですか?」


提督 「別に構わないぞ?その代わり すぐ着替えられるように寝る時とかには枕元とか近くに置いておけよ?」


青葉 「わかっています!それではもらっていきます!」タッタッタッ…スーッ クローゼットの一番下の引き出しを開ける


提督 「東も自分で見ていいやつがあったらそれ着るといい 適当に選んでくれ?」


提督(東) 「わかったわ」スクッ タッタッタッ…


提督 「さてと、俺はその間適当にブラブラしてるか?」スクッ タッタッタッ…


ガチャッ…パタンッ


青葉 「…」


提督(東) 「んー…どれにしようかな?けっこう可愛いやつがあって迷うわね」ゴソゴソ


青葉 「…提督 お風呂、ご一緒させてもらってもいいですか?」


提督(東) 「…っえ?別にかまわないけど…どうしたの?一緒に入りたいなんて」


青葉 「少しお話があります ここではちょっと聞かれてしまう可能性があるのて話せません」


提督(東) 「? わかったわ それじゃ着替えを選んで早く行きましょ?」


青葉 「はい」













艦娘用ドック



チョロチョロ… お湯が艦娘用ドックの中に入って巡回している


提督(東) 「ふぅ〜…生き返るわぁ?やっぱり動いた後のお風呂は最高ね」ヌクヌク


青葉 「ホントですねぇ〜?」ハァー


提督(東) 「いつもはシャワーばっかりだったから、たまには広いお風呂もいいものねぇ?ゆっくり湯船につかれて癒されるわ〜…♪」///


青葉 「ふみぃ〜…」///


提督(東) 「…それで青葉 さっき話したいことがあるって言ってたけど、話してもらえるかしら?」


青葉 「…そうですね?気持ちよくなってるところ釘刺すようなことを聞きますが、正直に答えますね」


青葉 「…私は反対ですよ 提督がTSサーベルを所持するなんて」


提督(東) 「…っえ?」


青葉 「先ほど、元提督と話をしていたのを盗み聞きしていましたが悩んでるようでしたら受け取らない方がいいです」


青葉 「元提督も言ってましたが、今まで手を汚したことのない方が手を染めると後悔や罪悪感に押し潰されてしまいます」


青葉 「そんなことになってしまったら、提督はもう元の生活に戻ることはできません 今まで通りの指揮を出すことができなくなってしまいます」


青葉 「なので私は絶対に賛成しません それでもTSサーベルを所持しようとしますか?」


提督(東) 「…それは…」


青葉 「…迷っているなら持たない方がいいです 後衛からの援護もやらせたくないというのに、さらにTSサーベルまで所持しようとしてるんですからなおさら反対です」


青葉 「提督は今まで通り安全なところから指揮をしてくれればいいです なので戦おうとなんてしないでください」


提督(東) 「…いやよ」


提督(東) 「あなた達が危険を冒して戦っているのに私だけ安全なところから見守ってるなんてそんなのおかしいわ!」


提督(東) 「私だって戦えなくないんだから一緒に戦うのが普通でしょ!戦力は弱いとしても援護ぐらいにはなるはずよ!」


青葉 「提督は指揮官なんですよ?指揮官が失っては艦隊が動けなくなってしまいます」


青葉 「いくら私たちの判断で動けるとしても限度があります 提督を失っては確実に支障は出ます!」


提督(東) 「だからあなた達に指揮の訓練をさせてるじゃない 私が指示出さなくても旗艦が状況判断してどういった行動を取ればいいかを教えてるでしょ?」


提督(東) 「なにかあったときに私がいなかったり、無線が使えなかったりしたらみんなバラバラになって単独行動になっちゃうでしょ?そうならないためにあなたにも教えてるじゃない」


青葉 「たしかに教えてもらってますが…」


提督(東) 「…まっあなたの場合は元々が大湊警備府に所属してたと言うのもあるからそういうことに関しては完璧だったわね 私が教えるまでもなかったわ」


提督(東) 「さすが、元最高指揮官と言われていた鎮守府にいただけあるわね あなたが来て早々と東我原の成果ランキングのトップはダントツで青葉だったものね?新人のくせに出来すぎてると思ったわ」


青葉 「…元々大湊警備府に所属してた方々には元居た鎮守府のことは話すなと言われていましたからね 話したら元提督はどうなったのかを聞かれてしまうので…」


提督(東) 「…なるほどね たしかに元最高指揮官と呼ばれていた方が単独行動隊に入ったなんて知られたらいろいろとまずいものね」


青葉 「そういうことです」


2人 「「…」」


提督(東) 「…青葉 あなたがなんと言おうと私も戦場に出るわ」


提督(東) 「たしかに私は人は愚か 深海棲艦も殺したことがないけど戦えなくはないんだから私も援護ぐらいしかできないけどやるわ!」


提督(東) 「私の装備は主砲が小さくなるから駆逐艦どころか補給艦すら一撃で倒すことはできなくなるわ となると、あとは南から譲ってもらうTSサーベルの扱いに気をつければ万事解決よね?」


青葉 「万事解決とまではいかないかと思いますが」


青葉 「…はぁ やっぱり、提督は頑固ですね?私やみんなが反対してもやめるつもりはないみたいですね?」


提督(東) 「やめるつもりはないわ 絶対にね!」


青葉 「…そうですか わかりました これ以上言っても提督はやめるつもりないみたいなのでもう言うのをやめます」


青葉 「だけど!もし万が一、提督自身の手で深海棲艦を殺めてしまった場合には元提督に相談してください」


青葉 「元提督なら絶対に助けてくれます 後悔や罪悪感に押しつぶされそうになった時には我慢せず元提督に助けを求めてください」


青葉 「我慢していたら精神崩壊する恐れがあります 精神崩壊しなくとも精神異常が起きてもおかしくありません それだけは約束してください!」


提督(東) 「…わかったわ その時は南に助けを求めるわ」


青葉 「お願いします それと元提督からも聞いているはずですが元提督の過去のことは他言無用にしてくださいね?知ってる方は私と提督、上官と雷しかいないのでそれ以外の方には話さないようお願いします」


提督(東) 「…っえ?なんで雷も知ってるの?南から聞いたの?」


青葉 「そうみたいです 大雑把に話したみたいですが、吹雪さんに性格のことを注意されて落ち込んでいた時に聞いたみたいです」


青葉 「元提督はいつもそうなんですが誰かが落ち込んでいたりすると自分の過去のことを話すんです 落ち込んでいる方の事より自分の方が辛いことがあったんだぞと言って慰めるんです」


青葉 「その人それぞれですが他人の過去のことなんてどうでもいいという方もいますがそういう場合にはまた別の方法で落ち込んでる方を慰めようとします 元提督は困っている人を見過ごせない性格なので本当に優しい方です」


青葉 「元提督自身、家族が皆殺しにされたというのに自分のことより他の方のことを優先して助けようとしてくれるところ…本当に、優しすぎます」


提督(東) 「…そうよね 南、すごく優しいわよね?目つき悪いうえに口調も荒いのに、性格はすごく仲間思いで誰かが困ってたらすぐに助けようとしてくれるよね」


青葉 「はい だから私はあの方が好きなんです 今でもずっと…っ!!!!」///ハッ!!


提督(東) 「墓穴掘ったわね?青葉 気を許した瞬間に南のこと好きなんて言っちゃって?」クスッ


青葉 「〜っ!!!!!!」///カァァ!!


提督(東) 「ふふっ!顔真っ赤にさせて よほど恥ずかしかったのかしら?」


青葉 「そっそれはあたりまえじゃないですか!!こんな恥ずかしいことを口に出して、提督に聞かれてしまったんですから恥ずかしいに決まってます!!」///


提督(東) 「別に好きって聞かれたぐらいでそこまで恥ずかしがることはないわ 南本人が目の前にいるなら話は別だけどね?」


青葉 「そっそれはそうかもしれませんが…」


ガララ…


夕立 「お風呂だっぽいー!」パタパタ…


時雨 「夕立 はしゃぐと危ないよ?てかタオルぐらい巻きなよ」ウツラウツラ… 眠気に襲われながら入ってくる


青葉 「おや?お二人も入りに来たんですか?」


夕立 「あっ青葉に東提督さん!2人も入ってたぽい?」


時雨 「一緒に入っても平気かい?」


提督(東) 「構わないわよ?それより時雨 あなた大丈夫?かなり眠そうだけど…」


時雨 「うん…ちょっと半分くらい寝てるけど平気だよ?動いたあとはシャワーぐらいは浴びたいからね」


提督(東) 「たしかに汗かいたまま寝るのは気持ち悪いものね?それはわかるわ」


夕立 「ぽーい!」パタパタ… 走って湯船に浸かろうと…


時雨 「夕立 湯船に浸かる前に体洗うよ?汗や潮風に当たった身体で入るのは非常識だよ」


夕立 「ぽいぽーい!わかったぽーい!」パタパタ…


ガララ…


明石 「お風呂に入ってリフレッシュふぉー!!」(*//艸//)♡


若葉 「いきなりなにを言ってるんだ明石さん…」


提督(東) 「あら?あなた達も入りに来たの?」


明石 「おや?提督も入ってましたか はい!南提督が潮風に当たって体がベタつくだろうからお風呂入ってサッパリしてこいと言われたので入りに来ました!」


若葉 「邪魔をする」


提督(東) 「構わないわ みんなで入りましょ!」


夕立 「ぽいぽいぽーい!夕立泡まみれだっぽーい!」ワシャヤシャ… 頭や体全体を洗っている


時雨 「夕立 しゃべりながら洗ってると口の中にシャンプー入るよ?」ゴシゴシ…


夕立 「ぽーい!」ワシャヤシャ…


ガララ…


吹雪 「…おや?今日は混んでますね この時間なら空いてると思ったんですが」


青葉 「おや?吹雪さんも入りに来たんですか?」


吹雪 「はい 潮風や海水を浴びてしまったので身体がベタベタするので入りに来ました 皆さんも同じ理由ですよね?」


時雨 「そうだね 僕達も海に出たから身体がベタベタするから入ったんだ」


夕立 「夕立は長時間出てなかったけど、なんか気分的に入りたくなったっぽい!」


提督(東) 「お邪魔だったかしら?空いてると思って来たんだったら私は出るわ」


吹雪 「あぁいえ、大丈夫ですよ?ちゃんと温まってから出てください 温まらない状態で上がると風邪引いてしまう恐れがあるのでゆっくりしてください」


提督(東) 「そう?それならお言葉に甘えて温まるまで入らせてもらうわ」


夕立 「着水っぽーい!」バシャーン!! 飛び込んで湯船の中に入る


時雨 「夕立 もっと静かに入りな?他の人に迷惑だよ」


夕立 「潜水艦夕立 潜りまーすっぽい!」ザブンッ


時雨 「いや駆逐艦でしょ…てか潜らない」


ブクブク…


夕立 「ぽーいっ!先手必勝!」ザバァッ


ムニュウ


青葉 「ひゃあぁぁぁぁぁっっ!!!!!?」///夕立が胸の中に飛び込んでくる


提督(東) 「はぅっ!!!?」キーンッ!! 青葉の声が耳に響く


夕立 「ぽいぽーい 青葉さんまた胸大きくなったっぽい?前触った時より膨らんでるっぽい?」ムニュムニュ


青葉 「なっなにするんですか夕立!!てかいつまでも触ってないで離れてください!!」///


夕立 「いやだっぽい 青葉の胸大きくて触り心地最高っぽい!」スリスリ


青葉 「ひゃあぁぁあぁぁぁぁっっ!!!!!!」///ビクゥッ!!


提督(東) 「2回目!!!?」キーンッ!!!!


夕立 「ぽいぽいぽーい!青葉さんの胸柔らかくて気持ちいい~!!」スリスリ


青葉 「やっやめてください夕立!!いい加減にしないと怒りますよ!?」///


夕立 「青葉さんが怒っても怖くないぽーい!」スリスリ


青葉 「ちょっやだ!んんっ!!」///ビクッ


明石&若葉 「「っ!!!?」」///ドキッ


提督(東) 「おぉぉ…耳が…耳鳴りが…」キーン… 耳鳴りが鳴っていて青葉の色声が聞こえてない


夕立 「ぽぽーい?なんか色っぽい声が聞こえたよ~?もしかして気持ちよかったぽい?」ニヤニヤ


青葉 「そっそそんな声出してません!!てか離れてください!!」///


夕立 「いやだよ~!次は青葉さんの胸の中に腕を包み込んでもらって…!」(//゜∀゜//)=3ハァハァ










ここまで修正完了









時雨 「やめなさい」バシィッ


夕立 「痛いっぽい!」時雨に頭にチョップされる


吹雪 「いたずらしすぎですよ?夕立 青葉さん嫌がってるじゃありませんか?」チャプ… 体などを洗い終わって湯船に浸かりにくる


夕立 「ぶー!だって青葉さんの胸が大きいから触りたくなったっぽい!」(`・н・´)


吹雪 「それで触っていいことにはなりません まして、今現在他の鎮守府の方もいるんですからなおさらそういうことをしてはなりません」


時雨 「そうだよ夕立 するなら二人っきりの時にした方がいいよ?」


夕立 「わかったっぽい!」


青葉 「わかったじゃありませんよ!時雨もなに変なこと言ってるんですか!!」


青葉 「私としていいのは提督だけです!他の方とは絶対にしません!」


明石&若葉 「「…」」///カァァ…


時雨 「あっ青葉さん それ…今言ったらまずいんじゃ?」


青葉 「…っあ!?」///カァァ!!


青葉 「うぅ…」///ブクブク… 口元に湯船を付けて息を吐きブクブクさせる


吹雪 「…自爆しましたね…」


時雨 「だね…」


夕立 「ぽーい!それじゃ次は東提督の胸にめがけてーっ!!」バシャバシャッ


吹雪 「いい加減にしなさい夕立 やめないと明日の朝まで絶頂刑にしますよ?」


明石 「絶頂刑!?」///


夕立 「ぼいーっ!!それはいやだっぽい!!やめるから絶頂刑はやらないで!?」


吹雪 「やらなければいいです おとなしくお風呂に入っててください」


夕立 「ぽいー…」


若葉 「…なぁ、吹雪 その…絶頂刑とは一体?」///


吹雪 「私が決めた処罰法です 相手が敏感とする場所を攻めまくって数時間にわたる絶頂を味わらせる拷問です」


吹雪 「快楽に溺れる可能性がありますが…気持ちよくなりたいですか?」


若葉 「いやけっこうだ!!私は遠慮しておくぞ!?」///


吹雪 「それでは明石さんは受けてみたいですか?」


明石 「っえ!?いっいや、けっこうです わたしはそういうことに興味ないので…」///


吹雪 「賢明な判断です 私も基本的にやりたくなかったので断ってもらえてなによりです」


明石&若葉 「「(じゃあなんで聞いてきたんだ!)」」


提督(東) 「…やっと耳鳴りが治ってきた もう青葉!急に大きな声出さないでよ?恥ずかしくて騒いだのはわかるけど限度を考えてほしいわ?」


青葉 「すっすみません 以後気をつけます…」///


ガララ…


比叡 「失礼しまーす!一緒に入らせてもらいます!」


金剛 「私も入るデース!」


提督(東) 「あら?二人も入りに来たの?」


比叡 「はい!南提督に提督たちがお風呂に入ってるから一緒に入ってこいと言われたので入りに来ました!」


金剛 「私は比叡に誘われたから来たデース!」


明石 「今までずっと寝てたんですか?比叡さん」


比叡 「いえ、金剛お姉様の部屋に運ばれてから数十分ぐらいで目が覚めました それからずっと金剛お姉様とお話をしてました!」


金剛 「今の今まで話してたネ!」


若葉 「今まで!?ずいぶん長く話してたんだな いったい何を話してたんだ?」


金剛 「それは…」


比叡 「ひえぇぇー!!!!おっお姉様教えないでください!南提督のことをよく知ろうとして聞いてたなんて言わないでください!!」///


時雨 「いや、もう自分で言ってるよ?比叡さん」


比叡 「っあ!!!?」///ハッ


金剛 「もう徹底的に教えたネ!本来ならブッキーとかに聞いた方がよくわかるんデスが比叡がどうしても私から聞きたいと言ってむぐっ!」


比叡 「そっそれ以上は言わないでくださいお姉様!!恥ずかしいです!!」///


吹雪 「…本当に提督のことを好きになる方が増えてきましたね?鎮守府外の方々も提督のことを好きになって…」ハァ…


夕立 「ほんとっぽいね?ライバルが増えてくるっぽい」


時雨 「しかたないよ 提督は誰にでも優しくするからみんな惚れちゃうんだもん?」


青葉 「目つきや口調は悪いですけどね?」


明石 「…南提督を好きになる方って本当に多いですね?どこがいいのか私にはまったくわかりません」


若葉 「私は少なからずわかるぞ?」


明石 「わかるんですか!?」


若葉 「あぁ 私も南司令官に助けられた身だからな?みんなが南司令官のことを好きになる理由 わからなくもない」


明石 「…てことは、若葉も南提督のことを…?」


若葉 「…好きっとまでは言わないが嫌いじゃない 信頼できる指揮官だと思ってる」ニコッ


明石 「っ!」


明石 「(いつも表情が固い若葉が笑った…それほど信頼できるということみたいですね?笑顔になったのがなによりの証拠ですね)」


若葉 「明石さんも南司令官のことそこまで警戒しなくとも平気だと思うぞ?決して悪い人じゃないことはたしかだ」


明石 「あっいや、別に警戒してるわけじゃありませんよ?ただあんなにも目つきが悪いのによくみんな惚れるなぁと思っただけですよ」


提督(東) 「明石 男は顔じゃないのよ?顔より性格よ!」


明石 「…まぁ、たしかにそうかもしれませんが…」


…オーイ サッキカラサワガシイガナニガアッタンダ? 脱衣場から提督が話しかけてくる


提督(東) 「っ!? みっ南!?」///


吹雪 「いえ、なんでもありません いつもの夕立が騒いでるだけです」


アァ ナルホド?リカイシタ


夕立 「ちょっ!?それは心外っぽい!騒いだのは夕立じゃなくて青葉さんだよ!」


青葉 「騒がしくさせたのは夕立のせいですよね?」


夕立 「うっ…なっなら比叡さんだって騒いでたっぽい!提督さんのことでいきなり… 」


比叡 「ひえぇぇーっ!!!!!?そっそれ以上は言わないでください!!」///


夕立 「ほらっぽい!」


時雨 「今のは夕立のせいで比叡さん騒いだよね?夕立が悪いよ」


夕立 「うっ…」


…マァ タノシクハイッテルブンニハモンクイワナイガアマリフザケスギンナヨ?


金剛 「わかってるデース!それより提督 提督はまだお風呂入ってないんデスよね?」シャー… シャワーを使って体を洗ってる


アァ ハイッテナイガ…


金剛 「提督も一緒に入るデース!」


全員 「「っ!!!!!?」」ドキッ!!


イヤ、オレオトコダカラナ?オンナシカイナイフロニオトコガハイッタラヘンタイダロ


金剛 「大丈夫デース!みんな気にしてないネー!」


提督(東) 「いやいや金剛ちゃん!?私気にするよ!?超がつくほど気にするよ!?」///


明石 「そうですよ!?私だって気にしますよ!?」///


若葉 「さっさすがに男の人に体を見られるのは…恥ずかしい」///


金剛 「えぇー?そんなに恥ずかしいですか?別に私は気にしないデース ねぇ比叡?」


比叡 「っえ!?いっいや、わたしは…その…」///


金剛 「比叡!ここで引き下がったらいつまで経っても提督に思いを伝えることができないデース!一気にここでATKするネー!」ヒソヒソ


比叡 「いやいやいやいやっ!!!!!?お姉様だけならまだしも他の方も入るじゃないですか!!!?そんな公開処刑みたいなことできませんよ!?」///


金剛 「みんながいるからこそやるんデス!提督は私のものだぞとみんなに見せびらかしてやればいいデース!」ヒソヒソ


比叡 「ひっひえぇぇーっ!!!!!?」///


…アンマリサワグナヨ?ナニゴトカトオモッテホカノヤツマデクルカラナ?


比叡 「すっすみません!何度も騒がしくしてしまって!」///


ベツニイイヨ ソレジャ、チャントアッタマッテカラデルンダゾ?


タッタッタッ…


吹雪 「…い、行っちゃいましたね 提督…(提督とお風呂…)」///


時雨 「そっそうだね 行っちゃったね…(入りたかったな…)」///


青葉 「(提督とお風呂…入ったことありませんね?一度でもいいから一緒に…)」///ブクブク…


夕立 「ぽっぽーい…提督さんとお風呂、入りたかったっぽーい」///


提督(東) 「(私も一緒に入りたかった…)」///ブクブク…


比叡 「(みっ南提督とお風呂…南提督とお風呂…)」///ブクブク…


明石 「…ちっ沈黙に包まれちゃいましたね?さっきまで騒がしかったのに…」


若葉 「そっそうだな みんな顔を赤くして黙ってしまったな…」


金剛 「みんな顔真っ赤デース!おもしろいネー!」


明石 「あなたのせいでしょ金剛さん…」ハァ…


全員 「「…」」///













通路ー弓道場近く



提督 「…なんも用ねぇけどなんか足踏み入れちまったな?あいつらが風呂入ってるから暇で来ちまったけど…」タッタッタッ…


提督 「もうシャワー浴びて寝ようかな?いや、せっかくだし広い風呂に入りたいな…」ウーン


提督 「…っん?」











弓道場



瑞鳳 「…」ギリリリ…バシュンッ!!


ストンッ 矢は的のど真ん中に当たる


瑞鳳 「…」スッ…スチャッ 次の矢を構えて狙いを定める


瑞鳳 「…」ギリリリ…バシュンッ!!


ストンッ 最初に当てた矢の数ミリ横にずれてど真ん中に当たる


瑞鳳 「…ふぅ…」


瑞鳳 「(最初に放った矢より数ミリ横にずれちゃった…まだまだだな?もう少し微調整しないと!)」


提督 「頑張ってるな?瑞鳳 精が出てるな!」タッタッタッ…


瑞鳳 「提督 どうしたんですか?このような場所にきて なにか私に用でしょうか?」


提督 「いや、とくに用はないよ?ただ暇だったからここに足を踏み入れただけだ」


提督 「それにしても、さすがの腕だな?瑞鳳 2本ともど真ん中じゃないか?他の的にも矢が刺さってるが全部真ん中に刺さってるじゃないか!」


提督 「さすが軽空母と言ったところだな?射撃の腕は一流だな!」


瑞鳳 「…いえ、これではダメです 最初に放った矢より数ミリずれてしまいました 完全に同じ位置に当てないと一流とは言えません」


提督 「おっ同じ位置って…さすがにそれはキツいだろ?まして弓矢じゃなおさら…」


瑞鳳 「だとしてもです 狙ったところに完全に当てなくてはまだまだ未熟と言うことです 完璧にできなくては元提督を助け出すことだってできません」


提督 「いや狙いが数ミリズレただけで大袈裟過ぎだよ…」


瑞鳳 「大袈裟ではありません!元提督を助け出すためにはミリ単位のミスも許されません!」


瑞鳳 「元提督をこちらに連れ戻すのは非情に困難です!もし失敗なんてしたら、元提督は…!」


提督 「落ち着け 失敗することを考えるんじゃねぇ?たかが射撃でそんなこと思うんじゃねぇよ」


瑞鳳 「だって…!!」


提督 「おまえの気持ちわからないわけじゃない もしおまえの元提督を連れ戻すのに失敗したら俺たち全員に火の粉が降りかかるからそのプレッシャーがあって怖いんだろ?」


瑞鳳 「っ!」


提督 「仮に連れ戻すことができたとしても、他の奴らに説得ができなければ処刑されるからな それも踏まえて心配なんだろ?」


瑞鳳 「…」


提督 「それをごまかすためにこんな時間に射撃訓練してた…まっそんなところだろ?絶対に失敗は許されないからもっと強くならないといけないと思う気持ちもあれば、失敗したらみんなに迷惑をかける」


提督 「…不安でいっぱいなんだよな?瑞鳳」


瑞鳳 「…」



提督 「…少し外の風にあたりに行くぞ 練習は終わりにして、ここで辛気臭い話しても気分が晴れない」


提督 「鎮守府の屋上なら良い風吹くだろ?少し話そう」


瑞鳳 「…はい」


タッタッタッ…











鎮守府屋上



ヒュー… さほど強くなく心地よい風が吹いている


提督 「んー!ちょうどいいぐらいの風だな?すげぇ気持ちいいな!」


瑞鳳 「…そうですね 心地よいですね…」


提督 「…そんな元気ない声で返答しないでくれよ 元気に言った俺がバカみたいじゃないか…」


瑞鳳 「…すみません」


提督 「いや別に謝ることはないが…まぁとにかく ここで立ってるのもなんだし、ベンチに座って少し話そうぜ?」


瑞鳳 「…はい」


タッタッタッ…


提督 「よっと?」ストンッ 屋上に取り付けられているベンチに腰かける


瑞鳳 「…」ストン


提督 「…俺だと心配か?俺じゃお前の元提督を救えないと思ってるか?」


瑞鳳 「…そうは思っていません そうは思ってないんですが…ただ、やっぱり心配なんです」


瑞鳳 「元提督は過去2番目に最高指揮官と呼ばれていたほどです 相手がどう動いてくるかを一瞬にして予測することができるほどの実力を持っています」


瑞鳳 「そのうえに換装を改造して元よりさらに強くする技術も持っています そんな2つの特技を持っている方を連れ出して説得することが本当にできるのか…すごく、心配なんです」


提督 「…」


瑞鳳 「…提督 提督は、私の元提督を救えると思っていますか?正直に答えてください」


提督 「…そうだな?連れ出すことはできるかもしれないが説得するとなると…正直、不安だな」


提督 「あいつはお前の言葉を完全に聞こうとしてなかったからそれをなんとかできれば救えると思う あいつを説得するのにはお前が自分からあいつに伝える必要がある」


提督 「誰かが説得するよりもお前の言葉で説得した方が効率がいい …まっ聞いてくれなければ意味ないけどな?」


瑞鳳 「…」


提督 「…なぁ瑞鳳 お前は過去あいつに説得した時になにか証明できる物とかって見せたのか?」


瑞鳳 「…見せました ですが、その証明となる物はすべて亡き私の元から盗った物だと反発して信じてくれませんでした…」


提督 「…そうか ならお前とあいつだけの秘密の合言葉とかってないのか?あればそれを言えば…」


瑞鳳 「それも言いました ですが、亡き私の脳内から盗った記憶だと反発して信じてくれませんでした…」


提督 「それはさすがに無理があるだろ どうやって死んだ奴の頭から記憶を盗るんだよ?今の医学上不可能だぞ」


瑞鳳 「…それでも、信じてくれなかったんです 何度も言ったんですが…」


提督 「…そうか となると本当に説得が厳しいな?お前の言葉を聞かないとなれば、他の奴が説得しようとしてもまずあいつは信じない どんなに言ってもまず無理に近いな」


瑞鳳 「…それじゃ、やっぱり…処刑するしか…っ!」ググッ!!


提督 「まだ決めつけるのは早いぞ?瑞鳳 そんな早く決めつけなくてもまだ時間はある」


提督 「殺すのは最終決断だ!だからまだ希望を持て!助けられないなんて決めつけるな!」


瑞鳳 「提督…」


瑞鳳 「…すみません 気を悪くさせてしまって…」


提督 「別にいいよ 不安な気持ちでいっぱいなのはわかってるからそんなことを思っちまうのは仕方ない」


提督 「だが、いつまでもそういうことを考えてるとろくなことがないからあまりそういう事を考えるな いいな?」


瑞鳳 「…はい わかりました」


提督 「それじゃ 俺はまだ風呂入ってないから戻るな?お前も早く寝床に戻って疲れとれよ?」スクッタッタッタッ…


瑞鳳 「…わかりました」


ガチャッ


提督 「…もし、不安でいっぱいになったら俺んところに来い その時は慰めてやるから?」


瑞鳳 「…はい すみませんがその時はお願いします」


提督 「任された」ギィィ…


パタンッ…


瑞鳳 「…」スッ…


パンパンッ!!


瑞鳳 「…ふぅ」頬を平手で叩いて喝を入れる


瑞鳳 「(まったく 私ったらなにやってるんだろ?提督に心配かけて…こんなんじゃ元エースと呼ばれていたのが恥ずかしい!)」


瑞鳳 「(元エースと呼ばれていたんだからもっとエースらしくしないと!)」


瑞鳳 「…必ず、助け出さないと!」グッ!!













朝ー提督の部屋



提督 「すー…すー…」


提督 「んー…すぅ…すぅ…」


コンコンッ


テイトク アサデスヨ?オキテイマスカ?


提督 「すぅ…すぅ…」


…ネテルヨウデスネ ナカニハイリマスヨ?


ガチャッ


扶桑 「…これはまた豪快に寝てますね?昔から変わりませんね ねぼすけなところ」タッタッタッ…


扶桑 「提督 起きてください?朝ですよ」


提督 「すぅ…すぅ…」


扶桑 「起きてください提督!早く起きないとご飯覚めてしまいます!」ユサユサ


提督 「すぅ…すぅ…」


扶桑 「おーきーてーくーだーさーい!!てーいーとーくー!!」


提督 「すぅ…すぅ…」


扶桑 「起きない…どうしましょう」


ガチャッ


山城 「提督おはようございます!朝ですよ!」


扶桑 「あら山城 あなたも来たの?」


山城 「あっ姉さま!はい 私も提督を起こしに来ました!…でも…」


提督 「すぅ…すぅ…」


山城 「…あいかわらずぐっすり寝てますね けっこう大きめに声出したんですが…」


扶桑 「ほんとね 提督はなかなか起きないからほんとに困ったものね?」


山城 「どうしますか?ちょっと暴力的ですが叩いて起こしますか?」


扶桑 「さすがに叩くのはちょっと…」


扶桑 「…仕方ないわね?山城 アレをやるわよ!」


山城 「えぇっ!?あっアレをやるんですか!?」///カァァ


山城 「でもあれはやるなと提督に言われて…」///


扶桑 「提督が起きないのが悪いのよ ほら?早く反対側について!」


山城 「うぅ…わっわかりました」///タッタッタッ…スゥ 扶桑とは反対側に回り込んで二人で提督を挟むよう配置に着く


扶桑 「それじゃいくわよ?一緒に合わせて言うのよ?」


山城 「はっはい…」///


扶桑 「せーの!」


扶桑&山城 「「提督 起きないと姉妹丼で朝からお相手してもらいますよ!」」///ムニュッ 提督の顔に胸を押し付けて二人で挟む


提督 「っ!!!!!?」///ガバッ!!


扶桑 「うふふ!やっと起きましたね?提督」


山城 「~っ…」///


提督 「…扶桑 山城 お前らそれはやるなって言っておいたよな?」///


扶桑 「提督が起きないのが悪いんですよ?すぐに起きればこのような事はしませんでしたよ?」


提督 「たしかにそうかもしれないが…」///


山城 「(うぅ〜…や、やっぱり恥ずかしい…)」///


提督 「…山城 お前もムリしてやることないからな?いやならいやだってちゃんと言え?」


山城 「…すっすみません 姉さまに頼まれたのでつい…」///


提督 「あー…朝から姉妹に柔らかいものを押し付けられて落ち着かねぇな?早く起きて飯食いに行こ」スクッ


扶桑 「提督 なんでしたら今から私たちとしませんか…♡」///


山城 「姉さまっ!!!?」///


提督 「悪いが相手するとしたら夜しかやらないからな?日が出てる時はしないって何回も言っただろ?」


扶桑 「んもぅ!提督はノリが悪いですね?」(。Ծˇ_ˇԾ 。)


提督 「ノリが悪くてけっこう それより早く行くぞ?」


扶桑 「はい わかりました」


山城 「(てっ提督と、姉さまと一緒に3人で…)」///


山城 「(あぁぁぁぁぁっ!!!!!!むりむりむりむりっっ!!!!!!はっ恥ずかしすぎてムリィィィっ!!!!!!)」///ブンブンブンブンッ!! 顔を横に勢いよく振りまくる


提督 「…やっ山城?どうした?そんなに首を横に振って?」


山城 「いっいえ!なんでもないです!気にしないでください!!」///タラー… 鼻から血が流れ出てくる


提督 「いや気にするなと言われても…(鼻血出てるからよけい気になるんだが…)」


扶桑 「ほら山城 鼻から血出てるわよ?」


山城 「っは!すっすみません はしたない姿を…」///ツマミ 鼻をつまんで血が流れるのを止める


提督 「いやそれじゃ止められないだろ ティッシュとかで鼻に入れとかないと?」スッ 懐からポケットティッシュを取り出す


提督 「…ほら 見た目悪いかもしれないが入れとけ?鼻血垂れ流してるよりかはマシだろ?」スッ ティッシュを丸めて山城に渡す


山城 「はっはい すみません ありがとうございます」スッ…スポッ 鼻に丸めたティッシュを詰め込む


提督 「てか、なんでいきなり鼻血なんか出たんだ?出る前に顔をブンブン振り回してたがあれはなにやってたんだ?」


山城 「…あっあれは…」///カァァ


提督 「?」


扶桑 「ちょっといやらしいことを想像しちゃったのよね?山城」フフッ


山城 「ふぇっ!?そっそそそんなこと、考えてませんよ!?」///











この続きは単独行動隊提督 14になります

今後とも単独行動隊提督をよろしくお願いします


後書き

提督の装甲&技


重攻撃型装甲

攻撃重視の機装
武器は機関銃片手に4丁(二十口径)
サーベル二刀
ミサイル(直径4cmの小型ミサイル)【5発】
バズーカ(直径1mの小型バズーカ)【1発】
ブースター(主に空を飛ぶために必要な機械)

攻撃(火力) 40 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 10+5
速度(速力) 普通
殆んど戦闘用


重防御型装甲

防御中心の換装
武器はサーベル二刀のみ
超最速ブースター(重いため速度は出ない)
全体的にミサイルを受けてもなかなか壊れない鉄の盾防御装備
艦娘を治す機材付き(時間かかる)
バケツスプレーも付いてる(一瞬で修理できる)

攻撃(火力) 0 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 100
速度(速力) 低速
使い時が難しい


重速度型装甲

速度重視の装甲
武器はサーベル二刀のみ
最速ブースター

攻撃(火力) 0 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 0
速度(速力) 超高速
殆んど遠征用…?けっこう戦闘にも使っている





提督の技


睨みつけ(手加減)

メリット 「相手を気絶させるだけだが戦闘不能にする事が出来る」

デメリット 「これを使った後、目が一時間ほど開かなくなる上に手加減をしているので相手に傷が付く事はない為、攻撃性がない」


睨みつけ(本気)【禁技】

メリット 「【半径十m以内に居る者を大破】 【半径十m〜二十mに居る者をを中破】【半径二十m〜三十mに居る者を小破】【半径三十m〜五十mに居る者を被弾程度】のダメージを与える上、目を閉じていても関係なしにダメージを与えるとができるチート技」

小メリット 「手加減の睨みつけとは違う為、使ったら目が一時間ほど開かなくなることはない」

デメリット 「敵艦隊だけでなく味方にも被害を与えてしまう為、味方が近くにいると被害を受けてしまう上に避け方がいくつかあり、それを知られていれば避けられてしまう為油断できない」





提督の刀技


弾返し

メリット 「相手が打ってきた弾をはじき返す(はじき返した弾を相手に当たる確率はかなり低い)」

デメリット 「両手ではじき返せばそこまで体力を使わないが片手ではじき返すと両手ではじき返すより二倍体力を使うのであまり連続では使えない」



高速弾返し

小振りにして振る速度を早めて小さい弾を跳ね返す剣術

メリット 「早く振れる為、艦載機の弾や弱い対空系の弾なら素早く多く弾き返せる」

デメリット 「艦載機の弾と弱い対空系の弾以外ははじき返せない」



装備剥ぎ取り斬り

空中に飛んで敵の装備している武器をサーベルで斬りつける技

メリット 「装備を外すだけであって相手にダメージを与えるわけじゃない為メリットはあまりない」

デメリット 「ダメージは一切与えることが出来ない上、敵が一箇所に纏まって居れば一気に装備を外すことが出来るがバラバラだと一体一体に斬りつけないといけない為、正直使いづらい」



一ノ太刀 一騎当千

一振りで数回切り 貫通性のあるなんとも凄い剣術

メリット 「艦載機などは一片に片付けられ、戦艦凄戦姫なども一撃で倒すことが出来る」

デメリット 「連続で出せない上に大振り攻撃の為、外した時のスキが大きいため出すタイミングが難しい」



禁止技一覧


睨みつけ(本気)【禁技】

メリット 「【半径十m以内に居る者を大破】 【半径十m〜二十mに居る者をを中破】【半径二十m〜三十mに居る者を小破】【半径三十m〜五十mに居る者を被弾程度】のダメージを与える上、目を閉じていても関係なしにダメージを与えるとができるチート技」

小メリット 「手加減の睨みつけとは違うので使ったら目が一時間ほど開かなくなることはない」

デメリット 「敵艦隊だけでなく艦娘にも被害を与えてしまう為味方が近くにいると被害を受けてしまう上に避け方がいくつかあり、それを知られていれば避けられてしまう為油断できない



二刀剣乱舞【禁技】

サーベルと小刀を持ってキレる技
はっきり言って禁技の中でもかなり危険な技

メリット 「ー」

デメリット 「敵味方関係なく攻撃する上、自分で制御できない」



即死 居合い斬り(禁技)

首元に小刀で切りつける単純&最大的に危険な技
キレた時しか使わないがこれを食らったものは即死で済めばいい方だろう?痛がって死ぬよりかは…

メリット 「ー」

デメリット 「敵にさえ傷をつけたくないこの提督にとって苦痛だろう?」


東提督の装甲


重攻撃型装甲(南提督の装甲とほぼ一緒)

攻撃重視の換装
南提督の換装とは違って武器がかなり多くつまれている
右腕に12.7cm連装砲(装弾数5発)と左腕に軽量型鉄板盾(長さは縦1mの横0.5m)
背中にミサイル(直径4cmの小型ミサイル)
背中にロケラン(直径15cmの小型ミサイル)
両足に12.7cm連装砲の弾の小型弾薬庫を2つずつ付けている(一つの小型弾薬庫に付き3発で計12発)
両足にブースターを付けている
腰にはサーベルを二刀付けている

攻撃(火力) 40 物理武器(サーベル) 0に近い
防御(装甲) 20
速度(速力) やや低速


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