だぐおん! 第4話
けいおん!でダグオンの第4話です。この話はダグオン第15話「暴走!ダグアーマー」を再現してみました。
部活時間、この日は珍しく4人はお茶ではなく、練習をしている。が、律が不調で、紬が作曲した新曲のドラムパートを頻繁に間違えている。
紬「りっちゃん!そこも違うよ。」
律「あぁわりわり~」
澪「お前最近不調じゃねぇか?ダグオンにされてから戦いが忙しくて楽器さわる時間減っているのは分かるが、それはお前だけじゃない、私も唯もムギも同じだが、私たちはミス少なくすることができたぞこの曲。」
澪にそう言われた律は腹をたて、ドラムスティックを投げてしまった。
律「あーお前は人の気持ちも分からずそう言うか!私だって本当は完璧に叩きたいんだよ!あーもう言いわ!今日の部活など早退してやる!あとは紅茶飲むなりして勝手にやってろ!」
澪「またお前はそうやって怒るのか?」
律「なんだよ!?また殴られてぇか!?」
そう言って律は部室を去ってしまった。
唯「りっちゃんいないし、お茶とお菓子にしようよ~ムギちゃん!」
澪「唯、お前もその発言はひどいと思うぞ…」
律は夜道をひとりで不機嫌に歩いている。
律「澪の奴…お前になにが分かるんだ…」
すると律の前に怪しげな魔女、サキュバスが現れる。
サキュバス「ダグアーマーこと田井中律だな?」
律「なんだお前?なぜ私がダグアーマーだってことを知っている?」
サキュバス「そんなことはどうでもいい…」
そう言ってサキュバスは律に不気味な光線を浴びせる。
律「うわぁぁぁぁ…!」
翌日以降、律は消息不明だった。澪が聡に聞いた話によると、家族にも連絡なしで突然帰ってこなくなったとのこと。
それは部活中でも当然話題にならないはずはない。
唯「やっぱさ、りっちゃんは新曲のドラムが叩けなくて逃げたんだよ!」
澪「唯!あいつはそんなやつじゃない。いままでもドラムで挫折したことはあったが、何日も姿を消すことはなかった。」
紬「けど行方不明とかやっぱりおかしいわね…」
唯「あ!澪ちゃん!ムギちゃん!あれ!」
唯が指差した窓を澪、紬が見ると、街を破壊しているダグアーマーの姿が窓ごしに見えた。
澪「あの野郎!なにを考えているんだ!?」
唯「やっぱ新曲のドラムが上手く叩けない腹いせで暴れているんだ。」
澪「だから…ておい唯!」
唯が部室を飛び出していく。それを澪が追う
唯「今からりっちゃんを説得してくる。」
夜のオフィス街で暴れるダグアーマー。
そこにダグファイヤーが立ち塞がる。
ダグファイヤー「りっちゃん!ドラムを上手く叩けない気持ちは分かるけど、みんなに八つ当たりしても意味ないよ!こんなことやめてよ!」
ダグアーマーはそんなダグファイヤーの説得を無視して暴走を続ける。
ダグターボ「あのダグアーマーは、まるで意思や感情を持ってないただの操作された機械のようだ。あ!よくみたら目が黄色ではなく赤い!やはり誰かに操られているんだ!」
サキュバス「その通りよ!」
ダグアーマーの後ろに魔女・サキュバスが今度は巨大化状態で現れる。
ダグターボ「お前は何者だ!?」
サキュバス「私は宇宙魔女サキュバス。私は田井中律がダグアーマーだと知っていて、田井中律を洗脳してダグアーマーに暴走させたわ!思い通りに動いておもしろいわよ!」
ダグターボ「お前、よくも私の小学生からの友達を…」
サキュバス「そんなことは知るか!ダグアーマー!ダグファイヤーとダグターボをやっておしまい!」
ダグアーマーは2体に襲いかかる。
ダグファイヤー「りっちゃんやめて!元に戻ってよぉ!」
ダグファイヤーがダグアーマーの攻撃をかわしながら涙声で叫ぶ。
ダグターボ「くっ!律!」
ダグターボがそう言うとダグアーマーはなぜか構えた拳を止めた。
ダグターボ「お前と私が友達になったのは確か小4の時だったな。
人見知りで誰も友達がいなかった私にお前は声をかけてくれた。
そしてお前は私にちょっかいを出しまくった。が!私が書いた作文が県の賞をもらって、私が全校集会でそれを読まなくちゃいけないことが恥ずかしくて嫌で泣いていたときにお前は私を説得し、私はリラックスして全校集会で作文を読めた。
今度は私がお前を説得する番だ!その後、お前は私に楽器を勧め、「バンドを一緒に組もう」と言った。
そして高校入学後、文芸部に入りたかった私を廃部危機の軽音部に入部させ、唯とムギに出会えて今がある。」
ダグファイヤー「澪ちゃん?」
ダグターボはまだまだ説得を続ける。
ダグターボ「私が高校で出会った唯とムギと共にバンドを組んで、紅茶飲んで、そしてダグオンに選ばれて戦ってるのは、あの時お前が私を軽音部に引きずり込んだおかげだ!いい加減目を覚ませこの野郎!」
ダグターボはそう言いながらダグアーマーの顔に殴りかかる。殴りかかるダグターボに一瞬、澪の姿が透ける。殴られたダグアーマーはなんと目が黄色に戻った。正気に戻ったのだ!
ダグアーマー「唯?澪?なぜ私はダグアーマーに?私は…操られていた?」
サキュバス「くそ!ダグターボの奴!」
後ろからその声が聞こえたダグアーマーは後ろにいたサキュバスを睨み付ける。
ダグアーマー「貴様か!貴様が私を! 」
サキュバス「なっ!?」
ダグアーマー「よくも私を玩具にしてくれたな!」
ダグアーマーの反撃が始まる。
ダグファイヤー「りっちゃん強い!すごすぎるよ!」
ダグターボ「自分を操った奴への収まらない怒りが、律の今の強さを作ったんだ。」
ダグアーマー「グラビトンキック!」
サキュバス「うわぁ!」
ダグアーマー「ファイナルバスター!」
グラビトンキックで穴が空いたサキュバスにダグアーマーがファイナルバスターでとどめをさし、サキュバスは大爆発した。
ダグファイヤー「りっちゃん1人で倒しちゃったよ!」
ダグターボ「最高に怒った律は、誰も手に終えないだろうな。例えこの私でも…」
翌日の部活動には律も当然復帰していた。
紬「まあ!澪ちゃんの必死の説得でりっちゃんは正気に戻ったの!?りっちゃんと付き合いが長い澪ちゃんだからこそ、りっちゃんを救うことができたと思うわ!私はふたりの強い絆に本気で感動した~」
唯「本当、あの時のりっちゃんは澪ちゃんしか元に戻すことができなかったと思うよ~私やムギちゃんじゃ絶対無理だったって。」
律「澪、ありがとうな!そしてすまないな!」
澪「謝らなくちゃ行けないのは私だけじゃないだろう。ほら、唯とムギにも頭を下げて…」
律「唯、ムギ、迷惑かけてすまないな!そしてこれからも軽音部として、ダグオンとしてよろしくな!」
唯・紬「OK!」
律「よし!ムギが作った新曲を練習しようぜ!」
澪「今度はドラム上手く叩けなくても怒って飛び出すなよ!?また洗脳されるかもよ!?」
律「分かってる!行くぞ!1、2、3、4!」
今度の練習では、なんと律もドラムパートをどこも間違えず、完璧に叩くことができた。
律は前日の経験で、大きく成長できたようである。
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