だぐおん! 第7話
けいおん!でダグオンの第7話です。今回はダグオンには登場しないオリジナルの宇宙人を登場させ、5人が変身能力を奪われるというオリジナルストーリーにしてみました。
唯「あずにゃん行くよ!」
梓「はい!唯先輩!」
それぞれ鳥形態に変形するファイヤーユイとサンダーアズサ。
唯「ファイヤーバード!」
梓「サンダーイーグル!」
唯・梓「ダブルアタック!」
ファイヤーバードとサンダーイーグルが螺旋状に重なり敵に突撃する。
宇宙人「キシャァ!」
宇宙人が爆発する。
唯「やったー!合体攻撃大成功だねあずにゃん!」
梓「そうですね。唯先輩の提案のおかげです。」
それから数日後、この日は日曜日だが、6人のダグオンはダグベースで会議をしていた。
梓「…のようなわけです。」
律「あーだりぃ!」
梓「そこ!聞いてましたか私の話?」
律「あ、聞いてたよ!梓様。」
梓「ならよいですが。」
澪(絶対聞いてないと思う。)
唯「そういや、ダグベースにはティーセットと茶葉は持ち込まないんだねムギちゃん。」
紬「あ!それは…ダグベースは部室と違って来る機会が少ないからです。」
澪「けどダグベースをあの時見つけて良かったな。部室でダグオン会議は私たちがダグオンだとバレるリスクあるからな。」
和「ちょっと澪まで!今は梓司会の会議中じゃない。」
澪「すまん和、私まで取り乱した。」
律「澪は昔から流されやすいからな。」
澪「余計なお世話だ!」
梓「話を戻しますと、私の独自調査の結果サルガッソの宇宙人の攻撃もそろそろ本格化してくると予想されます。」
律「まあ、ファイヤーショベル配置と梓の加入はそれに備えてだろうな。」
梓「サルガッソの宇宙人も残り少なくなったとこで…あ?」
ダグベースの宇宙人センサーが響き、梓はモニターの地図を見る。
梓「○○に宇宙人発生!先輩方出動願います。」
唯「あずにゃんは行かないの?」
梓「私はここで後方支援に…」
澪「ならダグベースは梓に任せた。行こうみんな!」
律(なんか以前「正義の味方に就職しない」と言っていた澪が一番張り切ってるなぁ。逆にあの時一番やる気あった唯が今はグータラだし。)
街では強奪宇宙人・スチーラ星人が暴れている。街はすでに一部建物が破壊されている。そこにファイヤーストラトス、各ライナーとシャドージェットが現れれ、5人共変身状態で降りる。
スチーラ星人「来たなダグオン!」
唯「あれ?被害の割には宇宙人等身大だねあずにゃん!」
唯が梓に通信を入れる。
梓「けど唯先輩注意してください!等身大でそんだけ街を破壊したんですから強いはずです。」
唯「けど私たちならやれるはずだよ。行くよみんな!」
澪・律・紬・和「おう!」
するとそこに偶然、唯の妹、憂が通り掛かる。
憂(あれは…ダグオン?)
思わず憂は立ち止まる。
律「ショルダーミサイル!」
律がショルダーミサイルをスチーラ星人に喰らわせ、スチーラ星人が煙に包まれる。
澪「ターボホイールアタック!」
澪がそこにターボホイールアタックで突っ込むが、跳ね返され、澪はホイールから落下する。
澪「うわぁっ!」
律「澪!ああっ!」
律もスチーラ星人に蹴られ転倒する。
唯「澪ちゃん!りっちゃん!」
紬「ブリザードハリケーン!」
こんどは紬がブリザードハリケーンで敵を凍らせようとするが、スチーラ星人は目の前に黒いバリアを張って全て吸収してしまう。
紬「なんなの?」
今度はスチーラ星人が黒い衝撃波を紬に放つ
紬「うわ!」
紬が吹っ飛ばされる。
唯「ムギちゃん!」
スチーラ星人「どうしたお前らそんなもんか?」
律「なめやがって…」
唯「まだ私たちが攻撃してない。行くよ和ちゃん」
和「いいわよ。」
唯「ファイヤーバードアタック!」
和「シャドーストライク!」
スチーラ星人「あまい!」
今度は唯・ファイヤーバードアタックとシャドーストライクの同時攻撃をするが、スチーラ星人は再びバリアを張り、同時攻撃を防ぎ跳ね返す。
悲鳴を上げながら唯・和は倒れる。
澪「唯・和も…」
スチーラ星人「俺の力はまだまだこんなもんじゃない。俺の本気を見せてやる!」
するとスチーラ星人は指から5人に闇状の
レーザーを浴びせる。
唯「なにこれ?気持ち悪い…」
律「なにが起こるんだ!」
一瞬真っ黒になる5人。その後、5人からなんとダグテクターが消えていた。
憂はその瞬間を見ていた。
憂「あ!お姉ちゃんはダグオンだったのね!いや、お姉ちゃんだけじゃない!澪さんも律さんも紬さん…そして和さんまでダグオンだったなんて…」
憂はダグオンの正体が姉と幼馴染、姉の部活仲間だと知って驚く。
憂には気づいていないが、当然驚いたのは5人も同じ。
律「おい!嘘だろ?」
澪「ダグテクターが消えた!」
唯「なぁに!もう一度変身すれば…ってダグコマンダーがない!」
5人の左腕からはダグコマンダーがなくなっていた。
スチーラ星人「そうだ!俺は今の技でお前らから変身能力を全て奪いとった。」
和「くっ!変身できなきゃ融合合体もできない。」
澪「つまり今の私たちは普通の高校生だ…」
唯「なに弱気になってんの?例え変身できなくても私たちは心はダグオンだよ!」
澪・律「唯…」
紬「すごいわ唯ちゃん、私感動した。」
和「そうね。ダグコマンダーがないから梓には報告できないけど、私たちと通信できなくなっておかしいと思うはずよ。」
唯「あずにゃんを信じよう。また行くよ!みんな!」
澪・律・紬・和「おう!」
立ち上がった5人は叫びながら、スチーラ星人へと走っていく。
スチーラ星人「馬鹿め!ただの女子高生になにができる!」
その頃ダグベースでは和の読み通り、ダグコマンダーが消えたため、5人と連絡が取れないことを梓は不自然に思っていた。
梓「唯先輩、澪先輩、律先輩、ムギ先輩、和先輩!どうしたんですか?…ダメだ…5人共連絡取れない。私も現場に行かないと…」
その現場ではスチーラ星人が5人を痛め付けていた。5人の顔には傷ができており、その傷には血が付いている。
澪・律「うわぁっ!」
紬「ああっ!」
スチーラ星人に払い倒される澪・律・紬。
和「くっ!はあっ!」
和が殴りかかるが、スチーラ星人に拳を受け止められる。
和「うわ!あぁっ!うっ!」
和は腹に膝蹴りを喰らわされ、地面に転がった。和の眼鏡が外れる。
唯「みんな!うっ!」
今度は唯がスチーラ星人に掴まれ、投げられる。
唯「うわぁぁぁっ!」
憂「お姉ちゃん!」
投げられた唯は看板を突き破り、地面に叩きつけられる。唯の額からは血がでていた。
和「唯…」
澪「私たちは死ぬのか?」
律「でももう…力が入らない…」
紬「立つこともできない…」
スチーラ星人「そろそろとど…ぐあ!」
光線のようなものがスチーラ星人に直撃する。
澪「まさか?」
唯「あ!ブレちゃん!」
そこに立っていたのは、ダグオンの生みの親・ブレイブ星人だった。
スチーラ星人「貴様は確かブレイブ星人!」
ブレイブ星人「ここでお前を倒す。」
スチーラ星人「ふん、できるかな?」
両者のバトルが始まる。
スチーラ星人「くらえ!」
スチーラ星人がブレイブ星人に光弾を放つ。
ブレイブ星人「ぐあ!」
ブレイブ星人がよろついた。
ブレイブ星人「私は負けない…」
ブレイブ星人はふらふらになりながらも、強力な光線をスチーラ星人に当てる
スチーラ星人「ぐぁぁぁ!」
スチーラ星人は爆発し、ブレイブは勝利した。
唯「すごいよブレちゃん!」
憂「お姉ちゃん…死なずに良かった。」
遠くから憂もそれを見守っていた。
すると、ブレイブ星人が吐血する。
律「ブレイブ星人?」
ブレイブ星人「私は…スチーラ星人を倒せた…だが、奴は強かった。さっきの奴の技は…私に致命傷を与えたようだ…」
5人の腕にダグコマンダーが再び発生する。
律「澪見ろよ!ダグコマンダー腕に復活したぞ!」
澪「あいつを倒したからだな!」
和「けどブレイブ星人が…」
唯「ブレちゃん!しっかりして!」
ブレイブ星人「私はダグオンたちを選んで誇りに思う…」
そう告げてブレイブ星人は消滅する。
唯「嘘?ブレちゃん!」
そう叫ぶ唯の目には涙が溢れていた。
律「澪?お前泣いているだろう。」
澪「律だって泣いてる癖に…」
律「私のは汗だ!」
その横では紬も涙を目にためていたが、5人の中で和だけ泣いていなかった。
和(私たちが、ブレイブ星人の遺志を継いでサルガッソの宇宙人を滅ぼさなくちゃ行けない…ダグオン、それはブレイブ星人が私たちに残したもの…)
和は夕陽を見ながら、そう呟いていた。
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