だぐおん! 第8話
けいおん!でダグオンの第8話です。
アニメだと海外止まりだったけいおん!メンバーがついに宇宙に行きます。
梓「宇宙に行きます!」
澪・律・和「え!?」
やはりダグベースで会議中の6人。会議開始早々、梓の突然放った一言に澪・律・和は驚きを隠せない。
澪「梓、マジなんだよな?」
梓「本気です!」
律「ムギ、さすがにお前でも宇宙はないよな?」
紬「…」
律「まさか、あると答えるのか?」
紬「何度も海外行ったことあるけど、さすがに宇宙はないわ。」
律「やはりか。」
澪「まあ、宇宙なんて宇宙飛行士しか行けないからな普通。」
律「なぜ宇宙に行かなくちゃいかないんだ?私は海外すら行ったことないんだぞ!」
唯「りっちゃん!いいじゃん宇宙!私は楽しみだよ!宇宙に行けるなんて誇りに思うよ!」
澪「唯、これが作戦会議だと分かるよな?」
律「つまり宇宙に戦いに行くってことだろ澪?」
澪「そうだ。」
唯「ちぇ…珍しくりっちゃんが話しに乗ってこないなんてショック…」
律「さすがの私も、軽音部の合宿では海で遊ぶが、宇宙では遊べなくて楽しめないと思ったぞ。」
澪「いや、合宿でも遊ぶな。」
和「そんなことがあったのね。」
律「で梓、なぜ宇宙で戦わなくちゃ行けないんだ?」
梓「実はサルガッソが地球に向かってきているとわかったんです。原因まではわからないですが。」
澪「それはつまりサルガッソが操られている可能性あるな。」
梓「はい。ブレイブ星人が戦死した今、私たちの手でサルガッソを食い止めねばいけません。」
梓は回想する。
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梓(回想)『先輩方大丈夫ですか?…って敵はどうしたのですか?』
律(回想)『ああ…倒したよ…ブレイブ星人が…』
梓(回想)『ブレイブ星人が?』
唯(回想)『あずにゃん…ブレイブ星人は宇宙人を倒して…して…』
梓(回想)『唯先輩!なにがあったのですか?涙を流して…』
和(回想)『私たちのピンチにブレイブ星人は、宇宙人を倒したんだけど、敵との戦いのダメージの影響で亡くなったわ。』
梓(回想)『そんな…』
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梓「私がもっと早く現場に着いていたら、ブレイブ星人は…くそぅ!」
梓はそう言ってテーブルを拳で叩く。梓の目にも涙が見える。
澪「でもそれって一刻の猶予もないんじゃないか?」
梓「そうですね。明後日、ダグベース飛ばします。」
澪「明後日か…」
律「どうした澪?こわいか?」
澪「こわいが、私たちは戦士に選ばれた以上、こわがってばかりはいられない。」
梓「今回の戦いは生きて帰れる保証はないです。そこを頭に入れといてください。解散!」
平沢家では憂に自分がダグオンってことを知られた唯が、宇宙に行くと話している。
憂「お姉ちゃん、帰ってこれるよね?」
唯「あずにゃんや、澪ちゃんは生きて帰れる可能性は低いと言ってたけど、大丈夫だよ!地球を守って、ちがう星で私たちのバンドでライブするのが、今の夢かな。」
憂「バンドを海外進出ではなく、いきなり宇宙進出させる考えはすごいね。お姉ちゃんならきっとできるよ。」
唯「ありがとう憂。初の異星ライブ決まったら観に来てね。」
憂「観に行くよ。だから無事で帰ってきてね。」
唯「うん!」
一方田井中家でも、律が聡と話していた。聡は律も含めてダグオンの正体を知らない。
聡「姉ちゃんなぜ何日も家を開けるの?」
律「合宿だよ合宿!軽音部の!」
聡「けど帰ってくるの未定なんでしょ?なんで?」
律「長期戦になるからだよ!大丈夫だ!無事で帰ってくるから!」
聡「約束だよ、姉ちゃん!ダグオンだって頑張ってるから。」
律(それは私たちのことだから複雑だな聡の今の言葉…)
紬は、自宅で斉藤に心配されていた。
斉藤「お嬢様、長期間1人で外出は大丈夫でしょうか?」
紬「大丈夫よ。私も縛られてばかりのお嬢様は飽きたの。」
斉藤「ならよいですが。お気をつけくださいませ。」
澪と和も、両親を上手くごまかせたみたいだ。
一方梓は、ダグベースに籠って出発に備えて作業していた。
梓「これは?ファイヤーダグオンとパワーダグオンを合体させるプログラム?」
梓は作業中なにかを偶然発見したようた。
梓「まさか、ファイヤーショベルは、ファイヤーダグオンとの合体を前提として作られたの?」
そして出発前日、梓は急遽緊急会議を開いた。
澪「本当なのか梓?」
梓「はい。ファイヤーダグオンとファイヤーショベルを合体させることで、最強のダグオンとなるみたいです。」
和「唯?ファイヤーショベルを授かった時、ブレイブ星人になにか言われなかった?」
唯「そういや、『ファイヤーショベルは、やがてパワーダグオンを上回る大きな力を手にするだろう』」って言ってたよ。
梓「それが、この合体のことだと思います。」
唯「それならさっそく実験しようよ!」
梓「待ってください!これは、ダグベースから合体光波をパワーダグオンが浴びることで、自動で合体するものです。ですので…え?」
突然ダグベースの警報が響いた。
澪「宇宙人発生だな!」
梓「おそらくサルガッソ最後の宇宙人です。」
唯「ちょうど試せるチャンスじゃん!行くよ澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃん、和ちゃん!」
梓「私は、この合体について調べます。」
一方街では、柱型の宇宙人・ゼルマーが暴れ、ボロボロになっていた。そこにファイヤーショベル、各ライナー、シャドージェットがやってくる。無論全員変身している。
律「うひょ!はじめて見る形の宇宙人だな!さっさと倒して宇宙行こうぜ!」
唯「そだね!」
澪「まてお前ら!今までの奴となにかがちがう!」
唯「大丈夫だよ!みんな行くよ!」
澪・律・紬・和「おう!」
ゼルマー「ダグオン抹殺!」
ゼルマーはそれを見て目から破壊光線を放つ。
唯・澪・律・紬・和「うわ!」
5機は煙に包まれるが、その煙が消えると、5機はそれぞれパワーダグオン、ライナーダグオン、シャドーダグオンに変わっていた。
梓「あの宇宙人は私もはじめてみます。注意してください。」
パワーダグオン「あずにゃんも?なぁに、さっさと倒すよ!」
ゼルマー「ダグオン抹殺!」
ゼルマーがさっきよりも強力な光線を放つ。3体は避けるが、その光線が直撃した山はなんと丸々無くなっていた。
ライナーダグオン(澪)「なっ!?」
シャドーダグオン「なんて威力なの?」
パワーダグオン「あんなのくらったらひとたまりもないよぉ。」
シャドーダグオン「とにかく攻撃よ。シャドーキャノン!」
ライナーダグオン(澪)「アーマーバスター!」
アーマーバスターとシャドーキャノンの同時攻撃。だが、ゼルマーにはそれでダメージを与えることができなかった。
シャドーダグオン「攻撃力だけじゃなく、防御力も高いのね。」
ライナーダグオン(澪)「最悪な奴だな。」
パワーダグオン「なぁに、パワーダグオンなら行けるはずだよ!マグマブラスト!」
マグマブラストでゼルマーに炎がかかるが、ゼルマーはやはりなんともない。
パワーダグオン「これならどうだ!パワードリルアーム!」
パワーダグオンはショベルアームの先をバケッドからドリルに切り替える。
パワーダグオン「うぉぉぉ!」
パワーダグオンはドリルを回しながらゼルマーに向かって突っ込んでいく。
パワーダグオン「パワードリルアームでも貫けない?」
それでもゼルマーを傷つけることができなかった。
パワーダグオン「うわぁ!」
パワーダグオンは跳ね返される。
シャドーダグオン「唯!」
ライナーダグオン(澪)「ライナータックル!」
ライナーダグオンが今度はライナータックルで突撃するがやはり跳ね返されてしまった。
ライナーダグオン(澪・律・紬)「ぐあ!」
ライナーダグオンが地面に叩きつけられるのを見たシャドーダグオンはカゲムラサキを出そうとすが、それをゼルマーので光弾で妨害される。
シャドーダグオン「うっ!」
シャドーダグオンの体勢が崩れる。
全員倒れたところでゼルマーは「お前らはそんなものか?」という表情でさっきのよりもさらに強力な光線を放つ。
無論、3体には避ける力など残っていない。
光線が3体に当たった瞬間、そこでは大爆発と大きな悲鳴が発生した。
ゼルマー「抹殺完了。」
爆発の煙が消えた瞬間、そこにはボディーに傷がたくさんついた3体が倒れていた。
ライナーダグオン(澪)「このまま死ぬのか?」
シャドーダグオン「けど…私たちには戦う力が残っていない…」
それを遠くから聡も見ていた。
聡「ダグオンが負けるなんて嘘だ!」
パワーダグオン「あず…にゃん?」
パワーダグオンはダグベースの梓に通信を入れる。
梓「唯先輩!なんでしょうか?」
パワーダグオン「こうなったら…あの合体しかないよ…」
梓「けどあの合体はまだ不明なところが…」
パワーダグオン「けど…全員の必殺技がこうやって通じないとなると…あの合体しか希望がなくなるよ…」
梓「唯先輩、承知しました。ファイヤージャンボ、発進スタンバイ。」
ファイヤージャンボがダグベースから発進する。
梓「超火炎合体光波、発射!」
ダグベースが上昇し、光波が発射される。
唯「超火炎合体!」
パワーダグオンは専用空間で唯に戻り、ファイヤーユイ、ダグファイヤー、パワーダグオンに姿を徐々に変えていく。
そしてパワーダグオンの背中ににファイヤージャンボが乗っかり、ファイヤーダグオンに変形、パワーダグオンが分離する。
そして唯の腕が超火炎合体形態の腕に変わわり、唯が眼をつぶると、顔が超火炎合体形態の顔に変わり、合体完了する。
スーパーファイヤーダグオン「スーパー!ファイヤー!ダグゥウォン!」
ライナーダグオン(澪)「やった…」
シャドーダグオン「成功したわね。」
スーパーファイヤーダグオン(いつもと違う…なんなのこれ?)
ゼルマー「ダグオン抹殺!」
ゼルマーはスーパーファイヤーダグオンに向かって光線を放つが、スーパーファイヤーダグオンは右手で受け止める。
ライナーダグオン(澪)「直撃を受けたぞ!」
シャドーダグオン「なぜ避けないの?」
スーパーファイヤーダグオンはゼルマーの光線を右手で吸収しきると、両手を広げ、胸から火の鳥状のエネルギー波を放ち、ゼルマーに直撃する。
ゼルマー「ぐぁぁぁぁ!」
すると今までどんな攻撃も効かなかったゼルマーに亀裂が入り、そして爆発する。
梓「なんて力なの?今まで先輩たちの全ての攻撃が効かなかった宇宙人を嘘みたいに一発で…」
ダグベースのモニターを見ながら梓も驚く。
ライナーダグオン(澪)「すごい強さだったな!」
スーパーファイヤーダグオン「・・・」
シャドーダグオン「どうしたの?珍しく大人しいじゃないの。」
ライナーダグオンとシャドーダグオンがスーパーファイヤーダグオンにそう話掛けたあと、スーパーファイヤーダグオンの両目が消え、なんとうつぶせに倒れてしまった。
ライナーダグオン(澪)・シャドーダグオン「唯!」
梓「唯先輩…まさか?スーパーファイヤーダグオンはファイヤーショベルとファイヤージャンボを同時に使うから絶大な力を手にする反面、唯先輩への負荷も大きいということなの?…」
意識を失った唯は澪と和にダグベースに運び込まれ、ダグベースのベッドに寝かせられた。
梓「明日は宇宙に出発の日ですよ…」
澪「取りあえず唯はこのままダグベースで一晩てことにならざるを得ないな。私たちは明日に備えて帰る。梓!唯をたのむ!」
梓「はい!澪先輩。」
そして翌朝の出発時刻。唯はまだ意識を取り戻してなかった。
律「唯、やっぱりまだ眠ったままか。」
梓「仕方ないですが、このまま出発です。」
澪「唯もきっと宇宙に飛び立つ瞬間を感じたかっただろうな!」
和「えぇ。あの子は昔から好奇心繁盛だから。」
梓「ダグベース!空母モード!」
梓はダグベースを空母モードに変形させ、離陸させる。
律が窓の外を見る。
律「おー、木やビルがどんどん小さくなってくぜ。」
澪「律!私たちは戦いに行くんだぞ!」
紬「いいじゃない澪ちゃん、私もわくわくしてきたわ~」
澪「サルガッソか。気を引き締めないとな、律!」
律「なぜ私だけ?」
和・紬・梓「ハハハハ」
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