だぐおん! 第6話
けいおん!でダグオンの第6話です。
今回はけいおん!第9話とダグオン第35話、第36話を組み合わせてみました。梓はどこかダグオンの宇津美雷を思い出させてくれます。
4月、ダグオンの5人は2年生となった。
始業式で自分達のクラスを確認する唯・澪・律・紬。
唯「みんな新しいクラス何組だった?」
律「2組だったよ!」
紬「私も」
唯「本当に?私も2組だよ!」
唯が紬の手をつかんで喜ぶ。
律「澪は?」
一方律は、澪を見る。
澪「1組…」
律はてっきり軽音部4人全員同じクラスかと思いきや、なんと澪だけクラスが違った。
律「寂しくなったらいつでも2組に来ていいんだよ?」
澪「私は小学生かよ?律こそ私とクラス離れて大丈夫か?私に宿題見てもらえなくなるぞ?」
律「こっちにはムギがいるからね!」
澪「くっ!」
そして唯・律・紬は2組に行き、澪は1組に寂しく向かった。
澪「知ってる人がいない…」
?「澪!」
澪がそう嘆くと、後ろから聞き覚えのある声で話しかけられる。ふりむくと、それは同じダグオンの和だった。
和「良かった!唯ともクラス離れて、知ってる人がいるか心配だったの。」
和がそう言うと澪は感極まって涙目で「よろしく!」と和の両手をつかんだ。
和(1組はダグオンのメンバーは私と澪だけか…みんな2組だもんね。)
翌日の放課後、4人は部室で新入部員を期待していた。
ダグオンに選ばれてて部活動から遠ざかっても、4人とも軽音部に後輩を入れて、自分たちが卒業しても廃部にしたくないと考えているようだ。
?「あの…軽音部ですよね?入部希望です。」
すると、小柄のツインテールの1年生の女の子が、入部希望だと部室を訪ねてきた。
律「軽音部へようこそ!こっち来て!」
唯「名前はなんて言うの?」
梓「1年2組の中野梓といいます。パートはギターを…」
律「お!唯と一緒だ!」
唯「とりあえずなにか弾いてみて!」
唯は梓に愛用のレスポールを貸す
梓「それじゃ…」
梓はジャラン♪と弾いた。
唯(私より上手い…)
それを聴いた唯はあまりの梓の上手さに驚いていた。
律「とにかく、入部してくれるってことでよいね?」
梓「はい!これからよろしくお願いいたします。」
律「それじゃ…」
梓(さっそく練習するんだ…)
そう思った梓は、予想外の律と紬の行動を目にする。
律「紅茶飲むか」
なんと律は紬に渡されたティーカップを持ってそう口にした。
梓「こんなことして大丈夫ですか?」
驚く梓は律にそう言うが、律は「大丈夫大丈夫!」と言う。
そこにさわ子が入室してくる。
梓は注意されると思ったが、またもや彼女は驚きの光景を目にする。
さわ子「ムギちゃん、私ミルクティー!」
紬「はい。」
梓(なんで先生も?)
さわ子「あなたが新入部員?顧問の山中さわ子です。よろしくね。」
梓「よろしくお願いいたします。」
梓が返事するとさわ子は澪以外のメンバーとのティータイムに戻っていった。
澪が梓の右肩をさわる
澪「ごめんね、あの先生少し変なの。」
すると梓は顔上げ表情を強ばらせる。
梓「こんなのじゃダメです!ティーセットは撤去して、音楽室を私物化もよくないと思います!」
さわ子「それだけは勘弁!」
梓「なぜ先生が言うのですか!」
すると唯は「いい子だから」と言って梓に後ろから抱きつく。梓はなんと落ち着いた。
梓「取り乱してすみませんでした。」
澪「けど梓の言うことも一理あるよ。私たちもやる気を出さないと!」
すると澪はさわ子と唯を見る。
澪「わかりましたね!」
唯・さわ子「はーい…」
さわ子「あ!私、梓ちゃんにプレゼント持ってきたんだった。」
さわ子はそう言って梓に猫耳を被せる。
唯「似合う!」
律「にゃーって言ってみて!」
律にそう言われた梓は「にゃー…?」と言われた通りに言うと大絶賛だった。
唯「かわいい!」
梓(しまったつい!)
唯「あだ名はあずにゃんだね!」
梓「あずにゃん?」
すると4人に和から通信が入る。
和「下校中に宇宙人に遭遇したの。4人共来て!場所は…」
律「よし!唯、澪、ムギ!私たちは早退だ!」
さわ子「ちょっと…なんでまた?」
唯「4人で行かなくちゃ行けない用がまたできたんだよ!」
澪「すみません失礼します。」
紬「ポットのお茶もっと飲んでいいですよ~」
それらの言葉を残して4人共部室を去ってしまった。
梓(4人同時に早退だなんておかしい…やはりあの4人は…)
梓「すみません私も早退します!」
さわ子「ちょっと!梓ちゃんまで!?顧問の私は職員室戻らなくちゃ行けないじゃない!」
梓も4人を追って部室を飛び出す。
一方、和に合流した4人はそれぞれパワーダグオン、ライナーダグオン、和もシャドーダグオンに合体して水の球体と戦っていた。
ライナーダグオン(澪)「ライナータックル!」
ライナータックルが跳ね返される。
ライナーダグオン(澪)「うわぁっ!」
ライナーダグオンは地面に叩きつけられた。
自由自在に飛行する球体に次々体当たりされ苦戦する3体、そこに黄色いサイドカー、サンダーバイクで黄色いダグテクターを纏った者が現れる。
パワーダグオン「あ!?なんか来たよ!」
ライナーダグオン(澪)「あの格好?新しいダグオンか?」
?「そうです!」
黄色いダグテクターはバイクから降りる。
?「私は、ブレイブ星人の命令で、地球支部に配属されました宇宙警察機構の刑事です。」
パワーダグオン「ブレちゃんの部下かぁ。」
?「こいつは私に任せてください。」
そう言って黄色いダグテクターは再びサンダーバイクに乗り込む
?「融合合体!」
黄色いダグテクターは、なんとサンダーバイクと融合合体を始めた。サンダーバイクが人型に変形する。
ダグサンダー「ダグゥサンダー!」
シャドーダグオン「融合合体まで!」
ダグサンダーは力強く地面を蹴ってジャンプするとなんと水の球体の外面を突き破って内部に突入した。
ライナーダグオン(澪)「あいつ、なにを?」
ダグサンダー「ボルトシュート!」
ダグサンダーは両手を広げて広範囲に雷を放つ。すると、球体がザバラス星人に変化した。
シャドーダグオン「あれが球体の本体ね。」
パワーダグオン「けど、ダグサンダーが宇宙人に掴まれている!私が助けないと!」
パワーダグオンは勢いよく、ザバラス星人に体当たりして吹っ飛ばすと、ダグサンダーを両手で持って救出した。
ダグサンダー「ありがとうございます!」
パワーダグオン「良いってことよぉ。とどめは私に任せて!」
パワーダグオンは胸部のティラノサウルスの口を開ける。
パワーダグオン「マグマブラスト!」
その口から炎を発射し、ザバラス星人を消滅させることに成功した。
ライナーダグオン(澪)「炎が水に勝つときもあるんだな!」
戦闘終了後、6人共合体を解除してダグテクターを纏っただけの状態に戻り、さらに唯・澪・律・紬・和が変身を解除する。
律「さあ!私たちの仲間になるんなら、変身を解いてもらおうか!」
?「はい!」
黄色いダグテクターが変身を解除する。
唯・律「あ!」
その正体はなんと今日軽音部に入部したばかりの1年生、中野梓だった。
唯「ダグサンダーってあずにゃんみたいな声だなと思ったら、やっぱあずにゃんだったんだ!」
和「え!この子、軽音部の新入部員なのね。」
澪「驚いたな。まさか梓は軽音部だけでなく、ダグオンにも加入するなんて。」
律「まてよ?さっきブレイブ星人の命令で宇宙警察機構に配属されましたと言っていたな。てことはお前宇宙人だな!?」
梓「はい!私は地球人ではないです。また、桜高に入学して軽音部に入部したのも、ブレイブ星人の命令なんです。」
律「だけど宇宙人ならなぜギター弾けるんだ?」
唯「そうだよ!おまけに上手いし。」
梓「私の出身の星は、ギターやドラム、ベースといった地球の楽器が輸入されているんです。私の父はジャズバンドを組んでいて、私もその影響でギター始めました。」
澪「もともとイギリスで生まれたギターが、世界に広まって、そして宇宙にまで飛び出すとはすごい時代になったな!律!」
律「澪…熱くなりすぎ…」
土曜日の昼間、梓が買い出しでで商店街を歩いてると、電器店のショーケースのテレビが突然砂嵐になり、声を発する
?「見つけたぞサンダーアズサ」
梓「あなたはパルス星人!」
梓はテレビの方向を振り向く。
梓「トライダグオン!」
梓が変身すると、テレビからパルス星人が顔を出す。
パルス星人「ハハハハ!」
パルス星人は光線を放つが、梓はジャンプで避ける。
梓「サンダーナックル!」
梓は雷を纏ったパンチでショーケースを破り、中のテレビの画面のパルス星人を攻撃しようとするが、その直前にパルス星人は引っ込み、サンダーナックルでテレビの画面が割れただけだった。
パルス星人が今度はその横のテレビに姿を表す
パルス星人「こんなモニターだと大きなエネルギーを使えない。サンダーアズサ、競技場に来い!一対一で勝負だ!」
梓「いいわ!望むところよ!宇宙警察機構の刑事として!」
パルス星人は消える。
和(今日も唯の宿題付き合わなければいけないわね…)
和が唯の家に向かって歩いてると、横をサンダーバイクが通りすぎる。
和(あれは…梓のサイドカー…)
梓が競技場に向かってサンダーバイクを飛ばしているのだ。
梓「パルス星人はまだか?」
唯「ヤッホーあずにゃん!」
競技場についた梓がパルス星人を待ってると後ろから唯の声が聞こえた。
梓「唯先輩?」
澪「唯だけじゃないぞ。」
律「私たちもいるよーん!」
紬「ハーイ梓ちゃん!」
後ろから澪、律、紬も出てくる。
梓「唯先輩、なぜ唯先輩たちもここに来たんです?」
唯「和ちゃん!」
唯が指をさす方向には、変身した和が腕を組んで立っている。
唯「和ちゃんが、あずにゃんが先走らないように、あずにゃんをマークしていたんだよ。」
梓(そう言えば、ここに向かう途中、和先輩らしき人を見た気がする…)
パルス星人「来たなサンダーアズサ!て、仲間まで連れてるじゃねぇか!」
競技場のモニターからパルス星人が顔を出す。
唯「思ってたより大きいね!」
紬「おそらく、浸入する画面に合わせて、大きさを変えると思うわ。」
梓「そうか、だからパルス星人はここを選んだのか!」
パルス星人「その通りだ。」
梓「とりあえず先輩方変身しましょう!」
律「後輩にしきられるのは、部長のプライドが…痛て!」
澪が律を殴る。
澪「今は軽音部の活動じゃないぞ。お前が仕切らなくても不自然ではない。」
律「そんな言い方ないだろ澪!」
紬「まぁまぁ、今は仲間割れしてる場合じゃないから。とにかく変身しましょう!」
5人「トライダグオン!」
パルス星人「はぁ!」
パルス星人は5人に光線を発射し、5人を吹っ飛ばす。
5人「うわぁぁっ!」
5人共客席に叩きつけられてしまった。5人がぶつかった客席はその衝撃でバラバラに壊れている。
パルス星人「終わりだダグオン!」
モニターからパルス星人が飛び出した瞬間、モニターをシャドーノドカがガードアニマルで破壊する。
パルス星人「しまった!」
和「これでパルス星人はエネルギーをチャージできない。梓、あなたが決着つけて!」
梓「和先輩!よし、融合合体!」
梓が融合合体する。
梓「ダグサンダー!」
梓「Come heae サンダーシャトル!」
続いてダグサンダーはスペースシャトル・サンダーシャトルを上空から呼び出す。
梓「雷鳴合体!」
サンダーシャトルが人型に変形し、ダグサンダーがバックパックに変形し、背中にドッキングし、サンダーダグオンが完成する。
サンダーダグオン「スァンダァァ!ダグゥゥウォン!」
澪「サンダーダグオン?」
唯「パワーダグオンと同じく、大型ビークル1機と合体するパターンかぁ。」
サンダーダグオン「パルス星人、行くよ!」
パルス星人「今まで蓄えたエネルギーたっぷりくらわしてやる。」
パルス星人が両目から光線を発するとサンダーダグオンは右手を広げて、それだけで吸収する。
サンダーダグオン「ムーンカッター!」
サンダーダグオンは額の三日月から三日月状の光をパルス星人に喰らわして空中に追いやる。
サンダーダグオン「サンダーランサー!フィニッシュ!」
サンダーダグオンは槍、サンダーランサーを取りだし、パルス星人を一刀両断。パルス星人が爆発する。
澪「やった!」
唯「パワーダグオンいらなかったね。」
律「それな!」
サンダーダグオン「…」
?「やつらがダグオンか…」
夕日に照らされる競技場の上から黒い影がにやつく。
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