だぐおん! 第9話
けいおん!ダグオンの第9話です。
大気圏を超え、ついに宇宙に到達したダグベース。
律「すげ!あれが私たちの住む地球か。自分の星を自分で見れるとは感動だ!」
澪「律、少しは落ち着け。」
律「だってさ、あの星にさわちゃんとかいるんだぜ。さわちゃんに自慢したいくらいだ。」
澪「気持ちは分かるが、さっき言った通りこれから戦いなんだぞ。気を引き締めないと…」
紬「けどロマンじゃない?意外と明るい宇宙に青い地球」
律「で梓、目的地はサルガッソなんだよな?」
梓「そうです。着いたらサルガッソを調査します。」
律「てことは梓も行くんだな?」
梓「そうなりますね。あ、もう近いです。」
しばらくして、梓はダグベースをサルガッソに横付けさせた。
梓「さっそく入って調査です。」
澪「梓待て!まずは私と律とムギが行く。梓はダグベースでサポートしてくれ。お前が最初に来たら、お前にもし何かあったときに案内役がいなくなる。」
梓「了解です。私たちはあとから合流します。」
律「澪、てことはライナーダグオンで行くということだな。」
紬「さっそく行きましょう!」
澪・律・紬が出口から出ていく。
和「私は唯を見ておくわ。」
梓「了解です。」
ライナーダグオンが入り口を通ってどこかの部屋に入る。
ライナーダグオン(澪)「梓、ここがコンピュータルームか?」
梓「そこです。」
ライナーダグオン(律)「澪!さっそくこのコンピュータ破壊しようぜ!」
ライナーダグオン(澪)「まて律!このコンピュータがサルガッソを操ってたとは限らない…てうわぁぁ!」
ライナーダグオンが急に悲鳴を上げる。
一方地球では、迫り来るサルガッソに人々も気づいていた。
サラリーマン1「ダグオンはなにしてるんだ?」
憂「ダグオンは必死で戦っています!」
街中で飛び交う声に偶然そこに通りかかった憂がそう訴えかけるが、だれも耳を貸さない。
サラリーマン1「おい、国連は近づく隕石をミサイルで撃墜するらしいぞ!」
サラリーマン2「これで安心だな!」
憂(やめて…あそこには…お姉ちゃんが居るのに…)
憂の目には涙が溢れていた。
一方ダグベースでは、ライナーダグオンと連絡が取れなくなっていた。
梓「ダメです!何度呼び掛けても応答ありません!」
和「やっぱなにかあったわね。梓、私たちも行きましょう。ライナーダグオン捜索するわよ。」
梓「それだと意識がない唯先輩が1人になりますよ!もし私たちがサルガッソに行ってるときに唯先輩が起きたら…」
和「大丈夫、唯は甘えん坊だけど、いざとなったら1人で何度でもできるわよ。」
梓「そうですか…唯先輩の幼馴染の和先輩を信じます。」
和「よし行くわよ梓。」
ふたりは融合合体してサルガッソに潜入した。
ダグサンダー「ここを右に曲がればコンピュータルームです。」
ダグシャドー「梓はサルガッソに詳しいのね。」
ダグサンダー「はい、宇宙警察機構に入るときに勉強しました!」
ダグシャドー(唯に聞かせたいなぁその言葉)
ダグサンダー「ここが、コンピュータルームです。」
ダグシャドー「ここが澪・律・紬と連絡が途絶えたとこね。」
2体が部屋に入るが、ライナーダグオンの姿が見当たらない。
ダグサンダー「あれ?おかしいな。」
するとダグシャドーとダグサンダーの前にダグターボ、ダグアーマー、ダグウイングが現れる。
ダグシャドー「澪、律、ムギ!なにがあったの?連絡くらいしてよ。」
するとなんとダグターボが殴りかかってきた。
ダグシャドー「澪!いきなりなにをするの?」
ダグサンダー「和先輩!3体共生気がないです。まるで操られているようです。」
?「その通りだ…」
ダグシャドー「誰?」
ライナーチームの後ろに、不気味な顔が浮かび上がる。
ジェノサイド「私の名はジェノサイド…
我こそは絶対にして完璧なる存在…地球という器に乗り移り、私は新しい星として生まれ変わる……」
ダグサンダー「それは、つまり地球との融合?」
ダグシャドー「サルガッソの囚人が全滅したのに、サルガッソが動いているのは、あなたがサルガッソに乗り移ってたからなのね。」
ダグサンダー「和先輩!私もあの生命体は知らなかったです。」
ジェノサイド「私は…元は隕石に憑依して宇宙を流離っていた。だがその隕石がサルガッソに衝突したため…私は中枢コンピューターを介してサルガッソを支配して囚人たちを洗脳し…惑星狩りを行わせた。
だが…サルガッソの囚人はお前たちダグオンに全滅させられた。そのため私自身がサルガッソを操り、地球にぶつけ…地球と融合して支配しようと思ったのだ。」
ダグシャドー「つまりあなたがこのサルガッソ事件の黒幕ね。そんなことさせないわ!」
ジェノサイド「ふん私は人の意思を支配せず体だけ操ることもできるのだ。こんな風にな!」
ライナーチームが目を覚ます。
ダグターボ「和、梓!来てくれたのか。」
ダグアーマー「澪!体が勝手に動く。」
ダグウイング「私も…変な感じ…」
ダグアーマー「うわ!」
ダグアーマーが悲鳴を上げながら頭部のバルカンをダグターボに向けて発射する。
ダグターボ「律!て、私も?」
ダグターボが今度はダグシャドーにブレイクホイールを投げてしまう。
ダグウイング「体が言うことを聞かない!」
ダグサンダー「融合合体も解除できません!」
ダグターボ「このままじゃ、共倒れだ!」
ジェノサイド「ハハハハ!ダグオンよ、同士討ちで滅ぶがいい!」
その頃、ダグベースのベッドでは、ようやく唯が目を開いた。
唯「あれ?いつのまにか私は宇宙に来ていたんだ。って…そこサルガッソじゃん!私が寝ているときにダグベースに乗せて、宇宙のサルガッソまで飛ばすなんて、澪ちゃんたちひどいよぅ。私も地球から宇宙に出る瞬間見たかった。
って今はそんなこと言ってる場合じゃない!おーい!」
唯は力一杯叫ぶが、誰も反応しない。
唯「やっぱみんなサルガッソの中かぁ。よぉし!」
唯はダグベースの制御室まで移動すると、操作卓の通信機をかまう。
唯「澪ちゃん!りっちゃん!ムギちゃん!和ちゃん!あずにゃん!唯だよ応答して!」
唯は5人に通信を入れるが、誰も反応しない。
唯「5人共まさかサルガッソで?そんな訳ないよね。なら、私もパワーダグオンで…ん?なにこれ?」
唯は近くにあった、目立つレバーを何本かひねってみるが、なにも起きない。
唯「なんだ。大した機能じゃないか。ダグベースでなんとかサルガッソを止めれると思ったのになぁ。」
唯がそう呟いた瞬間、ダグベースがなんと、人型に変形し、制御室の窓の部分が上にスライドして目が出現する。
ダグベースロボ「なにこれ?私はダグベースと融合したの?」
一方サルガッソ内では、5体が同士討ちで力尽き、横たわっていた。
ダグターボ「もう、力が出ない…」
ダグアーマー「このままジェノサイドに取り込まれてしまうんだろうな私ら。」
?「みんなー!」
遠くから声が聞こえる。
ダグサンダー「この声は唯先輩?」
ダグシャドー「唯…やっと意識が戻ったのね…」
ダグウイング「唯ちゃんが…助けに来てくれる…」
ダグアーマー「遅いぞ!早く助けに来い!」
ダグターボ「全く心配かけやがって。」
ダグサンダー「唯先輩!」
ダグウイング「唯ちゃん!」
ダグシャドー「唯!」
ダグアーマー「唯!」
ダグターボ「唯!」
ダグベースロボに唯を呼ぶ5体が順番に浮かび上がり、上に流れていく。
ダグベースロボ「今から行くよ!」
ダグベースロボはサルガッソに突入。
ダグベースロボ「うぉぉぉ!」
ダグベースロボは、サルガッソの分厚い壁をキックで掘り進む。ダグベースロボが壁を掘り進んだ先は、5体が倒れているコンピュータ室だった。
ダグベースロボ「待たせたね!」
ダグベースロボは5体を取り込み始める。
ダグベースロボ(唯)「さよなら!サルガッソ!」
ダグベースロボ(唯・澪・律・紬・和・梓)「うぉぉぉぉ!」
6人が超融合合体したダグベースロボは両手を左右に広げて、エネルギー派を発射すると、サルガッソの壁は亀裂を入れ始めた。
ジェノサイド「ぐぁぁぁぁぁ!」
そして、コンピュータ室と一体化していたジェノサイドの顔が割れ始める。
ジェノサイドの顔の割れ目から光が漏れ、サルガッソが真っ二つに割れた。
それは地球からもはっきりと見えた。
アナウンス「宇宙人の建造物は大破!ミサイルの発射は中止されました!地球は救われたのです!」
そのアナウンスをそれぞれの自宅で聞く憂と聡
聡「ダグオンだ!ダグオンがやったんだ!」
憂「ありがとう…ダグオン…ありがとう…お姉ちゃん。」
空母モードに変形したダグベースが宇宙を飛行する。
唯「終わったんだね!なにもかも。」
澪「任務完了!地球に帰還します。」
だが、ダグベースの上に掃除ロボが乗っている。
掃除ロボ「おのれ…それでやったつもりか?」
次回はついに最終回です。
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