2021-01-07 04:27:14 更新

概要

平行する別世界の物語  分割版6になります

6.時の流れに身を任せない……タイトルを付けるとこうなります(泣)

メンテナンス前の保管作業ですm(__)m


前書き

色々あって反省を込めて、サボってました……半年以上たったのでぼちぼちと

需要は相変わらず無いと思いますが、生温かく見てやってください(泣)

チョコチョコ直してはいますが、誤字脱字がな………





「…………本当に綺麗さっぱり掃除されているな……」


叢雲 「物がたまる暇さえなかったからね…大体アンタ、ダンボールすら開けていなかったでしょ?」


「あれは機能美溢れる収納だったんです!」


叢雲 「言ってなさい、ったく…」


「明日1300に富士教導艦隊が着任か……」


叢雲 「そうね…まぁほとんど私達の穴埋めで移動しちゃってて、実際に来るのは鳳翔さん位かしら?」


「陸軍さんの飛行隊を誘導するには此処が丁度良いからな~」


叢雲 「陸軍?大丈夫なの?それ?」


「大丈夫だよ、艦娘のあきつ丸君も出向してくるみたいだし、裏に飛行場も作るみたいだし、皇都湾入り口両岸には三笠長官と

 富士校長の二大化け物がいるから平気でしょ」


叢雲 「せめて姫級って言いなさいよ…なるほどね…航空優勢さえ取れれば鬼級がきても大丈夫ね」


「もっと早く来てくれればな~…自分達の艦隊移動支援もして貰いたかったけれど……」


叢雲 「今更ね…で、その艦隊の組み合わせはどうするの?」


「そうだな……陸地を右手に半輪形陣かな?……確か那智さん達が纏めてくれた情報によると、ほとんど深海棲艦達いないみたいだけど」


叢雲 「千道司令達が此処との往復の時に根こそぎ潰して来たみたいね」


「それでも後続の大和さん達から何隻か潜水艦も見ているし、イムヤちゃん達からは偵察機らしき姿も見ているらしいから」


叢雲 「解ったわ、那智と足柄には間宮さんを含めた輸送移動本体に居て貰い、私達で外輪を守れば良いのね」


「外輪の編成よろしく、自分は…」


叢雲 「アンタは大淀と一緒に外輪よ?陸地に近い所だと逃げるでしょ?」


「そ、そんな事ナイアルヨ?しっかりと指揮するアルよ?本当だよ?」


叢雲 「ほんと解りやすいわね……ちなみに輸送移動本体はもっと酷いわよ?」


「えっ?輸送船は?それなりの荷物持っていくから最低一隻用意しているんだろう?」


叢雲 「そもそもアンタは陸路で行く予定だったから用意していないわ」


「……まさか」


叢雲 「周辺から余っているドラム缶集めて全部詰めるだけ積めたわ…1000個位あったかしら?」


「1000個位!そんなにあると皆で運ばないと駄目じゃん!」


叢雲 「大丈夫よ……間宮さんだけで運べたから……」


「………えっ?あのー…間宮さんだけで?」


叢雲 「そうよ……ドラム缶集めて筏組んでみたら…彼女軽々と曳航していったわよ……」


「…………」


叢雲 「だから輸送移動本体だと、アンタの居場所はドラム缶の上になるけれど?」


「外輪でお願いします(泣)」





                     ~~~~~~~~~~~~~~~~






大淀 「上空の鳳翔防空隊から入電『カンタイノ、ブウンヲ、イノル』以上です」


「大淀さん『アリガトウゴザイマス』って返信してください」


大淀 「はい、解りました」


  上を見上げようとして頭をぶつける


  ……うん…ここはやっぱり狭い(泣)


叢雲 「何やっているのよアンタ」


「見送ろうとして頭ぶつけた(泣)とりあえず頭ナデナデして欲しい!なのです!」


叢雲 「まっっったく可愛くないわね……電が聞いたら泣いちゃうわよ?」


「泣かれるほど酷いんですか(泣)」


大淀 「だ、大丈夫ですよ、…私からは見えませんが……」


「(泣)」


 ふと見ると、電ちゃんは上空の飛行機に力一杯手を振っている


 ……あっ、振りすぎて転んだ……


 あわててレディー(笑)とお艦さんが助けている


 ……あれ?一人足りない?


響  「……ちょっと良いかな?」


「響君……電ちゃんが転んだのは、自分のせいじゃないよ」


響  「…確かにさっきのアレは酷かったけれど、その事じゃないよ?」


「(泣)」


叢雲 「どうしたの響?」


響  「…哨戒準備をしていたら…なんか凄く嫌な感じがしてね……」


大淀 「嫌な感じ?ですか?」


響  「うん…潮から貰った連装砲から、爆雷に装備を換装した時に……電が沈んでしまった時と同じ様な感じが……」


叢雲 「…軍艦時代の嫌な感じね……他の娘なら気のせいで済む話だけど、響だと気になるわね……」


「……大淀さん、明石さんか夕張君を呼んで貰いますか?その爆雷装置の事を聞きたいので…」





                       ~~~~~~~~~~~~~~~~





明石 「え~と、うちの装備系はほとんど夕張が魔改造に使ってしまいまして……」


夕張 「特に対潜水艦装備系は、潜水艦ポイポイ君に先制雷撃機能を付けようとして全部使っちゃいまして(テヘペロ☆)」


夕立 「呼ばれたっぽい?」


叢雲 「呼んでないわよ……これでも(カチャッ)捕ってきなさい!」



 ~~~~~~頭のユニット、ヒュルルルルル~~~~~~

夕立 「っぽい!!」

 ナ、ナニ? ポイ!! ユウダチ!? ナゴミマスネ~ ナンデ? ヤセン? ナノデス!!



「……色々便利だよね…それ……」


響  「そんな事より、この爆雷の事だけど…」


「そうだった…じゃあ響君のこの爆雷は?」


明石 「確か、浜風ちゃんの爆雷だと思います」


夕張 「そうですね、艤装は直せなかったけれど、その子は私が治しましたから」


響  「……確かに裏にメロンの刻印がされているね…」


「治したって事は必要数の装備まで遣っちゃったのね(泣)………艤装や装備から、その艦娘の記憶とかって伝わるのかな?」


大淀 「聞いた事は無いですね……強いて言えば、装備妖精さんとの意思疎通にほんの少し誤差がでる位ですよ」


響  「……やっぱり気のせいなのかな……」


「…いや………叢雲、今どの辺りかな?」


叢雲 「何処って…あそこが石廊崎だから…丁度今、遠江灘に入った所よ?」


「……ここから一番近くの係留所は?」


叢雲 「御前崎ね……元々そこに寄る予定だったし」


「……時間は……引き返しても間にあわないか……」


叢雲 「何なの?何かあるの?」


「響君が感じたのは浜風ちゃんの前世の記憶だろう…多分同じ様な経験をしているから…それが干渉した可能性があるかも……」


響  「…信濃さんの事かい?……確かに目の前で助けられなかった状況は似てはいるけれど……」


夕張 「それと、時間と場所を気にしたのは何故かしら?」


「………深海棲艦側にも似た様な個体がいる可能性が……特に姫や鬼級の行動は、艦娘の過去の記憶にある敵の行動と似ているから……」


明石 「でも彼女はまだこちらの世界には来ていませんし……考え過ぎじゃないかな?」


「確かに彼女はまだ来ていないけれど……けれど代わりの…当時の彼女並みの浮遊物が近くに…」


大淀 「間宮さんが引っ張っている1000個位のドラム缶群ですか?」


叢雲 「拙いわね……もし本当に来たとしたら…おそらく潜水棲姫級よ」


「しかも千道達や大和さん達やイムヤちゃん達の警戒から隠れきる個体だからな……どう考えてもかなりヤバイ筈(泣)」


夕張 「潜水艦ポイポイ君じゃ厳しいわね…もし捕まえたとしても、明石の起重機じゃ暴れる潜水棲姫には耐えられないし……」


夕立 「また呼ばれたっぽい?」


叢雲 「だから呼んでないわよ!……またこれでも(カチャッ)捕ってきなさい!」


~~~~~~二個目の頭のユニット、ヒュルルルルル~~~~~~


夕立 「っぽい!!」

ユウダチ!? マタ? ポイ!! レディーガ!! ナンデ? ヤセン? ナノデス!!


「…………まてよ……もし出てきても何とかなる…かな?」






                        ~~~~~~~~~~~~~~~~






潜水棲姫「キタノ…ネェ……? エモノタチ…ガァ……フフ…ハハハ…」


アノ…オオキサハ…クウボ……シカモ…タベレル……クウボ!


潜水棲姫「ホォラッ…イキナサイ、ギョライタチィ」


アノ…トキト……オナジ………コンドモ……ニ・ガ・サ・ナ・イー!





                          ~~~~~~~~~~~~~~~~






那珂 「!魚雷音多数探知!まっすぐドラム缶の所に!」


叢雲 「あっちは初霜達に任すしかないわ!川内よろしく頼むわよ!?」


川内 「夜戦だけど潜水艦相手じゃな~イマイチやる気が……」


 と、文句を言いつつ綺麗な円形を爆雷で作る


川内 「こんなもんかな?」


潜水棲姫「イタイッ!」


綾波 「神通さん!」


神通 「……そこですね?」


暁  「レディーには丸見えよ!」


潜水棲姫「マ…マブシ……イ!?」


叢雲 「探照灯三点正射よ!…夕立!行きなさい!」



 ~~~~~~頭のユニット、ヒュルルルルル~~~~~~

夕立 「っぽい!!」



潜水棲姫?「ハ…ハヤス……ギル!!」


夕立 「ぽいぽい君発射!っぽい!!」


潜水棲姫「コレ…ハアミ?……バカメ!…イッショニモグロウカ…アノ、ミナゾコニ……」


明石 「!や、やっぱり無理よ~!」ズルズル


夕張 「ま、間宮さん!お願いします!!」ズルズル


間宮 「は~い♪…えいっ!」ヒョイッ


潜水棲姫「エッ…?フジョウ シテイル?アノ、水面に……?」


叢雲 「水上に上がったら、通常の砲撃火力でいけるわよ!夕立!」


夕立 「取ってきたよ!褒めて誉めて!!」パタパタ


時雨 「…帰ってきちゃったね……夕立……」


叢雲 「何やっているのよ!この駄犬!!」


夕立 「酷いっぽい!夕立、仲間は撃たないっぽい!!」


叢雲 「仲間!?潜水棲姫のどこが仲間なのよ!」


時雨 「……夕立の勘は凄いね……叢雲アレを見てよ」


 探照灯三点正射に照らされた網の中には潜水棲姫ではなく……


伊26 「なになになに?!なんなのー!」


夕張 「あの潜水艦娘はたしか……ニムちゃん!?」


叢雲 「……夕立ごめんなさい…あんた色々凄いわ…」


夕立 「やったー!夕立誉められた!!」ッポイ!!


間宮 「……そろそろ放しても大丈夫かしら?」


26 「ねえねえねえ!早く!早く降ろしてよ!!」





                      ~~~~~~~~~~~~~~~~






大淀 「那珂ちゃんさんから入電!魚雷多数接近!!」


「予想より近いし多い(泣)那智さん、足柄さん緊急回避!」


那智 「了解……だが…」


足柄 「やっぱりこれ、重すぎよ!」


「頑張って引っ張って下さい!」


響  『こちら響…もうすぐ機雷群に魚雷接触…………今!』





    直後に響く、誘爆音!





「!だ、大丈夫か!?怪我とか無い!?」



響 『こちらは大丈夫だけど……魚雷結構逃がしたよ…』

「君達に怪我が無ければそれで良い、多少の物資被害はしょうがない」



雷 『司令官!私の頼れる洗濯機ちゃんを助けてあげて!』

「大丈夫、洗濯機ちゃんの無事を願おう」



電 『ナスだけ狙い撃ちして欲しいのです!』

「どさくさに紛れて、ナスさんを虐めないで(泣)」



那智「くっ!自慢のお酒、300ガロンが!」

「単位がおかしいですよ!だから重いんでしょう!?」



足柄「私の嫁入り道具(名古屋盛り)が!」

「使い道が全く無いのに牛車三台分?!」



大淀「24時間戦える筆記用具が!」

「ブラックじゃ無いよ?!本当だよ!!」



叢雲『なに?どうしたの!?失敗したの?!』



「叢雲?い、いや、魚雷数本逃しただけだよ!?」



那珂『那珂ちゃんのサイン入り特製12cm単装砲100個セット無事かな?』

「だ・か・ら!二重の意味で、いらない物を詰めるから重くなるの!」



川内『夜戦の神様の御利益がある、一つ3魚雷分の壷、24個セットは無駄じゃないよ!』

「無駄無駄無駄ぁっ!ついでに夜戦の神様なんていないの!」



神通『私の…探照灯枕…探照灯の合わせ鏡…探照灯机…探照灯グッズの皆さんが!』

「照らし過ぎ!照らし過ぎて、最早なんにも見えないでしょ?!」



綾波『桃〇く〇み先生作の【地味からの脱却】は無事ですか!?』

「綾波君?そんなの読んでも君の芋さと地味さは抜けないよ?」



暁 『暁の、民〇書〇刊の【こちら最前線!十字砲火下のレディーの嗜み】略して【こち最】全300巻が!」

「何なの?!そんな絶望的状況下でレディー?しかも超長期連載!!」



夕張『夢の改伍!36スロット実装【ゴット・メロン】の魔改造設計図と開発失敗ペンギンが!』

「世界観の根本からぶち壊す危険な発想はやめて!後、産業廃棄物は処理してね!すぐにね!!」



明石『艦艇修理施設四個セットが!』

「うん普通!むしろ普通過ぎて逆に斬新!!」



夕立『夕立のぽいがぼいっで、っぼいぼいのぽい!!』

「自分だって(泣)で(笑)の_(:3」∠)_ が<(゜∀。)になってズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイっぽい!!」



時雨『…扶桑、山城、最上、満潮、朝雲、山雲……君達の形見すら僕は守りきれなかったよ……』

「重い!精神的に重いけれど…リアルな大きさの35.6cm連装砲とかは、物理的にも重過ぎでしょう!!」


26『ねえねえねえ!なになに?なにがおきているの!?」

「解るのはもはや滅茶苦茶って事だょ!…と言うかどなた?!」



間宮『……せっかく作ったアイス…溶けちゃわないかしら?』

一同「「「「「「「「「「「それが一番心配だ」」」」」」」」」」」ナノデス!!




「よし!と、とにかく、皆一回落ち着こう!!それよりも大事なのは唯一生き残った秘蔵の

  


         【ドキッ!!艦娘だらけのニイタカヤマ登山】

            【~~ヤッホー!もあるよ?~~】



しかないでしょう?!」



 艦娘一同「「「「「「「「「「「サイテー」」」」」」」」」」」ナノデス!!



「なんで!?13P目の【貴方の心にトラ♡トラ♡トラ】とか最高でしょう!?」



叢雲 『せっかく落ち着きかけた状況を、掻き乱さないでよ!!』


響  『……それよりも、残りの魚雷はどうなったのかな?」



初霜 『大丈夫です!』



 砲音と魚雷発射音が闇夜に響く



初霜 『皆さんの荷物は、私が守ります!」





                      ~~~~~~~~~~~~~~~~






  その夜起きた一つの小さな小さな奇跡は、この先の、この後の、小さな一つの奇跡に



初霜 「今日は……身体が軽いです」



  両腕に装備した単装砲の弾が、海面を走る魚雷を跳ね上げ誘爆させる



初霜 「……私にも見えますね」



  深度差で逃れた魚雷に、八門すべての魚雷で狙撃する



初霜 「ほんっと…私ってば、ツメが甘いのね……」



  横を通り過ぎた最後の魚雷に回り込み、正面から信管を叩き、爆発させる



初霜 「痛いわ…だけど…悪くないわね」(ニッコリ)





                     ~~~~~~~~~~~~~~~~






叢雲 「アンタ達ちゃんと聞いているの!?」


一同 「「「「「「「「「「「はい…」」」」」」」」」」」ナノデス…


 夜が明けてからも、叢雲のお説教は続いていた(泣)

 

 自分だけ硬いドラム缶の上…他の娘達は海の上で正座中です(泣)


叢雲 「大体ウォッカ600ガロンって何なの!?響!」


響  「お酒は度数と量だよ?叢雲」


那智 「ぐっ…よもや酒で後れを取るとは…」


叢雲 「違うでしょ!!アンタ達二人共当分禁酒!!」


那智・響「「そんな!せめてビールだけでも!」」


叢雲 「駄目よ!次は初霜!!」


初霜 「はい!」


叢雲 「初霜…無傷だったから良かったけれど魚雷を素手で殴るなんて…何を考えているのよ!」


初霜 「ごめんなさい…」


叢雲 「あんなくだらない物に命懸けないでよ…心配するじゃない……」


初霜 「叢雲さん……」


「ちょっと叢雲さ~ん?初霜君には甘甘じゃないですかぁ?」


26 「そうだそうだそうだ!」


「おっ!話が解る娘だね……て言うか誰?君?」


26 「ちょっとちょっとちょっと!あたし、伊26潜水艦、ニムよ!」


叢雲 「その娘、潜水棲姫から出てきたのよ」


26 「そうそうそう!気がついたら、網の中だったの!」


叢雲 「だから軍の研究施設に送って、艦体実験にしようかと」


26 「艦体実験!?やだやだやーだ!!」


叢雲 「もしくは、此処でオリョクルとバシクルね」


26 「軍の研究施設での艦体実験でお願いします」(真顔)


「……最早、潜水艦娘の遺伝子レベルで刷り込まれているな……」


叢雲 「…最後はアンタよ」


「…叢雲……皆の罰を全て受けるから、皆を許してあげて欲しい」


叢雲 「……何故かしら?」


「自分は指揮官だ!提督だ!部下の責任は全て自分にある!」(キリッ)


叢雲 「解ったわ…それじゃあ総員解散!」

 ヤレヤレ アシガ… ヨンダ? レディータイソウシナキャ ナノデス!


「早!解散早!ここは普通自分を庇って情証酌量を皆で訴える場面でしょう!?」


叢雲 「残念ね、アンタ無線越しで散々ツッコンでいたから、その手の同情は無駄よ?」


「Orz」


叢雲 「まぁ、アンタの罰はこれだけで許してあげるわ」


「それは秘蔵の【ドキッ!!艦娘だらけのニイタカヤマ登山~~ヤッホー!もあるよ?~~】!」


叢雲 「確か、お勧めは13Pだったわよね?」


「ま、まさか…叢雲!それだけはやめてくれ!」


叢雲 「だ・め・よ」



      秘蔵の【ドキッ!!艦娘だらけのニイタカヤマ登山~~ヤッホー!もあるよ?~~】を放り投げ

               

                右手の”一殺し(仮)”で一ページだけ切り刻む!



「ぎゃー!心の13P目の【貴方の心にトラ♡トラ♡トラ】と14P目の【水着は着ないよ!双子艦娘の登山服選び】が!!」



 バラバラ裁断された紙片が次々と沈んで行くのを、最敬礼で見送る


「……今までありがとう(泣)」




                          ~~~~~~~~~~~~~~~~






 それから三日間



綾波 「今日のしょーかい以上なーし!敵影見えませんでした……キャハっ☆」


「……………………綾波君が壊れた!衛生兵!衛生兵!!」


綾波 「だ、大丈夫です!…地味さ脱却のために、那珂さんから教えてもらっただけです!」


叢雲 「ちょっと2-4-11してくるわ!」

 ナカ!マチナサイ! ナニ!? ナニナニナニ!? ナノデス!


綾波 「……なるほどです、素手で解体…素晴らしい個性です!」メモメモ


「そんな怖い個性いらないから(泣)」




                           ~~~~~~~~~~~~~~~~



   何事もなく



叢雲 『そうよ、深海棲艦じゃないわ、只の……』


夕立 「可愛い!っぽい」スリスリ


時雨 「あんまり近づくと危ないよ?」


叢雲 『はぐれ鯨が一頭、気のせいね』





                             ~~~~~~~~~~~~~~~~





       平穏に



「なんで?なんで海の上に執務机があるの!?」


夕張 「叢雲さんの頭のユニットと、浮き輪型移動砲台を応用した…ズバリどこでも書類整理君です!」


大淀 「素晴らしいです!ちょうど書類が溜まってまして」ドサッ


夕張 「速度は島風ちゃん並!神通さん推薦の探照灯完備!大和さん愛用の天傘で急な雨でも対応化!」


大淀 「大変素晴らしいです!」ドサドサ!


夕張 「朧ちゃんの蟹さんによる強風飛散対策も万全!盤面は龍驤さん並の完全フルフラット!コンセプトは”24時間書類整理”!」


大淀 「完璧です!夕張さん!」ドサドサドサ!!


「やめて(泣)自分過労死しちゃう(泣)せめて週休七日にして!」


叢雲 「全部休みじゃないの!夕張、大発動艇とか付けれれば、遠征にも出せれるわよね?」


夕張 「なるほど!ついでに補強増設して戦闘糧食も積んでみます!」


「穏やかに過ごさせて下さい(泣)」





                       ~~~~~~~~~~~~~~~~





                       航海は終わり、呉軍港に到着した……




                      

                       ~~~~~~~~~~~~~~~~





「は~るばる来たよ!呉軍港!」


 久しぶりの地面を踏みしめ、両手を空に伸ばす


叢雲 「邪魔よ!」ケリッ!


「あぺじっ!」


叢雲 「予定より早く着けたから、とっととやるわよ!」

 ハナガ!! ハナヂガ!!


叢雲 「大淀達三人は荷物の仕分けを頼むわ」

 ジタバタ ゴロゴロ


間宮 「糧食とかの需品系は私の所に」


雷  「わかったわ!」ナノデス!


明石 「夕張、艤装と装備系頼んだわよ…わたし師匠の所に行かないと」


夕張 「まっかせて~!」


大淀 「資材等はこちらに」


響  「了解したよ」ナノデス!



叢雲 「夜勤組は半舷上陸、夜に備えて待機!」

 クサッ! コレ、ネコノOO! クサイヨ!!



那珂 「は~い、那珂ちゃん休憩に入りま~っす!」


川内 「ZZZ……」


神通 「姉さん!そっちは海ですよ!」



叢雲 「初霜達は、送り狼が居ないか歩哨を頼むわね」

 ゴロゴロゴロ…ボチャン!!



初霜 「はい!一緒に鯨さんも送っていきますね」(ニッコリ)


夕立 「鯨さん、ありがとうっぽい!」スリスリ


時雨 「ドラム缶運び手伝ってくれてありがとうだね」


綾波 「鯨さんと友達……良い個性ですね~」メモメモ



叢雲 「那智と足柄は、私とドラム缶揚陸してもらっても良いかしら?」

 フカイ! タスケ…ヒレ? サメ?!



那智 「それは構わないが、一遍には無理だぞ?」


足柄 「数があるから結構大変よ?」



叢雲 「そうね……此処まで一列ずつ引っ張ってきて、暁達に一個ずつ揚げて貰うわ」

 カエレ! コナイデッテ、イッテイルノ!!



暁  「レディー達に任せてよ」ナノデス!


26 「ねえねえねえ!私もなんか手伝うよ?」



叢雲 「アンタは、こっちに来たばかりだから、船体検査受けてきなさい」

 ツンダ! オワタ!!……アレ?ソラヲトンデル?



明石 「私は提督と一緒に朝日師匠に挨拶してくるわね…仕分けの方は夕張に任せておいたから」


叢雲 「わかったわ……アンタ少し目を離しただけで、なんでそんなにボロボロなの?」


吊り上げ中「…なんか、変なスイッチが入ったらしい(泣)」ポタッポタッ


叢雲 「…まぁ良いわ、明石そのまま連れて行って」


明石 「了解、さぁいきましょうか提督」


吊り上げ中「せめて降ろして下さい(泣)」ポタッポタッ






                        ~~~~~~~~~~~~~~~~                 






明石 「提督、これから朝日師匠の所に行くのですが」


吊り上げ中「うん、ちゃんとするから降ろして(泣)」ポタポタポタ


明石 「まだ服が乾いていませんし、ひょっとしたら、その方が良いかもしれませんよ?」


吊り上げ中「……どうゆう事?」ポタッポタッ


明石 「師匠…朝日技術次官は少しクセがありまして……極度の変人好きなんです」


吊り上げ中「工作艦で変人好き……自分より夕張君とかのほうが良いんじゃないの?」ポタ…ポタ…


明石 「夕張程度じゃ足りないんですよ……知識も変人度も」


吊り上げ中「じゃあ並以下の自分じゃ駄目じゃん!」ブラブラ


明石 「大丈夫ですよ…吊り上げられた提督は、変人通り越して変態の域に達していますので」


吊り上げ中「普通!自分は十分普通だから!」ブランブランブラン!


明石 「クレーンで暴れたら危ないですよ?……あっ!そこはもっと危ないです!」


吊り上げ中「降~ろ~し~て!(バキョ!!)たわぱ!!」プラーン…


明石 「……静かになって丁度良いかな?」




                        ~~~~~~~~~~~~~~~~





?? 「~~~~~そ~~~~~う~~~~~な~~~~~ん~~~~~だ~~~~~」


吊り上げ中「……ここは誰?自分はどこ?イベント終わった(泣)」


?? 「み~~~~~て~~~~~み~~~~~て~~~~~さ~~~~~く~~~~~ら~~~~~ん~~~~~し~~~~~て~~~

    ~~い~~~~~る~~~~~よ~~~~~?」


吊り上げ中「……明石君、このものすご~~~く緩い凄い美人さんは?」


明石 「えっと、師匠の朝日技術次官です」


朝日 「は~~~~~じ~~~~~め~~~~~ま~~~~~し~~~~~て~~~~~あ~~~~~さ~~~~~ひ~~~~~さ~~~

    ~~ん~~~~~で~~~~~す~~~~~よ~~~~~」


吊り上げ中「!失礼しました!自分は一准将です」プラーン&ケイレイ!


朝日 「う~~~~~ふ~~~~~ふ~~~~~♪~~~~~な~~~~~か~~~~~な~~~~~か~~~~~お~~~~~も~~~~

    ~し~~~~~ろ~~~~~い~~~~~ひ~~~~~と~~~~~か~~~~~も~~~~~」


吊り上げ中「……も~の~す~ご~く~ゆ~う~が~(疲れた)な方ですね」


朝日 「そ~~~~~れ~~~~~ほ~~~~~ど~~~~~で~~~~~も~~~~~///」


明石 「師匠!口頭だと速過ぎるのでこれを使ってください」


 ん?速過ぎる?それに小さい黒板とチョーク?


朝日(速記)「ごめんなさいね、朝日さんの艦内時間速度と、現実世界の時間速度が違い過ぎまして……」(0.016秒)


吊り上げ中「……はい?」


 黒板に瞬時に可愛く色分けされた丸文字が表れるどころか、フルカラーの明石君の似顔絵が動いている!


明石 「実は…工作艦は、少し時間も改修出来まして……」


吊り上げ中「明石君も!?」


朝日(速記)「明石ちゃんは、朝日さんみたいに、暴走しない様にしてあるから、大丈夫だよ~」(0.013秒)


明石 「それに時間改修範囲は、本体と艤装、それと触っている物で……しかも艦娘関係の限定です」


吊り上げ中「だから入渠しなくてもその場で修理ができるのか……一石先生に喧嘩を売るにも程がありますよ(泣)」


朝日(速記)「大丈夫よ、あの先生は、面白い人だから」(0.009秒)


 黒板に、リアル点描写の爺さんが、あっかんべーを繰り返している


吊り上げ中「……………………………」


明石 「提督?大丈夫ですか?知恵熱ですか?」


朝日(速記)「あれ?提督さんを名乗っているのに、頭の思考がオーバーヒート?つまらない人間なのかな?」(0.019秒)


吊り上げ中「……ちょっと待ってください…えっとつまり……」


朝日・明石「「?」」


吊り上げ中「艦娘関係限定の時間改修…本人と艤装と触れている物のみ…艦艇修理施設を通しての艦娘の治療…」


明石 「あっ…あの、一見真面目な顔……叢雲ちゃんに殴られる前の顔だわ…」


吊り上げ中「入渠はお風呂で回復…高速修復剤(バケツ)は瞬時回復…応急修理要員や応急修理女神の妖精もひょっとしたら……」


朝日(速記)「なにかな?なにかな♪」(0.007秒)


吊り上げ中「艦娘や妖精といえども、人間の新陳代謝と変わらない……速やかに補充、補填できて尚且つ抽出、排出が出来る物……」


明石 「わたし…叢雲ちゃんみたいに上手く出来るかな……ぅ、今は、やるしかないか…」


憲兵さんこいつです!「それは朝日さんか明石さんの体液!汗か涙かOかOOのどれか!つまりはそう!飲み物!!」


明石 「ど変態か!!!!!」


憲兵さんこいつです!「ぅわらぱ!!」


明石 「何?ばかなの?クソ提督なの?Oねば良いのに!!」


憲兵さんこいつです!「違うの?!もしかして母乳?!相手は誰だ!?お父さん許し(バキョ!)ぴでぷぅ!!」


世紀末な明石「汚物は消毒だぁ~~!!ヒャッハーー!!」(高速建造剤×4)


「!?明石君悪かった!自分の考え間違えです!今の考えだと高速建造剤の炎の説明がつかない(泣)」


明石 「どうやったら最終的に、ああ言う答えになるんですか!頭交換しましょうか!?」


朝日(速記)「まぁまぁ明石ちゃん、中々良い所を突いてくる提督さんだわ」(0.129秒)


明石 「し、師匠?」


朝日(速記)「私達は、”艦”の”娘”なの…艦の言う所の血液って?」(0.011秒)


「……あっ!」


朝日(速記)「後は、き・み・つ・よ♪でも面白い発想を持つ提督さんに、朝日さん協力してあげるわ♪」(0.0151秒)


 カランッと黒板が落ちる音と同時に


朝日(速記)「荷物を全部確認してきたわ♪夕張ちゃんのマル秘ノートもね♪さぁ技術的なお話しましょう♪」(1.765秒)


 ……ひょっとしてとてつもなくヤバイ艦娘に目をつけられたのかな(泣)……あれ?耳鳴り?




明石(超×超高速会話)「師匠、提督の事を気に入っんですか?」


朝日(超×超高速会話)「うん!朝日さんとっても気に入ったわよ?富士ちゃんが提督にしたのも解るわね~♪それに、」


明石(超×超高速会話)「それに?」


朝日(超×超高速会話)「あの人間自体もオモシロイワネ♪」


明石(超×超高速会話)「………………」  



 

       

                         ~~~~~~~~~~~~~~~~






「……やっぱり駄目ですか(泣)」


朝日(速記)「無理よ~?だってあなた、提督さんだもん♪」(0.0137秒)


明石 「提督…まだ諦めてなかっったんだ……」


「当たり前でしょう!?夢の自堕落ダラダラ食っちゃ寝生活が懸かっているいるんだから(泣)」


叢雲 「……仕事サボって何くだらない妄想を語っているのよ?」


「げぇ!?叢雲?!」


叢雲 「アンタがサボっている間に全部終わらせたわよ…サボっている間にね?」


「誤解だよ誤解!とりあえず、やれる事は終わらせました!」


叢雲 「何をどう終わらせたのかしら?秘書艦として詳しく聞きたいわね?」


「えっと…今回の作戦に必要そうな装備をね?」


明石 「強化型艦本式缶と改良型艦本式タービンは、人数分以上揃えましたよ、師匠とわたしが」


叢雲 「つまりアンタはお願いしただけね?」


「…その装備の起動試験の申請をね?」


朝日(速記)「受理しました♪以上です♪」(0.006秒)


叢雲 「…今終わったみたいだけど?」


「えっと、えっと……とにかく色々大変だったの?!だからサボってないの!」


叢雲「……まぁ良いわ」


 叢雲がチラッと朝日次官を見る


朝日(速記)「お久しぶりね~叢雲ちゃん、妹ちゃん達は見つかったかしら?」(0.0137秒)


叢雲 「久しぶりね、アンタこそ早く自分の艤装が見つかると良いわね」


「……二人って知り合いなの?」コソコソ


明石 「……いえ、わたしも知らなかったですね」コソコソ


朝日(速記)「そうね~、じゃあ一緒に探さない?」(0.007秒)


叢雲 「やめておくわ…今忙しいから」


「……ひょっとして仲悪いのかな?」コソコソ


明石 「……知りませんよ」コソコソ


朝日(速記)「それは残念ね~、それじゃあ更なる改装していく?」(0.004秒)


叢雲 「……わたし達はまだ、そこまでの錬度じゃないわ」


「……更なる改装ってなに?」コソコソ


明石 「……知らないのですか?なんでそんなに知識が偏り過ぎなんですか」コソコソ


叢雲 「馬鹿だからよ、行くわよ二人とも」


明石 「……わたしはもう少しやる事があるから、お先にどうぞ」


叢雲 「じゃあこの馬鹿を…」


 お約束で首根っこを掴まれた瞬間、けたましいサイレンが鳴り響く


叢雲 「空襲警報!?…朝日!アンタ外に出たわね!?」


朝日(速記)「ちょ~と、港に行って~、海の上のドラム缶を、見ただけだよ?」(0.163秒)


叢雲 「それ駄目じゃない!コイツを持っていくわよ!」


 引き摺られ「待って!足を持たないで(泣)せめて腕を引っ張って(泣)」






                         ~~~~~~~~~~~~~~~~






大淀 「駄目です!偵察機全機撃墜されました!!」


足柄 「松山の第三四三海軍航空隊より入電!数が多過ぎて、防ぎきれないって!」


那智 「くっ!初霜達はどうなった!?」


夕張 「ニムちゃんに探しに行ってもらったけれど、まだ接触出来ていないみたい!」


引き摺られ「話は聞かせてもらった!」ズルズル


六駆 「「「「司令官!!」」」」ナノデス!!


叢雲 「遅くなったわね、那智」


那智 「いや、事前に戦闘指揮序列をきめて置いたからな」


明石 「対空装備を持ってきたわ!」


足柄 「三式弾もあるわね!」


足持たれ「よし!まだ時間はあるな…明石君はまた工廠に戻って、入渠準備と初霜君達となんとか連絡を!」


明石 「了解しました!」


起き上がれず「那智さんは、そのまま艦隊指揮をお願いします…相手は艦爆、攻撃機だけだから管制射撃に徹っすれば……

       全体の被害自体減らせる筈」


那智 「それは構わんが、指揮序列から言うと旗艦は叢雲の筈だが?」


寝転んだまま「叢雲は対潜装備で、戦果確認する深海潜水艦を捕捉、殲滅を頼みたい」


叢雲 「頼まれたわ!」


下から上に「頼んだよ……皆ならば大丈夫!落ち着いて戦えば、必ず大丈夫!!」


   一同姿勢を正し、次の言葉を待つ


見たらこうなる「なぜならば、皆、とても良いパンティーを穿いているからだ!特にむ」


   一同一斉に踏み抜いた


一同 「「「「「「「「「「この緊急時に!!」」」」」」」」」」ナノデス!!


叢雲 「アンタは一緒に来なさい!盾にしてあげるわよ!」


「いや!死んじゃう(泣)物理的に死んじゃうから(泣)」ズルズルズル



那智 「……フフッ」


足柄 「姉さん?どうしたの?」


那智 「いや、我等の提督殿は中々の人物かもな」


足柄 「あれのどこが?」



              ヤメテ! セメテ、ウキワヲ!!



那智 「良い意味で力が抜けただろう?これならば、あの時よりも戦果を得られそうだ」


 遠くなってしまった時間と場所を思い出す


那智 「今夜ばかりは呑まなくても、あいつ等に会えそうだな」


足柄 「絶対勘違いだと思うわ……」






                        ~~~~~~~~~~~~~~~~








「本当に連れ出された(泣)本気で盾にするの?(泣)本物の女王様なの?(泣)」


叢雲 「五月蠅いわね!ほら入電よ!!」ヒョイ


「痛(泣)…コレ無線機なの?」


叢雲 「何でも良いから早く出なさいよ!」


「はいはい……『もしもし?』」


間宮 『あら?提督さん?叢雲さんに繋げたと思ったのに…』


「間宮さん?いいえ、合っていますよ、何があったのですか?」


間宮 『ニムちゃん経由で、初霜さん達と連絡取れました…今深海棲艦と交戦中だそうです』


「!連絡繋げられますか?」


間宮 『ちょっと待ってください『はい!初霜です』


「早!えっと…そっちの状況は?」


初霜 『すみません…鯨さん送っていたら、小鬼さん達と遭遇しまして…』


「PT小鬼群が!?」


初霜 『敵編隊発見の通報しようにも、妨害電波さんも強くて…』


「いや、場所的に松山とかの通報のが早いから気にしないで…小鬼以外の深海棲艦は?」


初霜 『………今の所いないみたいですね』


「解った!初霜君たちは、そのまま小鬼達の殲滅を第一に!」


初霜 『解りました!鯨さんは初霜達が守ります!」


「間宮さん!ニムちゃんに『なになになに?』早!」


26 『なんか、見た事ない深海潜水艦達がそっちに行ったよ?』


「やっぱり新型か!間『既に全艦繋げていますよ』早過ぎ!」


  …間宮さん…通信スキル大淀さんを超えてない?


「那智君!西南の敵編隊が本命だ!後ろからは来ません!」


那智 『了解だ、那智戦隊!対空射撃始め!!』


「叢雲、東から来る新型の潜水艦を頼む」


叢雲 「頼まれたわ…アンタはこれを使って潜水艦を探しなさい」ポイッ


「痛(泣)…やっぱり何なの?これ?」





                        ~~~~~~~~~~~~~~~~





響  「ハラショー爆弾を落としたよ」


那珂 「後は、港の警備員さんにお任せ~ね♪」


川内 「昼戦で、飛行機相手じゃやる気が………」


電  「ナスです!ナスだと思えばいくらでも落とせるのです!!」


神通 「…夜戦装備では、戦いにくいです……」


暁  「大丈夫よ!裂帛の気合があれば探照灯でも落とせるって【こち最】にも書いてあったわ!」


雷  「そんな変なもの達に頼らずに、とにかく撃ちなさいよ!」


夕張 「25mm三連装機銃集中配備!毘式40mm連装機銃集中配備!40mm四連装機関砲集中配備!10cm連装高角砲集中配備!どーぉ!

    この攻撃はっ?!」


足柄 「10門の主砲に三式弾は伊達じゃないのよ!撃て!撃てー!撃ぇー!!」


大淀 「二人とも、管制対空射撃だから、那智さんの支持通りに!」


那智 「構わん!敵機は多数!目を瞑っても当たる!このまま弾幕の波で押し流せ!!」





                       ~~~~~~~~~~~~~~~~






夕立 「ぽい!(イ゙イ゙ッ!)っぽい!(イ゙ィーッ!)ぽぽいのっぽい!!(キュゥゥッ…)」ポポポイッ! ポポポイッ! ポポポイッ! ポイッ!!


初霜 「夕立さん、まるで猫さんみたいですね」(ニッコリ)


綾波 「そうですね~癒されますね~」


時雨 「…あれじゃあソロモンの悪夢じゃなくて、ソロモンの虎だよ……」







                        ~~~~~~~~~~~~~~~~





26 「…………あれ!?私の出番これだけ?!」





                         ~~~~~~~~~~~~~~~~





叢雲 「何、まだなの!?」


「そんな事言われたって……?あれかな?」


叢雲 「ちょっと返しなさいよ!………そこよ!」


 2、3個爆雷を放り込む……数秒後水面が爆風で盛り上がる


「危な!自分浮き輪なんですけど(泣)」


叢雲 「大丈夫よ、手応えがあったわ!」


「だから大丈夫じゃないよ(泣)」


叢雲 「五月蠅いわね……来るわよ!」


 浮上してきたそいつ等は、潜水ヨ級と補給ワ級の人型ではない部分を併せた様な姿をしていた


叢雲 「これがアンタが言ってた新型かしら?」


「多分…PT小鬼群を運んだのはこいつらだ…見た目からして、しおいちゃん達と同じ潜水空母の能力がありそうだし」


叢雲 「アンタ……そんな事言うとしおい達にオリョクルに連れて行かれるわよ?」


「オリョクルは嫌デチ…まぁ見た目武装が無いみたいだから五隻位……」


 自分の声に反応したのか…格納庫っぽい口を開けて襲ってくる!


「ぎゃー!!無理無理無理(泣)叢雲逃げて!」


叢雲 「あの大きさでの衝角攻撃は、少々やっかいね…」


「追ってきた(泣)早く!早く逃げて(泣)」


叢雲 「五月蠅いわね!アンタを曳航しているから速度が出ないのよ!」


「食べられる(泣)見捨てないで(泣)ムラえも~ん!!」


叢雲 「誰がムラえもんなのよ!アンタ囮になりなさい」ケリッ!


餌「ぎゃー(泣)鬼!悪魔!!ツ級の改flagship並み!!!」


 迫る新型深海棲艦!見捨てる叢雲!宙に舞う自分!


 ……宙に舞う自分?


 勢いそのままに、五隻が互いに衝突!その衝撃で宙に飛ばされ、新型深海棲艦の頭らしき所に落ちる


餌「クッション(浮き輪)のおかげで助かった(泣)叢雲助けて(泣)」


 必死に叢雲に助けてと、手を伸ばす


叢雲 「今ね?!海の底に、消えろっ!」


 12.7cm連装砲×2で、新型深海棲艦を一門ずつ打ち抜き、最後の新型(餌付き)に片手の”提督殺し”(仮)が突き刺さる


叢雲 「……ま、当然の結果よね…なに、不満なの?」


「大いに不満だよ(泣)新型の囮の餌にしたあげく、助けの手を撃つなんて(泣)」ブクブクブク


叢雲 「てっきり《自分ごと撃て!》って流れだと思ったわ?」


「嘘だよね?さっき間があったよね?女王様なの?これが御褒美なの?」ブクブクブク


叢雲 「アンタ、沈んでいるけれど、大丈夫なの?」


「!助けて!ムラえも~ん(泣)」ガシッ!


叢雲 「ちょっ!やめなさい!へ、変な所に抱きつかないでよ!」





                       ~~~~~~~~~~~~~~~~





「皆、入渠や補給等は終ったかな?」


大淀 「はい、皆さん終ってますが…」


夕張 「ううっ……対空機銃君達が、殆んど溶けて曲がっちゃっている……」


那智 「だが、艦隊や湾口施設等は損害軽微だ……あの数の空襲を考えると、良く働いてくれた」


雷  「そうよ!頑張ってくれたお礼にちゃんと綺麗にして、これからも大事に使いましょう!私達も整備手伝うわ!」


響  「そうだね、私達だって元は同じ様な存在…大事に使えば信頼に応えてくれるよ」


暁  「レディーならば当然ね!暁は目隠ししても、分解整備出来るんだから!」


電  「暁お姉ちゃん……その技術は陸軍の特殊部隊さん達の技術なのです…」


明石 「嬉しいけれど、それは私達がしっかりと整備するから、大丈夫よ」


26 「ねえねえねえ?それ、なになに?」


夕立 「PT小鬼群っぽい、川内さんにお土産っぽい!」


川内 「懐かしいね、子鬼じゃないか」


神通 「姉さん南方に居た時に、良く干し子鬼作ってくれたわね……」


那珂 「あの時の地方巡業は大変だったな…」


綾波 「私達と会う前にそんな苦労を…」


時雨 「僕達は僕達で、色々遭ったけれど…今は仲間が増えたからね…」


足柄 「何黄昏ているの?勝ったら元気よく!勝利の白馬の王子様が私を呼んでいるわ!!」


「あのね、みんな無事なのは解ったから、ちょっと自分の話を聞いてよね?ついでに地味に一番ボロボロの自分の心配してね?」



       「「「「「「「「「「「「提督なら多分大丈夫」」」」」」」」」」」ナノデス!



「(泣)……着いてすぐに空襲と、新型深海棲艦の襲来が遭ったけれど、こうして無事に呉に着いた…これも皆のおかげだと思う」


叢雲 「…………」(ガサコソ)


「君達は自分が居なくても、十分戦っていける!!だからこれを気に引退(メキョ!)」


叢雲 「とっとと本題を言いなさい!」(ギョライシマウ)


「これ以上傷を増やさないで(泣)頭禿げちゃうでしょ(泣)……とにかく自分達が呉軍港に着いた事で………

 一週間後に表向きの"天号作戦"が発令される」





                       ~~~~~~~~~~~~~~~~







「これは皆も知っている事だけど、実際の作戦は"転号作戦"……深海棲艦と大本営両方を騙して、皆…挺身艦隊を南洋区に移動し、

 泊地もしくは基地を開設し、生き残りを救出、再編成が目的だね」

 


              ……まったく、巻き込むのならば自分だけにしろって……




「とにかく滅茶苦茶な作戦だ…連戦の繰り返しで心身すべて消耗し生存率も低くなるだろうね」




                ……そんな苦労をこの娘達にさせるなって……




「しかも新型が表れた事によって、状況がより困難になる」




                ……だから考えよう、出来るだけの事はしよう……




「自分は、これから大本営と詰めの会議やら協議やらで此処を離れる……そう言う意味では作戦は始まっているけれど…」




                 ……そして、もう一度選択肢を選ばせてあげたい……




「………なので、挺身艦隊は自分がここに帰隊時に再編成する……よって本日今ここで一旦この艦隊を解散する」




叢雲 「ちょっとアンタ!今さら何を言っているのよ!!」



「全員朝日次官の所に仮転属だ……既に手続きも済んでいる……秘書艦の叢雲もだ」



叢雲 「!アンタね!」



初霜 「叢雲さん!駄目です!!」



叢雲 「放しなさい!初霜!この馬鹿が!!」



「……すまない……以上だ、全員解散」





後書き

黒い歴史がまた一ページ……


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