2020-04-20 21:21:38 更新

概要

この作品は単独行動隊提督に出てくる翔鶴の過去を書いたものです
翔鶴に対することの過激な文は多少ありますが基本的にはあまりないようしています


前書き

翔鶴


大湊警備府に属する正規空母
大湊警備府の艦娘の中でも上位に立つもので戦闘はお手の物























…私は、やっては行けないことをしてしまった…


取り返しのつかないことをしてしまった…正規空母として最悪なことをしてしまった…


どんなに謝っても許されない…どんなに頭を下げても許されない…わたしは、みんなを裏切ってしまった…


提督には期待を裏切ってしまった…わたしが、こんなことをしてなければ提督は…


…本当にもうしわけありません 提督…本当にすみません…











単独行動隊提督ー過去 翔鶴の合同作戦の失態











大湊警備府ー作戦会議室



提督 「…んで、以上のように作戦内容になる」


提督 「戦艦と重巡は前衛で深海棲艦を一気にたたみかけて、空母は後衛で前衛の援護をしてくれ」


提督 「伊19は前衛の援護をして、川内は後衛で指揮をして空母のみんなを頼む」


伊19 「了解なのね!」


川内 「了解!」


提督 「単冠湾泊地の艦娘達の方は前衛特化で戦ってもらうから後衛の援護が重要となるから空母隊は失敗がないように頼むぞ」


翔鶴 「わかりました」


瑞鶴 「了解!」


提督 「俺はいつも通り先陣を切って前に出るからまずいと思ったら伊19と川内を呼んで先陣に出す その時の後衛の指揮は翔鶴、頼めるか?」


翔鶴 「はい!わかりました」


提督 「作戦内容は以上だ 作戦開始は明後日の朝7時(マルナナマルマル)に行うからそれまでに体調管理などを怠わらないように いいな?」


全員 「「はい!」」


提督 「それじゃ解散」













翔鶴&瑞鶴の部屋



瑞鶴 「やったじゃん!翔鶴姉 提督さん直々に後衛の副指揮者に選ばれるなんて!」


翔鶴 「そんなにはしゃぐ事じゃないわ それに副指揮者だから指揮を取ることになるかもわからないし…」


瑞鶴 「それでも選ばれたことには違いないじゃない!羨ましいわ!」


瑞鶴 「私だったら嬉しすぎてもう発狂して提督さんを思いっきり抱きしめてるわ!」


翔鶴 「発狂するのはどうかと思うけど…」


瑞鶴 「でも翔鶴姉 これはチャンスだよ?」


翔鶴 「チャンス?なにが?」


瑞鶴 「これをきっかけに提督さんと距離を縮められるってことよ!」


翔鶴 「っな!?」///カァァッ!!


瑞鶴 「翔鶴姉っていつも距離を置いてるからなかなか縮めようとしないじゃん?だから、こういう時でこそ一気に距離を縮めるのよ!」


翔鶴 「いっいや 別に私は距離を置いてなんて…」///


瑞鶴 「いつも置いてるじゃん 遠慮して提督さんと二人っきりになっても誘惑とかまったくしないで それだといつまで経っても距離が縮まらないよ!」


翔鶴 「いや、でも…提督には伊19がいるから…?」


瑞鶴 「そんなの関係ないわ!伊19から奪う気で提督さんにアタックしないと!」


翔鶴 「…それは無理だと思うわよ 提督は伊19一筋だから…」


瑞鶴 「あきらめちゃだめよ!翔鶴姉 あきらめたらそこで試合終了だよ!」


翔鶴 「なんの試合!?」


瑞鶴 「とにかく!今回の作戦でいい所を見せて提督さんにアピールしてよね?わたしもできる限り協力するから!」


翔鶴 「…瑞鶴……」


瑞鶴 「そりゃあ私だって提督さんとあーんな関係やこーんな関係になりたいけど、翔鶴姉を置いてそんなこと出来ない」


瑞鶴 「だから、まず最初は翔鶴姉が提督さんにアピールして次にわたしがアピールするからその時は協力してよね?」


翔鶴 「えぇ!その時は協力するわ」













…作戦当日



南方海域



ドゥンッ!!ボーンボーンッ!!バァンッ!!


深海棲艦 「はぁぁっ!!!!」ドゥンドゥンドゥンドゥンッッ!!!!


提督 「ーっ…」ザーッ!!… 砲弾を避けながら深海棲艦の元へ近づいていく


提督 「はぁっ!!」ザンザンッ!!!!


深海棲艦 「くぅっ!!!!」バシャンッ… 装備していた武器を切られて深海に沈んでいく


提督 「これでお前の武器はなくなった これ以上争ってもお前はやられるだけだ 逃がしてやるから撤退しろ」


深海棲艦 「っち!覚えておけ!」


ザー…


提督 「…ふぅ こっちの方はだいたい終わったな あとは単冠湾の艦娘たちの方が上手くいってるかどうかだな」スッ 無線を取り出す


提督 「伊19 聞こえるか?こっちは大体終わった そっちはどうだ」


伊19 『こっちは順調なのね!もう少しで殲滅できると思うから心配しなくて平気なのね!』


提督 「わかった くれぐれも大破しても進撃なんかしないようにな」


伊19 『わかってるのね!それじゃなのー!』


ブツッ


提督 「…さてと、次の敵はっと?」スッ



霧 「」モワァ… 海の周りはかなりの濃霧に包み込まれていて、視界がかなり悪い悪天候



提督 「(…霧が濃いな 全然周りが見えねぇ…伊19たちはだいじょうぶだろうか?)」


提督 「(この霧は予想外だったから急遽、作戦変更しておれがわざとでかい音を出して伊19たちより前に出たが上手く敵を引き寄せられたかな?)」


提督 「(今倒した数で17…吹雪たちのレーダーで敵の数は約40はいると言ってたから、少なくともあと25ぐらいはいるな)」


提督 「(しかもこの霧のせいなのかわからないが途中からレーダーが使えなくなったから、もし増援が来てたらあと何人いるか…)」


提督 「…伊19たちも間違って誤爆はしないでくれればいいが…」













一方、伊19たちの方は…



天龍 「おらぁぁぁっ!!くらいやがれぇぇ!!」ボボボボォォン!!!!!!



深海棲艦 「あまいぞ!」ザー… バシャバシャンッ!!!! 着弾点から移動して天龍の砲撃を避ける



シュゥゥ…!!


バババァンッ!!!!


深海棲艦 「グワァァッ!!!!」大破



伊19 「…伊19魚雷 命中なのね」ブクブク…


天龍 「さすがだぜ!伊19 やっぱりお前には適わねぇぜ」


伊19 「天龍が引き付けてくれたから当てれたのね ありがとなの!」


深海棲艦 「ガハァ!!…まっまだだ!!」ジャキッ


伊19 「やめるのね これ以上やるとあなた死ぬのね」


天龍 「大破したんだからもう帰れ 俺たちは大破したやつを追い討ちする気はないからよ」


深海棲艦 「ーっ…敵に情けをかける気か?」


伊19 「そうじゃないのね 艦娘や深海棲艦は作ろうと思えば何人でも作れるけど、その人の命はひとつしかないのね」


伊19 「資材さえあれば、何十や何百、何千や何万といくらでも大量生産できる私たちでも命はひとつしかない…だから、死んで欲しくないのね」


天龍 「俺たちもそうだが、俺たちの鎮守府に着任してる艦娘はみんな 深海棲艦を滅ぼすことを考えてないんだ」


天龍 「大破させたらもう攻撃はしない 撤退するよう説得をする …できれば、争いごとはしたくないんだ」


深海棲艦 「…」


伊19 「もしまた戦うことになったら、その時はその時なのね また同じように大破させて撤退させる…それを繰り返すのね」


伊19 「だから情けをかけてるわけじゃない 恩を売ってるわけでもないから勘違いしないで欲しいのね ただ純粋に…生きてほしいのね」


天龍 「逃げるなら早く逃げろ 今回は別の部隊がいるから、そいつらに出くわしたら沈められるぞ」


深海棲艦 「…っち!」


ザー…


伊19 「…」


天龍 「…あー、こちら天龍 こっちはあらかた片付いた そっちはどうだ?」


無線 『吹雪「こちら吹雪 現在龍田さんと青葉さんとで敵を殲滅中 もう少し時間かかります」』


無線 『川内「こちら川内 援護部隊の援護は濃霧によって難しい 下手したら誤爆する可能性があるから発艦出来ずにいるよ」』


無線 『扶桑「こちら扶桑 現在山城たちと応戦中 心配はいりません」』


天龍 「了解 時雨そっちどうだ?応答してくれ」


無線 『ザー…』


天龍 「…時雨?おい、応答しろ 時雨!」


無線 『ザー…』


天龍 「…でねぇ なにかあったのか?あいつらがやられるとは到底思えないが…」


伊19 「時雨のところには夕立、神通、那珂がいたはずなのね あの強者が揃ってるところでやられるなんて考えられないのね」


天龍 「だな だが、無線に出ないからちょっと心配だな 様子見に行ってみるか」


伊19 「了解なのね」


ザー…













後方部隊



川内 「ーっ…ダメだ!レーダーがうまく反応しない この霧のせいでイカれてる!通信機具は使えるのになんで!」カチカチッ


翔鶴 「…なにか特殊な霧なんでしょうか とくに変わった様子が見えませんが…?」


瑞鶴 「磁場でも出てるのかな?でも磁場が出てたら通信機具にも影響が出るはずだし…」


二軍艦娘援護部隊 「なんででしょう…」


二軍艦娘援護部隊 「てか、私たちは未だに援護できないけど…どうするの?このまま援護しないで待機?」


川内 「…そうだね 濃霧のせいでむやみやたらに艦載機発艦させても、敵の姿が見えないんじゃ燃料のムダになるだけだからね」


川内 「今のところは待機命令を出す いいね?」


二軍艦娘援護部隊 「…わかった」


川内 「(しかし、ほんとにまいったね 霧のせいで視界は最悪、レーダーはこの霧のせいでなぜか使えず 索敵が肉眼でしかない)」


川内 「(ムリして艦載機を発艦させて誰かを見つけても、霧のせいで敵か味方かわからないんじゃ打ちようがない 下手に打って味方に打ったら…)」



ザザァッ!!


通信機 『こっこちら単冠湾所属艦娘!現在視界が悪いなか敵と交戦中!敵の数が多くて苦戦中!援護をお願いします!』


川内 「援護!?この濃霧じゃムリだよ!それにこっちだって精一杯だ!他の子だってまだ…」


伊19 『川内!私たち行けるのね!』ザザァ


川内 「伊19!平気なの?そっちの敵は」


伊19 『大丈夫なのね 今時雨たちのもとにいるけど、あらかた片付いたのね あとは時雨たちに任せても大丈夫なのね!』


川内 「わかった それじゃ伊19たちは単冠湾の艦娘たちのもとに行って援護をおねがい 私たちはなにも出来ないからこの場で待機してる」


伊19 『了解なのね!』ブツッ


川内 「…」カチッ


翔鶴 「…やはり、援護はムリですか 救援を受けても…」


川内 「無理だね こんな視界が悪いなか、ムリに飛ばして援護に向かったところで発砲できないよ」


川内 「霧のせいで敵か味方かもわからない状況で、もし味方に攻撃なんてしたら大問題だよ だから霧が晴れるまで私たちは何も出来ない」


翔鶴 「ーっ…」ググッ…


瑞鶴 「翔鶴姉…」


瑞鶴 「(翔鶴姉くやしがってる…そうだよね せっかく重要役割を与えられたのに、霧のせいでなにも出来ないんだからそりゃ悔しがるよね)」


瑞鶴 「(…でも、ここでムリして援護射撃して、もし味方に打ったりなんてしたら それこそ取り返しのつかないことになるから……)」



提督 『こちら提督だ 川内聞こえるか!』キキキキキィン!!!!


川内 「こちら川内 どうしたの?提督」


提督 『今大量の敵と交戦中!やつら雪崩のように攻めてきやがった!数が多すぎて対処が間に合わない 援護に来てくれ!』ババババババッッ!!!!!!


川内 「っ! 了解!今行く!」


川内 「翔鶴さん 今から援護部隊の指揮…翔鶴さんに変わってもらうけどいいかな?提督の援護要請が入った」


翔鶴 「…わかりました 提督のことはお願いします」


川内 「翔鶴さんも無理しちゃダメだからね 援護要請が入ってもムリに発艦させちゃダメだからね!」


翔鶴 「…はい わかっています」


川内 「…」


ザーッ…


翔鶴 「…」


瑞鶴 「…翔鶴姉 だいじょうぶ?無理しないでね」


翔鶴 「……だいじょうぶよ 無理なんてしてないわ」


瑞鶴 「…そう ならいいんだけど」


翔鶴 「ーっ…」ギリッ…


翔鶴 「(…せっかく援護部隊として活躍するために後方待機してるのに……援護ができないんじゃただの約立たずじゃない!)」


翔鶴 「(最近私たちは出撃してもあまり活躍できなかったことが多かったから、今回は援護部隊が重要となるから活躍できると思ってたのに…!)」ググッ…


翔鶴 「(…川内さんには悪いけど、なんとしても役に立たないと…このままじゃほんとに能無しに!)」



ザザァッ!!


通信機 『こちら単冠湾艦娘 濃霧の中かなりの敵と交戦中 援護を頼みたい』


翔鶴 「っ! わかりました 今から艦載機を発艦させ援護に向かわせます!」


瑞鶴 「ちょっ!?翔鶴姉!」


通信機 『すまないがたのむ』ブツッ


翔鶴 「みなさん 今単冠湾所属の艦娘たちから援護要請が来ました 発艦の準備をしてください!」


二軍艦娘援護部隊 「この濃霧の中で!?無茶ですよ!」


二軍艦娘援護部隊 「てかなんで受けたんですか!川内さんから援護要請は受けないよう言われていたのに!」


翔鶴 「今回の海域攻略には援護部隊の私たちが必然なんです 援護要請が入ったなら助けなくてはいけません!」


二軍艦娘援護部隊 「たしかにそうかもしれませんが…」


翔鶴 「瑞鶴協力して!さすがにこの農霧じゃ二軍隊のみなさんじゃキツいかもしれないから私たちで援護するわよ!」


瑞鶴 「…」


翔鶴 「…瑞鶴?」


瑞鶴 「…ごめん翔鶴姉 私もムリ」


翔鶴 「…っえ」


瑞鶴 「わたしもこの農霧じゃ艦載機飛ばせないわ いや、飛ばせたとしても爆撃は…」


翔鶴 「…瑞鶴までそういうの?私たちは一軍隊でしょ!一軍がなに弱音を吐いてるの!」


翔鶴 「援護要請をされたらどんな時でも対応しないといけないのが一軍隊でしょ!一軍がムリなんて言っちゃいけないの!」


瑞鶴 「そうは言ってもこの状況じゃムリよ!翔鶴姉落ち着いて!」


翔鶴 「ーっ…いいわ なら私ひとりでするわ!あなた達は待機してて!」スチャッギリリ…


瑞鶴 「翔鶴姉!」


翔鶴 「彗星、流星 発艦!」バシュン!!



流星 「っわ!霧濃!?」ブーン


彗星 「全然見えなっ!翔鶴さんこれキツいよ!」ブーン


翔鶴 「いいから行って!援護要請を受けてるのだから単冠湾所属の艦娘のもとに行って援護射撃をして!」


流星 「そんなムチャな…」


彗星 「…どうなっても知りませんよ?」


翔鶴 「構わないわ 味方にさえ打たなければ平気よ!」


流星 「…わかりました なるべくしないようしてみます」


彗星 「ですが、もし敵か味方かわからなかった場合は撃ちませんからね?撃って味方に当たったら洒落にならないので…」


翔鶴 「…ちゃんと確認してください いいですね」


彗星 「…了解」



ブーン…


翔鶴 「…」


瑞鶴 「…翔鶴姉 ちょっといい…」


翔鶴 「黙っててもらえるかしら 今わたしは艦載機の連絡を待ってるから話しかけないで」


瑞鶴 「…」


二軍艦娘援護部隊 「…翔鶴さん……」


二軍艦娘援護部隊 「…瑞鶴さん 翔鶴さんだいじょうぶでしょうか このまま任せちゃっても…」


瑞鶴 「…わからないわ でも、今は翔鶴姉に任せましょ?」


二軍艦娘援護部隊 「…わかりました」


翔鶴 「…」













ブーン…



流星 「くそっ!ぜんぜん前が見えない どこに誰がいるのかわからないよ!」ブーン


彗星 「てか俺たちがどこ飛んでるのかもわからなくなりそうだな 艦載機に方位器具付けてるからなんとかわかるが…」


流星 「いや付けててもわからないよ 現状視界が悪すぎるんだから…」


彗星 「…たしかに」



無線機 『こちら翔鶴 艦載機の皆さんどうですか?敵艦は補足できましたか?』


流星 「こちら流星 すみませんが視界が悪すぎるため、敵艦どころか自分たちの現在位置までわかりづらくなってます」


彗星 「悪天候でレーダの調子も復帰せず、目視で探すにしても限度があります どうしますか?」


翔鶴 『続けてください 目視で敵艦発見次第、発砲してください』


彗星 「いやだから、目視でも限度があるって…」


翔鶴 『いいですね そのまま向かってください』


ブツッ


彗星 「…」


流星 「…やっぱり聞いてもらえないね 俺たちの話し」


彗星 「…そうだな まったく…最近人使いが荒いんだから翔鶴さんは…」ハァ…


流星 「たしかに荒いね…でも、仕方ないよね ここ最近戦果を上げれてないから降格させられるんじゃないかって言ってたし」


彗星 「それは翔鶴さんが思ってるだけだろ?うちの提督はよっぽどのことがない限り 降格はしないって言ってたし、なにより今まで降格した人なんて誰一人いないだろ」


流星 「それでも心配なんだよ もしかしたら自分が最初のひとりになるんじゃないかと心配してるから…」


彗星 「…まったく、めんどくさい方だよあの人は…」ハァ…



…ボゥン!!



艦載機 「「っ!」」



ボゥン!!バババババァン!!ザー… 霧に紛れて発砲音や海上を走る音がそこら中から鳴り響く



流星 「…近いね この近くで交戦してるのかな?」


彗星 「音的にこの近くだと思う しかし、急に打ち始めたな さっきまで発砲してなかったのに」


流星 「この霧の中でむやみに発砲したら仲間に当たる可能性があるからね 警戒して当然だよ」


彗星 「翔鶴さん おそらく目的地だと思う場所に到着 指示を」


翔鶴 『敵の姿は見えますか?』


彗星 「いや見えないです 敵どころか味方もどこにいるのか…」


翔鶴 『…援護、できそうですか?』


彗星 「敵味方の姿が見えないのに援護は…」


翔鶴 『…わかりました では』


翔鶴 『【発砲してください】』


彗星&流星 「「はぁっ!!!?」」


彗星 「っえ ちょっま!冗談だろ!?翔鶴さん それはまずいって!」


流星 「そうですよ!どこに誰が居るのかさえわからない状況で発砲なんてできません!」


翔鶴 『ですがそこの近くに味方がいるんですよね 味方が発砲してると思われる音とかはしてませんか?』


彗星 「それはしてますが…」


翔鶴 『それでしたら発砲してください 敵がいると思われる場所に!』


彗星 「いやだから それはムリだって!この霧のせいで見えないんだってば!」


翔鶴 『発砲してください 早く!』


彗星 「落ち着いてください翔鶴さん!むやみに打って味方に当たったらシャレになりませんよ!」


彗星 「あなたがここ最近、出撃とかで戦果を上げていないのはわかります 今回の合同作戦で戦果をあげようとしてるのもわかります!」


彗星 「ですが!ここで間違えて味方に当たったら、それこそ戦果を上げるどころの問題じゃありません!ヘタすれば解体ものですよ!」


翔鶴 『だいじょうぶよ 私たちの提督は解体なんてしないから だから撃ちなさい!』


彗星 「そういうもんだいじゃない!翔鶴さんマジでいいかげんに…!!」


流星 「…ほんとに、打っていいんですね?」


彗星 「流星!?」


翔鶴 『はい 打ってかまいません やってください!』


流星 「…責任、取れませんからね」


翔鶴 『味方には当てないでくださいね お願いします』


流星 「…彗星 打つぞ 命令じゃしかたない…」


彗星 「本気か!?こんな敵も味方もどこにいるか分からない状況で発砲するなんて!」


流星 「命令だからな …俺だってやりたくないよ もし仲間に当てちゃったらーっ!」ギリッ


彗星 「ならもう一回説得するぞ なんとしてでも考え直させないと!」


流星 「どうせ言ってもムダだよ!今の翔鶴さんはまともに俺たちの話を聞いてくれない!」


彗星 「たしかにそうだが、だからといってむやみやたらに打つのは…!」


流星 「いいからやるぞ!どうせ俺たちには拒否権なんてないんだから!」


彗星 「ーっ…あぁもうわかったよ!ならやるぞ!」


流星 「おう!」


彗星&流星 「「いけぇー!!!!」」ババババババッ!!!!!!



ヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!!!深い霧の中に彗星たちが放った弾がどこに当たるかもわからずに消えていく



彗星 「おらおらおらおらぁ!!深海棲艦どこにいるんだ!とっとと姿を見せやがれ!」ババババババッ!!!!!!


流星 「当たりやがれー!!」ババババババッ!!!!!!


彗星 「(頼む…仲間には当たらないでくれ!味方もこの近くにいるから、もし当たったら…!!)」


流星 「おらおらァ!!ビビってんじゃねぇぞ深海棲ども!隠れてないで姿を表せ!!」ババババババッ!!!!!!



彗星、流星たちはどこに行くかもわからない、誰に当たるかもわからない弾を乱射させて発砲させた



何度言っても、どんなに説得しても聞かなかった翔鶴の命令…仲間に当たるかもしれないのに それでも、仲間に当てないように撃てと命令してきた



こんな霧が深い状況、しかも電探やレーダーさえも使えないこの状況下で仲間の援護しろなんて無理難題 彗星たちは絶対と言っていいほど打ちたくなかった



たしかに翔鶴さんがここ最近、戦果を上げていないのは知ってる いろんな戦場に出ては、他の艦娘に手柄を取られて戦果を持っていかれている



だが、戦果は取り合いではない 戦果を上げるということは、みんなで上げたということ 最後に敵を仕留めたやつが独占して持っていったり、多く敵を倒した者が戦果を持っていくわけではない



それは翔鶴さんもわかっているはず…わかっているはずだが、それでも…ここ最近はうまくいってないため、もしかしたら降格させられるんじゃないかと焦っている



だが翔鶴さんの提督は戦果を上げられないだけで降格なんかしない ちゃんとみんなと連携を取りながら、提督の指揮をちゃんと聞いていれば降格なんてまずありえない



現に一軍になった者が降格したなんて今まで聞いたことがない 一軍が作戦に失敗したとしても、降格されたなんて話は聞かない



翔鶴さんもそれはわかっている 提督が戦果を上げられないだけで降格なんてしないことを…だが、もしその第一降格者として選ばれない可能性がないわけじゃないとも思っている



いままでなかっただけで、本当は降格される可能性があるんじゃないかと不安を抱いている 翔鶴さんはそれが不安でしょうがなかった



もし、その第一降格者が翔鶴さんだった場合は…この先、その降格された人物として一生祀られる それは一軍になったものだけではなく、その艦娘は一生屈辱を背負っていかなくてはいけなくなる



しかも妹を持つ翔鶴さんにとっては、それだけは避けたかった もし自分が第一降格者として選ばれたら、妹の瑞鶴にも被害が及ぶ可能性があるから 死んでも手柄を取らないといけないと思っている



過去に別の鎮守府で捨てられた瑞鶴を拾ってくれた恩もある…だからなおさら戦果を取らなければ、示しがつかない……



……だが、敵が見えないのに しかも見方も見えない中で発砲なんてしたら誰に当たるかわからない 敵だけに当てろなんて無理に決まってる



翔鶴はそんな無理難題を押し付けた…艦載機たちも無理だと言っていたのに、それでもやれと言った……



……そんな無理難題を押し付けた結果………




バァンッッ!!!!!!



キャアァァァッ!!!!!!






…聞き覚えのある悲鳴が、艦載機たちのところまで響き渡った………











撤退



大湊警備府ー提督室



提督 「…はい はい…ほんとにすみませんでした 後日、そちらにお伺いさせてもらいますので……」


提督 「…わかっています なので今回の件に関しては……」



翔鶴 「………」




味方に攻撃してしまった後、全艦隊撤退させて各鎮守府に戻っていた



敵の勢力もなかなかもので、一度では倒せないとふんで撤退することを決意した



提督は単冠湾泊地の提督に電話をして謝罪していた…わたしが、わたしが味方に艦載機をぶつけてしまったせいで 最高指揮官の座を汚してしまった……



それだけじゃない 一軍隊の名まで汚してしまった…提督だけじゃなく、一軍隊のみんなにまで迷惑をかけてしまった……



最高指揮官の名を汚すだけじゃなく、一軍隊の名まで汚してしまった……わたしは、過去最悪なことをしてしまった



どんなに謝っても許されない どんなに罰を受けても償いきれない……私は一体、どうすれば………



提督 「…はい すみませんでした それでは」ガチャッ


提督 「…ふぅ……」


提督 「(ちょっとめんどうなことになったな…向こうの提督も当たり前だが、かなり怒ってたな…)」


提督 「(評判はそこまで悪くない人だが、さすがに今回の件に関してはかなりキレてたな まっこれが逆の立場なら俺は本気で向こうの提督に怒ってるな…)」


提督 「(……どうするか)」


翔鶴 「…提督 ほんとに、申しわけありません 謝っても許されることではないとわかっていますが……!」


提督 「…そうだな 今回のことに関しては少しばかし、許されることじゃないな まして別の鎮守府の艦娘を大破させちまったからな」


提督 「向こうの提督も怒り狂ってたよ 最高指揮官と呼ばれてる者としてどうなんだとな」


翔鶴 「ーっ……!!」ググッ


提督 「さすがに今回ばかりは許せないな 無理な行動、仲間の意見聞かずに自分の意思で勝手な行動、仲間を大破…罪は重いぞ?翔鶴」


翔鶴 「っすみません……ほんとに、すみません…!!」ツツー…


提督 「…だが、俺もお前の悩んでることを解消することはできなかった 俺もおれで責任がある」


提督 「今回は俺の責任でもあるから 今回のお前の罰は…」


翔鶴 「【…解体、してください……】」


提督 「…なに?」ピクッ


翔鶴 「っ…」ビクッ


提督 「…おい翔鶴 いま、なんつった?」


翔鶴 「…解体、してください……!」


提督 「…翔鶴 俺は言わなかったか?解体なんて言葉、使うんじゃねぇと」


翔鶴 「聞きました…ですが、今回のことに関しては、あまりにも大きすぎます!わたしが勝手なことをしてなければ こんなことには…っ」ギリッ


提督 「それとこれとは話は別だ 解体するのと罰を受けるのは全然違うだろ!」


翔鶴 「違くありません!私はやってはいけないことをしてしまったんです!味方に艦載機をぶつけてしまうなんて…そんなこと、どんなに謝っても許されることではありません!」


翔鶴 「そんな大罪を犯した私を生かしておいたら…この先、最高指揮官と呼ばれている提督の名を汚してしまいます!」


翔鶴 「だから私を解体してください!わたしは許されないことをしてしまったんです もうみなさんに会わす顔がありません!」


翔鶴 「…瑞鶴にも、会わす顔がありません……もう、だれにも…会わせられないです……」ググッ…


翔鶴 「お願いです わたしを…解体、してください……一生のお願いです!」


提督 「…だめだ 解体は許さない」


提督 「解体されて死んで、罪を逃れようとなんかするな 楽しようなんて思うんじゃねぇ」


提督 「翔鶴 お前の罰は今から明日の夜まで反省房で反省しろ 食事とかはちゃんと用意するから安心してくれ」


提督 「もちろん 反省房に入ってる間は誰かと話すのも許可する てか、誰かと絶対話をしろ 命令だ!」


翔鶴 「…それだけでいいんですか?本来なら解体ものですよ なのに期間明日までの反省房で反省だけにさせるなんて、それでは足りませんよ!」


提督 「足りる足りないは俺が決めることだ お前が決めることじゃない」


提督 「それともなんだ 俺の命令が聞けないって言うのか?翔鶴」ギロッ


翔鶴 「…いえ、そういうわけではありませんが……」


提督 「なら早く反省しに行ってこい 時間が来たら知らせに行ってやるから、それまでの間はおとなしくしてろ いいな?」


翔鶴 「…わかりました それでは反省房に行ってきます いろいろ反省してきますので…もし反省の色が見えないようでしたら、新たに罰を追加してください」スクッ


提督 「見えなかったら追加してやるよ 見えなかったらな」


翔鶴 「…お願いします それでは」


タッタッタッ…ガチャッ


…パタンッ


提督 「…」


提督 「…はぁ 反省の色が見えないわけないだろ?翔鶴 あんなに後悔してる顔されたら、誰でも反省してると思うに」


提督 「(たしかに翔鶴が罰が軽すぎるというのはわかる 他のやつならもっと厳罰を与えてるしな それからしたら俺の罰が軽いのは自分でもわかってる)」


提督 「…だがそれでいいんだ あいつは常にまじめで礼儀正しい 日頃の行いも良くしてんだから今回だけでも罰を軽くするぐらい、誰も文句は言わないだろ」


提督 「…さて、問題はどうするかだよな 翔鶴は平気として、単冠湾泊地提督にはどうやって謝るか…」


提督 「(翔鶴と一緒に連れては行きたくない 翔鶴を連れていくと奴がなにするかわからない…ヘタすれば、罪だの罰だのと言って翔鶴に手を出すかもしれない)」


提督 「(そうなったら俺はやつを殺さねぇといけなくなる それはなるべく控えたい)」


提督 「…明日1人で謝りに行くか 殴られる覚悟で!」













牢屋



カチャカチャ…ガチャン


伊19 「…どうぞなのね」ガラガラ…


翔鶴 「…ありがとうございます それでは、今から反省することに専念しますので 鍵をお願いします」タッタッタッ…


伊19 「わかったのね …えと、1時間に一回は見回りに来るのね その時は軽めに話をして欲しいのね」


翔鶴 「…わかりました」スゥ… 牢屋部屋の中央に正座で座り込む


伊19 「あっ正座じゃなくても平気なのね もっとリラックスしても…」


翔鶴 「そんなことをしては反省になりません 本来ならわたしはもっと重い罰を言い渡されなくてはなりません」


翔鶴 「ですが提督はここで明日の夜まで反省するだけにしました おかしいですよ…なんで勝手な行動をして、しかも視界が悪くて敵の位置も把握できない状況で発砲 それで仲間に当ててしまったのにこれだけの罰になるんですか?」


翔鶴 「本来ならわたしの罰は解体されるのが当たり前です みんなの意見を聞かずに、一人で勝手な行動を取ったんですから解体されてもおかしく……」


伊19 「それ以上自分を悪く言うのはやめるのね 翔鶴」


伊19 「たしかに今回の件に関しては翔鶴が悪いのね 瑞鶴たちが説得してたのにそれを無視したのはたしかに悪い」


伊19 「でも提督も悪いのね 翔鶴が悩んでるのを気づけなくて、それを解決することができなかった」


伊19 「翔鶴の悩みを解決できてれば、こんなことにはならなかったのね だから翔鶴が全部悪いわけじゃ…」


翔鶴 「提督のせいにしないでください 提督はなにも悪くありません!」


翔鶴 「わたしは何度も提督から戦果のことは気にするなと言われていました!よほどのことがない限りは二軍に降格しないと言ってました!」


翔鶴 「それなのにわたしは聞かずに無視して焦っていました そのよほどのことが当たりたくなくて…わたしはムリをして、提督に迷惑を……!」ギリッ


伊19 「なら提督が余計なことを言ったせいなのね 提督がよほどなんて言わなければ気にすることはなかったのね」


伊19 「戻ったら注意しておくのね 次からは順位のことやよほどなんて言葉を使わないよう言っておくのね」


翔鶴 「だから提督のせいにしないでください!提督はなにも悪くありません!」


翔鶴 「提督は私を落ち着かせるためにそう言ってくれたんです!それを踏み躙ったのはわたしです!」


翔鶴 「わたしが提督の励ましの言葉で落ち着くことが出来てれば こんなことには……!」


伊19 「でも提督は失敗したのね 翔鶴を慰めることはできなかったのね」


伊19 「みんなを仕切る人が艦娘一人慰められないなんて、指揮官として失格なのね 翔鶴は何も悔やむことはないのね」


翔鶴 「ですか!!」


伊19 「いい加減にしろなのね!!」キーン!!


翔鶴 「っ!?」ビクッ


伊19 「いつまで自分を追い込む気なのね!そんなに追い込んでなんの意味があるのね!」


伊19 「これ以上自分を追い込んでも精神をおかしくするだけなのね!もうやったことはどうしようもできないのね!」


伊19 「それともなんなのね?瑞鶴のときになりたいの?もしそうだとしたら 私は本気で怒るのね!!」


翔鶴 「…いえ なりたくはありません」


伊19 「だったらいつまでも落ち込むんじゃないのね!おとなしくここで反省してるのね!」


翔鶴 「…はい わかりました」


伊19 「それじゃ私は行くのね 時間になったらまた来るから、その時は落ち込んでないようにしててね?」


翔鶴 「……はい がんばります」


伊19 「…怒鳴ってごめんなのね」


タッタッタッ…



翔鶴 「…謝らないでくださいよ 私が悪いのに、なんで伊19さんが謝るんですか…」


翔鶴 「……明日、単冠湾提督に謝るとき…なんて謝ればいいんでしょうか 土下座したぐらいじゃ許してもらえないのは…確実ですよね」


翔鶴 「提督の名を汚さないためにも…やはり、私自身を売るしかないですよね……わたしがヘマしたんですからそれぐらいで済むなら………」スゥ… 目の中の光が消えて黒く…



川内 「それ以上バカなことを考えるのやめな 翔鶴さん」


翔鶴 「っ!」


川内 「まったく 様子見に来てみれば何を考えてるんだか」タッタッタッ


翔鶴 「…川内さん」


川内 「翔鶴さん そんなバカみたいなことを考えてるなら少しでも反省した方がいいんじゃない?」


川内 「体を売るなんて…なんで自分を犠牲にしようとするかな 提督に知られたら本気で怒られるよ!」


翔鶴 「…ですが」


川内 「うるさい!言い訳なんてするな!」


翔鶴 「っ…」ビクッ


川内 「…ごめん 別に叱るつもりで来たわけじゃないの ちょっと知らせたいことがあってね」


翔鶴 「…なんでしょう」


川内 「…明日 提督は単冠湾提督に謝りに行くみたいだけど、一人で行くみたいだよ」


翔鶴 「…っえ」


川内 「こっそり盗み聞きしててさ そしたらね…」


川内 「【提督は自分自身を犠牲にするみたいだよ 自ら殴られる覚悟で】」


翔鶴 「っえ!?」


川内 「提督も優しすぎるよね 部下のために自分を傷つけてまで守ってくれるなんて…ほんとに、優しすぎるよ」


川内 「あっちなみに言っておくけど まちがっても一緒に行くなんて言っちゃダメだよ?言ったら提督…激怒するから」


翔鶴 「っ…ですが!責任は私にあるのになぜ提督だけが行くんですか!普通はわたしも行くのが当たり前では!」


川内 「たしかにそうだね 翔鶴さんがまいたタネだから翔鶴さんが行くのは当たり前だよね」


川内 「…でも、その理由 聞きたい?翔鶴さんだって提督が連れていきたくない理由わかってるでしょ?」


翔鶴 「それは……」


川内 「…翔鶴さんの言いたい気持ちはわかるよ これが逆の立場ならわたしも納得してないからね」


川内 「でもわかってあげて 提督も翔鶴さんの身を心配してるから自分だけで行こうとしてるの なにか向こうの提督が翔鶴さんに手を出したりなんてしたら、それこそ別問題になっちゃう」


川内 「そうならないために一人で行こうとしてるから提督の思いを無駄にしないであげて…いいね?」


翔鶴 「ーっ…」ギリッ…


川内 「…もしそれで納得できないなら 提督が戻ってきたらなにかしてあげればどうかな?それで少しでも恩を返してあげるといいかもしれないよ」


川内 「っあ まちがってもなんでもするなんて言っちゃダメだよ?いくらなんでもそれはまずいからね」


翔鶴 「…ダメでしょうか わたし的にはそのくらいしないと許してもらえないかと思うんですが」


川内 「いつもみたいに女がなんでもするなんて言うな!って言われるのがオチだけどね それでもいいなら言えば?」


翔鶴 「…」


川内 「そんなに考えなくてもへいきだよ 翔鶴さんがこれだと思ったことをすれば、提督は絶対許してくれるから!」


川内 「なんならわたしも手を貸そうか?夜戦(意味不)なら得意だから3Pでもすればお互いWin-Winだよ!」ニヤニヤ


翔鶴 「…いえ だいじょうぶです 私ひとりでやるので平気です」


川内 「そう?なら翔鶴さんに任せるよ」


川内 「それじゃわたしは部屋に戻るから 何かあったら呼んでね?」


翔鶴 「…わかりました」


タッタッタッ…



翔鶴 「…」













深夜ー牢屋



バシャバシャ…キュッ


翔鶴 「…」ポタポタ…


翔鶴 「(…これで何回目かしら顔を洗うの…)」フキフキ


翔鶴 「(寝ようと思っても寝れない…それどころか逆に目が冴えて眠気がささない もう一時なのに……)」


翔鶴 「…やっぱり、反省が足りてないのね そうよね…これだけの罰で許されるわけないわよね」


翔鶴 「ふつうならもっと罰を与えられるはずなのに…解体じゃなくても、もっと他にもあったはず……なのになんで……」


翔鶴 「……誰かと話しがしたいわ でもこんな時間に誰も起きてるわけないわよね」


翔鶴 「でもこのままじゃ頭がおかしくなりそう…誰でもいいから来てくれないかしら」


翔鶴 「……川内さん 起きてますか?起きてたら話し相手を…」



シーン…


翔鶴 「…起きてるわけないですよね 普通に考えてこんな時間に起きてるわけがないですよね 今日は夜戦の日じゃないから起きてるわけ……」



コツッコツッコツッ…


翔鶴 「っ!」


翔鶴 「(こんな時間に足音…?しかもこっちに向かってきてる 一体だれが……?)」



コツッコツッコツッ…


提督 「…翔鶴 だいじょうぶか?」


翔鶴 「てっ提督!?なぜこのような時間に!?」


提督 「なんとなくだよ もしかしたら気に病んでるんじゃないかと思って様子を見に来たんだ」


提督 「…そしたら案の定、精神的に来てるみたいだな この時間まで起きてるってことは寝れないんだろ?」


翔鶴 「………」


提督 「…」ジャラ…



カチャカチャ…カチャンッ


提督 「…少し外に出て話しようぜ?気分転換に」


翔鶴 「…わたしは今罰を受けている途中ですよ?」


提督 「そんなの俺が決めたことだろ?俺が外出ていいと言えばいいんだよ」


提督 「…それともいやか?嫌なら無理にとは言わないが」


翔鶴 「…」


提督 「(…やっぱり自分が犯した罪のことを気にしてるな そりゃそうだよな 仲間に銃弾を撃ち込んじまったんだ 気にしないわけがないよな)」


提督 「(まして翔鶴はマイナス思考がそれなりに強い 落ち込みやすい性格で一度落ち込んだらなかなか戻らない…)」


提督 「(しかも面倒なことに 翔鶴は自分自身で罪を償うことができたと思わないと自分を許さない性格だからよけいに慰めるのがたいへん…どうするか)」


翔鶴 「…」


提督 「…はぁ なら命令だ!俺と一緒に外行くぞ」


翔鶴 「っ!」


提督 「命令なら聞くよな?一緒に浜辺に行くぞ」


翔鶴 「…」


翔鶴 「…わかりました 命令なら聞きます」


提督 「よし!それじゃ行くぞ!」ガチャッ タッタッタッ…


翔鶴 「…っえ 提督、なぜ中に入って…?」


提督 「」スゥ…



ヒョイッ


翔鶴 「きゃあっ!?」提督に持ち上げられてお姫様抱っこされる


提督 「やっぱり翔鶴は軽いよな すぐに持ち上げられるから楽でいいよ」


提督 「このまま浜辺まで運んで行くからしっかり掴まっててくれよ?お姫さん」


翔鶴 「っえ ちょっ提督!?ま、待ってください!この格好で行くって…」///


提督 「善は急げだ!レッツゴー!!」タッタッタッ…


翔鶴 「ま待ってください!この格好で誰かに見られたら…!」///


翔鶴 「おっ下ろしてくださーい!!…」///


タッタッタッ…













大湊警備府付近浜辺



ザザァ…ザザァ……


提督 「ほら着いたぞ?翔鶴 今日は月光(つきびかり)が出てるから海が光に反射して綺麗だぞ!」ザッザッザッ…


翔鶴 「ーっ…わっわたしはそれ以前に恥ずかしいです……」///プシュー…


提督 「なんでだよ?誰かに見られたわけでもないのに 恥ずかしがることないだろ?」


翔鶴 「そっそれはそうかもしれませんが…」///


提督 「さてと翔鶴 座るならどっちがいい?」


翔鶴 「っえ どっちとは…?」


提督 「砂浜の上がいいか俺の膝の上がいいかだが」


翔鶴 「……っえ」


提督 「返答遅いから俺のひざの上な」ヨット…ポスッ


翔鶴 「っ!? ちょっていとく!?」///アタフタ


提督 「やっぱりおまえ軽いなー 膝の上に乗せてもぜんぜん軽い ちゃんとメシ食ってるか?」


翔鶴 「ちゃんと食べてますよ!それより下ろしてください!恥ずかしいです!」///


提督 「別に誰にも見られることないだろ?ましてこんな夜遅くに浜辺来るやつなんていないし」


翔鶴 「そっそれはそうかもしれませんが…」///


提督 「なら後ろから翔鶴を抱いていたい それならいいか?」


翔鶴 「…めっ命令……ですか?」///


提督 「……いちいち命令にしないといけないか?」


翔鶴 「っ…」///モジモジ…


提督 「…なら命令だ 少し抱かせろ」ギュッ 翔鶴のお腹あたりに手を回して抱きしめる


翔鶴 「……はい」///



ザザァ…ザザァ……



提督 「…」


翔鶴 「…ねぇ 提督」


提督 「なんだ?」


翔鶴 「…怒って、ないんですか?私はやってはいけないことをしたのに ぜんぜん怒りませんが」


提督 「…なんだ そんなに怒られたいのか?俺は別に構わないけど お前Mっ気があったのか?」


翔鶴 「はいっ!?いやなんでそうなるんですか!あるわけないじゃないですか!」


翔鶴 「そもそもなんでそんな言葉が出てくるんですか!私は真剣に…」


提督 「真剣に考えてるからこそ怒らないんだよ」


翔鶴 「…っえ」


提督 「お前は責任感が強いのに落ち込みやすい 一度落ち込んだらなかなか戻らない」


提督 「責任感が強くて 失敗したらいつまでも悩み続けて 答えが見つかるまで反省するやつを怒る理由なんてあるか?俺にはないと思うがな」


提督 「完全に怒らないといえば嘘になるがお前は俺が怒った以上に反省する 俺が言わなかったことも気にして、いろんなことで悩み続ける」


提督 「…そんなやつを怒る必要なんてない 怒ってなんの意味がある?なんの理がある?」


提督 「なんもないだろ 反省してるんだからこれ以上怒る必要性がない ただそれだけだ」


翔鶴 「…そうですか やはり提督は優しいですね そうやって私を許してくれるなんて」


翔鶴 「…でも提督 それでは私は罪を償いきれません 今回の牢屋に入れる罰だけでは完全に罪を償うことはできません」


翔鶴 「…なので、提督が私にして欲しいことを申し出てください 提督のお願い事ならなんでもお聞きします」


提督 「なんでも…?」ピクッ


翔鶴 「提督 私がなんでもという言葉を使うのは提督だけです ほかの方なんかには絶対言いません」


翔鶴 「提督のことを信じてるからこそ なんでもという言葉を使えるんです」


翔鶴 「…信じてます なので、なんでもお申し付けください」


提督 「翔鶴……」


提督 「…わかった お前がそこまで言うなら追加で罰を与えようかな」


翔鶴 「おねがいします」


提督 「……それじゃ翔鶴 お前に罰を与える」


翔鶴 「はい」


提督 「明日、俺が帰ってきたら自分なりのもてなしで俺を迎えてくれ それが罰だ」


翔鶴 「…っえ」


提督 「何でもてなすのかはお前に任せる それを考えるのが罰だ いいな?」


翔鶴 「…そんなので、いいんですか?なんでしたらもっと変なことでも…」


提督 「そんなんでいいんだよ だから考えといてくれよ?」


翔鶴 「……わかりました では、提督が帰ってきたら最高のもてなしができるように考えておきます」


提督 「あぁ!たのむぞ」


翔鶴 「はい!」


提督 「(よかった やっと機嫌を治してくれたな これで翔鶴のことは一安心だな)」


提督 「(あとは向こうの提督だな…謝ったところで、果たして許してくれるだろうか)」


提督 「(俺なら確実に怒って相手をぶん殴っちまうからな 女だったらさすがに強くは言わねぇけど)」


提督 「…」


翔鶴 「…あの、提督」


提督 「…っん なんだ?」


翔鶴 「…その、わがままかもしれませんが 抱きしめられてるのもいいんですが…頭も撫でてもらえると嬉しいです」///カァァ


提督 「…っえ」


翔鶴 「…だっダメでしょうか?」


提督 「…いや、いいよ なでてやるよ」スゥ…ポスッ


翔鶴 「っ!」///ドキッ


提督 「お前も撫でられるの好きだよな みんな俺に撫でられると落ち着くって言うけど、そんなに気持ちいいのか?」ナデナデ


翔鶴 「〜っ…はっはい すごく、落ち着きます」///


翔鶴 「とくに後ろから抱きしめられながら撫でられると…その、すっ全てを提督に捧げたくなるような感じを……」///カァァ…


提督 「おっ大げさだな…さすがにそこまではないだろ」


翔鶴 「ですが、他の方にも同じことをしたら みなさんトロけたような表情をしていませんでしたか…?」///


提督 「っえ ……言われてみれば」


翔鶴 「それほど提督の手は優しくて、暖かいということです ほんとに落ち着きます…」///


提督 「……そうか まぁ落ち着いてくれるならそれでいい 気分が良くなるまで撫でてやるから」


翔鶴 「はい…おねがいします」///














早朝ー大湊警備府出入口前



提督 「…それじゃ、行ってくるよ」


伊19 「…気をつけて行ってきてね?」


提督 「あぁ!俺がいない間、翔鶴のこと頼むぞ?」


川内 「わかってるよ!心配しないで?」


提督 「…」



パタンッブロロ……



伊19 「…」


川内 「…無事に、帰ってこれればいいけどね たぶん無理だと思うけど」


伊19 「……信じるのね 提督が帰ってくること……」


川内 「……そうだね」













単冠湾泊地ー提督室前



ザワザワ…


艦娘 「…ねぇ ほんとに…謝りに来たよ あの最高指揮官と呼ばれてる人」ヒソヒソ 提督室の扉前で覗いている


艦娘 「私来ないと思ってたよ 全部電話で済ませるかと思ってたけど…」


艦娘 「提督、かなり怒ってたからね まぁでも、今回のことに関しては誰でも怒るよね 仲間に砲撃しちゃったんだから」


艦娘 「たしかにそうだね でも、まさか直接来るとは思わなかったよ なにしろ、あの最高指揮官と呼ばれている人だからプライドがあるだろうし 私たちの提督なんか気にしてないと思ってたけど…」


艦娘 「…けっこう優しい人だね」




提督 「…今回の件に関しまして、ほんとに申し訳ありませんでした 単冠湾提督」スッ


提督 「翔鶴が悩みを抱えていたにもかかわらず その悩みを解決できないどころか、悩んでることさえ気づかなかったのが今回の原因 ほんとに申しわけありません」


提督(単) 「…まさか、お前がわたしの前で頭を下げてくるとは思わなかったよ 大湊警備府提督」


提督(単) 「あの最高指揮官と呼ばれているお前が頭を下げるなんて…貴様も落ちたもんだな」


提督 「返す言葉もありません」


提督(単) 「…それで、肝心の元凶犯はどうしたんだ?あいつがいないように見えるが」


提督 「今現在、罰を受けさせているために連れてきていません 私一人で謝りに来ました」


提督(単) 「…なぜ元凶犯を連れてこないんだ?普通はその者も連れてきて謝りに来ないか?」


提督 「本来ならそうするべきですが、翔鶴の指揮下である私が全責任を背負って参りました なので翔鶴は…」


提督(単) 「意味がわからん なぜ元凶犯を連れてこなかったかと言ってんだ!」バンッ!!


提督(単) 「お前はバカなのか!普通指揮をするものと一緒に来るのが当たり前なんじゃないのか!」


提督(単) 「罰を受けさせているから来させてない?指揮官はお前だから全責任を背負って来た?きさまふざけたことを言うのも大概にしろ!」


提督(単) 「貴様は今の現状をわかっているのか!お前は俺の艦娘に傷を付けたんだぞ!なのにその元凶犯を連れてこないとはどういうことだ!」


提督(単) 「きさま礼儀も知らんのか!いや礼儀以前に当たり前のこともわからんのか!この青二才が!」


提督 「っ…」ピクッ


提督(単) 「今すぐにでも連れてこい!その腐った性格を叩き治してやる!貴様も一緒にな!」カタッ タッタッタッ


提督 「っ…悪いけど、それは無理ですね」ピキッ


提督(単) 「…あぁ?」ピクッ


提督 「今のあなたの状態で翔鶴をここへ連れてくることはできません その状態で何をするつもりですか?」


提督(単) 「貴様には関係ないだろ お前にはそんな口を聞く権限などない!」


提督 「っ…ならよけいに連れてくることはできませんね 今の状態でとてもじゃありませんが…」


提督(単) 「」ブンッ!!



バキィッ!!



艦娘 「あわわわ!?とっとうとう手を…」




提督(単) 「…おいお前 舐めるのもいい加減にしろよ?」グイッ


提督(単) 「これ以上俺を怒らせんじゃねぇ さもねぇと…本気で殺すぞ?」ギロッ


提督 「…それで、あなたの気が済むようなら どうぞ」ペッ


提督(単) 「」ゴスンッ!!


提督 「ーっ…」顔面をぶん殴られて頬に青アザができる


提督(単) 「…そうか お前がそんな態度をとるならしょうがねぇ」ポキポキッ


提督(単) 「こっちだってイラついてんだ てめぇみたいな青二才が最高指揮官の名をぶら下げやがって!」ギリッ


提督(単) 「しかも世間も知らねぇやつが最高指揮官なんか名乗ってんじゃねぇぞ!このクソガキが!!」ガンッ!!


提督 「っ…結局、俺の立場が気に食わないだけですか まぁそんなこったろうとは思ってましたがーっ!」ゴスンッ!!


提督(単) 「…てめぇみたいなヒョロヒョロに何ができるんだか 最高指揮官と呼ばれている奴が情けないぜ」


提督 「それはあんたが無能なだけじゃーっ!」バキィッ!!


提督(単) 「…うっせぇんだよ マジでお前殺すわ」スゥ…



バキッガンガンッゴスンッ!!!!
















艦娘 「…うそ、でしょ……?」


艦娘 「じょうだんでしょ!?なっなんなのあの人…!!」


艦娘 「ばっバケモノ……!!」ゾクッ




提督(単) 「はぁ…はぁ……っ! はぁ……」!!ゼェ…ゼェ…


提督 「……もう終わりですか?意外に体力ないですね」グシッ 顔面青タンまみれにされたが上から目線で単冠湾提督を見下す


提督(単) 「ーっ…おまえ、なんで倒れない……?あんだけ殴って…なんで、膝も付かない!」ハァ…ハァ…


提督 「あんたが弱いからですよ そんなヘボいパンチで俺を倒せるわけがない」


提督 「俺は過去に拷問をかけられたことがあるんだ 爪剥がされて指を折られたり、腕や足をナイフで切り刻まれたりとな」


提督(単) 「ーっな!?ごっ拷問!?」


提督 「あぁ だからこんなしょぼい暴行を受けたところで屁でもねぇ 甘っちょろいにもほどがある」


提督 「お前にはわからねぇだろうな 本当の拷問を知らないお前からしたら、どんなに痛いか、どんなに苦痛かなんてわかるはずがねぇ」


提督 「死にたくなるぜぇ?痛みに耐えきれなくて もう殺してくれって思わず口に出しちまうほどにな!」ニタァ


提督(単) 「っ!!」ゾクッ!!


提督 「…もう満足したよな 俺はもう帰らせてもらうよ」


提督 「悪かったな お前の艦娘を大破させちまったこと 次はもうお前とは関わることしねぇから安心してくれ」


提督(単) 「…それは、こっちのセリフだ もう二度と俺の前に現れるな」


提督 「あぁ そうしてやるよ」タッタッタッ…



ガチャッ


艦娘 「あっ…」


艦娘 「えっえと、その……」


提督 「…悪かったな お前らの仲間に傷つけて」ポスッ


艦娘 「…っえ」


提督 「もうお前たちとは関わらないようにするから安心してくれ それじゃあな」


タッタッタッ…



艦娘 「……」


艦娘 「…あの人、私たちにも謝った…?」


艦娘 「最高指揮官と呼ばれている人が私たちにも謝るなんて…」


艦娘 「…すごく、良い人だね 自分の立場を利用してなくて」


艦娘 「うん……」














大湊警備府ー提督室



伊19 「…」ペンを持つ指がずっと止まっている


川内 「……ちょっと伊19 ぼーっとしてないで書類書いてよ?全然終わらないじゃん」


伊19 「…だって、今ごろ提督は単冠湾の提督に愚痴愚痴言われてるはずなのね」


伊19 「グチグチ言われてるだけならまだいいのね もしかしたら手を出されてるかもしれないのね!」


伊19 「あそこの提督はあまりいい噂を聞かないのね!艦娘にも手を出してるって話しも聞くのね!もしそれがほんとだとしたら提督にも!!」


川内 「……そんな噂、あったっけ?私聞いたことないけど」


伊19 「あったのね!だから提督のことが心配で……」


川内 「(あれ あんまり悪い評判は聞いたことなかったんだけど…でも伊19がここまで言うってことはそうなのかな?)」


川内 「(…ちょっと鎮守府ネットワークで調べてみよう)」スッ 携帯を取り出して各鎮守府ネットワークのページを開こうと…



ブロロ…


伊19 「っ! 帰ってきたのね!」ガタッ


川内 「っえ…?」


伊19 「今提督が乗ってる車の音が聞こえたのね!早く迎えに行くのね!!」


川内 「っえ あっうん!行こう!」スッ 携帯をしまって机から立ち上がる


タッタッタッ!!…













大湊警備府ー出入口前



ブロロ…キィッ!


ガチャッ…



提督 「…」スクッ…パタンッ


ブロロ…


提督 「…あぁ 顔いてぇ……あの野郎 なかなか力持ってやがって 口ん中、血の味しかしねぇ」ズキズキ…


提督 「とりあえず手当して今日は休むか この調子で仕事なんてできねぇ…」ハァ…



バタンッ!!


伊19 「ていとく!!帰ってきたのっ…!?」ギョッ


川内 「ていと…っ!!」ビクッ


提督 「おう伊19、川内 ただいま!今戻ったぞ」


伊19 「……てっていとく その顔…」


提督 「っん?あぁ このキズは…その、なんつーか あっははは……」苦笑い


川内 「っー…」ググッ…


伊19 「…提督 その傷は向こうの奴にやられたのね?」


提督 「まぁ…うん ちょっとボコられてな?」


提督 「まぁたいしたことないよ!このくらいすぐ治るから!」


伊19 「…」


川内 「っ……」スゥ… あまりの憎悪に殺意が湧き出る


提督 「…川内 おまえ殺意出てるぞ 抑えろ?」


川内 「…ごめん でもムリ」


提督 「……まぁ 変に暴れないでくれればいいが(これは何言ってもダメなパターンだ あまり追求しないでおこう)」ゾクッ


伊19 「提督 とりあえず医務室に行くのね 手当てしないと治る傷も治らないのね」


提督 「そうだな それじゃ、ちょっと医務室に行ってくるよ 悪いがまた代理を頼む」


伊19 「了解なのね!」


川内 「わかったよ」


提督 「それじゃたのむぜー」


タッタッタッ…



伊19 「…」


川内 「…ねぇ伊19 ちょっといいかな」


伊19 「…作戦会議なのね みんなを集めるのね」


川内 「話が早くて助かるよ それじゃ会議室を準備しておくよ」


伊19 「おねがいなのね」













牢屋



翔鶴 「…」


翔鶴 「(…提督 まだ帰ってこない……まだ、怒られてるのかしら?)」


翔鶴 「(…そうよね ふつうは大怒りするわよね これが逆の立場なら提督だって怒ってるし)」


翔鶴 「(……やっぱり、私も行くべきだったかもしれない 今回の撤退原因は私のせいなのに、私が行かないなんておかしいわ)」


翔鶴 「(提督は私の身を心配して連れていかなかった…私に手を出されたらいやだから、提督は私を置いてった……)」


翔鶴 「(私を置いて、自分の身を犠牲にして 私のために行ってくれた……なんで、そこまでするんでしょうか)」


翔鶴 「(わたしなんて、もう…役立たずに等しいのに……なんで、なんで………)」スゥ… 目の中の光が消えて薄暗くなっていく



タッタッタッ…


提督 「翔鶴ー 今帰ってきたぞ?」タッタッタッ


翔鶴 「ーっ……」ブツブツ…


提督 「……あれ 翔鶴?」


翔鶴 「…わたしなんて もう……やくたたズ………!」グシャッ… 髪を鷲掴みしてイラつき始める


提督 「っ!? おい翔鶴!なにしてる!今すぐやめろ!!」


翔鶴 「ワタシはもう…ミンナに顔を合わせられなイ こんな仲間ゴロしとなんて……もう!!」ググッ…!!


提督 「(やばいっ!これ以上は!!)」スゥ…


提督 「ーっち!翔鶴 目を覚ませ!!」バキィンッ!!ガシャンッカラカラ… 檻の出入口を蹴っ飛ばしてぶっ壊す


翔鶴 「っ!?」ビクッ!!


提督 「翔鶴!俺がわかるか?わかるなら俺が誰かを言ってみろ!」ガシッ 翔鶴の両腕を掴んで身動きを封じる


翔鶴 「っえ あっえと……」カタカタ…


翔鶴 「………てっていと、く………?」スゥ… 目の中の光が戻っていき、理性が戻っていく


提督 「そうだ 俺はどこの鎮守府に所属してる?」


翔鶴 「…おっ大湊警備府に所属しています」


提督 「俺の好物はなんだ?」


翔鶴 「ひっひじきです…」


提督 「お前の名前は?」


翔鶴 「…翔鶴、です」


提督 「ーっ…ばかやろうが」スゥ…ギュッ


翔鶴 「……っえ」ギュゥ… 提督に抱きしめられる


提督 「…おまえ 今落ちかけてたぞ 瑞鶴の時みたいになりそうだったぞ」


翔鶴 「えっ…」


提督 「自分でもわかってなかったみたいだな 俺が来た瞬間に落ちかけたからすぐ戻せてよかったよ」


提督 「もう少し遅かったら…マジで危なかったよ 間に合ってよかった」ギュッ…


翔鶴 「…すみません わたし、また迷惑を……」


提督 「気にするな 俺は迷惑だなんて思ってねぇし 俺にいくら迷惑かけてもかまわねぇよ」


翔鶴 「ですが…」


提督 「それよりも 俺は帰ってきたがなにでもてなしてくれるのか考えたのか?」


翔鶴 「あっ…」


提督 「やっぱり考えてなかったな?このバカちんが」


翔鶴 「すっすみません…」


提督 「…まっ別にいいけどな?そんなこと」


提督 「そんなことよりも翔鶴が無事に治ってよかった もてなすよりそっちの方がうれしいよ」


翔鶴 「…提督……」ギュッ…


提督 「急に抱きしめて悪いな もう離れるよ」スッ… 翔鶴から離れようと…


翔鶴 「あっ…だっだめ!」ガシッ


提督 「うぉっと!?しょっ翔鶴…?」


翔鶴 「…だめ まだ離さないでください」///ギュゥゥ…


提督 「…あぁ わかったよ それじゃもう少し抱いてやるよ」ギュッ


翔鶴 「はい…!」///













…その頃、会議室では……



瑞鶴 「っ…」ギギギッ… 80kgある弓を引いて腕鳴らししている(人間の弓矢で例えてるため、艦娘ようとなると計算不可)


神通 「…」キュッ…キュッ… 酸素魚雷を何十本も磨いて綺麗にしてる


那珂 「んー…神通 照明も持ってった方がいいかな?注目の光を浴びさせるために」


神通 「いいですね 持っていきましょう」


天龍 「…」シャー…シャー… いつも持ち歩いている刀を研石で研いでいる(ここ会議室です)


龍田 「うふふふふ!!久々に腕がなるわぁ?ここまでイラついたのはいつぶりかしら?」ヒュンヒュン… いつも持ち歩いている槍をぶん回してる


天龍 「龍田 危ねぇからあまりはしゃぎすぎるなよ?俺も今すぐにでもこの刀をぶん回したいが」


龍田 「わかってるわ 安心して?」


如月 「アハハハハッ!!司令官に手を出すなんて どこのどいつかしら?ぜってぇぶっ殺してやるわァ!?」ギラッ!! 発狂状態


時雨 「夕立 いいね?向こうに着いたら一気に奇襲かけるよ!」


夕立 「ぽいっ!ぜったいボコボコにしてやるっぽい!!」


扶桑 「ねぇ山城 わたしわら人形用意したんだけど…これ使って向こうの提督を壁にして刺していいかしら?」ニコッ


山城 「good ideaです!お姉様」


青葉 「えぇっと…向こうの提督の隠し事は……」ブツブツ…


不知火 「ふんっ!ふんっ!ふんっっ!!」シュッ!!シュッ!!ブォンッ!! 拳を前に突き出していつでも相手を殴れる準備をしている


吹雪 「(…深海棲艦化を抑える薬 もっと持っていこう)」スッ… 懐に即効性の深海棲艦化を抑える薬をしまう



睦月 「伊19さん、川内さん 頼まれていたものを持ってきました!」スッ


伊19 「ありがとうなのね!」ガシッ


川内 「…これが人間用の魚雷かぁ なんか軽いね?」


睦月 「普通の人間相手だと火薬を抑えなくてはいけませんから…これでもかなり抑えた方なんですよ?」


伊19 「でも当たる場所によっては致死性があるんだよね?爆発はするんだし」


睦月 「もちろんです 目や頭、心臓部に当たったら爆発の衝撃で死ぬ恐れがあります」


睦月 「さすがに腕とかに当てて爆発させても吹き飛びはしませんがケガはそれなりにします あと破片が目に入ったりしたら失明することもあります」


伊19 「十分なのね それくらいあれば上等なのね!」


川内 「伊19 どっちが多くあのくそ野郎に魚雷を当てれるか勝負しよ?」


伊19 「いいのね!絶対負けないのね!」


睦月 「それじゃ睦月も準備して…」ガチャガチャ…


伊19 「? なんなのね?それ」


睦月 「これですか?これは睦月専用の低温火炎放射器です!」ジャキッ!!


睦月 「普通の火炎放射器と違って温度が低い火を出して相手を炙るんです!」


川内 「…そっそれって、だいじょうぶなの?さすがに殺すのは…」


睦月 「あっそこに関しては安心にゃし!少し熱い程度で死ぬような熱さじゃないです」


睦月 「…まぁ 燃えても死なないかと思います たぶん」


川内 「……ものすごく心配なんだけど」


伊19 「まぁいいのね 死ななければ平気なのね!」


川内 「伊19…まぁいいか もし殺っちゃったらみんなで隠せばいいんだもんね?」


伊19 「いや川内 川内もすごいこと言ってるのね マジパナイのね」


川内 「…うん わたしも今とんでもないことを言った気がする」


川内 「いや言ってるのね 気がするじゃなくて確実に言ってるのね」


天龍 「おい伊19 俺たちは準備整ったぜ?いつでもあのバカのもとに行けるぜ!」


伊19 「オッケーなのね!」


川内 「みんな 聞いて!」


全員 「「っ!」」ビシッ


伊19 「これから単冠湾泊地に行ってそこの指揮官をボコしに行くのね!」


川内 「作戦は至って簡単 私が先に単独潜入して憲兵を始末してから艦娘の遠征や出撃の日程情報を手に入れる」


川内 「単冠湾泊地に残る艦娘が少ないときを狙って攻めたいと思う 異論はある?」


神通 「ありません 関係ない方たちを巻き込みたくないのでそれでいいかと思います」


吹雪 「川内さんひとりで平気ですか?私でよければご一緒しますが」


川内 「いや、私ひとりでいいよ 人数が多すぎるとバレる可能性があるからね 単独でやらせてもらうよ」


青葉 「ですが川内さんひとりでは心配です ならこの青葉を一緒にご同行させてください!」


青葉 「私が潜入や偵察が得意得意なのは川内さんも知ってますよね?すぐみなさんに連絡を送れるようにしたいのでわたしも手伝わせてください!」


川内 「……わかった それじゃ青葉には単冠湾泊地に取り付けられてるカメラとかの防犯器具類を停止してもらいたいから手伝って!」


青葉 「ありがとうございます!青葉 精一杯がんばります!」


川内 「みんな いつでも出撃できるように準備しておくように!」


全員 「「了解!!」」













次の日ー提督室



提督 「…」カリカリ… 書類などの整理を一人でしている


提督 「(…なんだろう なんか…ものすごく嫌な予感がする)」







数時間前…



提督 「おはよー伊19 今日の執務だが…」


伊19 「おはよーなのね!提督 今日はごめんだけどみんなお休みにしちゃったのね!」


提督 「……っえ」


伊19 「みんな提督のケガが心配で仕事に影響が出るかもしれないから少しの間 みんなを休ませたのね」


伊19 「あっわたしも取ったから今日はお休みさせてもらうのね ごめんなのねー!」タッタッタッ…



提督 「…」ポカーン…


提督 「…っえ うそだろ?マジで…?」






提督 「(今まで俺がケガして仕事に影響が出たことなんて一度もないのに なんでこのタイミングで休んだ?しかも全員)」


提督 「(しかもみんなどっかに出かけたみたいで鎮守府にいるの俺とまだ反省が足りないからと言って牢屋から出てこない翔鶴だけ…)」


提督 「(さらには、俺に何も言わないで出かけたのが一番気がかりだ!いつもなら俺に一言伝えてから行くのに…)」


提督 「(…あいつら、まさかな…?いやそんなわけないよな まさか俺の敵討ちなんてするわけ………)」


提督 「………しない、よな?」













単冠湾泊地ー提督室



提督(単) 「…あーくそぉ 手がまだ痛てぇ…指がぜんぜん動かねぇ」ズキズキ…


提督(単) 「あいつ殴りまくって手が痛くなるとかマジでありえねぇ あいつなんなんだよ?過去に拷問を受けたことがあるとか言ってたが」


提督(単) 「せっかくあの生意気なガキをぶっ飛ばしてやったというのに全然気が晴れねぇ 逆に返り討ちにあった気分だ!」ッチ!


提督(単) 「なんで殴った俺が手を傷めなくちゃいけないんだ おかしいだろうが!!」イライラ


提督(単) 「誰かに当たろうにも今日は全員遠征に行かせてるから鎮守府には俺しかいねぇし、憲兵も全員頭の硬いやつらしかいないから話す気にもなれねぇ」


提督(単) 「はぁー 仕事やる気ねぇ どっか遊びに行こうかなぁ?」グテー…



…へぇ 今日は誰もいないんだ?



提督(単) 「そうだよ 今日はだれも…」


提督(単) 「…っ! だれだ!?」



だれ?まずは自分の名前を名乗るのが礼儀ってもんじゃないかな


提督(単) 「あぁ?そっちから来て、しかも姿も現れもしねぇやつが何を言う!てめぇこそ名乗れ!!」



…ふーん そうかぁ?礼儀も知らないんだね



川内 「おまえは…!」シュタッ 気配を完全に消して単冠湾提督の背後に屋根裏から降りて現れる


提督(単) 「っな!?おっおまえは…」


川内 「ふんっ!!」ブンッ!!



バキィッ!!


提督(単) 「ぶへぇっっ!!!!」バキバキッ!! 頬にヒビが入り、歯が何本も折れる


川内 「んー…今ので骨にヒビ入ったかな?まぁヒビ入ったぐらいじゃ許さないけどね」


提督(単) 「がぁぁっ!!あぁぁーっっ!!!!」ジタバタジタバタ


川内 「うるさい…黙れよ」スゥ…


川内 「ふんっ!!」グシャァッ!!


提督(単) 「あぁぁーっっ!!!!!!」右足の脚を潰されて変な方向に骨が曲がる


川内 「あーあ 暴れるから変な方向に曲がっちゃったじゃん?キレイに折ってあげようと思ったのに」


川内 「…まぁ 綺麗に折ってもまた複雑に折るけどね」グシャァッ!!


提督(単) 「ガァァッッ!!!!!!」右足の太もも部分を踏み潰されてさらに変な方向に曲がる


川内 「ねぇ単冠湾提督 なんでこんなことになってるか…わかる?」


川内 「私たちの提督に手を出したことでみーんな怒ってるんだ お前を殺したいぐらいにね!」ギロッ


提督(単) 「ぐぅぅっ…そっそれは、ただの逆恨みじゃねぇか!おれは当然のっことをしたまでだ!」ギリッ…


川内 「……っあ?」ピキッ


提督(単) 「お前らの艦娘が俺の艦娘に攻撃したんじゃないか!それを怒ってなにが悪い!」


提督(単) 「逆にお前らの艦娘が手を出されたら相手を怒るだろ!お前らの指揮官なら手を出してるに決まってる!」


川内 「…うん 出してるだろうね?提督なら相手が男なら容赦なくぶっ飛ばしてると思うよ」


川内 「でもちゃんと謝罪に来てれば許してるはずだよ お前みたいに謝りに来ても許さずになぐるだけ殴って いつまでもねちっこくしてないよ!」


提督(単) 「俺は俺のやり方があんだよ!てめぇには関係ねぇだろ!!」


川内 「……そうか お前の考え方はよーくわかった」


川内 「みんな 入ってきていいよ」


提督(単) 「…っえ」




ガチャッ…ダンっ!!



伊19 「ひゃっはー!!伊19の開幕魚雷食らえなのね!」ビュンッ!!


提督(単) 「ーっな!?」ガバッ すぐさま横に身を投げようと手を床に付けて力を入れようと…


川内 「アーット アシガスベッタ?(棒読み)」ブンッ!!



バキィッ!!!!


提督(単) 「ガァァッッ!!!!」上腕骨を思いっきり蹴られて真っ二つにへし折れる



魚雷 「」ヒュンっ!!




ガツンっ



ボガァァンッ!!!!


提督(単) 「ぎゃあァァァっっ!!!!!!」もう片方の腕の脇下に魚雷(人間用)が着弾して肉が剥がれる


伊19 「っち!やっぱり火力抑えてるから引きちぎれないのね」


川内 「でもナイス命中だね さすがだね?」



睦月 「あれぇ?大変にゃしい ここの提督がケガをしてるにゃし?(棒読み)」


睦月 「これはすぐに処置しないと!」ジャキッ


提督(単) 「ひぃっ!?」ビクッ!!!!


睦月 「汚物は消毒だァァ!!にゃしい!」カチッ



ボオォオォォーッ!!!!


提督(単) 「ぎゃあァァァっっ!!!!」ジュゥゥ…!!!! 低温火炎放射が傷口に当たり激痛を味わいながら固まっていき、衣服などはチリチリと焦げていく


川内 「おぉー ずいぶんと器用なこと?」


伊19 「すごいのね!服は全然燃えないで傷口が塞がっていくのね!」


睦月 「むっふふー!これが低温火炎放射器にゃし!相手を焦がさないでムニエルにする代物ぞよ!」( *¯ ꒳¯*)


川内 「いやな例えだね…」



如月 「うっふふー!それじゃ次はー?私のばんね!」ニコッ


如月 「【おいお前】 ちょっと私の遊びに付き合ってねー?」ニタァ


提督(単) 「ひっひぃぃー!!」ズキズキ…


如月 「ここに三つの紙があります この紙の中身にはなんと!【お前】を処罰する刑が書いてありまーす!」ニコッ どこからともなく3枚の紙を手元に出す


如月 「この紙のどれかを選んで、選ばれた罰を実行…でもそれだとつまらないわよね?全部罰だってわかってたらなーんも面白みもないわ」ニヤ


如月 「だからここでもう一枚追加するわ この紙にはなんと!罰を逃れることができる内容が書かれているわ」スッ


如月 「もしこれを引けたら運がいいわね この紙で【の】罪は逃れられるのだから!」ニッコリ


川内 「」ピクッ


伊19 「…」


睦月 「…」


提督(単) 「ーっ…ほ、ほんとに その紙を引けば…もう、許してくれるのか?」プルプル…


如月 「えぇ!今から混ぜるから上手く当てられるようがんばってね?わたし応援してあげる!」ニコッ


提督(単) 「…よっよし!当ててやる…当てて、お前ら全員 解体させてやる!!」ギリッ


如月 「それじゃ混ぜまーす!ぐるぐるぐるぐるグルコサミン!」スー…


川内 「(なっなんでグルコサミン…?)」


提督(単) 「っ…」ズキズキ… ハセガワジルシノグルコサミン!!


如月 「はーい!混ぜ終わりましたー!それじゃ好きなの選んでね♡」


提督(単) 「…」ハァ…ハァ…


提督(単) 「(…こいつ、バカなのか?罪を被らずに済む紙をノロノロと混ぜて…しかも二回しか混ぜてないぞ)」


提督(単) 「(こんなの幼稚でもわかるわ こいつ、バカだな!)」ニヤリ


如月 「ほらぁ?早く選んでよ あなたの運が試されてるんだから!」ニコニコ


提督(単) 「…あぁ いいぜ?当ててやるよ その右側に置いてある手紙を選ぶぜ!」ハァ…ハァ…


如月 「はぁい!それじゃあなたが選んだ一番右側の手紙にはー?」パサッカサカサ…


如月 「…あらぁ?あなた運がいいわね さっき私が追加したものを引き当てるなんて!」


提督(単) 「おめぇがバカなだけだよ あんな混ぜ方して…誰でもわかるわこの、大ばかやろう!」ニヤッ


如月 「」ピキッ


如月 「…それじゃ発表するわ あなたが選んだ罰は……」スッ…


提督(単) 「…ーっな!?」


如月 「【他の紙に書いてある罰を全部受ける】だってー!」ニタァ


如月 「よかったわねー みんなからフルボッコの刑よ?女の子に囲まれてさぞ、嬉しいことね?」ニヤニヤ


提督(単) 「ーっふ ふざけんな!話が違ぇじゃねぇか!その紙を引いたら罪はなくなるって!」


如月 「あらぁ?わたしちゃーんと説明したでしょ?【この紙での罪は逃れるって!】」


如月 「だれも他の紙に書かれた罪も逃れられるなんて、一言も言ってないわよ?」


提督(単) 「てってめぇ…!!」ギリッ


如月 「それじゃまず一枚目の罪はーっと?」ペラッ…


如月 「…あらぁ 一枚目からいやなもの引いたわね?」ニヤリ


如月 「一枚目の罪は、針千本の刑にけってーい!」(∩´∀`∩)♡


提督(単) 「はっはりせんぼん…?」


如月 「ここにー 画鋲(がびょう)がありまーす!画鋲の数はなんと、100個あるわ!」スッ


如月 「さすがに1000個も刺してたら日が暮れるから100個で許してあげるわ …まぁ、100個でもジワジワと痛みに絶えないといけないけどね?」ニヤッ


提督(単) 「ーっな!?」


如月 「それじゃ始めまーす!あっみんなは少し待っててね?私の刑が終わるまで見ててね♡」ウフッ


伊19 「了解なのね」


川内 「致命傷はダメだよ?死なない程度にやらないとまずいからね」


如月 「わかってるわよ!ちゃーんと考えるから安心して?」


如月 「それじゃまずはどこからにしようかしら?特別に選んでもいいわよ♡」ニコッ


提督(単) 「ーっだ 誰が選ぶかバカヤロウ!そんなの選ぶわけが!!」


如月 「あっそう じゃあ適当に刺すわ」ブスッ


提督(単) 「うぅっ!!」チクッ


如月 「まずは腕にいーっぱい!刺してあげるわ?ハリネズミみたいに穴だらけにしてあげる♡」ニタァ


如月 「最初は先端部分だけ刺しまくって そのあと徐々に押し込んであげる♡ゆっくりと刺されていったら、どれくらい痛いのかしら?」ゾクゾク


如月 「それじゃ刺していっきまーす!」ブスブスブスブス…


提督(単) 「あぁぁ!!ぐぅぅ…!!」ズキズキ…











提督(単) 「アァ…アァァ……!!」ダラダラ… 両腕両足に画鋲を根元まで刺されまくって血が無数の小さい傷口から流れ出てきている


如月 「はぁ…疲れたわ 意外に疲れるのね?画鋲を100個刺すのって」


如月 「しかも刺すたびにもがくから上手くさせなくて何回も刺しちゃったからよけいに血が出て…もがかないでよ?」


提督(単) 「ぐぅぅ……てってめェ!」ギリッ…


如月 「だまれクソ指揮官が」ゲシィ!!


提督(単) 「ぶへぇ!!」グキィ!!


如月 「わたしはお前みたいな指揮官がいちばん嫌いなのよ 前の司令官はわたしや睦月ちゃんを監禁してずっと監視してたの」


如月 「自分勝手で気に入った艦娘を牢屋に入れて 天井には無数にカメラを取り付けて24時間監視して…ほんとに、舐め腐った野郎だったわ」


如月 「それでわたしがその部屋から出て元司令官を殺そうとしたとき…なんて言ったと思う?」


如月 「【お前たちは俺に見られ続けていればいいんだ おとなしくしてろ】って言ったのよ?」


如月 「私はもう堪忍袋の緒が切れたわ まず最初に顔面に思いっきり拳を入れて鼻の骨を折って、その次に腕の骨をへし折ってあげたわ!」ニヤリ


如月 「そしたらもう元司令官は発狂してたわ!鼻を折られて鼻血がドバドバと流れ出て 腕はへし折られて骨が肉を突き破って外に剥き出し!」


如月 「さらにそこから足を踏み潰したらもっと泣き叫んだわ!散々私たちが出して欲しいと言ったのにやめろなんて言ったのよ?」


如月 「まったくバカバカしいにも程があるわ なんで散々やられてきたのにやめないといけないの?おかしいわよね」


如月 「おまえもあのクソ野郎と同類…だからわたしはあなたを許さない 私たちの司令官に手を上げたバカヤロウは死より恐ろしい目に遭わせて罪を償ってもらうわ!」ニコッ


提督(単) 「…こ、このクソが……!」ピクピク…


如月 「それじゃ二枚目はー?」ペラッ


如月 「…あらぁ?これはまた凄いの引いたわ!」


如月 「二枚目の内容はこれ!六箇所撃ち ロシアンルーレット!」パチパチパチパチ!!


如月 「ルールはかんたん ここにリボルバーがあります」スッ どこからともなくリボルバーを手元に出す


如月 「装弾数は6発ですが、弾薬は一発しか入れません そして勢いよく回します」カチャ…シャーッ!!


如月 「これで準備完了 今どこに装弾されているかは私もわかりません もちろんお前もわからない」カチャッ


如月 「今から順番に左腕、右腕、左足、右足、胸部、頭の順番に撃ち込んでいきます!」ニヤリ


如月 「どこかに当たるのは確実だけど、運が良ければ頭に撃たれて楽になれるかもしれないわね?」ニタァ


提督(単) 「ーっふ ふざけるな!なんで撃たれるのは確実なんだ!普通はその当たりを引かないようにするのがロシアンルーレットだろうが!!」ズキズキ…


如月 「だれも助かる道があるなんて、ひ、と、こ、と、も!言ってないわよ?」( ˙ㅿ˙ )


提督(単) 「テメェ…!!」ギリ!!


如月 「それじゃゲームスタート!まずは左腕…」スゥ…


提督(単) 「ひぃっ!!」ビクッ!!



カシャンッ…


如月 「あらぁ…ざんねん ハズレね?それじゃ次は右腕よ」スチャッ


如月 「次は出るかしら?だんだんと死の階段を登っていくのって恐怖しかないわよね!」ニンマリ


提督(単) 「ーっ…やっやめ!」ガチガチ…


如月 「はーい!それじゃ右腕ー!」スゥ…



カシャンッ…


如月 「あらー…またハズレ となると、今度は左足ね?」スチャッ


如月 「左足はまだそこまでケガしてないからあまり負傷したくないわね?もし出ちゃったら…全部負傷しちゃうものね?」ニタァ


提督(単) 「ーっ…たったのむ もう……やめて、くれ」ガクガク…


提督(単) 「あやまるから……お前たちの指揮官にも、土下座であやまるから……!」ブルブル…


如月 「ふーん…あっそ?」スゥ…



カチンッ…バァンッ!!!!


提督(単) 「ガァアァァアァァァッッッ!!!!!!」ブシャアッッ!!!!


如月 「…あらァ?三回目で命、中♡」ニッコリ


如月 「運が悪かったわねぇ?三回目で引いちゃうなんて 即死できなかったわねぇ!」ニタァ


提督(単) 「アァァッ!!ウガァァァッ!!!!」ズキズキッ!!!!!!


如月 「うふふ!いいわその声?もっと悲鳴をあげて♡」


如月 「わたし男の絶叫って好きなの♡いやな奴の痛がってるところを見ると…もっと痛みつけたくなっちゃうの!」


如月 「ほんとならあなたの腕や足をノコギリとかでちょんぎって殺したいけど…そんなことしたら わたしまた、捕まっちゃうから!」ニコッ


提督(単) 「うぅぅ…つっ捕まる……?」ハァ…ハァ…


如月 「あら?まだわからない?さっき私の過去のこと話してあげたのに?」


如月 「わたし一度捕まってるの 元リンガ泊地提督を半殺しにして!」


提督(単) 「元リンガ泊地…?……っ! おまえ、まさかあのときの!?」


如月 「【…元反発兵器解体処分艦 No.009 駆逐艦 如月よ?】」


如月 「指揮官殺しって異名を付けられた かわいそうな犯罪艦よ?よぉく知ってるわよね?」


提督(単) 「ーっ…いっ生きてたのか?たしか引き取り手が見つからなくて解体されたはずじゃ……」


如月 「あら?そんな噂が流れてたのね ひどいわね?勝手に殺すなんて」


如月 「…まぁ もうそんなことはどうでもいいけどね?過去のことなんて いつまでも気にしてたらキリがないもの」


如月 「それじゃ最後の三枚目ー!この中に書いてある内容はー?」パサッ


如月 「…あらぁ これはまた嬉しくないものを引いたわね?」


如月 「この紙に書いてある内容は…これよ!」バッ!!



紙 『天龍、龍田 襲撃す』



ガシャーンっ!!


天龍 「窓から天龍参上!!ふふっ怖いか?」ニヤッ


龍田 「わたしも参上よー?ふふっこわいー?」ニコッ


川内 「いやあぶないよ!?窓から来るなんて聞いてないんだけど!」


伊19 「怖いというよりダイナミックなのね!」(・ω・)bグッ!


天龍 「…そうか」


龍田 「うふふー?それじゃ次は私たちの番ね!」スチャッ 手に持っている槍を構える


天龍 「龍田 あんま本気でやるなよ?死んだらまずいからな」スチャッ


龍田 「わかってるわよ ちゃんと加減するわよ?」


提督(単) 「ーっな なにする気だ!」ガタガタ…


天龍 「…おい龍田 例のものを?」


龍田 「はーい?どうぞ」スッ


天龍 「ありがとよ!それじゃどこに置こうかなぁ?」ンー…


提督(単) 「なっなにを置く気だ!?てか何をする気だ!!」ガタガタ…


天龍 「んー?ちょっとおもしろいことしたくてよぉ 動いたら死ぬぜ?」


提督(単) 「しっ死ぬ!?」ビクッ!!


天龍 「頭の上でいっか!」ポンッ


提督(単) 「ひぃっ!…こっこれは りんご……?」


天龍 「それじゃ一発芸 いくぜ!」スゥ… 刀みたいな武器を構えて単冠湾提督の頭の上に乗せたりんごに狙いを定める


提督(単) 「………っえ」


天龍 「おらァっ!!!!」シュンッ!!



チュンっ!!ポロッ…


提督(単) 「ひぃっ!?」ポトンッ… 頭の上に乗せられたりんごが縦向きに切られてふたつに割れて落ちる


天龍 「よし!なんとかお前に傷つけずにりんごだけ切れたな?よかったなー ケガしなくて?」ニヤリ


天龍 「ほんとは少しでも動いてくれたら嬉しかったのになぁ?動いてくれたら…お前の頭、切ってたのに っけ!」


龍田 「それじゃ次は私の番ねー?わたしが用意したものはこれよー!」スッ 手にはメガネのレンズを入れる部分に小サイズのミカンが入れられた眼鏡が用意される


提督(単) 「なっなんだそれは…?」ガタガタ…


龍田 「はぁい?なにも聞かずに付けましょうねー」スチャッ


提督(単) 「ちょっモロ目にくい込む…」



ジュワァ…


提督(単) 「ギャアァァァァッ!!!!めっ目がァァッッ!!!!」ビリビリッ!!!! 目の中にミカンの皮の果汁が入り込み激痛が走る


龍田 「あらぁ?果汁が目に入っちゃったかしら ごめんなさいねぇ?わざとだけど!」ウフフ


天龍 「(うわぁ…地味に痛いやつだ なんか変なの用意してるなぁとは思ってたけど)」


龍田 「それじゃ行くわよー?ちなみに私は天龍ちゃんみたいに縦には振らないわよ?」


龍田 「【わたしの武器は槍だから突いて刺すから ヘタに動くと目がなくなるわよ】」スゥ…スチャッ


提督(単) 「ヴァァァっ!!!!イデェ!!イデェヨォォッ!!!!」ビリビリッ!!!!


龍田 「はぁい それじゃ行きま〜す!」


龍田 「…死になさい!!」シュンッ!!



ドスゥッ!!!!


提督(単) 「ーっ…」サー… みかんが付けられたメガネに槍が突き刺さる


龍田 「あらぁ?急に叫ぶのやめてどうしたの?もしかして 刺さっちゃった?」ニヤッ


龍田 「でもおかしいわね さすがに刺すのはまずいからギリギリのところで止めたつもりだったんだけど…激しく動いてたから刺さっちゃったかしら?」


提督(単) 「………」ジワァ……


龍田 「…うわぁ こいつ失禁したの?しかも気絶までしてるわ」


龍田 「というか 騒いでたわりにはちゃんと話し聞いてたのね?もしくは聞こえちゃってたから失禁したのかも」


天龍 「…おい 目ぇ覚ませよこのクソがっ!」ボスゥッ!!


提督(単) 「ぐぅぅっ!!…うっうぅ……」ビク…ビク……


天龍 「おいおい さっきの威勢はどうしたんだよ?もっと元気出せよ」


天龍 「これじゃオレたちが弱いものいじめしてるみてぇじゃねぇか すっげぇいやな気分になるんだが」


提督(単) 「ーっ…げ、現に……そうじゃねぇ、か………」ハァ…ハァ……


天龍 「」ピクッ


天龍 「…そうか 弱いものいじめか」スチャ…


伊19 「ーっ! 天龍待つのね!」


天龍 「ふんっ!!」シュンッ!!



ドスゥッ!!!!


提督(単) 「ギャアァァアァァァァッッ!!!!!!」ブシャァァァ!!!!左足の太ももに刀を刺されて血がふきでる


天龍 「…いてぇだろ いてぇよな?足に刀刺されて痛くないわけねぇよな!」グリグリグリグリッ!!!!


提督(単) 「アァァァ!!!!ガアァァァッッ!!!!!!」グチャグチャッ!!!!


天龍 「弱いものいじめされてどんな気持ちだ?気持ちいいか?やられてうれしいか!?」ズボッ


天龍 「強いやつに痛みつけられてうれしいかよ!うれしいならもっと叫んでみろよ!!」シュンッ!!



ザシュンッ!!!!ガンッ!!


提督(単) 「アァァ…!!!!」ブシャー!!… 左足太ももを2cmぐらい切られて血がふきでて流れる


天龍 「オレは弱いものいじめがだいっキレェなんだよ!!弱いやつをいじめてなにが楽しい!?」


天龍 「オレは過去に弱いものいじめをしてるって間違われたことがあんだ!目つきや性格のせいで駆逐艦をいじめてるって言われたことがあんだよ!!」スチャッ


天龍 「小さいヤツらをいじめてるわけじゃねぇ!!ただオレの怖さを知ってほしかっただけなんだ!!なのになんで弱いものいじめしてるなんて言われなくちゃいけねぇんだよ!!」シュンッ!!



ドスゥッ!!!!


提督(単) 「ガァァッ!!!!……」ガハァッ!! 腹部を刺されて血を吐く


天龍 「立場的にはお前の方が上だろうがよ!!なのになんで俺がいじめてる扱いされなくちゃならねぇんだよ!!」ズボッ


天龍 「ちくしょぉぉぉ!!!!」シュンッ!!単冠湾提督の首元に目掛けて刀を突き刺……



伊19 「」パシンッ!!!! 天龍の刀を真剣白刃取りで受け止める


天龍 「ーっな!?」


川内 「ーっは!!」クルッ…ブンッ!!



ボスゥッ!!!!


天龍 「ぐふぅっ!!!!ーっ…」ゴフゥ…ドサッ 川内に回転げりで腹部を思いっきり蹴られて吹っ飛ばされる


川内 「……やりすぎだよ それ以上やったら死んじゃうよ?」


川内 「自分の嫌なことを言われてキレたのはわかるけど それで我を失うのはどうかと思うよ?一軍の名折れだよ!」


天龍 「ーっ…わるい」ムクッ


龍田 「天龍ちゃん こいつを殺したい気持ちはみんな一緒よ?でも殺したら…天龍ちゃん捕まっちゃうわ」


龍田 「捕まって解体なんてされたら…提督が悲しむわよ しかも今回の騒動は提督に秘密で起こしてることだから、バレたら連帯責任で全員怒られるわ」


龍田 「次からは気をつけてね?天龍ちゃん」


天龍 「…あぁ わかった」


伊19 「…それでどうするのね?さすがにここまで痛みつけちゃったら……」



提督(単) 「ーっ……っ………」ピクッ…ピクッ…… 各部位から血が容赦なく流れ出ていて瀕死状態



川内 「んー でもまだ全員回ってないんだよね?さすがに全員分回さないとやってない艦娘たちの気が収まらないと思うんだ」


川内 「…しかたない 残りのみんなにはわるいけど、記憶が消えるように頭をぶっ飛ばしてもらおうか?」


伊19 「そうだね それなら多分死なないのね!」


川内 「みんなー わるいけどここからは何発でもいいからこのバカの頭をぶっ飛ばしてほしいんだ」


川内 「さすがにこれ以上血を流させるとまずいからガマンしてね?」



…ガチャッ


瑞鶴 「…しかたないわね 納得したくないけど、せざる得ないわね?」


扶桑 「私たちの分が残ってないなんて…まぁまぁ不幸だわ」


山城 「たしかにまぁまぁ不幸ですね 頭を殴るだけなんて…もの足りません」


神通 「…でも 容赦なくぶん殴っていいんですよね?」コキコキッ


那珂 「いいと思うよー?なかちゃんもその気だよ!」(*´>∀<`*)キャハッ


妙高 「ふふっ!腕がなりますね」


鳳翔 「みなさん あまりやりすぎてはいけませんよ?ケガをしたらたいへんなので」


時雨(半ギレ) 「あはははー?頭の形が変形するまでぶん殴ってやるよー!」ハイライト


夕立(半ギレ) 「ぽいぽーい 夕立も顎をぶん殴ってケツアゴにしてやるっぽい!」ハイライト


不知火 「それではわたしはおでこの骨を潰します えぐれるように…!!」ググッ…!!!!


吹雪 「あーよかった 深海棲艦化を抑える薬を持ってきておいて?」ハイライト


提督(単) 「っ……っ………」ヒュー…ヒュー……


川内 「…あれ 青葉は?」



イマスヨー


カパッ


青葉 「とうっ!!」ガバッ!!



ドスゥッ!!!!


提督(単) 「ーっ!!………」天井裏から現れた青葉が降りてきて腹部を勢いよく潰される


青葉 「青葉 呼ばれて参上です!!」ドンッ!!


川内 「うん ダイナミックな登場の仕方だね」


伊19 「ナイスな登場の仕方なのね!」

(・ω・)bグッ!


青葉 「…おや?これはこれは単冠湾提督 こんなところで寝てるとは思いませんでしたよ?思わず思いっきり踏んづけてしまいました!」


吹雪 「青葉さん 言葉がおかしいです」


瑞鶴 「まぁいいじゃない?間違ってはないわよ 今回わね?」


川内 「さぁてと!それじゃみんな順番にやっていくよ?あくまでも殴るだけで殺しちゃダメだからね」


扶桑 「だいじょうぶですよ もし死んでしまった場合には…なんとかなりますよ?」( ˆᴗˆ )ニッコリ


伊19 「…なるべくはしないでね?」


時雨(半ギレ) 「アッハハハハハ!!それじゃ夕立 いくよ!!」ダッ!!


夕立(半ギレ) 「ポポポォォォイ!!」ダンッ!!


神通 「頭かち割ってやります!!」


那珂 「じゃあなかちゃんは中身をかき混ぜるー!!」


不知火 「行きます!!」


妙高 「ギッタンギッタンにしてあげます!」


鳳翔 「みなさん張りきってますね?それじゃ私も!」



ドスバキベキグキゴンゴンガンガンッッ!!!!!!













大湊警備府ー牢屋



翔鶴 「………」


翔鶴 「(…へんね 今日のお昼は提督が持ってきてくれた際に瑞鶴はどうしてるか聞いたら どっか出かけたと言ってたけど…)」


翔鶴 「(それ以前にみんな出かけたって言ってたわね 今鎮守府にいるのはわたしと提督だけみたいだけど…みんなどこに行ったのかしら?)」


翔鶴 「(急な休みを取ってどこに行くのかも知らせないで出かけて………なにか すごく嫌な予感がするわね)」


翔鶴 「…まさかね もしかして単冠湾泊地に復讐しに行ったわけじゃないわよね?もしそんなことしたらみんなの首が………」


翔鶴 「………おねがいだから 変なことしてないでよ?」













次の日の朝ー提督室



チュンチュン…チュンチュン……



提督 「…」ずっと起きて伊19たちの帰りを待っていた


提督 「(…おそい 出かけたヤツら全員帰ってこない……こんな時間までなにしてるんだ?)」


提督 「(しかも連絡のひとつもしてこないで…マジで何してる?てかどこまで行ったんだ?)」


提督 「(こんなこと今まで一度もなかったのに ほんとにどこいったんだ?まさか変なところに行ってなにかされてるんじゃないだろうな)」


提督 「………」


提督 「…また電話してみるか 昨日はいくら電話しても出なかったが今日は出るかな?」スッ


提督 「(これで出なかったら捜索しに行こう なんとなくあいつらが言ってそうなところは目星ついてるからな…)」ピッピッピッ…


プルルルル…プルルルル……


…ガチャッ


伊19 『イックイックにー!!(矢澤にこ風)伊19なの!』


提督 「っ! 伊19!やっと電話でたか お前今どこにいる!夜も帰ってこないで!!」


伊19 『ゴメンなのね すぐ帰ろうと思ったんだけど、意外にも時間かかっちゃって帰れなかったのね』


伊19 『でも今日中には帰れそうだから安心してほしいのね!報告が遅れてごめんね?』


提督 「ほんとだよ!まったく …それと他のみんなも一緒なのか?同時に出かけたやつも帰ってこないんだが」


伊19 『全員一緒なのね 今宿で一泊してるから起きたら帰還するのね!だいたい午前中ぐらいまでには帰るのね』


提督 「そうか わかった」


提督 「…それと伊19 ちょっと聞きたいことが……」


伊19 『あっごめんなのね そろそろみんな起こさないといけないからまた後にして欲しいのね?』


提督 「っえ あっうん…わかった」


ブツッ…


提督 「………」スゥ…


提督 「(…無理やり話しを切ったな 俺がどこで何をしてたかを聞こうとしたら……)」


提督 「(しかもみんな宿で泊まってると言ってたがどこまで行ってたんだ?帰れなかったって…)」


提督 「……ちょっと 提督グループを見てみるか?なんか情報が出回ってるかもしれない」スッタタタ… 再び携帯を取り出してLI〇Eを開き、提督グループを開く


提督 「(普段は緊急時のみ使われてるから基本的にはみんな使ってないんだよな 上下関係があるからと言って使いたくないと言うやつが多いから…)」


提督 「しかもバグなのか知らないが通知ONにしてても来ないときあるからな 送られたとしても気づかない時があるんだよな…」ハァ…(LI〇Eあるある)



提督グループ 「」ピコンッ


提督 「っあ やっぱり通知来てなか…っん!?」ギョッ!!


通知件数 『30件』


提督 「さっ30!?おいおいまじかよ こんだけ来てたのに通知来なかったのかよ…マジで勘弁してくれよ」


提督 「…内容は?」タタッ




単冠湾提督 『みなさん朝早くから申し訳ありません 単冠湾の秘書の艦娘です』


単冠湾提督 『突然なんですが、私たちの提督が昨夜 何者かに襲われて意識不明の重体になっています』


単冠湾提督 『我々艦娘たちは遠征に出ていたため誰もいなく、憲兵さんたちも何者かの手によって全員気絶させられていました』


単冠湾提督 『監視カメラや警備システムなんかもすべて電源を落とされていて証拠となるものが何一つありません』


単冠湾提督 『現地警察なんかも指紋や形跡を調べましたが同じくなにも見つかりませんでした…』


単冠湾提督 『提督は身体中に無数の殴り後や切り傷、銃痕がありリンチに遭われたかと思います』


単冠湾提督 『とくに頭部が一番ひどく 殴られ続けて禿げていました まぁここはそろそろ禿げるだろうなぁと思っていたのでとくに気にしてませんが…』


単冠湾提督 『すみませんがしばらくの間 こちらにヘルプを入ってくれることをお願いします 上官さんにも話を通してありますのでよろしくお願いします』


単冠湾提督 『…それと、どなたか犯人の目星がついてる方は教えてください もしくはこちらに来て捜査の協力をしてもらえると助かります』



そのほかの通知は別の鎮守府が送ってきたもので………



提督 「………」ポチッスゥ… 携帯を閉じて懐にしまう


提督 「…うん ぜったい伊19たちだ さすがにタイミングが良すぎる……」


提督 「しかも意識不明にさせるまでケガさせるなんて…マジでやばいぞこれ?」


提督 「おそらく真っ先に疑われるのは俺だろうな…俺に手を挙げたことを仕返ししに行ったんじゃないかって思われてもおかしくない」


提督 「………」


提督 「…とりあえず黙っとくか なにかあれば俺の権限使ってなんとかしよう」


提督 「なにもなければ一番うれしいんだが……」













とある宿ー部屋



伊19 「…」スゥ… 携帯を私服のポケットの中にしまう


川内 「どうだった?提督のようす」


伊19 「…まぁ だいたい予想はついてると思うのね?伊19たちが単冠湾提督をぶっとばしにいったの」


伊19 「提督がなにか聞いてこようとしたからすぐ切ったけど…」


川内 「まぁそうだよね 提督は鋭いからね?しかも私たちが出かけたタイミングが明らかに良すぎるからね」


川内 「しかも艦娘グループを調べたけど…やってるねぇ?単冠湾の艦娘が上げてるよ」ポチポチ…スゥ


伊19 「んー…?」チラッ




LI〇E 艦娘グループ



単冠湾艦娘 『マジキチ速報マジキチ速報!!大変たいへーん!!』


単冠湾艦娘 『わたしたちの提督が誰かに襲撃されちゃったよー!!しかも意識不明の重症!!

ヤヤヤヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ ヤバイッテ!!』


単冠湾艦娘 『今現地のK察が操作してんだけどなにも情報ナッシング!指紋ひとつないって!!∑(๑ºдº๑)!!』


単冠湾艦娘 『情報が何もないから情報集めてるけど、もし何か知ってたら教えてちょー!m(_ _)m』



伊19 「…なんか、すごくはっちゃけてるのね これだれなのね?」


川内 「さぁ?私あそこの艦娘とあまり関わりないから誰かわからない まぁ見た感じギャルっぽいね?」


伊19 「やっぱりそう思うのね?伊19もそう思うのね」


川内 「まぁ誰かはいいとして とりあえずみんな起こして早く帰ろっか?」


伊19 「そうするのね みんな起きるのねー!」













夜ー牢屋



翔鶴 「っ……」ソワソワ


翔鶴 「(……おそいわね お昼に提督から瑞鶴たちはこっちに向かってるって言ってたのに………もう夜よ?)」


翔鶴 「(しかもどこに行ってたかを聞こうとしたらすぐ切られたって言ってたし……もうほぼほぼ行ってた場所は一箇所しかないわ)」


翔鶴 「(一応無事みたいだけど…大丈夫かしら もしみんながやったことがバレたら、反逆罪で捕まって…最悪 解体されちゃう!!)」ググッ…


翔鶴 「(もしそうなったらわたし、どうすれば………!!)」ギリッツー…



…コツコツコツッ


提督 「…おーい翔鶴 いつまで牢屋に……!?」ハッ


翔鶴 「ーっ…」ギリッ…ギリッ… 唇を噛み締めすぎて口から血が流れでている


提督 「ーっおい翔鶴!!」スゥ…


翔鶴 「……っえ?」ハッ


提督 「ふんりゃぁぁ!!!!」ブォン!!!!



ガッシャァァアン!!!!!! 鉄格子の出入口部分の牢屋を勢いつけた蹴りでぶっこわす


翔鶴 「きゃあっ!?」


提督 「翔鶴!!俺がわかるか?また落ちかけてたのか!」ガシッ


提督 「お前の艦名を言ってみろ フルで!!」ギンッ!!


翔鶴 「っえ えと…五航戦 翔鶴型航空母艦一番艦 翔鶴です」ビクッ


提督 「お前の妹の名前は!」


翔鶴 「ずっ瑞鶴です!」


提督 「俺の嫁は!!」


翔鶴 「伊19さんです!」


提督 「………落ちてはないみたいだなよかった…」ギュッ


翔鶴 「あっ…てっていとく?」アセッ


提督 「口から血流してるぞ なにか根に詰めるようなことを考えてたのか?」


翔鶴 「っえ?…あっ」ハッ


提督 「気持ちはわかるがそんな考えなくていい あえて口には出さないがあいつらがどこに行ったのかは大体わかる」


提督 「おまえも少し考えればわかるよな?だから何も言わなくていい そのことで考えてたというのもわかってるから」


翔鶴 「…すみません また心配をかけて」


提督 「別にいいんだ ちゃんとわかってくれてれば」


提督 「それよりもだ そろそろ牢屋から出ないか?これ以上入ってても変わらないと思うんだが…」


翔鶴 「…ですが みなさんに迷惑をかけてしまったからまだ反省が……」


提督 「なら晩ご飯の支度を用意してあげてくれないか?まだ帰ってる途中だろうし 何も食べないで帰ってきるだろうからな?」


提督 「みんななにかしに行ってクタクタだろうからおいしいものを用意してあげたら喜ぶんじゃないかな?それでみんなに迷惑かけたことと免除しようぜ」


翔鶴 「……それで、免除できますか?」


提督 「それはお前次第だ おまえの努力次第で許してくれるよ?」


提督 「おれも手伝うから一緒に作ろうぜ!」グッ


翔鶴 「ていとく………」


翔鶴 「…わかりました それではお願いします」


提督 「おう!」








それから数時間後、みんなが帰ってきてすぐさまお風呂に入ってから一直線に食堂に向かった



提督の言う通りお腹を空かせていたらしく、みんながっついて食べた いつもおかわりなどしない子たちも二杯三杯とおかわりをしてたらふく食べた



ガヤガヤと騒ぎながらみんな笑顔で翔鶴の作った料理を食べていてくれた…翔鶴はそれだけでも嬉しかった なにも言わずに笑顔で料理を食べてくれたことがなによりも自分を追い詰めていた心を励ましていた



誰ひとり文句言わずにおいしいと言って翔鶴に笑顔で答えてくれた 提督にも作ってもらったことを言っても翔鶴の料理は翔鶴の料理でおいしいと曇りひとつない顔で答えてくれた



提督も翔鶴の表情を見て、あの様子なら平気だなと思い気が軽くなった 固くなっていた表情を緩くすると伊19から顔こわいと言われた 泣きたくなった……



提督はおいしそうにご飯を頬張ってる伊19にどこへ行ってたのかを聞いたが話をごまかされて、今食べてるものをアーンして差し出してきた



いらないと言ったがムリに差し出してきたから食べざる得なかったため食べて 再び聞いたらまた差し出してきた あくまでも話すことはしないと悟った



なら仕方ないと思い、伊19の隣でたべてる川内に聞こうとしたら同じく川内もアーンをしてきた デジャブである…



ならばと思い、伊19たちから離れて吹雪…ではなく、如月のもとへ行ってどこに言ってたかを聞いた 如月なら夜相手してやるといえば答えるだろうと思い問い詰めた



そしたら案の定、目を輝かせてほんと!?と歓喜の声を上げて返答してきた チョロい……と思った



だが結果、如月はあー…と何かを思い出したかのような顔をしてやっぱりいいと返してきた …あの如月が断るなんて、思いもしなかった



そうなるとこれは誰に聞いても話さないと判断した あの如月でさえ話さないということは他のやつに聞いても話さない……まぁだいたいはわかってはいるが、やはりちゃんと聞いておかないと多少ながらも違うかもしれない 確認をしたかったがあきらめた



無理に聞いても嫌われるだけ 伊19たちが提督を嫌いになるとは思えないが嫌がることにはちがいない おとなしく引き下がって席に戻り食事に戻った



いろいろと心配したが今心配してもなにが起こるかわからないため、考えることをやめた なにかが起きたらその時に対処すればいいやと思い世間話しながら伊19たちとご飯を食べた やっぱり伊19はかわいい!



全員、夜食を食べ終えると提督と翔鶴は洗い物を始めた みんな疲れていたため洗い物などは全部やっておくと言って先に部屋へ帰した



翔鶴は私ひとりでやると言ったが断った ひとりよりふたり、ふたりよりさんにんの方が早く終わると説明してチャチャッと終わらせた



食器を洗い終えた後は特にやることがなくなったから翔鶴も部屋に戻した 今の様子なら戻しても平気だろうと判断して俺も自分の部屋に戻った



部屋に戻った提督はすぐにシャワーを浴びて汗を洗い流した 今日一日、事務作業で疲れ さらに全員分の食事を作ったからかなり疲労が溜まっていた やはり全員分の食事を作るのは疲れる…



身体を綺麗にして部屋に戻るとベッドに寝っ転がった やはり疲れた後にサッパリしてベッドに寝っ転がるのは気持ちいいものだ 寝っ転がっただけで気持ちが安らいだ



まだ寝る時間にしては早いが疲れたため、早めに寝ようと思った……その瞬間 誰かがドアをノックしてきた



提督 「…だれだ?」


…エット ショウカクデス スコシ…イイデショウカ?


提督 「翔鶴?いいよ 中に入って」


シッシツレイシマス


ガチャッ


翔鶴 「っ……」///スゥ… うさ耳が着いたパーカー付きの白いうさぎをモチーフにした服を着てYESと書かれた枕を手に持って入る


提督 「……っえ しょ、翔鶴………?」


翔鶴 「……えと、その…罰を、受けに来ました」///カァァ…


提督 「…罰って、なんのだ?」


翔鶴 「てっ提督にご迷惑をおかけしたことです いろいろとかけてしまったのでその罪滅ぼしを…」///


提督 「………」


翔鶴 「…という、口実で 提督をもてなしに来ました ……いいでしょうか?」///アセアセ


提督 「……はぁ まったく?仕方ないやつだな」クスッ


提督 「いいよ おいで?かわいがってやるよ」スッ


翔鶴 「っ! 〜っ…はい!」///



翔鶴は受け入れてもらえるとすぐに提督のとなりに寝っ転がった お互いの顔があと少しでキスできてしまいそうなところまで近かった



お互い見つめあって数秒後、軽いキスを交わした 翔鶴は順序よくされることを好む 最初は軽めのキス、これを2〜3回繰り返したら抱き寄せてハグ これをすると翔鶴は嬉しがる



ハグした後は軽いディープキス、最初はお互い舌の先をチロチロと舐め合い、お互い吸う それをやったらお互いの舌を濃厚に絡ませていらやしい音をクチュ…チャプ…と鳴り響かせる そうすると翔鶴は恥ずかしがっていやそうな顔をするがまんざらでもない態度をとる かわいい…



キスを終えたら次は翔鶴の豊富な胸を下から持ち上げるように触る はち切れんばかりのうさみみ付きの服を着ていたため、持ち上げていた手を離すとブルンッと震えて弾力のある動きを見せる 興奮する提督の表情を見て翔鶴はうれしそうに微笑ました やっぱり提督も男なんだなと思い、提督を抱き寄せて翔鶴からキスをした



本来なら翔鶴は受け身だが、迷惑をかけたことやもてなしに来たのだから今日はわたしが攻めなくてはいけない 抱き寄せてキスをしたのち、提督を押し倒した



提督 「っ! ……えと、翔鶴?」キョトン


翔鶴 「……わたしが、攻めてもいいでしょうか?」///


翔鶴 「今日は私がしたい気分なのでさせてください!できる限り 気持ちよくさせますので…」///カァァ…


提督 「……そうか なら頼もうかな?ちゃんと気持ちよくしてくれよ!」フフッ


翔鶴 「がっがんばります!」///



焦らず急がず…翔鶴は提督が気持ちよがる場所を触って攻めた 触るだけでなく舐めたり 軽く爪でカリッ…と立てて敏感なところを刺激与えたり 満足してもらえるようにがんばった



攻める翔鶴を見て提督も興奮していた あの翔鶴が俺のために一生懸命気持ちよくしてくれているのを見て気分が向上した やはり翔鶴はかわいすぎる



でもこれは男としてどうなのか?たしかに翔鶴がやりたいと言ったから任せたが このまま翔鶴に任せていいのか?



全部翔鶴に任せていては男が廃る!そう思った提督は下に手を伸ばして濡れている場所に触れた



翔鶴 「っ!!」///ビクンッ!!


提督 「…濡れてるな?まだキスや胸しか触ってないのに」ヌチャァ…


提督 「もしかしてキスや俺を責めてるので興奮したか?」クスッ


翔鶴 「ーっ!!」///カァァ!!


提督 「ふふっ!翔鶴はいやらしいな?まだ敏感なところ触ってないのに こんなに濡らすなんて?」


提督 「攻められるのも悪くはないが それはそれで男としてちょっとあれだから少しいじわる程度に触らせてもらうよ?」クチュッ


翔鶴 「んんっ!!」///ビクンッ!!



提督の人差し指が浅いところに…まだ入口近くを触られているだけなのにすごく感じてしまう やさしい手で温かい手がわたしの秘部を掻き乱す



だめ…今日はわたしが提督を気持ちよくさせなければいけない 私が気持ちよくなってはダメ!



自分がイく前に翔鶴は先ほどより激しく提督の敏感な場所を攻めまくった 口でキスをしながら指で乳首を転がし もう片方の手で男性器を扱いた



だが提督の指が収まることはなかった むしろ興奮してきたのかヒートアップしてきた



先ほどまで浅いところをいじっていただけなのに 今では人差し指を奥まで入れてピストンさせて私の気持ちいい場所を攻めてくる



わたしが一生懸命攻めているのに提督はビクンビクンっと身体を跳ね上がらせている私をみてにこやかな顔をしていた わたしが感じてるのを見て楽しんでいるのだ



次第に人差し指一本から中指までわたしの秘部に入れて合計二本でいじってきた 太さが変わると翔鶴は先ほどよりもんんっ!あぁ…!などの声をあげるようになった



腰がだんだんと下がって攻めていた指などが止まってきた 攻める余裕がないのだろう それでもなんとか攻めようとするが息を荒くしてはすぐ止まってしまう



だんだんと快楽が登ってくると指二本で動かしていた指が三本に増えて翔鶴の秘部をかき乱した



先ほどよりも太くなった指がわたしの秘部の中でピストンしていき、グチュグチュといやらしい音をわざと聞こえるよう 大きい音を出させてわたしをはずかしめた



いやらしい音を鳴り響かせながら提督が耳元で『いやらしいな 翔鶴はそんなに変態だったのか?』とわたしを罵ってきた



わたしはすぐに違います!と言ってその言葉を撤回させたがすぐに提督の唇で塞がれ 舌を絡まされて反論できなくなってしまった わたしは秘部を弄られながらキスをされて、頭が真っ白になりトロ顔で喘いだ



『違くないだろ?指入れられて感じてるんだろ?』『ここがいいのか?それともここがいいのか?変態お嬢さん』と何度も耳元で囁かれて 言われる度に身体が反応してしまった



罵られるのは好きではない 決してそういう趣味はない!それは翔鶴自身もわかっていた だが…提督に罵られると感じてしまう



提督の罵り方は酷い感じではなく、イタズラ風に言ってくるものだとわかっているから なおのこと感じてしまう…やさしいいじめ方でわたしを興奮させていく



耳元で囁いていた口はやがて、私の耳たぶを上唇と下唇で軽くはむっと挟んできた その瞬間、身体が一気に跳ね上がった



背中にゾゾゾッ!…という感覚が襲ってきた ただ耳たぶをはむっとされただけなのに、軽くイってしまった



体を跳ね上がらせたのに、提督は未だに耳たぶを食べている…まさか耳たぶをはむはむされるだけでイくとは思わなかった 耳たぶだけで、あそこまで感じるとは……



でも声には出していないため、軽くイったことに気づいていないようだった もしイったことがバレたらまたいじめられ…



提督 「…翔鶴 耳たぶはむったとき、軽くイったよな?」ボソッ


翔鶴 「ーっ!!!!!?」///カァァ!!!!



気づかれていた…



提督 「そろそろお前の肌を見たいんだが…脱がしてもいいかな?」


翔鶴 「〜っ…き、今日はわたしがリードするので……」///カァァ…


提督 「服は俺が脱がしたいんだ 一枚いちまい俺の手で?」


翔鶴 「でっですが……」///


提督 「だめか?」


翔鶴 「〜っ………」///プシュー…


提督 「(恥ずかしがる翔鶴かわいいなぁ!)」


翔鶴 「…わ、わかりました それじゃ…脱がすだけですよ?」///ムクッ


提督 「あぁ!(脱がすだけで終わるわけないけどな)」スゥ…



パサッ…プチップチッ……


翔鶴 「っ……」///シュルシュル… 着ている服を徐々に脱がされていく


提督 「…かわいい下着だな 勝負下着か?」


翔鶴 「……はっはい」///上を脱がされて黒い下着があらわにされる


提督 「まっしろな肌に黒い下着をチョイスするなんて…翔鶴 俺を悩殺する気だな?こんなにもエロい下着を付けてくるなんて」ニヤリ


翔鶴 「〜っ…はっはずかしいので言わないでください」///カァァ


提督 「でもその気で付けてきてくれたんだろ?うれしいよ」スルッ…ブルンッ


翔鶴 「あっ…」///ブラを上にずらされて胸があらわになる


提督 「下着はあったほうがかわいいから 今日はずらしでしてもいいか?」


翔鶴 「ず、ずらしって…そっその 汚さないですよね?この下着 ほんとにお気に入りなので……」///


提督 「んー?汚すなんてとんでもない こんなにもキレイでエロい翔鶴の下着を汚すわけないだろ?」


提督 「俺が今まで下着つけた状態で汚すようなことしたことあるか?ぶっかけとか下着コキとかしたことないだろ?」


翔鶴 「…しっ下の下着は……よ、汚されました………」///カァァ…


提督 「下?それはおれが汚したんじゃないだろ 翔鶴が感じて汚したんだろ?」ニヤッ


提督 「声をガマンしてイって 愛汁を出して汚したのはーっもが」


翔鶴 「いぃ言わなくていいです!!言わなくていいですから!!」///提督の口塞いで喋らせないようする


提督 「…」ニヤニヤ


翔鶴 「ーっも もうわたしがやります!私がやるので提督はじっとしててください!」///


提督 「…」スゥ…



グチュッ…


翔鶴 「ーっん!てっていとく!じっとして…」///ビクンッ


提督 「んー…それはむりかな?」ニコッ


提督 「こんなにもかわいい子が肌を見せて目の前にいるんだ じっとしてろなんてムリだろ?」


提督 「それに…」スゥ…クチュッ


翔鶴 「ーっ!!」///ビクッ


翔鶴 「(てっていとくのが私のところに…)」///


提督 「そろそろ…いいかな?もっと焦らして感じさせたかったんだが 翔鶴が気持ちよくしてくれたからガマンが…」


翔鶴 「ーっ…」///カァァ…



提督のたくましいものが私の秘部にぶつかって、今すぐにでも入れたいと言っている…熱くて、固くて 凶暴そうなものが私の中に入ろうとしている



私もそろそろ入れたいとは思っていた 先ほど軽くイったのもあるが、身体が熱く疼いていた…



…でも、まだ提督を気持ちよくしていない せめて一度は気持ちよくさせてから私の中に入れて、気持ちよくさせたかったが……



翔鶴 「…でっでも まだ提督のこと、一度も気持ちよくして……」///


提督 「なら一緒に気持ちよくなろうぜ?イった数なんて気にしなくていいよ」


翔鶴 「…そう、ですか?」///


提督 「あぁ!あっでも さすがに生だとまずいな?ゴムつけないと…」


翔鶴 「…あっあの」///


提督 「っん?なんだ」


翔鶴 「っ…え、えと きっ今日は…ゴム つけないでも、いいでしょうか……?」///カァァ…


提督 「……っえ」


翔鶴 「今日は…その、大丈夫な日なんです なっ中に、出しても………」///


翔鶴 「ゴムなどを付けると感度が下がってしまうので…お互い 気持ちよくなりたいので……き、今日だけは!ゴムなしで………」///


提督 「…」


翔鶴 「…だっダメでしょうか……?」


提督 「……わかった いいよ?今日だけ 生でするか」


翔鶴 「っ! ほっほんとですか!?」///


提督 「あぁ ただ、いくら安全日とはいえ 避妊薬は飲んでくれよ?万が一、できちまったら艦娘として戦えなくなる」


提督 「…まぁ いちばんの理由は伊19に殺される……」


翔鶴 「伊19さんには内緒にしますよ?もちろん 提督も内緒にしてくださいね?」///


提督 「もちろんだ それじゃ…入れるぞ?」ピトッ


翔鶴 「っ……はい♡」///クチュ…



翔鶴はゆっくりと下着をつけたまま 下着をずらして提督のたくましい魚雷をヌルヌルとした愛汁が出ている秘部に入れていく



ズププププ…



翔鶴 「んっ…!!」///ビクッ…


提督 「だいじょうぶか?痛くないか?」


翔鶴 「はっはい だいじょうぶです…もっと、入れますね?」///ハァ…ハァ…


提督 「あぁ ゆっくりでいいからな?」


翔鶴 「はい…んんっ!!」///ズズズ…


翔鶴 「(おっおおきい…でも、これなら……!!)」///ズププ…


翔鶴 「んっ…はっあぁ……!!」ズプンッ!!


翔鶴 「(はいっ…た……!!)」///ビクッ…ビクッ…


提督 「っ…ずっずいぶんとすんなり入ったな?でもまだはいるぞ?」ニヤリ


翔鶴 「…わ、わかってます……っんん!!」///ズプッ!!


翔鶴 「(お…おく 当たった………!!)」///ハァ…ハァ…!!


翔鶴 「(ていとくの大きすぎ…奥に当たって 気持ちいい……!!)」///ビクッ…ビクッ…


提督 「…だっだいじょうぶか?いきなりペース飛ばしてるが」


翔鶴 「ーっだ だいじょうぶです それに、まだ入ると言ったのは提督じゃないですか?」///ビクッ…ビクッ…


提督 「いやそれはそうだけど…」


翔鶴 「そっそれよりも 気持ちいい…ですか?わたしのなか……」///


提督 「あぁ すごく気持ちいいよ?生でしてるからか、おまえが一生懸命やってくれてるからかはわからないが 気持ちよすぎてすぐにでもイっちまいそうだ」


翔鶴 「ふふ…まだダメですよ?わたしも気持ちよくなりたいので…イかないでくださいね?」///


翔鶴 「それじゃ…動きますね?」///


翔鶴 「んっ…はぁ あんっふぅ……」///ヌププ…ズチュンッ


翔鶴 「んぅ ふぁ…はふぅ うん……」///ズチュッ…ズチュッ…



翔鶴はなるべく提督の負担がかからないように足に力を入れて、提督の魚雷を秘部に出し入れした



騎乗位で私だけで動くことは基本的しないが提督に気持ちよくなって欲しいため、疲れさせないように 赤ちゃんを作るお部屋の入口までたくましい魚雷をコツコツとぶつけた



ぶつける度に、わたしは小さくビクッ…ビクッ…っと身体を跳ね上がらせ 逆にわたしの方が気持ちよくなってしまっている 本来ならわたしより提督を気持ちよくさせないといけないのに……



わたしは気持ちいいのをガマンして腰を振る速度を少し上げ 先に提督をイカせるか、もしくは一緒にイクかで提督を満足させようと考えた



わたしより先に提督をイカせる…私が先に気持ちよくなってはいけない そう自分に言い聞かせて 甘い声を出しながら腰を打ちつけ……



翔鶴 「はぁぁ、んん ふぅ…あっ……ひぅ!!」///ズチュッズチュッ…


翔鶴 「(だっだめ!気持ちいい…動かすたびに、ていとくのたくましいのが……!!)」///ビクッビクッ…


翔鶴 「(ていとくを気持ちよくさせないといけないのに…わたし、提督より先にイっちゃうかも)」///ズチュッズチュッ…


翔鶴 「(ダメっ!それはいけない!提督より先にイクのはダメ!わたしより先に提督をイカせないと!)」///ズププ…ズチュンッズププ…ズチュンッ


翔鶴 「あんっ!はぁっんん ふぅ、あぁー!」///ズチュズチュ…


翔鶴 「はぁっはぁっ…んん!あぅ…んぅ はん!!」///ブルンブルン…


提督 「ーっ…翔鶴」スゥ…


翔鶴 「…っえ?」///ギュッ… 提督の手と組み合わせて恋人繋ぎをしてもらう


提督 「こうすると安定するかな?翔鶴の手 ちいさいな!」クスッ


翔鶴 「ーっ…!!」///カァァ…


提督 「大変そうなら手伝うぞ?俺はお互いに気持ちよくなりたいから無理はしないで欲しい」


提督 「一緒に気持ちよくなろうぜ?翔鶴」ニコッ


翔鶴 「…ていとく……♡」///ウットリ


翔鶴 「…っは!?だっダメです わたしが動くので、提督はじっとしててください!」///


翔鶴 「手は貸してもらいますが、それ以上はしないでくださいね!腰など一切動かさないでくださいね?」///


提督 「んー…それはちょっと聞けないかなぁ?」スゥ…



ぱちゅんっ!!


翔鶴 「やぁん!!!!」///ビクンッ!! 提督が腰を浮かせて、一気に下にさげて魚雷を翔鶴の奥に突き上げる


提督 「俺も興奮してるからあまり歯止めが効かないんだ だからここからは少しは加勢させてもらうぞ?」ズチュンッズチュンッ…


翔鶴 「あぁん!!やぁっ!あっあ…そ、そんなぁ!!」///ズチュンッズチュンッ…


翔鶴 「んぅ、はぁ!あぁ…んん!!ふぅ あぁぁ!!」///パチュッパチュッ…


翔鶴 「(やぁっダメぇ!!なっなかで…提督のが暴れて!!)」///ビクンビクン


翔鶴 「(提督のおおきいから…奥まで、届いて……!!)」///ズチュズチュ…


翔鶴 「はっあぁ…!!てっていとく!うごいちゃっダメぇ……!!」///ビクッビクッ…


翔鶴 「わたしが、動いて…気持ちよくーっあぁ!!」///ビクンッ!!


提督 「だいじょうぶだよ 俺も気持ちよくなってるから?」パチュンッパチュンッ…


翔鶴 「はぁっんん!!あぁ…ほ、ほんと ですか?」///ズチュンッズチュンッ…


提督 「あぁ ほんとだよ?」ズチュンッズチュンッ…


翔鶴 「ーっそ それならよか…んんっ!!」///ビクンッ!!


翔鶴 「(だっダメ…!!今、気を緩めた瞬間 ガマンしてたのが……!!)」///ゾクゾクゾクゾク


提督 「はぁ…はぁ…なんだ イきそうなのか?なら先に気持ちよくしてやるよ!」スゥ…ガシッ



ズチュンッ!!


翔鶴 「〜っ!!!!」///ビクンッ お腹を両手で捕まれて再び赤ちゃんのお部屋の入口に魚雷がつつかれる


翔鶴 「(ふっふかい…!!また奥までつつかれて……!!)」///


翔鶴 「あぁん!!はぁ、やぁ…ていっとくぅ!!ダメぇ わたし、もう…!!」///ゾクゾク


提督 「いいよ イッちまえ!俺にお前のイッた顔を見せてくれ!」パンパンパンパンッ


翔鶴 「いやっ!ダメだめだめ!!イきたくない!まだイきたくない!!」///


翔鶴 「ていとくとがいい!イくならいっしょが…!!」///ハァ…ハァ…


提督 「ーっ…」///ドキッ


提督 「…わかったよ ならもう少しガマンしてくれよ?俺はもう少しかかりそうだから」///


翔鶴 「はっはい…っん」///チュッ


提督 「(とは言ったものの…正直、俺もそろそろやばいんだよな あまりにも翔鶴の中が気持ちよすぎてもう……!)」///


翔鶴 「…ていとく 少し、遅く動きますね?」///


翔鶴 「わたしもイかない程度に動いて一緒にイきましょ?」///ニコッ


提督 「っ…」///ドキッ


翔鶴 「(ゆっくり…ゆっくり動いて 先にイカないように…)」///


翔鶴 「っん…はぁ あぁ…んん」///ズズッ…ズチュッズズッ…ズチュッ


翔鶴 「ふぅ…っんん はっはぁ…」///ズチュッ…ズチュッ…


翔鶴 「(すっすごい…ゆっくりやると、提督のがよくわかる…!)」///ズチュッ…ズチュッ…


翔鶴 「(今まではかなり早く動かしてたから細かいところまで気づかなかったけど 提督の突起部分…わたしの秘部から出ようとした時、カリ部分が引っかかって抜けない…!!)」///ハァ…ハァ…


翔鶴 「(そのカリ部分が引っかかる度に気持ちいいのが…!!)」ビク…ビク…


翔鶴 「はぁ…あんっ んん…ふぅ……」///ズチュッ…ズチュッ…


翔鶴 「はぁ…はぁ……提督 どうですか?気持ちよく…なってますか?」///ズプ…ズプ…


翔鶴 「わたし、がんばって ガマンするので…気持ちよく……んんっ!」///ビクンッ


提督 「ーっ…翔鶴!!」ガバッ


翔鶴 「きゃあっ!!てっていとく…?」/// 押し倒されて立場が逆転する


提督 「…ごめん やっぱりおれが動く」///


翔鶴 「っえ あ…気持ちよく、なかった

ですか…?」


提督 「いや逆だ むしろ気持ちよすぎてガマンできない …いいか?」///


翔鶴 「っ! …はい 一緒に気持ちよくなりましょう!」///ニコッ


提督 「あぁ!」スゥ…


ズチュンッ!!


翔鶴 「あぁんっ!!」///ビクッ!!


翔鶴 「(いっいきなり 奥まで…!!)」///ゾクゾク


提督 「わるい翔鶴 ちょっと激しくさせてもらうぞ?」


翔鶴 「ーっは はい!私のことは気にせず 激しくしてください!」///


提督 「痛かったらすぐ言えよ?ーっふぅ!」ズブッ!!


翔鶴 「ーっはぁ!!…て、ていとくのが……また 奥まで……!!」///ビク…ビク…


翔鶴 「やんっ!!あぁ あっんん、ふぅ…はぁぁ!!」///ズチュンズチュンッ


翔鶴 「あっあ…あ……っふぁ んん!はぁ…はぁ……!!」///パチュパチュッ…


翔鶴 「ーって ていとく、激しい!もうすこしゆっくり…ひぅっ!!」///パチュンパチュン…


提督 「はぁ…はぁ…い、言っただろ?激しくするって 俺もまずいからもっと激しくするぞ!」


翔鶴 「ーっえ!?も、もっと激しくって…ーっあぁ!!」///ズチュゥ!!!!


翔鶴 「(ふっふか…!!)」///


翔鶴 「あぁん!!はぁ、あぁぁ んん!!やぁ…!!」///パンパンパンパンッ!!!!


翔鶴 「て、ていと く!はげしぃ おく、おく…届いて!!」///コツコツッ


提督 「気持ちいいか?奥まで届いて、感じてるか?」パンパンパンパンッ


提督 「遠慮せずに言っていいぞ 俺も…そろそろ!!」ズチュズチュッ


翔鶴 「あっあっ!!だっだめ わたしも、いく イク!」///ズチュズチュッ


翔鶴 「てっていとく!きっキス キスしてください!」///パンパンパンパンッ


翔鶴 「キスしながらイキたいです!もっと提督と密着したい!!だから…!!」///ズチュズチュッ


提督 「ーっあぁ いいよ いくらでもしてやるよ!」チュッ


翔鶴 「んっ!!はっあぁ…れろ、ちゅる ちゅぷっんん」///パンパンパンパンッ


翔鶴 「ちゅぷ、あっんむ ちゅぅっふぁ…!!」///ズチュズチュッ


翔鶴 「(もう、ダメ……イク!!)」///ゾクゾクゾクゾク


翔鶴 「んっんん〜っあぁあぁぁあァァァっっ!!!!」///ビクビクビクビクッ!!!!!!


提督 「ーっしょうかく!!」ヌポッ



ビュルルッビュルルルル!!!!


翔鶴 「あぁっ!!あっ…てっていとくの 熱いのが……っ」///ビクッ…ビクッ…


翔鶴 「……っ中に 出して欲しかった お腹が熱いです……」///ハァ…ハァ…


提督 「はぁ…はぁ……わるい やっぱりしんぱいでな?」ハァ…ハァ…


提督 「…っと ティッシュティッシュ」シュッシュッ…


翔鶴 「…ねぇ ていとく キスしてもらっても…いいですか?もっとしたいです」///ハァ…ハァ… フキフキ…


提督 「キス?おやすい御用だ!俺もまだしたいからもう少し相手してもらえるか?」


翔鶴 「っ! はい!!」///



それからは2回、3回と回数を重ねていき お互い満足した頃には窓から明かりが差していた。何回したかは覚えていないがやりすぎた…お互いそう思った



だが提督はみんなの疲労状況を考えると今日は休ませた方がいいと思い、スマホを取り出して鎮守府内に取り付けられているスピーカーへと接続させて【今日の執務はなしとする 十分に休息を取るように】と鎮守府全体に流した



おそらく勘づいてるものはすぐわかると思うが前々日、旅館で寝泊まりしてると伊19は言っていたのに疲れているのはおかしいんじゃないか?と思うものはいるかもしれないが察して欲しい…



それに伊19や川内、翔鶴と同じ部屋の瑞鶴辺りは気づいてるだろう 俺と翔鶴が朝までこういうことをしていたと…今の放送で読み取れるだろう



シャワーを浴びてから寝たいがお互い さすがにやりすぎたせいか眠気が一気に襲ってきた。もう休もうと考えた瞬間に疲れがどっと一気に降りかかってきた



自業自得ではあるがお互い気持ちよくなれて 尚且つ満足したから悔いはないとお互い顔を合わせてにこりと笑った














翌日ー集会場



ザワザワ…


翔鶴 「みなさんご迷惑おかけしました 次はこのような失態がないよう気をつけます」


提督 「俺からもよーく言い聞かせておいたから許してやってくれ 同じ過ちはさせないようにな」


瑞鶴 「なーにいってんのよ!だれも翔鶴姉のことなんて怒ってないわよ」


吹雪 「そうですよ わざとじゃないんですから仕方ありません 次から気をつけてもらえればいいです!」


天龍 「まぁまたやったとしてもわざとじゃなければ許すけどな?失敗なんてみんなあるんだから!」


翔鶴 「ありがとうございます みなさん!」


如月 「それで翔鶴さん 昨日はどのようなお楽しみで…?」( ・∀・) ニヤニヤ


翔鶴 「ーっ!?」///ボッ!!


神通 「ちょっ!如月さん そのことは聞かないようにとみんなで…」///


睦月 「睦月も聞きたいにゃしー!昨日一日中やってたのー?」


神通 「睦月さん!?あなたまで!」///


扶桑 「お昼と夜の食事以外出てきませんでしたからね さぞかし楽しい時間をお過ごしになったかと?」ウフフ!


川内 「わたしも知りたいなー?提督 どこまでやったの?」


提督 「っえ どこまでって…」


伊19 「…浮気なのね」(`・н・´)プクー


提督 「……うんまぁ それに関しては否定しない むしろ否定できない…」


時雨 「否定しないんだね…」


夕立 「どうやってしたっぽい?バック?それとも騎乗位?」


不知火 「いやあなたはなに聞いてるんですか夕立 さすがに細かく聞かなくてもいいかと…」


山城 「………」///カァァ…


龍田 「あらあら?なんだが別の意味で盛り上がっちゃったわねぇ」ウフフ!


青葉 「ほっほんとですね…」///プシュー…


那珂 「(わたしも一日かけて提督としてみたいなぁ…)」///モジモジ


鳳翔 「提督 今日の夕食は豪華にしますね?翔鶴さんの復帰ということで!」


妙高 「鳳翔 あなたそれはどうなの…?」


提督 「…まぁ そういうわけだ!明日からは今まで通り 翔鶴もみんなと同じく出撃や演習などするからたのむぞ?」


全員 「「はいっ!!」」


提督 「それじゃ伊19以外解散してくれ 今日は自由にしてていい」


全員 「「了解っ!!」」


タッタッタッ…


翔鶴 「…あの、提督 わたしも自由にしていいんですか?なにかしたりとか…」


提督 「今日はなんもやらないからへいきだよ むしろお前は休め いいな?」


翔鶴 「…はい」


タッタッタッ…パタンっ



伊19 「…」


提督 「…伊19 なんで残されたかわかるか?」


伊19 「……はぁ ほんとにしつこいのね まだ聞こうとしてるのね?」


提督 「いや もうそれは聞かないよ むしろそっちはどうでもよくなった」


伊19 「? それじゃなんなのね?」


提督 「………」


伊19 「…提督?」


提督 「…おまえには隠し事したくないから話す 怒らないで聞いてくれ」


伊19 「…生でしたのね?」


提督 「っ! 知ってたのか?」


伊19 「だいたい予想はついてたのね でも中には出てないでしょ?」


提督 「それはしてない 翔鶴にせがまれた…といえば、ただの言い訳にしかならない 俺がしたかったからと思ってくれ」


提督 「すまない おまえ意外と生でして…」


伊19 「………。」


伊19 「…えっと、べつにいいよ?他の子にも生でしても」


提督 「……っえ?」


伊19 「中に出さなければ伊19はいいのね 如月はさすがにまずいかもしれないけど、あの子相手じゃなければべつに生でもいいのね」


提督 「…いっいいのか?」


伊19 「うん」


提督 「…そっそうか それならよかった 俺はてっきり怒られるかと思ったよ…」ホッ


伊19 「伊19だって生でしてもらってる時はあるから別にいいのね ただし、伊19を特別扱いしてくれないとダメだけどね?」ビシッ


提督 「それはわかってるよ 伊19だけは特別だよ」


伊19 「ならいいのね!」






後日、翔鶴は皆といつも通りに出撃や演出などに参加して活動した。



だれからも文句言われず、誰にも翔鶴のせいで提督はケガしたなどとは言わなかった。みんなは優しすぎると翔鶴は思った。



…でも、優しいからこそ 私はここにいられる 翔鶴は心の中でみんなに感謝した。



提督にも迷惑をかけたが、提督も優しいからこそ わたしはここにいられる…そして、好きでいられる。



提督には伊19がいるけど、伊19はみんなにも愛情を分けてほしいと言ってくれたから 私やわたし以外にも愛情を分けてくれる。ほんとに嬉しい限りです。



単冠湾提督だが、結局証拠は見つからず 事件は迷宮入りになって犯人特定できずに捜査は打ち切られた。

目撃者がいない 髪の毛ひとつ落ちていない 憲兵は全員気絶させられ、殴られたあとからDNAなどで調べたが鑑定できず 終わった……



…艦娘にDNAあるのだろうか?一応皮膚みたいなものはあるが………あくまでも個人的な意見である。



数日経った今でも、わたしは後悔している…でも、以前とは比べ物にならないくらいに罪悪感はなかった。いつまでも引きずっていると提督にも、みんなにも迷惑をかけてしまうから…



これ以上みんなには迷惑をかけてはいけないので後悔したとしても、最小限に抑えるようにしていた そうすればみんなには気づかれない…と、思っていた。



提督だけはちがった わたしに【まだ後悔してるのか?】と声をかけてくる かなり抑えているつもりだが、やはり提督は鋭かった。



そのたびに迷惑をかけてしまっていたが提督は気にするなと声をかけてくれた まだ私が口を開く前に…



私が言おうとしてることを提督はほぼ透視してしまう ほんとに先読みがうまい……



私は幸せです ここにいられること、提督の下について良かったこと そして…みんながやさしいこと



わたしはこれからもここでやっていくことができた みんなのおかげで、ここから離れずに済んだ!



だからわたしはここにいる。みんなと一緒…提督と一緒に!!




翔鶴 「…翔鶴 行きます!!」











〜end〜





















………


……………


…………………


………………………




? 「ーっ!!」スゥ…


ガスゥ!!!!


提督(?) 「ーっぶへぇ!!」バキィ!! 顔面をぶん殴られて歯が何本が折れる


? 「死ね!!死ね!!死ねぇ!!!!」ガンッ!!ゴスッ!!バキィ!!!!


提督(?) 「ーッガ ぶへぇ……!!」ピク…ピク……


? 「さよなら 糞野郎が!!」ブンッ!!



グシャァァァッ!!!!!!











………なにが起きるなんてわからない この子のように……悲惨な人生を送る。かもしれない



…過去 反乱艦 解体………



………猶予までに、希望あれ………



end………。


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