「…何だ、こりゃ？」 ぽつんと。机の上にそれは置いてあった。 一見それは普通のメガネ。 が、問題は横に置いてあるメモ書きだ。 書いてある文字はそれだけ。 ただ、それだけなのが厄介だ...

（横恋慕が罪なら、この苦しさは罰なのかな？） 知らぬ間に落ちているのが初恋なのだと、誰かが言っていた。それを小馬鹿にしていた自分が、今はただ羨ましい。 私がここに…この鎮守府...

「残った敵は？」 第三水雷戦隊の一人を務めた艦娘、川内。 彼女は夜闇を僅かな灯りで照らし、僅かな弾薬と最早戦う余力を残さぬ身体、満身創痍の仲間と共に立ち尽くす。 「…目の前に...

提督「ああ畜生！ いかん、執務の開始時刻に間に合わん！」 提督（今日の秘書艦はあの娘だったな… …クソっ、色々と無事なら良いんだが） ｶﾞﾁｬ 提督「済まない、遅くなってしまっ…」 ...

提督「何故だと思う？ …なあ？俺の現秘書艦の青葉君。」 青葉「さ、さぁ…何故でしょうか司令官殿…」 提督「…今吐いたらまだ罪は軽いぞ。」 青葉「……すいませんでしたぁ！ ほんの、ほんの出...

電「失礼します」 ｶﾞﾁｬﾘ 電（こんにちは、電なのです。 今日も鎮守府は平和です） 「お、来たね？」 電「ひゃっ！ …す、すいません、遅れちゃいましたか？」 「あーいやいや！ち...

「じゃあお願いします、時雨」 「…うん」 ある提督が部下である艦娘に命令をする。その光景は、数ある鎮守府の、どこにでもある光景だ。 ただ異なるのは、他人行儀に接する提督と、接さ...

雑音混じりの内線が鳴る。 壊れかけたその機械を手に取り、男は話す。 「そっちの損害は、どうだ？」 『大中破が4人、その他軽微な怪我をした娘といった所です。…幸いにも、沈んだ娘は誰も居ませ...

暁「以上で、報告は終わりよ！」 提督「おう、お疲れさん。 それじゃ、4人とも後は自由にしてくれ」 電「はい、なのです」 ﾊﾟﾀﾝ 響（Верный）「…」 提督「ん、どうしたヴェ...

二人しか居ない部屋の雰囲気が凍りついた。 そう、感じた。 提督「……」 朝潮「司令官、セックスとは」 提督「二度も言わなくても良い。 大丈夫、聞こえてるから」 提督（聞かなかっ...