作品一覧
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提督「艦娘が甘えてくるボタン、Mk.2?」
明石「あ、どうも提督。お疲れ様です」 提督「おう、どもども。なんか用か?」 明石「用事…そうですね、ちょっとだけ。今でなくともまあ良いんですが…」 明石「…今、あのボタン持ってます...
パーティ・ドレスに御用心
明石。 いつだって彼女は勤勉で、良くやってくれる。艤装の整備に物資の補給、兵站の殆どを熟すのみでなく、母港全体の士気の上向にも様々な手を尽くしてくれる。 各陣営の風習に合わせた行事に、それ...
存在の幸福
開発艦。新しき技術の粋を極めたそれに、初め酷く驚嘆したものだ。 そしてまた恐怖した。0から生命を、全てを作り出してしまうという事。それは最早、禁忌の域では無いかと。艦船としての歴史をすら無...
明石「夢を操る機械を作って欲しい?」
提督「ああ、頼むッ!この通りだ!」←土下座 明石「いやいやいや!どうしたんですか急に! 急にここに来たと思ったら土下座までして! 今の私、困惑しかないですよ!」 提督「…ある夢を見たん...
提督「俺、皆に好かれてる?」
大淀「そうなんじゃないですか」シラーッ 提督「おいおい、露骨に興味ないな大淀…」 大淀「だって急に呼び出されてこんな話を聞かされて…興味なんて湧きませんよ」 提督「まあ聞いてくれないか。...
提督「艦娘が甘えてくるボタンだと?」
明石「はい!一度押したら、その目の前の相手はもうデレデレですよ!」 提督「ほう、素晴らしいな。 流石明石と褒めてやりたいところだ。 …って事で、それ廃棄しといてくれ」 明石「!?な、...
加賀「嘘でもいい」
貴方はずっと、嘘が下手だった。 嘘をつくや否や目が泳いで声が大きくなって、吃る。 でもそういう真面目すぎる所が私は好きだった。 …そうね。 私は、加賀は。貴方を愛している。いつからか、...
艦娘探偵・あきつ丸
[chapter: 序の幕 ] ぱらりぱらりと鳴る、広告のラッパの音。 がやりがやりと騒ぎ立てる男ども。きゃっきゃと姦しく話を盛り上げる女ども。 そしてただ五月蝿く騒ぐその世迷供を通り抜ける人力の車...
「この気持ちを言葉にするのなら」
はあ、と。息が白い。 ポケットに入れた手をふと動かしてみる。 くぐもった体温で温まっていた手はしかし、それでもかじかむ。 だが寒さにかじかむ手とは裏腹に、その軍人の 脚は揚々と、ある場所に...
朝潮「司令官、落とし物ですよ?」
提督「ん?ああ、ありガッ」 その不自然な発音に目の前の少女、朝潮はキョトンと小首を傾げる。 彼であろうと好き好んでこんな珍妙な発音をした訳ではない。普通に礼を言いたかった。 だが、...
青い、青い。
僕はずっと、英雄(ヒーロー)になりたかった。 この国が戦う、化け物達を。深海から来る人類の敵を退治する、そんな英雄に。 僕はずっと憧れていた。 子供特有の全能感から来るそんな憧れは、...
松輪「白馬で王子様」
私はずっと、怖かった。 何かが怖いというより、何もかもが怖かった。誰かと話す事も戦う事も自分より大柄な男の人と話す事すらも。 だから司令とはまともに話した事は無かった。 報告や択捉ちゃ...
朝潮「司令官。抱いて頂けませんか?」
一瞬、ぞくりとした。 だがふと思い直し、平静を保つ。 朝潮は抱きしめて欲しいと言ったのだ。 そこにきっと他意はない。そう思って。 提督「あ、ああ。いいぞ。 どうしたんだ?急に甘え...
時雨「アルコール・狂想曲」
「急げ急げ!」 …俺がこの真夏の日なんかに全力疾走してるのには理由がある。 一つは、本当に急に雨が降ってきたから。鎮守府からほんの少しだけ離れた、その一瞬をついて。しかもそれがとんでもない...
時雨「花吹雪、春うらら」
緑が萌える道の中を少女が通る。 少し強い風は吹くたびに桃色の花弁を散らせ、その髪をたゆたわせる。 少女はそれに構わず先へ、ゆっくりと。 歩いた先。少し開けた場所に出る。 そこには樹齢百は...