作品一覧

マロニーさんの作品一覧です
現在25件登録されています

提督「艦娘が甘えてくるボタン、Mk.2?」

2021-03-04 22:18:49 更新

明石「あ、どうも提督。お疲れ様です」 提督「おう、どもども。なんか用か?」   明石「用事…そうですね、ちょっとだけ。今でなくともまあ良いんですが…」 明石「…今、あのボタン持ってます...

パーティ・ドレスに御用心

2021-02-27 03:32:31 更新

明石。 いつだって彼女は勤勉で、良くやってくれる。艤装の整備に物資の補給、兵站の殆どを熟すのみでなく、母港全体の士気の上向にも様々な手を尽くしてくれる。 各陣営の風習に合わせた行事に、それ...

存在の幸福

2021-02-14 23:28:22 更新

開発艦。新しき技術の粋を極めたそれに、初め酷く驚嘆したものだ。 そしてまた恐怖した。0から生命を、全てを作り出してしまうという事。それは最早、禁忌の域では無いかと。艦船としての歴史をすら無...

明石「夢を操る機械を作って欲しい?」

2020-06-30 23:47:06 更新

提督「ああ、頼むッ!この通りだ!」←土下座 明石「いやいやいや!どうしたんですか急に! 急にここに来たと思ったら土下座までして! 今の私、困惑しかないですよ!」 提督「…ある夢を見たん...

提督「俺、皆に好かれてる?」

2020-06-29 00:47:47 更新

大淀「そうなんじゃないですか」シラーッ 提督「おいおい、露骨に興味ないな大淀…」 大淀「だって急に呼び出されてこんな話を聞かされて…興味なんて湧きませんよ」 提督「まあ聞いてくれないか。...

提督「艦娘が甘えてくるボタンだと?」

2020-06-14 21:36:18 更新

明石「はい!一度押したら、その目の前の相手はもうデレデレですよ!」 提督「ほう、素晴らしいな。 流石明石と褒めてやりたいところだ。 …って事で、それ廃棄しといてくれ」 明石「!?な、...

加賀「嘘でもいい」

2020-05-28 00:06:26 更新

貴方はずっと、嘘が下手だった。 嘘をつくや否や目が泳いで声が大きくなって、吃る。 でもそういう真面目すぎる所が私は好きだった。  …そうね。 私は、加賀は。貴方を愛している。いつからか、...

艦娘探偵・あきつ丸

2020-04-29 01:04:43 更新

[chapter: 序の幕 ] ぱらりぱらりと鳴る、広告のラッパの音。 がやりがやりと騒ぎ立てる男ども。きゃっきゃと姦しく話を盛り上げる女ども。 そしてただ五月蝿く騒ぐその世迷供を通り抜ける人力の車...

「この気持ちを言葉にするのなら」

2020-01-29 18:51:41 更新

はあ、と。息が白い。 ポケットに入れた手をふと動かしてみる。 くぐもった体温で温まっていた手はしかし、それでもかじかむ。 だが寒さにかじかむ手とは裏腹に、その軍人の 脚は揚々と、ある場所に...

朝潮「司令官、落とし物ですよ?」

2019-12-18 21:35:21 更新

提督「ん?ああ、ありガッ」 その不自然な発音に目の前の少女、朝潮はキョトンと小首を傾げる。 彼であろうと好き好んでこんな珍妙な発音をした訳ではない。普通に礼を言いたかった。 だが、...

青い、青い。

2019-09-30 19:56:28 更新

僕はずっと、英雄(ヒーロー)になりたかった。 この国が戦う、化け物達を。深海から来る人類の敵を退治する、そんな英雄に。 僕はずっと憧れていた。 子供特有の全能感から来るそんな憧れは、...

松輪「白馬で王子様」

2019-09-02 20:02:12 更新

私はずっと、怖かった。 何かが怖いというより、何もかもが怖かった。誰かと話す事も戦う事も自分より大柄な男の人と話す事すらも。 だから司令とはまともに話した事は無かった。 報告や択捉ちゃ...

朝潮「司令官。抱いて頂けませんか?」

2019-07-08 00:43:48 更新

一瞬、ぞくりとした。 だがふと思い直し、平静を保つ。 朝潮は抱きしめて欲しいと言ったのだ。 そこにきっと他意はない。そう思って。 提督「あ、ああ。いいぞ。 どうしたんだ?急に甘え...

時雨「アルコール・狂想曲」

2019-05-12 00:02:48 更新

「急げ急げ!」 …俺がこの真夏の日なんかに全力疾走してるのには理由がある。 一つは、本当に急に雨が降ってきたから。鎮守府からほんの少しだけ離れた、その一瞬をついて。しかもそれがとんでもない...

時雨「花吹雪、春うらら」

2019-05-11 23:51:06 更新

緑が萌える道の中を少女が通る。 少し強い風は吹くたびに桃色の花弁を散らせ、その髪をたゆたわせる。 少女はそれに構わず先へ、ゆっくりと。 歩いた先。少し開けた場所に出る。 そこには樹齢百は...