2018-10-21 17:39:30 更新

概要

【気紛れ更新】脱線した日常系のお話集です。追加→【特ワ●:神風さん「ほーぅかごぉーディストラークショーン……♪」】


前書き

※キャラ崩壊


※本編同様にやりたい放題なので海のような心をお持ちの方のみお進みくださいまし。


【特ワ●:チョコ 神風適性率100%を意識して】


チュンチュン


三日月「……」


神風「司令官、チョコケーキあ・げ・る♪」


三日月「あなた誰ですか(真顔」


神風「ちょいちょいこれこれ」


三日月「それは適性データ……?」


三日月「あ! 神風さんのバレンタイングラとその格好……」


三日月「すごく可愛いです! あと私、司令官じゃないです」


神風「そこはノリ」


天津風「_(   _ *`ω、)_スヤア」


三日月「あ、天津風さん寝てるので静かな感じで」


神風「記念にチョコケーキ作って司令官達にあげようと思うの! ほら私ってさあ、なんか普段はさあ、剣鬼とか」


三日月「あ、ダメです神風さん口は開かないで」


神風「三日月ちゃん酷くないかしら」


三日月「適性率10%半ばですが、100%を意識してください」


三日月「そうすればもうみんなメロメロなはずです」


神風「『作ってしまった、私特製のチョコケーキ!司令官、喜んでくれるかな? 大丈夫だよね?』」


神風「うん♪」


三日月「素晴らしいです。今日は神風ちゃん意識して行きましょう」


神風「可愛いかな?」


三日月「今までで1、2位を争います」


神風「っしゃオラ!」


三日月「適性してない85%のところ出しちゃダメです!」


天津風「ああもう朝から……うるさいわね!」



2 間宮亭


天津風「あー、朝ごはん簡単なの作ってあげたから」


天津風「神風はチョコ作れた?」


神風「いっちょあがりです♪」


グツグツ


神風「ざっくり野菜とタラ大盛のすきやきね♪」


天津風「板前かお前は! ガッツリ系の野郎飯作ってるんじゃないわよ!」


三日月「チョコ要素が……」


神風「チョコ風味よ?」


天津風「もはやゲテモノ料理じゃない!」


三日月「女子女子! それはもう絵に描いたような女子を強く意識して行きましょう!」


神風「といわれてもお……」


三日月「あ、そうです。ちょっと待っててください!」


3


天津風&連装砲君「……」


三日月「ヘビロテの次はこれです! ほらほら、なんか恋する女の子のイメージが湧いて来ませんか!」


天津風(こいつらダメ……)


神風「甘い甘い恋のチョコレーっ♪ あなたにあげてみても~♪ 目立ちはしないから♪ 私ちょっと最後の手段できめちゃう~♪」


天津風「ちょっと三日月、神風が可愛くて気持ち悪い!」


三日月「そんなことありません!」


神風「天津風ちゃん、これあげる。食べてみてっ」


天津風「……い、いい。要らない」


神風「え~、要らないの? せっかく私が作ったのにぃ~……」


三日月「可愛い感じ出てますね!」


天津風「ひたすらおぞましいわ!」


連装砲君「……」プシュー


天津風「少なくとも連装砲君が機能停止する程よ!」


神風「それっ」


天津風「むぐ」


天津風(なにこれ……甘ったるい砂糖の味を粘っこい山芋のとろみが包み込んで、口の中でチョコが溶ける度に野菜生活みたいな味の水分が滲む……そしてなんかコリコリするのはタラの身? 飲み込んだ後は急降下爆撃を行われているように胃袋が焼けただれる)


天津風「不ッ味ッ! げッろッ!」オエエ


三日月「適性率100%を意識してのバレンタインチョコレイト作りですよ! 可愛さを意識させています! ほら、普段の私達が知っている神風さんのイメージ取っ払って新規着任した神風ちゃんのフィルターかけて見てください!」


天津風「いや、格好だけ見たら可愛いんだけど……」


天津風「なんで普通にチョコ作らないの……?」


神風「変化球のほうが個性混ぜれるかな? って」


天津風「暴投な上デッドボールよ!」


天津風「というか神風、うちで炊事を一年やってたし普通にお料理出来たわよね!?」


神風「……こっち食べてみて」


天津風(ミルクパウダーかかった一口サイズのブラウニー……)


パク


天津風「あ、これ美味しい! なのになんで!」


天津風「ゲテモノチョコなんか……!」


三日月「暴投もとい変化球チョコは准将用です」


天津風「余計になんで!? 神風って一時期戦争終わらせた准将に当たり散らしていたけど、好きの裏返しみたいなものでなんだかんだで気に入っていたはずよね!?」


神風「私ね、北方に異動する前の丁の鎮守府で私は司令補佐にチョコレートをあげたことあるの」


天津風「へえ、聞いたことないわね……なんだ、その時からアタックかけてたんじゃない」


天津風「美味しいっていってもらえたの?」


神風「あの時の『アイツ』はこういったわ」ハイライトオフ


天津風(目から灯りが……)


神風「『市販のチョコを溶かしてまた固めただけですよね? 市販のチョコの味がしただけです。自分、チョコレートは市販のものしか口にしたことないので、美味しいと不味いの基準がよく分からず。ただ甘め、のチョコレートですよね』」


神風「『自分、甘みが強いチョコレート好きじゃないんですが、食べ物を粗末にするのもアレなので』」


神風「『我慢して食べました』とね」


天津風「うわあ……! うわあ……!」


天津風「最低……!」


三日月「准将の真顔が目に浮かびます……」


神風「あの人は戦争終結のことしか頭になくてしょせん私達、艦兵士は自分の頭の中にある道を往くための道具でしかなかったの」


天津風「分かる。第2旗艦にされてから色々とお話したことあるけど、本当に必要なこと以外は興味なさそうな感じなのよね……」


天津風「そういえば今日は天津風の浸水日で、私が建造した日でもあるんですよ、とか話題投げても」


天津風「『へえ、そうだったんですか』といったあの顔は『それがなんだよ』ってニュアンスを感じたわ……!」


天津風「正直、正直ね……!」




天津風「コイツうっざ! って思った!」




天津風「あいつ付き合っても、記念日とかにめんどくせーとかいうオーラ出すやつよ! 私はそういう冷めた態度は別にいいけど、あれほどまでに露骨なのは腹が立つわ!」


神風「天津風ちゃんには司令補佐の良さが分からないか……」


天津風「分かる人のが少ないと思う」


神風「私達が司令官の良いところを知っていて好きなのと同じでしょう。闇の人達に私達の司令官のこと聞いたら、自由過ぎて相手するの疲れるって返って来そうだし」


天津風「すごい説得力……!」


三日月「でもあの人は真面目なうえ常識ありますし、司令官の手綱も取れる数少ない人ですから、立派な方だと思いますけど」


天津風「悪い人ではないのかもね。島風が一緒にジョギングするようになってから結構なついているし……」


神風「とにかく、あの時のリベンジする」


神風「美味しさでブチころ、こほん。卒倒するくらい喜ばせてやるんだから!」


天津風「……甘いのが苦手なら塩味のプレーン系とか」


神風「あ、それならベジタブルやタラの味もチョコより合いそうかな」


天津風「なんで野菜とタラ入れるの!?」


4


陽炎「天津風に呼ばれてきたら」


陽炎「なにその大きい棒? 新手の兵装?」


三日月「ある意味で戦うための武器ですね!」


天津風「これ食べてみて」


陽炎「へえ、お菓子作りしてたのか」


パク


陽炎「うん、美味しいわよ?」


神風「司令補佐の好みに合うでしょうか……!」


陽炎「司令の?」


陽炎「司令ならなんでも食べるんじゃないの。虫の類でも美味しく食べてたらしいし。あ、前に昆虫料理が好きとかいう話をどこかで聞いたような……?」


天津風・神風・三日月「」


神風「虫、採ってくる!」


5


神風「!」


天津風(うわあ……上にバッタ乗ってる。絶対食べたくない……)


神風「ちょっと虫、食べてみて。ググって調理しただけだから自信なくて」


天津風「嫌よ!」


三日月「私も協力しているのでその責任で……」パク


天津風「三日月、チャレンジャーね!」


三日月「あ、あ……」


三日月「エビの味がする?」


パタリ


天津風「責任感が三日月を殺した!」


神風「改良しないと……」


6


三日月「連れてきました!」


北方提督・元帥「神風ちゃんのチョコひゃっはー!」


北方提督・元帥「部屋臭ッ!」


神風「はい、どうぞ♪ 召し上がれ♪」


提督勢「……」


元帥「……」


天津風(時が止まった。部屋の臭さヤバいもんね……)


天津風(北方丁丙乙甲に加えて元帥までいる……ヤバいわ。ここの面子が倒れたら軍が回らなくなる……もはや私達は深海棲艦の回し者のごとし、反逆者よ……)


天津風(そして時は動き出すッ……)


乙中将「後ろのテレビで流れてるのは?」


三日月「調理中の神風ちゃんのイメージ映像です」



     ♪

I want you! I need you! I love you! ハートの奥 ジャンジャン溢れる愛しさは ヘビーローテーション!


               ♪


北方提督(可愛いけどあざとい……)


元帥「これあれ? きゃりぱみゅ?」


乙中将「AKBだよ。でも元帥さんの口からまさかその言葉が出てくるとはなんか意外だ」


元帥「ぱみゅぱみゅしてるって大淀から言われた」


元帥「腹がね……」


ダルン


天津風(ぼみゅぼみゅしてる……)


三日月「そんなことよりメインイベントです!」


甲大将「……」


甲大将「神風が気持ち込めて作ったもんが胃に入らねえ訳がないだろう」


天津風(さすが誇りの甲大将ッ!)


甲大将「そうだよなあ、丙少将乙中将北方!」


丙乙北方「!?」


天津風(甲が逃げたですって!?)


丙少将「とりあえずラッピング開けていい?」


神風「もちろん。左から司令補佐、丙少将、乙中将、甲大将、司令官、元帥さんの分です」


乙中将「やったありがとう! プレーンのブラウニーかな?」


乙中将「……」


乙中将(青ちゃんのやつだけ、え? チョコケーキにバッタみたいなの乗ってね? あれヤバくね? なんか臭いし、部屋の匂いあれだよね?)


神風「司令補佐のは前のリベンジの意味を込めて作ってしまいました」


丙乙甲北方元「いただきます!」パク


丙乙甲北方元「美味い!」


提督「……、……」


三日月「トノサマバッタは味見したので大丈夫です……!」


北方提督「チョコじゃなくてマジもんなの(震声」


天津風(准将、後で土下座するから今は男見せてえええええ!)


提督「いただきます……」


パク


パクパクパク


提督「――――か、」


天津風(はきかけたけど飲み込んだ! 三日月より耐久力高いわ!)


神風「どう、かしら?」


提督「……」


甲大将「……准将、どうだ」


提督「かなり美味しいですッ!」


天津風(准将が吠えたッ。自我を保つために違いない!)


天津風「あなた、すごいわ! 男よ!」


神風「やったぁ!」


神風「あ、でも別に褒めないで。普通にやっただけだし?」


天津風(どこが……)


提督勢「ごちそうさまでした!」


神風「お粗末様でした♪」


三日月「さー! 後片付け後片付けです!」





※天津風の評価がググンとあがりました。


終わりー




【特ワ●:神風型とキス我慢対決】


グゴ……ググガア……


春風・旗風「……」


春風・旗風「神(風)姉のいびきうるさっ」


神風「首……」


春風「首?」


神風「獲ったど……レア度高え……うへへ」


旗風「物騒な……」


神風「司令補佐ア!?」


春風「(; ゚д゚) ビクッ」


神風「まだ……足りませんか……」


旗風「寝ても覚めても青山司令補佐のことばかりですね……もはや神姉の一部です……」


コンコン、ガチャ


望月「……」


春風「あ、聞こえました? 起こしてしまってすみません……」













望月「マーリンおりゅ?」


神風「ウアアアアアア――――!」


ムクリ


望月「これで神風は起きるからな。後はどついとけばいい」


旗風「あ、はい。分かりました……でもどつくのはちょっと」


望月「あんまりキツかったら私かガングートさんの部屋に運べばいーよ。私は夜は起きているし、ガングートさんは気にしない。あの人は寝ている人を尊重して起こさないしな」


神風「最悪の目覚めだわ……」


望月「神風、お前たまにいびきうるせーんだよ。妹二人が眠れねえだろ」


神風「ごめん……精神統一するの忘れてた。心頭滅却してから眠ると大丈夫みたいなんだけど」


春風「いつからです? 一緒にいた頃はそれはもう静かに眠っていたはずですが……」


望月「じゃあ北方で司令官の訓練を受け始めてからか。あの頃は眠りながら『私は気づいている。無駄な抵抗は止めて引き返せ』とかいってた。恐らくこっそり銃撃しようと忍び込んだ司令官への牽制を寝ながらでもするようになったんだと思うよ」


旗風「その訓練のことは聞きましたけど、相当ですよね……」


春風「あの人は確かに自由な印象を受けましたけど、同時に思いやりのある人だとも思いましたよ?」


神風「ああ、そういえば二人は司令官と昔に会ってたんだっけ。北方の頃に私の調査のために妹と会ってきたよっていってたし」


神風「ごめん。ちょっと外の空気を吸って精神統一してくるね。それからならきっと静かに寝られると思うから」


コツコツ


春風「うーん、神風は頑なに恋慕の情はないといいますけど、もしかしたら本当にそうでただの憧れに近いのかもしれません。毎夜の寝言的に艦兵士として認めて欲しいような言葉ばかりですし」


望月「ほっとけほっとけ。やぶ蛇だしな」


旗風「司令補佐に聞いても『認めてますよ』っていいそう。きっと嘘ではないんでしょうね。なので神風姉のほうの問題です」


旗風「司令補佐になにをしてもられば満足してもらえるのでしょうか、と私は思うので、春姉、私は少し出かけてきますね」


コツコツ


春風「望月さん、まーりんというのは?」


望月「神風がやってるゲームのキャラ。欲しがってたゆえ、無理のある課金して出なかったのが効いているみたいだ」


春風「あー……」


春風「昔からあまり運は良くないですからね。代わりに雪風さんとか時雨さんに引いてもらうとかはどうでしょう?」


望月「……」


望月「それいーな!」


2


旗風「あ、龍驤さん」


龍驤「おろ、旗風やん。こんな夜にどしたん?」


旗風「少し司令補佐とお話しようと……神風姉の夢に毎夜出演しているようなので妹として少し現実のほうで夢の続きが見られるように協力しようかな、と思いまして」


龍驤「ほうほう。正直、難しいと思うで」


旗風「司令補佐がそこの辺り鉄壁なのは承知の上です……」


龍驤「いやいや、そこやないんやけども詳しくは言えんわ、ごめんな。でも旗風の姉を想う気持ちには感動するよ。ほら、門のほう見てみ。男提督勢のお帰りやけど、意外と女周りに鉄壁って訳でもないんやで」




丙少将「実に良かった。素晴らしかった。なあ乙さん!」


乙中将「積極的な女性」


乙中将「大好きになった夜でした!」


提督「う……頭痛い……」


乙中将「青ちゃんはどうだった?」


提督「女性に対しての考え方が変わる夜でぇ……した……どうだった? と聞かれたので正直に答えたら、あの先に、うぇー……」


丙少将「お前あの子と本番に漕ぎ着けたの!? あの童顔の可愛い子だろ羨ましい!」


乙中将「そういえばあの子、青ちゃんにすげー興味持ってたよね! どうだったどうだった!?」


提督「試してみましたが、まさか口説けるとは。自分に自信が持てる夜でした」


丙少将「おお、お前の口の上手さをここで開花させたか」


提督「今後のために頑張る必要があったと判断……今後からは酒飲んでお喋りする程度のやつがいいです……うえ」ゲロゲロ


丙少将「がんばったよお前は……きっとトラウマの壁を越えたぜ」


乙中将「あれ僕だけ童貞じゃね? 悲しいよ!」


丙少将「同じく経験は風俗のみだわ。あれ俺らって全員素人童貞じゃねーか」


乙中将「丙さん一時期彼女いたのに手は出していなかったのかよ。思えば僕らあんだけ年頃の美人に囲まれているのにね……戦争中にフラグとか一本も立ってなかったみたいだ(驚愕」


提督「お二人とも本気になれば上手く行きそうなお相手がいる、と自分は考えていますが、艦娘の皆さんの好みって実際どうなんでしょうね……個々に男性に求めるモノも違うでしょうし」




旗風「司令補、佐――――え?」


旗風「!!?」


旗風「……?」


旗風「!?」


龍驤「気持ちは分かるわ……提督は准将含めて女遊びするからな。特に丙ちゃんが好きみたいでさあ。乙ちゃんと准将は意外やろ?」


旗風「い、意外です……とても」


龍驤「結局は男やねんて」


旗風「な、なら、全てが片付いた今なら、チャンスなのでは?」


龍驤「職業病ってやつなんかな。あの三人いわくやけど、うちら相手だと超硬合金のように硬い理性が働くらしいよ。そういうのでトラブル起こすの不味いの魂で分かっとるからやろなあ」


龍驤「乙ちゃんは割と今なら。他の二人は厳しいと思うで」


旗風「あ、こちらに来ました」


旗風「こ、こんばんは」


丙少将・乙中将「現役生JDだうえーい! こんばんわ!」


旗風「」


龍驤「酒くさ……」


丙少将「帰りに飲んだんだ。コンビニでチューハイ缶を買ってきたんだが、飲むか?」


龍驤「遠慮しとくわ。酒は間宮亭かバーで飲むんやで。酔っ払いが鎮守府のあちこちにいると困るから」


旗風「!」


旗風「お1つ頂きます!」ゴクゴク


龍驤「は、旗風? なんでこの場で一気飲み?」


旗風「私、酔うのが早くて、それとかなり大胆になれます」


龍驤(悪酔いやなきゃいいんやけども……)


旗風「あの、先程の司令補佐の問いですが……」


提督「聞こえていましたか、お恥ずかしい。どうか聞かなかったことにして頂きたい。間宮亭で甘味を奢るので」


旗風「神風型で良ければお答えできます……」


提督「ん? ああ、個々に男性に求めるモノですか?」


旗風「わ、私春姉神風姉はぁ……」


旗風「初めてえの時は相手も初めてのほうがいいれすね……!」


提督「」


龍驤「あか――――ん!」


旗風「式はこの着物で、でも、式自体は静かな田舎の教会で」


旗風「そんなあ」


旗風「大正浪漫っ」


旗風「いえいっ!✧٩(>ω<*)و✧」


龍驤「なにポーズまで決めとんねん! 旗風お前酔いが回るの早すぎな上にチューハイ1つで普段の清楚キャラがぶっ壊れるほど大胆になるんか!」


丙少将「マジかよ……」


乙中将「男にリードして欲しいとかないの?」


旗風「あるー。ひふっ、ダメですよう。お酒は指定の場所でお酒飲まないと」


フラフラフラ、コテン


龍驤「3歩目で転んだ! 旗風、大丈夫か?」


旗風「さんきゅう存じますう。ゴーしましょう。お酒グイしに」


龍驤「いやいやいや! 言葉まで和洋折衷になっとるで!」


旗風「そんなあ」


旗風「ルー旗風も」


旗風「いえいっ!✧٩(>ω<*)و✧」


龍驤「ずるいわ可愛く見えてきた! それに自分からネタ振って被せてくるなんて中々のお笑いスキル持ってるやん!」


丙少将・乙中将「うえい! 飲もう飲もう! ノマノマイェイ!」


龍驤「今日は止めといたほうがいいって!」


提督「龍驤さんお待ちください。聞いても損のない、むしろ得しかない話になります。思えばあの頃の旗風さんはお酒を飲める年齢ではなかった。今ならば合法です」


龍驤「絶対にキミもお酒入ってるよね?」


提督「ええ、ですから龍驤さんが必要なわけです」


龍驤「面倒に巻き込まれた。責任は持たんからね……」


3


春風「深夜に間宮亭のほうに灯りがついてるのは珍しいですね……と思いまして」


龍驤「なるほどな、今は酒飲んで男勢と旗風が談笑しとるよ」


春風「旗にお酒、ですか。あの子ったらすぐに酔ってしまいますし、ご迷惑をおかけしていませんか?」


龍驤「うーん、カミングアウトのレベルが普段とダンチやけどもそれくらいやね……旗風が酔うとあんな大胆な発言するのは意外や」


龍驤「混ざりたいなら歓迎するけど……」




丙少将「絶対に滑らない話」


乙中将「キタ━(゚∀゚)━!」


旗風「くるしゅーないでふ」


丙少将「中学生の体育の体操授業でなんとか自分の◯んこくわえようと海老ぞりしていたらバック転出来るようになった」


乙中将・旗風「あっはっはっは!」




龍驤「恐らく今地球上で最もしょうもない会話がされてる」


春風「そのようですね。でも一応姉として旗の無礼がないよう見張りつつ……私は厨房の方に入りましょうか」


龍驤「お、料理できるん?」


春風「ええ、間宮さんほどとは行きませんが」


4


提督「ああ、サンドイッチが美味しい……和かと思えば意外と洋のお料理がお上手なようで」


春風「うーん、どちらかといえばわたくしは洋食のほうがレパートリーがあるのですけど、間宮さんに和のお料理を習っておけば良かったですね。最近、間宮さんの味が恋しくて」


提督「それは分かる……ここに来た時は食べ物は食べられたのならそれでの自分も知らぬ間に胃袋をつかまれていたという」


旗風「旗も料理できますよぅ」


旗風「和洋折衷料理……」


提督「ほう」


旗風「あんパンのあん」


提督「ただの和じゃないか……」


旗風「ふふっ、あ、そうですそうです。司令補佐、神風姉のことですが、いい加減、どうなんでしょうかあ」


提督「といいましても別に、なにか言われた訳でもありませんし……」


乙中将「あの子が青ちゃんを見る目は初霜さんと同じ匂いがするよ。純粋な好意が眩しいわんこの感じ……初霜さんに手が出せるわけないじゃーん。駆逐艦は頭を撫でてもふるものだから!」


旗風「女の子が殿方に向ける好意なんて1つで、しょー」


春風「いやいや、わたくしもここにいる司令官様の方々に好意を持っていますし、旗さんもそうでしょう?」


旗風「私個人が司令補佐と神姉を交際させたいんですよっ。このままじゃ間宮さんに取られちゃいそうですしぃ」


龍驤「ぶっちゃけたな……」


旗風「なので今日は神風型の魅力をですねえ、実力行使で教えて差し上げようかと思いましてぇ」


春風「あ、それはいいかも」


旗風「2階空いてますよね」


龍驤「ん?」


旗風「第1回提督勢vs神風型+龍驤さんのお」
















旗風「キス我慢選手権っ」
















龍驤「それ絶対うちがオチ担当やん……」





丙少将・乙中将「受けて立つ」キリッ


旗風「春姉もやりますよね? やるよね?」


旗風「やろうっ」


龍驤「やるならうち審判やで。一応ね、本当に及ぶ前に止めんと後が怖いから……」


春風「ちょっと面白そうだと思うわたくしが」


龍驤「神風型は街で学生やってノリ良うなったんやね……」


春風「少しお酒の勢いを……」


神風「春風、私はお茶で」


春風「はいはい」


提督「ん、幻覚かな?」


神風「一番、いいですかね」


乙中将「僕と丙さんと青ちゃんの首根に刃物が」


丙少将「動いてはダメだ。やる、と首を縦に振れば……」
















神風「神風刀ちゃんがお三方の素っ首と接吻したいみたいで」ニコ










5


丙少将「神風型の哀戦士……!」


提督「神さんんん……!」


乙中将「神風刀ちゃんとキス我慢は遠慮したい!」


神風「戌の方角から妹達の身の危険を感じまして」


神風「まだ私の目が黒いのに、嫁入り前の妹達に対して狼藉とは良い度胸。旗の酔いもありますが、お三方は提督ですよね。風紀のためにも自重を促す場面ではありませんか……?」


神風「あ、神風刀ちゃん、なりません!」


提督「ちょちょっと! 首に近付いて……!」


神風「すみません。神風刀がキスを我慢出来ないそうで……」


龍驤「3人が一気にアルコール抜けそうなほどの滝汗を……」


旗風「神、姉!」


神風「酒は飲んでも飲まれるな。丁の鎮守府でいずれはと思い、私は旗にこの言葉を教えたはずです」


旗風「間に合わなくなって悲しい思いをするのは神姉なんですよっ。毎晩、夢に出てくるような人、これから先そうそう出会えるようなものではないはずです……」


旗風「なのに司令補佐はこの態度お」


旗風「女として悔しくないのですか……私が神姉なら悔しいです……」


神風「それはまあ一理、一理の中の一理ほどあるわ。私にも女としてのプライドはありますとも」


旗風「じゃあ、今晩はとりあえず……」


旗風「のまのまいぇいっ」


神風「!?」


龍驤「旗風、完全に悪酔いしてるし……」


春風「後で強くいっておきますけど」


春風「龍驤さんには申し訳ないですが、この子、とても楽しそうなので今晩は付き合って頂けませんか?」


龍驤「了解、任せとき!」


6


丙少将「ふう……神風刀ちゃんのお陰で完全に酔いから覚めた」


乙中将「死ぬかと思った。あの殺気、泣きそうになったよ」


提督「殺気とともに向けられた軽蔑の目のほうが凄まじかったですがね……」


旗風「1番目は誰れすかー!」


龍驤「キミらどうするん?」


乙中将「受けて立つとも」


丙少将「龍驤、心配は要らん。酔いから覚めた俺らが1線を越える訳ねえだろ。ゲームの内容的に俺らがただその場でじっとしていれば終わりのはずだし、制限時間を5分くらいに」


提督「まあ、余裕のよっちゃんですね」


丙少将・乙中将「その通り。風俗の帰りだから」


龍驤「うちは現場で万が一に備えるわ……」


神風「……」


提督「……まあ。神さんはお酒は強そうですね」


神風「私はどれだけ飲もうが酔わない自信はあります」


龍驤「付き合うん? これまた意外やな。艦兵士で1、2位を争うくらいこの手のことにお堅そうやのに」


神風「まあ……普段聞けない旗風の本音が聞けましたからね。久し振りの妹の我儘ですし、相手は信用できそうなので今宵は見逃そうかと。それよりルールは?」


龍驤「せやなー、キス衝動に三回駆られたとうちが判断したら終わり。それと神風型の攻めが過激すぎるのも反則負け。行き過ぎの線引きはしらふのうちの主観に任せとき。どお?」


一同「了解」


旗風「後、仕込みとかないから変なアドリブはなしで! 本気の勝負が旗はしたいんれすからねえ!」


龍驤「せやなー。長々したのもあれやし、制限時間は5分やで」


神風「分かってると思いますが提督諸君」


神風「じゃれてもA未満だ。Aは含まれぬ」


神風「それを越えたら斬首とは行かずとも、相応の対応をします。妹達を傷物にする罪、私が私刑を持って天罰を下そう」


丙少将・乙中将・提督「余裕余裕」


旗風「神姉春姉え、こんなこといわれてます……神風型の沽券に関わりますよぅ……」


春風「はい……さすがにこういわれると悔しいですわね……」


乙中将「提督勢なめてもらっては困るね。君達は貴重な兵士、僕ら提督よりも数が少ない。だから特別扱いするわけには行かない。ここは君達の間でも暗黙の了解だったはずだ」


雷「一応、2階に監視カメラ設置してきたわ。それとはいこれ、ここから観るためのモニターね」


龍驤「気が利くなあ……で、雷?」


雷「3階にいたのよ。間宮さんにお留守にしている時は私がお部屋をお掃除してあげるっていったらお願いしてくれたからね。いつも寝る前にお掃除しているの」


龍驤「さすが雷ママ」


乙中将「春風のお嬢、お相手お願いしていいですか!」


春風「ご指名ですか。ええと……誘惑すればいいんですよね?」


龍驤「ルールは知ってる?」


春風「あ、そこは大丈夫です」


提督「ちなみに自分は知りません」


龍驤「あー、ならキミは最後でええやん。キミなら先の二人を観ていればルール把握出来るやろ」


提督「キス我慢、誘惑。これで察しはつきますが……」


旗風「お二人は2階にゴーれす!」


春風「それでは解体してから街で過ごしてちょっぴり大人になった神風型の魅力をお伝えしましょうか!」


龍驤「意外に乗り気やね……がんばってや」



6



神風「春風え! 街でなにがあったの!?」


丙少将「顔を近づけただけだぞ。どしたよ……?」


神風「この子はアカデミーで会った時は暁ちゃんと同じく接吻で子供が出来ると思っていた文化遺産級の箱入りなのに、あんなに扇情的なオーラを振り撒く雌猫芸を覚えていただなんて!」


神風「お姉ちゃん悲しいよ!」


雷「普通に考えて大学生で暁みたいになにも知らない訳ないじゃない。というか彼氏さんはいないのかしら?」


神風「いないわ! いたら押っ取り刀で彼氏の家に突撃して顔を拝んでるに決まっているでしょう!」


提督「神さん神さん、得意の感知能力で乙中将の様子を見てなにを思っているか分かりますか?」


神風「なんとなくなら分かります! 司令補佐は私の過去知っているんでしょう! この状況下の男の心中なんて観察して当ててやりますって! それに乙中将ってすっごく分かりやすいですし!」


旗風「なら神姉、実況お願いしますー!」


神風「旗の頼みだ、よかろう!」


神風「『あ、ヤバいこれヤバい。何がヤバいかっていうとキス我慢とかぶっちゃけ見ていた限り余裕とか思ってたけど、いざプレイヤーになるとテレビと違って』」


神風「『めっちゃ良い匂いする――――!』」


神風「『危ねえ……酒が抜けてなかったらやられてた』」


提督「神さんFBIとか行く気は(震え声」


旗風「しかし、乙中将なかなか堪えますね。私なら春風があんな雰囲気で顔を寄せた時点でやられております……」


提督「乙中将、ブツブツとなにかいってますね」


神風「ん? ちょっと分かりませんね。口の動き見る限り、ピリカ・ピリカ、タント・シリなんとか、と繰り返してますね。あの感じ、精神統一みたいなことをしているのかな?」


提督「後で解読不能と呼ばれたヴォイニッチ手稿を解釈してみませんか」


神風「そんなのどーでもいいです! 司令補佐、溜め込んだ知識で乙中将の呪文についてなにか……」


提督「ああ、確かアイヌの童謡だったかと」


丙少将「おい見ろよ! 春風がボディタッチした!」


提督「腕に軽く抱き付きましたね……」


雷「胸、当たってる……」


旗風「えいっ、て声が画面越しに聞こえました。春姉ったら大胆……!」


神風「ハアアアアア!?」


雷「ジャッジメントマスター龍驤さんが動かない! 腕に抱きつくのはセーフだわ!」


神風「せえふ!? 解せぬ! 解せぬわ!」


旗風「春姉が攻勢の手を緩めません! 続いて耳に息を吹きかけましたあっ!」


丙少将「ガチってる。あの恥ずかしいけどがんばってみてるみたいな感じ、初な年下好きの乙さんのハートに来るはずだ! 乙さんまだ2分も経ってねえぞ! 堪えろ堪えろよお!」


雷「ここまでやったら春風さんも後に引けないわね」


神風「アウトアウト! 耳に吐息ってもう前戯でしょうがよお!」


提督「龍驤さんのポーズ見てください。セーフですよ」


神風「縺代′襍キ縺阪k縺ョ?繝舌キ縺ェ縺ョ!?」


丙少将「春風、更に動いた! なんだ!?」


丙少将「耳ハムだと……!」


乙中将「はうああああああ――――!」


雷「2階はカラオケ宴会場! 防音仕様にしてあるのに大きな声が聞こえた! 大ダメージの程が伺えるわ!」


神風「スリ――――アウト! ゲームセットゲームセットオ!」


旗風「龍驤さんがジャッジに困ってます! あ、手を狐の形にしました!」


提督「今のでツーアウト判定ですかねー」


神風「アウト一個スルーしてるう! 贔屓よ! あの審判は買収されてるわよお!」


雷「乙中将の顔を見て! もう耐えきれそうにないわ!」


乙中将「(;゙゚'ω゚'):プルプル」


旗風「春姉もう一押しですっ」


乙中将「マダマダア……!」


乙中将「(╹౪╹*๑)キュッ」


神風「土壇場で粘ってんじゃないわよ! リタイアして楽になれえええええ!」


雷「もう乙中将の精神力は限界よ! 口元が形を変えて行っているし!」


乙中将「( ・ω・)」


乙中将「( ・∇・)」

















乙中将「( ・ 3 ・)」



丙少将「口がもうギブアップしてらw」

















乙中将「チューシヨ๑´ ³`)」



龍驤「終了や――――!」



旗風「やったあ! 1回戦は神風型の白星です――――!」




7


旗風「次はあ、旗が行きますっ! かっせんー、じゅんびい!」タタタ


丙少将「乙さんを見ろよ。あれだけ啖呵切ってたのにあの様だぜ。かける言葉が見当たらねえよ……」


乙中将「春風さん、ライン交換しよう! お友達からの付き合いで!」


春風「あ、はい。もちろん構いませんよ」


乙中将「やったぜ……!」


提督「完全に虜にされていますね」


乙中将「丙さん青ちゃん」


乙中将「正直さ、神風型の皆に華を持たせてあげようみたいな考えはあったんだよね。適当にやって負けちゃおって。でも」


乙中将「想像を遥かに越えた戦闘力だ。神風型をなめてはいけない。油断していたら一気に持っていかれるよ」


丙少将「俺は大丈夫ですよ。ストライクゾーンからは大きく離れています。そもそも駆逐艦は歳の離れた妹みたいにしか思えねえ。こう、なんつうか艦娘ってみんな若くて俺のドツボに来る熟女系がいないし」


提督「これは頼もしい。こちらからは次は誰が出ます?」


春風「丙少将です。司令補佐のお相手は神風ですからね?」


提督「……了解しました。では丙少将、旗風さんをひねってきてあげてください。きっとそれで彼女も酔いからさめることでしょう」


丙少将「このままじゃカッコがつかねえしな。任せとけ。抜錨する」






神風「」


雷「神風さんが茫然自失」


神風「春風え……あなたどこであんな雌猫芸を覚えてきたのよお……」


春風「別に覚えた訳では。こうなんというか感覚?」


春風「むしろ、ねえ?」


神風「むしろなによ……」


春風「もう身体のほうも中学生じゃないですし、色気づいたら?」


神風「Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」


春風「私服すっごい少ないし、ほとんど神風型の服とジャージですし」


神風「今着てる今着てる! 部屋着のセーター! 可愛くておしゃれじゃない?」


雷「そのハートの中の絵ってなに? ヘルメットと工具持ったもぐらかしら?」


神風「ハンディ、ご存知ない?」


春風「何のキャラクターです?」


神風「海外アニメのハッピー◯リーフレンズ! ハンディは両腕が切断されちゃっているから包帯巻いてるのよ!」


雷・春風「え、なにそのアニメ(ドン引き)」


神風「え、ええ? あのアニメ、有名だって望月がいってたのに……」


春風「こほん」


春風「戦争中、意外と気づかないことではありますが、ほら、私達っていつ死んでしまうか分からない奉公をしていたでしょう?」


神風「まあ……そうね。私は軍に入る前からほとんどデッドオアアライブの毎日だったんだけど」


春風「女に産まれたのですもの。だからこそ」


春風「早い内に女としての幸せを感じるのも悪くないですよっと」


雷「そ、それって……え……ええええええ!?」


雷「ぐ、具体的にな、なにがあったのか聞いてもいいかしらっ」


神風「聞いてないわ。街の男絡みでなにかあったのね……?」ギロ


春風「ふふ、内緒です♪」


神風「そ、そんな、春風ぇ……!」







神風「アアアアアアアア!?(驚愕」
















神風「グボゲエエエ(吐血)」


















神風「ウヴオオオオオオオオオオオオオオオオ(慟哭)」














乙中将「顔芸ヤバすぎだろ……ハッピーツ◯ーフレンズみたいだ」


提督「散眼しながら口から吐血して怪獣みたいな咆哮をあげてどうしたんです……?」


雷「ガールズトークだから内緒ー!」


春風(まあ、次に向けて発破かけてみただけなんですけどねー……)



8



提督「始まりましたね……」


雷「あ、カラオケ器具のスイッチを入れたわ!」


乙中将「なるほど。周りにあるモノを利用し始める。これは良い搦め手だね。歌は雰囲気を大きく左右することができるはず!」


雷「ぐっと来るような選曲をして耳から落とす作戦ね!」


提督「歌ねえ……春風さん、旗風さんってどんな歌を?」


春風「幅広いですね。邦楽はもちろん、洋楽からアニメまで」


春風「ただ旗さんってディ◯ニーがすごい好きなので、部屋着だとミッ◯ーマウスはもちろん、クマの◯ーさんの服をたくさん持っていますね。もちろん映画の主題歌も歌えますよ!」


乙中将「旗風ちゃんのディ◯ニー部屋着、超見たいんだけどお!」


神風「ダメダメ! あの子、私と春風よりスタイルいいからティーシャツ一枚の薄着なんて野郎に見せられっか!」



       ♪ 


  ♪


提督「この歌は……!」


雷「『Let It Go』だわ!」




    ♪ 

降り始めた雪は足跡消して

真っ白な世界に一人の私

風が心にささやくの

このままじゃだめなんだ、と

  ♪



提督「ちょ、ちょっと待ってください!」


乙中将「めちゃくちゃ上手い!?」


雷「見事な声量と感情の乗せ方と表情! そして広い空間を利用して身ぶり手振りで」


雷「表現してるわ――――」


神風「もはや旗風はスクリーンよ! 私には旗風の背後に流れている映画の名感動シーンが見えるわ!」


春風「氷が溶けていくような温かい歌唱力に胸が震えますわね……」


提督「なんという表現力、だ。きっと旗風さんは歌うためにこの世に産まれ落ちたのですね……」ポロ


雷「嘘でしょ!? 司令官の氷の心をも溶かした!? 溶けた氷が滴となって目から零れ始めてる!」




    ♪ 

戸惑い傷つき

誰にも打ち明けずに

      ♪



乙中将・神風「……」ポロポロ


春風「乙中将と神風も泣いています……」


提督「こんな感動が……! く、う。雷さんと春風さんも」


雷・春風「――――」ポロポロ


雷・春風「あれ、涙腺が勝手に緩んで――?」ポロポロ








   

悩んでた

それももう――――













やめよう――――?





















乙中将「ッ、サビが来てしまう――――」


乙中将「総員故郷のほうに向き直り泣キ方用意イ!!」


提督・雷・神風・春風「了解ッ!!」クルッ











ありのままの





姿見せるのよ――――




ありのままの


自分になるの――――














「うわああああああああん!」


神風・乙中将「今晩はありのままの自分で泣かせていただきまずう!」


雷「へ、へいっ、べい少将のっ、目元にも涙が……」


提督「2回、落涙してます!」


神風「あの旗の歌で落涙スリーアウトにならないですって?」


春風「龍驤さんも、うつむいてえ、右手で目元を抑えてますっ!」


神風「でもよく見て。いつの間にか左手がキツネの形になってるわ――――」



龍驤《感動の、ツーアウト判定、や》ポロポロ




冷たく大地を包み込み

高く舞い上がる思い出描いて

花咲く氷の結晶のように

輝いていたい――――




雷「龍驤さんが手の形をスリーアウトに変――」











もう決めたの――――――――










龍驤《これで――――》











龍驤《ええの――――?》

















ゲーム、セット――――















龍驤《丙ちゃん――――》










丙少将「あ、あ……三回目の落涙が――」ポロポロ














龍驤《スリーアウト――――》










丙少将「チューシヨ๑´ ³`)」







龍驤「旗風の勝ち――――」



旗風「へへんっ! 2連勝ですっ!」ガッツポ


8



乙中将「いやー、これは負けても仕方ないよね」


提督「ええ、あれは反則ですね……」


雷「というかかれこれ30分、上ではカラオケ大会が行われているわ」


神風「丙少将と旗が『One more time』を一緒に歌ってる……あ、歌い終わった。龍驤さんがカラオケを強制オフしたわ」


春風「降りてきました」


丙少将「いやー旗ちゃん、歌姫の素質あるよ」


旗風「褒めてもなにも出ませんよう。丙少将もお上手れしたねえ……」


丙少将・旗風「……」


丙少将・旗風「one more time♪」クルッ


乙中将「趣旨趣旨! 青ちゃんと神風ちゃんのラストラウンド行こうよ!」


旗風「そうれした! 次れす次!」


旗風「神姉! 神風型の長女としてビシッと3たて決めてきてくださあ――――い!」グイグイ


神風「ちょ、分かったから背中押さないでよ!」


旗風「ほんとにぶっちゅーと決めちゃっていいんれすからね!」


神風「まだ酔ってるし……はあ」トテトテ


春風「さあ司令補佐」


乙中将「この対決は勝ち確だよねー……」


丙少将「そうだな。あいつが女に興奮する姿が想像できねえ。店でも普段と変わらないっつうか、酒飲んだらよく喋るくらいの変化しかなかった気がするし」


雷「もしもキス我慢出来なかったら鎮守府の皆が妙な病気なんじゃないかと本気で心配するレベルよ。ほら、司令官は女性では興奮しないみたいだから」


提督「そんなことはありません……が、相手が神さんですからね。どう対応するかが難しい。だって彼女、色気とかで攻めてこないでしょうし」


提督「正直コントが繰り広げられるだけの気が……」


春風「それはどうでしょうか。ね、旗さん」


旗風「ええ、神姉みたいなタイプが本気になったらすごいれすよ! 男なんて誰でも落とせます。そのくらい神姉は魅力的なんですからあ!」


旗風「(゚Д゚#)ゴルア」


提督「なぜ急にキレたし……まあ、提督勢の面子のためにもサクっと白星決めてきましょうかね」コツコツ


乙中将・丙少将「頼むぜ!」


ガラッ


望月「神風いるー? 時雨に引いてもらえば良いのが……お?」


時雨「この集まりはなんだい……?」


旗風「あー、望月さんと時雨しゃんだあ……」


時雨「乙さん、もしかしてお酒の席かな?」


乙中将「神風型と提督勢でキス我慢対決やってるー」


望月「おいこらw」


時雨「……」ピコピコ


春風「その髪、犬の耳みたいに動くんですね……」


時雨「たまに動く。ちなみに夕立もね」


乙中将「一緒に観るかい? ただもう僕と丙さんは負けて終わって残すは青ちゃんと神風ちゃんの対決だけど」


時雨「メイン対決っぽいね! 観るー!」


雷「睦月型はダメ! 子供にキス我慢だなんて遊びは教育上問題があるわ!」


望月「お前も駆逐だろーが……」


雷「そういえばそうだったわね……」


望月「酒は飲まんし。でも神風と准将って勝負見えてね……」


時雨「なんかすでに神風さんが硬直してるよ?」


旗風「神姉――――! もっと過激に攻めないと! 今夜限りでもいいんですー! 勇気を出して!」


春風「ちょ、ちょっと待ってください……セーターの襟に手をかけて」


雷「まさか脱ぐつもりなの!? それは大胆過ぎて1発アウト判定にされかねないわよ!」


時雨「……」ピコピコ


旗風「男性陣は見ちゃらめです!」バッ


乙中将・丙少将「……」サッ


旗風「流れるような動きで回避された!?」


望月「セーターの襟に手をかけただけだぞ……」


乙中将「これはまさか神風ちゃん……焦らしプレイなのか……?」


春風「そんなこと出来ないとは思うのでただ躊躇いと戦っているゆえかと……」


旗風「いっておきますが、神姉の露出の一センチは旗が全裸になる勇気に等しいんですからね……!」


神風《ちょっとお! はだけさせたんだけどなんで無反応なのよお!》


提督《……え? はだけ……どこが?》


提督《分かりませんね……もっと大きくはだけさせてもらわないと》


乙中将・丙少将「素晴らしい返しだ!」


望月「このエロ提督どもめ……」


時雨「ちなみに准将のタイプってどうなの? お二人とも仲良くなってからそういう話は聞いてないのかい?」


丙少将「胸は大きいほうが、とは。乙さん得意の嗅覚で」


乙中将「初恋は小学生の時で相手が電ちゃんでしょ?」


春風「那珂さんのアルバム、揃えてますよね。DVDも」


旗風「以上の情報をまとめるとお……」


望月「元気であざといロリ巨乳アイドル系……?」


時雨「神風さんじゃないか?」


旗風「時雨さん神姉にそんなイメージあるんですかあ!?」


旗風「まあ、元気ですし、童顔ですし、胸もある……でもアイドル要素」


春風「あざといのは……声?」


望月「お前らいうねえ!?」


乙中将「つーか小学生の時に同学年の子好きになってロリコンもなにもないよ。そこは大人しめで庇護欲掻き立てられるってのに変換しようよ」


雷「庇護欲、イメージ的には山風さんかしら。なら神風さんのイメージではないわねえ。むしろテキパキとしっかりしている委員長っぽい性格だし」


丙少将「あ、神風のやつ右肩さらけ出したぞ! 腹を括ったのかドカンと行った!」


望月「……つけてないの?」


旗風「神姉は寝る時はつけたりつけなかったり」


丙少将・乙中将「春風ちゃんと旗風ちゃんは!?」


雷・時雨「とう!」チョップ


望月「あ、准将あくびした……もうこれ無理だろ」


春風「龍驤さんがもう寝転がりながらスマホいじっております……」


神風《ムッカ! なによ司令補佐のその態度! 私にはそんなに魅力がないのかしら! ああもう分かりましたよ!》


提督《うーん、神さんの魅力を引き出す方法を考えてまして》


神風《余計なお世話よ! はいはーい! 今から日本一セクシーな言葉をポーズ決めながらいいます!》


望月「空気が芸人のそれだぞ……やっぱ神風には無理なんだよ」


旗風「そんなことないです! 神姉の本気を見てからいってください!」


春風「あ、女豹のポーズですわね」


時雨「ん? ちょっと待って!」


時雨「これはセクシーだ! 唇に当てた人差し指、汗で頬に張り付いた髪! 同性の僕から見ても色っぽいよ!」ピコピコ


丙少将・乙中将「やるじゃないか!」


旗風「加えて足の動かし方も淫靡です! 司令補佐、今神姉の生足を絶対に見ましたよ! 神姉ここです押して――――!」


雷「あ、唇が動いた! 日本一セクシーな言葉が来るわ!」


一同「……」ゴクリ


神風《虎穴に入らずんば虎子を得ずぅ。》


旗風・望月・時雨「www」


乙中将「龍驤さんが畳叩いて爆笑してんだけど……」


丙少将「ワンアウト取った。今回は三回笑わせちゃったら終わりにされそうだな」


春風「これはきっとあれですわ。まずはこの絶望的な空気を変えようとしたのかと。ほら司令補佐が吹き出しておりますし、大成功です」


雷「確かに司令官をギャグで笑わせるのも難易度が高いわね。司令官のまとう牽制的な空気が吹っ飛んだ、かしら?」


旗風「それは気がつきませんでしたあ! さすが神姉、急がば回れ、急いては事を仕損じるということですか!」


時雨「なるほど、まずは準備として砕けた雰囲気作りってことか。ここから何気ない会話の中さりげないアピールしてドキドキさせるとか。戦術の幅が広がったかな?」


丙少将「あー、何気ない仕草にドキっと来ることはあるわな」


時雨「……うん?」


神風《……》カアア


一同「本人ギャグをいったつもりはな――い!」


春風「さすがにお草が生えますわ……」


神風《司令補佐あ、早く負けてよおおお!》


龍驤《途中までいい線行ってたよ! ねだるな勝ち取れや!》


望月「審判に応援されたか……」


旗風「うう、一番肝心な勝負なのに負けちゃいますよお」


提督《そうだ。明後日、誕生日じゃありませんでした?》


神風《ぬ?》


神風《そういえばそうですね……》


時雨「誕生日ねえ。僕達、肉体年齢とか実年齢とか艦年齢とかでややこしいからそういった個人的なお祝い事はあまりしないよね」


雷「というか忘れている人も多いわよね。七夕とかクリスマスとか正月とかは皆で祝ったりするけど、まあ……うちのところは忙し過ぎてそういうのなかったわね」


乙中将「レクリエーション的な意味合いでやったりやらなかったりだけど、誕生日はそうだねえ……」


提督《なにか欲しいモノってありますか?》


旗風「司令補佐、こういうこといえるようになったのですね!」


雷「というかずるい! 私も欲しいー! 鎮守府(闇)で司令官から個人的なプレゼントもらったことは誰もないはず! こういうのすっごい特別扱いされてるみたいで羨ましいー!」


丙少将「こんな感じになるから祝い事は1つにまとめてえんだよなあ。軍の金は使えねえから自腹だし、なにより選ぶのも苦労するし……」


乙中将「そう? 大人組にはお酒奢って、白露型や初霜さんにはスーパーのお菓子コーナーで500円までね! っていったら白露さんとか夕立なんか特に嬉しそうにしてたから毎年それだよ」


丙少将「白露型は安上がりだな!」


時雨「僕らとしても高価なものは受け取りづらいからそのくらいが気が楽でいいんだ。丙さんとかは街に頻繁に出かけているし、プレゼントとかまでいちいちしたら皆も気を遣っちゃうと思うよ?」


丙少将「そーいうもんかね……」


春風「ちなみに北方は」


望月「まっったくないな。特別な日とかじゃなくて各々毎日好きなように遊んでたし、みんな一緒になんかするのは全くない。誕生日とかハッピーバースデートゥーミーだよ」


乙中将「そんな気はしてた。まあ、北方らしいよね」


提督《自分のセンスなのですが、こういうのどうです?》


神風《意外に良いセンス……! このお洋服は可愛いです!》


旗風「ちょっとお! こっちに見えないんですけど!」


提督《お、神さんはこういうのはOKですか。瑞鶴さんいわく、仲良い人からプレゼントでもらった服は着こなし難しくても着なきゃいけない気がするから少し面倒臭い、みたいなこといわれまして》


神風《まあ……好みもあれば似合う似合わないもあります。当人同士の関係もありますが、そもそも瑞鶴さんが面倒臭がり屋ですし……》


提督《神さん私服の持ち合わせ少ないっていってましたし、ならありなのかなあって。実用性あってかさばらずあまり高くのないものが適しているって結論に到達しました》


龍驤《もう終わりな。引き分け》


龍驤《ちなみにキミ》


龍驤《うちも誕生日期待しとくわー。キミからならなにもらっても嬉しいでー》


提督《ぶっちゃけ自分としてはそれが一番、悩むんですよね》


旗風「!?」


旗風「どういうことです! まさか龍驤さん伏兵ですか!?」


雷「うちの司令官、ただ普通に皆に好かれてるから」


春風「でも龍驤さんの答えに同感です。悩んで決めてくれたというのは嬉しいですし」


龍驤《とりあえず降りよー。宴もたけなわやけどお開き》


雷「あー! 私がまだ! 私も最後にやりたい!」


タタタ


望月「元気だねえ……あ、神風が降りてきた」


神風「はあ……疲れた」


旗風「神姉! 司令補佐ってなにを見せたんです?」


神風「春先のシースルーのロングカーディガン」


丙少将「洒落たアイテム選びやがる! 誰だよあいつにそういう方面の知識をてこ入れしてんのは! 卯月瑞鶴わるさめ辺りか!」


春風「あ、似合いそうですね。良いセンスかも」


乙中将「シースルーってなに?」


時雨「透けた感じのやつ」


乙中将「……」


時雨「透けたの単語だけでエロ的な想像は止めようね?」


神風「!?」


旗風「どうしまし、た?」


望月「雷がスタートと同時に准将を押し倒した」


龍驤《ワンアウト! ちょ、雷お前――――》


雷《しっれいか――――ん♪》


chu


乙中将「雷ちゃんからいった!?」


chu chu chu chu


提督《ウワアアアアアアアアア!》


春風「キスの雨を降らしていますわ……」


時雨「雷さんのほうが我慢出来てないという……」


旗風「神姉、雷ちゃんのあの積極性を見習ってください……!」


神風「なぜキレてるの!? 私がんばったわよ!」


望月「あ、そうだ神風、スマホ出せよ。時雨さんがガチャを代わりに引いてくれるってさ」


神風「は、そんなので確率の壁を破れたら苦労しないのよ!」


神風「そうフラグ立てておくわ。お願いしますうう!」


時雨「ただ保証はしないよ? 同じこと白露から頼まれたことあるけどダメだったし、僕自身もそんなにバンバン引けている訳じゃないからね?」


乙中将「ゲームねえ。もうやってないなあ。丙さんゲームかなり好きだったよね? 一時期、学校の出席率よりゲーセンの出席率のほうが良かったって大和さんがハイライト消していってたけど……」


丙少将「怖っ……まあ、優等生とはいえない学生だったのは確か。今はもうゲームなら麻雀くらいしかやってないですけど」


時雨「行くよー」タップ















* 翌日


チュンチュン


旗風「……」


神風「ん……旗風おはよう。どうしたの?」


旗風「とても恥ずかしい夢を見まして」


神風「旗、あなたもうお酒はダメ」


春風「致し方ない場合はわたくしを呼ぶこと」


旗風「……夢じゃない?」


旗風「旗はなんてはしたないことを……」


旗風「も、もう司令補佐達のお顔見られません――!」ガバッ


神風「二度寝は許さん!」




終わり!



【特ワ●:瑞鶴「駆逐勢+変な卯月と無茶振りOKな店員ばかりの高級焼肉店に行く」】



瑞鶴「珍しい組み合わせねー」


暁「響と雷と電が留守にしてて、瑞鶴さんが暇してるって龍驤さんから聞いたから遊びに来た?」


瑞鶴「確かに暇だけどさ、私の部屋来ても面白いものないよ?」


暁「街で女子大生だったからレディーレベルが高いかなって」


瑞鶴(レディーレベルってなんだろ……女子力か? 私は別に女子力高くないし、そもそも暁のいうレディーってよくわかんないのよね……)


瑞鶴「別に大学生やってたからって女子力に満ちている訳ではないよ。見ての通り片付け出来ないし、ずさんな女だ。その分野なら私より翔鶴姉だよ。茶道や華道も嗜み、弓道書道もいけて料理もたしなむという。なによりあのオーラだよ」


瑞鶴「ね? 翔鶴姉のほうがレディーじゃね?」


暁「そうね。レディー度は翔鶴さんだけど、瑞鶴さんも服とか詳しいし、ダンスとか出来るって聞いたわ」


瑞鶴「ガッコの服は鎮守府とは違って私服だし兵士時代に出来なかった流行とかも楽しんでただけだよ? ダンスはサークルでやってたけどそこまで本格的なのではないかなー……」


瑞鶴「ファッションなら隣にいる卯月がプロフェッショナルでしょ」


卯月「……」


瑞鶴「こいつが黙り込んでいるだけですごい気味悪いんだが……」


卯月「申し訳ございません。お友達のお部屋だからか少し緊張してしまって」


瑞鶴「誰だ? 暁、もしかして私はからかわれているわけ?」


暁「あのね、今朝に卯月が階段で転んだ拍子に頭をぶつけちゃったの。それからこんな調子で」


瑞鶴「病院」


卯月「龍驤さんに強引に連れて行かれて精密検査を受けました。私に異常はありませんでしたし、また行く必要はありません」


瑞鶴「だから誰だお前は! 脳にダメ負ったとしか思えないよ!」


卯月「違います。ただ改めただけですよ。ほら私ってぴょんとかぷっぷくぷーの口癖に加えて悪戯とか日常茶飯事だったじゃないですか?」


瑞鶴「うん」


卯月「私、こう見えても実年齢21歳なんですよ。今までとても恥ずかしいことをしていたのではないか、と思い至ったんです」


卯月「今までの数々の幼稚で失礼な言動を深くお詫び致します」ペコリ


瑞鶴「気持ち悪っ! やめやめ!」


卯月「私もやんちゃは止めて女らしくと思った矢先、暁さんに相談したところ、こうして瑞鶴さんのお部屋にお邪魔させて頂いた次第でございます」


瑞鶴「女らしいよもう! だって卯月から悪童要素取ったら見ての通りの期待を裏切らない美少女じゃん!」


卯月「いえ、最近太ってしまいまして。残念ながら胸に変化はなく控えめなままです。なので瑞鶴さんの部屋に」


瑞鶴「ほらやっぱり思考回路なんかおかしい! 私の部屋来て胸ふくらむ訳ないし! ここに住んでる私見りゃ分かるだルオオオ!?」


暁「違うわよ。そっちじゃなくて良いダイエット方法知らない?」


瑞鶴「お前らは十分細いよ! むしろもっと肉つけろ!」


ガチャ


秋月「ならば焼き肉を召し上がりに行きましょう!」


瑞鶴「アッキーいいところに来た。肉は置いておいて卯月がさ」


秋月「現場にいたので知ってます! どうしようもないので見守るしかありません!」


暁「そういえば秋月さん、よく食べるのにスタイルすごく良いわよね」


卯月「維持するのになにか特別なダイエットでもしていらっしゃるのですか?」


秋月「ダイエット……? 体重を減らすだなんてとんでもない! 食べられるならしっかりお腹一杯食べる! 朝昼晩です! そして普段通りに動く! その繰り返ししか秋月はしていませんよ!」


暁「私、お菓子食べてないし、動いてるのに太った……」


瑞鶴「噂の食べても太らない、栄養は胸に行くってやつかな(涙」


秋月「そんなことよりお肉食べに行きませんか!」


暁「そういえば卯月のことでお昼食べてないし、お肉食べても平気、よね」


卯月「もう夕暮れですし、晩御飯にお肉、食べに行きますか?」


瑞鶴「構わないよー」


秋月「それでは30分後に正門に集合しましょう! あ、お兄さんには秋月から報告しておきますので!」


秋月「楽しみです! 秋月はまだ焼き肉屋さんにいったことないんですよ!」


瑞鶴「マジか……」


瑞鶴(いやでもアッキー&アッシーは歩んでた人生考えると普通にあり得そうという……)


秋月「匂いは嗅いだことありますよ! ほら焼き肉屋さんの近くを歩いていると美味しそうな匂いするじゃないですか! 足を止めて時間をわすれて嗅いでしまうあるあるです!」


瑞鶴「場面を鮮明に想像出来て泣けるから止めて……」


暁「自転車か徒歩で行くわ! そのほうが運動になるし!」


秋月「それではお兄さんに報告して参ります!」


タタタ


秋月「あ、初霜さん&若葉さん! 今から外食でお肉食べに行くんですが来ませんかっ!」


瑞鶴「おー?」


瑞鶴「はっつんも若葉も来なよー。つか若葉、お前咥えているのパイポ? 禁煙者かなにかか。飴玉にしとけー」


若葉「ほっとけ」


秋月「それでは30分後に正門に集合です!」タタタ


初霜「うん、せっかくのお誘いですし、ご一緒させてもらおうかな。若葉も行くよね?」


若葉「行かん。最近、少し太った」


瑞鶴「太ったあ? 女同士だから聞くけどお二人身長と体重は……?」


若葉「背は15×センチで体重は4×」


初霜「私は14×センチで体重は3×です」


瑞鶴「むしろもちっと肉つけろ。二人とも肉食べに行くぞー」ガシッ


若葉「抱えるな……」


若葉「行かんぞ。焼き肉などという贅沢は敵だ」


初霜「若葉はケチなところがありまして」


瑞鶴(そういえば私が新人の頃、こういう時って先輩が出してくれたこと多いなあ。みんな駆逐だしこの場は年長者の私が出してあげるべきか……?)


瑞鶴(うん、たまには後輩に先輩ぶってみよう)


瑞鶴「今日の食事代と遊興費はまとめて私が出そうじゃないの!」


若葉「瑞鶴さんごちです」キリッ


瑞鶴「現金なやつなんだね……」




※後に瑞鶴はこう愚痴る。


駆逐に奢るといっていいのは財布を爆撃される覚悟のあるやつだけよ。これが地獄の始まりだったんです(泣



2



初霜・秋月「ほ、本当にいいんですか……?」


瑞鶴「任しておきなさい。駆逐勢よ、今日は私に先輩面させてもらおうじゃないの。じゃーん、見なさいよコレ!」


秋月「瑞鶴先輩……!」キラキラ


初霜・若葉「クレジットカード……!」


暁「大人よ! 大人のアイテムだわ!」


瑞鶴「ここだけの話、艦兵士はめちゃくちゃ審査が通りやすい」


暁「審査? 大人のレディーとして認められたのね?」キラキラ


瑞鶴「あ、ごめんね。まだ暁達には早い話よねえ、ふははは」


卯月(子供相手にマウント取って悦に浸る人は大きな子供なのでは……)


卯月(それにこの中では私が兵士歴一番長いのですが、瑞鶴さんの上気分を害さないためにもいわないほうがいいですね……)


暁「徒歩だと遠いわね。どこのお店に行くの?」


瑞鶴「焼き肉屋って個人店に当たりが多い気がするわねえ」


若葉「接客・質・価格・清潔感・居心地が私の判断基準だ。個人店はどこもこの5つで総合点が65点を越えるのが当たりといえる」


若葉「が、今日は休日だ。当たり店は待ち時間が予想される」


秋月「詳しいですね」


若葉「個人の飲食店の散策が趣味だ」


初霜「せっかく食べるなら美味しさはもちろんみんなで楽しく過ごせる場所を求めたいところ」


若葉「準備不足だな。失敗のあるあるだ。ここは一時て、」


暁「撤退しないから。ご飯食べに行くだけじゃないっ」


若葉「まあ、私の金じゃないからいいか」


瑞鶴「素直だなオイ」


卯月「あ、そういえば」


瑞鶴「卯月どした?」


卯月「戦争終わってから明石君が暇だってことで司令官に申請出して通ったので焼き肉屋さんでバイト始めたと聞きました」


瑞鶴「長期休暇とはいえまだ軍所属の公務員なのにか! 私達って海の傷痕倒してからそんなに贔屓されてるんだ!」


秋月「あ、そういえばそうでしたね。短期だけど雇ってもらえたからって週5で夜の6時から終わりまで入ってます!」


暁「じゃあ、そこ?」


卯月「素朴な疑問なのですが、明石君に接客って出来るんですか?」


初霜「向いてはいなさそう、ですね」


瑞鶴「ちゃんと働けているか見ておくか。あいつの評判は私達にも関わるからね」


若葉「決まりだな」






若者A「え、先輩の奢りでいいんすか?」


若者B「あー、お前今日負けたろ。俺は馬鹿勝ちしたからこの店で奢るよ。あ、ちょっと車からタバコ取ってくるから待ってて」


若葉(……若いやつが馬鹿勝ちしたからこの店に、だと?)


卯月(外観はデザインからして上品でシック。灯りの配置にも凝ってますね。そして客入りは休日でも待ち時間はなさそうですが満員に近い。そして停まっている車種、客に若者の姿が少ない……この要素から導き出されるのは)


若葉・卯月(値は張るが高得点が期待できる高級店!)


瑞鶴「よさそうなお店じゃない!」


若葉・卯月(……まあ、出すの私じゃないしいっか)


暁「ふぁ、お洒落!」キラキラ


初霜「近場にこんなお店があっただなんて知りませんでしたね」


秋月「あ、アッシーがこんな素敵なお店で働いているだなんて……!」


瑞鶴「入ろっかー」



4



店員A「らっしゃい! 6名様でよろしいでしょうか?」


瑞鶴「はい」


店員A「ご案内致します! 6名様テーブル席入りま――――す!」


秋月「元気がいいですね!」キラキラ


店員A「あはは、うるさくてごめんね。ここの店員は大体こんなんだから店の外観の雰囲気とは違ってけっこう賑やかで」


若葉(ふむ……やはり店員に活気があるとなんかこうテンションあがるな。フレンドリー過ぎるのは私的にはマイナスだが、この程度ならむしろ気軽に声をかけやすくてプラス評価)


初霜「若葉、歩きながらスマホいじるの止めなさい」


若葉「食レポのメモしている」


初霜「止 め な さ い?」ニコ


若葉「すみません2度としません」


瑞鶴「ったく、お前は妹の世話になるだらし姉タイプか」


店員A「こちらへどうぞ」


瑞鶴「うん、ありがとうございます。あ、席の座り方は三々でいいわよね。適当でいいか」


暁・秋月「お隣失礼します」


若葉「対面は私と卯月、初霜だな」


店員B「こちらお冷やです! 火をお点けしますね」


若葉(っ! 対応が速すぎる!)


若葉(案内した店員さんと入れ替わりだ。あの店員の案内します、の声かけで即座に動いてフォローに回ったのか。連携力のある接客だ。店員に仕事への意欲がないと出来ないぞ)


瑞鶴「あ、注文は後で」


店員「了解しました。ご注文の際はそちらのボタンでお呼びくださいね」


卯月(ふむ……いいですね。最近は飲み物をすぐに急かしてくる店が多い。あれ急いで決めないとって気になって好きじゃないんですよね)


秋月「あ、焼き肉網が2つあるのはいいですね」


初霜「このテーブル席は8名まで座れるからですかね」


若葉「店のほうも客がさばけて回転率が良くなるからな。こういう工夫よくあるんだ。回転寿司だとアップテンポの曲をかけたりしてるのもそうだ」


瑞鶴「詳しいわね……」


暁「ねえ、このお店の店員さんみんな同じTシャツ着ているけど」


暁「あの背中の『無茶振りOK』ってなにか意味があるのかしら?」


初霜「謎、ですね」


秋月「物真似とか振ればやってくれるとか?」


初霜「いやいやまさか……」


若葉「店の個性じゃないか。例えば注文にないメニューでもいえばいってもらえれば融通利かせる、みたいな」


卯月「注文の際に店員さんに聞いてみるのは?」


瑞鶴「それね。とりあえずなに頼……」ハイライトオフ


若葉(あ、目からハイライト消えた……)チラ


若葉(この値段……)


卯月(叙◯苑クラス。おまけに)


若葉(『時価』の肉だと……!?)


瑞鶴「ウボゲ」


秋月「ず、瑞鶴さん、あの私も」


初霜「これはさすがに私も……」


瑞鶴「5航戦に二言はねえ。好きなもん頼め」


若葉・卯月「これは瑞鶴先輩……!」キラキラ


卯月「遠 慮 は 不 粋 と 見 ま し た」


卯月「まずは野菜盛り合わせとタン塩5人前ですね。遠慮は先輩に失礼なので楽しませてもらうぴょ……、」コホン


瑞鶴(あ、ぴょんっていいかけた。もしかしてこいつマジで改めただけの卯月なのか……?)


卯月「暁、なんか食べたいのある?」


暁「これ! なんかすごそう!」キラキラ


卯月「それ、私も行きますか」


瑞鶴(暁のこの感じ、あれだわ。私も親と飯食いに行く時、好きなもん頼んでたっけなあ。親に気遣いなく食べたいもの頼む感じ。まー……こういうほうが奢りがいもあるってもんよ)フッ


瑞鶴「アッキーとはっつんはー?」


秋月「なら秋月はこれを頂きましょう!」


初霜「とりあえず店員さんを呼びますか」


暁「……」チラッチラッ


初霜「……うん?」


若葉(これあれか。ボタン押したい感じか……)


若葉「あー……暁、ほれ、押してくれ」


暁「し、仕方ないわね」キラキラ



瑞鶴「ちょっとトイレ行ってくるから注文しといてー」


コツコツ


若葉「初霜、注文しておいてくれ。ドリンクバーは5人分で。私はお冷やだ」






明石君「暁さんと初霜さん卯月さん、アッキーも!」


秋月「真面目にお仕事していますね!」


初霜「ホントにバイトしてるんですね。明石君、焼肉屋の服装似合いますね!」


明石君「どうも。野暮なことは聞かねえ。腹一杯食べて売上に貢献よろしく」


暁「これとこれとこれ6人前! ドリンクバーは5人分で!」


明石君「タン塩と野菜盛り合わせと時価肉ですね了解です(震声」


初霜「奢ってくれる瑞鶴先輩が遠慮はなしとのことでして」


明石君「超羽振りいい……ありがとうございます!」


明石君「やっぱホロレア正規空母ともなると稼いでんなあ……」


明石君「俺からも後で瑞鶴さんにお礼いっとくか。アッキー、ここの肉は超美味いからな! 夢の焼肉屋だ。腹一杯喰うんだぞ!」


秋月「はい……アッシーの分まで頂きます!」


秋月「そして輝く――――」チラ


明石君「ウルトラソウッ!」


卯月「無茶振りってそういう?」


初霜「ええ……? ラーメンとかいえば出てきたりする感じだと思ってました」


明石君「……出てきますよ。中華とかイタリアンとかアバウトでも」


卯月「はあ、じゃあ無茶振りしてやるぴょ、しますね」


卯月「深海生息の珍生物料理」


明石君「ありがとうございます!」


卯月「」





《どれだけがんばりゃいい。誰かのためなの?》


瑞鶴(もう振り返ってはならない)


瑞鶴(今の1航戦の伝説の犠牲になった元帥さんの気持ちが分かるかもしれない)


瑞鶴(元帥さんが赤城さん加賀さんの初陣祝いに飯を奢った時、カレー店の店員に飲み物を聞かれて、カレーで、とか答え、全メニューを食べて店を出た後に『では食後のご飯食べに行きましょう』ってほざいたという逸話……)


瑞鶴(食後のご飯とか初めて聞く日本語だったよ……)


瑞鶴(……ま、私は浪費癖あるし自分で使うくらいなら、たまには後輩のために散財してもいいかなって。皆の笑顔が買えると思えば安いもんだよね)


瑞鶴(そうだろう? 私よ、レイテの記憶をほじくり返せ……)






















明石君「特メニュー6人前入りました!!」












《分かっているのに決意は揺らぐ》


瑞鶴(つーかなぜトイレの中だけかかってるのB'zなんだ……》










明石君「6番テーブル、時価肉6人前入りましたア!!」














瑞鶴「結末ばかりに気を取られこの瞬間を楽し……めない!目眩ッ!!






瑞鶴「いいじゃない! やってやるわよ! 底無しのペイン迎えてやるわよ!」


《そして戦う――――》













瑞鶴「ウルトラソウッ!!」




若葉(様子を見に来たが、なんだあのテンション……)


若葉「……」そっ閉じ






暁・秋月「……」キラキラ


暁・秋月「お肉が舌の上でとろける……!」キラキラ


若葉「お、おお。正直、今まで肉を舐めてたと反省せざるを得ない……」


初霜「お、美味しい……焼いてもすごく柔らかいんですね……」


瑞鶴「めっちゃ美味い……」


卯月「瑞鶴先輩、ビールです。ビンで頼んでおきましたので、ささ」


瑞鶴「お、気が利くね。久しぶりに飲みますか」


若葉(ま、酒で気分を上々にさせておいたほうが楽しめるかもな)


若葉「ところでこれなんだ……?」


初霜「卯月さんが6人前頼んだ無茶振り料理です」


暁「食べ物でしょ?」パク、バリッ


暁「え、なにこれ。殻? 固いようで固くない……」


卯月「明石君の説明聞いてなかったんですか……」


卯月「オオグソクムシ。ダンゴムシの仲間です」


暁「ふぇ?」


卯月「私達の中だとフナムシのほうが伝わりますかね」


暁「ピギャアアアアア――――!」


初霜「言われてみれば、超巨大なダンゴムシですね」


若葉「おい、食べ物だからな。残すなよ」パク


若葉「これは……味自体は悪くないな」


瑞鶴「珍料理は食べておくことに意味があるのよ」パク


瑞鶴「エビと魚身? みたいな味……」


秋月「あ、こっちのカニは美味しいです! 食べてみてくださいよ! カニの常識がひっくり返りそうな食感です!」


暁「」


若葉「暁が放心したまま帰ってこないぞ」


瑞鶴「暁ほれ」


暁「……」パク


暁「あ、プリプリしてる」


瑞鶴「でもやっぱりお肉が一番美味しいかなあ」


瑞鶴「あ、店員さんこのお肉6人前追加でお願いします」


店員「了解です!」


暁「あ、このお肉もお願いします!」キラキラ


秋月「このカニもお願いします!」キラキラ


初霜「あ、私はご飯を大盛りで」


瑞鶴「全部6人前でお願いします」


店員「承りました。追加ミルクガニ、特上カルビ、大ライス6人前ですね!」


若葉(瑞鶴は酒飲むと吹っ切れちゃうタイプなのか)


若葉(皿はすでに30枚は……脂身の多い肉なんてすぐに満腹感が来るはずなのに、皆の食欲が止まらない。このまま行くと……く、なんで奢られる側なのにこんなに財布の心配ばかりしてしまうんだ)


初霜「あ、さっきの追加で全メニュー制覇できそうです!」


若葉(初霜……忘れてた。こいつも子供っぽいところあったんだったな。もう撤退したい)ダラダラ


若葉「ちょっとお手洗いだ……」


卯月(こいつ要らんストレス抱え込むタイプかw)





《風の強い日はアレルギー そんなの構っていられない》


若葉「私はもう腹八分だな……残ったものの処理に」


若葉「下手したら私の食費一年分もあり得るしな……」


《血管の中が沸騰するような》


島風「私もいいの!? 瑞鶴さんありっがとう!」











若葉「異常な事態ッ!」






島風「いやー、ランニング中、美味しい匂いに釣られてちらっと見たら皆がいたからさ! 瑞鶴さんが奢ってあげるから入ってこいって!」


島風「准将も一緒だったんだけど」


若葉「なぜ最強のストッパーを連れて来なかった!」


島風「え、ええ? なんか帰ってやることあるからって帰っちゃったよ?」


瑞鶴「食べろ食べろ! お前らみんな細過ぎんよー!」


若葉「完全に出来上がっているじゃないか……」


瑞鶴「店員さん、時価肉ありますかー?」


店員「ええ、ただお一人一人前なので、一人前の追加となりますが……」


瑞鶴「よろしく」


店員「承りました」


島風「え? 時価のお肉ってあるの!? 天城さんから聞いた銀座のお店みたい!」


秋月「銀座……一度は行ってみたいですね」


島風「私は一度だけあるよ! 子供の時にじっちゃんが連れていってくれた! 天津風ちゃんもね!」


秋月「天津風ちゃんは知ってましたけど、おじいさんとも仲いいんですね! 良きことです!」キラキラ


島風「うん。天津風ちゃんとこのばっちゃんと家族ぐるみの付き合いだからね!」


若葉「なあ、卯月」


卯月「……ぴょ、」


卯月「ぴょんぴょんぴょ――――ん!」


若葉「!?」


卯月「もう無理! もう我慢は止めるぴょん! こうなったら伝説作って帰って瑞鶴先輩にとって喜怒哀楽の混じった一生忘れられないメモリーにしてやるし!」


若葉「猫かぶり1日持たなかったなお前!」


島風「でも皆、たくさん食べるねー。メニューは……」


島風「」


島風「……わ、若葉ちゃん、これ大丈夫なの?」ヒソヒソ


若葉「気にしなくていいらしいぞ。私はもう知らんし、せめて瑞鶴先輩の顔を立ててやるべきだろう」


卯月「かの完成された正規空母の瑞鶴先輩をなめるなぴょん!」


瑞鶴「あったり前よ。空母の性質上、深海棲艦どれだけ倒してると。酒追加ー」


島風「かっこいい……瑞鶴先輩ごちです!」パク


島風「うっまあああああい!」


島風「私が食べてきたお肉の中で一番だよこれ!」パクパク


暁「ちょ、私が育てたお肉が!」


暁「あなたはお子様ね! 例えるなら最後まで取っておいたランチのプリンを横取りするがごとき悪の所業よ!」


秋月「例えがお子様ですね……」


島風「早い者勝ちってことで!」パクパク



……………


……………



島風「ふう、お腹いっぱい……」


瑞鶴「私はまだかなー……」


卯月「さすが瑞鶴先輩! ささもう一杯どうぞぴょん!」


瑞鶴「どうもー。アッキーもまだ行ける?」


秋月「お付き合いしますよ! シメに参りましょう!」


島風(しかし、大丈夫なのかな)チラッ


島風(うわー……伝票これ。メニューのほうは……お肉はほとんど全メニュー6人前から12人前で、ご飯とかおつまみとかお酒とかで、ええと)


島風「!?」


若葉(島風が顔面蒼白に)


島風「ちょっとトイレですー……」






《ヒトの心がなんでも決めている》


島風(北方に正規空母はいなかったけど、瑞鶴さんって復帰して一年だったよね…………ええとメニューの値段からしてお勘定は大体……》


《そこに響くのは》


島風(私の家の家賃の半年分くらい? だからええと……)


《キミのVoice!》


島風「……」











島風「オヴッ!」



8 帰宅



若葉(デザートまで頂いてしまった)


初霜「このお店どうでした?」


若葉「味は良い。値段から考えてもまあ中々の良店だな。なにより、私の肉の価値観に変革をもたらしてくれた」


明石君「ありがとうございました!」


秋月「アッシー、私達は先に帰りますが、その調子でがんばってくださいね!」


明石君「ああ」


明石君「それと瑞鶴先輩、ありがとうございました。アッキーの笑顔が見れたのはあんたのお陰だ。後輩の面倒見の良さ、素直に感心したぜ」


瑞鶴「いいってことよ。スマイル10回くださーい」


明石君「……」ニコ×10


瑞鶴「頬が釣ってるじゃーん」


瑞鶴「それじゃ支払いはこれで」


明石君「はい!」



………………


………………



初霜「美味しかったですね!」


暁「そうね。間宮さんのご飯とはまた違う感じ! たまには外で食べるのも悪くないわね!」


瑞鶴「いやー、食べた食べた」


若葉「瑞鶴先輩ッ!」


若葉「ごちそうさまでしたッ!!」


卯月「ぷっぷくぷw ごちだぴょん」


秋月「ごちそう様でした! このご恩、秋月は一生忘れません!」


暁・初霜・島風「ごちそうさまでした!」



9 その後



翔鶴「瑞鶴」


瑞鶴「怖い顔をして、な、なにかな?」


翔鶴「この請求書、すこーし詳しいお話を聞かせてもらえませんか」


瑞鶴「へ? 請求書? あー、そういえば駆逐の皆にご飯奢ってあげたんだっけか。酒のせいでちょっと覚えてないところが……」


翔鶴「そうですか……」


翔鶴「以後は計画的に」


瑞鶴「どれどれ――――は?」


瑞鶴「う、うわああああ――――!」




10 脱衣場にて



初霜「秋月さん島風さん、どうでしたか?」


秋月「変わりませんね!」


島風「私もー。ただあの3人は」チラッ


若葉「なあ……」


卯月「身長やバストは変化ねーぴょん……お前らもか……」


暁「う、嘘でしょ。たったの1食よ!?」


若葉・卯月・暁「――――」













若葉・卯月・暁「体重が2キロ増えたアアア!」







※その日はヘルシーなメニューを間宮さんに提案し、島風のジョギングに付き合う3人の姿があったそうな。



【特ワ●:提督「女心を機械足で踏みにじり、人の気持ちを踏まえなかったことを深くお詫び致します」】



※ゴングは昼下がりの間宮亭で鳴らされた。


提督「ロリババア? なんですかそれ?」


瑞鳳「こんなちっちゃい女の子が100歳とか」


提督「あー、なるほど」





あなた達も建造して、見た目こそ幼いですが、




実年齢は



見た目より10から30は上ですし――――





――――ふむ、ならば。
















あなた達はロリオバサンですね――――






瑞鳳・瑞鶴・由良・間宮・天城・明石さん

「……」


瑞鳳・瑞鶴・由良・間宮・天城・明石さん

「(#^ω^)ビキビキ」


コツコツ


由良「提督さん」


提督「は、はい……」


提督(やらかした。おばさんは彼女達にとって禁句でしたか……)


由良「弱・由良テイルっ!」バシッ


提督「けっこう痛い……」


由良「なんでそういうこというかなあ!」


瑞鶴「そうそう。私達、地味に気にしてるのよね。見た目は成長止まったからあれでも、中身はまあ、まあ……! 微妙なラインでさ、あ、ふと『歳取ったな、オバさん臭いな』って思う時があって、複雑なんだ!」


提督「あっ、すみません」


瑞鳳・瑞鶴・由良・間宮・天城・明石さん「分かればいいんですよ」


提督「自分個人としてはあなた達をそんな風に思ったことはさっきまでないですよ」

















提督「実年齢は確か瑞鶴さん28で、由良さんは31で、瑞鳳さん35で、間宮さん27で、天城さん29で、明石さん51ですよね?」













瑞鳳・瑞鶴・由良・間宮・天城・明石さん「(#^ω^)ビキビキ」




提督「30から50とかまだまだ若いですよ」


「強・由良テイル」「天城越え」「レンチアタック」「ご飯抜き」「レバーブロー食べりゅ」「右の大砲」


提督「」


ムクリ


提督「ちょ、ちょっと待ってください! この仕打ちは納得できません!」


瑞鳳「なにがです」


提督「別にオバサンでもいいじゃないですか! オバサンだとなにがダメなんですか! 訳が分かりませんよ! 逆にあなた達オバサンに失礼ですよ!」


天城「別におばさまがダメだとはいってません」


間宮「体重とか歳とか躊躇いなく聞いてきたあの頃からけっこう経ちましたが、あなたは本当に学んでくれませんね……」


明石さん「ひみつのあっこちゃんの魔法のコンパクトぶつけますよ」


提督「あなたに至ってはもういい加減認めて行きましょうよ!」


明石さん「かー、夜勤明けのビール美味え」


提督「ごめんなさいオッサンでした」


暁「もう! うるさいわね! 上でアニメ観てたのに!」


提督「あ、ごめんなさい」


明石さん「はあ。そうだ、皆さんの子供の頃の魔法少女といえばなんです?」


瑞鳳「うーん、ぱっと浮かんだ想い出は魔女の宅急便かなあ」


間宮・瑞鶴・天城・由良「ええと、ぷ、ぷりきゅあふれっしゅ」


暁「プリキュアフレッシュじゃなくて、フレッシュプリキュアだし!」


間宮・瑞鶴・天城・由良「ごめんなさい……」


提督「なんですかそれ?」


瑞鶴「魔法少女のやつだっけ?」


暁「妖精の力を借りて変身して戦うどこにでもいる少女だから」


提督「まんまあなた達、艦兵士じゃないですか」


暁「軍艦だなんて男のロマンとは違うし!」


提督「う、うーん?」


瑞鳳「提督、私達、艦娘は魔法少女ですか?」


提督「あ、なるほど、理解しました」


明石さん「あなた達の世代だと阿武隈さんの髪型から連想するやつじゃないですかね」


暁「あ、間宮さんと由良さんはたまに借りてきた朝アニメシリーズを一緒に見るわ」


提督「へえ、暁さんがそんな子供向けのやつ見るとは意外ですね」


暁「大人からも支持があるし!」


提督「ほう、それは興味深い。サザエさんとかちびまる子ちゃんみたいな感じで楽しまれているんですかね」


間宮「ちなみに提督さんは?」


提督「魔法少女なんて知りませんよ。少年時代は漫画はともかくアニメは見ませんでしたし」


由良「あ、でもあれはけっこう面白いよ? それと変身の台詞、前半だけは不思議と耳に残るんだよね」


由良「ピンクのハートは愛あるしるし!」


暁「ホワイトハートはみんなの心!」


瑞鶴「瑞鶴の瑞はめでたいしるし! 」


間宮「真っ赤なハートは幸せの証!」


暁「っていうか、司令官に外傷あるけどなにしているの?」


提督「ああ、おばさんっていったら怒るんですよ」


暁「失礼ね! どう見てもみんなお姉さんでしょ!」


ダキッ


瑞鳳・瑞鶴・由良・間宮・天城・明石さん「暁ちゃ――――ん!」


暁「ぴぎゃああああ!」


瑞鳳「でも少年少女、青年、中年の境目っていくつからなのか気になりますね」


提督「同じく。言われてみれば、自分もおじさんっていわれて、ん? ってなったことありましたよ。この歳っておじさんって呼ばれる歳なのかーって」


提督「間宮さん」


間宮「はい」


提督「この件、もしも調査の結果」


提督「あなた達が該当した場合、ご飯抜きは勘弁してもらえますか」


間宮「分かりました。私達がイラっときたことにそれが真実かどうかは関係ないんですけどね……」


2



卯月「二十歳以上はババアだぴょん」


明石さん「は? なにこのウサギ? 二十歳? ガキだろ二十歳とか」


卯月「怖いぴょん……」


瑞鶴・瑞鳳・天城・由良「ボーダーが低い……」


卯月「ぷーくすくす! 根拠を教えてやるし! 今、マジな反応したやつは、ちょっと気にしてる感じ! ババアかどうかは心の問題だと思うぴょん! 心が若いやつは若く見えるぴょん! そもそもそんなの気にしないし!」


卯月「見てろし! そこに響いるぴょん!」


卯月「おーい、そこのおばさーん!」


響「ん?」キョロキョロ


響「卯月さん、おばさんって私のことかな?」キョトン


卯月「ごめん! なんでもないぴょん!」


卯月「ま、ああいう反応するぴょん」


明石さん・天城・瑞鶴・瑞鳳・間宮・由良

「カハッ!」


卯月「天城、このゲーム機をなんていう」


天城「ファミコンです」


卯月「プレステ4だ」


卯月「由良さん、うーちゃんが今着ている服は」


由良「オーバーオール」


卯月「これはサロペットだし。まあ、オーバーオールとサロペットは厳密には違いがあるけど」


卯月「瑞鳳、若者言葉をなんか」


瑞鳳「ちょべりば」


卯月「瑞鶴、夏祭りで流れる曲といえば」


瑞鶴「ダンシングヒーロー」
















提督「ケツコッチンだからお先にドロンしまあすッ! この調査、切なすぎますよッ!」



瑞鶴「なんでよ! ダンシングヒーロー現役じゃん!」


卯月「地方の盆踊り大会とかでは流れてそうだ。ファミコンもクラシックミニとか出たし、現役っちゃ現役だけども」


瑞鳳「あ、大淀さんから電話だ」


瑞鳳「しもしも~? あ、石黒賢~?」


提督「あなた別にバブル世代じゃないですよね」


明石さん「あ、淀さんと香取さん! 私に続いて長いですよ! 卯月さんこの二人もババアだと」


卯月「大淀はともかく香取にババアといえと」


卯月「まだ軍の生命保険加入してたかな……」



3



香取「懐かしい」


大淀「准将、もう5時ですが執務は終わったのですか」


提督「ああ、問題はありません」


香取・大淀・明石さん「5時から男」


提督「はあ?」


大淀「バブリー用語で仕事終わってから元気になるサラリーマンです」


提督「リーマンではないです」


明石さん「懐かしいですねえ。間宮さん、イカ天といえば」


間宮「イカの天ぷらですか? 少しお時間かかりますが……」


明石さん「三宅祐司のイカすバンド天国でしょうが!」


香取・大淀「土地と一緒に転がすぞ!」


間宮「!?」ビクッ


提督「おたまと下駄取り出してどうしたんです」


間宮「おったまげたので……」


瑞鳳「艦これと末高斗夢くん&平野ノラがこの空間でコラボしてる」


大淀「そもそも若さは歳のことをいわないんですよ」


提督「いや、歳は多いに関係ありますよ」


大淀「心のほうが肝心なんです。准将は卯月さんのお母様を見て同じこといえますかね」


提督「っ! なるほど!」


提督「大発見ですよ! 卯月さんのお母様マジで20近くもお若く見えるから、ああいう風にイキイキと毎日を過ごしていたら老いは来ないのかもしれません!」


天城「答え出ましたね。老いはフレッシュさで防げると」


由良「イキイキと毎日を過ごしていたらお姉さんなんだね!」


瑞鳳「まあ、じゃあ、そういうことで。これからイキイキしていきましょうか」


瑞鶴「あいあい。んじゃ、この話は終わりね」


提督・卯月「……っていうか」















提督・卯月「バブル経験したのに彼氏出来たことないのなんで?」















明石さん・大淀・香取「(#^ω^)ビキビキ」












※提督と卯月は反省文を書きました。





【特ワ●:想力映写機でイフの映像を ~もしも私に彼氏が出来たら~】



龍驤「よく集まってくれたな……映画館に」


卯月・わるさめ「びしっ!」


卯月「ということで、先日のババア騒動のお詫びだぴょん。幸せな機械を戦後復興妖精のやつに頼んで作ってもらったし」


長月「あの件か。司令官と卯月が明石さん香取さん大淀さんに説教食らってたやつだろ。なあ卯月、お前の反省はなぜいつもブレーキではなくアクセルなんだ?」


伊58「火に油を注ぐと思うよ……わるさめもいるから余計に嫌な予感が」


わるさめ「でもみんなお年頃☆ 興味ないってのはないよねー」


瑞鶴・瑞鳳「……」


瑞鶴・瑞鳳「(/ω・\)チラッチラッ」


卯月「めでたいしるしコンビには気にいってもらえたようでなにより」


阿武隈「由良さん温厚ですけど、本気でキレたら怖いじゃ済みませんよー……」


伊58「まあ、いないし大丈夫でち。龍驤も一緒だけど、止めなかったのー?」


龍驤「このくらい遊びやん。うちも興味ないっていったら嘘になるしなあ」


卯月「とんでもないぴょん! お詫びの印で、きっとお気に召してもらえると思うし!」


わるさめ「闇の施設の映画館スクリーンで映すから見応えあるよー」


阿武隈「公開処刑になると思うんですけどお……」


卯月「アブーは一度ぶちかましてるから恐れる必要ないぴょん。ね、ひーくん☆」


阿武隈「その件でいじるのは止めてえええええ――――!!」


長月「はあ……卯月とわるさめだもんな。信用ならん。まず私が一番槍だ。それでおかしな感じになったらその機械は明石君に解体してもらうからな」


卯月「さすが長月……」


龍驤「勇敢やねー」


わるさめ「にゃがにゃが、この機械のパネルに触れてねー。それからリンクして起動し始めて映像がスクリーンに投射される仕組みだから」


長月「おう。それじゃ……」


瑞鳳「ちょっと待って! それ変なシーンとか流れませんよね?」


龍驤「大丈夫やで。R指定のもんやないから健全なシーンしか投射せえへんよ」


長月「それじゃ改めて突撃」タッチ


…………………


…………………


長月《だから、宿題終わったのかって》


長月《手伝わないぞ。もう遅いから帰ってやれよ。いいか、明日には終わらせてくるんだぞ。宿題終わらせないと、夏祭りは菊月と行くからな》


…………………


…………………


わるさめ「え、なにこれ。もしかして一緒に宿題やってた感じの学生自宅デート?」


阿武隈「視点が彼氏さんなのかな?」


長月「なんか卯月を相手にしてる感じがあるんだが」


卯月「ぷっぷくぷう! 相手はうーちゃんじゃなくて男だし! あれ見るぴょん!」


…………………


…………………


長月《なあ、菊月》


長月《夏祭りに着ていく浴衣なんだが》


菊月《どっちも似合うと思う》


長月《どっちかしか着ていけないだろ。それでなんだけども、どっちが似合うと思う?》


菊月《どっちも似合う。これ以上の意見を求めるのならもっと絞ってくれ。どう似合うのがいいんだ?》


長月《どっち……が》


菊月《どっちが?》


長月《……可愛い、と思う》


…………………


…………………


一同(可愛い)


長月「オラア!」シャットダウン


わるさめ「にゃがにゃがにはミニスカ和メイド服に猫耳が似合うと思う」


長月「第3の選択肢作るな! というか誰がそんな色物の格好で夏祭りに行くんだよ! 終わりだ終わり! 想像以上に恥ずかしいぞ!」


阿武隈「ちょ、ここからが夏祭りデートの本番でしょ!?」


長月「それなら自分の見て楽しめばいいだろ! 私はこんな乙女な私を見たくないんだよ!」


卯月「……わるさめ」( ´ノω`)ヒソヒソ


わるさめ「分かってる。彼氏が出来て性格めっちゃ変わるタイプじゃないと見応えないよね。にゃがにゃがは普通に可愛い感じでネタ感に欠ける」( ´ノω`)ヒソヒソ


わるさめ「はい、みんな! ジャンケンして順番決めよーぜ!」


…………………


…………………


瑞鶴「……私か」


龍驤「なんや瑞鶴かー。少しは丸くなってるかな?」


瑞鶴「私は見てもつまんないと思うよ。長月みたいに普通だと思う。というか、この面子でそう変わりそうな人はいないよね」


わるさめ「さて、ずいずい行きますか!」


…………………


…………………


瑞鶴「え!? 怪我したの? 大丈夫?」


瑞鶴「なんだ……転んですり向いただけか。風邪気味なんだよね? 今日はもう寝てなよ。私も今日は予定ないし、面倒見てあげるからさ」


瑞鶴「明日はテストあるんだし、単位落とすと不味いでしょ?」


…………………


…………………


わるさめ「あれ、ツンデレがなくてただ甲斐甲斐しい……?」


卯月「普通に優しい彼女やってるぴょん……」


瑞鶴「お前ら意外っていいたそうね!?」


瑞鳳「あっ、瑞鶴さんが熱を測るためかおでこをくっつけましたよ!」


阿武隈「やはり彼氏さんともなるとボディタッチも自分から行けるんですねえ」


わるさめ「いい彼女さんじゃん! こういう気遣い出来ると彼氏とも長続きしそうだよね!」


瑞鶴「まあ……自分でも少し驚いてる」


















瑞鶴《熱いの熱いの飛んでけー♡》








龍驤・伊58・阿武隈・瑞鳳・長月「」


わるさめ「お前が熱あるんじゃねえのか笑笑」



卯月「最初の甲斐甲斐しさは、ああ、翔鶴の妹だなあ、と思ったのに……」


瑞鶴「ちょっと待ちなさいよ! こんなのあり得ないってば! 私がこんなあほな風になる訳ないじゃん!」


伊58「……瑞鶴お前が彼氏っていうのがけっこう想像しにくい。それだけにこんな風にデレッデレになりそうでち」


ピロリン♪


龍驤「……ん? 瑞鶴からグルのライン来たよ」


瑞鶴「はあ? 私、携帯触ってないんだけど……」


瑞鳳「画像付きだ……」


阿武隈「画面の中の瑞鶴さんから? こんな機能まで……」


瑞鶴《彼のために二時間かけて夕飯作っちゃいました♡》


一同「……」


卯月「……なあ、瑞鶴、うーちゃんこの鎮守府の仲間だからこそ、遠慮はあまりなしの方向で行きたいぴょん」


瑞鶴「……なによ」


卯月「この報告はウザ過ぎるから既読無視する」


阿武隈「瑞鶴さん幸せそうでなによりですけど、確かにめんどくさいですね……」


龍驤「はっつん(初霜)、雷、鹿島、翔鶴。ここら辺が反応してくれなかったらもうあれやで。これを反面教師にしてこうや」


瑞鶴「こんなのせめてツイッターでやるわよ! というか、これシチュエーションがあれなのよ! この感じは彼氏にベタ惚れしていて、更に付き合って一年は経ってると私は思う!」


わるさめ「こんな報告、一年も闇のグルチャでしてんの……?」


長月「最初は素直に祝福したり掘り下げたりするが、一年もこんな報告されたらさすがに辟易するな……」


瑞鳳「あははー……」


伊58「ゴーヤはグル抜ける。覚えとけでち」


瑞鶴「みんな反応が辛辣じゃない!?」


龍驤「なあ瑞鶴、お前にもレイテの記憶あるやろ。あれがどういう戦いやったか知っとるはずやで」


瑞鳳・阿武隈「『肉薄する! 瑞鶴航空隊発艦!』」


わるさめ「『くたばれええええ!』」


瑞鶴「きゅ、急に決戦ボイス持ち出してなによ」


龍驤「突っ込むで」


龍驤「あのエプロンのキャラ、深海鶴棲姫やん」












伊58「演技でちたか……」


瑞鶴「イフの映像でしょ! 知ったこっちゃないわよ!」


ピロリン♪


翔鶴《瑞鶴……? いつの間に殿方と交際を……?》


瑞鶴「リアル翔鶴姉が反応した! グルに書き込むから鎮守府の皆に見られちゃうじゃん!? この機能は迷惑だから止めようよ!」


龍驤「んー、ちょっと機械の設定変えるからタンマな」


電《ぽんこつ空母、とうとうトチ狂いましたか……》


瑞鶴「おちびが反応しちゃった! ああ、もう!」


瑞鶴《ごめんごめん、なんでもない! 忘れて! 消すからね!》


瑞鶴「私は終わりだ! 終わり!」


わるさめ「いやー、ずいずいこんな風になるのかあ」


瑞鶴《あのねあのね》


阿武隈「なんか瑞鶴さんの顔がアップになりましたけど」


瑞鶴《今度の休みの予定だけど》


瑞鳳「これは相当デレッデレですよね……」


瑞鶴「ほんっとあり得ない! 誰よこいつ!」


わるさめ「わるさめちゃんはさあ、割と普通にあのずいずい受け入れられるけどさ、ぶっちゃけ、あれだよ。ずいずいに限った話ではないけど」


瑞鶴「けど?」


わるさめ「リアルな性事情語られたら鎮守府の皆でもキツい」


伊58「それ、わるさめが一番やりそうでち……」


わるさめ「やるわけねーだろ!? これでも春雨ちゃんだぞ!」


龍驤「都合のいい時だけ春雨ちゃん持ち出すなや」


卯月「次は龍驤だぴょん」


龍驤「なんか怖くなってきたよ……」


瑞鶴「龍驤はけっこう想像しやすいでしょ……」


…………………


…………………


龍驤《……駆逐してやるわ》


龍驤《この世から一匹残らず……》



龍驤「……、……」


卯月「あれ、テレビで放映されてるのこれ『進撃の巨人』か」


阿武隈「なぜぶつぶつと台詞を……」


長月「……龍驤が持っているのは新聞紙か。ああ、壁を見ろ。Gがいる」


瑞鳳「日常あるあるシチュエーションですか」


瑞鶴「彼氏とG退治中かー」


伊58「あいつは仕留めないと、いつ現れるか分かったもんじゃないから精神的に不安定になるよねー……」


龍驤《キミ! そっちに行ったで!》


龍驤《ごめん!》クルッ


龍驤《突破された!》←マリアウォールTシャツ















龍驤「誰の胸が壁やねん」






わるさめ・卯月「クッソ油断した(笑」


龍驤「おかしない!? うちだけ用意周到にネタが仕込まれてるやん!?」


瑞鳳「龍驤さんのお笑いソウルが成せる仕込みですよ」


龍驤「日常的にこんな自虐を仕込むわけないやん!? コントの域やで!?」


阿武隈「あ! 視点がぶれました! これは多分彼氏がつまずいて転んで――――」


瑞鶴「よしっ! 龍驤の上に覆い被さるハプニング!」


卯月「ここからどうなるかなー……」


龍驤「こう見えても初やからなあ。きっと可愛い反応を……」















龍驤《暑苦しい! どけや!》


龍驤「」


わるさめ「うわ、リアルな反応……」


卯月「うちの龍驤はこういうところあるからなー……」


瑞鶴「もっと可愛げを意識してこうよ」


龍驤「やかましい……」


…………………


…………………


龍驤《ようやく仕留めなられたなあ、お疲れ》


龍驤《労いにとっておきの饅頭とお茶淹れたから一息つこかー》



卯月「うん?」


瑞鳳「あー、茶の間で休んでる」


瑞鶴「なんつーか龍驤の良いところだよね」


わるさめ「茶の間が似合うなオイ。なんというかジジババの空気だけども」


龍驤「……はあ、納得した。きっとこんな感じやわ。もうええよ」シャットダウン


わるさめ「うーん、もうちょっと見てたいくらい安心な空気だけど、 次はづほか」


瑞鳳「嫌な予感しかしませんよね……」




瑞鳳《これ、いーこー!》グググ


瑞鳳《これなら絶対に私は大丈夫だから!》


瑞鳳《ジェットコースターの時、嫌だっていったのに無理やり乗せて悲鳴あげてる私見て笑ってたじゃない! 君がお化け苦手だって知ってるんだからね! 復讐だよ!》


瑞鳳《実は病み上がり、とか、頭打った、とかそんな変な言い訳は聞きません!》


龍驤「袖引っ張ってるけど……」


わるさめ「シチュエーションとしてはづほのいう通りちょっとした仕返しに彼氏が苦手なお化け屋敷に連れて行こうとしてる感じかな」


瑞鶴「ちょっと待って。確かこの遊園地、ガチの廃学校使ってる有名なお化け屋敷じゃん。これ、夜にしか営業してないし、マジで怖いって有名だよ?」


卯月「……待て待て。これ見てるうーちゃん達も怖いパターンだぴょん」


阿武隈(……ゴーヤちゃん)ヒソヒソ


伊58(アブーも気付いたでちか……)


阿武隈(戦後復興妖精さんが作るやつだからオチがある、と思っていましたけどお)


伊58(この彼氏役の男……)











阿武隈・伊58(今のところ少なくとも3股かけてる)









卯月・瑞鶴・長月「うわああああ――――!」


わるさめ「(*≧∀≦*)キャハハ、擬似体験出来てるみたいで楽しい!」


瑞鳳《♪》


龍驤「全く怖がってないな。彼氏のびびりよう見てご満悦や……」


瑞鳳「まあ、私は心霊系にはめっぽう強いので」


瑞鳳《あははは、ご苦労様でーす!》


瑞鳳「でも、彼氏のほうが腕に抱きつくってのはちょっと嫌かなあ」


わるさめ「コーヒーカップ、メリーゴーランド、スペースシャトル、なんつーか」


わるさめ「お化け屋敷以外ザ・普通」


長月「一番いいな。何気ない会話とか笑顔とか見ていて微笑ましくて安心するじゃないか」


瑞鳳「良かった……この観覧車見たら終わりでいいよね?」


ちゅっ


瑞鳳「!?」


わるさめ・龍驤・瑞鶴・卯月「!」


わるさめ「観覧車でキスした!」


龍驤「瑞鳳から行ったで! 積極的やん!」


瑞鳳《へへー》


瑞鶴「今、彼氏が携帯落として拾おうとした時にめっちゃ自然に頬にキスしたね……」


卯月「出来るぴょん……」


瑞鳳「うーん。私、なかなかやりますね……」


※最後まで観た。



長月「おい、いつの間にか阿武隈とゴーヤが逃げてるぞ!」


わるさめ「あいつら――――!」