艦これの日常・9
今までになかった深海棲艦の動きに不安を覚え、切羽詰り始める提督に叱咤するラブ勢3人のお話
短い感じになっちゃったが区切りがいいのでここで区切りました。続きはまた後日
昼・執務室
曙「ふぅ、出撃やっと終わったわ。もどったわよ提督」
天津風「ただいま貴方」
提督「お帰り二人とも他の子は?」
天津風「中破したから先に入渠させてるわ。はい、報告書」
曙「まったく、川内さんがまっさきに中破しちゃって海域突破は出来なかったけどね」
提督「いや、無事に帰ってきてくれただけでもよかったよ。だって無事でなく轟沈したら報告すら聞けないしな」
天津風「それだけ?」
提督「そんなわけないだろ。轟沈そのものをゆるさないよバカ」
曙「当然よ。まぁ、とりあえず休みたいから部屋とお風呂、借りるわよ。天津風、休みましょ」
天津風「そうね。さすがに長期で出撃は堪えるわ」
提督「ゆっくりしてろよ~」
<ガチャバタン
提督「ん~・・・やっぱりおかしいな。本来この海域にはこんなやついないはず・・・・それどころか輸送と補給が集結ってのも臭うな・・・どうするか」
<コンコン
暁(改二)「頼まれた資料持ってきたわ」
提督「おぉ、ありがと」
暁「難しい顔してるけどどうしたの?」
提督「ん?いや、さっき長期出撃組が帰投して報告書をみたんだがやっぱり臭いんだよ」
暁「そうなの?」
提督「うん、本来いないはずの深海棲艦が集結してるんだ。だからこの編成でもダメージが出た」
暁「ほんとだ。暁たちが出撃した時とは違うわね」
提督「ほら、資料と照らし合わせると日に日に増えてるんだ。この先の戦線に被害が出ると余計に不利になる」
暁「そうね。海外艦との演習も控えてるしこの海域の問題は解決しておきたいわよね・・・・う~ん」
提督「あー・・・もー・・・ぜんぜん思いつかん・・・」(タバコ取り出し
暁「タバコ吸うなら執務室から出てって欲しいんだけど?それと今日一日キスしないから」
提督「う・・・いや、別に」
暁「天津風と曙にも言っちゃうんだから」
提督「わかったよ・・・吸わないよ・・・」
暁「すこし休んだら?朝から海域について調べっぱなしでしよ?効率悪いわ」
提督「そうするか・・・。お茶入れてくれるか?」
暁「わかったわ。待っててね?」
提督「はぁ・・・・」
暁「はい、お茶と羊羹。ねぇ、司令官。そうやって深く考えるのは別に悪いことじゃないわ。でも土壇場で考えるのもひとつの手だと思うの。」
提督「まぁ、そうかもしれないけど。それは最後の手段。できればみんなを危険な目に合わせたくない」
暁「うれしいけど・・・。でももうちょっと信用して欲しい・・・かな」
提督「悪いな暁」
暁「いいのよ」
提督「・・・・・」(書類と資料見比べ
暁「・・・司令官」
提督「・・・・?」(顔向け
暁(ちゅ
提督「ん・・・暁?」
暁「司令官、休めっていったの。暁も怒るんだからね?」
提督「だ、だがしかし」
暁「むっ・・・もうっ!」(胸倉つかみ
提督「うおっ!?」
暁「いい加減にしてっ!!」
<ドタドタ
天津風・曙「ちょっとどうしたの!?」「なにがどうしたのっ!?」
暁「・・・・っ」(手放し
提督「いてっ」(ドサ
暁「・・・・」
天津風「ちょっと、暁。あなたが怒鳴るって・・・なにが」
暁「どいて、私もう秘書艦やんないから」
<ガチャ、バタンッ!!
曙「ちょっと、あんたなにやったのよ。暁マジギレだったわよ?!」
提督「いや・・その・・・」
天津風「・・・あぁ、なるほどね」(書類拾い
曙「なによそれ、さっきの報告書と・・・なにそれ」
天津風「かなり前の戦闘報告書。私たちの先日からの定期通信とこの資料とかずっと考察し続けてて、暁がずっと心配してたのを余所に・・・・ってとこかしら」
提督「・・・・」(目逸らし
曙「はぁ・・・あんたほんっっっとに馬鹿よね!考察とか作戦の立案とかやるのはいいけどさ・・・。纏まりもしない頭で長々と考えたって机上の空論よ!このクソ提督!!」
提督「・・・同じ様なこといわれたよ。」
天津風「ねぇ、私たちは艦娘よ?戦闘して、傷ついても提督に勝利を捧げるのが仕事なのよ」
提督「わかってるさ」
天津風「でもそれでもちゃんと帰投するわよ。それも信用できない?」
提督「してる、してるさ。でもさ・・・俺は提督で、安全圏で見てるだけしか出来ない。だから戦闘のことでは傷つかないための作戦を立てることでしかお前たちに貢献できないんだ」
曙「・・・・馬鹿ねほんと」
天津風「あのね、提督。いえ、〇〇さん。戦闘面では私たちを信用することこそが一番の貢献よ?作戦なんて結局≪こうだからこうだろう≫って予測でしかないわ。イレギュラーなんていくらでも出てくるものだもの。でもそうなったら結局私たちが私たちの持てる知識でしか対処できないの。でも〇〇さんはそれをうまく対処するために知識を分けてくれてるでしょ?」
曙「そうね。最初こそみんな戸惑ったけど・・・ね。まさか艦娘が白兵戦覚えて海上でも地上でも戦えるようにするなんてってさ。それだけじゃない・・・どんな状況でも艦の形ではなく人の形だからこそ出来ること、教えてくれたわ。それも信用してくれてないの?」
提督「・・・でも不安なんだ」
天津風「平気よ。大丈夫、大丈夫だから」(ギュ
曙「クソ提督。不安なんて今に始まったことじゃないわ。みんなあんたのことを信用も信頼もしてる。だから、信じて?提督」(ギュ
提督「二人とも・・・うん・・・。もう平気だありがとう」
曙「ううん。あたしたちじゃないわよ。それを言う相手は」
天津風「暁のとこに行ってきなさいよ。あの子だって貴方のこと大好きなんだから。だからカッコカリ、したんでしょ?」
提督「そうだな・・・。うん。行って来るよ、ありがとう」
<バタンッ
天津風「だから・・・。まったくもう」
曙「そういう奴なんだからいいじゃない。バカ正直で、真面目で。」
天津風「だから心配なんだけど。ま、そこが好きなんだけどね」
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鎮守府~中庭~
暁「まったくバカなのよ司令官は・・・・ほんと、何で暁の気持ちをわかってくれないのかしら」(苺オレ片手に
暁「眉間に皺寄せてずっとしかめっ面で・・・いかにも不安です、見たいな顔して勝手に切羽詰って・・・・バカみたい」(チウゥ~
暁「はぁ~・・・好きな人の力になってあげたいのに・・・司令官は頼ってくれないし・・・暁の一方通行で私もバカみたいよね~・・・」
<タッタッタッタ
暁「・・・・」
提督「はぁっ・・・はぁっ・・・・や、やっとみつけた・・・。あ、暁」
暁「どの顔下げてきたのかしら司令官。もう顔見たくないんだけど」
提督「さっきはすまなかった・・・お前の気持ちも、みんなの気持ちも信用はしていても信頼しきれてない部分があったかもしれない」
暁「べつに?もう済んだ話でしょ。もうしらないわよ」(フン!
提督「暁・・・。本当に悪かった・・・。自分のこともう一度見つめなおすから。頼む・・・許してくれ。」
暁「はぁ・・・。暁はね、本当に心配だったんだからね?」
提督「あぁ・・」
暁「ずっとずぅっと、なにかイレギュラーがあるたびにみんなを傷つけないようにみんなを傷つけないようにって。暁たちはうれしいけどうれしくないっ・・・そのせいで不安そうな顔して、切羽詰って・・・。」
提督「・・・・・」
暁「暁たちは艦娘なの。戦うのが仕事、傷つくのなんて屁でもないわ。それに提督がちゃんとサポートしてくれてるもの。ちょっと失敗したくらい私たちでフォローできるわ。みくびらないで」
提督「そう、だな」
暁「極端に言えばさ。私たちは兵器であり兵士なんだから「オレのために死んで来い!!」くらいのこと言って見せないさいよ。まぁ、司令官には無理かもしれないけど。そうやって言ってもらえるくらいにはみんな司令官のこと大好きで信じてるのよ」
提督「本当にすまん。暁」
暁「もう言いたいこと言えたからいいわ。司令官、もう無理して切羽詰ったりしないでよ?」
提督「わかった。それに二人にも言われたしな」
暁「むぅ、今は暁としゃべってるんだから二人のことはなし!空気くらい読んでよね司令官!」
提督「すまんすまん。あ、そうだ暁」
暁「ん?なに?んぅ?!」
提督「・・・」(チュ
暁「んっ・・・ひれいはん・・・んんっ・・・」
提督「ん・・・さっきのキスのお返しだ。秘書官続けてくれるか?」
暁「う、うん////」(ドキドキ
提督「・・・・う~ん」
暁「?」
提督「休憩したいなぁ・・・」
暁「すればいいじゃない」
提督「わかった」(ギュ(そのままベンチに座り
暁「ん・・・また胸に////もう、これ、やられてない子いるのかしら///」
提督「結構いる・・・」(胸に顔うずめ
暁「え?意外なんだけど・・・んん////すりすりしちゃだめ////」
提督「暁って結構大きいよな第六の中で二番目?」
暁「な、なにいってるのよ////まぁ、響のほうが少し大きいかも」
提督「じゃぁ響、暁、雷、電ってことか」(フニフニ
暁「ちょ、揉まないで////というかそろそろ仕事に戻ったほうがいいんじゃない?」
提督「もうちょっとこうしてたい」(ギュ
暁「はぁ・・・わかったわ。でもこの後ちゃんと作戦立てるわよ?」(ナデナデ
(司令官・・・。こうしてる時ってなんていうかちょっとかわいいわよね)
提督「はぁ・・癒される////」
暁「・・・司令官は暁のこと好き?」(ナデナデ
提督「好きだぞ?第六みんなとケッコンカッコカリしてるのがその証拠だろ。まぁ、電はちょっと渋られたけどな」(鼓動に耳澄まし
暁「まぁ、あの子はね。へんな意地張ってたというか・・・あの子の中での司令官の存在が邪魔してたというかって感じよね」
提督「聞いたときは、そうだったのか。って感じだったけどな」
暁「さ、早くお仕事するわよ」
提督「了解、存分に頼らせてもらうからな」(手繋ぎ
暁「えぇ、暁に任せなさい!!」
俺の中では第六の胸の大きさは響>暁>雷=電、だと思うんですよね
それと暁って実はかなり大人、って設定が勝手に頭に浮かんでます。普段はレディー(笑)に憧れる第六の中で幼い長女って感じだけど実は結構大人な感情があるみたいなw
このSSへのコメント