提督「手当たり次第に艦娘に嫌いって言ってみる」
タイトル通りのコメディです!リクエストあれば次の第二幕のほうのコメント欄で言っていただければどんどん書くつもりですのでよろしくです!
始めましての方は初めまして、クソ文才たくちゃんでございます
今回はリクエストしていただいた艦娘(と私の好きな艦娘)を主体に出していこうと思います
山城「……は?」
山城「ごめんなさい、言ってることが理解できないわ…」
提督「だから、適当に会った艦娘に『嫌い』って言ってみるの」
山城「…死にたいの?」
提督「いや? 全然?」
山城「まぁ、勝手にしてちょうだい」
提督「冷たくない?ねぇ。冷たくない?」
提督「秘書官でもないのに勝手に入ってきてる割には冷たくない?」
山城「ああもううるさいわねっ!! 私はここで待っていれば扶桑姉様が来るから、いるだけなの!」
山城「提督にかまっている暇はないの!」
提督「山城」
山城「…何よ」
提督「嫌い」
山城「そう・・・(無関心) でお姉様はまだ?」
提督「やっぱこの企画無理かぁーーー!?」
山城「うるさいです、姉様来ましたよ」
提督「えっ、何でわかるの」
山城「私には対姉様専用のレーダーがありますから」
提督「えっ、なにそれはっ…(ドン引き)」
扶桑「ただいま帰りましたー」ガチャ
提督「おー、お帰r「姉様ーーー!!」
山城「お帰り、お待ちしてました!!」
扶桑「あらあら、山城、ありがとうね」
提督「なぁ扶桑、帰ってきていきなりなんだが…」
扶桑「はい? なんでしょう?」
提督「俺、お前のこと嫌いなんだよね」
扶桑「えっ……?」
提督「最近束縛厳しいし…」
提督「なんていうか、愛が重いんだよね」
扶桑「ぁあ……」ヘナヘナ
提督「だからさ…って聞いてる…?」
山城「ちょ提督、姉様の眼に光がないですよ、この世に生きる希望なんてないみたいな眼ですよあれ!」
提督「やばいやばいやばいやばい、はやくネタバラシしないと…」
提督「ふ、扶桑ー? 実はなー…」
扶桑「どこを変えればいいですか…?」
提督「…へ?」
扶桑「どこを変えれば私を見捨てないでくれますか!?胸ですか?重すぎますか?なら切除しましょう!身長が高すぎますか?だったら足を削ります!性格が暗いですか?なら明るくなるように努力します!
どんなにつらい目に会おうともあなた好みのわたしになれるなら何でもします!どこがいけないんですか!!はやく言ってください!何でもしますから、だから私を嫌いにならないでぇぇーーー!!!!」
提督「ふ、扶桑、落ち着いて、嘘、嘘だから…!」
扶桑「へ…?」
扶桑「う、そ…?」
提督「あ、ああ、お前が嫌いというのも愛が重いというのも嘘だ」
提督(まぁ後者に関しては若干本音混じってるが…)
提督「俺はずっと扶桑のことが好きだ、これは誓っていえる」
扶桑「あぁ……よかった・・・・・・・・・・・・・・・」ペタン
扶桑「……ふぅ」
扶桑「事情を説明してくれますか?」ニッコリ
提督「え、えーと、実はですね…」
カクカクシカジカ
扶桑「殺していいですか?」スッ
提督「ちょ、その包丁どこからっ!?」
扶桑「はぁ…もう本当にビックリしたんですからね」
扶桑「ドッキリ仕掛ける相手は考えてください!」プン!
提督「いやマジ悪かったって、もう絶対やんないから」
提督「扶桑には」
山城「あ、企画自体は継続なんですか……」
「嫌い」だけではなく、それに準じた言葉でもOKにしてください・・・
≪葛城≫
提督「ふぅ、やっぱり扶桑の作った飯はうまい、食い過ぎで腹がふくれるほどにな」
提督「扶桑に『何かあったら』ってGPSつけられたけど大げさすぎだろ」
提督「ただのドッキリですよドッキリ」
提督「さて、だれかテキトーに…」
提督「お、葛城いるじゃん、おーい、葛城ー!」
葛城「あらあなた、執務は?キチンと終わったの?」
提督「い、いやー、まだ終わってなくてさー…気分転換に散歩でもーって」
葛城「はぁー? ちょっと、あなたいっつもそうやってさぼっていないかしら!?」
葛城「まったく、扶桑さんを長い時間拘束することになるんだからーー」
提督「…なぁ葛城」
葛城「なによ話の途中に…」
提督「俺、お前のそういう説教くさいところ嫌い」
葛城「へ?」
提督「なんかこう、ピキッとくるんだよね、扶桑はなんだかんだで休憩させてるし、別に執務自体はきちんとやってるし」
提督「わかってることを妹に説教されてる気分っていうか、そういうの、ほんと嫌い」
葛城「な、なによ…!」
葛城「わたしはあなたのためを思って言ってるのに…」
葛城「毎日遅くまで執務してるあなたを見てるから…言ってあげたのに」
葛城「もう知らないわよ! 勝手にすればっ!?」
葛城「あなた…にゃんか……」グスッ
葛城「うわぁーーーん!!」
提督「か、葛城! よく聞いてくれ!」ガシッ
葛城「な、なによ…まだ言いたいことがあるの…?」
提督「実はだな…」
カクカクシカジカ
葛城「あなた、殺していい?」
提督「ぐっ、マジすまんて」
葛城「それに私の泣き顔見るなんて、最低!」
葛城「はぁ、怒ったらお腹空いたわ、あなた、間宮おごってちょうだい」
提督「あはい、じゃあ間宮券を…」
葛城「何言ってるの? あなたも一緒に来るのよ?」
提督「いやでも食ったばっかりd「食べるの」
提督「アッハイ」
葛城「…でもよかった、私、嫌われてなくて…」ボソッ
提督「? 何か言ったか?」
葛城「な、何でもないわよっ! さっあなた、行きましょ」
≪瑞鳳≫
瑞鳳「というわけで玉子焼きを作ってきました!」ビシッ
提督「んーーーーー??? どういうわけ?」
瑞鳳「ほら、もうすぐ3時じゃないですか、だからおやつにと思って、ね?」
提督「すまん、俺マジで腹いっぱいなんだ…」
提督「祥鳳にでもあげてくれ」
瑞鳳「えー! せっかく丹精込めて提督のために作ったのにー!」ブーブー
提督(よし、ついでに瑞鳳にもやっておくか)
提督「なぁ瑞鳳」
瑞鳳「なぁに?」
提督「そろそろ、お前の玉子焼き、キツイんだ」
提督「それをいつも持ってくる瑞鳳にも、その……」
提督「結構、嫌気がさしているんだ…」
瑞鳳「え、え? うそだよね…? だって、いっつもおいしいって…」
提督「あれはなるべくお前を傷つけないように頑張っていたんだ」
瑞鳳「え…じゃあ提督は玉子焼きが嫌いで、それで私も嫌いになって、え、え、え……」
瑞鳳「…え、じゃあ玉子焼き、作らなくていいの? じゃあ私いなくていいってことだよね」
瑞鳳「ああ、提督、今までありがと」ウツロ
提督「……って! 何でそうなるんだ!?」
瑞鳳「だって戦力にもそんなになってない私が玉子焼きを提督にあげられなくなったらいる意味、ないじゃない」
瑞鳳「だから私……」
提督「だぁーーー!! お前は可愛いし、強いし!うちの主力だ! そんでもって…」
カクカクシカジカ
瑞鳳「ふぅん、ふぅん? へ!?」
提督「やっと理解してくれたか…」
瑞鳳「え、え、え、じゃあ提督は私の作る玉子焼きをおいしいって思っててくれてるの!!?」
提督「そう、そういうことだ」
瑞鳳「そのうえキチンと提督のための戦力にもなれてる?」
提督「そうそう」
瑞鳳「…えへへぇ、照れるなー、もう」テレテレ
瑞鳳「じゃあさじゃあさ!!」
提督「?」
瑞鳳「私の作った玉子焼き、たべりゅ?」
提督「たべりゅーーー!!!」
瑞鳳「よしきた! 今日のは一味違うんだからねー!」
この時提督は覚悟した、これから運動量を増やさねばならぬことを…
≪時雨≫
提督「瑞鳳、張り切りすぎィ…」
提督「トイレトイレ……」
ジャーーー
提督「ふぅ、すっとしたぜ」
提督「さて、企画続行! 次はー…」
提督「お、時雨発見、あいつにするかー」
提督「おーい、時雨ー!」
時雨「ん? どうしたんだい?」タッタッタ
提督「実はな、俺お前のことが嫌いだったんだ」
時雨「ふーん、で?」
提督「えっ?」
時雨「で、呼び出しておいてそんなこと?」
提督「ちょちょ、ちょっとタンマ!」
提督(あるぇ~? おっかしいなぁ、時雨なら「そんな!僕を嫌うなんて!」の流れでハイライトがなくなる予定だったんだけど)
提督(なんか予想外の反応だゾー?)
時雨「? 僕は夕立とかとご飯を食べに行くからこれで」
提督「待って! え、えーとだな時雨、実はこれ、ドッキリで…」
時雨「知っているよ、そんなこと」
提督「へ?」
時雨「だって提督の情報は何でも知ってるもん、生年月日身長体重3サイズetc…」
時雨「そんな情報を知らないわけがないじゃないか」ニッコリ
提督「あっ(察し)ふ~ん…じ、じゃあ俺、執務しに戻るから…」
時雨「でもさ、提督」ガシッ
提督「は、はい?」
時雨「僕に嘘を言うっていうのは、ちょっと許せないかな」ハイライトオフ
提督「あ、あ、あ……あの、すみませんでしたぁーー!!」ドゲザ
時雨「ちょっと、運動しよっか」
提督「え、それは……」
時雨「僕の部屋に、いこっか」
提督「…」シロイメ
・・・アーーーー!
≪龍田≫
提督「ふぅ、危なかった…扶桑のGPSがなければ死んでいた……」
提督「時雨め、かわいい顔して結構やるじゃないか、危うく狩られそうになったじゃないか」ヤレヤレ
龍田「ていとく~? そんなに顔真っ青にしていうと逆に情けないわよ~?」
提督「うぉっ!? びっくりしたっ!龍田か」
龍田「龍田だよ~、提督、また面白そうなことしてるみたいだね~」
提督「ま、まぁな」
提督(マジカ、こいつにもバレてるのか…俺の情報秘匿力なさすぎ…!?)
提督(い、いや、この様子だと詳しくは知らないのでは?)
提督「なぁ、龍田」
龍田「ん~? なぁに?」
提督「嫌い」
龍田「て、提督ー? 冗談にしてもキツいわよ~…?」
提督「なんかさー、ちょっとした冗談でも手首落とそうとするし」
提督「嫌いっていうか、怖いって感じか」
龍田「提督」
提督「ん?」
龍田「私、優しいお姉さんになるわ」
龍田「刃物振り回すの、やめるわ」
提督「うんそれはやめて」
龍田「天龍ちゃんいじるのもやめるわ」
提督「それもやめてあげて」
龍田「駆逐艦の子たちに怖がられるのはいいの、指導員としてやりやすいし でも」
龍田「提督に嫌われちゃうのは~…ちょっと」
龍田「だから私、もっと優しい人になれるよう頑張るから、応援してね」
提督「おう、頑張れよ」
龍田「じゃあね~提督~」
提督「おう!」
提督「……って! 待って待って! 普通にいい話でネタバラシ忘れてた!!」
カクカクシカジカ
龍田「あら~そうなの~、ちゃんと更生しようと思ったのに」
龍田「でもよかったわ~、提督が良識ある人で~」
提督「おう、おう? 良識、良識ってなんだ」
龍田「も~う、細かいこと気にしないの~」ギュー
提督「タツタサンアタッテル」
龍田「当ててるのよ~」
龍田「本当に不安になったんだから~責任、とってくださいね~?」
提督「ファッ!?」
龍田「うふふ♪ 冗談よ~」
≪鳳翔≫
居酒屋鳳翔・・・
提督「…つーわけなんですよ」
鳳翔「提督はいっつも自分から面倒ごとに突っ込んで疲れてますね」ウフフ
提督「まぁ、その通りですね、自業自得ってやつです」
鳳翔「そうは言っていません、疲れや事後処理なんかよりも」
鳳翔「面白いことに真っ向からチャレンジする行動力は羨ましいですよ」
提督「あはは、そういってもらえると嬉しいですね」
提督「…」チビチビ
鳳翔「…」カチャカチャ
提督「…鳳翔さんは」
鳳翔「はい? どうしました?」
提督「もし俺に嫌いって言われたらどう思います?」
鳳翔「さぁ…どうでしょう、やっぱり悲しい気分になるんでしょうか」
提督「まぁ、面倒くさい質問でしたね」ハハハ
鳳翔「でも一つ確定していることがありますから、私は大丈夫ですよ」
提督「?」
鳳翔「提督は、私達に根っこからそういうことを言える人間ではないということです」
鳳翔「全然想像できませんし、心配もしていません」
提督「…もう俺より俺のことわかってませんか?」
鳳翔「うふふ、そんなことはないですよ」
提督「どうだか、艦隊のお母さんにはその分野では勝てない気がしますけどっ」スクッ
提督「あ、お会計お願いします」
鳳翔「はーい、了解しました」
≪青葉≫
提督「待てゴルァッ!!」ダッ
青葉「はっはっはーー! これでいい記事が作れますよー!!」ダッダッダッ
青葉「お題はそうですね~、『恐怖! セクハラ魔と化した提督』ですかねぇー」
青葉「ってあれ?」ガシッ
提督「俺だってなァ…一応軍人なんだよォ…鍛えてんだよ…」
提督「本気で走ればお前にくれぇ追いつけんだよァ!!」
青葉「ぎゃあーーーー!!! やめて!カメラだけは!カメラだけはーー!!」
提督「フン!」パキッ
青葉「青葉のSDカードがぁー!!」
提督「なぁ青葉、そろそろいい加減にしてくれないか」
提督「別に新聞作るのはいいよ、綺麗ごとばっかかけとも言わんよ、ただよ」
提督「そうやってでっち上げばっかしてるような奴、俺本当に嫌いだから」
青葉「…」
青葉「う、嘘…」ウルウル
提督「だってよ、何かあるごとに変な記事作られたらたまったもんじゃねぇだろ」
提督「そういうことだよ、わかったらはよ帰れ」
青葉「司令官…! もう聞き入れてくれるかはわからないですが青葉は…」
青葉「青葉はあなたに、嫌われたくてこんなことやってるわけじゃないんです…」
青葉「むしろ、構ってほしくて… こういうことすれば、提督に忘れないでもらえるかなって…」グスッ
青葉「今更ですよね、ずっと迷惑ばっかりかけて」
青葉「でも、無理かもしれないけど、青葉を嫌いには……ならないで…!」
提督「…青葉」
青葉「無理、ですよね、あはは…」
提督「俺の顔見ろ」
青葉「は、はい…? 司令官の顔…って!!?」
提督「わーーい! ドッキリ大成功ーー!!」プラカード
青葉「ど、ドッキ、どっ、えぇーー!???」
青葉「どこからですか!? どこからドッキリでした!?」
提督「そりゃもう全部よ、俺がわざとミスして、お前に撮られて、こうなる…」
提督「すべては俺の計画通り…ッ! あはははは!!!」
提督「そして青葉よォ~、お前も可愛いとこあるんだなァ~」
青葉「んなー!忘れろくださいー! 今のこと全部ーー!!」カァァァ
提督「はっはっはー! それはムリダナ この様子は衣g、おっと協力者Kによって記録されているからな!」
青葉「なななな!なんですとーー!!? どこ?ガサ…あ、いた! まてぇーーー!!!」ダッ
提督(しっかし今回はすっとしたぜ、いつもやられてばかりだからな、俺もやればできる子じゃないか)
提督「あーっはっはっはっはーーー!!」
しかし翌日、この様子が鎮守府新聞に掲載され、提督は一時期『鬼畜提督』と呼ばれるようになったとさ
青葉「今回は嘘は言ってないですもん!」
≪夕立≫
夕立「てーいーとーくーさーん!!」ボスッ
提督「ぐふぉっ!?」
夕立「えへへ~、提督さんの膝の上ゲットー」ニマニマ
提督「おまえな~、執務中だぞ?」
夕立「とかいってこの時間はロクに執務なんてやってないっぽい!」
提督「ぐっ」
提督(そうそう痛いところを突かれたが…まぁいい、今回の標的は夕立ィ…貴様だァ……)
提督「とはいえだ、いつもいつも俺の妨害をしているじゃないか」
提督「正直迷惑なことも多いぞ」
夕立「なっ、それは寂しくて!」
提督「寂しくたって忙しい時はあるんだ、こっちのことも考えてくれ」
夕立「で、でも…」
提督「いいか、自分のことしか考えられないのは、ただの自分勝手、っていうんだ」
夕立「そ、そんなに言わなくったって…」
夕立「提督さんは…」
夕立「夕立のこと、嫌いっぽい…?」ウルウル
提督「なっ、ちがっ……いや、そうだな、自分勝手な夕立は嫌いだ」
提督(あっぶねー、夕立の涙目上目遣いが予想以上の破壊力で企画を破綻させるところだった…)
夕立「き、嫌い……っぽい、夕立、提督さんに嫌われちゃったっぽい…」グスッ
夕立「うえーーーーん! いやっぽいー! てーとくさんに嫌われたくないっぽいー!!」
提督(あ、そろそろネタバラシせんと…)
ダダダダダダ!!!
長門「かわいいちびっこのなく声が聞こえる…故にこの長門、参上した! さぁ私のかわいい子をいじめる悪しき者はだれだ!!」
提督(ウヴァめんどくさいの来た……)
夕立「長門さん、あのね…ーーカクカクシカジカーーっぽい」
長門「なるほどな……おのれ提督貴様ァ!!」
提督「ちょちょちょ、待って、タイム、話聞いて」
提督「実はな…」
カクカクシカジカ
長門「なるほどな……おのれ提督貴様ァ!!」グッ
提督「すまんて、これに関しては!」
夕立「…提督さん、最ッ低っぽい」ジトッ
提督「お、怒った顔も可愛いぞ!」
夕立「は?」
提督「すんませんした」
長門(わかる、と言いかけた私は異常か?)
夕立「もう許さねえからな…っぽい」
提督「許してくれよ~頼むよ~」
夕立「もー…あ、そうだ」
提督「?」
夕立「今度夕立とデートしてくれたら許してあげるっぽい」
提督「えっ、それは…」
夕立「い・い・で・し・ょ・?」
提督「アッハイ」
長門(私も、と言いかけた私は異常か?)
≪島風≫
島風「てーいーとーくー!!」ドスッ
提督「ぐぼぁッ!!」ゴキッ
ドガァン!
島風「ていとくていとくー!あそーぼー!」
島風「はーやーくー!! おっそいよー!」
島風「あれ? 提督?」
提督「…し、島風…」ピクピク
提督「…今すぐ…医務室に…」
島風「て、ていとく!? ま、まってて、すぐに…」
提督「いや、もう……ダメのようだ」
島風「そんなっ! 提督、あきらめちゃ」
提督「お前は、椎間板ヘルニア、というのを知っているか?」
島風「なに…それ…」
提督「腰に発症する病気でな、腰骨にひびが入り、それが広がり、いつしか歩けなくなり、そして…死に至る」
島風「えぇっ!!?」
提督「基本的に原因は腰への過度な負荷…つまり」
島風「私の…タックルが原因…!?」
提督「…理解してくれた、か…うぐっ!」
島風「で、でも、まだ間に合うかも!今から…」
提督「…島風、言いたくはないがな……俺はお前が嫌いだよ……」
島風「えっ………」
提督「悪いが俺はそれなりに昇進コースを歩んできた…これまでも、これからも…」
提督「だが歩けなくなればその夢は断たれ、最悪……」
提督「いや、今の状態如何では余命宣告という可能性すらある」
提督「どうしてくれるんだ…島風…!」
島風「すっすぐに医務室に…」
提督「いや、もうダメらしい…視界が……」
島風「ていとく、死なないでっ!! おねがい、島風、いい子になるからっ!おねがい!!」
提督「…」
島風「で、でいどぐ…? ねぇ、おぎで…おぎで…」ユッサユッサ
提督「…」
島風「…」グスッグスッ
提督「……ふんっ!」
島風「ぅおっ!?」
提督「ドッキリ、大成功ーーーー!!!」
島風「えぇ…?」
カクカクシカジカ
島風「ひっどーーーいーー!!」
島風「そもそも椎間板ヘルニアって、すぐに死に至るものじゃないのー!!?」
提督「そりゃ悪化すれば知らんが、そんなにすぐには死なんだろ、多分」
島風「全部うそじゃん!」
提督「ドッキリですしお寿司」
島風「ひどいひどーい! もう提督と遊んであげなーい!」
提督「マジで?いいの」
島風「…やっぱウソ!!」
この後、少しだけ島風は落ち着くようになりました
≪加賀≫
加賀「あなたと一緒に食事?ごめんなさい」
加賀「ここ間違ってます、きちんとしてください」
加賀「ちょっと、触らないでいただけますか?」
加賀「近寄らないで」
提督「あああああああ!!!」
提督「もォ限界だぁ…加賀の態度が悪すぎる…」
提督「ていうか執務遅いのはともかく何もしてないのに近寄らないでってなんだよっ!」
提督「俺のハートが急降下だよっ!(?)」
提督「決めたぞ…次の標的は…KAGAだッ!」
加賀「失礼します」
提督「おお、来たか、まぁ座ってくれ」
加賀「…いえ、ここでいいです、それより要件は」
提督「(意地でも一緒にいたくないってか) 率直に聞こう、加賀」
提督「…お前は俺のことが嫌いなのか?」
加賀「ええ、もちろん そういうあなたは?」
提督「もちろん嫌いだとも、いつもそっけない態度とられてさ、悲しいよ」
提督(俺は嘘だけど、実際即答でいわれると傷つくなー…)
加賀「っ、そう…」
加賀「じゃあこれで」
提督「ちょっと待ってくれ、参考までになぜ嫌いなのか教えてくれ」
加賀「…わかったわ」
加賀「あなたといると心臓がズキズキするの」
加賀「一緒にいると、息苦しくなるのよ、まったく、これが生理的に云々というやつなのかしらね」
加賀「勘違いしないでほしいのだけど、頭ではあなたのことを嫌いたくはないのよ」
加賀「ただこうも体に出ると、ね」
提督「…それ、赤城とかには相談したのか?」
加賀「ええ、もちろん、ただ笑ってはぐらかされたわ」
提督「…そうか」
加賀「ええ…」
提督「…加賀」ズイッ
加賀「えっ…」ドンッ
提督「俺の目を見てくれ、本当に俺が嫌いか?」
加賀「や、やめてっ…!」ドキドキ
提督「きちんと答えてくれ、加賀」ジッ
加賀「それは…っ」
加賀「っ、やめてって言ってるでしょう!」ドンッ
提督「ぅおっと!?」
加賀「あなたなんか…」フゥー・・・フゥー・・・
加賀「大嫌いだわ」バタン!
提督「…ちょいとおいたがすぎたかぁー?今回は」
提督「あ、やべぇネタバラシ…ってもう廊下にもいねぇ…」
加賀(なんでなんでなんで…! なんでこんなにドキドキが止まらないの…!?)スタスタ
加賀(本当に嫌いだわ…あの人なんて……)
≪瑞鶴≫
ドォォン!
提督「うわちょ、あっぶねぇぇぇぇ!!」
提督「マジで当たったらどうしてくれるんだよ! 瑞鶴!!」
瑞鶴「あははは! 提督さんほんっと面白い! 大丈夫よ、キチンと考えて爆撃してるから!」
提督「いやまず爆撃するのが異常だと思うんですけど!? ひうっ!?」ドガァン!
瑞鶴「最近一航戦の青い方は提督さんの話題になると露骨に嫌がって話したがらないし」
瑞鶴「毎日楽しくていいわっ!!」
瑞鶴「お、ほらそこっ!」ブゥゥン・・・
提督「だからやめろってぇー!?」
提督「…というわけで今回の目標は瑞鶴だ」
瑞鶴「提督さーん、入っていいー?」コンコン
提督「お、さっそく来たか……よし…」ドサッ
瑞鶴「…? 返事がないな、いないのかな?」
瑞鶴「提督さん、入るね」ガチャ
瑞鶴「えっ!!?」
提督「チーン」シンダフリ
瑞鶴「て、提督さん!? ちょ、ちょっと、こんなところで寝たら………?」ベットリ
瑞鶴「…これって…血?」ドロォ・・・
瑞鶴「…とにかく運ばないと…」
数時間後・・・
瑞鶴「…あ、明石さん……その、提督さんは……」
明石「…手は尽くしましたが……」
瑞鶴「そんな…」
明石「……それと瑞鶴さん、提督の机からこんなものが見つかりました、後で読んでください」
瑞鶴「? …は、はい」
ピラッ
ーーーー
遺書
艦娘のみなさんへ
もう限界です、耐えられません
毎日俺のことを爆撃してくるのです
おかげで最近は航空機の音だけで寒気がするようになってきたんです
…このザマでは軍人としてはやっていけません
もう諦めようと思います、ありがとうございました
ーーーー
瑞鶴「…これって……」
瑞鶴「私の、せいなの…?」
瑞鶴「ほんの出来心だったのに…そんなにつらかったの…?」
瑞鶴「うわああああーーー!!!」
瑞鶴「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!」
瑞鶴「……死のう」
瑞鶴「せめてもの謝罪だ、死んで向こうで謝ろう、そうしよう」
瑞鶴「病院だし、屋上あるだろうから、飛び降りでいいや」
瑞鶴「死のう」
提督「おいおい、命を粗末にすんなよ」
瑞鶴「でも私は提督さんを殺したんだよ、生きてる資格なんてないんだよ」
提督「んー、そういうもんかな?」
瑞鶴「そうだろうね、わからないよ、提督さんにはこの気持ち、わからないよ!! …って、提督さん…!!??」
提督「よっ」
瑞鶴「えええええ!!!????」
カクカクシカジカ
瑞鶴「提督さん最低」
提督「やっぱりな」
瑞鶴「ようは私をだましてたってことでしょ、わざわざこんなことまでして」
提督「そうでーす★」
瑞鶴「…」イラッ
瑞鶴「…攻撃隊…!」
提督「…え?」
瑞鶴「全機発艦!! 目標、提督さん!!」
提督「ちょっ!?」
ドガァァァァン!!
提督「悪かったよぉーーー!!!?」
≪天津風≫
提督「…次のターゲットはルーレットで天津風と決まったが…」
提督「…どうしよう…!」
提督「責める点が見つからないー!!」
提督「あいつ完璧すぎるんだよ、完全に完璧じゃないところが完璧すぎるんだよー!!」
提督「なにか、なにか……そうだ!」
ーーー
提督「…天津風」
天津風「? なに、あなた」
提督「話がある、ついてきてくれ …その連装砲くんも一緒にな」
・・・
天津風「来たわよ、で、用事っていうのは?」
提督「…とりあえず連装砲くんをそこにおいてくれ」
天津風「え、……うん」トンッ
提督「率直に聞こう、俺とこの連装砲くん、どちらが大切だ」
天津風「えっ!!? な、何よいきなり!?」
提督「……」
天津風「真面目なこと、なのね…」
天津風「…ごめんなさい、確かにあなたは信頼に足る人よ、でも」
天津風「でも連装砲くんは昔からずっっと一緒なの、だから……」
提督「……そうか、なら」
ガチャ
提督「こいつにはここで死んでもらおう」
天津風「ちょ、ちょっとちょっと! どういうことよ!!」
提督「俺よりもこの連装砲くんが好きなら、こいつを壊せばいい、そうしたら俺が一番だ…!」
提督「俺を一番に見てくれないなら…!」
天津風「そ、そんなのダメよ、そもそもあなたが連装砲くんを傷つけたら…」
提督「…そうか、ならもういいや、お前なんか嫌いだ」
天津風「…え」
提督(クックック、あっけにとられてるぜ…『わたしとこの子どっちが大切なの!?』作戦成功だ)
提督「あははは!俺はその連装砲以下! お前が俺よりそれを優先するならもういいさ!」
提督「今!ここで!こいつもろともにッ!!」ガチャ
天津風「待って!」ガシッ
提督「離せ、天津風」
天津風「いやよ」
提督「そんなに連装砲くんが大切か、なら俺一人で逝くことに…」
天津風「違うって言ってるじゃないっ!!」
提督「うぇっ!?」ビクッ
天津風「なにか嫌なことでもあったの?とりあえず落ち着きなさい」
天津風「焦ったり、怒っている時ほど冷静にね、銃をおろして…」
天津風「…そうよ、よしよし、いい子よ」
天津風「悩みがあるのなら聞いてあげるから…」
提督「……」(やべぇぇぇ!? なんだこのマーマ力は、たまげたなぁ… ていうかマズい、ネタバラシしにくいっ!!)
天津風「恥ずかしがらずに、ね?」
提督(覚悟きめよう…)
提督「実は…」
カクカクシカジカ
天津風「…なーんだ、よかったわ」
提督「…あれ? 怒ったりしないの?」
天津風「? なんでおこる必要があるの? 確かにこんなことするのはあれだけど」
天津風「それよりも安心のほうが大きくてね」
天津風「本当によかったわ、あなたが本気でああゆうことを言ったわけじゃなくて」
天津風「でもダメよ? もうこんなことしちゃ、特に島風には」
提督(サーセン、やめるつもり毛頭ないです。 あと島風にはもうやりましたごめんなさい)
天津風「ん! じゃあこれで終わり! さ、連装砲くん、帰りましょ」
連装砲くん「きゅきゅっ!」テトテト
天津風「…ああ、それとね、あなた」
提督「?」
天津風「別に…あなたのこと、全然嫌いなんかじゃないから……むしろ」
天津風「ううん、なんでもないわ、じゃあね!」ガチャ・・・バタン
提督「…最後よく聞こえなかった……」
≪古鷹≫
古鷹「あ、提督! 今からランニングですか?」
提督「お、おう、そんなところだ」
古鷹「私もご一緒してもいいですか?」
提督「も、もちろん」
提督(やべぇぇぇー ルーレットによりターゲットは古鷹になったが…)
提督(予期せぬ出会いなうえに、やっぱり嫌う点が見当たらねぇーー!!?)
提督(やばいやばい、とにかく走りながら考えないと…)
提督「さて! 走ろうか!」
古鷹「はい! 今日は負けませんよ!」
running・・・
提督(やっべぇー!! 古鷹との勝負が予想以上の接戦で考える暇なんかなかったー!!)
古鷹「はぁはぁ…やっぱり提督は速いですね」
提督「そ、そうか? 俺は足は遅い方だと思うんだけどなぁ、あはは」
提督(もういい、こうなりゃヤケクソだ…)
提督「…なぁ、古鷹、前々から言いたかったんだがな」
古鷹「はい?」
提督「俺はお前が、嫌いだ」
古鷹「え………」
提督「最近毎日毎日俺がランニングしようとするとついてきて」
提督「走るときにも遅い俺を追い抜けばいいものを後ろからついてくるように走って…」
提督「なんだ? 足の遅い俺をバカにしているのか!?」
提督(ぅわ当てつけすぎる…)
古鷹「そっそんなこと…」
提督「俺だって必死に走っているというのに…!」
提督「お前はお前のペースでキチンと走ってくれ、それがせめてもの礼儀だろう(?)」
提督(自分でも何言ってるのかわかんないくらいの謎理論を展開してしまった…ドウスンダコレ)
古鷹「…そんな……私………」
古鷹「ふえぇぇぇん!!」
提督(あ、やべぇ、ガチ泣きだこれ)
古鷹「私、訓練時代からずっと足が遅くてっ頑張ってランニング続けてて」
古鷹「やっと人並みくらいに走れるようになったのが嬉しくて…! せっかくだから提督と一緒に頑張って走ろうって!」
古鷹「酷いですっ…バカにしている、なんて…!」グスッグスッ
提督「ふ、古鷹ー?」
古鷹「なんですか……」チラッ
提督「ど、ドッキリ大成功ーー!!……」
古鷹「え?」ポカーン・・・
カクカクシカジカ
古鷹「提督最低です」
提督「知ってた」
古鷹「ひどいですよー!! 私すごい気にしてたんですからね!足が遅いこと!」ポカポカ
提督「いてて、叩かないでくれよー」
古鷹「本当に気にしてたんですよーー!!」
提督「ごめんて…」
古鷹「ならこれからずっと一緒にランニングすることっ!」ズイッ
提督「わ、わかった……というかそんなことでいいのか?」
古鷹「遅れたらお仕置きですからねっ!」プンッ
提督(かわいい、これが天使フルタカエルか……)
古鷹「…て、提督? なんでお祈りのポーズしてるんですか…?」
≪サラトガ≫
提督「ああああああああああああああ!!!!」
提督「おっぱいおっぱい!!」
提督「サラのおっぱいいいいいいあああああ!!!」
提督「あれはダメだ…もはや凶器の域だ……」
提督「というかあの中破の格好、絶対誘ってるだろっ!?」
提督「とういわけで今回の相手はサラトガ! このアメリカンお姉さんは、提督の嫌い宣言に、耐えることができるのでしょうか!」
サラトガ「提督、失礼しますね」ガチャ
提督「来てくれてありがとう、とりあえず座ってくれ」
サラトガ「Thank you 大丈夫?疲れてないですか?」
提督「…ちょっと眠れなくてな」
サラトガ「Really!? 無理はいけません、サラが癒して……」
提督「それなんだ…」
サラトガ「はい?」
提督「お前のその言動が原因なんだっ!」
サラトガ「ど、どういうことですか!?」
提督「俺は!お前が!嫌いなんだ!」
サラトガ「……」
提督「正確にはお前の乳」
提督「俺は!駆逐艦みたいな!慎ましい胸が!好きなんだよォー!!」
提督(正直、扶桑とケッコンしてる時点でそんなわけないんだけどな)
提督「……わかったか」ゼェゼェ
サラトガ「…Sorry まったく意味が分からなかったです」
提督「だから!お前のそれが俺の前にあるだけで俺は…ムグッ」
サラトガ「提督、嘘は言ってはいけませんよ」ギュッー
サラトガ「サラのおっぱい、柔らかいでしょう? うふふ、自慢なんですよ」ハイライトオフ
サラトガ「提督、正直になって…身を委ねて……そうです、いい子いい子」ナデナデ
提督(あ^~ダメになる~)
提督(( ゚д゚)ハッ!マズいマズい、ネタバラシしないとアカン!!)
サラトガ「どうして?こんなウソついたの?」
提督「じ、実はな…」
カクカクシカジカ
サラトガ「なーんだ、サラ、安心しました!」
サラトガ「Japanese's Dokkiri! そんなものもあるんですね、サラ、また賢くなっちゃいました!」
提督「はは、それは良かった」
サラトガ「うふふ」
提督「あはは…」
サラトガ「ということはサラのこと、好きなんですね」
提督「えっそれは…」
サラトガ「もう遅いです」
提督「あっ(察し) そっかぁ…」ドサッ
サラトガ「先ほど飲んだお茶に、睡眠薬を混ぜておきました」
サラトガ「ごめんなさい、提督、でも、すぐにそれもよくなりますから…」
サラトガ「うっふふふふ…!」
その後、俺は扶桑にすんでのところで助けられたらしい、なんとか助かった
あ、サラのおっぱいはすごい弾力d(日記はここで途切れている……
≪榛名≫
提督「ちょ、ちょっとサラので疲れた…」
提督「というわけで榛名にはぱぱぱっと言って、終わり!」
提督「大丈夫だってヘーキヘーキ!平気だから!」
榛名「提督ー? 入ってもいいでしょうかー?」コンコン
提督「お、噂をすれば、いいぞー」
榛名「失礼しまーす…」ガチャ
提督「ではさっそく本題の方に入ろう」
榛名「あ、あのっ…せ、せっかくですしお話しでも…」
提督「? すまない、今ちょっと疲れていて…」
榛名「そっそうですよね! すみませんでした!」
提督「まぁいい、続けるぞ」
提督「といっても要件は簡単だ ……榛名、俺はお前のことがきらいd(ガシャーン!
榛名「あ、ああ、すみません、よく聞こえませんでした」
提督(怨念使いですかこいつは…!? 俺の後ろの窓割れたんですけど…)
提督「だから俺はお前のことが嫌いなんだ」
榛名「ふーん、へぇー、ほーん…」
榛名「なるほど! 提督は私のこと、好きなんですね!」
提督「ちょ、話聞いてた?」
榛名「え? だって提督が私のこと嫌いだなんて言うはずがないじゃないですか!」
榛名「というか本当に私のことが嫌いだというなら…」
榛名「…榛名、ちょっと大丈夫じゃないんですけれど…」ハイライトオフ
提督「ひっ…」ビクッ
提督(やばいやばいやばい、これもうネタバラシしないと俺が死ぬっ!!)
榛名「私の聞き違いですもの! ね!提督」
提督「あ、あのな、榛名、実はな…」
カクカクシカジカ
提督「というわけなんです…」ビクビク
榛名「…そうですかー……」
榛名「あれっ!? ということは提督は私のことが嫌いじゃない、つまり好きってことですね!!」
榛名「ということはこれは愛の告白!? きゃー、榛名、プロポーズされちゃいましたー!!」
提督「あ、いや、そういうことではなく…」
榛名「えっ…?」
提督(あっこれやばい目だ、嫌いじゃないけど好きじゃないとか言ったら殺られるやつだ)
提督「つっ、つまりだな、い、今のはいったん取り消しでまた後々で…」
榛名「後々…? ああ、なるほど…今は恥ずかしいから、ってことですね!」
榛名「わっかりましたぁ! 榛名、待っていますからね うふふふ!」ガチャ・・・バタン
提督「……なんか、さらにどっと疲れたんだけど…」
≪不知火≫
不知火「…あ、司令官、おはようございます」
提督「ん……ぅうん?」
不知火「招集の時間にこちらに来たのですが提督が寝ていらっしゃったので」
提督(あー、そうだ、榛名のあとに不知火にもやるつもりだった…寝ちゃったけど)
提督「それでぬいぬい、この体制はどういうことだ?」
不知火「はて?俗にいう膝枕、というやつですが…あとぬいぬい言うな」
不知火「硬い畳では首が疲れてしまうと思ったので…失礼でしたか?」
提督「…まぁ行為どうこうで何か言うつもりはないよ」
提督「…ただ……」
不知火「ただ?」
提督「扶桑のと違って柔らかくないから、なんかなぁ…」
提督「はっきり言って畳で寝たのと同じぐらい首が疲れてるっていうか」
不知火「…そうでしたか」
提督「あーそれとさ」
不知火「はい?」
提督「寝言の延長位で聞いてほしんだけど、不知火、まじめすぎて苦手なんだよね」
提督「遊びがないっていうかね、まぁそんだけ」
不知火「…そうですか」
不知火「…」
不知火「……司令、どうしたらもう少し遊びのある生き方ができますか?」
不知火「…他の人にもよく言われるのです、『不知火はつまらない』と」
提督「…不知火お前…泣いて…」
不知火「…ないてなんか…ないです…ただ、不知火はどうしたらよいのか…!」
不知火「…ある程度は、我慢しようと思っていましたが…司令にも言われると…!」ズズッ
提督「あーっとな、お前の性格からして、ムードメーカーみたいにはなれないだろうよ」
不知火「…そんな」
提督「…でもな、お前にもきちんと面白いところ、あると思うぜ、しようとしないだけで」
不知火「…本当にそうでしょうか」
提督「ああ、時には周りを気にせずみんなと笑ったっていいんだぜ?」
提督「我慢だけはすんなよ、仲間との団欒で笑う権利は、俺にも奪う権利なんてないんだからな」
不知火「…司令……」
提督「ああ、それとな…」
カクカクシカジカ
不知火「見損ないました」
提督「ごめんて」
不知火「あれですか? あのいい話の部分もドッキリの一環ですか?」
提督「あ、それは違う」
不知火「そ、そうですか、では膝枕の感想も…」
提督「あ、それは本心、だって不知火鍛えすぎて太もも筋肉ばっかなんだもん……あっ」
不知火「……不知火に落ち度でも…?」
提督「ないです。」
不知火「よろしい……ふふっ」クスッ
提督「あ、今笑った!」
不知火「えっ!? 笑ってませんよ!もし笑ったとしてもそれは無様な司令に対してですよ!」
提督「なっ!? ぬいぬいひどっ!?」
不知火「だからぬいぬい言うなー!!」
≪蒼龍≫
蒼龍「ねぇ~、ていとく~」グデー
提督「なんだ蒼龍執務中の俺の目の前でソファーに横になって気持ちよさそうにするな羨ましい」カリカリ
蒼龍「サラトガさんに食われたって本当ー?」
提督「誰情報だよそれ…」
蒼龍「サラトガさん本人」
提督「はぁ…また青葉にバカにされるネタが……」
蒼龍「じゃあ提督はまだ童貞なんだー」
蒼龍「あはは~」
提督「……蒼龍さんよ」
蒼龍「あ、なになに、怒っちゃった?」
提督「ふざけんな!」
蒼龍「えっ……」ビクッ
提督「俺が今までどれだけそれを気にしてきたと思っている!!」
提督「生まれてこの方彼女なんてできたことない、彼女いない歴=年齢のダセェ男だよ!!」
提督「でもよぉ…それを笑うなんて最低だよ……」
提督「最低だよっ!!」
蒼龍「え、いや、そんなこと…」
提督「いいよな、蒼龍は、さぞ彼氏とかにも事欠かないだろうな」
提督「俺みたいなやつを嘲ることができるようなやつは…」
蒼龍「違うよ!」
提督「…え?」
蒼龍「私、彼氏なんていたことなんてないもん…!」
蒼龍「別に提督のことバカにしてたわけじゃないもん…むしろ安心したよ! …なのに」
蒼龍「そんな言い方…ひどいよ……私だって気にしてないわけないじゃん……」
蒼龍「ひうっえぐっ……もういいよ、ごめんね、かえる」
提督「…ちょ、ちょっと待ってくれ!」ガシッ
蒼龍「な、なに…?」
提督「…実は」
カクカクシカジカ
蒼龍「へーほーふーん……何か言うことは?」
提督「ごめんなさいでした」
蒼龍「そんな謝り方じゃ甘いよ、もっと誠意見せてホラホラ、じゃないとサラトガさんのデマ、尾ひれつけてみんなに流すよ」
提督「へぇっ!? 許してください、なんでもしますから! …あっ」
蒼龍「……ん? 今、何でもするって言ったよね?」
提督「え、それは…」
蒼龍「そ、それじゃあさ…わ、私の、彼氏になってよ……そんで今度、で、デート、しよっ?」
提督「え、でも俺扶桑とケッコンしてるし……」
蒼龍「提督」ガシッ
提督「え、はい」
蒼龍「いいから、黙って、私とデートしなさい」
提督「あっはい…」
ーーー二航戦の部屋・・・
蒼龍「提督と、デート、でぇとっ!!」
蒼龍「何着ていこうかな~、迷っちゃうよ~」
蒼龍「えへへへ~…」デレデレ
飛龍(な、なんか蒼龍がすごいハイテンションなんだけどー!??)
≪朝霜≫
提督「…朝霜が元気すぎてつらい」
提督「確かに元気なのはいいことだ…だがだからこそ……」
提督「その元気な姿を涙で染めてやりたくなるじゃないかッ!!
・・・
朝霜「だぁーー!!いい風呂だったなー、清霜ー!」
清霜「なんか朝霜おじさんみたーい」
暁「まったくよ! レディっぽくないわ!」
朝霜「レディかどうかはいいとしてよー、別に誰に見られるってわけでもねーからいいじゃねぇかよ」
暁「大事よ!んなっ!」
提督「そうだぞー、大事だぞー」ナデナデ
暁「だから頭をなでなでしないでってばっ!」
朝霜「おー、司令じゃねぇかー、どうしたんだ?」
提督「ちょっと用がな、お前に」
朝霜「あたいに?」
清霜「じゃあ私たちは先に行ってるね~」
朝霜「あいよー …で、何の用だい?」
提督「…さっきの話とも関係するんだがな…お前は礼儀というのを覚えろ」
朝霜「あーへいへいわかってるって!?」ドンッ
提督「へいへいじゃねぇだろ、こっちは真面目に話してるんだよ」
朝霜「し、司令…?」
提督「(風紀)荒れてんだよなァ、お前のせいでよー」
提督「わかる? 礼儀? お前さ、なめてんだろ、いろんなこと」
提督「俺への態度もそうだけどさ、戦う時もよ」
提督「これは一応戦争なんだよ、おい、聞いてるのかよ」
朝霜「そ、そんなごど…」ウルウル
提督「泣いたってダメだぜ? 今まで適当抜かしてきたのはお前の方なんだからよ」
朝霜「ぢ、ちがっ…あたいは…ただ……」
提督「ただなんだよ」
朝霜「周りが暗いのがいやで…あたいだけでも明るく振舞おうと思ってよ…!」
朝霜「ぢがうんだよ…別になめでるどかぞういうんじゃないんだよ…」
朝霜「ぞうみえだならあやばるよ…ごめんなざい……」
提督「…朝霜、顔上げろ」
朝霜「…」スッ
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
朝霜「…ふぇ…?」
カクカクシカジカ
朝霜「…お前よぉ……」
朝霜「マジで司令怖かったぜ? てかあたい泣いたぜ?」
提督「お前の泣き顔、新鮮でよかったぜ!」グッ
朝霜「グッ じゃねぇよ! マジ怖かったんだぞー!」ポカポカ
提督「いてて、ごめんよ、だってやってたらだんだん楽しくなってきちゃって」
朝霜「お前鬼畜だぁーーーー!!!」
≪霞≫
霞「艦隊、帰投したわ、報告を聞きなさい」
提督「あいよー」
霞「『あいよー』じゃないでしょ! きちんと返事位しなさいな!」
提督「…はいはい」
霞「はいは一回!」
提督「…はい」
霞「ったく…じゃあ行くわよ」
・・・・
霞「…以上よ」
提督「…はい、ありがとなー …あ、そうだ」
霞「な、何よ! 触んないで!」
提督「…補給しろって言いたかっただけなんだが」
霞「補給なの!? それにしたって肩に手をのせる必要はないじゃない!」
霞「もういいわ、勝手に補給してるから、あなたは報告書をはやく仕上げてなさい」
提督「…」ブチッ
提督「…てめぇさっきから聞いてればよ、随分言いたい放題言ってくれるじゃねぇか」
霞「なに、口答え!?」
提督「うるっせぇんだよ!! いっつもグツグツグツグツよ!」
提督「お前の発言でどんだけこっちがストレス溜まってんのかわかってんのかよ」
提督「上からも態度悪いのは管理責任者がどうこうとか言われてよ、胃に穴が開きそうなんだよ!」
提督「お前にはそんな苦労わからねぇからいいよな!!」
提督「はぁはぁ…(やべぇ、ドッキリやるつもりじゃなかったのに)」
霞「…終わり?」
提督「なっ、てめぇっ!? ぐふっ」ドンッ
霞「仕事は遅い、ミスも多い、規律守らない、時間守れない、そのくせ態度だけはでかい」
霞「それがあんたなの、わかる?」
提督「ぐっ…」
霞「なにか反論があるなら目を見て言いなさいな」
霞「…続けるわよ? そんなあなただけどね、唯一救いがあるのよ」
霞「それはわたしに好かれていることね」
霞「そのおかげで最初の頃あんなにひどかったのに、今はそれなりにマシになってきてるじゃない」
提督「…は?」
霞「は? ってなによ …ああ分かったわ、普通好きな人にこんなボロクソいうのかってことね」
霞「わたしの愛情表現はこうなのよ、好きだからこそあなたにはかっこよくあってほしいの」
霞「…ったく、何言ってるのかしら、わたし」
霞「…ほら! はやく執務室にもどって報告書書いてらっしゃいな」
提督「…え、あ、うん…?」
霞「あ、待って、シャツが出てるわ、ほら直してあげるからこっち来なさい」
提督「…え、ああ」
霞「…よし、完璧ね、ほら、いってらっしゃい!」
提督「…あ、ああ」
霞「扶桑さんに迷惑かけないようにねー!」
霞「…まったく、わたしがいないとダメなんだから、あのクズは…ふふっ」
≪番外編① 夕立デート編≫
夕立「起きろーー!! っぽいー!!」
提督「いやだー!寒いー!布団から出たくないー!!」
夕立「提督さん、デートしてくれるって言ったっぽいー!!」
夕立「頑固なやつめぇー!! そういう提督さんには…こうっぽい!」
提督「ファッ!? へぶぅ!」ドスン!
夕立「ふっ、42000馬力をなめるなっ…!」キリッ
夕立「いいからはやく着替えるっぽい!」
提督「しょうがねぇなぁ…」
・・・
夕立「提督さん提督さん! 次あれ乗りたいっぽい!」
提督「はいはい焦るなー、ジェットコースターは逃げないぞ」
夕立「おぉー! これすっごい高いっぽい!」
夕立「落っこちる時どうなるのかな、かなっ!?」
提督「夕立、興を冷ますかもしれんがな、こういうのは案外見かけより怖くなかったりぃーーー!!?」
夕立「ヒャッホーーー!!」
提督「うわぁぁぁぁぁぁ!!??」
夕立「速いー! 楽しいー!」
提督「は、速すぎィ!!」
夕立「わぁー… ってもう終わりっぽい?」
夕立「なんか不完全燃焼っぽい…」
提督「いや、もう十分堪能したよ…」
夕立「はいっ! もう一回並ぶっぽい!」
提督「あ、じゃあ俺はあそこのベンチで…」
夕立「…」ウルウル
提督「だぁー! わかったって!乗ろう、乗るぞ!!」
夕立「やったー! 提督さん大好きー!」
≪五月雨≫
提督「…五月雨、といったらなにが思い浮かぶだろう…」
提督「ドジっ子キャラ、健気キャラ、etc…」
提督「…だが俺はあえてアイツの綺麗な髪を推すぜ!」
五月雨「し、失礼しまーす」ガチャ・・・
提督「…おお、来たか」
五月雨「えーと、五月雨、なにかやっちゃいましたか…?」
提督「…ふむ」
提督「お前は何もしていない」
五月雨「はぁー、よかったー…ってごめんなさい! 話の途中でした!」
提督「……俺は、綺麗な髪が好きなんだ」
五月雨「…へ? 何の話です??」
提督「…だから、扶桑とケッコンした…だが」
提督「足りんのだッ!!」クワッ
提督「お前のその長くて綺麗な髪をハスハスペロペロジャブジャブするのだ…!」
五月雨「ひっ!?」
五月雨「き、気持ち悪い…!」
提督「そうだろう、お前は恐らく拒絶するだろう、だから…」
提督「おれはお前を憎み、嫌うことにした」
提督「だがお前の髪は美しい…! だからお前を殺したあとでその髪だけはいただくとしよう」ユラァ・・・
五月雨「ひっ! こ、来ないで…!」
提督「だいじょうぶ…! 痛くはしないよー… ふひひっ!」
提督「さぁその綺麗な髪を、よこせぇッ!!!」
五月雨「い、いやあああああああああああ!!!」
ガチャ!
提督「む、何者dごはっ!!?」
山城「いくら、なんでも、気持ち悪すぎるわーーーーー!!!!」ドガァァァァン!!
提督「ぐふっ……」チーン
山城「ふぅ、大丈夫だった?」
五月雨「は、はい、ありがとう、ございました…」
五月雨「……」ブルブル
山城「そうよね、怖かったわよね…」ナデナデ
山城「一から説明してあげるわ」
カクカクシカジカ
五月雨「…ほんっと最低」
山城「でしょ?」
五月雨「いくら何でも限度ってものがあります!」
山城「あれトラウマもんよ…」
山城「本当に大丈夫? 怖くないかしら」
五月雨「大丈夫です! だって…」
五月雨「…山城さんが、守ってくれるから(小声)」ポッ
山城(? なんでこの子赤くなってるのかしら)
五月雨の提督への感情がー893 になった!
五月雨の、山城への感情が+1145141919810 になった!
≪飛龍≫
飛龍「ねぇ提督ー」
提督「なんすかー…」
飛龍「大丈夫? ぐだーっとしてるけど?」
提督「いや、何でもないよ、ちょっと眠いだけ…」
提督(五月雨にクソみたいなことして山城に殴られて気絶してたなんて言えないし…)
飛龍「そう? ダメだよキチンと寝なきゃ」
提督「おう、気遣いありがとさん、で? わざわざここに来たってことはなんか言いたいこととかあるんじゃないのか?」
飛龍「え、えーとね、今月ちょーーーっと厳しくて…」
提督「…まぁお前にはキチンと働いてもらわないといけないし……」
提督「…しょうがねぇ、今夜だけな」
提督「間宮さんには俺が言っておくから、好きなだけ食べてこい」
飛龍「やった! 提督大好き!」
提督「はいはい」
飛龍「じゃあありがとうねー!」ガチャ・・・バタン
提督「ふっふっふー」
提督「計画通り…! これで飛龍はたらふく食べるだろう、それを咎めて、終わりっ!」
提督「HAHAHA! 完璧だっ!」
翌朝・・・
飛龍「ふー、昨日食べ過ぎちゃったー、まだお腹いっぱい」
提督「おい飛龍!!」
飛龍「あ!提督ー、昨日h「どういうことだっ!?」
飛龍「へ? 何が?」
提督「何がじゃないだろ、なんだこの請求額!? 一人が一晩で食う値段じゃねぇぞ!?」
飛龍「えー、そんな行ったんだ、まぁ鳳翔さんのところでお酒あけて飲んだしねー」
飛龍「ごめんね? まぁ提督お金持ちだし…」
提督「…ふざけるな! 俺のお金だって無限じゃないんだぞっ!?」
提督「それに好きなだけとは言ったがそんなに自由に使うやつがどこにいる!?」
提督「まったくもって常識が欠けてるな、お前は」
提督「お前がそんなにクソだとは思わなかった、これは解体すら視野に入るレベルだな」
提督(ふふ、これだけ言えばこいつもさすがに…ってあれ?)
飛龍「ふっふふっ、くふっ…」クスクス
提督「何が可笑しい!!?」
飛龍「っははは! ドッキリ大成功ーー!!」
提督「…へ?」
飛龍「その請求書は嘘! 本物はこっち」スッ
提督「…え、少ね…」
飛龍「間宮さんと鳳翔さんに頼んで、請求額でっち上げておいたのよ」
提督「じ、じゃあさっきの金額は…」
飛龍「うーそっ♪ さすがの私もそんな非常識なことしないわよー! 提督ひどいなー!」
提督「…な、なんでそんなこと…!」
飛龍「知ってるんだから、蒼龍から聞いて」
飛龍「提督がみんなにドッキリしてるって、だから蒼龍の敵討ちだ!って」
飛龍「いやー、見事にはまってくれたねぇ、て・い・と・く・?・w」
飛龍「ねぇ、悔しい?悔しい?w」
提督「クソぁーーーー!! はーめーらーれーたー!!」
飛龍「あっはっはー!! それが聞きたかったのさー!」
飛龍「あーっはっはっはっはーーー!!」
≪皐月≫
皐月「しれーかん、呼んだ?」ガチャ
提督「来たか、早速話をしようか」
皐月(な、なんかマジメな話…みたい……)
提督「お前がここに来た時から、言いたいことがあったんだ」
皐月「な、何かな?」
提督「…かわいい」
皐月「…ご、ごめん、よく聞こえなかったんだけど」
提督「お前は可愛すぎるんだよぉー!!」
皐月「へ?」
提督「お前は一々仕草や発言がかわいいの! わかるこの罪深さ!?」
皐月「え、えーっと、褒めてくれてる、ってことでいいの?」
提督「いや、ちゃう、本題はこっからや」
皐月「え、ここから?」
提督「…そんなかわいいお前に、とある筋から情報が入った…」
皐月「とある筋ってなんだよっ!?」
提督「お前に『彼氏ができた』という衝撃の報告だ…!」
皐月「はっ? はぁぁぁ!!??」
提督(もち嘘よ★)
提督「許せん…何の報告もナシに交際だとッ…!?」
皐月「いやいやいやいや!! 待ってよ、ボクそんな覚えない…」
提督「殺人犯って大体そういうんだよ、覚えがないって…」
提督「ショックだよ…お前が……俺は別に交際がダメなんて言ってない、だが報告もなしにとはたるんでる…!!」
提督「そんなこともできないようではそのうち駆け落ちとかしそうだな、うん、じゃあ解体しよ」
皐月「え、かい…たい?」
提督「おう、必要な時に駆け落ちしていませーんじゃ困るもん」
皐月「ま、待って、待ってよ! ボク本当に…!」
提督「んじゃ、工廠、行こうか」
皐月「司令官っ!!? やだっ!やだやだやだやだ!!! 解体されたくないーーー!!」ズルズル
工廠・・・
提督「はーい、これお前の解体証明書ね、キチンと見てね」
皐月「いや、いやだよぉ…」ポロポロ
提督「きっちり見ろって言ってんだルォ!!??(あぁ、たまらんたまらん)」
皐月「ひっ!?」
皐月「な、なんだよ、たかがこんな書類のどこを見ろ…って……」
書類君「ドッキリ大成功ーーやで!!」
皐月「はい、はい? うん? え??」
カクカクシカジカ
皐月「…司令官」
提督「はい、なんでしょう、皐月様」
皐月「…ボクもう人のことを信じられなくなりそうだよ」
提督「はい」
皐月「…はい、じゃないだろう? ボクはこんなに傷ついたんだから」
提督「はい、今回はやり過ぎたと切実に反省しております」
皐月「謝って済むと思ってるの? ボク本当に怒ってるよ?」
提督「はい、許しは請いません、ですがせめて皐月様のために何かやらせていただきます」
皐月「ふんっ、まずはボクの部屋を掃除してもらうから、ついてきてね、駄犬」
提督「っ…はい」
長門(…羨ましいと思う私は異常か?)←見てた
陸奥(異常よ、長門)
長門(こいつッ、脳内に直接ッ!?)
≪夕張≫
提督「おーい、明石いるかー?」
明石「はいはいはーい? なんですか提督、ついに頭の修理の方、ご検討していただけましたか!」キラキラ
提督「ちゃうわ、夕張来てる?」
明石「あー、あー、あぁ、例のアレですか」
提督「そう、そのためにこんな偽装書類まで作っちゃいました」ピラッ
明石「うわー、その労力執務に使えばいいのに」
提督「うっせぇ、てかこの額の半分くらいは事実だし」
明石「…え?」
提督「まあいい、もう行くからな」
明石「は、はーい、健闘を祈りますー!」
・・・
提督「うっわぁ…もうオイル臭ぇ」
看板くん「これより夕張さんの作業場!」
提督「ここかぁ…ええやん! …よし!」
提督「おい、夕張! これはどういうことだッ!!」バァン!
夕張「あ、提督、いらっしゃ…」
提督「挨拶なんていい、なんだこの金額!?」
夕張「あ、え、えーっと、それはーー… 先月使いすぎちゃたかな?」テヘッ
提督「なにがテヘッだこの腐れ軽巡!! これのせいで今月の運営費は赤字だぞ!?」
夕張「む、その言い方はひどくないかしら、そもそもある程度の範囲で好きなだけ作っていいって言ってるのは提督じゃないの!」
提督「うるさーーい!! ともかくこの赤字をどうにかしなければいけない」
提督「カモン、男衆!!」パチン!
ゾロゾロゾロ・・・
夕張「ちょ、ちょっと、何する気よ…あんたたち…」
提督「第一班は夕張を拘束しろ、それ以外はこのガラクタを解体するために外に運ぶぞ」
夕張「なっ、やめてっ! 離しなさい! 離して!」
提督「…なんだこのゴミは、たまげたなぁ」ポイッ
夕張「ああ! 試験中だった私の発明品ー!!」
提督「…ん? っは、なんだこれは! ガキのおもちゃか!?」
夕張「っ!! やめてっ!! それは、それだけはっ!!?」
男「…ああ言ってますが」
提督「…構うな、持って行って解体だ」
夕張「そんな…! 待って、待ってよぉ……!」ポロポロ
夕張「それは暁ちゃんたちから頼まれた、大事なものなのよ…!」
夕張「電ちゃんへの誕生日プレゼントにって、下手な設計図まで持ってきてくれてぇ…」
提督「…ふんっくだらん」ガシャーン!
夕張「ぁぁぁ…ああああああああああ!!!!」
提督「…うなだれていないでこっちを見ろ、夕張」
夕張「クソッ…がァ…!!」ガバッ
提督「…」ニマァ・・・
板くん「ドッキリ大成功ーー!!」
電へのプレゼント「いえーーい!」
夕張「…へ……?」
カクカクシカジカ
夕張「クソがァ!!」グッ
提督「落ち着いて下さい夕張さん」
夕張「いやこんな鬼畜なことやる、普通!?」
提督「だってお前資材の横領すごいんだもん、一度お灸据えてやらんと、って思って」
夕張「…あ、え、えーっと、何のことかしらー、あはははー…」
提督「隠さなくていいぞ、もうバレてるから」
夕張「…でもみんなのお願いとか聞いたらどうしても資材が足りないのよ!」
提督「ハァ、しょうがねぇなぁ… よし上に予算の追加申請ぶち込んでやるぜ!」
夕張「ほんとっ!? やったぁ!」
提督「ただし」
提督「次また変なものに資材を使ったらスクラップだ、ちょうどあんな風に」
夕張「はーい…ってそれは私が半年の歳月を費やした『隠してる特殊性癖暴露しちゃうゾ』装置ィーー!!??」
夕張「ぁぁぁああああああ!!!」
提督「これでこりろ」
この後、夕張は少し反省しました
ちなみにプレゼントは提督が壊す寸前にすり替えておいたため後日無事暁たちに届けられました
≪明石≫
提督「次は明石だー!!」
夕張「おー!」
提督「てかいいの? 同じ工廠籠り勢としてドッキリは」
夕張「誰が工廠引きこもり根暗ニートですか」
提督「誰もそこまで言ってねぇよ」
夕張「どうせもう私は被害にあったんだから、明石も巻き込んでやろうということです」
提督「ただなぁ…どうもバレてるっぽいしなー… あ、そうだ!」
提督「夕張、お前暁に頼んで来い、----とな!」
夕張「ぅっわぁ…駆逐の子たち巻き込むなんてサイテーね、提督…」
再び工廠・・・
明石「♪~ …ってあら暁ちゃん、珍しいね、一人かしら?」
暁「…あがしさん…ひどいわ…!」ポロポロ
明石「え!? ど、どうしたの暁ちゃん、なんで泣いて…」
暁「どうじだのじゃないでじょ!? あがつきたちの大切なプレゼンド…壊したって!!」
明石「そ、そんなことっ!?」
暁「証拠だって…あるわ”!! これよ!」
人形「ボロボロにされちゃった///」←夕張の時に壊した偽物のプレゼント
提督「…おい、明石、なに、やってんだ……?」
暁「あ、じれいかん…! 聞いて、明石さんにね、電へのプレゼント、ごわされっちゃってぇぇ!!」ビエーン!
提督「なんてことを…!」
明石「ち、違うんです提督、これは…!」
提督「…どういう経緯でそうなったのかはもういい、ともかく明石、俺はお前に失望したよ…」
明石「提督!? 話を…!」
提督「うるさい黙れ!! 俺の大切な駆逐艦を泣かせるようなやつの話など、信じるものか!!」
明石「そんな…」
提督「もういい、暁、夕張が新しいのを作ってやるらしいから、来いホイ」
暁「…うん」
明石「…これで私の人生、詰みですね……」
明石「信用第一の工作担当がこんなことしたって噂が流れたら…どうやったって…!」
夕張「…どうしたのよ明石」
明石「…なんでもないわよ…」
夕張「…辛いことでもあった? これ飲みなよ」
明石「…ありがと」
夕張「…んで、そのラベル見てみなよ」
明石「…? え、えーと…ど っ き り 大 成 功 …え?」
提督&夕張「「いえぇぇぇぇ!!! ドッキリ大成功ーー!!」」
カクカクシカジカ
明石「…はぁぁぁぁぁ!!!???」
明石「あーもう最悪ーー!! 絶対騙されないと思ってたのにーー!!」ムキー!
夕張「フッ、まだまだよのう、明石…」フッフッフ
明石「んなぁ!!! その顔むーかーつーくー!!??」
暁「…ねぇ」
提督「ん? どうしたあかつ…き……」
暁「…つまり司令官が全部悪いってことよね? そうよね?」
提督「あ、いや待って、鼻塩塩!」
暁「…電のプレゼントの怨み、ここで晴らすッ!」スッ
提督「ちょ、おい、夕張、助けっ!?」
暁「…もう、遅い…」
提督「ごほぉ!!?」ズガーン!
夕張「あー、ごめんねー、提と…く?」
暁「…逃げられると思うなよ…」シュン!
夕張「!? 速すぎッ!?」
ドガァン!
夕張「あ、悪魔…」ドスン・・・
暁「ごめんなさい、明石さん、次は何をすればいい?」
明石(こ、この子は…本気でヤバい子だッ!!)
≪大淀≫
大淀「はぁ…今日もですか…」ツカツカ
大淀「提督!! 今日の分の書類はまだですか!?」バァン!
大淀「っていない…?」
大淀「とはいえ書類は全然終わってないし…まさか…」ガチャ
提督「…Zzz」
大淀「やっぱりですかぁぁ!!?」
大淀「起きてくださいよ提督!! 執務全然終わってないですよ!? ねぇってば!?」
提督「…あ、ああ…すまない…今から急ぐよ…」フラフラ
大淀「もう、急いでください! こちとら毎日ギリギリで提出されるんですから困るんですよ?」
提督「…だい…じょうぶだ……もうすぐ…おわ……」ドサッ
大淀「提督? 提督…!?」
明石「提督ー、装備改修のことで質問が…」
明石「ってえ…?」
大淀「ち、違うのよ明石、なかなか書類が上がってこなかったから…」
明石「どいて」ドンッ
明石「提督ー、わかりますかー!」
提督「…ぁあ…」
明石「…うわっ!? すごい熱…」
明石「どうしてこんな状態で執務なんてさせようとしたの!?」
大淀「だ、だって執務を終わらせなきゃいけないし…」
明石「提督の命より執務が終わらないことの方が重大なの!? 大淀にとっては!?」
大淀「そ、そもそも提督がこんな状態なのわからなくて…」
明石「マスクだってしてるじゃないですか! それに朝の朝礼の時も様子が変だったし」
大淀「…」
明石「ああもういい! …提督、大丈夫ですよ、すぐに診てあげますからね…」
大淀「わ、私も手伝おうか…?」
明石「…大淀は執務でもしてればいいじゃない」
ガチャ・・・バタン
大淀「そんな…」
大淀「そんなつもりじゃ…なかったんです……!」
大淀「提督は大切な人で…」
大淀「明石に嫌われたくないのに…」
大淀「どうしていっつも空回りばかりなの…!」ウワァァン
大淀「ごめんなざいごめんなざいごめんなざい!!!」
・・・
提督「…どうする、あれ? 今にも壁に思いっきり頭ぶつけ始めそうだけど」
明石「見てても面白そうですが心配なのでネタバラシしますか!」
提督「おぬしも中々悪よのう…」
提督「すみませぇん…提督ですけどぉ……」ガチャ・・・
大淀「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ブツブツ
提督「…これアカンやつや、おーい、大淀ー!お・お・よ・どーー!」
大淀「…はっ!? 提督、申し訳ありませんでしたっ!!」
大淀「って提督!? ご病気は大丈夫なんですか!?」
提督「えーっとだな…」
カクカクシカジカ
大淀「え、えええ!!??」
提督「すんませんでした!」
明石「サーセンシタ!」
大淀「…まぁいいでしょう、許します …が一つ聞きたいことが」
提督「あら意外とあっさり、んで、聞きたいことって?」
大淀「少しは、私の反応、楽しめましたか?」
提督「え、いや、え、はい な、なんでそんな質問を…?」
大淀「…よくよく考えたら、提督ってあまりストレス発散できてないんじゃないかと思いまして」
大淀「それで、このドッキリでの私の反応を見て面白いと思ってくれれば少しはそれが和らいだかなって」ニコッ
提督「Oh…Angel…!」
明石「良かったですねぇ! 大淀が優しくて!」
提督「だなー! さて今日は気持ちよく睡眠といこうー…って、ん?」ガシッ
大淀「ドッキリは許しましたよ? でもーーーー」
大淀「て・い・と・く・? し・つ・む、まさかお忘れではないですよね?」ニッコリ
提督「Oh…Demon…!」
≪天霧≫
天霧「おお、提督、奇遇だな」
提督「……あ、ああ、天霧か…うっす」
天霧「…? どうした、私をジッと見て…」
提督「いや、腹筋すげぇなぁ…って」
天霧「ああこれか、訓練の賜物というやつだな」
提督「そ、そうか…」
天霧「? どうしたというんだ? もしかして私の魅力に取りつかれたかー?」ニヤニヤ
提督「…いやな、むしろその腹筋が…」
提督「女性差別とかそういうんじゃないんだけど、そこまで腹筋がすごいと女性としての魅力がその…」
提督「俺の個人的な意見だからあまり気にしないでほしいがな」
天霧「…私に、女性的な魅力が……ないっ!?」
提督「いやまぁ俺個人の意見で…」
天霧「…ふっふっふ…」
天霧「あーっはっはっはっはーーー!!」
提督「ど、どうした天霧!? 気でもおかしくなったか!?」
天霧「いやな…むしろ嬉しいんだ…だってそれほどに鍛錬の成果が出ているということだろう?」
天霧「戦士としては最高の栄誉じゃないか!」キラキラ
提督(やばい…すげえキラキラした目してるからドッキリだって言いにくい…)
提督(だが言うしかない…!)
カクカクシカジカ
天霧「っはっは! なんだそんなことか!」
天霧「すまんな、提督、期待していた反応ではなくて!」
提督「いや、むしろ天霧らしい反応で安心したぞ」
天霧「というか…」
天霧「今までのことがドッキリなのだとすれば、お前は私を女としてみているということでいいんだな」カベドン
提督「えっ…それは…」
天霧「…ふふっ、冗談さ」
天霧「あまりやんちゃはするなよ、提督!」
≪狭霧≫
狭霧「おはようございます、提督」
提督「ん…ああ、狭霧か、おはよ」
狭霧「寝過ぎは体に毒ですよっ! 起きてください!」
提督「はぁーい…」
・・・
提督「ごめんなー、扶桑が本営の方に出向だから色々手伝ってもらっちゃって」
狭霧「いえいえ、ここに来てからあまり提督とお話しする機会もなかったので、丁度よかったです」
提督「…なー、最近お前が来たと思ったら…もう秋イベ始まるんだよ……はぁ…」
狭霧「? 秋いべ? 何でしょうか、それ」
提督「あーいやなんでもないよーうん」
狭霧「そうですか? …あ、靴下脱ぎっぱなしじゃないですか!」
提督「え、マジ? 本当だ、ごめん 次から気をつけるよ」
狭霧「あー! これは燃えないゴミです! なんで燃えるゴミのところにあるんですかー!」
提督「え、マジ? 本当だ、次から気をつけ…」
狭霧「もう! いつもそうやって扶桑さんに迷惑かけてるんじゃないですか?」
狭霧「日頃から片付ける習慣があれば、こんなことにはなっていないのでは?」
提督「…」
狭霧「いつも片付けをしてくれている扶桑さんに感謝してくださいねー」
狭霧「さ、朝食でも作りましょう…か?」ガシッ
提督「…おうおう、さっきから聞いてりゃなんだ? 俺が家事の一つもしてねぇような言い草じゃないか」
提督「たまたまだよたまたまァ!! 俺はいっつも扶桑に厳しく言われてんだよ」
提督「着任二ヶ月程度のやつに知ったような口を利かれるとはな…ああイライラする!」
狭霧「も、申し訳ありませんでした…でも…!」
提督「おおん!? 『でも』なんだよオォン!?」
狭霧「…い、いい加減してください!!」
提督「ファッ!?」
狭霧「確かに提督はいつもは気を付けているのかもしれません! でも今日こうやってできてないじゃないですか!」
狭霧「偉そうな口をきいたのは謝ります! ですが日ごろから嫌々やっているから秘書官が私になった瞬間『ぱなし』になるんじゃないですか!?」
提督「お、おう…すまん」
狭霧「もうっ、片付ける側の気持ちも考えてくださいっ!」プンプン
提督「ちょ、ちょっと待った狭霧」
狭霧「なんですか、まだ何か…?」
提督「えーと実はー」
カクカクシカジカ
狭霧「はぁーーー!? どこからですか、そのドッキリ!」
提督「えーと、『おうおう、さっきから聞いてりゃ』から」
狭霧「結局普段から気を付けてないんじゃないですか!?」
提督「あ、扶桑に厳しく注意されてるのはホントだよ」
狭霧「なおのことなんで改善しないんですか!?」
提督「いやー面倒くさくてー…」アハハ
狭霧「…さて、ついてきてください」
提督「…ん? どこに?」
狭霧「洗濯所です! 提督には洗濯をする大変さを知ってもらわなきゃ!」
狭霧「そのあとはー…あ、食事を作ってもらいましょう! それからー…」
提督「…あー、これは全部やらされるやつだな…」
翌日・・・
扶桑「ただいま帰りました-」
扶桑「まぁ提督はまだ寝てるわよね…さて今日も洗濯を…ってあら?」
綺麗にたたまれた洗濯物「めっちゃ綺麗やろ?」
扶桑「(絶句) …いったい誰が…」
トントントントン・・・
扶桑「? 台所から音が…」
提督「お、お帰り扶桑」
狭霧「あ、お帰りなさい、扶桑さん!」
扶桑「…うそ…ここは…夢の…せか…い……?」バタンキュー・・・
提督「…扶桑!? どうした! おい!?」
≪木曾≫
駆逐s「木曾さんかっこいー!!」キャーキャー!
木曾「ふっ、そうでもないさ、鍛錬を積めばお前らだってこれくらいできるようになる」
駆逐s「励まし方すらかっこいー!!」キャーキャー!
提督「ぐぬぬ…木曾め…男である俺よりキャーキャー言われやがって…!」コソコソ
提督「…実際カッコイイのがまたムカつく…」
提督「…だがお前のそのカッコよさはあだとなるのだクーケケケケ!」
木曾「さ、帰った帰った、俺はこれから提督に報告しなきゃいけないからな」
駆逐s「はーい!」
執務・・・
木曾「提督、帰ったぞ」ガチャ
提督「おお、帰ったか、戦果はどうだ」
木曾「いつも通り、バッチリだぜ!」ピース!
提督「ふっ、流石だな」
木曾「おうよ!」
提督「…木曾」
木曾「ん? なんだ?」
提督「…お前ってカッコイイよな 見た目も良くて戦闘もできて駆逐だけじゃなく他の艦にも慕われてる」
木曾「まぁ強さとかは姉さんたちに負けるとこもあるけどな」
提督「…何よりそのマント、カッコよすぎだろ」
木曾「お、わかってるねぇ、俺もお気に入りなんだ、これ」
提督「だがそれではだめなのだっ!!」クワッ
木曾「!?」ビクッ
提督「艦娘たるものが上官よりカッコイイなんて許せん!!」
木曾「そ、それお前の個人的なひがみじゃねぇか!?」
提督「っ! と、とにかくそんなカッコイイのはダメだー!これに着替えてもらうぞ!」バァーン!
木曾「なっ、なんだそのフリフリの服は!? こんな服着てる艦娘そうそういねぇけど!?」
提督「うるさーーい!! これは提督命令だからな…嫌でも着替えてもらうぞ…」ジリ・・・ジリ・・・
木曾「や、やめろ、そんなフリフリ…やめろォ!?」
・・・
木曾「……」ズーン・・・
提督「…ざっけんなぁ!!」バァン!
木曾「なんなんだよ着替えさせといて!?」
提督「…クソッ! 誤算だった…木曾に可愛い服着せれば没個性になると思ったのに…」
提督「普通にクッソ可愛いじゃねぇかーー!!」
木曾「ひへっ!? か、可愛い…?」
提督「だー畜生! ダメだぁっ! なんかねぇのか…木曾を没個性化させるなんかは…」
木曾「か、可愛い…可愛い…えへへ///」
提督「……ねぇわ」
提督「しゅーりょー! …おーい木曾?」
木曾「なっ!? ん”ん! なんだ、提督?」フゥ・・・フゥ・・・
提督「? 顔赤いけどまぁいいや 実はな」
カクカクシカジカ
木曾「…」ズーン・・・
提督「というわけでドッキリでしたー てかこれドッキリって言っていいのかな?」
木曾「…そうかそうか……俺がこの服を着たってかわいいわけないよな、うん」
提督「? 別にそこは俺本心だったけどな」
木曾「!?」ボフン!
提督「木曾にフリフリとかミスマッチすぎて草ァ!!とかなると思ったんだけど普通に可愛くなっちゃったからなぁ…」
木曾「…あ、あのなぁ提督…!」
提督「? どうした?」
木曾「そういうのは相手選んで言えよなっ!!」カァァァ
木曾「そ、それじゃあな///」ガチャバタン!
提督「…え、マジどういうこと?」
球磨型の部屋・・・
球磨「ぎゃははは!!? 木曾がフリフリ着てるクマー!?」
木曾「なっ、ちげぇこれは…!」
多摩「…でも普通にかわいいにゃ」
北上「ね」
大井「そうね、普通に美少女ね、北上さんには劣るけど」
木曾「そ、そうか…? ま、まぁ一応もらっとくか…」
木曾(カッコイイはともかく…提督に可愛いって言われるなんてな…えへへ)
球磨&多摩((…雌の匂いがするクマ(にゃ)))
大井(北上さん…❤)
北上(夜ご飯なににしよ)
番外編②≪古鷹の加古へのドッキリ編≫
古鷹「もうー! 起きて加古!!」
加古「いやだぁー!あと五分ー!!」
古鷹「それもう3回目だよっ!?」
加古「寝たいー…Zzz」
古鷹「…というわけなんです」
提督「まぁアイツの寝る癖はすげぇとは思ってたけどそこまでとは…」
古鷹「今は何とか集合時間とかに間に合わせるようにしてるんですがもう危なっかしくて…」
提督「ふむ、じゃあ一度アイツの肝を冷やしてやれ」
古鷹「…どうやってですか?」
提督「もちろん…」ニヤァ・・・
提督「ドッキリさ」
・・・
加古「Zzz…ん?」パチッ
加古「げぇっ!!?? もう11時じゃねぇか!? 遅刻とかそういうレベルじゃないよこれ!?」
加古「アタシだっていつもはこんなに寝過ごさねぇのにーー!」
加古「古鷹ー! なんで起こしてくれなかったんだよーー!?」
加古「…古鷹?」
古鷹「…加古ってさ、自分勝手だよね」
加古「は、ハァ? なんだよいきなり」
古鷹「いっつもいっつもいっつも!!」
加古「ふ、古鷹…?」
古鷹「洗濯物は出しっぱなし!食器も洗面所にすらおかない!電気もつけっぱなし!!」
古鷹「約束もすぐ忘れるし、覚えてても絶対に遅刻する!!」
古鷹「私は加古の保護者じゃないんだよ!」
加古「け、けど起こすくらい…」
古鷹「…加古は一度でも私に「ありがとう」って言ってくれたっけ?」
加古「え …それは」
古鷹「言ってないよね!?言われてないもん!! なんで?別に姉妹ってだけで尻拭い全部やらなきゃいけない?それも感謝もされずに!?」
古鷹「もう限界なんだよっ!! 私にだって出撃もあるし、自分のしたい事もあるの!」
古鷹「あなたに構っていられない時だってあるんだよ!」
加古「…ごめん」
古鷹「それだけ?」
古鷹「今まで散々迷惑かけてきて、それだけ?」
加古「…え? あ、うん…」
加古「次から気をつける…それから…」
加古「…ありがと、古鷹」
古鷹「…そうだよ」ウルッ
古鷹「その一言でよかったんだよ!」ウワァァン!
加古「どうした古鷹!? 怒ったと思ったら今度は大泣きして…」
古鷹「…じ、実はね……」
カクカクシカジカ
加古「…なるほどな」
古鷹「…ご、ごめんね、きつい言い方しちゃって…」
加古「…いや、もとはといえばアタシのせいだしな」
加古「ビックリしたぜ、あの古鷹があんな声出すなんてな…」
古鷹「…演技でも、加古にきついこと言うの、辛かったんだからね…?」
加古「ごめんて、今後気を付けるよ、ほんとに」
古鷹「本当に本当に本当?」
加古「ホントにホントにホントだって」
古鷹「ふふっ、約束破ったら、今度こそ弾千発飲ませるからね」
加古「なんだそれ」ハハッ
・・・
提督「うむうむ、無事解決したようで何よりだ!」
この時誰も知らなかった・・・
医務室の保管庫から、睡眠薬が抜き取られていたこと
そしてそれを、このドッキリの為に古鷹が盗み出したものであることを・・・
≪足柄≫
足柄「提督ー! いるかしら!?」バァン!
提督「ん? おー足柄ーどしt「今日は合コンでしょ!?」
提督「あーだからそんなケバいかっこなのか、いってらー」
足柄「何言ってるの? 提督もいくんでしょ?」
提督「…そうだっけ?」
足柄「そうだっけじゃないわ! 前々から言ってたじゃない!」
提督「あー面倒くs「なーに面倒くさがってんのよ! ほら行くわよ!」
提督「マジかよ…そんなんだから合コン失敗しまくるんじゃ…」ボソッ
足柄「聞こえてるわよー!」
足柄「いいのよいいのよ!合コン連敗で男に避けられるなんて慣れっこなのよ!」
足柄「さー行くわよー!! 今日こそいい男をゲットするんだから!」
提督「…」ニヤッ
提督(俺が何の用意もなく合コンなんか行くかよ…てかそもそも俺扶桑とケッコンしてるし)
提督(今日の合コンメンバーは全員俺の知り合い、しかも軍内の! 仕込みなぞとうにすませてあるのだ)
提督(ちょぉぉぉぉっと心が痛むがまぁ…いいだろ)
提督(…久々酒飲めるし)
・・・
足柄「じゃ乾杯ーーー!!」
皆「乾杯ーー!!」
足柄「プハーー!! やっぱりビール最高ねっ!」
男①「あw足柄さん、泡でひげできてますよww」
足柄「なっはっは、気にしないー気にしないー!(こいつはチャラすぎてアウトね)」
提督(あー久々の酒うめぇー…)
男②「足柄さん、お注ぎしますよ」
足柄「あら、ありが…と」
男②「?」
足柄(タイプッ!! ド!ストライクッ!!)ズキューン!
足柄(整った顔立ち、適度な男くささ…これまで合コンやってて一番の当たりかも…!)
足柄「あ、あのっ、男②さんて…いくつ、なのかしらっ!?」
男②「今年で34になりますね」
足柄「しょっ、職業は…」
男②「…下っ端ですけど、軍人を…」
足柄(DO!GYO!SYA! 運命よね!? これって…)
足柄「じゃ、じゃあ…」
提督(堕ちたな(確信))ゴクゴク
・・・
足柄「でねぇー…その子がぁーー」グデェ・・・
男②「あ、あはは…そうですかー」
女①「さーて!そろそろいい時間だし、終わりにしますかー!」
提督「さんせー」
女①「うんうん! んじゃ、お金は割り勘でー」
イクラー? ゲ、ケッコウイッタナ・・・ イイダロコウキュウドリ
皆「ではっ! お疲れ様でしたーー!! 解散っ!」
足柄「あっ、あのっ…」
男②「ん? どうしました足柄さん?」
足柄(ええい! こうなりゃ勢いよ!)
足柄「ちょ、ちょっと気が早いかもしれないけど…と、友達から、どうかしら!?」
男②「…もちろん、足柄さんは元気でこちらを楽しくしてくれますから、友達、大歓迎です…」
足柄(イケるっ!)グッ
男②「…でも友達の先は…無理です」
足柄「どっ、どうして…」
男②「…ここでごまかすのも失礼かと思うので、キチンと言いますね」
男②「酒癖が悪いし、うるさいので、『その先』は絶対に無理です」
足柄「(絶句)」
男②「ごめんなさい」
・・・
足柄「提督、私って酒癖悪くてうるさいかしら」ズーン・・・
提督「そんなこと聞く前に俺の背中から降りてくれ…さすがに重い」
足柄「…」グスッ
提督「だぁー!! お前は酒癖悪くてうるせぇよ! けどな…」
カクカクシカジカ
提督「ってわけだから、アイツも全部本心ってわけじゃねぇと思うぞ」
足柄「…でも、提督はあの人に理由は適当に考えてって言ったんでしょ? じゃあやっぱり私、そんなにひどいんだ…」
足柄「…イヤよイヤよも好きの内、押して押して押しまくればOK! そんな風に考えてたわ、恋も、闘いも…」
足柄「…でもっ、でもっ!」グスッグスッ
提督「…はぁ …帰ったら鳳翔さんとこ行くぞ」
足柄「…え…?」
提督「言いたいことやら愚痴やら、溜まってるだろ、どーせ」
足柄「…いいの? 私めちゃくちゃうるさいし、迷惑かけるかもよ…?」
提督「…知ってるっつーの …ったく、いつからの付き合いだと思ってんだ」
足柄「…ごめんなさい、じゃあお言葉に甘えさせて頂くわ」
提督「自分の分の金は自分で払えよ?」
足柄「もう…わかってるわよ」
足柄「…ねぇ提督」
提督「んー?」
足柄「…ありがと」
提督「んー」
≪鈴谷≫
鈴谷「はぁ~マジ疲れた~…」
提督「…鈴谷」
鈴谷「ういーっす提督ー…」
提督「…どこに行っていたんだこんな時間まで」
鈴谷「他んとこの艦娘とショッピングー…熊野はあいにく出撃だったからね」
鈴谷(ホントは提督も誘いたかったけどね)
提督「どうやって行ったんだ、タクシーか?」
鈴谷「電車だよー …ってか何、いちいち…」
提督「電車!? お前電車なんか使ったのか!?」
鈴谷「なに?そうだけど?」
提督「ふざけんな! お前電車がどれだけ危ないものか知らないのか!?」
提督「痴漢にでもあったらどうするんだ!!」
鈴谷「ないよそんなこと!」
提督「ダメだダメだダメだ! 世間にはお前の知らない怖いものがたくさんあるんだ!」
鈴谷「なんなの今日の提督なんかおかしいよ!」
提督「うるさい世間知らず!!」
鈴谷「ほんとになに!? ウザいしキモいんだけどっ!!」
提督「おい鈴谷ッ! それは本気で言っているのか!!」
鈴谷「そうだよ本気だよ!! うるさいんだよ!!」
提督「なんだとッ! 俺はお前を心配して…」
鈴谷「それがウザいって言ってんの!! なんでわかんないの!?」
提督「ならもういい……」ボソッ
鈴谷「は? なんて?」
提督「もうお前のことなんていい!! せっかく遅いから心配したのに…」
提督「そんなことすら考えられない鈴谷なんか大嫌いだ!!」
鈴谷「は、ハァーー!!?? な、なんでそうなるの!?飛躍しすぎでしょ!?」
提督「ざけんな!! 自分の可愛い部下に何かあったらと思って問いただしただけなのにキモいウザいと言ったのはどっちだ!!」
鈴谷「だからって嫌いなんて言わなくたって…!」
提督「相手の気苦労もわからないような奴を嫌うのは当たり前だよなぁ?」
鈴谷「でも…でも嫌う必要ないじゃん…!」
鈴谷「飛躍しすぎじゃん…!」
鈴谷「キモいって言ったのは謝るからぁ…」
鈴谷「嫌いにはならないでよぉ…!」
提督「…俺はそんなことを謝ってほしいんじゃないんだ」
鈴谷「じゃあなに!」
提督「もうこんな遅い時間に帰ってきて俺を心配させないって約束しろ」
鈴谷「するっ! するからぁ…!」
提督「そうか、なら……」
提督「鈴谷、顔上げろ!」
鈴谷「?」
看板くん「ドッキリ大成功ーー!!」
鈴谷「は?」
カクカクシカジカ
鈴谷「てーとく大っ嫌い」
提督「知ってた」
鈴谷「バカバカバカぁー!なんなのさ、あのウザい親父みたいなキャラ!!」ポカポカポカ
鈴谷「てかホントにウザかったよ、あれ」
提督「え、そんなに…?」
鈴谷「うん、よくドラマとかで見る反抗期の娘と親のシーンでああゆうの見たけど」
鈴谷「実際やられるとマジでウザい」
提督「ま、マジかぁ…ちょっとショック…」
提督「で、でもお前の帰ってくるの遅くて心配したのはホントだからな!?」
鈴谷「あははっ、知ってるよそんなこと」
鈴谷「提督優しいもん、あん時は目がマジだったもん」
提督「ふふっ、怖かったか?」キラッ
鈴谷「うん、こわかった」
鈴谷「今後気を付けるから…」
鈴谷「…もうこんなこと、しないで…ね?」ウワメヅカイ
提督「お前こそもう二度とこんな遅くに帰ってくるなよ?(うわ上目づかいマジエロい…)」
鈴谷「うんっ!」
≪春雨≫
提督「ふぅー、鈴谷へのドッキリも終わったし、今日は寝るかー!」
提督「このために執務終わらせた俺、超★有★能! なっはっはー!!」
提督「って…ん?前みえん」
春雨「だーれだ?」フサギ
提督「…この声は…時雨っ!」
春雨「違いますよー! 春雨ですー!」
提督「あー春雨かー、どうしたこんな夜遅くに」
春雨「私は普通に夜の散歩です、司令官こそどうして?」
提督「…まぁ、ちょっと用事が、な……」
春雨「ふぅーん…こんな夜中に用事ですかぁ…」
提督「…なんだよ…」
春雨「なんでもないです~」
提督(…まぁせっかく会ったんだし、ついでに嫌いって言ってみるか)
提督(駆逐艦相手だから適当な理由で大丈夫っしょ)
提督「そうだ春雨」
春雨「はい? なんでしょうか?」
提督「前々から思ってたけどさ、俺、春雨のこと、少し苦手なんだよねー」
春雨「はい…?」
提督「いや、大嫌いなわけじゃないんだけどさ、押しが弱すぎるのがなんかなーって」
提督「戦闘でもあと少しってところの詰めが甘かったりするだろ?」
提督「俺はそういうところが嫌なんだよね」
春雨「そう…ですか……」
提督(…反応薄いなぁー……)
提督(これまでのなかで一番つまらないかも…帰ろ)
提督「んじゃ、そんだけ」
春雨「あ、あのっ! 待ってください!」クイッ
提督「ん?」
春雨「…少し、迷惑かもしれないんですけど…」
春雨「私、昔から姉さんたちからも引っ込み思案って言われてて…」
提督「…」
春雨「あのっ、手間を取らせると思うんです! でも少しでいいんです…!」
春雨「私が明るくなれるように、手伝っていただけませんか…?」
提督「…」
春雨「ダメ…ですか……?」ウワメヅカイ
提督「…」
春雨「…」ウルウル
提督「春雨ぇーーー!!」ダキッ!
春雨「!!??!???!??」
提督「俺でよきゃいくらでも協力するぞー!!」
春雨「し、司令官!? 落ち着いてくださーい!」カァァァ
提督「大丈夫だぞ春雨! そんなのいくらでも協力してやるぞー!」ガシッ
春雨「ありがたいんですけどとりあえず離してーー!」
カクカクシカジカ
春雨「な、なるほど…みんなに嫌いって言ってみて反応を見てるんですね」
提督「そうなんですよ」
春雨「な、なんでいきなり敬語…」
提督「…いや、これやった後全員怒るから…」
春雨「なるほどです …でも私は何も言いませんよ」
提督「どうして…」
春雨「だって私を変えてくれるんですよね?」ニコッ
提督(ハッ!? この笑みは…女神のような…優しい目…!)
提督「…もちろんだ、俺の命に替えても…! お前の引っ込み思案を治してやるからな!」
春雨「うふふっ、ありがとうございます」
春雨「優しい私の司令官♪」ニッコリ
≪満潮≫
満潮「なんなのよ!? さっきから!!」
提督「…ん? みりゃわかんだろ、本読んでんだよ」
提督「あいにくお前の分は持ってきてないぞ、窓の外でもみて過ごすんだな」
満潮「そういうことじゃないのよ! なんで私の病室にアンタがいるのってことよ!」
提督「お見舞いってやつだよ」
満潮「…っは! そんなわけないじゃない、人を小馬鹿にする天才のアンタのことよ、どうせからかいに来たんでしょ?」
提督「はぁ、何故そうひねくれる、学生時代の俺か」
満潮「お生憎様、アンタからお見舞いされたってなにも嬉しくないし」
満潮「静かな時間がそがれるから出て行ってちょうだいな」
提督「…へいへい」
ガラガラガラ・・・ ピシャ!
満潮(はぁ、またこれから暇ね)
提督『ったくなんなんだよアイツ…』
満潮(…ん? アイツの声?)
提督『せっかく俺が見舞いに来たのに…どうでもいいってか』
提督『…心配して損したぜ』
満潮「…言い過ぎたわね、さっきは 明日にでも謝って…っていいか」
提督『お、朝潮じゃん! よっ!』
朝潮『こんにちは!司令官! 司令官は満潮のお見舞いに来られたんでしょうか?」
満潮(朝潮…? 来てくれたのかしら)
提督『まぁそうだけど…実はなーーーーー』
朝潮『そんな…! あの子、司令官になんて失礼な…!
提督『だろー?』
朝潮『そもそも自分で勝手に大破して病院行きになっておいて、見舞いに来てくれた上官へ出て行けなどと…!』
満潮(ち、違う…!)
満潮(私は朝潮に向かう雷跡が見えたからかばおうとして…!)
満潮「…」
朝潮『はい! 満潮にはきつく言っておきますね! では失礼します!!』
提督『おう、じゃあな』
満潮(…そうか、そうよね)
満潮(私の言うことなんか、誰も信じないわよ)
満潮(ずっとひねくれている奴の言葉なんか…)
朝潮「満潮! 失礼しますよ!」ガラガラガラ・・・
満潮「…朝潮、説教に来たんでしょ? 早くしてよ、ネチネチ言われるの嫌だから」
朝潮「きっちり聞こえてたみたいね」
朝潮「…はぁ…ホントに素直じゃないんですね、あなたって子は…」
満潮「…ちょっと、それってどういう…」
提督「病室外から失礼するゾ~」
満潮「なちょっ!? なんで? 帰ったんじゃなかったの?」
提督「まぁまぁ、さっきの廊下の話、聞こえてたんだろ?」
満潮「…そうよ、怒るなら怒りなさいよ」
提督「…」スッ
朝潮「満潮ーーー!!」ダキッ!
満潮「なっちょ!? なんなのよ急に…って、え?」
朝潮&提督「「ドッキリ大成功ーー!!」」
満潮「…え?」
カクカクシカジカ
満潮「ハァーー!!??」
満潮「はぁはぁーー???」
満潮「なんでそんなことを…」
朝潮「…その傷、痛む?」
満潮「…い、いいえ? こんなの自業自得だし…」
朝潮「いいのよ、満潮 知ってるから」
満潮「…え?」
朝潮「あなたが私をかばってこんなケガをしたのは」
満潮「…そ、そんなわけないじゃない…!」
提督「やめとけよ、満潮…もういいぞ」
満潮「…は、はぁ? どういう意味よ」
提督「…お前がケガしてからな、朝潮が涙目で行ってきたんだよ」
提督「『どうせあの子は私をかばったのを隠してしまう、しかも大怪我を負っているのに…』」
提督「『もうあの子がそんなウソつかないようにできませんか…?』って」
満潮「…うそ」
朝潮「もう、やめて? 素直になって」
朝潮「お願いだから自分と周りの皆を頼りにしてよ」
朝潮「司令官もみんなもあなたが大事で心配なんだから」
満潮「…」
満潮「…」ウルウル
提督「…じゃ、俺はこの辺で」
朝潮「…はい」
ガラガラガラ・・・ ピシャ!
満潮「…朝潮ー!!」ウワァァン!
朝潮「…まったく」
満潮「…ごめん! いつも反抗的な態度とって!」
満潮「ごめんなさい! いろんな人にことあるごと噛みついて…!」
満潮「素直になれなくて…!」
満潮「ごめん…なさい……!」
朝潮「…ふふっ、ホントに変わってないわね、あなた」
朝潮「…昔から態度悪いけど、ホントに悪いことしたときはキチンと謝るものね」
朝潮「…安心しました」
満潮「…うん」
朝潮「満潮…」
朝潮「ありがとう」
満潮「うん…!」
≪白露≫
白露「♪~」
白露「白露またいっちばーん!!」
白露「提督に褒めてもらおー!」
・・・ッソ! ナンナンダヨ・・・
白露「…ん? なんか声が聞こえる?」ドレドレ・・・
提督『…あーもう無理、アイツ』
白露「おやおや、誰かの悪口ですかな?」ニヤニヤ
提督『夕立もそうだけどさ…やっぱ無理だわ』
白露「おっと夕立選手かー?」ニヤニヤ
提督『白露』
白露「え…私?」
提督『いちいちMVP取ったくらいで…』
???『まったくだね』
白露「う、嘘、あの声は……時雨…?」
時雨『長女なんだから、もう少し自重してほしいね』
時雨『仮にもネームシップなんだから、これじゃあ白露型全員の品格にかかわるってものさ』
白露「うそ……でしょ…?」ガクッ
提督『…言うねぇ』
時雨『こっちはいつも尻拭いで迷惑してるからね』
時雨『陰口くらい言わせておくれよ』
提督『へいへい てかそんなんじゃどっちが一番艦かわかったもんじゃねぇな』ハハハ
時雨『ふふ、確かにね』
白露「…そっか」
白露「…私、迷惑かけてたんだ、みんなに」
白露「一番一番って言い続けて、みんなに一番迷惑かけてたんだ…」
白露「……あぁ、ごめんね、みんな…………」ハイライトオフ
ガチャ・・・
提督「…ん? おお、白露じゃん、どしたの、座り込んで」
白露「…んあ……ああ、提督か、気にしないで」
提督「なんだよー、いつもあんなちょっかいかけてくるくせによー」ツンツン
白露「…うるっさいんだよ!!!」
提督「ファ!?」
白露「構うなって言ってんの! こんな大して使えもしないくせに騒がしいのなんかさぁ!!」
提督「ど、どうしたんだ、白露? いきなり…」
白露「シラ切らないでよ!! ここで全部聞いてたよ!! 私のこと言ってたの!」
白露「どうせならもう堂々と嫌ってよ! 時雨も!!」
時雨「…なんだい、いるの知っていたのかい」
白露「全部聞いてたって言ったじゃん!」
時雨「なら、堂々と言ってあげるよ、白露」
提督「ああ、言ってやるぜ」
時雨&提督「「白露!」」
白露(…あぁ、冗談でも何でもないんだ…みんな、ホントに私のことが……)
時雨&提督「「ドッキリ大成功ーー!!」」
白露「…わかったよ…うん、うん? うんん???」
カクカクシカジカ
白露「…なにそれー!!??」
白露「…え、え、え、ってことは全部噓? 私完っ全に騙されたの…!?」
提督「そゆこと」
白露「…」プルプル・・・
時雨「え、えーっと白露…怒ってる…よね?」
白露「…よかったぁ…!!!」ウワァァン!
白露「私、ホントに迷惑ばっかかけてて、ホントに嫌われてるんじゃないかって…!」
白露「噓なんだよねっ!? 私、みんなに嫌われてないんだよねっ!?」
時雨「…」ニコッ
時雨「当たり前じゃないか、僕たちはみんな、白露姉さんに振り回されながら…」
時雨「いつの間にか、みんな明るい気分になっているんだよ」
時雨「大丈夫だよ、誰も白露姉さんを嫌ってないし、むしろ」
時雨「…僕たちはそんな姉さんが大好きだよ」ニッコリ
白露「…じぐれぇーー!!」ダキッ
提督「うむうむ、いい話で終わってなによりなによりだ!」
扶桑(なにがいい話なんですかねぇ? て・い・と・く・?)|д゚)
番外編③≪扶桑の提督へのドッキリ編≫
扶桑「どうも皆様、扶桑です」
扶桑「毎度、私のあの頭パッパラパ―がお世話になっております」
扶桑「…今回はあの人にも痛い目を合わせてほしいという被害者の会の皆様からの要望により」
扶桑「私が直々に鉄槌を下します」
提督「ふぁー…ねむ……」
提督「おーい扶桑ー、おはよー」ガチャ
扶桑「ということがあって…あら?」
??「…? どなたでしょうか?」
提督「????」
提督「え、ここの提督ですが」
??「はい? 私がここの提督ですが…」
提督「は?は?は? いや何言ってんだこいつ、なぁ扶桑、俺が真の提督だよな?」
扶桑「…はい? あなたこそ何を言っているんですか? ここの鎮守府の提督はこの人ですが…」
真・提督「となるとあなたはだれですか…?」
提督「いやだからここの提督」
真・提督「…もうそれはいいですから …今出ていけば大ごとにはしませんから、はやく出て行って下さい」
提督「え、いやだから」
扶桑「…提督のご厚意すら無下にする、ということでしょうか?」スッ
提督「…わかった、ここは引いておく、失礼した」
ガチャ・・・バタン
提督だったやつ「…どーしてこーなったー!!!????!?!?!?」
提督だったやつ「と、とりあえず他の奴に聞いてみよう、お、丁度そこにいるのはー」
提督だったやつ「葛城ーー!!」
葛城「はーい…って、ごめんなさい、どなたかしら?」
提督だったやつ「いや、俺だよ俺」
葛城「新手のオレオレ詐欺?」
提督だったやつ「いや、提督だよ、お前の!」
葛城「は? ちょっとやめてくれない?私の提督はもっとイケメンだし」
提督だったやつ「グサッ」
葛城「まぁ多分来賓なんでしょ? だったら適当にあちこち回ってなさいな、じゃ」
提督だったやつ「ちょ!? …んー? なんかおかしいぞー??」
瑞鳳「もー冗談やめてくださいよー! あ、玉子焼き食べます?」
時雨「…は? あまり調子に乗らないでくれるかな? 僕の提督はこの世に一人しかいないよ」
龍田「んー? どなたかは知りませんがあまりおふざけが過ぎるとその腕、落ちますよ~?」
鳳翔「あ、提督のお知り合いの方ですね、こんにちは」
青葉「お! 見ない顔! インタビューいいですか!?」
夕立「提督さんのお知り合いっぽい? なら一緒にあそぼー!」
島風「さては新しい人だねー! かけっこしよー!」
加賀「どうも、いつも私達の提督がお世話になっているわ」
瑞鶴「へぇー、私提督さんの知り合い、初めて見たかも、握手、しましょ!」
天津風「…あの人と違ってどんくさそうな顔してるのね」
古鷹「あ、どうも初めて!古鷹です! 以後よろしくお願いします!」
サラトガ「あら、提督…のお知り合いさん、Nice to meet you!」
榛名「初めて!私の提督がいつもお世話になっています! え? 私のですが何か?」
不知火「どうも…すみません、無愛想で よく提督にも言われるんです」
蒼龍「どうもでーす! 聞きましたよ、提督の知り合いなんですってね?」
朝霜「よォ!見ねぇ顔だな! 今ちょうど暇つぶしに釣りしてんだよ、あんたもやるかい?
霞「…あぁ、どうも」
五月雨「あ!こんにちはぁ!?!? …いたた…あ!ごめんなさい!転んだ勢いで持ってたお水が…!」
飛龍「どうもです! 提督のお知り合いなんですってね! …ご飯、一口食べます?」
皐月「ん、あぁ、ボクの名前は皐月! 以後よろしくねっ!」
夕張&明石「「提督のお知り合いですね!? 早速ですが試作兵器のテストベッドになっていただけませんか!?」キラキラ
大淀「…あ、話は聞いていますよ、案内、しましょうか? そうですか」
天霧「…お、あんたが噂の …あんた、もうちょい鍛えた方がいいな」
狭霧「…どうもこんにちは、狭霧…です」
木曾「おう初めてだな、俺の名前は木曾! …なぁ、この眼帯、かっこいいか?」
足柄「……」チーン 羽黒「ご、ごめんなさい! 姉さんまた合コンで飲み過ぎてしまったみたいで…ごめんなさい!」
鈴谷「ちーっす …なに? なんか用?」
春雨「初めて! 駆逐艦、春雨です…!」
満潮「…どうも それじゃあ私、用があるから」
白露「私はこの鎮守府で『一番の白露』と呼ばれている猛者だよ…ふっふっふ、よろしくね」キラッ
カァ・・・カァ・・・カァ・・・
提督「なんでだよぉ…なんでなんだよ、みんなぁ…!」
提督「みんな俺と一緒に戦ってきたなかまだろ…? なんでぇ…!!」
扶桑「…あら?まだいたのですね どうかされましたか?」
提督「うっ、うっ…」
扶桑「…泣いていらっしゃるんですか? ハンカチ、使います?」
提督「ざけんな」
扶桑「はい?」
提督「なんでお前まで忘れちまってるんだよ…! 扶桑!!」ガシッ
扶桑「!? 何するんですか! 離してっ!?」
憲兵「むっ! お前、何をやっているんだ」グググ・・・
提督「離せェッ!! あいつは俺の大事な…大事な…!」
提督「大好きな妻なんだよー!!!」
扶桑「……」
憲兵「…」
提督「…間違えるはずがないんだ…あいつは、俺の…俺の………」
扶桑「…憲兵さん、離してあげてください」
憲兵「…はい」パッ
提督「ぐっ…」ドサッ
提督(あぁ…これで俺の人生、終わりだな)
扶桑「…どうぞ、顔を上げてください」
提督「ああ…」スッ
扶桑「…」ニンマリ
みんな「「「「ドッキリ大成功ーーーーーー!!!!!」」」」
提督「…は?」
カクカクシカジカ
提督「…そん…な」
提督「…俺は完っ全に騙されていたということか…」ガクッ
提督「…でも安心した、ここが、俺の鎮守府で」
提督「俺が、お前らの……提督で」
提督「あーマジでビビった! よし!終わり!」
提督「さぁみんな戻った戻った!」
ハーイ! イヤー、タノシカッタ! イイカオダッタネェ! オツカレサマデシター!
提督「ふぅ …ん?」
扶桑「私も安心しました」ギュッ
提督「? なにに安心したの?」
扶桑「…」
扶桑「あなたが、私をまだ好きでいてくれたこと…です///」
扶桑「他の子にばかりちょっかいかけるから、もう、私のことなんか好きじゃないのかなって」
提督「…そんなわけないだろ」
提督「好きだよ、扶桑」
扶桑「はい…! 私もです…!!」
・・・なんだこのラブコメ
≪曙≫
提督「お、手ごろな獲物発見ー!」
提督「よーす、ぼのぼのー」タッタッタ
曙「…ん、ああクソ提督か」
曙「相変わらずの軽い態度ね」
提督「お前こそ相変わらず態度悪いな」
曙「…ふん、どうもすみませんでしたーー!」ベー!
提督「ったく…」
提督「そろそろ腹が減ってきたな…飯食うか」
提督「曙、お前も食うか? ついでだしおごるよ」
曙「そ、じゃあありがたくいただくわ…」
食堂・・・
曙「やっぱりおいひいわねー、間宮さんのご飯!」モグモグ
曙「ありがとね! クソ提督っ!」
提督「…そうか」
・・・
曙「アイスおいひー!」
曙「どういう風の吹き回しなの? クソ提督?」
提督「…いや、まぁついでだよついで」
曙「そう? まぁいいわ、ありがとね!」ニコッ
・・・
提督「ジュース、いるか?」
曙「い、いいの? 何から何まで」
提督「別に俺も飲みたかったし」
曙「そうなの、じゃあコーラで!」
提督「へいへい、ほらよ」
曙「いただきまーす!」ゴクゴク
曙「プハァーー!! やっぱりいいわね!」
曙「ありがと! クソ提督っ!」ニッコリ
提督「…」
提督「…もう限界だ」ボソッ
曙「? 何か言った?」
提督「もぁお限界だぁ!!」バァン!
曙「ひえっ!? ど、どうしたのよ急に!」
提督「曙ォ……」ユラユラ・・・
曙「な、ど、どうしたのよお…」ガクガク・・・
提督「『ツン』が足りねぇーーーーーーーーー!!!!!!」
曙「は?」
提督「どうしちゃったんだ曙!? 今日のお前変だぞ!?」
提督「いつもは『何? クソ提督、なにか頼み事でもあるの、機嫌取って』とかクッソ冷たい目で見てくるのによ…」
提督「今日は『ありがと!クソ提督っ!』ニッコリ だよ!?」
提督「ツンとデレの混在する姿こそが曙なのにどうしちまったんだよぉ…!!」
提督「デレしかねぇ曙なんて曙じゃねぇ、ニセモンだよ!!」
提督「そんな曙なんて俺h「いい加減に…しろぉ!!!」ドガッ!
提督「ぐふっ!?」
曙「…はぁ、あほくさ……」
カクカクシカジカ
曙「…そう(無関心)」
提督「なんて冷たい目……」
曙「…いや、ごめん、クソ提督がクソなのはわかってたわ、いや、そのつもりだったわ…」
曙「正直予想以上だったわね…」ヤレヤレ
提督「……」
曙「…なによ」
提督「…いや、呆れボノたんも可愛いなって」
曙「かわ…っ///」カァァァ
曙「なっ、なっ、なっ、いきなり何言いだすのよっクソ提督ー!!!」ドゴォッ!!
提督「…ぐほぁっ!?」
提督(なんと綺麗な右ストレート…だが)
提督(いい、ツンデレだったぞ、ボノっ!)グッ!
ドサッ
曙「はぁ…はぁ…なんでこいつ、腕を天に向けて突き出してるの…?」
≪赤城≫
赤城「あら、提督、おはようございます」
提督「おっす、おはよ」
赤城「朝ご飯ですか?」
提督「…なんだよ、奢らないぞ?」
赤城「ふふっ、別に奢ってほしいわけではありませんよ、一緒に食べませんか?」
提督「あー、すまんがちょいと執務してから扶桑と飯にする予定でな」
赤城「そう、ですか…」シュン・・・
提督「それじゃ」
・・・
赤城「あ、提督! お疲れ様です」
提督「おー、赤城ー…今日はよく会うな」
赤城「ですね」
赤城「あ、あのー、この時間ってことはやっぱりお昼ご飯でしょうか…?」
赤城「もしそうなら一緒に…」
提督「あー、今から追加の書類を取りに行かなきゃいけないんだ、だから…」
赤城「そ、そうですか! お疲れ様です!」
提督「おう、じゃ」
赤城「…」
・・・
赤城「提督!」
提督「…おう、お前か」
赤城「し、執務…終わられまし…た?」モジモジ
提督「…終わったけど、なに?」
赤城「そ、それなら夕食を…!」
提督「…ねぇ」
赤城「はい…?」
提督「お前、俺にどれだけ奢ってほしいんだよ」
提督「今月きついのか?」
提督「大喰らいだもんな、お前 資材も飯も」
赤城「そ、そういうわけでは…」
提督「…なら普通に上官の金で飯を食おうってか」
提督「畜生か」
赤城「違うんです! 私は…!」
提督「じゃあなんなんだよ!! 朝からずっとよ!!」
提督「ストーカーみたいに飯どきになるとこっち来て…!」
提督「なぁ!? 赤城!」
赤城「……」ツー・・・
赤城「…そうでしたね、申し訳ありませんでした」
赤城「では…」
提督「おい待てよ、まだ話は…!」
赤城「…なんですか、提督…!」ウルウル
提督「お前…泣いて…」
赤城「そりゃ泣きますよ!! なんでですか、何でわかってくれないんですか!?」
提督「な、何を…」
赤城「最近提督と話す機会も減ってしまっているから、ご飯の時だけでもお話したいと思っていたのに…!」
赤城「…この鎮守府がまだ小さい頃はよく話していたのに…今じゃ……」
赤城「ごめんなさい、迷惑ですよね!! ケッコンしてるわけでもないような一空母ごときのわがままなんて!」ゴシゴシ
赤城「…それじゃあ失礼します!」
提督「待て、赤城」ガシッ
赤城「…」クルッ
提督「ど、ドッキリ大成功ーー…!!」
赤城「…はい?」
カクカクシカジカ
赤城「…つまり提督は私を弄んで楽しんでいた、と」
提督「はい、その通りでございます」
赤城「…はぁ、呆れました」
赤城「まぁでも、許します」
提督「…ホントっすか!?」
赤城「もちろん、それなりの対価はいただきますよ!」
提督「…というと……?」
赤城「今度の非番の時に、二人で焼肉です!!」
提督「…まさか」
赤城「もちろん提督の奢りに決まっているじゃないですか!」
提督「ぬわぁ!!!?? 財布が死ぬーー!?」
赤城「その時、たくさんお話しましょう?」
赤城「話したいこと、いっぱいあるんですからねっ!」
提督「ああ、そうしよう」
提督「…お前と飯か、いつぶりだろ」
赤城「さぁ…もう思い出せないくらい前ですね」
提督「じゃ、俺もその時までに話のネタ、考えておかなきゃな」ハハハ
赤城「はい!」
≪比叡≫
比叡「はぁ、はぁ……ふぅー!」
提督「お、比叡! お疲れ!」
比叡「あ、司令!おはようございます!」
提督「おうおはよ 朝からランニングか?」
比叡「そんなところです! 司令も走ります?」
提督「俺は夜走る派だからなぁ、あんまり朝運動ってのがな…」
比叡「朝走った後のシャワーも気持ちいいですよー?」
提督「ま、考えておくさ」
金剛「Hey! 提督ーー! バァニングゥーーーールァァヴゥゥゥ!!!」バッ!
提督「甘い」サッ
ズサーーーーー
提督「ふふっ、甘いのだよ金剛、そんな直線では永遠に俺をとらえることなどできぬわ!」
金剛「ぬぅ~ーー! ひどいデース…!」スッ
提督「流れで腕を組もうとするな、腕を」
比叡「じーーーーーー」
提督「ほら、比叡がすっげぇにらんでるぞ、離れたまえ」
金剛「ちぇ、しょうがないですネー…」
比叡「まったくもう!いちゃこらしてー! シャワー浴びてきます!!」
比叡「それじゃ司令、失礼しますね!」フンッ
金剛「ジャアネー!」
提督「ふっふっふ、今回の目標はアイツだな」
・・・
ガサガサ・・・ ガサガサ・・・
???『あれぇ~?』
提督(ふふふ、探してる探してる…!)
提督(最近俺のパンツがなくなるなぁ、と思ったら案の定!)
提督(金剛め、俺のランニング中を狙って犯行に及ぶとは…策士よのぅ…)
提督(だがそれも、今日で…)
提督「終わりだぁーーー!!!」バァン!
比叡「ひ、ひぇぇぇぇぇぇ!!???」
提督「って、え…? 比叡…?」
比叡「ちっ、違うんです、これは…!」
提督「あー、なるほど、お前も大変だな、金剛に頼まれたのか」
提督「ったく、妹に迷惑かけるなんてなんてやつだ…」
比叡「それもっ…違くて…」
提督「? じゃあなんだよ」
比叡「あの…そのっ… ごめんなさい!!」
比叡「提督の下着を、盗んでいました!! 今日だけじゃなく、ずっと!」
提督「…なんだよなんだよ、そうまでして金剛に好かれたいかよ」
提督「命令されてもないのに俺の下着金剛に貢ぐとか、健気すぎワロタ」
提督「…正直、気持ち悪いかな」
提督「まぁ姉のこと好きになるのは別にどうとも思わないけどさ、」
提督「そこまでするーー? って思うわ」
比叡「…違います」
提督「ん? 何が違うんだよ?」
比叡「これは私が私自身の為にやってるんです!!」
提督「は?」
提督「おいおいおい、冗談はよしてくれ」
提督「だってお前が俺のパンツとって何の得が…」
比叡「あります…! だって、だって…」
比叡「私は司令のことが好きですから!!」
提督「うん、そうなんだ、へー…へー」
提督「へぇっ!?!?」
提督「は? だってお前、え!?」
比叡「金剛お姉さまと提督がイチャイチャしてるの、ホントはとってもいやなんですよ!?」
比叡「いつもいつも!イチャイチャしないでくださいよ!」
比叡「比叡、妬けちゃいます!」
提督「え、えーっと、ちょっと待ってね、すこーし説明をね…」
カクカクシカジカ
比叡「なるほどー!」
比叡「つまり司令は下着泥棒の犯人がお姉さまだと思って、ドッキリを仕掛けようと思ったわけですね!」
提督「そ、そういうことなんだが…まさかお前とは思わなんだ…」
比叡「…そのことは、ごめんなさい!」
提督「まぁ、謝ったからいいか」
提督「というかまぁ…」
比叡「?」
提督「突然の告白だったけどさ」
比叡「…はい」
提督「ごめん」
比叡「…いえ、いいんです! これでスッキリしましたから!!」
比叡「ふんっ!」バチィン!
提督「ちょ、今頬叩いたときすげぇ音したけど!?」
比叡「ふみふぁへん、きふぁいいれふぎまひた…」
提督「…なんて?」
比叡「すみません、気合い入れすぎましたっ!」
提督「…そ、そうか、ほどほどにな」
比叡「はい! ふられてしまいましたけど!」
比叡「この比叡、これからも大好きな司令のために!」
比叡「気合いっ! 入れてっ! 行きますっ!!」
比叡「だから見ててくださいね、司令!」ニコッ
≪択捉≫
択捉「ぅう…また大破か…」
択捉「司令、択捉です! 戦果報告に参りました!」コンコン・・・
提督『入れ』
択捉「はい、失礼します…」ガチャ・・・バタン
提督「報告」
択捉「はい! いつも通りの錬度上昇コースを航行」
択捉「敵潜水艦を倒しましたが…」
提督「択捉、お前が大破してしまったと」
択捉「はい…」
提督「お前が海防艦であるが故の耐久のなさは考慮しよう、だが」
提督「少し気が緩んでいるのではないか?」
択捉「はい…」
提督「提督としてこれをどうにかしてほしいのもあるが…」
提督「個人的に俺はお前が嫌いでな」
提督「その小さい容姿で軍属というのが、俺には許せない」
提督「俺は猛訓練の末、この立場を手に入れた」
提督「というのに、お前はっ!!」
択捉「司令の言うことはごもっともだと思います…」シュン・・・
提督(うそだよ択捉ちゅわん! しゅんとした姿もかわいいなぁ…)
択捉「こんな弱い艦が司令のような人のもとで戦えるのも…」
択捉「ひとえに…じれいの…お慈悲だどっ……」グスッグスッ
提督「…ならどうするのだ」
択捉「ごめんなさい!! たくざんだいはして!だぐさんめいわぐかけて…!」
択捉「でも、でもっ! 択捉はまだみなさんと…じれいと一緒に戦いたいでずっ!!」
択捉「がんばりまず、頑張りますからぁ…どうか、どうか捨てないでぐださいぃぃ…!!」ウワァァン!
提督「…そうか」
提督「択捉」
択捉「はい…」
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
択捉「はい…?」
提督「ドッキリだよドッキリー!」
提督「俺が択捉たんを嫌うわけないだろ!! いい加減にしろ!!」
択捉「え、えぇぇ!?!?」
カクカクシカジカ
択捉「な、なるほど、全部ドッキリ、と」
提督「そうだったんだよ、ごめんね」
択捉「いえ、いつも大破続きなのは確かですし」
択捉「それに…」
択捉「司令と一緒に戦えるのが、私、ものすごく幸せですからっ♪」ニッコリ
提督「…」
提督「…えとろふたぁん!!」ルパンダイブ!
択捉「え、ちょ、しれーーー!!??!??」
ドガァン!!!!
憲兵「…はい、連行連行ー」
憲兵「択捉殿、気をつけてくださいね、この人には」
択捉「え、あ、はい…ありがとう、ございます…?」
提督「…択捉ちゃんの笑顔が見れた、それで、それだけでいいのだ…」ガクッ
憲兵「なにいってんだこいつ」
≪松輪≫
提督「…まぁ、海防艦なんて可愛いおこちゃまだし」
提督「同じようなドッキリでええやろ(暴論)」
コンコン・・・
提督「入って、どうぞ」
松輪「し、失礼、します…」ガチャ・・・バタン
提督「今回呼ばれた理由はわかっているな」
松輪「は、はい…」
提督「お前はあまり積極的に味方と交流していないようだが、どうしてだ?」
提督「アイツらと交流するのが嫌なのか?」
松輪「…いえ、その…そういうわけではないんです」
松輪「私、初対面の人と話すのが苦手で…」
松輪「戦艦のみなさんなんかは…艤装が大きいし身長も高いので…」
提督「…まぁお前の性格からするとそうなるか」
提督「…とはいえそれでは困る」
提督「…そんな状態が続くようなら、処分もありえる」
松輪「…と、いいますと…?」
提督「…最悪、解体だな」
松輪「っ…」
提督「…俺としても仲間とコミュニケーションを取らないやつを置いておくのは遠慮したい」
提督「味方と話せないやつなんか和を乱すだけだからな」
提督「そういう奴には消えてもらいたいというのが、俺の意見でもある」
松輪「…ですよね」
提督「…改善しようとしないのか」
松輪「…私は無理です、この艦隊にはふづりあいですから」
松輪「だってこんなちっこいの、いらないですよね」
松輪「択捉ちゃんみたいに真面目にきちんとしてるわけでもないですし」
松輪「解体で、いいです」
松輪「…私には、それが似合ってますから」ニコッ
提督「…」
提督「…松輪ちゅぅわあっぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁんんんんんん!!!??!?!」ダキッ!
松輪「…ふゅえっ!?」
提督「…なんでそんなに自分を卑下するんだよお! 松輪ちゃんはこんなにかわいくて強いのに!!」
提督「もっと自分に自信もってよぉぉっぉぉぉぉぉぉ!!!!」
松輪「ど、どうしたんですか司令!?いきなり!?」
提督「実は…」
カクカクシカジカ
提督「ってわけだよ松輪ちゃああああん!」
松輪「な、なるほど…」
提督「ただ実際コミュニケーションが不足してたのは事実だし、注意も兼ねてね」
提督「いいんだよ、戦艦のやつらなんか怖がらなくて、松輪ちゃんには松輪ちゃんの強みがあるし」
提督「案外戦艦連中も面白い奴ばかりだぜ? 確かにデカくて怖いかもだけど、みんな優しいから大丈夫だよ」
松輪「そ、そうなんですね! わかりました!」
松輪「私、少し頑張ってみます!!」グッ!
提督「よし、いいぞ松輪ちゃん! じゃあ最後にさ」
松輪「はい?」
提督「俺のこと、お父さんって言ってみて?」
松輪「はい…?」
ドガァン!!!!
ドサッ
憲兵「はい、ボッシュートになりまーす」
憲兵「では松輪殿、頑張ってください!」
松輪「え、あ、は、はい…」
≪如月≫
如月「もぅー、司令官も好きなんだから…」
如月「魚雷って太いわよねぇ❤」
如月「ちょっとベッドに入ってくるわね。一緒に来る?」
如月「司令官ったら・・・ありがとう、好きよ」
提督「んなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!(悶絶)」
提督「なんっだあれ!? エロすぎんだろ!?!?!?」
提督「ダメだよあれはぁ…DT殺しに来てんよー…」
提督「だがあんな小悪魔は罰さなければならない…!」
提督「これ以上全国のDT督を救うために…!」
如月「司令官、補給、ありがとねっ❤」
睦月「にゃしい!」
提督「ああ、どういたしまして」
提督「ああ、そうだ如月、少しここに残ってくれ」
如月「あら、もしかして愛のこ・く・は・く・?」
提督「ちげぇよ…」
如月「私は、い・い・の・よ❤」
提督「まぁいいや、さっそく本題だが」
如月「んもう、いけずー」
提督「お前の異動が決定した」
如月「…え?」
提督「それも呉の大規模鎮守府だぞ、喜べ!」
提督「俺も鼻が高いよ!」
提督「いやー、こんな地方鎮守府から呉への転属者が出るとはな」
如月「…ぇ、し、司令官…?」
提督「ん? どうした?」
如月「…あ、あの、私はね…!」
如月「…い、異動が…い、嫌っていうか…」
如月「…断ることって…できないのかしら…?」ウルウル
提督(くっ、やはり来たか涙目攻撃!! だがっ…!)
提督「は? 何を言っているんだお前は」
提督「呉だぞ、あの そんなものを断るなんて、お前どういうことかわかっているのか!?」
如月「…で、でも私は…!」
提督「お前の意思など関係ない!」
如月「…そんな……」
提督「ったく、せっかくいい気分で送り出そうと思っていたのに…」
提督「はやく準備に取り掛かれ…」
如月「…それなら」ボソッ
如月「…離れ離れになるくらいなら…」
提督「なんだ、まだ何か言いたいことがあるのk!?」ドンッ
如月「…ここで既成事実を作っちゃえば、いいのよね❤」ハイライトオフ
提督「ひっ、なんだ如月、やめろ、落ち着け…」
如月「怖がらなくていいのよ、あなたはここで天井のシミでも数えていれば」
如月「そのうちに終わるわ❤」
如月「だから、ね…?」
提督「なんでこういう時には憲兵ちゃん来てくれないの!?」
提督「待って、ちゃうんや如月、これはドッキリ、ドッキリなんだよ!」
如月「…はい?」
提督「これ、この一連の流れ全部、ドッキリなんだ!!」
カクカクシカジカ
如月「なるほどねぇ」
提督「お、わ、わかってくれたか!」
提督「なら今すぐこの姿勢をやめて…」
如月「つまり司令官は、私で遊んでたわけねぇ」
提督「そ、そうだ、それは謝る、だから!」
如月「…なぁらぁー…私にも、遊ばせてよ」
提督「…は? 誰と?」
如月「…司令官『で』」
提督「…」
ダレカタスケテーーーー!!!!!!
憲兵「これも自業自得というやつであります」
憲兵「…まぁ念のため扶桑さんには連絡おきましょう」
憲兵「憲兵さんは優しいですから」プルルルル・・・
憲兵「あ、扶桑さん? 今あなたの夫がですね、駆逐艦とー…」
このあと扶桑に救出されて、事無きを得ましたとさ
≪ポーラ≫
ポーラ「いやぁ、今日も出撃たいへんでした~」
ポーラ「一日の疲れをいやすために~これは飲むしかないですねぇ~」
ポーラ「今日はザラ姉さまは遠征でいませんし~、飲み放題です~!」
ポーラ「えへへへ~」
ガチャ
ポーラ「誰もいないけどただいま~です~」
ポーラ「ってあれ、提督~どうしたんですか?」
提督「…ポーラ」
ポーラ「はい? …というか、私のお酒はどこですか~?」
提督「これを見ろ」バッ
ポーラ「え、エート…ワタシカンジワカリマセーン…」
提督「…『差し押さえ状』と書いてあるんだ」
ポーラ「え、えぇ? 差し押さえ? いったい何を…?」
提督「酒に決まってるだろ!? このクソ酒飲みがァ!!」バァン!
ポーラ「ひっ!?」
提督「待機中も、執務んときも、出撃するときも!!」
提督「どんだけ酒飲めば気が済むんだよ!?」
ポーラ「で、でも、いきなりそんなー…」
提督「…何度も注意したよな!? ザラも一緒になってさ!?」
ポーラ「そ、それは…」
提督「…酒飲み艦というのはお前が来る前から聞いていた。だがな…」
提督「実際にこの艦隊に来てからお前の実態を知って驚いたよ…!」
提督「だけどザラもきちんと注意してくれてるから、と思って経過を見ていたが…!」
提督「…もう無理だ」
提督「酒はすべて没収! 追加購入も認めない!!」
ポーラ「そ、そんなっ!?」
ポーラ「制限しますからぁ~! 非番の時くらいは~…」
提督「それと、ザラのことだが…」
ポーラ「ザラ姉さまから…?」
提督「…胃の不調でしばらく入院することになったそうだ」
提督「原因はストレスによるものらしいが…」
提督「…まぁ、そういうことだろう」
ポーラ「そ、そんな…」ガクッ
ポーラ「ポーラの…ポーラのせいでザラ姉さまが…」
ポーラ「ぅううぅぅぅぅ……!」ポタポタ・・・
提督「…これに懲りたら反省するんだな」
ポーラ「はい…反省しますぅ…!!」
提督「ポーラ」
ポーラ「はい…?」
提督「…顔上げろ」
ポーラ「はい…」
提督「…ドッキリ大成功ーー!!」
ポーラ「はい…はい…?」
カクカクシカジカ
ポーラ「はいいいいいいいいいいいい!!??」
ポーラ「つまり今の今までのこと、全部噓ってことですか~!?」
提督「そうです」
ポーラ「ぅーーーやったぁ~!!」
提督(あはは、やっぱ酒解禁は嬉しいか)
ポーラ「ザラ姉さまは元気なまま! なんですよね!?」
提督「えっ…?」
ポーラ「え…あれはほんとう、なんですか…?」ウルウル
提督「い、いや、嘘だよ、あれも!」
ポーラ「なんだー!よかったです~」
提督「ただお酒よりもそっちの方に安心するのが意外でさ…」
ポーラ「? 提督何言ってるの?」
ポーラ「姉妹よりお酒が大切なわけ、ないじゃないですか~」
提督「そ、そう、だよな!」
提督(ああ、そうか、根はいい奴なんだな、こいつも)
一週間後・・・
ポーラ「ぬわぁ、熱いー! 提督ー、もう一杯もってこ~い!!」
提督「チクショーー!! やっぱダメなやつだったか…!!」
≪プリンツ≫
プリンツ「Admiral! おはようございます!」
提督「おう、おはよ」
プリンツ「コターツの季節ですねー! 今年も籠りっぱなしですよ~」
提督「はは、コタツの中で寝て出撃に遅れるとかやめてくれよ?」
プリンツ「もー、そんなことあるわけがないじゃないですかー!」
提督「それもそうだな!」
・・・
プリンツ「やばいやばぁい!?」
プリンツ「コターツでいつの間にか寝てたー!?」
プリンツ「やばいやばいー!!」
提督「…おうプリンツ、遅かったじゃないか」
プリンツ「…ご、ごめんなさい…! み、みんなは…?」
提督「は? もう行ったよ」
プリンツ「…え? 集合は11:00じゃ…」
提督「…寝ぼけるのもいい加減にしろ…今日の集合は10:00だぞ」
提督「…今日はなんか町の方の漁協の関係で、一時間哨戒を早めることになったって言ったじゃん」
プリンツ「あっ……そうだった…ごめんなさい!!」
提督「まぁ、あいつらもいつも通りなんもなく帰ってくるからいいけどさ」
提督「こりゃコタツは没収だよな」
プリンツ「…えっ………」critical!!
提督(はっはっは!! やはりクリティカルだ! やっぱコタツは強し!!)
プリンツ「…そ、そんな…コターツがなしに…冬をどう越せと…」ガクッ
提督「だがそれで出撃に遅れるようでは、取り上げるしかない、だろ?」
プリンツ「だけど…!」
プリンツ「コターツがない冬なんて…死ぬしかないじゃないですか……」ハイライトオフ
提督「なぜそうなるっ!?」
プリンツ「え? だってコターツのない冬なんて、イベント中に資材のなくなった鎮守府みたいなもんじゃないですか」
提督「…そこまでか!?」
プリンツ「…あぁ、さよなら、Admiral…さよならビスマルク姉さま…さよならみんな…」
提督「ちょちょちょ、ちょっと待て!」
プリンツ「…」スタスタ
提督「ど、ドッキリ大成功ーー!!…」
プリンツ「…」スタスタ
提督「嘘だからぁ!!? 嘘だってぇ!!」
提督「やめてやめてやめて!? 自殺理由、上司にコタツ禁止されたからとかこっちが死にたくないからやめて!?!」
提督「コタツ使っていいからぁ!!」
ズダダダダ・・・!
プリンツ「…本当ですか!? 言質とりましたからね!?」
提督「お、おう…本当、本当だから…勢いすごすぎだろ…」
プリンツ「ぃやったぁぁぁぁ!!!」グッ!
プリンツ「コターツ! コターツ!!」
提督「て、てかな、プリンツ」
プリンツ「はい? なんですか?」
カクカクシカジカ
プリンツ「ドッキリだったんですか!」
提督「そうなんすよ」
プリンツ「しかも私は今日、本来出撃予定すらなかったと?」
提督「…はい」
プリンツ「これはただで許すわけにはいきませんね!」プンスカ
提督「…そ、そんなに怒ること…?」
プリンツ「何を言ってるんですか! 死活問題ですっ!」ズイッ
提督「…そ、そうか、わかった、わかったから顔近い」
プリンツ「…あ、ごめんなさい」
プリンツ「…というわけで私はAdmiralに買ってもらいたいものがあります!」
提督「程々の値段のもので頼むぞ…?」
プリンツ「はい! ドイツ艦みんなで一緒に入れるようなコタツが欲しいんです!」
提督「あー、なるほど、今のは精々四人くらいしか寝られないからな」
提督「わかったよ、頼んでおくよ」
プリンツ「! 本当ですか!? ありがとうございます!!」
提督(ああ、またうちの海外勢の畳化が進む…)
≪嵐≫
嵐「お、司令じゃん!」フリフリ
提督「おお、嵐か、出撃お疲れ」
嵐「おう、きっちり倒してきたぜ!」
嵐「俺にかかりゃあんなん楽勝よぉ!」
提督「そっか、そりゃよかった」
提督「…ところでさ」
嵐「うん? なんだい?」
提督「その『俺』って一人称、どうにかなんねぇのか?」
嵐「…どうしてだ?」
提督「なんかよ、女の子らしくねぇっていうか」
提督「俺、昔そういう男っ気の強い女子にいじられてた…ってかいじめられたことがあって、さ…」
提督「嫌いなんだよね…」
提督「はっきり言って、そういう喋り方するお前も」
提督(まぁ丸っきり噓ですがね)
嵐「き、嫌い…そっか、嫌いか」
提督(よし、ダメージ入ったか!?)
提督「いや、別にお前自体が嫌いってことじゃ…」
嵐「…いや、いいんだ!」
嵐「俺はこの喋り方を変えるつもりはねぇから!」
嵐「なぜなら嵐様はこんな自信たっぷりで男勝りな艦娘だからだ!」
嵐「司令に嫌われんのはちっとヤだけどさ…」
嵐「やっぱ俺は俺だしな!」
嵐「ごめんな! 司令!」
提督(…なんて、かっこいいんだ…)
提督(あぁ、悪しき心が…消えて……)
提督「すみませんでしたぁぁぁ!!」ドゲザ
嵐「ど、どうしたんだ司令!? 急に!?」
カクカクシカジカ
嵐「なるほどな、司令はドッキリをしていたわけか」
提督「そうっす…」
嵐「んー、まぁ別に俺は傷ついたわけじゃねぇけどさ」
嵐「他の奴は傷つくかもしんねぇから気をつけろよな!」
提督「…はい!」ドゲザ
提督(聖女様っ…!)
嵐「し、司令…? またなんで土下座を…??」
≪江風≫
江風「♪~」
江風「提督ー失礼すンぞー!」ガチャ
提督「ああ、来たか」
江風「珍しいこともあるンだな、提督が呼び出しなンてよ」
提督「実はお前に話しておきたいことがあってな」
江風「?」
提督「というよりも注意喚起だ」
江風「注意喚起だァ!? アタシなンかしたか!?」
提督「…別にこれは提督たる俺には関係ない、関係ないのだが…」
提督(山風からの依頼とあれば…やらなければいけない…お父さんとして!!)
提督「お前に、うるさいという苦情が来た」
江風「ンだそれ? 夜のことか?なら正直川内さんの方が…」
提督「違うのだァッ!!」クワッ!
提督「そんな苦情とは…レベルが違うのだァ…!!」
江風「ま、マジか、そんなうるさい、のか??」
提督「…この苦情を送ってきたのは紛れもない…山風だ」
江風「姉貴が!?」
提督「そう、山風が、だ」
提督「こうも言っていた…」
提督「『このままうるさいのが続くなら、江風なんか…』」
提督「『き、嫌いに…なる…から……』だそうだ」
江風「…」アワワワワワワワ・・・
提督(わかる…わかるぞ江風…正直俺も嘘と知っていてもあの山風を見た時は…あああああああ!!!(発狂))
江風「提督よぉ、それ、マジで言ってたンだよな…?」
提督「あぁ、今回ばかりはマジだ」
江風「…わかった、じゃあ、ここで宣言すンぜ」
江風「…アタシはァ!! もう二度とォ!! 山風の姉貴に迷惑かけねぇってェ!! 宣言するゥ!!」
江風「…だから…! …だからぁ……」ポロポロ
江風「嫌わないでくれよぉ…あねきぃ……」
山風「…」チラッ
提督(もういいぞー)チョイチョイ
山風「…」コクッ
江風「あねきぃ………!」シクシク・・・
提督「おい、江風」
江風「…ンだよていとく…今…」
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
山風「ど、ドッキリ大成功ーー…」
江風「…は?」
カクカクシカジカ
江風「…マジかぁーーー!!」
江風「ンじゃあアタシはまんまと引っかかったってことかァ…!」
江風「クソーー!!」
江風「だぁーーー!!!」ゴロゴロ
山風「…江風うるさい…!」
江風「あ…ごめん…」ピタッ
山風「…嫌いって言ったのはドッキリだけど、うるさいのは…ほんとだから…」
山風「…やめて」
江風「ごめんな姉貴、わかったよ」
江風「今度から、気をつける…」
山風「…ん!」
提督(ほほえまー…)
≪阿武隈≫
阿武隈「提督!」バァン!
提督「ん?どうした阿武隈、怒った風に突撃してきて」
阿武隈「怒った風じゃなくて怒ってるんです!!」
提督「なんだよ、また北上に前髪いじられたか?」クシャクシャ
阿武隈「そう言いながら前髪乱さないでっ!」プンッ!
提督「へいへい、すまんすまん、お前をいじるのが面白くてな」
阿武隈「もうっ!」
提督「…まぁいいや、んで?何の用?」
阿武隈「そうだった! これ見てくださいよ!!」ピラッ
提督「んー? 遠征の報告書? これが?」
阿武隈「よーく見てください!!」
提督「…? なんかおかしいところあるか?」
阿武隈「ここ! こーこ!! こ↑こ↓!!」
提督「……んーーーー????」
阿武隈「ああもう!! ここですよ、阿武隈の漢字が『阿武隅』になってるじゃないですか!?」
提督「え、違ったっけ?」
阿武隈「ンン! 違います!」
阿武隈「阿武隈の漢字は『阿武隈』です! いい加減覚えてよね!」
阿武隈「そもそも人の漢字間違えるのってどうなの!?」
提督「…うるせぇなー」
阿武隈「なんですってー!!」
提督「いいじゃないかよ、お前で直しておいてくれれば」
提督「艦娘なんていっぱいいるんだからよ、一人くらい漢字覚えられない奴だっているだろうが」
阿武隈「ちょ、ちょっとそんな言い方…」
提督「あーお前ウザい!」
提督「あーはいはい直します、なおしゃいいんでしょ?」カキカキ
提督「ったく面倒くせぇ…」ボソッ
阿武隈「…」
阿武隈「…提督って」
提督「? なんだ、阿武隈」
阿武隈「私のこと、嫌いなの?」
提督「まぁそうだな、漢字ひとつにそんなキレるなって感じ」
阿武隈「…そう」
阿武隈「…じゃあ、私も提督のこと、嫌い」
提督「そ……」カキカキ
阿武隈「…っうぅ…うわーーーん!!」
阿武隈「否定しでよー! 嫌いなんて言わないでよぉーー!!」ビェェェン!
阿武隈「ていうか漢字の間違い指摘したくらいでそんなに嫌わないでよーー!!」
阿武隈「私ほんとは提督のこと嫌いじゃないしーーー!!」
阿武隈「うぇーーん!!」
提督「…阿武隈」
阿武隈「なによ、どうせうるさいとでもいうんでしょ!?」ガバッ
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
阿武隈「はい?」
カクカクシカジカ
阿武隈「そうですか、ドッキリだったんですね」ホッ
提督「そうなんだよー! ドッキリだったんだよー!」
提督「というわけで一件落着!ってこ…と…で?」ガシッ
阿武隈「て・い・と・く?」
提督「ハイナンデショウカ」
阿武隈「私的には、さっきの、全然OKじゃないんですよ」
阿武隈「だーかーらー」スッ
阿武隈「『阿武隈』って漢字、このノートが終わるまで書いてみましょうか」
提督「い、いや、漢字かけないのは演技で…」
阿武隈「ンン!?」ズイッ
提督「ハイ、ヤリマス・・・」
≪綾波≫
提督「…」スゥスゥ
綾波「Zzz…」スゥスゥ
提督「…」パチッ
提督「…ぅうん…今何時だ…?」チラッ
提督「げげっ!? もう5時近いじゃねぇか!?」
提督「3時くらいに起きるつもりだったのにー!」
提督「これじゃあ昼寝とかいう次元じゃねぇよ…!」
提督「おい綾波!!」
綾波「ふぁい…なんでしょうかー…」ゴシゴシ
提督「はいじゃないだろ!? 俺3時に起こしてくれっていったよな!?」
綾波「…はひ…? い、今何時…?」
提督「4時47分」
綾波「もしかして綾波、や、やっちゃいました…?」
提督「もしかしなくてもやらかした」
綾波「あ、あのっ…ごめん、なさい……」
提督「…はぁまったく…」
提督「お前が昼寝でもしないかと誘ってきたから時間を決めて寝ようと思ったのに…」
綾波「でっでも提督は最近お疲れなようだったので…!」
提督「疲れをいやそうと昼寝に誘ったと…」
綾波「そう…です」
提督「だが結果的に俺はこうして寝過ごした、このせいで俺は今日の執務をスピードアップしてやらなきゃならん」
提督「ほら、俺の疲れは加速したぞ?」
綾波「それ…は……」
提督「ったく、さて、頑張って残りの執務やらなきゃなー!」
提督「あー、何時までかかるかなー!!」スタスタ
綾波「ま、待ってください! 私も、私も手伝いますから!」
提督「え? いいよ扶桑に手伝ってもらった方が手っ取り早いし」
提督「んじゃなー」
綾波「待って…! 待ってください!」
綾波「お願いします…待って…」
綾波「待って…いやです……」ヒック・・・
綾波「……」シクシク・・・
綾波(いや、これじゃダメよ綾波! 前を向いて、提督の執務のお手伝いを…!)ガバッ!
提督「…」
綾波「…あれ?提督? 執務は…」
提督「…ドッキリ、大成功ーー!!」
綾波「は、はい??」
カクカクシカジカ
綾波「…なるほど、提督は綾波にドッキリを仕掛けていた、と…」ムカムカ
提督「…そうっすけど、あのー…怒っていらっしゃいますー…?」
綾波「…怒っていないように見えますか?」
提督「あ、あはは…」
提督「綾波、こういう時は笑えばいいと思うよ」ニコッ
綾波「…そうですね!」ニッコリ
提督(よかったよかった、じゃあとっとかえ…って…?)ガッシリ
綾波「謝罪の一つもないのは、どうなんでしょうかね」
提督「…ごめんち★」
綾波「一生お眠りになりたいんですねっ!」ガチャン バァン!
提督「…ひぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」
提督「…ごめんなさいごめんなさい許してくださいなんでもしませんけど!!」
綾波「…ん? 今何でもするって言いましたね?」
提督「(そんなこと言って)ないです。」
≪涼月≫
涼月「そんな…」
涼月「みんなのために育てていたかぼちゃが…」
かぼちゃ「しなっとしちゃったよ…」シナ・・・
涼月「…やはり肥料が悪かったのでしょうか…」
涼月「…かぼちゃさん、ごめんなさい、でも次は頑張って立派なかぼちゃにしますからっ!」
涼月「…さて、宿舎の方に戻りますか」
スタスタ・・・
涼月「…はぁ」
提督「ん? どうした涼月、大きなため息なんてついて」
涼月「…あ、提督……こんばんは」
提督「おう、こんばんは んで? どうしたんだ、そのため息は」
涼月「…い、いえ、何でもないんです、大丈夫ですから」
提督「そうか? そうは見えなかったが…」
提督「まぁお前がそういうならいいか」
提督「あ、じゃあ俺のくだらない愚痴に付き合ってくれよ」
涼月「はい、構いませんよ」
提督「サンキュー、じゃあ早速話すけどさ」
提督「ここの先の方に、自由に使える菜園あるじゃん?」
涼月「ありますね、私も時々使わせていただいていますし」
提督「そうだったんだ まぁいいや、そんでさ、そこにでっかいかぼちゃがあんのね?」
涼月「そ、それ…」
提督「いやー、暇なやつもいるもんだなーって思ってね」
涼月「…は、はい?」
提督「だってそうじゃん? プチトマトとかそういうのならともかく、あんなでけぇかぼちゃだぜ?」
提督「育てるのも収穫も面倒だろうし、どんだけ暇なやつが育ててるのかなーって」
涼月「…あ、あのっ…!」
提督「ん? どうした涼月」
涼月「…あのかぼちゃ…実は涼月が育てていたものなんです…」
提督「そうか、そうだったのか」
提督「ったく、お前はここの防空の主力だというのに、かぼちゃなんかに時間を…」
涼月「ち、違うんです! 訓練は、きちんとやって…います」
提督「とはいえだ、お前はここにきて日も浅い、錬度もまだまだだ」
提督「園芸に時間を割いていていいのか?」
涼月「…っ」
提督「陸にいる間でも筋トレでもしたらどうだ」
涼月「…それでも…」
涼月「…それでも私は、みんなの喜んでくれる顔が見たいから…」
涼月「園芸をし続けます…!」
涼月「訓練も実戦も人一倍頑張ります、だから…」
涼月「お願い致します…! 姉さんたちのために、かぼちゃを作らせてください!」
提督「…ったく」
提督「…しょうがねぇ、お前のその熱意に、負けたよ」
涼月「ということは…!」パァァ
提督「…ああ、ドッキリ、大失敗だぜ!」
涼月「やった…ってドッキリ……?」
カクカクシカジカ
涼月「そうだったんですか、私に罵詈雑言を言って心を折ろうと…」
提督「…い、いやさすがにそこまでは…」
提督「いやまぁお前がそこまで姉妹思いとはな…」
涼月「まあ、当然です、自慢の姉妹ですから」
涼月「…でも」
涼月「…さっき菜園に行ったとき、そのかぼちゃが枯れてて…」
涼月「…あれは心に来ましたね」
提督「え、マジか、あれ枯れちゃったのか…」
涼月「…はい」
提督「…」
提督「…じゃあさ」
提督「…お詫びってわけじゃないんだけどさ、かぼちゃ」
提督「育てるの、手伝おうか?」
涼月「…いいんですか…!」パァァ
提督「おう、園芸の本も買ってさ」
涼月「嬉しいです、ありがとうございます!!」
提督(なんて優しくていい子なんだ…)
この日から園芸が提督と涼月との日課になりました
≪伊14≫
伊14「なははー!」
伊14「そんでさー鳳翔さんー!」
提督「邪魔するぞー」ガラガラガラ・・・
鳳翔「あら、いらっしゃいませ」
伊14「おーう提督ー!」
伊14「呑むー?」
提督「…まだ執務中だぞ」
提督「…鳳翔さん、ちょっとこいつ借りて行っていいすか?」
鳳翔「ええ、どうぞ」ニッコリ
提督「んじゃ行くぞ」
伊14「んーどこ行くのー」ヘラヘラ
ガラガラガラ・・・
提督「イヨ」
伊14「んー? なにー?」
提督「上官に向かってその態度は何だ!!」
伊14「!?」
提督「酒を飲むのはお前の勝手だ、好きにしろ」
提督「だが上官に向かってそんな態度をとり続けるというのはもう許せん!」
伊14「でも今までは…!」
提督「…まぁそれだけならばまだ我慢しただろう、だが」
提督「姉の言うことすら聞かないというじゃないか!?」
提督「許せない…」
伊14「い、いやいや、姉貴はマジでくどくて…」
提督「くどい!? 酒を呑みすぎるなという説教がか!?」
伊14「それは…」
提督「もう限界だ、耐えきれん」
提督「謝らなきゃ解体も視野に入れるからな」
伊14「えっ!?」
伊14「そ、そこまでしなくても…」
提督「当然だろ」
伊14「…」
提督「そんなに姉が嫌いなのか?」
伊14「ち、ちがっ…そうじゃなくって…」
伊14「…その、今更そういうの恥ずかしいっていうか…」モジモジ
提督(案外可愛い理由だなぁ…)
提督「なんだ、嫌いとかそういうわけではないのか ならできるだろ?」
伊14「う、うん…まぁ…」
提督「なら本人に言っていけ」
伊14「…うん、うん?」
伊13「え、えーっと、イヨちゃん…?」
伊14「あああ姉貴!? なんで!?」
提督「…じゃあ俺はこの辺で~」タッタッタ
伊14「ちょ提督!?」
伊13「て、提督に伊14ちゃんから大切な話があるって言われたんだけど…」
伊13「話って…?」
伊14(…言うしかない…!)
伊14「あ、あのさっ姉貴!」
伊13「なに?」
伊14「今まで、ごめんなさい!」
伊14「ずっと姉貴になめた態度とっててごめんなさい!」
伊13「イヨちゃん…」
伊13「いいのよ、お姉ちゃん、イヨちゃんが謝ってくれただけで嬉しいわ」
伊14「姉貴…あねきぃ…!!」
提督「うんうん、一件落着!」
提督「ネタバラシは、無粋だな!」
≪伊13≫
伊14「提督いるー?」ガチャ
提督「ノックぐらいしろ…」
伊14「ねぇねぇ、聞いたんだけどさー」
提督「無視かよ」
伊14「…ドッキリだったんだねぇ、昨日の」
提督「ナ、ナンノコトデスカ」
伊14「ふ~ん? ネタは上がってるんだよ~?」ニヤニヤ
提督「くっ、何が目的だっ!?」
伊14「ふっ、決まってるじゃないのそれは…」
伊14「姉貴にもドッキリを喰らわせてやるのさ!」
・・・
伊13「あ、あの…提督、話って…」
提督「ああ、昨日の夜、イヨに謝罪をさせただろ?」
伊13「あ…その節は、どうも」
提督「いやいい、そんなことはいい、後だ」
提督「…今日の朝なんだがな、執務室にあいつが来たんだ」
提督「そして言った『あれから姉貴が怒り続けていて怖い』って」
伊13「ち、違います! そんな、怒るなんて…」
提督「だがイヨは涙目だったぞ? 今にも泣きそうな声で懇願してきたんだよ」
提督「『提督が話してなだめてくれ』って」
伊13「そんな…」
提督「俺としてもあまり関心はしないな」
提督「訓練でのある程度の厳しさならいいが、そうじゃないからな」
提督「昨日の様子だと、あいつも反省してるようだしな」
伊13「イヨちゃんが…私を…怖い…?」
伊13「なんで、なんでぇ…」
伊13「私が…なに、したの…?」ポロポロ
提督(うわぁ…ごめんヒトミ…)
提督(だがこれも全部イヨのせい、そうイヨのせいだ)
提督「そして…こう付け加えたんだ」
提督「…『姉貴、もう嫌いだ』って…」
伊13「…ぅぅうわぁぁぁぁぁぁん!!!」
伊13「なんでなんでなんでなんで!? 私、イヨちゃんに何をしたって言うの…!?」
伊13「なんでよぉー…イヨちゃん……」
提督(…これネタバラシしたら俺死ぬんじゃね…?)
提督「…なあヒトミ」
伊13「…なんでしょうか」
提督「…ちょ、ちょっと顔上げてくれないか」
伊13「…はい」
伊14&提督「「ドッキリ大成功ーー!!」」
伊13「はい? はい??」
カクカクシカジカ
伊13「そうだったの…」
伊14「そうなんだよ! やっぱ私が標的になって姉貴がならないってのは不公平じゃん?」
提督(頼むからそれ以上地雷みたいなの踏まないでーー!?)ガクブル
伊13「イヨちゃん」
伊14「ん? なに?」
伊13「今夜の説教は、少し、長いよ」
伊14「…え」
伊13「それから提督」
提督「なな、なんでしょうか」
伊13「…夜道には気をつけてくださいね」ニッコリ
提督「は、はいぃぃ…」ガクガクブルブル
伊14&提督((イヨ(姉貴)こえぇぇぇえ!!??))
≪敷波≫
吹雪「また綾波ちゃんがMVPかー!」
漣「くー! 何も言えねぇー! 悔しー!」
綾波「そんなことないよ、たまたまだよー」
チヤホヤ チヤホヤ
敷波「…」
敷波と綾波の部屋・・・
綾波「ただいまー」ガチャ
敷波「…おかえり」
綾波「ごめんね敷波、司令官とのお話が長引いちゃって」
敷波「そっか」
綾波「でね! 今日MVP取ったから、間宮さんのアイス券、もらったよ!」
綾波「敷波の分と合わせて二枚!」ジャーン!
綾波「早速一緒に行かない?」
敷波「…一人で二回行けばいいじゃん」
綾波「え?」
敷波「一人で二回行けばいいじゃんって言ってんの!!」
敷波「そんなに自分の戦果を自慢したいの!?」
綾波「そ、そういうつもりじゃ…」
敷波「もうやめてよ!! 綾波はいろんなところに引っ張りだこの人気者!!」
敷波「でもあたしは大した特徴もない普通の駆逐艦!!」
敷波「…一緒にいて辛いんだよ!!」ガチャバタン!!
綾波「あ、し、敷波…!」
・・・
敷波「はぁ…はぁ…!」タッタッタ
敷波(言っちゃった…あんなこと、言うつもりなかったのに…)
敷波(あたし、なんで…)ドンッ
敷波「あ、ご、ごめんなさい」
提督「ん? ああ敷波か、こちらこそ電話してて悪い、ちょっと待ってくれ」
提督「あぁ、悪い綾波、またかけ直してくれ」
敷波(え!? 綾波と電話を…)
敷波(ってことはさっきのこと…もう知ってるってこと…)
敷波「…」
提督「悪い悪い、ケガはないか?」スッ
敷波「…ほっといて」ボソッ
提督「? すまんよく聞こえ…」
敷波「…ほっとけって言ってんのさ!!」
敷波「…もうかまうな!!」ダッ
提督「…おいおい、急になんだよその態度!」ガシッ
敷波「…離してよっ!!」
提督「敷波、どうしたんだよ急に!?」
敷波「うるさいうるさい! とっとと離してよ司令官!!」
提督「なんだよその言い方!!」
敷波「ほっといてって言ってるのに構うなんて…司令官なんか嫌い!!」
提督「…あーそうかよ!!」
提督「…なら俺だって嫌いだ!! 大っ嫌いだ!」
提督「…ったく、心配してどうしたのか聞いただけでなんで急にキレられなきゃいけないんだ…」
提督「…フンッ」スタスタ
敷波「ぁぁぁぁぁ……」
敷波「ぁぁぁぁああああああ!!」
敷波「なんで…どうしてあたしはこうなのっ…」
敷波「別に綾波も…司令も悪くないのに…!」
敷波「悪いのは、全部……」
敷波「あたし…なの…に……!」グスッグスッ
敷波「…うえぇぇぇん!!」
綾波「…ねぇ、敷波」
敷波「っ! な、なに、綾波」
綾波「今の、全部聞いてたよ」
敷波「…そう」
敷波「それで? こんな無様なあたしを見て、どうするの? 罵倒?軽蔑?」ズズズ・・・
綾波「…ううん」
綾波「敷波が不器用な子なのはわかってたつもりだったけど…全然だったね」
綾波「敷波がそんなことで悩んでたとか、全然知らなかった」
綾波「知ろうともしてなかった」
綾波「だから、さ」
綾波「…一緒に、間宮さんのところ行こ?」
敷波「は、はぁ…? なんで、そう…なるのよ…」ヒック・・・
綾波「聞いてあげるよ、全部」
綾波「辛いこと、悲しいこと、悔しいこと」
綾波「全部、話して」
敷波「…いいの?」
敷波「綾波への不満とかも、いっぱいあるよ? すごく聞いてて不愉快になるかもよ?」
綾波「…いいよ、全部」ギュッ
敷波「…う”ん…! ありがどっ!」グスッ
敷波(あぁ、あたしって、幸せ者だなぁ…)
・・・このあと提督も合流して嫌いといったことがドッキリであることを伝えましたとさ
≪浦風≫
浦風「提督ー、入るでー!」ガチャ
提督「おう、来たな、早速座ってくれ」
浦風「ほな失敬して…」
浦風「んで、今日は何の用じゃ?」
提督「あぁ、まずはこれを見てくれ」スッ
浦風「なんじゃこれ? えー、『艦娘の方言規制に関する文書』?」
提督「まぁ、見ての通りだ 曰く極力方言は使用せず生活しろとのことだ、艦娘と書いてあるが提督とかもそうらしい」
浦風「本営はんもよーけわからんことしだすなぁ」
提督「はは、まったくだ 」
浦風「…ま、こうやって正式な指令なら仕方ない、うちがなるべく使わんようにすればええんやね!」
提督「悪いな、せっかくの可愛い喋り方だったのに」
浦風「ちょいとたいぎーがしゃーなしや! 黒潮はんとかにも伝えておくけ」
提督「あ、そいつらにはもう話してあるから大丈夫だ」
浦風「あ、そう なら今から気を付けて生活するけ!」
提督「助かるよ」
一週間後・・・
浦風「あ、磯風、それそのへん置いといてー!」
磯風「…」
浦風「? どうしたの、磯風?」
磯風「いや、やはり慣れないなぁと 浦風の標準語」
浜風「そうね」
浦風「…しょうがないことよ、指令だし」
磯風「…ふむ、そんな指令、反対されてすぐに破棄されそうなものだがな」
・・・
浦風「あ! 提督ー!」
提督「ん? …あぁ浦風か、標準語だからわからなかった」
浦風「もー自分で指令出しておいてー」
提督「…まぁ俺が言うのもなんだが」
提督「なんか標準語にすると浦風って特徴なくなるよね」
提督「ご、ごめんね!? でもやっぱなんか、さ…」
浦風「…提督も、そう思うん?」
浦風「…やっぱり、この喋り方のないうちなんか…」
提督「ち、ちがっ」
浦風「…ううん、ええんや よーけわかっとるけ」
浦風「この喋り方のないうちなんか…平凡で…普通な……」グスッ
提督「浦風…」
浦風「…うちやっぱいやや」
浦風「…なんもないうちなんていやや!! 提督、やっぱうちこれがいいけ…!」
浦風「提督がかわいいって言ってくれたこん喋り方をなくすのはいやや…!」
提督「…」
浦風「提督からもなんとか言うて取り消しにしてもらえんか…」
浦風「うちのわがままなんはわかっとるけ、けど、けどな…」
提督「…浦風、顔上げろ」
浦風「…うん」
提督「今から大事なことを言うからよく聞け」
浦風(やっぱり、いかんよね…)
提督「…これまでのことは全部」
提督「ドッキリだ!」
浦風「…わかっとるけ、そんなこ…ってえ?ドッキリ?」
浦風「提督、ドッキリってどういうことじゃ!?」ユッサユッサ
提督「え、えーっとね」
カクカクシカジカ
浦風「…しごーしたる」ボソッ
提督「? な、なんて?」
浦風「しごーしたるって言うとるんじゃー!!」
提督「ぅわあああ!!?」
提督「痛い痛い痛い!もげるもげるぅ!!!」グググ・・・
浦風「もいだるわぁ!!」
浦風「うちを弄んだ代償、払ってもらうけ!!」
提督「あ、これやば…」グキッ
アーーーー!!
≪村雨≫
提督「はっはは! これが目に入らぬかー!」ペカー!
白露「そっ、それは…!」
時雨「めったに手に入らないという…!」
夕立「金の間宮さん券っぽい!?」
村雨「すごいわね~キラキラしてるわ」
提督「平時のお前らの活躍を鑑みた結果だぞー」
提督「…ってあれ?」
時雨「? どうしたの、提督」
提督「おかしいな…確かに5枚頼んだはずなんだけど四枚しかない」
提督「…うーん、ごめん、もう一枚は後日もらうから、今日のところはじゃんけんでもしてくれ」
夕立「えー! そんなのひどーいっぽい!」ポカポカ!
提督「痛い痛い、ごめんって」
村雨「…じゃあ村雨、今日のところは辞退しておくわ」
時雨「い、いいのかい?」
村雨「うん、後日もらえるんでしょ? なら全然構わないわー」
夕立「やったー! 村雨、ありがとっぽい!!」
・・・
提督「うーん…ソナーが一つ足りない…」
村雨「私はいいわ、もっと性能のいい子に搭載してあげて~」
提督「…ごめんな」
・・・
提督「くそっ、ドッグが足りない…!!」
村雨「大丈夫よ、中破だし それより損傷の多い時雨を先に、ね?」
提督「助かる! …夕立!出たらすぐ村雨と変わってやれ!!」
夕立『はいっぽい!』
・・・
夕立「MVP取ったっぽい!!」ムフー!
村雨「二戦目で私もMVPだったわ~」
夕立「提督さん、ほめてほめてー!」ガバッ!
村雨「あっ…」
提督「…っと! よーしよしよし、偉いぞー、夕立ー」ワシャワシャ
夕立「えへへ~」
提督「村雨もお疲れな! 帰って休んでくれ」
村雨「う、うん…」
夕立「提督さんエナジー補給完了っぽい!」
夕立「じゃあ帰るわね! じゃあね提督さんー」フリフリ
村雨「…私、ちょっとお話があるから先に帰ってていいわよ」
夕立「ぽい? じゃあ先に帰ってるっぽい」
ガチャ・・・バタン
提督「…で、話ってなんだ」
村雨「…あのね、最近、ちょぉっと私の扱いが冷たいかな…なーんて」
提督「…そうかもな」
村雨「…で、でしょ? だから…」
提督「でもそれは村雨がいいって言うからだろ?」
村雨「…それは…そう、だけど…」
提督「? ならいいじゃねぇか」
提督「いやお前に感謝はしてるぜ? いつも」
提督「なんか頭一つ大人びてるからな、お前は」
村雨「…それは、そうなんだけど…」
提督「なんだよ煮え切らないなぁ村雨らしくない」
村雨「…あのね」
村雨「…私、ほんとはもっと提督に甘えたいの」
村雨「…でもね、みんなが提督を取り合うから、私なんかの入り込む場所はないの」
村雨「…だから、だからねっ…!」
村雨「村雨は大人ぶってるの!! でもほんとはもっと甘えたいの!!」
村雨「ほんとはほめてほしいの! なでてほしいの!」
村雨「ごめんね、迷惑よね…こんな子供っぽい我儘……」グスッ
提督「…村雨」
村雨「なぁに…?」
提督「…ドッキリ大成功ーー!!」
村雨「…へ?」
提督「ドッキリ大成功ーー!!!」
カクカクシカジカ
提督「ってことです、間宮さんとこからドッキリでした」
村雨「…もぉーーーー提督のぉーーー」
村雨「ばかぁぁぁ!!」ダキッ
提督「うおっ!?」
村雨「ばかばかばかぁ! 村雨がどれだけ悶々としてたかしらないくせにぃ!」ポカポカ!
提督「…ごめん」
村雨「本当にそう思うなら」
村雨「なでて」
提督「…え、えーっと、ほんとにいいのか?」
村雨「むぅー! なでていいて言ってるんだからなでてよー!」
提督「わ、わかったよ」
提督「…こ、こうでいいか?」ナデナデ
村雨「…そうそう、そうよ」
村雨「まったく、提督の…わから…ずや……」スヤスヤ
村雨「Zzz……」スヤスヤ
提督「寝ちゃったし…」
提督「…なんか、かわいいな……」ボソッ
村雨「…てい、とく……」ムニャムニャ・・・
提督「…」ナデナデ
≪大井≫
大井「…」ツカツカ・・・
大井「提督! 失礼します!!」ガチャ
提督「…おーう、よぉ大井」
提督「どした? そんな勢いよく来て」
大井「どうしたもこうしたもありません!」
大井「なんですかさっきの指揮は!!」
提督「あー…あれはなー…」
提督「ちょっと久々に指揮しようと粋がっちゃってさ…」
提督「すまんすまん」
大井「私に謝らないで北上さんに謝って下さい!!」
大井「そもそもなんですか、あの指揮は!?」
大井「久し振りとはいえあれはひどすぎませんか!?」
提督「いや、だからごめんて」
大井「ったくせっかくの北上さんとの出撃だったってのに…」ボソボソ・・・
提督「…あ?」
大井「だからー、せっかくの北上さんとの出撃がーって」
提督「…ああ悪かったな!!」
大井「そうよ、まったく…」
提督「そうだな! 俺は提督向いてないよな!」
大井「は、はぁ? そこまでは言ってないじゃない」
提督「フン!」ガチャバタン!!
大井「なんなのよ、アイツ…」
一週間後・・・
大井(あれから一週間…)
大井(あれっきり提督は姿を見せなくなった)
大井(…あの程度で逃げ出すなんて弱い人)
北上「ね、ねぇ大井っち…」
大井「っ!? あ、あぁ、北上さん、どうしたんですか?」
北上「こ、これ…」スッ
大井「なんですかそれ? …提督の日記?」
北上「…その付箋のとこ、読んでみて」
大井「? え、えーっと…」
大井「『〇月〇日 今日も大井に怒られた あいつ厳しいな…』」
大井「『〇月×日 今日も まぁ書類ミスった俺も悪いけどさ』」
大井「『□月〇日』…これって」
北上「…そう、提督がいなくなった日」
大井「…『大井に怒られた 違う、俺が悪い、そうだ、俺が悪いんだ』」
大井「『俺は皆の上に立つ器じゃなかった 死のう、そうすればみんなが…』」
大井「…」
北上「…ねぇ大井っち、提督、死んじゃったの?」
大井「…知りませんよ」
北上「答えてよっ!!」
大井「……ごめんなさい」
北上「…謝らないでよ!! 提督を返してよ!!」
大井「…ごめんなさい」
北上「だから…!!」
大井「私もここで死にます」
北上「…そう」
大井「あの世で…会えるかどうかはわかりませんが、せめてもの贖罪です」
大井「…ごめんなさい提督」
大井「…最後に」
大井「本当は…あなたのこと…」
提督「俺のことが?」
大井「す…」
提督「す?」
大井「すぅぅぅぅぅぅぅ!!???!?!??!?!」
提督「す、なんだよ…」
北上「…て、ていとく…ほんもの……なの…?」
提督「本物じゃなかったらなんなんだよ、ほれ、きちんと足もあるぞ」
大井「で、でもこの日記に…」
提督「あー、それな、実は偽物」
大井&北上「「…は?」」
提督「というわけで…」
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
大井&北上「「はぁぁぁぁ!???」」
カクカクシカジカ
大井「死ねっ、しねっ!!」ガスッガス!
提督「あぁ痛い! ケツを蹴り上げないで!」
大井「…で、このドッキリでいなかった一週間、何してたんですか」
提督「ちょいと外国の方に用事がね」
提督「キチンとした上からの指令だし、書類は溜まってないよ」
大井「…ふぅん、そうですか」
大井「…ったく、金輪際こんな迷惑なことしないで下さいねっ!」プイッ
ガチャ・・・バタン
北上「…いやぁ、大井っちも素直じゃないなー ねぇ、提督」
提督「やれやれだぜ」
・・・
大井「…よかった」ツーーーー
大井「ていとくが生きてて…本当に…!」
≪熊野≫
熊野「失礼しますわ!」ガチャ
提督「来たか、熊野」
熊野「何の用ですの? わざわざ館内放送で呼び出しなんて」
熊野「私、なにかやらかしまして?」
提督「いや、今回はやらかし案件ではない」
熊野「なーんだ、よかったですわ」ホッ
熊野「…ではなおさら何の用ですの?」
提督「…最近気づいたんだ、俺って提督だよな」
熊野「ですわね」
提督「んでもってお前って艦娘だよな」
熊野「ですわね」
提督「…つまりお前の給料は基本的には俺以下だよな?」
熊野「まぁそうでしょうけど…なんなんですの? 話の容量がつかめませんわ」
提督「…じゃあなんでお前がお嬢様言葉なんだーー!??」
熊野「へ?」
提督「いやいや、お嬢様言葉と言ったら基本的にリッチな方々の使う言語だよな!?」
熊野「そ、そうですわね、たぶん」
提督「でもたいして軍人っていい給料じゃねぇよな!?」
熊野「ま、まぁ…」
提督「まぁ別に平民の方々がお嬢様言葉を使うことは否定しない、白い目で見られるのがオチだし」
提督「だがなんでお前だぁ!?」
熊野「は、はぁ 何というか、私がどんな言葉遣いだろうといいじゃありませんこと?」
提督「お嬢様言葉ってなんか高圧的じゃんかYO!」
提督「こっちを命令してる感じって言うかさ」
提督「正直気に入らんのだよ、熊野君」
提督「てか無理」
熊野「…我慢すればよろしんじゃなくて?」
提督「だぁぁぁぁ!!! So You Tokoro!! お前のそういうところに俺はキレてんの!!」
熊野「…ちょっと失礼しますわ」
提督「なっ、なんだよ…」
熊野「熱はー… なさそうですわね」ピトッ
熊野「んー… でしたら頭の病気でしょうか? …あ、元々かかってらしたわね」
提督「て、てめぇ…!」
熊野「…ともかく!」
熊野「提督、今日変ですわよ? いつも変ですけれど今日は特別変ですわ」
熊野「なにかありまして?」
提督「は、はぁ!? なんもねぇよ!」
熊野「提督が変になるのは決まって何かあったときですの」
提督「なにを証拠に…」
熊野「それはもちろん! この熊野のカンですわっ!」キラッ
提督「…ププッ」
提督(なんかこれ以上やっても意味なさそうだな…)
熊野「なっ、何で笑うんですの!?」
提督「…いやー、熊野も十分変だなーって」
提督「…熊野」
熊野「はい?」
提督「実はな」
カクカクシカジカ
熊野「……だから何かあると思ったんですの」
熊野「何かあるとは思っていましたけれど、こんなあほくさなことだとは…」
提督「ごめんち」
熊野「(#^ω^)」
提督「あっ…」
熊野「いいですわ、提督」
熊野「こーなったらみっちりとお説教ですわ」
提督「えっ、そこまでしなくても…」
熊野「私がどれだけ心配したかも知らないでぇーー!!」
提督「あちょ、まっ」
熊野「とぉぉ↑おう↓!!」ジャーマンスープレックス
提督「あg」グキッ
≪由良≫
由良「♪~」
由良「えーと…これは、洗う、これも、洗う…」
由良「これはーー…」
提督「おーう…早いなー…」
由良「あ、提督さん おはようございます」
提督「おはよー 何やってんだ?」
由良「あっなんか目が覚めちゃって…提督さんの服のお洗濯でもしようかなって」
提督「まじか、ありがと」
由良「ううん、全然 由良が好きでやってるだけだから」
由良「…えーと、これは…」
由良「ってえっ!?」
提督「? どうした、ゆ…ら……」
由良「て、提督さん…これ、なn」バッ
提督「…お前は何も見なかった、いいな?」
由良「でっでも!!」
提督「うるせぇ黙れ!!」
由良「だ、ダメだよそんなこと…だってそれ、横領、だよね、ね?」
提督「お前は知らないだけで、たいていの奴はやってるさ」
由良「でも、でもっ!!」
提督「言ってくれるな由良…!」
由良「キャバクラで使ったお金を経費でなんて…!!」
提督「ぅうああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
提督「言ったなァ…!! 由良ァ!!」
提督「許すものか…絶対に…」
提督「お前は…俺を…辱めた!!」
由良「ひっ…ごめんなさい」
提督「…言ったろう、許さない、と」
提督「解体だ」
由良「えっ…」
提督「聞こえなかったか、解体だといってるんだ」
由良「そ、そんなっ」
提督「当たり前だ、お前がいる限り、俺はその事実をばらされるのでは、という不安を抱えて生きることになる」
提督「なぜ提督たる俺が部下におびえて生きなければいけないのだ!!」
提督「…そもそも元はといえばお前が余計なお世話をしなければよかったんだ」
提督「洗濯くらい俺にだってできる!」
提督(まぁたいてい扶桑にやってもらうけど…)
由良「…そっか」
由良「そうだよね、由良のやったこと、完全に余計だったよね」
提督「ああ、その通りだ わかったらさっさと工廠に…」
由良「…ごめんね、提督さんに、迷惑、掛けたよね…」スンスン・・・
由良「でもね、提督さん、迷惑だったかもしれないけどねっ…」
由良「由良、提督さんのためになると思ってやってたってことは…」
由良「…忘れないで…ほしい…かな……」ゴシゴシ・・・
由良「…それじゃあ、ね」
提督「待てィ…!!」
由良「ど、どうしたの?」
提督「…すまない、ちょっと待ってくれ…」
カクカクシカジカ
由良「え、えぇぇぇ!?」
由良「ど、ドッキリ!?」
提督「そうそう、ドッキリ」
由良「ど、どこからドッキリだった…の?」
提督「え? あの経費で~のくだりから」
由良「え、えぇーと…つまりあのレシートは…」
提督「もちろん偽造ですー!」
由良「…そうですか」
由良「…提督」
提督「はい?」
由良「由良、少し怒っています」
提督「あ、はい…」
由良「というか、ものすごーく怒ってます」
提督「はい…」
由良「でも…でもね?」
由良「もうっ…提督さん…ひどいよ…ずるいよっ…!」ヘナヘナ・・・
由良「もう、そんなのどうでもいいくらい、よかったって気持ちでいっぱいで…」
提督「…ごめん、ごめんな、由良」
由良「…謝れば済むと思ってー!」ムー!
提督「い、いや、え、ダメ?」
由良「…プフッ あーもうほんと」
由良「…提督さんのバーカ♪」
≪瑞穂≫
瑞穂「提督、夜遅くまでお疲れ様です」
提督「おーう瑞穂、まだ起きてたのか、早く寝ろー?」
瑞穂「いいえ、提督がまだ執務をしているのに、秘書艦の私が先にお休みをいただくわけにはいきません」
提督「いやいや、昼間遊んでた俺が悪いんだし、いいんだぜ?」
瑞穂「大丈夫です あ、あとそれから…」
瑞穂「そろそろ小腹の空く頃かと思いまして… 小さいですけど、一口おにぎり、作りました」
提督「マジか、ほんとにありがとな!」
瑞穂「いえいえ、私にはこれくらいしかできませんから」
提督「いや、マジでありがたいよ…いただきまーす!」
瑞穂「はい、どうぞ召し上がってください♪」
提督「パクッ! ム、これは青酸カリ…!?」
提督「み、瑞穂…! 貴様ッ!! 謀ったな…!」ドサッ
瑞穂「て、提督!? どうされたんですか!?」
提督(なんて優しくてよくできた娘なんだ…瑞穂!!)
提督(俺は恥じる… お前にこんな方法でしかドッキリができない自分を…!!)
瑞穂「提督、提督!! どうされたんですか急に!?」
提督「お前…このおにぎりに何を仕込んだ…」
瑞穂「え…これには鮭、こっちには梅、あれには…」
提督「そういうことではない…貴様、毒を入れたろう!?」
瑞穂「そ、そんなこと、するわけないじゃないですか!」
提督「じゃあこの吐き気と眩暈、それから動けないほどの気だるさはなんだというのか!?」
瑞穂「そ、そんなこと知らない…」
提督「ウソをつくなァ!!」
瑞穂「ひっ!」ビクッ
提督「許さん、許さんぞ… 俺が動けるようになったらすぐにお前を解体してやる…!」
提督「お前なんか大嫌いだ! この裏切り者!!」
提督「クソッ…! もう…意識が……」
瑞穂「て、提督!? 提督!!!」ユサユサ・・・
瑞穂「…息は…まだあるみたい…でも」
瑞穂「このまま提督が目覚めると私は…」
瑞穂「……ちがうんです、瑞穂は…!」
瑞穂「そんなこと…してない…!」
瑞穂「私は…ただ…! 提督のためを思って…!!」
瑞穂「でい…どぐ……!」グスッグスッ
提督「どうした瑞穂」
瑞穂「だって、だっで…! ていどくが…!」
瑞穂「……って え? 提督????」
提督「そうだよ、提督だよ」
瑞穂「…そうですか」
瑞穂「…なら、処分を言い渡してください」
提督「ああ、今回のお前の罪状」
提督「提督を毒殺しようとした…」
提督「…という提督のドッキリにまんまと引っかかった罪だ!!」
瑞穂「…はい …はい? はい????」
提督「つまり、全部ドッキリだっ!!」ハッハッハー!
瑞穂「ご、ごめんなさい 瑞穂、状況がよく…」
提督「えーと」
カクカクシカジカ
提督「ってわけ」
瑞穂「…」フルフル・・・
提督「…あ、やっぱ怒っていらっしゃいます、よね?」
瑞穂「…提督ーー!!」ダキッ
提督「ファッ!?」
瑞穂「…よかった、本当に…!」
瑞穂「瑞穂、本当に解体されるんじゃないかと思ってて…」ギュゥゥ
提督「わ、わかった、わかったから一旦離れて…!」
瑞穂「あ… 申し訳ございません、つい…」カァァァ
提督「あ、かわいい(かわいい)」ドサッ
瑞穂「て、提督? 提督ー!?」
≪天城≫
提督「ふむ……」
天城「提督、なにをそんなに悩んでいるんですか?」
提督「いやな、さっき艦載機…てか烈風が出たんだけどな」
提督「誰に乗せようかってー…」
提督「ぅーーーん…」
提督「やっぱ加賀とかー…いやいや瑞鶴にも…」ブツブツ
天城「…」チラッチラッ
提督「いやいや翔鶴…」モンモン・・・
天城「…あ、あのぉ」
提督「? どうした天城」
天城「い、いえ! なんでもないんです! なんでも…」
提督「いや遠慮すんなよ、どうした?」
天城「え、えーっとですね、そのー」
提督「?」
天城「わ、私って、空母じゃないですか」
提督「そうだな」
天城「で、や、やっぱり高い性能の飛行機が欲しいわけですよ」
天城「だからー…」
提督「ああ、烈風が欲しいってか」
天城「はいっ!」キラキラ
提督「残念ながらなしだなし うちには色々と余裕ないからな」
天城「そんなぁ…」
提督「ごめんな …それじゃ、俺は書類出しに行くから」
天城「あ、はい わがまま言ってすみませんでした」ペコリ
提督「いいよいいよ、開発運のない俺が悪いんだから じゃあね」ガチャ・・・バタン
天城「…はあ」
天城「…零戦ならたくさんあるけれど…ね」
天城「…ん? あ、提督、一枚忘れていってる」
天城「届けてあげましょう、秘書艦ですし!」
・・・
天城「…えーっと提督はー…」タッタッタ
天城「…確かここに…」
ハッハッハ! ソリャソウデショ!
天城「? 提督の声…?」
提督『だって普通に考えて、天城に装備させるよりも一航戦とかに装備させたほうがいいでしょ?』
整備士『当たり前だよなぁ? やっぱ加賀さんの3スロ安定っすね』
提督『だよなぁ! 天城型は後回しって、それ一番言われてるから』
提督&整備士『『Hahahahaha!!』』
天城「…提督ッ!!」バァン!
提督「…おう、天城 どうしたすごい剣幕で」
天城「どうしたですって!? 私、ドアの前で聞きました、さっきの話」
提督「…あぁ聞いてたんだ じゃあわかったでしょ? お前にやる艦載機なんかないんだよ」
天城「提督…あなたという人は…!!」
整備士「あー、ちょいと言わせてもらっていいっすか?」
整備士「整備士視点から見ても、やっぱ烈風とか積むのは華の一・二・五航戦かなって」
提督「ほらみろ、やっぱりな」
天城「…」
提督「あ、泣いちゃうかな?」
提督「ごめんな、少し強い言い方だったk」バチーン!!
提督「…は?」
天城「…謝ってください」
提督「いてて……お前にか?」
天城「…違います 私と一緒にバカにした、雲龍姉様と葛城にです」
天城「私がどういわれようと構いません、どれだけでも罵倒してください、でも」
天城「でも! あの二人をバカにしようというのなら私は…」
天城「許しはしないッ…!!」
提督「…っ」
提督「…わかった、わかったよ天城…」
提督「…いいか、よーく聞いてくれ」
天城「…なんですか」
提督「実はな、今までの一連の流れはな…」
天城「…はい」ゴクッ
提督「…全部ドッキリだ!!」
天城「…」ブォン!
提督「…あいだぁ!?」バチーン!!
天城「…どういうことか、説明して、いただけますよね?」
提督「…ふ、ふぁい…」
カクカクシカジカ
天城「…ふぅん!」ブォン!
提督「…いでぇっ!?」バチーン!!
提督「…いてぇ、いてぇよ…痛すぎて新たな道開拓しそうだよ…俺が何をしたって言うんだよ」
整備士(いや何もかもしたっすよね?)
天城「天城、今回のことは本当に怒っています」
天城「ドッキリ? そんなもので私と姉様と葛城を貶めたこと、後悔させてあげます」
天城「今日は執務はもうないですね?」
提督「へ? ま、まぁないけど…」
天城「…じゃあこれからみっっっちりと折檻といきましょうか」
提督「え」
天城「提督…容赦はしませんよ」
天城「雲龍型を貶めた罪、しっかりとその身に刻み込んであげます」ズルズルズル・・・
提督「ま、まって! まってよ天城ィ!! …てか力つえぇ!?」ズルズルズル・・・
提督「はっ、そうだ、整備士!! お前も共犯だろ!」
提督「助けろ!! ここにきて俺を助けろっ!!」
整備士「さーなんのことっすかねぇー?」
提督「なっ、整備士貴様ァッ!!!」
提督「許さぬ、許さぬぞ!! この提督の怒り、すぐに鎮まると思うなよ!!」
天城「…(#^ω^)」ピキッ
天城「…それは、こっちの、セリフですッ!!」ドガァン!
提督「ぐふっ!?」チーン
天城「…ふぅ」
整備士「はぁはぁ、助かったっすか」
天城「…あ、整備士クン」
整備士「は、はい?」
天城「あなたにもあとで何かしらの罰が下ると思うから、待っていてくださいね」
ズルズルズル・・・
整備士「…そ、そんなぁ……」
≪グラーフ≫
グラーフ「何だ? 気安いな」
グラーフ「どういう事だ? それが貴艦隊の流儀というわけではあるまい 説明を願おう」
提督「んなぁっぁぁぁぁ!!」
提督「なんでYO!! うちのグラーフはこんなに好感度が上がらないんだYO!」
提督「…ん? あれは…」
ハハハ・・・
グラーフ『やはりゼロは流石だな!』
赤城『いえいえ、グラーフさんのBfやFwも強かったです!』
グラーフ『ははは、謙遜するな! またやろうじゃないか!』
赤城『はい! 喜んで!』
提督「…俺なんかしたかなぁ……」
・・・
グラーフ「Admiral、失礼するぞ」ガチャ・・・バタン
提督「…ああ、よく来た …とりあえず座ってくれ」
グラーフ「ん、ああ、では失礼して…」ヨイショ
グラーフ「さて、今日は何用か」
提督「…まぁまぁそうせくな、コーヒーでも飲んでリラックスしろ」
グラーフ「? あ、あぁ、ありがたくいただこう…」
提督「…さて、では本題に入ろう」
グラーフ「……」ボー
提督「…? グラーフ?どうした?」
グラーフ「ん…あ、すまない、少しボーっとしていた」
提督(お、効いてるみたいだな 少量とはいえ自白剤と睡眠薬を混ぜ込んだからな)
提督「そうか、じゃあとりあえず本題に入るぞ」
グラーフ「頼む」
提督「…単刀直入に聞こう、グラーフ」
提督「お前は、俺のことが嫌いだろう?」
提督(どうせこういうやつには素面で面と向かって聞いたって表情一つ変えずノーと答えるだろう)
提督(だが今は思考能力が著しく落ちた状態、この状態なら…!)
グラーフ「? あ、ああ、確かにそうだな」
グラーフ「私はAdmiralのことが嫌いだ」
提督(ほれキタァーー!! これで堂々と嫌いと言える!!)
提督「ははっ、やはりそうか!!」
提督「実は俺もお前のことが大嫌いでなッ!!!」
提督「態度悪い、愛想ない、おまけに俺のことが嫌いときた!」
提督「はっはっは!! 俺たちは相当気が合うらしいな、あははは!」
提督(さて、ボロクソ言ったがはたして…)
グラーフ「…そうか、やはりそうか」
グラーフ「Admiralはそう思っていたのだな」
提督「ああ、お前だって同じだろ?」
グラーフ「……」
グラーフ「…悪い、少し席を外す」
提督「そうか」
グラーフ「…失礼した」ガチャ・・・バタン
提督「…居づらくなって帰ったか、それより…」
提督「…やはりアイツはそうだったな!」
提督「早めに危険分子がわかってよかったよかった!」
提督「じゃ寝よ」
翌日・・・
提督「…ふぁー… ねむ」
ドンドンドンドン!!
提督「…はいはーい、どなたー?」ガチャ
ビスマルク「Admiralあなたツェッペリンに何したのよ!!!?」ガバッ
提督「…はい?」
ビスマルク「あの子、昨日から自分の部屋にこもったきり出てこないのよ!?」
提督「…具合が悪いんじゃないか」
ビスマルク「ハァッ!? ずっとAdmiral、Admiralってつぶやいてるのよ!? あなたがなにかしたに決まってるわ!!」
提督「…ちょっと行ってみるわ」
ビスマルク「早くしなさい」
グラーフの部屋・・・
提督「…グラーフ、俺だ、開けてくれ」
ビスマルク「ツェッペリン、開けて頂戴」
ガチャ・・・
提督「グラーフ!」
グラーフ「…Admiralだけ、入ってくれ」
提督「…ああ、わかった」
バタン
グラーフ「…何用だ」
提督「いや、ビスマルクからお前の様子が変だと言われたからな、それも俺のせいだとも」
提督「…まったく困ったもんだよ、ちょっと風邪ひいたんだろ?」
グラーフ「…違う」
提督「…じゃあ腹減ったのかー?」
グラーフ「…違う」
提督「…じゃ、じゃあせいr「Admiral」
提督「? な、なんだ」
グラーフ「…私は昨日、あなたに嫌いだ、といったな」
提督「…ああ」
グラーフ「理由を言おう、最近、あなたのことを考えると、胸が痛くなるんだ」
グラーフ「…だから、嫌いになった …はずだったのに」
グラーフ「…ヘンなんだ あなたに昨日嫌いと言われた瞬間、おかしくなってしまったんだ」
グラーフ「何をしようとも思えないようになってしまった… 私からあなたを嫌ったはずなのに…」
グラーフ「…なのにどうして…! あなたに嫌いと言われただけでこんなに胸が苦しんだっ…!」
グラーフ「…なぁAdmiral、教えてくれっ…! どうして、どうして…」
提督「…そうか」
提督「…最初に謝らせてくれ、グラーフ」
提督「…昨日お前に嫌いだといったのは嘘だ、俺のほんの出来心でお前にドッキリをしかけてしまった」
提督「…それがお前をそんなに困らせてしまうとは思わなかった、軽率な行動を謝る」
グラーフ「…ということは、Admiralは私のことは…」
提督「…別に嫌いじゃない」
グラーフ「…!! …そうか、ははっ、そうか…!」
グラーフ「私をずっと苦しめていたのかそういうことか、Admiralにウソをつかれたから…」
提督「……そうだ」
グラーフ「あぁ、胸のつかえが取れたようだ…! 」
提督「…そうか、そりゃよかった」
提督「…じゃあ午後からはキチンと部屋から出ろよ」
グラーフ「ああ! そうする ありがとうAdmiral!」
提督「…おう、じゃあな」ガチャ・・・
バタン!
ビスマルク「…いいのかしら、あれで」
ビスマルク「根本的な解決にまったくなってないけど?」
提督「いいんだよ、別に」
提督「…いいんだよ」
ビスマルク「…フンッ、モテる男は大変ねっ!」
ビスマルク「いつか後ろから刺されないことを祈るわ」
提督「…ああ」
≪金剛≫
金剛「Hey! テイトクー! Burning Looove!」
提督「おう、おはよう金剛、そしていきなり抱き着いてくるな」
金剛「今日もカッコイイですネー!」グッ
提督「はいはいお世辞ありがとさん」
金剛「むー、つれないですネー、私はこんなにもテイトクを思っているのに」
提督「はいはーい、ありがたいなー!」
金剛「何デスカー! そのSoltな対応はー!!」
提督(…ソルト対応…? ああ、塩対応か)
提督「…正直ウゼーよ、お前 最近、俺お前のこと嫌いになってきたもん」
金剛「へ?」
提督「だってさ、毎日毎日うるさいし」
提督「…朝っぱらから抱き着いてきたりとよ、鬱陶しい」
提督「少しはおしとやかさってのを覚えてくれ」
提督「榛名あたりを見習ってさ」
金剛「そ、そんなぁ…」
金剛「テイトク…そんなに言わなくても…」ウグッ・・・
提督「そう思うなら今後こういうことをしないことだな」
金剛「で、でもやっぱり私はこういうことでしか…だから…」
提督「はぁ!? …まぁいいか」
金剛「ほんとデスカ!?」
提督「別にお前のことなんかどうでもいいし」
金剛「…」
提督「…ま、これ以上鬱陶しくなるようなら色々と考えなきゃならないけど」
提督「それだけだ、もう行くからはやく離れろ」
金剛「…離しまセン」グググ・・・
提督「チッ、うぜぇ、離れろッ!!」
金剛「離しまセン!!」ギュー!
金剛「めんどくさくて鬱陶しいかもしれまセン、でも…!」
金剛「私にはこんなやり方しかできまセン!!」
金剛「お願いしマス! 好きになれとは言いまセン…でも嫌いにならないでくだサイ!」ズズズ・・・
金剛「お願いしマス! お願いしマス!!」ユッサユッサ
金剛「デイドグにぎらわれだくないデース…!!」ポタポタ・・・
提督「そうか、金剛…」
提督「…顔上げろ」
金剛「ハイ…」
提督「…ドッキリ大成功ーー!!」
金剛「…ふぇ?」
提督「…ど、ドッキリ大成功ーー!!」
金剛「…イヤ、聞こえてマース…」
カクカクシカジカ
金剛「…なるほどー」
金剛「つまりテイトクは私の純情を弄んでいたわけですネー?」
提督「…いや、その、まぁ…はい」
金剛「これは何かしらのペナルティーが必要ですヨネー?」
提督「…なにをご所望でしょうか」
金剛「それは勿論っ!」
金剛「テイトクと一日中一緒にいる権利デース!!」
提督「え、そんなんでいいんか? …と思ったけど」
金剛「ハイ! 私は、食らいついたら離さないネー!」
金剛「今度こそテイトクをメッロメロに誘惑してやりマース!」
金剛「覚悟しててよネッ!」ニカッ
≪秋月≫
秋月「ふぅ…」
秋月「司令、そろそろいいお時間です お昼にしませんか?」
提督「お、そうだな 気づけばこんな時間か」
秋月「はい、了解です! 秋月、簡単ではありますがお昼を作ってきました!」
提督「マジか、どれどれ…」
秋月「…えーと、握り飯と沢庵です」
提督「お、おう…」
秋月「す、すみません、簡素で…」
提督「いやいや、別に 簡単に済ませられるからいいし」
提督「…まぁ、書類とか終わってゆっくりできる夕飯はちょっと豪勢に頼むぞ」
秋月「は、はい! もちろんです!」
提督「よし、じゃあ食べようぜ」
秋月「ですね! いただきまーす!」
提督「いただきます!」
夕食・・・
提督「はー! 終わった終わったっ!」
秋月「お疲れ様です、司令!」
提督「おう、秋月もお疲れ様な」
秋月「いえいえ、私は特に何もしてないですから!」
提督「そんなことないさ、きちんと補佐して昼飯も…」
秋月「あ! そうでした! ご夕食、用意しないと!」
提督「そういやそうだった 豪勢に頼むぞ!」
秋月「はい、お任せください!」
・・・
秋月「お待たせしました!」
提督「おお、待ってたぞ!」
秋月「今日のメニューはなんと! 熱々の麦飯、沢庵、そして牛缶に、お味噌汁も!」
秋月「どうですか!」
提督「え… そんだけ…?」
秋月「え?」
提督「い、いや 豪勢って聞いてたからもっとこう、ビフテキとかそういうのかなーと」
秋月「び、びふてき…? すみません、ちょっと存じ上げないんですけど…」
提督「…そうか」
提督「…チッ、せっかく豪勢だってことで色々我慢したってのに…」
提督「…飯を用意してもらう側だから強くは言えないけどよ、こりゃねぇよ…」
秋月「す、すみません…」
提督「…まぁいいや、今後お前が秘書艦の時は素直に食堂行くし」
秋月「…はい」
提督「お前には失望したよ」
秋月「ごめんなさい……」
提督「…それだけか?」
秋月「え…?」
提督「え、じゃねぇだろ、次から気を付けますとかねぇのかよ」
提督「だから嫌いなんだよ」
秋月「す、すみません…」
提督「それだけしか言えないのかァ?」
秋月「…」
秋月「…うるさいですよ!!」
提督「ファッ!?」
秋月「さっきからブツブツブツブツ!!」
秋月「しょうがないじゃないですか!!私たち姉妹はあなたのように豪勢なご飯を食べてるわけじゃないんですよ!?」
秋月「そんなに言うなら私たちに『豪勢な食事』というのを教えてくださいよっ!!」
提督(ぎゃ、逆ギレ? パターンは珍しいな…)
提督「わ、わかった、わかったから…」
提督「と、とりあえず俺の話を聞いてくれ…」
カクカクシカジカ
秋月「…へぇーー…」ジトー・・・
提督「い、いや、悪かったって…」
秋月「そうですかー、司令は人のご飯のことでドッキリとかしちゃう人だったんんですかー」
秋月「そーゆー失礼なことしちゃう人だったんですかー」
秋月「へぇー…」
提督「すみませんでした…」ドゲザ
秋月「ではお詫びに私たち姉妹に焼肉、というのを奢ってください」
提督「ぜ、全員分…?」
秋月「もちろんです!」
提督「じゃ、じゃあ食べ放題にでも…」
秋月「もちろん高級なところで、です!」
提督「そ、そんな…」
秋月「じゃあ私は照月たちに言ってくるので! では!」
提督「あぁ、俺の財布が軽く…」トオイメ
≪大鯨≫
大鯨「て・い・と・く、提督 何かすることはありますか?」
提督「いやー、特にはないかなー」カリカリ
大鯨「本当ですか? 遠慮なく言ってくれていいんですよ?」
提督「今日執務少ないし、大丈夫大丈夫」
大鯨「そうですか…」シュン・・・
・・・
大鯨「提督ー! そろそろいいお時間ですし、ご飯にしませんか?」
提督「そうだな… …あーすまん、自由に食っててくれ」
大鯨「どうしてですか? 一緒に食べましょう?」
提督「いや悪い、今日は昼は金剛の奴らと一緒に食べる予定だった」
大鯨「そうでしたか…」
提督「すまんな、また今度食べよう」
大鯨「はい…」
・・・
大鯨「提督! 大鯨、お茶をおもちしまし…た…」
提督「ん… あぁ、すまない、さっき自分で淹れてきてしまった」
提督「捨てるのももったいないし大鯨、自分で飲んでくれ」
大鯨「い、いえ、あとで提督が…」
提督「…なんで冷めたお茶なんか飲まなきゃいけないんだ?」ギロッ
大鯨「あぅ…す、すみませんでした…」
大鯨「……」
提督「…」ズズズ・・・
大鯨「そ、そういえば提督、もう18:00ですけど!」
提督「ああそういえば晩飯は整備士連中と少し呑むからいらないぞ」
大鯨「…」
提督「ちょいとトイレ行ってくるわ」ガチャ・・・
大鯨「あ…はい……」
バタン!
大鯨「…はぁ」
大鯨「…提督、もしかして私のこと、避けてるんじゃ…」
大鯨「私、嫌われて…るんじゃ…」
大鯨「…ううん! そんなことある…わけ……」
大鯨「ある、わけ…」
ガチャ
提督「帰ったぞー」
大鯨「あ、提督」
提督「どうした大鯨」
大鯨「…あ、あの…一つお聞きしたいんですけど」
提督「?」
大鯨「…て、提督って、もしかして私のこと、嫌いなんでしょうか…?」
提督「は?」
大鯨「だってだって、私が誘った色々なこと、避けてるじゃないですか!」
提督「お前… 俺言ったよな? 別々のやつに用事があるって」
提督「それだけで自分が嫌われたかもって思うとかよ…」
提督「むしろこっちがお前のこと嫌いになりそうだわ」
大鯨「え…」
提督「だってそうだろ? そんだけのことで嫌われたかもって思うとかメンヘラかよ…」
大鯨「そ、そこまで言わなくたって…」
提督「いや、思い込みがすぎる奴は正直ちょっと…」
大鯨「…そ、そんな」
提督「…まぁいいや そろそろ時間やばいし、じゃあな」ガシッ
大鯨「・・・待ってください」
提督「…はぁ? 俺今から行かなきゃ…」
大鯨「…行かせません」
大鯨「嫌わないでください…お願いですから…!」
大鯨「めんどくさいこと言ったのは謝ります!!」
大鯨「だから…せめて…」
大鯨「私を…嫌わないで…!」
大鯨「提督のこと、大好きだからっ…! 嫌われたくないんです!!」
提督「…そうか、大鯨」
大鯨「…はい」
提督「…これはドッキリだ」
大鯨「…はい …はい?」
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
カクカクシカジカ
大鯨「なるほど、ドッキリでしたか」
大鯨「…はぁ、本当によかった…」
大鯨「…もう! 私、本当に怖かったんですからね、提督に嫌われちゃったんじゃないかって!」
提督「す、すまん…」
大鯨「いいですか! まずそもそも提督は…!」
提督「ハイ…」
この後、大鯨にみっちり怒られましたとさ
提督「さすがは潜水〝母”艦だなって…」ボソボソ
大鯨「何か言いましたか?」
提督「いいえ…」
≪伊26≫
伊26「おっはようございます!提督!」
提督「お、おう…おはよ、二ム…」
提督「朝から元気だなぁ、お前は」
伊26「元気が私のとりえだからね!」
伊26「…というか提督ー、元気ないよー? どうしたの?」
提督「い、いやー…昨日ちょっと遅かったからさー…アハハー…」
伊26「ふーん、大変なんだね、提督って」
伊26「まぁそうならないためにも、今日は早く終わらせちゃおうよ!」
提督「お、そうだな」
カリカリカリカリ・・・
提督(二ムのことだから執務中もうるさいもんだと思っていたが…)
伊26「……」カリカリカリカリ・・・
提督(案外真面目なんだな、こいつ)
伊26「提督ー! こっちの終わったよー!」
提督「おー、マジか じゃあ先に飯にしてていいぞ」
伊26「そっちの紙は?」
提督「いや、俺がやるからいいよ」
伊26「そっか」
提督「……何してんだ?」
伊26「ん? せっかく提督の秘書艦やってるんだから、お昼一緒に食べようかなって」
提督「そうか、悪いな」
伊26「んーん、全然」
・・・食堂
提督&伊26「「いただきまーす!」」
提督「……」モグモグ・・・
伊26「…ほーいへふぁふぁー、ふぇいふぉくー」モグモグ・・・
提督「せめて口の中のもんなくしてから喋れよ…」
伊26「そーいえばさ、提督、このあとどうするの?」
提督「この後? んー…執務はもう少しで終わるだろうし…特には決まってないかな」
伊26「ホント!? じゃあさじゃあさ、私たちと一緒に遊ばない?」
提督「まぁいいけど」
伊26「やったぁ!」
伊26「ねぇねぇ、何して遊ぶー?」
提督「ははっ、気の早い奴だな、執務終わってからだっての」
伊26「えへへ~」
再び執務室・・・
伊26「ねぇねぇねぇー、提督まだー?」
提督「…もうちょい待ってろ」
伊26「ぶー、提督さっきからそればっかじゃん!」
伊26「ねぇねぇねぇー! 早く終わらせてよー!」
提督「(#^ω^)」ブチッ
提督「…ぅるっせぇんだよ!?」
提督「こっちは今仕事してんの!!」
提督「終わるまで待ってろって言ってるじゃねぇかよ」
伊26「でも提督すぐ終わるって言ったじゃん!」
提督「だぁーー!! てめぇこの量やるんだぞ!?」
伊26「でもでも私やるって言ったのに提督がいいって」
提督「うぐっ… …そういうところはいいって言ってもやるの! 忖度してさぁ!!」
提督「そんなことすら分からないような奴だとは思わなかったよ」
提督「ってか揚げ足取るな! いいか、そもそも俺は提督で、お前と遊んでいる暇は…」
伊26「ヒック…ヒック…」
提督「うげっ…」
伊26「そ、そんな言い方、しなくたっていいじゃん…!」
伊26「私もすこしうるさかったなって、思うよ?」
伊26「でも、でもさぁ…そんな…おっきな声で…」
伊26「しょんなこわいこと言わなくったっていいじゃん…!」
伊26「ていとく、ひどいよっ…!」ビエーン!
提督(…な、なんだこの俺が悪い感…!?)←実際悪いのはコイツです
伊26「ぅわぁぁぁぁん!!」
提督「に、二ム、ちょっと聞いてくれ」
伊26「…なんですか」ヒック・・・
提督「え、えーっと…」
伊26「?」
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
伊26「え?」
カクカクシカジカ
伊26「提督最っ低ー」ムー・・・
提督「すんませんした」
伊26「まったくもう、提督の性根を疑うよ!」
提督「そこまでですかい…」ズーン・・・
伊26「ほら提督、うなだれてる場合じゃないでしょ?」
提督「え?」
伊26「はい、こんな執務ぱっぱとやっちゃって!」
伊26「潜水艦のみんなと遊ぼっ!」
≪磯風≫
提督「よお磯風!」
磯風「ん? ああ、司令か、おはよう」
提督「おう、おはよ」
提督「聞いたぞ磯風~、お前最近料理の練習してるんだって~?」
磯風「なっ、何故それを司令が…!」
提督「秘密ー それよりいきなりどうしたんだよ、料理なんてさー」ニヤニヤ
磯風「べ、別に司令には関係ないことだろう!」
提督「もしかして花嫁修業?」
磯風「ぶっ!? なっなぜそうなるのだ!?」
提督「お、図星?」
磯風「ち、違う、さすがの私も食えるものを作れるようにならないとなと思って…」
提督「そうか」
提督「あ、じゃあさ、俺に食べさせてくれよ、お前の飯」
磯風「えぇっ!?」
提督「ダメか…?」
磯風「ま、まぁ…か、構わない…が…」
提督((゚∀゚)キタコレ!! まぁこいつもそんなに練習したならひどい味じゃないだろ)
磯風「じゃ、じゃあ昼に作る、から…待っててくれ、司令」
提督「おう!」
昼食・・・
磯風「つ、作ってきたぞ!」
提督「ほう、これは…」
提督(…見た目普通においしそうだな、おい)
提督「んじゃさっそく…いただきまーす!」
磯風「ああ、じっくり味わってくれ!」
提督「…もぐっ、これはッ…!!」
提督「…ぐふっ」チーン
磯風「し、司令!? どうしたんだ、おい!!?」
病室・・・
提督「…おい、磯風」
磯風「…」
提督「…お前練習したっていったよな」
磯風「ああ」
提督「…なぜああなんだ」
提督「あれで俺が死にそうになったんだぞ!?」
磯風「…すまん」
提督「ふざけんな! もうてめぇのことは嫌いだ」
提督「一生カップ麺でも食ってろ!」
磯風「…すまなかった」
磯風「今回のことは私が全面的に悪かったと思っている」
磯風「謝罪程度で許されるなどとは到底思っていない」
磯風「…だが、せめて言わせてくれ、私には、他意などなかった…!」
磯風「むしろっ! 司令に喜んでもらえると…思って…!」
磯風「すまなかった…! すまなかったぁ…!」
磯風「ぅわぁぁぁぁん!!」
提督(…素直に非を認める系か…とはいえ)
磯風「ぅうっ、ひぐっ…!」
提督(…あの磯風があんなに泣くなんてな…)
提督「おい、磯風」
磯風「…?」
提督「ドッキリ大成功ーー!! だ!」
磯風「…ふぇ?」
カクカクシカジカ
磯風「…なるほど、つまり司令は私をだましていた、と」
提督「そうです」
磯風「ふむ、やはりそうであったか」
磯風「あんなに練習したのに、こんな結果になるなどありえな「あれはマジです」
磯風「…え?」
提督「あんとき倒れたのは、磯風の飯にやられたからです」
磯風「…………」
・・・
浜風「司令、あなた磯風に何をしたんですか!!」
提督「ごめんてー!! いーそーかーぜー!」ドンドン
その後しばらく、磯風は部屋から出てくることはなかった
≪山風≫
山風「…おはよう、提督」
提督「おはよ、山風」
提督「相変わらずお前の寝起きの髪はぼっさぼさだな!」クシャクシャ
山風「これは、元からっ…あんまり、ぐしゃぐしゃにしないで…!」
提督「そっかー、元からかー」
提督「ま、それもそれで可愛いけどなー」
山風「っ! …もうやめて」
提督「ん?」
山風「髪の毛、乱れるから…やめて」
提督「おお、すまん」パッ
山風「あっ…」
提督「なんだ?」
山風「ううん、なんでも…ない」
山風「じゃあ、私、行く…から じゃあ、ね」
提督「おう、気を付けてなー」
提督「うーん…なんかやっぱまだうちに慣れてないような…」
提督「こういう時はドッキリだっ!」
・・・
提督「よく来たな、山風」
山風「うん…提督、わざわざ呼び出しって、なんのよう…」
提督「実はな、お前への噂、というか文句を聞いてな…」
山風「…なにそれ、感じ、悪い…」
提督「まぁ聞いてくれ 簡単に言うとな、お前の態度が気に食わない、ということだ」
提督「おどおどしていて言ってることがよくわからない、積極的にコミュニケーションも取ろうとない、という感じだ」
山風「…ふぅん、それで?」
提督「それで…ってお前…」
山風「…だって別に義務とかじゃないでしょ? 自由にしていいってのが、ここのルール…」
提督「…正直、俺もお前の扱いには困っている」
山風「…え」
提督「まぁ何人かいるさ、態度的に困ってるやつ」(てか同じようなパターンでドッキリやったし…)
提督「でもお前は違う、ひねくれてるじゃん」
提督「改善の余地なしなやつはどうしようもないだろ?」
山風「…待って、待ってよ…!」
提督「今すぐにって話じゃない、ただ今後続くようなら…」
山風「…わ、わかった、これから、気を付けるからっ…!」
山風「お願い…提督は、わたしを見捨てないで…ね…?」ナミダメ
提督(くっ、なんて破壊力だ…! だが俺はこんなところでは…!)
山風「…だめ…?」ウルウル・・・
提督(こんなところでは…)
山風「…」ウルウル・・・
提督「いいよぉー!! 山風ぇ~!!」ギュー!
山風「…ぅうー、提督、やめてー…」
提督「ごめんよー、山風ー」
山風「…提督ちょっと暑いー」
提督「ごめんてー、これはドッキリなんだってー!」
山風「…わかったかr…え?」
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
山風「…」
カクカクシカジカ
提督「…というわけでー」バチーン!!
山風「…」フルフル・・・
山風「…提督、最低…!」
山風「鬼! 悪魔! 深海棲艦!!」
提督「…し、深海棲艦って…」
山風「提督なんてもう知らない! ふんっ!」プイッ
提督「…可愛い(可愛い)」
山風「ぴえっ!?」
提督「…可愛い(やばい)」
山風「だ~か~ら~!!」ポカポカ・・・
≪鬼怒≫
鬼怒「おぅ~い!ていとくぅ~!艦隊、遠征より無事戻りましたぁー!」
提督「おーっす、お疲れ様」
鬼怒「はい、報告書」
提督「うい、今回も無事成功っと… お疲れ様、ゆっくり部屋で休んでくれ」
鬼怒「うん…うん」
提督「? どうした、鬼怒?」
鬼怒「あ、あのさぁー、提督ー」
提督「なんだ?」
鬼怒「提督には、感謝してるよ?うん」
鬼怒「わざわざ改二にしてくれたし、いっぱい使ってくれるし…」
鬼怒「ただ、あのね…」
提督「…」
鬼怒「正直ね、もーちょい出撃で使ってくれないかなーって…」
提督「…はぁ」
鬼怒「いや、ほんと、ありがたいなーとは思うんだよ?」
鬼怒「でもさ、せっかく改二になったんだしやっぱドーンと出撃したいじゃん?」
鬼怒「だからさぁー…」
提督「…はぁ、あのさー鬼怒…」
提督「お前の改二、遠征用に結構機能付いてるじゃねぇか」
提督「ってことはよ、つまり、そうやって運用しろという本営からのメッセージだろ?」
提督「つまりだ、お前は遠征用としての活躍が約束されているわけだ!」
提督「これ以上何を望もうか…」
鬼怒「そ、そうじゃなくてー…」
鬼怒「や、やっぱ活躍したいんだよ! 提督のためにもさ!」
提督「…まぁ、戦場に出すこともやぶさかではないが…」
鬼怒「ホント!?」
提督「ただ、やはりお前よりも適任がたくさんいるのさ」
提督「戦術的な問題もあるしな、大破率とかも」
鬼怒「でもでもっ!」
提督「なんだ? …ここは軍だぞ」
提督「一つの傷、一つの慢心が死を生むんだ」
提督「味方にさらに負担を強いろと? 大破を増やして撤退率を上げろと?」
鬼怒「そ、それは…!」
提督「そんくらいはわかってくれ、鬼怒 …それ以上言うのなら俺は…」
提督「…軽蔑を覚え始めるだろう」
鬼怒「…そう、だね」
鬼怒「ごめん! 自己中すぎたね!」
鬼怒「鬼怒には鬼怒の適役があるもんね! そう…だよね…」ウグッ・・・
鬼怒「ごめん…ごめん提督…! 泣くつもりは、なかったんだけど…!」
鬼怒「やっぱり、ちょっと、悲しいや…」
鬼怒「提督の…ためになれるかなって…思ってたから…!」
鬼怒「ごめん、邪魔したね!」ガシッ
提督「…待て、鬼怒」
鬼怒「…提督?」
提督「…すまん」グイッ
鬼怒(ちょちょちょ!? 提督、近い、顔近いって!?)
提督「…実はな」
鬼怒(パナイパナイマジパナイ!? もしかして、もしかするのー!!???)
提督「ドッキリなんだ…」
鬼怒「も、もちろnは?」
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
鬼怒「は?」
カクカクシカジカ
提督「と、いうわけでした!」
鬼怒「鬼怒パナイパンチッ!!」ドスッ
提督「ぐほっ!?」ドサッ
鬼怒「ったく、最低だよ、提督…」
提督「す、すまなかった…かわりに、好きに出撃していいから…」
鬼怒「そういうことじゃないの!!」ガスッ
提督「ぐぼぁっ!?」
提督「…」チーン
鬼怒「…ったくこの分からず屋っ…!」
≪衣笠≫
衣笠「てーとくおはよ!」
提督「おはよー、早いな」
衣笠「うん、なんか目が覚めちゃって それに衣笠さん、今日秘書艦だし」
衣笠「提督こそ、今日は特に何もないでしょ?」
提督「今日も、だけどな」
衣笠「でしょ? なら尚更、キチンと寝た方がいいよ、ゲームばっかしてないでさ」
提督「げっ… バレてんのかよ」
衣笠「当たり前じゃん」
衣笠「ま、せっかく早起きしたんだし、ぱぱっとこの紙、終わらせちゃお!」
提督「それもそうだな、ぱぱっと」
二時間後・・・
提督「ぱぱっと」ピコピコ・・・
更に五時間後・・・
提督「ぱぱっと…」
そして22:00・・・
提督「…」
衣笠「提督ー…?」
提督「…い、いやー、すまんゲームし始めると止まんなくて…」
衣笠「だぁー、だから提督は提督なんだよー、もー!」
衣笠「いつも心配してたのにー…これが実態か…」
提督「いやあはは…」
提督「今からやるから、なるはやで…」
衣笠「当たり前だよ!」
二時間後・・・
提督「…ふぅ」
衣笠「…う、そ…?」
提督「終わったぞ、ガッサ」
衣笠「て、提督やればできるじゃん!?」
提督「…は?」
衣笠「いや、なんかこれまでのことを見てると執務もダメダメなのかなって」
提督「お前…」
衣笠「いやー、ただの面白いお馬鹿さんかと思ってたからねー」
提督「…」
衣笠「あ、ちょっと言い過ぎ? ごめーん」
衣笠「ま、執務終わったなら寝るね、お疲れ様~」ガシッ
提督「…待てよ」
衣笠「…?」
提督「お前、どんだけ俺のこと下に見てたんだ」
衣笠「いやー、衣笠さん、結構昔からいる上に、青葉から色々聞いてたからさー」
衣笠「あ、別に下に見てたわけじゃないよ? ただ面白いなーって」
提督「お前は今、誰と話してるかわかっているのか?」
衣笠「え? 提督だよ…?」
提督「ああそうだよ!! 提督だ!! ここの!!最高!!権力者!!」
提督「なのによぉ…!! なんでそんなに、部下に『面白い』とか言われなきゃなんねぇんだよッ…!!」
提督「…衣笠、俺はお前のことが嫌いになったよ」
衣笠「…え う、嘘だよね、いつもの冗談…」
提督「これが冗談言ってる顔に見えんのかお前はッ!?」
衣笠「ひっ…」
提督「あーキレたキレた」
提督「衣笠、明日からの言動、気をつけろよ」
提督「…じゃ」ガチャ・・・バタン
衣笠「…」
衣笠「…なんなのさぁ…!」
衣笠「…今までずっと、友達みたいに仲良くバカやってきたのにさぁ…!」
衣笠「…なんで今日、いきなり…」シクシク・・・
衣笠「提督の…バーカ……」ボソッ
提督「…あぁ!? 今バカって言ったかオォン!?」バァン!
衣笠「ひっ!? ご、ごめんなさいっ…!」
提督「…衣笠ァ!! こっち見ろや!」
衣笠「…は、はい…」オソルオソル・・・
提督「…」ニンマリ
ボードくん「ドッキリ大成功ーー!!」
衣笠「…は?」
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
衣笠「は?」
カクカクシカジカ
衣笠「はぁ…」
提督「ごめんよ」
衣笠「…まぁ、ドッキリだったからまぁそれは許すよ?」
提督「お、マジ!?」
衣笠「でもさぁ…」
衣笠「…多分青葉でも、こんなくだらないドッキリしないと思うよ?」
提督「…えっ」
提督「つ、つまり俺は…」
衣笠「…青葉以下ってことになるかな」
提督「…」ガーン・・・
提督「…俺が青葉以下?ははっ、なんの御冗談だよそんなわけないだろそんなことあっていいはずが…」ボソボソ
衣笠「…壊れちゃったかぁ」
提督はその後しばらく心に大きな傷を抱えて生活しましたとさ
≪海風≫
江風「見て見て姉貴ー! よくわかンねぇけど枕元になンかおいてあったぜー!」
江風「これってクリスマスってやつなンだよな、な!?」
山風「…私のところにも…おいてあった…」
江風「あれれェ~? 海風の姉貴ンところにはねぇみてぇだなァ~?」ニヤニヤ
江風「サンタさんはいい子ンところだけにプレゼントを届けるみてぇだけどー?」ニヤニヤ
山風「…江風やめなよ」
海風「…ううん、大丈夫 あなた達が今年、いい子にしてたって証拠よ」ナデナデ
山風「…うん、ありがと」
・・・
海風「…って、わけなんですよ、提督!!」バァン!
提督「は、はぁ…」
提督(まぁ確かに、今までドッキリしてきた奴らには謝罪を込めてプレゼント置いたけど)
海風「サンタさんひどくないですか!?」
海風「私、毎日頑張って訓練して、遠征して…」
海風「別にプレゼントもらいたくてキチンとしてたわけじゃないですけどこれはー!!」
提督「…まぁ、この一年、お前が頑張ってなかったとは言わんさ」
海風「ですよね!?」
提督「…ただなぁ」
提督「山風は最初こそあんまり戦果なかったけど、今じゃみんなと打ち解けて立派にやってる」
提督「江風なんか言うまでもない、改二があるから、ともいえるがそれでもあいつはかなり貢献してる」
提督「だが、お前は…」
提督「お前の遠征部隊での活躍は、間違いこの鎮守府を支えてる」
提督「…だが悪いけどあの二人と比べると数段劣る」
提督「そういうサンタも思ってるんじゃないか?」
海風「…でもでもっ!!」
提督「海風!!」
海風「っ…!」
提督「来なかったものは来ない、それよりも来年もらえるよう、もっと精進するべきだろう」
提督「いつまでもひがむのではなく、少しは自分を磨こうと思わないのか!!」
海風「で、でもぉ…!」
提督「そうやって言ってるからプレゼントがもらえないんだろ!?」
海風「でも、でもぉ…海風、頑張りましたよ…!」
海風「出撃はあんまりできなかったかもしれないけど…」
海風「みんなのために頑張ったもんっ…!」ウルウル・・・
海風「私もあの子たちと一緒に、喜びたかったんです…!」
海風「私も…!!」
提督「…うん、海風」
提督「これはな、ドッキリなんだ」
海風「そんなこと知ってm…え?」
提督「ど、ドッキリ大成功ーー!!……」
カクカクシカジカ
提督「…ってわけで」
海風「な、なるほど」
海風「…あれ、ということはプレゼントをあげたのも提督…」
提督「…あ、ああ、ああああ、あれは違うんだ」
海風「はい?」
提督「…え、えーっとえーっと、そ、そう!」
提督「…これはドッキリというか、そう、ドッキリだったのはさっきのお説教的な部分だけで…」
海風「つ、つまり海風はいい子ではなかったと…」ズーン・・・
提督「…ち、ちがっ…えっと、そう、サンタから伝言があってな」
海風「サンタさんから?」
提督「そう! 『ふぉっふぉっふぉ、海風ちゃんにプレゼントを渡し忘れてしまったよ』」
提督「『提督君、君が代わりにあげてくれ ps,海風ちゃんはいい子だったよ』って!!」
海風「そう、ですか…? ほんとですか?」
提督「ああ、もちろん!」
海風「あぁ…よかったです…」ホッ
海風「なら早速提督にプレゼントもらわなきゃ、ですね!」
提督「そ、そうね、サンタさんから何欲しいか聞いてないから、一緒に買いに行こうか」
海風「はい! ありがとうございます!」ニコッ
提督(…なんか罪悪感……)
≪長波≫
長波「なぁなぁ提督提督ー! 聞いてくれよー!」ガチャ
提督「…あぁー? 今クッソ眠みいんだけど」
長波「次の改二予定が大本営から出たんだけどー…」
提督「無視かい」
長波「噂によると、この長波サマ説が濃厚みたいじゃん!」
長波「なぁなぁなぁ! テンション上がるよな、な!?」
提督「はいはい上がる上がる」
長波「なんだよ提督ー」
提督「大体、本営からの正式な発表じゃないだろ」
提督「あんま喜びすぎると違った時悲しいぞー」
提督「んじゃ俺は夢の世界に戻るから」
長波「ぬぅー…」
長波「次の改二は長波サマなんだー!」ジタバタ
提督「Zzz…」
長波「誰がどういおうとそうなんだー!」ジタバタ
提督「Zzz…」
長波「この長波サマこそ次の改二にふさわしいんだー!」ジタバタ
提督「…」
長波「あーーー!!!」
提督「ぅるっせぇーー!!!」ガバッ
長波「なんだよ提督、起きてんじゃん」
提督「てめぇがこんだけうるさきゃ寝れるもんも寝れねぇわ!!」
長波「提督ー、祝えよーー!」
提督「あーもう!!」
提督「ちょっと黙ってろてめぇ!!」
長波「…へ?」
提督「俺は今クッソ眠いんだよ! クリスマス?んなもんもなく執務だったよ!!」
提督「少しは理解しろ!!」
長波「な、なんだよ、そんなにキレなくても…」
提督「キレるわボケェ!? 疲れてんだよ俺は!!」
提督「お前らは昨日臨時で休みかもしれんがな!?」
提督「俺はそのためにほとんど分の書類作ってんだよ!!」
提督「いいか!? 確定もしてないてめぇの改二を祝うような余裕は、今の俺にはねぇんだよ!!」
提督「…」フゥーフゥー・・・
長波「そっか、ごめんな」
提督(…クリスマスに仕事詰めでイライラしてるからって言い過ぎたか)
提督「…おい、長な「そうだよな、提督は頑張ってんだもんな」
長波「私たちのために」
長波「ちっと、自分勝手、過ぎたよな…」
長波「ごめん!!」ツー・・・
提督「お、おい、長波ー? とりあえず顔、あげてくれないかー?」
長波「ちょっと、ちょっと待ってくれ…!」
長波「こんな怒られたくらいで泣いたなんて、みんなに知られるわけにゃいかないから…」
長波「ちょっと待っててくれ…」
提督「…いいや、俺は話すね!!」
長波「ちょ!? 空気読んでよ!?」
提督「…実はだな長波!」
長波「無視かよ!?」
提督「これはドッキリだ!」
長波「は、あぁ、あ、あぁ!?」
提督「ドッキリ大成功ーー!!」
カクカクシカジカ
長波「おいおい提督ー、ちと趣味が悪いんじゃないかー?」
提督「いやー、昨日仕事詰めでちょっとイライラしててさー」
提督「ごめんちょ♪」テヘペロ
長波「…正直今のはすげームカついたけど…まぁ」
長波「そうだよな、提督が頑張って私たちのために執務してんのは本当だからな」
長波「いつもありがとうだな、提督!」ニカッ
提督「そう言われるとこっちもやってるかいがあるもんだな」
長波「…それはそれとして~」
提督「へ?」
長波「この長波サマをだましたことー、体に後悔させてやるぜー!」コチョコチョ
提督「うっはっぁあああ!? わはははは、ちょ、長波っ、やめっ、くすぐったあははは!!」
長波「ここかぁ~? ここがいいんか~?」ニヤニヤ
提督「ちょ、マジ、あははははは!!!」
文字数の問題で第一幕はここまでです! ありがとうございました!
第二幕もやりますのでよろしければ!
http://sstokosokuho.com/ss/read/11846 ←第二幕です
葛城とか瑞鳳とか時雨とか見たいです
龍田と鳳翔さんと青葉と夕立が見たい!
ちゃんと指摘して上げよう。
島風なら落ち着きがなく何時もタックルしてくる。何度腰をやられて椎間板ヘルニアになりそうと医者に言われたことなどを。
上官への態度が悪い加賀、爆撃してくる瑞鶴でオネシャス!!
鳳翔さんお願いします なんでも島風
天津風が見たいです
皆さんコメントありがとうございます!
みなさんのリクエストキャラ、書いていこうと思います!
執筆速度クッソ遅いので気長に待っていただけると幸いです!
古鷹お願いします
瑞鳳は明らかに間食の目玉焼きで糖尿になると医者に忠告されたw
もう悪いが作らないでくれと言った所かな。
提督いつか死にそうw
続きが楽しみです~!
皆さんコメントありがとうございます!
8さん、了解です!
9さん、あっ…そのネタもらっとけばよかった……
10さん ギャグ時空だから死ねないんだよなぁ……
瑞鶴お願いします
サラトガお願いします!
扶桑の プン! 可愛いくて吹いた
甘いなw提督よ!
一万歩散歩しても消費カロリーはたったの300ちょっとだ!この場合は目玉焼きとそれに合わせるおかずで誤魔化すんだ。噛みごたえのあるキャベツは王道だぞ。
皆さんコメントありがとうございます!
12さん
前にリクがあったのでその時にやりますよー!
13さん
サラ姉了解です、てかあの人はまた別のssでも書こうとも思ってますw
14さん
扶桑ってぱっと見、綺麗って印象なんすけど、ボイスとか聞いてると随所にかわいさがあふれているんですよ、マジかわいいんすよ、何が言いたいかっていうと扶桑の時報はよ実装しろ
15さん
あっ、そっかぁ…(無知) というか個人的に愛される提督って絶対太ると思うんすよねw
榛名が見てみたいです!
嫌いとか言われたら「榛名大丈夫じゃないです」とか言いそう
17さん、コメントありがとうございます!
榛名了解です
・・・すげぇ、脳内変換一発余裕でしたw
不知火とかもお願いします
19さん、リクエストありがとうございます!
ぬいぬいですね、了解です!
しら犬は目付きが怖いけどもう少し笑えば可愛くなる。そんなんどうかな?
あとナガモンは改二でちゃんと戦艦を狙うようになるよw
21さん、コメントありがとうございます!
なるほど、そうしてみます!
長門は改二で戦艦狙うようになっても中身は駆逐好きなんだよなぁ・・・
あとあさひ型の二番艦、「しらぬい」なんですってね、おめでとうです
何か所田所セリフが臭い・・・臭くない?
でもいいゾーこれ
リクエストは蒼龍でお願いするゾ
朝霜をお願いします。
朝霜の泣きっ面を見てみたいなぁ(願望)
いやあw可愛いこの子の涙は極上ですw
皆にもいい薬となってるよ。
人間は脆いからねえ。
霞ちゃんでおなしゃす!
夕立とのデート編はあるんだろうな!?あるんだよな!?
皆さんコメントありがとうございます!
23さん
んにゃぴ、(どの辺がくさいのか)よくわかんなかったです
リクエスト了解だゾ
24さん
みたけりゃ見せてやるよ! 存分に泣かせてやるからな…!
25さん
うっわ、ドS…! 誰ですかこんなSS書き始めたの
26さん
霞了解です!
27さん
正直そういうリクエスト受けるとは思ってなかったです…
まぁもちろん楽しそうなのでやりますけどねw
霞くん。なぜ君は補給の度に悪態をはくのかね?
なぜ君はそう私を見下させるんだ!貴様らのために俺が何れだけ穴を掘られてるか!知ってるのか!豚のいうことを貴様らのために我慢して堪えてるのを知らんのか!答えろ!こんなんどうですかねw
29さん、コメントありがとうございます!
採用で。 ネタ提供ほんと助かります…w
髪の毛の長く綺麗な子は其処を誉めるといいよ。例えばサミー。
俺はお前の長く綺麗な髪の毛が大好きだ!
前からモフモフハスハスペロペロしたいと我慢していた。が其を受け入れてはくれまい。だから愛は憎しみに昇華された。受け入れず拒絶する五月雨は大嫌いだ( ;∀;)
期待!!!!!
リクエストなのですが、飛龍をお願いします!蒼龍も私的にはOKです!!
更新楽しみにしてます(^○^)
連装砲君も地味に可愛いのよねw
抱き枕にしたいw
皆さんコメントありがとうございます!
31さん
こいつすげぇ変態だぜぇ…?(凄まじいブーメラン)
32さん
ありがとうございます!どっちも出す予定ですぜェ、旦那ァ…
33さん
硬くて眠れなさそう(小並感)
皐月お願いします何でもしまかぜ
家の主力で初めて来てくれた従順な古鷹くん。
その駆逐と軽とも違うパワーを見て興奮したなあw
35さん、コメントありがとうございます!
さっちんですね、了解です!
36さん、コメントありがとうございます!
私の場合は・・・足柄さんだったのか、今じゃ主力ですねw
扶桑さんに山城君のあのムチムチパッツンの白く素晴らしいフトモモが堪らんのですよw
38さん、コメントありがとうございます!
すっっっっっっごいわかる・・・同志、同志よ、やっと巡り合えた…!(何言ってるんだこの人!変態だ!!こんな人には付き合っていられない!)
夕張、明石、大淀が見たいです!
古鷹ありがとうございました!
好きな子ってちょっと意地悪したくなっちゃいます。泣き顔も笑顔も怒り顔も全部素敵ですが。(小並感)
後、古鷹は大天使だ…二度と間違えるな
天使(文月)でも堕天使(ヤンデレ時雨)でもない!
あ、二回目リクOKで新しい子も可能なら
天霧、狭霧お願いいたします。
木曽リクエストしていいですか?
皆さんコメントありがとうございます!
40さん
リクエストありがとうございます、了解です!
41さん
古鷹好きすぎる・・・あとそうですね、大天使でしたねw
もちろんリク二回もOKですよ~
42さん
あ、いいっすよ~(快諾)
大天使フルタカエルよ。
其処のアホの人間を使い小悪魔加古に
お仕置きをするのじゃw
此処は睡眠薬を用いてお前のことが嫌いだったんだよ!とそのあとは流れでお願いしますw
44さん、コメントありがとうございます!
番外編で『古鷹→加古』へのそういうドッキリやりましょうw
足柄さんを!足柄さん!
「合コン連敗で男に避けられるなんて慣れっこよ!」「イヤよイヤよも好きの内、押して押して押しまくればOK!」
みたいな必死過ぎてスレたアラサー丸出しで、是非
鈴谷お願いします!
ソロソロピンクの大魔王春雨がアップを開始する頃かな?
皆さんコメントありがとうございます!
46さん
ただの戦闘好きキャラをどうしてああもこじらせたんですかねぇ・・・
リクエスト了解ですー
47さん
了解ですー
48さん
おっと別の世界線の話はNGだ
このSSでは ふつうの 春雨ちゃんが出てきますよ、そう普通のね…
彼氏になってよ ちゃうんけ?
50さん、ご指摘ありがとうございますー!
やってもうたーー!! あかんこれじゃ百合が始まる!?
いやほんとご指摘ありがとうございます…
改二実装するかもしれない満潮お願いします!何でもしますから(何でもするとは言っていない)
52さん、コメントありがとうございます!
ミッチー了解です!
ああ、満潮…立派になって…(ホロリ なおうちのミッチーはLv35な模様
熟年夫婦やw
霞くんは良い奥さんになれるなあw
54さん、コメントありがとうございます!
あれママだから、霞ママだから(揺らぐことのない絶対の意思)
数字が汚すぎる -33.4点
ながモーんw出番とられてるぞーw
ミッチーは自分を犠牲にし過ぎてる。
俺や朝潮ちゃんたちの心配をわからない
ミッチーは嫌いだ!
御願いだから自分と周りの皆を頼りにしてくれ。皆お前が大事で心配なんだ。
皆さんコメントありがとうございます!
56さん
ホモにしては減点が甘いっすね・・・
57さん
あれはダメだ、次のシーンで五月雨を襲いかねない
58さん
感動的かぁ・・・ミッチーの史実見るとなんとも・・・(泣
白露ちゃんお願いします。ハイライトさんが息しなくなって
あたし一番提督に迷惑かけてたんだ…って絶望してヤバくなりそう
鈴谷。何処に出掛けてたんだ。
ウインドウショッピングか。
どうやって町に出た?電車だと!
駄目だ!駄目だ!ザケンナこんなにエロイ身体で電車など痴漢去れるぞ!
ウザイ?キモイ?本気でいってんのか?
心配なんだよ。其を判ろうとしないすずやんの分からず屋が大嫌いだバーカ!
たまには家族サービスでもしたらどうかな。扶桑さんの髪の毛を優しく透いて上げよう。
皆さんコメントありがとうございます!
60さん
駆逐のハイライトオフ絶望…たまらんたまらん…
61さん
ウザいお父さん提督と娘鈴谷の関係すこ
62さん
平和系はまた別のSSで…ってことで
扶桑の逆ドッキリでもやるかー
皐月君。お父さんは許しませんよ!
64さん、コメントありがとうございます!
皐月「交際も認めてくれないような父さんなんて嫌いだ!」→家出ってなりそう(小並)
まさか接近戦の鬼。神風使いのアカツキかwこりゃ燃費も悪そうだw
66さん、コメントありがとうございます!
暁がこの強さということは姉妹は…
テイルズアビスの主人公の
ルークの腹筋も割れてたなあw
魔神剣とか使えそうだw
68さん、コメントありがとうございます!
お、俺も割れてるし、魔神剣使えるし・・・(マジックで腹に線を引きながら)
よし!次はいよいよリクエストした足柄さんの番だな!よーし!みなぎってきた!
さあ!餓えた狼の力を魅せてくれ。
餓狼伝説の始まりや!
70さん、コメントありがとうございます!
あれ? 次って古鷹→加古へのドッキリ回だったような・・・
間違ってたらごめんなさい! あと足柄さんのは明日書くのでお許し下さい!!
71さん、コメントありがとうございます!
明日でお願いします・・・(もう今日は書く気力がない・・・)
天使やw嗚呼大天使や!
尊い。
更新を続けてくれるのが嬉しいです。
お体をお大事にしてください。
73さん、コメントありがとうございます!
尊い。
74さん、コメントありがとうございます!
ここ最近リアルが忙しいもので・・・
まあ死なない程度に頑張らせていただきます・・・
適当に応援していただければ幸いです
足柄さんはやっぱり最高だな!素晴らしいよ!足柄さんをたたえよ(ドンドコドンドコ
あんなに可愛いのになあ。
だが下手したら結婚したいこナンバーワンの
羽黒君との三つ巴の戦争の可能性も。
紹介した合コン組んだ提督は流れ矢で残機減りそうだw
76さん、コメントありがとうございます!
やっぱ、足柄さんを…最高やなっ!
足柄さんをたたえよ!(ドンドコドンドコ
77さん、コメントありがとうございます!
その羽黒ぜったいハイライト死んでるよ・・・
そして提督は死ぬ、慈悲などない
お義父さん!鈴谷君を下さい!
家のこは教育を間違えたのか布団に潜伏するのです!
これが…飛龍の反撃かっ…!
79さん、コメントありがとうございます!
どうせみんなこたつむりになる・・・それはこの鈴谷とて例外ではないのです・・・それでもいいですか?
80さん、コメントありがとうございます!
随分とかわいい反撃だなぁ・・・
こうして魔神はるさめが産まれたのである。それは意図せぬイレギュラーだった。しかし必然でもあったのだ。
何故ならこの子の本性は悪さめちゃんだったのだから。
あ☆け☆ぼ☆の成分が足りていないですね……(冷静な分析)
赤城、比叡を・・・提督LOVE勢と同様に提督が好きという程で書いてほしいですww
皆さんコメントありがとうございます!
82さん
だから別の世界線の話はやめロッテ!!
83さん
よしじゃあぶち込んでやるぜ!
84さん
了解です! 赤城さんは飯、比叡は金剛へのLoveなイメージが強いですからねw
遅れましたが天霧、狭霧ありがとうございました!天霧イケメンすぐる。狭霧マジ母で嫁で妹で義姉(意味不明)
よろしければ次は択捉、松輪頼みます!
新しい子はまだまだ出番が少ない(泣)
ネタは…見てるよぅじょマニアが提供してくれる筈(他人任せ)
指輪を買わなきゃ!
あさしおちゃんとみっちーに
贈らなきゃ!
もうロリコンで良いよwナガモンには負けるがw
86さん、コメントありがとうございます!
リクエストはわかりました、わかりましたけど・・・
・・・あなた、さてはロリコンですね?(名推理)
87さん、コメントありがとうございます!
はい言質とりました憲兵さんこの人でーす!
駆逐の子は改2になると皆大人に
成るんやなあw
少し複雑な心境。
89さん、コメントありがとうございます!
なんでや娘の成長見るのは嬉しいやろが!
ロリコンとか引くわー (白露と春雨に手を出す屑
91さん、コメントありがとうございます!
人間の屑がこの野郎・・・
睦月型の如月ショックを御願いできるかな?
テレビ版をレンタルで見て心すさんだわw
もうあまーいショックをお願いします!
93さん、コメントありがとうございます!
あれは…嫌な事件だったね……
そんなあなたは劇場版も…みようねっ!(ダイマ)
家の赤城さんと加賀さんはボーキ余り食わんなあw
どちらかと言うと鉄がヤバイなw
言うほど食わんし喰らわんけど修理時間がねw
赤城さん書いてくれて感謝です!また書いてほしい艦娘が居たらリクエストしたいと思います!w
95さん、コメントありがとうございます!
資材はいい、ただ大型艦はホントに修理時間ががが・・・
96さん、コメントありがとうございます!
比叡のもあげました! リクエストあればまたぜひよろしくお願いします!
指輪を比叡君にもあげるのじゃ!
戦力だの何だのじゃなく惚れた可愛いお姉さんにて子犬にあげるのじゃ!
ひえいぬ可愛いのよねw
ポーラ、プリンツ・・・海外艦を!お願いします(毎回リクすんませんw)
もちろん嵐と江風!
皆さんコメントありがとうございます!
98さん
比叡は好きな人にはとことん尽くす元気な犬みたいですごい、その・・・いい(語彙不足)
99さん
リクエスト了解です! リクエスト自体だけですごくうれしいので全然構いませんよ!(むしろこっちがご期待に添えられているか・・・)
100さん
リクエスト了解です! 勝気駆逐艦好きですかね?
皆様、この度コメントが100に到達致しました!
いつも応援やコメント、リクエスト感謝です!!
頑張れ!憲兵さんwここの平和は貴方の双肩に掛かってるぞw
102さん、コメントありがとうございます!
憲兵が暴走した鎮守府ってどうなるんでしょうね?
誰かそういうSS書いて(他力本願
ポーラ君はいいお酒を持ってるだろうねw後はおつまみさえ有ればもう捕まるよねw酒池肉林にねw
如月君はあのいやらしく優しい声で
補給の時の好きよ!で耳が幸せになるんじゃーw愚痴だけどね。アニメで提督が出ないことが一番の愚作。アニマスの赤羽pやデレマスの武内pなど不愉快な人物でなければ受け入れられるのに出さないんだよ!
104さん、コメントありがとうございます!
売ればワンチャン大金が・・・
105さん、コメントありがとうございます!
○○マス関係全然知らないんであれですけど、アニメで提督出ても避難ごうごうになるだけだと思うんすけど・・・(名推理)
アニメでせめて提督が如月のことで涙を流して後悔する。
そんな一枚の絵だけでも意味が有るんだね。
彼も同様に苦しんでいるのだという絵がね。ひつようだった。
しかし炬燵となるとミカンだが今年のミカンは少しだけ甘めだよw
107さん、コメントありがとうございます!
まぁアニメはなぁ…シリアスとコメディが悪い感じに調和しちゃってましたからね、何度も言いますが映画は良かったです(譲れぬ意志)
こたつで食う冷凍みかんクッソおいしいと思うの私だけですか?
冬の風物詩ですなあw
海護船のこの子の名前が読めずに外国の子だと思ってましたw
山風君。君はなぜあのいやらしくも
怪しい流し目をするのだ!
お父さんは心配だよ。
おお!嵐と江風のリクエストに応えてくださりありがとうございます。
次は嫌いと言われる阿武隈と綾波、涼月をお願いいたします。
何度もすいません
皆さんコメントありがとうございます!
109さん
しょうがないね
110さん
もう山風メインみたいになっててごめんなさいですでもこれも山風ちゃんが可愛すぎるせいだもんね仕方ないよね
111さん
リクエスト了解です!
てか涼月ェ…まだE4終わってないから性格とかガガガ・・・
択捉姉妹ありがとうございました!偉い人は言いました、股間に身を委ねろと…
流石に海防艦は反応しなかったのでロリコンではないようです。
次はレイテイベントE-4の功労者
伊14と姉の伊13お願いします。
朝雲?知らない子ですね。
(削りは決戦支援旗艦、ラストは入れました。し、仕方なくなんだからねっ!)
113さん、コメントありがとうございます!
つまり駆逐艦には反応したと、憲兵さんお願い致します、この人です
リクエスト了解ですー、イベント?あぁもう絶望的っすね(トオイメ
自分のペースでゆるりと行こう。
イベントで育てた大事な子を失うのは下策。来なかった子は今回は縁が無かっただけ。次が必ず有るさ。
115さん、コメントありがとうございます!
(ペース的に終わるか)これもうわかんねぇな状態なんですよね・・・
まぁ、もう少し頑張りますけど
シキナミン成分足りてない気がするので敷波を!
浦風と村雨を見たいけど、嫌いなところが見当たりません。出来ますか?
ややハッピーエンドにしていただけると嬉しいです。
117さん、コメントありがとうございます!
敷波了解です!
118さん、コメントありがとうございます!
ホントにそれ辛い、非の打ち所がない子書くのすごいつらい・・・
あ、リクエスト了解です!
・・・みなさんイベント終わりました…? 私は水戦がなく、ラスダンで制空優勢が取れず、「足らんかったぁ・・・」と毎回A敗北する日々でございます・・・ つらい、でも諦められない・・・
村雨君はあんなスケベなボデイで駆逐という特別変異
何で駆逐なんだ?駆逐でなければ指輪を贈れたのに。
ロリコンといわれとうないから我慢してるがあれは反則だわ
大井さんと熊野ってもう出てましたっけ?...出てないようでしたらリクエストを...
家は初めてのイベントで瑞穂君が家に来てくれただけでも満足ですw
大っ嫌いと言われ、大泣きする由良さん
みなさん、コメントありがとうございます!
120さん
てか白露型って全員反則級な気が・・・(春雨ちゃんから目をそらしながら)
121さん
出ていないかと! リクエスト了解です!
122さん
うちは皆様のおかげでE4 1ゲージ目割れました!
瑞穂も好きです、いつかSS書く予定です(予定は未定)
123さん
由良さん了解です!
このSSはひでぇこんな時間になっちまった(褒め言葉
まだリクエストできて未出でしたら瑞穂か天城をお願いします
125さん、コメントありがとうございます!
こんなの読んでないで寝てください
これで私は読者を寝不足にさせたという罪ができましたね・・・
リクエスト了解ですよー!
確かにソロモンの鬼神殿は強いが。
チームプレーで十分にしきなみんも貢献してくれてる。けど比べちゃうんだろうね。皆可愛く尊いのだ
127さん、コメントありがとうございます!
敷波はちょっと反抗期っていうか、そういうの比べて溜め込んじゃうタイプだと思うんですよねー、みんな可愛いんですけどね
グラーフオナシャス!
ヒトミ、イヨありがとうございました!
私は誓ってロリコンではありません!
証拠として最初にケッコンした金剛と蒼龍のガチ泣きを希望します!
129さん、コメントありがとうございます!
グラーフ了解です!
130さん、コメントありがとうございます!
最初に、ってことはその後ケッコンした駆逐艦がいるってことですよね?(揚げ足取り
というか確か蒼龍って、もうやっちゃってたような・・・
あ、ゴメンなさい、結構最初の方でやってましたね・・・忘れてるって事はもう一度読める楽しみがあるって事でもう一周してきたついでに出演キャラをまとめてみました。リクの参考にでもどうぞ
出演順です
戦艦(航空)
山城、扶桑、榛名、比叡
空母(正規、軽、水)
葛城、瑞鳳、鳳翔、加賀、瑞鶴、サラトガ、蒼龍、飛龍、赤城
重巡(航巡)
青葉、古鷹、加古(番外のみ)、足柄、鈴谷、ポーラ、プリンツ
雷巡
木曾
軽巡
龍田、夕張、大淀、阿武隈
駆逐
時雨、夕立、島風、天津風、不知火、朝霜、霞、五月雨、皐月、天霧
狭霧、春雨、満潮、白露、曙、如月、嵐、江風、綾波、涼月、敷波
浦風、村雨
潜水艦
伊14、伊13
海防艦
択捉、松輪
その他
明石、提督
秋月がまだだと!?
涼風の口調がおかしいぞ、五月雨みたいになっとる。
涼風は江戸っ子っぽい喋り方だよ。
浦風が良かっただけに何か残念
ちゃんとボイス聞いて勉強するんやで、応援してるから
あ、134の者だけどリクは大鯨か、伊26でお願いします ヒント:中身
大鯨は精神をエグっていくといい反応しそう(ゲス並感)
伊26は『ねぇねぇねぇ』って言ってくるからいちいちうるさい、みたいにすれば泣きそう(クズ並感)
メシマズ磯風に現実を突き付けてあげましょう(ゲス顔)
や、山風...
山風を是非!
御飯を作るのが下手な人のために皆で味見しなさいと
注意して監視を強化しよう!きっとイソイソなら判ってくれるさw
皆さんコメントありがとうございます!
132さん
なんと・・・! わざわざありがとうございます
大変助けになります!
133さん
しょうがねぇなぁ・・・ じゃあ書くから見とけよ見とけよ~
134、135さん
すんません、リクは確か『涼風』ではなく『涼月』だったような・・・
とはいえ応援ありがとうございます!
リクエスト了解です やっぱ声に癒されるんすねぇ
136さん
うっわぁ・・・なんてことを・・・ まぁ面白そうですけど(ゲス顔
137さん
了解です! 病みそう(ボソッ
138さん
それを伝えずにやるからドッキリが生まれるんじゃないですかぁ・・・
ぐへへぇ・・・
涼月達のリクありがとうございました。
鬼怒と衣笠、海風に長波様が出ていないだと!!
泣いてる姿を見てみたい!(ゲス顔)
ぜ、ぜひお願いします。
140さん、コメントありがとうございます!
リクエスト了解です! ここのリクエストする人はゲスしかいないのか・・・
あと、この場を借りて少し今後の話を
私のこの活動ですが、満足にできるのが来年の3月までだと思います
今でも少し投稿頻度が下がっており、恐らく今後も頻度は下がり続けるでしょう
基本的な投稿間隔ですが、週に3、4回上げられたらいいなと思っています
それと私事ではありますが、年末年始は帰省により投稿できません
これから短い時間ですが、たくちゃんをよろしくお願いします
残りの投稿頑張って下さい
142さん、コメントありがとうございます!
応援ありがとうございます! 頑張ります!!!
受験勉強の息抜きで楽しく読ませて頂いております!
神風姉さんをお願いします!
この提督「嫌い」って言わなくなったな...
144さん、コメントありがとうございます!
お受験、頑張ってください! ・・・来年の今頃私もそれで苦しんでるんだろうなぁ・・・ あ、リクエスト了解です!
145さん、コメントありがとうございます!
・・・確かにそうですね、タイトル詐欺になってきましたね、ごめんなさい 皆様のおかげで回を重ねるうちに初心を忘れていました、気を付けます!!
榛名、比叡、金剛とでたら霧島!
ってな理由で霧島をリクします。
あ、あとビスマルクも...
吹雪をお願いします。
147さん、148さんコメントありがとうございます!
リクエスト了解です!
一気に読んでしまいました面白い!
是非、陸奥もお願いします。
150さん、コメントありがとうございます!
こんなSSにありがとうございます!
リクエスト了解です!
朝潮お願いします!
152さん、リクエストありがとうございます!
了解です!
旗風の最高にかわいいのお願いしますです!
154さん、リクエストありがとうございます!
旗風可愛いですよねぇ、鹿島みたいな従順さと駆逐艦の幼さを両方持ってる・・・いい・・・!(語彙不足
皆さんたくさんのコメント、リクエスト、本当にありがとうございました!
とりあえず第一幕のリクエストのほうは締め切らせてもらいます
もし第二幕でも「しょうがねぇな、リクエストしてるか!」という方がいらっしゃったら向こうでしていただけるとありがたいです!
すでにここでリクエストしてもらっている方は順次向こうで艦娘出すのでお待ちください!
あ、コメントのほうはいつでも受け付けていますのでぜひぜひ!
淫夢語録が多すぎる-0.2点
伊14!514!
手当たり次第に艦娘に好きって言ったらどうなるんだ・・・って思ったが誰かsouiuss書いてるかな
真・提督……一体何者なんだ……