提督「…終わらせよう」
どうも皆様、狐です! お久しぶりです。
異常な提督の鎮守府物語、最終章の開幕です。
興味がある方、ぜひ読んでくださると嬉しいです。
*まだ作成段階です。これからどんどんと更新していく所存です。
更新が不定期で未だに完結出来ておりませんが、後もうちょい。
頑張って書ききろうと思います。
以下のことが大丈夫な方は、読んでいってください。
*提督が異常なほど強い。
オリジナル設定含む。
誤字、脱字、ありえるかもです。
大体、どの提督も水上歩行が行える。
0811 執務室
提督「それ本当か!?」
提督は誰かと電話をしていた。
どうやら何かに喜んでいる様子だ。
提督「ついにお前も提督かぁ…………。何かあったら言えよ。出来る限り助けになるからさ」
電話の相手は提督の同期であるAだった。
この時期に行われた提督適性試験に合格したことを伝えるために電話をしてきたらしい。
提督「おう、それじゃあ」ブツッ
電話を終える。
提督は執務机に座り執務を再会するも、嬉しさを隠しきれない様子だった。
コンコン
飛龍「提督! 飛龍です! 入ってもよろしいでしょうか?」
提督「ん、もうそんな時間か。いいよ、入って」
飛龍が執務室へと入ってくる。
今日の秘書艦担当は飛龍なのだ。
飛龍「提督、おはようございます!」
提督「ああ、おはよう飛龍」
飛龍「……………………………」
提督「……………………?」
飛龍は挨拶をした後は黙ってこっちを見てくる。
どうしたんだろう?何か俺の顔についてるかな?
飛龍「…………あ、あれ? 提督、仕事は……?」
提督「ん、あぁ、そうゆうことか。そうだな。飛龍、俺はお前に大事なことを伝え忘れていたようだ」
急に提督が真面目な雰囲気を作り出す。
それを見て、飛龍はただ事ではないと思い、身構えてしまう。
飛龍「な、なに?」
提督「実はな、今日の仕事なんだが…………」
飛龍「………………………」ゴクッ
提督「無いんだわ」
飛龍「………………………え?」
提督「書類仕事に関しては、今日の仕事は1つも無しだ」
飛龍「え? え!? そんことあるわけないでしょ提督!! 書類は毎日大本営から送られてくるって聞いてるよ。たまたま今日だけ送られてこないなんて、そんなこと」
提督「飛龍、あそこ見てみろ」
そう言って、提督は執務室の端っこの方にある棚を指差した。
何の変鉄もない棚のように見える―――が、よく見たらその上に大量の書類が積まれている。
飛龍「あ! なんだぁ、ちゃんとあるじゃん」
提督「確かにあれの中には今日中に終わらせなければいけない書類もある」
飛龍「それなら、早速はじ」
提督「記入済だがな」
飛龍「…………………はい?」
飛龍にとって、本日2回目の驚きだった。
提督「いやぁ、何でも先にやればいいという訳ではないと改めて学んだよ」
飛龍「え? ちょっ、どうゆうこと!?」
提督「ん、そうだな。飛龍、まず俺のモットーから説明するな」
飛龍「あ、うん」
提督「俺のモットーは、午前仕事、午後は休む、だ」
飛龍「それ、軍人の前に社会人としてどうなの?」
提督「午前中に全ての執務を終わらせれば文句無いだろ?」
飛龍「う、う~ん…………」
提督「で、そんな感じで毎日午前中だけ真面目に仕事してきたわけよ」
飛龍「なるほど」
提督「そしたらああなった」
飛龍「いや、意味わかんないんだけど」
提督「他の人曰く、執務をしている俺の集中は異常らしい」
飛龍「は、はあ」
提督「で、その日の分の執務が終わっても、まだ午前中だからと次の日の執務にも手を出していっていたら、いつの間にか先にやれる分は全て終わらせられてしまったというわけだ」
飛龍「……………そんなことってあるの?」
提督「事実だから仕方ない」
飛龍「え、じゃあ何? もしかして今日は仕事無しってこと?」
提督「いや、執務以外にも2つ、仕事がある。」
飛龍「あ、そうなんだ」
提督「あぁ、実は今日な、新しい子が着任するらしいんだよ」
飛龍「おお!」
提督「で、その子達の出迎えと、言わなくても分かると思うが」
飛龍「サプライズパーティーだね!!」
提督「そうゆうことだ」
飛龍「その子達はいつ着任するの?」
提督「予定では1000に着任予定だ。」
飛龍「まだ時間あるね」
提督「まあ、ゲームでもしてるか」
―――――
―――
―
0957 R鎮守府正門
川内「ここがR鎮守府かぁ」
神通「前に1度崩落したと聞いていましたが、結構綺麗ですね」
那珂「那珂ちゃん的には、鎮守府よりもお兄ちゃんの方が気になるかな!」
神通「那珂ちゃん、それは私も川内姉さんも同じですよ」
川内「でも、なんか元帥にはそれ、隠しとけって言われたよねぇ~。何でだろ?」
神通「さぁ? けれど、提督だっていきなり兄呼ばわれされたら困ると思うので、その指示には従っておきましょう」
川内「そうだねぇ……って言ってるそばから来たみたいだよ」
提督「君達が新しく着任する子で間違いないかな?」
10時ピッタリ、提督と飛龍は正門の方に到着する。
神通「はい、川内型二番艦神通です。よろしくお願いします提督」
提督「うん、よろしく。
…………で、この子はさっきから何してるんた?」
提督は、先程から自分の周りをうろちょろして、興味深そうに眺めてくる川内の方に目を向ける。
神通「あ、えっと、姉の川内姉さんです。初対面で、その、警戒しているんだと思います。
お気を悪くされたのでしたら申し訳ありません」
提督「あ、いや、別にいいんだけどさ。
コホン。で、そっちの君は?」
那珂「ん? 那珂ちゃんのことかな?
えへへへ、それじゃあ自己紹介だね! 川内型三番艦の那珂ちゃんだよ! よろしくね、提督! キャハ」
提督「…………う、うん。よろしく……」
横の大人しそうな神通とは対照的に、那珂は元気が非常に良く、提督は、あまりのその元気に少し面食らってしまう。
提督「と、とりあえず、鎮守府の案内は飛龍に任せてあるから、彼女にこの後はついていってね。まあ広いから、それなりの時間はかかると思うけど……」
神通「分かりました提督。お気遣い、ありがとうございます」
提督「うん。
それじゃあよろしくね、飛龍」
飛龍「了解だよ、提督」
そうして、提督は再び鎮守府の方へと戻っていく。
飛龍「え、えっとぉ、とりあえずよろしくね」
神通「はい。……なんかすいません」
飛龍「ははは………」
なんとも個性的な初対面だったからか、彼女達の間には妙な雰囲気が流れていた。
―――――
―――
―
1756 食堂
提督「皆、分かっているとは思うが、これは絶対に失敗は許されない任務だ」
艦娘一同「ゴクッ」
提督「予定では、もうすぐ対象がここに到着する。皆、そろそろ配置に着くように」
艦娘一同「了解!」
艦娘達が、食堂へ入るためのある一つの出入り口を囲むように円状に広がる。
その出入り口の奥からは、コツ、コツ、という足音が聞こえてきた。
提督が言っていた対象が、もうすぐ到着するという証だろう。
提督は皆の方にもう一度目配せすると、いくぞと言うように首を縦に振った。
川内「あぁ~、もう疲れたぁ~。
飛龍さん、意外に説明長すぎだよ~」
飛龍「ごめんね。
やっぱり大切なことだから、しっかりと理解しておいて欲しかったんだよ」
神通「もう姉さん!
飛龍さん、本当にすいません」
飛龍「ううん、気にしてないから大丈夫だよ」
那珂「あれ? あそこが食堂だよね?
なんか真っ暗だよ?」
飛龍「アレー? オカシイナー?」
神通「………?」
川内「まあ、とりあえず入ろ!」
そうして、川内達が食堂に入ったところで、
パッ
提督「せーの!」
一同「ようこそ! R鎮守府へ!!」
川内達「「………え?」」
いきなりの歓迎に、川内達三人はついてこれいないようだった。
提督「ウチは毎回、新しい娘が着任したり、何か特別な日になると、こうやってパーティーをやるんだよ」
神通「パーティー、ですか?」
提督「そう!
やっぱり、めでたい時なんかはこうやって皆ではしゃぐのが一番良いと、俺は考えるんだよね」
神通「…………」
提督のその言葉に、神通は驚きを隠せないようだった。
今まで、いろんな鎮守府でいろんな提督を見てきた彼女達だが、ついぞ、彼女達のためにパーティーを開いたりしてくれる提督は一人もいなかった。
結局のところ、彼らは私達が大本営から送られてきた特別な存在だったから丁重に扱っていただけであり、兵器ではなく個人として歓迎はされていない。
彼女達はこう考えるようになっていた。
だから、こんな風に歓迎してくれる提督は初めてで、どんな対応をすればいいのか分からないのだ。
提督「………? どうしたんだ?」
神通「え? あ、いや、その、」
川内&那珂「…………」
神通はどう返答したらいいか分からずにまごついており、川内と那珂は呆然と突っ立っている状態。
その現状に見かねてか、曙が助け船(?)を出す。
曙「なに突っ立ってるのよ。
貴女達が早く来ないとパーティーが始められないじゃない」
潮「あ、曙ちゃん、そういう言い方はよくないよ」
曙「ふん!」
提督「………、と、とりあえず。
さあ! パーティーの時間だぁ! 思いっきり食って飲んで楽しんでこうぜぇ!!」
一同「イェェェーーイ!!」
提督「ほら! 行こ! 川内、神通、那珂」
提督がそっと彼女達に手をさし伸べる。
川内「………う、うん」
川内がそう言って提督の手をとったのをきっかけに、神通と那珂も食堂の奥へと進んでいった。
―――――
―――
―
あれから数時間後、無事パーティーは終了した。川内、神通、那珂も、最初の方はぎこちない感じだったが、一時間したぐらいからは完全に馴染んでいるようだった。那珂に関しては、途中で歌って踊り出すものだから、提督合わせて数人は戸惑ったものだ。まあ、駆逐艦の子達には大盛況であったが。
2302 執務室
提督「ふぅ、疲れたぁ」
ドサッと提督は執務椅子に座る。
今日のパーティーは思いの外、苦労が多かったのだ。那珂が踊り出してからというもの、駆逐艦の子達のテンションが吹っ切れてしまい、宥めるのに大分体力を使うこととなったのが始まりだ。
……………これ以上はやめておこうか。
提督「さて、明日に備えて俺も今日は―――」
そこで、プルルルと執務室にある外部連絡用の通信機が音を出した。
提督「………え?」
提督は慌てて受話器を取った。
外部連絡用の通信機は緊急の時にしか鳴らない。しかも、こんな時間だ。
つまり、何か急を要する事が出来たってことだ。
提督「こちら、R鎮守府。どうしました?
………はい、はい。……はい。………え?」
その連絡は、提督が思っていた以上に最悪なものだった。
提督「はい、分かりました」
提督は受話器を置き、頭を整理するため、再び執務椅子に座る。
提督「…………っ、何で今なんだよ……」
―――――
―――
―
0700 食堂
提督「皆、朝食前に話しておかなければいけないことがある」
雷「話しておかなければいけないこと?」
提督「あぁ、昨日の夜、緊急の連絡があったんだ。
要件は二つ。一つ目は、S鎮守府が深海棲艦の手によって陥落したことだ」
一同「!?!?!」
いきなり伝えられたこの情報に、食堂にいた全員が一気に動揺を見せ始めた。
当然のことだろう。S鎮守府は、この国の中で一番成果を出していた鎮守府だ。艦娘のレベルもトップクラスで、提督との仲もかなり良好だったらしい。
そんな鎮守府が陥落したのだ。驚かないわけがない。
提督「皆、動揺するのは分かるが、まだ終わりじゃないんだ。
二つ目の要件はな、この国の全勢力を上げて深海棲艦と対峙することが決定したことだ」
一同「!!?」
提督「そのこともあり、今日の仕事は全て取り止め、同じ区域にあたることとなった鎮守府と顔合わせに行くこととする。
俺からの報告は以上だ」
提督が言い終わると、一瞬の沈黙が食堂の中に響き渡る。
突然の凶報に突然の決定。混乱するのも無理はないだろう。
提督「あのだな」
川内「はーい、皆ちゅーもーく!」
提督が何か言う前に、川内が先に皆の視線を集めた。
提督「川内?」
川内「クヨクヨしない。終わったことはどうせ変えられないんだから、今はやるべきことをやる。それしかないじゃん。
分かったら、とっとと今日の朝ごはんしっかり食べて、全力で仕事にあたろ!」
神通「……姉さん、もう少し良い言い方はないんですか?」ハァ
川内「えー、これ以上に良い言い方ってある?」
那珂「もー、なってないな、川内ちゃんは。
見てて、那珂ちゃんがお手本を見せてあげるよ!」
川内、神通、那珂は平常運転のようだった。それどころか、他の皆を鼓舞するためにあえてふざけあっている。
提督「お前ら……」
蒼龍「飛龍」コクッ
飛龍「うん、そうだね蒼龍」
時雨「………うん、彼女達の言う通りだ」
青葉「あちゃー、なんか青葉の役をとられた気分です」
彼女達のおかげで、皆の頭が晴れ、決心が固まっていくように見える。
流石は大本営から送られてきた最高練度の艦娘だ。
提督「よし! じゃあ今日のためにも早速朝ごはんを食べるとしよう!
せーの!」
「「いただきます!」」
―――――
―――
―
1136 A'鎮守府
提督「よぉ、まさかこんなに早く顔合わせることになるなんてな」
同期A「本当だよなぁ。
まあお互いにまだ着任してから日が浅い者同士、カバーし合えってことなんだろうな」
R鎮守府と合同で任務にあたる鎮守府、それはこの前着任した同期Aがいる鎮守府だった。
丁度今、二人は再会を果たし、挨拶代わりの軽口を言い合っていた。
提督「それにしたってお前、まだ着任したてだろ? それなのに、もう戦場に駆り出されるとか………随分お粗末な指令だよな」
同期A「全くだ。
というわけで、司令のレベルも未熟で艦娘の練度も低いから、フォローよろしくな」
提督「わぁってるよ。そこらへんは任せな」
同期A「そんじゃあ早速、親睦会とでもいこうかね? 艦娘達はすでに食堂の方に待機させてるから」
提督「そうか
よし、お前ら! 食堂の方に向かうぞ!」
R鎮守府艦娘一同「了解!」
そうして、全員食堂の方に歩き出す。
同期A「………にしても、驚いたよ。まさか艦娘がこんなにも感情豊かな子達なんて。
ずっと兵器だのなんだの聞かされていたから、何かの間違いなんじゃ、と何回も疑っちまったよ」
提督「……お前は、どう思ってるんだ? 艦娘を」
正直、これの答えはとても重要なものになる。
だってそうだろ? 提督は艦娘のことを仲間同然と考えている人だ。でも、もしここで同期Aが兵器だと答えてしまえば、今後の二人の関係はどうなると思う?
絶対に相容れない相手だと認識してしまい、二人の関係は破綻してしまうだろう。
だから、この答えはかなり重要なものになってしまう。
同期A「……ハァ、兵器」
提督「!?」
同期A「って言えれば楽だったんだけどなぁ」
提督「! それってつまり」
同期A「何だろうなぁ。つい思っちまうんだよ、死んで欲しくないって。
それで分かっちまったよ。俺は、彼女達のことを仲間として見てるって」
提督「………そっか」
その答えに、提督はつい顔をほころばしてしまう。
嬉しかったのだ、彼がそう答えてくれて。艦娘達のことを、きちんと見てくれている男だと分かったから。
提督「……はは、お前らしいな」
同期A「んだよ、悪いか」
提督「いいや、全然」
そうして二人は笑いながら食堂まで歩いた。
一方、後ろで――――――
雷「あの人、司令官とどういう関係かしら?」
霞「さあね? 別にどうでもいいでしょ」
満潮(……司令官の知り合い、か。
………あの人と仲良くなれば、もしかしたら提督の色々なことが聞けるかも)
満潮「って、何考えてるのよ私!」
愛宕「満潮ちゃん? 大丈夫?」
高雄「ブツブツ」
愛宕「高雄? アナタもどうしたの?」
高雄「へ!? べ、別に! 大したことは考えてないわ!」
愛宕「?」
後ろで、提督の友人と仲良くなり、より提督との仲をつめようと、艦娘達は色々と画策していた。
―――――
―――
―
提督「楽しかったなぁ………」
作戦会議という名の交流会が終わり、提督は一人、執務室で呟いていた。
提督「さて、それじゃあ本戦に備えて、俺も寝るかな」
コンコン
提督「ん?」
提督(こんな時間に来客? 誰だ?)
提督「どうぞ」
川内「失礼しまーす」ガチャ
提督「む、川内か。
どうした? 何か問題でもあったか?」
川内「んー、あったというか……これからあるかもというか……」
提督「? どういうことだ?」
川内「………提督、質問いい?」
提督「ん、構わないが……」
川内「じゃあ、遠慮なく。
………提督はさ、もし貴方に生き別れの兄弟がいますって言われたらどうする?」
提督「唐突だな………そうだな、ま、当然驚くよな」
川内「それはそうだろうね。
で、他には?」
提督「………どうもしない、かな」
川内「え?」
提督「だって、いくら血が通ってるって言ったって、これまで違う場所で違う時間を過ごしてきたんだ。これからどうなるかは別として、その過去について触れようとは考えないかな」
川内「……そうなんだ」
提督「しいて言うなら、これから友達として仲良くなれたら、とは思うよ」
川内「……変わってるね、提督」
提督「そうか?
ごちゃごちゃ言うよりは大分マシだと思うんだけど……」
川内「じゃあ、そんな提督に打ち明けちゃおっかな」
提督「何をだ?」
川内「実は私、提督の妹です」
提督「………はっ?」
川内「勿論、神通も那珂ちゃんも妹で家族だよ」
提督「いや、え、ちょっ、待って!
川内が妹!? それだけでなく、神通や那珂まで!?
………嘘だろ?」
川内「あ、冷静になった。
でも、残念ながら本当なんだなぁ~これが」
提督「いやいや、お前らは艦娘で俺は人間。んなこと、ある訳ないだろ」
川内「ま、信じるかどうかは提督に任せるよ。それだけ、お休み~」
ガチャ バタン
提督「……何だったんだ? アイツ」
―――――
―――
―
提督「皆! 配置に着いたか!」
時雨「大丈夫だよ。全員、指定されたように移動完了してる」
提督「よし!
では! 作戦の全容を確認する!」
今、提督達は港で集まっている。
大量の深海棲艦の進軍。
これを、日本が所有している全ての軍事力で迎え撃つ。
提督達は、今からその作戦に加わろうとしていた。
提督「敵の数は未知数!
俺達は第三防衛ラインの守備に当たる!
大本営の見立てでは、第二防衛ラインで決着はつくだろうとのことだが、念を押すのに越したことは無い! 油断せず、全力で任務に励むぞ!!」
艦娘一同「了解!」
明石「―――提督!」
提督「ん? どうした明石?」
明石「いや、その、本当に私は出撃しなくてもよろしいのでしょうか?」
提督「昨日も言っただろ?
明石は、特製の転送機で、こっちの状況に合わせた武器を送って欲しいって」
明石「で、でも!」
提督「いいか明石? これはとても大事なことだ。
考えてもみろ。もし、敵と交戦中の間に武器が壊れてしまった場合を。そこに転送機が無ければ、大砲を扱う相手に俺らは丸腰で応戦しなきゃいけなくなる。
だから、万が一のことを想定して、俺は明石にこの役を任せたんだ」
明石「………」
提督「頼めるな?」
明石「はい……」
いつからだろう? ―――明石が、提督の顔を仮面無しで見られるようになったのは。
彼女は、本気で心配しているんだ。そして、同時に悔しくもあるんだ。皆と共に、前線で戦えないことに。
提督はああ言ったが、本当のところは、明石の練度の低さにある。今、この鎮守府の平均練度は68。だが、その中で、明石の練度は47なのだ。
分かってる。明石自身、自分が未熟だってことは。それでも、抑えきれないのだ。
間宮「皆さーん! 美味しいご飯を作って待ってますからねー! だから、全員無事で帰ってきてくださーい!!」
鎮守府の窓から間宮が顔を見せる。
彼女も、明石同様、留守番組。―――が、明石とは相対的に、彼女は笑っている。
心からの笑顔ではない。少しでも、これから戦いに出る人達が安心出来るように、笑って送り出そう。
それが、戦いに出れない彼女なりの、精一杯の激励だった。
雷「分かったわ!
これは、絶対生きて帰るしかないわね!」
潮「だって! 曙ちゃん!楽しみだね~」
曙「まあ、間宮さんの腕は確かだしね。とっとと終わらせて、暖かいご飯を食べに帰るわよ!」
愛宕「ふふ、効果絶大みたいねぇ♪」
提督「間宮さん! ありがとうございます!
よし、行くぞぉ!! 出撃す!!」
―――――
―――
―
現在、提督とR鎮守府所属の艦娘達は、指定された海域へと向かっている最中だった。
提督(今のところ、敵には一切遭遇していない。ここまでは、予定通りと言えるが――)
提督は耳に手をあて、とある者と通話を試みる。
提督「………」プルルル
ガチャッ
同期A(以下アルフェルド・イン・ナッサーガ)
『もしもし』
提督「アルフェルド、そっちの様子はどんな感じだ?」
今回の作戦では、先に、アルフェルドが提督を勤める鎮守府の戦力が指定海域にて待機、その後、提督と合流するという形である。
アルフェルド・イン・ナッサーガ
『特に問題は無いかな。
まあ、俺らは後方にて、前衛が撃ち漏らした敵をたたくってだけの、比較的安全な役回りだしね。
逆に、問題があったら大変だよ』
提督「それもそうか」
アルフェルド・イン・ナッサーガ
『それでも、気は抜かないけどね。提督勤め始めてすぐ殉職とか、勘弁だし』
提督「俺らも出来るだけ速くそっちに着くよつにする。
それまでは頼むな」
アルフェルド・イン・ナッサーガ
『おう! 任せ―――』
提督「………どうした?」
アルフェルド・イン・ナッサーガ
『………あれは、何だ?』
提督「……? 何かあったのか?」
アルフェルドの疑心の声。
まだ彼らの姿を捉えられていない提督は、それが何に対して上げられたか、分からない。
―――――瞬間、
ドゴォォォォォ!!!!
提督「!?」
無線の向こう側から、かなりの音量の爆発音が聞こえた。
アルフェルド・イン・ナッサーガ
『なっ!?
くそっ、頼む。他艦娘達はヤツを包囲、プランαだ』
提督「お、おい! どうした!? 非常事態か!?」
アルフェルド・イン・ナッサーガ
『馬鹿な!? 一瞬で突破された!?』
提督「おい!? アルフェルド!?」
アルフェルド・イン・ナッサーガ
『……すまん、提督。後はたの―――』ザァァァ
連絡が途絶えた。
何が起きたかは分からない―――が、無線が繋がらなくなったということは、アルフェルドの身に危険が及んだということ。
提督「くそっ!」
高雄「提督、一体どうなさったんですか?」
提督「……………アルフェルドの所に襲撃だ」
高雄「え!?」
提督「悪い皆。燃料が心配になるだろうが、もっとスピードを上げて、一刻も早くアルフェルドの所へ向か―――」
そこで、提督の視界に、とある深海棲艦が映った。
元々、作戦伝達の際に、どの鎮守府にも、あることが伝えられていた。
新型の深海棲艦が、二体、目撃されたこと。
どのような性能を持っているかは不明だが、特徴としては、一体は、身長に対して、かなり小さな面積の、細長い和風の傘をさした個体。
そして、もう一体は―――
提督の前には、肌が灰色で、黒髪をした男性の形をした深海棲艦が。
目の周りにはヒビが入っており、それらは、淡い白い光を放っている。
両肩には深海棲艦おなじみの固定砲台が着用されていて、禍々しいオーラを纏っていた。
男性型深海棲艦「ギヒッ」
提督「………」
一目見て分かる。
あれはヤバい。
相当の力を持っているのは明らかだ。
姫クラス……いや、それ以上か。
けど、アルフェルドのことも気になるのも確か。なら―――
提督「高雄!」
高雄「は、はい!」
提督「今から一時的に指揮権をお前に託す」
高雄「……え?」
提督「アレの相手は俺がする。
その間に、お前達はここを離脱。すぐにアルフェルドのところへ向かってくれ」
高雄「なっ、正気ですか提督!?」
提督「………頼む」
高雄「……………っ」
クルッ
高雄「皆さん、聞きましたね?
今から、この艦隊の指揮は、一時的にこの高雄が預かります! 急いで、アルフェルド提督のもとへ行きましょう!」
曙「ちょ、ちょっと! クソ提督を一人にする気!?」
提督「―――あぁ?」ギロリ
曙「ひぃっ!」
高雄「……えぇ、そうです。ここに居ても、提督の足手まといになるのは明らかですから」
曙「そ、それは………っ」
高雄「……行きますよ」
高雄の指揮のもと、艦隊は進路を変更、前方に居る深海棲艦を避けながら先航を再開する。
川内「……」
けれど、川内だけは、提督が見えなくなるまで、その姿を見守っていた。
提督「意外だな。まさか、あのまま進行を許すなんて」
男性型深海棲艦「………」
提督「やはり会話は通じない、あるいは出来ない、か。
まあいい。行くぞ!!」
提督が敵へと向かい加速。
男性型深海棲艦「!」
一瞬で相手の懐まで詰め、持ってきていた刀を振るう。
男性型深海棲艦「っ!」
男性型深海棲艦、これをギリギリのところで回避。距離を取ろうとする。
が―――
提督「はぁぁぁあああ!!!!」
バッシャァァァ!!!
後退しようとした男性型深海棲艦に対し、かなりの力を込めて刀を海面に叩き付けることで、衝撃波を放つ。
男性型深海棲艦「ギッ!?」ドゥゥン
後ろへ向かっていた分、威力は軽減されるも、それなりのダメージが男性型深海棲艦蓄積された。
尚も追撃やめず。
提督「っ!!」
巻き上げられた海水に潜み、男性型深海棲艦の背後に回る提督。
男性型深海棲艦「!」
提督「ぁぁぁああああ!!!!」
キィィィィン!!!
会心の斬撃が、もろに直撃す。
男性型深海棲艦「っっっ!?!!?」
そのあまりの威力に、かなりの距離、男性型深海棲艦は吹っ飛ばされてしまった。
男性型深海棲艦「ギ、ギギィ……」ググッ
提督「………」
状況的に、提督の方がかなり優勢。
だが、あれほどの攻撃を受けたにも関わらず、男性型深海棲艦はそこまで疲労していないように見える。
気の抜けない両者。
提督は、相手の様子を伺っている。
男性型深海棲艦「……ナ、ナゼ……」
提督「!」
男性型深海棲艦「貴様ラハ……抗ウノダ……?」
―――――
―――
―
高雄「こ、これは……」
指定されていた合流地点に到着した高雄達。
しかし、そこにあったのは、何かの機械の部品だと思われる破損物がチラホラ。
艦娘やアルフェルド提督の姿は、どこにも見当たらない。
雷「司令官の同期さんや他の艦娘達が見当たらないわね」
潮「ど、どうなってるの……?」ブルブル
満潮「………!! 電探に反応あり! すぐ近くに居る!」
艦娘達「!?」
???「………」
電探に示された反応。
それが指す場所に立っているのは、今まで見たことのない女性型の深海棲艦。
けれど、艦娘達に刻まれた兵器時の記憶が、あれが何かを直感させる。
あれは―――
飛龍「……戦艦……大和……?」
―――――
―――
―
提督(アイツ………言葉を……!
話し合いをする気になったってことか?)
男性型深海棲艦「オ前ラハ……艦娘達ヲ……兵器トシテシカ見テイナイ……」
提督「そんなことはない」
男性型深海棲艦「例エ……貴様ガソウデモ……他ハ違ウ……」
提督「……」
男性型深海棲艦「………フザケルナ。
フザケルナァ!!!!」
提督「っ!」ビクッ
男性型深海棲艦「彼女達ダッテ生キテイル!
ソレヲ……マルデ使イ捨テノゴミノヨウニ………ソンナノ、許サレテ良イハズガナイダロウ!!!」
男性型深海棲艦は涙を流していた。
艦娘達が傷つくことを、自分のことかのように悲しんでいる。
ヤツの態度から、なんとなくだが、それが伝わってきた。
提督「……けれど、お前がやっていることも、結局は艦娘達を痛めつけることと変わりないじゃないか」
男性型深海棲艦「違ウ!!
俺ガヤッテイルコトハ解放ダ! 彼女達ヲ、忌マワシキヤツラノ手カラ救イ上ゲル、癒シダ!!」
提督「………そんなもの、癒しとは言わない。
ただのお前の自己満足だ」
男性型深海棲艦「ソンナコトハナイ!
彼女達ハ自由ニナル。全テカラ逃レルコトガ出来、感情ノ赴クママニ行動出来ルヨウニナルノダ!」
提督「ものは言い様だな。生憎と、俺はそう思わない」スッ
再び構えをとる提督。
男性型深海棲艦「ギ、ギギ」
提督「ここで沈めてやる」
男性型深海棲艦「ギギャァァァァ!!!!」ブワッ
提督「!?」
男性型深海棲艦の目から青白い炎が灯り出始めた。
提督「まさか……これは……」
男性型深海棲艦「殺シテ、ヤル………殺シテ、ヤル……」オォォォ
提督「flagship……?」
―――――
―――
―
大和型深海棲艦(以下大和)
「あら、まだ生き残っていたんですね」
満潮「嘘……あれ、どう見ても深海棲艦じゃない」
大和「あれとは失礼ですね。
私には、大和型戦艦・大和、という名前があるんですから」
雷「大和さんが、これをやったの?」
大和「えぇ。私と提督の道を阻もうとしたので、致し方なく」
高雄(どうやら、彼女は深海棲艦で間違い無いみたいですね。
しかし、どうして艦娘が深海棲艦に? それに提督って、どの提督のことを言っているのかしら?)
愛宕「えぇっとぉ、大和さん?」
大和「何でしょう? 愛宕」
愛宕「大和さんは、提督と会えれば良いのかしら?」
大和「えぇ、そうです」
愛宕「それが達成されれば、もう攻撃はしない、そういうことでいいのかしら?」
大和「………」
愛宕「大和さん?」
大和「……ぷっ」
愛宕「え?」
大和「あははははははははははははは!!!!」
愛宕「え、え?」オロオロ
大和「何を言うのかと思えば。
そんなこと、あるハズないでしょう?
私は深海棲艦、貴女達は艦娘、必然的に争い合う運命でしょうに」
川内「………」
大和「もう十分に笑わせてもらいました。
では、消えてください」キィィィィ
大和の主砲に、なにやら青い光粒が集まり始める。
神通「!? いけない!」
川内「皆! 急いで散開して!」
艦娘達「!?」
大和「もう遅いです」キィィィィ
彼女の主砲に、溢れんばかりの光が集まった。
大和「放て」
ズドォォォン
―――――
―――
―
男性型深海棲艦「………」ブァァァ
提督(あの型でもflagshipになるのか。
一体、どれほどの力を……?)
男性型深海棲艦「」フッ
提督「なっ!?」
提督の視界から、一瞬で男性型深海棲艦が消える。
ヤツは、いつの間にか、提督の背後で構え終わっていた。
男性型深海棲艦「九十九式・雷撃」ボソッ
提督「! あぁぁああぁあぁああ!?!!?」バチバチ
ほとばしる雷(自然現象の方)。
一秒間の感電の後、男性型深海棲艦は一時、距離を取る。
提督「がっ、はっ」シュゥゥゥ
提督(今のは、電撃!?
それに、この伝わり方………まるで、艦娘を沈めるための力じゃないか)
男性型深海棲艦「殺ス、殺ス、殺ス……」ブツブツ
提督「くっ」
男性型深海棲艦「」フッ
提督「!?」
提督(またか!
だが、さっきは不意を突かれたから対応出来なかっただけだ。その速さで来ると分かっていれば、対応出来ない訳では―――)
提督「ない!!」ザパァァァン
男性型深海棲艦「!?」
またしても背面に移動していた男性型深海棲艦に対し、今度は素早く対応した提督の刀が、海水を掻き上げながら迫る。
男性型深海棲艦「………」オォォォ
これにより、男性型深海棲艦は提督と距離を取った。
男性型深海棲艦「っ」ガチャ
提督「!」
瞬間、男性型深海棲艦の腕が変形。
どんどんと砲台に近い形へと変わっていく。
提督(何だアレは? よく分からんが、好き勝手させるのはマズい気がする)スッ
提督はすぐに距離を詰めようとヤツにせまり――
バシャァァァ
提督「!?」
その一歩を踏み出したところで、突然、海面が吹き飛んだ。
提督(これは………機雷!?
馬鹿な、どうしてそんなものが……?
……これもアイツの装備か? クソ! これじゃ不用意に近付けない!!)
男性型深海棲艦「」ニヤッ ガチカチャ ガシャン
そんな考えてる内に、ヤツの砲台が完成する。
提督「しまっ――」
男性型深海棲艦「試作型460mm固定砲台」スチャッ
―――超融解砲(ニトロガン)
発射―――
―――――
―――
―
大本営
とある一室にて、元帥は今回現れた二隻の新型深海棲艦。
元帥(ほとんど目撃されていない男性型深海棲艦―――これはまず、最近猛威を振るっている“艦娘殺し”で間違いは無いだろう。
だが、問題はもう一方。入ってきた情報によれば、それはまるで―――)
元帥「大和……みたいじゃないか」
大和「えぇ、その通りですよ提督」
元帥「!!?」
元帥は慌てて後ろを振り向く。
そこには、一人の男性だったものを引きずりながら、妖艶な笑みを浮かべている大和がいた。
元帥「大和……お前、なのか……?」
大和「はい! 提督の大和です! やっと……やっと! お会いすることが出来ました……!」
大和は感激の意を隠せないご様子だ。
しかし、それとは裏腹に、元帥の方は喜んでいいのか悲壮感に駆られればいいのか迷っているみたいだった。
元帥「大和……その手に持っているのは……何だ?」
大和「え? これですか? これは邪魔物ですよ。だって、私と提督の再開を遮ろうとしたんですよ? 全く、無礼にもほどがありますよね」
元帥「大和……」
その言葉で、元帥は悲しみに溢れた顔となる。
大和「提督? どうしてそのようなお顔を?」
元帥「……もうお前は……居ないんだな」
大和「え……何を言っているんですか? 提督」
現実とは非情である。元帥はそれを知っていた。
だから、勘違いせずに済んだのだろう。
目の前に居るのは大和ではない。
その姿を借りた亡霊、大和だったものから愛まで受け継いでしまった紛い物。
愛を知り、そして愛し方を知らない、ただの化け物だったということだ。
元帥「お前は、大和じゃない」
大和「てい……とく……?」ポロ ポロ
元帥は否定する。
彼女を―――彼女の脱け殻で偽った、目の前の怪物を。
大和「どうして……そのようなことを……仰るんですか?」ポロポロ
??「元帥避けてぇーーー!!!!」
元帥「!」
大和「!?」
ドゴォォォン
突如、部屋の扉側が爆発。扉もろとも、けっこうな物が吹き飛んでいく。
大和「……痛いですね」
元帥「ケホッケホッ、川内!」
川内「元帥は、早くここから離脱して」
部屋に辿り着いたのは川内だ。
ボロボロになりながらも、何とかここまで来れたといった感じか。
大和「邪魔物は全て消したつもりだったんですがね」
元帥「川内! 他の者はどうした!?」
川内「………」
元帥の問いに川内は答えない。だが、その沈黙はある一種の答えを意味していると言っても過言ではなかった。
――――――――――――――“全滅”。
その答えを導きだしているといっても過言ではなかった。
川内「……早く出ていってくれない? 私は、この女狐を、早くスクラップにしたいからさ」
元帥「っ、川内……」
川内「行ってよ!!」
元帥「わ、分かった!」
元帥は、部屋にある非常用連絡口から外へ。
大和「提督!」
バババババッ
元帥を追おうとする大和。しかし、その前に弾が響き、彼女を遮った。
大和「………本当に、どこまで行ってもお邪魔虫はお邪魔虫ですね」
川内「許せない……許セナい……」ブツブツ
大和「ん?」
川内「許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ許セナイ」ブワァ
ただ“許せない”と連呼する川内。その瞳からは、赤い光が吹き出していた。
大和「……なるほど、混ざりものですか」
――――――
―――
―
大本営で事が起きる数十分前
提督「ハァ……ハァ……」
男性型深海棲艦
「……まさか、あれを避けるか」
提督はかろうじて、さっきの攻撃をかわしきっていた。
ザーーーーーザザーーーーー
が、すぐさま耳元でノイズが走る。
??『……と……く……ぃとく……』
提督「!」
??『提督!』
提督「その声は……神通か?」
神通『良かった……繋がった……』
提督「どうしたんだ神通。何か……あったのか?」
今回登場した(というより、勝手に創ったオリキャラ)深海棲艦の新型、なんとなく察した方もいらっしゃると思いますが、
提督「何!? 新型の深海棲艦だと!!?」
に登場する主要深海棲艦です。
ここで繋げるか!? とお思いの方もチラホラいてくださると思います。が、何卒ご容赦を!
楽しんでいったくだされたのなら嬉しいです。
よっしゃー続きだー!!
待ってました!
困惑するよねw
視察だと普通は警戒するのに歓迎会去れたらねw
「艦これ 大好き」です!展開を採用していただきありがとうございました!更新頑張ってください!
うん、面白くなってきたね。
でも、「固定放題」はマズいんじゃないかな?
幾ら男性型深海棲艦でも、それじゃあちょっと不利過ぎるだろwww
5さん
あ……本当ですね。
ご指摘、ありがとうございます。
すぐに直しますw
とても面白いです!
続き楽しみにしています!
ツヅキガキニナル…
ここで別のssと繋げて来たか、、、読んでてニヤニヤが止まりません笑