※アズレン※~イラストリアスに告白してみた~
※まだR15ですが何かしら反応があればR18にする予定です※
※好感度100以上です※
月や星が夜を明るくする中、平穏な海が見え、そよ風が気持ちよい崖の手前に座っていた。
ポケットにある膨らみをいつ消費するかについてどうしようかと、悩みでない悩みを持っていた。
「ふふ、指揮官様。夜の星を見て何を考えておりますの?」
「あぁ、いや。イラストリアス、お前と会った時のことを考えていてな」
「なつかしいですね…たしかあれは…」
~回想~
「おっしゃ!初めての特型10連!とりゃ!」
…
「指揮官さま、ご機嫌よう。イラストリアスが着任しましたわ。」
…
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あの時、正直邪な気持ちと同時に、何か心に暖かい、一目惚れかな、って思ったな。
一言で純白。戦地では考えられないような日焼けがない白色の肌に、まるで影さえも白く染め上げてしまうような長い垂れたツインテールの髪、まるで空を思わすような澄んだ水色の瞳。そして色のイメージからは考えられない豊満な肉体というアンバランスさが欲を刺激した。
そして段々と接していくうちに、分け隔てなく優しくする聖母のような感じと、これまたギャップがある自分に積極的な姿勢が、さらに興味を引き立てた。
「指揮官さま?」
「あ、ごめんごめん。やっぱイラストリアスは綺麗だな。まるで闇の中でも光り輝く星…いや、月のようだ」
「あら、ありがとうございます。指揮官も、いつも頼れるお方でかっこいいな、と感じますよ」
と、イラストリアスは手のひらを少し朱くなる頬に添え、こちらをじっ、と見つめてくる。
「あはは、ありがとう」
「少し…隣よろしいですか?」
「もちろん」
よいしょ、と言いながら彼女が肩を合わせるように座ってきた。
そよ風に揺れる髪から覗く、星のせいかきらきらと輝く瞳に見とれてしまう。
「そんな見ていては、照れますわよ?」
「あぁ、すまんすまん」
「ま、イラストリアスはうれしいですけどね」
と、彼女は肩に顔をのせてきた。
「指揮官、何かお悩みでも?」
「うーん、大したことではないんだが、ちょっとね」
「よければ聞かせていただいても?」
「大丈夫だよ。…実は、イラストリアス、お前のことについてなんだが」
「…?はい」
体の向きを変えて、イラストリアスと向かい合う。
彼女は少し顔を傾けて、早く答えを求めている。
「ちょっとまってて」
「どうぞ」
ポケットに手を突っ込み、指輪のケースを手の中に収めると同時に、肺の中の空気を一度入れ替える。
「イラストリアス、左手を少し見せてくれてもいいか?」
「あ、はい。どうぞ」
イラストリアスが左手を出したくらいに、懐から指輪ケースを取り出し、ケースを開けて、指輪を取り出した。
そして、右から二番目の、美しい放物線を描く指へと、それをはめた。
「結婚してくれ、イラストリアス」
「あら…まぁ…!喜んで!」
彼女は、指輪を見ながら、珍しく口を開けて喜びを大きく表現した。
「いつか夢に見たこの光景…ありがとうございます」
「喜んでくれて何よりだよ」
「その、指揮官さま?」
「ん、なん…むっ」
「んっ、…ふふ、その…続きは指揮官さまの部屋で…よろしいですか?」
「そ、そうだな、そ、そうしようか」
崖を背にして、母港へと戻る。
先ほど触れた唇を思わず触ってしまうと、イラストリアスはこちらを見て微笑んでいた。
~~
~数日後~
彼女から早速式を挙げようとのことで、母港の仕事を一時休止して結婚式をあげることになった。
生まれて初めて着るタキシードの色は、もちろん彼女の印象と合わせたくて白一色だ。ここまでしなくてもいいんじゃない?と他の艦船に言われたが、後悔はしていない。着心地もいつも着ている軍服よりも軽かったりゆとりがある感じがして良い。
結婚の機能が運営から提供された教会を使うのは初めてだが、特に見劣りや気になった点などはなかった。むしろ、自然が開けている立地を応用し、太陽の光が教会を照らすように作られたここは特別というべきと思うほどだった。
ちなみにパーティー会場ではなく、これぞ教会といった内装で、花がここぞというばかりに彩られている。
「そろそろ艦船たちが来る頃かな?」
腕にある時計を見ながら、教会の十字架を見上げる。
太陽の光がバックライトとなり、まるで天からの光…何言ってるんだ俺。
「おう、指揮官!結婚おめでとう!」
教会の真ん中の大きな扉ではない、一般用の小さな扉から赤い髪が印象的なフェニックスが手を上げながら入ってくる。
「ありがとう、意外とその衣装似合ってるな!」
「おうおう、ありがとよ!ちなみにこれ、「ベルーナ」っていうらしいぜ。運営もやるよな、艦船一隻ごとに用意されてるんだぜ?」
「ま、まじか。だからあんな高いのか…」
「ん?なんか言ったか?」
「いや、なんでもない。それよりほかの艦船達は?」
「あ、そろそろ来ると思うぜ。俺は指揮官の姿を皆より早く見たくてちょっとフライングしただけだ」
「そ、そうか。あと30分後くらいに始まるからまぁ、適当な席に座っていてくれ」
「おうよ、せっかくの結婚式だ。気張れよ!」
「ああ」
と、フェニックスが座ったくらいから艦船達がぞろぞろとやってきた。
よく見ると艦船一隻ごとに衣装のデザインが違く、全員が座ると髪の色やら服の色やらでカラフルな席になった。
「そろそろか」
と、祭壇の横の扉から牧師が入ってくる。
「…って、なんでサンディエゴ…おま
「ハロー!しっきかーん!結婚おめでとぉー!…じゃなかった。いやなんかねぇ、運営からメールが届いてぇ、適当にいいよぉー!っていったら牧師やることになったんだよねぇー!不思議だねぇー?」
「いや、内容ちゃんと確認しろと何回いえば聞いてく
「まぁまぁ!そろそろ始まるよぉ!説教ばっかりすると頭硬くなっちゃうよぉー?」
「…ったく、んじゃ、よろしく頼むよ」
「おっけー!」
と、結婚式が始まる。バカの声で。
「それじゃー!花嫁ぇー、入じょおぉぉぉぉ!」
背後の扉が開かれる。
…まさに女神だ。
いつもの見慣れた彼女よりも、教会のせいか妙に明るく感じてしまう。
被っているヴェールから透けてもなお色褪せない青緑色の瞳、笑ってこちらを見据えるそれは、宝石のように感じてしまう。笑顔の彼女は、すべてを許してくれる母のように思う。
ドレスもまた素晴らしい。
腰のあたりから広がるプリンセスラインのウェディングドレスは、そよ風より出ずる白波を思わせ、開けた胸元はイラストアスにしか似合わないようにデザインされている。思わず目が移ってしまうのは仕方ない。
一歩、また一歩とこちら近づく度に、その姿はより鮮明になってくる。
なんて美しいんだ、どうやって褒めようと思っていると、彼女に俺は手を伸ばしていた。
「あらまぁ、まだ少しかかるわよ?」
「…?あ、ごめん。あまりに美しくて」
そのまま手を差し伸べていると、やがて彼女は俺の手を取った。
「足元気を付けて」
「ええ、ありがとう」
階段になっている間、手からは彼女の心地よい重みを感じた。
「準備おっけー?」
「おっけーですわ」
「おっけー!んー、なんか色々言うんだろうけどいいや!指揮官とイラストアス、永遠を誓えるー?」
「「誓えます」」
「おっけー!んじゃ、誓いのキッスを!」
「指揮官様、不束な私ですが、こんな私でも助けてくださいますか?」
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R18は何かきっかけばあれば書きます?
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