2015-09-17 10:06:29 更新

概要

ケッコンカッコカリをしたい提督と艦娘同士で結婚したい艦娘達の物語
完結しましたー!(とりあえず
百合小説。キャラ崩壊注意です、R18と日常どちらも書いていきたいです。(基本日常、エクストラは18デス)


前書き

艦娘達の百合事情、響とВерныйの場合→http://sstokosokuho.com/ss/read/3439
これは前作です、読まなくてもいいような内容にはしますが一応。

概要にもあるように完結しますたー!金剛のキャラ最後完全に崩壊しちゃった!


金剛と榛名の百合事情 日常編


 太陽が眩しいが涼しい気温のせいか、あまり鬱陶しくない季節にはいった。

 風が吹くと髪がゆれる。それは隣で歩いている少女ら、金剛と榛名もそうだ。

 黒髪が揺れる姿を見ると歩く人は、あまりの美しさにみなそちらを振り返ってしまう。


 私、提督は彼女らとともにショッピングにでている。場所は明かすことはできないが大抵はそろっている場所だ。


 私は左の方向をみる。手前から説明しよう。


 カチューシャ…のような金色の金属を額の上の方につけ、笑顔で歩いているのが金剛である。

 恰好はまるで巫女の姿と女子高校生を合体させたような異色な恰好だ。上半身が前者、下半身が後者である。

 年齢に関しては不詳であるが一見に高校から大学らへんが妥当だろう。

 私が先程目にはいった黒髪は艶々しく、太陽の光さえ跳ね返してしまうほどだ。長さも腰の少し下あたりまで届いて脳天以外のくせ毛はなくて触れてみたいという欲求が湧いてしまうのが男の性である…がそれはしない。


 もう一方、先の金属と同型のものだろうか、それを脳天につけているのが榛名である。

 恰好は金剛と似ているのだが下の衣装の色が赤色である。ちなみに金剛は黒である。

 こちらの少女は少し垂れ目で無邪気な印象の金剛と相反して、少しつり目でしっかりとしている印象を受ける。

 こちらも髪は腰らへんまで伸びている。金剛と違い脳天にくせ毛はないがこちらも見とれてしまうほど美しいのは言わずにもわかることである。


 双方とも最大の特徴の武装は外してある。それはすぐ説明しようとしよう。


 今私が行っているのは少女ら…いわく艦娘の親密度上げである。


 親密度の重要性について、それは少し前に本部の作戦、ケッコンカッコカリを行うための重要な行為の一つであった。 


 艦娘との絆は二つある。

 一つは作戦、信頼なる絆、もう一方は友情、愛なる絆である。


 この二つを満たしていなければ、ケッコンカッコカリは効力を発揮しない。

 しかし、それらを満たせれば限界を超えた力を有することが可能になる。


 さて、話を進めよう。何故私がこの艦娘「ら」と一緒にでかけているのか、だ。それはハーレムを築きたい…とは思わなくはないがハーレムを築くためではない。まぁ、説明するよりも聞いてもらう方が早いだろう。


榛名「お姉さま、少し提督に近づきすぎです!もっと私の方によって下さい!」

金剛「Oh!それはSorryね!」

提督「もっとこっちに寄ってもらっても構わんのだぞ?」

金剛「No!私は榛名の方がBurning…Loveネー!」

榛名「…!…///」


 と、金剛は榛名に抱き着いた。そして頬を榛名の頬にすりすりしている。

 榛名は抵抗もせずに特に受け入れようともせずにそれを自然に受け止めた。

 説明は以上、私に関心がない…というか彼女ら同士で関心を向かいあっているからだ。

 なので金剛を呼んでも榛名は来るし榛名を呼んでも金剛は来るし。

 しかも作戦に無理やり入ろうとして結果、同じレベルで育った…育ってしまったのだ。


提督「…レべリング終わったのに…いつになったら俺は結婚できるんだ…!」

金剛「何か言ったですか?ぶつぶつうるさいデース、今は私と榛名のLove、Timeデース!」

榛名「お姉さま…私もあなたを心から愛しています…!」


 彼女らが笑顔であればそれで良いか…そう自分に言い聞かせる。


提督「そして金剛、榛名。何故私が買い物に行こうと提案したかは分かっているか?」

金剛「え?Lunchのためじゃないんデスか?」

榛名「もちろんお姉さまとの愛情のため…ですよね?」


 うん……違うね…俺は眼中にないようだ。

 まぁ…よいか。時には羽を休めることは必要だろう。そういえばずっとレべリングで休みがなかったし。


提督「とりあえず俺が財布になるから…好きにしてもいいぞ…」

金剛「Wow!さっすが提督ネー」

榛名「榛名、感激です!私とお姉さまの愛を…」


 あ…うん、そのネタはもういいです…とほほ。


提督「んまぁ…こういう時は関与しないほうがいいか…」


 金剛と榛名は二人で服の買い物に夢中である。

 様々な服がハンガーにかかっていて、四文字の大手メーカーより値は張るであろうおしゃれな店だ。


榛名「お姉さま、こういう服、いかがでしょうか?」


 榛名は金剛の体にあわせるように服を向ける。


金剛「ちょっと…寒くないデスか?」

榛名「いえ、これはSexyと言うのです!」

金剛「Oh,Sorryネ」

 

 手にもつそれは背中を出した黒一色の服だった。

 上半身はぶかぶかで屈めば胸がみえそうな。下半身はショートパンツと金剛に似合うかはわからないがそれはそれで興味が惹かれる。


榛名「ものは試しです…!お姉さまなら絶対似合います!」

金剛「そ、そうデスカ…ちょっとWaitネ!」


 と、金剛は榛名が持つその服を受け取り試着室に入っていった。

 榛名は待ちきれずにうずうずしながらも次に何を着せようか迷っているのか、服を選びだした。


金剛「お待たせしたネー!どうですか?私Sexyデス!?」

榛名「さすがお姉さま!…あ、このサングラスつけてみてください…」

金剛「こうデスか?」


 と、金剛は上目づかいで榛名を見た。ちょうどサングラスの合わない視界から榛名をみたかんじ。


榛名「…!私、もう悔いはありません…」

金剛「どうしたデスか!?目を覚ますデス!はるなぁぁぁぁ!」

榛名「はい、なんでしょうか?」

金剛「あ、起きたデス」

榛名「次はこれを試してみてください、お姉さま」

金剛「これは…白ワンピデスか?」

榛名「そうです…私、気になります!」


 口調だけであったら同じ金剛型の比叡とか京アニの「私、きになります!」でお馴染みのキャラに勘違いしそうだがこれは榛名だ。


金剛「わっかりましたー!ちょっとWaitネ!」

榛名「榛名!全力で待ちます!」


 なんかよくわからなくなってきた…。榛名のテンションが高いせいか…そうか、そういうことにしておけばキャラ崩壊は容認されるはず…。


金剛「おっまたせネー!どうデスか!?」

榛名「素晴らしい…!榛名、感激です!…と、ちょっとこれかぶってください」

金剛「麦わら帽子ネ?いいデスよ」

榛名「あとそこの扇風機の前に立って髪を耳にかける動作を!あ、視線は扇風機の上の方に…」

金剛「…こうデスか?」

榛名「これは…素敵です!もう悔いは…」

金剛「はるなぁぁぁぁぁ!」


 つっこみが間に合わなくなってしまった。


 俺の手に袋二つ。俺の手に余る美少女が二人。


金剛「つぎは…Lunch Timeネー!待ってマシター!」


 テンション高いな…。


榛名「お姉さま、昼食は何をお食べになりますか?」

金剛「そうネー…榛名は何がいいデスか?」

榛名「そうですね…やっぱりカレーとかいかがでしょうか?」

金剛「んー…肉を食べるネー!」

榛名「ぁぅ…そ、そうですねお姉さま!榛名もご一緒しても…?」

金剛「そんな上目づかいしてとってもCuteネ!んもぉー、そんなDeath Playはしないデース!」


 What did Kongou say?

 Death Playってなんだよ…。


金剛「焼きトリ、ステーキ!いっただっきマースデース!」

榛名「いただきます」

提督「いただきます」


 昼食ということで様々な料理がそろうフードエリアについた。

 金剛は肉類、榛名はカレー、俺は味噌ラーメンといったメニューだ。


提督「ちょっと金剛、焼き鳥を少しくれないか?」

金剛「え?いやデス」

提督「…おれの活動資金なのに…!」

金剛「うるさいデース、せっかくのLunch Time、黙ってたべるネー」

榛名「お姉さま、少しステーキをもらっても…」

金剛「ステーキとは大きくでたネ!アーンするデース!」

榛名「お姉さまが使ったフォークで!あ、あーん、ふむっ」

金剛「ちょ、はるなー、離すデース」

榛名「ん、んふふむふふむぐふ」

金剛「何いってるか分かんないネー」


 金剛のフォークを堪能した榛名は逆に金剛にカレーを食べさせようとした。


榛名「お姉さま、口を開けてください」

金剛「お?カレーデスネ!私がじきじきに評価してやるデース!あーん、ぱくっ」

榛名「お姉さまがしゃぶられたスプーン…ぱくっ」

金剛「んー…微妙ネ…インスタントではないけど愛情(時間)が足りないデース…榛名、スプーンしゃぶってどうしたデスか?」

榛名「…!い、いえ、なんでもないです」

金剛「…?おかしい榛名ネー」


 と、御ふた方は楽しい昼食をとられた。


 

 昼食の後に俺ら3人は、娯楽施設(ゲームセンター)やスポーツセンター(バッティングや他様々)で遊んだ。

 そして時刻は夕日が見えるくらいか。随分ハイテンションだった金剛は寝てしまったのである。


榛名「お疲れ様です…おねえさま」

提督「榛名こそお疲れ。つきあってもらって悪かったね」

榛名「いえ…そんな」

提督「さて…帰るか。あまり遅いと他の艦娘達におこられちゃうし」

榛名「はい、そうですね…と、お姉さまどうします?」

提督「んまー、任せろ。こういう時に俺がいるようなもんなんだから」


 「よっと」という掛け声を自分にかけ、金剛を背中に持ち立ち上がる。

 彼女の腕を前にかけ…太ももに手をかける。背中…主に胸があたるところが妙にあつい気がするがこの場合は仕方がない…ラッキーだと思おう。


榛名「提督…鼻の下伸びてますよ…」

提督「おっと…すまんすまん。頼むから殴らないでくれよ」

榛名「恋敵とはいえ提督です…そんなことはできません」

提督「恋敵…?」

榛名「あ、いえ、こちらの話です…お姉さまの話題に提督がちらほらとあがるな、なんて考えてもないです」

提督「あはは…そうだったのね」


 何故俺の話題がでるか…それは定かではないが完全に嫌われているみたいではないようだ。


榛名「そうですね…こういう時だからこそたまにはいいかもしれませんね…」


 夕日が俺達の帰る方向に沈んでいく。後歩いて10分で鎮守府につくころか…名残惜しい時間が流れる。


榛名「私、いっつも感謝しているんです…あなた、提督に」

提督「…っえ!?」


 いつも避けれらいると思った俺は間抜けな声をあげてしまった。


榛名「くすっ…実はお姉さまもそう思っているんですよ」


 榛名はこっちを向いて笑顔をつくった。これは本当のことだ…笑顔をみて確信した。


榛名「私たち、金剛姉妹の運命についてはご存じですか?」

提督「……まぁ、な」

榛名「私は…金剛…お姉さまの最期をみてしまったことがあります…それが脳裏から離れずに作戦に集中できないことが多々あります」

提督「ふむ…」


 艦娘は過去の記憶がリンクするときがあることはもうしっていた。

 どのくらい明瞭か、などは検証をしたことがないが正しいことはたしかだ。


榛名「ですが…不安になって作戦に集中できないと、あなたの事を考えてしまうのです」

提督「俺…か?」

榛名「決して無理はしない作戦内容。もし破損してしまった時は完全に直してくださるそのお心」

提督「そのくらい当たり前だろ?」

榛名「…いえ、そんなことはないですね…とくに、メンタルケアは最大に私を助けてくれます。今日もそうでした」

提督「メンタルケアか…」

榛名「はい。提督としてケッコンカッコカリの最大の敵である愛情の方向の違いも許容してくれますし、このような娯楽も与えてくれます」

提督「…あはは、あまり素直に喜べないな…」

榛名「まぁ、なんかとは言え恋敵ですから、完全に信用してないですけどね!」

提督「結局そこに戻るのか…」


 いくら明るい艦娘も無敵ではない…その事を忘れずにしなければ、俺は改めて心に誓った。


提督「そういえばいつも俺をはぶくのはどうしてなんだ?金剛ともに」

榛名「やはり、私とお姉さまは両想いだからでしょうかね…」

提督「…俺への感謝の念はお前らの愛には勝てない、か…」

榛名「はい、残念ながら」

提督「そうか…まぁ完全に嫌われているだけではない、と知れただけでも満足だ」

榛名「ふふっ、顔は満足してるようには見えませんけど?」

提督「まぁばれるわな…そろそろ鎮守府だ。金剛を背負って、お前らの部屋に戻るんだな」

榛名「はい、了解しました。いつもありがとうございます」

提督「へいへい、気にするな」


 後ろで笑顔の榛名を横目で見ながら夕日へと進む。


提督「さて…けじめをつけるか…」



金剛と榛名の百合事情 過去のけじめ編


 後日、時刻は月が輝く午後8時。金剛と榛名にここに来るように命じた。

 月はありのままの存在を主張している。銀色のそれは幾億の星の光を遮るような錯覚に陥る。

 海に反射するそれらは、世界の境界線を目の当たりにしているようである。

 崖の上。草は心地よい風によって揺れる。


金剛「おまたせしたデース」

榛名「お待たせいたしました、提督。そして何の用でしょうか?」

提督「待ったぞ。して金剛、榛名。双方に命ずる。ここで過去とのけじめをつけろ。以上だ」


 俺は彼女らが体の関係になっていないのは知っていた。

 彼女らの関係は過去に準ずるもの、過去に囚われているものだと俺は考えていた。特に榛名はそれに該当する。


金剛「どういうことデース?」

提督「金剛はわからないかもな。なぁ、榛名」

榛名「はい…お姉さま、聞いてほしいことがあるのです」


 さて、俺はここで退散するか。…そして俺の部屋の窓から見えること光景を拝むか。


 月をバックに彼女らは話し出す。

 何も解らないような顔をして頭に?マークを浮かべる金剛と、これを話したら離れてしまうのではないか?そのような悲しみと不安の顔の榛名。

 まるで正反対のような顔は向い合せに互いを見つめている。


榛名「その…これを聞いてお姉さまは気分を害するかもしれません…しかし、提督のおっしゃる通り、ここで話さなければいけないことがあるのです、聞いて頂けませんか?」

金剛「榛名が言いたいならいいデスが…それはなんでデスか?」

榛名「私の…過去とのけじめをつけるためです」

金剛「そう…デスか」


 金剛は榛名に解らないように一瞬だけ浮かんだ記憶…過去を隠した。


榛名「私とお姉さま…榛名と金剛の記憶はお姉さまは覚えていますか…?」

金剛「もちろんネー、幾度とない戦いを数々経験したデース。私の活躍は素晴らしかったヨー!」

 

 榛名は一瞬ためらったが、口を開けた。


榛名「しかし…明るい歴史だけでは…」

金剛「それは…わかっているのデス…」


 二人俯く。


榛名「私とお姉さまが一緒に出撃した戦闘は他の金剛型姉妹の中でも多く、それ故に得られない絆も得られました…」

金剛「私たちはLoveLoveネー!」

榛名「はい…」


 榛名はまるで泣き出しそうな目をしながら口元は笑っていた。


榛名「そして…お姉さまの最期は…」

金剛「私…安心したんデスよ」

榛名「…え?」

金剛「私は、あの戦闘でもう限界だったのデス。1944年のレイテ沖海戦・サマール沖海戦。疲れ切った私は雷撃を受けてしまって、正直もうダメだと思って覚悟をしていたのデス、だから後悔も何もしてないデース」

榛名「しかし…!」

金剛「私が沈んでいくなか、榛名が行ってくれて私は安心したのデス。荒天によって一緒に沈んでしまっては、今の他の人達に顔合わせができなかったネー。それに、最後に榛名を見られて本当に嬉しかった、もちろんもっといたいって思ったですけどネー、夢は叶ったから良かったデスが」

榛名「ですけど…私は…!」

金剛「心配なんていらないネー。それを理由か私には分からないデスけど、数々の努力をしていたことは私にもわかっているのデス、提督に冷たい当たり方をしているのも、私を旗艦にしたかったからデスよね?」


 榛名は驚いたような顔をしていた。


金剛「お姉さんに隠し事をするなんて実力不足デース、榛名はもっと落ち着いて過ごすべきネ。努力はそこからすればイイネ」

榛名「しかし…私の実力不足があってお姉さまを傷つけてしまったのは多々あることで…!」

金剛「本当に、それが原因だと思っているのデスか?」


 金剛はその一言を皮切りに、顔をまじめにした。金剛のまじめな顔は珍しい。


金剛「私が傷つくのは私の実力不足のせいネ、榛名は関係ないネ。むしろ榛名が勘違いして、それ故に榛名が傷ついたら私が傷つくネ」

榛名「…すみません」

金剛「今もそうネ、私を庇って傷つく榛名は、私自身が傷つくよりもっとつらいネ」


 榛名は悔しい顔をして俯いた。

 それは金剛を守れない実力不足と、金剛が考えていることに気が付くことができなかった実力不足を悔やんでいるからだ。


金剛「働き過ぎるのは一番の体の毒ネ。それを気を付けるネ」

榛名「…はい」


 榛名はさぞ悔しいだろう、それは金剛にも分かっていることだった。


金剛「ダケド、そんな榛名は私は羨ましいヨ」

榛名「…え?」

金剛「過去におきたことをとことん反省して努力して、努力して。敵艦を前にしても堂々としている姿、いかなる状況にも屈せずに己を変えない強さ。それをできることは、才能というべきネ」

榛名「それは…私が実力不足だから…」

金剛「榛名の実力は、運と対空に関しては姉妹のなかでトップネ。分かっているデスか?榛名が実力不足なら、私たちを侮辱しているようなものデスよ?まぁ、微差だけど火力・装甲・耐久は下デスけどネー」

榛名「す…すみません…」

金剛「榛名は榛名の仕事があるネ。それを分かっていれば実力以上の力は出せる…かもデース」

榛名「はい…榛名、善処致します」


金剛「過去は…もう変えることはできないネ。だけど、未来は変えることができるネ」

榛名「はい…」

金剛「だから、本当の強さは過去を学んで、未来を変える速さをもっているか、ネ。高速戦艦で名のしれた金剛姉妹の中でトップの速さを誇る榛名は、それができるはずネ」

榛名「はい…榛名はばかでした!もっと、もっと努力して、金剛お姉さまを守れる実力をもてるようにします!」

金剛「結局はかわらないネ…頑固ネ…けど、それが榛名の良いところ、かもデスね」


 笑顔の金剛とやる気に燃える榛名。何かよく分からない組み合わせだがみていても悪い気はしなかった。


金剛「そんな榛名に…私は惚れてしまったデース」

榛名「…え?ちょ、きゃあ!」


 金剛は頬を赤くしてその言葉を口にすると、榛名を押し倒した。


 あれ…俺はてっきり仲よく手をつないで帰ってくるものだと思ったのだが…。


金剛と榛名の百合事情 Extra


 金剛が榛名の両腕をつかみ、四つん這いに上になっている。

 月と草と風と少女達。違和感のある組み合わせだが、影によって映し出される黒の色彩は心なしか溶け込みを有している。


金剛「榛名…私、もう我慢ができないのデス…いいですか?」

榛名「いいって…なんのことでしょうか?」

金剛「分かっているくせに、意地悪デスネー、なら教えてやるデース」


 そう言うと金剛は榛名の肌を守る布地に手をかけた。

 中央の留め具の役割をする紐の結び目を解き、己が欲するものの在り処が分かっていると思われるようにスムーズに。

 と、気が付けば榛名の肌と二つの…いや、四つの曲線を描く丘は、露わとなっていた。


金剛「まずは…胸を苛めるネー♪」

榛名「ちょ、今苛めるって…あぅ!」


 金剛は舌で己の欲望と、榛名に対する欲望の塊を舐めとる。


榛名「んっ…!お姉さま、ちょ、まって…!」

金剛「いやネー、大人しくするネー」


 金剛は己を止める術を知らぬ子供のように榛名を求めづけた。

 欲望が音となり欲となり形となった。


金剛「ん…ちょっとしょっぱくなってきたネ…汗かいてきたデスか?」

榛名「体が…ん!熱くなってしまって…す、すみません…!」


 榛名はところどころ言葉を発さずに己の解放をしていた。それは金剛のせいなのだが。


金剛「んー、おいしいネ…流石私の惚れ込んだ女ネ…Wonderful」

榛名「ん…!も、もっと…お姉さま、もっと激しく…ん!」

金剛「うるさいネー、榛名はおとなしくしていればいいネー」

榛名「そんなこといったって…声は…んっ、出てしまう…んっ!」

金剛「涎なんて垂らして淫らな女ネ…これは教育が必要ネー」


 金剛は分かっていた。

 己の欲を制して解放をしない榛名は、刺激に弱いことを。


金剛「だから、ゆっくり、少しずつ苛めてやるネ…覚悟するヨ…」

榛名「も、もっと、もっと…んんっ!」


 花は蜜を携えて己の繁殖を目指す。

 それは榛名も同じことだった。

 それに気が付いている者は、それを求めて罠にかかる者もいる。

 罠を恐れて徐々に、徐々に蜜が満杯になり溢れるのを待つ者のように、ゆっくりと、慎重に。


榛名「ま、まって…!私…、が、んっ!我慢できない…あぅ!早く…あぁん!早くぅ!」


 蜜は溢れた。


金剛「流石に可愛そうになってきたネー、榛名ー?」

榛名「はぁ、はぁ…なんでしょう…おねえ、さま…」

金剛「どこをいじって欲しい、デスか?」


 金剛は笑う。蜜を求めるものを構える花のように。

 そう、金剛も我慢している…だが、榛名はそれに気がつく余裕はなかった。


榛名「わたしの…はぁ、はぁ…大事な…もっとも、大事な…んんんんっっ!!」

金剛「いつまで焦らすデース?」

榛名「んああぁぁ!まって、んあぁ!ちょっと、まってくだしゃああぁぁいい!」


 榛名の携える中で一番薄い布地の中に入れている手を、止めた。


榛名「はぁ、はぁ…もっと、もっと快感が…欲しい…んっ!」

金剛「ちょっと急ぎ過ぎたデス…Sorry、榛名」

榛名「あぁん!可愛いです、お姉さまぁ!」

金剛「榛名はばかネー」


 三つの丘と一つの穴とその入口を手で刺激し、二つの丘を口で刺激する。


金剛「はぁ~、榛名は可愛いデス、淫らデス、ずるいデス」

榛名「んんっ!ず、ずるいって…あぅ!」

金剛「余計な詮索はしなくていいネー?」


 一つな丘を抓む。榛名は声を抑えることはできない。


 四つの丘と入口とたまに玉。時間は経って月の輝きは薄くなっていった。


榛名「ふああぁぁ!も、もう私、おかしく、んあぁ!おかしくなっしゃいしょうで…ふあぁ!」

金剛「そろそろ寝る準備するデスネー」


 金剛は右手の三本の指をたたせて、穴にいれる。それを前後に激しく動かす。

 同時に左手で下の丘を激しく揺さぶり、口で上の右の頂点の丘を上、下と刺激した。


榛名「んひゃぁぁ、お、おねえしゃまぁ、イイ、あああぁぁぁぁ!」


 声の最後に左手と口で抓んだ。


 蜜は溢れ、互いの体を濡らしていた。

 

 少女は眠り、風はそれを冷ましていった。


 互いの熱がなくなる前に、俺は彼女らを回収した。


 また、熱を携えるように。



俺「…ふぅ…次は誰を育成しよう…」


 俺の戦いはまだ続く…


 早くケッコンカッコカリして…いつDTを卒業できるか、その願いはまだ叶いそうにはなかった。


 


後書き

プレイやキャラなど注文受け付けますー(できる限り)

間違いなど指摘してくだされば努力していきたいデス

こんな金剛に搾られたい…あぅ

何か要望があればコメントいただければExtraやらifでだします…己の欲望のためにifルートつくってやろうかな…


このSSへの評価

3件評価されています


SS好きの名無しさんから
2016-05-15 16:06:26

らんぱくさんから
2015-09-23 12:02:17

SS好きの名無しさんから
2015-09-12 15:59:20

このSSへの応援

2件応援されています


らんぱくさんから
2015-09-23 12:02:22

2015-09-14 23:59:19

このSSへのコメント

6件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-09-12 10:38:44 ID: pSl0onbk

提督が哀れ…さすがにやり過ぎじゃ…
百合はいいけど、男をけなすだけじゃただの悪女にしか見えませんよ。

2: よっこー 2015-09-12 11:25:42 ID: HqTfZOoj

pSl0onbkさん>

なるほど…その考え方はなかった←

たしかに作戦の絆はなされた、と書いてもいるので次から気を付けて書いていきたいと思います!ご指摘とご鞭撻ありがとうございます!

今後も百合百合を楽しんでいただけると幸いですー

3: 銃士・十一式(銃壱) 2015-09-15 16:38:29 ID: lQ_gFEDL

百合百合してますねぇ……
あ、ども、銃士です。

この提督に救いはあるのだろうかと思いながらもニヤニヤしとりますww

これからも頑張って下さいw
ところで、これは響とベールヌイの百合で出てくる提督と同じ方ですか?

4: よっこー 2015-09-15 17:00:44 ID: tF6IgxXY

じゅうさん>毎度さんくすですー

提督…まぁ…いつか…多分

あいあいさー
あ、描写はないけど同じですーそこらへん描写せずすみませんw次からかきますねー

5: らんぱく 2015-09-23 12:06:42 ID: HpdXv5_5

お疲れ様です

綺麗な百合の花が咲いてると聞いて駆けつけてきました

情景描写が丁寧です素敵文章です
今後も応援しております
ではでは

6: よっこー 2015-09-23 22:01:08 ID: WOoC_Jwe

らんぱくさん>コメントありがとうございます

SSとしては面倒な文章でどうだろうと思っていたんでこのようなコメントあって助かります、ありがとうです

他の作品もがんばります←


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