第1巻 第66話 スイハン
小野寺 「出来たよー、カレーライス。」
千棘 「お!来た来た♪」
パクパク モグモグ
千棘 「おいしー〜!小咲ちゃん、料理上手くなったんだね!」
小咲 「料理教室に通い始めてから、専攻はおかし作りだけど普通の料理も始めたからね。
少しは上手くなったよ。」
集 「キャンプと言えば、定番はやっぱりバーベキューだけどカレーもいいよね〜〜、
バーベキューは5月の滋賀県旅行で食べたし」
橘 「いやぁ小野寺さん、料理が上手くなるのは女性の魅力を磨く上ではとても大事な事ですわ。
その点、桐崎さんは本当に情けないですわね。」
千棘 「!何よ万里花!私だってファッションデザイナーの修行中にスミレさんに習ったもの!昔より全然美味しいわ!」
橘 「あーら、信用できませんわね。
高校時代のあなたの料理ときたら、料理が薬品かも分からない品物だったのではなくて?」
千棘 「何よ〜〜〜!ムカつくわね〜〜〜!
なら、また高2の夏休みの勉強会みたいに勝負する?」
橘 「あら、いいですわよ。勝負は今日の夕飯、どちらが美味しいという人が多いかで勝負を決めましょう。」
千棘 「望むところよ〜〜、高校から変わった私を見せてあげるわ!」
楽 「またおかしな事に………」
そしてその日の夜
橘 「では、まずは私(わたくし)から。」
トンッ
万里花が出したのはマトン。つまり、羊の肉だった
小野寺 「わぁ〜〜、美味しい〜〜!」
宮本 「今まで食べた事の無い食感の肉ね。」
楽 「つーか橘、羊の肉なんてどうやって当日中に調達したんだ?」
千棘 「じゃあ、次は私の料理の番ね。」
トンッ
対して千棘が出して来たのはキャビアとフォアグラだった
集 「うめーー!これホントに桐崎さんが作ったの?」
楽 「お前………こんなのまで作れたのかよ。」
橘 「確かに桐崎さんも少しは料理の腕が上達したようですが、勝ちは私ですわね。」
千棘 「何を〜〜!?皆んな、判定はどっち!?」
楽 「うーん………どっちも十分美味いしな………」
小野寺 「みんなーー、私デザート作ったよ〜〜」
ハイ
そう言いながら小咲は、シュークリームを持って来た
千棘 「美味し〜!小咲ちゃんの作ったお菓子、初めて食べたけど美味しー。」
楽 「ホント美味いな!高校の時が嘘みたいだ!」
小咲 「私が通ってる料理教室の菓子科に凄く有名なパティシエの先生がいて、その人に一から教わったからだよ。」
というわけで……………料理対決の勝者は小野寺小咲
千棘 「私たちって………」
橘 「一体何だったのでしょう………」
第66話 完
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