2018-04-04 19:00:28 更新

概要

工廠場で暇を持て余している明石が、気まぐれに装置を開発して艦娘たちを巻き込んでいく。


前書き

注:このSSには暴力表現や性的表現が含まれています。
  キャラも一部豹変しています。


「あ~何か時間潰せることないかなぁ~。」


工廠場で1人、暇そうに呟く明石。


「特別急な開発なんてないし・・・あると言ったら、白露ちゃんの装備の改修だけだしなぁ~。」


白露から渡された装備は目の前に置いてあるが、「すぐに出来るから」とほったらかしにしていた。


「他に、何か・・・そうね、今まで作った事がなく思いもよらない道具・・・」


しばらく考え、


「!? 何か閃いた!!」


そう言って、白露の装備は後回しにして、工廠場で1人ずっと何かを開発し始めた。


・・・・・・

・・・



「で、出来たぁ~!」


適当に考え付いて、開発した明石がある装置を作った。


「後は、これを試して・・・でも、自分からやるのはちょっと抵抗があるわね。」


そう思っていると、


「明石さ~ん! 今日頼んでおいた白露の装備の改修終わった~?」


「えっ?」


明石は時計を見る、


「・・・・・・」


時間は白露が頼んだ時間を余裕でオーバーしていて、


「明石さん?」


白露が首を傾げて、


「ごめんなさい、まだ出来てないの。」


素直に謝る明石、


「別にいいよ~、今日は出撃なわけではないし、ゆっくりでも構わないから。」


明石は忙しいのだろう、そう思った白露は気を遣って、


「ごめんなさい、すぐに取り掛かるから・・・」


明石は白露を見た、


「? どうしたの、明石さん?」


白露・・・何事にも興味津々且つ元気いっぱいで、周りにもすぐに打ち解ける女の子。


「・・・・・・」


明石は思い付き、


「白露ちゃん、これあげるわ!」


と、白露に渡した。


・・・・・・


「何か明石さんから変なもの貰ったけど・・・」


明石から貰ったもの、それは思い付きで開発した何かの装置。


「”遅れたお詫びにこの道具をあげる”なんて言ってたけど、別に怒ってないんだけどなぁ。」


「まぁくれるならいいか。」位の気持ちで受け取った白露。


「確か”相手の本音をさらけ出す装置”って言ってたっけ、使い方はただ”相手に向けてボタンを押すだけ”、


 後は”本人の意思とは関係なく数分間持続する”・・・よくわかんないけど使ってみればわかるでしょ!」


そう思っていると、


「あ、大鳳さんと蒼龍さんだ。」


目の前に空母の2人がいて、何か話をしているようだ。


「そうだ、試しにこの装置を使ってみよう。」


本音が出る装置、これを使ったら一体どうなるのか・・・


「え~っと・・・じゃあ最初は大鳳さんに・・・スイッチオン!」


大鳳に向けてスイッチを押した、すると・・・


「・・・蒼龍さんの・・・蒼龍さんの!」


急に大鳳が小声で呟き、


「? どうしたの大鳳さん?」


蒼龍が聞くと、


「頭は回らないくせに、胸だけ大きい無知女がぁ!!」


いきなり大鳳が叫んだ。


「ちょっ!? ちょっと大鳳さん! 一体どうしたの!?」


蒼龍は驚きを隠せない、


「いつも提督の前で媚びて、そのくせ胸部装甲を自慢して・・・何が「提督は大きい方が好き?」よ!!


 何様のつもりよあなたは!!」


「・・・・・・」


「私はねぇ、望んでこんな体になったわけじゃないの! それなのに胸、胸って・・・私に喧嘩を売ってるの!?


 ねぇ、どうなのよ!!?」


「大鳳さん落ち着いて! 大鳳さんってば!!」


しばらく大鳳は蒼龍の不満を叫んでいて、


「うわぁ~・・・大鳳さん、本音言いまくってる。」


陰で見ていた白露、


「へぇ~・・・本音が出る装置、他の皆にも試してみよう!」


そう言って、その場を後にする白露。


・・・・・・


「あ、江風と海風だ。」


目の前には江風が割れたコップを持っていて、


「海風の姉貴、ごめん!」


どうやら海風の大事なコップを割ってしまったようだ。


「・・・いいですよ、コップはまた買えばいいですから。」


海風は優しいお姉さんである。


「どれどれ、海風の今の本音は、と。」


白露は海風に向けてスイッチオン!


「・・・あのさぁ、割ったって江風一体何度目なのよ?」


海風の表情がいきなり険しくなり、


「ふぇっ? あ、姉貴?」


江風も突然の態度に驚く、


「あんたさぁ、この前も私の大事な皿割ったよね? 一体何度割れば気が済むのよ!!」


「え、え~っと・・・あ、姉貴(怯)」


「冗談じゃないわよ! その度に私の財布からお金が飛んでいくのよ! いい加減にしてくれない! はっきり言って迷惑なのよ!!」


「・・・ご、ごめんなさい。」


豹変した海風を見て江風は半泣きになる。


「今まで割った分の弁償代、今すぐ耳そろえて返せ、この愚妹!!」


「・・・ううっ、ごめんなさい。」


江風は泣いて謝っていた。


「うわぁ~・・・海風、怖っ!」


海風の見てはいけない部分を見てしまった白露。


「見てない、見てないからね~・・・さぁ次行ってみよう。」


白露は早々にその場から去った。


・・・・・・


「何か執務室が騒がしいわね。」


白露が陰から覗くと、


「クソ提督! さっさと終わらせなさいよ! このクズ!」


提督を罵倒している曙の姿が、


「相変わらず、口が悪いこと。」


そう思いつつ、


「曙の本音はどうなんだろう?」


と、曙に向けてスイッチオン!


「!? クソ提と、いえ提督! いつも無理ばかりしないで、たまには休むことも大事よ!」


急に優しくなる曙。


「その、言いにくいけど・・・私なりに提督の事を評価しているつもりだから。 ほ、本当よ(照)」


「うわぁ~、曙がデレてるw」


いつもツンツンしているわけではないと悟る白露。


「案外、霞や叢雲もデレたりして~♪」


白露は執務室から立ち去った。


・・・・・・


「あ、卯月と弥生だ。」


何やら会話をしている、


「ほらっ、弥生もうーちゃんの真似するぴょん!」


「うん・・・弥生だ・・・ぴょん。」


「表情が固いぴょん! もっとリラックスするぴょん!」


弥生の表情を和らげようと、卯月が必死に教えているようだ。


「本当にあの2人って同じ姉妹艦なの? 性格違い過ぎるんだけど!」



※白露も他の時雨たちと同じ姉妹艦なのか? と言う疑問は胸の奥にしまっておこう。



「まぁいいや、どれどれ・・・弥生の今の本音は、と。」


白露は弥生に向けて「ぽちっ」っと。


「さぁ、もう一回やるぴょん!」


卯月が弥生に指示するが、


「やだ、誰がやるか!」


弥生が拒否した。


「! 弥生~? 急にどうしたぴょん?」


急に言動が変わって驚く卯月、


「いつもいつも、あんたのその鬱陶しい語尾を聞かされる私の身にもなってくれる? はっきり言ってウザいんだよ!!」


「ぴょん・・・ぴょ・・ん。」


卯月は急に大人しくなり、


「ウザいって言ってんだよ!! このウザ餓鬼お調子者がぁ!!」


弥生が卯月に罵倒した。


「・・・ぴょ~ん・・・グズッ。」


卯月は号泣してしまい、


「グズッ・・・うえええ~ん、弥生のバカぁ!!」


卯月は泣き叫びながら、走り去った。


「うわぁ~、やっぱり弥生も毎度聞かされてるからストレス溜まるよね~。」


他人ごとのように振る舞う白露、


「さてと、まだ他に誰かいたかな~?」


再び鎮守府内を捜索する白露。


・・・・・・


「う~ん、とりあえず一通り鎮守府内を見回ったけど、後は皆出撃と遠征なんだよね~。」


「他に誰かいないかな?」と考えていると、


「そうだ! ちょっと遠いけど、あの子の本音はどうなのかなぁw」


そう言って、白露はにやにやしながら装置を持って鎮守府から出て行った。


・・・・・・


着いた場所は、料亭”村雨”。


「いらっしゃい・・・あら、白露じゃない? どうしたのこんな時間に?」


この店の女将である村雨(白露の妹)が接客をする。


「あれれ~、今日は珍しく提督もカウンターにいるじゃん!」


いつもは裏で仕込みをしている提督が珍しくカウンターにいるのが見えて、


「今、休憩中よ。 2人で昼食を食べながら話をしていたと・こ・ろ♪」


「なるほど~。」


納得しつつ、


「えいっw」 ポチッ。


村雨に向けてスイッチオン!


「・・・貴方!」


突然村雨が提督を呼んで、


「? どうした村雨?」


提督が聞くと、


「貴方、今すぐに・・・夜戦しましょう!」


「はい?」


村雨に口から、思わぬ言葉が・・・


「夜戦です、や・せ・ん!」


「いや、何度も言わなくてもわかるけど、まだ昼だよ?」


「昼でも夜でもいいです、私はやりたくてうずうずしてるんです! 早く服を脱いでください!」


「いや、だから今休憩中で後10分ほどで、仕事が始まるから・・・」


「あ~、もうじれったい! 10分でいいです! 今すぐしましょう! 夜戦!!」


そう言って、服を脱ぎ始める村雨。


「・・・・・・」


「うわぁ~村雨性欲高っ!」っと思った白露。


「・・・はぁ~。」


提督は「やれやれ」と思いつつ、


「わかった、じゃあ少しだけ目を閉じてくれる?」


「? 少し目を閉じればいいんです?」


村雨が目を閉じた刹那・・・トンッ(首に手刀)、


村雨は気を失った。


「よし、上手く気を失った・・・それで。」


提督は白露を睨み、


「どう言う事かなぁ~・・・白露義姉さん?」


提督は腕をポキポキと鳴らす。


「えっ!? いやぁ~・・・え~っと、ははは。」


白露はとぼけるが、提督は怒り心頭である。


「やばい、これはかなりやばい。」と身の危険を感じる白露。


「もうっ! こうなったら提督も! ポチっと!」


提督に向けてスイッチオン! ・・・しかし、


「それで? 何か変わったのか?」


提督に変化はない。


「嘘!? 何でぇ~!!」


裏面を見ると注意書きに、



”艦娘にしか効果が出ません”



「・・・・・・」


「あ、あたし終わった。」と覚悟した白露。


・・・・・・

・・・



「明石さ~ん、白露の装備改修終わったぁ~?」


再び工廠場に顔を出す白露、


「あら、白露さん。 ごめんなさい、こちらになります。」


明石から回収装備を受け取る白露。


「? どうしたんですか、そんなにお尻を押さえて?」


「え~っとですね・・・ははは・・・提督に思いっきり叩かれちゃって。」


相当痛いのか、片手でずっとお尻を抑える白露。


「とりあえず、ありがとね~明石さん。」


白露は工廠場から去った。


・・・・・・


「あれ~? 江風、珍しいね。 お皿洗いしてるなんて。」


いつもだと海風がしているのだが、今日は珍しく江風が洗い物をしていた。


「本当なら妹のあたしがやらないといけないからさぁ、海風姉さんにさせるのは申し訳ないし。」


「・・・・・・」


「あれ、いつもは”海風の姉貴”って言うはずなのに?」と気づく白露。


「ふ~ん、まっ、頑張ってね。」


そう言って、部屋に戻る白露、


・・・・・・


後に海風から「最近江風が私に対して丁寧語で言うようになって、凄く気になる。」と相談があったが、


当の白露は「えへへ~(汗)、江風も礼儀を学んだんじゃない?」と軽く返した白露だった。   ←こいつのせい。


・・・・・・


「さてと、今度は何を作ろうかしら。」


明石がまた何かを開発中である。


「最近空母の龍驤さんが悩みを抱えているようなので、それに対しての開発を・・・と。」


1時間後、


「出来た、これで完成かな!」


明石はまた何かの装置を作った。


「軽空母龍驤さん! 今すぐに工廠場に来てください! 繰り返します、今すぐに・・・」


・・・・・・


「明石さん、うちに何か用?」


呼ばれた龍驤は訳が分からず首を傾げる。


「出来ました! 龍驤さんの悩みが解決しちゃう装置です!」


そう言って、龍驤に何かの装置を渡す明石。


「? 一体何なんこれ?」


「試しに、千歳さんや蒼龍さんに向けてぽちっと押してみてください!」


「・・・・・・」


明石に言われ、龍驤は工廠場から出る。


・・・・・・


「千歳や蒼龍に使えって・・・一体何が起きるねん?」


廊下を歩いていると、


「おっ、千歳に千代田や。」


廊下で2人が会話をしている光景が、


「最近暑くなってきたから汗が止まらなくてね~(千歳)」


「本当よね~・・・谷間に汗が溜まって痒くて嫌よね~(千代田)」


「・・・・・・」


「相変わらず、胸の事かい!」と思った龍驤。


「そう言えばこの装置、千歳や蒼龍に使えっ言っとったな。」


試しに千歳に向けて・・・


「ぽちっと!」 スイッチオン!


「!? 千歳姉!」


「? そんなに驚いてどうしたのよ千代田?」


「胸が・・・胸が・・・」


千代田が差した方向を見ると、


「!? 胸が!? 胸が無くなってる!?」


千歳の胸部装甲が見事にぺったんこ・・・まるでまな板である。


「どうして!? 一体何があったの!?」


「これは緊急事態よ! 早く入渠しないと、千歳姉!!」


「入渠で治るもんなの、胸って!?」


「そんなこと言ってないで、早く行こう千歳姉!」


2人は急いで入渠場へと向かった。


「ほほぅ・・・胸がぺったんこ・・・これは中々いい光景やないかww」


龍驤はにやにやして、


「今度は、あの豊満空母の蒼龍や加賀ん所にちょっくらお邪魔するかw」


龍驤は装置を持って空母寮へと向かった。


・・・・・・


「加賀はん、いるか~?」


龍驤が空母寮の扉を開けると、


「あら、龍驤さん。 どうしたんですか?」


ちょうどそこには1航戦と2航戦の4人がお茶会をしていた。


「いや、別に特別用事があるわけやないけど。」


「そうですか、せっかくですから一緒にお茶会でもどうですか?」


赤城が勧めて来るので、


「そう、じゃあお言葉に甘えて参加させてもらおうか。」


そう言って、加賀と蒼龍の間に座った龍驤。


・・・・・・


「最近5航戦が調子に乗ってます、いかがなものでしょうか?」


「加賀さん、瑞鶴たちは加賀さんに認めてもらいたいだけよ、そんな向きにならなくても・・・」


加賀の話は大抵翔鶴や瑞鶴の事である。


「私は提督と今度デートでもしませんか? と誘って見ちゃった♪」


「あら、蒼龍って提督と恋仲だったっけ?」


「違う違う! 提督って高確率でご馳走してくれるの♪ 単に料理が目当てなだけ♪」


蒼龍は決まって提督に甘える内容が多い。


「・・・・・・」


当然ながら、間で聞いていた龍驤は不快以外の何物でもなく、


「いつまでこんな話が続くねん。」とかなり不満気だ。


「あ、そうそう。数日前大鳳さんがね・・・」


蒼龍が大鳳が突然態度が変わった旨を皆に話した。


「そう? 彼女もそれなりに不満を抱えているんですね。」


加賀は他人ごとである。


「まぁ、うちもだけど」と大鳳側の龍驤。


「ええ加減うっとおしいなぁ、こいつら・・・もうええわ、やっちゃえ!」


と、蒼龍と加賀に気付かれないように「ぽちっ!」っと。


「!? 加賀さん! どうしたんですか!?」


蒼龍が驚いて、


「・・・私が? どうしたも何も、蒼龍さん・・・あなたではないんですか?」


「ほぇっ?」


「・・・・・・」


加賀と蒼龍がお互い指を指された場所を見ると・・・


「わ、私の胸部装甲が・・・」


「ない、私の装甲が無い! どこへ行ったの!?」


2人の胸部は見事にぺったんこ、2人は混乱する。


「おもろいわぁ~w」


間で1人笑う龍驤、


「加賀さん! 落ち着いて!」


「ちょっと蒼龍! そんな錯乱しないで落ち着きなさい!」


側にいた赤城と飛龍が落ち着かせる。


「・・・ご馳走さん、また機会があったらお茶会誘ってぇな。」


龍驤は一目散に部屋から出て行った。


・・・・・・


「愉快愉快♪ これで少しは無い気持ちがわかるやろ♪」


笑いが止まらない龍驤だが、


「そう言えば、気になったけど・・・無い人間にやったらどうなるん?」


考えてみれば、「装甲がある艦娘にやれば無くなる」、その逆はもちろん・・・


「・・・試してみればわかるやろ。」


自分でやる自信がなく、相手を探す龍驤。


「おっ、いたいた。」


探していた艦娘は・・・大鳳。


「さっき加賀や蒼龍に相当な不満を溜め込んでいたらしいからな。」


龍驤は大鳳に向けると、


「ぽちっとな!」


大鳳に向けてスイッチオン! すると・・・


「!? あれ・・・何か急に胸が重くなったような?」


大鳳が自身の胸を見ると、


「!? ああっ、こ、これって!」


大鳳は歓喜の声を上げた。


「胸が・・・胸が大きくなってる!!」


大きいどころではない、蒼龍に匹敵する程の大きさである。


「これなら! もう、私の事を馬鹿にする空母たちはいません! なぜ大きくなったのかわからないけど、


 日ごろのトレーニングの成果が出たのね!!」


大鳳はスキップしてその場から去った。


「やっぱりなぁ。」


「無くなるならその逆もしかり。」と確信した龍驤は、


「じゃあうちも、願いを叶えるで!!」


そう言って、自分に向けてスイッチオン! ・・・しかし、


「あれ? 全然変わらへん!」


装置を見るが、作動していない?


「あかん、電池切れか? くぅ~! こんな時に限って!」


龍驤は工廠場へと向かった。


・・・・・・


「明石いる~?」


龍驤が呼ぶと、


「あら、龍驤さん! どうしました?」


「この装置、動かへんのだけど?」


明石に渡すと、


「あ~これは電池切れですね。 そんなに使用しましたか?」


「いや、数える程しか使ってないけど・・・電池交換できるん?」


「ごめんなさい、通常の電池とは違うんで替えは無いですね。」


「・・・・・・」


「がっかりやわ。」と感じた龍驤。


「まぁ、それは置いておいて。」


何か気になったようで、明石に聞いてみた。


「あの装置で影響を受けた艦娘たちはどうなるん?」


「流石にまな板のままでいるのは、可哀そうやな。」と思った龍驤だったが、


「・・・・・・」


当の明石は一言、


「後の事は何も考えていませんでしたw」と開き直った。


後に空母の皆から苦情が殺到して、明石が元に戻る装置を作成できたのは1週間後の事である。


・・・・・・

・・・



「さてと、今度は・・・」


明石は懲りずに開発をしている。


「不知火さんが”皆に打ち解けたい”と言っていたので、不知火さんのために作ってみますか!」


それからしばしの開発・・・


1時間後、


「よし! 出来上がりました!!」


早速不知火を呼び出す。


・・・・・・


「明石さん、不知火に何か御用ですか?」


呼ばれた理由が分からず、不知火は不思議に思う。


「出来ましたよ、不知火さん専用のお薬が!」


明石は彼女にある錠剤を渡した。


「・・・・・・」


渡された錠剤を眺めながら、


「本当にこんなので、効果が出るのでしょうか?」


明石によると、この錠剤は飲むと「普段より気分が高揚する」らしい。


「・・・どんな効果が出るのかはわかりませんが、試してみる価値はあります。」


そう言って、不知火は錠剤を口に含んだ。


・・・・・・


「何て言うんでしょう・・・体が・・・」


体が熱く感じ、頭もぼ~っと・・・一種の風邪に似た症状だ。


「それに気のせいでしょうか・・・声がいつもより高い?」


不知火の声は、鉛のある低い声ではなく夕立のような可愛い高い声に変わっていた。


「あー・・・あー。」


声を発してみて、


「・・・気のせいではないですね。」


しかし、不思議と恥ずかしくない様子、そこへ、


「不知火さん! おはようございます!」


駆逐艦たちと廊下で会い、敬礼をされる。


「・・・・・・」


不知火の事を怖がっているのか、いつもこんな光景である。


「何度も言いますが、私に敬礼をしなくてもいいんですよ。」


いつものように、説明する不知火。 当然ながら声が高くなっていることを忘れていたようで、


「不知火さん・・・いつもと感じが違いますね?」


「・・・・・・」


いつもなら早々に立ち去るのだが、今日は珍しくその場に留まっており、


「私に敬礼は不要です、わかりましたか?」


と、今度は笑顔で振る舞ってみせる。


「は、はい! わかりました! では、失礼します!」


いつもはそそくさと急ぐ駆逐艦たちも今回は歩いて行く光景を見て、


「普通に会話をしたのは初めてですね。」


・・・・・・


風邪に似た症状と声が高い効果が相まって、それ以降も話しかけて来る艦娘たちが増え、


「不知火さんて怖いイメージがありましたけど、意外に話しやすいです♪」


「いつも睨んで怒っているのかと思ったら、そう言うわけではなかったんですね!」



「・・・・・・」


どうやら普段から誤解されていたことに気付く不知火。


「もう少し、表情を柔らかくした方がいいですね・・・ふむ、これならどうでしょう。」


鏡を見て、髪型と表情を変えてみる不知火。


結果、駆逐艦たちと打ち解けることができ、最近ではあだ名を付けられるようになったほどだ。


「効果が切れたのか、声が戻ってしまいましたが・・・まぁ、後は私自身が努力すればいいですね。」


そう言いつつ、鏡の前で表情を練習している不知火の姿があった。


・・・・・・


「本当はただの風邪薬と”声が高くなる薬”を調合しただけなんですが・・・」


意外に上手く行ったなぁと驚きつつ、


「さて、気を取り直して次です次!!」


また何かを開発し始めた。


・・・・・・


「よし! 出来ました! 透視メガネです!!」


明石が誇らしげに語る。


「皆からよく「道具を無くした」とか「誰かに持っていかれた」等、聞きますので”下着の内側まで透視できる高性能メガネ”を


 作ってみました!! これで、少しは軽減されるでしょう!!」


そう言った直後、


「工廠場の明石さん!! 至急、負傷した艦娘の修理に向かってください!」


呼び出しを受けて、


「おっと! まだ使う前なのに・・・仕方がないです、置いておいても誰も持って行かないでしょう!」


と、透視メガネを机に置いたまま明石は工廠場から出て行った。


・・・・・・

・・・



「明石さん、いるかい?」


工廠場に江風がやってきて、


「・・・いない、別の場所で仕事しているのかなぁ~。」


江風が工廠場を見回っていると、


「ん? 何だろう、このメガネ?」


机に置きっぱなしのメガネ・・・江風は手に取って掛けて見た。


「おっ、意外と江風さんに似合うんじゃない、これ♪」


江風はメガネ掛けて工廠場から出て行った。


・・・・・・


「ふぅ~、何とか修理が完了しました。」


明石は工廠場へと戻る。


「・・・あれ!? メガネが無い!!」


机にあったはずのメガネが無いことに気付き、


「どうしよう・・・透視なので、悪いことに使われなければいいんですが。」


明石の頭の中は不安でいっぱいだ。


・・・・・・


「それにしても、何で工廠場にメガネがあるんだ? 明石さん掛けてないよなぁ~?」


不思議そうにメガネを眺めて、


「ん? この小さなボタンみたいなのは何?」


気になり押してみる江風・・・そして改めて掛けてみると、


「!? おおっ! おほぉっ!?」


目の前の光景が透かして見えるようになり、


「凄ぇ! 視界が透けて見える!!」


机の引き出しの中や、花瓶の壺の中の水の残り・弁当箱の中身まで全て、


「・・・・・・」


もしかしてとばかりに、江風は自分の体を見る、


「・・・おおっ!?」


予想通り、服の中が透けて見えた。


「明石さん凄ぇ! 服まで透けてる!! これなら前から見たかった物が・・・」


江風はメガネを掛けたままある場所へと歩いて行った。


・・・・・・


「姉貴~、いるか~?」


扉を叩いて、部屋に入る。


「? どうしたの江風?」


ここは白露の部屋、


「・・・・・・」


江風は白露を見つめる。


「・・・って何メガネ掛けてんのさ? 目が悪くなった?」


白露の問いに江風は何も答えない。


「・・・・・・」



白露の姉貴って、一番上なのにまだ生えていないんだなぁ~(笑)




「・・・何ニヤけてんの? 気持ち悪いんだけど!」


「!? ああ、ごめん。」


江風はメガネを取り、


「じゃあ帰るね、白露の姉貴!」


「えっ、何? 用はなかったの!?」


白露は呆れ、江風はそのまま部屋から出て行った。


・・・・・・


「きひひっ、今度は食堂へ行ってみよう!」


メガネを掛けつつ、食堂へと向かう江風。



「うわぁ~、弁当の中身まで透けて見える・・・ほんとにこのメガネ凄ぇや。」


食堂の弁当箱は日替わりメニュー、江風が嫌いな具も入っていて運が悪いと半分残すことも・・・


「これは? ああ、江風さんの苦手な物。 これはどうよ? ・・・う~ん、今日は食べる気分じゃないなぁ。」


江風は弁当箱をしばらく物色し、


「おおっ!? いいねぇ~! 江風さんの好物勢ぞろいだよ! いっただき~!」


透視の力で今日の昼食は潤った。


・・・・・・


「おっ? 長門さんに陸奥さんだ。」


廊下を歩いていると、ビッグ7の長門と陸奥が執務室に向かっていた。


「何かの会議かな?」


江風は気になって、2人の後について行く。



「執務室で何をやってるんだろう?」


また発揮する透視メガネ、江風は起動してメガネを掛ける。


「ほぅほぅ、提督は今日は留守か? 長門さんが書類整理で陸奥さんが棚整理・・・」


提督が出張のため、2人が執務作業を行っていた。


「おお~、長門さんたちは流石ビッグ7! しかも大人! 胸部装甲も豊かでボーボーだ(驚)!」


余計な所を見つつ、またニヤける江風、


「そろそろ部屋に戻ろう、後このメガネも返しに行こう。」


「明石さんが怒っているだろうな。」と思いつつ、江風は工廠場へ向かう途中、


「おっ、涼風じゃん!」


掃除当番の日だろうか、五月雨と涼風が掃除用台車を押して風呂場に向かっていた。


「・・・・・・」


それ以上に気になったのは、


涼風が押している台車の中は菓子の山積みが・・・


「あんなに買ってどうするんだろう?」


そう思っていると、


「また盗まれました! 今日で10回目ですよ!!」


酒保の当番の駆逐艦が叫んでいた。


「盗まれたって何が?」


江風が聞くと、


「ここにあったお菓子が全部無くなってしまって・・・」


「・・・・・・」


「もしかして。」と思い、江風はそれを知らせた。


「涼風が台車に詰めて持って行った!?」


「うん、涼風が買い物してないんなら、多分そうだと思う。」


「分かった! 江風、ありがとう!」


そう言って、涼風の場所を聞くと酒保の人間が風呂場に走って行った。


・・・・・・


風呂場で菓子を食い荒らしていた赤城を見つけ、後に提督からこっぴどく叱られることに・・・


赤城が事前に酒保の食糧を台車に詰め込み、掃除当番の駆逐艦たちが風呂場に寄った際に、中身を抜いていたようだ。


結果的に鎮守府盗難事件は江風のおかげで解決をした。


・・・・・・


「明石さん、いる~?」


江風が工廠場にやって来て、


「おっ? 椅子で寝ている・・・これは好都合だ。」


江風は机に接近して、


「返しておこう、これでいいよな?」


と、机に置いてそそくさと立ち去った江風、


「・・・盗難事件解決ありがとうございました。」


寝ていたはずの明石が、去って行く江風を見て口を開いた。


・・・・・・


「出来たぁ~! 今回の作品は最高傑作ですよ!!」


明石の声が工廠場に響いた。


「特別特定の艦娘が限定・・・ではないので、廊下に置いておきましょうか。 (近くにカメラも置いて様子見で・・・ごにょごにょ)」


・・・・・・


「? 何ですかこれは?」


加賀が見た物、廊下に置いた机の上に置いてある・・・うさ耳?


「・・・・・・」


うさ耳の横には、



”誰かと交流したい、誰かに構って欲しい人向けのうさ耳バンド! これを被ればあなたも寂しくなくなります!”



「・・・ふん、馬鹿馬鹿しい!」


加賀はそのまま廊下を立ち去る。


・・・・・・


「・・・・・・」


時間を置いて廊下を通る加賀、


「まだ置いたまま・・・」


手に持ってみるが、誰かが使った形跡が全くない。


「そうでしょうね、こんなものを使う子がいるのか見て見たいわ。」


そう言いつつ、うさ耳を机に戻すが、


「・・・・・・」


”誰かに構って欲しい人向けのうさ耳”


「わ、私ったら何を考えてるの? 別に構って欲しくも寂しいわけでもないのに・・・」


改めてうさ耳を見る、


「・・・・・・」



ちょっとだけ・・・今は廊下に誰もいないわよね? うん、ちょっとだけ・・・



そう言って、恐る恐る被り始めた加賀。


「・・・ふむ、見事に頭にフィットして、中々悪くないわね。」


側に掛けてある鏡を見て、


「うん、悪くない。 うん、これなら・・・可愛く見られるかしら?」


だんだん妄想してにやけて来た加賀さん。


「おっと! そろそろ外して・・・部屋に戻りましょう。」


被り物を外すと、加賀は廊下を去った。


「よし、いい写真が撮れましたよ!」


工廠場で明石がにやにやしながら、


「隠しカメラから撮った加賀さんの「ニヤニヤ笑顔」、これは滅多に見れない光景ですね。


 私専用のアルバムにでも保存しておきましょう!」


そう言って、用意していたアルバムにそっと閉じた明石。


「さてさて、次はどんな笑顔が見られるかしら?」


明石は再び隠しカメラで艦娘を凝視した。


・・・・・・


「おおっ! 今度は浜風さんですか! いつもクールな印象なんですが、意外にシャイなんですね♪」


明石は迷うことなくシャッターを押した。


「おほっ!? 時雨さんが被ってる!? 駄目ですよ、時雨さんは兎ではありません、犬ですって!」


と、言いつつシャッターを押す。


・・・・・・


「いやぁ~、今日だけで10人近くの写真が撮れましたよ! これを、青葉さんに渡せば・・・


 資材の購入が出来るわけで・・・イヒヒヒッ♪」


現像した写真をアルバムに閉じて、


「気まぐれで余計な開発をしていますからね・・・そりゃあ資材がすぐになくなるわけですよ・・・あはは。」


原因が分かっているのに、自身の非を認めない明石。


「明日はもっと多くの艦娘たちが撮れるように、カメラを増やそうかな。」


明石の悪だくみが絶えない中、


「とても楽しそうですね。」


後ろから聞こえる、艦娘の声。


「はい、全く本当に楽しいったらありゃしないです・・・って!?」


明石は後ろを向いた瞬間、背筋が凍る。


「何ですか、この鏡の上についていた小型カメラのような物は?」


加賀が取り付けてあったカメラを持っていて怒り心頭だ。


「えっ!? いやぁ~、あのですね・・・えへへ。」


明石はとぼけるが、


「・・・・・・」


当然加賀の怒りは収まらず、


「・・・ごめんなさい。」


明石は素直に謝った。


結局写真を全て没収され、代わりに明石のうさ耳バージョンを無理やり撮られ、酒保で販売されてしまったとか・・・


・・・・・・


「少し調子に乗り過ぎました、次は困っている人たちの役に立つ道具を作りましょう!」


懲りずに資材を消費して開発に励む明石。


「最近艦娘達から「皆が私の事をどう思っているのか分かればなぁ」との悩みが寄せられています。


 そうですねぇ、要は「皆の考えが分かればいい」んですよね!」


明石は考え、


「! 閃いた!」


そう言って、開発を始めた。


・・・・・・


「出来た! またまた最高傑作ですよ、これ!!」


明石がまた何かを開発した。


「そうですね、最初ですから比叡さんに使ってもらいましょうかね~。」


そう言って、明石は比叡に工廠場に来るように召集をかけた。


10分後、


「明石さん、どうかしました? 比叡に何か御用ですか?」


呼ばれた比叡は事情が分からず、


「前に比叡さんから寄せられた悩みを解決できそうなアイテムを開発してみました♪」


「? 比叡の悩み・・・ですか?」


比叡は首を傾げる、


「はい。 「お姉さまや皆が比叡の事をどう思っているか分かればなぁ。」言ってましたよね?」


「・・・・・・」


「そんな事言ってたような~」と思い出す比叡、


「これは「相手の心の中の声が聞ける装置」です!」


「凄い・・・明石さんは何でも作ってしまうんですね!」


比叡は関心して、


「早速ですが、比叡さんにつけてもらいたいのです、まずはこれを耳につけてもらって・・・」


明石は比叡に装置を取り付けた。


・・・・・・


「「普段と同じ生活をしていればいいです」かぁ~。」


取り付けられたが、特に違和感もなく何事も無かったかのように過ごす比叡、


「明石さんによると、「比叡を円軸として1,2m内の人の心の声が聞ける。」らしいのですが・・・」


「本当にそんなことが可能なのかな?」と思っていたら、


「あ、金剛姉さま!」


目の前に金剛がいて思わず叫ぶ比叡。


「お~っ、どうしたネ~比叡? そんなにはしゃいでさ~?」


そう言いつつ、金剛も相変わらずテンションが高い。


「いえ、実はですね・・・さっき明石さんの所に行ってまして。」


比叡が明石と言ったところで、


「へぇ~、明石の所にですか~!」

{明石~? また変な開発してるんじゃないのぉ~?}


「? あれ?」



今、金剛姉さまの声が2回聞こえたような・・・


「それで、比叡はどうして行ったのですかぁ~?」

{今度は私の妹を実験台に? 一度明石を締めた方がいいネ!}


「・・・・・・」



やっぱり、金剛姉さまの声が2回した!



「? どうしたネ~比叡?」


「い、いえ何でもありません! それでは比叡は部屋に戻ります!」


そう言って、金剛と別れた。


「・・・・・・」


比叡は気づいた、


「最初が口から発した声で、2回目はお姉さまは何も言ってません・・・つまり、心の声なんだ。」


本当に心の声が聞こえて比叡は驚いていた。


・・・・・・


「心の声が聞けるのはいいんですが。」


比叡は悩む、


「もしかしたら皆、比叡の事を快く思っていないかもしれませんし・・・」



比叡としては、期待していた通りの結果を求めているが、その逆もあり得る。


明石が開発してくれたまではいいが、実際は皆の本音を知るのには勇気があった。



「あ、比叡さんだぁ~!」


比叡の前に駆逐艦たちが現れる。


「比叡さんこんにちは~!」


「あら、雪風ちゃんに時津風・天津風に初風ちゃん、こんにちは~!」


比叡が明るく挨拶する。


「今度比叡さんと一緒に編成を組むことになっているので、よろしくお願いします!」


雪風が元気よく話す、


「うん、今度の海域は難易度が高いからね、気を引き締めて行きましょうね!」


比叡が意気込んでいると、



{流石比叡さん、やっぱり戦艦の要ですよね~!}



時津風の心の声が聞こえ、



{比叡さんは優しくて頼りになって、一緒に編成を組める雪風はいいよね~}


{あたしなんかこの前扶桑さんと山城さんで組んで大敗だったわ。}



後から、初風と天津風の声も聞こえた。



「・・・・・・」


「では比叡さん! その時はお願いします!!」

{比叡さんと一緒なら大丈夫ですね!}



そう言って、雪風たちは立ち去る。


「・・・・・・」


比叡は内心ほっとしていて、


「良かった、駆逐艦の皆は比叡の事を好きでいてくれてるようです。 何か嬉しいですね!」


「皆の声が聞けて良かった。」と思う比叡だった。


・・・・・・


夕方になり、夕食の時間。


「さぁ、今日は比叡の特別スパイスを入れた比叡カレーが出来ましたよ! さぁ、皆食べて!」


金剛達の前にカレーを差し出す。


「今日はいつもと比べて最高の出来栄えですよ♪」


比叡は自信満々に言うが、


「そうですか、それでは霧島・・・いただきます!」

{またですか・・・比叡姉さまは一体いつになったら料理が下手なのに自覚するのやら・・・}



「ほぇっ!? き、霧島?」

霧島の心の声が聞こえ、



「比叡姉さまのカレーは特別においしいですもんね♪」

{はぁ~、また部屋で腹痛に苦しむことに・・・}



「えっ、榛名・・・また部屋で腹痛って?」

榛名の不満の声まで聞こえ、終いには・・・



「OH~! どれどれ、比叡のカレー食べましょう!」

{全く、ちゃんと味見してから人に出してよ!}



金剛の不満の声まで聞いてしまい、


「そんな・・・比叡のカレーはそんなに不味かったのですか?」


比叡は1人しょんぼりしてしまった。


・・・・・・


「それでね、今日は比叡さんに「相手の心の声が聞ける装置」を渡してさぁ~。」


工廠場で明石と大淀が会話をしていて、


「あ、比叡さん!」


「・・・・・・」


比叡は何故か元気がない。


「? どうしたんですか?」


「明石さん・・・この装置、外していただけませんか?」


比叡の要望により、明石は装置を外してあげた。


「ありがとうございます。」


そう言って、比叡は工廠場から立ち去る。


「・・・何か嫌な事があったんですかね~?」


「・・・・・・」


大淀が比叡から外した装置を持って、


「もしかしたら、本人の思っていた事とは違う結果になってしまったとか?」


「違った結果?」


「ええ、つまり・・・「知らぬが仏」ってことよ。」


「あ、そう言う事? それはお気の毒にね比叡さんww」


他人ごとで終わらせる明石。


その後、「今度は自分につけて試して見よう~っと。」と興味津々で装着したところ、


ほとんどの艦娘から自身の不満の声を聞いてしまい、しょんぼりしながら装置を封印してしまった明石だった。



「知らぬが仏」ですよ! by大淀


・・・・・・











後書き



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2019-01-19 03:16:18

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1: SS好きの名無しさん 2018-03-16 20:29:04 ID: fbJMVXoO

性的描写でR-18ってwww
高齢童貞かよwww

2: キリンちゃん 2018-03-16 21:08:35 ID: oyIcKgax

すいません、前にR-18の内容書こうと思って、やめてそのまま
この物語を書いて保存してました。


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