「海風がゲームから飛び出した!?」
主人公(以降提督)が艦これをしていたら、秘書艦にしていたはずの海風が何故か側にいて・・・
のんびり更新していきます。
「海風をお呼びでしょうか?」
改白露型海風型長女の海風、妹想い且つ礼儀正しさに好きになった人間は多い事だろう。
「あ、あの・・・私よりも江風に、お願いします。」
妹の江風に対して気遣う場面が多く、近代化改修や時報でも江風の事を気に掛ける場面が多い。
最も、そんな姉の心配をよそに当の江風は相変わらずの態度なんだけどね・・・
例に漏れず、オレも海風がドロップしてすぐに気に入り、今でも秘書艦に設定していたのだが・・・
「提督、朝食が出来上がりました。」
PC(もしくはスマホ)越しに聞こえる海風の声、いや違う。
「提督、せっかく作った朝食が冷めてしまいます。 早く一緒に食べましょう!」
海風の声は何故か後ろから聞こえて来る。
「提督! ゲームばかりしてないで海風と一緒に食べましょう!」
「・・・・・・」
オレは後ろを振り向く・・・そこには、エプロン姿の・・・海風がいた。
・・・・・・
・・・
・
何故海風がオレの家にいるかって? もちろんオレも分からない。
艦これをプレイして海風を秘書艦にした・・・までは覚えている。
それ以降、特に何かしたわけでも何か事故があったわけでも無い。
朝、目が覚めたら海風が隣にいたんだ。
「あっ、提督・・・海風です、よろしくお願いします!」
最初の彼女から発した言葉・・・印象が強くて今でも覚えている。
「今日の朝食はアジの開きにしてみました。」
海風と一緒に椅子に座って朝食を頂く主人公。
「いただきます。」
主人公は海風の朝食を食べる、
「美味しい、海風って料理上手いんだね~。」
秘書艦で時報を聞いていればわかるが、海風は朝・昼・晩の食事を作っているのが分かる。
「本当ですか、良かった~♪」
海風はほっとして胸を撫で下ろした。
・・・・・・
「それで、どうして海風がここにいるの?」
主人公が気になった事はやはりこの場所に海風がいる事だ。
「はい、明石さんに願いを叶えて貰いました。」
「? 明石に?」
海風の言っていることがよく分からない主人公。
「はい、私たち艦娘は練度が99(最大)になると、一度だけ「願いの叶う短冊」が貰えるんです。」
「? 願いの叶う短冊?」
「はい。 その短冊に叶えて欲しい願い事を書くと確率ですが、叶う事があるんです。」
「・・・・・・」
「例えば、「ご馳走が食べたい」とかだとほぼ99%の確率で叶いますし、「自分だけの家が欲しい」とかだと
35%になったり、無理難題なほど確率が下がって行ってしまうんです。」
「そうなんだ。」
「もちろん叶ったり叶わなかったりしても。短冊が渡されるのは一度だけ・・・だから皆はなるべく
確実に叶えて貰える願い事を短冊に書くのです。」
「そうか、それで海風はなんて書いたの?」
主人公の質問に、
「私は素直に・・・「現実の提督に会いたい」と書きました。」
「・・・それが叶う確率は?」
「・・・1%、いいえ。 1%も満たなかったと思います!」
その海風がここにいるってことは、願いが叶った事になるが、
「凄いな、1%未満なのに叶うなんて海風は運が高いんだね。」
「てへへ♪」
海風は思わず恥ずかしがる、
「でも、どうしてオレに会いたかったの? 一生に一度しか貰えない「願いの叶う短冊」に
「オレに会いたい」って書くなんて・・・」
提督の言葉に、
「提督、今日はご予定はありますか?」
急に話題を変えられ、
「いや、特にないけど。」
「でしたら、提督のお気に入りの場所に連れて行って頂けませんか?」
どうやら海風は外出したいようだ、
「? オレのお気に入り? まぁいいけど。」
あまり気乗りしなかった主人公だが、せっかく外出したいと言っているので海風と一緒に外に出た。
・・・・・・
「そうだな、オレのお気に入りか・・・」
主人公は悩む、
「オレが行くところは大抵、喫茶店とゲーセンくらいなんだけど・・・」
女の子と一緒に行く場所としてはあまり勧められない所ではあるが、
「構いません、提督の行きつけのお店に行って見たいんです!」
海風がどうしてもと言うので、主人公はまずは喫茶店へと連れて行く。
「うわぁ~、店内の装飾が素敵ですね♪」
初めて見るのだろうか、店内の風景に海風は目を輝かせる。
「ここでのお勧めはこのケーキとこの鶏肉サンドとこのアイスココアだけど?」
あくまで「いつも主人公が注文する物」であるが、
「そうなんですか、では全てお願いします!」
海風は主人公のお勧めを全て注文する。
「アイスココアって・・・冷たいココアの事だと思っていたのですが!?」
海風の予想に反して出されたアイスココアは・・・温めのココアの上に盛られたソフトアイスの光景。
「アイスココアだけで、お腹いっぱいになってしまいそうです。」
そう言いつつ、アイスココアを頂く海風。
「ちなみにこのケーキは”オペラ”と言ってね。味はコーヒー風味で見た目は綺麗で高級感漂わせる一品だよ。」
主人公は説明するが、当の海風は、
「ああっ、アイスが傾いて・・・倒れてしまいました。」
しゅんとする海風。
「・・・・・・」
「そう言う所が子供っぽくて可愛い」と思う主人公。
結局、最後に出された鶏肉サンドはアイスココアとオペラでお腹いっぱいになってしまい、代わりに
主人公が鶏肉サンドを食べた。
「ご馳走様です、提督。」
海風は礼儀正しく礼をする。
「ははっ、気にしなくていいよ・・・後、よく言っている所はゲーセンだけど?」
「ゲーセン・・・ゲーセンって何ですか?」
「ゲームセンターと言って、ぬいぐるみやグッズを取る場所だよ。」
「!? ぬいぐるみが取れるんですか!? 是非行って見たいです!」
海風の興味が高揚した。
・・・・・・
「わぁ~! ぬいぐるみがいっぱい!」
初めて来るのだろうか、景品のぬいぐるみを見て興奮する海風、
「提督、これって取ることが出来るんですか!?」
「うん、この穴にお金を入れてアームと言う上にある・・・そう、あの掴む装置の事ね。」
主人公はやり方を説明して行く、
「試しにやって見ればいいよ。」
と、海風に2000円を渡す。
「も、もう少し・・・ああっ、駄目でした。」
海風がひたすら奮闘している、
「ああやって必死に取ろうとしている海風は何だか可愛いなぁ~」と思いつつ、
休憩所でお茶を飲みながら見ている主人公。
「今度こそ・・・やったぁ、掴めた・・・って、落ちてしまいました。」
海風はまたも、しゅんとする。
・・・・・・
必死の挑戦の結果、大きなぬいぐるみは獲得出来なかったものの、小さなぬいぐるみを2個取ることが出来た海風。
「おめでとう海風、初めてなのに上出来じゃん!」
「あ、ありがとうございます。」
海風は2つのぬいぐるみを大事そうに袋に入れる、
「そのぬいぐるみは江風と山風に渡すの?」
妹想いな海風ならそうすると思った主人公、
「はい、江風はこっちを、山風にはこの少し大きい方を渡します。」
海風は嬉しそうに説明して行く。
「もう夕方か、早いな。」
ゲームセンターから出て時は夕方を回っていて、
「帰ろうか、海風。」
「はい、提督。」
2人は家に戻った。
・・・・・・
「今夜の夕食はチキンライスを作って見ました。」
主人公の前に熱々のチキンライスが置かれ、
「じゃあ食べようか、頂きます!」
主人公はスプーンですくって食べてみる。
「はむはむ・・・むぐむぐ。」
「提督、どう? 美味しい?」
心配な海風に、
「うん、温かくて美味しい!」
「本当? 良かったです♪」
海風は安心する。
「後3時間・・・」
海風はやたら時計を気にしていて、
「どうしたんだ海風? 時計を何度も見て?」
主人公の質問に、
「す、すいません・・・実は。」
海風は隠していた事を打ち明ける。
「後3時間、つまり午前0時になったら私は元の世界へ戻ることになります。」
「元の世界? ・・・つまり艦これの世界だよね?」
「はい、願いが叶ったまでは良かったのですが、明石さんから「1日しか行けない」と言われました。」
「そうだったんだ・・・だから海風は今日、「お気に入りの場所」に行きたいって。」
1日の短い猶予の中、海風は提督との思い出を作りたかったようだ。
「あ、あの提督。」
海風は主人公の隣に近づき、
「残りの時間で、提督の側に寄り添ってもいいでしょうか?」
海風は恥ずかしそうに言う、
「うん、海風が良ければ構わないよ。」
主人公の許可を貰い、海風は目を閉じて肩に寄り添った。
「提督の肩、大きくて温かい・・・」
残り時間の間、海風は主人公とその時が来るまで寄り添った。
・・・・・・
残り30分を切り、
「もうそろそろ行く時間ですね・・・提督、短い間でしたが海風はとても楽しく過ごせました。
本当にありがとうございました!」
深々と礼をする海風。
「海風、最後に聞きたかったことがあるんだけど・・・」
主人公にとってどうしても気がかりな事があり、
「どうしてオレに会いたいと思ったの? 朝も言ったけど、一生に一度しか貰えない大切な短冊なんだろう?
それを1%にも満たない願いを書いて・・・叶ったから良かったけど、それでも海風にとってオレに
会えて満足できた? ここでは提督でも何でもない普通の人間に出会えて、海風は良かったの?」
主人公の質問に、
「はい、提督だって私を探してくれたじゃないですか。」
「えっ? 海風を探した?」
海風の言葉に主人公は首を傾げる。
「私を見つけた時の事、覚えていますか?」
「そりゃあもちろん、去年の夏イベのE2だったよね?」
「はい。」
「確か・・・君を鎮守府に連れて行くのに、何百回も周回したよな~。」
主人公は海風を持っていなく、夏イベのE2海域で低確率で海風がドロップするのを知って彼女が出るまで
ひたすら永遠に周回していたのだ。
「出た時は心から嬉しかったよ! やっと白露型全員が揃ったぁ~!ってね。」
主人公は去年の出来事を懐かしむ。
「あの時、私が出る確率は本当に低確率で諦める提督達も多かったそうです。」
「そうだね、大破率高くて特殊な深海棲艦も含まれて心が折れそうだったね、実際に。」
「でも、提督は私を・・・海風を見つけてくれました。」
海風は笑って、
「だから私は、「私を見つけてくれた提督に会いたい」と短冊にお願いを書いたんです。」
海風は理由を打ち明けた。
「そうだったんだ。」
海風の純粋な願いに主人公は何も言えない。
「あっ・・・もう時間ですね。」
急に海風の体が光り輝きそして、徐々に透けて行き・・・
「さようなら提督、海風は元の世界へ帰ります・・・またお会いしましょう、それでは。」
最後まで笑顔で迎え、消えて言った海風。
・・・・・・
・・・
・
主人公は艦これをやっている、秘書艦はもちろん海風だ。
練度99だったので、工廠ポイントを消費して指輪を購入・・・海風に指輪を渡した。
海風と強い絆を結んだ主人公。
PC越しに主人公は海風に話しかける、
「そっちはどう? 姉妹たちと仲良くやってる?」
当然言葉が返ってくるわけではないが、それでも主人公は話し続ける。
「僅かな時間だったけど、海風との生活は楽しかったよ。 これからも一緒に頑張ろう。」
主人公はそう言って、いつものように艦これを始めるのだった。
「海風がゲームから飛び出した!?」 終
すごく好きです
こういうの
読売新聞(9月28日(金))7面
💀韓◆国💀
文大統領、国連総会で『慰安婦問題』に基づき日本🇯🇵🎌🗾を非難する演説実施
これは『慰安婦問題』で相互に非難応酬する事の自粛を約した『慰安婦問題を巡る日韓合意』の明確な違反であり、💀韓◆国💀は『慰安婦問題』を『蒸し返す』事を国家として正式に宣言した。と、思料
加賀『頭に来ました。』
海上自衛隊
護衛艦『さざなみ』
ソロモン諸島訪問
ガダルカナル島で『遺骨』の受け取り実施
さざなみ『ソロモンよ!!私は帰って来た!!』
提督を一途に慕う海風の想いそれを優しく気遣う提督にとても心温まりした。