④整備兵長内翔太と妹鎮守府の日常パート4
パート3からの続きです。ストーリーも書き込みもゆっくりですが、よろしければお付き合い願います。
ーーー翔太着任の翌日、翔太の部屋
翔太「…」
パチッ、ムクリ…
翔太「フアアアアッ…」
翔太の朝は早い。いつも姉護島の姉達と訓練の為に起きていたからだ。
シュルシュル、パサッ
翔太「よーし…始めよう!」
クルクル、グッ!グッ!
翔太「フッ!フッ!ハッ!ハッ!」
借りたパジャマを脱ぎ、洗濯してもらった服からブリーフを取って履くと、まずは体操で身体を暖め、腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワット等の自重トレーニングをこなしている。
八点葉の提督(翔太のトレーニング指南役)によると、「重すぎるダンベルやバーベルは子どものうちは良くない。まずは正しいトレーニングフォームを身につける事と、激しいトレーニングに耐えられる身体作りをメインにするべきだ」という教えを忠実に守り、『いつかはダンベルやバーベルを使ったスクワットやベンチプレス』とその日を夢見てトレーニングに励んでいる。
翔太「さて(ハアハア)…そろそろランニングに」
ガチャ!
霞(実は翔太の部屋のお隣さん)「ちょっと翔太!まだ総員起こしの時間じゃないのに何朝っぱらからフンフンフンフンやって…」
翔太「ん?」
霞「き…き…キャー!な///何素っ裸でやってんのよ///!」
翔太「あっ、おはようございます。心配ありません、パンツは履いてますよ?」
霞「そういう問題じゃないわよ///(お、男の子の身体///ま///また見ちゃった///)」
ガチャ!
ガバッ!
翔太「うわっ!ちょっと!夕立お姉ちゃん!どうしたの?」
夕立「ッポイ!」
ペロペロペロペロ…
翔太「ちょ!くすぐったいよお姉ちゃん!」
霞「ちょっと夕立!やめなさい!」
夕立「ガウウッ!」
翔太「お姉ちゃん!ダメ!」
夕立「クゥン…」(´・ω・)
霞「全く…」
♪♪♪~♪♪~♪♪~♪♪♪♪♪♪♪~♪~♪~♪♪♪♪♪♪♪♪♪~~~
『総ぅ員おこーし!総ぅぅぅ員おこーし!さあっさと起ききゃゃああがるえええええい!』(Cv若本○夫)
翔太「よし、ランニングに行こう!」
夕立「ポイ!」
霞「その前に服を着なさい!露出の気でもあるのあんたは!?」
翔太「え?あっ、忘れてた…」
霞(この子、ウチのクズ司令官とは違う方向で厄介だわ!才能がある部分はとことん強いけど、それ以外が自覚のないまるでダメ夫君だわ!)
翔太「霞さん、すみませんでした。トレーニングの事も以後気を付けます」
ペコリ
霞(でも自分の非をキチンと認めて謝れるところはまだマシね。だったら…)
霞「いい!仕事はともかく、私生活については私がアンタの監督役なんだから、姉護島の時のように『お姉ちゃん達が何でもしてくれるだろう』なんて甘ったれた考えをしてるなら厳しく指導するから覚悟しなさい!いいわね!(私が少しでもこの子をまともにしないと!)」
翔太「はい!胆に命じます!」
霞「ならさっさと行くわよ!早く準備なさい!」
翔太「了解!」
霞(……でも///翔太の身体って///細いけど、強そうだなぁ///)
ーーー霞はムッツリ属性が芽生えた(笑)
ーーーー鎮守府講堂
提督「じゃあ皆の今日の予定はいつも通り、翔太は那珂ちゃんと車でオヤカタを迎えに行ってきてくれ、足柄はまだ休みだから羽黒を送ったらそのままフリーだ。何か質問は?なければ、以上だ!」
叢雲「解散!」
ザワザワ……
羽黒「あっ、あの……翔太君」
翔太「あっ、羽黒さん。昨日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした(服を脱がされた事は気付いてない)」
羽黒「い、いえ……無事で何よりです。あ、あの…」
翔太「はい?何でしょうか?」
羽黒「え、ええと…(羽黒、勇気を出して!翔太君に連絡先を渡してこっそり二人で会えるように…)」
那珂「翔太くーん!行っくよー!」
翔太「は、はい!今行きます!羽黒さん、またこちらに来た際は改めてお礼をさせて下さい!では!失礼します!」
羽黒「は、はい!気を付けて……」
タタタタタタ……
羽黒(渡せなかった……せっかくのチャンスを…2人っきりになれたら吹雪ちゃんから借りた制服を着せて…あれやこれややる計画が…)
足柄「羽黒、私達も行くわよ。駅まで送るわ(何だか知らないけど何か助かったような気がする…)」
ーーー
ハイエー○車内、移動中
那珂「へえ~!じゃあ今回の転属が初めてなんだ!」
翔太「はい!今まで島から出た事がなくて…テレビ番組が外を見る唯一の手段でした」
翔太「テレビもイヌ・エイチ・ケーの相撲中継とかニュース番組、時代劇専門チャンネルだけしか無くて…」
那珂「何その偏りすぎたラインナップ!?今どきないし、逆に見たい!」
翔太「以前より人が戻って来たとはいえ、姉護島は大人しかいなかったんです。それに以外と面白かったですよ?暴れん坊将軍一挙連続放送とかありましたし」
那珂「何その見る拷問!?シーズン1からラストシーズンまでやってたら1年・2年じゃきかないよ!?」
翔太「サブちゃんの名演技がいいのに…」(´・ω・)
那珂「(この子にはいろいろ教えないと!偏りがすぎるよ!)ま、まあこれからは那珂ちゃん達がいろいろ教えてあげるから、期待しててね♪」
翔太「はい!」
ーーー妹之浜小学校
那珂「さあて……ワンちゃん達はいるかな?」
キョロキョロ
翔太「…?一匹もいない?どこ行ったんだろ?」
那珂「大きい群れのボスが居なくなって、群れを統治できなくなって少数のグループに別れた、ってとこかな?」
翔太「……」
那珂「どうしたの?翔太君?」
翔太「……僕がここに来たばっかりに…結果的に群れからリーダーを奪う形になっちゃって…あの群れにはまだ子犬や老犬もいたのに…バラバラになって…」
那珂「翔太君」
翔太「?」
ナデナデ
那珂「ウフフ、翔太君は優しい子だね」
ナデナデ
翔太「那珂さん…」
那珂「大丈夫!いつかはこんな日が来ただろうし、野生の動物はそんなにやわじゃないよ!」
翔太「……そうです、よね…」
那珂「ほらほら!明るく明るく♪早くオヤカタを迎えに行こう!」
翔太「はい!」
ーーー
オヤカタ「ハアー…やっと来てくれたか」
翔太「だ、大丈夫だった?オヤカタ?」
オヤカタ「大丈夫な訳ねーだろ!朝まで埃まみれで咳が止まんなかったんだぞ!」
翔太「ご、ごめん…」
那珂「まぁまぁ、こうしてやっと迎えにこれたし、さっさと鎮守府に帰ろ!」
翔太「そうですね、オヤカタにも手伝ってもらわなきゃ…」
オヤカタ「ん?何の話だ?」
ーーー説明中
オヤカタ「なるほど…艦娘の再起動ねぇ…」
翔太「コアはアベさんが作ってくれるから、僕らは外装を造る予定だよ」
オヤカタ「その事なんだが…さっき浜に行ってみたら…」
浜辺
翔太「これって…」
那珂「かなり砂に埋もれて錆びてるけど、間違いなく白露型の艤装の煙突部分だね」
オヤカタ「とにかく引っ張り出してみろ」
翔太&那珂「「せーの!!」」
ズボッ!
翔太「うわあっ!」
ドタッ!
那珂「いたたた…まさかこんなに軽いとは…」
オヤカタ「大分中の腐食が進んで…おっ、あった!」
キラキラキラキラ
那珂「うわあ…綺麗な玉だなぁ~」
オヤカタ「川内型のようなタイプは制服がコアの役割を果たすんだが、吹雪型や白露型のような背嚢型はこういうコアが艤装の中にあるんだ。これさえあればコアは再生産の必要はないから、頑張れば早いうちに艤装ができるぜ!」
翔太「やったぁ!」
那珂「良かったね♪…ん?」
翔太「どうしました?」
那珂「今海に何か居たような…」
オヤカタ「ん?気のせいじゃね?一応ここらは安全圏だから深海の連中が来るのは考えられない」
翔太「でも万が一もあるから外装はこのまま放棄して、コアと僕の荷物を持って帰還しよう、オヤカタ、那珂さん」
オヤカタ「だな、さっさと行こう」
那珂「よーし、那珂ちゃん!帰還しまーす!」
?「ミツケタ……ミツケタ…」
??「……ニガサナイ…ニガサナイ…」
???「…カナラズ…ツレモドス…」
「「「フフフフフフフフ……」」」
ーーーそれから一週間後
執務室
提督「ハア…」
叢雲「ため息ついてないでさっさと仕事しなさいよ…と言いたいとこだけど…」
大量の手紙『オイ…ヨメヨ』
ジリリリリン!ジリリリリン!
提督「はい、妹之浜鎮守府…だからウチから連れてきたきゃ、戦功ランキングトップ3に話を通してからにしろ!何!トップ3が許してくれない?知るか!」
ガチャン!
提督「………海軍広報の馬鹿どもが翔太の居場所をばらしちゃったから演習のお誘いがひっきりなしだぜ…まいっちゃうよ(ハア…)」
叢雲「本来ならウチなんか歯牙にもかけないようなエリート鎮守府からもひっきりなし…ウチは演習専門の鎮守府じゃあないってーの!」
提督「演習のお誘いならまだ可愛い方だがな。さっきのアホみてーに『こちらに翔太を渡せ!ウチの鎮守府の方がより活用できる!』なんてほざく奴もいりゃあ…」
叢雲「明らかにヤバい眼をした女性提督やらお姉さん系の艦娘が殺到してきた時はどうしようかと思ったわ、全く…」
提督「特にあの…嫁き遅れのお局様、名前なんだっけ?」
叢雲「確か緒田好美(しょたよしみ)とか言ったわね」
提督「眼が獲物を狙う肉食獣のあれだった(ガクブル!)」
叢雲「あの時は夕立が四六時中翔太についていてくれたから良かったけど、あのお局、隙あらば無理やり連れてく気だったって、所属の娘が別れ際に言ってたわ」
提督「それ犯罪だよな!っつーか初めて聞いたわ!そんなピンチ!」
叢雲「そりゃそうよ、今言ったんだもの」
提督「シレッと言うな!」
コンコン、ガチャン!
翔太「失礼します!」
夕立「ッポイ!」
提督「おう、お疲れ、どうした?」
翔太「はい、皆の艤装のチェックの終了と、白露型の艤装の外装が完成しました!」
提督「そうか、で、どうだった?」
翔太「今のところ皆さんの艤装は問題ありません、夕立お姉ちゃん…じゃない、夕立さんの艤装も後は本人とのリンク調整を残すのみです!」
提督「ご苦労様。悪いな、着任早々から働きっぱなしで」
翔太「いえ、自分の職務ですし、楽しいから苦になりません!」
提督「ハハハハ!頼もしい限りだな!」
叢雲「そういえば霞から聞いたけど、最近工廠で寝泊まりしてて部屋に帰っていないそうじゃない?どこで寝てるの?」
翔太「工廠の事務室に布団持ち込んで…」
叢雲「今から非常時以外は工廠での寝泊まり禁止!若いうちからワーカーホリックってシャレにならないわよ!」
提督「そうだぞ、休む時はキチンと休むのも職務の内に入るんだからな」
叢雲「アンタは休み過ぎよ!目を離すとすぐに遊びだすんだから…(ブツブツ…)」
提督「いいじゃん、仕事はしてるんだから」
叢雲「何もかも期限ギリギリだから問題視してるのよ!おかげで毎回毎回胃が痛いわよ!だいたいアンタはね…」
ガチャ!
霞「ここにいた!コラ!翔太!アンタ昨日もお風呂入ってないんですって!?」
翔太「ゲッ!ばれた!」
霞「ばれた!じゃないわよこのスカポンタン!さっきオヤカタが挙動不審だったからシメあげたらアンタが風呂入ってないってゲロったわよ!」
翔太「ごめんなさい!後もうちょいでキリのいいところなんで…」
霞「この前も昨日も聞いたわよその台詞!いい加減にしないと雷に頼んで夕立と一緒にお風呂入れるわよ!」
翔太「そ、それだけは…」
夕立「キューン…」( ;´・ω・)
霞「全く…二人揃ってお風呂嫌いって何なのかしら…」
翔太「実は…昔お風呂で熱湯に入れられて以来ちょっと苦手になってしまって…」
提督「なら俺の部屋の個室風呂使うか?大浴場と比べりゃ狭いが、温度調整できるから使ってもいいぞ?」
翔太「え?いいんですか?」
提督「ああ、いいぞ。何なら風呂用具と着替え持って来いよ、ぬるめで風呂沸かしといてやるから」
翔太「ありがとうございます!じゃあ取ってきます!あ、後書類の確認もお願いします!」
提督「ん、わかった」
翔太「では、一旦失礼します!」
ガチャ!バタン
足柄「翔太くーん♪」
翔太「あっ、足柄さん。こんにちは!」
足柄「はい、こんにちは。今日は午後から姉護島から届いてるプリントを使って授業しますから、遅れないでね?」
翔太「は、はい…(汗)」
足柄「やっぱり座学は苦手かしら(苦笑)」
翔太「正直手を動かしていた方が楽で…」
足柄「でも姉護島を出るにあたってキチンとやるって約束したんだからちゃんとやらないと…ね?」
翔太「はい!」
足柄(素直ないい子よね…ああ!抱き締めてキスしちゃいたい!)
翔太「では、僕はこれで」
足柄「また作業?」
翔太「いえ、最近お風呂入ってなくて…提督に個室風呂の使用許可をいただいて、授業前に入浴するのでその準備に」
足柄「え!お風呂!?」
翔太「はい。では、授業前には行きますので、また後で!」
タッタッタッタッ……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
足柄(これはチャンスよ!足柄!先日はすぐ隠されてじっくり見られなかった翔太キュン❤️の、HA・DA・KA☆をじっくり見る大チャンスが訪れたわ!)
足柄「…一度部屋に帰って作戦を練らなきゃ」
『才女』
熟礼田(うれた)鎮守府提督、緒田好美を表すならばその一言に尽きる。
戦功ランキング常連の鎮守府をまとめあげる高い指揮能力とカリスマ性。知力・体力も抜群で、実家は地元では先祖代々有名な資産家一族の出身、さらに年齢を間違われる程の見た目の若さと美貌の持ち主と、天から二物以上を与えられた女性である。
緒田「ハア…」
そんな緒田にはある悩みがあった。
緒田「……結婚……」
そう、若い頃は武器だった高い能力と、所謂『クール系』の容姿の為に『一人でも生きていけそうなタイプだな』や『将来結婚したら鬼嫁になりそう』とか『仕事が恋人なんだろう』といった理由をつけて周りの男が二の足を踏んでしまい、気がつけば三十路になり、『海軍のお局様といえば?』と聞かれたらすぐに名前があがるまでになってしまった。
緒田「……翔太君にメイド服着せて…首輪をつけさせて『ご主人様…一生…可愛がって下さいワン♪』って言わせながら結婚したい」
浦風「何いきなりアグ○スに喧嘩売っとるんじゃこのドSショタコンは…」
磯風「アンニュイな表情で窓を眺める仕草は100点だが、さっきの発言でマイナス200点だな」
緒田「え?願望を言う位いいじゃない?」
浦風「そんなモン、せめて一人の時にせーや!」
磯風「全く…我ら嫁艦の前で堂々と浮気発言とは感心しないぞ」
緒田「何言ってんのよ、アンタ達とはあくまでもカッコカリであって…」
磯風「何!?違うのか!?昨日散々私で楽しんだクセに!」
緒田「格闘ゲームでハメ技連発してワンサイドゲームしただけじゃない、人聞きの悪いこと言わないでよ!」
浦風「大規模作戦後の書類提出期限が近いっちゅーんに何を夜明けまでゲームしとんなら!!おまえらは!!」
提督「失敬な、書類はちゃんとやってるわよ!ギリギリで間に合うように!」
浦風「タチが悪いわい!」
浦風「よいよ(本当に)…何でウチ、こがあな鎮守府に来てしもーたんじゃ…(ハア)」
提督「諦めなさい、私が翔太君と結婚して寿退役しない限りはこの関係は続くわよ」
浦風「つまり死ぬまで付き合えっちゅー事じゃねえ…(ハア…)」
磯風「安心しろ、この磯風はこの世の果てまでだろうと付き合う覚悟だぞ!」
緒田「アンタはまず料理のできるお婿さんを探しなさい。あ、翔太君は駄目よ」
磯風(´・ω・)
ガチャ
大淀「失礼します。提督、お客様がおみえになっていますが…」
緒田「?誰?今日は誰かと会う予定はないけど」
??「私だ、我が妹よ」
緒田「なんだ、兄さんか」
緒田良人(しょたよしひと)「なんだとはご挨拶だな」
好美「で、今日はどうしたの?」
良人「今日は貴様に良い土産を持って来てやったのだ」
好美「土産?」
良人「先日貴様に作戦を手伝ってもらったからな、その礼だ。受けとるが良い」
好美「何?商品券とか…」
浦風「?アルバムみたいじゃねぇ?」
磯風「私と提督のアルバムなら間に合っているが?」
浦風「絶対違うじゃろう…」
好美「……こ!これは!」
浦風&磯風「?」
アルバムの中身は…
ツナギの上を脱いで腰に巻き、ランシャツで作業しながら汗を拭く翔太
風呂あがりにショートパンツにランシャツでくつろぐ翔太
昼休みにソファーで丸くなって昼寝する翔太
妖精さんとカップ麺を食べながら談笑する翔太
エトセトラ・エトセトラ……
好美「ま、間違いない!これは青葉通信(海軍広報誌の名称)に載っていた翔太君特集には載ってない写真ばかり!」
良人「広報に頼んで雑誌に載ってないもののデータをコピーしてもらってね、その中で私が厳選したオリジナル写真集だ(ニッコリ)」
好美「素晴らしいわ…特にこの汗を拭く腕の角度と幼い中にもプロとしての意志に満ちた瞳と表情!さらに美少年の脇全開どころかギリギリの乳首チラまで!」
好美「ああ!このお風呂あがりもブリーフがチラ見えしている!やっぱり男の子はブリーフに限るわね!あ、昼寝なんて親指咥えてチュッチュしてる!流石兄さん!わかってるわね!」
良人「……流石我が妹、血は争えないな(フッ…)」
磯風(似た者兄妹だったか)
浦風(どうしよう…ウチも欲しい)
良人「極めつけはこれだ」
レコーダー
好美「?」
良人「翔太君の声だ、良く聞くのだぞ」
カチッ!
翔太『お姉ちゃん!だーい好き♪』
好美「ガハッ!」(吐血)
浦風「ウブッ!」(鼻血)
磯風「?」
浦風「は、破壊力抜群じゃねぇ…」
好美「た、たまらない…」
良人「気に入ってもらえて何よりだ」
良人「なんでも取材に行った青葉(大本営所属)がこっそりお願いして言ってもらった音声を録音していたそうだ。全く…兄さんバージョンも作って欲しかった…私には無用だから貴様にやろう」
好美「一生ついていくわ兄さん!」
浦風(後でウチもデータもらおう)
良人「ところで……相談があるのだが…」
好美「何かしら?」
良人「私と貴様で協力して翔太君を妹之浜から私か貴様の鎮守府に転属させたいと考えているのだが…どうだろう?」
好美「…相手のバックはトップ3よ、勝ち目はあるの?」
良人「なければ貴様に話を持ちかけたりはせん(ニヤリ)」
好美「……いいわ、乗りましょう(ニヤリ)」
良人「そうこなくてはな(ニヤリ)」
好美&良人「「フフフフフフフフフフフフフフフフ……」」
浦風(どうしよう…止めたいけど、この鎮守府で翔太君をお世話したいって気持ちしとるウチもおる…)
ーーー妹之浜鎮守府・翔太の部屋
ゴソゴソ…
翔太「よし!準備Ok!早く行かなきゃ」
ガチャ!バタン
シーーーーーン…
カチャ、キィィィィ…
潮「し、翔太くーん、いませんか?…いませんよね?」
潮(と、とうとう来ちゃいました!翔太君のお部屋!)
スーーーーーーーッ、クンクン…
潮(こ、これが男の子の///お部屋の香り///な、何だか緊張します!)
潮「…ハッ!いけないいけない!翔太君の洗濯物を届けにきただけなんだから…」
潮「でも…」
壁のマッチョポスターの数々
棚…月刊『筋肉マガジン』『決定版!ミスターオリンピア名場面集』
CDラック『超兄貴サウンドトラック』『筋肉で聞け!トレーニングミュージック集』
潮「も、ものの見事に筋肉だらけ…です…」
潮「あれ?このポスターの人って確か…」
ポスター『翔太へ、細井万智緒より』
潮「八点葉鎮守府提督さんの直筆サイン入りポスターだったー!(ガビーン!)」
ポスター『翔太へ長門より』
ポスター『翔太君へあきつ丸より』
潮「そ、そういえば、ポスターよくよく見たら筋肉ムキムキの長門さんとかあきつ丸さんとか八点葉の艦娘さん達だー!」
潮「しかも皆すごい筋肉…こういうのが翔太君のあこがれの身体なんだ…」
潮「机の上は流石に作業マニュアルとか機械関係の書籍がある…ん?この写真立ては」
そこには沢山の艦娘と共に翔太の姉『長内洋子(おさないようこ)』が卒業アルバムのように整列して写っていた。もちろん翔太も洋子の隣にいた。
潮「これが翔太君の元いた鎮守府の皆さん…」
写真ごしであっても潮は理解していた。
潮(この人達は……強い)
潮(訓練された軍用犬のような隙のない佇まい、『やれ』と命令されたら一瞬の迷いもなく相手を葬る意志を秘めた瞳、一朝一夕じゃこんな風に身につかない)
潮「?もう一つ写真が…にしては日めくりカレンダーみたいな…」
ペラ、ペラ、
潮「ぜ、全部鎮守府の艦娘さん達との個別ツーショット写真だ…多分日替わりでめくって替えてるんだ…」
なお、ツーショット写真の中で雲龍蒼龍、飛龍は…獲物を狙う狩人の眼だったという想いは胸に閉まった潮だった。
潮「えーと、洗濯物はタンスの中に…」
チラッ
潮「あ、あれは…!」
潮の眼に飛び込んできたのはベッドに乱雑に置かれた『作業用ツナギとランシャツ、ブリーフ』だった。
潮「そ、そんな…今一番欲しいものが目の前にあるなんて(キラキラ!)」
潮は灯りに群がる虫のようにベッドに向かい、ツナギを手に取る。
潮「まだちょっと暖かい…さっきまで着ていたのかな…」
クンクン
潮「スーッ❤️ハーッ❤️…これが翔太君の…オトコノコの…香り…」
クンクンクンクン❤️スーッ❤️ハーッ❤️スーッ❤️ハーッ❤️
潮「ああ///駄目なのに…早く戻らないといけないのに///と、止まらない///❤️もっと❤️もっと❤️」
潮「翔太君のランシャツ…」
パクッ❤️ムグムグ❤️
潮(き、機械油と汗の匂いと塩味が効いてます❤️この翔太君塩で❤️おむすび作って食べたいなあ❤️)
潮<❤️><❤️>「後は…メインディッシュ❤️❤️翔太君のおぱんちゅ❤️いっただきまー」
ガシッ!
雲?「そこまでよ、この匂いフェチの変態巨乳ショタコン」
潮「ふえ!?あ、貴女は!」
ーーー執務室
翔太「すみません、お風呂いただきます」
提督「おう、ごゆっくり~♪」
叢雲「ちゃんと肩まで浸かって100数えなさいよ?」
提督(叢雲かあちゃん(笑)
叢雲(考えてる事丸わかりだから夜にこの馬鹿シバくわ(怒)
翔太「はーい」ヽ( ・∀・)ノ
パタン!
提督「さて次の書類はと…」
叢雲「…最近はほんのちょっととはいえアンタの仕事が早いから、まだ楽ね」
提督「ようやっと運営が軌道に乗り始めたんだ。それに多少なりとも翔太の前では格好がつかないと男として立つ瀬がねーからな」
叢雲「アンタにも男としての最低限のプライド位はあるのね」
提督「失敬な(笑)」
コンコン
提督「入れ」
カチャ、キイイ…
那珂「あの~……」
提督「?どうした?ドアから顔だけ出して?さっさと中に入って報告しろ」
那珂「それが……その…」
叢雲「何よ?何かトラブル?」
那珂「うん……トラブルはトラブルなんだけど…(汗)」
提督「?訳が解らんからさっさと中に入って報告しろ」
那珂「う、うん……わかった」
ガチャ!ゾロゾロゾロゾロ………
蒼龍「こんにちは!」
飛龍「お邪魔します!」
夕雲「失礼いたします」
暁「ご機嫌ようなのです」
長良「司令官!お疲れ様!」
一同『鎮守府の抜き打ちチェックに来ました!』
提督&叢雲「「エエエエエ!」」
提督「ぬ、抜き打ちって事は…」
叢雲「まさか…姉護島所属?」
一同『そうでーす!』
提督「ええ…聞いてないんだけど」
長良「?言ったら抜き打ちになりませんよ?」
提督「そらそうだけど!」
叢雲「……一つ聞いていい?姉護島の提督はこの事知ってるの?」
蒼龍「え?知らないよ?私達が自主的にやろう!って決めたから来たんだけど?」
暁「ところで翔太はどこかしら?」
夕雲「さっき工廠に行ったら居なかったのですが?」
提督「え?ああ、今事情があって入浴中で…」
飛龍「そうなの?じゃあついでに私達も一緒に…」
提督&叢雲「「ハア!?」」
蒼龍「翔太と洗いっこしよう♪」
夕雲「久しぶりに翔ちゃんの背中を洗ってあげなきゃ♪」
長良「潮風と汗でベタベタするし、早く身体洗いたいな!」
暁「一人前のレディは弟のお世話もできるわ!」
提督「待って、待って、ステイ!」
叢雲「そそそそそそそ///そんな///は、破廉恥な事///認める訳ないでしょうが!」
提督「翔太のかわりに俺…」
叢雲「バーンナック○!」
バキッ!
提督「がぶっ!」
叢雲「いい?ここはアンタ達の鎮守府じゃないし、翔太は今ウチの所属なの!勝手な行動はやめてくれる!?」
飛龍<●><●>「へぇ~、私達が誰だか解ってて言ってる?いざとなれば力ずくだろうと適当な理由つけてこの鎮守府を潰そうと自由自在なんだけど?」
叢雲<●><●>「例えトップ3だろうと勝手な真似されちゃあ私達の面子に関わるのよ、わかる?」
ゴゴゴゴゴゴ……
提督(すげえ、あの『姉護島の三鬼龍』の1人を相手に一歩も引いてねぇ…)
叢雲<●><●>「それに今ここを潰そうものなら翔太はかなり落ち込むだろうし、その原因があんた達だと知ったら…『お姉ちゃん達なんか嫌い!』って言われるかもよ?(ニヤニヤ)」
飛龍「クッ!卑怯な!」
蒼龍「鬼!悪魔!ツルペタ!」
叢雲「それなりにあるわよおっぱいお化けツインズ!そこの自称レディ(笑)よりはまだあるわよ!」
暁「お子様おっぱい言うな!」
提督(;-ω-)ノ「待て待て、女の子が大声でおっぱいおっぱいと連呼するんじゃありません、翔太に聞こえちゃうからやめなさい」
長良「え!?近くにいるの!?」
提督(やべ!)
叢雲(この馬鹿!後で極限流空○フルコースの刑よ!)
長良<●><●>「ねぇ…翔太はどこ?もう翔太分が不足しきってて限界なの」
夕雲<●><●>「もう翔ちゃんグッズ(盗撮写真やすり替えた翔太の服や箸など)だけじゃ足りないの…抱っこしたりちゅーしてたり、添い寝したりしないと耐えられないの」
暁<●><●>「暁が一人前のレディになるには一人前の紳士が必要なのよ、そしてそれは翔太しか居ないの」
蒼龍<●><●>「ねぇ…」
飛龍<●><●>「翔太は…」
一同<○><○>『どこ?』
叢雲(マズイ!啖呵きったとはいえ、レベルも数も違いすぎる!このままじゃ無理やり翔太が連れてかれちゃう!)
提督「………ちょっといいかい?」
飛龍<○><○>「何?用は手短にね?」
提督「……アンタらはなんでそんなに翔太にこだわるんだ?何か特別な理由があるのかい?」
蒼龍「貴方に関係ある?」
提督「まがりなりにもここの頭は俺だ、俺には部下をきちんと理解している必要と義務がある。本来ならもう少し後で翔太から聞こうと思っていたが、当事者がいるなら手っ取り早く聞いておきたいと思ってね」
提督「君らの翔太へのこだわりぶりは誰が見たって普通よりは上だ、それを悪いとは言わないが、せめて理由を教えてくれ」
蒼龍「……いいですよ、教えてあげます」
飛龍「ちょっと蒼龍!?」
蒼龍「私達と翔太がどれほど深く繋がり合っているか、ここではっきり教えておいた方が後々楽ですしね」
蒼龍「翔太は……私達、そして姉護島に所属する艦娘全てにとって……『光』なの」
提督「光?」
飛龍「…そう、光。あまりベラベラ喋りたくない昔話を聞いてもらおうかな?」
パート4完、パート5に続く
ご覧いただきありがとうございました!
また入力が怪しいためパート5に移動しますので、よろしければまたお付き合い願います?
このシリーズ今全部読んで
大好きになりました!!
忙しいと思いますが更新待ってます!
この鎮守府ムッツリスケベ多スギィ!(テンプレ)
熟女提督まで狙ってくるとか、ショタは人類の宝だってハッキリわかんだね!
次回も楽しみに待ってます!
……。
…モシモシ、ポリスメーン?(通報)
1・2氏、ご覧いただきありがとうございます!
ゆっくり更新ですが、気長にお待ち下さい。
若い頃のサブちゃんかっこいいよね。
それはともかく、ヤバイ艦娘しか居ないw
4氏、ご覧いただきありがとうございます!
暴れん坊将軍は良く見ていたので…
ヤバい艦娘はまだまだ出てきますので、よろしければお付き合い願います!
初めまして。読ませて、大笑いさせていただいております。
あのとき海から覗いていたのは三馬鹿龍+長女たちだったのですね…。
追い返されてしまったけど、間宮さんや香取さんとのだだ甘おねショタも見てみたかったです…
6氏、ご覧いただきありがとうございます!
さあて、果たして間宮さん達は諦めきれますかね?(笑)あの人達の事ですからまた何か企むでしょう!それまではよろしければゆっくりお待ち下さい!
オッケェーイ!(赤帽子を投げ捨てる)
このssにはSNK関連も出てくるのか…(震え声)
…いいね!
8氏、ご覧いただきありがとうございます!
ちょうど世代なもので…(年がバレる!)
ゆっくり更新ですので、気長にお待ち下さい!改めて、ご覧いただきありがとうございました!
続き超気になるww
10氏、ご覧いただきありがとうございます!
パート5は只今公開中です。よろしければおつきあい願います!