提督「俺の鎮守府はイケメンだらけ」木曾「パート3だ」
パート2からの続きです、よろしければお付き合い願います。
マスターの喫茶店
モブA「はあ~、また木曾君に会えないかな~?」
モブB「いやいや、ここの遭遇率が高いからって、そう何度も会える訳が…」
カランカラン!イラッシャイマセー!
モブA「やった♪木曾君と天龍さんだ」
モブB「はあ~❤️天さん❤️(ファン内での天龍の呼び名)今日も凛々しいなあ~❤️」
モブA「またマスターの前に座ってる。ああ~、マスターに変わってほし~い!」
モブB「あんたじゃ二人との話に夢中で他の客ほったらかしにするから無理よ」
モブA「そ、そんな事ないもん!」
モブB「それにしても…今日はやけに真剣な顔つきでマスターと話してるわね」
モブA「きっと長居してるのにコーヒー一杯で粘るモンスター客が来てないかチェックしに来たのよ!」
モブB「そんな訳ないでしょ、常識的に考えて…でも、間違いなく真面目な話よ」
モブA・B「はあ~❤️カッコいい❤️」
ーーーんで、当人達はというと…
マスター(; ゚д゚)「あ、あの…二人とも?」
木曾<●>「マスター、アンタは提督と昔からの縁なんだよな?」
マスター(; ゚д゚)ビクビク「あ、ああ、そうだよ」
天龍<●>「なら、『ヴィーナ』って奴の事も知ってるよな?」
マスター((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル「は、はひ…知って、ます…」
天龍・木曾<●>×2「「なら、言いたい事は解ってくれるよな?」」
マスター((( ;゚Д゚)))「は、はひ…全てお話させていただきます…」
マスター(; ゚Д゚)(一美のバカー!艦娘が来る度ヤベー目でヴィーナに関して質問攻めにされるー!)
……とばっちりを喰らったマスターなのであったW(笑)
マスター(# ゚Д゚)「何笑ってんだナレーター!草生やすんじゃねー!」
晶提督の来訪からしばらく後…
憲兵詰所・郵送物保管庫
提督「入るぞー。皆、お疲れ様。どら焼きもらったから、休憩がてら食べよう!」
憲兵♀「ありがとうございます!では、さっそくお茶をご用意致します!」
憲兵隊長「ありがとうございます。いつもすみません、提督」
提督「ハハハハ、なぁに、艦娘の皆の穏やかな暮らしを守ってくれてるんだ、逆に、そんな君らに対してこんなささやかなお返ししかできないのがいささか心苦しいよ」
憲兵隊長「そのような事は…」
提督「ま、それはそれとして、今日のブツはどんな具合だい?」
憲兵隊長「DVDの売れ行きが好調な為か、那智さん宛て、特に酒類が多いですね」
提督「そうか。那智から『酒類でビールとかを箱とかケースで大量に送ってきた場合は送り主だけチェックして食堂に寄付していただくように』と伝言を頼まれたから、そういった物は食堂に送ってくれ」
憲兵隊長「了解しました、休憩が終わったらさっそく運んでおきます」
提督「頼むよ。しかし、酒の良し悪しはさっぱりわからないよ」
憲兵隊長「あまりお酒は嗜まれないのですか?」
提督「生憎子ども舌でね。チューハイ位なら飲むけど、ビールとかは飲めなくはないが、苦手だよ」
憲兵隊長「まぁ、何年経っても苦手な人は苦手ですから、あまりお気になさらなくても良いのでは?」
提督「そうだね…ん?こっちの箱は?」
憲兵隊長「ああ、艦娘の皆さんが注文された品ですよ。確かハロウィン用の衣装だとか」
提督「ハロウィン?ああ、大本営から指示が来てたアレか。でも、こんなにあったか?」
憲兵♀「大本営からの指示があった娘以外の娘も『仮装してみたい!』という事で注文したそうであります」
提督「ふーん。まぁ、支障が無きゃいいけどね。俺には縁のないイベントさ」
憲兵隊長&憲兵♀(またこの人はそういうフラグを立てるんだから…)
ハロウィン当日、執務室
提督「さーて、今日も一日…って、何だ?このお菓子の山は?」
大淀(今日の秘書艦)「今日はハロウィンという事で提督のところに皆がイタズラかお菓子かを聞きに来ますので、よろしくお願いしますね」
提督「ええ!?聞いてないよ!」
大淀「ダチョウ倶楽部ですか?懐かしいネタですね」
提督(;´Д`)「よい子にゃわかんねーよ…」
…1時間後
大淀「では、私は用事で席をはずしますから、後をお願いしますね」
提督「はいよ、いってら~」
カチャ!バタン
提督「さーて、そろそろくるかな?」
カチャ!
松風「やぁ、お邪魔するよ司令官」
提督「邪魔するなら帰れ…って、何だ?帽子はいつもので、タキシードにマントに牙?しかも顎に赤い筋がついてる。ははーん、解った、ヴァンパイアの仮装だな?」
松風「その通り、僕にふさわしい仮装だとは思わないか?」
提督「いやぁ、良く似合うじゃないか」
松風「ハハハハ、ありがとう。司令官にそう言ってもらえると嬉しいよ」
松風「じゃあ司令官…『トリックオアトリート?』お菓子をくれなきゃ、イタズラしちゃうぞ?」
提督「おお、怖い怖い。イタズラは勘弁してくれ、ほら、お菓子だ」
松風「ありがとう、司令官。うーん、でもあんまり怖がってくれないね」
提督(;´Д`)「無茶言うなよ…どうやって怖がれって言うんだよ?て言うか、脅かすイベントじゃねーよ」
松風(・ε・` )「ちぇー、つまんないの」
松風( ̄ー+ ̄)(そうだ♪)
松風「ねぇ、司令官…」
提督「どうした?」
スタスタ…
松風「今の僕は、ヴァンパイア。吸血鬼だ」
提督「そうだな…って何でこっちに来る?」
ギシッ!
提督「ちょ///おま///(しまった!椅子にまたがられて、逃げられない!)」
松風「おや?逃げなかったのかい?」
提督「に、逃げるも何もいきなり何をしてるんだ!?」
松風「司令官…」
提督「よ、よせ///顔を近づけるな///」
松風「問題、吸血鬼が好きなもの、なーんだ?」
提督「ひゃあ///み、耳元で///囁くな///」
松風「司令官、答えて?」
提督「わ、解ったよ、血、血だろ?」
松風「正解だ。だからね…」
カプッ❤️
提督「ひゃあ///ば、馬鹿!な、何首筋に口づけして///」
チュウ❤️ハムハム❤️
提督「や、やだ///歯を立てて///甘噛み///するなあ///」
松風「プア!フフフフ、ごちそうさま」
提督「ま、松風///なんで///」
松風「お菓子かイタズラ、どちらがいい?って聞かれたら、僕はイタズラを選ぶのさ。イタズラしちゃったから、残念だけど、お菓子はもらえないね。誰かにあげるか、司令官が僕の分を食べてよ。じゃあね♪」
スタスタ…ガチャ、バタン
提督「はあ///はあ///」
提督(完全にやられた…)
スタスタ…
松風(フフフフ…可愛かったよ、司令官♪)
提督(執務中)「………」
ガチャ
初月「入るぞ」
提督「おう、って初月、それは…」
初月(^・ェ・^)(黒いけもの耳に尻尾)「すまない、まだ仕事中だったか」
提督「いや、大丈夫だ。しかし、初月がこういう催しに乗るなんて珍しいな」
初月「僕はあまり気が向かなかったんだが、姉さん達に『見せてこい』と言われて…どうだ?」
提督( ^∀^)「何とも可愛らしいワーウルフだな、いや、狼というより、黒柴犬て感じかな?あははははは!」
初月(#^・ェ・^)カッチーン!
ズゴゴゴゴゴゴ…
初月「おい…」
提督( ^∀^)「アハハハハハ…ん?」
初月<〇><〇>「誰が犬だって?」
提督(;゚∇゚)「あ、あの…初月…さん?」
初月「ワーウルフの僕を怒らせたらどうなるか…」
初月<●><●>「教えてやる!」
ガブッ!
提督Σ(; ゚Д゚)「ギャアアアアアア!いだだだだだだだだだだだだだだ!や、やめ!やめ!手を噛むな!」
初月「ウウウウウウウウ…」
ガブガブ!
提督(; ゚д゚)「痛い痛い痛い!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいいいいい!」
パッ!
初月「ふぅ、全く…」
ペロペロ…
提督「ちょ!な///何いきなり噛んだとこ舐めてるんだよ!」
初月「…ちょっとやり過ぎた。でもお前が悪いんだからな」
提督「わ、悪かったよ」
初月「解ればいい、じゃあ、仕事に励んでくれ。お菓子はもらっていくぞ」
スタスタ…バタン
提督「あー、痛かったー!」
提督(ちょっとからかいが過ぎたかな?)
ーーー因みに、犬が噛んだ後舐めるのは『自分のいう事を聞かないと、もっと酷い目に会うぞ?』という警告だという。
初月(…しょっぱかったな)
ガチャ!
武蔵「入るぞ、相棒」
提督「おぅ、って何だ?いつもより身体全体にサラシ巻いて?ははーん、解った!ミイラだな?」
武蔵「察しがいいな。そうだ、今の私はミイラ女だ」
提督( ゚Д゚)「まさかお前まで参加するとは思わなかったな」
武蔵「ハハハハ、催しは人数が多いほど楽しいものだ。清霜も楽しそうに私と同じ格好をしてたぞ」
提督( ^∀^)「清霜らしいや、アハハハハハハ!」
武蔵「さてと、では早速イタズラといこうか」
提督(; ゚д゚)「お菓子かイタズラかの選択肢は無いんですか!?」
武蔵(^ー^)ニッコリ!「そんなものはない」
提督Σ( ̄ロ ̄lll)「やだ、スッゴいニコニコ顔!」
武蔵(^)(^)「相棒…」
提督(; ゚д゚)「やめろ手をワキワキさせながら近寄るな!」
武蔵「つれない事を言うなよ…」
武蔵<〇><〇>「無理やりモノにしたくなるじゃないか?(ニヤリ)」
提督(; ゚д゚)!!「いやああああああ!ちくまああああ!じゃなかった!誰かあああああああ!」
武蔵「フフフフ…」
ガシッ!
提督( ̄0 ̄;!(しまった!捕まった!)
武蔵「さあて、どんな(性的)イタズラをしてやろうか?」
提督「ま、待って、嫌だ、嫌だよ…こんな…」
武蔵「フフ…さて、いただき…」
ガチャ!
憲兵隊長「提督、警備の件でお話が…」
憲兵隊長Σ(; ゚д゚)「って何やってんだー!」
ーーーその後、武蔵は憲兵に連れて行かれたとさ、めでたしめでたし(笑)
憲兵隊長(# ゜Д゜)「さっさと歩け!」
武蔵(*`Д´)ノ!!!「私はお菓子かイタズラかで、イタズラを選択しただけだ!それのどこが悪い!」
憲兵♀・・・(;´Д`)「選択権はあげる方にあるのでありますが…」
武蔵(# ゜Д゜)「私は諦めないぞー!」
大和( TДT)「お願いだから懲りて…」
提督「な、何とか…助かった…」
ガチャ!
??×2「「トリック・オア・トリート!!」」
提督「ん?今度は鎧を着た騎士…」
提督(; ゚д゚)「ってギャアアアアアア!首がないーーーーーー!」
ガシャ!ガシャ!ガシャ!
提督「やめろ!近寄るな…ってあれ?何か胴体と手足の長さが不恰好だな?」
提督(゜▽゜*)「あ!解った!デュラハンか!んでその声は天龍と木曾か!」
天龍「当たり!」
木曾「流石に声で解ってくれたか」
提督「って言うか、どうやって前を見て…ああ、鎧の隙間に除き穴があるのか!スゲー!鎧も金属製の本格的な奴じゃないか、どうしたんだこれ?」
天龍&木曾「「明石と夕張に…」」
提督(^ω^#)「後であのアホ2人呼んでこい、勝手に資材使って作りやがったな!」
天龍「まぁまぁ、資材だってそんなに使ってねーし、せっかくのイベントなんだ、固い事言うなよ?」
提督(# ゜Д゜)「俺に黙って作った事が問題なの!バレたら監督責任で俺がお淀さんに怒られるの!」
木曾(; ゚д゚)「そ、それは問題だな…」
天龍「ま、まぁ、バレなきゃあ…」
??「バレなきゃ…何ですって?」
三人「「「ん?」」」
大淀(^ー^)「何やら面白い話をしていらっしゃいましたね?皆さん?」
三人(; ゚д゚)「「「あ!」」」
大淀<〇><〇>「さて、あのバカ2人も呼んで『話し合い』と逝きましょうか?」
提督/(^o^)\(オワタ)
天龍/(^o^)\(なんてこったい)
木曾/(^o^)\(グッバイ、俺の命…)
ーーーその後、5人は何とか大淀を数の力で宥め、提督が居酒屋で大淀にボトルをプレゼントする事で手打ちになったそうな。
提督(;つД`)(俺だけ損じゃん…)
11月・月末の朝、執務室
提督「う~、さぶい~~!」
古鷹(本日の秘書艦)「急に冷え込みましたからね~」
提督「ああ~早く暖房が効いて欲しいぜ」
古鷹「今つけたばかりですから、ちょっと待ってて下さいね。なんなら、温まるようにお茶をご用意しますよ?」
提督「ああ~いいねえ~、悪いけど仕事始める前に頼むよ」
古鷹「はい、畏まりました♪」
提督「…それにしてもさ」
古鷹「はい?」
提督「君ら、年間通して半袖やらミニスカートやらで大丈夫なの?体調悪くならないの?なんなら制服の下に防寒用のジャージ着用を許可するけど?」
古鷹「私達は解体されない限りは暑さも寒さもかなり軽減されますから…でも、特型の皆は似合いそうですねその格好…」
提督「叢雲はともかく、他はまんま田舎の学校の中学生だもんな」
古鷹「じゃあ、私達が生徒で、提督が先生ですね♪」
提督( ^∀^)「アハハハハハハ!俺が先生か。まぁ、将来的に先生になるのもいいかもな」
古鷹「将来的に?ですか?」
提督「まぁ、いつまでも提督やってる訳にはいかないからな。いずれどこかで誰かにバトンタッチをしなきゃならないって考えたら、いろいろな考えが浮かぶよ」
古鷹「ちなみに…それはまだ先ですよね?」
提督「そりゃそうさ。こちとらまだまだ若手だ、何年先になるかわかんないよ」
古鷹「そうですか…(ホッ…)」
提督「ん?どうした、古鷹?」
古鷹「い、いえ、なんでもありません!」
ジリリリリリン!ジリリリリリン!
提督「お、電話だ」
ガチャ!
提督「いらっしゃいませこんにちは!マイクに向かってご注文をどうぞ!」
摩耶(今日の電話番)『えーっと、テリヤキバーガーセットのコーラにポテト…って馬鹿野郎!何言わせんだよ!』
提督「あははははは!わりーわりー、んでどうした?」
摩耶『お前の姉貴から電話だぞ』
提督「晶姉さん?なんだろう?代わってくれ」
摩耶『あいよ』
プツン!
提督「もしもし、晶姉さん?」
晶『やあ、一美。しばらくぶりだね』
提督「いきなり何だよ?しかも鎮守府に連絡って…」
晶『だって一美ときたら、ケータイにかけると出てくれないじゃないか』
提督「いろいろ忙しいんだよ。それより早く用件を話してくれ」
晶┐(´д`)┌『やれやれ、相変わらずだな』
晶『まぁいいさ。ところで今日のニュースは見たかい?』
提督( -_・)?「ニュース?いや?見てないけど」
晶『ならちょうどいい、テレビでイヌ・エイチ・ケーをつけてみたまえ。面白いものが見られるぞ』
提督「面白いもの?おい、古鷹!悪いけどテレビつけてくれ!イヌ・エイチ・ケーだ」
古鷹「はい!」
ピッ!ピッ!
字幕『ロシアの白い妖精・独占インタビュー』
ナレーター『ロシアバレエの殿堂、ボリショイ劇場で活躍する若きバレリーナ…』
古鷹「わあ!綺麗なバレリーナさんですね!」
提督( ;゚;3;゚;)∠※。.:*:・'°☆ブーッ!(お茶吹いた)
古鷹「きゃあ!だ、大丈夫ですか!?」
提督「ゲホッ!ゴホッ!ゴホッ!だ、大丈夫…って、あ、あれは!?何で!?」
古鷹「?」
ナレーター『今回はロシアバレエの古典的名作『白鳥の湖』公演の為来日されたトップバレリーナ、『アルヴィナ・ミハイロヴナ・ジジチェンコ』さんにお話を伺います。アルヴィナさん、よろしくお願いいたします』
アルヴィナ『よろしくお願いします』
ナレーター『日本語がお上手ですね』
アルヴィナ『ありがとうございます』
提督(; ゚д゚)「何でヴィーナが!?」
古鷹「え!あれが皆の間で噂になってるヴィーナさんですか?すごい美人さんじゃないですか!?」
提督(; ゚д゚)「いや、俺もびっくりしたよ。最後に会った時は丸々してた印象しかなかったからな…」
古鷹(あんな綺麗な人…提督のお姉さんも綺麗な人だったけど、それとはまた違う)
古鷹(白に近い金髪に青い眼、肌も透き通るような白さ。まるで雪の妖精さんみたい…)
晶『一美、見たかい?』
提督(; ゚Д゚)「一瞬で眠気が覚めたわ!」
晶『ちなみにもう日本にいて、公演に向けての最終調整に入ったそうだよ』
提督「何それ聞いてない!?」
晶┐(´д`)┌『僕と小まめに連絡を取ってれば慌てる事なんてなかったんだ…それを無視したからだろ?」
提督「て言うか、公演いつだよ!」
晶『最初の公演は今日だよ』
提督「何だよ…予定開けて見に行きたかったな」
晶『悪いがどの日にちもチケットは完売だ、後はダフ屋で買うしかないぞ?』
提督(# ゜Д゜)「チキショー!」
晶『それじゃ、僕はこれから公演を見に行ってくる。土産話を期待していたまえ、じゃ』
プツン!ツー、ツー、
提督「あ!ちょ!…切れちゃったよ」
宝浜鎮守府・執務室
晶「フフフフ…」
熊野「あら、随分と嬉しそうですわね?」
晶「ああ、久しぶりに友人と会うのでね」
熊野「…男性ですの?」
晶「いや、女性だよ」
熊野「ならば安心ですわ。提督…いえ、お姉さまに男性なんて要りませんわ」
晶「そ、そうかな…?」
熊野「もちろんですわ!お姉さまのような気高く、美しい方が醜い男なんかと…(クドクド…)」
晶(;´Д`)(手っ取り早く言う事を聞かせる為に好感度を上げすぎたな。今では鎮守府の皆が皆、この有り様だ。参ったな。)
ーーー乙子前鎮守府
お昼・食堂
古鷹「へー、じゃあヴィーナさんは…」
提督「元・ウチのお隣さんでな、赤ん坊の頃から9歳まで両親と日本にいて、10歳の時にロシアに帰ったんだ」
古鷹「昔はどんな人だったんですか?」
提督「俺と姉さん以外にはかなりの引っ込み思案だったな」
加古「提督~隣いいかい?」
提督「おぅ、いいぞ」
加古「なになに?何の話?」
提督「ああ、俺の昔馴染みの話だよ」
加古(ー_ー)「ふーん」
提督「聞いといて、ふーんは無いだろふーんて」
加古「だって昔は昔だよ。提督は今を見てりゃいいのさ」
提督「そうは言ってもかなり久しぶりに見たから懐かしさが込み上げてな。あの引っ込み思案なクセに好奇心旺盛だったチビッ子が…」
加古「そんなに旺盛だったの?」
提督( ^∀^)「俺や姉さんがやってる事を何でもやりたがる子だったなあ~。いつも後ろからちょこちょこついてきて、可愛いかったな~」
古鷹&加古(-_-#)(-_-#)「「ふーん」」
提督「何なんだよ二人して!?」
大淀(この朴念仁…)
古鷹(私だって…可愛いって言われたいです!)
加古(何だろう?胸がムカムカする…)
夕方・鎮守府港、堤防
ミャア!ミャア!
ザザーン…ザザーン…
提督(釣り中)「……」
木曾「こんな堤防の端っこでサボリか?」
提督「…今日の分は終わらせたし、急ぎの用もないんだ。たまにはいいだろ?」
木曾「その割には大淀が血眼になって探してたぞ?『提督の大馬鹿者はどこだー!』って叫んでたが、何やらかしたんだ?」
提督「…やっぱ書類を漢文にしたのは不味かったかな?」
木曾「何やってるんだよ…」
提督( ´∀`)「ま、大淀に渡した書類はダミーで、本来の書類は大淀に渡す前に本部に出してあるから心配ないんだけどね!アハハハハハハハハ!」
木曾(Д`)「いい趣味してるぜ…隣、座るぞ」
提督「おぅ、いいぞ」
木曾「よいしょ、っと。んで、どうした?」
提督「…どうした?って、何がだよ?」
木曾「とぼけんな、お前がここにくる時は大抵悩み事がある時だ」
提督(*´・д・)「別に…何でもねーよ」
木曾「そんな顔して何でもないなんて言われても、説得力の欠片もないぜ?」
提督「………」
木曾「黙りか。なら」
ギュッ!
提督「な、何いきなり肩を抱いて…」
木曾「俺じゃ…駄目か?」
提督「え?」
木曾「俺じゃ、お前の支えになってやれないのか?」
提督「木曾…お前…」
木曾「俺はお前の支えになりたい。どんな時でもお前を守れる存在でありたい、だから…」
提督「…ありがとうな。でも、自分で何とかしなきゃならない問題だから…」
木曾「相変わらず、自分の事に関しては意地っ張りだな。俺達の事はコール&レスポンスなクセに」
提督「男には色々あるのさ」
木曾「フフ、そんなところが、お前の可愛らしいところだ」
提督Σ( ゚Д゚)「か///かわ!?///」
木曾「言いたくないなら今はいい。だがな」
提督「?」
木曾「もし、お前が駄目になる寸前だと判断したら、俺は迷わないぞ。いいな?」
提督「ああ、そん時ゃ頼むよ」
木曾「ああ、頼まれた」
提督(流石ウチの雷巡のトップにして、最初の軽巡だ。俺を良く解ってる)
提督(でも…言えないよな…年末、実家に帰りたくない、なんてさ…)
木曾「おい、引いてるぞ!」
提督「嘘!?なんだこりゃ!デカいぞ!?かなり重い!」
木曾「頑張れ!」
提督「うおりゃあああああ!上がれええええええええええ!」
バシャッ!
イ級「キー!キー!(おい、ゴルア!!離せ!離せ!)」
提督「……」
木曾「……」
提督「て…」
イ級「キー!キー!(早く離せ!馬鹿野郎!)」
提督(;´゚д゚`)「敵襲ううううううううううううううう!」
木曾「馬鹿!何やってんだ!さっさと竿を離せ!」
提督(;´Д`)「だってこの竿高いんだぜ!?」
木曾(# ゜Д゜;)「なら釣糸切れ!ああ!もお!誰かー!」
ーーーその後、無事イ級は見回りをしていた駆逐隊に撃破され、辺りに他の敵が居ない事からはぐれイ級と判断された。
提督(;´Д`)(悩んでた事がぶっ飛んじまった…)
提督(さて、今までの中で『出るべきじゃないの?と思われてるわりに一度も出ていない』娘がいる。そう、Z1ことレーベだ)
提督(決して忘れてた訳でも、ウチにいない訳でもない。ちゃんとウチに所属している)
提督(だが…着任してからしばらく経ったある日の事だった)
ーーー執務室
提督「おーい、この書類終わったからまとめて送っといて」
松風「解ったよ」
提督(´∀`)「ふぅ、これで何とかメドはついたな」
松風「お疲れ様。もうすぐお昼だからそろそろ食堂に行こう」
提督「おっ、そうだな」
松風「今日はカレーかな?」
提督「今日は水曜だから、まだ先だろ」
松風「ああ、待ち遠しいなあ~!」
提督「二階級特進カレー(比叡の手作りカレーの別名)ならいつ食べてもいいぞ?」
松風「ごめんなさい、無理」
提督「ソッコー答えたよ、この娘は…」
松風「じゃあ司令官はどうなのさ?」
提督「そもそも作らせないから産廃が出る事がない!」
松風(;´゚д゚`)「そっちの言い方の方がひどくないかい!?」
提督「まぁまぁ。んな事よりメシメシっと!」
松風┐(´д`)┌「全く…」
ーーー食堂
ワイワイガヤガヤ!
提督「アジフライ定食か…悪くないな」
松風「木曾さんの真似かい?あんまり似てないよ?」
提督(*´・д・)「真似じゃねーよ」
松風「あ、テレビの近くが開いてる!たまにはテレビ見ながら食べようよ」
提督「あんまりお行儀良くは無いが、たまにはいいか」
松風「やった♪さーて、何やって」
?????「あら、Admirlじゃない」
提督「ん?なんだ暁か」
?????「誰がデカい暁よ!」
提督「冗談だよ、ビスマル子ちゃん」
ビスマルク「ちゃんと名前を言いなさいよ!」
松風「今日も今日とて、弄られる、マル子であった。後半へ続く」
ビスマルク(# ゜Д゜)「何、キートン山田風に言ってんのよ!」
提督&松風( ^∀^)>( ^∀^)>「「あはははははは!ごめんごめん!」」
ビスマルク「そんなチャー研風に謝られても腹たつだけよ!?」
提督「いやぁ~ビスマルクも大分日本に馴染んできたね~♪」
松風「普通の人ならチャー研なんて解らないよ」
ビスマルク(;´゚д゚`)「あんた達が変な事から真っ先に教えたからでしょ!?そのせいであちこちで散々恥かいたのよ!!」
提督(; ・`д・´)「これもみんな、ジュラル星人の仕業に違いない!」
ビスマルク(^ω^#)「いい加減にしないと、ボルガ博士みたいに頭に爆弾くくりつけて木っ端微塵にするわよ?」
提督&松風「「さーせんした!」」
ビスマルク「はあ…ところでレーベを見なかった?見てないんだけど?」
提督「そういや、マックスも見ないな?」
松風「いるじゃないか」
提督&ビスマルク「「え?どこ?」」
松風「そこ(テレビを指さし)」
提督&ビスマルク「「ん?(チラッ)」」
マックス『という訳でこの生放送の新番組に私達二人が参加する事になりました』
レーベ『よろしくお願いします!』
提督&ビスマルク(;´゚д゚`)「「ええーーー!何やってんのあの二人!?」」
松風「おや?知らなかったのかい司令官?」
ビスマルク(# ゜Д゜)「ちょっとAdmirl!?どういう事か説明を要求するわ!」
ギュウウウウウ!
提督(;´゚д゚`)「グギギギギ!待て待て!首をしめるな!俺は知らないよ!?そもそもあの二人はまだメディア露出させるはずじゃないぞ!」
ビスマルク(# ゜Д゜)「嘘つくんじゃないわよ!貴方が許可しなきゃあんな事出来やしないでしょ!?」
ガックンガックン!
提督( ;゚;ж;゚;)「ウプッ!ちょ!揺らすな!」
松風「ビスマルクさん、落ち着いて」
ビスマルク(# ゜Д゜)「落ち着いてられないわよ!何でこの私を差し置いてあの二人が先行デビューなの!?納得いかないわ!」
提督(;´゚д゚`)「いや怒ってんのそっちーーー!?」
松風「ビスマルクさん、司令官の様子から見るに、本当に知らないみたいだよ」
提督「誓って言うけど、マジでしらないぞ!?」
ビスマルク(-_-#)「本当でしょうね?」
提督「マジで知らないよ…っつーか、誰がそんな許可を…」
レーベ『ところでマックス、僕もマックスもテレビは初めてだけど、具体的には何をやるの?』
マックス『私も秋雲から要請があったから来ただけなんだけど…』
提督(^ω^#)「あのアホ雲…」
ビスマルク「何かあの二人も状況が飲み込めてないようね」
レーベ『え?秋雲とTV電話で連絡がつながってる?』
スタッフ『こちらです』
秋雲『ヤッホー!二人とも、元気ー?」
レーベ『秋雲!?何やってるの?』
マックス『落ち着きなさい、ドイツ軍人は狼狽えないものよ』
秋雲『さて、時間がないからチャッチャと説明するよ』
秋雲『今二人がいるのは東京駅だよね?』
レーベ『うん』
秋雲『その東京駅から鎮守府に帰るために、貴女達には…』
提督「何か秋雲の後ろにヒゲでデブのメガネディレクターがいるんだが…」
ビスマルク「奇遇ね、私にも見えるわよ」
秋雲『双六をして、出た目の場所に行ってもらい、最終的に鎮守府のある『乙子前駅』まで行ってもらいまーす!」
提督(白目)
レーベ&マックス(;´゚д゚`)(;´゚д゚`)『『ええーーー!?』』
秋雲『ちなみに、終わる迄はずっと続くよ!』
レーベ&マックス(;´゚д゚`)(;´゚д゚`)『『えええええええええええ!?』』
ーーーーーー
提督(それ以来、レーベとマックスは双六をやる度に鎮守府から離れたり、戻って来たかと思えば通りすぎたりを繰り返している)
提督(秋雲は後で長門の部屋に『お好みで楽しんで下さい♪』と張り紙して放置した。後は知らん)
提督(そして現在…)
ーーー食堂
レーベ『だから僕が振るって言ったじゃないか!駄目人間!』
マックス『仕方ないでしょ!?』
ディレクター『あはははははは!どうしようかこれ?』
ーーー
提督「まだあの二人帰ってこれないのかな?」
松風「こんなところに着任したばかりに…」
ビスマルク「何やってんのよ、あの二人は…」
レーベとマックスはすっかりテレビ慣れし、お昼の茶の間の風物詩となっていた。
ディレクター『あはははははは!次は札幌だって!』
レーベ『鎮守府から何百キロも離れてるよ
!?』
マックス『いつになったら帰れるのかしら?』
二人の道は、まだまだ長い。
提督(俺はたまにプラモデルを作るのが好きだ。ガンプラから車、飛行機までジャンルは問わない。そして今回は…)
ーーー工廠
提督「んん~と、このパーツは、と」
日向「いいか、瑞雲を作る時は『美しくなれ、美しくなれ』と心を込めて作るんだ」
ーーー提督(今日は非番だが、明石に頼みこんで工廠の片隅に作らせた『工作室』で、たまたま非番が重なった日向と瑞雲のプラモデル作りに勤しんでいる)
提督「それじゃあ料理の隠し味みたいじゃないか」
日向「料理も模型も、一番大切なのは『愛』だ。愛無くして上達はあり得ない」
提督「じゃあ比叡や磯風はどうなんだ?」
日向「味覚オンチか、手際の悪さ、もしくは『味見せん隊アレンジャー』なんだろう」
提督(;・ω・)(うっかり笑おうもんなら、妖精さんにチクられて、アイツらになにされるかわからん!)
日向「しかし、戦闘はともかく料理に限って下手くそというのは何故なんだ?」
提督「え?」
日向「人間にもいるだろ?仕事はできるが、家事が一切駄目というのが」
提督「最近は、そういうのも精神疾患の一種とされてるがな」
日向「何でもかんでも精神疾患で片付けていたら話にならない。やる気の問題じゃないのか?」
提督「まぁまぁ、当人達にとっちゃ重いものなのかもしれないんだから、あまり口に出すべきじゃないぞ」
日向「…因みに、君は料理はできるか?」
提督「米炊きと味噌汁位はやるぞ?後はおかず買ってきたり、気が向けば鍋なんかもやるぞ?なにせ材料切って煮込むだけだし、汁の味加減さえ間違えなきゃ余程バカやらない限りは失敗しないからな」
日向「鍋か…これからの季節にぴったりだな」
提督「ああ、そうだな。日本酒で一杯ひっかけながら、コタツで小さな土鍋を使って好きな具材をチビチビ煮込むのもいいな~♪」
日向「…もしやるなら、この日向もご相伴に預かってもいいかな?」
提督「ん?珍しいなぁ、日向からそんな言葉を聞くなんて」
日向「何せ鍋と言えば皆でワイワイつつくものしかした事がないからな。一度くらいは静かに食べてみたい」
提督( ^∀^)「確かに、ポーラや隼鷹ほどじゃないが、伊勢も飲んで騒ぐタイプだからな。たまにはゆっくり鍋をしてみるか!」
日向(よし!後は日にちを合わせて妖精さん達に賄賂を送って口封じしておけばいい!勝った!)
日向「さて何鍋にしようか…って、おい!提督!」
提督( -_・)?「ん?」
日向(;´゚д゚`)「おま、接着剤が手についてるぞ!?」
接着剤『中身を絞られて力が出ない…』
ベチャ~ア!!
提督(;´゚д゚`)「あ!」
日向「早く手を洗ってこい!固まってしまったら手におえなくなるぞ!!」
日向「わ、わかっ…」
フラッ!
提督(しまった!段ボールに脚を取られた!)
提督「うわあ!」
日向「危ない!」
ドサッ!
提督「あいててて…って、あれ?」
日向「大丈夫か?提督」
提督「ああ、大丈夫…って」
提督(日向が下になって俺が覆い被さる形になってる!)
提督「ご、ごめん!」
日向「なに、君が無事ならいいさ」
提督「今どくから…」
ガチャ!
伊勢「ねえ日向~!刀の手入れ用油がないからちょうだ…い?」
提督&日向「「あ」」
提督「えと、あの、伊勢?これは誤解」
伊勢「いい!いい!何も言わないで!解ってるから!」
提督(;´゚д゚`)「いや解ってねーよ!」
伊勢「いや、ごめん!本当ごめん!邪魔しちゃったね!まさか提督と日向がそこまで行ってる関係だったなんて知らなかったから!」
提督(;´゚д゚`)「ちょっと待って話を聞いて!」
伊勢「いやいや~『お互いに指を絡めてる
』なんて情熱的だね!流石日向!いざって時は大胆なんだから、もう!」
伊勢「油は後でいいから、じゃあごゆっくり~♪」
提督(;´゚д゚`)「待て!話を聞け!」
バタン!
ミンナー!ヒュウガトテイトクガー!
提督(;´゚д゚`)「おもいっきり言いふらそうとしてるー!?」
日向「…提督」
提督「何!?早く伊勢を止めないと」
日向「私の手と…提督の手が…」
接着剤でガッチリ固定(笑)
提督(;´゚д゚`)「あ!」
日向「…しかもこれ、かなり強い瞬間接着剤だ」
グイッ!グイッ!
提督(;´゚д゚`)「と、取れない!」
日向「…まぁ、そうなるな」
提督「落ち着いてる場合かー!」
ーーー結局、明石にはがす薬を作ってもらえる夕方まで、左手がくっついたままの二人は社交ダンスしてるかのように移動するハメになり、さらに提督は誤解を解くために東西奔走するハメになった。
日向(…恥ずかしかったが、提督と密着できたのは悪くなかったな)
提督(;つД`)「ただプラモ作ってただけなのに…」
昼、食堂
提督「さーて、今日は生姜焼定食だ」
ビスマルク「隣いいかしら?」
提督「おお、いいぞ」
ビスマルク「テレビつけるわ、あの娘達が今どこにいるか調べないと」
提督「何せスマホの位置情報シャットダウンされてるから今何処にいるんだかまるでわかんないんだもんな。ある意味すげー番組だよ、あの二人が出てる『鎮守府どうでしょう』って番組」
ビスマルク「あ、もう始まってたわ」
レーベ『司令かーん!』
提督「元気だなあ~」
ビスマルク「何か車に乗ってない?」
レーベ『僕は今ー!ディレクターとマックスに騙されてー!四国八十八ヵ所めぐりしてまーす!』
提督&ビスマルク(;´゚д゚`)「「番組の趣旨代わってるー!!」」
レーベ『帰してくれんかー!』
ディレクター『帰れるよ、全部巡れば』
マックス『アハハハハハハ!』
レーベ『君らだって辛いんだぞ!僕だけなら解るけど君らまで辛いんだぞ!そんなに僕を騙せればいいのかい!?』
ディレクター&マックス『『うん』』
レーベ『アハハハハハハ!じゃあしょうがない』
ディレクター『さあ!行こうかレーベ君!』
レーベ『帰してくれー!』
提督「…笑ってるよ、レーベ」
ビスマルク「…乾いた笑いだけどね」
レーベ達の旅は、続く。
提督(ウチの鎮守府に限らず、軍隊には日々の訓練は欠かせない。特に芸能活動を並行している我が乙子前鎮守府では、芸能活動を言い訳にしないようにするべく訓練内容が他の鎮守府より若干多めだ。もちろん、食事や休憩は可能な限り取らせている。訓練ばかりで疲れ果てた艦隊に良い仕事はできない)
ーーー午後・トレーニングルーム
♪兄貴!兄貴!兄貴と私!♪
♪兄貴!兄貴!兄貴と私!♪
♪兄貴!兄貴!兄貴と私!♪
以下エンドレス
BGM『超兄貴サウンドトラック・兄貴と私』
提督(;´Д`)「毎日毎日これか『お願いマッチョ』かヴィレッジピープルの『マッチョメン』がエンドレスで流れるって、これなんて拷問?」
菊月「ん?司令官?珍しいな、こんな昼間に来るなんて」
提督「やあ、菊月。仕事が午前中に片付いたんでね、たまには筋トレして汗を流そうと思ったのさ」
菊月「ふむ、いい心がけだ。デスクワークばかりでは身体がなまってしまうからな」
提督「ま、皆の邪魔にならないようにやるさ。菊月も頑張れよ」
菊月「そうだ、せっかくなら一緒にやるか?」
提督「え?いいのか?」
菊月「あまり司令官とは時間が合わないからな。いい機会だからつき合ってもらいたい。駄目か?」
提督「とんでもない、是非お付き合い願おう」
菊月「了解だ、司令官」
ーーーー
提督(バーベルスクワット中)「フッ!グウウウウウウ!」
菊月「息を止めるな!」
提督「フゥアアアアアア!」
菊月「後1レップ!いけるいける!」
提督「フウッ!」
菊月「よし!いいぞ!」
ガシャン!
提督「だあッ!はあ!はあ!はあ!はあ!」
菊月「やるじゃないか、司令官」
提督「いや、大分に扱える重量が減ってしまった。まだまだ足りないよ」
菊月「今度はこの菊月だ、行くぞ!」
ガシャン!ガシャン!
菊月(ベンチプレス中)「フウッ!フッ!」
提督(;´Д`)(俺の倍以上の重量でやってるよこの娘…)
菊月「はあ!」
ガシャン!
菊月「フウッ!フウッ!」
菊月「はあ…はあ…また、強くなってしまった」
提督「一歩一歩強くなっている。いい事だ」
菊月「だけど…」
提督( -_・)??「どうした?」
菊月「この力の使い方をどうしたものかと、時折迷う事がある。強くなって、強くなって、その果てに何があるのかと思う時があるんだ」
提督「戦場以外では大いに悩み考えろ、それもまた強さに至る道だ」
菊月「はっきりした答えをくれない辺りは司令官らしいな」
提督「俺だってまだ道なかばだ。『本当の強さとは何か?』と聞かれたら、これと言えるほどじゃない」
菊月「ふっ…」
提督「どうした?」
菊月「ならば、二人で強くなろう。この菊月と共に」
提督「ああ、そうだな。さて、続きと」
ズキーン!
提督(|| ゜Д゜)「アグッ!」
ドサッ!
菊月「司令官!!どうした!?」
提督(|| ゜Д゜)「し、しまった…ぎっくり腰だ。痛たたたた…」
菊月「司令官、ちょっと我慢しろ!」
提督「え?」
グイッ!
提督(・◇・;)(こ、これはいわゆる『お姫様抱っこ』ってやつじゃ!)
菊月「ちょっと揺れるが、すぐに医務室に運んでやるからな!頑張れ!」
ダダダダダ!
提督(;´Д`)(ヤバい!超恥ずかしい///)
提督「い、痛ッ!」
菊月「もう少しだけ耐えてくれ!」
提督(痛いのと、恥ずかしいので、頭が沸騰しそうだ///)
ーーー保健室
先生(元艦娘・電)「幸い筋肉だけで、神経や骨は問題無いわ。でもしばらくは安静にしてて下さいね」
提督(ベッドで横向きで寝転び中)「は、はい…」
菊月「大丈夫か?司令官」
提督「ありがとう、菊月。助かったよ」
菊月「…司令官」
提督「ん?」
菊月「この菊月が強くなる理由が2つ見つかったぞ」
提督「理由?」
ギュッ!
提督(き、菊月が俺の手を握った///!?)
菊月「一つは共に戦場で戦う仲間の為、そして2つめは…」
菊月「司令官、貴方の為だ」
提督「えっ///(キュン❤️)」
菊月「どんな時でも…忘れないでくれ。司令官にはいつだって、この菊月がついている」
提督「あ///ああ///」
菊月「では、トレーニングルームを片付けてくる。お大事にな」
スタスタ…ガラガラ!
提督(まさか睦月型に胸キュン❤️させられるとは…)
先生(このスケコマシは相変わらずなのです)
保健室
提督(治療中)「ああ~、暇だ。先生、テレビつけて」
先生「ハイハイ、ええと…」
ピッ!
司会『今回、我がテレビに新しいマスコットキャラクターが誕生しました!今日はそのお披露目に『鎮守府どうでしょう』から、レーベさんとマックスさんがゲストに駆けつけてくれました!』
レーベ『ぃよいしよー!』
マックス『こんにちは!鎮守府どうでしょうでーす!』
レーベ『四国やってる真っ最中に呼び出されて緊急帰還しました!』
提督(;´Д`)「帰還て…本来ウチに帰って来るのが帰還だろうに」
レーベ『ところで何で僕達が呼び出されんだい?』
マックス『いや、それは私も知らない』
レーベ『本当かい~?また僕を騙そうとしてるんじゃあないのかい?」
司会『今回は本当にマックスさんも知らないんですよ』
レーベ『じゃあ今回は本当に普通に呼ばれただけ?なにやってんのこのTV局!?この忙しい時に呼び出して。冗~談じゃないよ』
司会『さて、ゲストのお二人には、新しいマスコットキャラクターを、大きな声で呼んでいただきましょう!』
レーベ『呼べっつったって名前知らないのに呼べる訳ないだろ?馬鹿なの?』
マックス『アハハハハハハ!』
提督(´;ω;)「レーベ…すっかり口が悪くなっちゃって」
司会『では、お二人に大きな声で『おーい、こっちへおいでー!』と呼んでいただきましょう!お願いします!』
レーベ『ええ~。まぁ、じゃあ呼んでみる?マックス』
マックス『そうね』
ディレクター(。-∀-)「クククク…」
レーベ&マックス『『おーい!こっちへおいでー!』』
スタスタ…
レーベ&マックス( ゜∀゜)『『アハハハハハハハハハハ!』』
ディレクター( ゜∀゜)『アハハハハハハハハハハ!』
司会『という訳で新しいマスコットキャラクターのPちゃんでーす!』
Pちゃん(簡易型)『こんにちはー!』
レーベ『ちょ!プリンツ!なにやってんの!?』
マックス『アハハハハハハハハハハ!』
Pちゃん『秋雲に騙されて…私だって好きでこんな格好してるんじゃないんですよ!』
レーベ『アハハハハハハハハハハ!は、腹痛い!』
提督「あ、あ、」
提督(# ゜Д゜)「アホ雲はどこだー!」
ガラガラ!
ビスマルク!(# ゜Д゜)「Admirl!秋雲が『オーロラを見に行ってきます』と書き置き遺して失踪したわ!」
提督(# ゜Д゜)「だあああああ!あの馬鹿ー!」
ーーーその後、Pちゃんは球体の着ぐるみに変更され、プリンツのナイスバディは隠されたが、『簡易型で出せ!』とTV局に電話が殺到したそうな(笑)
提督( -_・)?「言われたいセリフ選手権?何だよそりゃ?」
青葉「はい!雑誌の付録DVDの特典企画として、自分視点でいつものイケメンバーの皆さんに、読者さんからのリクエストで選ばれたセリフを言ってもらい、雑誌の応募ハガキで投票してもらって、一番人気かを競う企画ですよ!」
提督(;´Д`)「また勝手に企画を立ち上げて…」
青葉( ^∀^)「で、許可いただけますよね?」
提督「脚下」
青葉(;´゚д゚`)「ええ!何でですか!?」
提督(*´・д・)「お前な、ランキングなんかつけてアイツらの間に微妙な空気ができたら、どう責任とるつもりだ?っつーか、イケメンバーって何だよ?イケメンが接客するバーみたいじゃねーかよ」
青葉「イケメンのメンバーだからイケメンバーですよ!」
提督「とにかく脚下だ。もう一度企画自体やり直してこい」
青葉(|| ゜Д゜;)「いやいや、無理ですよ!もう雑誌社もイケメンバーの皆さんにも了承もらってるのに!」
提督(;´゚д゚`)「なに勝手に話進めてんのさ!?」
青葉( TДT)「お願いです!イケメンバーの皆さんも乗り気なんですよ!」
提督(;´Д`)「ええ…アイツらも?」
ガチャ!
武蔵「相棒よ、心配は無用だ」
提督「武蔵」
武蔵「前々から正式なランキングは我々としても知りたかったところだ、ちょうどいいじゃないか」
提督(゜Д゜;)「ワアオ!やる気まんまーん!!」
武蔵「それに、正々堂々な闘いなら我々としても文句はない。ランキングが低かろうと、それは今の自分の実力だ」
提督「う~ん…まぁ、後腐れなくやってくれるなら、良いぞ」
青葉ヽ(*´∀`*)ノ「やったー!」
武蔵(⌒ー⌒)!ニッコリ「じゃあ、相手役は相棒で決定な」
提督(; ゚ ロ゚)「え?」
武蔵<●><●>「まさかとは思うが、嫌とは言わないよな?」
提督「あ、あの…仕事が…」
武蔵<●><●>「は?」
提督(;´Д`)「ぜ、是非やらせて下さい…」
武蔵(⌒ー⌒)ニッコリ!「そうかそうか、ならば早速準備しなければな!皆にも伝えてくるから待っていろ?」
提督(; ゚ ロ゚)「は、はい…」
青葉(;´∀`)(提督…御愁傷様)
12月9日AM6:00・洗面所
提督「ふあ~あ、眠いなあ~」
ビスマルク「おはよう、Admirl」
提督「おぅ、おはよう」
ビスマルク「ねえ、レーベとマックスとプリンツ知らない?」
提督「あれ?一旦帰って来たんじゃなかったっけ?」
青葉「おはようございます!」
提督「おぅ、青葉。レーベとマックスとプリンツを見なかったか?」
青葉「え?秋雲さんと昨日から出かけてますよ?」
提督(;´゚д゚`)「はあ!?聞いてないぞ!?」
ビスマルク(;´Д`)「また何か嫌な予感が…」
ダダダダダダダ!
グラーフ「Admirl!ビスマルク!大変だ!あの3人が!」
ーーー
レーベ『おはようございまーす!』
マックス『あはははははは!』
Pちゃん(着ぐるみタイプで手をフリフリ)
女キャスター『鎮守府どうでしょうと、Pちゃんが駆けつけてくれましたー!とってもお酒の匂いが…」
レーベ『いよいしょー!』
バシ!バシ!バシ!
マックス『おりゃあ~!』
バシ!バシ!バシ!
女キャスター『止めて下さい!Pちゃんに!いじめるなんて!そんなひどい!』
男キャスター『一旦コマーシャルでーす!』
ーーー
提督(|| ゜Д゜)「…何これ?」
グラーフ「さっき録画してたんだが、これ生放送だったぞ」
ビスマルク( TДT)「ド、ドイツの面目丸つぶれ…」
提督「い、一体何が…」
ーーー時は流れ、クリスマス
提督「結局アイツら帰って来なかったな」
ビスマルク「あのあと、番組の撮りに出かけてるみたいだからまたしばらくは帰って来ないわね…」
提督「すぐ帰って来て謝ってくれたら、何とかオリョール50週と、俺が始末書書くだけで良かったんだが」
ビスマルク「とりあえず番組を見てみましょう。何か解るかもよ?」
ーーー
ディレクター『だから本編は来週にして、お手軽企画やらせようってことにしたんだよ』
レーベ『何でいちいち僕らが帰って来てやらなきゃいけないんだい?冗談じゃないよ!』
マックス『まぁまぁ、貴女の料理の腕をおみまいしてちょうだい』
ディレクター『あはははははは!』
レーベ『じゃあスタジオに…』
ディレクター『いやいや、会場は外だから』
レーベ『ええ…』
ーーーその後
ディレクター『ンン?何このエビチリ!?ああ、辛い!!』
マックス『コクがなく、ただ、ただ、辛い』
プリンツ『もう海老だけ焼いてて下さい』
ディレクター『おい!秋雲が吐いたぞ!あはははははは!』
レーベ『チキショー!皆好き勝手言いやがって!こんな寒い中で小さい火と焚き火だけでやってりゃそうなるに決まってるだろう!!』
レーベ『もう帰るよ!あっちか?帰り道』
レーベ『ああもう、早起き球磨さん来ちゃったよ!』
ディレクター『あはははははは!』
レーベ『もう早起き球磨さんにエビチリ盛って乗っ取ってやる!』
ーーー
ビスマルク(;´Д`)「出演者どころか制作スタッフまでへべれけに酔ってるわね」
提督<〇><〇>「さて、始末書書かないと」
ーーその後、ディレクター以下製作陣一同は社長に怒られ、提督は海軍のお偉いさんに怒られた(笑)
12月29日ーー
大淀「それでは、提督に乾杯の音頭をお願いいたします」
提督(懐から床に垂れる位長い紙を取り出し)「えー本日は…」
艦娘一同『カンパーイ!』
提督(# ゜Д゜)「最後まで聞けよ!」
加古「アハハハハハハハ!気にしない気にしない!始まる前から皆飲んでたし、どうせこうなるってわかってたんでしょ?テンプレテンプレ!」
提督(о´∀)「ま、そうだけどな!」
提督&加古( ゜∀゜)「「アハハハハハハハ!」」
ーーー2時間後
ドンチャン!ドンチャン!
アハハハハハハ!オサケ!ビール!エダマメー!
那智(ウィスキー)「やれやれ、毎年の事ながらやかましい事この上ないな」
木曾(日本酒)「ワイワイと皆で騒げる数少ない機会だ、たまにはいいだろう?」
天龍(ビール)「だな」
ガングート(ウォッカ)「そう言えば、ここではクリスマスパーティーはやらないのか?」
武蔵(芋焼酎)「何せ我々は上から下まで多忙だからな。明日からまた生放送の特番に向けて準備しなければならないからやってる暇がなくて、年末の忘年会と、三が日以後の新年会以外はやらないんだ」
ネルソン(ハイボール)「Admirl!飲んでいるか!」
提督(青リンゴサワー)「おう!提督さんは今日はちょっと多めに飲んでるぞ~!」
ネルソン「喜べ!貴様の一年の労に対して、褒美としてこのネルソンの酌の相手をさせてもらえる権利をやろう!」
天龍「いらねーだろ、そんな権利…」
提督m(_ _)m「ははー!有り難き幸せ!」
天龍(;´゚д゚`)「ってのるんかい!って提督!お前大分酔っぱらってないか!?」
木曾「普段あまり飲まないのに、皆の相手に付き合ってたから、かなりきてるなありゃあ」
ネルソン「うむ、心して酌をするがよい!余はギネスビールを所望するぞ!」
提督「失礼しまーす!」
トクトク…
提督「どうぞ!」
ネルソン「うむ!では!」
提督&ネルソン「「カンパーイ!」」
ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!
提督「っぷあ~!たまらん!」
ネルソン「ハハハハ!良き飲みっぷりである!誉めてつかわすぞ!」
木曾「やれやれ…ありゃもうすぐバタンキューだな。仕方ない、ここは俺が介抱してやらなきゃな」
天龍「ああ?お前がする必要はねーよ、提督はこの天龍様が介抱してやるからお前はゆっくり飲んでろ」
松風「司令官は僕に『何かあったら頼む』って言ってたから、僕に任せて下さいよ(もちろん任されたのは嘘)」
武蔵「いや、駆逐があの身体を持っていくにはいささか辛い。ここは戦艦で、尚且つ居住性抜群のこの武蔵が適任だろう」
一同<●><●>『あ??』
大淀(誰かこの空気を何とかして下さい!)
?「ごめん下さい!」
大淀「??」
晶「お邪魔するよ」
大淀「あ、晶提督!どうして!?」
晶「一美の事だ、どうせ帰ってこないと思ってね、ゲストと一緒にサプライズで来てみたって訳さ。ハハハハ!」
大淀(;´゚д゚`)「ええ!?ゲスト!?」
晶「じゃあお呼びしよう。入ってきたまえ!」
ヴィーナ「失礼します…」
大淀(;´゚д゚`)「こ、この方は…」
晶「紹介しよう、ボリショイ劇場トップバレリーナにして、僕と一美の幼なじみ、ヴィーナだ」
ヴィーナ「は、初めまして、アルヴィナ・ミハイロブナ・ジジチェンコ、です」
大淀「は、初めまして、当鎮守府所属、大淀です。に、日本語がお上手ですね」
ヴィーナ「小さい頃、日本にいました。だから日常会話は大丈夫、です」
大淀(テレビで見るよりずっと肌がキレイで、銀髪のロングヘアーも相まって、幻想的な佇まいですね。これでドレスとか着てたら、完全に氷の国のお姫様ですよ!)
ガングート「おお!これはこれは、よく来てくれた。同志は皆への酌周りをしているから、ここに座って待ってるといい」
晶「そうかい?なら失礼するよ」
ヴィーナ「お、お邪魔、します…」
大淀(何だか寒気がしてきました…ただでは終わらない、嫌な予感がします)
ガングート「待ってる間に一杯どうだ?同志が秘蔵の酒蔵を開けて、我々に振る舞ってくれた酒だ」
晶「そうだね。じゃあ何かもらおうかな」
ーーーしばらく後
提督「ちょっと飲みすぎたな。全くアイツらときたら、楽しいからって飲ませやがって…」
ダアン!ダアン!ダアン!
提督「ああ?誰だ?爆竹鳴らしてるのは?」
大淀「提督!」
提督「おう、どうした?」
大淀「実は晶提督と、その、ヴィーナさんが…」
提督(;´゚д゚`)「はあ!?」
ーーー
晶「いいぞ!ヴィーナ!」
ヴィーナ「ダー」
パァキュウン!
木曾「嘘だろ…壁に軽く打ち付けた釘の頭に一発命中だぜ!」
ネルソン「フ、まぁ戦場ではパーティーの余興位にはなるかな?」
那智「なかなかに銃器の扱いに長けているようだが?何かしているのか?」
ヴィーナ「ロシアで射撃クラブに入っていて、シーズンには狩りもしてます」
松風「やるねえ~」
提督(;´゚д゚`)「お前ら!こんなところで何チャカぶっぱなしてんだ!?」
晶「お、一美、久しぶり!あれは僕の護身用だよ。君も支給されてるだろ?」
提督(;´゚д゚`)「そういう問題じゃあないよ!」
ヴィーナ(´・ω・)「カズミ…」
提督「ヴ、ヴィーナ…ひ、久しぶり、だね」
ヴィーナ(´;ω;)ブワッ!
提督「へ?」
ヴィーナ(´;ω;)「カズミー!会いたかった!」
ガシッ!ぎゅうううううう!
提督「ちょ!何いきなり抱きついて!?」
ヴィーナ(´;ω;)「ずっと!ずっと!会いたかったです!公演来てくれなくて寂しかったです!」
提督「へ?ああ、そりゃあ悪かった、悪かったから、ちょっと離してくれない?」
ヴィーナ(´;ω;)「嫌です!」
グスン!グスン!
提督「参ったな…」
晶「フフフ、モテモテじゃないか一美」
提督「からかうなよ、晶姉さん」
大淀(だ、大胆な人です…そして)
艦娘一同<●><●>『………』
大淀((((;゜Д゜)))「あ、嵐が、来る」
嵐「呼んだ?」
ヴィーナ( =^ω^)「ふふ~♪」
晶「いやぁ、それにしても直接会うのはかなり久しぶりだなぁ、一美」
提督(さて、今俺は、ヴィーナに左側から腕に抱きつかれ、右側から晶姉さんがホストみたいに肩に手を回し、抱き寄せられてます。非常に熱い)
晶「どうしたんだい?一美?」
提督「ああ、いや、何でもないよ姉さん」
晶「ハハハハ!久しぶりのスキンシップに照れてるのかい?相変わらず可愛いな」
ヴィーナ( =^ω^)「カズミ、ヴィーナは日本に来る為に頑張りました。誉めて下さい」
提督「ああ、頑張ったんだね、ヴィーナ。偉いよ」
ナデナデ
ヴィーナ( =^ω^)「やはりカズミのナデナデは落ち着きます。子どもの頃にお泊まりした時にナデナデしてもらった時と同じです」
木曾<●>「ふーん…お泊まり、ねえ」
松風<●><●>「ねえ、ガングートさん。ロシア人てあまり笑わない人達だって聞いたんだけど、超ニコニコしてるよね?ヴィーナさん」
ガングート「ロシア人の価値観として、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いとはっきり示すからな。日本のように誰に対してもニコニコ接するのは実はあちらではあまり好まれない。という事は、ヴィーナにとって同志提督は特別な人だという事になる」
晶「おいおい、僕の相手も忘れないでくれよ?一美?」
提督「晶姉さんは時間があれば会えるけど、ヴィーナはそんなにちょくちょく会える訳じゃないんだ。今日位は遠慮してくれよ」
ヴィーナ( =^ω^)「ふふ~フゥ♪」
晶┐(´д`)┌「仕方ないな。可愛い幼なじみの為だ。『今日は』控えめにしよう」
大淀<〇><〇>(今日以外でやらかすつもりですねわかります)
ヴィーナ( =^ω^)「ところでカズミ」
提督( -_・)??「ん?何?」
ヴィーナ「カズミはいつロシアに来てくれますか?」
提督「ロシアに?悪いけど、まだ先だな。旅行のプランも何もたててないし、第1、落ち着いたとはいえ、まだ深海の奴らがくるかもだし」
ヴィーナ(´・ω・)?「何を言ってるのですか?」
提督(゜.゜)?「え?違うの?」
ヴィーナ( =^ω^)「私のお婿さんとしてロシアに来る日の事です」
提督&その他一同(;´゚д゚`)『はあ!?』
晶<●><●>「どういう事だい?一美?」
木曾<●>「詳しい話を聞こうか?提督」
初月<●><●>(場合によっては拉致監禁だな)
提督(;´゚д゚`)「お、俺は知らんぞ!?」
那智<●><●>「ちゃんと説明してくれるか?ヴィーナさん?」
ヴィーナ( =^ω^)「トップバレリーナになる夢、叶えました。だから次の夢、『カズミのお嫁さんになる』を叶える為に、今日来ました」
晶<●><●>「初耳なんだが?」
ヴィーナ「ヴィーナは昔、ロシア帰る前にカズミに言いました、『トップバレリーナになって、引退したら結婚して』って。カズミは『うん』て言ってくれました
提督(;´゚д゚`)「…ハッ!?ま、まさか!10年も前の子どもの頃のあの約束の事!?」
ヴィーナ( ^∀^)「ヴィーナは約束を果たしました。だから、カズミも約束を果たして下さい」
提督(;´゚д゚`)「いやいやいやいや、待って!待って!頭の整理がつかないよ!」
ヴィーナ<●><●>「まさか…約束を無しにする気ですか?」
提督(;´゚д゚`)「そういう訳じゃ…」
晶「ヴィーナ、悪いが一美はやめておくんだ。女の気持ちに対して無頓着だし、ヘタレだし、不器用だし、夫婦生活するには向かないぞ?それにヴィーナなら、ロシアで一美より良い男に求愛されるだろう?結婚するなら同じロシア人の方が無理なく過ごせるぞ?」
提督<〇><〇>(フォローありがとう、姉さん!でも後でゆっくり話し合いしようね?)
木曾<●>「そうだな、提督より背の高いイケメン軍人がいいだろう。それがいい」
提督<〇><〇>(フォローありがとう、木曾。でも、小さくて悪かったな!)
初月<●><●>「フランダースの犬の最終回見て泣く位の泣き虫だから止めた方がいい」
提督<〇><〇>(いやそれ関係ない!っつーか見てたの!?)
武蔵「まぁ…なんだ…止めとけ」
提督<〇><〇>(せめて何か言ってよ!)
大淀<〇><〇>「誰か胃薬持ってませんか?」
ヴィーナ「カズミ、私とロシアに行きましょう。時期が来たら引退して、年金生活しながら静かに暮らしましょう」
初月「年金生活って…一体何十年後の話になるんだ?」
ガングート「いや、そこまでかからないぞ」
初月「どういう事だ?ガングートさん」
ガングート「ロシアにおいて、バレエは国を挙げての外貨獲得の為の手段だ。何せバレエを見に来る客の大半が外国人で、ロシア人で見てるのはごくわずかだ」
初月「それが何の関係が?」
ガングート「ロシアでは、バレエダンサーは国家公務員扱いでな、公演がない時でも給料が支払われる。さらに、ヴィーナのようなトップバレリーナになると、年収が日本円で1~2千万円になり、さらに引退して35~38歳になると年金の支給が開始されるんだ」
初月(;゚Д゚)「な!?」
ガングート「しかもトップバレリーナともなれば、引退しても指導者となれば引く手あまただ。金に関しては不安要素は無いに等しい」
初月(;゚Д゚)「僕らも一応公務員扱いだけど…まさかそんなに差があるなんて」
ガングート「故に、幼少期にオーディションに合格してロシアのバレエ学校に入り、国家試験に合格しないとロシアではバレエ団に入れない。さらにそこからトップバレリーナになるとなれば、正に『選ばれた、エリート中のエリート』ということになる」
初月(;゚Д゚)「え、エリート…」
ヴィーナ「私はボリショイで、カズミはウラジオストックで頑張ってお金を貯めましょう。そして、時期が来たら楽しい家族を作りましょう」
提督(;゚Д゚)「か、家族!?それはおいといて、な、何でウラジオストック?」
ヴィーナ「私とロシアに行けば、ウラジオストックに新設されるロシア初の鎮守府にアドバイザーとして着任できます。日本に来る前に、激励に来た同志ベーチン(この世界のロシア首相)に会った時に推薦しておきましたから、もうすぐロシアから打診が来ます」
提督(;´゚д゚`)「何やってんの!?」
ガングート「うかつだったな…まさかこれ程のダークホースがいたとは」
初月「いや、それよりもこのままでは提督がロシアに連れて行かれてしまうぞ!?」
提督(;´゚д゚`)「いやいやいや、待った!俺が!?ロシアにアドバイザー!?」
ヴィーナ「カズミ、大丈夫です。パパも『カズミならいい』と言ってくれましたし、ママは3年前に病気で亡くなってしまったから、悲しいけど、喧嘩もありません」
木曾「喧嘩?」
ガングート「日本では、嫁・姑の争いがよくレディースコミックだの鬼女板で取り上げられるが、ロシアでは、婿・姑の争いが一般的なんだ。稼ぎが悪いと、姑になじられる婿というのがよくあるそうだ」
提督(;´゚д゚`)「どうしよう、いきなり!ステーキもびっくりないきなりさで、頭が追い付かない」
ヴィーナ「カズミ…」
ギュッ!
提督(さ、更に腕に抱きつかれて、確かな主張をする二つのお山が!)
ヴィーナ「ロシアでは、女の子からこんな告白はしません。必ず男性から言ってもらうものです。にもかかわらず、『私から言った』という意味を…わかって欲しいです」
提督(そ、それだけ本気で、俺にロシアに来て欲しいということか)
ヴィーナ「カズミ…」
提督(;´゚д゚`)「ちょ!顔!顔が近い!」
ヴィーナ「私は…」
加古「はい、ストーップ」
提督「か、加古!」
ヴィーナ<●><●>「邪魔しないで下さい」
加古「まぁまぁ、今日はウチの数少ない内輪だけのイベントなんだ、楽しく呑んで騒ごうぜ」
ヴィーナ「私はずっと居られない、カズミに沢山会えない、だから今日しかないんです」
加古「なら、提督。ここで答えを出してやりなよ」
提督(;´゚д゚`)「ええ!?」
加古「提督がびっくりしてんのは解る。でも、ヴィーナさんの気持ちも解る。だったらここではっきりさせてやるのがスジってもんじゃないか?」
提督(;´゚д゚`)「で、でも!」
加古「それに、女の子にここまでさせたんだ、ここで答えを返してやらなきゃ男が廃るぜ?提督」
提督「加古…」
加古「大丈夫、アタシは提督を…『一美さん』を信じてるからさ!」
提督「加古…ヴィーナ」
ヴィーナ「はい」
提督「…待たせて悪かった。それと、俺にとって君は大切な幼なじみで、友達なんだ。俺はお前の気持ちには答えられない」
ヴィーナ「!!………カズミ」
提督「…本当に、ごめん」
ヴィーナ「謝らないで…下さい」
提督「ヴィーナ…」
スッ…
提督(ヴィーナが離れてくれた)
ヴィーナ「ありがとうございます、加古さん」
加古「アタシゃちょっと背中を押しただけさ。さあ!気分転換に呑もうぜ!」
ガングート「おお!では、呑み比べといこうか」
ドンチャンドンチャン!ワーワー!
晶「ふぅ…救われたな、加古に」
提督「ああ、加古が言ってくれなきゃ、半端な返事をしていつまでもヴィーナを待たせてよけいな時間を使わせるところだった。助かったよ」
晶「ちなみに僕はどうなんだい?一美?」
提督「はあ?姉さんと?家族なのにあるわけないだろ?」
晶「…だろうね」
ーーー鎮守府入り口
提督「本当にいいのか?泊まっていったらどう?」
晶「僕らは帰るよ、ヴィーナにも予定があるし、あまり空けるとウチの子猫ちゃん達がミャーミャー騒ぎだして止まらなくなるからね」
提督「解った、もうすぐタクシーが来るから待ってて」
晶「ああ」
ヴィーナ「……」
提督「ヴィーナ、今日は来てくれてありがとう。久しぶりに会えて嬉しかったよ」
ヴィーナ「カズミ…」
提督「ん?」
チュッ!(情熱的なくちびるキッス❤️)
提督「ンム!」
晶「あ!」
ヴィーナ「ンン…ンム」
提督(;´゚д゚`)「ひょ!?ふぃーな!?」
ヴィーナ「プア!カズミ!」
提督「な、何!?」
ヴィーナ「諦めません!」
提督(;´゚д゚`)「へ?」
ヴィーナ「ヴィーナは諦めません!必ずカズミを振り向かせてみせます!」
晶「ふ、ふふふふふふ…アハハハハハハ!流石、いや、それでこそヴィーナだ!」
提督「ね、姉さん!?」
晶「一美、忘れてないか?ヴィーナの性格を」
提督「性格…?あ!」
提督(そうだ、昔からヴィーナは手に入らないもの程欲しがるタイプだった!だから俺達と同じ事をしたがるんだ!忘れてた!)
ヴィーナ「アキラ、貴女にも、ここの皆さんにも負けません」
晶「ほぅ、言うじゃないか。一美」
提督「ん?」
チュッ❤️(くちびるキッス再び❤️)
提督(;´゚д゚`)「ンム!」
晶「ンプア!これでヴィーナに並んだな」
提督(;´゚д゚`)「ば、馬鹿!いきなり何するんだよ!家族でこんな事…」
晶「一美、君と僕は『血が繋がってない』。望めば結婚も妊娠もできる」
提督(;´゚д゚`)「はあ!?」
晶「もう少し後で言おうと思ったが、ヴィーナが攻めに転じた以上、僕も負けてはいられない」
提督(;´゚д゚`)「ちょ、待っ…はあ!?」
ブロロロロロロロロ…
晶「さて、タクシーが来た。また会おう一美。僕が迎えに来るまで、誰にも取られないでくれよ?」
ヴィーナ「また、会いましょう。一美」
スタスタ…ガチャ!バン!
ブロロロロロロ…
提督( ゚д゚)ポカーン
提督「…とりあえず、誰にも見られなくて良かった」
『何が良かったって?』
提督( -_・)?「ん?」
くるり
イケメン一同<〇><〇>『………』
提督(;´゚д゚)「あ、あの…皆さん?」
ジリジリ…
提督(;´゚д゚)「な、何故にじり寄ってくるのかな?かな?」
木曾<〇>『そんなの…』
天龍<〇>『解ってんだろ?』
初月<〇><〇>『まさかあの二人だけにやって…』
松風<〇><〇>『僕らにはお預けなんて…』
武蔵<〇><〇>『言わないよな?相棒?』
提督(;´゚д゚`)(や、ヤバい!こうなったら!)
提督三 ┏(lll´Д`)┛「逃げるんだよ~!」
タタタタタタ!
一同<〇><〇>『まあてええええええ!』
提督(;´゚д゚`)「いやあああああ!助けてえええええ!」
ーーー
加古「やれやれ、来年も騒がしくなりそうだね、こりゃ」
日向「まぁ、そうなるな」
那智「さ、我々は飲み直そう」
提督(;´゚д゚`)「は、薄情者~!」
講堂・朝礼中
提督(///ー///)「えーであるからして、これからの行動に関しては…」
木曾(д゚;)(顔が真っ赤だな)
ユラユラ
提督(///0///)「さらに、ええ~、規律を乱さないように慎重にだな…」
松風(゚д゚;)(何かフラフラしてる)
提督(///~///)「んで~あ~、後の通達事項は~、えーとそうだ!スズムシとカブトムシの口喧嘩を」
武蔵(;´゚д゚`)(支離滅裂なことを言い出した!?)
加古「あ、あのさ、提督?」
提督(///△///)「こら加古!いくら大好きなドジョウすくいが遊びに来てるからって、朝礼の邪魔しちゃ駄目だろ!」
加古(;´゚д゚`)「いや、あんたが駄目だよ!?」
提督(///◇///)「駄目じゃない!おれは駄目な奴なんかじゃないぞシフォンケーキ!俺の鎮守府に洗濯ばさみなんて1人もいねえんだよ!」
天龍「おい誰か止めろ!ありゃ重症だ!」
ドタドタ!
ガシッ!
木曾「大人しくしてくれ!」
提督(///△///)「やめろハードロック!その眼帯の力を解き放つな!世界が終わるぞ!」
木曾「なんだそりゃー!?」
武蔵「いいから大人しくしろ!」
提督(//;/◇/;//)「グスッ!嫌だあ-!俺は小松崎先生※に地球SOSの続きと大和の油絵を書いてもらうんだ-!」
武蔵(^ω^#)ビキビキ!
武蔵(# ゜Д゜)「はあっ!」
ゴ・チ・ン☆
提督(☆A☆)「タコス!」
ドサッ!
初月「よし、今だ!保健室に運べ!」
ワーワー!ダダダダダダ…
大和(;゜Д゜)「ちょっと武蔵!?」
武蔵(ー。ー#)「フン!何故私ではなく大和なんだ!」
大和(;´゚д゚`)「殴った理由が超理不尽ー!」
※小松崎先生
小松崎茂(1915~2001)
画家・イラストレーター・作家
特に機械のイラストを得意として、実在・非実在を問わず多くの戦車や戦闘機、軍艦、時には列車などの絵を書いた。
地球SOS…1948年から1951年まで連載された絵物語(イラストの下や横に文章が載せられたスタイルのもので、マンガのような吹き出しはない)で、未完のまま打ちきりになった悲運の作品。
ーーー保健室
提督(///△///)「はあ///はあ///」
木曾「先生、提督はどうなんだ?」
保険医(元艦娘・電)「良くは無いわね。連日の激務に加えて不規則な睡眠と食生活、さらに仕事しながら治そうとして、かなり強い薬と栄養剤のチャンポンをして身体がおかしくなっているわ」
初月「な、治るのか?」
保険医「当然だけどしばらくは安静よ。長門さん、提督が回復するまで代行を頼みます」
長門「了解だ」
保険医「他の皆は長門さんの言う事をよく聞くように。いいわね?」
一同『了解!』
ーーー移動仲
初月「長門さん」
長門「どうした?初月」
初月「僕は新参だからまだ解らないんだが、あの保険医は何者なんだ?長門さんに提督代行を命じられるなんて」
長門「あの人が元艦娘の電という事は知ってるか?」
初月「ああ」
長門「だがそれだけじゃない、あの人は現役中にいくつもの鎮守府を渡り歩いた筋金入りの叩き上げでな。私を含めウチの初期メンバーは現役を退く寸前のあの人に鍛えられたんだ」
初月(; Д)゚ ゚「ええ!?」
長門(゜∀。)「今でもあの人が電の頃に可愛らしい姿で『特訓』と称して、『死にたくなければ全力疾走するのです』とゲラゲラ笑いながら鎮守府の軽トラでフルスロットルして追っかけてたりとか、リアル熊殺しをさせられたり、冬の訓練が全部寒中水泳だったり…あは、あはははは!いやぁあ!いい思い出だなあ~!」
初月(;´゚д゚`)(ろくな思い出じゃない!)
長門(゜∀。)「だが実力はピカイチでな、駆逐艦ながら戦艦相手に殴りあいで勝つ位強いぞ!ちなみにその負けた戦艦が私だ!あははははは!」
初月(;´゚д゚`)「なんだその化け物じみた実力は!」
長門「だが『普通の女の子になりたい』と言って突然退役したんだ、あの時は皆よろこ…ごほんごほん!いや、皆が惜しんだものだ。そんなあの人が今や保険医とは…人というのは、変われば変わるものだな!」
ーーー
保険医「ハクション!」
保険医(誰かが噂したのかしら?)
提督(///△///)「はあ…はあ…///」
保険医「全く…皆には休みをあげといて、自分は後回しにしてこんなになっちゃうんだから一美君は目が離せないのよね」
保険医「今は…ゆっくり休みなさい、一美君♪」
ガラガラ!
木曾「提督、大丈夫か?って、ん?いなず…じゃない、保険医が居ない?」
木曾「やれやれ、病人ほったらかしでどこ行ってんだ?」
木曾(ん?…という事は、今ここには俺とアイツしか居ない!)
木曾「ちょっと確認してみよう」
カーテンを恐る恐る開く
提督「スー…スー…」
木曾「寝てる…」
キョロキョロ!
木曾(こ、これはチャンスじゃないか?)
木曾(ずっと頭の中でしかできなかった///添い寝という奴を!)
木曾(どうする?攻めるか?退くか?いや、この俺に、木曾様ともあろう者が退く?冗談じゃない!『チャンスがあるなら食らいつけ』と球磨ねーちゃんも言ってた!)
木曾「よし、じゃあ…ん?」
木曾「提督の奴、何か太ったか?体積に対して布団の盛り上がりが大きいような?」
木曾「ちょっと捲ってみるか」
ぴらっ!
提督「スー…スー…」
松風「ん、んん…スー…スー…」(提督をだき枕にして睡眠中)
木曾(ω^#)ビキビキ!
木曾「おいコラ起きろ駆逐戦隊カミカゼグリーン」
松風「んん?誰だい?僕の睡眠を邪魔するのは…って、なんだ木曾さんか」
木曾(ω^#)「なんだとはご挨拶だなこの野郎」
松風「何言ってるんですか木曾さん?僕は野郎じゃなくて女の子だよ?」
木曾(ω^#)「そんなに眠りたいなら永久に眠らせてやろうか?」
松風「遠慮しますよ」
木曾「遠慮すんな。ほら起きろ、演習場で派手に火葬してやるから」
松風「何ですか?木曾さんも添い寝したいならすればいいのに」
木曾「な///お、俺は///」
松風「本当はしたいんでしょ?添・い・寝」
木曾「う、うグッ!」
松風「ほらほら~、こうやって抱きしめると、あったかくて気持ちいいですよ~♪」
木曾「な///おま///」
松風「おやおや~?来ないんですか~?」
木曾「お///俺は///」
ーーーそれからどうした?
保険医「ふぅ、やっと終わったわ。全く会議なんてつまらないわ。さて、一美君の様子は、と」
シャーッ!(カーテンオープン!)
保険医「調子はどう?かず…って、あら?」
(異常な布団の膨らみ)
保険医「何かしら?」
バサッ!(布団まくり!)
提督「うーん、うーん…あ、暑い…」
松風「んん…スー…」
木曾「スー…スー…」
保険医(^ω^#)
ーーーその後、松風と木曾がどうなったかは、言うまでもない(笑)
カラカラ!
初月「失礼する」
保険医「あら、初月ちゃん。一美君なら、まだ寝てるわよ」
初月「いや、顔を見に来ただけだ。すぐ戻る」
保険医「そう。なら、そこのベッドよ」
初月「ありがとう」
シャーッ!
初月「提督…」
提督「スー…スー…」
初月(良く寝ている)
ナデナデ
初月「全く…この僕に心配をかけさせるなんて、なんて奴だ」
ナデナデ
初月「…お前はいつもそうだ。僕達は休ませる癖に、自分の休みは後回しにしてるから疲労が取れなくて、栄養剤やらコーヒーに頼ることになる」
ナデナデ
初月「今回はまだ良かったが、いつか取り返しのつかない事になるんじゃないかと思う度に、胸が締め付けられる」
ナデナデ
初月「もし、お前が居なくなったら…僕は…僕は…」
カラカラ!
「初月ー!そろそろ行くよ!」
初月「解った、すぐ行く」
初月「また来るからな」
カラカラ、ピシャン!
保険医「…だそうよ、一美君」
提督「…気づいてたんですか?」
保険医「カマかけただけよ。まだまだ青いわね?一美君?フフフフフ…」
提督「鼓(つづみ)さんには敵わないや」
保険医「でも、あの娘達の気持ちも解ってあげなさい?貴方は貴方が思っている以上に、皆に好かれて、頼りにされているんだからね?」
提督「耳が痛いな」
保険医「良薬と忠言はいつだって苦いものよ」
提督「…はい」
気まぐれオレンジロードな更新です。気長にお待ち下さいませ。
まさかハロウィン過ぎてからネタが浮かぶなんて…orz
更新乙です
もし初月君の歯形が残っていたらまた提督に災難が降りかかりそうですね・・・
クサガメ二世氏、ご覧いただきありがとうございます!
災難どころか大戦争の予感が…(汗)
初月が完全に犬で草生える
安部鬼氏、ご覧いただきありがとうございます!
初月ワンワン…可愛い!
ディレクターは絶対に藤村Dだろwww
完全に水曜日どうでしょうw
プラモ作りは元ネタがこち亀ねw(両津と部長とダンス)
5氏、ご覧いただきありがとうございます‼️
ディレクター他スタッフ陣はそのままで、大泉さん、ミスター、安田顕さんの三人だけ入れ替わった形になっております。ということは、その内安田顕さんの代わりが現れるということです(笑)
こち亀は指摘していただいて思いだしました(汗)
また修羅場になりそうですね・・・
嵐くんも参加していいのよ?
クサガメ二世氏、ご覧いただきありがとうございます!
嵐くんは…ネタが浮かび次第です。
この修羅場は提督をみんなの嫁(兼性奴隷)にしない限り収まりそうになさそうですね・・・
あと初月くん!フランダースの犬を泣かずに見るのは酷だよ初月くん!
クサガメ二世氏、ご覧いただきありがとうございます!
<〇><〇>性奴隷エンド…ありだな!
初月…あれで泣かないなんて無理だよ…
久々に読ませていただきましたが、さすがの面白さです!ヾノ≧∀≦)