提督「俺の鎮守府はイケメンだらけ」松風「パート2だよ」
イケメン艦娘達とちっこい提督の日常(笑)
パート1からの続きです、よろしければお付き合い願います!
提督(突然だが、皆さんは『やらかし』というものをご存知だろうか?ここで言うやらかしとは物事の失敗等で『やらかした』事をさすのではなく、『芸能人等にしつこくつきまとう人』の事だ。語源は某アイドル事務所の一部のファンだそうだ)
提督(熱心なファン…と言えば聞こえはいいが、周りから見ればただのストーカーであり、時には不法侵入や窃盗等の実被害を発生させてしまう。俺の友人曰く、『やらかしと撮り鉄には関わるな、ロクな事にならん』そうだ。鉄道写真の為だけに勝手に庭に入られ、更には庭の木を伐採された友人の苦々しい顔が今でも忘れられない)
提督(芸能活動を続けている我が鎮守府も例にもれず、出入口で『待ち』をしてつきまとう連中がいる。それだけでも問題なのに…)
ザーザーーーー…ザーーーー
雨の日・執務室
提督「侵入者がでた?」
憲兵隊長「申し訳ありません!出入りの業者が来た不意をつかれて、侵入を許してしまいました」
提督「艦娘の皆に被害は!?」
憲兵隊長「さ、幸い集団で一かたまりになってたところを発見しまして、被害はありませんでした」
提督「そうか。で、全員捕まえたのか?」
憲兵隊長「後でカメラで確認したところ、15人中10人は捕まえたのですが、中には港から海に飛び込み逃亡した者もおり、全員は…」
提督「こんな雨で波が荒れた日に海に飛び込んだ!?」
憲兵隊長「現在、駆逐と海防艦の皆さんに協力してもらい、探索中であります」
提督「適度に探して切り上げさせろ、こんな雨の日にやらんでもいい事をさせられた挙げ句、風邪などひかれたらたまったもんじゃない!」
憲兵隊長「了解しました!」
提督「後、探索に加わった娘は後日間宮にご招待だと伝えろ、俺と君のポケットマネーで労うぞ、いいな?」
憲兵隊長「こ、今月ちょっと(憲兵♀とのデートで散財して)苦しいんですが…」
提督<●><●>「何か言ったかな?憲兵隊長どの?」
憲兵隊長「い、いえ!何でもありません!」
憲兵隊長(; ゚д゚)(見た目がちっこいけど、さ、流石士官学校出身、キレた時の怖さは並みじゃない!超こえー!)
提督「はあ…それと、念のために憲兵隊の総員をもって各施設のチェックにあたれ、工廠と艦娘寮は特にだ、いいな?」
憲兵隊長「ハッ!」
提督「それと、当直の憲兵に対する処罰は後日追って下す。わかったら下がってよし」
憲兵隊長「失礼します!」
ガチャ、バタン!
提督「……はあ……」
提督「まさかこんな事になるとはな…」
提督「こうなると、予定していた鎮守府祭りも再検討しなきゃだなぁ~」
提督「皆…楽しみにしてたのにな…」
提督「…ちょっと気晴らしに散歩でもするか」
――散歩中(鎮守府執務棟・一階)
提督「ふぅ、建物内だけでもかなり歩くな」
最上「あれ?提督、どうしたの?」
提督「やあ、最上。ちょっと気晴らしに散歩さ」
最上「ふーん、僕も一緒に行っていいかな?」
提督「いいよ、ちょっと話し相手が欲しかったんだ」
最上「やった♪最近忙しくて提督とゆっくりお話できなかったから、ちょっと寂しかったんだ」
提督「俺は作戦の準備、お前はドラマの撮影だもんな。現場の様子はどうだ?」
最上「僕は前の現場にいた事があったからまだいいけど、主役の時雨がまだ雰囲気に馴れてない、ってところかなぁ」
提督「前にも言ったが、お前が役者陣の中じゃベテランなんだからしっかりサポートしてあげるんだぞ?」
最上「わかってるさ…ん?」
提督「どうした?」
最上「提督、今日誰か来る予定あったっけ?」
提督「いや、ないけど?」
最上(; ゚д゚)「窓の外を見て、あれなに?透明のビニール傘さした、白いドレスみたいなヒラヒラの服着てる人がいるんだけど?」
提督(; ゚д゚)「しかも顔まで真っ白な中で口紅が真っ赤でよく目立つな、あれ」
不審者<●><●>ウロウロ、キョロキョロ!
最上((( ;゚Д゚)))「な、何か探してる、み、みたいだけど」
提督((( ;゚Д゚)))「ま、まま、まさか幽霊!?」
不審者<●><●>クルッ!
最上((( ;゚Д゚)))「あ、こっち見た!」
不審者<●><●>『居居居いいいいたああああああああああ!!もおおおがああああみいいいいきゅゅゅゅゅゅゅゅんんん❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️』
ダダダダダダダダ!
提督&最上(; Д)゚ ゚『ぎゃああああああああああ!こっち来たああああああああ!!』
不審者<●><●>「もおおおがああああみいいいいきゅゅゅゅゅゅゅゅんんん!好きいいいいい!!好き好き好き好き好きいいいいい!ああああ愛してるうううううううううううううう❤️❤️❤️❤️❤️!!」
ダダダダダダダダ!
最上(;´゚д゚`)「提督!あれなに!?」
ダダダダダダダダ!
提督(;´゚д゚`)「オメーの友達!?」
ダダダダダダダ!
不審者<●><●>「まってえええええええ❤️もおおおがああああみいいいいきゅゅゅゅゅゅゅゅんんん!」
最上(;´゚д゚`)「あんな友達いた覚えないよ!」
提督(;´゚д゚`)「だろーね!」
ダダダダダダダダ!
不審者<●><●>「もおおおがああああみいいいいきゅゅゅゅゅゅゅゅんんん❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️結婚してえええええ!」
最上「ごめんなさい!僕結婚相手決まってるんで無理!!」
提督(;´゚д゚`)「真面目に返答せんでいいわー!」
ダダダダダダダダ
不審者<●><●>「そおいつは!誰だあああああ!頃すうううう!」
最上「やば!よけいな事しちゃった!」
提督(;´゚д゚`)「この大馬鹿三太郎がー!」
不審者<●><●>「おいそこの最上キュンに馬鹿って言ったチビー!貴様も頃すうううう!」
提督(;´゚д゚`)「ちょ!とばっちり喰らったー!そして誰がチビっ子だー!」
ダダダダダダダダ!
最上(; ゚д゚)「あ、行き止まり!」
提督(; ゚д゚)「げ!」
不審者<●><●>「フフフフフフフ、追い付いたあああああ!!あはははははははははは!」
提督&最上((((;´゚д゚))))「あ、あわわわわわ」
最上「こうなったら…提督、僕がアイツの相手をするから逃げて!」
提督「ば、馬鹿言うな!それは俺の役目だろ!」
最上「心配しないで、僕はやられないよ」
提督(;´゚д゚`)「フラグおったてんじゃねーよ!」
不審者<●><●>「あははははは葉派歯刃!もおがみきゅ❤️~ん❤️」
ダダダダダダダダ!
提督&最上((;´゚д゚`))((( ;゚Д゚)))「ぎゃああああああああああ!!」
ガシッ!
不審者<●><●>「ちょ!誰よ!後ろから掴むのは!?」
三隈<●><●>「私のモガミンに…」
ガシッ!(後ろから不審者の腰を両手でホールドし)
不審者<●><●>「ヒイッ!」
三隈<●><●>「何を…」
グイッ!(そのまま後ろに引っこ抜くように倒れこみ!)
不審者<●><●>「あああああああ!」
三隈<●><●>「なさっているんですのおおおお!!」
ゴツッ!(相手の後頭部を地面に叩きつける!)
不審者<●><●>「がはっ!」
不審者<○><○>チーン…
提督(;´゚д゚`)最上(;´゚д゚`)「バ、バックドロップー!?」
三隈「ふぅ…お怪我はありませんか?モガミン?提督?」
提督(;´゚д゚`)「だ、大丈夫」
最上(;´゚д゚`)「で、です…」
三隈「そうですか、安心しましたわ♪では、私は憲兵さんを呼んできますからこの方の処置をお願いしますわね?」
提督「は、はい!了解しました!」
三隈「では、失礼します」
スタスタ…
督「なあ…最上…」
最上「提督…」
提督&最上(;´゚д゚`)「「一番怖いのは…三隈だったね…」」
―――その後、憲兵の取り調べに対して、不審者は『最上君に会いたかったが為にやった』と自白し、そのまま警察にご用となった。
カリカリカリカリ…
ダンダン!ポン!
提督「ふぅあ~!やっと終わったあ~!」
提督「しっかし、書類はためとくもんじゃないな。お陰で…」
バキボキ!
提督「んああ~、あちこちが固まっちまった。背伸びしただけで背中が鳴ってら」
ガチャ!
天龍「書類終わったか?提督」
提督「ああ、今終わったよ」
天龍「おぅ、お疲れさん…ってかなり疲れてるみたいだな」
提督「実際疲れたよ。朝から飯とトイレ以外は座りっぱなしだったからな」
天龍(´・д・)「なんだなんだ、これからこの天龍様と一杯やろうって時に情けねーな」
提督( ´゚д゚`)「しゃーないだろ、疲れたもんは疲れたんだからさ」
天龍( ゜Д゜)「ハア、しょーがねーな、ならここはいっちょ、この天龍様がマッサージしてやるか!」
提督(´・д・)「ええ~…いいよ、酒飲んで血の巡り良くしときゃ大丈夫だろ?さっさと片付けて鳳翔さんの店に行こうぜ?」
天龍「まぁそう言うなって、この天龍様のマッサージは龍田のお墨付きだぜ!」
提督(だから心配なんだけどな…)
天龍「ほら、さっさと上着を脱げよ!ちゃっちゃとやるぞ!」
提督「わかったわかった、ここじゃなんだから仮眠室のベッドでやってくれ」
天龍「よっしゃ!任せとけ!」
―――仮眠室
天龍「ほれ座れ、まずは肩からだ」
ググググイイ!
提督(;´゚д゚`)「痛ただだだだだだだだだだだ!ちょ!待て!マジ痛い!」
天龍「んだよ、このくらい我慢しろ、男だろ?」
提督「もうちっと優しくしてよ…痛いよ…」
天龍「(やべえ、泣きそうな顔がマジ可愛い///)しゃーねーな、わかったよ」
サスサス、サスサス
提督「ああ~あまりの痛さに泣く寸前だったわ」
天龍「おっかし~な~?龍田はこのくらいが良いって言うからさ」
提督「最初っから力込めて押すなよ、軽くから段々と強くしていくんだよ。わかった?」
天龍「へいへい。んで、具合は如何で?お客さん?」
提督「そのくらいでいいよ。ああ~、ゾクゾクくる~♪力加減はさておき龍田のお墨付きってのは伊達じゃないな。マジ気持ちいいわ」
天龍「あったり前だぜ!この天龍様に任せろ!」
天龍「それにしても大分硬いな。かなり仕事がキツいのか?」
提督「…愚痴は吐きたくない」
天龍「おいおい、俺はお前と軽巡じゃあ1番古い付き合いなんだし、ここには俺達しか居ないんだ、たまにゃ愚痴吐く位いいだろ?」
提督「…最近、大本営でウチに対して『作戦等への参加を止めて芸能活動一本に絞るべきだ』って意見が出てきてな」
天龍「な、なんだと!?」
グイイイ!
提督(;´゚д゚`)「痛ってー!?」
天龍「おい!まさか了承したんじゃねーだろうな!」
グググググ!
提督(;´゚д゚`)「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!やめて!痛いよ!切れちゃうよ!」
天龍(;゜0゜)!「あ!悪ぃ」
提督「いててて…もちろんお断りしたさ、『ウチだって結果は出してるし、お飾り扱いはゴメンだ!』ってね」
天龍「そうか、なら良かった」
提督「とも言い切れないぞ。ランキングが下がればまたその話題が首をもたげるし、『人気の娘が轟沈』なんて事になってみろ、俺は一発アウトでクビだし、ファンの連中に何されるかわかったもんじゃない」
天龍「提督…」
提督「ハア。自業自得なのはわかってるんだ。そもそも俺が他の鎮守府が掛け持ちでやってた芸能活動を安請け合いしたせいで、あれよあれよという間にウチが一手に引き受けるようになって…皆の休みは無くなるし、たまの休みに出かければファンに囲まれて休めずに、結局鎮守府内しか人目を気にしなくていい場所が無くなって…」
提督「皆には…すまないと思ってるんだ。だから俺は愚痴は吐きたくないんだ、皆を巻き込んで、安らぐべき時間を奪った張本人に愚痴を吐く権利なんて…あるもんか…」
天龍「…馬鹿だなぁ」
提督「え?」
ギュッ!
提督(う、後ろから抱き締められて!た、確かこれって『あすなろ抱き』とかいう!?)
提督「て、天龍!?ど、どうしたんだ!?」
天龍「提督。俺達…俺はお前の艦娘だ。お前の命令なら、いや、お前の命令だから戦えるんだ。他の誰でもない、お前が良いんだ」
提督「て、天龍…///」
天龍「それに芸能活動だって他の俺が見たり体験できない事をやらせてもらってるんだ、少なくとも俺は楽しんでやってるぜ!」
提督「天龍…」
天龍「だから自信を持ってくれよ、信じてくれよ、お前が手塩にかけて育てた艦娘を」
提督「やれやれ、天龍に諭されるとはな。こりゃ明日は雪かな?アハハハハハ!」
天龍(゚Д゚#)「何だとコラー!」
ギュウウウウウ!
提督((; ゚д゚))「ちょ!待!首、絞めんな!」
天龍(゚Д゚#)「うるせー!せっかく人がいい話してんのにちゃかしやがって!」
ギュウウウウウ!ムニュウウウ❤️
提督(や、やば!首がしまって苦しいのと、背中のたわわな感触が相まって!く、苦気持ちいい!!)
天龍(゚Д゚#)「オラオラ!ごめんなさいは!?」
提督(|| ゜Д゜)(く、首絞められてたら声出せんわー!)
武蔵「おい相棒、演習の報告書を出しに…って何やってるんだ?二人して」
天龍(゚Д゚`#)「ああん!ただの教育的指導だ!」
武蔵「ほう…指導、か」
バタン!カチャン
武蔵「そのくらいにしてやれ天龍、相棒は限界だぞ」
スタスタ、シュルシュル
天龍「あ、そうか。って何で鍵閉めてサラシを解きながらこっちへ?」
武蔵「知ってるか?天龍」
天龍( ; ゜Д゜)「な、何をだよ?」
武蔵<●><●>「この武蔵はどちらもイケるクチだ」
天龍(; ゚д゚)「え?」
シュルシュル、パサッ
武蔵<●><●>「演習で身体が火照っているんだ、ちょうどいい」
天龍(;´゚д゚)「あ、あわわわわわわわ!」
武蔵<●><●>「心配するな、女相手にもなれている、たっぷり教育的指導(意味深)をしてやろう(ニヤリ)」
天龍(; ゚д゚)「い、嫌ああああああああああ!」
ダダダダダダ!カチャ、バタン!
武蔵「ふぅ、やれやれ、天龍にはフラれてしまったか、だが…」
提督「ハア…ハア…」
武蔵<●><●>「メインは、逃がさないがな」
提督「ハア…ちょっと…武蔵…嫌、嫌だ…」
武蔵「そんなか弱い抵抗をしないでくれ」
提督「やめ///やめて///」
武蔵<❤️><❤️>「メチャクチャにしてやりたくなるじゃないか」
提督(;´゚д゚`)「い、嫌あああああああ!けだものおおおおおお!」
武蔵<❤️><❤️>「フフフ、い・た・だ・き・ます!」
提督「アッーーーーー!」
―――その直後、天龍の通報により憲兵隊と大和の連合で暴れる武蔵を取り押さえ、提督の操は辛くも窮地を脱した。
提督((( ;゚Д゚)))「大和型怖い大和型怖い大和怖い大和怖い…」
大和(;´゚д゚`)(私までとばっちり受けたー!)
ザーザー…(雨音兄貴迫真の演技)
提督(執務中)「今日も今日とて雨、気が滅入るよな~」
初月(¬_¬)「全くだな。お前が僕と買い物してくれる約束を3ヶ月も経つのに、未だに果たしてないのと同じ位に滅入るな」
提督(;゚∇゚)「あ、アハハハ…つ、次の休みに、な」
初月(¬_¬)「…待たせた罰に、追加で水着も選んでもらうからな」
提督Σ(Д゚;/)/「ええ!?それは勘弁してくれ、というか水着なんてスク水で充分だろ!?」
初月<●><●>「何か言ったか?」
提督(; ゚д゚)「ごめんなさい何でもありません!是非選ばせて下さい初月さん」
初月(¬_¬)「…次の休みがラストチャンスだからな」
提督(; ゚д゚)「ち、ちなみに急な予定等で駄目になった、ば、場合は?」
初月<●><●>「知らないほうが身の為だ」
提督(;゚∇゚)「り、了解…」
提督(; ゚д゚)(かなりご不満の様子だな。こりゃ帰りの飯もちっとばかし奮発しないとな)
コンコン
提督「入れ」
ガチャ
三隈「ごきげんよう、提督」
提督「ん?三隈か。相方はどうした?今日は二人とも休みのはずだろ?」
三隈「そのモガミンを探していますの、こちらに来てはいませんか?」
提督「いや、来てないが?喧嘩でもしたのか?」
三隈「実は、モガミンにスカートを履かせてみたのですけど…恥ずかしがって逃げられてしまいましたの」
提督(その恥ずかしがる様子を見て楽しむ、と。いい趣味してるわ)
初月「?最上さんがスカート?あまり馴染みの無い姿だな」
提督「ま、まぁ普段から短パンというかズボン姿がデフォだからな。でも、最上だって女の子なんだからスカート履いたら似合うと思うけどなぁ?」
三隈「あら、ではモガミンを見つけたら是非提督にご感想をいただきませんと。では、私はこれで。失礼しましたわ」
提督「あんまりイジってやるなよ?」
三隈「…くまりんこ」
提督「返事をせい!」
バタン
提督「全くアイツは…」
初月「時々三隈さんは考えがわからない。だが、腕は確かだ」
提督(優秀さと引き替えに姉好きが拗れる…どれもが良い奴なんて居ない、よな)
提督「…さて、そろそろかな」
初月「ん?何がだ?」
提督「お客さん、さ」
カチャ…
最上「あ、あの…提督?」
初月「ん?最上さんじゃないか。ドアに隠れてどうした?さっき三隈さんが…」
最上「や、やっぱり来てたんだ」
提督「話は聞いてるよ、最上だって女の子なんだ、スカート履く位で恥ずかしがらなくても」
最上「で///、でもこういうの、僕には似合わないよ///」
提督「似合わないって言ったってドアに阻まれて見えないから判断のしようがないだろ?笑わないし、からかったりしないから見せてごらんよ」
最上「わ、解ったよ…」
カチャ
提督(こ、こりゃ…)
初月(ち、超短いスカート!ちょっと歩くだけでパンツが見えそうになってる!)
最上「ど、どう?や、やっぱり似合わないでしょ?僕より三隈の方が」
提督「い、いや、スカート自体は悪くないんだが、もう少し長めのスカートの方が、い、いいかな?初月の意見は?」
初月「右におなじくだな、馴れない内は長いスカートで練習してみるといい」
最上「や、やっぱり///短すぎるよね、これ。さっきからスースーして落ち着かないよ///」
提督「でも色合いは悪くないじゃないか。派手すぎず、地味すぎないから次は膝丈位のやつにしてもらいなさい」
最上「じ、じゃあ提督が一緒にえらんでよ」
提督「え?」
最上「だっていつま経っても一緒に行ってくれないじゃないか?」
提督「そ、それは、その…」
初月「最上さん、提督は僕とのお出かけがまだだ、それが終わらないと駄目だよ」
最上「じゃあ一緒に行こうよ、そうすれば時間短縮になるよ?」
初月<●><●>「すまないがそれは却下だ」
最上( ` ゜Д゜)「ええ~、いいじゃないか、初月」
初月<●><●>「いくら先輩と言えど、これは譲れない」
最上「いいじゃないか、一緒に行こうよ~提督~?」
初月<●><●>「もちろん却下だよな、提督」
提督(ピーンチ!大ピーンチ!)
ガチャ!
三隈「あら、こちらにいらしたのねモガミン♪」
最上「あ、三隈!いい加減僕のズボン返してよ!スースーして歩きづらいったらないよ!」
三隈「これもモガミンを一人前の淑女にするための試練ですわ」
最上「そんな試練はいらないよ!とにかく…」
スタスタ、ツルッ!
最上ヽ(; ゚д゚)ノ 「うわっ!」
ステーン!
最上「いたたた…スカートが短いしきついから転んじゃったよ」
提督「おい、大丈夫か最上…」
スタスタ
最上(; ゚д゚)「ちょ、提督!待っ」
提督「え?」
初月「馬鹿!止まれ提督!」
最上(転んだ拍子に大開脚中)「あ、ああ///」
提督「だあ!ご、ごめん!」
ツルッ!
提督(゜ロ゜;「あっ!」
ステーン!ムニュッ❤️
提督(転んだ拍子に最上のお胸を鷲掴み)「どわあ!」
最上「き、きゃあああああああああああああああ!何すんのさ!提督のエッチ!」
パーン!
提督「ぶへっ!」
最上「もうやだあああああ!」
ダダダダダダ!
初月「行っちゃった、な」
提督「ああ~いてえ。まぁ仕方ないか、後で謝りに…」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
提督「ん?なんだ?殺気?」
クルッ!
三隈<●><●>「………」
提督「あ、あの、ですね三隈さん?」
三隈「…提督」
提督「はい?」
三隈<○><○>「辞世の句をお読み下さいまし、涅槃まで送って差し上げますわ?」
提督(;゚Д゚)「い、嫌ああああああああああ!」
ダダダダダダ!
三隈「お待ちなさいませ提督ー!」
ダダダダダダ!
…ポツン
初月「……アイツに揉まれたら、僕のも大きくなるかな///」
―――その後、提督は最上に謝罪し、何とか三隈を説得する事に成功した(笑)
―――執務室
提督「え?イメージビデオ?」
P「はい、VR用の撮影機材の用意が思うように上手くいかず、このままでは時間が経つばかりな為、先に普通の機材を使用したものを販売して、機材の用意が整い次第撮影を開始しようと思います」
提督「それはいいけど、テーマと出演者は決まってるの?」
那珂「それがウチのメンバーで今空いてるのが那智さんなんだけど…」
提督「馬鹿言うな!アイツは今休暇中だぞ!やっと休みがあげられたのにそんな事できるか!」
ガチャ!
舞風「Pさん、那珂ちゃん!那智さんOkしてくれたよ!」
提督(|| ゜Д゜)「って言ったそばから何やってんのー!」
スタスタ
那智「提督よ、大きな声をだすな」
提督「お前もお前でなに引き受けてるんだ!休める時に休まないでどうするんだ!」
那智「なあに、引き受ける替わりにちょっと条件を出した。それなら私にとっても、皆にとっても良い結果になる」
提督「条件?」
―――その後、執務室
提督「な、なぁ、那智」
那智「なんだ?」
提督「な、なんで俺は超小型カメラをだて眼鏡につけてお前と向き合ってるんだ?」
那智「さっき言った条件だ。『出演する替わりに私の思うとおりに撮影する、そして撮影内容は私が決める』と」
那智「この作品では視聴者は提督であり、『私と周りに話せない秘密の恋人関係』という設定で、鎮守府内で撮影可能なポイントで二人きりで時間を過ごすという内容だ」
提督(;・∀・)「な、なんとも凝った設定だね」
那智「色恋事に障害はお互いの恋心を燃え上がらせるもの、言わば添加剤だ。悪くはあるまい?」
提督「それは解ったけど、何も俺がやる必要が…」
那智「提督…」
顎クイッ!
提督「な、那智///急に何を!?」
那智「案ずるな、何も問題はない」
提督「ちょ、顔///顔が近いよ///」
那智「フフフ」
提督(か、顔が目の前に!)
那智「…やっと二人っきりだな」
提督(あ、演技モードに入った)
ギュッ!
那智「貴様と別れていた時間分…いや、それ以上の時間を…」
那智「私と共に過ごそう、私の…提督」
提督(……これ、俺がもつかな?)
提督(皆様お元気ですか?提督です)
提督(さて、私は今応接用のソファーに座っていますそして…)
那智「で、この那智が武勲を挙げた訳だ…どうした?提督」
提督「な、那智…その///俺の右隣に座るのはいいんだけど、俺の肩に手をまわして///くっつくのは///は、恥ずかしいんだけど…」
那智「ハハハハ、私と貴様の仲で今さら恥ずかしいもないだろう?」
提督( ; ゚Д゚)(後、俺の太ももに自分の右手を載せてさするなー!ホストクラブかここは!)
那智「全く、こんな事くらいで照れるなんて…可愛いな」
提督Σ(*゚Д゚*;)「か、可愛い!?」
那智「久しぶりに2人っきりの時間だ…今日は覚悟しろ、提督」
提督( ; ゚Д゚)「な、何を?」
那智「貴様の顔が真っ赤になって戻れなくなるまで…可愛がってやるぞ?」
提督( ; ゚Д゚)「な、なるべく///お手柔らかに…」
那智「フフフ…すると思うか?」
提督(ですよねー!)
ギュウギュウ!
提督「な、那智、さ、さっきからかなり密着してないか?」
ムニュ❤️
那智「ハハハハ、当たり前だろう?恋人同士なのだから」
提督(そ、そして妙高型全員の共通項たる、た、たわわなお胸様が!女性と付き合った事のないDTには!刺激が強い!撮影という事を抜きにしてもこんなに密着していいものなのか!?)
那智「提督」
提督「ど、どうした?那智?」
那智「何か食べたくないか?」
提督「?ま、まぁちょっと小腹がすいたな」
那智「ならば…」
カサカサ
那智「チョコレートバーだ、食べるか?」
提督「う、うん。じゃあ半分に割って食べ」
那智「ほら、口をあけて」
提督「え///その///まさか///」
那智「あ~ん」
提督「あ///あ~ん」
パク!モシャモシャ
那智「フフフ、美味しいか?提督?」
提督「う、うん、美味しいよ、な、那智もた、食べなよ」
那智「ならば…食べさせてもらおうか?」
提督「お///俺もやるの!?」
那智「恋人同士なんだ、当然だろう?お互いに与え合う関係なのだから」
提督「わ///解った///はい、那智」
那智「いただこう」
パクッ!
モグモグ
提督(さ、流石だな。口を開きすぎず、なおかつ一回で口に入れる量もごくわずかだから汚い印象にならない)
那智「ン…これは旨い、仕事の後の甘味は格別だな」
で(嘘つけ、仕事の後は一杯がデフォの癖に)
那智「やはり、恋人に食べさせてもらうのは良いものだな。腹の虫だけではなく、離れていた寂しさすら埋めてくれる」
提督(も///もうやめて!城之内、じゃない!私の恥ずかしさはとっくにキャパをオーバーしてるわ!)
那智「こうやっていられるのは良いのだが、この関係を…人に言えないのは…いささかつらいな」
提督「那智…」
那智「本当は、『提督は私の恋人なのだ、だから必要以上に私の提督に触るな』と声を大にして言いたいんだ」
提督(んな事したらお前のファンにポアされちゃうよ!お前のファンは数こそ長門や最上にゃ及ばないけど、『那智スト』ってカタカナじゃぜってー書けない熱狂的なファンが多いんだよ!)
那智「この闘いに勝利するまでは、周りとの関係維持の為にも二人の関係は秘匿しなければならない、それは理解しよう。だが、納得はできていない。私が帰ってくる度にいつも貴様は誰かといる」
提督(いや、仕事なんだから当たり前だろ?秘書艦だって必要なんだし)
那智「その度に…心に炎が燃える。『それは私のだ!私だけのものだ!』という嫉妬の炎が」
提督「な、那智…」
那智「周りから見たら、私は冷静な性格に見えるんだろうが…忘れてないか?」
提督「な、何を?」
那智「私はあの『餓えた狼』の姉だぞ?あれの負けん気は私譲りでな、どんな事に際しても勝ちを譲る気はないんだ。恋も闘いも、な」
提督(そう言って俺を見つめる那智の眼には…演技ではない、本気の思いが宿っていた)
ガチャ!
日向「失礼する、新入りの育成計画について…何をしているんだ?君らは?」
提督(ヤバい!日向が来るの忘れてた!)
提督「あ、あの、その」
日向「提督としての業務を放って逢い引きとは、穏やかじゃないな」
提督「いや、そうじゃなくて」
日向「まぁ私はいいが、他の連中にこの事をしゃべったらどうなるかな?」
提督(;゜0゜)(マズイ!これは撮影なんだって早く説明しないと!)
那智「私は一向に構わんが?」
提督( ; ゜Д゜)(何言ってんのなっちゃーん!?)
日向「ほう…」
日向「その発言が何を意味しているか、解った上で言ってるんだろうな?」
那智「十分解った上で言ってるんだ」
日向「いい度胸じゃないか、那智」
那智「なんだ?嫉妬か?提督を私に取られて悔しいのか?ちょっとは可愛らしい所があるじゃないか日向?」
日向「…あまり調子にのらない方がいいぞ?『重巡』」
那智「提督はこの私を選んでくれたんだ、今さら他人が入り込む余地なんて無いぞ?『戦艦』」
日向「私は『航空戦艦』だ」
ゴゴゴゴゴ…
提督(; ゚д゚)(一触即発の空気ー!誰か助けてー!)
那智「ふ、フフフ…」
日向「フフフ…」
那智&日向「「ハハハハ!」」
提督「ふぇ!?」
那智「なかなかの演技派じゃないか?日向。今度私の舞台に出てみるか?」
日向「新入りの世話で手一杯だから、遠慮しておくよ。さて、すまなかった、提督。実は撮影してるのはPさんから聞いて知ってたんだ」
提督「な、え?ええ!?」
日向「君のビックリした顔が見られるとは、これは収穫だな」
那智「ハハハハ!日向も人が悪いな」
日向「瞬間的に合わせた那智も人の事は言えないがな」
那智&日向( ´∀`)「「アハハハハハハハ!」」
提督(^ω^#)(こ・い・つ・ら…)
―――その後完全にへそを曲げてしまった提督への謝罪と説得にたっぷり2時間を要した。
とっぷり日もくれて、夜。撮影はラストシーンに入っていた。
―――提督&艦娘御用達の喫茶店『アンカー』(夜は予約制の酒場)
提督&那智「「乾杯!」」
チィン♪
クイッ!
那智「フゥ、染み渡るな。どうした?まじまじと私を見つめて?」
提督「いやなに、安物のダルマ(サントリーオールドのアダ名)でも、那智の側に置いてあると何故か高級品に見えるな。呑む様も絵になっている」
那智「貴様もずいぶんと口が回るようになったな」
提督「『恋人同士』なんだ、思った事を口にしただけさ。それともこんな俺は…嫌かい?」
那智「フッ、嫌な訳が無かろう。私の為に言ってくれたのだから」
提督(恋人同士ってワードで動揺する那智を撮影したかったが、流石は舞台経験者、ちょっとやそっとの揺さぶりじゃあ無理か)
那智「ようやく1日が終わるな。今日も皆が無事で何よりだ」
提督「だな」
那智「もちろん、それには貴様も…提督も…入って…いるのだからな」
提督「那智…俺だって同じ気持ちさ。皆が…そして那智が無事で…よかった」
那智「お互い思う事は一緒か。こんな些細な事が、ここまで私の心を喜ばせてくれるなら、この秘密の関係も…悪くはない。」
提督「那智…俺も、そう思うよ」
那智「フフ…さあ、もう一度乾杯だ」
提督「ああ」
那智「二人の甘い夜に」
提督「俺達の夜に」
チィン♪
提督&那智「「乾杯♪」」
秋雲(撮影監督兼脚本担当)「はい!カット!」
提督「ふぅ…やっと終わった…」
那智「まだ終わりではないぞ、まだ編集やら宣伝の打ち合わせやら、やる事は山積みだぞ」
提督「そりゃわかってるさ。あ、悪いな店長。急に押し掛けて撮影させてもらって」
店長「なあに、問題ないさ」
提督「ありがとう」
店長「あ、悪いが店の名前は出さないでくれよ、これ以上艦娘目当てに一杯のコーヒーで長時間ねばる客が来られちゃ営業に支障が出る」
提督「え?そんなに居るの?」
店長「最近は艦娘の皆には俺が知ってる素性の良い店を幾つか紹介して分散してもらってるが、それまでは大変だったよ」
提督「そうだったのか…すまない」
店長「なあに、そういう客は最近減ったよ。艦娘の皆が『長時間居るならちゃんとその分注文する事、私達が通うお店を大切にして欲しい』って公式サイトやその他の場所で言ってくれたからな」
提督「少ないって事はまだ居るという事か。だが、ウチの発言力が思わぬ所で役にたったな…まぁいいけど」
秋雲「秋雲さんは漫喫オンリーだったからあまり来なかったけど、雰囲気いい店じゃん!これならもうちょい早く来たかったな~」
店長「ハハハハ!なら、今度は仕事抜きで遊びにおいで。リンゴのタルトをご馳走するよ」
秋雲「ありがとうございます!」
提督「その時はコーヒー一杯でねばるなよ?漫喫みたいに時間気にしなくていいからって長々居たら店長に迷惑がかかるからな」
秋雲「わ、わかってるよう!」
(≧▽≦)アハハハハハハハハ!
那智「提督…耳を貸してくれ」
提督「ん?何だ?」
那智「…(ヒソヒソ)今度は撮影じゃなく、本当の二人っきりで、な?」
提督「へ!?///」
那智「フフ…さあ!帰る前にもう一杯といこう。店長、軽く何か頼めるかな?」
店長「了解!皆も食べてくだろ?」
秋雲「もち!ゴチんなりまーす!提督♪」
提督( ; ゜Д゜)「支払い俺かよ!」
那智(今回は撮影だったが…いつかは…二人であれこれしたい、な)
―――その後発売されたイメージビデオ『提督と秘密の恋人関係シリーズ①那智編』は那智の熱狂的ファン、通称『那智スト』の間に『提督になった気分になれる!』というレビューと、『提督役が妬ましい!』というレビューに埋め尽くされた。
そして…
提督( ; ゜Д゜)「あ、あの…皆さん?」
木曾<●>「次はもちろん俺だよな?」
天龍<●>「まさかこの天龍様をないがしろにする事はしないよな?」
武蔵<●><●>「お前達は後だ。相棒よ、次はこの武蔵で確定だろうな?」
初月<●><●>「僕の我慢は…とっくに限界を越えているぞ?」
松風<●><●>「おやおや、モテモテで何よりじゃないか?」
提督( ; ゜Д゜)(だ、誰か助けてくれー!)
―――提督は『次を誰にするか?』で修羅場になっていた(笑)
日向「まぁ、そうなるな」
提督( ; ゜Д゜)(見てないで助けてー!)
―――執務室
提督(前にも言ったが、ウチでは秋雲を広報活動のアドバイザーの1人としてメンバーに加えている。そしてその条件として夏・冬コミへの販売側としての参加を許可している、のだが…)
提督「だ、抱き枕!?」
秋雲「缶バッジやらタペストリーはやり尽くしたし、いよいよ挑戦する時が来たよ!」
提督 「じゃあまずは言い出しっぺのお前のからな」
秋雲「秋雲さんのに需要なんかあるわけないじゃんアゼルバイジャン」
提督(* ゚∀゚)「元々抱き枕カバーなんてニッチなもん作るんだからお前にもそこそこ需要はあんじゃね?アハハハハハハハハ!」
秋雲(;´゚д゚`)「ひっどーい!」
提督「それに真面目な話、7月の今からじゃ作るにしたって間がないから数が出せない。やるとしたら、完全受注制にして後で発送するしかないぞ?」
秋雲「うーん…やっぱり無理か」
提督(ヾノ・∀・`)「ムリムリ、今回はお前のイラスト集とマッキー(巻雲のアダ名)の短編小説集だけにしとけ」
秋雲「じゃあ、冬コミに向けてサンプル作らせてよ!まずは提督ので♪」
提督(^ω^#)「寝言は寝て言えよ?それに誰に需要あんだよ?在庫抱えるだけ損じゃねーかよ」
秋雲「だから練習として、ウチのメンバー向けに提督の抱き枕カバー作って反応次第でやるかどうか決めようよ!」
提督( ‘Д)「ええ…マンドクセ」
秋雲「そんな嫌そうな顔しないでよ!」
ガチャ!
長門「失礼する。提督、今度の全体訓練の件だが…」
秋雲「あ、長門さーん!提督を説得して下さいよ!」
長門「?」
秋雲「かくかくしかじか…という訳なんですよ!」
長門「ふむ、提督の抱き枕カバー…か」
長門(*゚∀゚)=3「胸が熱くなるな!」
提督(;´゚д゚`)「ちょっと長門さん!?」
秋雲( ̄▽ ̄)(まずは1人♪)
長門「秋雲よ、衣装の指定はできるか?」
秋雲「サンプルだから特に決めてないけど、希望があれば受け付けますよ!」
提督(;´゚д゚`)「おいまてアッキー!何勝手に話をすすめてるんだYO!?」
長門「じゃ、じゃあ、ロングヘアーにセーラー服着せても…」
秋雲( ̄ー+ ̄)「中々にお目が高いチョイスで」
提督(;´゚д゚`)「ぜってーやらねーよ!?」
長門「ああ…最近忙しいなあ~」
提督「へ?」
長門「忙しくて忙しくて、身体を休める暇がない」
提督「ま、まぁ長門にはかなり世話になっている、けど!」
長門(/ω・\)チラッ、チラッ「私とて、せめて寝る時位は癒しが欲しいなあ~?ぐっすりと寝たいなあ~?」
提督「あ、う、ぐ…」
秋雲「提督!可愛い部下の、たまのおねだり位聞いてあげなよ!」
提督「し、しかし…ん?」
|д゚)チラッ
|д゚)チラッ
|д゚)チラッ
|д゚)チラッ
以下略(笑)
提督(;´゚д゚`)(いつの間にかほぼ全員が来てるー!)
―――結局提督が折れて、皆のリクエストに応じた抱き枕カバーが制作されたが、コスト面でかなり大変だった為、艦娘版は断念せざるを得なかった。
提督(;´゚д゚`)(結局俺だけやり損じゃねーかよ!)
提督(さて、今日はいよいよ初月との約束を果たす時がきた)
提督(だが、その前に一つ問題がある。ウチの鎮守府前にたむろするファンだ。下手をうつと、最初から最後までつきまとわれかねない)
提督(だからウチでは…)
ブロロロロロロ…
???「提督さん、初月さん、鎮守府を出ましたからもう大丈夫ですよ」
提督「すみませんね、運転手さん」
出入り業者のトラック運転手「いやいや、俺なんかでお役にたつなら光栄ですよ」
運転手「しかし、ファンの人らも艦娘の皆さんがこんな形で出かけてるなんて想像もしないでしょうね」
提督(そう、他の娘ならタクシーを使うのだが、ウチのイケメン枠に関しては追っかけ率も高い為、少しでも気兼ねなく過ごしてもらう為に出入りの業者に特別に頼んで、出る時に荷台に隠して乗せてもらっているのだ。もちろん帰りはタクシーでそのまま中に入る為、ファンとの接触はなるべく抑えられる。ちなみに俺は今、荷台にある運転席につながる窓から運転手さんと会話している)
運転手「とりあえず街まで行っちゃっていいんですか?」
提督「いや、運転手さんも仕事あるだろ?もう少ししたらコンビニあるからそこで降ろして下さい。目の前にバス停あるからそれで行きますよ」
運転手「了解!」
初月「やれやれ、大げさだな…」
提督「こうでもしないと、ファンにつきまとわれて、楽しめないからな」
初月「…お前は、僕と出かけるのが楽しみだったのか?」
提督「大分やきもきさせて悪かったな。でも、俺も楽しみにしてたんだ」
初月「フフ…」
提督「どうした?初月?」
初月「いや。何でもない」
初月「しかし…トラックの荷台に隠れて家を離れるこの状況…まるで昔の駆け落ちみたいだなと思って」
提督「か、かか///駆け落ち!?」
初月「前に昼に見たドラマでやってたぞ」
提督(テレビも良し悪しだな…)
初月「なあ、提督」
提督「ん?どうした?」
初月「お前はもし…僕が『一緒に遠くへ行こう』と言ったら…どうする?」
提督「旅行という話なら皆を…」
初月「誤魔化すな」
ギシッ!
提督「は、初、月、顔、近いよ///」
初月「もし僕が…『何もかも捨てて、一緒に遠くへ行って、2人きりで暮らそう』と言ったら…お前はどうする?」
提督「お、俺は…」
キキッ!
運転手「提督、着きましたよ!今開けますからね!」
提督、「あ、ああ、ありがとう」
初月「…提督」
提督「すまない、今はそれには答えが出せない。俺もお前も、今捨てるには背負っているものが大きすぎる」
初月「…」
提督「だが、この戦いにケリがつくか、俺の後釜ができるかで海軍を去る時に、その答えを…出すよ」
初月「…卑怯な奴だ」
提督「生きる為に必要なら、時には汚名も被るさ」
初月「……必ず、必ず答えを出してくれ。信じているからな」
提督「わかった」
初月「よし、この話はここまでだ、今日は、いや、今日しかないこの時間をおおいに楽しもう!」
提督「おう!」
執務室
ΩΩΩ『な、なんだってーーー!」
那智(提督代行)「最上、初月と提督が出かけたというのは本当か!?」
最上「うん、本当だよ」
天龍「本当だよ、じゃねーよ!」
木曾「クソ!駆逐に先を越されるとは」
松風「その言い方だと駆逐が軽巡の下っぽく聞こえるから止めてくれるかな?木曾さん?」
木曾「実際排水量は下だろうが、横からチャチャいれるな」
松風<●><●>「排水量はそうだろうけど、気に入らないものは気に入らないね」
木曾<●>「何だ?まだ俺と戦(や)り足りないのか?」
天龍「そういう事は演習場でやれよアホども」
木曾&松風「「誰がアホだ!」」
武蔵「あの子犬めが…」
ネルソン「ふん、たかが買い物位で何を騒ぐ事がある?余は寛大ゆえ、その程度の事位は許してやるが」
アークロイヤル「その割りにコメカミに#が入ってるのは?」
ネルソン(# ゜Д゜)「余に断りなく出かけた事に対する怒りだ!あやつめ、お土産買って来なかったら余が寝るまでひたすらマッサージさせてやる!」
アークロイヤル(´д`)「止めとけ、他の連中に怒られるぞ…」
ガチャ!
木曾「こうしちゃいられない!すぐに後を…」
那智(;-ω-)ノ「待て待て、お前は今日哨戒任務だろう」
松風「じゃあかわりに僕が…」
天龍「オメーは演習の予定入ってるだろ?ここは俺が…」
那智「お前と武蔵は午後からradioでゲスト出演があるだろうに」
ネルソン「では余が…」
アーク「私達は日本語講習会だ、諦めろ…」
ネルソン「ぬぐぐぐ…」
那智(…一つ手を打っておくか)
バス停
提督「えーと、時間は…まだあるな。ちょっとコンビニで軽く食べよう」
初月「了解だ」
提督(それにしても…)
提督(白の半袖シャツにデニム地のショートパンツにベースボールキャップ、髪は前も後ろもほどいてストレートヘアというあまり目立たない格好にも関わらず、スタイルと顔の良さで、その美しさが隠しきれてないのは逆にすごいよな)
初月「ん?どうした?提督?」
提督「い、いや、なんでもない。それより、街中で提督呼びは不味いから俺の事は『一美さん』と呼んでくれるか?」
初月「それはいいが、お前が僕を呼ぶ時はどうするんだ?」
提督「当たり前だが、初月とは呼べないから…美しい月と書いて『美月』と呼ぶのはどうだ?」
初月「…美月、か。いいだろう。今から僕は美月だ、よろしく頼むぞ提と…じゃない、一美」
提督「んじゃ、さっそくバスが来るまでコンビニ行こうぜー!」
スタスタ…
初月(美月…僕のもう一つの名前、提督が僕だけにくれた名前)
初月(いつか…この名前が、本当の名前になるように)
提督「オーイ、初…じゃない、美月!早く来いよ!」
初月「あ、すまない、すぐいく!」
ー街中
提督「やれやれ、やっと着いた」
初月「少し時間はかかったが、時間的にはドンピシャだな。お店が開いてる」
提督「お、そうだな。さあて、まずはどこに行くか?」
初月「とりあえず、ブラブラしながら気になったものを見ていこう」
提督「だな」
初月「じゃあ、離れないように手を繋ごう」
提督(; ゚ ロ゚)「て、ててててて手を!?」
初月(´・ω・)「なんだ?嫌なのか?」
提督「い、嫌という訳じゃ…(ないけど!女性とのお付き合いのなかったDTにはハードルが!)」
初月「なら問題ない、行こう」
ギュッ!
提督(こ、ここここここれは!指と指を絡める!こ、恋人繋ぎというやつか!)
初月「ほら、行くぞ。一美」
提督「お、おぅ、そうだな」
スタスタ…
提督(な、なんとなく気恥ずかしい、な///)
―――デパート
提督(とりあえず服を…)
初月「ん?どこに行く気だ?」
提督(゜_゜)?「へ?いや、服を…」
初月「僕のを選ぶんだろ?なら、一緒に行かなきゃわからないだろ?」
提督「いやいや、流石に女物を選ぶセンスは無いから…」
初月「お前の目線でいい、選んでくれ」
提督「困ったな…」
提督(初月某アイドルゲームで言えばクール属性、だったら黒か青を基調にして、なおかつさりげない可愛らしさが欲しいところだから…)
―――試着室
シャッ!
初月「どうだ?」
黒のノースリーブシャツに赤いスカート(膝丈)
提督(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)「ウンウン、赤と黒は定番の組み合わせだし、スカートの赤もクドくない程度でちょうどいいね!」
提督「後は上にレース地の薄いカーディガンなんかも合いそうだね」
初月「そ、そうか…」
提督「じゃあ今度はこれ、着てみて!」
―――シャッ!
初月「これはどうだ?」
アロハシャツ、下にグレーのノースリーブシャツ、ミニ丈ジーパンスカート
提督d(・∀・)b「いいねいいね!やっぱアロハシャツは女の子の夏の定番!下にグレーを持ってきてアロハの柄を引き立てる!似合うじゃないか!」
初月「な、なあ…」
提督「ん?」
初月「お前は///その///生足の方が///好みなのか?さっきからスカートとか丈の短いパンツばかりだが///」
提督「いや、特にそういう訳じゃないけど、いつも制服でタイツ履いてるからさ、私服の時くらいは脚を自由にしてあげてもいいんじゃないかな?と思ったんだ」
初月「そ、そうか…(脚フェチではなさそうだな)」
提督「でも、こうやって見ると綺麗な脚をしてるよな~」
初月「な///!何をいきなり///」
提督(≧∀≦*)「アハハハハ!いつもドキマギさせられてばかりだからな、たまにはいいだろ?」
初月(こ、こいつ…)
初月( ̄ー+ ̄)ティン!「!よし、服はこれくらいでいい」
提督「もういいのか?」
初月「ああ、着替えるから、ちょっと待ってくれ」
シャッ!カサカサ…
提督(平和だな~。こんな日が続けばいいんだがな…)
初月「てい…じゃない、一美、ちょっと…」
提督「どうした?顔だけ出して?」
初月「服が壁のフックにかかって動けない、手を貸してくれ」
提督( ; ゜Д゜)「は、はあ!?」
初月「早く入って来てくれ、このままじゃ服が破けてしまう」
提督Σ(-∀-;)「馬鹿言うな、店員呼んで来るから待ってろよ」
初月「嫌だ、一美がいい」
提督(; ゚ ロ゚)「ワガママ言うなよ!」
ガシッ!グイイイイ!
初月(# ゜Д゜)「いいから、早くしてくれ、吊り下げられてて若干辛いんだ」
提督「おい馬鹿やめろ服をひっぱるな!」
――――結局騒ぎを聞き付けて店員が来て、何とか事なきを得た提督であった。
提督(前略おふくろ様、お元気ですか?俺は元気に…)
初月「一美、これはどうだろう?」
マイクロビキニ(迷彩柄)
提督「ちょ、ちょっと派手じゃ、ないかな?」
初月「そうか?」
提督・・・(;´Д`)(若い女子の水着選びに付き合わされてます。何この精神的拷問?)
提督「お前にビキニはまだ早い、スポーツ店で競泳水着買ってこい」
初月「お前はそっちが好みか?」
提督(*´・д・)「んな訳ねーだろ、見た目と立場上相応のものにしろ、っつってんだよ」
初月「じ、自分でいうのも何だが///姉さん達ほどスタイルはよくないが、僕だって悪くはないだろ?」
提督「そりゃ悪くはないし同い年位の子から見ればいい方だな…って///何言わせんだよ恥ずかしい!」
初月「ほう…お前はそういう風に僕を見ていたのか?」
提督「え///あ///いや///その///」
初月「フフフフ…」
初月「一美…耳を貸してくれ」
提督「な、何だ?」
ヒソヒソ…
初月「お前が望むなら…僕はどんな姿にだってなれるぞ」
提督( ; ゜Д゜)「な///!?」
初月「フフ…さて、からかうのはこれくらいにして、競泳水着でも見に行くか」
提督「な///もう…お前って奴は」
初月「さ、早く行こう!」
スタスタ…
提督「ちょ、待てよ!」
初月「キムタクとやらの真似か?似てないぞ?」
提督「ちげーよ!」
提督(さて、服や水着を買い、お昼ごはんにしようという前に初月のお花摘み待ちをしていたら…)
提督「あの、ですから連れを待っているので…」
チャラ男1「いいじゃん、一緒に遊ぼうよ」
チャラ男2「照れてる~!マジ可愛い~♪」
チャラ男3「ってゆーか肌キレー、まじパネー!」
サワサワ
提督「すみません、さわるのは止めてください…」
パシャ!パシャ!
提督(いかにも頭悪そうなチャラ男に女と間違えられてナンパされて、勝手にスマホで写真撮られてます。なにこれ泣きたい)
提督「あの、大変申し訳ないんですけど、私、男ですよ?」
チャラ男1「まったまた~、嘘はいけないよ?」
提督(嘘ついて俺に何の得があるんだよ!)
チャラ男2「こーんな可愛い子が男な訳ないじゃん?」
提督(そのミニマム脳みそと節穴アイでよく見ろ!男ものの服着てんだろーが!)
チャラ男3「俺らが信用できない?大丈夫大丈夫!何もしないからさ、ただ一緒に遊ぶだけだよ」
提督(何もしないなんて奴が多人数で1人を囲って逃がさないようにするかバカ野郎!)
初月「待たせたな…って、どうした?」
提督「あ、(マズイ!こんな時に帰って来ちゃった!)」
チャラ男3「ウッヒョー!この子も可愛い~♪」
チャラ男2「ねぇ、俺らと一緒に遊ばない?ご飯奢るよ」
提督(;´_ゝ)(頼む、ヘタにキレたりしないでくれよ)
初月「断る」
提督(塩対応ー!)
チャラ男2「いいじゃん、行こうよ~♪」
初月「断る。さぁ、行こう無駄な時間は無いぞ」
ガシッ!グイグイ
提督「わ、わかったわかった」
チャラ男1「ちょ、待ってよ!」
初月「お前らはそこら辺のピーマン女子でもナンパしていろ。生憎僕らはデート中だ」
チャラ男ズΣ(Д゚;/)/Σ(Д゚;/)/Σ(Д゚;/)/「エエエエエエエエ!?」」」
提督( ; ゜Д゜)(おいいいいい!何言ってんの初っちゃん!)
初月「では失礼する」
スタスタ…
初月「フゥ…すまなかったな、僕が待たせた為に嫌な思いをさせて」
提督( ; ゜Д゜)「い、いや、それはいいんだけど、さっきのピーマン女って何?」
初月「中身が少ない、空っぽな頭した女子って事さ。レベルの低いアイツらにはぴったりの相手だ」
提督( ; ゜Д゜)「な、なるほど…」
スタスタ…
チャラ男1「嘘だろ…」
チャラ男2「レズカップルかよ…」
チャラ男「マジぱねえ…」
提督(食事を済ませ、俺達はぶらぶらと歩いていた。初月が『ここがいい』と入ったのはファミレスだった。もう少し高い店でもよかったのに『姉さん達と街に来る時はいつも食事はファミレスだったからその方が気楽でいい』と押しきられた)
提督「さあて、夕食はマスターの店で一杯引っかけながらでいいとしても、まだ時間あるからまだ何か見るか?」
初月「そうだな…」
ワイワイガヤガヤ…
提督( -_・)??「なんだ?公園が騒がしいな」
初月「何かのイベントのようだな。行ってみよう」
グイ!
提督Σ(*゚Д゚*)(腕に身体ごと抱きついてきた!しかも)
ムニュン❤️
提督( ; ゜Д゜)(姉ふたりほどのたわわとは言えないが、確かな自己主張をするお山様が!お山様が!)
初月「ほら、早く行くぞ」
提督(いやああああ!理性がゴリゴリ削られりゅうううう!)
――公園
提督「ど、どうやらバザーのようだな」
初月「いろんな物が売っているな」
??「ありゃ?おふたりさんじゃん?」
提督「あれ?秋雲じゃないか?」
秋雲(お出かけスタイル)「やっほー!」
初月(-""-;)「…やあ、秋雲は何故ここに?」
秋雲「たまにここで掘り出し物が出るって聞いてさ。前に『ドラえもんの最終回の生原稿』が見つかったとか」(ドラえもんの一応の最終話「さようならドラえもん」の原稿は最初の物は紛失しており、今コミックに掲載されているのは雑誌からトレースして書き直された原稿である)
提督(;-ω-)ノ「んなもんこんな場所で出て来る訳ないだろ…」
初月「だが本物があったら、オークションにかけた場合最低でも3~4百万円からスタートするらしいな」
提督( ; ゜Д゜)「いや、オークションにかける前に藤子プロに返還するのが筋だろ、常識的に考えて…」
秋雲「ちなみに最初のものかどうか見分けるコツは、ラストシーンの、のび太の部屋の『ゴミ箱』だそうだよ」
初月「ゴミ箱?」
秋雲「最初のものはゴミ箱に『OWARI』って書いてあるんだけど、書き直されたものは『LOVE』って書かれてるんだってさ(マジです)」
提督「まあ、そんな国宝級の物はさておき、そこそこ良さそうなものはありそうだな。秋雲、一緒に回るか?」
秋雲「え?いい…の…」
初月<●><●>「……」
秋雲( ; ゜Д゜)(ヤバい!初月様がお怒りじゃー!『うん』なんて言おうものなら海の藻屑にしてやる!って眼だー!)
秋雲「い、いや、アタシは選ぶの長いからお二人で、ゆ、ゆっくりしていってね!」
ピュ~!
提督「あ、ちょ、秋雲!?って行っちゃったよ…」
初月<●><●>「秋雲にも都合があるんだ、無理強いはいけない」
提督「お、おぅ…そうだな」
初月<●><●>(やれやれ…せっかくの時間を邪魔されたらたまらない。ここは軽くぶらついてさっさと移動しよう。貴重な時間は無駄にしたくないからな)
提督「それにしても暑いな~」
初月(今日は姉さん達が相手だろうと、一分一秒すら…譲れない)
初月(そう考える僕は…強欲なのだろうか?)
那智(執務中…)
最上(本日の秘書艦)「なっちゃん、こっちの書類は終わったよ」
那智「ありがとう。後、その呼び方は止めてくれ」
最上「ええ~?可愛らしくていいじゃないか?」
那智「いくら付き合いが古いからと言っても『親しき仲にも礼儀あり』だ、それに可愛いなど私のキャラではないだろ」
最上「そうかな?たまには可愛くなった方が提督も喜ぶよ?確か…『ギャップ萌え』、だったかな?」
那智「じゃあ極論だが、私が那珂が着るようなフリっフリの衣装着て、手でハート作って、『なっちゃんラブリー❤️ビーム❤️』ってやってる姿を想像してみろ?」
最上(想像中…)
那智『魔砲パワー!メイクアップ!』
シャラララ~♪キラキラ☆(某セーラー戦士のような変身)
那智『魔砲少女、マジカル☆ナッチ只今参上!悪い奴らは…ラブリー❤️ビーム❤️でお仕置きだぞ♪」
最上( ;゚;ж;゚;)ブッ!「…(ヤバい!破壊力が半端じゃない!)」
那智(^ω^#)「よーし、お前は後でランニングしてこい。いいか、倒れるまでだぞ?」
最上(;´Д`)「えー!そりゃないよ~!」
ガチャ
加古「ただいま~、演習終わったよ~。これ、報告書ね。ああー早く寝た~い…」
那智「うむ、お疲れ様」
加古「あ、そうだ、鎮守府の出入口が何か騒がしいんだけど…なんかあったの?」
那智「何だと?」
最上「事故でもあったの?」
加古「なんかいつもより出待ちの子が多かったよ。後、なんか揃いのシャツとかスカート着てる子が沢山居たよ」
那智「ウチで出待ちする子は皆服はバラバラだが?」
最上「新しいファンクラブでもできたのかな?」
那智「ウチは提督、というか、海軍の意向で公式ファンクラブ以外は認めていないが…」
ジリリリリリン!ジリリリリリン!
ガチャ!
那智「はい、執務室。代行の那智だ」
憲兵♀『代行殿、お、お客様がお見えになって、おります…』
那智「客人だと?今日は予定はないはずだが?」
憲兵♀『それが…うわ!ちょっと!騒がないで下さい!おさ…』
ガチャ!プーッ、プーッ
那智「おい!どうした!?」
加古「那智さん、最上、外!外見てみ!」
最上「外?」
ワーワー!ワーワー!
那智「な、何だ…あれは?」
最上「1台の車…あれはトヨタのセンチュリーかな?その回りで同じシャツ着た女の子達が騒いでるね」
加古「うるっさそうだなあ~、あれ。あんなに騒がれたら眠れないよ~!」
那智「と、とにかく行ってみよう」
ーーー出入口
ワーワー!キャーキャー!
憲兵♀「敷地内に入らないで下さい!」
憲兵隊長「もっと下がって!危ないから!」
那智「確かに…いつもより大分多いな」
最上「それより車から出て来ないね?」
加古「寝てんじゃないの?」
那智「お前じゃないんだからそれはないだろ、常識的に考えて…」
ガチャ!
最上「あ、出てきた」
ヾ(o≧∀≦o)ノ゙ヾ(o≧∀≦o)ノ゙ヾ(o≧∀≦o)ノ゙ヾ(o≧∀≦o)ノ゙『キャー!』
加古「うるっせー!」
那智「あ、あれは…」
最上「かなり整った顔立ちに、ぐ、軍服着てるね。スカートはいてるから女性だけど…」
那智「あ、ああ。だが…ベリーショート、というか七三分けの髪にかなり派手な化粧をしてるな…まるで軍服が舞台衣装のようだ…」
?「やれやれ、僕を追って仔猫ちゃん達まできてしまうとは予定外だったな。いやぁ、参った参った」
那智「失礼、私は当鎮守府提督代行の那智と申します。海軍の関係者の方とお見受けしますが、お名前と所属をお聞かせ願えますか?」
?「おっと、これは失礼。僕は…」
ヾ(o≧∀≦o)ノ゙『紅薔薇さまーーー!』
ヾ(o≧∀≦o)ノ゙『今日もお美しいです!』
?( -∀・)「ハハハハ!ありがとう、僕の仔猫ちゃん達☆」
ヾ(o≧∀≦o)ノ゙ヾ(o≧∀≦o)ノ゙『キャー!』
那智(話が進まないな…)
?「さて、改めて自己紹介しよう」
?「僕は『宝浜鎮守府』提督、『英晶(はなぶさ・あきら)』。英一美の姉だ」
那智・最上・加古Σ(Д゚;)Σ(Д゚;)Σ(Д゚;)「えええええええええええ!お姉さん!?」
晶( -∀・)☆キラッ!「よろしく!」
執務室
最上「失礼します、紅茶とスコーンです」
晶「この香り…アールグレイだね。コーヒー党だった一美が紅茶とは、変われば変わるものだ」
最上「え?そうだったんですか?」
晶「ウチには真鍮製の手回し式コーヒーメーカーがあってね、家にいた頃は一美がよくいれてくれたものさ」
那智「そういえば、昔徹夜作業をした時に、コーヒーとサンドイッチを作ってもらったことがありました」
加古「ええ~!アタシゃそんな事無かったよ!ズルいじゃん!なっち!」
那智(¬_¬)「お前はその時グースカ寝てただろう?いつもいつも私がやらされてたんだが?」
加古(;゚∇゚)「あ、アハハハハ…そ、そうでした…」
晶「ところで一美は居ないのかな?」
那智「すみません、所用で外出しており、今連絡を…」
晶「いや、連絡はしなくていいよ。出張の帰りに居るかなと思って試しに寄ってみただけだから、少ししたら帰るよ。気にしないでくれたまえ」
那智「ならばよいのですが…」
晶「ところで一美はよくやれているかな?姉としては気になるところでね」
那智「はい、私達の為に最大限の努力をして下さっています」
晶「そうか。だが、『その努力が結実しなければ、どれほど時間と手間をかけても意味がない』、そうは思わないかね?」
那智「仰る意味が解りかねますが?」
晶「僕も提督だ、君の、君達の実力は良く解っているし、高く評価している」
晶「その眠らせたままの高い力を、もっと上の場所で…僕のところで発揮してみないかね?」
那智「それではまるで引き抜きのような話ですが」
晶「そうだ、一美が居ないなら、それはそれで好都合だ。君を含めた、現在この鎮守府で芸能活動を行っている艦娘全員をスカウトしたい」
晶「僕なら君達を更に上のステージに引き上げ、スターにふさわしい待遇を約束できる。どうかな?」
那智「お断り致します」
最上「ごめんなさい、僕も無理です」
晶「おやおや、いきなりフラれてしまった。よければ理由を聞かせてくれないかい?」
那智「私は提督の『やって欲しい』という願いと、自身がやってみたいという2つの理由でやっていますが、基本的には前者の理由が勝ります。提督の願いあっての活動ですので、他の場所で芸能活動をする気はありません」
最上「僕も同じくです」
晶「ふーん。じゃあ加古君はどうかな?今なら快適な睡眠ができるベッドもオマケでつけるけど?」
加古「…悪くないね」
那智&最上「「!?」」
晶「前向きに考えてくれる、って事でいいかな?」
加古「悪くはないって言っただけだよ晶さん」
加古「一つだけ言っておくよ、この加古さんを使える人間は星の数程いるかも知れない。けどね…」
加古『アタシが心から仕える人は、英一美ただ一人だけだよ』
晶「ほう、一美をかなり買っているようだね。何か理由でも?」
加古「それはアタシと提督に関わる重要な事でさ、提督の姉さんだろうが総理大臣だろうが初対面の人にベラベラ喋れるほど愉快な話じゃないんだ、悪いけど理由を聞きたきゃ提督に聞くか、この加古さんに話させる位の信頼を勝ち取ってみせなよ」
晶「フフフ…アハハハハハハ!」
加古「何か面白かったかい?」
晶「ハハハハハ…いや、すまない。さっきの話は冗談だ、忘れてくれたまえ」
加古「あんまり冗談言ってる風には見えなかったけど?」
晶「なかなかの演技だったろ?」
加古「…まぁ、そういう事にしておくよ」
那智(演技にしては眼が冗談を言う雰囲気じゃ無かった)
最上(この紅茶とスコーン、美味しいなあ~♪)
晶「さて、そろそろかな」
那智「そろそろ?」
晶☆⌒(*^∇゜)「突発的とはいえ、上司の姉がくるなんてサプライズを見逃すはずがない娘が1人、いるんじゃないかい?」
那智・・・(;´Д`)「!…ああ、そういえば…」
バアアン!
扉兄貴『優しく開けて欲しいンゴ…』
青葉(*・∀・*)ノ「ども!青葉です!」
晶「やあ、青葉君。待っていたよ」
青葉(*`・ω・)ゞ!「恐縮です!さっそくお話を伺いたいのですがよろしいですか?」
晶「あまり時間がないから多くは答えられないが、できる限り対応するよ」
青葉「ありがとうございます!では、まず家族構成からお願いします!」
晶「僕らは5人家族でね、父と母、私が長女で一美がその次、下に妹が1人いるよ」
青葉「妹さんは同じく提督をなさっているんですか?」
晶「いや、妹はまだ小学校6年生でね。義務教育すら終わってないんだ。まぁ将来何をやるかは解らないが、妹が将来を考えるころまでには戦いが終息してくれているといいな。いや、何が何でも、妹が自由な進路を選べるような時代にしたい」
青葉「ご立派なお志です!」
晶「ありがとう」
青葉「ご両親は海軍の関係者の方ですか?」
晶「いや、父はごく普通の会社勤めさ、母は専業主婦だがね」
青葉「一美提督は昔、どんな子でしたか?」
晶「他はどうかは知らないけど、小さい頃から活発な子どもだったよ。テレビでルパン三世を見て、父の背広の上着を着て、ルパンごっこしてて、怒って追いかけてきた父に『あ~ばよ~!銭形のとっつあ~ん!』って言いながら外の壁の上を走って落っこちて足の骨を折ったとかあったね」
一同( ;゚;ж;゚;)ブッ( ;゚;ж;゚;)ブッ( ;゚;ж;゚;)ブッ( ;゚;ж;゚;)ブッ
青葉「か、かな…ブッ!クス…かなり、や、やんちゃな子どもだったんですね…」
晶「その他にもまだあるけど、一美の為にそれ以上は止めておくよ、すまないね」
青葉「は、はい…」
取材開始から暫く後…
青葉「晶提督は宝浜鎮守府の提督でいらっしゃいますが、宝浜鎮守府は劇団を立ち上げたとお聞きしましたが?」
晶「僕が主宰して、艦娘だけで構成される『宝浜歌劇団』は『清く・正しく・美しく』をモットーに、訓練や日々の業務の合間をぬってレッスンに励んでいるよ。公演は一年のうちに四季の内で余裕がある時に。そこまで知名度は無いけど、口コミで少しずつ広まってきてね。近頃じゃ、チケットがすぐに完売してしまうんだ。最近じゃ、チームナック●と完売の速さを競う位さ」
那智(それって、かなりすごいのでは?)
最上(お茶とお菓子のおかわり持ってこよ♪)
青葉「将来的には他の芸能活動にも進出するご予定ですか?」
晶「何を言っているんだい?乙子前鎮守府がつつがなく活動してくれているんだ。僕らの出番なんてあるわけないし、それに僕らはほぼ趣味に近い手作りの劇団だから他の事までなんてまだ気が回らないよ」
加古(ふーん…)
晶「さて、そろそろ戻らないとウチの仔猫ちゃん達が騒ぎ出す前にたどり着けなくなるから、ここで失礼するよ」
青葉「はい!本日はお時間をいただきありがとうございました!」
晶「いやいや、こちらこそ楽しかったよ。ありがとう」
那智「では、お見送りを…」
晶「いや、君らにも仕事があるだろ?ここでいいよ」
那智「解りました。お気遣い、感謝致します」
晶「ハハハハハ!では、また会おう諸君!」
一同『ハッ!』
晶「あ、そうそう、僕とした事がすっかり忘れていたよ」
晶「一美に伝言を頼むよ、『今年の年末は『ヴィーナ』が日本に帰ってくるから、必ず帰ってくるように』ってね」
那智「ヴィーナ?」
晶「詳しくは一美に聞いてくれたまえ、では、失敬!」
ガチャ、バタン
那智「な、何ともやる事なす事、様になる人、だな…」
最上「(モグモグ)でも、嫌みに感じない人だったね」
加古(…何かはっきりしないけど、あまり気を許す相手じゃないね、ありゃ)
青葉「それもそうですけど…」
青葉「ヴィーナさん、て…誰なんでしょうね?」
( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)「「「あっ!そういえば!」」」
那智「確か年末はいつも家に帰っていると言ってたのに…」
最上「おかしいね?(モグモグ)」
加古「…もしかして、提督の家族事情って、複雑?」
那智<●><●>「それよりも…私達に、私に嘘をついていたとは…」
加古( ´゚д゚`)(あちゃー、那智を怒らせちゃったよ)
ーーーー
晶「お待たせ、鎮守府へ直行してくれたまえ」
運転手「畏まりました」
ブロロロロロロ…
晶(一美に会えなかったのは残念だったな…)
晶(一美…僕の大事な、可愛い可愛い、弟)
晶(君の前でだけ、僕は女に戻れる)
晶(親や皆に期待され、頼りにされる強い提督じゃない、普通の女に)
晶(一美…何故、提督になった?君は僕の後ろにいて、僕に守られ、僕が望んだ時に女に戻してくれていればよかったのに!)
晶(一美…いつか、君から全てを奪い、君が僕なしじゃ生きられない事を教えてあげよう)
晶「フフフフ…」
運転手「楽しそうですね、晶様」
晶「ああ、これからの事に心が踊るよ」
晶(まずはやるべき事をなす、だな。ヴィーナの事も何とかしなければだし)
晶(一美…君は僕のものだ)
マスターの店
カランカラン♪
マスター「いらっしゃいませ…って、一美!しばらくぶりだな!」
提督「顔だせなくてごめん、忙しくてさ」
マスター「鎮守府の可愛い子ちゃん達とか?羨ましいね~!」
提督「そんなんじゃないよ」
マスター「まぁ座れよ、注文は?」
提督「ビール2つ、後はおすすめをよろしく」
マスター「はい、畏まりました」
提督「マスターに丁寧語を使われると、何かゾワゾワするな…」
初月「それくらい気を許しているという事だろう」
提督「まぁ、そうだな。長い付き合いだし。それより、今日は楽しかったよ。ありがとうな」
初月「それは僕の台詞だ、こちらこそありがとう。散々付き合わせて疲れてないか?」
提督「心地いい疲れさ、問題ないよ」
初月「そうか」
マスター「ほい、お待たせ。ビール2つね」
提督「じゃあ…」
初月「今日という充実した1日に…」
提督&初月「「乾杯♪」」
チィン♪
初月(そしていつか…こんな日が、お前と一緒に居られるのが日常になってくれたなら…僕は…)
ゴク!ゴク!ゴク!
提督「っプアー!たまらないね~!」
初月「フフフ、オヤジ臭い台詞だぞ?」
提督「しゃーないだろ?つい出ちゃうんだからさ」
アハハハハハハ…
初月(今は…今は、これでいい)
鎮守府内
タクシー運転手「ありがとうございました!では、失礼します!」
ブロロロロロロ…
提督「やれやれ、門限寸前になっちまった」
初月「僕とした事が油断していた…」
提督「まぁ、間に合ったからよしとすべき…」
ピーンポーンパーンポーン!
提督「?こんな時間に放送?」
那智『提督、お話があるので、至急執務室までおいで下さい。繰り返します…」
提督「ん?那智の声だ。何だろう?」
初月「僕はここでいい、早く行ってやってくれ」
提督「お、おう、早く寝ろよ!」
初月「お前もな」
タタタタタ…
初月「終わってしまった…」
初月「ふぅ。さて、また明日から頑張るとするか」
スタスタ…
ーーー執務室
ガチャ!
提督「お待たせ!何かあっ…た…?」
那智<●><●>「貴様に問いただしたい事が山ほどできてな」
提督「え?何?俺何かした?」
最上「とりあえず、質問にはちゃんと答えた方がいいみたいだよ?」
加古「が、頑張れ…」
提督「え?何?ちょ!」
ーーーその後提督は朝まで那智に説教攻めにされたそうな(笑)
那智<●><●>「大体貴様はだな…」
提督「なんでこうなるのー!」
後日、間宮にて…
最上「うーん…」
三隈「どうなさったんですの、モガミン?せっかくの間宮パフェがぬるくなってしまいますわよ?」
加古「まだヴィーナって人の事考えてたの?」
三隈<●><●>「…それはどちら様ですの?(私のモガミンにまとわりつくなら…)」
加古「ん?ああ、提督の姉さんが来た時に話してた人でさ。年末に日本に帰ってくるらしいんだけど、どういう人なのかは『プライベートな事だから』って話してくれなかったんだよ」
古鷹「か、加古…そういう事は、あまりぺらぺらしゃべっちゃうのはよくないよ?」
加古「ん?他言無用とは言われてないし、へーきへーき!」
最上「あの那智さんの執拗な追及すらかわす位なんだから、余程大切な人なんじゃないかな?僕らに黙ってる事があるなんて…」
加古「提督はアタシらと違って普通の人間だからね、それに話したくない話の一つや二つ位、人間だろうが艦娘だろうが長く生きてりゃ嫌でも増えるもんだよ?」
最上「それは解るけどさ…」
ガングート「すまん、よそが一杯なんで相席してもいいか?」
加古「いいよ」
古鷹「どうぞどうぞ」
ガングート「では、失礼して…ん?最上はどうしたんだ?そんなに真剣な顔して」
加古「実は…」
説明中…
ガングート「ふーん、同志が話したがらない人、ね」
古鷹「プライベートな事ですからあまり深く関わるのは良くないと思うんですけど」
ガングート「名前はなんて言うんだ?」
最上「ヴィーナって人だよ」
ガングート「何だ、女か。ならば、同志が話すのを躊躇うのも納得だな」
Σ( ゚Д゚)Σ( ゚Д゚)Σ( ゚Д゚)Σ( ゚Д゚)一同『えっ!?』
最上「ガガガ、ガガガ、ガングートさん!女って!?」
ガングート「人の名前を勇者王の歌みたいな呼び方するな」
加古「ここで進展があるとはね~」
ガングート「いいか、ヴィーナって言うのは、『アルヴィナ』という名前の略称で、ロシアでは、『アルヴィノチカ』という愛称で呼ばれる事がある。まあ、愛称は他にもあるんだがそれは置いとこう」
ガングート「アルヴィナとは、『白、純粋』を意味していてな、女性に使われる名前でもあるんだ」
最上「じょ、女性…」
三隈<●><●>(とりあえずモガミンに対する心配はしなくて良さそうですわね)
ガングート「しかし、同志もすみにおけないな、隠れて女を作っていたとは」
加古「でも『日本に帰ってくる』って言ってたから、あまり会ってないんじゃないかな?」
ガングート「そうか。まぁ、私にしてみたらヴィーナとやらがどうであろうと、最後に同志の隣にいるのはこのガングートだ。問題などない」
加古「ヒュー、大きく出たね、ガングートさん」
ガングート「当たり前だ、ウジウジしていて奪われては何にもならん。奪われる前に捕まえてしまえば何という事も無かろう?」
古鷹(;゚∇゚)「そ、そういうもの、なんですか、ね…?」
最上(…モヤモヤが収まんないや。なんなんだろう?この気持ち)
最上(……僕らには、僕には隠し事なんてして欲しくない。それだけなのに)
最上(…それだけ、だよね?)
パート2・終わり、パート3へ続く
ご覧いただきありがとうございました!
文字入力が怪しくなった為、パート3を作ります。よろしければ、またお付き合い願います。では、パート3でお会いしましょう!
げに恐ろしきはスト-カーより最上絡みのくまりんこなり……
ストーカー怖いなあ。最近東山さんの件があったからとてもタイムリーな話でした。
クサガメ氏、2氏、ご覧いただきありがとうございます!
クサガメ氏へ
恋する女の子は無敵です(白眼)
2氏へ
ストーカー怖い(昔、70の婆さんにされた経験有り)
こいつ!動くぞ!モガミンへの拗れた愛(苦笑)を糧にして、襲ってくるぞ!!?
そして守護神くまりんこ、ここに現れり。ワガヨノハルガキター
はー!はー!(キュッキュッ)
ラッキースケベ待ってます
4氏、ご覧いただきありがとうございます!
ラッキースケベ、書いてみました。不慣れなものですが、ご期待に添えたら幸いです!
那智さんシラフでもやってくれますね('ω'd)イイネー
DELTA ONE氏、ご覧いただきありがとうございます!
恋人設定を良いことにやりたい放題な那智さんが書ければな、と思っています(笑)
もがみんの改2はまだかのう。
より男前のもがみんの姿がみたいなw
やはり駆逐艦で一番イケメンなのは初月くんですかねぇ
8氏、クサガメ二世氏、ご覧いただきありがとうございます!
8氏
本体も見つかった事だし、初月編が終わったら書きたいなあ…
クサガメ二世氏
初月くんはなかなか書きやすいので助かってます(笑)
提督のお姉ちゃんは塚王子でしたか
提督を溺愛する姿が容易に想像できますね・・・
クサガメ二世氏、ご覧いただきありがとうございます!
さて、この王子…どう動かそうか?(笑)
パート2お疲れ様でした!
パート3でどういった展開になっていくのかが楽しみですな
クサガメ二世氏、ご覧いただき、そして労いの言葉をいただき、誠にありがとうございます!
パート3でもがんばります!