③提督「ワイの鎮守府にオートバイブームがきた結果…パート3」
パート2からの続きです、よろしければお付き合い願います!
3月13日、ご指摘があった部分を修正しました、誤った描写をした事を深くお詫びいたします。ご指摘いただきました方々、ありがとうございました。
レッドソックス南路栄支店
店長「よぅ、風林座。悪いな、呼び出して」
提督「いや、かめへんよ。それより」
店長「まずはモノを見てくれ、コイツは久しぶりの上物だぜ」
梅男「いつもより気合いが入ったぜ」
提督「こりゃあ…確かに気合いも入るわな(ニヤリ)」
店長「んで、コイツのご主人候補はもう決まってんのか?」
提督「ウチに売る事確定かいな…」
店長「何せお得意様だからな、いい出物がありゃあ優先的にもなるさ」
梅男「んで?いるのかい?」
提督「まあな、後は本人次第や、悪いが暫く取っといてくれるか?」
店長「了解だ」
???『出番はまだまだ先か…』
ーーーしばらく後の夜
南路栄鎮守府ストリートレースチーム、『夜戦友の会』通称夜戦会がホームグラウンドとしている『婆坂峠(ばばさかとうげ)』は県境にある。
峠自体そこそこの長さがあり、さらに急な勾配が多く、ストレートが少ないこの峠は、地元の民話で旅人を襲って食べていた鬼婆が、旅の侍に斬られた時に転がり落ちていったという話があるのも、この勾配なら納得がいくと夜戦会のメンバーは語っいる。
昔は近隣で陸路の場合、県境を越える手段はこの峠のみだったが、近年、海沿いにトンネルが開通してからは人の通りも少なく、走り屋にとってはまさに絶好のポイントなのだ。
ーーー婆坂峠から少し離れた自販機のみのオートレストラン『桃太郎』
夜戦会のメンバーは練習を始める前にミーティングと腹ごしらえを兼ねていつもここに立ち寄る。
提督「えー、という訳で新人の江風が今日から練習に参加することになったから、皆、仲良くしてあげるように!エエな!」
江風「皆、よろしくな!」
川内「やったぁ!夜戦が楽しくなるね!」
木曾「よろしくな!」
天龍「頑張れよ!」
島風「オゥ!オゥ!」( =^ω^)ピョンピョン!
提督「ハッハッハッ!島風が一番嬉しそうやな」
江風「ところで提督…一つ聞いていいかな?」
提督「?」
江風「何で最初は自分のマシンじゃなくてコイツに乗らなきゃならないんだ?」
ホンダFTR250『さぁ、ショータイムだ!』
提督「理由は2つある。一つは一応ワイらはパトロール隊としての活動もしとるから事故や迷子さんが出た場合に即座に対処できるように応急セットと予備の帽子型ヘルメットを持ってくるんやけど、新人は最初にコイツに乗ってサイドバックに積載しとる荷物の運搬役をしてもらうからや。この役目は最初、ワイも含めて全員が持ち回りでやっとったんや」
提督「第2に夜戦会ではこのマシンで規定のタイムを出して初めてこの峠で自分のマシンを使う事ができるからや」
提督「このマシンでコースと攻略法を理解しとらんと危なっかしくてしゃーないんや。危なかった前例が沢山あるからな(チラッ)」
一同『あ、アハハハ…』(;゚∇゚)
江風「皆、やっちまったのか…」
提督「ワイがおらん時に大ッ概やらかしとったわい。全く…外装の慣らしなんぞせんでもエエんにな~」
天龍「お、俺はコケてないからな!(フフン!)」
提督「そのかわりミスって林に突っ込んで雑草まみれになったの誰やったっけ?(ニヤニヤ)」
天龍「俺だよ!チキショーめ!」
江風「あ、アハハハ…」
提督「ま、江風くらいの技量と度胸がありゃあ自分のマシンを使うまでには時間はかからんやろうし、それに…」
江風「?」
提督「このマシンは『乗り手を育てるマシン』や、お前がマシンに誠実なら、コイツは必ず答えてくれる」
江風「乗り手を…育てる」
提督「とりあえず、今日は江風はコースを覚える事に集中してくれ。それと…ほい、これ」
江風「?ノートとペン?」
提督「そのノートに走っていて自分が良いと思うとこや不満点を書き込んで、不満点は変えてみてその結果を記入しておけ、そうすりゃあ多少いじくっても何をどれだけしたかがメモしてあれば元に戻せるからな」
江風「提督…」
提督「歯がゆいやろうけど、『急がばまわれ』や、焦らずにやっていこうや。時間はたっぷりあるんやから」
江風「…わかったよ!提督の言葉なら間違いないからな!」
江風「これから暫く頼むぜ!相棒!」
FTR『任せろ…って聞こえてないか』
江風「さあ!早速行こ…」
提督「その前に…」
江風「?」
提督「腹ごしらえや、何か軽くいれとこうや」
島風「島風はハンバーガーがおすすめだよ!」
天龍「あれ高いんだよな~。今日はうどんにしよ」
川内「アイスアイス~♪」
木曾「腹壊すなよ、川内」
島風「行こ!江風ちゃん!」
江風「ちょ、引っ張んなってば…
!」
提督「島風…よっぽど嬉しいんやな」
木曾「今まで俺達のように同じ艦種の相手がいなかったからな、そりゃ気分もアガるさ(フッ…)」
提督「良かったな…島風(ニコッ!)」
島風( =^ω^)「オゥ!」
江風
NSR80所有(なお峠ではFTR250を使用)
ヤセン・ニンジャ=サンに誘われて夜戦会に入ったニューフェイス。
今までは鎮守府の駐車場で訓練を積んでいたが、提督の許可を得て峠に参加するようになった。
まだまだメンバーには追い付けないが、これからが楽しみである。
腹ごしらえ中…
江風「そういや川内さんはまだメンバー募集してるのかい?」モグモグ
川内「当然!夜戦は多い方が楽しいからね!」モグモグ
提督「せやからってアメ車やらビッグスクーターの娘らに誘いをかけんなや!各チームのリーダーに怒られるのワイなんやで!」
江風「さ、さすがにそれはどうかと思うな…」
なお、ヤセン・ニンジャ=サンは懲りずに勧誘をかけてまた怒られる事になるのであった。
午後3時、屋外
提督「いやあ~、お茶会なんて初めてやから緊張するなあ~」
アークロイヤル「そう堅苦しくならなくてもいいんだ、admiral」
ウォースパイト「そうですよadmiral、皆で楽しめればそれで良いのですから」
提督「せやかてこないなキレイどころに相手してもらうんやから、いささか気後れもするわい」
ウォースパイト「あら、嬉しいですわね、キレイだなんて」
アークロイヤル「おだてても紅茶とお菓子しかでないぞ、admiral(フフフ…)」
提督「ハハハハ…それにしても…」
カタナ『何や照れるで!』
トライアンフ・ボンネビルT100『もっと見てくれたまえよ、admiral』
提督「マシンを眺めつつ紅茶とお菓子を楽しむ、正にオートバイ乗りの至高の贅沢というものやな」
提督「しかし、ボンネビルっちゅーんは過不足のないパワーの並列2気筒エンジンにあらゆる風景に溶け込んで違和感のないデザイン、そして伝統を踏襲しつつもABSやインジェクション等の最新技術を取り入れる姿勢、やっぱりオートバイが文化として根付くヨーロッパの、英国のメーカーならではの産物やな」
アークロイヤル「admiralにそこまで評価してもらえるとは…コイツも幸せ者だな」
ボンネビル『ふむ…admiralは慧眼をお持ちのようだ』
提督「…つくづく思うねん。『日本のオートバイ文化は急ぎ過ぎた』ってなぁ…」
アークロイヤル「急ぎ過ぎた?」
提督「確かに性能は一級のオートバイは産まれた、だけど、ただ海外のオートバイ文化の見た目のカッコ良さとスピードに眼を奪われた結果、一時的には流行ったけどそのかわり、全国に二輪が通れない道ができてしもうたり、免許をとらせない活動が実を結んで、オートバイどころか車にすら興味を失った人らが溢れとる。せめてもう少し発展が緩やかやったら、皆にオートバイの楽しさが伝わったんやないか?と思うねん」
提督「……すまんな、辛気くさい話になってもうて。どうにも女性相手の楽しい話題っちゅーんは難しいわ」
アークロイヤル「admiral…」
??「提督!」
提督「おぅ、鹿島やないかい、どないしたん?」
鹿島「買い物帰りにお見かけしたので何をなさっているのかと…」
提督「お外でマシンを眺めつつお茶会や、鹿島も時間あるならどないや?」
鹿島「え?よろしいんですか?」
アークロイヤル「もちろんだ」
ウォースパイト「是非楽しんでいってくださいな」
鹿島「じゃあ、オジャマしますね」
ウォースパイト「では紅茶を淹れましょう」
ガタッ
鹿島「あ、手伝いますよ!」
ウォースパイト「いえいえ、ゲストの方に手伝ってもらうなど…」
鹿島「任せて…」
フラッ…
ウォースパイト「あら?」
アークロイヤル「危ない!」
提督「鹿島!受け止めろ!」
鹿島「え?」
ズキューーーーーーーーーーーン!
アークロイヤル「あ…」
提督「二人が………口と口で…キスしてもうた」
ウォースパイト「え…」
鹿島「せ…接吻を…」
ウォースパイト「ソソソソソ、sorry!鹿島!ミミミミミミミ、meとした事が…」
提督「おい!鹿島!大丈夫か!?」
アークロイヤル「鹿島?」
鹿島「………ハッ!だ、大丈夫です、怪我もありませんし…」
ウォースパイト「本当にsorry…」
鹿島「大丈夫ですよ!女の子同士だからノーカン!セーフです!」
ウォースパイト「そ、そう…」
鹿島「それに…」
一同「?」
鹿島「女王(クイーンエリザベス級)の口づけをいただき、た、大変光栄に思っています///」
ウォースパイト「鹿島///」
提督&アークロイヤル((何故頬を赤らめるんだ!?))
鹿島「あ、あの///ウォースパイトさん…」
ウォースパイト「な、何かしら///」
鹿島「突然こんな事を言うのは、変かもしれないのですが…」
鹿島『お///お姉様とお呼びしても///いいですか?』
ウォースパイト「か、鹿島///」
提督(おい、何か変な雰囲気になってるんやけど、どないしたらエエねん!)
アークロイヤル(……よし!)
アークロイヤル「そ、そうだ、admiral!整備の事で聞きたい事があるから、ち、ちょっと工厰に行かないか?(棒読み)」
提督「お、おぅ!エエで!ほな行こか!(棒読み)」
提督&アークロイヤル「「じゃあ!後は二人でごゆっくり!」」
鹿島&ウォースパイト「「はーい♪」」
スタスタスタスタ……
提督「ワイらは何も見なかった、Ok?」
アークロイヤル「OKだ、admiral」
アークロイヤル
トライアンフボンネビルT100所有
鎮守府所属の空母の中では新人で、競馬とギネスビール、そしてオートバイをこよなく愛するくっ殺系女騎士(笑)
ウォースパイトとは普通の友人同士だが、鹿島との一件以来どう接したらよいか解らず、またウォースパイトの部屋に頻繁に遊びにくるようになった鹿島に気を使って、最近は提督の近くにいる事が多くなった。
休日
提督「なぁ…アークさんや」
アークロイヤル「?何だ?admiral?」
提督「たまにはワイにも1人であれこれやりたい時が…」
アークロイヤル「admiralは…私と一緒にいるのは…嫌か?」
提督「……せや、アーチェリー教えてくれんか?ちょっと興味あんねん」
アークロイヤル「あ、ああ!いいぞ!早速行こう!」
提督「お、おい!引っ張んなて!」
物陰
?剛「……うらやましいデース…」
比?「ヒエエエ!お姉様~!」
榛?「榛?は…大丈夫じゃありません…」
?島「マイクチェックの時間だゴラア!」
またまた休日の昼間ーー海岸沿いの道
ブォオオオオオオン!ブォン!ブォオオオオオオン!ブォン!!ブォン!
アークロイヤル「くっ!」
提督(無線通信)『焦るな!アーク!一発ミスったら自分もマシンもオシャカやで!』
アークロイヤル「このおッ!」
ギュグッ!グイイイッ!
提督『コラ!センターラインは割るな!いつ対向車がくるかわからんねんぞ!』
提督『エエか?サーキットなんかでの高速度域でのコーナリングは比較的簡単にタイヤに荷重がかかるからエエけど、一般道で出せるスピードじゃあ、そこまでタイヤに荷重がかからへん!だから正確かつしっかりとしたブレーキングとボディアクションで『荷重を絞り出す』んや!せなやいと途中でぶっ飛ぶで!』
アークロイヤル「わ、解った!(普段の雰囲気をまるで感じさせない厳しい声だ、それだけしっかり教えてくれているという事か…)」
グォオオオオオオオン!
提督『ボヤッとしとんな!次は連続でカーブがくるぞ!』
アークロイヤル「り、了解!」
ブォン!グォン!
ーーーオートレストラン『桃太郎』
提督「あ~、ひさびさに声が枯れかけたわ~」
アークロイヤル「そ、sorry、admiral…」
提督「あ~、かめへんよ。事故って泣かれるよりはエエから(ニコッ)」
提督「…ワイの方こそすまんな。ワイもあんまり口がエエ方やないからな。治さなアカン思うんやけど…」
アークロイヤル「何、あの程度なら問題ない」
提督「そう言ってもらえると助かるわ」
アークロイヤル「それにしても、admiral達は普段は峠に行くのだろう?どうして今日は海岸沿いなのだ?」
提督「ワイなりのケジメや」
提督「夜の峠は夜戦会のメンバーとだけ走るって決めてるし、アークだけ特別扱いして峠に連れてったら、まだ自分のマシンで走れないメンバーに対して裏切り行為になる、だから今日は海岸沿いだけにしたんや」
アークロイヤル「admiral…貴方は誠実な人だ」
提督「そんなんやあらへん、ただの自己満足や」
川内「あっ!提督だ!」
提督「オゥ、川内」
川内「あれ?アークさんも一緒?もしかして夜戦するの?」
提督「止めーや、誰彼構わず勝負しようとすんのは!それにマシンの性能が違いすぎるわ!」
川内「でもー…」
提督「ホレホレ、コーヒー奢ったるから一息つけや、な!」
川内「わーい!ゴチんなりまーす!」
アークロイヤル(……楽しそうだな)
この海岸沿いの走行がきっかけとなり、夜戦会に初の空母メンバーが誕生した。
川内「やったぁ!新メンバーだあ!」
提督「大丈夫かいな…」
アークロイヤル「皆のようなスピードは出せないが、私は私で楽しみながら走ってみるさ。よろしく頼む、admiral、皆」
一同『オゥ!』( =^ω^)
オートレストラン『桃太郎』
アークロイヤル「どうだろうかadmiral?」
提督「ウンウン、やっぱり英国車の場合はシングルのライダースジャケットが映えるわな」
アークロイヤル「お褒めに預り光栄だ」
提督「夜戦会のメンバーは基本レースツナギやからな、こういうのも新鮮やで」
提督「せや、ちゃんと中にプロテクターは入れてあるんやろうな?」
アークロイヤル「当然だ、『安全はどれだけ用意しても万全にはならない』、admiral、貴方の教えだからな」
提督「夜戦会以外の安全運転してる娘らにも一応注意は促してるけど、やっぱりおしゃれ優先になりがちになってまうからなあ~」
天龍「そういや俺、最近ツナギのサイズがきつくなってきたな」
提督「何や?体じ…」
木曾「おっと、それ以上はNGワードだぞ」
提督「えろうすんまへん(汗)」
天龍「トレーニングは欠かしてないし、体重は変わってないからなぁ~、おかしいな?」
提督「(本人言ってるがな)もしかしたら『トレーニングのやり方』が関わっとるかもしれんな」
天龍「?」
提督「おおざっぱやけど、身体の体積を増やすトレーニングっちゅーんは『高負荷を少ない回数』、2~3回挙げられる重さのものをやるトレーニングをすると、いわゆる『筋肉のMaxパワーをあげる為のトレーニング』になって筋肉が肥大するんや」
提督「それとは逆に『軽いものを回数を多く、長時間』やると持久力のトレーニングになって、長距離マラソン選手みたいな細い身体になんねん」
提督「そして『リズムとテンポを重視したトレーニング』、これはエグザイルのメンバーがテレビでやってた100回腕立て伏せがいい例で、これは神経を発達させる目的があるんや」
提督「通常は各競技の特性に合わせて大体この3つを鍛えていくわけやけど…トレーニングしてサイズがキツいっちゅーんは『Maxパワーをあげるトレーニング』が関係あるかもやで」
天龍「そういや最近ダンベルとかの重さをあげたな」
提督「やっぱりか」コーヒーグビッ!
天龍「何つーか、腹は大丈夫なんだけど、胸と尻がキツくなってな、このままだとツナギ新調しなきゃならないぜ」
提督 (´゚З)∠※。.:*:・'°☆ブーーーッ!
天龍「ウワッ!きったねえな!」
提督「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!す、すまん!ええと!ティッシュティッシュ!」
天龍「あーあ~…」
脱ぎ脱ぎ
提督「おいコラ!何いきなりここで脱ぎ始めんねん!」
天龍「首から中に入っちまったんだよ」
(BIG)ボイーーン!
提督(何でツナギの下がシャツ1枚やねん!眼のやり場に困るやないかい!)
木曾(俺も…あれだけあれば、アイツを……満足させられるのに)
島風「あれ?天龍さん何でブラ着けてないの?」
天龍「へ?」
天龍「あ、あれ?」
シャツ『室井さん!提督の目線を封鎖できません!(Cv,織田裕○)』
天龍「き…」
島風「き?」
天龍「キャアアアアアアアアアアアアア!な、何見てやがんだこのスケベ野郎があああああ!」(;o゚Д)=○
シュン!バキッ!
提督「へぶ!」≡○)´゜З`)∴
木曾「提督ううううううう!」
ガシャアアアアアン!
提督「え、エエパンチや…せ、世界を…狙えるで…(ガクッ)」
木曾「え、衛生兵ーー!」
ワーワー!バタバタ!
結局この日の練習は応急処置の練習となった(笑)
ーーー鎮守府武道場
スパーン!ズバン!バターン!
木曾(柔道着仕様)「よーし、次は後ろ受け身!始め!」
ズパーン!スパーン!
朝、夜戦会のメンバーは長門・武蔵・伊勢・日向と共に柔道の練習に打ち込んでいた。
提督「エエか!受け身の練習はオートバイで転倒した時『身体にかかる衝撃を逃がして怪我の程度を抑える』んにも役にたつんや」
提督「オートバイの怪我でスピードを出してないのに大きな怪我をしたりするんは『コケ方が下手で与えられた衝撃を身体が全部受け止めてしまう』事が多くあるからや」
提督「まずは徹底的にコケる、いや、投げ出されて地面に接触した瞬間に力を抜く事を身体に叩き込むンや!エエな!」
一同『押忍!』
提督「すまんな、武道場を借りてもうて」
長門「いや、我々も同じ相手ばかりで少々飽きてきていたところだ、それに…」
武蔵「長門よ、はっきり言ったらどうだ?『相棒が見ていてくれて励みになる』と(ニヤニヤ)」
長門「な///何を言っているんだ武蔵///」
伊勢「それを言ったら貴女もでしょう?」
日向「武蔵も武道場に来るまでずいぶんと鏡にご執心だったな?」
武蔵「当然だ、心を許した相棒に、朝からみっともない姿は見せたくないからな(フンス!)」
提督「そこまで慕ってくれるんは提督冥利に尽きるで」
武蔵「何なら身体を許してくれてもいいんだぞ?」
提督「そーゆーんは惚れた男だけに言ったり。武蔵ほどの器量よしなら大抵の男は堕ちるわな」
長門・武蔵・伊勢・日向((((全くこの朴念仁は…))))
木曾「おいそこ!しゃべってないでさっさと受け身を始めろ!」
提督「おっと、ヤバいヤバい」
ズパーン!ズパーン!ズパーン!
今日も畳に身体をぶつける音が響きわたる。
天龍「ウリャア!」
提督「うぉっ!クッ!」
ズパーン!
木曾「一本!それまで!」
天龍「へへーン!やったぜ!」
提督「やれやれ…天さんは左組みやからやりづらくてしゃーないわい」
天龍「言い訳は無しだぜ提督!今日の間宮、いただきな!」
提督「わーかっとるわい!心配せんでも二言は無いわい!」
一同『やったぜ!』
提督「おいおい…お前らもかいな…」
伊勢「たまには夜戦会のメンバー以外との付き合いも大事よ、提督?」
日向「そうだな、瑞雲の魅力を今日はたっぷり聞いてもらおうか」
長門「口には出さないが、皆、提督とのコミュニケーションを求めているのだ、わかってやって欲しい」
武蔵「最近はツーリングも都合が合わずにご無沙汰だったからな、溜まりに溜まった分をしっかり受け止めてくれよ、相棒?」
提督「…薄々気づいてはいたんやけど、忙しさにかまけておざなりな感じになってたかな。よっしゃ!皆!今日、間宮に暇な奴集めといてくれや!それ以外は後日日を改めて誘うて伝えてくれや!」
一同『了解!』
ーーーこの後予想以上の人数が集まり、提督のお財布は大破した(笑)
提督・明石・夕張「……」(正座中)
大淀(# ゜ω゜)ゴゴゴゴゴゴ…
大淀「……提督?」
提督「は、はい…」
大淀「まずは動機から聞きましょう。何故あんな事を?」
提督「……つい、でき心で…」
大淀(# ゜Д゜)「何がついでき心でですか!」
大淀「あまり使ってないからって『鎮守府の資材を妖精さんに頼んでオートバイのリプレイスパーツ作ってもらう』なんて…貴方は提督でしょう!国民の税金を何だと思っているんですか!(ウガー!)」
提督「いや、だって、カタナのリプレイスパーツ高いから…ヨシムラのカムシャフトなんか税込で10万行くんやで」
大淀「そんな事は知りません!自分で何とかして下さい!」
提督(´・ω・)「はい…すんまへんでした」
大淀(# ゜Д゜)「使った資材分は給料から天引きしますからね!後、罰として、しばらくは夜戦もツーリングも禁止です!やったね提督!書類仕事がはかどるよ!」
提督「せ、殺生や~(トホホ)」
明石・夕張(御愁傷様です、提督)
大淀「何他人事のような顔をしているんですか?(ゴゴゴゴ…)」
明石・夕張「ヒイッ!」
大淀「調べはすんでいますよ。お二人も資材を少しずつちょろまかして自分のオートバイのカスタムパーツ自作しては失敗してるのは知ってるんですからね!」
明石・夕張( ; ゜Д゜)(ば、バレてる!)
大淀「お二人も使った資材分の天引きと、長門さんのトレーニング指導と、1ヶ月のトイレ掃除を命じます」
明石・夕張「殺生だあ~!」
大淀「少しは反省しなさい!」
提督・明石・夕張「「「ごめんよ、母ちゃん!」」」
大淀(# ゜Д゜)「誰が母ちゃんですか!誰があ!」
ーーーだが、何やかんやで他の皆にばらさないところは自分も甘いなと感じる大淀であった。
執務室
提督(書類仕事中)「あー…うー…」
木曾「何だ、さっきからあーあーうーうーと…自業自得だろう?(一応夜戦会のメンバーには正直に話してある)」
提督「せやかてせっかく作ったパーツの慣らしも出来んて…辛いわ」
木曾「昨日天龍が『絶好調だぜ!』って楽しそうに言ってたから、心配はないだろう」
提督「チキショー!」
コンコン
提督「おぅ、入れ」
嵐「入るぜ!」
提督「ン?嵐やん。どないしたん?」
嵐「いや、実はさ」
店長「よぅ、邪魔するぜ」
提督「邪魔すんなら帰れや」
店長「じゃあ帰るぜ」
嵐「し、司令!店長は…」
提督「わかってる、冗談やて。んで店長が来とるっちゅー事はオートバイがらみの事か?嵐がオートバイをドミノ倒ししてもうたとかか?」
店長「いや、そうじゃねえんだが、俺もそこのお嬢ちゃんに連れられて来たからあんまり状況がつかめてねえんだ」
提督「嵐…ちゃんと説明したらなアカンやろ。店長かて(○喝という名の)営業とかの仕事があるんやから」
店長(何だかすごく失礼な事を考えてる気がする)
嵐「俺も説明しようとは思ったんだけど、この場合は司令に見てもらった方が早いと思ったんだ」
提督「?何を…」
ピョコピョコ
提督「?……!?嵐の肩に見た事の無い妖精さんがおる!」
妖精ヽ(´∀`)ノオーイ!
店長「?俺には見えねえが…やっぱり風林座には見えるのか?」
提督「鎮守府の長の必須条件やからな。それにしても…」
妖精(/-\*)ソ、ソンナニミナイデ、ハ,ハズカシイヨオ///
提督「何ちゅーか、あれや、鎮守府の妖精さんと違ってサーキットのピットクルーみたいな格好しとるわ」
妖精(○´∀`人´∀`○)イエーイ!
提督「って増えたがな!」
妖精ヽ(・∀・)ノヽ(・∀・)ノヤア!
提督「ああ、こんちわ。ワイは提督や、始めましてやな、妖精さん」
妖精ヽ(´∀`)ノヽ(´∀`)ノコンニチハ!
嵐(し、司令の顔が///俺の間近に///)
( ´∀`)σ( ´∀`)σアーッ!アラシ、テレテル!
嵐「う、うるさいよ///!」
提督「んで悪いンやけど、君らはどこ所属の妖精さんなんや?」
(´・ω・)(´・ω・)ワカンナイノ…
提督「わかんないて…」
嵐「司令、そいつらはレッドソックスにいたんだ、もしかしたら…」
提督&店長「「もしかしたら?」」
嵐「コイツらは『オートバイの妖精さん』かもしれない」
提督&店長「「エエエエエエエエエエエエエエエエエエ!」」
パート3終わり
( *・ω・)ノ( *・ω・)ノパート4に続くよ!
ご覧いただきありがとうございます。ゆっくり更新ですので、気長にお待ち下さい。
また例のごとく入力が怪しい為、新しく作ります。次回もよろしければお付き合い願います。
ボンネビル来たー!
4月から教習所通うので夏までに買いたいですね!
ボンネビルとアークロイヤル絵になりますね‼️
パート2の3です
『焦るな!アーク!しっかりリアでブレーキをかけるんや!フロントブレーキは軽くでエエ!』
これダメですw
トラクションの掛け方を理解してれば判りますが・・・
リアはあくまで姿勢制御の為、メインはフロントですよ。
でもって寝かし込むのと同時にフロントサスのトラクションが抜けないように軽く引き摺りながらブレーキを抜く。
でもって加速時にはリアにトラクションを移動させてアクセルというのが基本です
youtube.com/watch?v=jc-dB4DB7dg
参考までに・・・
1氏、お待たせしました、喜んでいただけたら幸いです。
2氏、ご覧いただき、また、ご指摘及び参考動画のご紹介をいただき誠にありがとうございます。自分のいたらなさを自覚し、精進します。改めて、ありがとうございました。
ムフロンさん
コーナーリングのアプローチの基本としてコーナーロングフォースを逃がさないようにする、
減速しながら倒しこんで(この瞬間曲がる反対にステアが切れてから倒しこんでいく)のですが
この時にフロントフォークがキチンと沈み込んでフロントタイヤに荷重がかからないとこのコーナーリングフォースがかかりません。
消しゴムをただまっすぐ押してやるより捻りながら押すと摩擦力が上がるでしょう?
その原理です。
これは二輪四輪同じです。四輪だとこれが効いてない状態だと曲がらないのでアンダーステアになってしまいます。
続きです。
前の作品で8の字の練習シーンがありましたね。
あれも動画で白バイがやっているのを見ると判ると思いますが曲がっているときにはフロントフォークが沈んでいるはずです。
テレスコピックの場合斜めに対しての直線運動、リヤはスイングアームの円運動、これも大事なポイントです。
フロントフォークが沈むとホイルベースも短く尚且つキャスター角が立ちますので旋回度が良くなります。
(アメリカンバイクだとキャスター角度が寝すぎて曲がれないで足をペタペタしてるでしょ?)
ということでバイクや車の作品を書くのはかなり難しいかと思いますが頑張って下さい。
4・5返信
正直見切り発進で始めたもので、難しさを痛感しております、また間違い等がありましたらご指摘いただけたら幸いです。
ありがとうございました!
ムフロンさん
4.5です。
難しい理屈で大変でしょうけど頑張って下さい。
応援してますよ。
尚今回のAMAのスーパーバイクレースはアメリカンライディングが今日のmotoGPの礎と言ってもいいくらい貴重なライディングシーンが見られますし、
(絶版ものですので貴重です)今回の作品の流れから言って外せないシーンが盛り沢山あると思いますので見たものをリスペクトして作品に生かして下さいね。
7氏、応援ありがとうございます。まだまだ未熟者ですので、宜しくお願いします!