オトコたちの鎮守府パート1
新人提督として着任した主人公。だがその鎮守府には他所の鎮守府にはない特徴があった…
趣味人達の集う鎮守府が若干シリアス気味なので、純生のハーレムコメディ(?)を目標に書いて参ります(笑)
5月14日。今現在、書き込みができない、前に書いた分が一部消去されるトラブルに見舞われております。誠に申し訳ありませんが、今しばらくお待ちくださいませ。重ねて待っていただいてる皆様にお詫び申し上げます。すみません。
波止場にて
提督「やっと着いた…(ハア…)」
提督「全く参るよな~。士官学校で卒業間近に喧嘩してぼっこぼこにした奴が元帥の孫で、周りは奴の味方しておれの責任にされて退学は免れたけどこんな僻地の島に飛ばされるわで散々だ…」
提督「しかも何だこの八点葉(ハッテンバ)鎮守府ってヤバイ名前の鎮守府は?青ツナギのいい男でもいる便所でもあるのか?」
提督「まぁとにかくここが俺のスタート地点になるわけだ。何とかして本土に帰れるぐらいの功績を挙げなきゃな!」
提督「ところで迎えが来るはずなのにまだ来ないとは、5分前行動が徹底されていないのか?ここの鎮守府は」
??「失礼、あなたが本日着任の提督か?」
提督「ん?ようやく来…」
そこにいたのは身長190㎝、筋肉モリモリマッチョマンの大佐もビックリなマッチョな人物だった。
??「失礼、私は八点葉鎮守府秘書艦兼臨時提督代行、長門型戦艦の一番艦、長門だ。敵戦艦との殴り合いなら任せておけ(ムキムキ)」
提督(ーーー!何だあれ?何だあれ?何だあれーーー!?縦にも横にもでかーーーーーーい!)
長門「遅れてしまい申し訳ない。何せ久しぶりに鎮守府に提督が着任するとあって私を含め皆で歓迎の準備をしていて遅くなりました(ムキムキ)」
提督「え、えーと、時間厳守はか、海軍の、いや、集団行動の基本である。それを、お、疎かにするとは何事か!!(なんか怖い、怖いし、逆らうと殺されそうだけどちゃんと言うべき事は言わなくちゃ、し、示しがつかん!!つかんけど怖えー!何だあの殴り合いしたら軽く相手を殴り殺しそうな拳は!?)」
長門「…確かにその通り、しかし(ギロッ!)」
提督「ひ、ひぃっ!!」
長門「遅れたのは秘書艦たる私の責任、ここは私一人を罰していただき、他の者には何とぞ寛大な処置をお願いしたい(90度のお辞儀)」
提督「え、えーと(困惑中)」
長門(お辞儀継続中)
提督「(な、なんか言わなきゃ!、言わなきゃ!)な、ならば長門、君に罰を与える。姿勢を直せ!」
長門「ハッ!(ビシッ!)」
提督「(直立不動こえー!)あ、足を開き、歯を食いしばれ!!」
長門「ハッ!(足開き歯をくいしばり)」ギリギリ…
提督「い、いくぞ長門!(えーいこうなりゃあヤケだ!全力でいくぞ!!後なんか知るか!)」
バチーン!(提督の全力ビンタが当たった!)
長門「提督、そんな軽い叱責でよいのですか?(HP約100000000ー1=99999999)」
提督「(まるっきり効いてねー!)い、いや、その~あれだ、遅刻は許されないことではあるが、俺を歓迎してくれる気持ちはとても有難いので、今回はこれで処罰終了とする。以後気を引き締めて事に当たるように」
長門「提督…(キュン)」
提督「(…なんかフラグが立った気がする)さて、処罰もすんだしさっそく鎮守府へ案内を頼む。」
長門「了解しました。ではさっそく向かいましょう(ムキムキ)」
提督(イチイチ動く度にスカートが短いからパンチラしてるけど足の筋肉が逞しすぎるから嬉しくねー!)
提督「長門、これは何だ?」
リヤカー付き自転車
長門「いつも時間に余裕がある時は車なのですが、あわててきたもので。後、提督のお荷物も運べて筋トレにもなるのでつい…(顔真っ赤)」
提督(何処に照れる要素が?後、時間がって…車の方が速いんじゃないだろうか?)
長門「さあ提督、皆も待ちかねているのでさっそくお乗り下さい!」
提督「わ、わかった…」
長門「乗りましたら適当な所に掴まっていて下さい、ちょっと飛ばしますので!(ニッコリ)」
提督「おい、なるべくあんぜ…」
長門「では、参りましょう!フウン!!」
シュギャアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!
提督「ーーーーーー!!(恐くて声が出せない)」
時速255kmにて走行中ーーーーーーーーーーー
長門「いかがですか提督?この島は本土ほどの賑やかさはありませんが、海と山に恵まれた自然豊かな場所なのですよ!(シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ)」
提督「……(絶賛恐怖中につき海を眺めて気をまぎらわせていて聞いてない)」
ーーー後ろを振り向いた長門は真剣な目付きで海を眺める提督を、「海を見つめるあのまなざし……きっと海域攻略にむけての作戦を練っておられるのだろう。来たばかりだというのに、真剣な方だ。」と自分は何もしてないのに好感度がうなぎ登りになっているとは知るよしもない提督であった。
ーーーーー八点葉鎮守府正面入り口
長門「さあ提督、着きました」
提督「お、おぅ。ご苦労だった(グッタリ…)」
長門「予定より少し遅れましたが、何とか間に合いました」
提督「そ、そうか。それはな、なによりだ。あ、アハハハハハ……(自転車でもドリフトってできるんだなー。タイヤが自転車じゃああり得ないスキール音鳴らしてコーナーをクリアしてたし)」
長門「今現在遠征・哨戒任務中の者を除いて待機・非番の者は全て鎮守府にいるのでまずは顔合わせをしようと思いますがいかがでしょう?」
提督「そ、そうだな。では2時間後に全員を講堂に集合させてくれ、俺は執務室と私室の確認をしたら鎮守府の設備の確認をするからまずは執務室に案内を頼む」
長門「承知しました、ではこれから…」
????「お待ち下さい!」
提督「ん?君は…」
????「自分は八点葉鎮守府所属、揚陸艦兼、鎮守府憲兵隊隊長、あきつ丸であります!(ムキムキ、ムッキーン!)」
提督(マッチョ2号キター!っつーかさっきからマッチョしかいないんだがどうなってんだここは!?俺は悪い夢でもみてんのか??)
長門「おおあきつ丸、今日も大胸筋のバルク(筋肉の大きさの事)が絶好調じゃないか(ニッコリ)」
あきつ丸「な、長門殿、お褒めいただくのは嬉しいのですが…だ、男性の前で胸の事を言われるのは、そ、その…(モジモジ)」大胸筋ピクンピクン!
長門「おっと、すまない。いつもの調子でついうっかりしていた。全く、長いこと“普通"の男性の目が無いからと、つい気がゆるんでいたが、これからは気を引き締めんとな(ウンウン)」
あきつ丸「全くでありますな!」
長門&あきつ丸「「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」」
提督(アハハハハじゃねーよ筋肉ゴリラ1号と2号!こっちはもういっぱいいっぱいだよ!!それとあきつ丸!!頬を染めて恥ずかしがってるんじゃない、俺に筋肉フェチのケはねーよ!!)
長門「所であきつ丸、ここに来たということは…」
あきつ丸「おっと、忘れる所でありました、そちらの新規着任の方、申し訳ありませんが身分照合を致しますので身分証の提示をお願い致します!」
提督「あ、ああ、了解した(身分証提示)」
あきつ丸「ご協力感謝します。では…」
あきつ丸「ふむふむ…お名前は細井万智緒(ほそいまちお)殿でありますか。」
提督「親が万(よろず)の智を結ぶ緒を身に付けた知識人になって欲しいとつけてくれた名だ。だが、なんの因果か軍人を選んじまったがな(苦笑)」
あきつ丸「い、いえ、大変素敵なお名前かと…」
提督「世辞はいい、気にしていないから心配するな」
あきつ丸「は、はい!」
あきつ丸「では、今度はボディチェックをしますので降りて立って頂けますか?」
提督「ボディチェックまであるのか?」
あきつ丸「念のためであります。さあ、こちらへ」
ーーーーボディチェック中
提督(……長い。一体いつまで人の身体を触ってんだこいつは!しかも……)
あきつ丸「はあ…はあ…(ウットリ)」
長門(ジイーーーーーーーー)
提督(なんか妙に息が荒いわ、密着寸前で耳元に息がかかるわ、しかも何故か尻を揉まれているような気がするわで気が気じゃねーー!さっさと終わってくれーー!!)
あきつ丸「…んて…な…肉なのでありましょう。こ、これは…素敵…」
提督「な、なああきつ丸。も、もういいかな?そろそろ準備をしたいんだが…」
あきつ丸「…ハッ!も、申し訳ありません!大変結構なおし…じゃなかった。問題ありません!」
提督(今こいつお尻って言いかけたか?!)
長門(ムッスー!)
提督「ん?どうした長門?」
長門「…何でもありません(プイッ!)」
提督「よーし、それじゃあ執務室に向かうか!長門、案内を頼む」
長門「了解しました、あきつ丸、二時間後に講堂に集合だ、遅れるなよ」
あきつ丸「了解であります!長門殿!」
長門「では提督、私は自転車を置いて来ますのでここでお待ち下さい。すぐ戻りますので」チリンチリン~
提督「え、ちょ、(まてまてまてーー!こんなところに置いてくな!こいつにナニされるかわから)」
ガシッ!
提督「あの~、あきつ丸君。何故俺の肩をつかん」
グイッ!(提督引き寄せ)
あきつ丸「…自分はいつもこの辺りにおります。今度ゆっくりお話をしたいので、御都合のよいときにお訪ねください。お待ちしています(ニッコリ)」
提督(ヤバイ…こいつ、確実に俺を狙ってきてる!超こえー!)
あきつ丸「何ならお待ちの間に自分の詰所でお話でも…(ハアハア!)」
提督(嫌だよ、絶対肉体言語で性的会話になる未来しか見えねーよ!)
提督「い、いや、ここで長門を待つよ!居ないとまずいし…(震え声)」
あきつ丸「いえいえ、提督殿を立たせていては申し訳ありませんから(ガシッ!)」
提督「お、おい、何故俺の腕をつかむ?痛いんだけど!?」
あきつ丸「いいから来るであります!(睡眠薬入りの)美味しいお茶をご馳走するであります(グイグイッ)!」
提督(だ、駄目だ…た、助けてー!アンパ○マーン!!)
??「ただいまー!今帰ったよ!」
提督「へ?」
あきつ丸「ん?誰でありますか?いいところで…」
最?「あきつ丸さんこそ何やってるの?こんな入り口近くで?」
三?「全くですわ、こんな往来ではしたないですわよあきつ丸さん!」
あきつ丸「おや、最上殿に三隈殿、お帰りなさいであります!」
最上「ただいま、今遠征から帰ったよ!(ムキムキ)」
三隈「私も一緒ですわ(ニコッ!)」
提督(出たー!マッチョ3号ー!でも相方の見た目は普通だあー!!やっと、やっと普通の奴に会えたー!!!)
提督「あ、えーと、君達は…」
最上「ん?僕の上腕二頭筋が気になるのかい?(力こぶれ!フロントダブルバイセプス!!)」
三隈「モガミンの筋肉は魅力的だから気になるのは当然ですわね(ウフフフ)」
提督(駄目だこりゃー!人の話聞いてねー!頭ん中まで筋肉だ!!このボクっ娘は!?相方も天然ちゃんだし!!!救いは無いんですか!)
長門「提督、お待たせしました…っと、最上に三隈も帰っていたか」
最上「あっ、長門さん!ただいま!ナイスバルク(ニコッ)!」
三隈「ただいま帰りました、ナイスバルクですわ(ニッコリ)」
提督「…何?それは挨拶なのか?」
最上「うん、この鎮守府だけの非公式の特別な挨拶なんだけどね!」
三隈「お互いの筋肉を誉め合う事で仲間意識とモチベーションを高める効果も期待できるのですわ(ニッコリ)」
長門「うむ、ナイスバルク!今日の最上はいつにも増して気合いが入っているようだな!」
最上「もっちろん!今日はいよいよ新しい提督が来て…ってあれ?そこの男の人って…」
三隈「そういえば先ほどからいらっしゃいましたけど?」
提督「(やっと気がついたんかい!!)あ、挨拶が遅れてすまない。本日よりこの鎮守府の提督として着任した細井だ。え、えーと、な、ナイスバルク!…で、いいのか?この場合は?」
最上「あははっ!さっそく使ってくれるなんて、嬉しいな」上腕二頭筋ピクン!ピクン!
三隈「どうやらモガミンに気に入ってもらえたようですわ。三隈も大変嬉しく思いますわ(ウフフフ)」
提督「ん?待てよ?それならさっきあきつ丸も言ってるはずじゃあ…」
最上「あきつ丸さんは鎮守府の門番としても活動してくれているから他所の人が来た時にうっかり出ないように門の近くではやらないんだ。その代わり鎮守府の施設内では普通にこの挨拶を使えるんだよ!」
提督「そうか。ならいいんだ。もしあきつ丸だけ仲間はずれ、なんて事があったらその挨拶は禁止しないといけないところだったよ(フゥ)」
あきつ丸「提督殿……(キュキューン!)」
最上「あははっ!まっさか!あきつ丸さんは僕らの大事な仲間だよ?仲間はずれなんかにはさせないさ(ニコッ!)」
三隈「モガミンの言うとおりですわ。私たちが日々穏やかに過ごせるのもあきつ丸さんが非番の日も目を光らせていてくれるからですわ。感謝こそあれど、仲間はずれなんてあり得ませんわ(プンプン!)」
提督「おっと、すまない。どうしても気になったんでね。他意はないんだ、許してくれ」
三隈「ウフフフ、わかっていますわ、ちょっと提督の反応を見てみたかったんですの」
最上「へえー、三隈がそんな反応を示すなんて。提督に興味津々なんだね!」
三隈「ええ、もちろん一番はモガミンですけれど、中々の好男子とお見受けしましたわ」
提督「あまり顔には自信がないんだがなぁ(苦笑)」
三隈「外見は飾ればどうとでもなりますけど、中身はそうはいきませんわ。その点ではかなり好印象ですわ」
提督「そ、そうか…な、ならば皆についてきてもらえるように精進するとしよう(ア、アハハハハハ…)」
三隈「ええ、ぜひともお願い致しますわ。期待してますわよ(ニコッ)」
ーーーー提督、長門移動中
長門「申し訳ありませんでした提督、まさかあの後長話が始まるとは…」
提督「あはははっ。なあに、女も3人寄ればかしましいのは昔からの常さ、むしろ女の子らしいじゃないか。業務に差し支えがなければ交流はおおいに結構だ」
長門「……提督は前任の方とはだいぶちがいますね」
提督「ん?前の提督はどうだったんだ?」
長門「いない方の事を言うのはあまり好みませんが…あまり我々と交流しようとせず、最低限しか関わりを持とうとしませんでした」
提督「それだけか?」
長門「はい。それ以外は業務に支障がでるような事はありませんでしたし、我々もあまり気に止めなかったので」
提督「そうか。まぁ“大切なのは今とこれから”だ。何故なら過去ができる務めは教訓を与える事だけだからな」
長門「中々に深い言葉ですね。どなたの言葉ですか?」
提督「ここに来る直前まで研修でお世話になっていた鎮守府の先輩提督の教えさ。士官学校を出ていない、民間出身の人だが、提督たるものの矜持を授けてくれた俺の恩人だ」
長門「そうですか。私も一度会ってみたいものです」
提督「ん?そのうち対抗演習申し込むつもりだからその時にでも会えるさ」
長門「そ、そうですか…」
提督「どうした?あまり嬉しくなさそうだが」
長門「提督は…この鎮守府の事はどこまでご存知で?」
提督「ご存知もなにも場所しか知らされてないが?」
長門「…そうですか…」
提督「何か事情がありそうだな。おっと、ここが執務室か。とりあえず、続きは中で聞こうか」
ガチャッ
ーーーその時の光景はまるで西洋絵画のようだった、と後に提督は語ったという
提督「ん?誰かいるのか?」
執務室の窓から射し込む日の光りに照らされてーーーー
?「ふえっ?」
水に濡れたであろう制服が床に投げ捨てたように散らばりーーー
提督「ん?」
肌に濡れて引っ付いたパンツを脱ごうとーーーー
長門「あっ」
身体をふいていたタオルを手に持ちーーーーー
???「えっ?」
パンツに手をかけて足首まで下ろしーーーーー
?「キチャッタコレ!」
凹凸の少ない、ほぼ一直線のボディラインをさらしたーーーーー
??「あちゃー」
提督の記憶違いがなければ特型駆逐艦の電がーーー
電「き…」
髪止めでまとめていた髪をほどきーーーーーーー
提督「き?」
光を受けて反射する水滴が宝石のように輝いてーーーーーー
漣「きゃあああああああああああああああああああ!!!!のび○さんのエッチーーーーーー!!」
ビュン!ゴチン!ミズイリバケツチョクゲキ!
提督「があはっ!」
ーーーー提督は意識を失いつつも、(あっ、就任の挨拶まだ考えてねーや)と思い出しながら意識を闇の中に沈めていった。
ーーーーー何処かの公園
提督「うーっ、トイレトイレ!」
今、トイレを求めて全力疾走している僕は、鎮守府に籍をおくごく一般的な男の提督。強いて人と違うところをあげるとすれば…ムキムキマッチョの女の子に狙われていることかな。名前は細井万智緒。
そんなわけで、帰り道にある公園のトイレにやってきたのだ。
提督「ハッ!(視線に気付いた)」
ふと見ると、公園のベンチに一人のムキムキマッチョなあきつ丸がすわっている。
ウホッ!いい筋肉…って言うかバカヤロー!
なんだこれ?艦これ?うまくねーよ、我ながら!!
ど、ドーナツてるの?この状態?
とゆーかあきつ丸!制服のボタンを外すな!
あきつ丸「提督、いや、万智緒殿……」
あきつ丸「やらないか」
提督「やらねーよ!!!」
あきつ丸2号「まあまあ、カタイ事を言わずに」
ガシッ!
提督「あきつ丸が増えた!?」
あきつ丸3号「ところで、じぶんの大胸筋を見て下さい。こいつをどう思うでありますか?」
ガシッ!
提督「すごく…大きいです…ってまた増えた!?しかも俺捕まってる!?」
あきつ丸「さあ、あちらにトイレがあるであります!」
あきつ丸2号「個室で…」
あきつ丸3号「とことん…」
あきつ丸・2号・3号「「「喜ばせてやるであります!!!」」」
提督「あっ、あっ、アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
ーーーーーー
提督「くそみそテクニック生誕30周年おめでとうございまーす!(1987年薔薇コミックに掲載)」
ガバッ!!
提督「ハッ!ここは?俺は一体?っつーか痛っ!首と後頭部痛っ!!」
??「あっ、目が覚めましたか!」
提督「き、君は…」
??「私は工作艦兼、医務室担当の明石です(ムキムキ!)」
提督(…もう驚かない。こんな事でいちいち驚いてたらキリがない)
提督「明石君か。医務室という事は…」
明石「はい、提督は、漣ちゃんの水入りバケツを喰らって倒れた拍子に頭を打って意識不明だったんですよ?」
提督「そ、そうだったのか。どおりで首と後頭部が痛い訳だ(アハハハ…)」
明石「アハハハじゃありませんよ!身体が動かせているようだから良かったものの、ヘタをすれば骨や神経を傷つけていつまでかかるかわからないベッド生活になるところだったんですよ!」
提督「なあに、訓練やら喧嘩やらで伊達に殴られなれてない!ッと言いたいが、やはり痛いものは痛いな(トホホ)」
明石「とりあえず、3日間は炎症期(ケガ等で負傷した時に段々と痛みが強くなる期間。だいたい3日目にピークが来て、その後グラフで言うところの山なりにゆっくり痛みが引いていく)ですから電気治療後に塗り薬を付けて、テーピングと冷シップ(冷蔵庫で保管するタイプのシップ)をして様子を見ましょう。さっ、こちらのイスにかけて下さい」
提督「う、うむ、頼むよ」
ーーーーーー治療中
提督「ところで今何時だ?首が動かせないからわからないんだが…」
明石「えっと…15:10、提督が倒れてから2時間ちょっとですね」
提督「何!?もうそんな時間か!なら治療してる場合じゃ…」
明石「ああ、大丈夫ですよ。幸い全員に集合をかける前に起きた事態でしたから長門さんが集合をかけた方には“提督の都合がつき次第集合をかける”と通達してありますから」
提督「そうか、なら良かった。長門に処罰を下しておいて自分が時間に遅れていては皆に示しがつかないところだった(ホッ…)」
明石「長門さんに?」
提督「ああ、遅刻の処罰はした。“功と罪には必ず賞と罰をもってその者に報いるべし”、それが基本だからな。それだけに人にも自分にも当てはまるし、自分だけに妥協させる事は許されない。むしろ上に立つ者ならば尚の事だ」
明石「やっぱり長門さんが言ってた通り、前の…いえ、歴代の提督とは大分違う方のようですね」
提督「ん?そうか?軍に所属する以上当たり前な事しか言っとらんがなあー?」
明石「私たちにとってその“当たり前”が無かったんです、前までは…」
提督「そう言えば長門も何か歯に何か詰まったような言い草だったな。明石、君が話せる範囲だけでいい、教えてくれないか?」
明石「……」
提督「大丈夫だ、明石、ここにどんな問題があろうと俺はこの鎮守府を去る事はない」
明石「…本当に、本当に、出て行ったりしませんか?」
提督「上からの辞令かお前らに退任要求されなきゃ、の話しだがな。そればかりはどうにもならん」
明石「……わかりました、お話します」
提督「ああ、だが無理に話す必要はない、話せる範囲でいいんだからな(ニッコリ)」
明石「この鎮守府は、いえ、ここに所属している子達は、私を含めて“イレギュラー”な存在なんです」
提督「どういう事だ?」
明石「提督もお気づきでしょう?私のような明石を他所で見た事がありますか?あのような長門さんやあきつ丸さん、最上さんを」
提督「まぁ、見た事はないな(っつーかあんな筋肉の持ち主士官学校にもいないよ)」
明石「私たちは、建造の段階でごく稀に起こる“エラー現象”によって産まれた存在なんです」
ーーーーーーエラー現象とは、建造中に何らかのトラブルにより、通常と違う姿を与えられたり、初期スペックが著しく低かったり、最悪艤装が使えない者が産まれてしまう現象だ。
明石「……各地の鎮守府で産まれた私たちは、疎まれ、蔑まれ、馬鹿にされて…」
提督「明石…」
明石「でもどうにもならなかった!何も言えなかった!!私達が…私が弱いから!!!」
提督「明石、やめろ!もういい!」
ギュッ!
提督は正面から明石を抱き締めた。
今、ここで何を言っても明石を傷つけるだけだ、提督はそう感じていた。
明石「うぅっ、ウグッ、ヒグッ!わ、わだしだぢだっで…私たちだって好きで弱く産まれたんじゃない!す、好きで…よ、よわぐ…う、ううううぅぅぅゥゥ…」
提督はやさしく明石の背中をさすりながら、ただ、ただ、明石の言葉に「うん…うん」と答えた。
医務室にカーテン越しにさす陽の光は、提督と明石をまるで親鳥が雛を包み込むように、やさしく降り注いでいた。
明石「も、申し訳ありませんでした。お恥ずかしい所をお見せして…」
提督「なあに、溜め込み過ぎは美容に良くない。悪いものは吐き出すに限るさ(ニカッ!)」
明石「はうっ!(け、決してイケメンではないけど…身体が、身体が、暑くなっちゃう///こ、これが、恋?)」
ガラガラッ!
長門「おい明石、提督の容体は…と、提督!御体は?」
提督「なあに、殴られ慣れてたお陰で何とか無事さ(ニヤリ)!」
長門「それならばよいのですが…」
提督「どうした?何かあったか?」
長門「実は先程から近くを航行中の船舶が“提督を出せ!”と…」
提督「随分と上からものを言う奴だな。何処の誰だって?」
長門「“江田之島鎮守府”と…」
提督「へぇー、海軍士官の中でも選りすぐりの人材ばかりを集めたマジもんのエリート鎮守府じゃないか。何でこんなところに?」
長門「さあ?…とにかく提督のお知り合いの方のようでしたので、急いで来たのです」
提督「う~ん?俺にエリートの知り合いはいないがな?まぁ、話してみりゃあわかるか!長門!!」
長門「はいっ!こちらです。ご案内します!」
提督「明石、ありがとうな。助かったよ。」
明石「い、いえ…」
提督「また何かあれば言ってくれ、愚痴ぐらいなら聞くからさ(ニカッ!)」
明石「は、はいっ!(キュキューン!)」
提督「よし、行くぞ、長門!」
長門「ハッ!」
バタバタバタバタ…………
明石「……提督さん、か…」
ーーーー鎮守府執務室
長門「こちらです、この通信機です」
提督「ああ、有り難う」
ーーーー通信機操作中
提督「しかしこの通信機は古いから操作がわかりにくいな。あれ?なんだこのスイッチ?まぁいいか(カチッ!)」
長門「あっ、そのスイッチは…」
ザザッ、ザーザー……
提督「こちら八点葉鎮守府、こちら八点葉鎮守府!付近を航行中の船舶、応答せよ!俺は八点葉鎮守府提督の細井だ!」
??「はあ…やれやれ、さすが役立たずの鎮守府の提督だけはありますね。この僕を待たせるなんていい度胸じゃないですか」
長門「なっ…」
提督「そのイヤミたっぷりの話し方……お前は!」
??「そうさ、僕さ」
提督「えーとーー…誰だっけ?」
??「ズコーッ!(バタン!)」
提督「いやーワリイワリイ!何しろさっきまで寝てたもんでさ。声だけじゃあイマイチ思い出せないんだけど、すまない、アンタ誰?」
長門「え、エリート鎮守府の方にアンタ呼ばわり…(白目)」
??「あ、相変わらずの鳥頭ぶりだね君って奴は…」
提督「おいおい、人に名乗らせておいて自分は名乗らねーのか、エリート様はご立派だな。それともパパとママに教わらなかったのかい?」
ーーーーピキッ!
??「…今何て言った?」
提督「テメーのパパとママは勉強だけ教えて他の事は教えてくれなかったのかい?」
ーーーーピキッッッ!
??「ま…」
提督「ま?」
??「ママの悪口を、言うなーーーーーーーーーーーーーーーー!ぶち殺すぞ俗物がーーーーーーーーーーーーー!!!」
ッキーーーーーーン!
提督「ああーっ!耳痛てーーっ!いきなり叫ぶなバカヤロー!!叫ぶなら海か山にでも叫んでろ!!!」
長門「エリートの方にバカヤローって…(白目)」
??「うるさいうるさい!!お前がママを侮辱したのが悪いんだ!!」
提督「ん?……ああーーーーっ、そのマザコンぶり!思い出した!!七光りか!お前!!いやー、なっつかしいなー!元気?」
??「七光りじゃない!!“七尾光”(ななおひかる)だあ!」
提督「なんだ、マザコンは否定しないのか?(ニヤニヤ)」
七尾「そ、それも違う!僕は、僕はマザコンじゃあなーい!」
提督「だあから叫ぶなって。俺の鼓膜を破るのが目的なら通信を切るぞ!」
七尾「そんな訳ないだろ!!」
提督「じゃあ何だよ?」
七尾「ハア…ハア…ふぅ、君がそのポンコツ揃いの鎮守府に着任した感想でも聞こうと思ってね、お爺様に頼んで快適な船旅のついでに通信してみたのさ。ああ、僕の仲間も一緒だよ」
ウェーーーーーイ!カンパーイ!!
長門「……」
七尾「ああ、ごめんよ、今パーティーの真っ最中でね、うるさくてすまないね」
提督「ん?パーティー?今船旅?着任はどうしたんだ?」
七尾「お爺様に頼めば有給だって思いのままさ。ああ、ポンコツ達のお守り役のきみには関係ない話だったね!」
アハハハハハ!ウッケルー!
長門「くっ…」ギリギリ!
提督「…長門、お前は下がっていろ」
長門「し、しかし…」
提督「命令だ、下がれ(ギロッ!)」
長門「は、はい、失礼します!」
バタン、ガチャン!
提督「さてと…七尾、1つ言っていいか?」
七尾「今のうちに言葉づかいは直しておいたほうが身のためですよ、細井くん?同期とはいえ、将来僕は元帥になる男です。ま、今のうちは許してあげますけどね。ウフフフフフフ」
ヒカルサーン!ヤッサシー!!
七尾「おや皆さん、誉めてもドンペリぐらいしか出ませんよ?」
ヒュー!サイッコー!
提督「そうかそうか…」
提督「あれだけフルボッコにしてやってまだ足りねーかよ?七尾さんよぉ?」
七尾「ひ、ヒイッ!」
提督「いいか?こいつは警告だ、1度しか言わねーからよく聞いとけよ。」
七尾「な、何だよ!た、たとえ君が強くたってしょせん金と権力(ちから)に勝てるもんか!!」
提督「なあに、大した話じゃあないさ。“俺と鎮守府の連中に手を出すな、寝た子を起こす事になるぞ”」
七尾「な、何だと?」
提督「…そういや最近はあそこに行ってるのかな?確か…」
提督「ああ、確か『ママさん本舗』だったかな?かすみママだっけ?お前のお気に入りのママは(ニヤニヤ)?」
七尾「な、な、なん…い、いや、何の事だい?(汗ダラダラ)」
提督「他にもまだまだネタって名前の弾薬は豊富にあるんだぜ?画像付きでな(ニヤニヤ!)」
七尾「…(汗ダラダラ…)」
提督「ちなみにこっちに探りいれたり来るはずの物資が来ないなんて事があったらネタ弾のバーゲンセールを実施するからそのつもりでいろよ」
提督「いいか?俺を馬鹿にするのは構わない。実際馬鹿なのは否定しねーよ。だがな…」
七尾「……(ゴクッ!)」
提督「俺の大事な部下を馬鹿にしたり手を出すようなマネしてみろ、俺の命と引き換えだろうと、ネタ弾の全弾放出大サービスでお前の人生を生きながらに終了させてやるからな」
七尾「そ、そんなハッタリが僕に効くとでも…」
提督「ハッタリかどうか試してみな?ただし、チャンスは一度きりだぜ。じゃあな」
七尾「あ、ちょ、ま…」
ブツッ!ザーーーーー…(通信終了)
提督「はあ…やっちまった…あの七光りに完全に喧嘩売っちまったよ…10割り引きで」
コンコン
提督「どうぞ」
ガチャ
長門「提督…」
提督「長門か…どうした?」
長門「そ、その…大変言いにくいのですが…」
提督「ん?ああ、すまない、俺のつまらない事情のせいでお前たちに…」
長門「い、いえ、そうではなく…」
提督「じゃあ何だ?」
長門「あ、あの……」
長門「先程提督がスイッチを入れた時に、その…全体放送用のスイッチを入れてらしたので…」
提督「……………へ?」
長門「で、ですから、さ、先程の提督とエリート鎮守府の方との会話が…その…筒抜けになっていました…はい…」
提督「………………マジで?」
長門「はい、全員がしっかりと聞いてしまいました。も、申し訳ありません、言おうと思ったのですが…」
提督「ああ…俺が途中で退席させたもんなあー。いやあーこいつはうっかりだ!」
ピカッ!パアアアアアアッ!!
提督「な、何だ?執務室の床が光り出した!?」
長門「こ、これは!」
床から発した光りは複雑な模様を描き、やがて巨大な魔方陣となり、その中からいくつもの人影が見えた、それは……
『筋肉安全』と書かれた黄色いヘルメットをかぶり、それぞれ色違いのブーメランパンツを履いた平均身長180Cmクラスのムキムキマッチョ達が白い歯が美しいスマイルとポージングをきめていた。
提督「……何あれ?(白目)」
長門「よ、妖精さんです」
提督(うん、いや、ちょっと待とうか?妖精さん?森の妖精ことビリー・○リントンさんじゃないよね?それにみんなかなり背がでかくない!?僕が知ってる妖精さんはもっとちっちゃくて可愛いはずなんだけど!? )
妖精1「提督殿…」(Cv.玄田○章)
提督「おあっ、は、はい!」
妖精1「お初にお目にかかりやす。手前、この鎮守府に住まう妖精どもの頭(かしら)を勤めておりますケチな野郎でござんす。妖精に名はございやせんので便宜上1号とお呼びくださいやし」
提督「(え~と、え~と、あ、挨拶を返さなきゃ!)ご、ご挨拶、痛み入ります。私、本日付をもってこちらに配属となりました、細井万智緒と申します。妖精の皆さん方にはご迷惑をおかけすると思いますが、宜しくお願い致します(敬礼)」
妖精1「提督殿、あっし等に敬語は不要でござんす、提督殿はもっと堂々と構えていてくださいやし(ニッコリ)」
提督「そ、そうか。なら、そうさせてもらうとしよう」
長門「しかし妖精さんが工厰から出てくるとは…」
提督「ん?普段は出て来ないのか?」
長門「ええ、工厰以外の場合では見かけないので、てっきり工厰から出られないのかと思っていましたが…」
妖精2「長門よ!それはちょっと違うのである!!」(Cv.郷○大輔)
提督(男塾塾長みたいな声の妖精さんキターーーー!)
妖精3「俺達は基本どこでもいけるぞ?」(Cv.大塚○夫)
提督(元特殊部隊出身コックさんの声の妖精さんキターーーー!)
長門「では、何故今になって?」
妖精1「それは今までの 、提督とは名ばかりのクソ野郎どもと顔を会わせるのが嫌であっし等は工厰を出ることはあまりありやせんでした。」
妖精2「今でも思い出すだけで腹が立つのである!」
妖精3「もっとも奴らが転属する前にちょっとした仕返しはしてやったがな(ニヤリ)」
提督(何やったんだか超気になる!!)
妖精1「…実を申せばあっし等も元々はいくつもの鎮守府の人間達から“見た目が違う!”という理由の為に追い出され、流れ流れてこの鎮守府にたどり着いたのでございやす。」
妖精2「ここにたどり着いたは良かったが、ここの娘達は身も心も疲れはて、ボロボロになり、それを癒し、守るべき提督は理不尽な暴力や無茶な命令しか下さなかったのである!」
妖精3「もういっその事妖精の世界へ帰って好きなことをして生きようかと考えた時もあった…だが、ここの娘達を見捨てて帰る事は…出来なかった」
提督「………」
妖精1「そんな時、あの全体放送が、聞こえてきやした」
妖精2「自らの部下を守る為、命さえ賭けるその度胸!」
妖精3「スピーカーから聞こえてきた気っ風の良い啖呵!!」
妖精1「そしてあっし等のような者にまでちゃんと接して下さるその優しさ…提督!いや…」
妖精4「アニキーーー!」(Cv.ラッシャー○村)
提督(えーーーーー!オチがまさかのマイクの鬼ーーーーーーーーーーーーーーーー!!?)
妖精4「アニキー!(ハアハア)俺はな(ハアハア)アニキのあの言葉を聞いて(ハアハア)コーフンはするわ(ハアハア)ケツ圧はあがっちゃうわで(ハアハア)まいっちゃったよ!」
提督(アニキ呼びは確定事項なんだ…)
妖精4「あと(ハアハア)いい忘れてたけど(ハアハア)はじめまして、妖精4号です(ハアハア)」
提督(それよりも何であんなに息がきれてるんだ?)
妖精4「あと、アニキに(ハアハア)頼みがあるんだ!(ハアハア)」
提督「え~と~…何だ?」
妖精4「俺は!アニキをもっと知りたい(ハアハア)!その胸の中に、懐に(ハアハア)飛び込みたいんだ(ハアハア)!」
提督(ヤバい発言キターーーー?!)
妖精4「だから!(ハアハア)俺と!(ハアハア)義兄弟の契りを交わしてくれ!アニキーーー!」
提督「あ、え、う…(ヤバいヤバいヤバいヤバい!ここで迂闊な事を言ったらた、大変な事になる!)」
妖精1「バカ野郎4号!」
提督(おっ!1号頼む!何とか納めてく…)
妖精1「アニキと最初に契りを交わすのは…俺に決まってんだろーがー!!」
提督(アッーーーーー!駄目だったーーーーー!!)
妖精2「いや、この2号こそアニキの懐刀としてふさわしいのである!」
妖精3「お前ら…寝言は寝て言うもんだ。アニキの隣はクールなこの俺のものに決まってんだろ?(あきれ顔)」
妖精4「なんだとテメーコノヤロー!(ハアハア)3号!テメーコノヤロー!(ハアハア)可愛い顔して言うじゃねーかテメーコノヤロー!(ハアハア)」
提督(ってゆーかみんな同じ褐色肌に同じ顔でわかんねーよ!4号はクマ髭生やしてるからわかるけど、あとはあのパンツしか違いがねーじゃねーかよ!!)
ーードドドドドドドドドドドドドド
提督「な、何だ!?」
ーーーバアアアアアアン!
提督「おい、扉は静かにあけ…」
ゾロゾロゾロゾロゾロ………………
扉を開けて入ってきたのはまだ面通しの済んでいない艦娘達で、まるで誰かを迎え入れるように扉の前に2列に並んだ。
ーズウン
提督「ん?」
ーーズウン!
長門「この揺れは…」
ーーーズウン!
妖精1「ま、まさか…」
ーーーーズゥゥン!
妖精2「あ、あいつが…」
ーーーーーズウゥゥン!
妖精3「く、来る……」
ーーーーーーズウゥゥゥン!
妖精4「ア、アニキ……」
ーーーーーーズウウウウウン!
?耶「おい、新任」
ーーーーーーーズウウウウウウン!
提督「な、何だ?」
ーーーーーーーーズウウウウウウン!
?耶「………死ぬなよ」
ーーーーーーーーーズウウウウウン!
提督「俺着任早々死の危険日!?」
ーーーーー開け放たれた扉から入ってきたのは、筋肉の塊だった。
野獣の耳を思わせる髪型に眼鏡の下からのぞく闘志に満ちた瞳、褐色の肌に張り付くように纏ったサラシはほぼ用を成していなかった。
「ナイスバルク!」
「腹筋バリバリーー!」
「キレてるキレてるーー!」
「もっと歌って僧帽筋ーーー!」
ーーーー艦娘達から一斉に声がかかる。その声をシャワーでも浴びるかのように執務室の奥へと歩を進める。
?耶「テメーら!もっと腹筋から声だせ!幼稚園児のお遊戯会のお歌の方がまだでかいぞ!」
掛け声はさらにヒートアップしていき、筋肉の塊は執務室の提督の執務机のイスに腰掛けた。
?蔵「静まれぇい!」
その声と共に辺りはシーンと静まりかえった。
?蔵「うぬに問う…」
提督(…気を抜くな俺!こいつは今までのような町のゴロツキやヤク中相手とは次元が違う、殺気もヤバさも極上級だ。ヘタうったら殺られる!)
提督「お、おぅ」
?蔵「先ほどの放送のうぬの言、嘘偽りはないか?」
提督「…無い!」
長門「武蔵、あの放送は…」
武蔵「我は今この男と話しておる。ひかえよ!長門!!!」
長門「うっ…」
武蔵「我は提督という者を信じぬ。我と長門がここに来る前の者達の所業、うぬは知っておるのか?」
提督「……人として許されざる行為をしていた、とは聞いている。それ以上の詳しい事ァ知らないがな」
?耶「おまっ、その口のきき方…」
武蔵「よい、摩耶、下がっておれ」
摩耶「は、はい!」
武蔵「そう、あちこちから心身共に傷つき流れ着いた者達に提督とやらは何をした?我が、いや、我らがそんな者を上に戴くと思うか?」
提督「まあ、普通に考えたら、無いわな」
武蔵「本来ならばうぬも前の提督同様にする予定であった。」
提督「せっかくだ、参考に何したか教えてくれるかい?」
武蔵「うぬが我に先ほどの言が嘘偽りなき事を示せ、そうすれば教えてやろう(フフフフフフ…)」
提督「………面白ぇ、やってやろうじゃねえか!」
長門「提督お止めください!武蔵!お前も…」
武蔵「摩耶」
摩耶「ハッ!おい!」
ゾロゾロ、ガシッ!
長門「おい、何をする、はなせ!!」
武蔵「外に出しておけ」
長門「提督、今なら間に合う!やめろ!!」
提督「心配すんな長門。海の上で命を賭けるのが艦娘なら、陸で命賭けるのは俺の役だ。そのぐらいはやらせてくれ!」
武蔵「フフフフフフ…その意気やよし、最後まで出来れば、の話だが」
提督「んで、俺ァ何をすりゃあいいんだ?まさか艦娘と喧嘩しろってえのか?身体が違いすぎるぜ?」
武蔵「そんなありきたりはせん。うぬには“ガン・キッス”をしてもらう」
提督「ガン・キッス?」
武蔵「命を賭けると言った以上、それが誠である事を示せるのもまた命を賭けるしかない!霧島ア!」
霧島「ここに(ムキムキ)」
提督(どっからどう見てもあの某喧嘩ヤ○ザにしか見えねえ…)
ーーーーーゴトッ!
提督「リボルバーか。22口径、ガン・キッスって事ぁまさか…」
武蔵「うぬがそれを口にくわえて5回引き金を引けるか?どうだ?」
提督「……気に入らねえなぁ…」
武蔵「フン!何だ?怖じ気づいたか?(ニヤニヤ)」
提督「悪いが拳銃(ハジキ)を替えてくれ、22口径じゃ最悪死に損なっちまう」
武蔵「……うぬは変わった奴よ。まるで己の命を羽か何かのように軽くみている」
提督「さっき言ったろ?艦娘が命を賭けてるんだ、その頭が命賭けられなくてどうすんだい?」
武蔵「生憎人用の武装はそれしかない。死に損なったら我が介錯をして遣わすゆえ、うぬは安心して引き金を引けい!」
提督「そりゃあ安心だ。今まで苦しんできたお前らに頼むのもなんだが、あまり長く苦しみたくねぇんでな。」
武蔵「準備はよいか?」
提督「いつでも。ああ、あと後ろにいる奴は避けてくれ、血塗れになりたかねえだろ?」
武蔵「では始めよ」
チーーーーーーーッ、ジャキン!
摩耶が弾倉を回転させてそのままスイングさせてセット。
摩耶「ほらよ」
提督「おぅ」
武蔵「……」
霧島「……」
提督「フゥーーーーーーーーー」
深く息を吐く。まるで自分の臆病心を追い出すかのように。
ガッ!と口にくわえた!
ガチッ!
ガチッ!
ガチッ!
パアアーーーーーーーーーン!
乾いた銃声が執務室に……鳴り響いた。
武蔵「むうッ!」
霧島「……!!」
摩耶「ああっ!」
長門「提督……提督!!!」
提督「………何してんだ、お前ら」
提督が銃を握った手は妖精達の手によって天に高々と持ち上げられ、天井には穴が開いていた。
妖精1「お許しくだせえ!お許しくだせえ!アニキィ!」
妖精2「だがアニキの覚悟は見せてもらったのである!」
妖精3「今ここでアニキを失ったら、俺達は…俺達は…」
妖精4「アニキー!アニキー!死んじゃあ、じんじゃあだべだア!」
提督「離せ!お前ら!まだ一回残ってるだろ!」
ガシッ!
あきつ丸「そうはいかないであります、提督殿!」
最上「そうだよ、それ以上は馬鹿のする事だよ!」
三隈「モガミンの言うとおりですわ、お止めになってくださいまし!」
提督「お前ら…」
武蔵「………」
提督「武蔵、すまないがもう一回だ。やり直しをさせてくれ」
長門「いい加減にしろ!」
バキッ!
提督「ぐべへあ!」
長門「提督、覚悟は見せた!もう必要ない!これ以上は自殺でしかない!」
提督「………(ピクピク)」
長門「おい!聞いているのか提督!!」
武蔵「な、長門よ…」
長門「なんだ!こっちは今説得でいそが…」
武蔵「いや、その……かなりの力で殴っていたが、提督は人間だぞ?だ、大丈夫なのか(汗)?」
長門「………………あっ!」
艦娘一同「今頃気づくなーーーーーー!!!」
ワー!ワー!ギャーギャー!!
ーーーーその後、提督は2日間生死の境をさ迷ったが、高速修復剤を薄めた溶剤を使用して一命をとりとめたという。
なお、3日後に目覚めて、「昔死んだ近所のおっさんと綺麗な河原で花見をする夢を見た」と入院中につきっきりで看病した明石に提督は語ったという。
ーーーー鎮守府病室
提督「なあ明石…」
明石「どうしました?提督の修理はまだかかりますよー(ニッコリ)」
提督「何で笑顔なんだよ…」
明石「そ、そりゃあ…秘密です(い、言えない。ふ、二人っきりなんてこんなチャンスを得たから嬉しくてたまらないなんて)」
提督「ふーん、まあいいけど。そういや、鎮守府の運営はどうなってるんだ?」
明石「ああ、それでしたら長門さんが引き続き提督代行をしてくれてますよ。」
提督「まーさか着任当日に意識不明になるなんざあ考えもしなかったからなあ。早く治して執務を開始しないとな」
明石「そ、そうですね(せっかくだからもうちょっとかかるフリして一緒にいたいなあ~)」
ガラガラ!
長門「失礼する、提督は…」
提督「お、長門」
長門「明石、妖精達が工厰に来てくれと言ってたぞ、早く行ってやれ。提督は私が看病しよう」
明石「それは妖精何号さんですか?工厰は今妖精さんに任せっきりでも大丈夫なはずですが?(ニコニコ)」
長門「さあ?何号かは知らないがとにかく行ってやれ、ここは任せろ(ニコニコ)」
明石「私は今提督の看病が役目です。ここを任されている以上、離れる訳にはいきません(ニッコリ)」
長門「提督の事は私にも責任がある。私にも看病する義務がある(ニッコリ)」
長門(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…)
明石(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…)
提督(………空気が重い)
ガラガラ!
あきつ丸「提督殿!お加減はいかがでしょうか?あきつ丸がお見舞いに参りました!」
最上「提督ー!どう?身体は」
三隈「病室に飾る花を持ってまいりましたわ!」
提督「お、おぅ、みんな。ちょうどよ……」
妖精1「アニキ、お加減はどうですかい?」
妖精2「お見舞いにきたのである!」
妖精3「俺が居なくて寂しくなかったかい?」
妖精4「アニキー!グァバジュースを持ってきたから、二人でカンパイして、たっぷり飲もうぜ!」
妖精??「お待たせ!アイスティーしかなかったけどいいよね!」
提督(何で怪我人にグァバジュースやらアイスティーやら持ってくるんだよ!あと、そのアイスティーに粉みたいなものが浮いてるが、なんなんだそりゃあ!!)
妖精3「おい24号、そのアイスティー、自分で飲んでみろ。」
妖精24「えっ、こ↑こ↓でですか?」
妖精3「当たり前だろ?アニキに変なもん飲ませられないからな。4号、お前もだ」
妖精4「そんな事簡単だ!見てろコノヤロー!」
ゴクゴクゴク……
妖精4「どうだ!ちゃんと飲んだ…あっ、全部飲んじゃったよ……(ショボン)」
妖精3「まあ、次回のお楽しみにしとけ。さあて……つぎはお前だぞ、24号」
妖精24「……あっ、屋上で日焼けしてこなきゃ」
ダッ!シュタタタタタタタタ!
妖精3「逃がすわけ無いだろうが!このご法度ヤロウ!」
妖精&艦娘達「「「「待てコラーーーー!」」」」
ダダダダダダダダダダダダダ……
提督「……みんな元気だなあ(白目)」
ガラガラ!
摩耶「入るぞー!」
提督「あれ?どうした、摩耶?」
摩耶「武蔵の姉御からお前に預かりものがあってな、ほれ」
提督「これは……あの時のリボルバーと、弾丸が5発?」
摩耶「後手紙だ。よーく読んどけよ。」
提督「ああ、ありがとう、摩耶」
摩耶「…ついでにこの際だ、はっきり言っておくぜ。この鎮守府にはアタシや武蔵の姉御同様、まだまだ提督という存在を信じてない奴は沢山いるからな。アタシらをやすやすと使えると思うな。それと、お前がここの艦娘に悪さをするようなら、そのときは解ってんだろーな(ギロリ!)」
提督「フフフフ……」
摩耶「な、何が可笑しいんだよ!」
提督「いや、摩耶は優しい奴だなぁって思ったらついな(ニッコリ)」
摩耶「な、何が優しいんだよ、お前頭おかしいのか!///」
提督「俺にちゃんと忠告をしてくれたし、何かあれば他の艦娘を守るという意思を示した、仲間想いのいいやつだよ」
摩耶「か、勘違いすんな!あ、アタシは、べ、別に……もういい!用事はすんだからな!じゃあな!」
ガラガラ!バーン!
妖精4号「摩耶(ハアハア)……俺が何回、マイク(ハアハア)…じゃなかった、ドアは静かに閉めろって言ってもわかんねーのかアイツは(ハアハア)」
提督(いたんだ、4号。追いかけっこで息切れしてるけど)
提督「さて、手紙は……」
ーーー細井よ、うぬの覚悟は見せてもらった。その気概に免じてうぬに従う者のみ使う事を許す。それ以外の者を使う事はまかりならん。
ただし……うぬに従う者に危機ありし時、我の力を求めし時、その銃を撃ち、我を呼ぶべし。その弾丸の数だけ助けてつかわす。熟考してつかうべし。
大和型二番艦、武蔵より
提督「とりあえずは……認め(仮)って事でいいのかな?この場合は(苦笑)」
ガラガラ!
電「し、失礼しますなのです」
漣「こんにちはー!」
朝霜「おぅ、入るぜ!」
五月雨「失礼しま…ったったったった!!!!」
ドンガラガッシャーン!!
提督「あーあーあー。まーた派手にずっこけてまあ」
五月雨「い、いたたた~~(額さすりさすり)」
提督「大丈夫か?五月雨?」
五月雨「は、はい。慣れてますから!」
提督(慣れるべきじゃないんじゃ…)
ーーーー
提督「それで、頼んでいたものは?」
漣「はい、こちらです。ご主人様」
提督のベッドの上に置かれたのは、分厚いファイルが3冊。
漣「いやー、探すの苦労しましたよ!資料室なんてあまり使わないから埃は酷いわカビ臭いわで…」
提督「本来お前に対する罰として命じたんだからそのぐらいは諦めろ!」
電「い、いえ、その、あの時の罰はみんなの責任なのです。だからみんなでやることにしたのです」
漣「電ちゃんは優しいなあ~~。それに比べてご主人様ときたら(ハア)」
提督「ん?なんだ?追加でアイアンクローも欲しいのか(ニッコリ)」
ガシッ!(顔面掴み)
漣「うそですやめてとめていたたたたたたた!(ギリギリギリギリ!)」
提督「なあ~にい~~?聞こえんなあ~~~?(古川ボイス発動!)」
漣「た、助けて~~!ケーン!」
朝霜「自業自得だな」
五月雨「ケーンさんて誰でしょうねえ?」
電「電も知らないのです」
漣「だ、誰も味方がいねえ(絶望)!?ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさ~~い!」
提督「ふぅ、全く…」
漣「イ、痛い…」
提督はファイルを開くとパラパラと捲りだし、時々「う~~ん」とうなった。
五月雨「あの、司令官」
提督「なんだ?」
五月雨「そのファイルは何なのですか?」
提督「ここに所属している艦娘の名簿と、エラー現象についての研究・調査報告書だよ。」
朝霜「名簿はともかく、報告書は電話帳2冊分で1つたぁ大分あンなあ~」
提督「これでも予想より少ない。どうやらかなり早い段階から研究・調査が打ち切られているようだな。だが、最低でも研究員の一人や二人置いて継続させとくものだが…」
朝霜「ンで?アタイらはこれからどうすンのさ?」
提督「まずはここにいる艦娘の数と俺についてきてくれる奴とそうじゃない奴を把握して、後はその中で何が問題で、何ができるかを知る事だな。それが出来なきゃ始まらない」
朝霜「状況分析か…大事だねぇ」
提督「まずはこのファイルとにらめっこだな」
漣「漣にもちょっと見せ……ん?」
提督「どうした?」
漣「ご主人様…最近お風呂はいりました?ちょっとにおいますよ(クンクン)」
朝霜「ン?どれどれ(クンクン)」
電「い、電も…(クンクン)」
五月雨「ああ~確かににおいますね(クンクン)」
提督「やめなさいお前ら!ヤバい絵面になってるから!コラ電!首の近くに顔を近づけるな!」
妖精4「乾いた汗のにおいだな、アニキ!(ハアハア)」
提督「もっとヤバい絵面になってるからマジでやめて!」
ーーーー全員を説得したのち、研修先の鎮守府から船で来る際シャワー室が故障していて身体を洗えず、着任後も倒れてたためろくに風呂に入ってなかった事が明らかになった。
提督「という訳だ。」
漣「す、すみません。漣のせいで…」
提督「それについてはもう言うな。もうすんだ事だ。」
漣「は、はい!ご主人様!」
提督「よろしい!さてと…それはともかくやっぱり風呂に入ってさっぱりしたいなあ~首ももう痛み無いし、やっぱ修復剤ってスゲーな」
艦娘達((むしろ何で人間の提督に効いたんだろう?))
妖精4「アニキ!風呂ならアニキの私室にあるぞ!」
提督「えっ、本当に!?」
妖精4「執務室の隣にアニキの私室があるんだが、業務が忙しくて大浴場が使えない時の為に作った風呂があるぞ!」
提督「そうか!今はまだ真っ昼間だし、大浴場使うほどでもないから、気分転換に行ってくるかな!(ルンルン♪)」
妖精4「何だ!アニキはお風呂好きなのか?」
提督「そりゃあ日本人だもん、風呂は命の洗濯さあ!」
妖精4「よかったな!アニキ!!」
提督「よーっし!とりあえずこのファイルは後で見るから持っていくとして…4号、すまないが、明石が帰って来たら私室にいると伝えてくれるか?」
妖精4「いいぞ!、久し振りの風呂を楽しんできてくれ!アニキ!!!」
提督「頼んだぞ。後、駆逐の皆はとりあえず寮で待機していてくれ。長門から指示があればそれに従うように、いいな?」
艦娘一同「「「「了解!」」」」
提督「よし、では、解散!」
提督はベッドから起き上がり、私室に向かって行った。
ーーーーーー提督私室
提督「いやぁ~、風呂なんて久し振り…っといけねぇ、風呂道具がまだねーや。荷物からださないとな」
ガサゴソガサゴソ(捜索中)ーーーーーーーーー
ーーーそして提督が入浴の準備をしているころ、医務室では……
ガラガラッ!
あきつ丸「やれやれ、結局見つからなかったでありますな」
明石「逃げ足は流石妖精ね、私達じゃ追い付けないわ。」
長門「ふぅ、後であのアイスティーに何が入ってたかしらべないとな…おや?提督は?」
最上「あれ?ベッドにいないよ!」
三隈「あら?本当ですわ。どちらへ行かれたのでしょう?」
妖精4「アニキなら私室の風呂に入ってくるってさっき出ていったよ」
明石「えっ、まだ治ってないのに!?」
妖精4「もう痛くないって言ってたし、大分身体のにおいを気にしてたから、私室の風呂を教えたんだ!俺はその事を伝えるようにアニキから頼まれてたんだ」
明石「大丈夫かな?緊急処置で修復剤を使ったからまだ経過監察なんだけど」
長門「まあ、後で私室に様子を見に行けば良いか。じゃあ私は執務に戻ろう。皆も戻ってくれ」
明石「じゃあ私は工厰に」
最上「僕たちは訓練に行こうか?三隈?」
三隈「そうしましょうか、モガミン(ニッコリ)」
あきつ丸「………(ハッ!)で、では、自分は詰所に」
????「ちょっと待った!」
艦娘一同「「「「!?」」」」」
妖精4「なんだ、24号じゃねーかコノヤロー!ってお前何でそんなに傷だらけなんだ?」
妖精24「お仕置き担当の893号にコテンパンにヤられたんスよ~~(ボロボロ)」
妖精4「そうか!まぁ試合、じゃなかった、お仕置きは別としてちょっとやりすぎだな。後で指導しなきゃな!」
妖精24「まぁ自分も悪かったから多少はね?と思いましたけど。じゃなくて、大変なんスよ!」
艦娘一同(((多少のレベルの悪さか!?)))
妖精4「ん?なんかあったのか?」
妖精24「さっき出所不明で、アニキが風呂に入るって情報が流れて、5~114514号の奴らが『アニキと背中の流しっこしたい!!』って騒ぎだしてるンスよ!」
艦娘一同((((妖精さんてそんなにいるの!?)))
妖精4「何だとテメーコノヤロー!そんで1号から3号はナニやってるンだ!」
妖精「1・2・3号さんと50・521・893号で説得してるンスけど収まりがつかなくて…ンで、4号さんを呼んでこいって言われて来たンスよ!」
妖精4「よし、わかった。すぐ行くぞ!」
妖精24「あっ、自分後からイキますね!ちょっと用事あるんで!」
妖精4「おぅ、さっさと来いよ!」
ダダダダダダダダダ……
妖精24(ニヤリ!)
長門「妖精さん、そんなに数がいるなら我々も手伝おうか?少しは助けになると思うが?」
妖精24「ああ~心配ないッスよ!そんな事より……あきつ丸さん、ちょっといいッスか?」
あきつ丸(汗ダラダラー!)
明石「ちょ!ちょっと!!あきつ丸さん、大丈夫ですか?すごい汗かいてますけど!?」
妖精24「あきつ丸さんはみんなに隠している事がある、ハッキリわかんだね!」
艦娘一同「「「えっ!」」
あきつ丸「な、なんの事でありますか(すっとぼけ)?」
妖精24「隠さなくてもいいッスよ!あきつ丸さん、『あれ』の事…」
長門「あきつ丸、仲間を疑いたくはないが、何かあるのか?」
あきつ丸「ち、違うであります!あれは…」
妖精24「アニキの私室に配置してある監視カメラの事ッスよ(ニヤリ)」
艦娘一同「「「えーーっ!!」」
長門「あきつ丸…納得のいく説明をしてもらおうか(ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……)」
明石「事と次第によっては(ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……)」
最上「解体任務の実行になるよ?(ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……」
あきつ丸「あわ、あわわわわわわ((ガタガタブルブル))」
妖精「まぁまぁ、抑えて抑えて…実は監視カメラの事は自分、前から知ってたンスよ。確か、カメラを配置したのは先々代の頃ッスよね?」
あきつ丸「そ、そうであります。先々代は艦娘に性的暴力を振るうと噂があった為、いざという時に備えて部屋のあちこちに監視カメラを仕掛けたのであります。」
妖精「ンで、監視カメラを使う前に後から着任した武蔵さんたちが先々代を再起不能にしちゃったからそのままだったンスよ!」
長門「……なるほど、いきさつについては解った。だが何故今になってそれを?」
最上「う~んと…(ハッ!)まさか!」
明石「もしかして……」
妖精24「ンで、こっからは皆さんと相談なんスけど…」
妖精24「夜中、『オカズ』欲しくないッスか?」
艦娘一同「「「オカズ?」」」
妖精24「監視カメラの中にィ、風呂場が見えるやつ、あるらしいっスよ」
艦娘一同「「「な、何だってーーー!!!」」」
妖精24「じゃけん、これから詰所行きましょうね~~」
艦娘一同(((て、提督の…裸!!)))ドキドキ!!
妖精24((あと一息だな(ニヤリ))
ーーーーー同時刻、提督私室
提督「さーてっと、着替えは用意したし、石鹸、シャンプー、リンスと垢擦りも良し、風呂上がりのビールも…といきたいけど、ここは麦茶で我慢だな!(フンフンフーン!)」
これから起こる事など知るよしもなく、提督は久し振りの風呂で期待に胸一杯だった。
ーーーー鎮守府詰所
最上「そういえば詰所って初めて入ったけど、中々に広いね。自分で言うのもなんだけど、ガタイのいい僕らが余裕で入るし」
明石「昔は憲兵さん達の住居も兼ねてましたからね。でも先々代が憲兵さんを全員追い払ってからは一時期誰も使ってなかったんですよね」
妖精24「まぁその話は後にして……あきつ丸さん、用意しましょうね~」
あきつ丸「うっ、り、了解であります」
奥の部屋に入ると、数台のモニターがあり、電源が入ってないのか、どのモニターも何も映っていない。。
あきつ丸が電源を入れてモニターが標示されると、艦娘の部屋を除いた各施設の内部映像が映し出された。
あきつ丸「監視カメラは先々代の頃の部屋の監視の他、艦娘の部屋やプライバシーに関わる場所以外は各施設も鎮守府の規定によりカメラを設置しているであります」
長門「確かに…見た限り、我々の部屋やトイレ、大浴場にはないようだな」
三隈「み、みなさん、あれをご覧になってくださいまし、こ、工厰が…」
全員の眼が工厰を映し出されたモニターにいくと、そこは正にカオスといった具合だった。
工厰のどこにそんな数がいたんだ?というぐらいにどこを見てもヘルメット被ったパンツ一丁のマッチョの妖精しかいなかった。
妖精達の親分格たる1号と直属にあたる2・3・4号とその下につく50・521・893が外へ出ようとする他の妖精達と話している姿が見える。
艦娘一同「「「「「なにあのカオス!?」」」」」
あきつ丸「音声は切ってありますが…聞きますか?」
艦娘一同「「「「「お断りします!!」」」」」
妖精24「じゃあいよいよメインイベント、イッ、イグゥ!?」
ポチポチ!
あきつ丸「あっ、勝手に触らないでくださいであります!まだ心の準備が…」
パッ!
明石「あっ!提督が…」
提督「フンフンフーン(脱衣中)」シュルシュル
ブーーーーーーーーーーッ!!!(全員鼻血!)
妖精24「セクシー…エロい!」
長門「こ、これは…(ドキドキダラダラ)」
明石「が、眼福なんてレベルじゃ…(ドキドキダラダラ)」
最上「し、しかもまだ脱ぎ始め…た、タイミング良スギィ!(ドキドキダラダラ)」
三隈(ドキドキしながらもガン見してるモガミン…至福ですわ!!)
あきつ丸(不覚であります!よりにもよって24号に知られていたとは!!折角このセクシー映像を肴に一杯やる自分の計画が…それにしても姿鏡にカメラを仕込んだお陰で全身あますことなく見れるであります!先代のヒョロガリや先々代の毛むくじゃらのピザ体系と違い、かなり鍛えこんだ体つきのようでありますな!これは期待大!であります!グヘヘヘヘヘ!!)
最上「ね、ねえ、みんな…」
長門「ど、どうした?最上?」
最上「このままカメラに向かって真正面の位置にいる提督が全部脱いじゃったら…その…あれだよね」
三隈「あれと申しますと?」
最上「そ、その…」
明石「なんですか?」
最上「て、提督の…おいなりさんが…ま、まる見えって事になるよね?」
一同「「「「「あっ!」」」」」
最上「提督の胸がチラ見えしただけで鼻血出した僕らが耐えられるかな…」
一同(((((た、確かに!!!)))))
だが、そんな一同の葛藤をよそに提督の身体は上半身があらわになり、治療による寝たきりでほんの少し緩んだものの、カット(筋肉の彫りの深さの事)はかなり明確についており、所謂腹筋のシックスパックもしっかりついている。
長門「ふむ…名は体を現すとはいうが、その名前に恥じない『細マッチョ』なのだな(ハアハア)」
明石「何のトレーニングもしてない、一発殴ったら沈みそうなガリガリ君ボディを細マッチョと勘違いしてる人に見せてあげたい位の筋肉ですね(ハアハア)」
あきつ丸「提督殿も士官学校に行っていた以上、何かしら武道は身につけているはず…かなり絞りこんだ体つきから階級制のあるものとはわかりますが…一体何の武道なのでしょう?(ハアハア…)」
最上「ああっ!いよいよズボンに…」
一同(((((クワッ!!!)))))
全員の眼が見開らかれる。
提督「フンフフーン(カチャカチャ、ジーッ、パサッ!)」
ブバーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!(あたり一面血の海状態)
長門「こ、今夜はレバーづくしに、な、なりそうだな」
最上「そ、そうだね…アハハハ」
あきつ丸「当分レバーがいらないぐらいに食べなくては…」
明石「え、栄養はバランスよくと、とりましょう」
三隈(提督のはいてるのはボクサーブリーフですわね。あれをはいてるモガミンも見てみたいですけれど、セクシーランジェリーを着て恥じらうモガミンも捨てがたいですわね!ああ、やはり殿方がいらっしゃるとシチュエーションのレパートリーが多彩になりますわ!)
提督「さーて、お湯はたまった…」
ガチャ!
五月雨「司令官、電ちゃんを見ません…(硬直)」
提督(ブリーフ1枚のまま硬直中)
朝霜「おい、五月雨!ノックぐら…(硬直)」
漣「ご主人さ…(硬直)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
提督&艦娘一同「「「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!」」」」」
提督はタオルを1枚とって体に巻き付けた!
提督「お、おま、ゑ!?ちょ!ま!」
五月雨「ご、ごごごごごごめんなさい!うっかりしてましたーーーー!」
朝霜「なにやってンだよ!五月雨!」
漣「何という逆ラッキースケベ…ミチャッタコレ!」
ーー漣にGE☆N☆KO☆TUタイム中ーー
提督「それで何の用だ?」
漣「な、なんも言えねえ…」
朝霜「ああ、そうだった。電見なかったか?寮にいねーンだよ」
漣「漣のタンコブは無視なんですね、わかりますがわかりたくねーですよ!」
五月雨「一通り探したんですけど見当たらなくて…何かご存じですか?」
漣「サミーまでスルーですかそうですか、NA☆KU☆ZO!☆」
提督「いや、見てないぞ?ここに来るときも見てないし?」
漣「……(グスン)」
朝霜「そっか、ンじゃあ他あたってみるわ、悪かったな!司令」
五月雨「本当にすみませんでした(ペコペコ)」
提督「次からはちゃんとノックしろよ?」
漣「何なら漣がお詫びにご主人様のお背中を流しましょうか?(グヘヘヘヘ)」
提督「なんだ漣、パロ・スペシャルがお望みか?(ニッコリ)」
漣「すんませんしたあ!」
ーーー駆逐一同「「「じゃあ、失礼しました!」」」
ガチャ!バタン
提督「ふぅ、やれやれ、一時はどうなるかと。誰かに見られてたら言い訳できんな。うかつな行動は厳に慎まなくてはだな!うん!」
ーーーまさか一切合切監視カメラで見られてたとは微塵も知らない提督であった。
from風呂場
提督(全裸)「さて、風呂に入るか(ガチャ!)」
モワァッ!
提督「うわッぷ!なんだこの湯気!換気扇動いてないのか?」
提督「ン?(クンクン)なんだこの匂い?悪くないけどどこかで…あっ、さっき電が俺の匂いを嗅いだ時の電の匂いだ。(クンクン)なんか微妙にクセになりそうな匂い…って俺は何をいってるんだ!事もあろうに駆逐艦の娘の匂いが気になるだなんて…」
提督「いかんいかん!!俺は提督!あの娘達の上官!仲間だ!しっかりしろ!俺!」
提督「よーし!まずは体を洗うかな!!」
?「あっ、司令官さん、石鹸を忘れてるのです」
提督「あっ、いけね!持ってこなきゃ」
?「電の石鹸を使うと良いのです」
提督「そうか!サンキューな、電!」
電「どういたしましてなのです♪」
ご覧いただきありがとうございました。この作品はパート2に続きますので、そちらをご覧下さい。
カーフでかいよ!長門!!
ナイスバルクだ!あきつ丸!!
……きれている鎮守府……他の艦娘達もなのかな?
御覧いただき有難うございます。この鎮守府は(色んな意味で吹っ)キレていますので、これからにご期待下さい、頑張ります。
此処の鎮守府の長門と深海棲艦(戦艦棲姫?)の戦闘は…
ドン・フライvs高山善廣 (古!)や小橋建太vs佐々木健介(だから古!)
…みたいになるんだろうな……
あきつ丸?いえ、知ってはいけない娘ですね(泣)
御覧いただき有り難うございます!
これから先のネタバレになるためあまりお話できませんが、通常の戦闘は“あまり”ありません。どうぞご期待下さい、全力を尽くします!
艦娘ってなんだっけ(哲学)
御覧いただき有難うございます。
本当に何なのでしょうねえー(白目)
これからも頑張っていきます!
ウホッ・・・いい漢(艦)娘!
流石にやらないかの下りは面白すぎたwww
有無を言わさないあきつ丸さんナイスデース♂
ご覧いただき有り難うございます。まだまだ未熟ですが、頑張っていきます!
差し入れおいときますね
つ ホエイプロテイン
このテンションでこれからも頑張ってください
妖精1(CV.玄田○章)で、シ○ワちゃんということは……
妖精2(CV羽佐○道夫)で、スタ○ーンですね……
良し、頑張って付いて行こう(泣)
T蔵様、差し入れ有り難うございます。
お返しにこちらを
つカロリーメイト
お互い頑張りましょう!
?????様、ご覧
すみません、途中で送信してしまいました(汗)ご覧いただき有り難うございます。
さあ、2号さんはどうしようかな……(悩み)
これからも頑張っていきます!お互い頑張っていきましょう!
………、妖精さんに掘られなければいいんだけど。
ここの提督さんの前途多難だわ。
これはひどい(褒め言葉)
ご覧いただき有り難うございます!
T蔵様…本当に提督の貞操は風前の灯火です(笑)はたして操を守れるか?それともアヘ顔ダブルピースをさらすか?ご期待下さい!
15様、有り難うございます!これからも頑張っていきます!
こんばんは、ラッシャー?????です!アニキー!!
執筆作業用BGMにVillage Pe〇pleのMach〇 Manを置いていきます(泣)
本当はT〇ugh B〇yでも置いていこうかと思いましたが、内容的にこっちを……
こちらも頑張るぞ!
野獣先輩だしてホラ
?????様、いつも有り難うございます、お礼にこちらをどうぞ
つ超兄貴サウンドトラック
これで筋トレがはかどる事間違いなし!
18様、
18様、すみません、途中で送信してしまいました。
それはさておき
見とけよ見とけよ~!(笑)
18様あと、ご覧いただき有り難うございます!
面白いと思ってたけど途中のロシアンルーレットの件が臭い
22様、ご覧いただきありがとうございます。貴重なご意見と受け止め、精進します。
武蔵は男塾の大豪院邪鬼かな?
続き待ってます
T倉
すみません、最近スマホがおかしくて(涙)
改めて、T蔵様、毎度ご覧いただきありがとうございます!
イメージとしてはそんな感じです。とゆーことは江戸川先輩出さなきゃだな(使命感)!
これからもお互いに頑張りましょう!
ナイスバルク!!wwww
27様、ナイスバルク!ご覧いただきありがとうございます。いよいよ本腰いれて頑張っていきますので、宜しくお願いします!
生き甲斐を見つけた...
我が道を行く三隈ちゃんが地味に好きです
まさか自分がSS書くきっかけになった作品の作者様に読んでいただけるとは…ご覧いただきありがとうございます!まだまだ未熟ですが、精進してまいります!
このSS!読まずにはいられない!!
31様、ご覧いただきありがとうございます。これからも精進します!
電もマッチョなんですよねぇ……
それを考えると素直に盛り上がれない(苦笑)
でも、双方幸せならそれもありなのかもしれないですね(白目)
これからもこのテンションで!
T蔵様、いつもご覧いただきありがとうございます。
正直に言います。駆逐艦達の肉体描写を忘れてました、本当にごめんなさい!言われるまで駆逐艦は普通の体躯のつもりで書いてました。
次回更新にて何故敢えてオトコと書いてあるかが明かされます!その時に駆逐艦の肉体描写をやる予定ですので、どうかお許し下さい!ボルグ博士!!
燃料投下です
艦これ 筋肉
筋肉これくしょん~筋これ~
この二つを調べるとヤバイです(泣)
?????様、いつもご覧いただきありがとうございます!
先程燃料の確認をさせていただきました。まるやさんを始め、筋息子達の筋肉の美しさに思わずウホッ!いい筋肉!になりました、ありがとうございます!燃料は燃料でも 核燃料とはビックリでした(白目)