オトコ達の鎮守府パート3
お待たせしました、パート2からの続きになります、よろしければお付き合い願います
大規模作戦で『逃げ隠れして敵をやり過ごした卑怯者』の疑いをかけられた八点葉鎮守府。疑いをはらすための演習に大本営にやってきたが…
ーーー大本営演習場
七尾「それではこれより、誉呼留利(よこどり)鎮守府と、八点葉鎮守府による演習を行う!」
演習場は大本営周辺の鎮守府提督や艦娘達で埋め尽くされていたが、皆心の中で、『ああ…演習という名の公開処刑か』と理解していた。
かたやケッコン艦のみでかためた誉呼留利艦隊に対し、海にも浮けない落ちこぼれ艦娘達がいる八点葉鎮守府、誰がみても始める前から結果は明白だ。
しかし…
七尾「…であるからして、本日のこの演習の意義は……」
細井万智緒「ファぁあああ~~っ(むにゃむにゃ)」
電「……(うつらうつら)」
朝霜「♪~~♪♪~~(スマホで音楽鑑賞中)」
長門「フン!フン!フン!(逆立ち片手腕立て伏せ中)」
あきつ丸「521、522、523…(スクワット中)」
最上「あきつ丸さん!1000いったら交代だよ!(あきつ丸にウェイト代わりの肩車中)」」
他所提督&艦娘達((まるで聞いちゃいねえ!?))
七尾「コラー!貴様ら!ちゃんと聞いてるのか!」
細井「ンア!あ、ああ。心配すんな聞いてるよ。確かお前が士官学校時代に人妻教官口説いて見事にフラれた話だっけ?ありゃア可哀想だと思った…」
七尾「そんな話はしてない!って言うか口説いてない!」
細井「ああ、悪かった悪かった、人妻だって知らずにプロポーズしたんだから口説いたんじゃねーわな!」
電「七尾さん、可哀想なのです(グスッ)」
七尾「泣かんでいい!」
朝霜「おいおい、知らずにプロポーズだなんて、しゃーねー奴だな!アハハハハハハハ!」
七尾「笑うな!」
丹取「いい加減にしろ貴様ら!!何で貴様らが呼ばれているのかわかっているのか!!」
細井「わかってるって、ようは俺らが強いのか弱いのかハッキリさせたいんだろ?ならさっさと…」
あきつ丸「やらないか」
七尾&丹取((なんか別の意味に聞こえる!?))
細井「そうだな、この後皆にお土産買ったら焼き肉食べ放題に行くからサクッと終わらせようぜ♪」
七尾&丹取((なんか旅行気分で来られてる!?))
細井「んじゃ、さっさと始めよう…あっ、そうだ!」
細井(マイク装備)「『七尾元帥代行』!1つ聞きたいんだがいいかい?」
七尾「な、なんだ??」
細井「いいか?俺達は『いつも通りの戦い方』をするが…いいかい?」
七尾「な、何だと!?」
細井「俺達は普段、深海の連中と闘(や)り合ってる戦い方で挑むが…いいかい?」
丹取「当たり前だ!貴様らが戦いもせずにその『見かけだおしの無駄な筋肉』を作っていた事を証明してやろう。そして細井!貴様が行くのは焼き肉食べ放題じゃなく、牢獄だ!貴様はこの勝負に負けたら即刻軍事裁判行きなんだからな!」
七尾「まぁ、それが妥当だね(フフフフフフ…)」
細井「あっ…」
プッチーーーーーーーーーン!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
長門「おい、そこのマザコンと能なし寝取り野郎、もういっぺん言ってみろ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
最上「僕らの筋肉が…『見かけ倒しの使えない、無駄肉』…だって?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
あきつ丸「我々の筋肉は提督殿の適切なる指導と我々の不断の努力で鍛え上げた、いわば我々と提督殿との『愛の結晶』、それを侮辱するとは…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
電「そこのゴミ虫二匹が何か戯れ言をほざいたようですが…朝霜ちゃん、聞こえましたか?」
朝霜「ああ、確かに聞こえたぜ。アタイらの司令を牢屋にぶち込むとかほざきやがった」
漣「あちゃー、やっちゃった…」
五月雨「こういうのってなんて言うんでしたっけ?『虎の尾を踏む?』」
明石「虎の尾どころか、龍の逆鱗をヤスリでゴリゴリけずる位の事を…やっちゃいましたね~~(合掌)」
八点葉艦娘一同「「「「絶対に勝つ!」」」」
七尾「ヒィ!」
丹取「な、何だと!俺の艦隊に勝つだと!寝言は寝て言うものだ」
ハハハハハハハハハハハ…………
長門「寝言かどうかはやってみればわかるというもの、我々は準備があるので、これで失礼する」
丹取「ふん!せいぜいあがいてみせろ!でなければ僻地から呼んだ甲斐がないというものだ」
ハハハハハハハハハハハ……
提督「……俺知ーらないっと(汗)」
ーーーー八点葉控え室(用具倉庫)
提督「さてと……」
提督「今の俺達の状況は最悪と言っていいだろう」
提督「控え室は発着場から遠いし、埃だらけでくさいし、会場をみれば周りはほとんど七尾派とその取り巻きどもだけ、それに今この会話もどうせ盗聴されてるだろうから作戦なんか話そうもんならたちまちにあっちに筒抜けになっちまうわ、微妙な判定なんかになりゃ、皆あっちのポイントにされちまうだろうし、負ければ俺は牢屋行き、お前らは解体か次に来るだろう七尾派の提督にこきつかわれる羽目になる。なのに……なのにだ」
提督「まるで負ける気がしねえ(ニヤリ)」
長門「当然だ、提督、いや、貴方が手塩にかけて育てた艦隊だ、たかが嫁艦の寄せ集めごときに遅れを取る我々ではない」
明石「馬鹿にされるのは構いませんけど……ナメられるのには我慢がなりません!」
三隈「相手の艦隊の艦娘の皆様には悪いですけど……」
最上「生け贄になってもらうしかないよね(ニヤリ)」
あきつ丸「笑顔が怖いでありますよ、最上殿。しかし、上が馬鹿だと下の者が苦労する、いつの世も変わらないものでありますな(ヤレヤレ……)」
提督「いいか、作戦はいつも通り、俺から指示は出さん!俺が終了の信号弾をあげるまでは各員は微妙な判定なんか出せないように叩いて叩いて叩いて叩いて叩きまくれ!」
一同「「「「「オオー!」」」」
誉呼取鎮守府控え室
八点葉の控え室と違い、豪華な部屋には丹取と彼の指揮する艦娘が揃っていた。
い並ぶ艦娘達は皆最高練度に加えて最高の装備を与えられている。
その輝きを失った瞳を除けば、正に威風堂々たる佇まいだ。
だが、そんな艦娘達をよそに丹取は控え室に『偶然置いてあった通信機から偶然聞こえてくる八点葉鎮守府の控え室の会話』に耳を傾けていた。
丹取「………叩きまくれ…だと?この俺の艦隊を…ナメやがって!」
バァン!
丹取「いいか!勝利は当たり前として、奴らの攻撃に一発でも当たってみろ!即解体と思え!奴らに誰に喧嘩をふっかけたか解らせて…いや、それだけじゃ足らん!轟沈させる位やってもかまわん!徹底的にやれ!いいな!」
<❤️><❤️><❤️><❤️>
<❤️><❤️>
『『はい!おまかせ下さいご主人様!!』』
丹取「ならば行け!」
ダダダダダダダダダダダ…………
丹取「………万が一の為に『保険』をかけておくとするか(ニヤリ)」
ーーーー演習会場
ザワザワ…ザワザワ…
会場がざわつくのも無理はない。なぜなら
ブオオオン!ブオオオン!ブォンブォオオオン!
朝霜「よーし、今日もご機嫌な音だぜ!」
ガオオオン!ギャオオオン!
電「こっちもエンジンの調子はバツグンなのです!」
ドルドルドルドル…
漣「おーおー、皆さんの唖然とした顔がたまりませんなあ~(アハハハ!)」
ギャアババババババババ!
五月雨「ひゃあ!」
…………駆逐艦が海に浮かぶ事なく水上バイクに乗っていたからだ。
七尾「…………なんだあれは?」
細井「いい音させてるだろ?エンジンは1400ccに乗せ替えて補強もしてあるし、さらには…」
七尾「そんな事は聞いてない!何でアイツらはあんな物に乗ってるんだと聞いてるんだ!」
細井「何でって…………海に浮けないからに決まってんだろ?」
七尾「ふざけ…」
細井「ふざけちゃいねーよ(ギロリ!)」
七尾「ウグッ!」
細井「それに言ったはずだぜ?『いつもの闘い方をする』と。アイツらは浮けないが艦娘である以上装備は使える、でも浮けない、ならどうすりゃいいか?『浮いて移動できる物に乗ればいい』、あれはその結果にすぎない」
細井「それとも『艦娘は水上バイクを使ってはいけない』なんてルールでもあるのかい?(ニヤニヤ)」
七尾「い、いや、そんな事は…ないが…」
細井「ならいいじゃねーか、どうせ俺達ゃ『落ちこぼれの愚連隊』だ、そん位多目に見てくれよ」
七尾「あ、ああ…解った」
細井「同意を得られて嬉しいよ、『元帥代行殿』」
七尾(…………圧倒的に丹取君が有利のはずなのに……嫌な予感が止まらない)
演習会場
七尾「いいか!今回は内容を変更し、『同種戦』を行う!」
万智緒「この土壇場でいきなり変更かよ…」
七尾「戦場は目まぐるしく変わる、それに対処できるようでなければ良軍とはいえない。当然だろう?」
万智緒「まぁそりゃそうだわな。ンで、どうやるんだい?」
七尾「同種、つまり駆逐なら駆逐、戦艦なら戦艦同士で戦ってもらうのさ」
七尾「何せ君らの艦隊には『正規空母も軽空母も、果ては水母すら居ない』からねえ~(クスクス)」
アハハハ!ダッセー!ギャハハハ!
七尾「まぁ君らに対するハンデだと思ってくれればいいさ」
万智緒「そりゃあいいや、お互い同種なら実力もはっきり解るってもんだからな!」
丹取「強がりを言ってるなら訂正するのは今だぞ?万智緒」
万智緒「いんや、強がりもなにも言ってないぜ」
丹取「フン!まあ後悔は塀の中でするんだな。今の内に言い訳を考えておくといい。その位の時間はやるぞ?」
万智緒「言い訳なんてしねーよ、勝ちは勝ち、負けは負けだ」
丹取「……フン!せいぜい足掻く様を面白可笑しく見せてもらうとするか」
万智緒(さあて…後は任せたぞ、皆!)
---発着場
長門「四人とも準備はいいか?」
電「バッチリなのです」
五月雨「いつでもいけます!」
朝霜「早くやりたいぜ!」
漣「同じく!」
長門「よし、では…」
?「あら、誰かと思えば電『もどき』じゃない」
電「そ、その声は…」
ガクガク、ブルブル
朝霜「おい!どうした電!」
?「私の声を聞いただけブルってるなんて、やっぱり参加して正解ね」
電「×…ちゃん…」
ヒュン!バシッ!
電「痛ッ!」
×「何軽々しく私の名前を呼んでるの?出来損ないの分際で」
朝霜「おい!いきなり石なんか投げ…」
ガクガクブルブル…
電「ご、ごめんなさい…なのです…」
朝霜「電!こんな奴に…」
五月雨「!?すごい汗!大丈夫?」
電「あ、ああ…あああ!」
×「フン!まあいいわ、アンタなんて今日ここで叩きのめして解体場送りにしてやるわ。感謝しなさい!」
スタスタ…
×(甘いわね電もどき、闘いはもう始まってるのよ?ああやってプレッシャーを与えておけばまずアイツは動けないからまずは1人脱落ね♪)
朝霜「おい!電!電!」
---
??「こちら実況席の青葉です!只今より第1回戦、駆逐戦を開始致します!」
青葉「ついに始まります同種艦による対抗戦、果たして丹取提督はいかなる勝利をおさめるでしょうか?そして度重なる敵前逃亡(大声)!疑惑(ボソッ)の細井提督の艦隊は何秒耐えられるでしょうか?化けの皮がいつ剥がれるか?その辺にも期待がかかっています!」
青葉「ちなみに映像はドローン10台によるリモートコントロールで撮影しており、不正行為は見逃しません!」
「いいぞーーーー!」
「インチキどもをやっつけろ-!」
「×ちゃーん!頑張れ-!」
「あんまりやり過ぎて、泣かしちゃ駄目だぞーーーー!」
アハハハハハハハ……
青葉(うーん…台本どおりとはいえ、ひどいセリフばかりです)
青葉(それにしても…)
パクパク、モグモグ
細井「う~ん、流石大本営付近の食い物屋は旨いな!」
モシャモシャ!
最上「全くだね、この肉まんなんて最高だよ!」
三隈「このシューマイも絶品ですわ♪」
あきつ丸「誰かポテチを食べるでありますか?」
武蔵「我がいただこう、よこすがよい」
明石「ちょっとそこのペ○シ取ってー!」
摩耶「ポップコーン出来たぞ!食べるか?明石?」
明石「もちろん!」
ワイワイガヤガヤ!バリボリムシャムシャ!
青葉(まるで映画鑑賞でもするかのように好き勝手に飲み食いしてるーーーー!)
青葉「細井提督は、ず、ずいぶんと余裕ですね」
細井「ん?ああ悪い悪い!朝から何も食って無くてさ!それに今日はチートday(身体のエネルギー消費を落とさない為に設定される何を食べても良い日の事)なんでね。気にしないで構わずに進行しちゃっていいよ!」
青葉(気になるわ!隣で良い匂いさせながらパクパクモグモグと!!)
青葉「と、ところで何故実況席に?指揮はしなくても良いのですか?細井提督?」
細井「それが通信機がボロでよ!会話はしづらいわ気合い入れてやったら動かなくなるわで交換しろって言ったら『あらゆる事態を考慮に入れて対処するべし』って貸してくれなかったから、あんなカビくせー指揮所にいたってしゃーねーし、『繋がらなかったら勝手にやれ』とは言ってあるから、まぁ大丈夫じゃね?」
青葉(超アバウト!)
青葉「こ、こちら実況席では諦めたのか何なのかは解りませんが、細井提督一行によるお食事会が始まっております…」
---丹取側指揮所
七尾「何やってるんだアイツは…」
丹取「ふ、ふざけやがって!」
ガチャ!
丹取「いいか!3分でしとめろ!」
『了解!』
---
青葉「両者、定位置に着きました。それでは、開始です!」
パーン!
×「さあ!3分どころか1分で全員沈めてあげるわ!」
×「皆、いいわね?行くわよ!」
『了解!』
---5分後
×「クソッ!クソッ!この!なんで!なんで一発も当たらないの!?」
×2「信じられない…」
×3「当たったと思ったのに当たり判定が出ない。判定器の故障?」
×4「妖精さんの機械に限ってそんな事はあり得ないわ」
×「当たれ!」
ドゥン!
ヒュン!
バシャーン!
×「また外れた!」
×2「何か私達の艤装に仕掛けが?」
×3「そんな事聞かれたら妖精さんにそっぽ向かれて艤装が動かなくなるわよ!口を慎みなさい!」
×2「わかってる!」
ドゥン!ドゥン!ドゥン!
しかし何発撃っても当たる事はなかった。
青葉「こ、これは一体、どんなトリックを使って…」
細井「トリックでも何でもねーよ」
青葉「ほ、細井提督!?他の皆さんは?」
細井「腹ごなしに出かけたよ。それより何で当たらないのか解るかい?」
青葉「に、丹取提督側のぎ、艤装の調子が悪いから、とか?」
細井「気を使った良い回答だが外れだ。『単純に速度域が違う』のさ」
青葉「速度域?」
細井「ウチの連中が使ってる水上オートバイのエンジンは1400CCでな、陸上なら320Kmは出せる代物なのさ」
青葉「さ、320Km!?」
細井「まぁ機体の重量増ならなんやらで最高速はそこまででないが、全機実測で200Km以上はマークしてる」
細井「せいぜい6~70Kmしか出せない『普通の艦娘』にゃあ辛いだろうな。何せ飛行機で言えばレシプロ機対初期のジェット機みたいなもんだからな!アハハハハハハハ!」
青葉(な、なんだそりゃー!?)
細井「あの4人はウチの駆逐の中でも別格扱いでね、MVP設定が強すぎてできねーんだわ。だからいつもアイツらは別に設定してるんだよ。そーじゃねーとアイツら獲物を狩り尽くしちまうんでな」
青葉(この言葉に嘘は感じられない)
青葉(もしかしたら、丹取提督は『化け物』を 相手に戦う事になったのでは?)
---
×(このままじゃ、このままじゃご主人様に捨てられる!こうなったら!)
×『電!』
電『ふえ?な、なんで私達の無線に…』
×『あのホモ野郎は元気?』
電『な!何を!?』
×『私が上にチクってムショにぶちこまれたあいつよ!会ってないの?捨てられたの?ざまあないわね!アハハハハハ!』
電『……』
×(電のスピードが落ちた!今だ!)
×『死ね!電!』
ドウン!
朝霜「電!避けろ!」
五月雨「電ちゃん!」
漣「デンちゃん!」
電「……………」
ブオアアアアアアアアアン!
ヒュン!
×(か、紙一重で!かわされた!?)
電『……×ちゃん…助けてあげるのです』
×『は?何よ!』
電『助けてあげるのです』
電『皆さん、フォーメーション『ダイヤモンド・カーフ!』
朝霜・五月雨・漣『了解!』
ザザザザザザザザ!
ブオアアアアアアアアアン!
×「な、何!?何よ!いきなり奴らのスピードがさっきより上がった!」
電『沈んだ敵を助けるには』
×『ふえ?』
電<○><○>『まずは沈んでもらう必要があるのです』
×(あ、あんな冷たい眼をした電、見たことがない…)
朝霜『おい×!聞こえてんだろ!』
×『な、何!?』
朝霜<○><○>『もうちょい遊んでやりたかったけど、ウチの駆逐隊リーダーのお達しだ、悪いがここで店じまいと行くぜ!』
五月雨<○><○>『海の底でもお元気で!』
漣<○><○>『アディオス!セニョリータ!』
×『い、嫌あああああああああ!』
ドウン!ドウン!ドウン!ドウン!
判定器『×、大破。』
丹取「ば、馬鹿な!」
七尾「あ、あんなの有り…なのか?」
丹取『何をやっている!さっさと片付けろ!殺しても構わん!』
×2『し、しかし…きゃあ!』
ドガーン!
判定器『×2、大破』
丹取「クソ!どうなってるんだ!?」
青葉「こ、ここでまた大破、です」
細井「おいおい、元気よく実況しなきゃ駄目だろ?」
青葉「す、すみません…」
細井「それにしても随分時間かかってるな。調子悪いのかな?」
青葉「ゑ!?あれで遅いんですか!?」
細井「いつもなら開幕と同時に沈めてるんだが、演習なんかやった事無いから感覚が違うのか?」
青葉(ま、間違いない!この人達、何かがおかしい!)
細井「さあて、そろそろかな」
青葉「え?何がですか?」
細井「見た限りじゃまだ身体もエンジンも暖まってなかったが、そろそろ本調子になるはずだ」
青葉「まだこれ以上があるんですか!?」
細井「当たり前だろ?そーでなきゃ今まで轟沈無しなんかできる訳無いだろ?」
青葉(訂正、この人達化け物です)
ドゥン!ドゥン!
×3(…当たらない、こちらは正確に計算してるはずなのに、何故か相手のはるか前に着弾する)
×3(一体何故…)
朝霜『何で当たンねーか教えてやろうか?』
×3「!?随分余裕だね」
朝霜『実際そうだからな。それにワンサイドじゃつまんねーし客を飽きさせちまうからな!』
漣『わかりますかな~?×3殿?ドゥフフフ!』
×3(めちゃくちゃ腹がたつ!)
五月雨『もう!皆さん!意地悪しちゃ駄目ですよ!』
電『そうなのです。それに解ったところでどうにもならないのだから、さっさと教えて沈めて救済するのです』
朝霜『オーライ!リーダー♪』
朝霜『簡単だぜ×3。アタシらは『ブレーキ』が使えるからさ』
漣『漣達の水上オートバイには底面に開閉式の板がつけてあって、一気に開くとエア・ブレーキならぬウォーター・ブレーキになって、通常の機動とは全く違う動きが可能になるンですゾ!』
五月雨『動力切って惰性で止まるしかないのと違って、車に近い止まり方ができるので、深海の皆さんもよく引っかかってくれてましたよ!』
電『さて…種あかしは終わりです』
一同<○><○>『ではさようなら』
ドドーゥン!
×3「そ、そんな…」
判定器『×3、大破』
丹取(クソ!こうなったら奥の手だ!潜ませていた潜水の奴らの魚雷で沈めてやる!なあに、バレやしない!)
電『残りは1人、ちゃっちゃと片付けるので…』
朝霜『後方から魚雷接近!散開しろ!』
シューーン!
朝霜『あっぶねー!』
漣『どういう事?後は前にいる1人だけ…』
五月雨『ソナーに感あり、鼠!数は2!』
朝霜『へー、やるじゃん♪刺激が無くてつまらなかったところだ!』
電『電と漣ちゃんで残りを片付けますから、朝霜ちゃんと五月雨ちゃんは鼠を殺鼠剤で仕止めて下さい」
『了解!』
海の中
潜水1『不味い!外した!』
潜水2『さっさと移動するよ!どうせアイツらは対潜装備は持ってないはずだからもう一度…』
ドガトバ!ドボーン!
潜水1『な!爆雷!?何でそんなもの積んで…』
潜水2『1!早く逃げ…』
ドドーゥン!
潜水1・2『ぎゃああああああああああああああああ!』
青葉「え?いきなり爆雷!?って言うか、何で同種戦に対潜装備が!?」
細井「あの水上オートバイは妖精に頼んで装備スロットを2つ追加してある。そこに積んでたのさ」
青葉「そ、そんな!」
細井「それにしても、こんな場所に入り込むなんて随分度胸のある深海勢だなあ?勇気は誉めてやろう。」
細井<○><○>「確かこの演習は『同種戦』だから、味方は居ないはずだよな?だから、居るとしたら敵だ。なら沈めても問題ないよな?」
青葉「そ、そうですね…」
長門の姿が完璧に北斗の拳に出てくるレイでしか想像できないシュ‥‥
そして、七尾‥‥終わったな‥‥(ニッコリ)
1氏、ご覧いただきありがとうございます。
長門の声も脳内変換でお楽しみください(笑)
凄い続きが気になります
更新楽しみに待ってます
3氏、ご覧いただきありがとうございます!
近々更新を予定しております!すみませんが今しばらくお待ちください。
更新待ってました!
とても面白かったです!
続き楽しみに待ってます
5氏、ご覧いただきありがとうございます。そしてお待たせしました!
頑張っていきますので、よろしくお願いします!
沈めるから助けられるのdeath!!
これは電ちゃんくんの覚醒ッ!俺じゃなくても気づいちゃうね…!(失禁)
続きを待ってマミヤ!(レイの声)
あ…あの雷の目… 捨てられた船でもみるかのように冷たい目 だ。残酷な目だ…。
『かわいそうだけど、明日の朝には解体されて資材になる運命なのね』ってカンジの!!
7氏、8氏、ご覧いただきありがとうございます!
7氏へ
沈んだ敵も助けたいのだから、当たり前だよなあ?(笑)
8氏へ
そんな眼で見られたら泣く自信があります(笑)