提督D「貧乳好きなのに巨乳の娘に好かれて辛いでござる」提督B「ええ……」
お待たせしました!よろしければお付き合い願います!
以下注意!
B・Dはアルファベット表記(艦娘は提督とつけて呼びます)
Dの愚痴をBが聞くだけの内容
DはBの同期生
Bはガチ○モ、はっきりわかんだね
ハッピーエンド(白目)
ーーーー高級料亭『男坂』
チョロチョロ…カコーン!
D「辛いでござる…」
B「一応普通は逆だと思うんだが…」
D「あんなクーパー靭帯伸びたらスイカみたいなのがヘチマみたいに伸びて垂れる肉の塊の何がいいのか、拙者には理解できぬでござるよ、B殿」
ーーークーパー靭帯とは胸の中にあるコラーゲン繊維組織で、これが胸の形を保っており、切れたりのびたりすると、D言う如く下に垂れ伸びる。
B「ま、まぁ好みは人それぞれだから……な?」
B「それより…大丈夫か?ここの支払い?割り勘でもかなりの額に…」
D「心配ご無用でござるよB殿!ここは拙者が幼少より馴染みの店で、店主殿とも顔見知り、この部屋も父上におさえてもらったでござるが、今回は拙者がB殿を遠いところからワザワザ呼び出したゆえ、ここは拙者がもつでござるよ!」
B「お、おう、そうか…(そういやこいつかなりのボンボンで山田うど○の安さにマジで驚いてたな…)」
B「しかしDも提督になって大分変わったよなー。前は…」
D「正に絵に書いたようなキモオタでござったが…鎮守府着任を機に心機一転しようとダイエットや、眼鏡をコンタクトにしたり、私服も多少気を使うようになったでござる」
B(そのおかげで筋肉質のかなりのいい男に…グフフ!)
D「そうだ、話の前に…B殿にこれを託しておくでござるよ…」
スッ…
B「ん?ご祝儀?」
D「C殿の結婚式に…出してきて欲しいのでござる」
B「あっ…」
B「ま、まさか艦娘と、で、出来ちゃった婚するとはなあ~しかもお相手が…」
D<●><●>「まさかの…まさかの…大鳳殿…C殿…『巨乳にしか興味ない』と言ってたのに…」
D<○><○>「拙者、C殿が羨ましすぎて…慶事だというのに、まともに祝ってあげられる自信が無いでござるよ…」
B「お、おう、わかった!わかったから!飲もう!飲んで愚痴を吐いて楽になろうぜ!」
D(´;ω;)「B殿…いつも迷惑ばかりかけて申し訳ござらぬ。何せ見た目を変えても中身がキモオタのままで…」
B「気にすんなって!同期で一緒の釜の飯食った仲じゃねーか!」
D「B殿…(グスッ!)」
B(そして今夜はお前の初物も食っちまうがな!)
ーーー
B「ヒック!そうだ、D」
D「何でござるか?」
B「一度しか聞かないから怒らないで聞いて欲しいんだが…貧乳好きって事は…ロリコン?」
D「ああ…その事でござるか。よく誤解されるのでほとほと困り果てているのでござるよ…(ハア)」
B「?違うのか?」
D「拙者はあくまでも『貧乳の娘が好みであって、幼女趣味ではない』でござる」
D「たとえば睦月型や暁型には妹か娘に接する位の愛情でござるが、熊野殿や、瑞鶴殿、葛城殿には男としての愛欲があるでござるよ」
B「うーん、見た目的にある程度成長していないと無理って事か?…龍驤は?」
D「瑞鳳殿と並んで合法ロリ枠と認識しているでござる」
B「何となく理解した」
D「とりあえず幼女趣味とは違うという事だけ理解してくれれば良いでござるよ」
B「わかった」
モグモグ
B「しかしこの山菜の天ぷら上手いな!流石は高級料亭!」
D「山菜といえば…去年の春の事でござる」
D「ゴールデンウィークの始め、まだ肌寒い山に山登りに行ったでござる、その時…」
ーーー
チュンチュン!チチチチチ!
D「しかし晴天に恵まれて格好の山登りびよりでござるな!」
瑞鶴「そうね!晴れて良かった!(ニコッ)」
D「(ああ!最後尾にて瑞鶴殿と隣り合って歩けるとは!)それにしても非番の者がほぼ参加とは…」
瑞鶴「いつも海ばかりだからって事もあるけど…もしかしたら昔の記憶が関係しているのかもね」
D「昔の記憶でござるか?」
瑞鶴「うん。私達が艦だった頃、山登りや海水浴は戦前から流行っていたんだけど政府が日中戦争位から「銃後の守りを増強するため」って身体の鍛練を推奨してて、休みとなるとさらに皆こぞって海に山にと出かけて行ったのよ」
瑞鶴「さらに鉄道省が『国民精神総動員運動』の一環として鉄道を利用した日本各地の史跡や名勝への旅行が推奨されてたのよ」
瑞鶴「おかげで戦時中でも出かける人が多くて軍事物資の輸送に制限がかかっちゃうから政府が『敵前行楽を追い払え!』って広告出しても効き目がなかったのよ(アハハハ…)」
D「推奨しておいて止めろとは…」
瑞鶴「私達にはそんな時勢の人達の思いも一緒に宿ってるからか、は解らないけど、結構皆アウトドア派だよ?」
D「確かに…初雪殿やら望月殿ですら出たがらないわりにキャンプ等では積極的になるでござるな」
瑞鶴「だから私達へのご褒美はなるべく外に出たり一緒に何かするとかいいかもね(ニコッ)」
D「心得ておくでござるよ(やはり瑞鶴殿は素晴らしい娘でござるなあ!!)」
ズシャッ!ズシャッ!
翔鶴「ハア…ハア…」
ズシャッ!ズシャッ
瑞鶴「大丈夫?翔鶴ねぇ?」
ズシャッ!ズシャッ!
翔鶴「だ、大丈夫よ…瑞鶴」
D(説明会の時に…山登りを甘く見ないようにとは言ってあったが…)
瑞鶴「キツかったら言ってよ?提督さんに担いでもらうから」
D「それは構わんでござるが…(ヒマラヤにでも行くつもりだったのでござろうか?かなりの重装備なリュックサックでござるな)」
翔鶴「だ、大丈夫よ…提督に…ご迷惑は…」
D「(このままではかなりの時間ロスになるか…仕方ござらぬ!)翔鶴殿、拙者の荷と交換するでござるよ、多少は楽になるゆえ」
瑞鶴「そうしなよ、翔鶴ねぇ?」
翔鶴「す、すみません…提督…」
ーーー
瑞鶴「提督さん、平気?」
D「なんのなんの!この位は平気でござるよ瑞鶴殿!(予想より重量がある…しかし、瑞鶴殿に少しでも良いところを見せねば!)」
瑞鶴「ならいいけど…あっ!」
タタタタタ…
瑞鶴「提督さん!ほら!タラの芽だよ!」
D「おお!かなりの数があるでござる!林道や道路脇では3~4月がシーズンでござるが、山間部では6月
まで取れるとはいえ、このような低い場所で取れるとは…」
瑞鶴「ラッキーだね!」
翔鶴「………」
ーーーしばらく後、ブナ林
瑞鶴「あっ!提督さん!コシアブラ
だよ!」
D「タラの芽とコシアブラ、いずれも山菜の王様と女王様とされる人気の山菜でござるな!」
翔鶴「提督、あちらにもコシアブラが…」
瑞鶴「翔鶴ねぇ…あれはヤマウルシだよ…」
翔鶴「えっ!」
D「コシアブラの樹皮というのは灰白色で滑々していて、ヤマウルシの樹皮はやや濃いめのグレーで木肌に縦に線があるでござる。しかも触ると漆科の油脂成分『ウルシオール』によるかぶれ等を引き起こすでござるよ…」
翔鶴「も、申し訳ありません…」
D「き、気にする事はござらぬよ!ヤマウルシの若芽はコシアブラと良くにてるゆえ、間違いは良くある事でござるよ!」
瑞鶴「そ、そうそう!今のはノーカンだから!ね!」
ーーー
瑞鶴「いい景色だね」
D「全くでござるな」
翔鶴「あっ、提督!あれ!ゼンマイですよ!」
D「おお!しかもかなり沢山生えているでござる!」
翔鶴「取って来ますね!」
タッタッタッタッ…
瑞鶴「ちょっと翔鶴ねぇ!そんな斜面で走ったら…」
ズルア!
翔鶴「え?」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!
翔鶴「キャアアアアアアア!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!
翔鶴「誰か止めてくださーーい!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!
瑞鶴「翔鶴ねぇええええ!どこまで行くのおおおお!?」
D「いかん!あのままでは!」
バッシャーーーーーンン!
D「斜面の、し、下の川に…」
瑞鶴「お、落ちちゃった…」
翔鶴「うう…何でこんな目に…(グッショリ)」
瑞鶴「大丈夫!?翔鶴ねぇ!」
翔鶴「ええ、なんと…」
瑞鶴「し///翔鶴ねぇ!ままま!前!前隠して!」
翔鶴「へ?」
水に濡れたスケスケボイーン!『いやーん!まいっちん○!』
瑞鶴「て、提督さんは見ちゃ駄目!」
D「すすすす、すまぬ!」
ーーー
瑞鶴「とりあえず翔鶴ねぇの荷物の中に予備の着替えがあったのはさいわいだったわ。でも…」
翔鶴「足を捻挫するなんて……」
D「瑞鶴殿、拙者が翔鶴殿を背負うゆえ、拙者と翔鶴殿の荷を誰かに持ってもらいたいでござるよ」
瑞鶴「わかった、誰か探してくるよ!」
翔鶴「い、いけません!提督に背負っていただくなんて…(理性が///理性がもたなくなってしまいます!)」
D「ハッハッハッハッ!心配無用!それに難ありし時は(仲間として)助け合うものでござろう?遠慮はしなくて良いでござるよ!(ああ…これが瑞鶴殿だったら…恥ずかしがりながら小さな声で『あ///ありがとう』とか言われたなら…た・ぎ・る☆のにでござる…)」
翔鶴「提督///(難ある時助け合う…それって!ふ、夫婦としてって事ですか!?そうですよね!そうに決まっています!ああ///そこまでこの翔鶴を思って下さっていたなんて///)」
D「さて、あまりまごまごしていては日がくれる、さ、翔鶴殿、拙者の背に!」
翔鶴「は///はい///アナタ…(ボソッ)」
D「ん?痛かったでござるか?」
翔鶴「い、いえ、大丈夫です!」
瑞鶴「翔鶴ねぇ~!提督さ~ん!お待たせ…」
瑞鶴(翔鶴ねぇ…あんなに安心しきった顔…初めて見た…提督さんもニコニコしてて…)
瑞鶴「い、今他の娘がくるから」
D「うむ、では荷を頼むでござるよ、瑞鶴殿」
瑞鶴「う、うん…提督さん?」
D「?」
瑞鶴「翔鶴ねぇの事……よろしくね!泣かせたら承知しないんだから!」
瑞鶴(提督さんの事……ちょっといいなって思ってたし、辛いけど…翔鶴ねぇの方が提督さんとお似合いだよ…ね?)
D「?そんなに激しく(揺らして歩いたり)はしないでござるよ?」
翔鶴(激しく!?提督はハードプレイもお好み!?帰ったらさっそく研究しなきゃ!!)
ーーーー
D「ハア…瑞鶴殿が、瑞鶴殿がよかったでござるよ…」
B「ま、まぁ…そればっかりは仕方ねーよ!」
D「しかも背負っている間、ずっと背中にぶよぶよの胸が当たって気分が悪くなったでござるよ…」
B(普通の男からしたらご褒美なんだろうけどな…俺もガチムチのイケメンマッチョだったら喜んで背負うが、雌は非常時以外はお断りだ!)
ーーーー
仲居さん「失礼致します」
カチャカチャ
仲居さん「スズキの刺身でございます」
B「スズキか!確かに今の季節だものな!」
D「おや?拙者は鮎のコースを頼んでいたのでござるが?」
仲居さん「店主より、『お二方の立身出世の願いを込めて』と申しつかりまして、ご用意致しました」
D「これは有難い、後で店主殿にお礼を申さねば」
B「俺も言っておきたいな」
仲居さん「お食事が終わりましたらご挨拶に伺いますので、宜しくお願いいたします」
ーーー
B「うーん、この味!取れてすぐに活け〆めしたようだな、素人の舌でもわかる旨さだ!」
D「B殿に気に入ってもらえて良かったでござるよ♪」
B「しかし…もうすぐ本格的な夏…前より制海権は取り戻しているとはいえ、国民にまだまだ不自由な生活を強いている事には心苦しいものがあるな」
D「全くでござるな…ただ、海水浴位はできるように哨戒を増やしてあげる事位はできるでござるよ」
B(嗚呼…夏のビーチ…解放感溢れる海で日焼けした、たくましいガチムチマッチョ達とのアバンチュール…さっさと戦いを終わらせてナンパにいそしみたいぜ!)
D「そういえば…去年、海水浴場オープンの為に試験的にプライベートビーチを作った時の事でござる…」
B(プライベートビーチて…金持ちのやる事はスケールが違うな…)
ーーー去年、夏
ミーンミンミンミンミンミンミンジーーーーーーーーッ!(セミ兄貴迫真の演技)
ワーワー!キャーキャー!
キャッキャウフフ!キタカミサーン!オイルヲ……
D「ふう……皆元気でござるな(ビーチパラソルの下で水着にTシャツ姿で一休み中)」
龍驤「ホンマやねー」
D「こうやって海で遊ぶのも、夏の醍醐味でござるよ!」
龍驤「せやねー」
D「と、ところで龍驤殿…そ、その水着は…」
龍驤「(スクール水着装備)…用意しとらんくて、朝潮ちゃんに冗談で『予備を貸して♪』って聞いてみたら持ってて…しかも試したらジャストフィットしとった…(ズーーーン…)」
D(……まずい!大☆興♪奮!!でござる!しかも///水抜き穴付きの旧型スクール水着!龍驤殿の魅力全快で、ハーフパンツタイプの水着でなければ拙者のテントが全開してるのがばれるところだったでござる!)
D「も、申し訳ござらぬ!何せ急に思い付いたもので…ここは何卒これにて機嫌を治してくだされ!(ビール献上)」
カシュッ!グビッ!グビッ!グビッ!
龍驤「プア~…まぁこれも任務や、割りきってのんびりしよ…(それにこんなちんちくりんボディじゃ彼も興奮せんやろうしな…)」
D「まぁ安全確認の為ということと、皆へのご褒美という意味合いも含めているでござるゆえ、ここはゆっくりしてくだされ」
D(ああ!龍驤殿の口からこぼれたビールを舐めたいでござる!)
??「提督~!」
D「?瑞鳳殿でござるか?(クルッ!)」
瑞鳳「お///お待たせ///(マイクロビキニ装備)」
龍驤「瑞ちゃん…だ、大胆やな//」
瑞鳳「せ、せっかくのプライベートビーチなんだから//この位はいいかなって///そ、その///(翔鳳ー!皆普通の水着じゃない!何が『提督のハートを掴むチャンス』よ!こ///こんな痴女みたいな格好してるの!私だけだよ!だ、騙されたー!)」
D「………」
シュルッ!脱ぎ脱ぎ
D「ず、瑞鳳殿、海にまだ入らぬならこれを着ておくでござるよ///いかなプライベートビーチとはいえ、人目が完全に無いわけではござらぬし、まだ風が冷たきゆえ…(シャツ渡し)」
D(何より拙者の理性が…MO☆TA☆NA☆I☆でござるよ!)
龍驤「おお~、紳士やね~君ィ?」
瑞鳳「あ、ありがとう(やっぱり…こんなちんちくりんボディじゃ喜ばないか…)」
D(嗚呼!なんたる幸運!なんたる至福!水着の貧乳美少女が拙者の両隣に!ヤバい!顔がニヤケてしまいそうでござる!)
ーーー
瑞鶴「提督さーん!競泳水着)」
翔鶴「提督!(貝殻ビキニ装備)」
D「し、翔鶴殿、それは…」
瑞鶴「ごめん、提督さん…止めたんだけど聞いてくれなくて…」
瑞鶴「ってそれより!大変なの!足柄さんが!」
D「?カツカレーの材料でも忘れたのでござるか?」
瑞鶴「何でか知らないけど岸の近くで泳いでたのに沖に流されちゃった!」
バッ!ダダダダダダダ!
瑞鶴「あっ!提督さーん!」
ブォアン!ブォアン!ブァアアアアアアアア!
瑞鶴「水上オートバイで…行っちゃった…」
D(うかつでござった!離岸流が発生していたとは!)
離岸流とは、海岸から海に向かって起きる海流であり、毎年多くの事故が起きている。その流れはオリンピック選手ですら逆らえないほどで、対処法としては、流された時には、慌てずに流れに逆らわず、岸に向かうのではなく岸に平行に泳いで離岸流から脱出してから岸に戻るのが正しい対処法です。
(参考…海上保安庁HPより)
D(足柄殿の事だ、妙な勝負意識を出して流れに逆らってる可能性が高い!だとしたら…)
D「いた!足柄殿ー!」
ーーーー足柄を連れて帰還後
D「足柄殿!足柄殿!」
足柄「……(グッタリ)」
D「クッ!仕方ない」
ブチュウ!フウウウウウ!
ドシッ!ドシッ!ドシッ!
D「足柄殿!帰ってくるでござる!足柄殿!」
足柄(……んん……ここは?)
ブチュウ!
足柄(へ?何?嘘!何で!?何で提督の顔が///こんな近く!?夢?じゃない!だったら!)
ガシッ!
D「ンムッ!(やった!意識が!って何で拙者を掴むでござるか!?)
足柄(提督の愛、確かに受け取ったわ!)
D(余程怖かったのでござろう、だが、このままでは!)
D「ンプアッ!足柄殿!落ち着くでござる!ここは陸地でござる!助かったのでござるよ!」
足柄「ウフフ…いいじゃない、これからたっぷり…って、あら?陸地?そういえば…」
D「足柄殿は溺れたのでござるよ、そして人工呼吸を施したのでござるよ」
足柄「………あ、ああ…(ガクガクブルブル!)」
D「思い出したようでござるな」
ヒョイ
足柄「アッ///(こ、ここここここここ///これは!世に言う『お姫様抱っこ』!)」
D「少し浜辺で休むでござるよ」
スタスタ…
足柄「は///はい///(は、初めてのチューだけじゃなくて、お姫様抱っこまで…これは責任取って提督のお嫁さんになるしかないわね!)」
足柄「ウフフ…大~勝~利♪(ボソッ)」
<●><●><●><●><●><●><●><●>(お!おのれ足柄!おのれ足柄アアアア!)
ーーーー
D「それ以後、足柄殿と翔鶴殿が常に側にいて、休みの日のお誘いを受ける事が増えたでござるよ…」
B(何で俺の周りには一級フラグ建築士しかいねーんだよ!)
D「しかも何故か最近鎮守府がクーラーもつけてないのに冷えた空気が漂っているような…電気代が安く済むなら良いのでござるが…」
B(あれ?こいつの鎮守府、割りとピンチっぽくね?)
ーーー
♪~♪♪~ドンチャン!ワハハハ!
B「?どうやらどこかの座敷で芸者衆を呼んだか…」
D「B殿がお望みなら置屋(芸者や遊女を料亭や揚屋と呼ばれる店に派遣する店)の店主殿に頼んで呼ぶでござるが?」
B「いらんいらん。興味ねーし、何より今日はお前の話を聞く為に来てんだから、女は抜きでじっくり聞くさ!(ニコッ!)」
D(´;ω;)「B、B殿…(グスッ!)」
D「B殿!…戦争が終わったら拙者と政界に進出する気はござらぬか?B殿が一緒なら拙者は…」
B「おいおい、酔いがすぎるぜ。只でさえ鎮守府の娘っ子の世話でてんてこ舞いなのに、政界なんて無理だぜ。まぁ戦争が終わって仕事が無きゃ考えるがな」
D「そうでござるか…なれば一刻も早く戦争を終わらせねば…」
ーーこの一言がきっかけで、終戦後人員整理の為に海軍を辞めたBとDは政界に進出し、のちにDが家柄的立場から総理として、Bはその片腕兼諌め役として数々の政変と国難に立ち向かい、『政界の二大風雲児』と呼ばれる事になるとは、まだ知るよしもなかったBであった。
ワハハハ!ギャハハハ!ヤダー!センセーッタラー!キャハハハハ!
B「それにしてもよく騒ぐな。かなり羽振りの良い客が来てるのか?」
D「のようでござるな。先生と言われているところから政治家か大学の教授あたりでござろう、ここは政治家の会談にもしばしば使われるゆえ、たまに総理殿とすれ違ったりする事もあるでござるよ」
D「秋のあの時も…そういえば多少騒がしかったでござるな…」
ーーー秋、執務室
♪♪♪~♪♪!
D「ふぅ、こういう秋の気持ち良い日に聞く音楽も良いものでござるな」
熊野「本来は音楽に限らず演劇やお笑い等は生で見るのが一番ですけれど」
D「ほう、熊野殿はお笑いも見るのでござるか?」
熊野「嗜む程度ですけれど…やはり機械ごしより生の方がより新鮮に感じられますし、何より演者の方の励みにもなりますわ。ダイレクトに反応がくる訳ですし」
熊野「それに私達が艦だった頃、慰問目的で国内外に多くの芸人や歌舞伎役者、咄家が出かけていたのです。吉本興業も『笑わし隊』という慰問隊を結成したり、宝塚歌劇団も本公演を休止して慰問に努めたんですの」
D「左様でござったか。前に瑞鶴殿に『昔の乗組員の思いも受け継いでいるのでは?』と言われていたが、納得でござるな」
熊野「では今度私がMVPを取ったらどこかに観劇にでも連れてってくださいまし」
D「うむ、承った!(やった!上手くいけば熊野殿とデートでござる!)」
熊野「それにしてもレコードとプレーヤーが揃って倉庫にあったなんてすごい偶然ですわね」
D「しかもブルースの女王とうたわれた『淡谷のり子』から、天才美少女バイオリニストとして戦前から戦後の一時期に活躍した『諏訪根自子』のバイオリン曲まで…多岐にわたるでござるな…」
熊野「執務室の雰囲気にぴったりですわ(ニコッ)」
コンコン
D「どうぞ」
ガチャ
鈴谷「チーっす!演習の報告書持ってきた…って、何?クラシック?珍しいじゃん」
D「鈴谷殿、ご苦労様でござる」
熊野「今回は誤字脱字はありませんでしょうね?」
鈴谷「くまのんひっどーい!傷つくぞー!」
熊野「ならば毎回毎回私に手直しをさせないようにしてくださいまし!この間も…(クドクド)」
鈴谷(あちゃー、話が長くなるパターンだこりゃ…)
熊野「わかりましたか?」
鈴谷「ウィーっす…」
熊野「返事はちゃんとなさい!」
D「ま、まぁまぁ熊野殿。報告書も確認して間違いは無いでござるからその辺にしてあげるでござるよ」
鈴谷「D提督!アッザーっす!」
ギュッ!
D「す、鈴谷殿!いきなり抱きつくのは止めるでござるよ!(ああ!これが熊野殿ならばどれ程良い事だったか!)」
鈴谷「いいじゃん!鈴谷とD提督の仲なんだしさ~♪!うりうり!」
ムギュ!ムニュムニュ!
D「やれやれ…」
熊野「全く…D提督は鈴谷を甘やかしすぎですわ!もう…」
D「ウグッ!ま、まぁ自覚はあるのでござるが、なかなかこういう事は治らぬでござるな…(タハハ)」
熊野「ハア…とりあえずもうすぐお茶の時間ですわね、用意しますから鈴谷も待っていなさいな」
鈴谷「やりい!サーンキュ!くまの~ん!」
熊野「……レコードを変えておきますわね」
♪♪~♪♪~♪~♪~♪♪♪♪~
鈴谷「ン?何この曲?フランス語の曲?」
D「何だか物悲しいメロディでござるな?」
熊野「タイトルが解ったら、『そこからがスタート』ですわ」
ガチャ
熊野「私、このまま引く女ではありませんわよ、鈴谷(ボソッ)」
鈴谷<●><●>(フフフフ……提督は渡さないよ…)
D「?」
『♪Tu ne sais pas aimer, tu ne sais pas♪』
ーーーーー
D「その後忙しくて翻訳できていないのでござるが…B殿はご存知ではござらぬか?レコードの表題がこれなのでござるが」
紙『Tu ne sais pas aimer』
B「うーん、なんて読むんだろーな…(確かこれって邦題だと『人の気も知らないで』だったような…)」
D「しかもその日以降鈴谷殿と熊野殿が一緒にいる姿を一度も見ていないでござるよ」
B(静かな修羅場だなーー(白目)
ーーー
B「ふぅ…大分飲んだな」
D「お酒の追加はもうよいでござるかな?」
B「ああ、充分さ」
D「しかし…拙者はいかにしたら良いものでござろうか…」
B「いっそカミングアウトしてみたらどうだ?『貧乳の娘が大好きです!』って」
D「それができたら苦労はないでござるよ…」
B(ウチはカミングアウトしても無駄だったけどなあ~…)
B「まぁカミングアウトは無しにしても、何かしらの対処はせにゃならんよな」
D「それは理解しているのでござるが…」
B「深海の連中にやられる前に艦娘たちの仲間割れで沈んでたら笑い話にもならねーし、1人を選べば角がたつし…もうこれわかんねえなあ」
B&D「「ハア…」」
D「…いっそお見合いでもして妻を娶るでござるかな」
B「それこそ中途半端な気持ちなら辞めとけ、マリッジブルーだけならまだしも俺達の仕事をよく考えてみろ、ろくろく家にゃ帰れねーわ、周りは美女・美少女だらけで女房は『浮気されるんじゃねーか?』と不安だわで余程ののんき者か覚悟決めた女じゃなきゃ無理だぜ?」
D「で、ござるよな…」
B「ま、とりあえずは現状が悪くならないようにするしかねーだろ。何かあったら出来る限りの手伝いはするからさ!」
D(´;ω;)「B殿…かたじけない!」
B「じゃあ最後に…お互いの武運長久を祈って!」
D「祈って!」
B&D「「乾杯!!」」
??「失礼致します」
D「おお!店主殿!お久しぶりでござる!」
D「Dの若旦那様、お久しぶりでございます、本日は当料亭をご利用くださり誠にありがとうございます。そしてB様、お初にお目にかかります。私、当料亭『男坂』の店主でございます、以後よろしくお見知りおきを願います」
B「こちらこそ、先ほどは大変美味しいスズキをいただき、誠にありがとうございました!」
D「店主殿のお心遣い、感謝いたすでござる」
店主「お口にあって何よりでございます、それと…おい、入りなさい」
???「失礼致します」
店主「若旦那様は覚えていらっしゃいますか?私の娘の店主子です。久しぶりに若旦那様がおいでになると聞いて是非ご挨拶したいと申しまして、親バカながら連れて参った次第でございます」
店主子「若旦那様、お久しぶりでございます(ニコッ)」
B(こりゃまた眼の覚めるような和風美人だな。所作にも一分の隙もない所をみるとかなりの箱入りお嬢、しかも)
店主子「B様、お初にお目にかかります、店主子と申します。以後よろしくお見知りおきを願います」
B「こ、こちらこそよろしく!」
店主子「?(ツルペターン!)」
B(ものの見事な着物の似合う貧乳…だが、背の低さがそれをカバーしたスレンダー体型と言うべきかな?いずれにせよ…)
チラッ
D<❤️><❤️>「いや~、店主子殿は美しくなられましたな!」
店主子「まあ!若旦那様ったら、お世辞がお上手になられましたわね、でも嬉しいですわ♪」
アハハハハ…ウフフフフ…
B(どうやら見事にどストライクだったようだな。しかもお嬢の方も割りとDに対して乗り気のようだし…こりゃ店主とDの親が仕込んだのかな?まぁ俺には関係無い話だが)
D「そういえば店主子殿は確か女子高の…」
店主子「2年ですわ」
D「いやはや、時がたつのは早いものでござるな、あの店主子殿がこのように美しくなられるとは…」
店主「ハハハハハ!親の贔屓目を抜きにしても、良い娘に育ってくれたものと思っております!」
B「さて、久しぶりの再会に水を差しちゃあ悪い、俺はこれで失礼するから。また連絡くれ!」
D「え?」
B「(一発ヤれないのは残念だが、ここは空気を読んで退散するのが賢明な判断だな!)良い娘さんじゃないか、しっかり捕まえとけよ!D!」
店主子「まあ///」
D「B殿…今日はありがとうござった!またお会いするでござるよ!」
店主「さて、後は若い二人に任せて年寄りも退散しますかな!ハハハハハ!!」
店主子「お///お父様ったら///」
ーーー
店主「さっそくのお気遣い、痛み入ります、B様」
B「いやいや」
店主「手前も商売人ながら一途な娘には勝てぬ親バカでして…」
B「子どもの幸せを願わない親はそうは居ませんよ、独り身ですが、その位は理解してますよ」
B「店主さん…アイツは…Dはあれでかなりの苦労人です。人の気持ちを大事にする奴です。きっと店主子さんを幸せにしてくれますよ!」
店主「B様…どうやらB様とは長いお付き合いになりそうですな」
B「そうだと嬉しいです」
店主「またのご利用をお待ち致しております」
B「では、歩いて帰りますのでこれで」
ーーー(普通の)ホテル入り口
B「さーて、服も着替えて変装はバッチリ!一夜のアバンチュールを求めて!いざ!ハッテン場!」
B(さてタクシーは…)
ブウウウウン…
B「ちょうどよく来たな」
ガチャ!バタン
B「駅前の繁華街まで」
運転手「かしこまりました」
ブウウウウン…
ーーー30分後
B(おかしい、前は10分くらいで着いたのにまだつかない)
B「運転手さん、この道合ってんのかい?いつもならさっさと着いてるんだが?料金割り増し狙ってんなら降りるぜ?」
運転手?「ええ、合ってますよ…」
B(さっきはろくろく運転手を見ずに乗ったが何か怪しい…いや、いつもの逆レイ○コンビは鎮守府で留守番してるはずだからここには来れるはずがない!気にしすぎだ!そうに決まって)
運転手?「着きましたよ」
お城のようなホテル(本店)『支店との格の違いを…教えてやる!』
B「おい!ここラ○ホじゃねーか!相手も居ないのにこんな所連れてきてどうす」
運転手「必要ありませんよ……」
B「へ?」
運転手?「貴方に行きずりの相手なんて…男なんて必要ありませんよ、『提督』(クスクス)」
B「な!?お前一体誰…」
バサッ!
運転手?「私達が『夜戦』してあげるのにナンパしてまで男ゲットする必要なんか無いよ?」
川?<●><●>「ねぇ?」
D「アイエエエエ!ナンデ!ニンジャナンデ!?」
川内<●><●>「ドーモ、テイトク=サン、ヤセン=ニンジャデス」
川内「蒼龍さんと飛龍さんに非番の娘が『見張り』を頼まれてね、『オイタをするようなら搾っておいて♪』って言われてたから皆で監視してたんだよ」
B「そ、そんな……ん?『皆』?」
川内「私と神通と那珂、それと途中で意気投合した『D提督の鎮守府の皆』だよ!」
B「ダニイ!?」
川内「ナンパで一夜のアバンチュールを…とニヤついていた貴様の顔はとんだお笑いだったぜ」
B「クソッ!ここは戦略的撤退…」
川内「ができると思っていたのか?」
バリバリバリバリ!ガシッ!
D「ヒイッ!シ、シートが破れた!」
神通<●><●>「提督…神通の…この火照りを鎮めて下さい」
那珂<●><●>「那珂ちゃんは…皆のアイドルだけど…ファンサービス(意味深)も大事だよね♪」
B「お、お前ら!ずっと中にいたのか!?」
B「…ハッ!待てお前ら!『D鎮守府の皆』という事は…まさか!?」
スマホ取り出し
ピッピッピッ、プルルルルルル!ブプルルルルルル!
B「悟○!じゃない!D!早く出てくれーーー!」
川内・神通・那珂(ニヤニヤ)
B「早くしろー!間に合わなくなっても知らんぞーーー!」
プッ
B「もしもし!Dか!今すぐ逃げ…」
??『D提督だと思った?残念、鈴谷だよ♪』
B「おい!Dをどうした!?」
鈴谷『えっと~今皆で『可愛がってる』最中だよ!今2週目に入ったとこ!』
B(白目)
鈴谷<●><●>『鈴谷達の中からならまだしも、他所のビッ○になんかに取られたくない!ってことで鎮守府の皆が一つにまとまったんだよね~』
鈴谷『んじゃ!もうすぐ鈴谷の番だから切るね!後川内さん達によろしく言っといてね!じゃ!』
ビ!ビードノ!タ,タスケ…
プーッ、プーッ、プーッ、プーッ…
B「も、もう…駄目だあ…おしまいだあ…」
川内「気はすんだ?じゃあ!」
神通「エクスカリバー!(手刀)」
ドスッ!
B「セイヤ!(ガクッ)」
川内「さあ!待ちに待った夜戦だあ!」
神通「神通…イきます!」
那珂「那珂ちゃん!現場入りまーす!キャハ♪」
三人「「「いただきまーす!」」」
ーーーその後、D提督が店主子と結ばれる事はなかったという。
そして、二人が政界に進出してから、多重婚を認める法律が制定されるのだが、それはまた、別のお話
ハッピーエンド(白目)
ご覧いただき、ありがとうございました!
今回は情報を入れすぎた…orz
次回の単発作は未定ですが一本、その次にB提督を予定しておりますよろしければゆっくりお待ち下さい、改めて、ご覧いただきありがとうございました!
やせん提案ニンジャ「夜戦して❤️」
1氏、ご覧いただきありがとうございます!
夜戦は楽しい(意味深)
少しDクン可愛そう...B編も見たいな♡
と思ったら後書きの方に書いてありましたね失礼しました。
3氏、ご覧いただきありがとうございます!
予告通り、現在単発作を作成中で、B提督はその次になりますので、前作と前々作もご覧になりながらゆっくりお待ち下さい、改めて、ご覧いただきありがとうございます!
店主子「若旦那様…。若旦那様…。」
店主子<●><●>「…若旦那様…」
登場した普通の子にも、何かが目覚める展開にしてくださっていいですのよ?(チラッチラッ)
6氏、ご覧いただきありがとうございます!
少しお時間はいただきますが、今書いてる単発作と次にB提督を書いたら、NTRで書いてみます、ゆっくりお待ち下さい!
やべえよやべえよ
8氏、ご覧いただきありがとうございます!
おっ、そうだな(白目)
D提督...良いやつだったよ(遠い目)
10氏、ご覧いただきありがとうございます!
D…君の事は忘れないよ…3分くらい(笑)
鎮守府のみんなってことは龍驤やズイズイ、ズイズイに熊野もいるってことだからD提督一応本懐を遂げられたんじゃあ…?
12氏、ご覧いただきありがとうございます!
本懐を遂げても巨乳も相手にしなきゃならないので痛み分けということで…(汗)