⑤整備兵長内翔太と妹鎮守府の日常パート5
パート4からの続きです。よろしければまたお付き合い願います!
前回、突如抜き打ち検査と称してやってきた姉護島の艦娘達。あわや一触即発の事態になりかけるも何とか落ち着き、姉護島の艦娘が何故翔太に異常にこだわるのか?その訳を話し始めた。
11年前、姉護島鎮守府
その年は比較的温暖なはずの姉護島にも異常気象で冷気が流れ込み、ただでさえ住民が全員避難して物寂しさが漂っているのに、夕方からチラチラと降ったりやんだりしている雪がその寂しさを一層引き立てる冬の夜の事だった。
「ふぅ…」
執務室では着任したばかりの新任提督、『長内洋子』が業務日誌をつけ終えて、一息ついていた。
秘書艦もすでに退出しておらず、洋子は窓から鎮守府に設置された照明の灯りを眺めていた。
ふと視線を海へ向けると、海は視るものを引きずり込もうとするかのように真っ暗で、洋子はすぐに鎮守府の施設が放つ照明の光に目を戻した。
だが、照明の光もところどころ途切れた場所があり、そこはまるで人ならざる何者かが獲物を求めてじっと息を潜めているのでは?と洋子に思わせた。
ボーーーン…ボーーーン…ボーーーン…ボーーーン…
「もう11時…そろそろお風呂入って寝ようかしら」
執務室の柱時計が時間を告げて、洋子は執務室に隣接する自室に引き上げようとした。
ピカッ!
それは一瞬あったか無かったか位だったが
(何か光った?)
洋子は窓に目を向けた。
ピカッ!
(おかしい!光った場所は何もないはずの浜辺、もしかして深海!?いえ、ここはまだ味方の支配圏内だしその心配はないはず!なら住民?なおさら無いわ!)
「ようやく寝れると思ったのに…」
ぼやきながら洋子は執務室の固定電話を取ると、哨戒班の待機所に連絡した。
ガチャ!
「はい、哨戒班待機室、班長の金剛です」
「もしもし金剛?鎮守府の敷地内の浜辺で何か光ったから蒼龍と飛龍、雲龍を連れて様子を見てきてくれる?」
「了解しました」
「何かあったら執務室に連絡して」
「了解しました」
「頼むわね」
ガチャ!
「ハア…」
「相変わらず、か…」
着任して1月にも経たない洋子の鎮守府にいきなり戦艦やら正規空母がいる。それには訳がある。
着任前、洋子は修行先の船着山鎮守府の提督に『特別に』と言われて、多数の艦娘、しかも最高レベルの艦娘を与えられた。
だが、その艦娘達はいわゆる『ブラック鎮守府』に所属していたり、上層部の欲望の為に両思いの提督から無理やり引き離されたりして心と身体を食い潰された娘達だった。
提督から洋子は
「まだまだ戦局は良いと言えない状況で最高レベルの艦娘を失うのは痛いし、女同士だからウチで面倒見るより多少は反応すると思うんだよ。使えるようにすれば一気に戦功ランキングを駆け上がれる、お前にとっちゃお得だと思うぜ?」
「それに…このまま退役させて放り出すなんてあまりにも可哀想だ…」
という、最後は泣き落としに近い形で説得され、かなりの数の艦娘を引き取ったが、皆が皆感情を失い、まるでロボットのようにただ命令された事を淡々とこなしていた。
「せめて…何かきっかけでもあればいいのに…」
洋子はため息をついた。
ーーー
ザザーン…ザザーン…
波が寄せて帰る音
ザクザク、ザクザク、ザクザク、ザクザク…
砂を踏む音
スーッ…ハーッ…
微かに聞こえる吐息
チカッ!チカッ!
暗闇を切り裂くように動きまわるライトの光
一切の文句も雑談もなく、金剛を班長とした蒼龍、飛龍、雲龍の4名は浜辺を探索していた。
兵士にとって雑談は精神の緊張を和らげる手段として活用されるのだが、4人は必要以外全く喋らない。
かつて4人は一部の上層部の欲望の為に両思いの提督から引き離されて、弄ばれた結果、心が壊れてしまった。
笑う事も怒る事も悲しむ事も楽しむ事も全てを封じ込めて、一切の感情を閉ざしてしまった。
この鎮守府に居るのだって自らの意思ではなく、ただ命令されたから。
毎日がただ過ぎて、彼女達の世界はモノクロのままだった。
ホギャー!ホギャー!
少し離れた場所から突如発生した音に4人は身構えた。
ライトを向けつつ、腰に着けていたトンファーを警棒のように持ち、少しずつ近寄る。
ホギャー!ホギャー!
4人は音の発生源の約2メートル前で止まり、ライトを照らした。
白い布に包まれているらしいものと、大きな旅行鞄らしきものが波にさらわれない位の場所に置かれていた。
鞄は後で調べるとして、問題は音を発する白いものだ。
金剛は白いものに近づき、持ち上げると、それは布に包まれたカゴで布を開けると
「ホギャー!ホギャー!」
自分にとって今まで見たこともない生き物がいた。
小さく、でも力強く泣く生き物に何とも言えないものが金剛の胸に込み上げてくる。
(これは何だろう?胸の奥の奥の奥に温かいものが突然現れた)
それはかつてあったもの
(怖い、それが何だかわかってしまったら…)
それはかつて汚されたもの
(怖い?今までそんなものはなかったのに?)
そしてそれは何よりも欲しかったもの
(でも…知りたい)
「アーウ…ウアーウ!」
生き物は両手を前に突き出していた。
ドクン!
心臓の拍動が早くなる
今この生き物が求めているものが、言葉が無くても伝わってくる。
そして金剛は吸い寄せられるように生き物を抱き上げた。
「キャッキャッ!」
生き物はニコニコと笑い、その笑顔を見て
ズキューーーーーン❤️❤️!!
熱い奔流が金剛の身体を駆け巡り
「バ…」
曇りかけた夜空を晴らさんばかりの勢いで
「バアアアアアニングウウウウウウウウウ!」
久しく口に出さなかったあの言葉を
「ラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアブウウウウ!」
天に向かって叫んだ。
その瞬間、姉護島に粉雪が降り始めた。
ーーー
「遅いわね…」
敷地内の浜はそれほど大きい訳ではなく、10分もあれば足りるはずなのに、30分経っても来ない。
「様子を見に行こうかしら?」
ドタドタドタドタドタドタドタドタ!
バアーン!
「ヘーイ!テートクー!」
ビクッ!
「え!?何!なんなのそのいきなりのハイテンションは!?」
「そんな事はいいのデース!これを見てくだサーイ!」
「キャッ!キャッ♪!」
「…………へ?あ、赤ん坊?」
「とってもprettyネー!浜辺で拾ってきたデース!」
「え…えええええええ!」
洋子は困惑した!
地元の住民は着任前に皆避難して本土にいるはずだから残して行ったとかはあり得ないし、捨てるにしたって場所としては最悪のこの場所に何故?
「ところでテートクー、赤ん坊て何ですカー?」
「へ?あ、ああ…赤ん坊っていうのは私達人間が産まれて間もない姿の事で、ここから20年近くかけて大きくなっていくのよ」
「ワアオ!これがbabyというものなんですネー!」
「ところで金剛、貴女いつからその口調に?ついさっきまで機械音声みたいな反応しかしなかったのに?」
「そのbabyを抱っこしたら身体に暖かい何かが流れて、気がついたらなってたデース!」
「そんな馬鹿な事が…」
「私が証拠デース!何なら他の娘にも抱っこしてみてもらって反応を見てみるデース!」
「失礼します」
ゾロゾロ…
金剛に置いていかれたのであろう蒼龍・飛龍・雲龍が入ってきた。
「うーん…じゃあ雲龍、この子を抱っこしてみなさい」
「はい」
「慎重に抱っこするネー、赤ん坊は大切に扱うのデース」
「はい」
金剛から雲龍に赤ん坊が手渡され
「アーウー…マ…マアウー…」
雲龍は抱っこしたまま動かなくなった。
「………何も変化はないようだけど?」
「おかしいデスネー?」
しかし
<・><・>
変化は
<●><●>
少しずつ
<❤️><❤️>
現れていった。
3分後…
「もういいわ雲龍、その子を渡して…」
「嫌です」
「へ?」
ムチュッ❤️!
「OH!いきなりbabyに、唇同士のき、き、kiss///なんて!」
「ちょっとアンタいきなり何してんのよ!?淫行条例なんてレベルじゃないヤバい事してるのよ!?」
チュッ❤️チュッ❤️
「プアッ!問題ありません、スキンシップです」
「唇同士のキスがスキンシップなわけあるかー!!」
「スキンシップです。では、私はこれで失礼します」
「ヘーイ!ちょ!ちょっと!どこ行くつもりネー!」
「?部屋に戻ってこの子の寝床作りに…(キョトン?)」
「アンタはまだ待機任務中でしょーが!」
「雲龍ばっかりズルいネー!私もチューしたいデース!」
「アンタはアンタで何トチ狂ってんのよ金剛!」
「だってテートクー!」
「提督…私は…雲龍は何故産まれて、ここに来たのか解りました。今までの辛さも悲しさも、この子が溶かしてくれた。心に暖かいものをくれた。だから私はこの子と生きていく為に産まれたんだって理解しました」
「「飛躍しすぎ(デース)!」」
「ひとまずその子を持ってきたカゴに入れときなさい!これは『命令』よ!」
「……了解」
ガサガサ
「…ん?何かしら?」
カサッ
「手紙?提督、カゴの底に手紙が入ってたわ」
「見せて、雲龍」
カサカサ
「えーとなになに…」
『この子の名前は翔太です。訳あって自分で育てられなくなりました。姉護島鎮守府の皆様、誠に身勝手ですが、どうかこの子をお願いします。』
「……鞄の中身も調べましょう、何か他の事が解るかも」
「オーライね!テートク!」
ガチャ!ガサゴソ……
「紙オムツに哺乳瓶、粉ミルク、それに着替えと……何このノート?子育てマニュアルみたいね」
「どれもこれもこの翔太の為の物デスネー」
「捨て主の身元を示すものは無しか……この子は…どうしたものかしら?」
「?ここで育てるに決まっているでしょう?提督?」
「何いきなり無茶苦茶言ってるのよ雲龍!私…どころか私達全員揃って子育てなんかしたことないのよ!?無理に決まってるじゃない!!」
「無理は承知です、しかし…」
「しかしもかかしも無いわよ!」
「フ、フエエエエエエンン!フエエエエエエンン!」
「ああ、ごめんなさい翔太、びっくりしたの?それともお腹が空いたのかしら?」
雲龍はあわてて駆け寄り、中を覗いて翔太を慰め始めた。
「テートク~…赤ちゃんの前で大きな声はNGネー」
「ご、ごめんなさい…」
「…うん、うんちやおしっこじゃないし抱っこしたらおっぱいに口がいってる、だとしたらミルクね。待っててね翔太、今用意するわね」
「いきなり雲龍がお世話を始めているデース…」
「そうね、びっくりしているわ」
「何をしているの?提督も金剛も手伝ってちょうだい」
「「り、了解!」」
ーーーその後悪戦苦闘しながら何とかミルクを飲ませていた。
ング!ング!ング!
「たーくさん飲んで大きくなるんだよ♪多聞丸!」
「何言ってるの飛龍?この子の名前は龍神丸に決まっているじゃない?」
「「どっちも違うわよ(デース)!!」」
「特に龍神丸じゃ声が玄田○章さんになっちゃうデース!」
「良く知ってるわね金剛、って言うかいつの間に感情が戻ったのよ二人とも!?」
「「この子のお腹空かせた鳴き声聞いたら『助けなきゃ!』って思った瞬間に戻りました!!」」
「もうツッコまないデース…」
「私も疲れたわ…」
洋子と金剛は顔を見合わせて
「「ハア…」」
と深いため息をついた。
「でもテートク、真面目な話、この子はここにいた方が良いと思いマース」
「…理由は?まさか情が移って可哀想、なだけの理由じゃないわよね?」
「もちろんデス。テートク…」
「……『人間のbabyに艦娘の壊れた心を治す力はある』デスカ?」
「そんなの…」
聞いたことが無いしあるはずがない、だが、あるはずの無い事が起こった。それは喜ぶべき事でもあり、また、恐るべき事でもある。
(感情を取り戻させてくれて正直感謝はしているけど…得体の知れない力をこの子が秘めていたとしたら…)
「……」
洋子は答えに窮した。
「テートク、手紙には『鎮守府の皆様』と書いてありマシタ。『本来危ないはずのこの場所に預けていく』という事は、この子にはそれと同等の『危険』が近くにあったという可能性が有りマス」
「確かに…名指しで言われるからにはそれくらいの事はありそうね」
洋子は同意した。
「でもそれと同時に『この場所ならその危険もおいそれと手が出せない』という事でもありマス、ならここで保護して、この子が持っている力を調べて、もし危険な力ならそれを制御するすべを身につけさせるべきデース!」
「でも…これからきついわよ?今までの事に加えて子育てなんて…」
「……解ってマース…でも…手紙をよく見て下サイ」
「?……水滴が落ちた跡?」
「……恐らくは涙デス。それに鉛筆で何回も書いたり消したりした跡がありマス。書いた人はきっととても苦しい決断だったのデス…」
「……」
金剛の言葉に皆、耳を傾ける。
「本当は自分のそばに置いておきタイ、離れたくナイ、そんな気持ちをこらえて…こらえて…この子の…翔太の為に手放す決意をしたのデス…そんな…そんな気持ちに答えてあげタイ…テートク…」
四人の視線が洋子に注がれる。
「私は………」
「未婚でママは流石にキツいから…うん!弟にしよう!」
「弟デスカ?」
「そうよ、そして私達はこの子のお姉ちゃんだからね!」
「お姉ちゃん…OKネ!」
「やったね!多聞丸♪」
「だから龍神丸だって!」
「どちらも外れよ、そして将来は『雲龍翔太』になるわよ」
「あんたらいい加減にしなさい!」
---
蒼龍「という訳で翔太は私達の弟になったんだよ」
飛龍「翔太が居なかったらここにいる全員が感情を失ったまま朽ち果ててただろうね」
長良「あれ?そういえば雲龍さんはどこ行ったのかな?」
暁「きっと迷子になったのね!もう!相変わらずの困ったちゃんなんだから!」
夕雲(暁ちゃんも大概だけど…黙っておきましょう)
提督「うーん…」
叢雲「な、なかなかにヘビーな話だったわね…」
那珂「ウウッ…グスッ!姉護島の皆にそんな過去があったなんて…」
蒼龍<●><●>「さて、理解してもらえた所で…」
飛龍<●><●>「改めて聞くけど…」
夕雲<●><●>「私達の可愛い可愛い…」
長良<●><●>「翔太は…」
暁<●><●>「どこ?」
提督&叢雲&那珂(((ち、超怖い!)))
---翔太の部屋
ガシッ!ドン!(胸ぐら掴んで壁ドン)
潮「キャッ!」
雲龍「やはりこんなところに翔太を預けたのは間違いね、早めにわかって良かったわ」
ギリギリ…
潮「あ…が…」
雲龍「あら?ごめんなさい、苦しいかしら?でも小さい子の服の匂いで感じる変態にはお似合いよ?」
潮(い、いけない!このままじゃ!皆の前で匂いフェチなんてバラされたら!)
雲龍「さて、このまま執務室まで連行するわ」
潮「う…ぐ…」
潮(な、何とかしないと!)
ジタバタジタバタ!
雲龍「無駄だと言っているのが…」
チラッ!
潮(あ!あれは!)
潮「えいっ!」
ガシッ!(前蹴り)
雲龍「グッ!」
ドサッ!
潮「ごめんなさい!」
ピラッ!(スカートめくり!)
雲龍「あっ!」
潮「これは…翔太君のブリーフ!なんで貴女がはいて…」
潮(ニヤリ)
カシャッ!
雲龍「な!」
潮「撮らせてもらいましたよ、小さい子のはいた下着をはいてる変態さん(クスクス)」
雲龍「クッ!よこしなさい!」
潮「動かないで下さい!動いたら鎮守府の皆にこの画像を一斉送信しますよ?」
雲龍「ひ、卑怯よ!」
潮「卑怯も読経もありません、使えるものは最大限活用するのが戦です」
雲龍「チッ!」
潮「でもこのままではらちがあかないので取り引きをしましょう」
雲龍「取り引き?」
潮「ええ、取り引きです」
---再び執務室
提督「なあ、姉護島のお嬢さん方」
蒼龍<●><●>「なーに?」
提督「なんで俺があんたらにその事を聞いたのか、解るかい?」
飛龍「?興味があったからかな?」
提督「それもあるが…後もうひとつは」
コンコン!
提督「入れ!」
ガチャ!
??「失礼します」
提督「アメちゃん風に言うならこうだ、『騎兵隊の到着』ってやつを待ってたのさ(ニヤリ)」
??「申告いたします、『船着山鎮守府所属・妙高型重巡洋艦一番艦・妙高、特別教導任務の為、只今着任いたしました』
姉護島一同『ゲッ!』
提督「待っていたよ、妙高君」
叢雲(あ…あれが…)
那珂(『船着山の獄卒歌(ごくそつか)』に出てくる、ふ、『不動妙高』!い、威圧感が半端じゃない!提督!騎兵隊どころかターミネーターだよあの人!)
妙高「那珂さん…」ゴゴゴゴ…
那珂「ひ、ひゃい!」
妙高<●><●>「口には出していないから許しますけど、ターミネーター扱いはやめてくださいね♪」
那珂(あ、頭の中を読まれた!?)
叢雲(今日は私達の命日かしら?)
妙高「叢雲さん、命日はまだまだ先ですよ♪」
叢雲(白眼)
---船着山の『不動妙高』
それは『現世の地獄』、『人外魔境』、『頭のネジが年中品切れ』、『所属してる奴らが上から下まで中身が両津勘吉』、『武器と権力を持たせた稲中卓球部』と(上層部には)悪名高い船着山鎮守府において法の番人としてやり過ぎる鎮守府のメンバーを取り締まる一方、『あまりの厳しさに神通が泣いて吐いた』とまで言われる位過酷な訓練をラジオ体操するかのようにこなすその動じなさからついたアダ名である。
提督「と、遠いところをよく来てくれた、か、歓迎する」
妙高「ありがとうございます♪ところで…」
妙高<●><●>「こちらの見馴れた方々は姉護島の所属のようですが…演習の予定がおありでしたか?」
姉護島一同(ギクッ!)
妙高<●><●>「まさか…とは思いますが、戦功ランキング上位の猛者が、『可愛い弟が恋しくてたまらずにやって来た』、などという理由ではありませんよね?」
提督&叢雲&那珂(バレテーラ!)
妙高「ハア……提督、お手数ですが姉護島に連絡をお願いできますか?」
提督「は、はひ!わかりまひた!」
叢雲(あまりの緊張にかんだわね)
那珂(提督…今だけは笑わないよ。だって仕方ないもん!)
---風呂場
翔太「………ハア……」
鏡に映る姿を見てはため息がもれる
女の子みたいな顔に細い体つき、鍛えても鍛えてもパワー自体はあがっているのに見た目だけが変わらない自分の姿がたまに恨めしくなる。
翔太「少しは大きくなって欲しいんだけどな…」
トレーニングはちゃんと指導を受けてやっているし、八点葉鎮守府の提督も『まだまだ時間はあるから心配するな』と励ましてくれる。
サスサス
翔太「特に胸がな…」
盛り上がりのない、ツルペタな胸をさすってみるが無いものはない。
翔太「……早く兄貴みたいなムキムキマッチョになりたいな…」
………女の子みたいな顔にムキムキマッチョな自分を想像する。
翔太「……うん!考えても仕方ない!さっさとお風呂入ってさっぱりしよう♪」
脱ぎ脱ぎ、パサッ!
翔太「フンフフーン♪」
ガチャ!バタン!
カチャ、キイイイイイ…
足柄「フフフフ…提督の自室の扉が2つあって助かったわ。お陰で気づかれる事なく潜入できたわ♪」
ジャー!ザブザブ!カポーン!
足柄「よし、翔太きゅんがお風呂に入ってる今のうちに…」
カチャ!(風呂場の脱衣場に潜入)
足柄「隠し撮りカメラを回収して…と…」
残念ながら餓えた狼は盗撮魔にくら替えした。
足柄「画像をチェック、と…」
一糸まとわぬ姿の翔太
足柄「ウホッ!」
足柄「た、たまらないわ///」
どうしよう、この餓えた狼、既に手遅れである。
足柄(…この壁一枚隔てた先に、素っ裸の///翔太きゅんが❤️)
足柄<❤️><❤️>(………コミュニケーションを取る名目なら…いいよね?)
正に子羊に迫る餓狼である!
足柄「……よし、ではいざ…」
ゾクッ!
足柄「ウヒッ!」
足柄(こ、この凄まじい、壁越しにでもわかる殺気は…まさか妙高姉さん!?)
足柄は風呂場から離れ、気づかれないように脱出し、執務室の様子を伺った。
そこには……ニコニコしてはいるが、怒りのオーラを隠しきれていない姉がいた(笑)
足柄(……危ない危ない、危うく問答無用でお仕置き食らうとこだったわ)
足柄(悔しいけど、ここは一時撤退ね。でも諦めないわよ!)
そう心に誓い、静かに撤退する足柄であった。
---執務室
妙高「さて、姉護島と連絡は繋がりましたか?」
提督「は、はひ…繋がりました今スピーカーに繋ぎます」
ブツッ、
提督「もしもし、繋がりまし…」
洋子『くおおおんのおおおおおおおお!!アホどもおおおおおおおおおおお!!!』
提督&叢雲&那珂「「「ヒイッ!」」」
洋子『アンタ達!翔太がどんな思いで姉護島を出たかわかってるの!?
きっかけはともあれ皆の役にたてる強い男になりたい!って思って出たのに肝心のアンタらが恋しさに負けて会いに来てどーすんのよ!』
姉護島一同『ご、ごめんなさい…』
洋子『ン?雲龍!雲龍!居ないの!?返事なさい!』
長良「そういえばさっきからずっと見ないね。どこ行ったのかな?走り込みかな?」
夕雲「それは無いかと…」
暁「迷子にしては長すぎるわね?誰か居れば道を聞けばいいんだし」
洋子『今すぐひっ捕まえて連れて来なさい!』
姉護島『イエス!マム!』
洋子『誰がオカンじゃ!』
━━━…一方その頃、風呂(防音、防音です!大事な事以下略)
ザバーン…
チャプ、チャプ
翔太「フゥ…気持ちいい♪」
翔太「姉護島の時は大浴場しか使えなかったからいつも誰かがいたけど、こういう風に1人でゆっくり入れるならお風呂もいいなぁ~(ウフフ!)」
翔太「…皆と一緒が嫌って訳じゃなかったけど、雲龍姉ちゃんとか蒼龍姉ちゃんとか飛龍姉ちゃんはいつも身体を洗おうとしてくるからなあ。僕、自分でできるのにいつもやらせてくれないんだもん!いつまでも赤ちゃんじゃないの!」
翔太「………皆、元気にしてるかな…」
翔太「……あれ?何でそんな気持ちに?」
『それは貴方が寂しいと感じているからよ、翔太』
翔太「う~ん、そうかな~?」
『そうよ、貴方はお姉ちゃんと居たくて堪らないの。本当は帰りたくて堪らないの』
翔太「嫌、そんな事はない!僕は兄貴みたいに強い男になるために来たんだ!ちょっと寂しくたって皆に胸をはれる位にならなきゃ帰れないよ!」
『あの筋肉ゴリラは見習っては駄目、頭の中に爆弾…じゃなく筋肉が詰まってるから。貴方は強くなくても良いの。貴方は帰るべきなの』
翔太「嫌、帰らない…って僕誰と話して」
『ち、ちょっと、な、何いきなり帰らせようとしてるんですか!』
『うるさい黙りなさい、おっぱいないおばけに頼んでそのホルスタイン(意味深)をお乳が出ないペッタン子にされたいの?』
『そのおばけって龍○さんか瑞○さんですよね!』
ギャーギャー!
翔太「こ、この声は…まさか雲龍姉ちゃんと潮さん!?」
雲龍『そうよ、今入るから…』
バシャッ!(湯船から脱出!)
カチッ!(からのすばやい施錠!)
ドンドンドンドン!
雲龍『開けなさい翔太、お姉ちゃんがキレイにしてあげるから』
翔太「嫌だよ!僕はもう1人で…ってゆーか何でいるのさ!」
雲龍『貴方を迎えに来たの、さあ、開けなさい。キレイキレイしてから姉護島に帰りましょう』
翔太「やだ!帰らない!僕はここで一人前になるまでは帰らないの!」
雲龍『早く開けて、今裸で寒いの』
翔太「服着てよ!って雲龍姉ちゃんいつも薄着じゃん!?」
潮『し、翔太君…さ、寒いよお…』
翔太「潮さんまで何やってるんですか!?お願いですから正気に戻って下さい!」
雲龍『あっ、開けなくていいわ』
翔太「よ、良かった…」
カチャカチャ、カチッ!ガチャ!
翔太「ゑ!嘘!なんで…」
雲龍(全裸)「マイナスドライバーがあれば外から開けられるタイプよ、この扉」
翔太「え…」
潮(タオル1枚で前隠し)「翔太君…寒いです」
雲龍「そうね、翔太がすぐに開けてくれなかったから身体が冷えてしまったわ」
雲龍「だから…」
潮「翔太君の身体で…」
<●><●><●><●>「「温めて」」
翔太「うわ!ちょっと!待って!」
ガシッ!ガシッ!
翔太「いきなり抱きつかないで…ってメチャクチャつめたーい!」
スリスリ♪
雲龍「ああ…暖かい…この暖かさが欲しかった」
翔太「頬ずりしないで!」
ムニュムニュ♪
潮「………」
翔太「潮さん無言で身体を押し付けないで下さい!怖いです!」
………並の男なら泣いて喜ぶシチュエーションだが、翔太の場合姉護島での姉達による過剰なスキンシップや、女子集団に見られる羞恥心の無い生活スタイルの為に女の裸に恥ずかしさが無くなっていた。
特に三馬鹿龍の過剰スキンシップ、そして『姉護島のだらし姉ちゃん』こと阿賀野の、保護者(能代)不在時の下着だけでの徘徊やら暑い時のスカートめくってのうちわあおぎ等をさんざん見ている為、健全な男子には珍しく、女の裸に興奮しない。全くもって将来が心配である。
翔太「ちょっと!本当に止めないと怒るよ!」
雲龍「じゃあご機嫌になるようにチューをしてあげましょう」
ガシッ!
翔太「ちょっと!顔掴まないで!」
雲龍「ん…」
翔太「うわああああああ!」
ビーーーーーッ!ビーーーーーッ!
『総員に告ぐ!総員に告ぐ!哨戒班より入電!『ワレ、敵に襲われた艦娘を保護せり、艦種は軽巡2隻、補給艦2隻、総員直ちに配置につけ!繰り返す…』
翔太「退いて!」
雲龍「あっ!」潮「きゃっ!」
ダダダダダダダ………
雲龍「翔太!待ちなさい!」
潮「し、翔太君!」
---鎮守府発着場
オヤカタ「急げ!1分1秒すら無駄にするな!モタモタしてる奴は海に叩っこむぞ!」
翔太「オヤカタ、遅くなってごめん!」
オヤカタ「おせーよ馬…」
翔太「入渠浴槽は準備大丈夫か!?いざって時はバケツ使うぞ!」
部下妖精( ゚Д゚)ゞ『ブ・ラジャー!』
オヤカタ「それ以前に!!」
翔太「?」
オヤカタ「何でテメーはパンツ一丁に安全靴なんだよこの大馬鹿三太郎が!」
翔太「風呂入ってた!後で着るから準備準備!早くしないと間に合わないよ!」
オヤカタ「チッ!テメーは後で説教だ!」
アベ「ヒュー!目の保養…じゃない、翔太!危ないから先に着て来い!宿直室に予備のツナギあるだろ!?」
翔太「は、はい!」
オヤカタ(何故かアベの言うことは素直に聞くんだよな、アイツ…)
部下妖精『オヤカタ!艦娘ノ皆ガ入港 シマシタ!』
オヤカタ「よし!気合い入れていくぞテメーら!」
『『『オーーー!』』』
部下妖精1『練巡ノ損傷率89%!』
部下妖精2『補給艦ノ損傷率45%』
オヤカタ「補給艦は入渠に回せ!練巡はバケツ使うぞ!」
アベ「俺達は壊れた艤装のチェックだ!超特急でも正確にやるぜ!」
部下妖精『オーーー!』
翔太「アベさん、お待たせ!」
アベ「翔太はウチのお嬢さん方の発進準備の指揮をとれ」
翔太「オス!」
翔太「艤装装着システム起動!コンディション・オールグリーン!発進口は1番3番解放!鎮守府防衛艦隊、駆逐から順次発進お願いします!」
部下妖精『オーーー!』
翔太「艦隊の皆さん、頼みます!」
暁『一人前のレディなお姉ちゃんに任せなさい!』
夕雲『フフフフ…翔ちゃんにお姉ちゃんの活躍を見せてあげるわ』
翔太「え!ちょ!何で姉ちゃん達が!?」
長良『翔太を預けるんだからこれくらいはできるようにお手本を見せてあげなきゃね♪』
飛龍『待っててね、敵に目にもの見せてくるから!』
蒼龍『そしたら…いーっぱい誉めてね!』
雲龍『翔太…愛してるわ』
翔太「ええと…」
オヤカタ(無線)『諦めろ翔太、あの嬢ちゃんらがああなったら止められん』
翔太「ハア……だよね…」
---その後、出動した姉護島艦隊は『お姉ちゃん!頑張って!』と翔太に応援されたことによりキラ付状態になり、味方が「うわあ…」とドン引きする位のオーバーキルをかまして帰港した。
---執務室
提督「さて、報告を聞こうか」
翔太「ハッ!現在、補給艦『間宮』・『伊良湖』は入渠にて修理中、練巡『香取』・『鹿島』は医務室にて意識の回復待ちであります!」
オヤカタ「練巡は補給艦を守りながら来たんだろう。艤装の損傷がかなり激しいから、外装は全取っ替えだな、ありゃ」
アベ「艤装のコアも、使いすぎからくる『焼き付き』なんかはないから修理は可能だが…肝心の外装となるとストックが無い。作るには作れるがしばらく時間がかかる」
提督「やれやれ、貧乏所帯は辛いなぁ…」
翔太「提督、僕らの鎮守府はスタートしたばかりです。確かに足りないものは多いけど、これからですよ!人もモノも頑張って多くしていきましょう!整備班も『安全・節約』をモットーに頑張りますから提督も一緒に頑張りましょう!」
提督「翔太…そうだな、俺たちゃ、まだこれからだ!めげて蘭ねーちゃんだぜ!」
雷「その意気よ!司令官!」
叢雲「全く…世話の焼ける司令官ね」
那珂「そー言いながら叢雲ちゃんニコニコしてるね♪」
叢雲「う///うるさいわよ!」
アハハハハハハハハハハ……
翔太「あれ?そういえばおね…じゃなかった、姉護島の皆さんは?」
提督「あー…そのー…み、妙高に特別指導(という名のお仕置き)を…」
翔太「ああ…わかりました」
コンコン、ガチャ!
若葉「失礼する、補給艦の二人を連れてきた」
提督「おぅ、ありがとう」
間宮・伊良湖「「失礼致します」」
提督「やぁ、妹之浜にようこそ。まずは生きてて何よりだ。んじゃ早速所属と経緯を聞こうか」
間宮「はい、私達は大本営所属です」
提督「だ、大本営!?」
叢雲「そんなとこから何でこんなところまで…」
間宮・伊良湖「「妹之浜鎮守府所属の長内翔太君の栄養管理の為に来ました!」」
一同『はあ!?』
間宮「大本営、いえ、今の海軍にとって翔太君は重要人物です。日々の栄養管理は欠かせないと思い、元帥に進言して、こちらに参りました」
伊良湖「こちらにはまだ鳳翔さんも所属しておらず、日々レトルトものの食事と聴きました。育ち盛りにそれはいけません!ここはこの伊良湖がしっかりと翔太君の管理(意味深)を…」
間宮<●><●>「伊良湖ちゃん、貴女には大本営を任せられるわ、私はこの新しい場所で心機一転するから貴女は大本営に帰りなさい?」
伊良湖<●><●>「新しい場所、だからこそ、若手の私が頑張れると思うんです!提督!是非この伊良湖を妹之浜に置いて下さい!」
提督「あ、あの…それはやぶさかじゃねーんだが、大本営からは何も聞いてねーんだけど?」
ジリリリリリリン!ジリリリリリリン!
提督「はい、執務室」
霞『霞よ、あの…』
提督「どうした?」
霞『だ、大本営から電話よ』
提督「……わかった」
霞『…短い付き合いだったけど、あんたの事は二秒位は覚えていてあげるわ』
提督「リストラ通告じゃねーよ!」
提督「全く…もしもし、お電話代わりました、妹之浜鎮守府、西条です」
??「もしもし、私、元帥秘書と申します」
提督「は、はい。それでご用件は…」
秘書『実はウチの(アホ)4名がそちらに急に出向いたので連絡したのですが…』
提督「今しがた到着しましたが、敵に襲われて、練巡の二人が補給艦を庇って重症です」
秘書『え!?…まぁ命があっただけましですかね』
提督「全くもってその通りであります」
元帥『それで、そこの四人には教導艦を倒せたら所属を認めると言ってあるので、回復次第、なるべく早くこちらに戻して欲しいのですが、、頼めますか?』
提督「早急にやらせていただきます!」
秘書『すみません、修理等にかかった経費はこちらに報告して下さい、次の資材補給の際に足しておきますから』
提督「お、お願いします…」
ガチャン!
提督「ふぅ…さて、話の途中だったな。んで…」
サワサワ
間宮「うん、見た目通り身体が細いですね」
サワサワ
伊良湖「これは1から考えなきゃ駄目ですね」
翔太「あ、あの…何で僕の体を触っているんですか?」
間宮&伊良湖「「食事のメニュー作りの参考の為の、ボディチェックですよ♪」」
提督(いきなりセクハラしとるーーー!)
翔太「そうですか、わかりました」
那珂(しかもナチュラルに騙されてるー!)
サワサワ
間宮<❤️><❤️>(ああ!可愛い男の子の身体!た、たまらない❤️)
サワサワ
伊良湖<❤️><❤️>(この子を…もみくちゃにして可愛いがりたい❤️)
オヤカタ(ヤベエ、こいつら真性のショタコンだ…)
翔太(早く兄貴みたいな身体になれるように沢山食べないと!)
ガチャ!
香取・鹿島「「失礼します!」」
提督「お、目が覚めたか。痛みはないか?」
香取「はい、おかげ様で良好です」
鹿島「初めまして!翔太君の(性的)教育役として来ました、鹿島です❤️」
香取「鹿島、だからそれは私が…」
翔太「あ、あの、間宮さん?伊良湖さん?そろそろいいでしょうか?まだ仕事が残っているので…」
間宮「ちょっと待って!後少しだけ!!」
伊良湖「後で特製最中あげますから、もうちょっとだけ!!」
サワサワ!モミモミ!
翔太「あの、すみません、お尻を重点的に触るのは止めて欲しいんですけど…って鹿島さん!?」
鹿島<❤️><❤️>「これは訓練計画を一から考えないといけませんね!」
香取「ちょっと鹿島!何をうらやま…じゃない、勝手に触っているのですか!?」
サワサワ!モミモミ!
翔太「ちょ!止めて…痛い…痛いよお!」
提督「ちょっとアンタら!」
バァン!
提督「!?」
夕立「グアアアアオウ!」
バキッ!ドカッ!グキッ!ドシャッ!
間宮&伊良湖&香取&鹿島『きゃあ!』
ドサドサッ!
提督(す、すげえ!全員一撃でKOしやがった!)
翔太「痛たたたた…」
夕立「ッポイ!」
ギュッ!
ナデナデ、ペロペロ
翔太「ゆ、夕立お姉ちゃん!僕はだ、大丈夫だから!」
夕立「クウ~ン…キューン…」
ペロペロペロペロ…
翔太「うわぷっ!ちょ!お姉ちゃん!顔はくすぐったいよ!」
提督「……なんだ、このオチは…」
---その後、意識が戻ったショタコン4人は妙高によって再び意識を刈られ、そのまま輸送船に乗せられて帰ったとさ、めでたしめでたし(笑)
---後日、発着場
翔太「それでは、これから夕立お姉ちゃん…じゃない、夕立さんの艤装起動テストを開始します!」
アベ「こっちはいつでもいいぜ!」
オヤカタ「翔太!ヘマすんじゃねーぞ!」
提督「翔太、オヤカタ、アベ、しっかり頼むぜ!」
叢雲「さて…吉と出るか凶と出るか」
ガゴン!フィイイイイイイイン!ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
翔太「艤装装着システム起動、各回路正常に稼働を確認!」
アベ「コアの起動確認、リンクシステムの機能正常!」
オヤカタ「外装のチェック、及び燃料の確認完了、弾薬は念のため全て艤装から抜いてある!」
翔太「了解!提督、各システムは順調です。このまま夕立さんとの装着実験を続けますか?」
提督「頼む。霞、夕立を発着台に立たせろ」
霞「む、無茶言わないでよ!こら!こっち来なさい!」
夕立(;`・ω・)「キューン、キューン…」
那珂「必死に抵抗してるよ…」
提督「…なんか予防接種に連れてこられて気づいて嫌がる犬みてーだな…」
叢雲(何となくわかるわ…)
提督「このままじゃあ、らちがあかんな。どうするか?」
足柄「…!提督!私に考えがあるんだけど!」
提督「え?」
---発着場
グイグイ!
霞「ちょっと!誰か手伝ってよ!」
グイグイ!
夕立(#・ω・)「ウウウウウ…」
霞(普段から翔太に次いで面倒みてるから噛みついてはこないけど、これはどうしたら…)
ザザザザザ…
翔太「夕立お姉ちゃーん!」
霞「翔太!?何で小型ボートに?」
足柄「夕立ー!早く来ないと置いてっちゃうわよー!」
足柄(フフフフ…翔太きゅん❤️と二人っきりでボートなんて!役得役得♪)
翔太「お姉ちゃーん!」
足柄「早くしないと行っちゃうわよ~!」
足柄(ゆっくり来なさい、夕立。そうすれば海に出て翔太きゅん❤️とあんな事やこんな事を…グフフフ…)
夕立(#・ω・)「ウウウウウ…ウワウ!ウワウ!ウワウ!」
霞「夕立!吠えてないで行きなさい!行かなきゃ翔太が連れてかれちゃうわよ!」
足柄「(…そろそろね)じゃーねー!夕立!バイバーイ!」
翔太「バイバーイ!」
夕立(´;ω;)「キャウン!キャウン!キャウン!」
提督「マジで扱いが犬だな…」
叢雲「和訳したら多分『待って!行かないで!』ってところかしら?」
ザザザザザザザザ…
足柄(フフフフ…このまま人気のない場所であ~んな事❤️やこ~んな事❤️を…グフフフフフフ)
ブルブル!
翔太(ん?何か寒気がするな)
ザザザザザザザザ…『ビタッ!』
翔太「え!何!?」
足柄「ボートが止まった!?そんな馬鹿な!?」
提督「!?いかん!二人ともボートから逃げろ!」
那珂「ど、どうしたの?」
提督「馬鹿!『水上でボートが車みたいに止まる』訳ねーだろ!」
那珂「あっ!」
ザザザザザザザザ……
提督「ん?なんだ?」
叢雲「あれは…」
那珂「あれは味方の艦隊?」
提督「今日どっかの艦隊が来る予定あったか?」
叢雲「いえ、無いはずよ!そもそも新人だけしか居ないこんな場所に何の用事が?」
那珂「あー、間違いなく翔太君関連だよね…」
叢雲「ああ…納得したわ…ハア」
ビ????「翔太ー!」
プ???「翔太くーん!」
レー?「二人ともちょっと待って!」
マ???「翔太!」
グ?ー?「やっと着いたか…」
翔太「あれは…」
ザバーーーン
ユー???「翔太…会いたかった」
翔太「ド、ドイツ艦隊の皆さん!」
ビスマルク「元気そうでよかった、会いたかったわ!」
プリンツ「よかったですね、ビスマルク姉さま!」
レーベ「久しぶり、翔太!」
マックス「ずいぶんと久しぶりね」
翔太「お、お久しぶり、です…」
グラーフ「全くだな。私達に会いに来てくれないばかりか、断りなく勝手に転属するとはずいぶんと放っておかれたものだ」
翔太「す、すみません…バタバタしてて転属のお知らせを出したのが遅れて…」
U-511「…翔太に嫌われちゃったのかと、思った…」
翔太「そ、そんな事はないですよ!」
レーベ「アハハハ!翔太が僕達に理由もなくそんな事しないって事位は皆知ってるよ。でも出る時位は一言欲しかったのは本当だよ。マックスなんて『何で私達に断りなく…』ってずーっとボヤいてた位だし」
マックス「ちょっと///言わないでよレーベ///」
ビスマルク「さて、再開の挨拶はこの位にして…何をしていたの?」
翔太「実は…」
―――
霞「何やってるのかしら、翔太…」
夕立(#・ω・)「ウウウウ…」
霞「唸ってる暇があったらさっさと発進しなさいな!」
ドン!
夕立(|| ゜Д゜)「キャン!」
ガチャン!ブイイイイイイイイイイイイイイイン!
霞(;゚Д゚)「あっ!」
オヤカタ「起動確認!艤装、装着開始!」
アベ「コアとのリンク開始!シンクロ率20・30・40・50…」
キイイイイイイイイン!
夕立「ガ!ガアアアアア!」
ガチャン!ガチャン!ガチャン!
オヤカタ「艤装装着、完了!」
アベ「80・90・100、シンクロ率100%!」
夕立「ウ!ウああああああ!」
足柄「夕立!」
叢雲「ちょ!」
那珂「夕立ちゃん!?」
提督「おい、大丈夫かあれ!?」
翔太「お姉ちゃーん!」
―――
夕立「ガ!ハア!ハア!ハア!ハア!…あれ?ここは?」
翔太「夕立お姉ちゃん!」
夕立「う…あれ?翔…太?え?翔太?誰?」
翔太「え…」
提督「まさか…」
叢雲「これって…」
夕立「ここは…どこ?」
アベ「…再起動に伴うショックによる記憶の一部喪失か」
オヤカタ「多少の危惧はあったが…やっぱりなっちまったか…」
翔太「夕立さん…」
提督『総員、執務室に集合だ。ドイツのお客さん等にも話を聞かにゃならんしな』
―――執務室
提督「じゃあまず夕立から、自分が覚えている限りの事を話してくれ」
夕立「は、はい。夕立は気がついたら海の上にいて、何日も何日も仲間が居ないか探してたんだけど、誰も居なくてさ迷ってたの」
夕立「陸地は見えても鎮守府が見当たらない場所で燃料は切れるし、お腹は空くしで、『陸地に行きたい!』って思いながら陸地を眺めていたら限界が来て意識が無くなって…今になったの」
提督「そうか、辛かっただろうに。よく頑張ったな」
ナデナデ
夕立「フフフ!ナデナデしてもらうの、気持ちいいッポイ!」
提督「そりゃ何よりだ。んで、オヤカタ、アンタの意見は?」
オヤカタ「うーん、提督は『見えざる枷』の話は知ってるか?」
提督「えーと確か、『艤装は艦娘の肉体と魂に強く結びつく為に、鎮守府以外の場所では外せない』だったか?」
オヤカタ「そうだ。だが、物事には必ず『例外』が存在する」
翔太「例外?」
オヤカタ「ある条件下でのみ、鎮守府以外の場所でも艤装は外れると言われているんだ」
オヤカタ「それは、『艤装が艦娘の肉体的限界を察知し、なおかつ損傷率が限りなく低い事』が条件だ」
オヤカタ「だが、今までその条件を充たした奴は居なかった。だからこの夕立はかなりレアなケースと言えるだろう」
提督「そうか。だが記憶についてはどうなんだ?後、何故改二になっていたのかは?」
オヤカタ「記憶については、毎回艤装の解除でなってたらそれこそ危険だからな、考えられるとしたら、艤装の解除後に起きたその他の要因が原因だと思う。改二についてはまるっきりわからん」
提督「うーん、まぁそれに関してはオヤカタ達に任せる、何か分かり次第逐一報告するように」
オヤカタ「了解!」
提督「さて、夕立」
夕立「は、はい!」
提督「所属がなければウチで君を迎えたいんだが、どうだ?」
夕立「夕立は…ここに居たいです!」
提督「なら決まりだ!改めてよろしくな!夕立!」
夕立「夕立におまかせッポイ!」
提督「よっしゃ!高練度艦、ゲットだぜ!」
叢雲「あたしらはポケモンか!」
提督「さて、待たせて悪かったなドイツの皆さん。んで、ウチに何の用だい?まさか遠足ついでにトイレ借りに来たわけじゃあないよな?」
ビスマルク「勿論よ。翔太に転属のお祝いを持ってきたのよ」
翔太「え?僕に?」
レーベ「きっとびっくりするよ!」
マックス「…いろんな意味でだけど」
ドサドサ!
提督「随分と大荷物だな」
ビスマルク「えーとまずは…」
カチャ!カキャ!
ビスマルク「はい!私からはこれよ!」
ワルサーP-38『あ~ばよ~!銭形のとっつあ~ん!』
提督(; Д)゚ ゚
プリンツ「私からはワルサーのホルスターを!」
レーベ「僕とマックスからはこれだよ」
モーゼルKar98K『我がドイツの銃は世界一いいいいいいいい!』
叢雲(; Д)゚ ゚
グラーフ「私からはワルサーとモーゼルの弾薬を千発づつやろう。無くなったらまた送ってやる」
那珂(; Д)゚ ゚
U-511「ユーからは…これ…」
『我が闘争・筆者直筆サイン入り初版本』
霞(; Д)゚ ゚
翔太「わあ!前から欲しいなあって思ってたものばっかりだ♪ありがとうございます!皆さん!」
一同(|| ゜Д゜)(いや、100歩譲って銃はいいとしてもその本はダメだろ!)
ビスマルク「喜んでもらえて嬉しいわ」
グラーフ「因みに我々の鎮守府に転属してくれるなら、我々の所有するベンツSSKを好きなだけいじっても良いぞ?」
叢雲「何いきなりモノで釣ろうとしてんのよ!」
翔太「ごめんなさい、今はここでやりたいので…」
グラーフ「そうか。気が変わったら何時でも呼んでくれ、地球の裏側からだろうと迎えに来てやろう」
提督(やだ///カッコいい///)
ビスマルク「後はイギリスの紅茶艦とイタリアのパスタ艦、フランスパン艦からもプレゼントを預かって来たからそっちは捨てて良いわよ」
霞「ひどい言いぐさね…」
提督「んで、アンタラはどこの所属なんだ?」
ビスマルク「大本営よ」
翔太「僕が姉さんの都合で一時期大本営にいた時に、大本営の皆さんと海外艦の皆さんに構ってもらってたんです」
叢雲「へえ」
ビスマルク「あの頃が一番楽しかったわ。毎日翔太がいてくれて、一緒にお風呂に入って…」
提督「何それ羨ましい」
翔太「それは僕がまだ3歳の時ですよ!」
レーベ「夜に1人で寝るのが寂しくて『レーベお姉ちゃん…一緒にねんねして』って部屋に来たこともあったね、マックス?」
マックス「そうね、私とレーベの間に挟まって、私達の手を握りながら寝てたわね」
翔太「あ、あう、あう、そ///それは、その///」
提督「何それ超羨ましい」
叢雲「アンタは黙ってなさい、飛燕鳳凰脚くらいたい?」
U-511「夏に…北の海で一緒に泳いで…アシカにさらわれかけたことも…あった…」
翔太「何それ知りませんよ!?」
プリンツ「覚えてないか。小さい頃だったし、アシカもすぐに放してくれたからね」
グラーフ「毎日毎日誰が翔太の面倒をみるかで順番作ったはいいが、皆が皆、順番などお構いなしで翔太に構うし、翔太が風邪をひいた時など看病と責任の所在を巡って実弾で演習する手前までいったな。今となっては懐かしい」
ビスマルク「そうそう!結局大本営の大鯨が看病して、騒いでた娘は全員ぶちギレた鳳翔にお説教くらったわね~、懐かしいわ!」
アハハハハハハ!
提督(そこは笑いどころなのか!?)
叢雲(下手したら大惨事じゃない!)
ビスマルク「あ、そうだ、ちょっと待っててね」
ガサゴソ、
提督「ん?タブレットなんか持ち出して何を?」
プリンツ「実は他の海外艦の子達が『せめて顔を見て話がしたい!』というので、テレビ通話をするために持って来たんです」
提督「ああ、そうか。アンタらは代表って言ってたもんな」
ビスマルク「…よし、つながったわ!皆-!聞こえる-!着いたわよ-!」
『コオラアアアアアアアア!!』
キイイイイイイン!
提督「うお!うるせえ!」
ローマ『ちょっと!そこのジャガイモ戦艦!何勝手に翔太の所へ行ってるの!?』
提督「え?勝手に?どういう事だ!?」
ビスマルク「何でって、私達が代表でこちらに来るって書き置きしておいたでしょ?字も読めないの?このパスタ眼鏡は?」
ローマ『誰がパスタ眼鏡よ!書き置きすればいいってものじゃないでしょ!?それにアンタ達が行くはずだった任務までこっちに丸投げして何考えてるのよ!?」
ビスマルク( ・д・´)「翔太に関する用事は全てにおいて優先されるからよ(キリッ!)」
ローマ『何アホな事言ってるのよ!ハイネケンの飲み過ぎで頭イカれたの!?姉護島のブラコンどもでもそんな事しないわよ!』
提督(すみません、ちょっと前に弟恋しさに来てました-!)
レーベ「ローマさん、落ち着いて」
ローマ『ブルスト小僧は黙ってなさい!アンタもアンタで何で止めなかったの!』
レーベ「ぶ、ブルスト小僧…」
霞「ねえ、翔太…ドイツ艦って…」
翔太「あ、あの、同じ艦でも、若干の『個体差』があって…大本営のドイツの皆さんは実力はピカイチなんですけど、その…他のドイツ艦の皆さんと違ってフリーダムというか何というか、その」
霞「性格に難ありね、理解したわ」
ワーワー!ギャーギャー!
提督「収集がつかねーな、こりゃ」
妙高「黙らせますか?」
提督「ああ、頼む」
―――――瞬・獄・殺!
ビスマルク(ヤムチャ状態)
ローマ( ;´゚д゚)『あわわわわ…』
妙高「さて、これでよし♪と。ではローマさん…」
ローマ(; ゚ ロ゚)『は、はひ…』
妙高「ドイツ艦の皆さんはこちらで落とし前をつけておいてあげますから、そちらの方は宜しくお願いしますね?」
ローマ『り、了解しました!』
妙高「では、失礼します」
プチ!
妙高「さて、ドイツの皆さん…」
妙高<●><●>『覚悟は宜しいですね♪』
―――その日、海にドイツ艦の悲鳴が途切れる事はなかった。
―――数週間後、鎮守府・昼休み中
パーン!パーン!パーン!パーン!パーン!パーン!パーン!
翔太「うん、調子いいぞ!」
ワルサー『狙った獲物は逃がさないってのがな、ルパン家のモットーなんだよ』
提督「すげえ、海の上の揺れる標的に全弾命中だぜ…」
那珂「翔ちゃん、すごーい!」
若葉「やるな…」
潮「わ、私より上手いかも…」
夕立「流石、翔太ッポイ!」
叢雲「それよりあのワルサーって拳銃、ミリタリーモデルとか言う当時ものの貴重品らしいじゃない、いいの?あんなにバンバン撃たせて?」
霞「そもそもあの子かなり馴れた手つきだけど、まさか姉護島でも…」
提督「え?ああ、いいんじゃね?どうせここらにゃ誰も住んでねーから気にする必要ねーし、物は使ってやってこそだ。博物館に飾られるよりかはいいだろ?」
提督「それにアイツは普段お前らの装備を扱ってるんだ、撃ち方の1つや2つは学んでいるだろうし、基礎ができてりゃ後は応用で何とかするだろうさ」
叢雲&霞((そういう問題かしら?))
アベ「提督」
提督「お、どうした?」
アベ「八点葉の兄貴から元帥の誕生日会について連絡がきた」
提督「ああ、そういやお前が来た時に細井提督が『元帥の誕生日会に翔太を連れて来てくれ』って言ってたな」
アベ「用意は一切合切こちらでやるからお泊まりセットだけ持って来てくれとさ」
提督「わかった、宜しくお願いしますと返信を頼む」
アベ「了解!」
スタスタ…
提督「はあ…ついにこの時が来たか」
叢雲「翔太の付き添い?」
提督「それだけならまだしもだがな、俺みたいなペーぺーの新米が、元帥以下海軍の戦績トップ3と一度にご対面しなきゃならねーんだ、気が重くてかなわないぜ」
霞「今までの事を考えても、元帥も他の3人もかなり翔太を可愛がってるみたいだし、下手うったらクビね、あんた」
提督(^q^)アウアウ「おねがいしますおっかないこといわないでください」
叢雲(´∀`)ケラケラ!「たまにはいい薬よ、少し絞られてきなさいな」
霞( ´∀`)ケラケラ!「そうね」
提督(^q^)「すくいがありません」
―――数日後
提督「じゃあ、行ってくるから後は頼むぞ」
叢雲「わかってるわよ、あんたこそクビになって、翔太が別の提督と一緒に鎮守府に帰還なんて事にならないように注意しなさい?」
提督「わーってるよ!」
足柄「提督、私の車で送りましょうか?」
提督「おめーのウルフ・カウンタックは2シーターじゃねーかよ!俺はどこ乗れってーんだよ!」
足柄(・_・)「走ってついてくれば?」
提督(; ゚ ロ゚)「ワオ!ナチュラルな顔でひでー事を言いやがらあ!この餓狼さんは!」
那珂(普段の行いが行いだからなあ~…)
霞「いい?元帥や皆さんに失礼のないようにするのよ?それとお土産は必ず渡しなさい?それから…」
潮「か、霞ちゃん、翔太君ならだ、大丈夫だよ…ね、翔太君?」
霞「翔太がしっかりしてないと、あのクズがどこでボロ出すか心配でたまらないわよ!」
夕立「提督さん、まじで信用されてない。ポイじゃなくて」
若葉「心配するな夕立、いつもの事だ。それに今回は妙高さんがお目付け役でついている、大丈夫だろう。よほどの馬鹿をしなければ」
提督(^q^)「おねがいだれかふぉろーしてください」
翔太( ・∇・)「久しぶりに兄貴に会えるんだ…楽しみだなぁ~♪」
――――料亭『男坂』
カコーン!(鹿威し兄貴迫真の演技)
細井「いやぁ、それにしてもこの面子が集まるのってかなり久しぶりか?洋子」
洋子「そうですね、いつも船着山の先生は会議にも演習にも来ませんから」
船着山提督「だってウチの連中頭が薩摩脳でよ、戦艦連中は、暇だからって深海の奴をひっ捕まえて『ひえもんとり』やらかしかねないし、駆逐の連中は連中で『肝練りじゃー!』ってロシアンルーレットやるからさ~、危なっかしくて連れてこれね~んだわ、参っちゃうよ、アハハハハハ!」
元帥「相変わらずの人外魔境じゃな、船着山は」
船着山「今日は翔太関連の事だから大人しくしてろ!って釘さしといたから、まぁ明日までは大丈夫でしょ、多分」
元帥(;´゚д゚`)「た、多分!?」
細井「まぁまぁ、今日はそんな事は気にしないでパーッと騒ぎましょうや!なんたって元帥のお誕生会なんスから!」
洋子「そうですね、せっかく良い部屋とったので、限界まで飲んで騒いで出禁喰らうまでがデフォルトですからね。私達の場合」
元帥(;´゚д゚`)「お願いだからやめて!ここ接待でも使うから出禁喰らうと大変なんじゃよ!」
洋子「大丈夫ですよ、万一出禁喰らっても外国からの客なら『鳥貴○』にでも連れてって『日本のローカルフードを楽しんで下さい』って誤魔化せば何とかなりますよ」
元帥(;´゚д゚`)「ここぞとばかりに脳筋寄りにならないで洋子ちゃん!今日秘書が居ないから君だけしか抑えがおらんのじゃよ!」
洋子「心配ありません、セーブ役は後から来ますから」
元帥(; ゚д゚)「本当じゃろうな?何かあったら泣くぞ、ワシ」
――――その頃翔太一行は
某テーラー
提督「あー…緊張してきた」
妙高「大丈夫ですか?」
提督「ああ、大丈夫だ」
翔太(某バーロー小学生装備)「お待たせしました、提督」
提督「おお!似合うじゃないか!」
妙高「素敵ですよ、翔太君」
翔太「ありがとうございます!あ、そういえば代金は…」
店員「お代はお姉様よりすでに頂戴いたしておりますので、ご心配は無用でございます」
翔太「そうですか、わかりました」
店員「ありがとうございました、またお越し下さいませ」
―――外
提督「いや~あの店スゲーな!調べてみたら、一流企業の社長やら政界のお偉いさん御用達の店じゃん!俺の安月給じゃ靴下買う位が限度だぜ」
妙高「フフフ…あの店は元帥はもとより、海軍戦功ランキングの上位ランカーの皆さんも常連客なんですよ?提督もいずれはあの店の顧客の1人になっていただきませんと」
提督「あ、ああ、そうだな」
翔太「一緒に頑張りましょう!提督」
提督「おぅ!任せとけ!」
妙高「さあ、そろそろタクシーを拾って会場へ行きましょうか」
??「お話中、失礼致します」
提督「ん?誰だ?」
翔太「あ、貴方は…」
提督「知り合いか?」
??「大変お久しぶりでございます、翔太様」
提督「し、翔太様!?」
翔太「ま、松崎さん!!ど、どうしてここに!?」
松崎「こちらのテーラーは『会長』もご利用なさっておいでの店です。お店の方から翔太様が来店していると聞きましたので」
翔太「あ、あの、その…」
松崎「申し訳ありませんが、時間がありませんので詳しい話はこちらで」
グイッ!スタスタ…
翔太「ま、松崎さん!?」
提督「おいアンタ!ウチの若衆に何用だかは知らねーが、勝手に連れてかれて黙ってられるほど俺は穏やかな男じゃねーぞ!」
妙高<●><●>「…」スタスタ
翔太「み、妙高さんストップ!貴女が手を出したら大変な事に!」
松崎「西条様、誠に申し訳ありませんが、ここからは長内家のプライベートな事柄ですので、ご了承下さいませ。それと、『翔太様はこちらでお預かりしました、鎮守府には必ずお返ししますのでしばしお借りします』と、洋子お嬢様にお伝え願います。では」
提督「!?何で俺の名を!?ちょ!待て!」
翔太「提督!待って!駄目です!」
提督「翔太!」
翔太「僕は大丈夫ですから!姉さんにこの事を」
ガチャ!バタン、ブロロロ…
提督「な!?ロールスロイスの『ファントム』!?」
妙高「し、翔太君が…つ、連れて行かれて…」
提督「ど、どうなってんだこりゃ」
妙高「…提督、とにかく皆さんと合流を」
提督「そ、そうだな」
提督(翔太……)
――――男坂
元帥<●><●>「翔太を連れていかれたじゃとー!」
提督「ヒイッ!」
元帥<●><●>「貴様!何故そこで止めなんだ!」
提督「も、申し訳ありません!」
元帥<●><●>「この、たわけ者が!」
船着山「おいおい、無茶言うなよじいさん。相手はこの国の海運を担っている天下の長内グループだ、下手に手を出してあちらさんの機嫌を損ねたら海軍に大打撃を喰らう可能性だってあったんだし、何より翔太が待ったをかけたんじゃ手の出しようがないぜ?」
細井「自分も同意見っス、西条君はベストの判断をしてるっスよ」
元帥<●><●>「ぬ、ぬぐぐぐ!」
洋子「しまった…あまり使ってなかったからすっかり油断してたわ」
提督「あ、あの…先ほどからさっぱり要領が飲み込めないのですが…」
洋子「…そうね、西条君には話しておいた方がいいわね」
洋子「翔太が私の弟だっていうのは知ってるわよね?」
提督「は、はい。でも血縁関係はない、と…」
洋子「そう。だから翔太を拾った当初、私は実の両親に『翔太を養子として迎えて欲しい』とお願いしたの」
洋子「その代わり、私は長内家の相続に関わる一切を放棄したの。そうする事で上二人の兄を味方につける事に成功して、翔太は養子になったの」
提督「そ、相続の一切を!?」
提督(長内グループと言えば総資産が小国の予算10年分に匹敵するって聞いた事がある!そんなすごい遺産を放棄!?俺にはできない!)
洋子「だから今、私と長内家は血でしかつながってないの。でも、自分が自分らしく生きられる今に後悔はないわ」
提督(やだ、洋子先輩カッコいい!)
洋子「話を戻しましょう。養子になった後は皆も知ってる通り、姉護島で育ててたんだけど…その…」
船着山「何かあったのか?」
洋子「しばらくはお互いに不干渉だったんだけど、数年位前から盆と正月の休みに翔太を連れて実家に帰ってたの。その時から…」
―――
翔太「あ、あの、松崎さん…何処に行くんですか?」
松崎「それは…」
??「俺が教えるよ、松崎」
松崎「畏まりました、一矢様」
翔太「か、一矢さん!?って何で運転席に!?」
一矢「そりゃコイツが俺の車だからさ、びっくりしたか?アハハハハハ!」
??「一矢、あまり飛ばすな。事故やら警察のやっかいになるのはごめんだ」
一矢「心配すんなよ兄貴、久しぶりに可愛い義弟が乗ってるんだ、安全第一でいくさ」
翔太「え?じ、助手席にいるのは!?まさか真弓さん!?」
真弓「久しぶりだな、翔太。活躍は海軍の広報誌で見ている」
翔太「あ、ありがとうございます」
長内真弓・一矢は長内グループ会長『長内源一郎』の実子であり、翔太にとっては義理の兄にあたる。
一矢「んで、これからなんだがよ、今日は親父にご機嫌伺いに行く日なんだ。んで、あの店にいる俺のダチから『翔太がこっちへ来てる』って連絡があったから兄貴と相談して連れて行こう!って話になったんだ」
真弓「父上も母上も会う度に翔太の事を話題にしていたからな。すまないが、付き合ってくれ」
翔太「は、はい、わかりました。でも僕お土産の1つも持たずに来ちゃったから…」
一矢「アハハハハハ!なに言ってんだよ。俺達はともかく、お前はまだ子どもなんだから、んな事気にしなくていいんだよ!」
真弓「そうだな、強いて言えばお前が元気な姿を見せてやる事が一番の土産だ」
翔太「は、はい…」
―――
一矢「さあ、着いたぜ」
翔太「ここって…」
高級会員制料理店『貴賓倶楽部』
真弓「その格好でちょうど良かった、ここはドレスコードが必須だからな」
一矢「さて、先に行くから車を頼むぜ、松崎」
松崎「畏まりました、一矢様」
一矢「さ、行こうぜ翔太!」
翔太「は、はい!」
店員「いらっしゃいませ、真弓様、一矢様。お待ちしておりました」
一矢「よお、後追加で1人頼むぜ」
翔太「こ、こんばんは」
一矢「俺達の義弟だ、親父とおふくろに内緒で連れてきたんでよろしく頼むわ」
店員「承知致しました、では、ご案内致しますのでこちらにどうぞ」
―――
店員「こちらでございます」
一矢「おっ、ここか、翔太はちょっと待ってろ」
ガチャ!
一矢「親父~来たぜ~!」
真弓「父上、母上、ご無沙汰しています」
源一郎「…やっと来たか」
長内幸枝(源一郎の妻にして、真弓と一矢の母)「あらあら、あなたったら先ほどまでそわそわしてたのに。フフフフ、来てくれて嬉しいわ」
一矢(それにしても…)
幸枝「?どうしたの?カズ君?真弓ちゃん」
真弓(我が母上とはいえ相変わらずの年齢不詳ぶり、どう見ても20代にしか見えん)
一矢「実は今日はスペシャルゲストが来てくれたんだぜ!」
源一郎「…この集まりは家族だけのもの、他者を呼ぶとは」
一矢「おーい、入っていいぞ」
翔太「し、失礼します。お久しぶりです、源一郎さん、幸枝さん」
源一郎「!なるほど、翔太か。ならば問題…」
幸枝「し、し、翔ちゃーーーーーーン!」
ダダダダダダ!抱きっ!
翔太「ちょ、幸枝さん!落ち着いて」
幸枝「もー!幸枝さんなんて他人行儀なんてしちゃ駄目!ちゃんと『お母さん』って呼んで!ね!」
源一郎「…お父さんと呼ぶがよい」
翔太「ご、ごめんなさい、お、お父さん、お母さん」
幸枝「きゃ~ン❤️可愛い~!」
源一郎「…である、な」
スリスリスリスリ❤️ナデナデ❤️
幸枝「もおー!カズ君も真弓ちゃんも、言ってくれればもっとおめかしして出迎えたのに、ひどいわ!」」
一矢(ただでさえ若作りなのにそれ以上にしてどうすんだよ…)
真弓「喜んでもらって何よりです」
―――再び男坂
元帥「うぉおらあ!もっと飲まんかい!」
細井「の、飲んでます!飲んでます!」
グビグビ!
元帥「ヒック!てやんでーチキショー!」
船着山(大分荒れてんな…)
洋子(普段キレない人がキレると周りのキレやすい人が醒めるといいますが、本当ですね、先生も先輩もすっかり落ち着いてしまいました)
ピロリン♪
細井「げ、元帥!誰かからLINEっスよ!」
元帥「ああ?誰だこんな時に…」
源一郎(実は元帥の学生時代からの知り合い)『息子達とお食事会!』
元帥(白眼)
源一郎『ママが翔太に春巻を、あ~んしてあげてる。ママも翔太も可愛い。真弓と一矢が子どもの頃を思い出す(写真つき)』
元帥(*´・ω・)
源一郎『サプライズだったので、ビックリと嬉しさが一層引き立つな!』
元帥(^ω^#)「あの野郎…KO☆RO☆SU☆KE☆」
船着山(あ~あ、俺し~らないっと)
細井(ど、どうなる!?)
洋子(このお刺身、美味しいですね)
元帥「おぅ、お前ら、磯辺巻き買いに行くぞ!」
細井「絶対嘘だ!」
洋子「乗り込むつもりですね」
船着山「まーまー、落ち着けよじいさん」
元帥(´;ω;)「嫌じゃ!散々我慢してやっと会えると思ったら、予定じゃない奴にかっさらわれて!うわああああん!」
船着山「ハイハイ、お酒飲もうね~おじいちゃん」
ガポッ!
元帥「ング!」
ゴクゴク…
細井&洋子(一升瓶口に射し込んで飲ませてるー!)
元帥「プア!うう…」
船着山「よっ!大将!いい呑みっぷり!」
元帥「大将じゃない!わしゃ元帥じゃ!」
ウオー!ワー!ギャハハハ!
洋子(新しい接待先を見つけるの、確定みたいですね)
妙高「しかし…このまま捨て置くのも、海軍の面子がたちません」
提督( ; ゜Д゜)「ちょっと妙高さん!?」
妙高「馬鹿にされるのは我慢しましょう。ですが…」
妙高<●><●>「嘗められるのは我慢なりません」
提督( ; ゜Д゜)「な、何で急に…」
洋子「…妙高の後ろ、見てみなさい」
転がっている数本の酒瓶『な、中身が飲まれて力が出ない…』
提督(;´゚д゚`)「顔に出ずに泥酔するタイプだったー!?」
提督「ど、どうしましょう!?せんぱ…」
洋子「長内洋子!一升一気!いっきまーす!」
(^O^)/『『『イエーイ!!』』』
提督( ; ゜Д゜)(アカン!誰1人まともな状況じゃない!)
一気!一気!一気!一揆!
こうなった状態の中、提督は…
提督( ´Д`)(もう…マンドクセ)
考えるのをやめた(笑)
―――
幸枝「ところで翔ちゃん」
翔太「は、はい」
幸枝「好きな女の子ってできた?」
翔太「ええ!?」
幸枝(* ゚∀゚)「鎮守府って、女の子ばかりなんでしょ?可愛い子がたあっくさんいるって聞いたから、気になる子とか居るのかな?」
翔太「え、ええ…そう言われても」
幸枝(* ゚∀゚)「恥ずかしがる事ないのよ翔ちゃん?」
真弓「母上…流石に年齢的にまだ遊んだりする方が主では?」
幸枝「そんな事ないわ。恋はいつからだって始められるわよ」
一矢(受け入れてくれるかどうかは別、だけどな…)
翔太「ぼ、僕は…」
ふと、ある人の後ろ姿が脳裏に浮かぶ。
顔は見えなくても、恐らくその真剣な眼差しはブレる事なく前を見つめているだろう。
翔太(…何だろう?胸に、何か熱いものがこみ上げる)
―――
一矢「いやぁ、久しぶりに楽しかったぜ!」
真弓「全くだな、次は洋子も揃っていればなおよい」
一矢「じゃあ俺は兄貴を送りながら帰るから、翔太の事頼むわ」
翔太「え?」
真弓「今夜は父上と母上に甘えるといい、では」
幸枝「またね~♪」
ブロロロロ…
翔太(行っちゃった…どうしよう、ホテルに戻してもらおうと思ったのに…)
??「会長!」
源一郎「ん?…なんだ、油田(あぶらだ)ではないか」
油田「こんばんは、会長。奇遇ですな、こんなところで」
源一郎「うむ」
油田「おや?そちらのお子様は?」
源一郎「我の養子だ」
翔太「は、初めまして、翔太と申します」
油田「これはこれは、わたくし、油田太(あぶらだふとし)と申します、どうぞよろしく」
翔太「(な、なんかスゴく臭うな)こちらこそ、よろしくお願いします」
油田「ハッハッハッ!まだお若いのに受け答えがしっかりしていらっしゃる!」
幸枝「でしょ~♪ウチの自慢の子なのよ~♪」
油田「そうだ…おい、こちらに来なさい」
??「はい」
油田「紹介します、私の娘で『千雨(ちさめ)』です」
千雨「油田千雨です。よろしくお願いします」
翔太(ん?あの子…)
幸枝「あらあら~可愛い女の子ね~♪」
源一郎「ん?…油田、確かお前は離婚して独り身だったはずでは」
油田「ふとした経緯で預かる事になりまして、今では私も娘のように思っております」
源一郎「そうか…」
油田「では、我々はこれで…」
源一郎「うむ」
千雨「失礼します」
スタスタ…
翔太(なんだろう?妙にひっかかるな?)
幸枝「さ、私達もお家に帰りましょ♪」
翔太「は、はい。ん?」
モゾモゾ
翔太(ポケットの中に何か…)
スポッ!
??『ふー』
翔太(よ、妖精さん!?なんでこんなところに!?)
妖精『やっと私が見える人が居たわ!お願い!あの子を助けて!』
翔太「へ?」
源一郎「どうした?帰るぞ、翔太」
翔太「は、はい!」
妖精『待って!お願い!話を聞いて!』
翔太「落ち着いて、とりあえず家に着いたら話そう」
妖精『でも、あの子が…』
翔太「あの子って誰?」
妖精『さっき貴方が話した女の子よ!』
翔太(あの子?)
――――長内邸
翔太(やれやれ、幸枝さんに抱きつかれてたから手間取っちゃった。さて…)
カチャ、バタン
トイレの中
翔太「お待たせ、妖精さん」
妖精『遅いわよ!』
翔太「ごめんごめん、じゃあさっそく話を聞かせて」
妖精『…私はあの子、『千雨』と呼ばれている子についている妖精よ』
翔太「え?普通の人間のところに妖精さんが?何故?」
妖精『あの子は本来は艦娘よ』
翔太「艦娘だって!?何故艦娘が民間人のところに居るの?」
妖精『あの子は『MD』だからよ」
翔太「MD?」
妖精『正確には、ミッシング・ドロップよ』
翔太「ミッシング・ドロップ?」
妖精『そう、本来なら解体されて普通の人間になってから退役するはずが、書類上だけ解体されて、身体は艦娘のまま民間人になった艦娘よ』
翔太「そ、そんな!解体や退役には厳しい審査があるはず…」
妖精『抜け道はいくらでもあるわ。いわゆる『ダブり艦』を引き取って書類を誤魔化し、MDにされた子は、闇から闇へと売買されるの』
翔太「し、信じられない…」
妖精『この私が生き証人よ。あの油田っていう豚野郎は、今夜にでもあの子を…いえ、もしかしたらもう…お願い!あの子を助けて!』
翔太「……」
翔太(どうする?この場合、お姉ちゃんや兄貴に相談すべきなんだけど…ケータイを忘れて来ちゃったし、話が本当なら、あの千雨って子が大変な事になる?どうする?)
翔太「…よし、千雨さんを助けに行こう」
妖精『あ、ありがとう!』
翔太「さしあたって、ここから出る必要があるな…」
妖精『私に任せて!』
―――外
翔太「まさか屋敷の中で出会った人を眠らせちゃうなんて…」
妖精『あまり多用はできないし、眠らせておける時間も短いんだけどね。さ、時間がないわ!急ぎましょう!』
翔太「うん!」
タタタタ…
今回は姉護島の過去の話から、書けるところまで書いていきます。ゆっくり更新ですが、よろしければ気長にお待ちいただけると幸いです。
50AEです。
みんな・・・辛かったんだね。苦しかったんだね。
でも大丈夫、君たちには幸せになる権利と翔太君を愛でる義務があるんだ!
だから何も問題はないんだよ!(錯乱)
・・・少し前の記憶がない。頭が痛ぇ・・・。一体何だったんだ?
50AE氏、ご覧いただきありがとうございます!
そうですね、問題ありませんね(白目)
ヒェッ!気づけばどいつもこいつもショタコンになっていく!
そして目の切り替わりの表現方法がセクシー、エロイ!
海外艦がでてきてら、てぇへんな事になりそうだなぁ(チラッチラッ)
3氏、ご覧いただきありがとうございます!
でえじょうぶだ、最初っから好感度Maxのヤベー海外艦出す予定だから、オラ今からワクワクしてっぞ!(笑)
50AEです。
皆さんの弾けぶりに大笑いしていたら、急にシリアスが。
翔太くんのお母さん、苦渋の決断だったんですね。どうしているのかな。
手紙に残された母としての思いに気づいた金剛さんの慧眼に感服です。
50E氏、ご覧いただきありがとうございます!
金剛さんは皆のお姉ちゃんだという認識だったので。
翔太の母親については…まぁ鎮守府に置いていく位ですからやはり裏街道を行く人なので、今は無事を祈るのみです。
夕立こそ、けものフレンズ(恋愛度Max)そのものだった…
さぁ!続きを書いてしまえぇ!(ピロロロロー)
氏、ご覧いただきありがとうございます。
夕立は格闘が得意なフレンズなんだね!(白眼)
サバゲーマンです
この作品をパート1から読んでいました面白かったです。夕立も記憶が戻って良いんですが?この席の展開が楽しみです。
サバゲーマン氏、毎度ご覧いただきありがとうございます!
この先はまだ未定な部分がありますが、また近いうちに更新しますので、お楽しみいただければ幸いです!