2018-10-21 00:29:05 更新

概要

谷風改


前書き

駆逐艦の練度は99です


谷風「まだ秋刀魚焼いてたのかい」


磯風「まだとは何だ、まだとは、今度こそ上手く焼いてみせる」


谷風「そうい言っていくつの秋刀魚を炭に変えてきたのかねえ」


磯風「うっ」


谷風「だいたい磯風は焼き過ぎなんだよねえ」


  「上手く焼くっていうかちょーっと焼かないようすればいいだけなのにねえ」


磯風「そのちょーっとの加減がわからないから焦げてしまうんだ」


谷風「焦げるといっても限度があるってもんだろぃ」


  「さすがに真っ黒焦げはいただけねえなあ」


磯風「私だって好きで焦がしているわけではない」


  「ただどれくらい焼ければ火が通っているのかわからないだけだ」


谷風「もうちょと普段から炊事をしていればこうはならないのにねえ」


磯風「普段からって誰も私にさせようとしないじゃないか」


谷風「そりゃあ誰だって美味しいご飯が食べたいからさあ」


  「あたしが言ってんのは非番の日に自炊でもしたらってことさ」


磯風「ああそういうことか、なら次からやってみるか」


谷風「作る時は自分一人でやらずに誰か必ず誘ってな」


磯風「む、それはかなり条件が厳しいのでは」


谷風「誰だって美味しいご飯を食べたいもんな」


磯風「しかし谷風、今日はえらく私にかまうな、どうした?」


谷風「別にそんなつもりはないけどねえ」


磯風「一人でいると落ち着かないか?」


谷風「…」


磯風「もうすぐ更なる改装ができるようになるものな」


  「おめでとう」


谷風「なーにがおめでとうだ、今さら改装できてもねえ」


  「練度も99だし磯風たちだって以前と大して変わっていないだろお?」


  「だいたいあたしの方が磯風たちより早く着任してるってのに改装が一番遅いってのも納得いかないねえ」


磯風「別に着任順は関係ないだろう」


谷風「磯風たちが立て続けに改装されて内心羨ましかったんだよ」


  「だから本当は改装を待ってたはずなんだ」


  「でもいざそうなってみるとなんか手放しで喜べないっていうか、なんだかねえ」


磯風「今の考えはなんだが司令みたいだったな」


谷風「あーやっぱそう思うか」


磯風「まあいいんじゃないか、自分の気持ちに正直にして」


  「別に無理して喜ぶものでもあるまい」


  「司令もきっとそう言うだろう」


谷風「まっそうだよなあ、提督もいつも言ってるもんなあ」


  「よっしゃあ、ちょっと提督のところ行ってくる」


磯風「まあそれがいいだろう、ところで谷風」


谷風「あんだい」



磯風「話の間に秋刀魚がまた焦げてしまったのだが」


後書き

谷風おめっとさん


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-: - 2018-10-21 22:06:49 ID: -

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