岸波「曙先輩、秋刀魚ごちそうさまでした」
秋刀魚リポート岸波
曙と沖波の練度は99です
岸波「昨日はお疲れ様でした。とても美味しかったです」
曙「どういたしまして」
沖波「そうそう昨日の秋刀魚本当に美味しかったよ、岸ちゃんと二人で20匹くらい食べちゃった」
岸波「塩加減が絶妙で中はふっくら皮はパリッとしていて、魂に響く味でした」
曙「それは良かったわ」
岸波「でも途中から出てきたのはちょっと味が変わっていましたね」
沖波「それは私も思ったかな、ちょっと強い火で焼いたのかな、外側は少しぱさぱさで内側は火の通りが弱かったね」
岸波「最後に出てきたのは焦げてた」
曙「あーそれねえ、最初の方のはあたしが焼いてたんだけど他の料理の仕込み分が切れちゃって途中から助っ人に来た満潮と磯風に焼いてもらったのよ」
「満潮も焼くの上手いって聞いてたけど磯風が火加減間違えちゃって」
岸波「だからあんなに焦げていたんですか」
沖波「私は焦げたのも結構好きだけどな、岸ちゃんの分も食べちゃったし」
岸波「あれはさすがに焦げ過ぎなのに沖姉よく食べたよね」
曙「あたしも焦げたのけっこう好きだけど、というか着任してそこそこ経った駆逐艦はだいたいそうよ」
岸波「え、そうなんですか?じゃあいつも焦げたものを食べてるんですか?」
曙「別に好き好んで食べてるわけじゃないわよ」
岸波「ますますよくわからないんですが」
沖波「んーとね、司令官が焦げたところ好きなの」
「私たちって司令官と同じものを食べていると好みが似通ってくるから、だから岸ちゃんもいずれ好きになると思うな」
曙「あたし的にはちょっと不本意だけどね」
岸波「うーん、私はもう少しグルメのままでいたいですね」
曙「それはあたしたちがバカ舌って言いたいの?」
岸波「いえ、そういうわけでは…」
沖波「岸ちゃん、別に私たちの味覚が変になったとかそういうんじゃないの」
「ただ司令官の好きなものを私たちも好きなったっていうだけなんだよ、それでも嫌かな?」
岸波「そういう言い方はちょっとずるいよ沖姉、私も提督のことは気になってるから…」
曙「まっあたしたちは多かれ少なかれ提督の影響を受けるんだしまずはそれをきちんと受け止めなさい」
「相談したいことがあるならあたしも沖波ものるから」
沖波「こういう話になると曙ちゃんけっこうノリノリだよね」
曙「沖波、あんたそういう茶々の入れ方どこで覚えてきたのよ」
沖波「多分吹雪ちゃんかな」
曙「やっぱりか、吹雪最近ますますクソ提督に雰囲気が似てきてときどきイラっとするわ」
「岸波はあんまり関わっちゃダメよ」
岸波「吹雪さんの立場的に難しいんですけど」
曙「それでもよ」
「そろそろ行くわ、昨日はさすがにしんどかったから少し仮眠したいのよ」
岸波「曙先輩は来年も秋刀魚焼くんですか?」
曙「別にいいけど岸波、沖波」
「来年はあんたたちも手伝ってよね」
来年は誰か手伝って
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