2018-12-07 06:15:00 更新

前書き

時系列的には【雪乃「・・・・暇ね。」】の出来事の一週間後の事を書いています。

※海浜総合高校の折本かおりと仲町千佳は出てきません。
折本かおり(戸松遥)→氷川いおな / キュアフォーチュン【ハピネスチャージプリキュア!】
仲町千佳(藤田咲)→琴爪ゆかり / キュアマカロン【キラキラ☆プリキュアアラモード】
また、名前だけしか出てない人たちは、セリフをつけると長くなりすぎてしまい読むのに時間がかかってしまうため省略しました。


八幡(結局雪ノ下とプリキュア談義はしなかった。覗いている事がバレてしまうからだ。それに加えて先に帰ったこともバレる。とはいえ談義はしたい。)


八幡「・・・というわけで由比ヶ浜。俺の携帯の着信音を魔法つかいプリキュア!のOP【Dokkin♢魔法つかいプリキュア!】に変えた。打ち合わせ通り適当なタイミングで電話をかけてくれ。」


結衣「わかった!ゆきのんがどんな反応するか楽しみだな~。・・・・曲名まで言う必要あった?」


八幡「・・・・・」


結衣「・・・・・」


八幡「よし行くか。」


結衣「あ!逃げるなし!!」


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~部室内:雪ノ下視点~


雪乃「今日も二人は遅い・・・・・」


雪乃「ゆきのんちゃんが寂しくて泣いちゃう・・・・・」ボソッ


ガラッ


雪乃「!?」


八幡「すまん。遅くなった。」


結衣「ごめんゆきのん!!HRが長引いちゃって!!」


雪乃「そ、そう・・・」


結衣「ゆきのんどうした?なんか慌ててる?」


雪乃「い、いえなんでもないわ!今お茶淹れるわね!!」(聞かれてないわよね?)


結衣「あたしも手伝おうか?」


雪乃「ごめんなさい・・・まだ私は気絶とかしたくないの・・・」


結衣「酷い事言われた!?」


八幡「おい、雪ノ下失礼だぞ。」


結衣「だよねだよね!!」


八幡「由比ヶ浜が淹れるお茶が気絶程度で済むわけないだろ?入院は確実だな。」


結衣「ってもっと悪化してるし!?・・・大人しくしときます・・・」トホホ・・・(注意がそれた今がチャンスかな?)


♪キュアップラパパトマホウノコトバデハチャメチャダイコンラン♪


雪乃「!?」クルッ


八幡&結衣(あ、こっち向いた。)


八幡「なんか知らない番号だったな。後でかけなおしてみるか。」


結衣「やめといたほうがよくない?知らない番号ってかけなおすの怖いじゃん。」


雪乃「え、えっと・・・比企谷君。」


八幡「ん?なんだ?やっぱり出ないほうがいいか?」


雪乃「またかかってくるのを待ったほうがいいのではないかしら?それよりさっきの着信音の事なのだけれど・・・」


八幡「着信音?これの事か?」


♪キュアップラパパトマホウノコトバデハチャメチャダイコンラン♪


雪乃「もしかしたらと思っていたけど、プリキュア見てるのかしら?」


八幡「毎週欠かさず見てるぞ?・・・・もしかして雪ノ下も見てたりするのか?」


雪乃「え、えぇ。とはいっても最近のはまだ見てなくて【魔法つかいプリキュア!】という作品を見たわ。」


八幡(知ってた。)「あれは最高の作品だったな。そういえば雪ノ下ってキュアフェリーチェの声に似てないか?」


雪乃「え!?そ、そうかしら・・・?」


八幡「結構そっくりだと思うけどな。」


結衣「セリフを言ってみてもらったらいいんじゃないの??」


八幡「それだ!!名乗りのセリフ言ってみてくれ!!」


結衣「珍しくヒッキーの目が輝いてる・・・・・」(あたしの時もそうだった気がするけど・・・)


雪乃「・・・・・・」


八幡「・・・・・・」


雪乃「バカなの?」


八幡「・・・・・すまん。」


雪乃「ま、まぁいいわ。プリキュアの話をしてくれると約束してくれたら言ってあげるけれど。」


八幡「もちろんするぜ!」


結衣(食いつき方半端ないね。)


雪乃「行くわよ・・・。あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」


八幡「やっぱりそっくりだな!!もしかして本人か!?」


雪乃「あなたの目今までにないぐらいキラキラしてるわね・・・凄く違和感だわ。」


八幡「べ、別に、今の年齢でプリキュアを話せる相手がいるから嬉しいだけだし。」


結衣「ツンデレのつもりかわからないけど、ツン要素一個もないからね?」


雪乃「・・・・今日はここまでにして私の家に来るかしら?」


結衣「へ!?ヒッキーがゆきのんの家に!?」


雪乃「魔法つかいプリキュアのDVDはうちにそろってるわ。一緒に見ない?」


八幡「いいのか?」


雪乃「えぇ。そういえば由比ヶ浜さんってパフの声にそっくりじゃないかしら?」


八幡「Go!プリも見てるのか!!」


雪乃「えぇ。ストーリーが最高に面白かったわ。」


八幡「だよな!!」


雪乃「由比ヶ浜さん。試しに【頑張るパフ~】って言ってくれないかしら?」


結衣「・・・・・・」


雪乃「・・・・・・」


八幡「・・・・・・」


結衣「が、頑張るパフ~・・・・」


雪乃「そっくりだわ!」


八幡「だよな!!」


結衣「二人がいつもの二人じゃない・・・・パフ。」


雪乃「そうと決まれば早速帰るわよ。Go!プリンセスプリキュアのDVDも揃ってるわ。」


八幡「最高じゃねぇか・・・!!!」


結衣「こんな事になるなんて・・・・びっくりパフ・・・」


今日が金曜ということもあり、八幡と結衣は雪乃の家に泊まった。無論ずっとプリキュアを見て過ごすという高校生らしくない休日にはなったが本人たちは満足していた。


日曜日が終わり、月曜日には3人そろってプリキュア談義をしていた。由比ヶ浜は「Go!プリンセスプリキュア」が気に入ったらしい。


平塚先生が奉仕部部室を訪れると、饒舌な雪ノ下雪乃、いつものように明るい由比ヶ浜結衣、それに加えて今までにないぐらいキラキラした目の比企谷八幡が3人揃って楽しそうに会話をしていた。


数日後には、妹の影響でプリキュアを見ていた川崎沙希と意外な事にプリキュアを見ていた相模南が参加していた。


川崎沙希はわかるが、相模南が見ていたのは驚いた。どうもプリキュアの話をしたかったがする相手がいなかったらしい。


気づけば俺は、文化祭であんなことがあった相模南と普通に話すようになっていた。周りからはびっくりされていたが俺も相模も気にしていなかったのでよしとしよう。


ちなみに川崎は「スイートプリキュア♪」、相模南は「ドキドキ!プリキュア」がお好みらしい。


由比ヶ浜曰く、あの獄炎の女王こと三浦優美子までプリキュアが好きらしい。「スマイルプリキュア!」がお好みらしく、今度俺たちのプリキュア談義に参加するそうだ。今度戸塚も誘ってみようかな。


俺たちの奉仕部がプリキュアに染まっているのは間違っていない。



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