2016-06-21 00:04:14 更新

概要

CHiCO withHoneyWorksさんのプライド革命の歌詞をベースに書いてみました。
出来は悪いですが見て頂けると嬉しいです。


前書き

別サイトで書いたものをそのままこっちに転載。


-理想だけを口にしてた過去-


-壁はどこにだって- -立ち塞いで手探りで生きていく-


俺の目の前にあったのは1本の木刀。その先には少年。


胸にさらしを巻いた少年だった。


「悔しくねぇのかよ。」


少年は言った。


・・仕方ないじゃないか、俺は弱い・・・だから・・・


「ほら、こっち。」


-紅い空が影をのばす- 


-まだそれは頼りなくて自分勝手ため息をこぼす-


少年と俺は練習を繰り返した。


「くそっ!!なんで勝てねぇんだよ!!」


少年は強かった。・・・やっぱり才能なんてないのかもな・・・・


「やっぱ”俺”にはかなわねーなー」


「明日は絶対勝ってやるから・・・逃げんなよ!!」


-違う歩幅合わない呼吸でも-


-君はまっすぐにぶつかって側にいてくれる-


だけど俺とあいつはしばらく会わなかった。


「そうか・・お前は明日を自由に決めることができるんだよな・・・」


最後に会った日あいつはこう言ったんだ。


-すれ違い見渡せばそう取り残されていた-


-明日は見えてますかー


そう、だから俺は今ここにいる。


連れ去られてくあいつを放っておけない。


-暗闇かきけす-


『君の声が聞こえたんだ。』


「まってろ!!今助ける・・・!」


-弱くたって立ち向かうんだ-


「俺は弱いけど・・だけど仲間1人は守って見せる!!」


-理由なら君にもらった-


「俺はお前を仲間だと思ってる!!お前とまた笑いたい!!」


-わかってる、だから行くんだよ-


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


俺は勢いよく切り込んだ。


-今は苦しくて胸が痛いよー


-力なら君にもらった-


-守り抜くために行くんだよ-


「力はお前がくれた!!!だからこの力はお前を守るために使う!!!」


戦いながら過去のことを思い出してた。


あいつ・・着替えるとき毎回言ってたっけな。


「着替えてくるからついてくんなよ!!!!」


って。


俺は毎回「はぁ?行かねーよ」って言ってたっけ。


俺がおにぎり上げても


「お前も食えよ。」


「いや・・・俺はいい・・・」


って言ってたっけ。


-負けてばかり守るものもないー


「俺弱いな・・・守るものもないし、もういっか。」


ーそんな自信なくて試合放棄ー


「守ってみたいけど・・・俺には無理だ。」


ー言い訳をこぼす。ー


「よぇーぇー」


「お前弱いなー」


「才能ねぇんじゃねぇの?」


って言われたとき確かに俺には才能はないって思った。道場もやめてやるって思ってた。


ーどこからとなく耳を刺した声ー


でもあいつが現れた。


「悔しくねぇのかよ。まっすぐにぶつかってこい。」って言葉と一緒に木刀を突き付けてきた。


ー君は「まっすぐにぶつかれ」って悔しそうに嘆く―


それから仲良くなって、出かけるようになって。


ー触れ合えば胸の奥に土足で踏み込んでー


ー「明日は君が決めろ」-


ー暗闇かき消す君の声は″泣いていた”-


そう言ったあいつの頬には涙が伝ってた。


ー涙なんて振り払うんだー


「お前の涙は俺がぬぐってやる!!!」


-理由なら僕が作ったー


「お前には笑顔でいてほしいから!!!!」


ー分かってる、だから行くんだよー


あいつの笑顔を取り戻すために戦う!!


-今も怖くなって足がすくんでー


怖い・・・動けない・・・・


-本当は震えてるんだー


今すぐここから逃げ出したい・・・・俺って・・・弱いな・・・・


ー取り戻すために闘うよ-


今・・・行くからな・・・・


-「立ち向かう」-


今行くよ。


-「怖くない」-


待ってるよ。


-「君がいる」-


お前がいてくれたから。


ー「ここにいる」-


あなたがいてくれたから。


-「待っていて」-


待ってろよ。


-「大丈夫」-


信じてる。


-「負けないよ」-


分かってる。


ーさぁ踏み込んで進むんだー


「助けに来たぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


-届くまで笑え-


俺は叫んだ。


敵を薙ぎ払い、身をひそめながら来たけど・・・・ここまでか・・・見つ・・・かった・・・


-声にならない叫び声がー


ー胸の中震えてるんだ-


俺は殺される。


-分かってる、だから闘うよ-  -今は-


「・・・・お前がいる。」


-一人じゃない胸が熱いよ―


俺は捕まえてきた連中を薙ぎ払った。


ー力なら君にもらった-


ー守り抜くために闘うよ-


お前にもらった力でお前を守るために!!!!!!!


そのとき着物を着たあいつによく似た少女が飛びついてきた。


「隠しててごめん・・・・俺・・・いや、私・・・・」


ー君とまた笑ってる―


どうやら俺はちゃんと守れたみたいだ。こいつ・・いや、この人の笑顔を。


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3件評価されています


択捉さんから
2020-04-20 01:26:50

SS好きの名無しさんから
2017-08-06 16:20:48

SS好きの名無しさんから
2016-09-06 05:45:16

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このSSへのコメント

1件コメントされています

1: 択捉 2020-04-20 01:27:09 ID: S:VRJ0pT

普通にいい話ですやん


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