駆逐艦提督と白露型の日常【9】
駆逐艦提督と白露型の日常【8】の続きです
バレンタインデーから1週間 以上遅れてのバレンタイン回です。でもまだ艦これのバレンタインイベントは終わってないし、多少はね?
2月14日。世間ではバレンタインデーで盛り上がっているようだ
~執務室~
提督「(そういえば今までバレンタインデーを味わったことがないな…確か大切な人へチョコをあげるとかなんとか…)」
春雨「司令官、おはようございます」
提督「あぁ、おはよう春雨…ってなんだその格好!?」
春雨「えっと…おはようございます、ご主人様の方が良かったでしょうか…?」
提督「いやそこじゃなくてだな…どうしてメイド服を…」
春雨「姉さん達に買ってもらっちゃって…1番に司令官に見せたかったんです」
提督「…あっ、もう無理」ブシャアアアアア
春雨「えぇ!?司令官!?姉さーーん!司令官の鼻血がー!」
~~
村雨「なんとなく想像はついてたけどいつも鼻血出すぎよ」
五月雨「ものすごい鼻血の量でしたね…」
涼風「提督ものすごい血を持ってるんだな!」
提督「これが世間で言う尊いってやつか」
五月雨「とうと…?」
時雨「それより提督、今日はバレンタインデーって言う日らしいよ」
提督「らしいな、好きな人へチョコを渡す?だっけ?」
時雨「そう、つまり僕達は提督へ愛がこもったチョコを渡すんだよ」
提督「おぉ…ありがたいけど、愛を込め過ぎないようにな」
時雨「大丈夫だよ。まあ期待しててよ」
提督「…分かったよ」
白露「私がいっちばーん美味しいチョコ作ってあげるからね!」
海風「チョコですか…うーん、レシピとか買いに行きましょうか」
山風「パパにならちゃんとしたチョコ作らなきゃ…」
提督「みんな張り切るのはいいけど、怪我はしないようにな」
夕立「夕立作るより食べたいっぽーい!」
春雨「夕立姉さんも作る側ですよ!あとで夕立姉さんの分も作りますから」
夕立「む〜…分かったっぽーい」
江風「とりあえず準備から始めるか」
提督「(俺は何してようかな…バレンタインデーって外はどうなってるか回ってみるか)」
~街~
ワイワイ
提督「ほぉ〜カップルで賑わってますなぁ」
これがバレンタインデーか。カップル達の頭の上にハートが見えそうなぐらいイチャついてるな
提督「平和だなぁ…はっ!待てよ!?1人でいる俺はここにいるのは気まずいのでは!?」
青葉「気まずいですね〜ではここでこの青葉が取材をしながら一緒にいてあげますよ」
提督「お前いつの間に…逆に聞くが、バレンタインデーっていつもこんな感じなのか?」
青葉「う〜ん…私もあまりバレンタインデーってのはよく分からなくて…」
提督「お前いつも取材とかしてるのにこういうイベントは分からないのか」
青葉「あっ!失礼ですよ!私だって経験ないんだから分かるわけないじゃないですか…言わせないでください…」
提督「え、お、おう…すまん…」
提督「(なんか不味い事言っちゃったかな俺…)」
青葉「…それで提督こそなんでここに1人で来たんですか?」
提督「(それ逆に俺も聞きたいんだけど…なんでお前いるの…?)」
提督「俺は…バレンタインデーってのがどういうものかを視察しに来ただけだ」
青葉「いつもの白露型はいないんですね」
提督「…たまには1人になりたいからな」
青葉「毎日振り回されていますからね」
提督「なんで知ってんだよ!てかずっと付け回してんのかぶっ飛ばすぞ」
青葉「急に暴言言わないでくださいよ…」
提督「とりあえず俺は戻るから、お前も早く自分の鎮守府に戻っとけよ」
青葉「了解です!」
提督「(外に出るべきではなかったな…)」
~白露型の部屋~
提督「やはり部屋でのんびり本を読んでおくのが1番だな」
白露「何?1番!?」ヒョコッ
提督「どわああぁぁ!びっくりした…」
白露「何読んでたの?」
提督「その前にお前はどこから現れてなんでここいるんだ…みんなでチョコ作るんじゃなかったのか?」
白露「まだ買い出しに行ってるけど、私はここで妹達の帰りを待ってたんだよ」
提督「てことはお前だけ行ってないのな」
白露「まあ私は作る専門だからね。教えるのは得意だよ!」
提督「(そういや白露の料理とか見たことないな。妹達は絶賛してたから期待だな)」
提督「ところで白露、イヤホン付けてるけど何か音楽でも聴いてるのか?」
白露「あっこれ?そうそう!提督この音楽分かるかな?」
そう言うとイヤホンの片方を俺に渡してきた
提督「…あ〜!これ俺の好きなアーティストじゃん!」
白露「ほんと!?私も好きなんだよね」
提督「他にもこのアーティストの曲あるのか?」
白露「うん!一緒に聴こ!」
提督「そうだな、聴かせてくれ」
白露と隣でアーティストの話をしながら曲を聴き続けた。やはり同じ好きなもので話すと話題が弾むな
白露「それでこの歌がさ〜…」
ガチャッ
時雨「白露帰ったよ。あ、提督もいたんだ」
白露「あ、時雨お帰りー!」
夕立「提督さんただいまっぽーい!」バッ
提督「おうふっ!お、おかえり夕立…」
夕立「提督さんも白露とここにいたっぽい?」
提督「あぁ、結構な時間経ってたのか」
時雨「気づかなかったの?」
提督「白露と好きなアーティストのこと語ってたらいつの間にか夢中になっちゃって…」
白露「いい話ができたね!」
提督「そうだな」
時雨「(くっ!僕もいれば良かった…!)」
春雨「白露姉さん、頼まれた材料買ってきましたよ」
白露「おっ、ありがと〜!助かるよ!」
村雨「それじゃあ作りに行きましょうか」
提督「(また退屈な時間ができるな…)」
夕立「夕立やっぱりここにいちゃダメっぽい?」
時雨「夕立も作らないといけないからダメだよ」
夕立「ぽい〜…」
提督「夕立のチョコ待ってるからな」
夕立「提督さんのためなら任せるっぽい!」
村雨「切り替え早いね…」
春雨「さすが夕立姉さんですね…」
提督「俺は一旦執務室に戻るか」
白露「うん!待っててね!」
提督「おう」
~執務室~
提督「白露たちのチョコか、楽しみだな」
ただ1つ、不安な事が少しだけあったり…
提督「(時雨はチョコに愛を込めるとか言ってたけど物理的に込めないよな…?)」
これ以上考えると色々時雨がヤバいやつになるのでやめよう。さすがに時雨でもそこまで考えないだろう
提督「うーむ…」
重巡提督「ちわーす!駆逐艦提督いるっすかー!」バン
提督「…この世からいなくなるところだったわ」ドキドキ
空母提督「すみません、突然失礼します」
提督「2人ともどうしたんだ?」
空母提督「あの…良かったらこれ、受け取ってください」
重巡提督「自分からもっす!」
渡されたのは綺麗に包装されたチョコレートだった
提督「おぉ、チョコレートか!わざわざ遠くからありがとな」
重巡提督「そうっすよ〜大事に食べてくださいね!」
提督「(結局チョコを渡す条件がわからんけど…2人からしたら大切な人へあげたってことになるんかな?それって…)」
そう考えると顔を赤くして黙り込んでしまった
空母提督「あ、あの…どうしたんですか…?」
重巡提督「そんなに嬉しかったすか〜?」ニヤニヤ
提督「…嬉しいです…」
重巡提督「…!っす…」
空母提督「で、では!私達はこれで失礼しますね!」
提督「あ、あぁ…またな」
バタン
提督「(変な空気になってしまったーーー!!)」ガシガシ
今まであいつらとお互いにそんな感情持たなかったから改めると恥ずかしすぎる…
提督「(落ち着け…大切な仲間ということだよな?うんそうだ、そうに決まってる、そうであってくれ)」
しばらくして…
コンコン
提督「…?どうぞ」
潜水提督「こんにちはー!」ガチャッ
提督「…」シャキン
潜水提督「ちょちょちょ!出会って1秒でどうして刀抜くの!?」
提督「すまん、過剰反応が起きた」
潜水提督「もぉ〜…せっかくこれ渡しに来たのに〜…」スッ
提督「はっ…!お前もチョコレートを…」
潜水提督「そうだよ!ハッピーバレンタイン!」
提督「…ありがとう」
潜水提督「あっ!感謝してくれた!ってことは私とようやく仲良く…」
提督「(まだ)ないです」
潜水提督「え〜…でも少しはマシになったでしょ?」
提督「…まあ少しだけ」
潜水提督「なら良かった!これからもよろしくね!」
提督「お、おう…」
潜水提督「それじゃあね!ばいばーい!」
バタン
提督「…」
まあ、アイツも良心で渡してきたんだし、素直に受け取っておくか
提督「(魚雷の形をしたチョコ…)」サー
我慢だ…大丈夫、噛んでも爆発はしないはず…
提督「…白露達はまだ時間かかりそうだし、書類を片付けておくか」
しばらくして…
提督「え〜と…この書類は〜…」
明石「提督〜いますか〜?」コンコン
提督「明石か。入って、どうぞ」
明石「どうも〜、実は渡したい物があってですね…」
提督「…今度はどんな臭いがする装備なんだ?」
明石「もうトイレで作ってませんよ…じゃなくて!今回は装備じゃないんです!」
提督「珍しいな装備以外の渡し物だなんて」
明石「今日はバレンタインデーということで…私もチョコ作ってみました…受け取ってください」スッ
提督「…明石…お前…」
明石「…はい…」
提督「やっと頭のネジがハマったか」
明石「」ズコー
提督「おぉ盛大なずっこけ」
明石「もう!失礼ですよ!そんなこと言ったらチョコあげませんから!」
提督「あぁー!悪かったって!冗談だから!ごめんなさい欲しいです!」
明石「言葉には気をつけてくださいよ…」
提督「いや、なんだかんだお前にはいつも助かってるからな…でもだからこそ冗談を言ってみたくなるんだよ」
明石「これまた随分と無理やりな言い訳ですね」
提督「違うってぇ!」
明石「…まあ、今回は許してあげます」
提督「(今回はってこっちもお前のせいで被害に遭ってるんだけどな)」※2話にて
明石「ってことで、直ぐに食べてくださいね!それじゃ、失礼しましたー!」バタン
提督「…明石からのチョコか…誰に教わったんだ…?間宮さん?でもいつも工廠いるし…は!部品とか混じってねぇよな!?」
またしばらくして…
提督「ふわぁ…チョコ作るのって時間かかるのかな?俺もレシピを見てみたいが…」
間宮「提督?少しよろしいですか?」コンコン
提督「間宮さん?どうぞ」
間宮「失礼します。提督、私もチョコレートを作ってきたのですが…」
提督「ああぁぁ!欲しい欲しい!ください!間宮さんのは絶対美味しいに決まってる!」ガタッ
間宮「え!?あ、ありがとうございます…!」
提督「まさか間宮さんからチョコが貰えるとは…」
間宮「喜んでもらえて嬉しいです!」
提督「こちらこそありがとうございます!」
間宮「またよければ料理食べに来てください♪」
提督「行きます!」
間宮「ふふっ♪では失礼しました」バタン
提督「…大事に食べよう…あ、いや全部大事には食べるけど…」
またまたしばらくして…
提督「…さすがに10人となると時間かかるもんなのかな…」
間宮さんの時もテンション上がっていたが、やはり1番楽しみなのは白露型のチョコレートだ
提督「…意外とチョコが多いな…」
みんな綺麗に包装されていて、どれも食べるのがもったいぐらいだ
提督「白露達のチョコ食べられるかな…」
別に甘党という訳でもなく、大量のチョコを食べたことも無いので、少し心配だった。白露達が一緒に1つのチョコを作っていたらいいんだが…
白露「提督〜、入るよ〜」コンコン
提督「おっ!やっと来たか!」
白露「ごめんごめん、やっぱり10人分は時間かかっちゃってさ〜」
提督「10人…分…?」
白露「ということではい!これは私からだよ!」
時雨「これは僕から」
村雨「村雨のちょっといいチョコ、召し上がれ♪」
夕立「頑張って作ったから食べて欲しいっぽーい!」
春雨「これ、受け取ってください!」
五月雨「精一杯頑張ったので、貰ってください!」
海風「どうぞ召し上がってください!」
山風「これ…あげる…!」
江風「一応頑張って作ったからさ、貰ってくれると嬉しいよ」
涼風「涼風の本気で作ったチョコ、あげるー!」
提督「…みんなありがとな」
チョコが2桁っと、今日中に食えるかこれ。あとついでにお返しが大変なことになってしまった
提督「(大量の材料が必要になるな…)」
一月後…
3月14日。今日はバレンタインデーのお返しをするホワイトデーという日だ。昨夜は大変だったなぁ…
~執務室~
朝の執務室、ここでお返しの分を今一度確認していた
提督「(一応味見はしたから大丈夫だよな?)」
あとは彼女達の口に合うかどうかだ。お返しができても食べてもらえるかが心配だった
提督「とりあえずまずは白露型全員だな…」
~白露型の部屋~
提督「ん?」ガチャッ
春雨「あっ司令官、おはようございます」
提督「相変わらず早いな春雨」
春雨「早起きして朝食の準備をしないといけませんからね」
提督「なあ、その前に少しいいか?」
春雨「なんですか?」
提督「これ、バレンタインデーのお返し…良かったら…貰ってくれ」
春雨「…!あ、いいんですか…?」
提督「あぁ、貰ってくれると嬉しいな」
春雨「ありがとうございます…!大事にいただきます!」
夕立「甘い匂いがするっぽい!」ガバッ
提督「なんて嗅覚…夕立、お前の分もあるから安心しろ」
夕立「あ、これ、提督さんが作ったっぽい?」
提督「そうだ、バレンタインデーのお返し。食べてくれるよな?」
夕立「わーい!食べたいっぽーい!」
時雨「…夕立どうしたんだい、そんなにはしゃいで…提督じゃないか」
提督「時雨、お前のチョコ微妙に味が違ったんだが、何か入れてたのか?」
時雨「ふふ…それは内緒だよ…」
提督「…ということで、俺も時雨のチョコには隠し味を入れました」
時雨「なんだろう、提督の〇〇かな」
提督「おい馬鹿、限度があるだろ。んなもん入れんわ」
夕立「夕立のにも隠し味あるっぽい?」
提督「いや、これは時雨への仕返しだから大丈夫だ」
時雨「僕だけ…てことは僕だけ特別なチョコなんだね」
提督「そうだな。『ある意味』特別だな」
春雨「想像出来ないです…」
提督「ま、食べてからのお楽しみってことで。死にはしないからそこは安心しとけ」
村雨「それ一体どんなチョコなのよ…」
提督「うお!村雨起きてたのか」
村雨「もうみんな起きてるよ」
提督「あれ」
五月雨「あ、提督おはようございます」
白露「おはよー!」
江風「ん?いい匂いがするねぇ」
涼風「こりゃチョコの匂いかい?」
提督「そうだぞ、みんなチョコレートだ。バレンタインデーのお返しってことで」
江風「お〜ありがたいねぇ。大事にいただくよ」
海風「山風、そろそろ起きてください…」
山風「むぅ〜…眠い…」
提督「おはよう、2人とも」
海風「あ、提督!おはようございます!」
山風「パパ…?」
提督「どーも。パパです」
山風「パパ…」ギュッ
提督「ちょっ!?いきなり抱っこーー!?」
時雨「全く山風は羨ましいよ。僕も抱っこして欲しいのに…」
提督「大人になりなさい…あっそうだ、ほら、お前達にもお返しだ」
山風「チョコ…!」キラキラ
海風「あ、ありがとうございます!」
提督「これでみんなには渡したな。次はアイツらか…」
~工廠~
提督「おらぁ!」バァン
明石「おわあぁ!びっくりしたぁ!提督!驚かせないでくださいよ!」
提督「おはよう、今度は何を作ってるんだ?」
明石「あぁおはようございます…今日は特に何も作ってませんけど…」
提督「そうか、ではそんなお利口な明石ちゃんへこれを渡そう!」
明石「…?何ですこれ?」
提督「明治?」
明石「ブルガリアヨーグルト?」
提督「もっと頭に入ってくるもんあるだろ…」
明石「あっ!チョコレート!」
提督「バレンタインデーのお返しだ」
明石「うおぉ!これなら栄養価高くてばっちりですね!」
提督「お前普段何食ってんだよ…」
明石「とりあえず、これありがとうございます!いただきますね!」
提督「お、おう…どうぞ」
~食堂~
提督「おっ、もう作ってたか」
春雨「あ、司令官」
間宮「あら、提督。おはようございます」
提督「おはようございます。間宮さん、突然ですけどこれ、バレンタインデーのお返しです」
間宮「え、いいんですか?」
春雨「司令官、もしかして貰った人全員に返してるんですか…?」
提督「そうだけど?」
春雨「…な、なんだかすみません…」
提督「え?え?」
春雨「司令官もしかしたら私達の分も含めて作ってたとなるとものすごい量ですから…」
提督「あぁ、まあ楽だったっていうと嘘になるな。でも、作ってる時は楽しかったから問題ないよ」
春雨「司令官…」
間宮「わざわざありがとうございます…!」
提督「いえいえ、俺はこれからまた別のところに行かなきゃいけないので、これで失礼します」
春雨「司令官!朝食はいいんですか!?」
提督「うおおぉぉ!そうだった!」
一方時雨
時雨「提督から貰ったチョコ、僕だけ特別な味だなんてナニを入れたんだろう…♪」パカッ
時雨「見た目は普通のチョコ…匂いも違和感なし」クンクン
時雨「(でも違うのは味、分かる方法は食べるのみ)」パクッ
時雨「…」モグモグ
時雨「!?」
数時間後…
~空母提督の鎮守府~
提督「入るぞ」ガチャッ
空母提督「あら?駆逐艦提督、どうしたんですか?」
提督「バレンタインデーのお返しだよ」
空母提督「えぇ!わざわざありがとうございます!」
提督「まあそっちも遠くから遥々渡しにに来たからな。俺もそんぐらいしないとだろ?」
空母提督「あ、そういえばそうですね」
飛龍「あ、駆逐艦提督だ!」
蒼龍「こんにちは!」
駆逐艦提督「おぉ、二航戦じゃないか。会えて嬉しいよ」
飛龍「こちらこそ!今日は何かご用で?」
駆逐艦提督「空母提督にバレンタインデーのお返しをしに来たんだ」
飛龍「あー!提督ー!私達の事言った〜?」
空母提督「あ、ごめんなさい…あの時ちょっと焦って忘れちゃって…」
提督「どうしたんだ?」
蒼龍「駆逐艦提督、ちょっと耳を…」チョイチョイ
提督「?」
蒼龍「提督から渡されたチョコレート、なんか多いと思いませんでした?」ヒソヒソ
提督「ん?あぁそういえば…」
蒼龍「あれ実は私達の分も入ってたんです。しかも手作りで」
提督「え?そうなの?なんか味が違うのが混ざってると思ったらそういうことか」
蒼龍「そうなんですよ。でも提督、それを伝える事を忘れてたみたいで…」
提督「あぁそういう…」
飛龍「もー!私達の分も分けてよねー!」
提督「まあまあ、一応俺も味を変えようと多めに入れてるから安心するが良いぞ」
飛龍「え?本当!?」
提督「なんだったら分けて食べてくれ」
飛龍「おー!さすが駆逐艦提督!ありがとうございます!」
空母提督「すみません…助かりました…」
提督「…まあ、同じ量作ってて良かったよ」
赤城「何かいい匂いが…!」バッ
空母提督「こら赤城」バシッ
赤城「〜っ!」
提督「…とりあえず俺はもう行くよ。邪魔したな」
飛龍「また来てくださいね!今度はお酒でも呑みながら!」
提督「そうだな、またお邪魔するよ」
空母提督「今日はありがとうございました」
提督「あぁ、またな」
~重巡提督の鎮守府~
提督「いるか?よしいるな」ガチャッ
重巡提督「…唐突すぎてどんな反応したらいいんすか」
古鷹「あっ、駆逐艦提督!お疲れ様です!」ビシッ
提督「おーっすお疲れ、これ重巡提督と仲良く食べてくれ」
重巡提督「お、おぉ!?」
提督「バレンタインデーのお返しだ。大事に食うんだぞ」
重巡提督「ありがたいっすね!大事にいただくっすよ!」
古鷹「ありがとうございます!」
提督「んじゃ、そういうことで」
重巡提督「え、もう行くんすか?」
提督「1話の尺的にそろそろやばいんだよ」
重巡提督「えぇ!?突然のメタ発言!?」
古鷹「お気をつけてお帰りください!」
提督「ありがとな!」
重巡提督「尺がやばいって理由で…」
~潜水提督の鎮守府~
~執務室~
提督「おらぁ!」バァン
潜水提督「うわぁぁ!びっくりした!」
提督「くらえー!」ポーイ
潜水提督「うわっ!っと!え?何これ?というかどうしたの?」
提督「バレンタインデーのお返しだ!もう帰るからな!」
潜水提督「え?え?まだ理解出来てないところの方が多いんだけど!?」
提督「ここに長居したらアイツら来るからもう帰るからな!」
潜水提督「え、でもちょっとぐらい遊んでも…」
提督「きゃーーーっか!」ビュン
潜水提督「あらら…でもきちんとチョコは返してくれるんだね♪」
伊19「今駆逐艦提督の声が聞こえたのね!」ヒョコ
潜水提督「うん、3秒ぐらい前までいたよ」
伊19「え〜もういないの〜?」
潜水提督「なんだか慌てふためいてよ」
~白露型の部屋~
提督「やっと終わった…」
海風「お疲れ様です、提督」
涼風「今日は大変だったんじゃないのかい?」
提督「あぁ、適切に対処したから大丈夫だ」
村雨「体とか痛んでない?」
提督「あちこち行ったから疲れてるな…」
村雨「それじゃあ白露型マッサージでも…」
提督「…」ビュン
村雨「あぁ!また逃げた!」
提督「ふはは!マッサージをされるくらいなら走った方がマシだぜ!」
時雨「どこに行ってるんだい?提督」ガシッ
提督「はっ!?時雨様!?」
時雨「提督、チョコ美味しかったよ。いや正確にはチョコじゃなかったけどね」
提督「あっ、食ってたのか…」
時雨「うん、あの後直ぐに食べたよ。まさかチョコじゃなくてチョコの匂いをかけたカレーのルーだとは思わなかったよ」
江風「ぶふーー!!」
海風「江風…!笑っちゃダメ…!」
涼風「だははははは!なんじゃそりゃー!」
五月雨「ふっ…ふっ…(堪えてえぇぇぇ)」プルプル
山風「…」
春雨「…(いけません…笑ってはいけません…)」プルプル
白露「(えぇ…)」
提督「ちゃんと本物も入れて置いただろ…?食わなかったの?」
時雨「先にルーを食べちゃったからね、本物は味覚が完全にルーに支配されて味がわからなかったよ」
提督「(美味しいって皮肉じゃねぇか…)」
提督「ま、待て…仕返しをするにしてもマッサージにしても今度でにしてくれ、な…?」
時雨「ダメだよ、しっかり休んでマッサージも受けないと、ね?」
提督「イヤー!」
その後、白露型10人によるマッサージをもらい、数日間体が動かなかった
~9話が終わり…~
江風「白露型9番艦、改白露型は3番艦の江風だ。提督〜今回はモテモテだったねぇ」ニヤニヤ
提督「俺の最後をご存知でない?」
江風「さー?なんの事だかな〜(棒)」
提督「おい、お前も混じってんだからな」
江風「まあまあ、次回は何をする予定なのさ?」
提督「え?次回最後ですけど?」
江風「え?提督が?」
提督「いやこの話が」
江風「え?」
提督「え?」
江風「…マジ?」
提督「マジマジ、次で終わりだゾ」
江風「…えええぇぇぇ!!」
提督「つーわけで最後はいい最後飾ろうな!ほい!」
江風「ま、マジか〜…」
提督「それじゃあ、次回も…」
提督・江風「いっちばーん!」
駆逐艦提督と江風が最後に話していた通り、次回で駆逐艦提督と白露型の日常は最終回です。最終回もどうぞよろしくお願いします。
ロリコン提督の日常は姉妹分の話数で終わりかあ