2019-08-16 23:50:03 更新

概要

突如響き渡る爆音を聴いた龍驤。現場へと急行した龍驤が見たのは横たわる朝潮達だった、一体何が…?朝潮の残した謎の言葉の究明へと乗り出す龍驤だったが、それは龍驤が辿る数奇な物語の序章に過ぎなかった


前書き

本SSは朝潮「朝潮型艦訓ひとーつ」を
一時、公開停止にしていた為
そのお詫びとして書きました
当初は本文にコソッと足しておこうかと
思っていたのですが、思ってた以上に
長くなったので上記のSSが長いと勘違い
させるのもなんだしなぁと
単品でのSSとさせていただきました
内容としては上記SSのサイドストーリー
となります
注意は特にいらないと思います

ちなみに龍驤はネットで見かける
エセ関西弁になる様に(なるべく)
努力しました(黒潮はそのまま)
エセがちゃんと(?)出来てるかは
流石に分かりませんが…
ちな、龍驤エセっぽく喋らせるのとても面倒
関西弁で書く→エセに修整 となる為
あとどこまで変形させていいのかも
よく分からないですハイ



チュドーン


龍驤

「なんやなんや、何の音や!?」

非番に散歩をしていた龍驤が

その爆音を聞いたのは偶然であった

朝潮型一同

「「「チーン」」」

龍驤

「ちょ!君等大丈夫か?」

龍驤が爆音のした方へ駆け付けると

グラウンドでは朝潮型の面々が

アフロ姿で転がっていた

周囲には火薬の臭いも漂っている

龍驤

「て、火薬の臭い?

 何があったんや?敵襲か?」

皆の息を確認した後、朝潮を抱えながら問う

朝潮

「で、ち…は、ま…ろう…」

(ガクッ

龍驤

「は?でちは麻呂?なんなのそれ?

 ゴーヤか?ゴーヤがやったのか?

 朝潮!朝潮!」

難解な謎を龍驤に残し朝潮の意識は途切れた

龍驤

「火薬の臭いにアフロ、そして麻呂…

 それらが示すのは…」

騒ぎを聞き付けた艦娘が続々とやって来ると

周囲は段々と騒がしくなっていった

龍驤は意識を思考に集中する

すると周囲が暗転し雑音は消え

更に自身にスポットライトが当たる

様な錯覚を覚える

龍驤

「謎は全て解け…るかっ!」

龍驤

「こんな状況と麻呂とか

 こんなんで解ける訳ないって!

 金田○やコ○ンでも困難過ぎるわ!」

龍驤

「無茶振りも大概にせーっ!」

黒潮

「突然何やねん、姐(ねえ)さん?」

龍驤の周囲で他の朝潮型の介抱をしていた

陽炎達を代表して黒潮が龍驤に突っ込んだ

阿賀野

「知らないけど

 絶妙な "間"だったわ 黒潮ちゃん」

(ウンウン

能代

「阿賀野姉、感心してないで

 そっち、持って。直ちに運ぶわよ」

ある者は担架に

またある者は抱えられ

続々と医務室へと運ばれる朝潮達

腐っても軍籍、負傷者の運搬は

手慣れたものであった

龍驤

「(取り敢えず医務室に放り込んだら

  ゴーヤに話聞きに行かないとな)」

グラウンドは駆け付けた艦娘で

ごった返していた




呂500

「ゴーヤはその時間は任務中でしたよ」

呂500

「あっ!ですって!」

(アセアセ

龍驤

「無理にキャラ付けせんでいいって…

 ま、勤務表見て分かってたけどね

 これで裏付けは取れたわ」

当人が"再出撃"で不在の為

龍驤達は休息中の呂500に話を聞いていた

龍驤

「ゴーヤは…白や」

黒潮

「姐さん、白スクはまるゆだけやろ?」

龍驤

「そうそう、ゴーヤは紺やったね

 て、誰がスク水の色聞いとんねん!」

(ビシッ

ガンビア・ベイ

「ワーオ!ジャパニーズコメディアン

 ノリツコミ!」

(パチパチ

偶々そこに居たガンビア・ベイが

2人に向けて拍手をする

黒潮

「そうです私が陽炎型難波艦ノリツコミです」

龍驤

「自分、陸でしか仕事なさそうな艦娘やね

 て、違うわ!ノリ!ツ"ッ"コミ!や」

(ペシ

ガンビア・ベイ

「スイマセンエン、ニポンゴ陸奥鹿島デス

 アイム スタディング ナウ」

 §( ・`ω´ ・)§

龍驤・黒潮・ガンビア・ベイ

「「「アハハハ」」」

呂500

「コメディアンは否定しないんですね…」

黒潮

「…」

(ジー

呂500

「?」

龍驤

「!、!」

(ろーちゃんに指差し

呂500

「(私)?」

呂500

「…」

呂500

「…あっ!ですって!」

(アセアセ

黒潮

「(^_^)ノシ」

(ニコッ

龍驤

「(^_^)ノシ」

(ニコッ

突如始まったゲリラ漫才に

ろーちゃんがツッコミを入れる中

龍驤達は潜水艦寮を後にした




龍驤

「でちは意味が無かったな…

 となると麻呂…ん〜?」

黒潮

「さっきから姐さん何言うとんの?」

龍驤

「ん?グラウンドで朝潮がね…」


〜説明中〜


黒潮

「なるほど…それでゴーヤに

 聞き込みに行ったんや?」

龍驤

「知らんくてよく付いて来たね?自分」

黒潮

「グラウンドで突然叫び出したやん?

 暑いからちょっと心配やってん」

龍驤

「そうか、おおきに…まあそれは置いといて

 自分、麻呂に心当たりないかな?」

黒潮

「麻呂?ん〜?…あっ!」

龍驤

「お、脈有りか?」

黒潮

「当たりかどうかは知らんけど

 前に嵐が江風をマロ〜んとか言うて

 誂っとったで?」

龍驤

「なんやて!じゃあ次は江風や!」

黒潮

「あらほらさっさ〜」




江風

「は?」

龍驤

「だから、マロ〜んて何なの?」

江風

「知らねっての

 嵐の奴が勝手に言って来ンだよ」

江風

「あ〜、思い出したら腹立ってきた!

 嵐ブチのめして来る!じゃあな!」

(タッタッタッ

黒潮

「行ってもたな〜」

注)行ってもた=行ってしまった

龍驤

「妹ブチのめす言われてたのに

 随分他人事やね?」

黒潮

「喧嘩するほど言うやん?それにあの2人

 しょっちゅう一緒に居(お)るし

 口だけ口だけ」

そう言って手をヒラヒラさせる黒潮に

心配している様子など微塵も無かった

龍驤

「そか、案外よく見てるんやね?」

黒潮

「妹多いとな〜

 ウチ三女やし、自然にな〜」

黒潮

「ま、それはどうでもええとして

 どないすんの?」

注)どないすんの=どうするの

龍驤

「ん〜、麻呂もハズレやし…しょうがない

 手詰まりだしもう1回朝潮に聴くか」

黒潮

「あらほらさっさ〜」




黒潮

「なあ姐(ねえ)さん」

龍驤

「なんや難波艦」

再度、朝潮に話を聴く為

医務室へと向かう途上

黒潮が龍驤に話し掛けてきた

黒潮

「ウチはグランドかg…

 グラウンドからやからまあええとしてな?」

龍驤

「許可した覚えは更々無いけどな」

黒潮

「まぁまぁ、今はコッチ、な?」

龍驤

「言いたい事は分かってるよ」

黒潮

「ホンマ?さすお姐(おね)やな

 ほな一緒に、せーのっ!」

龍驤・黒潮

「「なんでまだ着いて来とん?」」

ガンビア・ベイ

「…」

(キョロキョロ

ガンビア・ベイ

「ミー?」

(自分に指指し

後を歩くガンビア・ベイに

2人同時に訊ねる

黒潮

「そうそう、ガンちゃん暇なん?」

龍驤

「そんな訳はないやろ〜

 行く方向が一緒なだけやろ、なぁ?」

龍驤がガンビア・ベイにそう問い掛けると

ガンビア・ベイは何かを考え込み始めた

しばしそうしたかと思うと

明るい表情(かお)で手を叩く

そして龍驤と黒潮に、恥ずかしげに言いった

ガンビア・ベイ

「トコロテン 空母寮 ドコデスカー?」

(テヘペロ

龍驤・黒潮

「「迷子やったんかい!」」




龍驤

「反省会ィ〜?」

朝潮

「はい」

ガンビア・ベイを空母寮へと

送り届けに向った黒潮と別れ

龍驤は単身、医務室へと来ていた

龍驤

「なんやそれ…

 あれこれ詮索したウチがアホみたいやん」

朝潮

「言葉足らずで気を失ってしまい

 申し訳ありません」

(ペコリ

龍驤

「あ〜もう、別に謝らんでもいいって

 けど、随分人集り出来てたし

 見世物みた…」

龍驤

「(ん、見世物?)」

\\ピコーン //

龍驤

「(平目板)!」

龍驤

「("閃いた"やろー!)」

(ビシッ

朝潮

「?」

龍驤

「オホン!朝潮、気持ちはよ〜く分かった

 けどな、安全対策がないと

 アレは色々問題になる」

朝潮

「確かにそうですね…

 けれど他に場所がありませんし…」

朝潮がトーンダウンし顔を伏せる

しかしそんな朝潮に

龍驤の優しい声が掛けられる

龍驤

「安心しぃ、場所は彼処で構わないねん

 要はやり方や!」

朝潮

「やり方…ですか?」

龍驤

「そうや、まあこの龍驤さんに任しとき

 立派に仕切ったるから」

(ニコ

朝潮

「龍驤さん…ありがとうございます!」

(ギュッ

龍驤のひらk…胸に飛び込む朝潮

龍驤

「うんうん、任しとき…」

龍驤が優しく朝潮の頭を撫でる

朝潮は安心しきっていた


    が、


朝潮は気付かなかった

否、気付けなかった

優しく抱擁する龍驤の顔に

正に"計算通り"と言った

笑みが浮かんでいる事に…




龍驤

「ウチは出店

 大淀は安全管理

 朝潮は反省会」

龍驤

「皆幸せwinwinwinやん?」

大淀

「まあ、そうですねぇ…」

執務室で龍驤と大淀の2人が話しをしている

どうやら龍驤が大淀を説得しているようだ

大淀

「けれどそれだけなら、此方としては

 禁止にした方が手っ取り早いですよね?」

龍驤

「うぐっ!?なかなか痛い所突くね、君ィ」

笑みを全く崩さず

禁止をチラつかせる大淀

龍驤は少し身構えると

龍驤

「まあその辺は折込済や

 7:3でどうや?」

大淀

「ご冗談を、仕切るのは実質此方ですよ?

 8:2ですね」

龍驤

「はあ?そんなん商売になりまへんがな」

 6:4」

(アセアセ

大淀

「別に此方としては

 龍驤さんでなくてもいいのですよ?

 7:3」

(メガネクイッ

実権を持つ者はやはり強い

その上この大淀、なかなかこう言った事に

手馴れている様だ…

龍驤は少し考え込むと続けた

龍驤

「むむむ…5:5」

大淀

「6:4」

龍驤

「…はぁ、しょうがないそれで手打ちや」

大きな溜息をつくと

降参といった感じに龍驤が条件を飲んだ

大淀

「商談成立ですね」

(ニコニコ

龍驤

「はぁ…まったく

 大淀はんには敵いませんなぁ」

(ヤレヤレ

対称的な表情で握手を交わす2人

大淀

「龍驤さんこそ落しどころの為に

 吹っ掛けてきてたじゃないですか」

(アラアラ

大淀

「狼狽える"フリ"…なかなかでしたよ

 そうだ!戦後は演劇など目指してみては?」

(ニコニコ

龍驤

「おおきに、まぁ考えとくわ」

(フン

龍驤・大淀

「「…」」

龍驤・大淀

「「オホホホ」」


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


〜執務室の外〜

青葉

「何やら面白そうな事をお話中ですね」

(ニヤリ 集音機装備中

提督

「青葉の奴、木の上で何やってんだ?」

(クビカシゲ


→青葉「愉しませて下さいよぉ?」へ続く





艦?


後書き

冒頭、朝潮が龍驤に何と言っていたのか
気になる方は
朝潮「朝潮型艦訓ひとーつ」
↑をご覧下さい(宣伝)

作中、黒潮が嵐と江風に言及してますが
一応この2人が主役の話が
フォルダに在りまぁーす!(おぼ感)
おまけ3の阿賀野型の話が思い付かなくて
放置中ですが…w
ちなみにこんな感じです

天龍
「このクソガキ共がっ!待ちやがれっ!」
(ダッ
江風
「そりゃ無理ってモンだ」
(タッタッタ

「右に同じ!」
(タッタッタ
天龍
「絶対ブチのめしてやる!」
(憤怒
嵐・江風
「「顔怖ーっwww」」
 (タッタッタッ


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