2019-04-13 22:33:39 更新

概要

本当にラーメン作って食べるだけなのです
本編はシリアスと言う内容でも無し
コメディでも無いので
ジャンル分けはしてません
夜食をとる時の暇潰し等にどうぞ


前書き

提督と萩風のラーメンに纏わるお話です
おまけはいつも通りに御座います

登場キャラの並び順を修正しました
すいませんでした


提督

「げっ?萩風」

萩風

「し、司令それは?」


時刻は深夜00:30

深夜組の帰りを待つ間

どうしても堪えきれ無くなり

隠しておいたカップ麺に手をつけたところで

続きとなる


萩風

「それにしても心外です」

提督

「ごもっともです」

駆逐艦が椅子に座り提督が土下座と

何とも情け無い構図の中

テーブルには隠しておいた

即席食品達が並べられていた

普段の萩風の言動から察し

即席麺やファストフードの類は

人目を避けていたのだが

とうとうバレてしまった





萩風

「いいですか司令?

 この萩風、何も夜食や間食を全て

 排するつもりは毛頭有りません」

萩風

「提督も殿方ですし

 そういった欲求が湧く事は心得ています」

提督

「え、本当に?」

平に伏していた顔を上げると

萩風が少し膨れていた


萩風

「("そこ"が心外なんですが)」

食材の偏りや調味料のかけ過ぎ等を少々窘め

健康に良い物を勉強していたら

何時の間にか健康"狂信者"の称号を戴いた

(最も表立って言う者はいないが)

決して、出された物を拒否したり

何かを強要した訳では無い


萩風

「しかしです、即席麺はあくまで保存食

 少々の野菜を添える等して食すのが

 大人と言う者」

提督

「そうは言ってもこの時間に

 厨房へ漁りに行くのは…」

萩風が溜息を吐く

萩風

「仕方有りませんね

 少々お待ちになって下さい」





萩風はすぐに戻ってくると

俺を促して執務室脇にある給湯室へと入る

提督

「萩風、それは?」

萩風が持っている物に気付き問う

萩風

「これは野菜、こっちはキノコを

 加熱して冷凍しておいた物です」

そう言うと持って来た幾つかを冷凍庫にしまう

野菜とキノコを電子レンジにかけて

カップ麺にお湯を注ぐ

萩風

「この様に事前に用意しておけば良いのです」

得意気な萩風を見て何気無く呟いた

提督

「意外だな

 萩風が即席麺とかの準備をしてるなんて」

それぞれの状態を見つつ萩風は言う

萩風

「萩風も軍属です

 時間が取れ無い時等は重宝しています

 …消費しているのは専ら嵐や秋雲ですが」

可愛らしく憤慨しながら

温められた物を合わせていく

粉末スープを少し残し

カップ麺野菜マシマシが完成した





提督

「うん、美味いな

 野菜も冷凍してあるとは思えない歯応えだ」

カップ麺野菜マシマシをガッツいていると

萩風がお茶を持ってきた

萩風

「野菜は冷凍に向いた物もあります

 切る時も繊維に沿う様切るのがコツです

 冷凍臭はなるべく空気を抜いて冷凍すれば

 匂いの強い料理なら問題有りません

 加えて言うならば

 スープは塩分等が気になるので

 少し残す方が良いでしょう」フンス

得意気にスラスラ語る様は

普段と違い堂に入っている

提督

「(勘違いされるのは

  こういうところだろうな…)」

そうこうしてる内に食べ終えてしまう

提督

「ご馳走様でした」

萩風に両手を合わせて礼を言うと

萩風

「お粗末様でした」

と萩風が片付けを始める

提督

「ああ、もういいよ

 流石に片付けくらいは自分でやるからさ」

ここ迄世話になりっぱ無しでは立つ瀬が無い

慌てて自分で片付けを始めた





萩風

「提督はラーメンがお好きなのでしょうか?」


片付けも終わり

二人でお茶を飲んでいると萩風が聞いてきた

提督

「そうだな、結構好きな方かな〜」

腹が膨れて気が緩んでいたのか

素直に答えてしまう

萩風

「その割りに提督がラーメンを

 食べているのを見た記憶が

 殆ど有りませんね」

ジト目で見つめられる

提督

「あー、別にその

 萩風に遠慮したとかでは無くだな…」

しどろもどろになりつつも

状況の打開策を考えていると

萩風が溜息を吐いた

萩風

「お気になさらずに

 以前、嵐と同じ様な事が有りましたから」

意外にも萩風の方から折れてくれた

萩風

「ですが提督

(仮)とは言えケッコンした間柄

 どうか隠し事はおやめ下さい…」

悲しげな声の萩風に申し訳なくなり

提督

「分かったよ、すまなかった萩風…」

素直に謝る事にした





そんなこんなで後日

萩風が"普通"のラーメンを

拵えてくれる事になった

何故"普通"を強調するのかと言うと

萩風曰く手を尽くした物だと思われると

例の誤解を増す事になる

今回は萩風も普通なのだと

皆に知らせたいとの思いから、らしい



野分達が食卓にやって来た

野分

「司令、お邪魔します」


「萩がラーメンなんて珍しいな」

舞風

「たまには食べてるよー

 誰かさん達程頻繁で無いだけでさ」嵐を見る

秋雲

「おっ義兄様〜

 可愛い義妹さんがゴチになりに来ましたよ」

提督

「いらっしゃい

 流石にこれだけ居ると賑やかだな」

萩風

「たまには皆で食卓を囲むのも

 良いものですね」

出てきたラーメンは

野菜が多目で若干塩味と油が少な目な

あっさり系のラーメンであった





おまけ1

近代化改修(味覚)編


食事時

提督

「ん〜、最近既製品が妙に塩辛く感じるな?

 まあ俺もいい歳になってきたし

 味覚が変わってきたのかね?」

萩風

「そんな!司令にはまだまだ

 若くいて貰わないと困ります」

減塩味噌の味噌汁・エノキ氷入り

提督

「うんやっぱりこの味が落ち着くな」

萩風

「司令、このサラダもどうぞ」

無農薬栽培物・手作りノンオイルドレッシング

提督

「昔は野菜がこんなに美味しいと

 思わなかったもんな〜」

萩風

「鶏胸肉の唐揚げです」

鶏皮除去済・揚油減

提督

「近頃はモモ肉だと脂っぽく感じてなー

 我儘言って済まないな萩風」

萩風

「いえいえ、司令に喜んで貰えるのなら!」

提督・萩風

「「アハハハ」」





おまけ2

普通編


今は深夜勤務の休憩時間

夜食に即席麺を啜る艦娘達が居た

野分

「萩風のラーメンを食べた後だと

 即席麺は今ひとつに思えますね」ズルズル


「この間のラーメンの麺

 萩の手作りだよな?随分試行錯誤してたし」

ズズズ

舞風

「あー、麺から手作りだったんだー?

 演習先とかで地元の野菜

 買い漁ってたのは知ってたけど」プハーっ

秋雲

「この間PC貸したらさ〜

 何処だったかの高い昆布と鰹節の

 購入履歴が残ってたよ」クッタクッタ


「いつもの萩だな」

一同

「「「「アハハハ」」」」





おまけ3

酒匂 もやしも 食べる編


酒匂

「ぴゃんっ!?」

阿賀野

「あ、酒匂いいタイミングで起きたわね」

酒匂

「なんだか…良い匂い?」

阿賀野

「阿賀野の妹だけあって良い鼻してるわ

 阿賀野特製もやし入りラーメンよ!」

阿賀野

「酒匂 も 食べる?(SMT)

 あっ、能代達にはナイショよ!」にっ

酒匂

「うん、食べるよ!阿賀野ちゃん」ニコっ


なお後片付けが雑だった為すぐにバレた





艦?



後書き

松輪にまつわる話

提督
「キュピーン!」
松輪
「あの、どうかしましたか?」
提督
「すまん松輪、天啓を受けた
 1つ協力してくれないか?」
松輪
「私に出来る事なら…」
提督
「ありがとう、それではいくぞ!」
松輪
「え?ちょっ…何を!?」
松輪を高い高いする提督
提督
「そ〜れ、ま・つ・わ、ま・つ・わ!
     ま・つ・わ、ま・つ・わ!」
松輪
「///」
大淀
「提督…一体何をなされているんですか?」
アゼン
提督
「何って、松輪ってるんだよっ!!」ババーン
その後、大淀から
お説教を受けたのは言うまでもない

松輪"を"まつわる話…艦


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