隼鷹「一勝負どうだい?」
某アニメを見てふと書いてみたくなりこの場をお借りしました
初めての投稿で色々戸惑ってます
樂しんでいただけたら幸いです
隼鷹「ヒャッハーあがり〜」
隼鷹が楽しそうにカードを卓に並べていた
瑞鳳「あーまた負けた!瑞鶴ヤバイよーヤバイよー」
飛龍「はいはい、瑞鶴ちゃん脱いだ脱いだ」
瑞鶴「うぐぐぐ、わかってるわよっ!」
悔し涙を浮かべ顔を真っ赤にした瑞鶴が上着を脱いで渡す
蒼龍「ハイハイ確かに〜、瑞鶴ちゃんあっと三枚、あっと三枚♪」
上着を受け取った蒼龍が脳天気に囃し立てる
瑞鶴「ぐぬぬぬ〜、どうしてこうなった?」
〜遡る事十数分前〜
ここは空母寮一階にある談話室、予定の無い者や非番の者が思い思いに過ごす広間である
瑞鶴「ハイ、私の勝ちね」
瑞鳳「あちゃ〜、やっぱり引掛けだったかー」
蒼龍「お〜瑞鶴やるね」
飛龍「ずほっちまんまと誘いに乗っちゃったねアハハハ」
隼鷹「お、居る居る〜オイス〜」
一勝負ついたところへやって来たのは珍しく飲んでいない隼鷹だった
瑞鳳「あ、隼鷹さんおはよー。ん?具合でもわりゅい(悪い)?」
瑞鶴「おはよ、素面だなんて珍しいじゃない」
蒼龍「おっはー、隼鷹。ここにはお酒ないよ?」
飛龍「おはよ、酒が抜けてるなんてレアだね」
加賀「おはよう、午後からは雨かしら」
なかなかに辛辣な挨拶の連続であったが当の本人はどこ吹く風
隼鷹「ま、たまには抜けてる時もあるさね。折角だ、誰か一勝負どうよ?」
瑞鳳「私はパ〜ス。さっき瑞鶴にしてやられたばっかりだし、隼鷹さん素面だもん」
飛龍「酔ってたらカモってるんだけどな〜」
隼鷹「つれないな〜、じゃあ勝者の瑞鶴さん、一勝負どうだい?」
瑞鶴「ふっふ〜ん私に挑むんだ?いいわ五航戦瑞鶴の力見せてあげる!」
先程の勝利に気を良くしていた瑞鶴は特に警戒する事も無く隼鷹の挑戦を受けた
隼鷹「オッケー、じゃあゲームはそっちが選びなよ、負けはそうさね…一枚脱ぐ、でいこうか?ああそうだ、イカサマやったらそこで終わりだからな〜?」
隼鷹がトランプを得意気に弄んでいるのを一瞥すると加賀が瑞鶴に声をかけた
加賀「…ああ言ってるけれど勝算はあるの?」
瑞鶴「ふん、イカサマなんてする必要がないわ、実力で勝ってみせるんだから!」
加賀「そう…だといいわね」
瑞鶴「ムッキ〜、なによあの上から目線は。私が華麗に勝つ様をそこでしっかり見てなさい!」
瑞鳳「瑞鶴、勝負前なんだから少し落ち着こ」
隼鷹「お〜、フフ怖フフ怖〜」(ニヤニヤ
天龍「ヘックチュン」
飛龍「お〜っと瑞鶴選手キラ付け完了ageage状態ですよ蒼龍さん?」
蒼龍「いやいや隼鷹選手も余裕の返しktkrですって飛龍さん」
かくして隼鷹vs瑞鶴戦は開幕したのである
〜時は戻って現在〜
隼鷹「瑞鶴さぁ〜風呂でしょっちゅう見せ合ってんだ、今更照れなさんな」
瑞鶴「うっさい、次よ、次!絶対吠え面かかせてやるんだから(う〜脱ぐと胸囲の格差がぁ)」
瑞鳳「ねぇ瑞鶴、もうその辺で止めとこうよ?素面の隼鷹さんには勝てないって」
瑞鶴「五航戦の名にかけて負けっぱなしで終われないっての!もう一勝負よ、逃げないでよね隼鷹!」
隼鷹「イイね〜イイね〜シビレるねぇ〜」(ヘラヘラ
二航戦ズ「アハハハ。イイゾー、モットヤレー」
ワイワイガヤガヤ
赤城「今日は随分と盛り上がってますね。外に迄響いてますよ。あ、これ差入れです」
静かに入室して来た赤城が包を開き加賀に一つ手渡す
加賀「ありがとうございます、勝負事となるとウチの娘は人が変わりますから、はぁ…」
ゲームに夢中なって騒いでいる者達を見て呆れる加賀
赤城「ところでアレは、いいのですか?」
加賀の隣に腰を下ろした赤城がトランプを指す
加賀「私が助け舟を出すと、あの子…拗らせるでしょう?それにこの程度の事自力で気付けない様な鍛え方をした覚えはありません」
赤城「…ふぅ、仕方ありませんね。よっこらせ、と」
意固地になっている加賀に態と聴こえる様に声を出しながら赤城が立ちあがる
背後でのやり取りに気付かない瑞鶴は催促するが隼鷹は両手を挙げ目を閉じた
隼鷹「おっかない人がお出でなすったね。降参降参〜」
瑞鶴「あれ?赤城さん?いつの間に。ちょっと降参ってどういう事よ」
飛龍「あら赤城さん来てたんですかどもども〜」
赤城「はい、皆さんおはようございます。あ、これよければどうぞ」
瑞鳳「わわっ、おはようございます」(深々
蒼龍「あ〜、差入れですか?ゴチです〜」
包を蒼龍に手渡すと赤城が隼鷹に切出した
赤城「それはさておき隼鷹さんイカサマを認めるんですね?」
隼鷹「あいよ、ここらが潮時さね、瑞鶴悪いけどお開きだよ」
瑞鳳「えっ、イカサマしてたの!?」
蒼龍「えー、もうネタバラしするんですか?やだやだやだ〜もうちょっと(瑞鶴で)遊びたい〜」
飛龍「ハイハイ蒼龍さん一応パイセンなんだから駄々捏ねないの、今のは多聞丸も引くよ」
蒼龍「ぶ〜」
瑞鶴「ちょっと待って、皆イカサマに気付いてたの?」
蒼龍「ん〜、空母ならカード見たら気付くんじゃない?ねっ飛龍」
飛龍「気付かない様だと後でお説教コースだろうね、ハハハ」(横目で加賀を見る
加賀「…」にっこり
瑞鶴・瑞鳳・酒匂「「「!!!ぴゃあっ!!!」」」
赤城「ふふふ、ではこれとこれ、二枚を見比べてみて下さい。どうですか?」
瑞鶴・瑞鳳「う〜ん特には…あっ!」
瑞鶴「裏の模様がほんの少しずつ違うっ!」
赤城「正解です。我々空母艦娘は航空機からの偵察映像を精査しなければいけません。ですからこの程度の模様の違いに気付けないようでは…お説教も止む無し…ですよね?」(加賀を見る
瑞鳳「うう、返す言葉もございません」(項垂れ
赤城の視線を受けて加賀が立ち上がり卓迄来る
加賀「それに加えて、今回隼鷹はあえてヒントをくれていたわ」
瑞鶴「えええ!そんなのいつ?」
加賀「はぁ…、勝負を始める前に隼鷹が言ってた言葉をよく思い出しなさい。イカサマの罰則がただゲームを止めるだけでは罰則の意味が無いでしょう?」
瑞鶴「そ、そう言えばあの時珍しく加賀さんが…あれって…あわわわ」(真っ青
開始前の加賀とのやり取りが忠告だったと思い至り更にショックを受ける瑞鶴
瑞鶴・瑞鳳「ううう完敗デス」_| ̄|○
項垂れる両名に加賀が更に追討ちをかける
加賀「ああ、それともう一つ。熱くなるあまり周りの変化に気付きもしないで泥沼へと突き進むなど慢心している証拠です。頭に来ました」
瑞鶴・瑞鳳・酒匂「「「はわわわ」」」
翔鶴「ふふふ♪空がとっても青いわね〜♪」
朝の自主連を終えて翔鶴は上機嫌だった
久々に自己記録を更新したのである
自慢するつもりは無いが誰かに伝えたくて談話室へと向かう
翔鶴「談話室に瑞鶴が居ると更に嬉しいわね」
足取りがつい軽くなり早々に着いてしまった
翔鶴「皆さんおはようござ…って、ちょっと瑞鶴、貴方なんて格好をしているのっ?」
翔鶴が談話室に入るとすぐに、上半身下着姿で加賀に頬を引っ張られている瑞鶴と鉢合せした
瑞鶴「あうう、ひょうひゃくふぇ〜ひゃふゅへへ〜(泣)」
加賀「あら、丁度良いところに来たわね翔鶴。今から別室にこの二人を運ぶのを手伝いなさい」
翔鶴へ瑞鶴を押し付けるとサッサと談話室から出て行った
翔鶴「はいっ!て、あの一体何が???」
訳が分からず混乱しながらも加賀の言うまま瑞鶴と瑞鳳の手を引き後を追い翔鶴達も談話室から姿を消した
蒼龍「あ〜翔鶴見事なくらい絶妙なタイミングでネギ背負って来たね、ご愁傷様」
飛龍「あと数分アウトレンジにいたら助かったろうに…ヤ無茶しやがってナムナム」
隼鷹「そしたらウチ等が捕まってた訳で、翔鶴の献身に感謝感謝」
加賀の視界外に移動し難を逃れていた二航戦の二人と隼鷹が手を合わせていた
赤城「ああ、隼鷹さん達には私から少しばかりお話がありますので…」にっこり
隼鷹・飛龍・蒼龍「「「デスヨネー」」」
その後瑞鶴、瑞鳳に翔鶴を加えた三名は加賀による空母のいろは指導三時間コースを受ける事になるのだった
翔鶴「ふ、不幸だわっ!(´;ω;`)ブワッ」
おまけ
〜同時刻、別の場所〜
天龍くしゃみをする編
天龍「ヘックチュン」
龍田「あら〜天龍ちゃん風邪〜?」(ティッシュ取出し
天龍「何でもねぇよ。コラよせ龍田、駆逐の前で構うなっ、俺の威厳がっ」
響(いいね)
雷(かわいいわっ)
電(かわいいのです)
暁「ふわっ、ふわっヘクチっ」
酒匂夢限探偵編
酒匂「ぴゃん゛ん゛ん゛!?」ガバッ
阿賀野「わっ!?酒匂ったら急に叫んでどうしたのよ?」
酒匂「あ、阿賀野ちゃん?あれ?ん〜?何だかとても恐かった…様なアレ?」
阿賀野「なら心配しなくていいわよ、ここにはこの阿賀野がいるじゃないっ」(ドヤァ
酒匂「それもそうだね、流石阿賀野ちゃん!」(ニコっ
能代・矢矧「SMT、SMT(酒匂ちゃんマジ天使っ)」
説明しよう…
酒匂は夢の中で空間を越えて事象を観測する能力を有するのだ!!!
…
‥
.
ただし起きる時に忘れてしまう
艦?
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