山城「幸運だわ…」
山城のアイデンティティである、あの言葉を言わない山城…がコンセプトのお話です。
誰得シリアル系となります
コメディは阿賀野達に丸っと投げています
(扶桑も若干担当)
なので人を選ぶと思いますので読む方は
ご注意を
覚悟完了と言う方だけ本編へどうぞ
黒子猫
「シャー!」
山城
「あらあら…お可愛い猫さんだこと」
(ジー
黒子猫
「!」
(ビクビク
山城
「ふふふ」
(ニタァ
黒子猫
「フギャー」
(逃走
満潮
「という事があって…
どう慰めたものかと思ってたんだけど…」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
山城
「あれだけ元気に走れる子猫が
見れたんだもの幸運だわ…ふふふ」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
満潮
「て、笑ってたわ」
扶桑
「そう、そうなのね…
私は動物と言えばカラスくらいしか
見た事が無くて…」
満潮
「そ…そうなの
今度、動物園にでも行きましょうか…」
時雨
「山城と言えば、この前一緒に出かけた時に
山城の傘が無くなっていてね
僕の傘で一緒に帰って来たんだけど…」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
時雨
「他人の傘を盗って行くなんて非道いね!
あ、狭くてごめんね山城」
山城
「私の傘で1人多く濡れずに済んだのだから
いいじゃない?」
時雨
「山城…」
山城
「時雨が一緒にいてくれたお蔭で私も
濡れずに済むわ、ありがとうね…ふふふ」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
時雨
「帰り道はずっとニコニコしてたよ」
扶桑
「そう、そうなのね…
あの日は突風で傘が壊れてしまって
ずぶ濡れだったわ…」
時雨
「今度3人で新しい傘を買いに行こうか…」
最上
「この前の艦載機運用試験でね
山城の艦載機だけが不調で…
調べた結果、部品の不良だったんだけど」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
山城
「試験中に不良が特定出来たのだから
言う事はないわ…ふふふ」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
最上
「まあ、師匠が代わりの艦載機に
熱心に瑞雲を勧めてたんだけどね…」
扶桑
「そう、そうなのね…
あの日は私だけ連絡が来なくて
1人ぼっちだったわ…」
最上
「明日飛行甲板の一斉点検があるから
一緒に行こうか…」
朝雲
「演習で、山城さんが集中攻撃を
受けちゃって大破したんだけど…」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
山城
「皆に私の頑丈さを証明できたわ
この体の私を欠陥戦艦と言う人は
いなくなるでしょうね…ふふふ」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
朝雲
「そう言って誇らしそうにしてたわ」
扶桑
「そう、そうなのね…
日向の改装案が纏ってから
私の予定は空いたままだわ…」
朝雲
「…今度、出撃許可を貰って
練度上げに行きましょ…」
山雲
「山城さんの菜園が〜
鳥さん達に荒らされていたんだけど」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
山城
「私の育てた作物で
誰かが飢えを凌げたのなら、それは
素晴らしい事じゃないかしら?ふふふ」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
山雲
「すっごい喜んでました〜」
扶桑
「そう、そうなのね…
私の植えた花はすっかり枯れていたから…」
山雲
「種まだありますから
新しいの植えます?」
山城
「姉さま、山城行って参ります」
扶桑
「ええ、今日は霧が出るかも知れないから
気をつけてね」
その日、旗艦を山城とした艦隊が出港した
その見送りに来ていた扶桑は
何かを感じている様だった
扶桑が見据える空には
暗雲が立ち込めていた
………
……
…
吹雪
「今日は霧が濃いですね」
(キョロキョロ
僚艦はなんとか確認出来る
と言ったところであろうか
吹雪が見渡す海原は灰色に染まっていた
山城
「そうね…
(姉さまの予報が的中するなんて…
嫌な予感がするわ)」
山城
「旗艦山城から各艦へ、警戒厳に!
目視が効かないから電探とソナー頼みよ」
今出来る対策を伝令する(伝える)と
山城は霧の先…
まだ見えない脅威を見据えるのだった
磯波
「電探に反応有り5時方向、所属不明多数
こちらに向かって来ます」
初報が有ったのは警戒態勢を敷いて
間もなくであった
今回の作戦行動に友軍の予定は無い
すなわちそれらは敵である
山城
「当海域における他艦隊の作戦行動は
聞かされていないわ
これより呼称を敵艦へ、各艦戦闘よーい」
吹雪
「ソナー感有り、11時方向から
…魚雷と思われます!」
山城
「これみよがしに現れたのは囮か…
吹雪、磯波は敵潜水艦の掃討
他の艦は私に続きなさい!」
挟撃された形となる為
洋上艦に当たる部隊と
対潜部隊に艦隊を分ける
山城
「この霧では目視では当たらないわ
電探を注視、各艦相対距離に注意
霧中訓練を思い出しなさい」
霧の為観測機は出せない
電探に映る光点を睨みながら
こちらを待ち構えていたかの様な
敵の配置に意識を集中する
これは偶然の会敵なのか
はたまた霧中に潜んでいたのか
山城は後者を選択した
山城
〈本部へ、こちら山城
我、霧中にて会敵せり視界不良及び
敵増援の可能性大、支援を要請します〉
朝雲
「山城艦隊からの支援要請を受信しました」
練度を上げる為に近隣海域へと向かっていた
扶桑、朝雲を含む艦隊に
支援要請が届いたのは
扶桑達がその海域に来て
数時間程経った頃であった
扶桑
「了解、当艦隊は当初の目的を断念
現時刻より山城艦隊の支援に向かいます」
山城を見送った際に感じていた
不安が頭を過る
当該海域とはそれ程離れてはいない
焦る気持ちを抑え冷静さを心掛ける
朝雲
「練度上げに来てたのが幸いしたわね
私達が1番近いわ」
扶桑
「ええ、そうね(お願い無事でいて…)」
扶桑は山城達の無事を祈った
山城
「陣頭は私が引受けるわ
被害の大きい艦は私の陰へ」
会敵より数時間、戦いは泥沼と化していた
結論から言うと当初の山城の不安は的中した
霧の範囲は不明だがその中はさながら
敵の巣と言った状態であったのだ
倒しても倒しても、次々に現れる敵増援に
山城達は何時しか劣勢を強いられていた
磯波
「そんな!山城さんだって被害が…
それに旗艦を盾にするなんて」
山城
「以前の演習で自分の限界は承知の上よ
全艦に達するこれよりの脱落は許しません
これは旗艦の命令よ!」
有無を言わさず先頭へと着くと
霧中より迫る敵に山城は備えるのだった
磯波
「…了解しました
(ありがとう山城さん…)」
山城
「さあ深海棲艦ども!来るなら来なさい
戦艦のしぶとさ、私が教えてあげるわ」
出来るだけ威勢良く
皆に聴こえる様に声を上げる
だがそんな威勢とは裏腹に
不安は加速度的に高まっていく
霧中の敵は未だその数が掴めない
山城
「(とは言え、あとどれだけ庇えるか…
誰でもいい、早く来て頂戴…)」
会敵と同時に要請した支援要請は
未だ実る事はなかった
吹雪
「…音?…敵砲撃来ます!」
山城
「ぐっ!?」
疲弊した山城達の周囲に敵弾が降り注ぐ
が、狙いは正確さを欠いている
大まかな場所に只打ち込んでいる
と言った具合だった
霧中に潜む敵に攻撃されてはいるが
その霧によって
山城達はまだ生かされていた
山城
「全く皮肉なものね…
これじゃあ、運が良いのか悪いのか
分からないじゃないの…」
刻を追う毎に
被害は増える一方ではあったが
何時しか電探に映る光点が
増える事は無くなっていた
どうやら敵の数は頭打ちとなった様だが
山城達の被害もまた限界に達していた
磯波
「山城さん…先に…逃げて」
山城
「貴方、まだ生きているのでしょう?
口が利けるなら生き抜く事を考えなさいな」
感情を抑えて、なるだけぞんざいに言う
一度感情を吐露してしまうと
止める自信が山城には無かった
現在、数の上では対等となってはいるが
蓄積した被害は比べようもない
もはや手負いの獲物と狩人
如何に逃げ切るか
山城の頭はそれで一杯だった
山城
「(間に合わない…の?)」
未だ現れない支援艦隊…
希望を捨ててはいない
だが、徐々に削られ続ける命と精神は
山城を絶望へと向かわせ始めていた…
そんな時、突如静寂が訪れる
吹雪
「敵の砲撃が…止ん…だ?…の?」
呆けた声で、吹雪が空を見上げている
あれほど続いていた弾の雨が
唐突に止んだのだ
何かの罠なのか…それとも?
吹雪がそう自問したその時、山城が叫んだ
山城
「全艦、持てる全力で直進!
回避は考えるな、少しでも前へ進め!」
山城は瞬時に後者に賭けた
例えそれが何であろうと
吹雪
「山城さん!?」
山城
「御託はいい!今は兎に角…逃げるのよ」
扶桑
「(山城が欠陥を見つけてくれたお蔭で
艦載機の調子が良いわ…)」
支援要請の有った海域が見えて来ると
前方から霧に包まれた海域が見えて来た
扶桑
「…そう、分かったわ。ありがとう」
何時も不調気味で航続距離に難の有った
偵察機が珍しく快調に距離を伸ばすと
霧の中から戻って来た
扶桑
「全艦に達する
偵察機により前方に2艦隊を捕捉
戦闘用ー意!」
扶桑が号令を出すと
皆待ってましたとばかりに
各々の武装を構える
扶桑
「(2艦隊の位置が近い…
一体どちらが山城達なの?)」
漸くその後姿を捕捉する事が出来た
だが偵察機では、霧中の敵味方の
識別までは出来なかった
扶桑
〈山城、聴こえているなら応えて
現在、我々は南方より接近中よ〉
扶桑
〈けれど、霧であなた達と
敵艦隊の識別が出来ないの
何か識別出来る合図を頂戴〉
無線で山城に呼び掛け続ける扶桑
砲撃可能な距離迄来てはいるのだが
敵味方の識別が出来ない今、撃つ事は出来ない
駆逐艦の若い艦娘は焦りを募らせ始めている
表にこそ出さないがそれは扶桑も同じだった
扶桑
「(お願い応えて…山城)」
扶桑の度重なる祈りが通じたのだろうか
それは唐突に始まった
朝雲
「電探の反応に変化が
片方の陣形が乱れて…る?」
電探に齧りついていた朝雲が声を上げると
皆が一斉にその変化を確認する
そして
山城
〈ザザ姉さ…帰った…3人ザ
買いに行き……ょうザ…〉
山城から途切れ途切れの無線が入る
何よりもまず生きていてくれた事に
扶桑は感謝するが
同時に別の自分が無線と電探が示す
ソレを考証し始める
答えは直ぐに出た
扶桑
「3人で買い…に?
この陣形はアレを伝えているのね
分かったわ山城!」
扶桑
「艦隊各艦へ通達、敵艦隊は左舷方向
各艦射撃諸元入力、砲撃よーい」
今迄待ち続けいた為準備は既に出来ている
一斉に砲の向きが1つの方向へと向く中
朝雲が声を上げた
朝雲
「待ってよ!山城さん達の識別が…」
扶桑
「朝雲、心配はいらないわ
山城からの合図は確かに受け取ったから」
扶桑は朝雲を見る
朝雲
「本当なの?」
朝雲もまた扶桑を見た
扶桑
「ええ、間違いは無いわ…信じなさい」
凛として見据えてくる扶桑の
その言葉を聞いた朝雲は
扶桑の砲が指し示す方へと即座に向き直る
扶桑
「各艦一斉射っ!撃てぇっ!」
射撃の轟音が霧の中に響き渡った
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜数時間後〜
快晴、とはいかない迄も晴れた海上を
朝雲とその属する艦隊が
母港に向けて航行していた
朝雲は自身が曳航する磯波を見る
意識は既に無く引かれるがまま
朝雲について来るだけであった
朝雲
「(あの中、生きていたんだから
"あなたは"ツイてたのよね…?)」
朝雲は母港の方角を見る
鳥
「ガァー、ガァー」
朝雲達の上空を鳥の大群が
奇声を上げて通過して行く
その異様な数に少なからず圧倒される朝雲
朝雲
「なんて不吉なの…」
朝雲は眉を顰めると警戒心を強めた
自分達はまだ海上に在るのだと
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜現在〜
先程まであれ程出ていた霧が
嘘の様に晴れ始めていた
扶桑達は砲撃終了後
山城達を確認した座標へと前進を続けていた
海上には山城達の戦闘したであろう跡
原形を留めない残骸が無数に漂っていた
装甲、油、何かの破片…
中には服の切れ端等も有った
朝雲
「酷いわね…」
漂う臭いに朝雲はつい口を押さえた
他にも数名が同じ様に顔を背ける
扶桑
「総員対潜警戒を続行せよ!
敵は洋上だけとは限りません!」
容赦ない叱咤が扶桑より発せられる
盛大に撃ち続け敵を屠った
その安堵感からどうしても気が緩む中
扶桑は未だ警戒を解かずにいた
朝雲
「りょ、了解!」
対潜は駆逐艦の領分であり使命だ
戦場に在ってそれを片時でも忘れていた
自分を朝雲は恥じた
各々が神経を探知へと研ぎ澄ませ
艦隊は更に前進を続ける
浮遊物を掻き分け慎重に進むと
扶桑達は目的の座標へと到着した
朝雲
「艦影確認!山城さん達よ!」
確認された座標からは幾らか流された位置で
扶桑と山城は合流を果たした
合流時点での山城艦隊は
その半数が自走不能、残る艦も微速がやっと
戦う等とても…という状態であった
扶桑達の到着が少しでも遅れていれば
全滅も有り得ただろう
だが、満身創痍でありながら山城は
自らのその足で立ち、扶桑達を迎えた
山城
「姉さま…旗艦山城、以下5名
全員生存しております」
ふらつきながらも
報告を果たす妹の元へ駆け寄ると
扶桑は山城を抱き締めた
扶桑に触れる事で
山城は緊張の糸が切れたのだろうか
そのまま扶桑に体を預けた
扶桑
「良く…耐えてくれました
支援、遅くなってごめんなさい…山城」
山城の温もりを感じて
扶桑は間に合った事に安堵した
山城の艦隊は酷い有様ではあったが
奇跡的に脱落者はいなかった
山城
「いえ、姉さま達のお陰で全員生きて
窮地を脱する事が出来ました…
これ以上ない僥倖です…ふふふ」
扶桑越しに皆を確認する
朝雲達は黙々と手当てや
帰投の準備を進めていた
扶桑
「そう、そうなのね…
あなたも他の娘達も皆生きている
これは…幸せな事だわ」
〜エピローグ〜
山城
「姉さま、今日は良い天気ですね」
あれから数日後
戦いの傷が癒えた山城は
扶桑と共に鎮守府の外に来ていた
空は快晴、雲1つ見当たらない
扶桑
「ええ、2人だけの外出なのに
空がこんなに青いなんて…」
扶桑が空を見上げ手を翳す
陽光が指の隙間から滑り込んで来る
扶桑
「今日は傘はいらないわね…山城…あら?」
常備している折り畳み傘に休暇を言い渡す
すると視界の隅で何かが動いた気がした
黒猫
「ニャー」
(タタタ
それは猫(黒)であった
扶桑と山城の影に怯えたのか
一目散に走り去って行った
その様子を2人は黙って見守っていたが
山城が扶桑に笑いかけた
山城
「姉さま、元気な猫ですよ」
扶桑
「ふふふ、そうね…
猫も見れたし山城も居る…幸せだわ」
おまけ1
害獣(鳥) 編
深海棲艦1
「フフフ、ソラソラコノママダト当ルゾ?」
深海棲艦2
「趣味ノワルイ、ヤルナラヒトオモイニ…」
鳥
「ガァー!ガァー!」
深海棲艦1
「ナンダ?」
深海棲艦2
「鳥ダト?」
鳥
「ガァー!ガァー!」
深海棲艦1
「クッ、コノ羽虫ドモガ!」
深海棲艦2
「エエイ、ナンテ数ダッ」
鳥
「ガァー!ガァー!」
深海棲艦3
「ヤットイッタカ…クソッ、忌々シイ」
深海棲艦4
「オノレアト少シノトコロデ…」
深海棲艦5
「オイ接近スル新タナ艦影ガアルゾ」
深海棲艦6
「クッ、ムカエウツゾ」
おまけ2
暗号 編
朝雲
「…て、経緯だったんだけど」
朝雲
「結局扶桑さんがどうやって見極めたのか
解らなくってさぁ?」
満潮
「山城からの無線は途切れ途切れで
内容は分からないわね…」
山雲
「電探だけで判断できるならとっくに
判ってそうだものねぇ」
満潮・朝雲・山雲
「「「う〜ん」」」
時雨
「ああ…なるほどね」
(クスクス
最上
「ありゃ、時雨は解るんだ?」
時雨
「まあね、陣形…こんな感じ
じゃなかったかい?」
・
・ ・ ・
.
・
朝雲
「!なんであの時の陣形知ってるの?」
(ガバッ
時雨
「無線から想像してみただけだよ」
(フフ
満潮
「勿体ぶらないでサッサと教えなさいよ!」
(時雨ブンブン
時雨
「言う、言うから落ち着いて満潮!」
(振られてガクガク
………
……
…
時雨
「ふぅ…実はこの前
扶桑と山城の傘が駄目になってね」
時雨
「今度"3人で"新しい"傘"を"買い"に行く
約束をしてたんだよ」
満潮・朝雲・山雲
「「「あーっ!」」」
最上
「なるほどね、傘のカの字に擬えた訳か」
時雨
「そう言う事、流石に姉妹だよね
これだけで伝わるなんてさ」
おまけ3
酒匂 未 体験 編
阿賀野
「VR扶桑シミュレーター?」
夕張
「そうよ!」
能代
「動機は?」
夕張
「大和さんのVRがあるじゃない?
ならワンチャンあるかなって?」
矢矧
「航空機の姿勢を再現するタイプ?
一体いくら…いえ、聞かないでおくわ…」
(戦慄
阿賀野
「ねぇねぇ、試していい?ねぇ?ねぇ?」
(ワクワク
酒匂
「あーん、阿賀野ちゃんズルいー」
夕張
「いいけど…入るなら覚悟してね?」
阿賀野型一同
「「「「覚悟?」」」」
(クビカシゲ
〜VRスタート〜
阿賀野
「あれ?なんで陸(おか)なの?ねえ?
扶桑さん影も形も無いんですけどー?
ここ何処ーっ?」
黒猫
〈ニャーン〉
(トコトコ
阿賀野
「ん?アレって黒猫?怖いくらいリアル!
何これ!マト○ックスなの?縁起悪!」
阿賀野
「ん゛ん゛ん゛!?急に空が暗く…」
阿賀野
「うひゃぁっ!まさかゲリラ豪雨?」
阿賀野
「傘、傘…て鞄に穴がっ!?」
阿賀野
「ひぇ〜、降って来たー!
冷たっ!?何これシャワーなの!?」
鳥
〈ガァー!ガァー!〉
阿賀野
「きゃっ何か頭に落ちた!
…鳥のフンっ!?」
………
……
…
夕張
「VR扶桑(ふこう)シミュレーター
なんちゃって」
(テヘペロ
阿賀野
「そんな 物を何故 作った?(SMT)」
(ビショ濡れ
艦?
前半コメディ、後半は誰得シリアル
一粒で2度おい…しくない?
アニメやお話で常々誰得シリアル入れんな
コメディやるならコメディ貫け派
のおもいつきです
アニメ1期?うっ頭がっ!!
自分もやってる?単話完結型なのでセーフ
まあ冗談は置いておいて
誰得シリアルが無くならない理由
分かったような気がします、ハイ
書いてる方はノッてくるんですね、アレ
体験してよく分かりました
(シナリオの方が皆そうとは限りませんがね)
元々は
ポジティブシンキング+山城
=ポジティブシロキング
と言う所から始まりまして
西村艦隊で扶桑が山城の事を聞いて回る
子猫開始→成猫終わりで〆よう
だけの内容だったんですが
鳥さんが山城助けたら面白いよね?
ウヒョー鳥さんだけだと全体のバランスガー
じゃあ皆の話が絡む様にしちゃえ
とどんどん条件が膨らみ
数行だった戦闘パートが
いつしかメインとなっていました
傘のエピソードとか海上でどうやって
絡めるんだよwと、当初えらく苦労したのも
今となっては良…ウーン、思い出
作成初期に別のまとめサイトで見かけた
会話セリフだけで進むSSを読んで感動し
真似するものの
上手くいかず挫折→しばらく放置
→かなり放置とかしていたんですが
セリフだけでやるのやめれば?
となり完成となりました
振り返ると実に酷いウンウン
ちなみに山城は「僥倖」と言ってますが
ほぼ全て山城が起こした事から来ている
ので実は僥倖ではないんです
さてさて、後書長いと警戒される方も
いるかもしれませんが(前科有りw)
今回はマジモンのただの後書です
書き終わったテンションで
書き殴っているのですがそろそろ
萎んできましたのでここらで
お暇させていただきます
お付き合い頂きありがとうございました
とりさんグッドだ!
そして不幸は幸運の兆しだよ。
真の不幸は幸福を理解できずに
傲慢になる人間なりとね。